今回解説する仮面ライダーは王蛇です。
「イライラするんだよ、こんな所にいると……」
【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
- 浅倉猛
- 概要
- 性格
- 過去
- 食生活
- 意外な常識
- 浜崎実加
- その他
- 小説版
- 仮面ライダー王蛇
- スペック
- 概要
- 複数契約
- 被害者一覧
- TV本編
- TVSP
- RIDER TIME 龍騎
- 【契約モンスター】
- 【召喚機】
- 【所有カード】
- ファイナルベント
- 仮面ライダー王蛇サバイブ
- 概要
- 『アドベントカレンダー』
- 必殺技:ポイズントルネードクラッシュ(9000AP)
- 活躍
- TV本編
- 劇場版での活躍
- TVSPでの活躍
- TVSPコミカライズ版での活躍
- 小説版
- ミラクルワールド
- RIDER TIME 龍騎
- EPISODE1
- EPISODE2
- EPISODE3
- 反響
- 龍騎以降での活躍
- 劇場版 NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦
- 仮面ライダーディケイド
- MASKED RIDER LIVE&SHOW 〜十年祭〜
- 仮面ライダー4号
- ビーストライダー・スクワッド
- DRAGON KNIGHT版
- ゲーム作品
- ガンバライド
- ガンバライジング
- クライマックスヒーローズ
- オール仮面ライダー ライダージェネレーション
- パズドラ
- その他
- 撮影裏話
【初変身】
浅倉威
『仮面ライダー龍騎』の登場人物。仮面ライダー王蛇の変身者。4月10日生まれの25歳。演じたのは萩野崇。
概要
関東拘置所に拘留されていた凶悪殺人犯にして脱獄犯。戦いが進まない事を快く思わなかった神崎士郎に戦いの活性剤として選ばれ、ベノスネーカーと契約して仮面ライダー王蛇となった。
優しく微笑んだりするシーンも多い美形だが、その容姿に反して数々の暴力行為や殺人の動機は、全て「イライラしたから」という下らない理由。殴るか殴られるかの暴力に身を置いていないと落ち着かない真性のサイコパス。
逮捕・脱獄
「イライラする」という理由だけで、相手を傷つけ、しまいには殺害まで行い裁判にかけられていた。初登場時点では関東拘置所に拘置されていたが、ライダーの能力を用いて脱走。
担当弁護士の北岡秀一には自分を無罪に出来なかった事から、逆恨みしている(北岡の力でも10年が限界)。脱獄後はミリタリーショップの店員を殺害し強奪した蛇柄のジャケットを着用し(演者の萩野の私物、因みに裸ジャケット)、廃屋をねぐらにするなどホームレス同然で過ごしている。
性格
常にイラついていてかなり凶暴。仮面ライダーシリーズ随一の危険人物。その異常性は秋山蓮や北岡秀一、霧島美穂などの多くの人物から「人間じゃない」とまで称されるほどである。
悪さをする深い理由は特にない。笑って「理由をつけて安心したがる……!」と吐き捨てたこともある。人間は自分を正当化し、安心するためにもっともらしい理由をつけてるだけだと揶揄する。
なお、浅倉が殺人を行うのは(あくまで本人の視点から見れば)彼なりに理由がある。須藤雅史とは異なり、契約モンスターを強化したり契約を継続させるためだけに契約モンスターに人間を襲わせた事は一度もない。
描写
ただの狂人ではなく頭も非常に回り、戦闘時にもその傾向がみられる。殴るか殴られないと気が済まない。その異様な強さから人気はかなり高い。
屈辱を与えられた相手は延々と追い回す執念深い性格。一時は城戸真司や東條悟、そして全編に渡って北岡を狙い続けた。
「ライダーの力で戦いを愉しむこと」が望みであるため、真司同様最後の1人になった時叶える望みを持っていない。むしろ戦いが続くよう願おうかと口にしていた。
活躍
- エンドオブワールドを受けそうになった時に近くにいた仮面ライダーガイを盾にする。
- 変身しようとした真司を鉄パイプで殴り、手傷を負わせて戦闘を有利に動かす。(当然特撮業界のタブー)
- 桃井令子の情に訴えかけて生き別れの弟・暁を連れてくるよう誑かし、彼をベノスネーカーの餌にする。その直後、混乱した令子の腹を殴り、気絶させる。
- 再逮捕されてカードデッキを没収される時にメタルゲラスの契約のカードだけ抜き取って隠し持つことで、メタルゲラスに護送車を襲わせ、警官を食い殺させて脱出。
- 接見に来た新しい弁護士を襲った上で、自分が「浅倉に襲われた弁護士」を演じる事で担架で運び出されるよう仕向ける。
- TVスペシャルではベノスネーカーの助けを借りつつ、鏡の無い独房に収監されていた所を面会に来た真司のペットボトルを奪い、床に水をまいて水面を作り出して変身する。
過去
少年期の家庭環境は不明。しかし「殴られて育ってきた」と述懐しており、両親に虐待されていたことを匂わす描写が存在する。
また、再会した弟・暁との会話から判断するに、幼少時代は弟と比較されながら過ごしたと思われる。家を燃やして親を殺害。その時に殺す筈だった弟が生きていると分かるや否や、桃井令子を騙して呼び出させベノスネーカーに捕食させる。
なお、浅倉の凶悪な精神性が生来のものなのか、家庭環境が悪く性格が歪んだのかは不明。小説版では生まれながらの性格もあるが、母親もかなり狂っている。
「仮面ライダー龍騎 超全集」には北岡秀一が入手していた彼の経歴が詳細に記されている。それによると、神奈川県立西ノ浜高校を中退、その後西ノ浜自動車工場や中古車販売店に勤務していたという。その後、度々傷害事件(斎藤雄一の件?)や殺人事件(おそらく霧島美穂の姉の件)を起こし、服役することとなった。学歴的には中卒ということになる。
食生活
本人曰く、泥を食ったことがあるらしい。自分の家を放火した後の彼の生活がよく伺える。生卵をそのまま飲んだり、ムール貝を殻ごと食ったり、トカゲを焼いて食う描写がなされた。
だが、一度カップ焼きそばを食べるシーンがあり、彼がわざわざお湯を捨てたのかと話題にあがった。他にも誰もいない状態の北岡法律事務所に侵入して、前の回で吾郎ちゃんが作っていた餃子とヨーグルトを食べるシーンがあるが、これに関しても浅倉がわざわざ餃子を焼いたのかと話題になっている。
意外な常識
蓮に助けられ車で逃亡した際には悪人にも関わらず助手席で律儀にシートベルトをして乗っている。シートベルトの有用性を理解しているのだろう。
トカゲやカップ焼きそばの時に神崎士郎が現れ、その時は彼に未開封のカップ焼きそばや食いかけのトカゲを分けようとしていた。自分が望んだ状況をくれた神崎には感謝の念があるようだ。
浜崎実加
モンスターに狙われていた少女。自身がモンスターを倒して契約モンスターの餌にするための囮として利用し、結果的に身の安全を守っていた。
誰も必要とせず本能のまま生きる浅倉にとって、実加は目的のために利用していただけの何でもない存在である。だが実加にとって、手を差し伸べ笑顔を見せた浅倉は心の拠り所であった。それはこれからも変わらないだろう。
手渡された花の意味を理解できず、病室から見つめる実加に背を向け浅倉は立ち去る。2人の思いが交わることはなかったが、この時の浅倉がどういう思いだったのか、それは誰にも分からない。
協調性
自らの手で殺すと決心していた北岡や敵である真司、蓮とも状況によっては協力する、東條の居場所を北岡に尋ねる、北岡に「城戸真司がバカだと思う奴は手を上げろ」と言われて本当に手を上げた。
自分が望む環境を与えてくれた神崎士郎には食事中に遭遇すると自分の食料を分け与えようとする、など非道な人物でありながら彼なりに最低限の人間性や協調性は持っており、人情味を持った一面もある。
その他
過酷な環境で生活してきたからかとんでもない生命力の持ち主であり、生身で車の爆発に巻き込まれても生還したりミラーワールド内で消滅寸前まで戦った。
劇中で令子が所持していたプロフィールによれば、(途中で辞めているが)高校に通ったり仕事をしていた時期もあるようである。
小説版
よりキチガイに拍車がかかっており、彼に限ったことではないが日曜朝のテレビでは絶対に放送できないような猟奇的な殺人事件を何十件と繰り返した極悪非道な人物。下記は一例。
• 生まれていきなり成り行きで母親を殺害
• まだオムツが取れたばかりの頃に児童施設で友達や先生を殺害
• ホームレス生活を始めれば育ててくれたおっさんを虐殺。
• 殺した相手の腹を切り裂いて腸を取り出し投げ捨てる
• コンビニに現れ、店員の喉を切り裂く。ついでに店にいた全員を殺す。
仮面ライダー王蛇
「近くにいた……お前が悪い」
スペック
身長:200cm
体重:98kg
パンチ力:250AP(12.5t)
キック力:400AP(20t)
ジャンプ力:ひと跳び40m
走力:100mを5秒
概要
浅倉が変身する仮面ライダー。イメージカラーは紫。契約モンスターはベノスネーカー。ライダー単体のスペック自体は龍騎やタイガ、シザースとほぼ互角。
だが浅倉の高い闘争心と凶暴性、執念深さ、生命力の高さ、地の格闘能力の高さから他のライダーを圧倒する高い戦闘力を発揮する。
戦闘能力
戦闘センスもズバ抜けて高く、ソードベントを使ったシンプルな白兵戦から複数のモンスターと契約する事で得た様々なカードを組み合わせた変幻自在な戦い方まで、幅広い戦術を擁する。
特に浅倉の蛇のような執念深さを反映した、無抵抗の相手すらも執拗に痛めつけ容赦無く死に追いやる戦闘スタイルは、王蛇というライダーの象徴として今なお多くのファンに鮮烈な印象を残している。
興奮状態が最高潮に達すると、もはやベノサーベルすら投げ捨てて、野生に還ったようなワイルドな暴れぶりで敵を追いこんでいく様子も見せた。
欠点
剣とキックを主体としていることは龍騎とリュウガと同じだが、防御系のカードは一枚も無い為、強引に攻められると圧されやすい。
遠距離攻撃にも弱い。劇中でもその様に追い詰められ、他のライダーの介入などが無ければ倒されていただろう場面もあった。良くも悪くも攻撃力重視のライダーと言える。
複数契約
契約のカードを複数所持しており、作中で倒したライダーのモンスターとも契約し、ガイのメタルゲラス、ライアのエビルダイバーも従える。そのため、他のライダーよりも使えるカード数が多い。
その反面、複数の契約モンスターにエネルギーを与えなければならないので維持コストが大きいという弱点もある。第31話・第32話では餌の供給が追いつかずに契約モンスターに殺されかけていた。
秋山蓮曰く「モンスターが契約違反を望んでいるとしたら?それくらいの抵抗なら出来る」とのこと。エビルダイバーとメタルゲラスは主人を殺した浅倉を殺したいと望みつつ出来ない状況のため、契約を逆手に取ろうとしたのか。
被害者一覧
劇中では多くのライダーを撃破。しかし、テレビ本編においては、他のライダーの攻撃で相手が弱っているところや身代わり行為、または初心者ゆえに戦闘経験の低さから勝利したために、正当なやり方で勝ったことはない。
ただし、殺害時はそういう条件だっただけであり、真っ向勝負で対戦相手を圧倒するシーン自体は数多く描かれている。その容赦の無さ極悪っぷりもあって、神崎にとっては「うってつけの人材」であり、デッキをわざわざ届けてあげたりと目をかけられており、多くのライダーを減らすことに成功した。
TV本編
仮面ライダーガイ
芝浦の策略による6人のバトルロイヤルが繰り広げられる中、ゾルダ=北岡が全てのライダーを一掃するべく発動したエンドオブワールドから逃れるべく、たまたま近くにいたという理由だけでガイを盾にした。
既にカードもライアとナイトの戦いで全てを使い切り、上述の経緯で肉体もボロボロだったガイを蹴りで吹っ飛ばした後、本編で初のベノクラッシュを発動し爆殺した。
仮面ライダーライア
親友の斎藤雄一が浅倉の通り魔事件の被害者でピアニストの夢を潰されたという因縁があったが、戦いを留める事を望む手塚はそのことを問い質したことはあっても浅倉と戦おうとはしなかった。
最終的に王蛇との戦いの直前に次に消えるライダーが龍騎だと占っており、苦悩の末に真司に可能性を見出した手塚はライダーの運命を変えるため、自ら龍騎の身代わりになった。
仮面ライダーインペラー
遭遇した時点で彼はタイガから受けた不意打ちで既に満身創痍の状態であり、フラフラな状態で歩く事がやっとでまともに戦えない状態だった。
そこに偶然現れた王蛇は、佐野が新たな雇い主を探そうとしていた頃、北岡から渡されたメモを紹介状と勘違いして見せられた事もあってかベノクラッシュを繰り出すというオーバーキルをかました。
TVSP
仮面ライダーシザース
劇中での描写はないが、物語開始時点で北岡と須藤により留置所送りにされており、脱獄後は真っ先に彼に狙いを定め逆襲を仕掛けた。
一方的に攻撃を受けた末にいつもよりバタ足が多めのベノクラッシュが発動され、それを防ごうとしたシェルディフェンスを弾かれ爆殺されてしまった。
RIDER TIME 龍騎
仮面ライダータイガ
芝浦が率いるチームに加わり、集団で真司達を始末しようとしていたところに突然王蛇が現れ、いきなり発動したベノクラッシュでタイガを吹き飛ばした。
この時、タイガの変身者である戸塚は完全に真司と木村(ベルデ)を始末する事に意識が向いていた為、ベノクラッシュを受けるまでは王蛇の接近に気付いておらず、彼は本当に偶々近くにいただけということになる。
契約モンスター
ベノスネーカー
スペック
身長:625.0cm
体重:190.kg
特色/力:長大な身体、毒液、鋭い牙
概要
コブラ型モンスター。5000AP。浅倉同様に凶暴な性格をしている。浅倉が逮捕された際に助けに現れることもある。普段の浅倉はライダー相手に戦うことにしか興味がない。
基本的に野良モンスター退治などには無関心な為、長期間餌を与えられず不満を抱くこともあり、メタルゲラス、エビルダイバーと共に浅倉を捕食しかけた事がある(一応この時は「待て」と言うと大人しく引き下がった)。
戦闘能力
時速500㎞もの速度で地を這うように巨体をくねらせながら現れ、標的に鋭い牙を突き立てる。口から放つ毒液は他のライダーのガードベントを溶かすほどの強力な威力を持つ。ゾルダを溶かそうと浴びせた際に誤射してしまった事で王蛇が悶絶している。
頭部両脇の刃「ベノハーシュ」は前後に動かして標的を斬る。この刃で土を掘り地中を移動できる。カミソリのような背ビレ「ベノフィン」は鋭利で硬い。対象に巻きついてバラバラにする。
しならせるように振り回す猛毒のある黄金の尻尾「ベノサーベル」の一撃は重く、ミラーワールドのあらゆるものを粉砕する。
メタルゲラス
スペック
身長:235.0cm
体重:270.0kg
特色/力:突進攻撃、硬いボディ
概要
サイ型の二足歩行モンスター。もともとはガイが契約者だった。4000AP。名前の由来はmetal+keras(ギリシャ語で角)。スピードの乗った突進によるパワフルな攻撃を得意とする。頑丈なボディは、軽乗用車との正面衝突程度なら難なく耐える。
頭部のドリル状の角「メタルホーン」は60㎝もある鉄塊を粉々する。両腕の爪「メタルネール」は鉄板を切り裂く鋭さを誇る。脚部の「メタルフット」は、突進時の凄まじいスピードを生むだけでなく、踏みつけのパワーも並外れているが、劇中未使用。
描写
ガイには心を開いており、契約が無効になり主人が死んだことに悲しみの咆哮を上げ、その途中浅倉に似た男性を車ごと間違って殺害しているなど敵討ちを行った。
契約が無効になった途端主人をおいしくいただいたボルキャンサーはこいつを見習うべきである。二回目に襲撃した際に逆に契約させられた。雑誌でも主人(ガイ)のために敵討しようとしたモンスターと紹介されている。
客演での活躍
映画『レッツゴー仮面ライダー』では歴史改変により仮面ライダーが消滅し、ボルキャンサー共々ショッカーに捕獲されていた。処刑前広場では仮面ライダーBLACKと戦闘。
『仮面ライダージオウ』ではEP47にてジオウ世界の崩壊の影響で龍騎ライドウォッチが壊れ、龍騎の歴史が開放された事で他のミラーモンスターと共に復活した他、『RIDER TIME龍騎』でも龍騎本編と同じく淳/ガイの契約モンスターとして登場している。
モチーフは『人造人間キカイダー』に登場した「グレイサイキング」。なお、同じくグレイサイキングをモチーフとした怪人に『特捜戦隊デカレンジャー』の「アンリ星人ベイルドン」がいる。
エビルダイバー
スペック
身長:200.0cm
体重:30.0kg
特色/力:飛行能力、鋭く硬いヒレ
概要
エイ型のモンスターで、もともとはライアが契約者だった。4000AP。水中活動だけでなく空中を自在に飛び回り、高速で目標に体当たりを仕掛ける。王蛇を乗せての飛行も可能。
ヒレ「エビルフィン」は厚さ30㎝の鉄板をも切り裂くカッター。尻尾の「エビルウィップ」は、打ちすえたり締め付けた相手へ高圧電流を流し込み痺れさせるが劇中未使用。
描写
ライアにはやはり心を開いていたらしい。死後は浅倉をつけ狙うが、逆に契約させられた。しかし忠実な訳ではなく、メタルゲラス共々浅倉に復讐する機会を虎視眈々と狙っていることが秋山蓮の口から語られた。元々制御が難しいベノスネーカーと相まって浅倉は餌の確保に手間をかけていた。
客演での活躍
比較的穏やかなイメージが定着していたが『RIDER TIME 龍騎』では手塚の指示でインペラーの変身者である石田を他のライダー達の眼前で捕食した。
『仮面ライダージオウ』本編第47話でも世界に起こった異変の影響で出現。RT同様に敵としての登場となる。恐らく別個体の野良モンスターか、ライアと契約しなかった世界線のエビルダイバーだろう。
モチーフは漫画版『人造人間キカイダー』に登場するエイロボット。エイは石ノ森章太郎作品に良く登場するモチーフだったりする。
獣帝ジェノサイダー
スペック
全長:530.0cm
体重:490.0kg
特色/力:口から吐くエネルギー破、腹部のブラックホール
概要
ユナイトベントの効果によりベノスネーカー、メタルゲラス、エビルダイバーの3体が合体して誕生するモンスター。7000AP。
メタルゲラスを基点に首にベノスネーカー、背中にエビルダイバーが合わさり、竜に似たキメラ型となっている。構成は、胴体と上顎がメタルゲラス、尻尾と下顎がベノスネーカー、背中がエビルダイバー。
戦闘能力
その異質な外見からは想像できないほどの恐るべき能力を秘める。口腔部からは複数の仮面ライダーを同時に吹き飛ばせる強力なエネルギー波を発射する。
スペック自体はミラーモンスターの中でもかなり強い部類だが、合体前と比較すると、機動力が鈍重になり、倒されると王蛇はブランク体に戻ってしまう(契約モンスターを一気に全て撃破されたことになるため)、といった弱点がある。
牙召杖(がしょうじょう)ベノバイザー
コブラを模した杖型の召喚機。普段は所持しておらずいつの間にか手に持っている。コブラの頭を模した部分にカードスロットがある。
ベントイン時はそこにカード装填することでカードの能力を発揮する。設定上は毒を注入したり、刺突武器として使う事もできるが劇中未使用。
所有カード
アドベント
ベノスネーカー、メタルゲラス、エビルダイバーのいずれかを召喚。設定上はジェノサイダーのアドベントカードも存在するが、王蛇はユナイトベントで召喚していたため劇中未使用。
コントラクト
モンスターと契約する。複数枚所持しており、劇中ではベノスネーカーに次いでメタルゲラスとエビルダイバーと契約した。
ユナイトベント
ベノスネーカー、メタルゲラス、エビルダイバーの3体を融合させ、ジェノサイダーを召喚する。
ソードベント:ベノサーベル
ベノスネーカーの尾の先のガラガラを模した黄金の突撃剣。3000AP。主武装として好んで使っている。刀身には猛毒が仕込まれており、触れた敵に高いダメージを与える。ミラーワールドにおいて破壊できないものは存在しない。
敵の武器破壊を狙う使用や、ゾルダが連射したマグナバイザーからの銃弾を刀身で弾いて防御することもある。「RIDER_TIME_龍騎」ではミラーワールド内だった為か、生身で使用した。
ストライクベント:メタルホーン
メタルゲラスの頭部を象ったガントレット。2000AP。先端に備わるドリル状の角は厚さ60cmの鉄板すらも粉砕し、腕部を覆うように装備されるため、盾としても使用可能。
24話でナイトサバイブと戦うために装備しようとしたが、王蛇の手元に届く前にナイトサバイブのダークブレードに弾かれた。
スイングベント:エビルウィップ
エビルダイバーの尾を模したムチ。2000AP。先端部には高圧電流が流れているため、対電能力のない敵に対しては触れるだけでダメージを与えられる。
スチールベント
相手の武器を奪う効果がある。超全集や設定では王蛇が所有しているとされているが、実際に使用したのは龍騎サバイブとオーディンであり王蛇が劇中で使用することはなかった。
ファイナルベント
ベノクラッシュ
飛び上がって空中でトンボ返りし、後方からベノスネーカーが吐き出した黄色い毒液の勢いに乗り、斜め下に向かって左右交互に繰り出される連続の飛び蹴りを放つ。6000AP。劇中ではガイ、ライア、インペラー、TVSPではシザースを倒している。
ヘビープレッシャー
メタルホーンを装着して突進するメタルゲラスの肩に乗り突進。そのスピードで王蛇の身体は地面と平行状態になり、まるで鋭い槍のように標的にメタルホーンが突き立てられる。
その勢いのまま敵を粉砕する。5000AP。龍騎やナイト、タイガにも使用した。なお、王蛇が龍騎サバイブに対して繰り出した際はドラグランザーに妨害されて不発に終わっている。
ハイドベノン
エビルダイバーの背に跳び乗り、低空飛行でそのまま相手に猛スピードで突撃。すれ違い様にエビルカッター(ヒレ)で切り裂き、爆砕する。5000AP。この時エビルカッターは超高電圧の電磁カッターと化し、あらゆる物体を切断し得る威力を秘める。
さらにヒットした対象に瞬間的に即死級の電流を流し込む。ナイトサバイブの疾風断と相殺した他、タイガとの戦闘では上に跳んで避けようとした彼に突進の勢いを利用したラリアットを喰らわせた。
ドゥームズデイ
ユナイトベント時の必殺技。ジェノサイダーが腹部を開き、そこから小型のブラックホールを発生させ、王蛇がきりもみキックでその中に敵をぶち込む。8000AP。この時、ファイナルベントのカードは専用の物を使用する。
威力はかなり高いが、発動までの時間が長い上に、発動中はジェノサイダーは動けずに隙だらけになってしまうなどデメリットが多い。そのため、成功したのは最終回のみ。
と言っても肝心のゾルダには避けられ、マグナギガがほとんど動けないため成功したようなものなのだが。
劇場版では発動中にドラグブラッカーの体当たりでジェノサイダー転倒させられ技が決めらず、直後にジェノサイダー自体が撃破され王蛇もブランク体にされてしまうという始末。ゲーム等では爆発演出がよくあるが、劇中では吸い込まれる描写だけである。
仮面ライダー王蛇サバイブ
概要
『ホビージャパン』で連載されている、S.I.C.を用いたジオラマ小説『HERO SAGA』の『MASKED RIDER RYUKI EDITION -アドベントカレンダー-』に初登場した、IF世界の王蛇が進化した姿。
ナイトが所持するサバイブ『疾風』のカードを奪いサバイブ化した。ベノバイザーが「ベノバイザーツバイ」に変化し、契約モンスターのベノスネーカーも「ベノヴァイパー」に変化している(作例がないため姿は不明)。
作例で手にしている「ベノサーベル」はスイングベント(エビルウィップ)にも似た、より禍々しい形状に変化しており、その威力は龍騎のスーツをも容易く切り裂くほど。
『アドベントカレンダー』
ストーリー中に自分が倒したライダー全てのモンスターと追加契約している。ベノヴァイパー、メタルゲラス、エビルダイバー、ボルキャンサー、デストワイルダー、ギガゼール、バイオグリーザ、ブランウィング、さらにトリックベントで呼び出したダークウィングの分身、近くにいた龍騎のドラグレッダーを巻込みユナイトベントで融合させた。
ジェノサバイバー
その結果生み出されたキメラモンスター。APは15000。仮面ライダーオーディンのゴルトフェニックスを遥かに超える。
しかしドラグレッダーが反抗してベノヴァイパーと争い、合体により破壊力が増した2体の攻撃はミラーワールドを大きく揺るがし空間に亀裂を生じさせた。
これによりミラーワールドが崩壊の危機に陥り、現実世界にも鏡やガラスにヒビが入るなどの影響を及ぼしてしまう。
動揺した浅倉の声も届かず為す術もない状況だったが、最終的にその場に現れたゾルダのファイナルベントにより葬り去られた。そして、ナイトまでも消え去る様子を目の当たりにした龍騎は、その姿を黒く変化させる。
必殺技:ポイズントルネードクラッシュ(9000AP)
『MASKED RIDER RYUKI EDITION -IFの世界-』で使用。名称的に龍騎サバイブの「ドラゴンファイヤーストーム」に類似した技と思われる。
文章でも毒液を撒き散らしながら疾走し体当たりする描写となっている。最終話にて、ただひとり生き残った王蛇サバイブがオーディンに対して発動した。
劇中の活躍
TV本編
蛇の如く執念深さとしぶとさで終盤まで生き残るが、士郎に北岡の脱落を聞かされる。その事実を認めぬまま北岡を探すが、結局見つからず(北岡はその時入院していた)、大量発生したモンスターで苛立ちを解消しようとするが、逆に苛立ちが高まっていった。
その後、これまでの暴挙により射殺もやむなしと判断した警察によって廃墟に追い込まれる。しかし、ふとガラスを見るとそこにはゾルダが。
浅倉は喜びながら即座に変身して強襲、互角な戦いを繰り広げた末に、ドゥームズデイによってマグナギガを消し飛ばし、ゾルダを倒す。が、地に伏したゾルダの変身が解けたのを見て愕然とした。
そこにいたのは宿敵にして好敵手であった北岡ではなく、その助手の由良吾郎だったのだ。苛立ちが頂点に達した王蛇はひたすら叫ぶ。
「何故だ…何故だ…何故だ……!!!」
その後、変身を解いて、苛立ちをぶつけるかのように警察に向かって特攻し、弾雨の中に飛び込み射殺された。よく間違えられるがナイトがオーディンとの最終決戦に挑んだのは最後の一人となった後の為、浅倉が死亡したのは時系列的には最終回ではなく第49話前後と言うことになる。
新世界
最終話の「ライダーバトルのない平和な世界」にも登場。真司が起こしたバイクを「邪魔だ」と蹴り倒し、去り際に「イライラさせるな……」と言うなど、相変わらず不機嫌そうだった。ただ犯罪は犯してないようなので、そんなに悪い人じゃないのかもしれない。
劇場版での活躍
霧島美穂の姉を殺したことで妹に付け狙われている。中盤、ファムと戦闘になり圧倒。しかし突如現れた仮面ライダーリュウガに劣勢になり、しまいには「ユナイトベント」したジェノサイダーさえ失う。
そしてブランク体になった瞬間、ファムによってデッキを破壊され、最後はファムの首を笑いながら掴み締め上げた。自身が消滅していることに気が付き獣の様な声をあげながら完全消滅した。
備考
まさかの劇場版で最初の脱落者となった(といっても最初から半分以上脱落してるが)が、生身でありながらライダーをも殺しにかかるその闘争心は最後まで視聴者に恐怖を感じさせるものであった。
ちなみに、この時のブランク体はCG処理による色変えであったため、色が黒くなった以外デザインは通常の王蛇と同じだった。
TVSPでの活躍
須藤雅史によって捕まり牢獄に囚われ、デッキを北岡に取られるがミラーワールドから呼び寄せたベノスネーカーを使って奪還、脱獄した。
そして、捕まった恨みを晴らす為に龍騎と戦っていたシザースを強襲し、程なくして撃破。その後、高見沢逸郎を中心にしたライダー達に参入し、龍騎とナイトを追い詰めた。戦う場合も戦わない場合もTVSPが終わるまで生存している。
TVSPコミカライズ版での活躍
こちらの世界では多少展開が異なり、シザースと最後まで共闘している。脱獄に利用したものはペットボトルの水ではなくヘルメットのゴーグル。
戦う場合は最終的に荒廃した世界でナイトサバイブが唯一人生き残り、王蛇は敗れ去っている。戦わない場合は龍騎サバイブがコアミラーを破壊(この時点でナイトも生存している)。王蛇を含めライダー達は(一部を除き)苦しみながら消滅する。
映像版と異なりバッドエンドではなく、街頭の大型ビジョンに浅倉の無期懲役が確定したことと、それに対する北岡のコメントが映った。
小説版
TV版より一層キチガイ度がアップしている。井上敏樹による別世界のライダーバトルを描いた「小説仮面ライダー龍騎」では、テレビでは絶対に放送できないような猟奇的な殺人を何十件と繰り返した残虐非道な人物として登場。カウンセラー曰く「診断出来る所が無い」。
「村の殆どの男性と性交渉を行っていた女子高生がぼっとん便所で産み落とした子」という悲惨な生い立ちであり、生後間もなくして母親を死に追いやり、養護施設の子供や職員、ホームレスや武装した警官まで、行く先々で出会うありとあらゆる人々を笑いながら殺しまくっていたというとんでもない外道である。
霧島美穂の両親を殺したのも彼であり、美穂がライダーバトルに参加したのも両親を生き返らせることが目的だった。生まれた時からずっと糞尿の臭いを嗅いでいたことからか臭いに敏感で、「人間からはクソの臭いがする」と常に言っている。
他の仮面ライダーを説得してライダーバトルを止めようとしていた城戸真司ですら、浅倉については説得を早々に諦め、最終的にはライダーバトルで倒す事を決意したほど。
ミラクルワールド
『てれびくん』の全プレビデオ、『龍騎VSアギト』に出てくる浅倉は明るくて正義感に溢れた好漢。誰だよお前。
RIDER TIME 龍騎
「永遠に戦い続ける。それが、俺達の運命なんだよ」
仮面ライダージオウのスピンオフ作品『RIDER TIME 龍騎』にも登場。これまでの映像作品とは違い、口元には無精ひげを生やしており、ジャケットの下には黒いインナーを着ている。
EPISODE1
記憶を失った状態で集められたライダー達の中では唯一ライダーだった頃の記憶が残っていた。ライダーバトルが始まった際は「嬉しいぜ…また、祭りが始まるってか」と真っ先に王蛇に変身。
その後は蓮が変身したナイトと交戦していたが、そこに襲い掛かろうとしたデッドリマーをゾルダが銃撃で追い払う。ゾルダの変身を解除した吾郎から「先生」と呼ばれ、自分に忠義を尽くそうとする彼の態度には流石の浅倉も困惑の表情を示した。
強力タッグ誕生
最初は拒絶していたが、何度暴行を加えても吾郎が離れようとしなかった事で流石に折れたのか、後にミラーワールド内の法律事務所で吾郎から振る舞われた手料理を味わった事で吾郎を気に入り、しばらくは彼を付き従わせる事にした(吾郎には「お前を倒すのは一番最後だ」と告げている)。
その後はガイやライア達が真司や木村(ベルデ)を追い詰めていたところに遭遇。不意打ちのベノクラッシュでタイガを殺害。その後も付き従えているゾルダと共に、ガイやシザース達を相手に暴れ回る。
EPISODE2
結果的にタイガ以外を倒すことは叶わず生き残った全員に逃げられる。その後、再び法律事務所に戻り吾郎の食事を味わっていたところ(因みにこの時出された料理は本編で吾郎が真司から作り方を教わった餃子であった)、記憶を保持していることから真司と蓮に過去について尋ねられる。結局は「永遠に戦い続ける。それが、俺たちの運命なんだよ」と語って2人に襲い掛かった。
EPISODE3
他のライダーと戦えないことにイライラして吾郎に八つ当たりで暴力を振るう。裏真司=リュウガが現れて宣戦布告され、リュウガと激突する。そこに介入して来たナイトとも剣を交える。「気付いているか?お前は死を望んでいる」と言われて同様した隙に飛翔斬を打ち込まれる。
一命は取り留めてその場は逃走。実は記憶を保持していた吾郎が立ちふさがり、マグナバイザーの銃撃を受ける。更に彼の変身したゾルダのギガランチャーによる砲撃を喰らうもそのまま突撃し、相打ちに近い形ながらも彼を撃破した。
最後は生身のままべノサーベルを片手に真司と蓮に襲い掛かり、蓮に致命傷を負わせた。だがその直後に浅倉の肉体は限界を迎え、満たされぬ欲求を叫びながら倒れ消滅した。
反響
彼の存在はそれまで『仮面ライダー=正義の味方』だったテンプレを打ち砕き、シリーズ全体としても大きなターニングポイントとなる程の影響を与えた。
門矢士/仮面ライダーディケイド役の井上正大氏は平成一期で特に印象深いライダーを聞かれて王蛇と答えたり、龍騎のファンである鏡飛彩/仮面ライダーブレイブ役の瀬戸利樹氏は、王蛇との共演が決定したと聞いて興奮する等、後に仮面ライダーを演じる事になる多くの若手俳優達からも一目置かれる事となった。
鎧武との関係性
後に『仮面ライダー鎧武』の脚本を担当した虚淵玄氏にとっては思い入れの深いキャラクターになったらしい。『Fate/Zero』の雨生龍之介、『魔法少女まどか☆マギカ』の佐倉杏子など、自身が手がけたバトルロワイヤルモノ作品の多くに、「浅倉威枠」として意識したキャラクターを配置している。
鎧武では序盤におけるジョーカー的存在として登場した凰蓮・ピエール・アルフォンゾ/仮面ライダーブラーボは、最初期の構想では浅倉をオマージュした凶悪殺人犯として構想していた(が、残念ながら時代の変化によるテレビのコンプライアンスの厳格化の影響で東映側から許可されず、止む無く断念し、軍人という設定に変更したという)。
龍騎以降での活躍
劇場版 超電王 NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦
仮面ライダーディエンドのカメンライドでG3、コーカサスと共に召喚されて登場し、電王たちの妨害をした。その後リュウタロスに憑依され、元の王蛇ではあり得ないノリノリの戦いを披露した。
仮面ライダーディケイド
響鬼の世界にて鳴滝傘下のライダーとして登場。何故か所持していた紫色の巨大な音撃棒(凍鬼の烈凍を色替えした物)を使いバケガニの封印を解いた(封印を解く前、自身に接触したキバーラを「イライラするんだよ…」と殴り飛ばしている)。
同じく鳴滝と協力していたキックホッパーとは映画『オールライダー対大ショッカー』で共演。大ショッカーがテロを起こした際に海東大樹から共闘を持ちかけられるが、「大ショッカーに入れば毎日が祭りだ」とばかりに大ショッカー側に付いてしまう。声優は原作と同じ萩野氏。
MASKED RIDER LIVE&SHOW 〜十年祭〜
大ショッカーの監獄に捕らわれていたライダーの一人として登場。(元が犯罪者のため仕方ないのだが…。)地獄兄弟が漫才をするもあまりにも寒かった(観客には受けていたが。)ので、電王アックスフォームが笑い話をし始めると『バカ』という言葉に反応して乱入。
名セリフ『イライラするんだよ』の応用コントで観客を笑わせた。パターンは以下の通り。
• 恋人とは?⇨イチャイチャするんだよ…。
• 人生はどうや?⇨色々なんだよ…。
• せやったら祭りは?⇨イケイケなんだよ…。
• この漫才はオチどないするんや!?⇨いよいよ何も無いんだよ…。
なお、アックスフォームとコンビを組んだ所以は両者とも岡元次郎氏がスーツアクターである点、演者が両者とも仮面ライダー電王に出演した事があるからだと思われる。
仮面ライダー4号
ショッカーライダーの一員として登場。ダークキバ、サソード、バロンと共にドライブ達に襲い掛かるが、最終的にデッドヒートマッハとゼロノス・ゼロフォームの同時必殺技で纏めて倒された。
裏技仮面ライダーブレイブ ビーストライダー・スクワッド
『仮面ライダーエグゼイド』に登場する仮面ライダーブレイブが主人公であるスピンオフ作品『仮面ライダーブレイブ Surviveせよ!復活のビーストライダー・スクワッド!』にて、浅倉威が変身前・変身後両方の姿で登場。
タイガ、サソード、ダークキバ、ビーストといった野獣系ライダーを率いる形で登場し、ブレイブの変身者・鏡飛彩と対決する。
TV版の規制から解放された為かは不明だが、飛彩の助手・さつきを鉄パイプで一方的にメッタ打ちにする、捕まえた永夢の頭をガラス等の破片が大量に入ったゴミ箱の中に突っ込む、その上でボロボロになった永夢の顔を容赦なく踏みつける、極めつけに永夢の腹部に鉄パイプを叩きつけた。
備考
さつきの買い物袋から取り出したサバ(正確にはハマチ)を生のまま齧りついては「サバじゃねぇ!」と言い放つなど中の人ネタも披露しており、更にはガードベントネタも健在である。
演者も萩野氏ご本人であり、彼が浅倉威役で仮面ライダー作品に顔出し出演するのは実に15年ぶりとなる(萩野氏は仮面ライダーディケイド第19話や『オールライダー対大ショッカー』などでも王蛇を演じているが、これらの時は声のみの出演であり、顔出しでの出演はなかった)。
なお氏はオファーを受けた際に「エグゼイド」の作風を見て、「俺が出たら『ドラえもん』に『北斗の拳』が出るようなもんじゃねえの?」と突っ込んだとか。
DRAGON KNIGHT版
名称は仮面ライダーストライク。伝説的ハッカー兼ブロガーのジェームズ・トレードモア(JTC)が変身。23歳。吹き替えは杉田智和氏。
ゲーム作品
ガンバライド
第4弾から参戦。最高ランクのLR(レジェンドレア)として登場するも、なぜかLR唯一のコウエイ指定スキル持ちでの登場となった。
SR(スーパーレア)のカードも強力だが、全て相手同調スキルかつデメリットも大きいスキルを持っている。(シャバドゥビ弾からは相手同調はなくなった)かつて旧弾の高レアカード3枚は、ほとんどがデメリット持ち、内LRを含めた2枚がコウエイ指定と扱いづらかった。
シャバドゥビ3弾では再びLR化。高ステータス&強力スキル&最高必殺威力4000&新必殺技「ドゥームズデイ」を引っ提げての参戦となった。ちなみに前述の強力スキルの内容は「ゼンエイのときコウゲキ・ひっさつ+200 あいてのボウギョ-200」である。
相性も攻撃的な朝倉威=王蛇の性格を表している攻撃&必殺ベスパ。余談だが、王蛇が参戦したシャバドゥビ3弾は「巳(蛇)年」である2013年に初めて稼動した弾である。
ガンバライジング
ナイスドライブ3弾(ND3弾)より参戦。LR枠、更にND3弾のキャンペーンであるライバルセレクション(新タイプブレイカー)の1枚と、破格な扱いでの参戦となった。
同弾で参戦したスーパー弁護士とチームを組むと『因縁の最終決戦』、更に同じく蛇をモチーフとしたライダーとチームを組むと『王の蛇!』のチームボーナスが発生する。
ND4弾では順当にSR落ち、バーストアビリティはガンバライジング初のパッションタイプのアビリティ封印である。
クライマックスヒーローズ
1作目から仮面ライダーディエンドが召喚するライダーとして登場。3作目「オーズ」から他の龍騎のライダーと共に操作キャラとして参戦。サポートはジェノサイダーのみ。
オール仮面ライダー ライダージェネレーション
ワールド1のボスとして登場。常に自分の中にあふれる闘争心を戦うことで解消する為にライダーたちに戦いを挑んでくる。
のり気ではない相手には襲い掛かったり警察官のライダーには自分が凶悪犯であることを理由に戦わせたり口車を駆使して戦う。どの媒体でも果たせなかったゾルダとも完全決着をつけることもできる為、基本、戦えば満足して倒される。
スーパー1やストロンガーは戦いを挑めば即時OKで戦ってくれたりと浅倉にとって割と恵まれた環境だったのかもしれない。尤もライダーによってはそのどうしようもない精神性をするどくつっこまれたり、哀れまれたりなどずばっと言われてイラつくこともある。
特にフォーゼと戦う為の詭弁に彼とダチとなると言ってしまった為、戦いの後、ダチになるというのは嘘と言ってもダチであろうとしたフォーゼのせいで気分が台無しになって倒されるという心身ともに敗北したと言える最期を迎えた。
まあ、フォーゼ自身、不本意な結果であったが。如何な浅倉も「全てのライダーと友達になる男」には形無しであったということだろう。
パズドラ
仮面ライダーコラボで登場。仮面ライダーコラボダンジョン(平成)で稀にドロップする。
その他
あまりに凶暴かつ好戦的、卑怯卑劣残虐の三拍子そろった悪の化身のごときキャラクターのため、非常に動かしやすいのか、前掲のゲーム作品など派生作品ではしょっちゅう悪役として登場している。
ヒーローショーでも三井グリーンランド(当時)で開催されたファイズショーでハカイダーやシャドームーンと一緒になって暴れまわるわ、東京ドームシティのブレイドショーで「カードバトル」という単語に反応して「リバイバルベント」引っ提げて生き返るわ、ひらかたパークのゴーストショーではゾルダとの決着をつけている。
撮影裏話
上述のムール貝のシーンでは、萩野氏は最初、監督の田崎竜太などのスタッフから「(本当に)殻ごと食べてもらっていいですか?」と指示されたらしいが、実際にそんな事ができるわけがなく(萩野氏曰く「食べれねぇよ! 固ぇわ!」とツッコんだという。
ちなみにリハーサルで一回だけダメ元で挑戦してみたものの案の定無理だったらしい)、最終的に予め殻を割った貝を口に入れる事で撮影を成功させたものの、この際、萩野氏は口中が血まみれになる程に口内を切ってしまったという。
トカゲのシーンでは流石に本物を食べさせるわけにはいかず、トカゲのフィギュアに鶏ミンチを付けたものを撮影用に用意されたが、撮影では焼いた事でフィギュアのプラスチックが溶けて鶏ミンチに臭いが移ってしまい、萩野氏はそのプラスチック臭い肉に、内心悶絶しながら食べる羽目になった。
中の人
浅倉を象徴する服装の蛇革ジャケットだが、番組側から用意された衣裳ではなく実は浅倉役の萩野氏の私物である。
放送当時の荻野氏は街を歩いていたところ、番組を見た子供たちと出くわした際に泣かれるのはまだしも、「殺されるー!」と叫んで逃げ出され、これが原因で職務質問を食らったことがあるという。
シリーズの出演
『仮面ライダー電王』の劇場版『俺、誕生』において萩野氏が声を演じるコブライマジンが登場。スタッフ曰く配役は偶然らしいが、同じ蛇モチーフということもあってコブライマジンのシルエットは王蛇によく似ている。本当に偶然なのだろうか。
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以上です。これで紹介を終えます。