今回解説する仮面ライダーはダブルです。
「俺は、いや俺たちは2人で1人の探偵で仮面ライダーだ!」
目次
- 左翔太朗
- 概要
- 外見
- 風都への愛
- 描写
- ハードボイルド
- ハーフボイルド
- 抜けている面
- 根性
- 過去
- Wになった経緯
- 能力
- 猫探し
- イラスト
- その他技能
- 成長要素
- 美人好き
- タイプライター
- 私生活
- 自宅
- その他
- 主な人間関係
- フィリップ
- 鳴海亜樹子
- 園咲霧彦
- 風都イレギュラーズ
- 刃野幹夫
- マッキー(真倉俊)
- 照井竜
- 鳴海荘吉
- シュラウド
- 門矢士
- 火野映司
- 駆紋戒斗
- 備考
- Vシネ仮面ライダージョーカー
- もう一人の中の人
- 本編外の活躍
- 『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
- 風都探偵
- フィリップ
- 概要
- 外見
- 性格
- 地球(ほし)の本棚
- 記憶
- 若菜姫
- 悪魔と相乗りする勇気、あるかな?
- 戦闘面
- 過去
- 翔太朗との出会い
- テラー戦
- ユートピア戦
- 決戦後
- 最終回
- 本編外の活躍
- 小説版
- 風都探偵
- 仮面ライダーW
- 概要
- 変身
- 行動
- ハーフチェンジ
- 風都ご当地ヒーロー
- 装備
- ダブルドライバー
- ボディメモリ
- ソウルメモリ
- おまけのメモリ
- メタルシャフト
- トリガーマグナム
- 専用マシン
- ハードボイルダー
- リボルギャリー
- 備考
- 主要フォーム一覧
- サイクロンジョーカー
- スペック
- 概要
- 外見
- 戦闘能力
- マキシマムドライブ
- その他必殺技
- サイクロンジョーカー
- ファングジョーカー
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- ファングメモリ
- 変身経緯
- マキシマムドライブ
- ゲームの扱い
- 客演
- サイクロンジョーカーエクストリーム
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- メリット・デメリット
- エクストリームメモリ
- プリズムメモリ
- プリズムビッカー
- マキシマムドライブ
- 備考
概要
『仮面ライダーW』の主人公の一人。仮面ライダーW、及び仮面ライダージョーカーに変身する。演じたのは桐山漣。風都にて『鳴海探偵事務所』を営む探偵。
同事務所で相棒であるフィリップと暮らしており、“「二人で一人の探偵で仮面ライダー」”となってドーパントによる犯罪から街を守っている。左利き。
ハネ毛の茶髪でソフト帽がトレードマーク。「探偵(および仮面ライダースカル)・鳴海荘吉」のトレードマークであった「帽子」にこだわりを持っており、事務所の壁際のクロークには翔太郎が気に入って買った帽子がいくつもかかっている。
このうち一ヶ所が欠けた白い帽子が、荘吉の形見。お気に入りはご当地・風都の服飾ブランド「WIND SCALE」の帽子。
まだ見習いだった頃の、荘吉の「帽子は『一人前の男』の証だ、半人前にはまだ早い」「帽子の似合う男になれ」と教えられた。
「Zを継ぐ者」事件冒頭で、翔太郎に代わって事件捜査に出向くと言い出したフィリップが帽子を被って事務所を出る際(万一用の変装目的なのだが)、重篤な風邪にも関わらずカンカンに怒って苦情をわめき散らした。
少なくとも小学生の頃から風都に住んでいた生粋の風都っ子であり、風都は彼の庭同然。風都を深く愛しており「この町では誰一人泣いていて欲しくない」と語る。
風都の人たちが付けた「仮面ライダー」という名前にも愛着を持ち、偽者ライダーが現れたり、テロリストが「仮面ライダー」を名乗ったときは怒りを隠さなかった。
実は年齢不明。劇中や関連作品の描写から20~22歳前後だと思われる。パーソナルアクションは手首のスナップで、W変身時やキメる時によく見られる。
トレードマークは帽子で、多様な帽子を数多く持つ。所持メモリは〈ジョーカー〉〈メタル〉〈トリガー〉で、ダブルドライバーも普段彼が持ち歩いている。
翔太朗の憧れ。『いかなる時も情に流されない鉄の男』ハードボイルドな探偵である鳴海荘吉に弟子入りしたのもそのため。形から入るタイプで、ハードボイルド小説を読み漁る。
本棚にはレイモンド・チャンドラー氏の「ロング・グッドバイ」等が置いてあり、言動も渋く見せようとカッコつけているが、素の本人は感情豊かで非常に情に脆く優しい、かつお調子者。
相棒から『ハードボイルドになりきれない半熟卵』として“ハーフボイルド”という名称をつけられ、亜樹子によって採用され以降それが定着した。
優し過ぎるため、時には依頼人のために無茶をして危険な目にあうこともあり、これが彼の弱点と同時に魅力となっている。
時に依頼人が犯人だったりした場合はやむなく捕まえるが、例え依頼人がどれだけ犯人と疑われようとも可能な限り依頼人を信じて行動する。
本人は頑なに認めようとしないが、自分がハードボイルドには程遠いことは自覚しているらしい。無理にカッコつけようとする音痴歌手ジミー中田には自分と近いものを感じたり、照井竜からハードボイルドを感じたりしていた。
ハードボイルド小説を人生の参考書と呼び、ハードボイルド以外に興味はなかったが、時代劇『風の左平次』のDVDを観たらあっという間にハマった。
基本的には常識的な青年であり、亜樹子と言い争いをする時は大体彼の発言の方が正論だが、趣味が絡むと翔太郎の方がバカになる。ハードボイルド小説を経費で買おうとしたり、映画館で捜査中に『劇場版 風の左平次』を発見して見に行こうとした(後者の行動は結果的に事件解決に繋がった)。
『風都探偵』にて、両親を早くに亡くしており、親戚のおばちゃんの家で世話になっていたことが明らかになった。正義感は昔から強かったが、小学生時代にスパイダー・ドーパントの事件に遭遇し、そこに現れた鳴海荘吉に憧れる。
以降荘吉に弟子入りを志願し続けるも、青春時代は長年認められないことへの苛立ちから『街の番人』を名乗るヤンキーとなっており、ケンカに明け暮れる毎日を送っていた。
しかし高校生になって「他人のための我慢ができる」ことを荘吉に認められ、高校卒業後の弟子入りが決まり、探偵業を営むようになった。弟子入りと共に親戚宅から独立した。
鳴海荘吉が受けた『“運命の子”の救出』の依頼に同行した際、荘吉にいいところを見せようと「ここから一歩も動くな」という言い付けを破り独断専行、運命の子と接触した。
それが原因で運命の子の救出が困難な状態になり、荘吉は救出の最中凶弾に倒れることになる。荘吉は依頼の引き継ぎ、フィリップの世話、帽子が似合う男になるように伝え残して死亡した。
そして、脱出のため運命の子ことフィリップと協力し、“W”に変身することになる。以降、愛する風都を守るため。そして “自分で勝手な決断をしたこと” という自分の “罪” を償うために、Wとして戦うことになる。
探偵としての能力や洞察力はかなり高い。一見がさつで依頼人を怒らせることもあるが、依頼人の内面を理解することも速い。
調査におけるポリシーは自分の直感に基づいて『(容疑者を)疑いぬいて(依頼人を)信じきる』。直感で怪しい容疑者を選び、その容疑者について確たる証拠が出るまで調べ上げる。シロが確定すれば容疑者リストから消す。
基本的には顔の広さを用いた地道な聞き込みや実地調査をメインに調査を進める。この捜査はフィリップの得意な情報入手・分析などとは違う強みがあり、~Zを継ぐ者~でフィリップが翔太郎の役割を代行した時は戸惑いっぱなしだった。
得意分野。“ネコの身になって”探すという独特な手段を用いる。本人は「ハードボイルドじゃない」として、ペット探しの依頼は断っていたが、亜希子が所長になってからはこの手の依頼も受けるようになり、その中でさらに腕前が磨かれていった。
現在では、依頼人の喜ぶ顔が嬉しくなったらしく、満更でもない様子を見せる。『風都探偵』では鳴き真似によって大量の野良猫と意思疎通を行うというトンデモ技を披露。
意外な特技として、人物の似顔絵を描くのが非常に上手い(主に聞き込みの中での『追っている人物の人相モンタージュ』に発揮されている)。
TV番組本編では披露はされなかったが、『風都探偵』では依頼主の小学生から事件の関係者と思われる男の人相の特徴を、"口頭で"聞き取りながら探偵手帳にモンタージュを描いていた際、完成した似顔絵は非常にリアルタッチで当人によく似ていた。
元ヤンキーだったため身体能力も高く、格闘戦も得意。ドーパントであってもマスカレイドであれば普通に生身で叩きのめせる。
しかし、地球の本棚を持つフィリップ、思いがけぬ行動力や発想で事態を回転させる亜樹子、精神干渉耐性を持つ照井竜などのような特殊な能力は何一つ持ち合わせておらず、作中では凡人扱いされることもしばしば。
ヒーローのお約束である『精神的成長・変化』描写は殆ど無い。エクストリームの時の相棒としての力不足を痛感させられた件も、テラーの精神攻撃も、元来持ち合わせていた気合だけで打ち勝った。
彼の劇中で心の成長といえる部分はフィリップとの別れの覚悟くらい。翔太郎自身が物語開始時点で元々培ってきたものに加え、おやっさんの死によってもたらされた覚悟により『完成されたヒーローの心意気』を有したため。
女に弱く、依頼人が美人だと張り切る。他の仮面ライダーに対して彼のみ女運が非常に悪い。他の面々が結婚したりする中、彼は幼馴染みの一人がドーパントだった。
街を愛する者同士通じ合った園咲霧彦から「何かあったら鳴海探偵事務所に行くように」と言われていた妹は○○なことになったり、因縁ができたファイヤーガールは最期、翔太郎のことを「甘すぎ」と言いつつも笑みを浮かべていたが、二度目の死を迎えた。
フィリップも「悪女に惹かれ、悲しい結末で終わる」と語っている。そんな経緯もあり「風都探偵」のヒロイン、ときめとは互いに心惹かれ合いながらも、彼女との関係にはかなり慎重になっている。
人間関係
当初こそ、人としての感情が希薄ゆえに配慮に欠ける現実主義者なフィリップと衝突することもあったが、お互いに足りないところを支え合い、唯一無二の最高の相棒となった。
元は師匠の鳴海荘吉が受けた『フィリップ救出』の依頼を引き継いだ為、フィリップを救うことは翔太郎の一番でかい依頼である。一応二人の主人公の片方だが、半ばヒロイン状態。
鳴海荘吉の娘。当初は翔太朗が所長だったが、亜樹子がやってきてからは土地の権利書を理由に所長の座を奪われる。横暴な性格ゆえ当初はケンカばかりだった。
しかし、亜樹子の根底にある父への想いや自分に対する嫉妬、優しさや本質を見抜く力を知ってからは亜樹子を所長として認め、信頼関係を築いた。
翔太郎は亜樹子を諭して少しずつ大人びさせ、亜樹子はハァ~ドボイルドに浸る彼にスリッパツッコミを続ける事で、少しずつだが改善していき、兄妹のような関係になっていく。
彼女の結婚式の際は、亜樹子の父代わりにバージンロードを歩く予定であったほど。照井曰く「左が一番所長の事を理解している」亜樹子曰く「翔太郎くんは完成されたハーフボイルド」。
風都を泣かすガイアメモリ流通側の人間のため敵対していたが、風都を愛する心は同じであるため後に和解。霧彦から、彼のデザインした風都のイメージキャラ『ふうとくん』のキーホルダーを受け取るが、そのすぐあと霧彦はこの世を去った。
風都のあちこちに知り合いがおり、なかなか顔は広い方。ウォッチャマン、クイーン&エリザベス、サンタちゃんなど。探偵として情報を仕入れに接触するため、“翔ちゃん”と呼ばれかなり親しい。事務所で(勝手に)パーティーを開かれるくらいには。
どこか間抜けで憎めない刑事。翔太郎のヤンキー時代、まだ彼が平警官だった時期から世話になっていることがジュエル回で明らかになる。
高校を卒業した翔太郎が鳴海荘吉に弟子入りを認められた際も、翔太郎が私立探偵として独立した時も、一番喜んでいたのは彼であり、翔太郎は彼に頭が上がらない。
犬猿の仲。馬鹿にすることは多いが、マッキーというあだ名で親しげに呼ぶなどケンカ友達みたいな状態。お互いを褒めることはない(マッキーが懇願するときは、やたら翔太郎を持ち上げるが)。
照井竜 / 仮面ライダーアクセル
風都嫌いかつコミュニケーションを拒む性格ゆえ衝突。しかし翔太郎の甘さ、そしてハーフボイルドに強い影響を受けて徐々に態度は軟化。翔太郎がいなければ竜は復讐を振り切る事は出来なかった。
その後も共に仮面ライダーとして戦ううちに戦友として認め合い、決して口にはしないが翔太郎に絶大な信頼を寄せている。翔太郎から身をもって教えられた仮面ライダーの流儀は、数年後の後輩に力説するほど大事にしている。
翔太郎のことを名字の“左”と呼ぶ数少ない人物。当初はダブルの右側のフィリップが優秀であり左側の翔太郎を認めておらず単に「ダブルの左側」という意味で読んでいたが、彼に過ちを止めてもらった後は名字のニュアンスになった。
おやっさん。彼が探偵の、延いては人生の師と慕っていた人物。自分の身勝手で死なせてしまった事もあり、亜樹子には中々真相を言えず仕舞いであった。
数々の言葉を翔太郎に投げかけており、彼は時々引用している。Wの代名詞たる、相手を指差しながらの「お前の罪を数えろ」は荘吉がスカルに変身した時に覚えたもの。ハードボイルドに憧れを抱いたのも彼がきっかけだった。
最も翔太郎を軽視・危険視していた支援者。フィリップの進化に追い付く事が出来ず、照井とのエクストリームを阻む者として邪魔者扱いしていた。
しかし、メモリ・ドライバー製作者の彼女の計算を悉く打ち破るイレギュラーっぷりで翔太郎は突き進み、最終的に彼を切り札と認め、自身の願いを託すまでになる。
『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』で初対面するが、生身での対面はなかった上に特に絡みはなし。『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』で再開した際には、互いに面識があった。
MOVIE大戦2010で互いに面識があったことで、大ショッカーの世界観・時系列考察に混乱がもたらされた。2010のラストでは士によって『カメンライド・スカル』のカードが手渡され、別世界の鳴海荘吉と対面した。『仮面ライダー大戦』でも再び再会するが、彼の依頼を断った際には嫌味を投げかけられる。
火野映司 / 仮面ライダーオーズ
風都タワーでのNEVERとの戦い以降、彼が発言した「ライダーは助け合い」を実践する様に度々共闘している。初登場時はタメ口だったが、『MOVIE大戦MEGAMAX』では敬語になっていた事から、翔太郎の年齢は映司よりやや年上だと思われる。
『仮面ライダー大戦』で士とコンビを組んで探偵事務所に訪ねてくるが、翔太郎は戒斗を『亀子』と名付けて、彼にペット探しを押し付けて災難に巻き込む。
戦闘ではコンビを組んで戦うが、最終的に大切断、スーパーライダー閃光キックの攻撃を亀子と名付けた戒斗に身を投げて庇われることになる。
備考
名前の由来はWの左側、そして仮面ライダーの生みの親石ノ森章太郎から。演じている桐山漣は「仮面ライダーになる為に俳優になった」と語る程仮面ライダーが大好きであり、W以前の仮面ライダーカブト~ディケイドまでの主役ライダーのオーデションを受けるも全て落選し、Wで5度目にしてようやく受かった。
特に仮面ライダーBLACKが一番好きで、『仮面ライダーディケイド』のBLACK×BLACK RXの撮影現場にWの撮影休憩中に見学に行ったという。平成第2期ライダーで原点回帰をテーマに掲げるWにおいて、ジョーカーはブラックを投影させた半身であり、それゆえかブラックの主人公「南光太郎」との共通点が多い。
後に桐山は「帽子が最も似合う芸能人」をきめる『ハットグランプリ2010』でジャニーズ勢を抜き見事1位に輝いた。ニチアサの仮面ライダーの主人公としては最後の昭和生まれの俳優。
翔太朗はテレビシリーズ最終回でフィリップ消滅~復活までの一年間仮面ライダージョーカーに変身していた。
『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ ディレクターズカット版』のオーディオコメンタリーによると、桐山は塚田英明プロデューサーや坂本浩一監督に『W RETURNS』の続編として「ジョーカー作品をやりたい」と会う度に要望しているらしい。
もう一人の中の人
もう一人の中の人
オールド・ドーパント戦で老化した翔太郎を演じた名取幸政氏は(『仮面ライダー1号』にて元祖ライダーたる藤岡弘、氏が2年ぶりに変身するまでは)、仮面ライダーに変身した役者としては最年長となる。ただ一時的な状態でもあるため、最年長ライダーとみない意見もあるが。
『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』では、ショッカーとの最終決戦にフィリップと共に参戦する。
『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』では幻影としてライダーリングをウィザードとフォーゼに託した。(あくまで幻影の為、桐山蓮本人が演じている訳ではない)
2014年3月29日公開の映画。おやっさん風の服装に変更して登場。地下帝国バダンと戦う協力を依頼しに来た門矢士や駆紋戒斗に対し、「受けた依頼をこなすのが先だ」と、ペット探しを二人にも押しつける。ただし、依頼対象が風都の住民だったため、すぐさまにやる気を出して依頼対象の情報を収集した。
本作の騒動に首を突っ込むと、ロストドライバーで仮面ライダージョーカーに変身して仮面ライダーバロンと共に、仮面ライダーBLACK&RXと交戦した。なお、ジョーカーに変身した理由は、フィリップが不在だったかららしい。BLACKコンビを見た翔太郎は、彼らに通じる物があると共感を覚えていた。
バダンとの決戦では、フィリップとヘルヘイムの森で合流できたのか、Wの姿に戻っている。決戦の最中、他の平成二期勢&ディケイドと共にフィフティーンに挑むが、フィフティーンのアームチェンジに大きく苦戦する。
仮面ライダーW正統続編となる本作でも主人公。時系列としては『仮面ライダーOOO×仮面ライダーW feat.スカル MOVIE大戦CORE』及び、『仮面ライダーダブルRETURNS 仮面ライダーアクセル』終了後は確実である。
髪型の松田優作感が大幅に上昇。演者の桐山漣氏には似ていないが、敢えて桐山氏に似せないように描いていることがTV Bros.にて明かされた。
本作では新たなヒロイン、ときめが助手として事務所に加入。寝泊りする場所のない彼女の為に自宅を提供するシーンがあり、ほんの僅かプライベートな部分が明かされた。
描写
本編終了後なので頼れる名探偵ぶりを見せる。だが、仲間になる前のときめからは思いっきり急所を蹴り飛ばされたり、互いに意地を張るときめとフィリップの仲裁に頭を抱えたり、猫探しの依頼で不審者扱いをくらって亜樹子共々職務質問を受けた。
キノコ狩りに出かけてフィリップ共々雪山で遭難したり、三枚目のハーフボイルド、周囲に振り回される苦労性にはより一層の磨きがかかっている。
概要
記憶
『仮面ライダーW』の主人公の一人。謎多き魔少年。本名は園咲来人(そのざき らいと)。演じたのは菅田将暉。トレードマークは何も書かれていない白紙の本。左翔太郎とは対照的に、髪を右に流している。普段は鳴海探偵事務所の地下室で読書に耽っている。
外ハネの黒髪を持ち、右側(向かって左側)が留められている。基本的には指穴付きカットソーの上にロングパーカーを着用し(ブランドは翔太郎同様『WIND SCALE』)、クロップドパンツを合わせ、地球を模した飾りのついたネックレスを首から下げている。
髪留めに使っているのはヘアピン等ではなく文房具のクリップ。色やバリエーションも豊富。ビギンズナイト時は髪が留められておらず、上下白の衣服を着用していた。
マイペースかつ合理主義者。一度興味を惹かれたものは調べ尽くさないと気が済まないが、一通り調べ終わると興味を失くす。翔太郎曰く「知識の暴走特急」。
人間の感情に疎く、空気を読まずに自分の思ったことをズバズバと言うため、人を怒らせることが多い。知識が膨大な反面、実体験や常識に疎く精神も幼い。
ボクサーでもないのに減量して死にかけたり、逆に激太りしたり、犬のコスプレをしたりして翔太郎たちを困らせる。
地球のデータベースに検索をかけることであらゆる知識を得ることが出来る。検索による情報収集やそれを元にした推理を行うなど、探偵事務所の頭脳として活躍する。調べた事柄は、事務所のガレージに設えられたホワイトボードに書き込んでいく。
「検索」にはキーワードが必要で、それを突き止めるのが翔太郎の仕事。手にした白紙の本は、この「検索」の際の集中力を高める。無くても検索自体は可能だが、効率がいくぶん落ちるらしい。
自身に関する記憶を失っており、自分の出自と本名を知らない。ブロックワードは「家族」で、検索はおろかその言葉を聴くだけで拒絶反応を起こす。一時はそれで戦えなくなったことも。
44~45話の間の出来事を描いた『FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ』では、国際捜査官であるマリア・S・クランベリーに自らの母親の面影を重ねる。
アイドル。序盤は知らなかったが実は姉。熱烈なファンであり、彼が珍しく感情的になる人物。後に彼女からの依頼を経て、疑念を抱きながらも親交を深めていく。
若菜がクレイドール・ドーパントに変身しストーカーを倒そうとして戦った時は、手に触れてクレイドールが若菜だと分かった。
フィリップがビギンズナイト時・本編第1話冒頭にて、Wへの初変身前に翔太郎に問いかけたセリフ。これはビギンズナイト時、ガイアメモリ製造に携わっていたことへの怒りを露にした翔太郎から「悪魔野郎」と罵られたことに由来している。
その後も時折自らを悪魔と称していたが、最終的には「僕は悪魔なんかじゃない」「僕達は探偵で仮面ライダーだ」と一人の確固たる『人間』としてのアイデンティティを確立した。しかし、翔太郎が敵に囚われた第16話、自分が敵に囚われた第46話でも重大局面ではそれに因んだ言葉を翔太郎に投げかけた。
Wに変身する際は右側のソウルサイドを担当。所持するメモリはサイクロン、ヒート、ルナ、ファングの四つ。最も相性の良いメモリはサイクロン。
ファングは特殊なメモリで、ソウルサイド側のメモリながらボディメモリの役割を果たし、翔太郎に代わってフィリップが仮面ライダーに変身する。
精神干渉に対して耐性があり、シュラウドからは同じく耐性持ちの照井竜とWになる事を熱望されていた。勿論フィリップにとっての相棒は翔太郎しかいないので断り続けていたが。
翔太朗との出会い
園咲家長男にして末子として生まれる。琉兵衛や冴子、若菜、シュラウドとは実の家族である。12年前、琉兵衛自身が発掘し、現在はミュージアム中枢となっている「泉」に誤って落下。
そのまま死亡するも、地球の情報に触れたことで肉体がデータ化し、奇跡的に再構成されて甦る。地球の本棚に入る能力はその時に得た。
「泉」に落下した当時は5歳だったため、年齢を通算した場合17歳ということになる。その後、琉兵衛によって記憶を消され、ガイアメモリの製造に関わらせられた。
本編開始から一年前を描いた映画『MOVIE大戦2010』では、『運命の子』と呼ばれ、ミュージアムに幽閉されながらも自身の興味の赴くままにガイアメモリを開発。とある人物の依頼を受けた鳴海荘吉と翔太郎に救出される。
荘吉からは「今まで自分で考えずに、流されるまま生きてきた」ことを罪だと言われ、生き方を諭される。「フィリップ」という名前はここで荘吉に名付けられた(由来はレイモンド・チャンドラーの探偵小説の主人公、フィリップ・マーロウから)。
テラー戦
ユートピア戦
決戦後
本編外の活躍
テラー戦
いくつもの事件を経て、ついに父・琉兵衛と対決。初戦では翔太郎が恐怖に飲まれて敗北。そのまま拉致され、ガイアインパクトのコントロールプログラムとして若菜に吸収される。
消滅の危機に瀕するが、恐怖を乗り越えた翔太郎によって精神のデータを取り戻し、Wに変身。さらにエクストリームメモリが若菜から肉体のデータも取り戻したことで形勢逆転。照井の尽力もあって遂に琉兵衛を撃破する。
若菜に吸収されたことで肉体のデータが安定を保てなくなり、Wに変身すると消滅してしまう危機に。しかし、財団Xの加頭が若菜を拉致していると知り、彼女を助けるために最後の変身を決意する。
フィリップの消滅という事態に当初翔太郎は変身を拒んだが、最終的に彼の決意を汲み、加頭との最終決戦でついに変身。
ユートピア・ドーパントを倒した後、涙を流す翔太郎に見送られ、風都を守り続けることを約束して、エクストリームメモリと共に消えていった。
決戦後
後日、フィリップが翔太郎に渡したプレゼントが開けられる。そこにはたった一つのスロットしかない「ロストドライバー」と、自身のトレードマークである何も書かれていない本があった。
その本には「僕の好きだった街をよろしく、仮面ライダー 左翔太郎!君の相棒より」と書かれていた。なお、本にメッセージを書き残すのは菅田将暉氏が思いついた。
その本には「僕の好きだった街をよろしく、仮面ライダー 左翔太郎!君の相棒より」と書かれていた。なお、本にメッセージを書き残すのは菅田将暉氏が思いついた。
完全に消滅したと思われていたフィリップだが、もう一人の『地球の本棚』所有者、若菜に肉体を貰う。当初は戸惑うも、若菜を始めとした園咲家に見送られながら、現実に帰っていく事となった。現実に帰ったフィリップは相棒と一年ぶりの対面を果たし、エナジー・ドーパントと対峙した。
『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』では幻影としてライダーリングをウィザードとフォーゼに託した。(あくまで幻影の為菅田将暉が演じている訳ではない)
『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』では当初登場が予定されていたが菅田のスケジュールが2年先も埋まっていたため実現しなかった。ウォズが地球の本棚で検索するのも当初はフィリップが行うはずだった名残だと思われる。
スペック
概要
概要
マキシマムドライブ
風邪を引いた翔太郎に代わり、翔太郎になりすましてある依頼を受ける。物語中盤、翔太郎の体調悪化でWに変身できなくなり、更にそのタイミングでミュージアムの刺客ドーパントに襲われるが、シュラウドから受け取ったロストドライバーとサイクロンメモリで仮面ライダーサイクロンに変身。
風を取り込むほど強くなる特性により、メモリ1本分のスペックながらWに引けを取らない立ち振る舞いを見せた。ちなみにマキシマムドライブは風を纏った手刀(技名不明・ライダーチョップ?)。最後にヒロインとフラグを立てた。
復活した後も、翔太郎と共に「二人で一人の探偵」をやっている。地球の本棚の能力は健在で、第2話「tに気をつけろ2/相棒は魔少年」ではときめのガイアメモリを『検索』している。TV版の1話では「たこ焼き」に興味を持っていたが、こちらでは「たい焼き」に興味を持っていた。
仮面ライダーW
「さぁ、お前の罪を数えろ!!」
概要
左右で色の異なる『キカイダー』的見た目とシリーズ初の「2人の人間が1人の仮面ライダーに変身する」というコンセプトが特徴。仮面ライダー(特に平成二期)の中でも珍しく、特定のモチーフがない。
強いていうならば、仮面ライダーそのものがモチーフである。モチーフ大図鑑では、バッタと書かれており、ギザギザの節が刻まれたボディラインや半身が緑とそれらしい醸し出している。
次世代型ガイアメモリを専用の次世代型ドライバーであるダブルドライバーに装填することで一方の精神をもう一方に憑依させ、2人分の意識を1人の肉体に宿して変身する。片方の意識を憑依させる特性上、二人が離れていても変身可能。
ソウル担当(主にフィリップ)がボディ担当の身体に憑依した時点でソウル側の身体は意識を失い倒れてしまう為、物陰に隠したり亜樹子が退避させる。
基本的にはボディ担当の翔太郎が主な戦闘を行うが、ソウル担当のフィリップも右半身側のみ制御することが可能。
どのフォームも2人分の意識があるため、2人の息が完璧に合っていないと戦闘は行えない。ソウルサイド側が話す際はソウル側の眼が点滅し、声はエコーがかかったものになり、周囲にもしっかり聞こえている。
戦況に応じて左右のフォームを切り替えて戦う。センターラインを境に左右で色が違い、メモリの組み換えによって様々な能力を発揮する。
全体的スペックはマキシマムドライブの威力を除いてそこまで秀でているわけではないが、このハーフチェンジによる高い応用性と翔太郎の洞察力やフィリップの情報力の組み合わせが強み。
フォームチェンジが売りのライダーの為か、歴代のライダーよりも一回の戦闘中でのフォームチェンジ回数が非常に多い。
基本的に風都の外に出ていくことはなく、地元で起きる事件を解決するのが基本スタイル。目撃例がラジオ番組にて「仮面ライダー」として紹介され、それが広まり本人たちも「仮面ライダーW」を名乗るようになる。
スタートダッシュモード
風都の人々がつけてくれた名前のため、二人はこの「仮面ライダー」という名前をとても大切にしている。作中でもあまり正体が知られていない。特に普段交流の多い風都イレギュラーズやマッキー達には知られたくないようで、毎回上手いこと隠し通している。
装備
Wのベルト。メモリスロットを2本分備えたミュージアム製次世代ガイアドライバー。オリジナルは翔太郎が持ち歩いており、装着するとフィリップの腹部にも出現する。装着している間は二人の意識が繋がり、念話や相方の身体を動す事が可能。
ボディメモリ
左スロットに刺す戦闘スタイルを司るガイアメモリ。ほとんど翔太郎が持っている。
『切り札の記憶』を宿した黒いメモリ。翔太郎の代名詞。運動能力が大幅に上がり、パンチやキックなどの肉弾戦が得意。どのソウルメモリと組み合わせてもそれなりに使える。このメモリを使用する形態でのMDは左右に分裂しての格闘攻撃。
仮面ライダージョーカーの変身にも使用される。「風都探偵」によると使用者の感情エネルギー次第で性能の上限を超える。なおjokerには「戯け者(おどけもの)」という意味があり、デザインが道化師の靴を模したJなのもそこから来ているのだろう。
『闘士の記憶』を宿した銀のメモリ。身体が固く防御力に優れ、専用武器『メタルシャフト』を使った接近戦を行うパワー型。その反面素早さは低い。
このメモリを使用する形態でのMDはメタルシャフトを用いたもの。なおmetalは金属を意味する英語であり、デザインはビス付きの鉄板でMを象ったものになっている。
『銃撃手の記憶』の記憶を宿した青いメモリ。専用武器『トリガーマグナム』を使った射撃攻撃が得意。トリガーマグナムは基本的に絶大な火力を持っているので、それをソウルサイドでどう制御するかが問題となる。
このメモリを使用する形態でのMDはトリガーマグナムを用いたもの。なお、triggerは引き金を意味する英語であり、デザインはピストルでTを象ったものになっている。
ソウルメモリ
Wドライバーの右スロットに差すメモリ。攻撃の『属性』を司る。フィリップが保有。ドライバーに差すと、フィリップの意識と共にパートナー側のドライバーに転送される。メモリガジェットやアクセルが使用することもでき、応用が利く。
『風の記憶』を宿した緑のメモリ。攻撃が風を纏うようになるスピード重視のメモリ。姿勢制御能力を持つマフラー『ウィンディスタビライザー』を持つ。
このメモリを使用する形態でのMDは攻撃に風を纏う。「仮面ライダーサイクロン」の変身にも使用される。因みにcycloneは熱帯低気圧の他にも暴風全般を指すこともあり、それ故にメモリのCの字は風のようなデザインになっている。
『熱き記憶』を宿した赤いメモリ。攻撃に炎を付加するパワー型。また変身者の闘争本能を高める。このメモリを使用する形態でのMDは攻撃に炎を纏う。なおheatは熱を意味する英語であり、デザインは炎でHを象っている。
『幻想の記憶』を宿した金のメモリ。攻撃をトリッキーで変則的なものに変化させる。このメモリを使用する形態でのMDは複数の攻撃媒体(光弾・光輪・右半身)を誘導制御するもの。なお、lunaはラテン語で月を意味するため、デザインは逆三日月に黒い線を入れてLに見立てている。
おまけ
翔太郎の夢のなかで登場したメモリ。夢の中の舞台が時代劇だったため、サイクロンメモリとジョーカーメモリが漢字表記の木の板になった。
ガイアウィスパーもちゃんと「疾風!!」「切り札!!」と日本語になっている。ガチャガチャのサウンドガイアメモリにレアメモリとして登場した。
メタルメモリを使用した時に形成される棒術武器。メタルサイドと同じ硬さを持っており、メタルサイドの怪力と合わさる事で近距離の的にダメージを与える。
その威力はマキシマムドライブ未発動でシャドームーンを吹っ飛ばして壁にめり込ませる程。中央部にソウルメモリを挿入することで、様々な属性をシャフトに宿すことができる。不使用時は短くした状態で背部に収納する。
トリガーメモリを使用した時に形成されるエネルギー銃。ガイアメモリのエネルギーを高威力の弾丸に変換して発射する。弾丸の属性・性質はソウルメモリによって異なる。
トリガーラングに装着する事でマグネホルスター(トリガーマグナムを装着している部分)からエネルギーを充填する事で弾切れを防いでいる。
マキシマムドライブ発動時には、トリガーメモリをセットしてマキシマムモードに変形させる。高威力の弾丸を放てる。不使用時は胸部に固定する。
仮面ライダーWを模したレジェンド形態に変身したライダーが使用する事も。(龍玄、鎧武、グリドンが該当。)ギャグ漫画作品ではグリドンが鈍器として使おうとする一幕も。
専用マシン
ハードボイルダー
スペック
全長:2.08m
全幅:0.68m
全高:1.13m
重量:165kg
最高速度:580km/h
最高出力:262.5kW
概要
W専用バイク。普段は翔太郎が移動に使っているW専用バイク。名付け親は翔太郎らしい。前後を分けるように斜めに境があり、前半分が黒、後半分が緑とWを意識した配色、デザインになっている。
ベース車はホンダ・CBR1000RR。特徴的なフロントカウルの角以外は殆どベース車を活かした造形となっている。
仮面ライダースカルの専用バイク・スカルボイルダーを元に、シュラウドによって強化改造を施されWに受け継がれた。ビギンズナイトの際に裏で既に改造を施されていたことが風都探偵で発覚。
最高時速は580km/h。前半分にはバルカン砲があり、追跡時に攻撃が可能。後半分は換装式になっており、3種類の形態に使い分ける事が出来る。ガソリンを燃料としているが、内部構造により排気ガスはほぼゼロまで抑えられている。
内蔵CPUにより自律走行やメモリガジェット〈スタッグフォン〉による操作も可能。Wのメモリの影響を受けるらしく、〈メタル〉でハードボイルダーが硬質化したり、〈ヒート〉でハードマンモシャーが赤く変化した。
車体後部には緑色の「ボイルダーユニット」が接続されている。主武装は前輪脇に装備された一対二門の「ユニバーサルランチャー」で、マガジンの換装により攻撃だけでなく煙幕弾や追跡用ビーコンも発射可能。
スペック
全長:2.52m
全幅:1.29m
全高:1.25m
重量:215kg
最高速度:870km/h
最高出力:450kW
概要
後部ユニットの両側面には、さらに六基の大型ジェットノズル「ダッシュブーストユニット」を追加で接続した形態。
爆発的な加速で高速走行を披露する。燃料を使い切った後のユニットを走行途中で車体から切り離す事により、追跡してきた敵への足止めや攻撃にも活用される。
ハードタービュラー
スペック
全長:2.71m
全幅:2.524m
全高:1.416m
重量:227kg
最高速度:マッハ1.2
最高出力:262.5kW
概要
車体後部を赤色の「タービュラーユニット」に換装した飛行形態。この形態では、前輪がマシントルネイダーのように90度回転、地面と水平になるよう変形する。超音速での飛行を可能とし、また安定性や急速旋回にも優れた性能を備える。
主武装として主翼に装備された「エナジーバルカン」の他、主翼の前縁部も超振動により触れたものを切り裂く「スクランブルカッター」として運用される。
玩具
その機動性・汎用性の高さ故か、作中ではハードボイルダーに次いで多く登場。物語終盤ではアクセルがタービュラーユニットと合体し、テラードラゴンと交戦した事もある。
スペック
全長:2.478m
全幅:1.325m
全高:1m
重量:201kg
最高速度:水上135ノット(約250km/h) / 水中64ノット(約120km/h)
最高出力:262.5kW
概要
車体後部を黄色の「スプラッシャーユニット」に換装した水上形態。水中・水上でのドーパントの撃墜の他、海難事故発生時の救出活動にも用いられる。武装として魚雷を装備している。
左右に張り出したユニット内部にはフローティングマテリアルが封入され、電気信号による浮力の変化によって水上だけでなく、水中での自在な移動をも可能とする。テレビシリーズでも水中移動を行っている他、小説版でも水中戦用のユニットと説明された。
『風都探偵』
ビギンズナイトの際にハードスプラッシャーの状態でシュラウドから翔太郎たちの元に送り込まれた事が明かされる。
最終的に翔太郎とフィリップはこれを使ってミュージアムのアジトから脱出した。つまりこのユニットが、Wの初めて用いた形態だったという事になる。
仮面ライダーアクセルのサポートロイド〈ガンナーA〉が変形したガンナーユニットを装着した形態。スピードはアクセル程は出ないケツァルコアトルス・ドーパント(試験体)との戦闘で使用され、後部の主砲からの砲撃でサイクロンジョーカーエクストリームを上空へ撃ち出し、必殺技をアシストした。
『MOVIE大戦2010』に登場。スーパーショッカーのマンモス型マシンの頭部を破壊して、そこに強引に合体した形態。一応マンモシャーユニットと名付けられている。ヒートメモリのマキシマムドライブにより炎を纏って突撃。切り離され神風アタックした。
翔太朗は私物のバイクをそのままWに変身しても使用。色味もあって風都の人にあっという間に「翔太郎=W」と疑われてもおかしくはないが何故か誰も気付かない。
「翔太郎だから仮面ライダーに憧れているんだろうとスルーされている」、また元々風都は仮面ライダーが人気で関連グッズ等も存在するような街なので「仮面ライダーのバイクを模したバイクも実在し、翔太郎が乗っているものもあくまでそういうバイクの一つとして認識されている」、という二つの解釈がファンの間ではなされている。
S.H.Figuartsにて発売。今までのバイクは過去に装着変身用として発売されたもののディテールアップ版だったので、シリーズ初の新規バイクである。換装ユニットは限定。スタートダッシュモードはダッシュブーストユニットで再現可能。
スペック
全長:13.525m
全幅:3.47m
全高:7.72m
重量:47.5t
最高速度:230km/h(整地) / 97km/h(不整地)
最高出力:3730kW
概要
Wのサポートマシンであり、ハードボイルダーの換装装置。Wの頭部を連想させるデザインの黒い巨大な車。普段はボディを展開した状態で鳴海探偵事務所裏の秘密スペースに収まっているがスタッグフォンで呼び出すとボディを閉じて出撃する。
性能
機体後部には回転する円形ユニットを持つ。この円形ユニットにはハードボイルダーの換装ユニットが収まっており、回転して任意のユニットを選択する。
ボディ内部は空洞になっており、ハードボイルダー換装時等に展開、中に乗り入れて換装する。この時たまに気絶したフィリップが入っていたりする。
ボディは非常に頑丈であり、ちょっとやそっとの攻撃など物ともしない。その頑強なボディを利用した体当たり攻撃は、だいたいどんな相手でも吹き飛ばせる。CGだが終盤まで要所で活躍した。
玩具
玩具
ハードボイルダーとリボルギャリーは合わせて『DXリボルギャリー』として発売された。Wのフィギュア付きで、ハードボイルダーの換装が楽しめる。
企画段階では従来の仮面ライダー通り1人で変身する予定だったが、Wのデザインが決定した後「左右で色が違うことへの理由付けが欲しい」ということになり、探偵モノ定番のバディ要素とも絡めて「2人で1人の仮面ライダー」が誕生したという経緯を持つ。
変身時に翔太郎の顔にキカイダーの黄色いラインを思わせる紋が浮かび上がるため元ネタはキカイダーだとよく言われるが、Wのデザインは「風」と「格闘」が主体。コンセプト自体は仮面ライダー1号などの原点としての「仮面ライダー」を強く踏襲している。
漫画版「仮面ライダー」では、ショッカーライダーに殺され脳だけが摘出された本郷猛が、自宅の地下に眠る培養液の中から、一文字隼人が変身する「仮面ライダー2号」にテレパシーで指示を伝えていた。
メモリの組み合わせによって、最も相性が良い基本形態と不安定だが強力な派生形態が存在し、状況によって使い分ける。各形態にそれぞれ必殺技のマキシマムドライブが設定されている。
マキシマムドライブ時に必殺技名を言うのは伊達や酔狂ではなく、二人の息を合わせないとメモリブレイクができないため。名前は翔太郎が考えている。
エクストリームメモリ使用時は特別言う必要はないが、サイクロンジョーカーエクストリーム時には初使用時以外は言っている。
身長:195cm
体重:85kg
パンチ力:2.5t
キック力:6t
ジャンプ力:ひと跳び60m
走力:100mを5.2秒
体重:85kg
パンチ力:2.5t
キック力:6t
ジャンプ力:ひと跳び60m
走力:100mを5.2秒
概要
ソウルサイドのフィリップがサイクロンメモリ、ボディサイドの左翔太郎がジョーカーメモリをダブルドライバーに挿入する事で変身するWの基本形態。
ジョーカーメモリとサイクロンメモリは、どちらもスピード系のため最も相性が良い。それぞれのメモリがフィリップ・翔太郎と最も適合率の高いメモリなため、全フォームの中でも最もバランスが良く、使用頻度が高い。
特異な配色に目を奪われがちだが、「緑と黒のボディ」、「赤い複眼」、「風になびくマフラー」と、デザインそのものは仮面ライダーの基本に忠実である。クラッシャーはないが、そちらは全身に走る「W」の文字という形に置き換えられた。
Wのフォームの中では最もスピードに優れる。風を纏っての素早いキック技が得意。「memory_of_heroez」では手をかざす事で風を巻き起こす能力を披露した。スピードに優れる反面パワーが低いため、防御力の高い敵や飛行型の相手には弱い。
マキシマムドライブ
ジョーカーエクストリーム
右腰のマキシマムスロットにジョーカーメモリを差し込んで発動。竜巻を纏って上昇し、身体が二つに割れて左右の体で二連続キック。破壊力は12t×2。時間差ドロップキック。Wが「半分こ怪人」と呼ばれた所以。
連続蹴り
右腰のマキシマムスロットにサイクロンメモリを差し込んで発動。緑の風を纏いながら体を回転させながら連続蹴りを叩き込む。『MOVIE大戦アルティメイタム(DC版)』で使用した。
その他必殺技
ジョーカーサイクロンキック
ガンバライドオリジナル必殺技。周囲に暴風を起こし、風と共に真上にジャンプ。風を纏い全身を回転させ頭から相手に突撃。相手の直前で反転しサイクロンサイドでの片足ライダーキックを決める。分割はしない。ロストヒーローズでも使用。
ツイスタークラッシュ
ガンバライジングで登場した表必殺技。風を力を纏った脚でC側→C側→J側と連続でキックを決めC側で蹴り飛ばしてフィニッシュ。キメは背面踵落し。
サイクロンブロー
ガンバライドでは下位技で風を纏ったパンチ(風を纏うようになったのは10弾から)。ロストヒーローズでも同様の演出。ガンバライジングでは風を纏った回し蹴り。
ジョーカービッグスリッパー
公募により決まった、ガンバライドオリジナル必殺技。巨大スリッパ(鳴海亜樹子が使うスリッパの巨大版)を召喚し、ジョーカーエクストリームの分割前のポーズでスリッパと合体。ツッコミ3連撃を決める。分割はしない。亜樹子のノリのいいボイスや「なんでやねん」の文字などの演出が特徴。
名称不明
memory_of_heroezで登場した必殺技。劇中のとある経緯で入手したエターナルメモリをマキシマムドライブし、エターナルのライダーキックに酷似した、蒼炎を纏ったライダーキックを放つ。
エターナルのマキシマムドライブと異なり、ガイアメモリの機能を完全停止・変身解除まで追い込むことは出来ないが、メモリの特殊能力を一部無効化し、封じることが可能。
スペック
身長:195cm
体重:82kg
パンチ力:8t
キック力:13t
ジャンプ力:ひと跳び30m
走力:100mを3.2秒
体重:82kg
パンチ力:8t
キック力:13t
ジャンプ力:ひと跳び30m
走力:100mを3.2秒
フィリップがファングメモリ、左翔太郎がジョーカーメモリをダブルドライバーに挿入する事で変身するWの強化形態。翔太郎にとって最も適合率が高いジョーカーメモリは唯一暴走を完全に抑えられる。
ファングメモリを使う形態はフィリップの身体で変身する。フィリップが敵と遭遇した場合や、翔太郎の都合の悪い時(敵に拘束された、重傷や状態異常で主戦闘が困難な際など)に使用される。
フィリップは外で活動する事が少ないので、基本滅多な事がなければ使われない。なお、一度だけ亜樹子が抜け殻になった翔太郎のキャッチに失敗した。
他のフォームを凌ぐ高い格闘能力を持つ。普段は大人しいフィリップが荒っぽくなる。闘争心を剥き出しにした野獣のような戦い方をする。変身すると暴走して手当たり次第に周囲の脅威を排除し、暴走する危険性がある。
スペックはエクストリームよりも高い。「風都探偵」のエピソード「pは悪魔だ」では、翔太郎の状態次第ではエクストリームよりもファングになる方がいい場合があることが明かされた
ファングメモリのレバーを一回操作して腕にブレードを発生させる「アームファング」、二回で肩に投擲用ブレードを発生させる「ショルダーファング」が使える。
『牙の記憶』を宿した白いメモリ。基本である6本のガイアメモリとは異なる“W第7のメモリ”。ボディメモリ扱いだがソウル側に差す。
目的はフィリップの護衛。普段は恐竜型ロボット形態で勝手に行動しており行方不明だが、彼の身に危険が迫ると突然現れて攻撃を防ぐ。
ボスクラスの攻撃は厳しいが、普通のドーパント相手ならフィリップを完璧に守りきる。エクストリームメモリ登場後は戦力としてよりペット扱いに近くなった。
本編ではビギンズナイト当時使用されたが、メモリの力により暴走。以降フィリップは「あのメモリは二度と使わない」と述べ、自身の窮地を救うべく現れたファングメモリにも嫌悪感を露に追い返そうとする
だが、囚われた翔太郎の危機を救うためあえてこのメモリを使用し変身。暴走するが、トラウマを翔太郎に救われた事で正気のまま使用する事ができるようになった。
ただ、TV本編終了後の風都探偵においても相手に対するフィリップの感情が怒りに近いものだと多少の荒々しさは出る。
マキシマムドライブ
ファングメモリのレバーをレバーを三回倒して発動。足にブレード「マキシマムセイバー」を発生させ、恐竜の顎のようなオーラと共に放つ回転飛び蹴り三連撃。軌跡がFを描く。初使用時に翔太郎が名前を咄嗟に考案した。
ライダーツインマキシマム
仮面ライダーアクセルとのダブルライダーキック。テラー・ドーパントの生み出した竜巻に対して使用し、跳ね返した。
ブレードテンペスト
ショルダーファングを投擲し、空中からファングストライザーを放って挟み撃ちにする。ガンバライド限定技。
変身者が異なるため、『クライマックスヒーローズ』シリーズでは通常のWと違い独立したスタイルとなっており、『バトライド・ウォー』ではWとは別のサブライダー扱い。
ガンバライドでは何故かファングジョーカーから他のフォームへのチェンジ及び他のフォームからファングジョーカーへのチェンジが可能。
MOVIE大戦アルティメイタムディレクターズカット版ではヒートトリガーからファングジョーカーへチェンジしているが、今作のWは魔法石で呼び出された存在であったため問題はない。
スーパーヒーロージェネレーションではサイクロンジョーカーからファングジョーカーに変身する。NEXT_TIME_ゲイツ、マジェスティではグランドジオウに召喚されたダブルがこの姿だった。
サイクロンジョーカーエクストリーム
スペック身長:195cm
体重:82kg
パンチ力:5t
キック力:10t
ジャンプ力:ひと跳び120m
走力:100mを4秒
体重:82kg
パンチ力:5t
キック力:10t
ジャンプ力:ひと跳び120m
走力:100mを4秒
Wの最強形態。フィリップの身体を取り込んだエクストリームメモリが、サイクロンメモリとジョーカーメモリが入った状態のダブルドライバーに差し込むことで、サイクロンジョーカーをサイクロンジョーカーエクストリームに強化変身させる。従来のWとは違いまさしく『一心同体』となる。
体の中央のクリスタルサーバーから『地球の記憶』に直接アクセスし、様々な情報を自由自在かつリアルタイムで引き出せる。
行動予測やメモリの検索、能力の無効化、弱点の解析が可能。単純な戦闘力はファングジョーカーに劣るが、ドーパント相手なら圧倒的に有利な能力を持つ。
ドーパントは特殊能力持ち(=身体能力が低め)の怪人が多いため、それを無効化できるエクストリームは天敵といえる。一方、攻略方法を把握できるといっても、それを実行できないのであれば意味がないため、決して無敵とは言えない。
メリット・デメリット エクストリーム化による地球の記憶との直結でもたらされる膨大なエネルギーを制御できるだけの力や適性を両者が持っていなければ、この形態へは変身できない。
一体化するという特性上、変身には翔太郎とフィリップの出しうるパワーが完全に釣り合い、調和を保った状態が必須となるため、どちらかの力が何らかの要因で増減して釣り合っていない場合は変身が安定しない。
一方で、他のフォームでの問題点である変身者のフィリップ&翔太郎の身の安全の確保が容易であるため、最強フォームなのにむしろ変身しやすい。
装備
エクストリーム(X)メモリ
ガイア鳥型のライブモードで行動するメモリ。特定の記憶は持たず、CJのメモリを取り込み『地球の記憶』に直結する。
なぜかEではなく、Xのメモリ。メモリを取り込むのは変身時のみで、エクストリームになった後は使用できる。
ライブモード
強敵ウェザー・ドーパントの攻撃さえ全く受け付けない防御力を持つ。最終回ではエナジー・ドーパントの攻撃でダメージ負う。
一方、映画や風都探偵で普通に使っているところを見るに、フィリップが修理したのだろう。『小説版』では同じくライブモードを持つズーメモリの不意打ちで一部破壊されたが、シュラウドにより修理された。
『プリズムの記憶』を宿した黄緑のメモリ。サイクロンジョーカーエクストリームの専用武器『プリズムビッカー』の起動キー。基本的にプリズムソードの柄に差して使用する。複数のメモリの能力を融合させる能力を持つ。
これにより、ツインマキシマムどころか「サイクロン」「ヒート」「ルナ」全てのソウルメモリの力を一気に引き出せるようになるが、安定させるためにジョーカーメモリも挿さなければならない。
風都探偵では、「ジョーカー」「メタル」「トリガー」すべてのボディーメモリの力を収束させるシーンがあり、その際使用したソウルメモリはサイクロンのみとなっている。
クリスタルサーバーから取り出す専用武器。プリズムメモリを装填することで、プリズムソードとビッカーシールドに分離する。
柄にプリズムメモリを差し込んで使う短剣。プリズムメモリによって発生したエネルギーを斬撃に纏わせることで、敵ドーパントの解析済みのガイアメモリの能力を無効化する。無効化には敵のドーパントの特殊能力や弱点を完全に分析していることが必須。
4つのマキシマムスロットを持つ盾で、剣の鞘でもある。四隅に展開されたマキシマムスロットにより、4種類のガイアメモリの「地球の記憶」を同時に再現し、コントロールが可能。中央のプリズムマズルからはガイアメモリの力を光線に変えて撃ち出せる。
シールド本体もかなりの硬度を持ち、様々なドーパントの攻撃もそうだが、ケツァルコアトルス・ドーパント戦でハードガンナーのガイアキャノンによるシールドの打ち上げにも普通に耐えている。これに乗っての飛行戦も可能。
プリズムブレイク
プリズムソードの柄にプリズムメモリを挿入して発動。メモリの能力を無効化する斬撃。ドーパント元来の性質は消せない。ビーストの自己再生能力や、イエスタデイの催眠刻印などを封じた。
ビッカーファイナリュージョン
納刀状態のビッカーシールドにサイクロン・ヒート・ルナのソウルメモリ3本、ボディメモリ1本の合計4本のガイアメモリを挿入して発動。4本同時のマキシマムドライブを束ね様々な効果を発動させる。小説ではソウルメモリ3本挿しのみでも発動している。
- ソウル3本+ジョーカー:基本。七色の破壊光線を放つ。
- ソウル3本+メタル:強固な光の盾を発生させる。
- ソウル3本+トリガー:『風都探偵』より。強力な熱エネルギーを放てるらしいが人質を取られたため不発。
- ソウル3本+アクセル:『風都探偵』で披露。トラッシュの再生能力を上回る凄まじい威力の熱線を放出する。
- ツインファイナリュージョン:『ロストヒーローズ』にて使用したウィングガンダムゼロとの"W"繋がりでの合体攻撃。ビッカーファイナリュージョンとツインバスターライフルを同時にぶっ放す。
ビッカーチャージブレイク
納刀状態のビッカーシールドに4つのガイアメモリを挿入して発動。4本同時のマキシマムドライブを引き抜いたプリズムソードに纏わせ敵を斬り払う。
劇中では「サイクロン」「ヒート」「ルナ」「ジョーカー」を使用。風都探偵・第26話では、「サイクロン」「ジョーカー」「メタル」「トリガー」を使用。精密性が増すらしい。
ビッカールナチャージブレイク
シールドにサイクロン、ジョーカー、ヒート、トリガーを装填し、さらにベルトのスロットにルナを装填して発動。
斬撃が縦横無尽に変化して敵を切り刻む。風都探偵で発動し、偽物のテラードラゴンをバラバラに切り刻んだ。
俺達の必殺技・Wバージョン
『ロストヒーローズ』にて使用したビッカーチャージブレイクと仮面ライダー電王の俺達の必殺技クライマックスバージョンでX状に切り裂く合体攻撃。
ベルトのエクストリームメモリを再度開閉する事で発動。緑・黒の2色の竜巻を纏って放つ両足蹴り。初披露ではウェザー・ドーパント戦では上手に受け流され、次のジュエル・ドーパント戦では簡単に防がれるなど最初は少々不憫な技だったが、ラスボスであるテラー・ドーパントを撃破するという大トリを飾った。
プリズムメモリとエクストリームメモリのツインマキシマム。プリズムメモリの力によって強化された連続キック。ダブルエクストリームに左右交互の足踏みキックを加えた荒技。ユートピア・ドーパントとの最終決戦で使用した、
風都探偵のリアクター・ドーパント戦で再び披露。翔太郎の説明によると「体内にとんでもないエネルギーを溜め込んだ相手に対して有効な技」であり、膨大なエネルギーを相手の体内に叩き込んで自壊させる技だということが判明した。
通常のWのように腰のマキシマムスロットにメモリを装填し、単体でマキシマムドライブを発動する事も可能。小説版ではルナメモリで発動し、右腕のX字のリングを実態化させてズー・ドーパントを捕縛した。なお、トリガーマグナムやメタルシャフトがこの形態で使用できるかは不明。
ヒーローショーではジョーカーを使ったライダーキック、サイクロンを使ったライダーチョップが使われた。『風都探偵』では、ビッカーシールドにメモリ一本を装填したマキシマムドライブも使用。ルナメモリの力を放出したクッションの生成や、ヒートメモリによりシールドやソードに火炎を纏わせるといった使い方をされている。
正式名称が長いため、劇中では「エクストリーム」、関連雑誌や公式サイト、ファンの間では「CJX」と略されている。
スーツは透明部分の素材の関係で下半身部分が動かし辛く、スーツアクターが屈んだり足を拡げたりするのが不可能であるせいか、生身で派手なアクションはしていない。
─────────────────────
以上です。これで紹介を終えます。