今回解説する仮面ライダーはアークです。
「かつて俺を封印したキバ…今 そのキバに選ばれし者を倒す。それが俺の復讐だ」
洗礼方法
アークトライデント
概要
目次
- ロード
- 概要
- かつての姿
- 性格
- 洗礼方法
- 過去
- ファンガイアVSレジェンドルガ
- ダークキバVSアーク
- 戦後処理
- 復活
- キバへの認識
- 劇中の動向
- レジェンドルガ族
- 概要
- 外見
- 描写
- 種族の誇り
- 性質
- 戦闘能力
- 洗礼を受けると
- ロード配下のレジェンドルガ
- マミーレジェンドルガ
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 特殊能力
- 活躍
- 最期
- 漫画版
- メデューサレジェンドルガ
- スペック
- 概要
- 性格
- 戦闘能力
- 活躍
- 最期
- 漫画版
- 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦
- ガーゴイルレジェンドルガ
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 最期
- 漫画版
- マンドレイクレジェンドルガ
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 最期
- 杉村隆
- 概要
- 描写
- ロードの支配
- 戦闘能力
- 死亡
- 仮面ライダーアーク
- スペック
- 概要
- 変身
- 性能
- 頭部等
- 全身
- 胴体
- 四肢
- 戦闘スタイル
- デッドクラッシャー
- 装備
- アークトライデント
- アークキバット
- レジェンドアーク
- 概要
- 外見
- 火炎攻撃
- 必殺技
- 備考
- 活躍
- 月の眼
- 本編外の活躍
- 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレ〜ツ
- 仮面ライダー バトライド・ウォーⅡ
- フィギュア
ロード
『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』の登場キャラクター。仮面ライダーアークの変身者。
概要
13種の魔族のひとつ、レジェンドルガ族の頂点に君臨する王にして魔界城の城主。個体名は不明。配下のレジェンドルガからも『ロード』という称号でのみ呼ばれている。映画のキャッチコピーやスマホゲーでのアオリでは『古代王』とも。
かつての姿
生前の詳細な姿は不明。鎧のサイズからして巨躯の魔物だったことは間違いない。他のレジェンドルガが人間と同じサイズだったのを考えると、ファンガイアにおけるコウモリがキングになるように、デカい奴がロードになるのだろうか。
魂の状態ではアークの鎧そのものの『影』を投影していた。当時のファンガイアのキングの手により肉体を滅ぼされ、生存した魂も封印され、巨大な石棺に収められて日本の関東地方の地下深くへ閉じ込められた。
器が人間である杉村に替わっても絶大な力を持つ。『レジェンドルガの洗礼』には、宙に浮かぶ金色の牙のような器官を用いる。これに咬まれた渡は強制的に飛翔態へと変貌。
一時はロードの意のままに操られた。洗脳は父である音也の命がけの呼びかけで解呪されたが、これは親子の絆が生んだ奇跡であって、通常なら絶対に破ることはできない。
過去
ファンガイアVSレジェンドルガ
15世紀、ファンガイア族は双子の王室技巧匠・ナイト&ポーン兄弟の手による『運命の鎧』(仮面ライダーサガ)と発動キーである小型ゴーレム『サガーク』を開発。13魔族の頂点に立つべく、初代キングがこれを装着し異種族侵攻の戦争に明け暮れていた。
最初にゴブリン族を滅ぼし、続けて数多の種族を根絶寸前に追いやった。しかし、全種族の天敵・レジェンドルガ族との大戦においてかつてない痛手を被り、窮地に陥る。ファンガイア族は科学力を結集。ナイト&ポーン兄弟の手によって決戦兵器・『闇のキバ』の鎧(仮面ライダーダークキバ)を開発した。
ダークキバVSアーク
鎧を纏った先代キング(22年前のキング)の活躍により戦況は再度ファンガイア有利に傾いた。しかし、レジェンドルガは闇のキバのデータを分析。それを上回る強大な力を誇る鎧『アークの鎧』を開発。
先代キングは遂に最終決戦に挑み、死闘の果てにアークとその重臣たる4体のレジェンドルガをシールフエッスルで封印。
ロード亡き後もなお大量に残ったレジェンドルガに対して禁断の自爆技『キングスワールドエンド』を発動。共に戦っていた友軍ごと戦地を一瞬で灰にした。
戦後処理
レジェンドルガは封印されたアークや数少ない個体を除き絶滅。ファンガイア族が勝利した。しかしこの大戦を機にファンガイアの個体数は大幅に減少。実質上は痛み分け。
先代キング及び鎧の制御を務めていたキバットバットⅡ世は捨て身の技を放ったにも関わらず辛うじて生存したが、身体に負った傷はそう簡単に癒えるものではなかった。
闇のキバの脅威を問題視したナイト&ポーン兄弟は、闇のキバの鎧の性能を大幅にデチューンしウェイクアップ3を封印(過去キングが纏っているのはこのバージョン)。そして、より信頼性と安定性を重視した『黄金のキバ』の鎧(エンペラーキバ)を開発したのだった。
復活
後にこの遺跡の直上に刑務所が建つ。1986年に起こった脱獄未遂事件を契機に封印が解け、不完全な状態で覚醒。
この時点で既に掘り出されていた遺跡に踏み入った死刑囚・杉村隆(すぎむら・たかし)に憑依することで新たな肉体を得、22年後の2008年に満を持して完全復活。
地球の覇権を奪い、自身を封印したキバ(を継ぐ者)である紅渡に復讐を果たすべく侵略を開始する。その最終目的はレジェンドルガが支配する世界を作ること。
キバへの認識
憎悪が妄執の域に達している。復讐のためなら地上の支配や戦いの合理性すら眼中に無い。なお、現代の渡が伝承している『黄金のキバ』の鎧は、ロードが封印された後に造られたもの。実のところロードとは中の人どころか鎧そのものも別物の初対面である。
劇中の動向
かつて自身を斃し封印したファンガイア一族への復讐を目論み、彼らの王の纏うキバの鎧の継承者・紅渡の命を狙うのと同時にレジェンドルガの支配する世界を築き上げる為に動く。戯れとして至高の音楽である“人間の悲鳴”を聴く為にレジェンドルガ化した人間たちを使役して人々を襲っていた。
自分たちの居城である『魔界城』へと乗り込んで来た渡・音也始め素晴らしき青空の会のメンバー達と交戦。腹心の部下2人を失うが、渡を暴走させて飛翔態へと変貌させ、父親である音也を殺害させる事で渡を隷属化しようと目論む。
最期
音也の心からの決死の言葉により、渡が力を完全に制御した為に失敗に終わった。怒り狂ってアークの鎧を纏い最後の決戦を開始。
激しい空中戦での攻防の末に最後は『ジャイアントムーンブレイク』を喰らい月へと叩き付けられ、断末魔と共に完全に滅び去った。
渡や健吾を始めとしたレジェンドルガ化した人間たちは翌朝には元に戻っていたため、アークの死と共にレジェンドルガ達も完全にこの世界から消え去った。
レジェンドルガ族
キバ世界における知的生命体=『魔族』(人間も含まれている)の1種。魔族の中でも最凶最悪の怪物と呼ばれ、一時は13魔族最強の一角であるファンガイア族すら窮地に追いやった恐怖の存在。
外見
キバ世界の魔族は大半が伝承の怪物そのものの姿をしているが、レジェンドルガはモチーフとなった神話・伝承の幅が異常に広汎で他種族と比べて個体間の共通点・統一性に乏しい。13魔族の中でその大半の伝説の起源を占めているとされる世界のオバケの総本山のような連中。
ファンガイアが裏モチーフとして個体ごとに鳥類の意匠を持っているのに対し、レジェンドルガの個体には植物の意匠が見られる。これがファンガイア同様単にデザイン上の特徴なのか、レジェンドルガの本質が植物の魔物だからなのかは不明。
描写
ファンガイアのキングに該当するロードとよばれる長がおり、他のレジェンドルガはロードに絶対の忠誠を誓う。下克上や派閥争いも起こりうるファンガイアの社会に比べるとよりシンプルで緊密。
泥縄も良いところなギリギリのタイミングでキバの鎧の原理を解析し、それを凌駕する性能を持つアークの鎧を完成させるなど、行動パターンこそ単純だが知識や技術力は異常に高い。
種族の誇り
仲間意識も強いが、他種族はゴミのように見下している。ファンガイアよりも上位の存在と自負し、この世界の支配者となることを目論んでいた。
キバのメインの敵がファンガイアと言う事もあり、作中ではファンガイアに間違われるシーンがあるが、本人たちは一緒くたにされる事を非常に嫌っている。
性質
種族の性質は極めて残忍で露悪的。人間の悲鳴を「何物にも代えがたい最高の音楽」として好み、それを聴く事を何よりの快楽とする悪趣味な文化がある。
これはロードも同じで、魔界城内の奏楽堂には襲われた人間たちの悲鳴を貯蔵し、演奏することでいつでも悲鳴を聴ける『楽器』が多数安置されている。
はるか昔に初代キングによってロードが封印され種族の大半が殺されたためしばらく息を潜めていたがマミーレジェンドルガの復活を皮切りに再結集し、甦ったロードと共に世界を支配しようとした。
戦闘能力
TV版のチェックメイトフォー等の上級ファンガイアに比べると大したことはなく、過去イクサでも撃破可能。レジェンドルガの真の脅威は『洗礼』と称される独自の増殖方法(繁殖とはまた別)にある。
自身の肉体の一部を他の生命体に植えつけることで、対象を種族の別なく洗脳し同族に加えることができる。レジェンドルガ化した生物は同じ手順でネズミ算式に数を増やしていくため、瞬く間に勢力図が広がっていく。操ることも可能。
次狼は「奴らが目覚めたということは人類滅亡のカウントダウンが始まったということだ」とさえ言っている。
洗礼を受けると
レジェンドルガに襲われた人間はしばらく経つと胎児のように体を丸め、月の眼の影響で完全にレジェンドルガ化する。レジェンドルガ化した人間は手から蛇や包帯を出して触手のように操れる。
ただし、洗礼が初期症状のうちに本体であるレジェンドルガを撃破すれば支配下に置かれた生物も元通りに回復する。
ロード配下のレジェンドルガ
マミーレジェンドルガ
「“オレが甦った”という事は、“あのお方が覚醒しつつある”という事か…」
スペック
身長:235.0cm
体重:190.0kg
特色/力:意識操作能力、包帯による拘束と爆破
概要
ミイラ男の伝承の元になったレジェンドルガの戦士の1人。メデューサレジェンドルガと共に前線で指揮を執るレジェンドルガの幹部怪人。
レジェンドルガ四天王の中ではリーダー的存在。レジェンドルガの中で最も力に長けたパワーファイター。キバや現代のイクサを相手に互角以上に奮戦する。CVは大川透。モチーフはバラ。
戦闘能力
全身に巻かれた包帯を飛ばして相手を拘束し、投げ飛ばしたり起爆して相手を仕留める豪快な技を持ち、更に顔面からは黒い衝撃波を放って敵を粉砕できる。
体の数か所に備わった『コントロールデスマスク』を投げつけて対象の顔面に付着させて自らの同胞へと化して意のままに操れる。
その効果は人間を始めファンガイアにすら効果がある。『コントロールデスマスク』を取り付けられた女性の助けを求めるシーンはある意味トラウマもの。
活躍
大古代展08'に出展する為、大量のマスクの付いた石板が海外から運ばれた。レジェンドルガの王・アークの覚醒が迫った影響に連動して、石板から復活。
大古代展の準備会場に紛れ込んでいたアントライオンファンガイア(人間に化けていた)を自身の下僕へと仕立て上げると、駆けつけた現代のイクサを完膚なきまでに叩きのめした。アーク復活の為の準備を他の覚醒した仲間たちと共に推し進めて行く。
最期
アークが完全復活した後は、人間たちの支配とファンガイア族への復讐の為に本格的に活動を開始。それを阻止せんと本拠地である魔界城に乗り込んできた渡たちと交戦。
麻生ゆりが変身した過去のイクサを圧倒。ゆりが音也にイクサナックルを託すと、音也イクサと戦う。
頭部を掴んだ状態から、衝撃波による至近距離からの攻撃でメットを大破させる。しかし最後はその際に無防備状態となっていた胴体に『ブロウクン・ファング』を諸に受け爆散、絶命した。
漫画版
原作よりも痩せ型に描かれている。初登場時は強敵のような雰囲気を醸し出していたが、終盤でエンペラーフォームに変身したキバに一撃を浴びせられ、マンドレイクレジェンドルガ共々瞬殺される。
メデューサレジェンドルガ
「あたしの一番好きな音楽を教えてやろうか?人間の悲鳴だ‼」
スペック
身長:187.0cm
体重:130.0kg
特色/力:意識操作能力、猛毒
概要
蛇女(メデューサ)の伝承を残す現代に復活したレジェンドルガ族の紅一点。マミーレジェンドルガと共に前線で指揮を執る幹部怪人の1人。
劇中で確認されるレジェンドルガでは唯一“サヤカ”という名の女性の人間態の姿を持つ。冷酷かつ残忍極まりない性格。大食漢であり頭部の毒蛇で食事を摂取することも可能。CVは篠原恵美。人間態を演じたのはギャル曽根。モチーフは彼岸花。
戦闘能力
全身に血液の代わりにキングコブラの20倍の毒素が含まれた猛毒が流れている。他の同族たちが恐れる程の戦闘力を誇るとされる。
全身に仕込んだ毒蛇を飛ばして相手の身動きを封じるほか、一撃で相手を殺傷できる程の猛毒を含んだ毒爪で襲いかかる。爆発する蛇を全身から発射できる。
頭部の毒蛇を使った噛みつき攻撃が得意。これに噛みつかれた人間を自身の僕として操るレジエンドルガ族共通の能力を持つ。レジェンドルガ化した人間は手から蛇を伸ばして敵を攻撃する事が可能になる。
活躍
アークの復活と連動して復活。アークの魂が宿った杉村隆を攫うため、護送する警察車両をマミーレジェンドルガと共に襲撃。しかし、名護イクサとキバに邪魔される。二大ライダーを叩きのめすが、突如として乱入して来たレイの猛攻に圧倒され撤退する。
その後、人間態の姿でとあるカフェレスで食事を取っていた際、現代にやって来た音也にナンパされる。食事を邪魔された事に腹を立てたのか正体を現すと彼に襲いかかり、途中で参戦して来た他の仲間2人と共にキバと交戦。
瞬時に状況に合わせてフォームチェンジして戦うキバに押され旗色が悪くなった為、白峰が麻生親子の誘拐に成功したのを機に撤退する。
最期
覚醒したアークと共に本拠地である“魔界城”でキバたちと交戦。協力して牢屋から脱出した麻生親子はイクサに変身。
ダブルイクサを終始圧倒するが、最後は洗脳された渡が元に戻す際の光に目が眩んだ一瞬の隙を突かれて放たれた『ダブルブロウクン・ファング』を受け爆死した。
漫画版
漫画版でも幹部格として登場。最期は音也が変身したイクサのゼロ距離『ブロウクン・ファンガイア』を顔面に浴びて爆散した。原作よりも表情がわかりやすくなっている。
『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では大ショッカーの一員の1人として登場。プローンファンガイアが使っていた斧を武器として使用している。
最期はゴーオンジャーの『マンタンガン』の一斉射撃に他の7体の怪人と共に怯んだ所に『ゴーオンギア』による攻撃とキバの『ダークネスムーンブレイク』を連続で受け他の7体共々倒された。
ガーゴイルレジェンドルガ
「いつ聞いてもいい、人間の悲鳴は」
スペック
身長:220.0cm
体重:250.0kg
特色/力:飛行能力、強固な防御力
概要
翼を生やした石像の怪物・ガーゴイルの伝承を残すレジェンドルガ族の1人。体の各部分に紅葉の様な意匠が張り巡らされた姿をしている。CVは藤田圭宣。植物モチーフは蔦。また、スーツはローズオルフェノクの改造。
一族最速のスピードを誇るスピードファイター。並外れた腕力と岩石の様な皮膚はドッガと並ぶ防御力を持つ。スピードと飛行能力を活かして空中から敵を奇襲したり、防御力を活かして前線では味方を護る盾としても活躍。劇中未使用だが飛行できる。
最期
魔界城において麻生恵が変身したイクサと互角に交戦。突如として乱入して来た仮面ライダーレイ=白峰天斗の攻撃を受け氷漬けにされかける。
「どう言う事だ!?」と抗議の声を上げて彼に詰問するが、(自分にとって)目障りだとしてレイの必殺技である『ブリザードクロー・エクスキュージョン』を叩き込まれて処刑された。
漫画版
杉村隆をロードとして迎え入れる為にその他の幹部と共に出現。手から放つ破壊波動でキバとイクサのコンビを苦しめ、乱入してきたレイの『ブリザードクロー・エクスキュージョン』を受けてもピンピンしているなど原作よりも強敵として描かれている。
マンドレイクレジェンドルガ
スペック
身長:210.0cm
体重:145.0kg
特色/力:ツタによる攻撃、奇声による精神障害
概要
植物の怪物・マンドレイク(マンドラゴラ)の伝承の元になったレジェンドルガ族の戦士の1人。劇中で確認されるレジエンドルガ族では唯一言語能力を持たない。
CVは塩野勝美。モチーフはマンドラゴラの花。スーツはバーナクルオルフェノクの改造。バーナクルオルフェノクもフロッグオルフェノクの改造なので2度目の改造となる。
全身に数十本の蔦を持ち、これを自在に伸ばして敵に首などに巻き付けて窒息死させる。この世のものとは思えない程の大音響の叫び声を腹部より放ち、この声を聞いた者の精神を崩壊させて死に至らしめる。
最期
立体駐車場においてロードである杉村隆を迎え入れる為に出現し、キバと交戦するも戦況が不利になった為に植物でドームを形成。
植物を瞬時に周囲に張り巡らせ自身の有利な環境に変えて逃走を計るが、ブロンブースターの優れた走破性能に追いつかれ、最後は“ブロンブースターの体当たり”を受け呆気なく倒された。唯一最終決戦前に倒された。
杉村隆
「時は満ちた……」
関東西刑務所に収容されている死刑囚。年齢39歳。身長169㎝・体重60㎏。演じたのは堀内健。
本編の22年前、1986年3月15日に逮捕されて以来、現在に至るまで容姿がまったく変化しておらず、その間何度も死刑執行されているにも関わらず生存を果たしている謎の男。素晴らしき青空の会からはファンガイア疑惑が掛けられていた。
描写
何を考えているのか読み取れないぼんやりした風貌の小男。レジェンドルガを目の当たりにして恐怖のあまり小便を垂れ流すなど、人間的には非常に臆病。
しかし、追い詰められると何の呵責も無く凶行に出るという「キレると何するかわからない」タイプの凶悪犯。
作中でも過去篇・現代篇の両方で脱獄を企て、人質を取るといった悪行を繰り返している(奇しくも過去人質にされたの榊原とわは、現代で人質にされた机なつきの実の母)。
ロードの支配
生まれは生身のただの人間。22年前に刑務所内で起こった騒動のドサクサに紛れて脱獄しようとした際に、刑務所の地下に位置する古代遺跡に封印されていたロードに偶然ファーストコンタクトを果たす。
その際に魂だけの存在となっていたロードの新たな肉体として憑依され、肉体もレジェンドルガと化した。ロードの魂が肉体になじむまでの必要期間が22年の歳月であり、不老や死刑回避もロードの加護である。
戦闘能力
現代篇での脱獄騒ぎを起こした際は、人間扱いされていなく、威嚇射撃とはいえ容赦なく実銃を発砲されていた。
この時点で既に壁に映る影がアークの形になっていたり、取り押さえようとした刑務官らを衝撃波で吹き飛ばす等、ロードが力を取り戻している予兆が見えていた。
死亡
脱獄の3日後、名護に逮捕されるが、護送中のパトカーを襲撃したレジェンドルガ達に拉致され、魔界城内でついに内に眠るロードが覚醒。完全に肉体を乗っ取られ、以降杉村としての自我は完全に消滅。意識・記憶共にロードそのものとなる。
それに前後して髪が逆立ち、背後霊のように巨大なアークのオーラを出現させるなど不気味ながら底知れぬ威圧感を表すようになった。度の強い眼鏡をかけていたが、ロードになった際に放り捨てた。
仮面ライダーアーク
「倒す…。この手で…貴様を…! 変身…!」
じゃぁ~いきますかァ~↑ ドロォ~ン♪ドロォ~ン♪ へん↑しん↓♪
スペック
身長:320cm
体重:350kg
パンチ力:25t
通常キック力:60t
ジャンプ力:∞
走力:100mを2秒
体重:350kg
パンチ力:25t
通常キック力:60t
ジャンプ力:∞
走力:100mを2秒
概要
レジェンドルガのロードがその身に『アークの鎧』を纏った姿。レジェンドルガの一族の頂点に立つ者のみが身に付けられる巨大な鎧で、他の者の装着は許されない。
ロードの専用鎧として作られた専用のサイズゆえに巨体。大抵の者は対峙するだけで戦意喪失してしまうほどのオーラを放つ。
変身
キバの変身ベルトと全く同じ要領で、アークキバットが乗っ取った杉村の腰にベルトを出現させる。バックルの位置に留まって変身させる。闇の魔皇力の制御を担当する。アークキバットが装着された時に宙に浮いて、そこから巨大な鎧が装着される。
漆黒の素体をガンメタル色の重厚な甲冑が覆う。頭部や肩には悪魔を思わせる捻じ曲がった角のような意匠が盛り込まれている。複眼は黄色。
戦闘スタイル
「キバの鎧を凌ぐ事」を大前提に作られているためその性能は圧巻の一言。キバ系ライダーでは文句なしに最高スペックである。
小細工を弄することなく圧倒的なパワーで踏み潰す・叩き潰すといった強引な戦法を主に取る。しかし状況に応じてローキックや足払いなどの技術に基づく不気味なスピードの格闘戦も可能。
劇中ではキバの必殺キック・ダークネスムーンブレイクを正面からのワンパンであっさり吹き飛ばし、起き上がりに被せた踵落としでキバを失神させるなど規格外のパワー描写が強調されていた。
性能
頭部等
巨大な角をもつ『アーク・ペルソナ』は額に闇の魔皇石をもち、アークの巨体に流れる魔皇力を極限まで高め、コントロールする。両肩を巨大な角型のアーマー『ショルダーホーン』が保護。ショルダータックル時には強烈な打撃武器にもなる。
全身
各部装甲はキバの鎧の材質であるルシファーメタルよりも更に硬度の高いレジェンドルガ族が生み出した金属「アークメタル」製。
インナースーツ『デモンスキル』はレジェンドルガが捕らえたドラン族・ガオーラドランの皮膚製。基本的にキバの鎧に使われているものと同じものだが、それを何層にも重ね、更に防御力をあげている。
全身に魔皇力の流動経路『ゴルディベッセル』が流れる。凄まじいまでのエネルギーを効率よく全身に行き渡らせ、アークに悪魔的なパワーを与える。
胴体
全身を鎧『デモンアーマー』で包む。ダイアモンドと同等の硬度と、太陽の表面温度に匹敵する高熱や、絶対零度に近い低温でも変質劣化しない。キバを凌ぐ事を大前提として作られているために、理論上はキバの鎧の性能を大きく上回っている。
鎧の上半身に無数に刻まれた文様の刻印『アークトライバル』は、アークの全身に流れる魔皇力の余剰エネルギーを分散放出し、アークの自滅を防ぐ。外からの攻撃に対し、放出した魔皇力によって一種のバリアフィールドを作り、衝撃を緩和できる。
四肢
手首及び足首のパワージェネレーター『デモンブレス』『デモンアンクレット』がアークに流れる魔皇力を腕部や脚部に集中。数十倍に増幅することで強烈な腕力、パンチ力、ジャンプ力、キック力を発揮させる。
指『デモンフィンガー』は手刀で高層ビルを両断し、鋼鉄の装甲車を握りつぶすほどのパワーを誇る。人間のもつ通常兵器の攻撃程度であれば、その掌ではじき返すほどの防御力も併せ持つ。
デッドクラッシャー
封印鎖(カテナ)に抑制されている能力。胴体の牙を生やした『口』を模した部位に1対のカテナを交差させる形で仕掛けられている。アークキバットにウエイクアップフエッスルを吹かせると解放される。
デッドクラッシャー内部には闇の無限空間に通じる『ウルティマブラックホール』が収まっており、その凄まじい吸引力はアーク自身はおろか周囲の空間そのものを飲み込んでしまう危険性を孕む。
装備
全長4mにも達する金色の穂先を持つ三叉の槍。外側2本はアークの角のような造詣がされており、下側に鎖が付いている。一太刀で山をも分断し、地に突き立てれば天変地異さえも巻き起こす威力を持つとされる。
雑誌のスチール写真などで持っていたが、本編未使用。ディレクターズカット版でも洞窟の壁を走って逃げるキバを追って壁を突くだけの使用で終わった。
アークキバット
「キバなんかやっつけちゃエィ~↑♪」
唯一の資格者であるロードが仮面ライダーアークに変身する際用いる、キバット族を模した変身ツール。手をかざすとどこからともなくフラフラと飛んでくる。CVは若本規夫。
モンスターでは無く、機械仕掛けの小型ロボットであり、『変身の道具』としての役目しか持たされていないためか、明確な自我を持たず台詞もほとんどない。喋り方もぎこちない。バックルに収まると性格や言動が残忍に変わる。
外見
クロムシルバー一色のメタルボディに剥きだしのビス、赤いレンズのような眼と一目でメカとわかる無機的なもの。通常時はタレ目にひそめた眉のようのも見える小さなスリットと、見様によっては愛嬌のある顔をしている。
しかし、バックルに装着され逆さになることで、タレ目は吊り目に、眉は鼻孔に、上を向いた耳は下向きの巨大な犬歯にと、まるで牙を剥き出しにした悪魔の髑髏のような凶悪な形相に様変わりする。
暴走
ウェイクアップフエッスルによってアークの封印されし能力を解放すると、膨大な力の負荷に耐えきれず一次装甲にあたるフェイスカバーが弾け飛び、本体であるメカキバットとしての素顔が露わになる。
機械的な内部構造が剥き出しになった、見様によってはグロテスクな姿をしている。この状態下ではロード共々完全に暴走状態となっている。言動も支離滅裂で『ゴー・トゥー・ヘル!』と叫んでいた。
演技
声は若本御大がレイキバットとの兼ね役で当てている。男らしく張りのあるレイキバットの演技と違い、アークキバットは酒呑んだヤギみたいな裏声。
企画段階ではきちんとしたキャラクターが設定されており、その時は『普段は無邪気な雰囲気だが、変身を境に残忍で攻撃的な本性を露わにする』といったものだったようだ(後述の玩具の収録サウンドにもその片鱗が見える)。
DX玩具
変身ベルト玩具が限定販売された。メインはあくまでアークキバットで、フェイス部分のカバーを付け替えてレイキバットにもできる。サウンドはそれぞれ完全に別々。
収録された台詞はキバット親子やイクサナックルに比べると少なく、「ねぇねぇ♪噛ぁ~まぁ~せぇ~てっ☆」「ぼく・・・どうすればいいにょ☆?」「もうやだ~!ドロン♪」とカワイイんだかキモイんだかわからない絶妙なボイスを楽しめる。
ウェイクアップフエッスルを鳴らすと無茶苦茶シリアスかつクールな声で「ウェイクアップ…!」と宣言する。メカキバット時の台詞『ゴー・トゥー・ヘル!』は未収録。
備考
デザインコンセプトはキバ=『牙』レイ=『爪』と来て『角』。黒い体に曲がった角、手には三つ又の槍というビジュアルは一見悪魔的に見えるが、『擬人化した虫歯菌』を取り入れている。
アークのスーツアクターを務める新堀氏は歴代スーパー戦隊のレッドのスーツアクターを務め、『キバ』においては23話以降のアクション監督としても活躍。同氏が仮面ライダーのアクターを務めるのは、実に『ストロンガー』以来。
堀内氏はノリノリで変身ポーズまで考案していたが、不採用になってしまった模様。本編内でのアークの変身は棒立ち&空中浮遊である。
レジェンドアーク
「我が一族に…最後の力をオオオオオオオッ!!!」
ウェイクアップ!
「フンッ…! ハアッ!!」
ゴー・トゥー・ヘル!
概要
アークがアークキバットのウェイクアップフエッスルの効果により、ウェイクアップ。胸部内にあるウルティマブラックホールから『月の眼』(つきのまなこ)を直接体内に吸引、融合することで全ての能力を飛躍的に上昇させた最強最後の決戦形態。
この形態に変身するだけでも空は闇に包まれ、月が異常接近し、海は荒れ狂い無数の竜巻が発生する絵に描いたような天変地異が周囲を襲う。
外見
変身に伴い巨体がさらに巨大化(最終的にはキャッスルドランと同スケールになっていた)。頭部の角も倍近い長さに伸長している。『口』だったクラッシャー部分には月の『眼』が収まり、そこを基点に上半身を蔦状の触手が籠のように覆って外装となる。
蔦で編まれた巨大な翼と一対の腕が生えた異形と化す。通常時は4本腕だが、状況によっては翼も腕のように変形させ他の腕で捕捉した相手を殴りつけるなどの応用が可能。
火炎攻撃
蔦の隙間から地獄の業火のように超常の炎が燃え盛る。遠目にはステンドグラスのようなシルエットになっている。翼からはこの炎を種火にした火球を無数に撃ち出せる。飛行能力も相まって絨毯爆撃の如き凄絶な火力で地上の全てを灰燼に帰す。
活躍
キバ飛翔態との壮絶な空中戦を繰り広げたが、キャッスルドランを召喚しキバが放った『ジャイアントムーンブレイク』が炸裂。自分の呼び寄せた月に磔にされ、皮肉にも宿敵であるキバの紋章を背負い完全消滅した。
必殺技
ウルティマデッドエンド
胸部の眼にエネルギーを収束して、翡翠色の巨大光球を放つ。威力120t。周囲のあらゆるものを一瞬にして消滅させる威力を誇る。劇中では自身の攻撃でダメージを負った音也イクサに向けて放ったが、寸前でキバが飛翔態に変身して自ら盾になったことで阻まれた。
月の眼
読みは「つきのまなこ」。レジェンドルガが活動を開始した際、月の表面に浮かび上がった謎のモンスター。蔦状の触手を編み上げたような身体の中心部に巨大な一つ目が開く不気味な姿をしている。
当初は模様のようにただ月に浮かび上がっていただけだが、劣勢になったアークがウェイクアップを発動して彼に吸収され、彼をレジェンドアークへとパワーアップさせた。
強化完了と共に体の中心に同様の眼が開眼する等、むしろアークを乗っ取っている様にも見える。月の眼もレジェンドルガなのか、ロードを始めとするレジェンドルガとどういう関係なのかは不明。レジェンドアーク撃破に伴い、月の眼も消滅した。
備考
劇場版限定ライダーとしては非常に珍しい強化形態だが、実質的にはCG映像による巨大ボスと同じ役回り。真の力が覚醒した状態、とは言うものの、劇中では月の眼を吸収する際アークはかなり苦しがっており、なおかつそれを機に完全な理性なき破壊の権化となっているため自滅を覚悟した上であえて暴走することを選んだようにも見える。
本編外の活躍
同企画の3本建てのトリを飾る作品。テーマは『親子愛』で『魔界城の王』とも共通する。主人公・海東大樹/仮面ライダーディエンド が変身する強化フォーム・仮面ライダーディエンド コンプリートフォームの胸に刻まれたヒストリーオーナメントに『キバの世界の劇場版悪役ライダー』として選ばれる。
コンプリートフォームに変身する際使用されるアイテム『ケータッチ』の表示アイコンはディケイドのものがキバの紋章だったのに対してフルール・ド・リス似のレジェンドルガの紋章。
必殺技
必殺技発動カード・アタックライド「ゲキジョウバン」によってオーナメントに登録された8体の劇場版ライダーが実体化。今作の敵・仮面ライダーG電王に対しディエンドが放った『ディメンションシュート』に合わせ、他の7人の劇場版ライダーと同時攻撃を発動。
原作では未使用の黄金の魔皇力を帯びた規格外ライダーキックを披露した。G電王も強固なバリアとビームを同時展開する攻防一体の技『ワールドバニッシュ』で抵抗するもあっけなく撃破された。
仮面ライダー バトライド・ウォーⅡ
バンダイナムコゲームス(バンダイレーベル)が2014年6月26日発売したプレイステーション3とWii U用ゲームソフト。独自のコンセプトとして『映画』が強く打ち出されており、劇場版を意識した演出やシステムが多く見られる。
アークは『魔界城の王』ステージの巨大ボスとして登場。ボイスはホリケンではないものの、元からエフェクトがかかりまくっている上にロクな台詞が無いキャラクターのため違和感はない。
評価
ディケイド版キングダークほどの大きさでは無い『手ごろなうすらでかさ』のせいで攻撃判定こそ判り易いものの、意外にスピードがあり緊迫感あるバトルが楽しめる。
ただ、このゲームではキバが飛翔態になれないためにレジェンドアークは未登場。紅親子のダブルパンチでアークが爆散してシメとなってしまうため、原作再現度は低い。
フィギュア
ソフビ『ライダーヒーローキバシリーズ』にてEXナンバーとして発売。『装着変身』は仮面ライダーレイとのセット商品として魂ウェブ商店とB★SHOPにて受注販売された。代わりに展開される『S.H.Figuarts』シリーズへの移行期の商品であり、装着変身シリーズにおいては実質上のラストナンバーである。
電王以降の共通する仕様として、頭部の素顔がなく装着させるパーツも少ないためフィギュアーツに近い。鎧の他には、バックル部に固定できるアークキバットとアークトライデントが付属。造形はレイと同様に高い。
素体はキバと共用ではあるものの、アークの巨体を再現するために手首と足首から先のパーツが専用の一回り大きいものを用意してある。ただし、実際の外観は同梱のレイよりも頭一つ大きい程度であり、伸長しているとはいえシークレットシューズを履いたような雰囲気で違和感も強い。また、胸のカテナのパーツが鎖ではなく一体成型のプレートのような表現の上、ちょっとしたことで外れやすい。
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以上です。これで紹介を終えます。