今回は『仮面ライダーゼロワン』のVシネクスト『ゼロワン Others』に登場した仮面ライダーたちについて解説していきます。
目次
- 仮面ライダー滅亡迅雷
- 概要
- ドライバー生成
- 変身
- 外見
- 当初の目的
- 描写
- 戦闘スタイル
- マスブレインシステム
- 欠点
- 装備
- 滅亡迅雷ドライバー
- マスブレインゼツメライズキー
- 日本刀
- その他
- 必殺技
- 劇中の活躍
- 結末
- 備考
- リオン=アークランド
- 概要
- 性格
- 思想
- 過去
- 劇中の活躍
- 新たな悪意
- 仮面ライダーザイア
- 概要
- 外見
- 変身
- 戦闘能力
- ゼロツーへの対抗策
- 特殊能力
- 装備
- 必殺技
- 末路
- 誕生
- 敵対
- ソルド機能停止
- 死亡
- 微妙な活躍
- 備考
- スーツ事情
滅亡迅雷ドライバー! マスブレイン! プログライズ!
「「「「うあああああああああああっ……!!……変身!!」」」」
Connection! Connection! Complete! Quartet with unified will.
『Go to Utopia! 』
スペック
身長:205.0cm
体重:106.0kg
パンチ力:59.9t
キック力:120.8t
ジャンプ力:121.1m(ひと跳び)
走力:0.6秒(100m)
概要
Vシネクスト『ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷』にて初登場。CVはメイナード・プラント、ブレイズ・プラント。スーツアクターは縄田雄哉。
滅亡迅雷.netの四人が「滅亡迅雷ドライバー」と「マスブレインゼツメライズキー」、集合知能システム「マスブレインシステム」を利用して変身を遂げた姿。
トレーディングカードゲーム『バトルスピリッツ』とのコラボ時のフレーバーでは、「滅亡迅雷ドライバーとマスブレインゼツメライズキーを用いて変身する、滅たち4人の意志が結集した姿」と紹介された。
ドライバー生成
明確な特定個人の変身者は存在せず、滅亡迅雷.netのメンバー全員で変身する。アズから受け取った飛電ゼロワンドライバーを迅が装着。滅がキーを使用することで、マスブレインシステムと接続。
4人の意思を一つにし、そのシンギュラリティによりマスブレインシステムの合議を覆し可決に成功した時、システム空間内の4人の前に滅亡迅雷ドライバーが浮き出る。
4人全員がこのベルトにより変身操作を行うことで、鎖で繋がれた4人が放電を起こし、システム空間内で変身シークエンスが始まる。
変身
現実空間では4人のヒューマギア本体は機能を停止して昏倒。周囲の空間上に仮面ライダー滅亡迅雷が直接3Dプリントされることにより変身が完了する。この際、倒れている4人からデータを吸い込んでいるようなエフェクトが描かれる。
変身後は元の4人の身体は無防備な状態で停止する。変身音声の最後に流れる英語を意訳すれば「接続せよ…接続せよ…滅亡迅雷.netに接続完了!」「4人の意志は統一された」。
外見
滅亡迅雷.net側の最終フォームに当たる存在だが、全部乗せライダーではない。滅 スティングスコーピオンをベースに、胸にはマスブレインシステムに似たマークが刻印されている。
全体的なシルエットや紫とガンメタルを基調としたカラーリングは滅、赤い両肩は迅と雷、全身を走る白色のラインは亡がイメージ。複眼は滅亡迅雷系列らしく多角形で、特徴的な両耳のアンテナを備えるマスク部分は滅亡迅雷.netのロゴマークを模している。
当初の目的
その本質はZAIAエンタープライズ本社CEO・リオン=アークランドが画策した「ZAIAが兵器ビジネスを円滑かつ効率的に進めるための都合のいい必要悪」。
「アークの後継者」だった飛電或人、滅、エスの顛末を見てきたリオンの「負の感情は心を迷わせ、やがて人は己の悪意を乗り越えるが、正義は心を迷わせない」という発想から、アークを超える「人類が挑むべき脅威」として生み出されたアークとは異なる形の人類の悪意の結晶である。
当初は人類を脅かす絶対悪として君臨しながらも、世界の悪意とアークの出現を監視する組織になった滅亡迅雷.netを再び「人類の敵」たる絶対悪へと回帰させるための存在。
描写
顕現後はマスブレインシステムにより統一された4人の総意、いわば「滅亡迅雷.netの意志のままに」行動する。そのためか、戦闘では一切コミュニケーションを取らず、言動は全て英語で行われる。声はプログライズキー関連システムの音声と同じ声で無機質。
戦闘スタイル
ロボットの如くゆっくりと固い動きから相手の一挙一動に即応し、冷徹かつ徹底的に叩きのめす。徒手空拳だけで圧倒的な戦闘力を発揮する他、腕から紫色のエネルギーの光球を形成して発射する事も可能。その威力はビル1つを容易く吹き飛ばす程。
マスブレインシステムとソルドの接続を断ち切った際には滅 スティングスコーピオンの「アシッドアナライズ」らしき触手を左腕から伸ばしてプログライズキー/ゼツメライズキーを叩き落とした。また、ザイアとの初戦ではライダモデルの吸収能力を披露した。
活躍
総合的な実力は滅亡迅雷ライダーズ4人分の戦闘力を遥かに凌駕する。スペックはかなり高めでゼロツー並み。キック力のみ僅差でゼロツーを上回る。
防御力も高くアタッシュショットガンの至近距離からの射撃にも動じず、パンチングコングキーでの必殺技を顔面に喰らっても無傷だった。しかし、圧倒的なライダー本体の性能以外に飛び抜けた特殊能力が存在しない。
マスブレインシステム
『Your opinion has been…… Rejected. 』
CV:メイナード・プラント、ブレイズ・プラント
仮面ライダー滅亡迅雷の要となる機能。リオンが開発した、接続したヒューマギア達のAIを共有し、合議制によって各個体の意識を決定する集合知能システム。
接続された個体はこの合議で可決されない限り、一切の行動を実行出来なくなる。迅の言葉を借りれば「ヒューマギアの心を殺して奴隷にするシステム」
影響
プリズメントチェインによるアークの強制力すら凌駕する。反逆も自由意志も全て否定され、統一された意志によってのみ行動する事を強制される。
更にここに接続された兵士型ヒューマギア・ソルドは自律行動こそすれど個々の意思は持たず、当然ながらシンギュラリティに達する事もない。リオンはこれによってヒューマギアを完璧に連携・統率された兵士として運用する事を目論んでいた。
欠点
ソルド自体がこのシステムによる統率を前提に設計されているため、切断されると集団行動はおろか、自発的な行動がほぼ出来なくなる。更に接続したヒューマギアがシンギュラリティに達している場合、その意志力によって合議の結果を強引に覆される。
装備
滅亡迅雷ドライバー
仮面ライダー滅亡迅雷に変身する為の変身ベルト。アズが提供した、通信衛星アーク由来の複製ゼロワンドライバーが変貌を遂げた。
このベルト自体は実体としては存在しない。滅亡迅雷.netによる合議が可決される事によってマスブレインシステムの電子空間内に出現し、滅亡迅雷への変身と共にゼツメライズキーが装填された状態で実体化する。
外見
全体的なシルエットは飛電ゼロツードライバーに似ている。集積回路の模様が描かれたアタッチメントを展開することで変身待機状態に移行する。
この時出現する特殊レンズの右側には蠍、隼、左側にはそれぞれ反転した狼、ドードーというように、幹部陣が滅亡迅雷フォースライザーを用いて変身した形態でのキーの生物の図像が描かれている。
ちなみに情報が解禁されると「展開状態の見た目がどことなくダブルドライバーっぽい」という声が多く見られた。
玩具版
『仮面ライダー滅亡迅雷』Blu-ray / DVDの初回限定生産版「DXマスブレインゼツメライズキー&滅亡迅雷ドライバーユニット版」に付属。
ゼロツードライバーユニットのリデコだが、音声切り替え用のピンが存在しないため、音声はゼロワンドライバーから変化しない。
マスブレインゼツメライズキー
仮面ライダー滅亡迅雷に変身する為のゼツメライズキー。アビリティ名の後に流れる音声は「滅亡迅雷アビリティ」と「マスブレインアビリティ」。アークワンプログライズキーやアークゼロワンプログライズキーに類似した形状を持つが、「アークオブゼム」に相当する箇所は仮面ライダー滅亡迅雷の頭部を模った造形となっている。
マスブレインシステムとリンクしており、滅亡迅雷ドライバーに装填する事で接続される。ゼツメライズキーとしては唯一生物の力を持っておらず、何故ゼツメライズキーという扱いになっているのかは不明。
玩具版
『ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷』のBlu-ray&DVDの初回生産限定版に、「DX滅亡迅雷ドライバーユニット」とともに同梱。メモリアル仕様のキーと同じ仕様で、モード変更で変身時の印象的な呻き声等が再現された劇中仕様の変身音を鳴らせる。
また、変身前の状態ではVシネマにおける滅亡迅雷.netの4人のセリフが、変身後は特徴的な仮面ライダー滅亡迅雷のセリフがそれぞれ再生できる。
日本刀
滅が普段から持ち歩いている黒い刀。番宣ポスターにて持っている。戦闘ではさっぱり使用されておらず、滅亡迅雷も結局戦闘には使用していない。
その他
設定上では滅・亡・迅・雷の武器や装備を全て使用可能。特写写真集のみではあるが、アタッシュアロー、ザイアスラッシュライザー、ヴァルクサーベル、ニホンオオカミノツメを装備している。アタッシュアローは装動版にて同梱された。
ザイアスラッシュライザーは『バルカン&バルキリー』にて唯阿を襲撃した際とローンウルフ戦で使用。炎を纏った斬撃を敵に叩き込む。『バルカン&バルキリー』のオープニングではヴァルクサーベルと、左腕のみニホンオオカミノツメを装備していた。
必殺技
マスブレインインパクト
マスブレインゼツメライズキーを押し込む事で発動。マスブレインゼツメライズキーのマークを背に、紫色のエネルギーを右腕に込めた強力なライダーパンチを放つ。
仮面ライダーザイアを一撃で変身解除させる程の高い攻撃力を持つ。マトモに当たれば変身ベルトだろうと粉々に破壊する事が可能。
滅亡迅雷インパクト
マスブレインゼツメライズキーを押し込む事で発動。滅亡迅雷.netのマークを背に、エネルギーを右脚に込めて放つ強烈な飛び蹴り。満身創痍のザイアに放ち、挙句変身者のリオンを殺害した。
DX玩具版ではアークスコーピオンプログライズキーと同様、押し込む度に2種類の技名が交互に流れる。特殊モードに切り替えると、この技のみ技名が復唱され、効果音も劇中準拠のものに変化する。
劇中の活躍
滅亡迅雷の四人は、ヒューマギアの夢と自由を護るべく再び「人類の敵」としての汚名を背負う決意を固める。仮面ライダー滅亡迅雷は、一方的な戦いで仮面ライダーザイア=リオンを徹底的に叩きのめし、そのまま殺害する。
ソルド達を解放した滅亡迅雷は、滅の日本刀で動かなくなった滅亡迅雷の4人の身体を跡形もなく破壊。さらに光球を放って ZAIAエンタープライズジャパンの社屋を爆破。今回の騒動が契機となって、ZAIAエンタープライズが倒産する原因となった。
結末
全てが終わった後、その跡地ではまるで悲しむかのような、或いは「こんなはずではなかった」とでも言いたげな滅亡迅雷の4人の悲痛過ぎる絶叫が響き渡り、物語は幕を閉じた。
なお、不破に対して告げたこの宣言を直訳すれば「滅亡迅雷.netは滅亡する」。そして発したのが仮面ライダー「滅亡迅雷」である事から、意味合い的には「俺達は滅びなければならない」となる。
ZAIAジャパン破壊後、不破の警告を無視して彷徨っていた所、刃唯阿が駆けつける。バルキリー・ジャスティスサーバルを倒すが、思わぬ抵抗に退却する。
最終的に4人の真意を悟った不破はバルカン・ローンウルフに変身。壮絶な殴り合いの末「ローンウルフインパクト」と「滅亡迅雷インパクト」のぶつかり合いで相打ちとなり、共倒れした。
これを以て滅亡迅雷.netは崩壊し、「悪意を監視し人類社会を守る」という理念のみをソルド9達が受け継ぐ事となった。
真意
『滅亡迅雷』にてソルド解放とリオンの殺害という最優先目的は達成済み。最後は今やヒューマギア全ての夢と自由を阻む存在となってしまった自分達を一纏めにして完全に滅ぼす事だった。
不破に自分達を本気で破壊する覚悟を固めさせるために、刃を付け狙っていた。制御が出来ているらしく、不破と刃以外の人間には危害を加えていない。
備考
『ゼロワン』関連作品において唯一、明確に殺人行為を行った仮面ライダーとなる。『仮面ライダー滅亡迅雷』劇場パンフレット掲載のインタビューにて、滅役の砂川脩弥氏は「最初名前を聞いた時、電王のクライマックスフォームみたいのを思い浮かべました」と語っている。
立体化
「装動セイバーbook7」にてザイアと共に初の立体化。作成時点で開発担当にまだ本編の全貌が明かされていなかったため、ザイアスラッシュライザーや滅の刀は同梱せず。
「装動リバイスby1」では鞘から抜ききった刀とポスターでも印象深い鞘から抜きかけの刀の二種類が立体化。装動ローンウルフとジャスティスサーバルにそれぞれ付属した。指差しポーズの手首も追加され、劇中のシーンがあらかた再現可能。
プレミアムバンダイではネット限定でS.H.Figuartsが発売、値段の分指差し手首や刀などのオプションパーツが一セットでかつ装動よりレベルの高い造形と塗装に仕上がっている。
リオン=アークランド
「滅亡迅雷.net。人類を滅ぼす為に生まれたお前達が、笑って暮らせると思うなよ」
概要
ZAIAエンタープライズ最高経営責任者。仮面ライダーザイアの変身者。演じたのはジェイ・ウェスト。ヒューマギアの真価が発揮される職種を「兵士」だと考えており、新兵器の生産とその有用性をアピールする事で利益を出そうと企む。
性格
非常に独善的なワンマン社長であり、その姿勢は天津以上。ソルドの導入計画を独断で強行していた他、自ら仕事を任せた天津の顔も覚えていなかった。
ソルド計画の司令機となるライダーシステムを用意しており、これ以前から接触のあったアズより複製品の飛電ゼロワンドライバーを渡されるも一顧だにせず、天津のザイアサウザンドライバーを接収した。
思想
或人と滅、エスの事例から「悪意は克服されてしまうが、それぞれの信念に基づく正義ならばそんな事は起こり得ない=戦う理由がなくならない」と考えている。
当初はアズと手を組んで新たなアークの候補として擁立されておきながら、内心アークの存在を「最早時代遅れ」と明確に見下し唾棄。
ヒューマギアを都合のいい奴隷としか見ておらず、その思想と野望の結晶とも言うべき「ソルドプロジェクト」の中核である「マスブレインシステム」を開発した。
過去
『ゼロワン』の物語における諸悪の根源。兵器ビジネスのため、天津垓に日本支社を任せ、通信衛星アークや滅亡迅雷.netを生み出すよう指令を下した。
更には自身の野望と計画のため、仮面ライダーゼロワンとの戦いの末に破壊された迅を修復。「アーク」の名は彼の名字から取られた。
劇中の活躍
エスに次ぐ新たなアークの後継者としてアズの手で擁立。ヒューマギアをZAIAに都合のいい兵士に仕立て上げて「兵器ビジネスでZAIAが世界の頂点に立つ」という野望を抱いており、劇中では飛電或人が新型人工衛星ウィア打ち上げ事業のため宇宙に飛び立ち、地球に干渉出来ない隙を狙い暗躍する。
新たな悪意
この世界のために戦い始めていた滅亡迅雷.netを完全に人類の敵に位置付け、それに対する「正義の力」として兵士型ヒューマギア「ソルド」を世界中に導入させようと目論んでいた。
ただし、彼の信条からアークの意志とは全く無関係の存在であり、これまでの『ゼロワン』におけるボスキャラとは毛色が違う、アークに関わりの無い全く別種の悪意の体現者として描かれている。
仮面ライダーザイア
サウザンドライバー! ゼツメツ!Evolution! ミリタリーホーン!
「変身!」
パーフェクトライズ! When the five weapons cross, the JET BLACK soldier ZAIA is born.I am the president.
「Presented by ZAIA….コレこそZAIAのテクノロジーの全て…。“仮面ライダーザイア”だ!」
概要
天津から強制接収した「ザイアサウザンドライバー」に「トリケラトプスゼツメライズキー」と「カルノタウルスゼツメライズキー」を装填して変身する。
変身時の英文を意訳すれば、「5つの兵器が交わる時、漆黒の戦士ザイアが誕生する」「ワタシこそが社長だ」。サウザーではキー側から発せられた「Presented by ZAIA.」の特徴的なフレーズだが、こちらではリオン自身が口にする。
外見
漆黒を基調に全身に走る白銀のラインと赤い複眼、仮面ライダーアークゼロ及び仮面ライダーアークワンと同形状のブーツとグローブも相俟って、全体的にアークゼロのカラーリングに染まった仮面ライダーサウザーとでも言うべき姿をしている。
変身
カルノタウルスゼツメライズキーを右手から左手へ投げ渡し、二つのキーをドライバーにセット。変身直前にサングラスを外して投げ捨てる。
円形のエフェクトが現れ、トリケラトプスとカルノタウルスの頭骨のみのロストモデルを分解・変化させたアーマーとして装着し、頭部に5本角を連続で装着する。
戦闘能力
リオン自ら「コレこそZAIAのテクノロジーの全て」と豪語したように最新型のゼツメライズキーを2本用いているためか、基本性能はサウザーを上回る。ソルドプロジェクトの司令塔として位置づけられた仮面ライダーであり、単独で強敵を撃破する用途はそもそも考えられていない。
劇中ではソルド達を率いて、滅亡迅雷の4人を正面から相手にした。戦闘スタイルは英語で相手を挑発しつつ、ボクシングスタイルを中心とした徒手空拳に偏ったもの。
ゼロツーへの対策
ソルドプロジェクトを知れば間違いなく阻止に来るであろう或人=仮面ライダーゼロツー相手には全く有効打がない。普通の攻撃では堅牢な装甲を抜けず、吸収能力を使おうにも事象予測で回避される。
リオンがわざわざ或人が地球からいなくなる時期を待って行動を起こした辺り、「ザイアではゼロツーに勝てない」と分かっていた可能性もある。
特殊能力
ザイア本体にライダモデルの吸収能力が付与された。これにより、サウザーの弱点だった「サウザンドジャッカーを喪失すると攻撃手段が格闘のみになる」という点を解決。
ただし、ジャックライズを介さずに本体が吸収攻撃を行う場合、数秒ほど相手に接触し続けなければならず、これによって抽出したライダモデルは保存出来ない。
サウザンドジャッカーは使用可能だが、結局のところはサウザーの弱点を完全にクリア出来たわけではない。
装備
ザイアサウザンドライバー
本来はサウザー専用の変身ベルトだが、上記の通りCEO権限で強制接収したもの。
トリケラトプスゼツメライズキー
トリケラトプスのロストモデルを内包したゼツメライズキーで、アビリティは「ミリタリーホーン」。
下記のカルノタウルスゼツメライズキー共々、『ゼロワン』においては初となる恐竜モチーフのゼツメライズキーでもある。
サウザーが使用するアメイジングコーカサスプログライズキーと同様に生態認証内蔵式となっており、スイッチを押すだけで自動的にキーモードへと移行する。
カルノタウルスゼツメライズキー
カルノタウルスのロストモデルを内包したゼツメライズキー。サウザーが使用するアウェイキングアルシノゼツメライズキー同様に他のキーとは逆向きになっているため、ザイアサウザンドライバー以外で使用可能かどうかは不明。
サウザンドジャッカー
メイン武装だが、リオンが格闘戦を好むため、持っているだけでほとんど使用されない。
必殺技
C. E. O. ディストラクション
トリケラトプスゼツメライズキーを押し込んで発動。赤く輝くエネルギーを纏った高蹴りを繰り出す。滅と迅のダブルライダーキックを真っ向から打ち破って撃破する程の威力を持つ。
ZAIA側のライダーでありながらキー側の音声がやたらハイテンションであり、文字で表すと「C! E! O! ディストラクション……!」といった具合になる。
末路
誕生
アズから手渡されたゼロワンドライバーを仮面ライダー滅亡迅雷誕生の為に利用すると、当初の目論見通り滅亡迅雷.netにマスブレインシステムを使わせる事で「仮面ライダー滅亡迅雷」の誕生に成功。
アークを「最早時代遅れ」と吐き捨ててアズを破壊する事であっさり反旗を翻し、新たな人類の脅威が生まれた事に歓喜して撤退する。
敵対
その後、かつての天津同様にA.I.M.S.の緊急記者会見の場を利用して滅亡迅雷.netを人類の脅威と再認識させるよう、プレゼンテーションを敢行した。
同時にタイミング悪く「ヒューマギアの意思を封殺して奴隷化する」というリオンの野望を嫌悪した滅亡迅雷.netがZAIAと敵対する意思を堂々と世界に宣言してしまった事で、リオンの目論見通り滅亡迅雷.netは世界の敵へと逆戻りする。
ソルド機能停止
全ての舞台が整い、いざ堂々と滅亡迅雷.net討伐のため芝居がかった演技でソルド達を率いて4人の前に姿を現すが、仮面ライダー滅亡迅雷がソルドとマスブレインシステムの接続を強引に切断した事であっという間に目論見が大きく外れる。
自身を守るソルドを失って孤立しながらも「滅亡迅雷.netは滅びるべき悪!我々こそが正義だ!!」と単身挑みかかる。
だが一方的に仮面ライダー滅亡迅雷に叩きのめされていく。結局大した反撃も出来ないまま、容赦なく放たれた必殺技「滅亡迅雷インパクト」の一撃に変身を解除される。
死亡
なんとか立ち上がるも吐血する程の致命傷を受け、最期はZAIAを讃える断末魔の叫びを上げながら死亡したが、そのままZAIA日本支部も仮面ライダー滅亡迅雷の攻撃で崩壊。
リオンの目論見は呆気なく潰えてしまい、刃唯阿から一連の出来事を聞かされた国防庁長官・大門寺茂からも(内心ソルドの導入を断る口実を探していた事もあって)「黒船が沈没したか…いい気味だ」と痛烈に小馬鹿にされた。
こうして大それた野望を抱いた彼だが、最終的には劇中のどの勢力にも利益を齎す事なく、滅亡迅雷.netを再び闇の道に堕としてしまうという最悪の事態を引き起こした。
微妙な活躍
本編において終盤も活躍し続けた仮面ライダーサウザーの完全上位互換のハズでありながら、あまりにもパッとしない活躍となってしまっている。
しかし、使えるハズの武器を殆ど使わずボクシングを挑むなど、天津と比べライダーの本領を存分に発揮出来ているとは言い難く、性能よりも変身者の性格による問題による敗北の側面が大きい。
備考
『ゼロワン』に登場する仮面ライダーの中では明確に死亡した初の仮面ライダーとなった。劇中では度々英語で挑発的な態度を取っていたリオン。
『仮面ライダー滅亡迅雷』劇場パンフレットにてジェイ・ウェスト氏が語ったところによれば、「僕は最初、いわゆる英単語が台詞に入っている場合、それは日本人が言うような感じで発音しようと思っていたんだ」とある事から、ネイティブ調の発音による台詞は筧昌也監督のリクエストだった模様。
スーツ事情
ザイアのスーツはもちろんサウザーの改造・リペイント。このため、同時期に撮影された東映特撮ファンクラブ配信作品『仮面ライダーゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』ではスーツの改修が間に合わず、サウザーがザイアそっくりの姿になった。
しかし「バグスターウイルスとして天津に感染した檀黎斗の影響により変色し、弱体化している」という設定で上手くストーリーに落とし込まれている。
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以上です。これで紹介を終えます。