【最強の武蔵!】仮面ライダーコーカサス / 黒崎一誠【ハイパーフォームになれない】

2023年1月11日水曜日

悪のライダー 映画・Vシネ 仮面ライダーカブト 仮面ライダー解説

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 今回解説する仮面ライダーはコーカサスです。
私の薔薇に彩りを加えましょう。裏切り者の紅い血と…屈辱の涙を!

【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
  • 黒崎一誠
    • 概要
    • 活動
    • 使命
    • 美学
    • 備考
  • 仮面ライダーコーカサス
    • スペック
    • 概要
    • 外見
    • 戦闘能力
    • クロックアップ
    • ハイパークロックアップ
    • 性能
      • 頭部『ボーンシェルメット』
      • 全身
      • 四肢
      • カブティックゼクター
      • ライダーブレス
      • ハイパーゼクター
    • 必殺技
    • 備考
    • 花言葉
  • 劇中の活躍
    • 初登場
    • ミサイル
    • 決戦
    • 最期
  • 客演での活躍
    • 『仮面ライダーディケイド』
    • 劇場版『超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦
    • 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレ〜ツ
  • ゲーム作
    • 仮面ライダーカブト(PS2)
    • 仮面ライダー バトライド・ウォーⅡ
  • 玩具関
    • ライダーヒーローシリーズ
    • キャストオフライダーシリーズ
    • S.H.Figuarts

黒崎一誠
薔薇の花言葉は“愛”愛と共に、散りたまえ!

 『仮面ライダーカブト』の劇場映画作品『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』の登場人物。仮面ライダーコーカサスの変身者。演じたのは当時現役のキックボクサーだった武蔵。

 概要

 30歳。実質上社会の最高権力となった対ワーム組織「ZECT」に所属する伝説の男。ZECTが開発した対ワーム戦の切り札「マスクドライダーシステム」の一つであるカブティックゼクターに選ばれし者
 裾の長い礼装にマント、鍔付きのコサック帽に皮手袋という出で立ち。服装は白一色で統一されており、手袋のみが黒い。筋骨隆々・武骨なヒゲ面の大男。寡黙かつ優雅にして究極のナルシスト

 活動
 彼以外にもZECT所属のライダーは多数存在するが、黒崎の存在は表向きには秘匿されており、大和鉄騎が戦闘隊長を務める実働部隊には入らず、総帥である加賀美陸、及びその側近・三島正人から下される本部直轄指令によってのみ動く。
 その強さは『黄金のライダー』『彼と戦う者は、戦う前に既に敗北している』と噂に上るほど。彼の言う「最も強く、最も美しい者」とは自分のみ。己こそが最強であるという事実の確立以外の事柄には一切の関心を持たない

 使命
 組織の機密を守る番人となること。任務の中には知り過ぎた者や反乱分子を極秘裏に抹殺する暗殺者としての汚れ仕事も含まれている。劇中における最高機密『天空の梯子計画』に関わり、不審なを遂げた者の背後には必ずと言って彼の影がある。
 ZECTの本性は「荒れ果てた世界で絶滅の淵に立たされた人類を守るくらいなら新たな星の主として外宇宙から飛来するワームに地球を明け渡そう」と考えているが、真実を知ってなおZECTの意向に従っている

 美学
 鍛え上げた強靭な肉体を誇る生粋の戦士だがその厳めしい外見とは裏腹に、詩的な表現を多用する非常に耽美なセンスの持ち主。
 強い者・美しい者を愛で、その言動の全ては『強さ』と『美』に根差している。己の理想の象徴として青い薔薇を好み、死にゆくターゲットにその花を手向けるという独自の美学を持つ。

 備考
 演じた武蔵氏は元格闘家ということで、素面のアクションシーンも可能な限り彼自身が演じている。が、ガチで当てる技を繰り出す格闘家と、カメラ映えする技を繰り出すアクション俳優とではタイミングや距離感で勝手が違ったそう。
 天道の吹き替えやカブトのスーツアクターを演じた高岩成二は、本気で恐怖を感じたという。人物像は『ドラゴンボール』のフリーザを参考にしたという。

仮面ライダーコーカサス
ふんッ……! 変身ッ!!

HEN-SHIN CHANGE BEETLE

 スペック

身長:199cm
体重:102kg
パンチ力:4.5t
キック力:8t
走力:100mを5秒
ジャンプ力:ひと跳び42m

 概要
 黒崎が金色のカブティックゼクターを右手首のライダーブレスに装着することで変身する黄金の仮面ライダー。変身が完了した時点で既にライダーフォーム相当の形態と性能であり、マスクドフォームからキャストオフする二段変身システムは搭載されていない。
 物語のクライマックスまで殆ど姿を現さず、現れたと同時に圧倒的な強さをもって戦いの混乱を、全てを無に帰すことによって鎮めるデウス・エクス・マキナに近い存在として描写されている

 外見
 モチーフとなった昆虫はコーカサスオオカブト仮面もその3本角をイメージしたデザインであり、額に1本の他、1対のチークガードが口部両サイドからヒゲのように生えている。複眼の色はカブトと同じブルー
 スーツの大部分はカブトのライダーフォームと酷似しているが、他のカブティックゼクターで変身するライダーと共通の特徴として右肩に鋭利なブレードを備えた『ショルダーアーマーを装備している。

 戦闘能力
 基礎スペックはハイパーフォームを除いた全マスクドライダー中最強。装着する黒崎の恵まれた体躯と天才的な格闘センスも相まって空手をベースにした、キック攻撃を主軸とした徒手空拳の格闘術は恐るべき破壊力を誇る。
 ハイパークロックアップ未使用の正面切っての格闘戦でもカブト・ガタック組との力量差は歴然。TV版含めて天道(と加賀美)をここまで追い詰めた相手は五指にも満たない。

 クロックアップ
 ZECTバックルのトレーススイッチに触れることで発動可能。超高速移動能力。しかしハイパーゼクターを有している以上、発動する意味はない。

 ハイパークロックアップ
 ハイパーゼクターを接続した状態で、ベルト本体のスラップスイッチを押すことで発動。ハイパーゼクターの有する超エネルギー、タキオン粒子がスーツ全身に満ち溢れ、「クロックアップ」をはるかに凌駕するハイスピードでの行動を一定時間可能にする。
 これによりクロックアップ時のライダーにとってのハイパークロックアップは、クロックアップ未使用時にとってのクロックアップに等しい。
 クロックアップ未使用の状態でハイパークロックアップを使われれば相手の存在を認識するどころか、自分がいつ殺されたかもさだかではないまま一方的に嬲り殺しにされる。

 性能

 各部の装甲は超金属・ヒヒイロノカネ製。

頭部『ボーンシェルメット』
 3層構造になっており、1層目が継ぎ目のない強度に優れた超金属のヒヒイロノカネ、2層目が軽比重で耐衝撃性に優れた特殊ケミカル、3層目が強度と弾性率を持つサインスーツ製。敵のどのような攻撃からも頭部を守る。
 複眼『コンパウンドアイ』は敵が「クロックアップ」を発動したとき、自分が「クロックアップ」を発動していなくても、カブティックゼクターより発生しているタキオン粒子の流れる目で、超高速移動する相手の動きを目視できる。
 額の『Oシグナル』はワームが「クロックアップ」した瞬間、時間軸の乱れを感知して敵を発見する。

全身
 全身に纏う『サインスーツ』が頭頂部から取り入れられ、変換された高圧縮酸素が、快適な温度と湿度で常に全身を駆け巡ることで、一定の体温を維持。
 さらに、50口径の機関銃の衝撃を吸収でき、5000度の高温、絶対零度の低温などからも身を守る。また、スーツ自体に備わるニューロン細胞をシナプスで繋いで変身者に伝達し、まるで第2の皮膚のような感覚でマスクドライダーシステムを扱う。

四肢
 『カブティックブレスト』が上半身前部を守る。頑強、軽量で、大爆発の衝撃をも吸収する。軽量、頑強な『ライダーアーマー』は、レスポンスバンドで繋がれており、通常時間時に肉体の反応速度を人造的に0.05秒と、常人より格段に速くする。
 両手、両足の動きを補助強化する三重のリング『インセクトリング』によって、一般人の何倍ものパワーを発揮できる。掌は『ライダーパーム』。
 特殊な足裏部分『ライダーストンパー』が500mの高さから飛び降りても変身者にダメージを与えないように、インセクトリング、ライダーアーマーヘと衝撃を繋いで吸収、緩和する。

 装備

カブティックゼクター
 ZECTのマスクドライダー、ケタロスヘラクスコーカサスの変身資格者がそれぞれ用いる自律メカ空間を寸断して瞬間移動するジョウントと呼ばれる機能を持つ。
 各ライダーと同じカラーの彩色とモデルとなったカブトムシを模した頭部デザインが特徴だが、それ以外のデザインは共通。玩具では1つの基部に3種類の頭部パーツを付け替えることで3人分の変身玩具として遊べる。

性能
 角『ゼクターホーン』は厚い鉄板を難なく貫通する強度を誇る。尾部に2門の『イオンエンジン噴射口』があり、時速990kmの速度で飛行できる。脚部『スラスタースリット』は超エネルギーのタキオン粒子を噴射してジョウント移動を可能とする。

ライダーブレス
 右手首に装着するブレスレット。ZECTのライダー、ザビーが変身に用いるものと基本構造は同じだが色が異なりキャストオフ機能が無い。ベースは黒。
 後ろの側面部の2か所が赤い。ベルトは青みを帯びた灰色。超エネルギーのタキオン粒子が各仮面ライダーの全身に行き渡ると発光する発光部位『ビーハイブダイアル』も赤い。
 ライダーブレスの金色で縁取られたジョイント部『セットアップサークル』に合体させた後、ゼクターが自動で捻られ、ブレスレット部の裏側『アポーツ』によりマスクドライダーシステムが起動。装置特殊な金属で形成された装甲が全身を覆い、変身が完了する。

ハイパーゼクター
 ZECTが秘密兵器として完成させた究極の力を齎す昆虫型コア。カブトゼクターと同じカブトムシ型のゼクター。ただでさえ強いコーカサスの存在を別次元にまで引き上げる。
 ベルトであるゼクトバックルは左サイド部にハイパーゼクターを接続可能な特別仕様ハイパーゼクターの力を操るためにハイパーフォームになる必要が無い
 『投射装置』を持つ。目に当たる部分から光を発し、空気中に映像を投射できる。角『ゼクターホーン』は突進で厚さ300mmの鉄板をも貫く強度を誇る。

 必殺技

ショルダータックル

 右肩部のブレードにカブティックゼクターから発生したタキオン粒子波動を送り込みそのまま体当たりする。カブティックゼクター系列のマスクドライダーに標準搭載されている。厚さ500mm の鉄板を突き破ることができる。劇中未使用。

ライダーキック
 ハイパーゼクターのゼクターホーンを倒し、『MAXIMUM RIDER POWER』という電子音声とともにチャージアップして発動。カブティックゼクター経由で右脚部のライダーストンパーへとパワーを送り込み、渾身のキックを叩き込む。
 通常のキックにハイパーゼクターの齎す『マキシマムライダーパワー』を加えた超・強化キック。蹴りを強化するまでが効果のため、蹴りの形式自体は特に定まっていない。
 劇中では戦いの舞台が狭く障害物も多い空間だったためにシンプルなミドルキックだった。一般的ライダーキックの要領で撃ち込むことも可能である。

ライダービート
RIDER BEAT

 カブティックゼクターを180度回転させることで、ゼクター内で生成・貯蔵されたタキオン粒子を開放・チャージアップして発動。超エネルギーを解放し、一時的に腕力を大幅に上昇させる。
 腕力超強化+触れた物体を原子レベルで粉砕するタキオン粒子の波動を纏った拳で直接殴りつける他に、専用装備であるゼクトクナイガンの刃にタキオン粒子波動を伝導させることで斬撃の威力を上昇させるといった芸当もできる応用の幅が広い。 バトライド・ウォーシリーズでは飛び上がって敵を殴る。

 備考
 平成ライダー、特に飾らない自然体で逆にスタイリッシュさを強調する傾向の強いカブト系にしては珍しく堂に入った変身ポーズをきっちり取る黒崎。
 このポーズは武蔵氏本人が空手の『征遠鎮』せいえんちん(征遠戦とも。読みは一緒)という受けの型をベースに現場で考案・撮影に臨んだもの。
 ネット上の動画サイトなどで様々な流派の表演を観ることができるので、黒崎の変身シーンと見比べてみるのも面白いかもしれない。

 花言葉
 薔薇は暖色系(緋色ピンクなど)の場合、『愛』や『恋』に関わりが深い言葉が多く見つかる。その一方で、黒崎の携えている青い薔薇は昔は技術的な問題から先天的に咲かせることは不可能とされており、そこから花言葉も『不可能』『ありえない』といったネガティヴなものだった。
 つまり黒崎は言外に「貴方が私に勝つことなどありえない」という意図を込めていたわけだが、後年バイオ技術の発達で先天的な青い薔薇を咲かせることが実現したため『神の祝福』『奇跡』『夢 かなう』といった素敵な花言葉が新たに与えられている。

劇中の活躍

 初登場
 『天空の梯子計画』の乗っ取りを画策した反抗勢力・NEO ZECTと既に迎撃体勢を整えていたZECTとの争闘の最中に登場。計画の進捗状況を陸に連絡する三島の前に現れた。この時は顔は映らず、ただ手元の青い薔薇だけがクローズアップされている。
 皆既日食の薄闇が地上を包む中、障害をあらかた排除し、地上施設をほぼ制圧しかけていたNEO ZECTのリーダー・織田秀成の眼前に既に変身した状態で忽然と出現。この時の姿勢は武道における礼儀を尽くした座法・蹲踞のまま薔薇を捧げ持つ。
 手にした薔薇から相手がZECT最強の刺客であることを察したヘラクスは立ち向かおうとするも、次の瞬間、その眼前から消失するとほぼ同時に背後にコーカサスが出現、後には変身が解けて致命傷を負った織田だけが残った。間もなく織田は絶命。日食を背に悠然と佇むコーカサスは、敗者に薔薇を手向けその場を立ち去っていった。

 ミサイル
 終盤、地球に彗星と共に引き寄せられた隕石を迎撃するという名目でZECTはミサイル発射を決定するが、実はその隕石こそ内部に無数のワームが休眠している揺り籠であり、ミサイルは爆発による刺激でワームを覚醒させる『王子様のキス』に過ぎなかった。
 事の真相を掴んだ天道と盟友・加賀美新はZECTの陰謀を挫くためにクロックアップの連続使用で軌道エレベーターのシャフト内を駆け昇り、ミサイル内部の作業エリアに潜入。しかし、そこで待ち受けていたのが黒崎と大量の薔薇の花びらだった
 圧倒的な武力を揮い迫る黒崎を相手に生身の肉弾戦を仕掛けるのは自殺行為。再度ライダーに変身する2人を前に、黒崎もその真の力を顕す。

 決戦
 ミサイル内部にて、ハイパークロックアップを駆使し、カブトとガタックを蹂躙。這う這うの体になるまで痛めつけたカブトにトドメを刺すべくライダーキックを使用するも、闘志を振り絞って庇ったガタックに足を受け止められる。
 ガタックに致命的なダメージを与えたが、そのどさくさに紛れてカブトにハイパーゼクターをかすめ取られ、船内のエアロックにコーカサスは隔離された。
 エアロックに閉じ込められ、隔壁扉をぶち破るのにライダービートを使おうとしたが、拳を振りかぶった瞬間カブトがレバーを操作してハッチを解放したことでコーカサスは中の空気ごと宇宙空間に放逐されてしまい、不発に終わった。

 最期
 瀕死の重傷を負った加賀美を1人用のポッドに乗せなんとか脱出させたカブト。しかし宇宙空間に投げ出されたコーカサスは加賀美の乗るポッドにへばりついて難を逃れていた。
 自身のプライドを傷つけられた怨みからそれまでの超然とした態度をかなぐり捨て加賀美に殺意を剥き出しにする。必殺の怨念ライダーパンチでポッドの窓を割られ、加賀美は為す術も無く即死してしまう。
 しかし、そこで奪取したハイパーゼクターによってカブトがハイパーキャストオフし、時の流れを自在に操るハイパーフォームとなってハイパークロックアップを発動、コーカサスが窓を割る寸前まで時間を巻き戻し、これを阻止。
 万策尽きたコーカサスはポッドから引き剥がされた挙句、ハイパーライダーキック無人となったミサイルまで蹴り飛ばされ、激突。ミサイル諸共大爆発し、宇宙の星屑と化したのだった。

客演での活躍

 第1話でヒロイン・光夏海が見た『ライダー大戦の夢』のシーンに映っており、原典にはなかったゼクトクナイガン(クナイモード)を装備している
 扱い自体は歩兵Aといった感じで先を行くバイク部隊(ガタックはこっち)の後をザビーやカリスと一緒に仲良く走っていたが途中で爆発に巻き込まれ、最期は夏みかんを中心にした爆死ライダーズの画面左下ポジとして爆発四散する。

 劇場版『超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦
 悪役・オニ一族との戦いの最中、門矢士を追い掛ける海東大樹「面白そうだね。でも、こうすればもっと面白い…」と横槍を入れてきた際、手持ちのカードからカメンライドし、実体化させた。ハイパーゼクターは未装備。
 登場時に手には青薔薇蹲踞から立ち上がる。それにキンタロスが憑依し、得意のパワーファイトで敵軍を薙ぎ倒し、専用武器のキンタロスアックスで大暴れ。
 シメに松に富士山・日本晴れの謎書き割りをバックに決め台詞「オレの強さに……!お前が泣いた!!」の見栄を切っていた。一通り雑魚を片付けた後、超クライマックスフォーム要員としてキンタロスが離れるとカメンライドの効果が切れて消滅した。

 『超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレ〜ツ
 終盤、悪役・仮面ライダーG電王との決戦で、ディエンドが変身するコンプリートフォームの胸部ヒストリーオーナメントに飾られた肖像のひとつに、『カブト劇場版の悪役ライダー』として選ばれる。
 フォームチェンジに必要なアイテム・ケータッチに表示されるアイコン=ライダーズクレストコーカサスオオカブトを模したZECTライダーの紋章。
 さらにオーナメントに刻まれた計8名のライダーを同時召喚し・必殺技を発動させる『アタックライド 劇場版』の効果により実体化。青薔薇を携え「フッ…」と不敵な笑みを浮かべていた。ハイパーゼクターを装備している。
 間髪入れずに発動した8人ライダーの同時攻撃ではライダーキックを発動。キックはポピュラーな跳び蹴りタイプ。この時右手の薔薇をぽろっと落とし、それが地に落ちた瞬間勢いよく左手でハイパーゼクターのホーンを倒す

ゲーム作品

 2006年にバンダイナムコゲームスより発売されたプレイステーション2専用の格闘アクションゲーム。難易度「ふつう」以上でバスターモード・ワームルートをクリアすることで使用可能になる。
 隙は大きいがそのぶん攻撃力も高く、ハイパークロックアップの反則的な優位性もある程度再現されており、発動するとクロックアップ使用者すらもスローモーションとなりクロックアップすらしていない者は静止状態となる。ハイパークロックアップはコーカサスを除くとハイパーカブトハイパーガタックしか使えない。
 必殺技は『ライダーキック』。ムーブ自体は原作通り空手の中段廻し蹴りをイメージしたシンプルなものだが、「ぬぅあああっ!」という雄叫びと共に繰り出されるバズンと重いエフェクト&効果音は内蔵破裂・脊椎バキ折れ確実な説得力。

演出
 勝利ポーズはヘラクスの前に出現した際の蹲踞が採用されている。青い薔薇を持ったグラフィックがきちんと作られており、戦闘前後のデモでも演出として活かされている。
 特に薔薇の花が姉の死を想起させるトラウマスイッチとなっている仮面ライダーサソード眩しい物を見せつけられることを極端に嫌う闇の住人・仮面ライダーキックホッパーとの戦闘前会話は必見。

代役
 声の代役を務めたのは後に『仮面ライダーOOO』のナレーションや『仮面ライダー鎧武』でロシュオを演じた中田譲治氏。
 強キャラ感がひしひしと伝わる艶と気品のあるバリトンボイスの演技は素晴らしく、「こっちの方が好き!!」というファンが続出するほどの大好評を得た。
 このゲームには選んだライダーを主人公に見立てたOP映像を流せる機能があり、ゼクトロンに跨り疾走するコーカサスという珍しい映像を見られる。

 仮面ライダー バトライド・ウォーⅡ
 2014年6月26日発売したプレイステーション3とWii U用ゲームソフト。『GOD SPEED LOVE』ステージのボスとして参戦。
 キャストは原作同様に武蔵氏が担当。ゲーム誌のインタビューによると「当時はちょっと恥ずかしかったコーカサスのキザな台詞も楽な気持ちで取り組めた」とのこと。
 アクションという都合上、戦いの舞台はミサイル内の作業スペースからミサイル発射直前の宇宙ステーション内に変更されており、明るく広々として未来的な雰囲気に。
 原作通りカブトにライダーキックを見舞う寸前でガタックが割って入るシーンはあるが、演出にアレンジがあり、ハイパークロックアップで瞬時にカブトの眼前から消失し、キックの体勢に入りつつカブトの背後に忽然と出現する
 ガタックの負傷からそのまま戦闘が続行するため、コーカサスに勝利するとガタックにライダーキックが炸裂する直前でハイパーカブトがこれを妨害、コーカサスにハイパーライダーキックをキメて爆死させるというIF展開になる。

玩具関連

 ライダーヒーローシリーズ
 伝統のソフビ人形。カブトシリーズ(通称RHKシリーズ)のEXナンバーとしてケタロス・ヘラクスと同時発売。3体の箱をケタロス・コーカサス・ヘラクスの順に並べるとそれぞれのパッケージ写真が繋がり、3人揃ってポーズを取った一枚の写真になる
 これとは別にバンプレストのアミューズメント専用景品として全長31㎝のビッグサイズソフビ『仮面ライダーカブト ビッグサイズソフビフィギュア イン ブリスター』がリリースされているが、現在は入手困難である。

 キャストオフライダーシリーズ
 EXナンバー『劇場版仮面ライダー3体セット』としてケタロス・ヘラクスと同梱販売された。ライダーフォームのアクションフィギュアにマスクドフォームのアーマーを装着→ボタンひとつでアーマーが弾け飛ぶ同スケールのバイクの玩具に乗せて遊べる。
 劇場版ライダーにはマスクドフォームが存在しないので、この玩具オリジナルのアーマーが用意されている。デザインはカブトのマスクドフォームをリペイントしたものだが、頭部にあたるパーツが無く、マスクドフォームでもライダーフォームの顔は丸出し。右肩のブレード(下側)が干渉してしまうため、取り外す必要がある。

付属品
 素体のライダー3体に対しアーマーは1着しか付属していない他の付属物としては、ゼクトクナイガンのクナイモード(おそらくケタロス用)とアックスモード(おそらくヘラクス用)がひとつずつ。
 それぞれが腕につけるカブティックゼクター3種と別売のマシンゼクトロンに付けられるカウルパーツが3種。ハイパーゼクターは付いていないものの、コーカサスの左腰には接続用の穴が開いており、別売のハイパーカブトのハイパーゼクターを取りつけること自体は可能。

 S.H.Figuarts
 何かと購入方法が狭き門になりがちな劇場版ライダーとしては珍しく通常販売によるリリースであり、これはケタロスやヘラクスも同じ。
 カブトの素体を使い廻しているため、アクションフィギュアとしての出来は良いが、頭身が高い&スタイルがスラリとしすぎて劇中のイメージは皆無。
 付属品は左右共通2種の交換用手首の他にはカブティックゼクター・ハイパーゼクター・そして薔薇。パッケージ裏のジオラマ写真の背景にも青い花びらが踊っている。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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