今回解説する仮面ライダーは天鬼です。
「内輪揉めを繰り返していては、音撃道に未来はありません」
目次
- アキラ
- 概要
- 性格
- 音撃道
- イブキとの関係
- 仮面ライダー天鬼
- スペック
- 概要
- 外見
- 装備
- 変身鬼笛・音笛
- 音撃管・烈風
- 音撃鳴・鳴風
- 活躍
- 必殺技
- 備考
- 劇中の活躍
- 最終決戦
- ライダー大戦の世界
- 『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』
アキラ
特撮テレビドラマ『仮面ライダーディケイド』の登場人物。仮面ライダー天鬼の変身者。演じたのは秋山奈々(現・秋山依里)。
概要
『響鬼の世界』に住む音撃戦士の1人。初登場は第18話。原典『仮面ライダー響鬼』本編の天美あきらのリ・イマジネーションライダーであり、キャストも同一だが、設定や人物像はやや異なる。
凛々しい袴姿の少女で、普段は髪を後ろで一つに結っている。他の音撃戦士同様に生身の姿でも腰には複数枚のディスクアニマルを吊るしている。
性格
師匠達のみならず、同世代から年下のアスムやトドロキに対しても敬語を使い、礼儀正しい姿勢を崩さない。冷静な態度が印象的だが、自分達の世代だけで伝説の魔化魍・牛鬼を退治するというアスムの提案にはしばし戸惑うこともあった。
音撃道の未来について真摯に考えており、その行動はやがて海東大樹が求めた「音撃道の真のお宝」へと結実することとなる。
音撃道
思想の違いから打楽器を司る響鬼流・管楽器を司る威吹鬼流・弦楽器を司る斬鬼流の三つに分かれており、原典『響鬼』と同じく威吹鬼流の師匠・イブキに師事している。
当初は鬼にはなれず、鬼を目指して厳しい修業を続けていた。イブキの一番弟子として師匠に音撃管 烈風を手渡したり、戦闘で傷ついたイブキを介抱していた。
威吹鬼流の門徒はアキラを始め、皆若い女性達で構成されている。第18話で門矢士とイブキ・アキラが会話している後ろでは門徒達が舞踊のような動きの鍛錬をしていた。
イブキとの関係
流派の対立から諍いが絶えない師匠達に閉口しており、イブキを宥める描写も見られた。あくまで流派の対立は師匠 (というより作中ではほぼイブキとザンキ個人) の問題であり、アキラのような若い世代は流派間の友好的な交流に積極的である。
その為、師匠とは別行動を取り、響鬼流のアスムや斬鬼流のトドロキに接触し、音撃道の将来について語り合っていた。ちなみにトドロキからは密かに片思いされているのだが、当のアキラが彼をどう思っているかは描写されなかった。
仮面ライダー天鬼
「私も手伝います」
スペック
身長:6尺5寸(約197cm)
体重:32貫(約120kg)
パンチ力:3200貫(約12t)
キック力:6400貫(約24t)
ジャンプ力:ひと跳び39間(約71m)
キック力:6400貫(約24t)
ジャンプ力:ひと跳び39間(約71m)
走力:不明
概要
変身鬼笛 音笛を用いて変身する、風属性で管楽器の音撃戦士。初登場は第19話。原典『響鬼』で天美あきらが一度だけ変身したあきら変身体に相当する形態なのだが、『ディケイド』では頭部も含めて鬼への変身がなされた状態かつ、鬼としての名前を得た。
その為、やや特殊ではあるが、『ディケイド』オリジナルかつ、レギュラー出演しない仮面ライダーとしては『龍騎の世界』の仮面ライダーアビス以来2人目となる。
外見
見た目は威吹鬼に酷似しているというより威吹鬼そのもの。見分け方は女性らしいスタイルをしているかどうかなので、初心者が見分けるのは非常に困難。
確かに、威吹鬼よりはやや細いのだが、元々響鬼勢が太めな影響かあまり女性っぽくはない。イラストやファンメイドのフィギュアなどでは、女性らしさを強調して作られる傾向にある。
装備
鬼の面のようなホイッスル型変身道具。角を出して吹くと、全身が青い竜巻で包まれる。額にかざして腕を一振りし竜巻を纏い、手刀で竜巻を切り裂き変身する。
天鬼が使用するトランペット型の銃。アキラがイブキ流を継いだ際にイブキから譲られた。通常時の銃撃モードは圧縮空気弾を3発同時に発射出来る。バルブを操作する事で実弾(鬼石)も発射可能。
銃口の斜め下に装備されているマウスピースを本体後部に、鳴風を銃口にそれぞれ取り付けることで音撃モードに変形。必殺技を発動できる。当初はトロンボーン型の音撃管を用いていた。
天鬼の音撃鳴。外見は青い縁取りに内側は金色となっている。普段はバックルに付けている。烈風の銃口に合体させて展開することで、トランペットのベル部分になる。
活躍
スペックは威吹鬼に劣る。それでも響鬼勢の強さを引き継いでいるため、他の平成主役の基本フォームを上回る。
牛鬼との戦闘ではディケイドや轟鬼と共に健闘。轟鬼と共に放った音撃では牛鬼を滅ぼすまでには至らなかったものの、初めて有効打を与え、撤退に追い込んだ。後のバケガニ変異体戦では通りすがりの仮面ライダー2名や仲間の鬼達と共に清めの音を奏でた。
必殺技
音撃射 疾風一閃
師匠と同様。烈風で鬼石の弾丸を敵に撃ち込み、烈風の先端に装備帯 (ベルト) の中央にある音撃鳴 鳴風を装備し、清めの音を吹き鳴らす。敵の体内の鬼石を共振させて敵を内部から破壊する。牛鬼との闘いでは鬼石を敵に撃つ事無く使用している。
備考
読みは「てんき」ではなく「あまき」。長年読み方には論争が絶えなかったが、ブットバソウルメダルでの表記が「アマキ」となっていた。こちらが現在の公式見解なのだろう。
そもそも変身者のオマージュ元と思われる天美あきらの苗字の読みが「あまみ」であるのでこうなるのも必然か。ただしディケイド本編では「TENKI」と表記されていた。
劇中の活躍
変身
師匠の世代が流派間で対立する中、若い世代の仲間であるアスムやトドロキと共に、音撃道の未来を守るために流派を超えて力を合わせることを決意。
牛鬼の出現を受けてトドロキと共に師匠達に流派同士で協力するよう直談判するが、一蹴される。だが、居合わせた「音撃道の大師匠」こと士の掛け合いもあってイブキは説得された。
免許皆伝として彼が使っていた変身鬼笛 音笛と威吹鬼流師範の地位を固辞しながらも継承。同時にイブキの「魂」も受け継いだ。この時、トドロキもザンキから同じように変身鬼弦 音錠と師範位を受け継いでいる。
最終決戦
師匠の魂を受け継ぎ、響鬼となったアスムが牛鬼を倒した直後に鳴滝が差し向けたバケガニ変異体との戦いでは、トドロキとともに加勢。
最終的にはディケイド・ディエンド・アスム (がファイナルフォームライドしたヒビキオンゲキコ) ・天鬼・轟鬼・威吹鬼・斬鬼の七人の戦士が力を合わせて音撃を叩き込み、強大な魔化魍を打倒した。この「三つの音撃道が力を合わせる」事こそが、海東の狙っていた『響鬼の世界』のお宝であった。
ライダー大戦の世界
第30話で変身後の天鬼として再登場。アスム、轟鬼と共に『響鬼の世界』を含めた並行世界が融合して生まれた『ライダー大戦の世界』で自身達の消滅を防ぐべく、『キバの世界』や『ブレイドの世界』と戦っていた。最終的には仮面ライダーサガのジャコーダーで拘束され、倒されてしまう。
描写がないため、その後の去就は不明。映画にてディケイド=士の死に伴い、ライダー大戦が原因で消滅・死亡したライダーは復活した為、アキラもまた元の世界に戻れたものと思われる。
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以上です。これで紹介を終えます。