今回解説する仮面ライダーはサウザーです。
「これからは1000%、私の時代だ…!」
目次
- 天津垓
- 概要
- 過去
- 性格
- 会社経営
- ヒューマギアに対する主張
- 暴走の原因
- 目的
- 飛電買収
- 軍事ビジネス
- 欠点
- その他問題点
- 関連人物
- 飛電或人/仮面ライダーゼロワン
- 不破諫/仮面ライダーバルカン/亡
- 刃唯阿/仮面ライダーバルキリー/ファイティングジャッカルレイダー
- 滅/仮面ライダー滅
- 迅/仮面ライダー迅
- A.I.M.S./バトルレイダー
- 仮面ライダーサウザー
- スペック
- 変身
- 概要
- 性能
- 頭部
- アンダースーツ
- 胸部
- 四肢
- 欠点
- 装備
- ザイアサウザンドライバー
- アメイジングコーカサスプログライズキー
- アウェイキングアルシノゼツメライズキー
- サウザンドジャッカー
- ZAIAスペック
- 必殺技
- サウザンドディストラクション
- ジャッキングブレイク
- ハッキングブレイク
- サウザンドブレイク
- カメンライディング・ベストマッチング
- 劇中の活躍
- 序盤
- 滅亡迅雷壊滅
- お仕事5番勝負
- 婚活
- ZAIA編終盤
- 飛電買収後
- ゼロワン復活
- 部下の離反
- 備考
- 過去作のキャラとの類似
- 中の人
【初変身&初戦闘】
天津垓
『仮面ライダーゼロワン』の登場人物。名前の読みはあまつがい。仮面ライダーサウザーの変身者。1974年10月10日生まれ。演じるのは桜木那智。
概要
AIや宇宙開発に取り組むトータルカンパニーZAIAエンタープライズジャパンの社長。特務機関であるA.I.M.S.に技術協力を行っており、技術顧問として刃唯阿を派遣している。 エイムズショットライザーやギーガーなどの装備はザイアで開発された物である。
自身の机の上にはブリキのおもちゃの『ゼンマイロボット(ブルーカラー)』が置かれている。また、自身の部屋には必ずチェスが置かれている。
外見
見た目は爽やかな青年で永遠の24歳を自称。だが実年齢は45歳。12年前の是之助との2ショット写真(当時33歳)でも現在と風貌が変わっていなく、或人に驚愕されていた。
実年齢を指摘された際は不機嫌そうに「若さほど罪なものは無い」と、若者に対する嫌悪感を露わにしている。全身の殆どを白い服で統一。紫外線を気にしているのか、愛用している日傘の裏地も白。
性格
穏やかな口調で話すが、その実かなりの自信家。何かにつけ物事をパーセンテージで表現する癖がある。 自らの思惑のため知略を巡らせている。
プランの修正が効くように策を何重にも用意して早くから下準備をしておいたり、その場の状況を利用して自身に有利なよう誘導したりするなどかなり抜け目がない。自身の目的のためには手段を選ばない。自身の敵と見なした相手には一切の容赦なく、完膚なきまで叩き伏せる。
口癖
「1000%だ」というフレーズを多用。計画を自分の思惑通り、なおかつ圧倒的な差を付けて進めることを信条としている。「1000%」の表現にはかなりの拘りを見せる。
達成直前を「進捗率999%」等とも表現していたり、他人にも絶対的な確信として「100%」ではなく「1000%」を強要した。
この大袈裟な表現は或人達にも印象強く、第17話で自社のザイアスペックの売り上げを「計画比724%」と表現したことに対して或人から「1000%じゃないんですね」と突っ込まれ、一瞬硬直した。ちなみに社用車のナンバープレートも10-00。
会社経営
自社のイメージを第一に考えている。第18話では唯阿に人工知能特別法違反の疑いをかけ詰問する不破を「我が社のイメージを傷つける者は許さない」と撃退した。生け花勝負では不正を糾弾して再戦を提案。するなどフェアなところもある。
だが、他社のイメージは容赦なく下げる。「自分の意志を手段を選ばず強引に押し通す」という、「社会人としてそれはどうなのか?」と言いたくなる傲慢さへ発現している。ブラック社長にありがちな「現場を知らない経営者」という欠点も垣間見られる。
幼少期
11歳当時「しりつ あそうぎしょうがっこう」(私立 阿僧祇小学校?)に通っていた。また、父・天津一京の「100点でなく1000点を目指せ」という厳しい教育方針に縛り付けられていた。
唯一の心の支えは「さうざー」という飛電インテリジェンスが作った犬型ロボット。しかし、ある日テストで100点を取れなかった為に一京の怒りを買い「こんなものにうつつを抜かすからだ」と心無い一言を言われた彼は、以後さうざーを封印。
父に言われた通りに「1000点」を取るため、誰にも甘えず、頼らず、自分だけを信じて生きるようになった。どんな手段を使ってでも頂点を極めようとする執念はこうして形成された。
過去
17歳で「サウザン・ネットワーク株式会社」を起業。18歳でスターフォード大学経営学部を卒業し経営学修士を取得。22歳でサウザン・ネットワークをZAIAに売却し、ZAIAのAI事業チームリーダーに就任。
33歳でZAIAエンタープライズジャパンに異動、飛電を含むテクノロジー企業数社によるプロジェクトのマネージャーを務めた。35歳で社長に就任した。
飛電或人の祖父であり、先代飛電インテリジェンス社長の是之助とは古くからの知り合い。かつては彼を尊敬していたが、彼がヒューマギア事業に乗り出してからは思想の違いから離別。後継者として或人を選出した事にはかなりの憤りを持っている。
ヒューマギアに対する主張
欠陥品ゆえに廃棄すべきと考えている。
理性の欠如
お仕事五番勝負編において、レイダーの変身者やZAIA側の人間の悪意ある接触により、ヒューマギアはアークから人類への悪意をインストールされてアークマギアに変貌。
暴走して他人に襲い掛かる事例が相次いだ。これを「悪意を抑える理性がない」ために暴走するとして危険性を示した。
ヒューマギアは元々機械だが、自我を持つことにより人間同様の精神を備える。しかし、トリガーとなったのが敵意や殺意であった場合、人間であれば成長と共に育つはずの理性が伴わず、その悪意をノータイムで実行する。これにアークが同調する形でロストモデルを与えられたのがアークマギアである。
絶滅
「ヒューマギアが人間の雇用を奪う」危険性の果て、ヒューマギアにより劣等種となった人類が滅亡に追い込まれることを危惧している。
ヒューマギアが繁栄した世界における彼らの人類への見方によっては、最悪の場合冬の劇場版で描かれた事態が起きる可能性も否定はできない。
暴走の原因
種の仕込み
ヒューマギアに暴走のリスクを与えたのは天津本人。すべてはマッチポンプであった。ヒューマギアは「端末」で、データの一括管理を行う通信衛星が「本体」となる。
本来その役割は通信衛星アークが行うはずで、天津はこのアークに人間への悪意をラーニング。結果「人類滅ぶべし」と言う思考を得たアークはヒューマギアをその思考のままに操り攻撃を開始した。
アークの復活
打ち上げそのものは其雄の介入により寸前で阻止され、同型の通信衛星ゼアがデータの管理を行うようになったが、滅亡迅雷.netの暗躍によりアークの機能が復活。
ゼアに接続できるヒューマギアはアークにも接続できるようになり、結果アークマギア化の危険性が出現している。滅亡迅雷.netもアークが人間への悪意をラーニングせねば誕生しなかった。
本編の裏で亡を使って裏から天津がコントロールしていたことが「プロジェクト・サウザー」で語られている。なお、このことを知られても開き直った。
目的
飛電の社長になる
長らく目的が曖昧だったが、38話にて真の目的が判明。「私が、“飛電インテリジェンスを愛していたから”だ!!」と自分でも述べた。
社長を解任されそうになったときは「やっと手に入れた椅子なんだ…渡さない」と情けなく社長の椅子に縋った。下記は過程での目的。
仮面ライダーサウザーの完成
第一部「滅亡迅雷.net編」のマギア作戦は仮面ライダーサウザーを完成させるためのデータ収集であった。亡を通じて滅に滅亡迅雷フォースライザー等の戦力、A.I.M.S.にZAIAの技術を提供し、ゼツメライズキーとプログライズキーの戦闘データの取得に成功した。
飛電買収
AIを人類の進化に用いるべきと言う持論が正しいことを証明するため。持論に反してヒューマギアの開発に傾倒した或人の祖父である是之助を憎んでいたため。
実際にラッパーヒューマギアのMCチェケラがアークに関係なく人類に反旗を翻した例もあるため、ヒューマギアへの危険視は本心なのかもしれない。
軍事ビジネス
「暴走したヒューマギアに対する抑止力である」レイドライザーを市民に売るつもりらしい。また、「人間の能力をヒューマギアと同レベルに底上げする」ザイアスペックは、ハッキングにより使用者が暴走していた。これは本来、天津が一部の人々を暴走させるつもりだったのかもしれない。
弱点
自分のペースを乱されるような事態に弱い。精神的には案外脆い面が見られる。計画の全くの想定外の事態を前にしては激高する。とあるエピソードでは、マッチングアプリを使って結婚相手を探し、お見合いを段取りして貰うという意外な一面を見せた。
お見合い会場で縁結びマッチから「自意識過剰で傲慢なナルシスト」と容赦なくダメ出しされた時は、表向きは平静を装いながらもあからさまに取り乱していた。
第30話以降は自分の思い描いていたシナリオから大きく逸れる形になった上、想定外の事態が続出。強引な振る舞いや荒んだ言動が増えており、当初見せていた余裕が無くなりつつある。
倫理観の欠如
全体的に他人に対する配慮や斟酌がない。ヒューマギアに限らず自分を含むすべての人間とヒューマギアは自身の目的を達成する為の道具として使い潰すことを当然という思想。
詭弁を弄して人を操ることに躊躇いがなく、誇張や嘘の混じった言葉も、平気で世の真理のように口にする。他人の人生のかかった裁判や、人命がかかった災害現場すら自分の計画に利用。
殺人にも躊躇がない。第30話ではイズを庇ってA.I.M.S.隊員の銃弾を受けた或人を嘲笑。生身の或人をサウザーに変身した状態で殴り付け、サウザンドジャッカーでイズごと或人を斬ろうとした。
自分の命
メタルクラスタホッパーの初戦では或人に「人間の悪意の力を理解させるため」と称した結果、死に掛けるところまで追い詰められた。それでも高笑いしていた。目的のためならば自分でさえ平気で掛け金にできる執念を垣間見せている。
関連人物
会見場にてTOBを宣言。お仕事5番勝負によって買収しようとする。巧妙な策をめぐらせ、ZAIA編では幾度も危機に陥れる。プログライズホッパーブレードの力でアークマギアを元に戻された際は「ふざけるな!」と彼に激昂している。
自身の言動について度々煽られたり苦言を呈されている。第29話にてお仕事勝負に勝利。飛電インテリジェンスを買収・子会社化して飛電の新社長に君臨する。しかし特許が或人にあったためヒューマギアの技術は奪えなかった。
飛電製作所編に入ってからは不破や迅の協力、「ZAIAからヒューマギアの夢を守る」という或人の強い意志もあって天津に優勢に立ち回る。以前は格下として見下していたが、或人に対する感情が明確な「敵愾心・憎悪」に変化。変わりつつある。
後半
第35話では彼に滅への止めを妨害される。「悪いのはヒューマギアの夢を認めない存在、アークを生み出した張本人…天津垓、お前だ!」と非難された。
或人への憎悪の根底は、ヒューマギアに寄り添い対等に接する或人を認めれば「さうざーを突き放して一人で1000点を目指した自分」が間違いだったことを認めることに繋がる。
また、自分で封印したさうざーとの時間を無為にしてしまうというジレンマと、自分と違いAIと共に歩む或人に対する同属嫌悪、あるいは嫉妬だと思われる。
改心後は当の本人からはアークの事で上述通り強く非難される一方で、一応温情ある対応を受けるとともに、「その1000%っていうの、やめたら?」とも口にされた。
第18話にて唯阿を問い詰めた際に初対面。圧倒的な実力差で倒した。以降彼を「野良犬くん」と呼んでいる。レイドライザーがZAIA開発のものだと判明して以降は、レイダーによる犯行や滅亡迅雷.netとの繋がりを問い詰められるが、その度に打ち負かしている。犯行の証拠たるザイアスペックを力ずくで奪い破壊して証拠隠滅したことも。
第28話では、実験台として本人の知らぬ間に脳に人工知能のチップを埋め込んだことが判明。第29話にはそれが滅亡迅雷.netの亡のものだと判明。また暴走ヒューマギアに襲われた過去という嘘の記憶を植え付けていた。
真相発覚後
亡の人格が発露すると、天津の命令を忠実に実行する傀儡になり果てた。ランペイジガトリングプログライズキーを渡し、バルカンを完全にZAIAの兵器にしようする。だが、不破の必死の抵抗により自我を取り戻される。
第32話では亡も天津の支配から脱出。反逆に対して天津は「お前の居場所などもうない!」と怒りを顕にした。
第34話では不破から独立した亡がザイアスペックをハッキング。天津は滅亡迅雷.netに「廃棄処分」の決定を下す。しかし、亡のハッキングによって戦力であるギーガーとバトルレイダーを封じられ、滅との一対一の戦いで敗れた。
刃唯阿/仮面ライダーバルキリー/ファイティングジャッカルレイダー
直属の部下。プログライズキーの作成や装備の開発を命じており、秘書のように扱っている。実際に彼女を通じてアークにメタルクラスタホッパープログライズキーやランペイジガトリングプログライズキーの作成を命じた。
彼女の意見は聞かず、ただの道具と見なしている。唯阿自身は「私は道具じゃない…」と弱気に呟いている。第28話でレイドライザーとファイティングジャッカルプログライズキーを与え、ファイティングジャッカルレイダーの力を与える。
第30話以降は彼女が新生A.I.M.S.の隊長を兼任しており、「ヒューマギア廃絶」に向け活動している。第33話では不破に対して更に非道なことをしていたことを明かし、怒りを爆発させた彼女に反旗を翻される。何のためらいもなく潰しにかかる。
だがランペイジバルカンの加勢もあって一騎打ちで敗れる。往生際悪くザイアスペックで支配しようとしたが、彼女の辞表代わりの鉄拳を食らった。
必要悪として用意した滅亡迅雷.netのリーダー。天津がアークの作成したプログライズキーを入手しにアジトに入った際は、機能停止しているところを踏み付けられていた。
A.I.M.S.の施設で拘束されている間、或人達からZAIAがゼツメライザーなどアーク由来のテクノロジーを所持、利用していることを聞いた際は激昂するほど取り乱していた。
第28話でバルカンを庇う形で戦闘に乱入。人工知能特有のラーニングによる見切りで、サウザーに優位に立った。第35話では一度負けるが、或人や亡の協力もあって最後には退けた。
滅亡迅雷.net幹部。復活後は独立して動いているため、アークの干渉を断ち切っている。彼からは「醜い人間」として見られている。戦闘力はほぼ互角で、互いの必殺技のぶつかり合いが起こるも決着がつかなかった。
第30話以降は利害の一致から或人に協力しており、「ヒューマギアの自由を奪う敵」である天津やA.I.M.S.とも交戦している。彼の使用するザイアスラッシュライザーはZAIA製と思われるが、入手元や天津との関係などは不明。
A.I.M.S./バトルレイダー
第30話以降、天津からレイドライザーを支給され、唯阿を隊長としたヒューマギア廃棄のために動く組織になった。
A.I.M.S.のライダーに改造手術を施したのは他ならぬ天津であり、バトルレイダーの変身者にも何らかの改造を施していると思われる描写がある。第35話ではハッキングされた彼らを躊躇なく攻撃。だが隊員たちは天津の身を案じていた。
備考
何かと1000%と連呼するため、視聴者からは「1000%おじさん」「1000%社長」「センパー」という異名を付けられている。他には「45歳」「45%」などというのも見られる。
愛車の車種はBMW X1で、お値段はおよそ440万円。飛電インテリジェンスの社用車であるメルセデス・ベンツ・SクラスAMG(およそ2500万円~)よりはお手頃。個人所有と会社所有だから当然といえば当然の違いだろうか。
過去作のキャラとの類似
自信家で社長と、かつての土管神を思い出した視聴者が多かった。彼も事件の元凶でありながら後に共闘、そしてその奇抜な行動や言動からかなりの人気を得た。
「ゾンビゲーマーとして絶対に死なない癖に特攻して勝手にフルボッコされていた分神の方がヘイト処理能力は上」と評価したファン。やっていることや立ち位置は自分以外全て道具扱いする姿勢とも合わせ、むしろその父親に近い。
- 会社の社長(幻夢コーポレーション/ZAIAエンタープライズジャパン)
- 外見は若いが実年齢はおっさん
- 一連の事態の黒幕(仮面ライダークロニクル/デイブレイクに始まる滅亡迅雷.net暗躍)
- 倫理観に欠けた利益優先主義(天津はどちらかというと個人の目的優先)
- 使用するライダーシステムは強力だが突破されると切り返せない(ポーズがムテキゲーマーに破られる/メタルクラスタホッパーを制御されて返り討ち)
- 用いるテクノロジーが大体他人のもの(黎斗の開発したゲーマドライバー&ガシャットシステム/其雄の遺したドライバー&プログライズキーシステム)
中の人
東映公式サイトによると彼の登場はもっと後の予定だったが、オーディションにおける桜木氏に対し、制作陣が「逃す手はない」と高評価を下したため、急遽第3話から断片的に登場。第10話より本格的出演になったらしい。ちなみに桜木氏は或人役のオーディションに来ていたらしい。
悪役演技
不破役の岡田氏同様、キャストブログで役にのめりこんでいる。氏は天津を徹底的に嫌なヤツとして演じており、放送後にSNSで天津への悪口を見て喜んでいるらしい。
天津垓というキャラクターに対して「宇宙船」2020年春号のインタビューにおいて「自分が悪なんだと気付いていない」「つまり垓という男はこういうヤツなんだと思います」と述べている。
その他
そんな桜木氏が役作りの上で参考にしているのは555の草加雅人。氏曰く「理想の腹黒さ」らしい。その他、フリーザや碇ゲンドウも意識している。
氏自身は普段は関西弁で話す非常に明朗な人物で、唯阿役の井桁氏を「いげっちゃん」と呼んでいる。撮影中にうっかり関西弁が出てNGを食らったことも多いとか。
過去回想で子供時代を演じた子役の小野寺星流君は仮面ライダーシリーズの創始者たる石ノ森章太郎先生の孫(父親が章太郎先生の次男・小野寺丈氏)である。
パンツ
第37話にてパンイチ姿を晒した際、微妙に弛んだ腹等ややだらし無い身体付きも見せたが、これは桜木氏が天津の設定年齢である45歳という事にリアリティを持たせる為に敢えてそう身体を作り替えた故。
氏いわく「人生でもっとも身体が重かった時」と言わしめた。一方で初期案の話し合いでは悪ノリして「令和の尻彦になろう」と言った結果、どういう事かをヘビーなライダーヲタでもある岡田氏から説明された女性陣から叱られたという。
「この時を待っていた、ゼロワン……ようやく私の正しさを証明することができる……」
サウザンドライバー! ゼツメツ!Evolution! ブレイクホーン!
「変身……」
パーフェクトライズ! When the five horns cross, the golden soldier THOUSER is born.Presented by ZAIA.
「仮面ライダーサウザー。私の強さは……桁外れだ」
スペック
身長:204.2cm
体重:99.1kg
パンチ力:42.4t
キック力:86.5t
ジャンプ力:ひと跳び58.1m
走力:100mを1.8秒
生物モチーフ:コーカサスオオカブト・アルシノイテリウム
概要
ザイアサウザンドライバーにアメイジングコーカサスプログライズキーとアウェイキングアルシノゼツメライズキーを装填して変身する。2種類のデータを融合させる性質上、特定のフォーム名を持たない。
英文意訳は 「5本の角が交わる時、黄金の戦士サウザーが誕生する」「ZAIAエンタープライズの提供でお送りします」。技名表記演出はすべて英語で表示され、「©ZAIAエンタープライズ」と著作権表示が小さく入っている。
外見
金と黒をベースに紫のアクセントが入ったボディカラーが特徴で、アーマーの色は銀。配色は派手だが、複眼の構造やアンダースーツのデザインなど、ゼロワンとよく似たている。
頭部には口元と一体化した黒いコーカサスオオカブトの3本角、銀色の絶滅動物のアルシノイテリウムの2本角が生えている。
変身
ザイアサウザンドライバー左右の装填用スロット「ライズスロット」と「ゼツメライズスロット」にアウェイキングアルシノゼツメライズキーとアメイジングコーカサスプログライズキーとセット。
ラーニングが実行されて生物種のデータイメージ「ライダモデル」と絶滅種のデータイメージ「ロストモデル」が反応炉「フュージョンリアクター」に送り込まれる。すると中央のカバー状の保安機構「ゲートリベレーター」が展開。
フュージョンリアクターを開放し、2つのモデルを融合反応させることで、シナジー効果を最大化した形態に変換する「パーフェクトライズ」を実行。
円形のエフェクトが現れ、2つのモデルを強引に引き寄せるようにアーマーとして装着し、頭部に5本角を連続で装着するベルト中心の照射成形機「サウザンドエクイッパー」には、合わさった2つの生物のアイコンが浮かび上がる。
戦闘能力
スペックは高いが、本体に目立った特殊能力がない。変身者に相応の実力が求められる。天津の優れた戦闘センスによってライダーシステムの性能を十全に引き出され、スペック相応の活躍を見せた。
初登場の第17話ではゼロワン・シャイニングホッパーの高速攻撃を紙一重で避け、必殺技で変身解除させた。ラーニングによってパワーアップし、ゼロワン屈指の実力を持つ滅を、一度は正面から撃破確定の所まで追い込んだ。
終盤では滅・雷・亡の三体を同時に相手して互角以上に渡り合う。ゼロワン・メタルクラスタホッパーと協力して当時最強の存在であったアークゼロを撃破する等高いポテンシャルを持っている。
欠点
強みのほとんどをサウザンドジャッカーに依存。これを失うと途端に徒手空拳での戦闘を強いられる。第35話では滅に武器を弾かれて敗北した
また『ゼロワン』のキャラは高い戦闘センスを持つ或人、ラーニングによって強くなる滅、特殊部隊の隊員として訓練を受けた不破と唯阿など実力者揃いであり、苦戦に拍車をかける。
性能で上を行かれると手も足も出なくなる。バーニングファルコンとは互角、メタルクラスタホッパーには多対一の状況で優位に立つ事はあっても、単独の戦闘では24話を除きほぼ全て圧倒・敗北しており、ランペイジバルカンには全戦全敗した。
遠距離戦の不足
飛び道具もサウザンドジャッカーの内包データ頼り。滅に空中から攻撃を仕掛けられた際はフライングファルコンを呼び出して逃げ回った。
ランペイジバルカン戦でもアサルトシリーズの狼型弾丸やシャインクリスタを破壊されるなど、対空手段は非常に乏しい。ライダーシステムとして完成している分発展の余地が切り捨てられた、頭打ち状態である。
性能
頭部「サウザンドヘッド」
硬質・鋭利な5本角と、それらを装備した頑強な顔面装甲「サウザンドクラッシャー」が保護されている。黒い3本の角「アメイジングトライデント」は超硬鋼「ZIA-1000」製で、対象を挟み込んで放り投げられる。
内蔵された聴覚装置は3点から集音可能で、立体音響により空間把握能力を高める。銀色の2本の角「アウェイキングランサー」は新合金「スノーヴィガー」製で、矛のように対象を切り裂き刺突できる。内蔵されたフェーズドアレイレーダーにより全周を索敵可能。
紫色の複眼「サウザンドアイ」は、バルカンとバルキリーを上回る常人の10倍の動体視力や全方位200度の視角を有する。
眉間の演算処理装置「サウザンドシグナル」は相手をラーニングして数万通りもの行動を予測し、約0.001秒で最適解を導き出す。これはゼロワン シャイニングホッパーの演算処理装置より高性能。作中でも無数の攻撃パターンを最終的に予測しきり打ち破った。
アンダースーツ
パワードスーツ「インフラストテクター」はゼロワンのライズアーキテクターを参考にしており、徹底調査により性能が大幅に上回っている。
これにより両腕・両脚はゼロワン ライジングホッパーの約10倍もの腕力・脚力を発揮できる。人間強化システムも同様だが、内部の液体装甲「n-NA」は部位ごとに流量調整を行う機能が追加。
グローブ「テクトグラブ」も内部で液体を加圧して高密度化させることでパンチ力を大幅に引き上げることが可能。スーツ表面には宇宙線も防ぐほどの耐久性を有する「ザイアゴールデンコート」が施されている。
胸部
角張った形状の胸部装甲「サウザンドブレスト」は2種類の装甲を組み合わせたコンポジット・アーマーで、傾斜のある複雑な面構成により跳弾性能にも優れる。
新合金「スノーヴィガー」製と超硬鋼「ZIA-1000」製の素材が用いられている。前者はゼロワンのヒデンアロイを上回るヌープ硬度10000の硬さを持ち、後者はその数字からバルカンとバルキリーのZIA209-03の上位モデルと思われる。
四肢
両足の「サウザンドブーツ」は新合金「スノーヴィガー」製の装甲で覆われ、連続キックによる攻撃に特化している。これにより、ヒデンアロイ+ジャンプ特化のゼロワンのホッパーブーツ以上にキックの破壊力と防御力が向上している。
下半身の装甲には更に、約1000倍の重量や衝撃にも耐えられる耐荷重装置「アメイジングローダー」と脚力増強装置「アウェイキングチャージャー」が搭載。
装備
ザイアサウザンドライバー
サウザー専用の変身ベルト。作中では単に「サウザンドライバー」と呼ばれる。小型化された人工衛星のようなデザインをしている。
専用に製造されたアメイジングコーカサスプログライズキーとアウェイキングアルシノゼツメライズキーの2本を装填する構造になっている。第43話にて仮面ライダーアークワンにより破壊されたが、最終話にてキー共々再生産されている。
必殺技
装填したプログライズキーを再度押し込む事で必殺技を発動でき、必殺技名は「~デストラクション」で統一される。また変身後に他のプログライズキーを挿入することで、その能力を付加した必殺技「ブレイクライズ」を放てるが劇中未使用。
オーソライズ
オーソライズ機能がないため他のプログライズキーでは変身できない。ただし他のベルトを用いたり上部のスピーカー付近に近づけたりしてプログライズキーをオーソライズする事で変身音を鳴らす事も可能。正規の仕様ではないので、オーソライズができる範囲は狭い。
立体物
DXトイにてラインナップ。プログライズキーを装填する際に押されるピンはアタッシュウェポンと同じであり、これとは別に音声を切り替える独自のピンが配置されている。
DX版のアメイジングコーカサスプログライズキー以外のプログライズキーを装填すると変身前は「プログライズ」、変身後は「ブレイクライズ」の音声が鳴る。オーソライズ後に装填するとゼロワンドライバー用の変身音が鳴ることになる。
アメイジングコーカサスプログライズキーには、ピンが填まる独自の溝が作られているため、「パーフェクトライズ」の一連の音声が鳴る。アウェイキングアルシノゼツメライズキーを装填せずにプログライズキーを装填するとエラーとなる。
アメイジングコーカサスプログライズキー
コーカサスオオカブトのデータイメージ「ライダモデル」が組み込まれたプログライズキー。アークによりアメイジングヘラクレスプログライズキーを進化・発展させたもの。カラーはゴールド。
他のプログライズキーと異なり生体認証システムが組み込まれており、スイッチを押すだけでキーモードへと移行する。起動音声は「ブレイクホーン」「アメイジングホーン」「サウザーホーン」の3種類。
玩具版
オーソライズの音声は若干低い。DX版とGP/SG版ではプログライズキーの仕様が異なる。GP版及びSG版は通常のプログライズキーの仕様。DX版は自動展開可能やオーソライズ、ゼロワンドライバーやエイムズショットライザー、アタッシュシリーズとの連動も可能。
自動展開の関係上、滅亡迅雷フォースライザーで使用する場合はセット後に一度ボタンを押してロックを解除する必要がある。後の出る自動開閉型のキーはロックに遊びを持たせたのか、ロックの解除が必要無くなっている。
フォースライザーでの変身音は殆どがカットされ「Presented by ZAIA.」も流れない。他のプログライズキーと異なり、右側に深めの溝が作られているが、これはサウザンドライバー側でアメイジングコーカサスプログライズキーを個別で認識するためにある。
アウェイキングアルシノゼツメライズキー
ゼツメツ!Evolution!
哺乳類の絶滅種「アルシノイテリウム」のデータイメージ「ロストモデル」が保存されている。カラーはゴールド。通信衛星アークがアルシノゼツメライズキーを進化・発展させたもので、"TYPE:ZETSUMETU EVOLUTION"の文字が表記されている。
他のプログライズキー等とは向きが逆になっており、使用前にスイッチを押して起動する描写もないため、ザイアサウザンドライバー以外での使用は現時点ではできない。第16話でアークがアメイジングコーカサスプログライズキーと共に製造した。
玩具版
「DXザイアサウザンドライバー」に付属。可動・音声・発光すべてがない完全なプラの塊でありサウザンドライバー以外では遊べない(ジオウライドウォッチⅡの銀色部分と比較されるが、あちらは可動がある)。
サウザンドジャッカー
サウザー専用の槍と剣を組み合わせたような外見の武器。金色がベースカラー。サウザーと同様に超硬鋼「ZIA-1000」製。1000mm(1m)の特殊合金をも貫くほどの穿孔力を持つ。
全周を囲む刃は切断より物理破壊を目的としている。サウザーの強さの柱であり、戦闘中にこれを失うと攻撃手段が徒手格闘しかなくなる。
ジャックライズ
先端のハッキング穿孔ユニット「ジャックサクション」を対象のプログライズキー/ゼツメライズキーに突き立てて、 柄「ザイアグリップリンカー」の先に付いたレバー「ジャックリング」を引くことで、データイメージ「ライダモデル」および「ロストモデル」の能力をコピーできる。
抽出した能力は内部に保管する事ができ、以後自由に引き出して自身の戦力として行使することができる。同時に一時的に対象を弱体化させる性質もあり、第35話ではコピー済みのスティングスコーピオンのデータをあえて抽出することで仮面ライダー滅を弱らせた。
技
ジャックライズ後、握り手にある「アタックトリガー」を引くことで必殺技が発動。中央の記憶装置「ゲインストッカー」には、文字通り抽出したモデルの能力が保管され、モニターにその時点の稼働状況が表示される。
モデルの能力を用いた必殺技は、発動時にゲインストッカーから供給されるデータのエネルギーを刃「ジャックエッジ」に纏わせて攻撃する。
装填必殺技
装填用スロット「ユニバーサルスロット」にキーをセットすることで、キーの能力の一部を付加した必殺技が発動する。
キーをセットした状態でジャックリングを引くことで、最大攻撃の「サウザンドライズ」を実行し必殺技が発動する。他社のアイテムを使っても「©ZAIAエンタープライズ」の表記が出る。
備考
総集編である『仮面ライダーゼロワンプレジデント・スペシャルpart2』にて、コピーしたライダモデルはメタルクラスタホッパープログライズキーの製作に使用されていることが明かされた。内蔵するライダモデルが共通するランペイジガトリングプログライズキーの作成にも利用されたと思われる。
第39話では仮面ライダーアークゼロへのジャックライズを試みたが、逆にコピーしたライダモデルごとサウザンドジャッカーのデータを奪われ、アークゼロに手数を増やされた。
ZAIAスペック
ライダー装備ではないが、一応記載。ZAIAエンタープライズが販売している眼鏡型のインターフェース。装備した人間に人工知能と同等の思考能力を与える効果があり、記録媒体としての機能もある模様。
天津はこれを装着した人間と飛電のヒューマギアとの勝負を持ち掛けている。ちなみに本体は片耳にかけるだけの超小型だが、データ投影用のスクリーンとしてメガネとの併用が前提とされている。
機械である人工知能と同等の思考力を生身の人間に与える、という点で脳や肉体への負担が心配されるが、その辺りについては特に触れられていない。ゼロワンドライバーで高速ラーニングを行った或人は平気だったので、案外大丈夫なのかもしれないが。
必殺技
サウザンドディストラクション
アメイジングコーカサスプログライズキーを押して発動するライダーキック。脚部に黄金と紫のエネルギーを纏わせて飛び蹴りを放ち、さらに4連続で蹴り込み追撃する。第17話ではゼロワン・シャイニングホッパーを変身解除に追い込んだ。
第18話では膝蹴りで浮かせた相手を両足で踏みつける垂直落下キックでバルカン・アサルトウルフを地面に叩き付け変身解除させた。第27話では迅の「バーニングレインラッシュ」の飛び蹴りを後ろ回し蹴りで迎撃し、直後に前蹴り同士の撃ち合いとなった。
ゲーム作品
ガンバライジングでは、連続攻撃で吹っ飛ばした相手を空中両足蹴りで地面に激突させる技、シティウォーズでは宙返りしてエネルギーを溜めた後に飛び蹴りを放つ。
カメンライディング・ベストマッチングディストラクション
ガンバライジングで使用。 仮面ライダーディケイドのデータイメージを保存した「カメンライディングディケイドプログライズキー」と、仮面ライダービルド ラビットタンクフォームのデータイメージを保存した「ベストマッチングビルドプログライズキー」を起動してディケイドとビルドを召喚。
ディメンションキックとボルテックフィニッシュをラーニングして数式で固定された敵にトリプルライダーキックを叩き込む。
ジャッキングブレイク
サウザンドジャッカーでコピー・抽出したライダモデル/ロストモデルの能力を利用した攻撃を行う。一度抽出したデータは武器内に蓄積されており、いつでも引き出して使うことができる。
○フライングファルコン
第17話ではハヤブサのライダモデルを射出し、敵に飛びかからせた。28話では滅の射撃攻撃に対し、ライダモデルに掴まって飛び回ることで回避を試みた。数少ない高速移動手段。
○シューティングウルフ
第18話では オオカミの頭部を模した金色のエネルギー弾を発射する。第22話ではオオカミの頭部を模した小型のエネルギー弾を4つ放って相手の四肢を拘束し、青い炎を帯びた斬撃を叩き込んでいる。
○バイティングシャーク
第19話で使用。 無数のサメ歯状のエネルギー刃を鞭のように振り回し、敵を斬り裂く。
○パンチングコング
第20話で使用。 ナックルデモリション型のエネルギー弾放ち、相手を空中に打ち上げる。さらに全方位から無数のエネルギー弾を打ち込んでトドメを刺す。
○フレイミングタイガー
第21話ではサウザンドジャッカーから炎の刃を飛ばして敵を斬り裂く。 第30話では生身の状態の或人とその後ろのイズ目がけて放った。
地面に突き刺し火柱を立てる(28話)。火炎弾を放つ(45話)。劇場版では火炎の斬撃に加え、煙を発生させアバドン達の目潰しを行なった。
○シャイニングアサルトホッパー
第22話で初使用。 紫色のシャインクリスタを展開し、オールレンジ攻撃やバリアの形成などを行う。 紫色のバッタ型ライダモデルを射出しての遠距離攻撃も可能。
○ブレイキングマンモス
第24話でゼロワン・メタルクラスタホッパーが放った「バスターボンバー」の攻撃エフェクトから抽出して使用。 マンモスの牙を模した金色のエネルギー刃を飛ばして攻撃する。35話では金色のライダモデルの脚部のようなものを生成して攻撃した。
○フリージングベアー
第26話で使用。 強力な冷気を帯びたホッキョクグマの頭部を回転させながら放ち、対象を凍結させて粉砕する。
○ライトニングホーネット
第29話で使用。 刀身に纏わせた電撃を一直線に放つ。
○スティングスコーピオン
サウザンドジャッカーの槍先から金色のアシッドアナライズを伸ばして標的を突き刺す。
○ジャパニーズウルフ
地面に突き立てたサウザンドジャッカーを軸に回転し、吹雪を纏った回転蹴りを周囲に放つ。
〇ライダモデルなし
黄金の衝撃波を放つ。恐らくプリセットされた初期機能。第39話にてアークゼロに全てのライダモデルを奪われた後に使用。
ハッキングブレイク
サウザンドジャッカーにプログライズキーをセットし、トリガーを引くことで発動。
○ラッシングチーター
第28話で使用。 高速で移動しながら滞空する斬撃で相手を包囲し、合図とともに斬撃で一斉攻撃する。
○詳細不明
刀身に黄金のエネルギーを纏わせて、斬撃を繰り出す。『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』で使用。
○カメンライディングディケイドorベストマッチングビルド
『ガンバライジング』で使用。刀身にエネルギーを纏わせ、地面を滑りながら接近して相手を貫く。爆発と共にどちらかのライダーズクレストが浮かび上がる。
サウザンドブレイク
サウザンドジャッカーにプログライズキーをセットし、ジャックリングを引くことで発動。暴走状態のメタルクラスタホッパーをも撃破する威力を持つ。
しかしゼロワンがプログライズホッパーブレードを入手し制御可能になってからは、ホッパーブレードの必殺技を駆使していなされてしまっていた。
○ライトニングホーネット
第18話で使用。 刀身全体に赤紫色で凄まじい量の雷撃を纏わせ、斬撃や刺突を繰り出す。
○ダイナマイティングライオン
第22話で使用。 エネルギー体のガトリング砲を2つ形成し、弾丸を高速連射する。
○アメイジングコーカサス
第24話で使用。 サウザンドジャッカー内に保存されていたライダモデルをすべて放出し、一斉に襲いかからせる。
○スティングスコーピオン
第27話で使用。 サウザンドジャッカーを地面に突き立て、アシッドアナライズを縦横無尽に伸ばして標的に突き刺す。
ゲーム病感染状態・仮
概要
『ゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』にて、バグスターウイルスに感染した天津が変身した際に、ゲーム病の副作用の影響で外観が黒く変色してしまったサウザー。その姿はプログライズキーとゼツメライズキーを除けば仮面ライダーザイアと全く同じ。
戦闘能力
ゲーム病の影響か、通常のサウザーよりもスペックがかなりダウンしている様子であり、仮面ライダーゲンム アクションゲーマー レベル2を相手に然したる抵抗も出来ない。
必殺技は変わらずサウザンドディストラクション。ゲンムの「マイティクリティカルストライク」に対抗して回し蹴りを放ったが相殺されつつ連撃を受け、あえなく変身解除させられた。
ガンバライジング
ゲーム等への参戦は絶望的かと思われたが、ガンバライジングのズバットバットウ5弾にてまさかの参戦を果たした。必殺技もそれぞれの社長ライダー達の技を繋いだ物だが、専用演出もあり、サウザーの台詞にも新録がある為、中々豪華な扱いと言える。
スーツ事情
色は檀黎斗の趣味によるカラーリングであり、ザイアと酷似しているのは偶然の一致という設定。
メタな話で言えば『ゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』が『仮面ライダー滅亡迅雷』の合間に撮影され、かつザイアに改造されたサウザーのスーツがアップ・アクション兼用の一着しか存在しないため。
劇中の活躍
序盤
第3話にて初登場。唯阿に指令を与え、飛電インテリジェンスが不利になるように動きかけていた。第10話にて本格的に登場。その目的が「飛電インテリジェンスの壊滅」と判明する。
第11話では或人に直接「飛電インテリジェンスをお売りいただきたい」と買収を持ち掛けている。 当然或人は認めなかったが、彼にヒューマギアがまた事件を起こすであろうと伝える。その後、その予言通りの事件が起きる。
滅亡迅雷壊滅
第16話ではアークを暴走させた張本人であることが判明。「デイブレイクの発生」と「滅亡迅雷.netの誕生」は彼の仕業だった。
デイブレイクタウンに現れ、知能が復活したアークが製作した2本のキーを回収した。その後、再び暴走を始めたヒューマギアに関する会見を行っている或人の前に現れ、記者たちの目前でTOB(株式公開買付け)を宣言した。
お仕事5番勝負
「ザイアスペックと飛電のヒューマギアのどちらが優れているか」を証明すべく、飛電インテリジェンス買収を賭けた「お仕事5番勝負」を持ち掛ける。自身も仮面ライダーとして戦闘にも参戦するようになり、その圧倒的な力を見せつけるようになる。
最初の「生け花勝負」、二番目の「住宅販売勝負」最後の「演説勝負」に勝利。三番目の「裁判勝負」、四番目の「火災救助」では敗北。最終的にはZAIAの勝利に終わった。或人は社長の地位とゼロワンドライバーを奪われた。
婚活
五番勝負の間では、実は婚活をしていたことが判明。縁結びマッチによって海老井千春のマッチング相手として選出されお見合いすることになるも、唯阿からは棒読みでプロフィールを紹介された。
自身を「永遠の24歳」と称するもイズから実年齢をばらされ、挙句の果てに唯阿からも笑われる等散々な結果となり、「実に不愉快だ」と席を立った。或人がプログライズホッパーブレードを手に入れてメタルクラスタホッパーを制御下からは勝てなくなる。
ZAIA編終盤
突如現れた迅にスティングスコーピオンプログライズキーを奪われる。不破を操ってゼロワンたちと敵対させる。しかし途中で不破は意識を取り戻す。不破はランペイジバルカンに変身して、サウザーを倒した。
飛電買収後
飛電インテリジェンスの社長を兼任するようになってからは一躍時の人としてテレビ出演なども積極的に行い、自身や会社のイメージ向上に取り組んでいる。
その一方、全ヒューマギアを強制停止。ヒューマギアとの交換によるザイアスペックの提供を申し出ているが、ヒューマギアの不法投棄が社会問題になっている。
自身の手駒となるよう組織改変した新生A.I.M.S.を用い、ヒューマギアを発見次第破壊していく。
ゼロワン復活
30話で迅の活躍により或人はゼロワンの力を取り戻す。ヒューマギアのデータも或人によって既に抜き取られていたことが判明。サウザーは蹴散らされた。
その後も飛電製作所を潰そうと試みるが失敗する。ヒューマギアの破壊活動も或人らに邪魔され続ける。31話ではバトルレイダーを引き連れてメタルクラスタホッパーを圧倒。しかし迅が現れると、ダブルライダーキックの前に敗北した。
部下の離反
32話ではモデル型ヒューマギア・デルモのファッションショー出演を止めるため、唯阿に襲撃させるが失敗。亡が「ヒューマギアの夢を叶える事」を選び天津のもとから離れる。そして亡と不破の連携に惨敗。
33話では不破の過去の記憶が偽りだったと判明。唯阿に反逆され、バルキリーとランペイジバルカンのコンビの前に敗北した。
34、35話では滅亡迅雷.netによって復活した亡により、ザイアスペックユーザーが暴走させられる。事態を改めるため滅亡迅雷.netに宣戦布告するが返り討ちにあう。
アークゼロ誕生
第36話ではザイアスペックによる暴走者の対策手段という建前でレイドライザーの一般販売を計画。第37話ではマッチポンプのため意図的にザイアスペックを暴走させる。
一方、滅亡迅雷.netに宣戦布告される。仮面ライダー亡に服を切り刻まれてパンツ一丁にされた。サウザーとなって滅、雷、亡、アークゼロと交戦するも惨敗した。
38話では福添から、悪事の数々を取締役会で暴露し、天津を飛電インテリジェンス代表取締役社長の座から追放すると宣言される。福添ら3人を社長室に監禁、秘密ラボに籠城してレイドライザー製造をゼアに命令、シェスタが暴いた悪事データの消去を狙うがすべて失敗。
その後過去が明かされ、アイちゃんの助言、ゼアに再構築された新型さうざーにより改心。「心の底から許せなかった…。君の事も…。ヒューマギアの事も…。青臭い夢ばかり掲げる経営が許せなかった…。その理由は他でもない。私が、“飛電インテリジェンスを愛していたから”だ!!」と自白。アークゼロから或人を助けて共闘。これを退けた。
ワタシはただの仮面ライダー
第39話では或人、不破&刃、A.I.M.Sの隊員に謝罪行脚。概ね温情ある対応を受ける。その後「或人のドライバーを利用してゼアのデータをラーニングし、ゼア自体を乗っ取る」ことがアークの狙いだと見抜くも、結果ゼアはアークに掌握される。
第41話では正式に社長の座を飛電或人に返した。第42話ではZAIAエンタープライズジャパンの社長職を、本社からやってきた与多垣ウィリアムソンに奪われる。『サウザー課』なる部署の課長への降格処分を言い渡された。
第43話では不破、刃とアークワンに挑む。ジャックライズでデータを奪うが、ザイアサウザンドライバーを破壊された。だがこのデータによって、アークワンが或人の意思で動いていることを突き止めた。
最終章
第44話では未だZAIAの指揮下にあったA.I.M.Sを政府直属の体制に戻し、隊長に刃を推薦。また、ヒューマギアとの全面戦争の発端となりかねなかった鎮圧部隊をすんでのところで制止した。与多垣に渡された迅のデータを刃に渡した。
最終話で全てが終わった後はサウザー課にて再始動。アークワンによって破壊されたサウザンドライバーとライズキーを復元し、晴れ晴れとした顔でさうざー達に語り掛ける。
「立場など些細な事だ。大いなる夢を抱いた時、誰であろうと社長になる。さあ、サウザー課の仕事を始めようか」
『仮面ライダーゼロワン ファイナルステージ』
或人から借りたゼロツープログライズキーを使い、ゼアを介して不破と刃のショットライザーのチップのデータを復元し、再び変身できるようにした。この時、既にサウザーの状態で会話をしていたことに対して突っ込まれていた。
その途中でアークゼロワン率いる「暗殺亡雷.net」による襲撃を受け、サウザーに変身するが敗北。バルカンとバルキリーの復活後は自身もサウザーに変身して戦闘に参加した。この際に2人から礼を貰って驚いていた。過ちを許しはせずとも天津に対する考えは改めたと思われる。
『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』
相も変わらずサウザー課の仕事である贖罪を実直に実行し続けている。ザイアの社員でありながらシンクネットの協力者である野立万亀男の暗躍を突き止めた。特殊ガスに対抗したり通信による情報の共有をするために特殊なザイアスペックを渡したり活躍。
序盤から中盤にかけてはライダー達のサポートに専念していた為戦闘への参加は終盤になる。他のメンバーからは塩対応をされているが、今後に対しては「これから仲良くなって行けばいい」とポジティブに過ごしていくつもりのようである。
『Vシネマ ゼロワン_Others仮面ライダー滅亡迅雷』
突如来日したZAIA本社の社長リオン=アークランドによって、サウザー課のサウザンドライバーを没収される。
更にZAIAの新たなプロジェクトが動き始めた中、日本支社だけが蚊帳の外になっていること、リオンの来日と共に与太垣が行方知れずになったことなど多くの不審な点をリオンに抗議するも、護衛のソルド20によって軽くあしらわれた。
エイプリルフール(2021年)
2021年4月、ゼロワン公式Twitterに投稿された動画内で「新会社サウザンインテリオンの設立」と「天津垓に密着したドキュメンタリー作品公開決定」を発表する。
いずれも本当のことだったらしいが4月1日、つまりエイプリルフールに投稿したことでファンからは嘘だと誤解される。釈明と謝罪の為の緊急会見を翌日4月2日に再びTwitter上で行うことになる。
会見動画において彼は誤解を招いたことを謝罪すると同時に「新会社設立は本当の事であり、密着ドキュメンタリーや特別番組も実際に製作しようとしといた」と必死に弁明する。
その時、突如天津が苦しみ出し倒れる。倒れた彼の背中からは謎の紫の煙が立ち上り、その中から……
「仮面ライダーゲンムズ ─ザ・プレジデンツ─」
『滅亡迅雷』にてZAIAジャパンが会社ごと破壊され、ZAIAもソルド計画の事が知れ渡って倒産してしまった為、新会社設立を決意。秘書型ヒューマギア・厘と共にイノベーションを巻き起こそうとする。突如ゲーム病により、檀黎斗こと仮面ライダーゲンムが現れる。
厘を掛けて勝負を繰り広げるがゲンムに敗北。そこへ同じく天津に感染したバグスターウイルスから実体化した檀正宗こと仮面ライダークロノスが現れ、垓そっちのけで親子喧嘩を始める。
厘による解析でウイルス同士の干渉によって治る見込みがあると診断されたが、この事件の発端は自分の「心の弱さ」=社長としての迷いに起因するものだと確信を得て、いくら体が健康になっても心が健やかでないと意味がないと述べる。
そしてゲンムたちの会社愛議論に対し、「社長の数だけ愛がある。比べることなど1000%ナンセンスだ」と断じ、社長としての形に拘るのではなく、愛のある会社経営をしていく事を宣言。見事にストレスを克服した。これが檀親子の心に響いたのか、ここに長きに渡る因縁に決着が付いた。
先行登場
TV本編に先駆けて『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』のエンドロール後に登場。デイブレイクタウンにおり、破壊されたアークの復活を予言するかのような、意味深なセリフを呟いていた。
ゲーム作品
シティウォーズ
アップデートにて参戦。格闘とサウザンドジャッカーでの斬撃で攻撃する。この世界においても一貫して「ZAIAエンタープライズの利益追及」ため動く。
人々の為と称しながら不和を煽ることも辞さない姿勢に彼の悪行を知るゼロワンや一本気で正義感が強いガタックからは快く思われていない。イベントシナリオでは敵と味方側どちらでも登場しており、純粋な味方ではない。
クロスオーバー作品ならではの展開で人物像がさらに掘り下げられており、ゲンムのコンティニュー、エターナルのNEVERの技術、ガタックのクロックアップなど利用できそうであれば他のシリーズのシステムにも手を出そうとする。
ゲンムと関係
ゲンムのコンティニューに関しては老化しないなどの生命が抱えるデメリットを克服した擬似的な不死性を高く評価しており、兵器開発への転用を目論んでいる。
この世界においての競合相手はゲンムが社長を務める幻夢コーポレーションらしい。ゲーム会社とテクノロジー企業がどうして競合するのか疑問だが、恐らくお互いに変身可能な技術を販売している為だろう。売り上げは安全性で一枚上手を行くZAIAエンタープライズが優勢だという。
ガンバライジング
バーストライズ(以降)3弾から登場。上述の通り、キャンペーンカードの必殺技では唯一2本のレジェンドライダープログライズキーを使用している。
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以上です。これで紹介を終えます。