【生身でも強すぎ!】ウカワーム / 間宮麗奈&カッシスワーム / 乃木怜治【仮面ライダーカブト】

2021年12月12日日曜日

仮面ライダーカブト 怪人解説

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 今回は『仮面ライダーカブト』の幹部級怪人であるウカワームとカッシスワームを解説します。
目次
  • 間宮麗奈
    • 概要
    • 描写
    • 備考
  • ウカワーム
    • スペック
    • 概要
    • 活躍
    • 劇中の活躍
      • 初登場
      • ZECTとの協調
      • ハイパーゼクター争奪戦
      • 三島との決別
      • 記憶の復活
      • 大切な人がワームだっただけ
      • 最大の哀戦
    • ゲーム作品
    • 備考
  • 乃木怜治
    • 概要
    • 備考
  • カッシスワーム
    • 概要
    • 多作品での活躍
    • 『バトライド・ウォー』
    • 備考
    • カッシスワーム・ディミディウス
      • スペック
      • 概要
      • フリーズ
      • 活躍
      • 劇中の動向
    • カッシスワーム・グラディウス
      • スペック
      • 概要
      • 戦闘能力
      • 劇中の動向
    • カッシスワーム・クリペウス
      • スペック
      • 概要
      • 劇中の動向

間宮麗奈
「人間とは…くだらないものだな…」
 概要

 『仮面ライダーカブト』の登場人物。幹部級ワーム・ウカワームの正体。25歳。演じたのは三輪ひとみ。初登場は第25話。喪服を着ている声楽家の美女。時折レクイエムなどの音楽用語を用いた会話をする。

 描写
 ワーム軍団の実質的な行動を指揮する存在。ワームの中でも特に優れた知能と戦闘能力、冷酷性を持つ。目的達成のためには手段を選ばない。
 黒装束の女に擬態したサナギワームを率いている。多くのサナギ体・成虫体と共に人間社会に潜伏、ワームの益となる情報を探る。

 備考
 登場してから中盤では、壁や木にもたれかかってる姿が多い。これは演者の三輪ひとみ女史が不慮の事故で足を骨折していた為。
 歩くのもままならない状態だった為、鎮痛剤を打って苦肉の策でなるべく歩かないように演技していた。だがそれが間宮のミステリアスな雰囲気が出てかえって好評だった。

ウカワーム
「私の部下が、一風変わったメンタリティをもったようだ。人間の記憶を引き継いだせいなら、人間とは不思議なものだな」

 スペック

身長:217.0cm
体重:117.0kg
特色/力など:クロックアップ、擬態能力、怪力、ハサミ状の右腕、左腕を盾に変化させる

 概要
 シオマネキワーム初登場は第25話。口元が人間の女性に近い形状となっている。全身が無数のトゲが伸びた堅牢な外殻に覆われており、強固な防御力を誇る。左腕は盾に変形させられる。
 怪力で攻撃能力も高く、ハサミ状の右腕により一撃は分厚い鉄をも寸断可能。さらにエネルギー波を放つこともできる。カブトを苦戦させるほどに非常に強い。

 活躍
 初登場ではザビーとドレイクを相手に圧倒的な力を見せつけ、変身を解除させるまで痛めつけた。サソードにも圧倒。
 ワーム相手に余裕の戦闘をしてきたカブトをも変身解除に追い込んだ。ガタックが加勢に現れてカブトとの連携技・ガタックエクステンダー落としを食らっても受けるも、ジェノミアスワームが作った地面のクッションで難を逃れる。
 だがハイパーカブトと交戦した際にはハイパースティングを食らって記憶喪失を起こすほどの強力なダメージを負ってしまう。

 劇中の活躍

初登場
 カブトの資格者である天道総司を狙う。ZECTに所属する岬祐月に擬態した部下を派遣し、天道の妹の樹花に接触させた。しかし、失敗した岬祐月(擬態)が神代剣に矛先を変えると神代家に出現。
 本来の姿に変化して剣を襲ったが、岬(擬態)の内面に生じた変化に気づくとそのまま引き上げている。この一件でワームの精神を変化させた人間に興味を抱く。
 ネイティブでありながら人間として暮らしている日下部ひよりと接触。数度に渡る交流でシシーラワームへの覚醒を促した。

ZECTとの協調
 敵対しているZECTに接近。一時期三島正人と結託した。ただし損得勘定のみの関係である。利害の一致から組織に属さぬ資格者の排除を望む彼と手を組んだ。
 部下を風間大介に擬態させ、大介を陥れてドレイクグリップを回収しようと企む。この計画は成功しかけたが、本物の大介を見分けたゴンの存在により、天道に計画を見破られて失敗した。

ハイパーゼクター争奪戦
 ZECTがハイパーゼクターを完成させる。これをカブトが手にする未来を覆すべく暗躍。黒装束の女を三島のもとへ派遣させる。ハイパーゼクターを要求するが拒絶される。
 今度は自らすべてのゼクターを集め始めた天道のもとを訪れた。ハイパーゼクターは三島の手にあることを明かす。この結果、ハイパーゼクターを巡って麗奈、三島、天道らの争奪戦が勃発する。

三島との決別
 第34話ではカブトが高鳥蓮華を救うことを優先した為、ハイパーゼクター入ったジュラルミンケースの入手に成功。だが三島がケースに爆弾を仕掛けていた為に爆死する。
 しかし、天道は未来からやってきたハイパーゼクターを手にする。さらにカブトがハイパーフォームに変身して未来を改変した為に彼女の死亡は無かった事になる。
 三島と決別。「ザビーゼクターを取り返してやる」と影山瞬をそそのかしてネイティブである立川大吾を始末させようと企てる。護衛のゼクトルーパーを攻撃して立川を襲った影山がZECTを放れることになった。

記憶の復活
 第39話ではハイパーカブトに敗北して逃走。ワームの記憶を失う。神社で気絶していたところ、お参りをしていたゴンと大介に介抱された。これが縁で恋に落ちる。
 数時間後、意識を取り戻した麗奈は本来の記憶を頼りに帰宅。事態を読めないまま「実家の母が病気だった」と偽って所属していたオペラサークル「紅会」に復帰した。
 満足に歌えなくなっており、初めてのステージになるはずだった次回の新人公演から外されそうになる。しかし指導者の戸塚に直訴し、再度のチャンスを獲得。

大切な人がワームだっただけ
 練習に打ち込む傍ら公演のビラを配っていた。その際に大介、ゴンと再会して公演に招待。共にビラを配る。大介の発案でビラを置いてもらうため「ビストロサル」を訪れた際、天道の指摘で大介も麗奈がワームだと思い出す。
 ショックを受けた大介が呆然とするなか、麗奈は天道に殺されそうになる。それを止める大介。カブトとドレイクが戦う中、麗奈は“ワームの心を失った者は排除する”と言うサブストワームに襲われる。だがドレイクに救われ、現れたワームサナギ体はハイパーカブトに一掃された。

最大の哀戦
 第40話では麗奈の新人公演の出演が決定。だがワームとしての意識も戻り始める。人間に戻れなくなった際は大介の手で倒して欲しいと依頼。公演当日、時間がないと悟った彼女は大介を前に歌を披露するが、人間としての意識が消える。
 しかし、ウカワームの意識には人間としての麗奈の影響が強く及んでおり、大介に倒されることを望む。大介が決断できないと見るや、ゴンを襲う素振りを見せる。
 大介はドレイクに変身。ライダーシューティング、通常時とクロックアップ時の二発に挟撃され、受けきれずに敗北。最期は麗奈の姿に戻り、大介に看取られながら息絶えた。

 ゲーム作品
 放送当時発売されたプレイステーション2用格闘ゲームでは、使用可能キャラクターの1人として登場している。ライダーのマスクドフォームと同等の防御力を持っており、ワームの中でも特に性能は高い。
 巨大な腕を光らせて振り回す特殊攻撃を持つ。「バスタールート(1人プレイモード)」の「カブトルート」ではステージ10の対戦相手。「ワームルート」ではEXステージの使用キャラとしてハイパーカブトと対戦。
 「ライダールート(各1体のライダーで進む)」ではドレイクの対戦相手となる。原作で風間を愛する前に開発されたため、ドレイクと戦わせても敵としての会話しかしない。

 備考
 韮沢靖氏による唇があるデザインは、雨宮慶太篠原保が過去作でさんざんやっており、ベタであると白倉伸一郎氏には不評であったという。
 名前の由来は学名でシオマネキ属を意味する「Uca」。また、人間体がやたらと「レクイエム」という言葉を使用するのはシオマネキ→死を招きから連想したシャレだと思われる。

乃木怜治
「ゼックゥゥゥトの諸君ッッ!!」
 概要

 『仮面ライダーカブト』の登場人物。幹部級ワーム・カッシスワームの正体演じたのは坂口拓。初登場は第41話。ウカワームと入れ替わる形で登場する。側近として、多数の喪服の女を侍らせている。

 備考
 演じている坂口拓氏はアクション監督でもあったため、ハイレベルなアクションをこのコンボで魅せている。アクションの動きにはかつて坂口氏が習得していたムエタイの動きが取り入れられている。
 演者は「怪人に変身しなくて、ライダーをボコボコにしていいなら、(仮面ライダーカブトに)出ます」とコメント。本気でやった結果ガタックのスーツを壊した。ガタックのスーツを壊した際、補修に駆けつけたスタッフに物凄い怖い目で睨まれたらしい。

カッシスワーム
 概要

 ワーム軍団のボス的な存在で、最強のワーム個体という触れ込みで登場。カブトガニモチーフ。倒されても強化復活できるなど驚異的な再生能力を持つ。
 復活する度に外見を変え、新たな特殊能力を備えていった。名前の由来はフランス語で兜を意味する「casque」と思われる。
 もちろん成虫のワーム共通の一定時間のみ可能な超高速移動「クロックアップ」も発動可能だがもはや何のアドバンテージにもならないためか使われない。

 多作品での活躍
 放送当時発売されたプレイステーション2用格闘ゲームでは時期的に未登場。『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』ではクリペウスが大ショッカーの一員として登場。響鬼の烈火弾に焼き尽くされる。

 『バトライド・ウォー』
 他のラスボス級怪人と共に参戦。ミッション「VS最恐」にて登場。何故かグラディウスが二人に分裂する。ワームを率いて港の倉庫街に出現し、出現したガタックを襲う。
 ディミディウスを倒し、屋上へ向かうとグラディウスになり、更に分離して2VS1の戦いとなる。途中でガタックが復帰し、片方のグラディウスが倒されるとワームを大量に召喚する。グラディウスを2体同時に倒すとワームの増援が来ずにミッションクリアとなる。
 声を当てたのは坂口氏本人。TV版に比べて声のテンションが高く、セリフも「ゼクートの諸君!」から「ゼェェェクトの諸君!!」と変わっている。

 備考
 ハイパークロックアップを正面から破った稀有な存在であり、能力・ビジュアル共にラスボスといっても違和感の無いキャラクターであった。しかし復活の度に扱いが悪くなっていった。再生する度に能力が微妙になったことがたまにネタにされる
 フリーズを使用されても被弾のリスクは残るため、第二形態では技の吸収によるコピー化。しかし吸収は一度に一つの技しか出来ないため、第三形態では分裂して吸収のチャンスを増やそうとしたのではないか、などとファンから考察されている。

 カッシスワーム・ディミディウス
スペック

身長:228.0cm
体重:139.0kg
特色/力など:クロックアップ、擬態能力、時間を静止させる「フリーズ」、右腕の刺突剣、再生能力

概要
 初登場時の形態。刺々しい紫色のボディが特徴で全身に刃のような棘を有している。右腕にはカブトガニの尾を思わせる鋭い毒針状の剣を装備。格闘術と剣術を合わせた攻撃で敵を攻撃する名前の由来はラテン語で半分を意味する「dimidius」。
 感情を表に出さず冷酷。口調は丁寧ながらも尊大で性格は非情。人間態はフードの付いた黒いコートを纏い、ロングヘアーにメガネをかけているステッキを持った青年。

フリーズ
 特殊能力。胸の前で左手を構えることで発動。ハイパークロックアップの動きすらも止める時間停止能力。ハイパーカブトやキックホッパーといった本作の強豪を倒した技。第三者からは瞬間移動をしているようにも見える。

活躍
 ガタックとの初戦では一瞬の攻撃で変身解除に追い込む。人間態でもマスクドフォームのガタックを、杖による連続攻撃→掌打ラッシュ→両手握りハンマー→蹴り→飛び膝蹴り→連続タイキック一方的にボコった。
 三戦目では必殺技のライダーカッティングをも回避し返り討ちにして変身解除に追い込む。サソード、キックホッパー、パンチホッパーに圧倒。最終的にライダー達の必殺技をフリーズで同士討ちさせ勝利。キックホッパーはこれが最初で最後の敗北。

劇中の動向

初登場
 ZECTはワームの擬態能力を一時的に奪うアンチミミック弾を偶発的に開発。使用のために住民を避難させていたところを黒衣の女達と共に襲撃し、ガタックに圧勝する。
 その後、ワーム一掃の作戦実行中のZECT部隊を待ち伏せて襲撃。周囲をワームで囲いZECT部隊を掃討。ガタックを倒す。駆けつけたハイパーカブトと互角に交戦。ハイパークロックアップをフリーズで攻略して勝利した。

制圧
 エリアC3を完全に制圧して10数名のネイティブと田所を捕獲して人質とする。彼らと引き換えにアンチミミック弾の最後の一発を要求した。
 通りかかった地獄三兄弟「このエリアは我々ワームが完全に制圧している」と紳士的に忠告。だが「今……俺を笑ったな?」や「ゴゥ・トゥヘェル!」などと言葉のドッジボールをされ話が噛み合わず戦闘に突入。三人を撃破した。

最期
 交渉を破棄した加賀美新を下す。駆けつけた天道と再戦。時間差で光弾が分裂して自動追尾するハイパーシューティングを、フリーズが使用される前に撃っておくというハイパーカブトの作戦に敗北。最期はマキシマムハイパーサイクロンを受け粉々に砕け塵になり爆散した。

 カッシスワーム・グラディウス
「弱いやつは俺の餌になる!!」

スペック

身長:228.0cm
体重:147.0kg
特色/力など:クロックアップ、擬態能力、受けた攻撃を吸収しコピーする、再生能力

概要
 第二形態。倒されたことで強化復活した。以前と違い強気で感情を表に出す。左手に巨大な剣が現れて格闘能力が向上。肩や頭部などに備わる刃のような突起が増え、より凶悪な雰囲気を醸し出す。名前の由来はラテン語で刀剣を意味する「gladius」。

戦闘能力
 左手の剣はマスクドライダーの装甲にすら深い切れ込みを入れる程の切れ味。劇中ではマスクドフォームのサソードのケーブルを容易く切断し、ライダーフォームのガタックの装甲をズタズタにしている。
 敵の攻撃をエネルギーに還元吸収すると技をコピーして敵に返せる。劇中ではガタックのライダーキックとライダーカッティング。
 サソードのライダースラッシュ、ザビーのライダースティングをコピーして返り討ちにさせた。仲間であるサナギワームを還元吸収することで自身をパワーアップできる。

劇中の動向

快進撃
 ワームを掃討するガタックの前に登場。放たれたライダーキックを吸収・コピー。お返しのライダーキックで返り討ちにした。その夜、ワーム掃討中のZECT部隊に襲いかかる。
  田所さんを圧倒的な格闘術で倒した後、岬を襲うが神代剣が乱入、交戦。劣勢の中サソードの放ったライダースラッシュを吸収・コピー。ライダースラッシュを返して勝利する。
 ライダーシステムの開発を行っている「エリアZ」を目指して、自ら先頭に立ってゼクトルーパーを打ち倒しつつ進撃。陥落寸前まで追い込む。ZECT部隊を襲撃。岬を守るために庇うサソードを病院送りにした。

最期
 カブトが帰ってくるまで、ガタックが一人で抗戦。途中、影山ザビーが参戦したが倒す。ガタックをボコボコにするがそこにカブト、矢車が登場。
 「どんな技がきても返してあげよう!」と自信満々だったがカブト、ガタック、キックホッパーの同時ライダーキックを吸収しきれず大ダメージを負う。最期はカブトのマキシマムハイパーサイクロンによって他のワームもろとも消し飛ばされた。

 カッシスワーム・クリペウス
スペック

身長:228.0cm
体重:154.0kg
特色/力など:クロックアップ、擬態能力、2体への分裂、右手の盾と左手の剣

概要
 第三形態。再び復活した。今度は2体に増えた。差異は頭部に兜があるかないかの違い。人間態では無精髭をたくわえ性格も勝ち気になっている。名前の由来はギリシャやローマで使用された盾の一種「clipeus」。
 口から破壊光弾を吐ける。右腕は毒針状の剣の代わりに盾になっており、防御力が向上。サナギワームならば即死するキャストオフによる攻撃を全身に受けても平然としていた。
 以前のフリーズやコピー能力は使用しないが、グラディウスの時に還元吸収したライダースラッシュを使用するシーンがある。

劇中の動向

小物化
 自暴自棄になり彷徨っていたダークカブトを一蹴したうえで勧誘するが失敗。その後、岬とのデートに向かう神代剣を兜ありが襲撃。サソードを瞬殺するが、その時に剣がワームであることを見抜く。
 兜なしはカブトを襲撃するがマキシマムハイパーサイクロン前に離脱する。神代剣を強制的にワームに戻し、ワーム側に引き抜く。
 だが全てを決意した神代剣はスコルピオワームに変貌。「全てのワームの頂点に立つ男」と称した彼に毒液を注入され洗脳、スコルピオワームの駒となる。

最期
 兜有りはガタックと交戦。激しく斬り結んだが、腹部を攻撃され怯んだところに、ライダーキックを叩き込まれ消滅した。兜無しは多数のサナギワームをを使役してキック・パンチホッパーと交戦。
 2体を同時に地面に組み伏せるも、二人の下からの「ライダージャンプ」発動という奇策で天高くに吹き飛ばされ、落下中にキックホッパーのライダーキック、パンチホッパーのライダーパンチの同時攻撃を受けて消滅した。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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