今回解説する仮面ライダーはファムです。
「私は…勝たなくちゃいけないのよ! どんなに汚い手を使ったって勝たなくちゃいけないんだ!!」
【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
- 霧島美穂
- 概要
- 職業
- 描写
- 備考
- 仮面ライダーファム
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 羽召剣ブランバイザー
- 閃光の翼ブランウイング
- 所有カード
- アドベント
- ソードベント
- ガードベント
- ファイナルベント:ミスティースラッシュ
- 備考
- 劇中の活躍
- 劇場版
- 登場
- デート?
- 復讐
- 最期
- TVSP
- KAMENRIDER DRAGON KNIGHT
- 活躍
- その後
- 劇場版
- 仮面ライダーディケイド
- RIDER TIME 仮面ライダー龍騎
『仮面ライダー龍騎』の登場人物。仮面ライダーファムの変身者。「劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL」に登場した。演じたのは加藤夏希。公式で初の女性ライダー。
概要
劇場版に登場する綺麗な女性。年齢18歳。彼女の姉は浅倉威に殺害されており、姉の仇を取ること、死んだ姉に命を与える為にライダーの戦いに参加する。また、浅倉の弁護をした北岡秀一も憎んでいる。
自身もその美貌を認めているのか、結婚詐欺師という裏の顔を持っている。目的は姉の遺体を冷凍保存しておく際の資金集め。戦いの勝者になるまでとある施設に預けていたのだが、保存に莫大な費用がかかっていた。
しかし、彼女も自分の行為が正しくはないという自覚がある様で、真司から説得され心が揺らいでいた。そしてそんな真司に想いを寄せていく事になる。
城戸真司を油断させてカードデッキを奪おうとしたり、浅倉を倒すために真司や秋山蓮に共闘を持ち掛けるなど、ライダーバトルの勝利に対する執着を見せている。
一方で料理が得意だったり、真司の靴紐を結んでやったりと家庭的で優しい面も。ちなみに青のりは歯につくので嫌いらしい。
2003年に刊行された手塚海之が書いた(という設定の)仮面ライダー占いでは、手塚が、『ファムが城戸真司にもう少し早く会っていれば彼女の運命が変わっていたかもしれない』という趣旨の発言をしている。
霧島美穂を演じた加藤夏希氏は仕事を受けた際に、白鳥のライダーと聞いてどのような姿か思い浮かばなかった。ジョークかも知れないが、志村けんなどがコントで演じるバレエ白鳥の湖の衣装を想像して笑ってしまったと語っていた。
仮面ライダーファム
スペック
身長:175cm
体重:60kg
パンチ力:150AP(7.5t)
キック力:300AP(15t)
ジャンプ力:ひと跳び15m
走力:100mを5秒
体重:60kg
パンチ力:150AP(7.5t)
キック力:300AP(15t)
ジャンプ力:ひと跳び15m
走力:100mを5秒
霧島が変身するライダー。基本色は白。契約モンスターは白鳥型モンスター「ブランウイング」。身体は細身でブーツには高めのヒールがついている。
一部のジペッドスレッドの形状が他のライダーとは異なる。小説と劇場版では実質主役ライダーの一人である。劇中の姫騎士然とした立ち振る舞いと戦いぶりから人気は高い。
戦闘能力
全体的なスペックは僅かに他ライダーよりも劣るが、カードのAPは平均的。腕力の低さを技の鋭さや速さで補っている。
背中には白いマント「ファムウイング」を装備。翼状に広げて飛行することも可能。高所からの落下時には落下速度を低下させる。
白鳥のようにしなやかかつ軽やかな動きが持ち味で、高所から落下しつつ、空飛ぶ複数の敵をウイングスラッシャーで切り裂く戦い方を披露した。
羽召剣ブランバイザー
レイピア型の召喚機。見た目は白いダークバイザー。普段は左腰のホルスターに提げている。装着時は短剣の状態だが、抜き取ることで長剣へと姿を変える。
アドベントカードをベントインする際は、ナイトのウイングバイザーのようにバイザーの翼を展開し、その中にカードを装填する。無論通常武器としても使用可能。
閃光の翼 ブランウイング
スペック
全長:120.0cm
体重:40.0kg
特色/力:飛行能力、敵を吹き飛ばす羽ばたき
概要
白鳥型モンスター。4000AP。時速400㎞で空をかけ、その翼は一羽ばたきで暴風を巻き起こし、ミラーモンスターを吹き飛ばす。
華奢な外見に見合わず、体を覆う鎧「ブランボディー」は大砲の一撃では一切傷付かない。翼のブランカッターは厚さ40cmの鉄板すら容易く切り裂く。
所有カード
アドベント
ブランウイングを召喚する。4000AP。PS版では突進、クライマックスヒーローズでは突風でのアシストとなっている。
ソードベント:ウイングスラッシャー
ブランウイングの翼のフチを模した、両端に刃のついた薙刀型の武器を召喚する。柄の前後に備わる刃は厚さ40cmの鋼鉄板をいとも簡単に切り裂く。2000AP
ガードベント:ウイングシールド
ブランウイングの翼を模した盾を召喚する。2000GP。無数の羽を撒き相手を攪乱する機能も持つ。
ファイナルベント:ミスティースラッシュ
ブランウイングの羽ばたきで起こした突風で敵を吹き飛ばし、飛んできた敵をウイングスラッシャーで切り裂く。5000AP。劇中では一度にシアゴースト6体を切り裂いた。
技の性質を見る限りでは、多数の相手を倒す(あるいはダメージを与える)のに向いている。ファム自身が登場すらしないTV本編やスピンオフを除き、劇場版、スペシャル、ディケイドなどの媒体を含めても1回しか発動していない。
PS版ではブランウイングの体当たりで吹っ飛んだ敵を薙ぎ払い、縦斬りの順で攻撃する。『クライマックスヒーローズ』シリーズではウイングスラッシャーを頭上で回した後に身を翻し、敵を切り裂く。
備考
当初は単純に白いナイトとして設定されていた。装備品やカードが似通っているのはその名残。女性が変身した初のライダーではあるが「男はファムのカードデッキを使って変身できない」などという制約は無い。
劇中の活躍
劇場版
登場
水岡という詐欺師を騙そうとするが、水岡を追っていた令子と真司が来訪した為、逃亡。だが、詐欺師だと気づいて探していた真司に見つかる。巻き上げた婚約指輪を取り返しに現れた水岡がシアゴーストに襲われるとファムに変身。
一緒にいた龍騎とたまたま通りかかったゾルダと共に、撃退する。その後、神崎士郎に呼び出され残り3日の宣告をされる。そのまま浅倉との戦闘に発展。王蛇に苦戦するが、ゾルダの介入で戦闘は中断された。
後日、美穂は突然、真司を呼び出す。昔騙した男を帰らす為に真司に恋人役を頼む。その時の二人は本当の恋人同士のようだった。
その後、真司を遊園地に誘い、楽しく遊びいい雰囲気になるが、隙を見て真司のデッキを奪おうとする。しかし真司に気づかれ、逃亡した。
その後、再び王蛇に挑むも殺されそうになる。そこにリュウガが現れて王蛇を圧倒。ジェノサイダーを粉砕。王蛇がブランク体になった瞬間、ファムは王蛇のデッキを破壊。浅倉は首を締めて襲い掛かってくるが、すぐに消滅した。
美穂はリュウガを真司と誤認し、彼をお礼にもんじゃ焼き屋の食事に誘う。だが、席を立って戻ってきた真司に外へと誘い出され、襲われる。変身して戦うが苦戦。致命傷を負う。その後龍騎が介入した為、リュウガは撤退した。
美穂の身を心配する真司。彼女は最後の力を振り絞り、普段の態度で真司に接し、真司のほどけかけた靴紐を結び直し、真司を帰らせる。そして彼が見えなくなった後、彼女は路上で倒れ、静かに息をひきとった。
翌朝、出勤する人から誰にも声を掛けられず、路上に眠り続ける彼女の姿がそこにはあった。その骸にやがて、黒い羽が……。余談だが、最後に彼女が真司の靴紐を結び直すのは右足。奇しくも、龍騎のドラゴンライダーキックを放つのも右足である。
「そろそろ、死ぬか……ごめんね、お姉ちゃん……真司……真司……靴の紐ぐらい、ちゃんと結べよな……」
TVSP
劇場版とは異なり、高見沢逸郎のグループに参入し、真司と蓮の敵として二人を追い詰めた。声も加藤夏希が担当している他、作中に登場するメモでも名前が記載されている。
「それでもライダーなの?」と、追い詰められた龍騎達に厳しい言葉を浴びせていた。また、リュウガと共闘しているかのような場面も見られた。こちらでも同様の理由で変身者に選ばれて戦っていると見られる。
戦う場合も戦わない場合も彼女は終わるまで生存している。TV本編の処遇は諸説あるが、公式では『主人公らとは別の場所で戦い、散ったライダー』となっている為、既に脱落していたかもしれない。
小説版
設定はほぼ劇場版と共通。こちらでは真司に仕事を依頼した際に出会う。仮面契約者になった理由は、浅倉に復讐することと、両親を生き返らせるため。
当初は真司を利用するために近づいたが、彼の純粋さに惹かれ変わっていく。真司との関係性も、映画より深く丁寧に描写されている。それゆえ、子供番組では絶対に描けないような場面も多々存在する。
海外でのリメイクでは異世界ベンタラの13人のライダーの一人・仮面ライダーセイレーンとしてレギュラーキャラに昇格。ケイスという美女が変身。吹き替えを演じたのは沢城みゆき。彼氏ポジは蓮ポジのレン/仮面ライダーウイングナイト(ナイト)。
アダムの裏切りによりベントされたと思われていたが、密かに生き延びていた。治癒能力を持つ。レンと同じエリートライダーで戦闘能力もトップクラス。
しなやかな身のこなしと見切りを用いた戦法はアックス(タイガ)やドラゴンナイト(龍騎)を翻弄し、ストライク(王蛇)や最強のライダーであるラス(オーディン)とも互角に渡り合う程。オリジナルより華麗に舞う。
当初はキットをアダムと誤解していた。レンの説得で誤解を解いた後は共闘するようになる。「ワイン、キンキンに冷やしといてね♪」とレンに向けた台詞が死亡フラグとなり、ストライクとラスの連携に敗北。
最後はレンの目の前でストライクにベント(異空間に閉じ込められること)された。サバイブのカード2枚は彼女が所持しており、ベントされる直前にキットとレンに手渡されている。
味方を全て失ったレンだったが、ライダーシステムの開発者であるユーブロンによってセイレーンのカードデッキの設定が調整される。
メインヒロインであるジャーナリスト見習いでキットの知人マヤ・ヤングが代理で変身して戦っていた(吹き替えを演じたのは芳賀優里亜)。
マスター・ユーブロンによりケイスが救出された後は「自分は剣で戦うよりペンで戦いたい」と進言し、ケイスにカードデッキを返却している。
ケイスはゼイビアックスの最終決戦に参加。その野望を打ち砕いた。そして、キットとレンと共に今日もベンテラと地球を守る為に戦っている。
「龍騎の世界」における「ライダー裁判」の参加者の1人。しかし途中で脱落したようで、士たちの前に直接姿を現すことも無かった。
その後「BLACKの世界」に迷い込み、てつをに襲われていた士を助けるため足止め役としてディエンドが召喚した別個体が登場する。
RIDER TIME 仮面ライダー龍騎
『ジオウ』のスピンオフとして発表された本作では、残念ながら霧島およびファムは登場しない。原典の13体中唯一の未登場となっている。
作中には他の12体に加えてディケイドで登場した仮面ライダーアビスが登場。ファムの代わりにアビスが参戦してのライダーバトルだったともとれる。
ちなみに変身後の姿が不明だった高岩成二氏が演じるキャラの変身ライダーについて、白倉伸一郎プロデューサーは「ファムだと信じてますw」と語っている。
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以上です。これで紹介を終えます。