今回解説する仮面ライダーはストロンガーです。
「天が呼ぶ。地が呼ぶ。人が呼ぶ。悪を倒せと俺を呼ぶ。聞けぇ!悪人共! 俺は正義の戦士!! 仮面ライダーストロンガー!!!」
目次
- 城茂
- 概要
- 性格
- 礼儀正しい面
- 外見
- 頭脳派
- 改造経緯
- 能力
- 描写
- 人物関係
- 岬ユリ子/電波人間タックル
- 立花籐兵衛
- タイタン
- ジェネラルシャドウ
- デルザー軍団の改造魔人
- 沼田五郎
- 正木博士
- 筑波洋/スカイライダー
- 天道総司/仮面ライダーカブト
- 光夏海 、門矢士/仮面ライダーディケイド
- 如月弦太郎/仮面ライダーフォーゼ
- 上野樹里
- 6人ライダー(1号、2号、V3、ライダーマン、X、アマゾン)
- 栄光の7人ライダー
- 迷台詞
- 仮面ライダーストロンガー
- スペック
- 概要
- 外見
- 変身
- 決め台詞能力
- 生命力
- カブトロー
- スペック
- 概要
- エネルギー
- 性能
- 攻撃技
- 補助技
- 必殺技
- スーツ事情
- チャージアップストロンガー
- 概要
- 強化変身
- 戦闘能力
- 欠点
- 必殺技
- 備考
- 初期構想
- その後
- 客演での活躍
- 仮面ライダー(新)
- 概要
- 出番
- 変化
- 初帰国
- 7人ライダー
- 最終決戦
- 活躍
- 仮面ライダースーパー1
- 10号誕生!仮面ライダー全員集合!!
- 仮面ライダーBLACK RX
- リ・イマジネーションのストロンガーの活躍
- 仮面ライダーディケイド
- オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
- MOVIE大戦 MEGAMAX
- ネットムービー『スーパーヒーロー大戦乙!〜Heroo!知恵袋〜あなたのお悩み解決します!』
- 平成ライダー対昭和ライダー仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
- 仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦
- ◆MASKED RIDER DECADE EDITION -ストロンガーの世界-
- ゲーム作品
TV特撮「仮面ライダーストロンガー」の主人公。仮面ライダーストロンガーの変身者。演じたのは荒木茂。
概要
元城南大学アメフト部主将で、天涯孤独の22歳。大学卒業後すぐに改造されたので、職業はなくブラックサタンを追って旅をしていた。『仮面ライダーSPIRITS』では藤兵衛と一緒にオートバイショップを営んでいた。
非常に大胆不敵な男。アウトローで破天荒な面が目立つ。親しい仲間にはぶっきらぼうな態度で接し、きりきり舞いにさせたり、言い争う事もあった。
敵対する者には小馬鹿にしてからかったりすることも多い。口笛を吹きながら戦いの場に現れることも。反面、子供達には優しく接する。
序盤では初対面の立花藤兵衛に向かって「オッサン」と呼ぶようなやや生意気で血気盛んな性格だったが、物語が進んで行くにつれ、一般市民や先輩の仮面ライダーとは敬語で話すなどかなり礼儀の正しい一面も見せた。
先輩ライダーのことを「先輩」と呼び、彼らと会話する際の一人称は「俺」ではなく「僕」を使うこともあった。これには演じていた荒木しげるの要望もあった。
外見
黒髪の短髪に服装はS字のシャツに薔薇の刺繍の入ったボトムスズボンが特徴の青年。初期はフワァとした髪型だったが途中まとまった髪型になった。
黒い絶縁体の手袋を常時着用している。変身前でも電流を流すことができるため、睡眠中でも外すことはない。客演した時は上記の恰好ではなく、オールバックに年相応の恰好で登場した。
非常に頭脳が明晰でもあり、自分よりも強い相手と戦うときは力押しではなく、弱点を考察し、それを突く事で勝利することが多い。
敵の罠でピンチに陥った際も、素早く打開策を見出して見事に切り抜けている。また、ブラックサタンの計画をいち早く察知し、妨害を成功させ続けていた。
親友・沼田五郎をブラックサタンに殺され、復讐を誓う。ブラックサタンのアジトに乗り込み、「天涯孤独で大学を出ても将来がないのなら、世界一強くなって、悪事を働きたい」と自らブラックサタンに改造人間被験者として志願。
改造人間適正テストに合格して改造手術を施される、ストロンガーに変身できるようになった。この際、自己催眠により脳改造を免れていた。
その後は首領への宣誓式でブラックサタンからの裏切りを宣言。アジトで遭遇した岬ユリ子・電波人間タックルと共に、ブラックサタン打倒の旅に出た。
能力
当時の児童誌の設定によればストロンガーは他の奇械人よりもはるかにえりすぐられた幹部候補の改造人間という設定。茂もテレパシー、透視、小規模な念力などが改造される前から使用できたためにストロンガーの素体に選ばれたとのこと。
- ガス食らったのにピンピンしてるのを奇械人から疑問を出されても「そんなこと俺が知るか!」で突っぱねる
- 道に咲いた花を褒めながらバイクで轢く
- 自らブラックサタンのアジトまで赴き、改造人間としての力を手に入れる
- 自分よりも遥かに強い相手に何度負け続けても、恐れることなく果敢に挑み続ける
- 自分と同等の強さを誇るライバルを「笑わせるな、あいつごときに負ける俺じゃない」と評価する
- 死以上の苦痛を味わい、なおかつ成功確率がたったの10%である強化手術を受けるかどうかの質問にも、間髪入れずに「受けます!」と言い放つ
- 1分以上使用したら自爆する技を、平然と1分以上使用する(しかもなぜか自爆しなかった)
人物関係
岬ユリ子/電波人間タックル
ブラックサタンによって改造された女性。ブラックサタンアジトで囚われの身だったが、ストロンガーに救出された。改造前の経歴には守という兄がいたこと以外不明。
それからは茂(ストロンガー)の相棒として共に戦う事を決意する。勝気な性格な為、茂と喧嘩する事もあったが、実際はお互い思いを寄せていた。
脳改造に伴う強化手術前にストロンガーに救出されたため、ストロンガーに比べて戦闘力が低く、足手まといになる事も多かったが、サポート面ではしっかりと役目を果たした。
デルザー軍団との戦いの中、ドクターケイトの毒液を浴び、先が長くないことを悟る。茂に「悪い怪人たちがいなくなって、世の中が平和になったら2人でどこか遠い美しいところへ行きたい」と、自らの夢を語った後、ケイトにウルトラサイクロンを放ち、自らも命を落とした。
彼女の死によって、茂はデルザー軍団を壊滅させると改めて強く決意した。プロデューサーの平山亨による構想案では、死後にストロンガーと藤兵衛による再改造で蘇るという展開も存在した。
茂とユリ子の旅に同行し、2人と一緒に戦い抜いた中年。前作までと違い、有望なレーサーをスカウトするため各地を放浪しており、定職にはついていない。ブラックサタン編では、情けない姿を見せることが多いギャグ担当キャラだった。
デルザー軍団編では、ユリ子を失い自責する茂を慰めたり、歴代仮面ライダーのまとめ役を務めたりと頼れる親父キャラとして活躍。悪と戦い続けてきた歴代仮面ライダー最後の戦いをその目に焼き付けた。
ブラックサタンの大幹部。ストロンガーと度々激突した宿敵。ストロンガーに勝利するために、無謀なパワーアップを繰り返して行く。
ブラックサタンの雇われ幹部でありデルザー軍団の一員でもある。ストロンガー第二の宿敵。ストロンガーを自らの手で倒す事に執念を燃やし、彼に挑戦する。
魔の国から現れた怪人集団でブラックサタンに代わる敵組織。鋼鉄参謀、荒鷲師団長、ドクターケイト、ドクロ少佐、岩石男爵、狼長官、隊長ブランク、ジェネラルシャドウの8人がデルザー第1陣、ヘビ女、磁石団長、ヨロイ騎士、マシーン大元帥の4人が第2陣とされる。
第1陣の改造魔人は、ストロンガーをはるかに凌駕する圧倒的強さが印象に残るチート集団。第2陣の改造魔人は、第1陣程の強さはなく少数でもあるが、優れた連携をとることで数に勝る7人ライダーを追い詰めた。
茂の親友。ブラックサタンに攫われ、奇械人としての改造手術を無理矢理施されてしまい死亡する。彼の仇を討つため茂はストロンガーになった。
正木博士
元ブラックサタンの科学者。茂に強化手術を施して、チャージアップする術を与えた。
仮面ライダー8号。ストロンガーの後輩ライダー。ストロンガーは、ネオショッカーに苦戦する彼を救うために度々日本へ帰国して特訓&共闘した。荒っぽい性格の城茂に振り回されることもあったが、無事友情を育んだ。
城茂同様、オレ様キャラな男。「彼がストロンガーなら、俺はストロンゲストだ」城茂の変身したストロンガーと天道総司の変身したカブト、一体どちらが強いのか。
女性の仮面ライダーが少ない事に憤怒(夏海のみ)。電波人間タックルを仮面ライダーとさせるためにストロンガーと一緒に東映へ。
ストロンガーのファン。高校の学園祭では、ストロンガーのコスプレを披露。仮面ライダーで1番カッコいいとの事。
上野樹里
ストロンガー達に自宅警備を頼む。
ストロンガー誕生以前から悪と戦ってきた6人(1号、2号、V3、ライダーマン、X、アマゾン)の仮面ライダー達。デルザー軍団を倒すために次々と日本へ帰国してストロンガーと合流。
後にストロンガーも隊列に加わり、栄光の7人ライダーと呼ばれるようになる。歴代の悪の組織全てを操っていた真の黒幕「岩石大首領」に最後の戦いを挑む。そして、彼らは伝説となった。
- 「ブラックサタンの首領があまりにもマヌケだから笑ってるのさッ!」
- 「マヌケの岩石男爵、どこだ!」
- 「先祖が立派な割には、あまり利口じゃないな」
- 「(コウモリ怪人を攻撃した際に)コウモリの丸焼きができるぜ」
- 「ほほぉ...お前を蹴落とそうとする怪人がいるのか、そいつは面白いなッ!」
仮面ライダーストロンガー
「そんなこと俺が知るか!」
スペック
身長:183cm
体重:78kg
変身ベルト:エレクトラー(常時5万ボルトの電圧を帯電している)
変身に必要な電力:200万ワット
走力:不明(18話で高速移動、33話で寝た姿勢から高速移動を披露している)
ジャンプ力:55m以上(23話では地下数千mの地底世界からジャンプして地上へ到達)
体重:78kg
変身ベルト:エレクトラー(常時5万ボルトの電圧を帯電している)
変身に必要な電力:200万ワット
走力:不明(18話で高速移動、33話で寝た姿勢から高速移動を披露している)
ジャンプ力:55m以上(23話では地下数千mの地底世界からジャンプして地上へ到達)
昭和ライダー7番目の男。相棒の電波人間・タックルと一緒に戦った。植え付けられたカブトムシの強力なパワーと、内蔵の代わりにセットされた体内の発電機によって発生させた電気技によって戦う。
電気をエネルギーとするため、雷などの電流をその皮膚で受けるとエネルギーを回復できる。テレビマガジンに掲載された漫画版では、その辺に立っていた街燈を掴み、無理矢理電気を吸収していた。
黒いマスクと赤い角が特徴。マスクはそれまでの仮面ライダーの特徴だった「垂れた卵型の複眼」を廃した新造形。独特の大きな複眼「ビッグアイ」は270度の広視界を持つ。
アメリカンフットボールのプロテクターを模した胸の赤色の「カブテクター」にはS字のマークが付いている。これはストロンガーの頭文字であるが、デザイン上はスーパーヒーローの元祖であるスーパーマンを意識している。
「変身!ストロンガー!!」の掛け声と同時に、両手のコイルスプリングを交差。発生した電気エネルギーによって変身する。
コイル状に形成された高圧電流が流れる両手・コイルアームは右手がプラス電極、左手がマイナス電極になっており、これを擦過させることで体内の発電装置を作動させる。
変身直後のエネルギー量は凄まじく、カブトアースが変身直後に余剰な電気エネルギーを火柱のように放出するアーク・フラッシュ現象が生じる。
上記の名乗り口上が1話~28話まで使われた。敵怪人から「いつも格好つけやがって…」と言われたこともあった。城茂曰く「最高級の改造人間」。敵怪人の攻撃により爆発しても、これを理由に復活する時があった。
身部分もカブトムシの能力で歴代一強力な人工骨と人工筋肉に改造されている。飲食も必要とするため、消化器系の内臓は元の人間としての機能も残されている。
特に理由もなく敵の毒ガスを防いだり、宇宙からエネルギーを補給したり、自分の肉体を電気分解・復元して壁抜けができる。
胸部を刺されても死なず、無傷だった他、大ダメージを負っても行動できた。高さ1万m以上ありそうな積乱雲頂上付近から地上へ飛び降りても無傷。
高熱にも強く、720万度以上のパワーを持つ百目タイタンの火炎攻撃にも平気だった。水、地熱、落雷などからエネルギーを補充する。原子力研究所に務めている立木博士曰く「君の回復力は素晴らしい」。
スペック
全高:1100mm
全長:2100mm
重量:200kg
最高出力:1200馬力
ジャンプ力:200m
最高時速:300km/h(落雷発生時1010km/h)
ストロンガーの専用マシン。赤一色のボディに星のようなド派手な装飾が特徴的なオートバイ。ライダーマシンで時速1000km/hを突破したのはカブトローが最初である。ジャンプ力も昭和ライダーの専用マシンの中では最高値。
大気中の静電気を電光ライトで吸収してエネルギーとしている。その為燃料補充は不要で半永久的に走行可能。バッテリーには5万Vの電気が蓄えられていて、城茂の電気エネルギーが尽きかけた時は、カブトローから電気エネルギーを頂戴している。
ストロンガーの意思での遠隔操作が可能。フロントの飾りから稲妻光線「カブトローサンダー」を放ち相手を攻撃可能。カブトロージャンプと呼ばれるジャンプ技もある。電磁センサーや電磁レーダー、特殊追跡装置、撹乱磁気発生器となるテール部分の星型メカを装備する
攻撃技
電タッチ
アームを擦り合わせて体内の電圧を上げて高熱にした両手で触れることで電気エネルギーを流して、対象を赤熱化させる。21話では真剣白刃取りの状態で使用した他、31話では城茂の姿で使用した。
電パンチ
空中で電キックと同じポーズを取り、1万ボルトの電撃を纏って放つパンチを繰り出す。ブラックサタン大首領の戦いではジャンプせずに使用した。強化版に体を回転させ、その遠心力でパンチを放つウルトラパンチがある。派生技にチョップと同時に電気エネルギーを流す電チョップがある。
電気ビーム
指先から電磁光線を発射し、敵を焼き尽くす。第30話では木の棒に放って火をつけ、火に弱いドクターケイトの顔を焼いた。
派生技に水を伝導体にして、水中で放つ水中電気ビームがある。荒ワシ師団長の絶縁体網を破壊した。
エレクトロサンダー(10話)
超高圧の電流を空中に発射。電磁誘導により雷雲を発生させる。そして人工的に雷を起こして相手を感電死させる。飛行中の奇械人ハゲタカンを倒した。
ライダービデオシグナル(1話)
記憶再生装置で、これを使用すれば一度見たものをスローモーションでもう一度再生することが出来る。奇械人ガンガルの攻撃を破る際に使用。
カブトキャッチャー
カブトショックにある黄色いY字の部分によるレーダー装置。特殊赤外線や音波を発する索敵能力があり、変身前でも使用可能。また遠距離用だけではなく、分身する敵の本体を見抜くことも可能(第4話,第38話)。
電気マグネット
腕を電磁石の状態に変化させて放つ磁力操作能力。自動車を引き寄せるほどの磁力がある。5話では奇械人トラフグンの発射したトゲを跳ね返した。
反磁力線(3話)
鉄を含む物質を高速度で引き離す。当初は、電気マグネットの逆効果の技として位置されていたが、後に電気マグネットも、鉄を含んだ物質を高速度で引き離せる事が判明した。
荷重子扇風機(8話)
波動拳のポーズをとり突風を発生させる。奇械人モウセンゴケの出した溶解液を跳ね返した。
バッテリーショート(9話)
電気エネルギーでオートバイについている乾電池を破壊する。
ストロンガーバーリヤ(10話)
周囲に見えない電磁波の防御幕を張り、攻撃を防ぐ。
必殺技
10万ワットの電撃とともに強力な飛び蹴りを食らわせる。10万ワットの電撃で相手を体内から破壊し尽くす。戦車でも一発で破壊できる。劇中では電キックと呼ばれることも。
多くのブラックサタン怪人を葬ってきたが、27話から登場したデルザーの改造魔人達にはほとんど効かなかった。超電子ダイナモを内蔵した後は主に牽制で使用。効果は薄かったが、何故か磁石団長だけダメージを受けていた。
バリエーション
『ダブルキック』は両脚で同時にキックを行う。第23話ではダブルキックの強化版『ストロンガーダブルキック』を使用。高速で空中前方3回転し、電キック同様にエネルギーを集中してからダブルキックを放つ。百目タイタンのエネルギー放出部分である両肩目掛けて蹴り、致命傷を負わせた。
『スクリューキック』(23話)は空中できりもみ回転して跳び蹴り。『エレクトロキック』アームを擦り合わせて電気エネルギーを充填して蹴る。対デッドライオン戦で使用。『反転キック』はけん玉の要領で両足をそろえてキックする。『ドリルキック』は第38話でデルザーのアジトに閉じ込められた1号・2号を救出した。
エレクトロファイヤー(別名・電ショック)
両手を擦り合わせて発生させた電気エネルギーを、導電体などに這わせて、離れた場所にいる敵を攻撃する。変身前の状態でも使用可能。機械改造人間である奇械人に対してかなり有効だった。
地面に向けて電流を放つ際は、実は瞬時に砂鉄を浮き上がらせ、相手の足元まで導線代わりに伸ばして放っている。コウモリ奇械人戦では金網を導線代わりに利用して繰り出した。
発生させた電気エネルギーを空気中に滞空させて敵を攻撃する事もあった(20話)。電キックの様な敵にトドメを刺す必殺技ではなく、繋ぎ技として多用された。チョイ技の印象が強いが、本気を出した場合、電キック以上の攻撃力を発揮する(20話)。
活躍
テレビマガジンで連載されていた漫画版では奇械人カメレオーンを撃破。仮面ライダー(スカイライダー)ではネオショッカー基地を破壊。『仮面ライダーZX』では大型トラックを木端微塵に吹き飛ばし、たった一発でカマキロイドを爆発四散させた。
『オールライダー対大ショッカー』などでも使用の機会がいくつかあり、『仮面ライダー大戦』ではクロックアップした仮面ライダーカブトの猛攻に対し、地面めがけエレクトロファイヤーを全方位に放って痺れさせ隙を作った。
水中エレクトロファイヤー(13話、19話、28話)
水中で放つエレクトロファイヤー。ブラックサタン編ではチョイ技だったが、デルザー軍団編では電キック以上の威力を発揮するまでに成長した。奇械人エレキイカを怯ませた他、デルザー軍団の大幹部・荒ワシ師団長を撃破した。
電気ストリーム(4話、6話、7話、23話、28話)
両手から数百万アンペアの超高圧電流を放ち、あらゆる物質を一瞬のうちに分裂破壊してしまうエネルギー。敵に攻撃する以外にも、高熱を発生させて対象を暖めたり、川の水を蒸発させたり出来る。
当初は水中でしか使用できなかったが、中盤では水の無い所でも使える様になった。最強格の電気技なのだが多用はされなかった。
地面から強力な電気エネルギーを噴出させて、地上にいる広範囲の敵を殲滅する。電キック以上の威力を持つ。
超電子ウルトラサイクロン(仮面ライダーSPIRITS)
本来は相棒である電波人間タックルの技だが、同時期に改造されたストロンガーも使用可能。満身創痍の状態でムラサメに放ち、コマンダー軍団を一網打尽にした。
前述のとおり二次創作作品『仮面ライダーSPIRITS』が初出の技のため、この技をTV版のストロンガーが使用できるかは不明。
大きな目が特徴的だが、スーツアクターの司会は最悪。多くの穴が開けられていても、視線が通るものは1つだけである。第1クールでは穴が放射状であったが、第2クールでは穴が山形になっているものが主に用いられた。バイクアクション時やトランポリンアクション時は、視界確保のために穴が大きめのタイプが使用されている。
決定デザインでは、ベルトのバックルは角と同じ形状であった。撮影会でのNGスーツでは肩部のパーツがなく、ベルトの下に赤い模様が存在した。スーツアクターの中屋敷哲也は、視界の悪さのほか、大きい角や肩のプロテクターも演じにくいものであったと証言している。
チャージアップストロンガー
「俺は悪と戦うために改造人間になったんだ!チャージ…アップ!!!」
概要
最強の改造魔人集団デルザー軍団から重傷を負わされ、茂は体内の電気回路を寸断される。しかし、元ブラックサタンの科学者である正木洋一郎博士が開発した「超電子ダイナモ」により強化手術された。別名・超電子人間。初登場は31話。
ストロンガー以上の戦闘力を持つデルザー改造魔人すら瞬殺する。可逆的な別形態という意味では後の平成ライダー達やRXに先駆けたライダー史上初の「フォームチェンジ」と言える。
強化変身
「チャージアップ」の掛け声とともにポーズをとって発動する。一部省略したり、とらずに瞬間発動させたりも可能。
変身時には、カブテクターのS字のマークが回転しエレクトラーが光る。外見は角が銀色になりカブテクターに白い線が一本入った。ビッグアイの色が微妙に変化する。
戦闘能力
通常フォームの100倍の出力とエネルギーを誇る。電気技以上の威力である「超電子技」を使える。キック力は100t。
チャージアップには回復効果があるらしく、大ダメージを受け苦しんでいる状況でチャージアップをした時、それまでのダメージが帳消しにされた(33話)。
超電子ダイナモの影響で基礎能力もパワーアップし、ストロンガーの電気技を無効化する特殊絶縁スーツを装備するデルザー改造魔人も電気技で倒せるようになった。
1分間の時間制限があり、それ以上フォームを継続していた場合は自爆する。しかし、33話での狼長官との戦いでは98秒間、このフォームで戦い続けていたが自爆しなかった。
あまりにも強大なその力は、城茂/ストロンガー自身にも恐怖を感じさせた程。制限時間ギリギリになると最大のパワーを発揮することができるが、その後は無防備になってしまう。
必殺技
超電子ドリルキック(31話、32話、38話)
右足を軸にして、身体をドリルの様に回転しながらキックする。電キックでも全くダメージを与えられなかったドクロ少佐と岩石男爵の首を吹き飛ばして倒した。第38話のジェネラルシャドウとの最終決戦では「超電ドリルキック」と呼称し、倒すまでには至らなかったがシャドウを怯ませている。
超電三段キック(32話、33話)
3回敵を蹴る(岩石男爵戦)タイプと三段跳びの後で1回敵を蹴る(狼長官戦)タイプがあるが、後者は満月の光を浴びて、不死身となった狼長官には効果が無かった。
超電スクリューキック(33話)
両足を軸にして、体をスクリュー状に回転させて見舞う、超電子ドリルキックの強化版。狼長官をこの技で怯ませた隙に部下に捕らわれた少女を救い出した。
超電急降下パンチ(34話)
ジャンプの後真下にいる敵に向かって急降下し、パンチ 3連発を浴びせる技。相手の体が胸あたりまで地面にめり込むほどの威力がある。隊長ブランク戦で使用し、その後で地面にめり込ませた後、首根っこを掴んで投げて倒した。
超電大車輪キック(35話)
空中で大の字になって横回転しながら急降下し蹴りを見舞う。ヘビ女を倒した。
超電ジェット投げ(36話)
相手の両足首を掴んで振り回し、ジャイアントスイングをした後、投擲する。磁石団長を、Xライダーやアマゾンの投擲技で投げ飛ばされたヨロイ騎士にぶつける際に使用。
超電逆落とし(最終話)
相手を掴んで空中までジャンプし、滞空中に地上へ叩き落す。磁石団長に使用。スペシャル版では「超電竜巻落とし」と呼称されている。
超電稲妻キック(33話、38話)
空中で大の字になって回転し、落雷と共に数倍の高圧電流のキックを放つ最強の超電子技。威力が高い分、エネルギー消費が著しい。狼長官を撃破した。ジェネラルシャドウとの最終決戦では相討ちの恰好ながら、それを葬った。
再改造後、正木博士はドクロ少佐に殺され、城茂は「罪もない正木博士まで」と怒っていたが、元ブラックサタンの科学者ということは、少なからずその計画に手を貸した可能性があるので、何の罪もないのは間違いである。
ストロンガーのパワーアップ形態は企画段階から検討されていた。石森によるラフデザインでは角の展開や肩からせり出す電気カッターなどのギミック案が存在。
前者は後年『仮面ライダーアギト』で採用された。マスクは新規造形で、角はアルミ板を貼り合わせて作られた。撮影会の時点では胸部の銀のラインが存在しなかった。
先輩ライダーと同じく、後年の客演時はチャージアップ形態は登場していない。それどころか『仮面ライダー(新)』第21話ではチャージアップせずに超電子ドリルキックを繰り出し、ネオショッカーのクラゲロンを撃破したこともある。
客演での活躍
「ようし、この手榴弾をぶち込んでアリコマンドを外に引きずり出すか 待てコラっ」
概要
主人公のスカイライダーを助けるために、度々日本へ帰国して共にネオショッカーと戦った。スカイライダーの特訓に付き合ったりガマギラスや魔神提督などの強力怪人と戦闘を繰り広げたりと頼もしい先輩として活躍した。2号ライダー、スカイライダーと共にネオショッカー大首領との最終決戦に臨んだ。
出番
第20、21話、第27、28話、第38話、第52 - 54話、劇場版に登場。第38話と第52 - 54話は素顔で登場し、大人びた台詞回しが多いなど人間として成長した部分が見られた。第20、21話での声優は池水通洋、第27、28話での声優は朝戸鉄也、劇場版での声優は島田敏。
かつてのニヒルな性格は消え、トレードマークのS字のハイネックからスーツに着替えた。変身前は市販のバイクを使用している。両手の手袋も38話はドライビンググローブだったが、52話以降は原典と同じ手袋に変更された。
同じ名前である叶茂が登場するため、谷やブランカの面々からは「城君」や「城さん」と呼ばれている。当初は礼儀正しい好青年キャラだったが、終盤では言葉遣いが荒くハチャメチャするかつてのキャラに戻った。
初帰国
第20、21話で、クラゲロンを追って東南アジアから帰国。スカイライダー / 筑波洋に迫るクラゲロンの暗躍を悟っており、影から助言を与えて救っていた。
スカイライダーが必殺のスカイキックが効かないクラゲロン、サイダンプの2人に追い詰められた際に姿を現す。スカイライダーのために特訓相手となり、大回転スカイキックを伝授した。
第27、28話と劇場版では7人ライダー揃って帰国。第27、28話ではヒルビランや怪人II世部隊と戦い、スカイライダーを特訓した。
劇場版ではネオショッカーが銀河王と結託したことをいち早く知り、アマゾンライダーとともにスカイライダーの応援に駆け付けて、大戦車を撃退した。第38話でアリコマンド養成所の情報を聞き付けて帰国し、ガマギラスと戦った。
第52 - 54話では仮面ライダー2号 / 一文字隼人よりも先に帰国。両親の有耶無耶な現状に苦しむ洋を諭した。アリコマンド養成所で追い詰められたスカイライダーを援護。協力して養成所を壊滅させた。
その後、単身でアジトに向かう中でネオショッカーの罠によって負傷したが、その際に洋の母・寿子と出会って母子再会のきっかけを作った。
7人ライダー集結時には、サブリーダー的役割を果たしている。8人のパワーを結集させて大首領を宇宙に運んだ後、宇宙の果てに散った。
活躍
高い戦闘力は健在で前作主人公としての貫禄を見せつけた。
- チャージアップしないで超電子技を放った(ただしチャージアップしてから放つ超電子技とは違い、火花が出ないバージョン)
- スカイライダーのスカイキックを食らってもノーダメージ
- 敵怪人が気付かないほどのスピードで接近して電ショックを食らわせた
- ネオショッカー大首領の幻の術をいち早く見破った
劇場版にて、先輩ライダーとして登場。再生怪人軍団に苦戦するスーパー1を助けるために登場。かつてスーパー1を苦しめたアリギサンダーなどの怪人を圧倒的な力で蹴散らしていった。
先輩ライダーとして登場。劇中ではバダン怪人のカマキロイドをエレクトロファイヤー(ただしボイスは電ショック)で倒す活躍を見せた。
第41 - 47話に先輩ライダーとして登場。クライシス帝国と戦うRX/南光太郎を援護する為にアリゾナから帰国した。ただし、活躍はあまり見られず、台詞も少なかった。
電気技&チャージアップ&超電子技などの技も殆ど使用せず、ライドルやファイブハンドを披露できたXライダーやスーパー1に比べると不遇。
リ・イマジネーションのストロンガーの活躍
本家ストロンガーとは別の存在。脇役なので、主人公を引き立てる為に噛ませ役にされたり、目立たないモブだったりと不遇な扱いが多い。
『オールライダー対大ショッカー』ではライダートーナメントに参加。同じカブトムシ+電気使い繋がりのブレイドと対戦しエレクトロファイヤーを炸裂させた。最終決戦では歴代ライダーと共に大ショッカーと戦った。
ネット版の第1話にも登場し、タックルを仮面ライダーに認定するよう、仮面ライダーディケイド / 門矢士、光夏海とともに東映に陳情しに行くが、そこで衝撃の事実を知ることとなる。『MOVIE大戦2010』ではタックルのみリメイクされて出演。何故か士に味方する。
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
新たにスーツが制作され、メインの怪人側にシャドウと岩石大首領が登場。歴史が消えてしまいV3以降のライダーが消滅してしまう。
だが人々の想いによりオールライダーは無事に復活。オーズ達を助けに駆けつけるが、宿敵シャドウとは一切絡まない。声は関智一が担当。
伝説の7人ライダーとして登場。『仮面ライダーストロンガー』を意識しているため、7人の中ではリーダー的存在であり、マスカレイド・ドーパントにはエレクトロファイヤー、複製テラー・ドーパントには電キックを披露している。声は石川英郎が担当。
ネットムービー『スーパーヒーロー大戦乙!〜Heroo!知恵袋〜あなたのお悩み解決します!』
第1話「スーパーヒーローのお悩みその1〜仮面ライダーアクセル編〜出しっぱなしの布団の謎」ではタックルと同棲していたが元彼がいることに怒り、放浪している際にジェネラルシャドウにちょっかいを出され頭にきてエレクトロファイヤーで殺害してしまう。
機動刑事ジバンに逮捕される。タックルの元彼というのは目元に線が入っており、ラストも影のみでぼかされてはいるが、あの宇宙忍者バルタン星人である。
冒頭で沢芽市をリングに7番目&カブトムシつながりの仮面ライダーカブトと激突。クロックアップで電パンチをかわされ翻弄されるも全方位エレクトロファイヤーで反撃。電キックを放つがカブトのクロックアップ&ライダーキックのコンビネーション攻撃を受けて敗北(バダンを欺くための作戦で、実は手加減していた)。
ロックシードに変えられてしまうが、暗闇大使に変装していたZXに救われ、鎧武の戦極ドライバーを介してヘルヘイムの森から帰還し、バダンに挑んだ。
バダンとの戦いが終わった後、今度は手加減なしで再び平成ライダーと激突。ブレイドのライトニングソニックを食らうがそのまま戦闘を続行し、最終的には和解した。声は関智一が担当。
仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦
テレビゲーム「超スーパーヒーロー大戦」のゲームキャラとして登場。ゲームの世界にポッピーピポパポと共に入り込んだ動物戦隊ジュウオウジャーのジュウオウタイガー/アムと交戦する。
電パンチやエレクトロファイヤーの応酬で追い詰めるが、野生開放したジュウオウタイガーの前に敗北した。声は関智一が担当。
2010と関連の深い本作。門矢士にそっくりなリ・イマジネーションの城茂と原典の世界の城茂が登場している。ただし、原典世界の城茂とは性格に差異がある。
この茂は並行世界の秩序を守るライダーの一人で、秩序を乱す輩は駆逐する一方で、並行世界の人物に過干渉しないスタンスを取っている。
とはいえ、最終的には士達に協力し、デルザー軍団を壊滅に追いやった。まさかのファイナルフォームライド形態が登場。その名もストロングゼクター。
「ガンバライジング」では2弾より参戦。長らく低レア止まりであったがナイスドライブ5弾よりチャージアップが参戦。昭和ライダーとしては3弾のRX以来のLRを獲得した。
「バトライド・ウォー創生」ではプレイアブルキャラクターとして参戦。攻撃を当てることにより電気エネルギーがチャージされ、開放することで技を強化できる。超必殺技を放つことでチャージアップ状態になることができる。
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以上です。これで紹介を終えます。