【無駄に強いマコト兄ちゃん】仮面ライダースペクター / 深海マコト【作画崩壊の遠近法!】

2022年1月12日水曜日

2号ライダー 仮面ライダーゴースト 仮面ライダー解説

t f B! P L
 今回解説する仮面ライダーはスペクターです。

「自分の命も守れなかった男が、みんなの為に戦うだと? だったら!!お前は他人の為に自分の命を諦められるのか!? お前は甘い……。考えも、戦う覚悟も……全てが甘い。いずれ…選ぶ時が来る」
目次
  • 深海マコト
    • 概要
    • 性格
    • 過去
    • 目的
    • 正体
    • 主な人間関係
      • 天空寺タケル / 仮面ライダーゴースト
      • アラン / 仮面ライダーネクロム
      • 深海カノン
      • 大悟
  • 仮面ライダースペクター
    • 変身
    • 概要
    • 外見
    • 戦闘スタイル
    • 性能
      • 頭部
      • 全身
    • 装備
      • ゴーストドライバー
      • ゴースト眼魂
      • ガンガンハンド
    • マシンフーディー
      • スペック
      • 概要
      • 性能
      • 変形
  • ゴーストチェンジ一覧
    • ノーマル
      • スペック
      • 概要
      • 性能
      • 必殺技
    • ネクロムスペクター
      • スペック
      • 概要
      • 状態
      • 必殺技
      • 備考
    • ディープスペクター
      • スペック
      • 概要
      • 外見
      • ディープスラッシャー
      • 戦闘能力
      • 能力
      • ゲキコウモード
      • 必殺技
    • シンスペクター
      • 概要
      • 活躍
      • 必殺技
      • 備考
    • エジソン魂
      • スペック
      • 概要
      • 戦闘能力
      • 必殺技
      • 備考
    • ツタンカーメン魂
      • スペック
      • 概要
      • 戦闘能力
      • コブラケータイ
      • 必殺技
    • ノブナガ魂
      • スペック
      • 概要
      • 戦闘能力
      • 必殺技
    • フーディーニ魂
      • スペック
      • 概要
      • 外見
      • 性能
      • 戦闘能力
      • 必殺技
    • ピタゴラス魂
      • 概要
      • 戦闘能力
      • 必殺技
      • 備考
  • レジェンド魂
    • ダブル魂
      • 概要
      • 必殺技
    • オーズ魂
      • 概要
      • 必殺技
    • フォーゼ魂
      • 概要
      • 必殺技
  • 劇中の活躍
    • 初登場
    • カノンの復活
    • ネクロムスペクター
    • アランと和解
    • ディープスペクターに変身
    • コピーマコト
    • 最終話
    • Vシネマ
    • 小説版
  • 仮面ライダージオウ
    • 余談
    • シーン
    • カメンライド
  • ガンバライジング
  • バトライド・ウォー創生
  • 超スーパーヒーロー大戦
  • 備考
  • アメトーク

深海マコト
 『仮面ライダーゴースト』の登場人物。本作の2号ライダー『仮面ライダースペクター』の変身者。年齢は20歳。演じたのは山本涼介

 概要

 第5話より登場(ただし、第3話にて彼と思われる人影が一瞬だけ登場している)。黒色のライダースーツを身に着けている。戦闘のエキスパートで、戦いでもタケルの一枚上手をいくライバル。

 性格
 タケルとは正反対のクールな性格で合理的な考え方の持ち主。弱者や自身の邪魔をする相手には容赦なく攻撃する一面も併せ持つ。
 タケルの手でカノンが蘇ってからは、彼らといくらか距離を置いているものの態度が軟化。義理堅く、面倒見の良い面が目立つようになっていった。皆の兄のような頼れる存在であり、弱音を吐く天空寺タケルやアランを拳で奮い立たせることもあった。

 過去
 タケルやアカリの幼馴染で、妹のカノンと一緒に遊んでいた。この頃は明るい性格だった。10年前に神隠しみたいに行方不明になった。
 実際には西園寺主税が大天空寺の地下で行った実験により、モノリスに妹共々吸い込まれて『眼魔の世界』に飛ばされていた。「地獄の様な日々」を送った末にアリアやアランと邂逅。何とか脱出したが、カノンの魂は妹眼魂の中に封印された。

 目的
 物語当初は眼魂(アイコン)を集めていた。理由は何らかの事情で眼魂に封印させられた、妹=深海カノンを、グレートアイの力で生き返らせるため。
 タケルとは対照的に、眼魂集めのためにどんな非情な手段も用いる。暴力に訴えたり、無関係な人々が巻き添えになろうと、眼魂を全て揃えることに執着していた。
 昔のマコトを知っているアランからは「変わってしまった」と評され、当のカノンにも「こんなのお兄ちゃんじゃない」と嘆かれても、彼の暴走は止まらなかった。

 正体
 彼は眼魔世界の創設者の一人・ダントンが作り出した究極の人間の完成品(デザイナーベビーに近い)だった。ダントン曰くマコトの本名はリヨン。
 しかし、その手伝いをしていた深海大悟(当時はゴーダイという名前)に連れ去られた。妹のカノンも彼と同じダントンの実験で生み出された人形であった。
 真相をダントンより聞かされた時は、激しく動揺し、自分たちは何者なのかと苦悩する余り嘔吐、気絶、絶叫して地面をのたうち回る始末。彼の精神は大きく疲弊していた。

 主な人間関係

 当初は眼魂集めの邪魔者として、その性質を「甘い」と称し、眼魂のためなら命を奪うことも辞さないほど横暴な態度をとっていた。
 しかしタケルにかつての「マコト兄ちゃん」であることが発覚し、妹を救ってもらえたことをきっかけに彼のことを認め始め、強い信頼を寄せている。
 タケルからは「マコト兄ちゃん」と呼ばれ、昔と変わらず兄貴分として慕われている。なお、彼の父親である天空寺龍の事は本当の父親として尊敬しており、「龍さん」と呼んで墓参りも欠かさない。

評価
 初期のマコトの態度には、基本的には心優しく温厚な性格なタケルですら「うわっ。来たよ…。」と嫌悪感を露にする程だった。
 タケルがアランに言い放った「前のマコト兄ちゃんみたいだ」は視聴者からタケル殿、ないしは仮面ライダー史上最大級の罵倒と評されている

 「親友」と称される間柄であり、当初はアランもマコトに対しては非常に砕けた口調で接し、眼魂収集やアランの研究について協力し合うなどの関係が見られた。
 しかしマコトが人間として生きる道を選んだことで、アランは友としてのマコトを失いたくないあまり強制的に洗脳するなど、価値観の相違から強硬手段に出る。
 かつて「友はいない」と言い、自身の身体が奪われたことで眼魔を快く思っていないマコトも、アランに対して「戦っても無駄」と争う意思がないなど、複雑な感情を覗かせる。
 画材眼魔と心を通わせたタケルを見て、アランと真の友になれると考える。弟を消そうとするアデルに対しては、アランには心があるかもしれないと訴える。
 アランから眼魔の世界から助けてもらったことを機に、生身の身体になった彼に笑顔でパンと牛乳を差し出すなど、甲斐甲斐しく世話を焼くようになる。

和解
 一度自分を裏切ったと考え、そっけなく接してくるアランには「お前が何も信じられなくても、俺がお前を信じている」と口にした。
 ジャベルに抹殺されそうになったアランを庇ったことで、マコトは致命傷を負う。涙を流すアランに対し「俺がお前の命を繋ぐ」と満足げに微笑み、「想いは繋がるんだ」と言い残して、眼魂となって消滅した。
 肉体を取り戻した後も父を失い戦意喪失したアランに一喝し、タケルの助言もあって眼魔の世界が完璧ではない事に気付かせた。そして今度こそ手を取り合い本当の友となった。

 実妹。何らかの原因で眼魂になってしまった彼女を救うために、マコトはどんな手段も厭わなかった。タケルによってカノンが生き返ったのちも、やや過保護すぎるほどに彼女の面倒を見ている。普段は仏頂面のマコトも、カノンに対しては心からの笑顔を見せる。

シスコン
 第34話で夢の中に行った際、様々なコスプレに身を包むカノンたちの夢を見て満面の笑みを浮かべながら大喜びしていた。
 ドリンクを買った帰りにグレートデミアに第34話以上の数のカノンの幻影を見せられて、あっさりとディープスペクターアイコンを盗まれた。
 グレートデミアの検索によればマコトの弱点は『深海カノン』。ファイナルステージで、『天下一英雄武道会』にツタンカーメン魂で参加するも本編以上にカノンに甘かった為に、あっさりとカノンが変身したビリー・ザ・キッド魂に敗れる。

深海大悟 / 仮面ライダーゼロスペクター
 父親。子供達を戦いに巻き込ませたくなかったがために理由も告げずに去った。真相を知らなかったとはいえマコトは「コイツは父親なんかじゃない」と心底憎んでいた。
 しかしある一件をきっかけに大悟の真意を知ってからは、彼と和解。その後は父の理想を受け継ごうと決意を新たにする。

 備考
 仮面ライダー鎧武の仮面ライダーバロン/駆紋戒斗以来2号ライダーとしては早めに登場した。山本氏曰く、役者の仕事を始めてから仮面ライダーシリーズに出演することが目標だったらしく、出演が決まって素直に嬉しかったと語っている。
 「母親や、事務所の先輩である福士蒼汰くん、竜星涼くん、永瀬匡くんにも、(この会見が)終わったらすぐに報告したいと思います!」前作『仮面ライダードライブ』のチェイスとは服装、バイク、前半は乱入する寡黙なキャラ等が被っており、山本涼介チェイス役の上遠野太洸も『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』で共演している。
 超バトルDVD『一休入魂!めざめよ、オレのとんち力!!』 及び『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』ではタケルにフレンドリーになっているが、撮影時期(マコトの過去が明らかになったかならなかったくらい)の関係上、スタッフ・演者共々キャラクター付けに苦労したという。

 ネタ要素
 後年公開されたトーク動画によれば、一連のマコト兄ちゃん関連のネタはゴーストのキャスト陣も知っているらしく、見る度に腹筋崩壊に襲われているらしい。ご丁寧にジオウでのセリフがサムネに使われている始末である。

仮面ライダースペクター

「俺の生き様、見せてやる!」

 概要

 マコトがゴーストドライバーに各種ゴースト眼魂をセットして変身する仮面ライダー。タケルがゴーストに変身する以前から仮面ライダーとして活動していた。
 マコトにドライバーとスペクター眼魂を託したのはイーディス=仙人。戦闘技術を体得した。初登場は第4話(第3話でも密かに斧眼魔との戦闘を監視していた描写がある)。

 外見
 タケルが変身するゴーストと大まかな見た目は同じ。素体状態の「トランジェント」は全身に心電図のような模様がある。
 全身のエネルギー供給ライン『エナジーベッセル』が水色、頭部のアンテナブレード及び胸に刻まれている紋章『ブレストクレスト』の角が鬼の如く2本になっている。

 変身
 ゴーストドライバーに眼魂を装填する際の待機音は『バッチリミロー!』。マコトは眼魂を落とす要領でドライバーに装填する。
 変身ポーズは仮面ライダー2号仮面ライダーブラックのそれと似ている。腕を伸ばし、腰を落とす仕草も特徴的。このポーズは山本氏の長い手足を活かせるようにとアクション監督により考案されたものだとか。

 戦闘スタイル
 戦闘力はゴースト以上。序盤はゴーストに連勝して眼魂を奪った挙句タケルを一時自信喪失にまで追い込んだ。ゴーストと同じくゴーストチェンジを行う他、打射一体の武器『ガンガンハンド』を使用して戦う。
 変身するマコトの性格もあってか、誰が相手だろうと容赦なく攻め立てる戦い方を得意とする。「英雄の力は借りるもの」と語るタケルに対し、マコトは「支配して自分の物として使う」スタンスを採っている。だが後に考えを改める。

 性能

頭部
 黒い顔面の『ヴァリアスバイザー』にはゴースト眼魂ごとに個別の模様が現れる。顔面全体が目として機能しており、広い視野を見渡すことができる。
 変身した直後の状態『トランジェント』では、フェイスパターンが何も浮かんでいないのっぺらぼう状態という珍しい姿となる。

全身
 トランジェントの全身各部を形成する微小金属体『クァンタムソリッド』は、ゴースト眼魂ごとに状態や性質が変化する。
 ゴーストチェンジする際は、ドライバーの機能によりエネルギー体のゴーストをクァンタムソリッドに変換しパーカー状に実体化させて装着する。
 使用する武器やゴーストガジェットにもクァンタムソリッドが用いられ、攻撃力や防御力を高めている。『アーマーインビジブル』の機能により物体のすり抜けや空中浮遊、拳を覆う『フェイタルグローブ』により眼魔への接触が可能。

 装備

ゴーストドライバー
 本作の変身ベルト。普段はマコトと同化しており、本人の意思に応じて腹部に出現する。中央部の『グリントアイ』にはガンガンセイバーなどの武器を転送する機能が搭載。
 応用すればパーカーゴーストを取り込んで、眼魂を生成して封印することもできる。カバー部分が影になり、どこに向けても奥に装填された眼魂がこちらを睨み付けている様に見える。眼魂を外して変身を解除すると、『オヤスミー!』という音声が流れる。

ゴースト眼魂
 本作の仮面ライダーが変身や戦闘時に使用する目玉型のアイテム。マコトが所持するゴースト眼魂は、待機モード時のクアッドアイリスの色が青となっている。

ガンガンハンド
 スペクターの専用武器。ドライバーに右手をかざすことで自動的に出現する。名前の由来は「眼+銃+手」。モチーフは火縄銃マジックハンド
 英語表記は「GAN GUN HAND」。ロッドモードと銃モードの変形が可能で、さらに別売りのアイテムを用いると鎌モードにもなる。

ロッドモード
 通常形態。主に基本形態で使用する形態。先端が開いた手の形をした棍棒で自由自在に伸び縮みが可能。アームを利用して対象を掴める。
 エジソン魂で使用すれば電撃で相手を痺れさせる。如意棒のように自在に伸縮もできる。玩具では銃モードからロッドモードに戻す際にナンデヤネンと謎の音声が鳴る。

銃モード
 下部パーツの『フォアハンドコンプレッサー』をポンプアクションの要領でスライドすること変形する形態。先端が握った形となり銃口が現れる。
 主にノブナガ魂で使用。銃口の『フォアフィンガーマズル』から撃ち出すエネルギー弾は、ガス弾やドラゴンブレス弾、照明弾など性質を変化させることも可能。

鎌モード
 ロッドモードの手の平型の破砕装置『クラッシュフィンガーズ』の連結機能『シェイクハンド』にゴーストガジェット・コブラケータイを合体させた大鎌形態。
 主にツタンカーメン魂で使用する形態。1刃の表面は接触した物質を分解する特殊な粒子で覆われており、地球上にあるほぼ全ての物体を切断出来る。エネルギーを集中させれば周囲の空間を切り裂く事すらも可能らしい。

必殺技
 トリガー付近に描かれた紋章『エナジーアイクレスト』をグリントアイにスキャン(アイコンタクト)させると、『ガンガンミロー!ガンガンミロー!』という待機音が流れる。
 ドライバーから大量のエネルギーを受け取り『ガンガントリガー』を引くことで必殺技が発動する。

 マシンフーディー

スペック

全長:2.200m
乾燥重量:220kg
馬力:195ps(143.4kw)
最高時速:324km/h

概要
 スペクターの専用バイクで、マコトは変身前後問わず使用している。マコトの不在期間はタケルも一時的に使用していた。エンジンの『H00D-IE』(エイチゼロゼロディーアイイー)の機能により、約一ヶ月は補給無しでの走行が可能。
 マコトはバイクの操縦技術も高く、第11話では空を飛ぶグンダリの上に乗っかるという芸当をこなしている。

性能
 前方に『ストライカーホーン』という鋭いアンテナブレードがあり、武器として最高速からの突撃で相手を貫くこともできる。
 複数の分身体を生成し追跡者を撹乱できる。劇中では車体に巻きつけられているチェーンを解放し、鞭のような動きで周囲の敵を翻弄する活躍も見せている。

変形
 フーディーニゴースト眼魂が起動すると、車体が左右に開き『グライダーモード』へと変形する。この時展開したタイヤは回転翼の役割を果たす。
 そして内部からフーディーニゴーストが出現し、これを纏うことでフーディーニ魂に変身する。フーディーニ魂時ではグライダーモードは背中に装備される。そのまま若しくは分離して上に乗ることで空中を超高速で移動する。

 備考
 スペクター(Specter)は、ゴースト(Ghost)と同じく「幽霊」・「亡霊」の意味があるが「妖怪」の意も込められている。登場時期の直後に映画シリーズ007の新作「スペクター」が公開された。流行に敏感な東映だけあって、合わせた可能性もある。
 TV本編で使用したアイコンの偉人は全員「○○王」の別名を持つ点が共通している(ツタンカーメン:少年王、ノブナガ:第六天魔王、フーディーニ:脱出王、エジソン:発明王)。
 登場は少し遅めでメインビジュアルも公開されていなかったが、変身前を山本涼介が演じる事、名前の両方だけは放送前の制作発表で明かされていた。

主要形態一覧

レディゴー!覚悟!ド・キ・ド・キ!ゴースト!!

「俺がお前の相手をしてやる!」

スペック

身長:202.5cm
体重:96.5kg
パンチ力:6t
キック力:10.5t
ジャンプ力:ひと跳び43m
走力:100mを5.6秒

概要
 スペクターゴースト眼魂で変身する基本形態。第4話より本格的に登場。スペクター魂ではない。基本的な戦闘能力が高い。専用武器ガンガンハンドは主にロッドモードを使用。
 オレ魂よりも目つきが鋭い。どのフォームも「ウィスプホーン」という鋭いアンテナブレードがあり、武器として頭突きで相手を貫ける。2本角も併せて鬼の彷彿とさせる。

性能
 頭部「ペルソナバーサーク」の顔のデザインは鬼で、青い模様は「フェイスバーサーク」と呼ばれる。ペルソナは仮面のことで心理学では人格。
 バーサークは北欧神話における戦士を意味する。パーカーは半袖、カラーは水色と黒。パーカー部はカラーリングや細部以外はゴーストの基本形態であるオレ魂に酷似している。

必殺技

オメガドライブスペクター
イカイガン!スペクター!オメガドライブ

 ドライバーのレバーを1回引いてから押し込むことで発動。背後に巨大な目の紋章を出現させ、そのエネルギーを右脚に纏い強力なキックを放つ。第31話では左腕にエネルギーを纏わせ、ネクロムと共に周囲の敵にパンチを放った。
 眼魔世界の軍服を着たマコトが変身した個体は、第37話ではネクロムスペクターと同じくガンガンハンド・銃モードからエネルギー弾を放っているほか、回し蹴りも使用した。
 第38話ではエネルギーを纏ったガンガンハンド・ロッドモードで攻撃している。第11話ではオメガファングも披露した。

メガスマッシュ
 ガンガンハンド・ロッドモードの必殺技。劇中未登場。ヒーローショーでは使用しているほか、「このあとすぐ」には待機音と共にロッドモードを振るうバージョンがある。ゲーム作品では『ガンバライジング』や『バトライド・ウォー 創生』にて使用可能。

ダイブ・トゥ・ディープ!

「俺は負けん…!友の為に!!」

ゲンカイガン!ディープスペクター! ゲットゴー!覚悟!ギ・ザ・ギ・ザ!ゴースト!!

スペック

身長:208.5cm
体重:129kg
パンチ力:23.5t
キック力:26.5t
ジャンプ力:ひと跳び41.9m
走力:100mを5.2秒

概要
 「眼魔の世界」から持ち帰ってきたディープスペクターゴースト眼魂で変身する強化形態。第28話より登場。ガンマイザーの力の一部を利用し、強大な戦闘能力を発揮する。
 眼魂の特性上、精神状態が暴走する危険も孕んでおり使用者に凄まじい負担がかかる。だが、そんな描写は一度もなかった。恐らく常人が使うには危険と思われる。

外見
 頭部「ペルソナアビサル」の顔のデザインは刻み目のある複眼「フェイスアビサル」。アビサルは深淵や深海を意味する。パーカーは半袖、カラーは銀と紫。
 シルバーのトランジェントは、紋章が赤く装飾が増えた。手足に刃が追加。全身各部を形成する微小金属体はより性能を高めた「クァンタムマインド」に変化している。
 二本のアンテナブレード「ケイオスウィスプホーン」は大型化。両肩には胸の赤いブレストクレストと同じ紋章が存在する。

戦闘能力
 パンチ力はスペクターの素体と比べ約4倍 キック力は約2.5倍に上昇。パワー面は大幅に強化された。しかしジャンプ力は1.1m低下しているなど、俊敏性はやや低下。専用武器・ディープスラッシャーを使用してオールラウンドに立ち回る。
 グレイトフル魂すら苦戦したガンマイザー・ファイヤーと互角に戦える。ドライバーから全身にエネルギー供給される特殊発光粒子「レイヴァニッシュ」を纏った攻撃や必殺技は、グレイトフル魂と同様に対象となる敵の存在を影も形もなく分解・消滅させる。

特殊武装
 アンテナブレードも「ケイオスウィスプホーン」にパワーアップ。必殺技の破壊力に相当するプラズマエネルギー「ペインフルスパーク」を放って相手を蒸発させられる。
 腕部と脚部に装着されたクァンタムマインド製の刃「クァンタムレイザー」は物質を分解する特殊な粒子で覆われ、地球や眼魔世界にあるほぼすべての物質を切断する。
 ディープスペクターのトランジェントが素体となる派生形態にゴーストチェンジが可能。名称は「ディープスペクター ○○魂」となり、ウィスプホーンは通常の形状となる

能力
 深層の部分である心理的・精神的な側面に関係する能力を数多く有する。幻影を生み出し撹乱する、恐怖と絶望を与え行動不能にする、特殊なオーラで仲間の心を奮い立たせるなどの芸当が可能。
 苦痛に抗うマコトの意志に応じてパワーが更に増幅する。これに各部分の構成材質「クァンタムマインド」が呼応して形状や性質が変幻自在になる。変身者の激しい怒りや感情の昂ぶりを起爆剤として、異界の深淵に繋がるエネルギーゲートを開くことが可能。

ディープスラッシャー
 ディープスペクター時に用いる剣型の専用武器。ソード・ブラスターの2つのモードに変形する。ガンガンハンドと同様にゴーストドライバーから出現する。
 外見や機能、各部の名称的に闘魂ブースト魂のサングラスラッシャーと同系統の武器であり、出力は1.5倍に上昇している。細部の造形やカラーリングが異なる。

ソードモード
 剣をモチーフとした近接戦形態。『クァンタムソリッド』製の刃『クァンタムインフェルノ』は地球上のほぼ全ての物体を切断できる。
 熱と光で構成されたエネルギーの刃による斬撃で敵を蒸発させることも可能。ガンガンセイバー以上の力を発揮する。

ブラスターモード
 銃をモチーフにした遠距離戦形態。銃身の『クァンタムデプスバレル』からプラズマエネルギーによる強力な光線を放つ。調整次第では一点集中のビーム射撃や火炎放射のようなエネルギー射撃、エネルギー噴射などのも変化できる。

必殺技
 サングラス型のセーフティユニット『ギガシェイド』内の『デュアルアイソケット』に眼魂を2つ装填し『オブリタレイトリガー』を引くと眼魂のエネルギーを抽出・増幅し、反応炉で1つに混ぜ合わせることで必殺技が発動する。
 通常の眼魂を2つ装填した場合は『ハゲシー! ハゲシー!』という待機音が流れ、ギガシェイドを閉じると『ダイカイガン!』の音声が鳴る。
 スペクターゴースト眼魂とディープスペクターゴースト眼魂を眼魂することで、『メガハゲシー! メガハゲシー!』や『キョクゲンダイカイガン!』というように音声が変化する。

必殺技

ギガオメガドライブ
ゲンカイイカイガン!ディープスペクター!ギガオメガドライブ

 背後に巨大な目の紋章を出現させ、そのエネルギーを右脚に纏い強力なキックを放つ。第37話では回し蹴りを使用した。
 ディープスラッシャー装備時は、ソードモードでは刀身に紫色の炎を纏わせ、すれ違いざまに一閃し切り裂く。ブラスターモードでは紫色のエネルギー弾を高速で連射する。もしくは紫色のビームを発射する。

 ゲキコウモード(ゲキコウスペクター)
ゲンカイダイカイガン!ゲキコウスペクター! デッドゴー!激怒!ギ・リ・ギ・リ!ゴースト!闘争!暴走!怒りのソウル!!

概要

 ディープスペクターゴーストドライバーを操作することで2段階目の「ゲキコウモード」へ変身した強化形態。ゲートから引きずり出した強大な力を利用する。
 只でさえ強力なディープスペクターの力が限界まで高まっており、ジャイロが変身した眼魔ウルティマを倒せるほどの強さを発揮できる。

戦闘能力
 背中に両肩の装甲「サイファーゲイトショルダー」を模した巨大な翼が生え、飛行能力を獲得する。この翼は敵の攻撃を受け止めるバリヤーとしても、分離させて敵にぶつける攻撃手段としても使用可能。
 データカードダス「仮面ライダーバトル ガンバライジング」内ではディープスペクターが必殺技「デプスダイバー」でこの姿になり登場。ゲキコウスペクターに変身した後、ディープスラッシャーで空中へかち上げ、バックブリーカーで仕留める。

リスク
 変身音声からも分かるように、暴走や死の危険性も考えられる事から『諸刃の剣』とも言われている。だが、実質最終話の49話まで暴走する事はなかった。
 死亡しそうになるような描写も何かしら使う度に危険が増すような描写はなかった。その後のMOVIE大戦やVシネマでも真相は明かされなかった。

必殺技

ギガオメガドライブ
キョクゲンダイカイガン!ディープスペクター!ギガオメガドライブ

 ドライバー操作で発動。飛翔しつつ紫色の電撃を纏い、パンチかキックのいずれかを放つ。パンチの場合、ドリルのように回転しながら突進するパターンもある。

 シンスペクター
「あんたの間違いは俺が正す!」

セブンシンカ! シンカイガン!シンスペクター! プライド!グリード!ラスト!ラース!エンヴィー!グラトニー!スロウス!ブレイク!デッドリーシン!!

概要
 Vシネマ『ゴースト RE:BIRTH 仮面ライダースペクター』に登場。スペクターの最強形態自分の出生の秘密を知り、7つの罪を認め、それを背負い生きるという覚悟により生まれたシンスペクターゴースト眼魂で変身する。
 「シン」は英語で罪を意味する「sin」から来ている。この他に深海マコトの『』や真実の『真』などにも掛っていると思われる。
 トランジェントを経由するのではなく、マコト自身が直接パーカーゴーストを纏う形で変身する。変身音を和訳すると「傲慢!強欲!色欲!嫉妬!怠惰!七つの大罪を打ち砕け!」という意味になる。

外見
 ムゲン魂にスペクターの要素を落とし込んだ姿。白をベースとしたムゲン魂と比べると、水色を主体とした色使いになっている。全身各部はムゲン魂と同質の微小金属体で形成されており、未知の力を秘めている。
 撮影用スーツはヒーローショーなどのアトラクションで使用されたムゲン魂のスーツの改造だが、グローブ部分のみアップ用のムゲン魂から流用している。

活躍
 武器はガンガンハンドディープスラッシャーを用いる。6枚の翼を展開して飛翔や攻撃に利用する。戦闘力は非常に高く、ダントンが変身したエヴォリュードと互角に渡り合い、父への想いと生き様を見せつけた。
 『小説 仮面ライダーゴースト ~未来への記憶~』では、本形態に変身したことでマコトは医学や科学の知識に目覚めたという影響が語られている。

必殺技

デッドリーオメガドライブ
シンダイカイガン!シンスペクター!デッドリーオメガドライブ

 発動方法はこれまでの形態のオメガドライブと同じ。背後に青い6枚の翼を展開して上空に飛翔。巨大な目の紋章を出現させ、そのエネルギーを右脚に纏う。
 そして真下へと急降下して強力なライダーキックを放つ。作中では急降下から命中するまでにスローモーションの演出がなされている。
 ガンバライジングではアイコンスキャンチャンスや低レアリティのカードで発動すると6枚の翼がなく、ムゲン魂の「ゴッドオメガドライブ」の色違いのような演出になっている。

シンダイカイガン!××!

 以下の必殺技は、ドライバーのレバーを1回引いてから押し込むことで発動。技名はそれぞれ七つの大罪に因んでおり、主にガンガンハンドやディープスラッシャーの各モードを用いて攻撃する。

エンヴィースラップ
 右腕のオーラを纏ったガンガンハンド・ロッドモードで痛烈な打撃を叩き込む。オメガスマッシュの上位技。『嫉妬』の力。なお、後日談で天空寺タケルが言っているが、嫉妬とは憧れの裏返しである。

ラストバレット
 ガンガンハンド・銃モードの幻影を大量に出現させ、エネルギー弾の一斉掃射を浴びせる。オメガスパークの上位技。『色欲』の力。
 色欲の技なので「父への愛が胸を貫く」とコメントされることがある。一部では本編マコトの迷台詞から「カノン(銃)がいっぱいだー」とコメントされる。
 劇中ではエヴォリュードの胸部を貫き穴を開けたが、すぐに再生された。後の『スペクター×ブレイズ』では眼魔ウルティマを圧倒しているため、決してこの技が弱いのではなく、ダントンの防御力が桁外れなだけ。

スロウスグレイブ
 ガンガンハンド・鎌モードを振るい、凄まじい引力を持った三角錐を放って敵を圧壊する。オメガファングの上位技。『怠惰』の力。
 怠惰ゆえか、相手から一切の自由を奪い捕縛する能力を持っている。しかし、自分の信念の為に前に進み続けた男には全く通用しなかった。

グラトニーバイト
 両足に魔獣の鰐のようなエネルギーを纏わせ、敵を喰らう蹴りを立て続けに放つ。ブラカワニコンボの蹴り技に似ている。『暴食』の力。
 「兄弟たちの命を喰らい生きた」ということなのだろう。『スペクター×ブレイズ』では眼魔ウルティマに吸収された4人のカノンたちを救出した。

プライドフィスト
 両腕にエネルギーを纏わせ、猛烈な勢いで突進しながらのラッシュを見舞う。傲慢』の力。テメーは俺を怒らせたと言わんばかりのラッシュは、マコトのプライドの高さを思わせる。

グリードスラッシュ
 ディープスラッシャー・ソードモードの刀身にエネルギーを纏わせ連続で斬りつける。ギガオメガ斬りの上位技。『強欲』の力。「眼魔世界を救う」という欲ゆえの技なのだろうか。

ラースフレイム
 ディープスラッシャー・ブラスターモードから、業火のエネルギー弾を連続発射する。ギガオメガ弾の上位技。『憤怒』の力。エヴォリュードに対しては全弾外れている。オメガドライブ発動前に言った台詞から、父の全てを憎み切れなかったため。

備考
 キリスト教における七つの大罪は時代ごとに数や認識がコロコロ変わっており、現代では遺伝子改造・人体実験環境汚染・社会的不公正・貧困・過度な裕福さ・麻薬中毒が該当するとカトリックは定義している。
 麻薬を除いた全てが眼魔世界およびマコトの出生に関わっている。環境汚染、不公正、過度な裕福さはアランやアリア、アカリの尽力で是正されてきているが、物語開始段階ではまだまだ問題とされていた。

ゴーストチェンジ一覧

 ツタンカーメン
ピラミッドは三角!王家の資格!!

「俺の邪魔をする奴は許さない。それが誰であってもだ!」

スペック

身長:202.5cm
体重:97.5kg(118kg)
パンチ力:5.9t(23.1t)
キック力:10.6t(26.8t)
ジャンプ力:ひと跳び43.5m(42.4m)
走力:100mを4.4秒(4.1秒)

※()内の数値はディープスペクター ツタンカーメン魂時のもの。

概要
 ツタンカーメンゴースト眼魂で変身する派生形態。第5話より登場。初使用時点ですでに入手済み。ニュートンアイコン同様生成経路は不明。パーカーは袖なし、カラーは青緑色。
 頭部「ペルソナファラオ」の顔のデザインは一対の鎌を模した複眼「フェイスデュアルサイス」。ファラオは古代エジプトの君主の称号、サイスは鎌を意味する。
 ファラオが代々祭具として使っていたとされる鎌剣ケペシュや、ツタンカーメンの死因とされる説のひとつ、鎌状赤血球症がモチーフではないかと思われる。

 ガンガンハンド鎌モードを武器とした斬撃技が得意。「ネメスフード」から生み出す威光による敵の硬直や布地部分メジェドコート」や両肩の「エンシェントショルダー」から発揮される空間の歪みを生み出せる。
 磁力での高速化や、パーカーに刻まれた目からの怪光線を放つ。ガンガンハンド・鎌モードを振るい、時空の狭間に敵を封印できる。
 エジプトでは『死者の書』に代表される特殊な死生観を持っているなど、神秘的な話題には事欠かない為、実にエジプトらしい能力ではある。

 コブラ型のゴーストガジェット。第3話より登場。日用品型のガジェットモードでは携帯電話となり、通話やメール、撮影ができる。
 逆探知や通信傍受、ジャミングやハッキング、記録映像の自動補正や空中投影なども可能。ゴーストのガンガンセイバーとの合体も可能だが劇中未使用。

 活躍は劇中では殆ど見られないが、隠密行動を得意とする。「ヴェナマスファング」で敵を攻撃するなどして支援する。牙には相手を内部から分解する強力な神経毒があり、機械に咬みついた場合はウィルスデータを流し込む。

 ガンガンハンド・ロッドモードと合体することで鎌モードに変形する。ビジュアル的にはコブラケータイをガンガンハンドが握っているように見える。
 「クァンタムソリッド」製の刃「サイスエッジテイル」はあらゆる物体を切断し、更には周囲の空間をも切り裂く。

ディープスペクター
 第35話に登場のディープスペクターからゴーストチェンジしたツタンカーメン魂。ディープスペクターのボディを素体としたことで、戦闘能力が飛躍的に向上。眼魔スペリオル達の襲撃からタケル達を守るために変身した。
 ディープスラッシャーを得物としており、ソードモードによる接近戦を得意とするアクションフィギュア・GC(ゴーストチェンジ)シリーズでも、ディープスペクターの素体にツタンカーメンゴーストを装着する事で再現可能。

必殺技

イカイガン!オメガファング!

 ドライバーにガンガンハンド・鎌モードをアイコンタクトさせ、トリガーを引くことで発動。ピラミッド型のエネルギーを発射後、敵をブラックホールの中に吸い込む。
 内部に漂うカッターのようなもので攻撃して爆殺させる。第22話ではアデルが変身した眼魔ウルティマを一時的に閉じ込めた。第36話ではピラミッドをカッターのように発射して敵を切り刻んだ。
 通常形態ではそのまま敵を切り裂き、周囲一帯を切り払う。第11話で使用。マシンフーディーグンダリの背を登った時に頭部を切断して撃破した。
 
ギガオメガ斬り
キョクゲンダイカイガン!ギガオメガギリ!

 ディープスラッシャー・ソードモードにスペクターゴースト眼魂とディープスペクターゴースト眼魂を装填して発動。背後に巨大な目の紋章を出現させ、そのエネルギーを刀身に収束させて敵を斬り裂く。

エンシェントカース
 ガンガンハンド鎌モードをブーメランのように連続で投げ付け、トドメに敵の背後に回り込んでガンガンハンド鎌モードで切り裂く。ガンバライジング限定技。

備考
 実はツタンカーメンとピラミッドに直接の関係性は無い。ツタンカーメンが生きていた(及び亡くなった当時の)時代では、墓荒らしを防ぐために遺体を王家の谷と呼ばれる郊外の地にひっそりと埋葬する習慣があった。
 よって彼がピラミッドに埋葬されたわけでも建造に携わったわけでもない。「メジャーな偉人」というチョイスとして仕方ないことではあるのだが。

 ノブナガ魂
我の生き様!桶狭間!!

「俺は力など借りない。支配して、俺のものとして使う!」

スペック

身長:214cm
体重:99.5kg(120kg)
パンチ力:6.1t(23.9t)
キック力:10.8t(27.3t)
ジャンプ力:ひと跳び42.5m(41.4m)
走力:100mを5.8秒(5.4秒)

※()内の数値はディープスペクター ノブナガ魂時のもの。

 ノブナガゴースト眼魂で変身する派生形態。初登場は第5話。第4話でノブナガゴーストアイコンから天空寺タケル横取りした。パーカーは袖なし、カラーは紫。
 頭部「ペルソナウォーロード」の顔のデザインは交差する二丁の火縄銃「フェイスデュアルアーキバス」。ウォーロードは将軍、アーキバスは火縄銃を意味する。後頭部のチョンマゲ「ヒナワファイアヘッド」は火縄銃の銃口を模している。

 信長が火縄銃を愛用したという逸話からか、ガンガンハンド・銃モードを使った遠距離戦を得意とする。その割には結構接近戦が多い。
 両肩の「テンカフォースショルダー」は装備している武器を複製・増産して目標に集中砲火を浴びせる。必殺技では大量のガンガンハンドが展開される。また。味方と情報共有し連携を高めるという集団戦に有効な機能を備えている。
 武将をモチーフとしているためか、講談社の「仮面ライダーゴースト げきとつ! 3だいライダー」では「スペクターの形態の中でも特に防御力に優れる」と記されている。

ディープスペクター
 第34話に登場のディープスペクターからゴーストチェンジしたノブナガ魂。ディープスペクターのボディを素体としたことで、戦闘能力が飛躍的に向上。現実世界に現れた眼魔ウルティマ眼魔スペリオル達を迎撃する為に変身した。
 ディープスラッシャーを得物としており、遠近両方の間合いに対応している。アクションフィギュア・GC(ゴーストチェンジ)シリーズでも、ディープスペクターの素体にノブナガゴーストを装着する事で再現可能。

必殺技

オメガドライブノブナガ
イカイガン!ノブナガ!オメガドライブ

 背後に巨大な目の紋章を出現させ、そのエネルギーを右脚に纏い強力なキックを放つ。第7話で初使用。

オメガスパーク
イカイガン!オメガスパーク!

 銃モードを大量に複製し、一斉射撃を行う。恐らく長篠の戦いにおける鉄砲の弾幕をモチーフにした技。しかし実際に三段の流れ作業があったという逸話は昨今否定されがち。

ギガオメガ弾
キョクゲンダイカイガン!ギガオメガダマ!

 ディープスラッシャー・ブラスターモードにスペクターゴースト眼魂とディープスペクターゴースト眼魂を装填して発動。銃口に紋章を浮かび上がらせ、強烈な紫色の弾丸を放つ。

天下千挺
 無数に分裂したガンガンハンドに指令を下し、敵を蜂の巣にした後にガンガンハンド銃モード本体による一射でトドメを刺す。ガンバライジング限定技。

ゴースト「エジソン…?!」

エレキ!ヒラメキ!発明王!!

スペック

身長:207cm
体重:100.5kg(121kg)
パンチ力:5.7t(22.3t)
キック力:10.3t(26t)
ジャンプ力:ひと跳び42m(40.9m)
走力:100mを6秒(5.6秒)

※()内の数値はディープスペクター エジソン魂時のもの。

概要
 エジソンゴースト眼魂で変身する派生形態。初登場は6話。第5話でタケルのエジソンゴーストアイコンを深海マコトが強奪した。頭部「ペルソナインベンター」の顔のデザインは電球「フェイスライトバルブ」。インベンターは発明者を意味する。
 パーカーは半袖、カラーは黄色と銀色。頭部の左右には放電装置「フィラメントシャフト」がある。ゴーストと比べると、額の角「ウィスプホーン」が2本になる。

性能
 羽織ったグリッターコートは浴びた電流吸収する力を持ち、両肩のフリッカーショルダーで増幅させることで攻撃に転用する。
 特殊能力として、パーカーから頭部に電気刺激を与えることで思考力を活性化させることが可能。これによって新たな戦術や状況打開の為の様々な『ひらめき』を生み出す。また電気を吸収することが可能。

戦闘能力
 ガンガンハンド・ロッドモードで接近戦を仕掛ける。ロッドモードに帯電させ攻撃することで敵を感電させる。遠距離から電撃を飛ばすことも可能。ガンガンハンドで掴んだ相手に電流を流し込むこともあった。

ディープスペクター
 第39話ではディープスペクターの状態から変身。ディープスペクターのボディを素体としたことで戦闘能力が飛躍的に向上。
 強化前同様ガンガンハンドと電撃を用いて戦う。イゴールが従えていた眼魔ウルティマを撃破するために、ゴーストからエジソンゴーストアイコンを借りる形で変身した。

必殺技

オメガドライブエジソン
イカイガン!エジソンオメガドライブ

 背後に巨大な目の紋章を出現させ、強力な電気と共にそのエネルギーを右脚に纏い強力なキックを放つ。ディープスペクター時にて初披露した。

備考
 完全再現できる玩具は存在しない。DXゴーストドライバーではエジソンアイコンをセットするとゴースト式の待機音(バッチリミナー)になる。
 ゴーストチェンジシリーズやガンガンアクションシリーズなど、パーカーを着せられるフィギュアでも、角二本の頭部が存在しない。 

「やっと力を貸してくれたな、頑固な脱出王……」

マジイイジャン!すげぇマジシャン!!

スペック

身長:205cm
体重:312.5kg
パンチ力:8.7t
キック力:12.8t
ジャンプ力:ひと跳び43.2m
走力:100mを5.5秒

 フーディーニゴースト眼魂で変身する強化形態。第15話で初登場。通常のゴーストチェンジとは異なり、パーカーゴーストに変形したマシンフーディーを纏う。
 眼魂は当初から所持していたが、フーディーニはマコトのスタンスが気に食わなかったのか、非協力的だった。後にマコトがフーディーニの試練を乗り越えて「英雄に力を貸してもらう」という考えを持ったため、力を貸した。

 頭部「ペルソナイリュージョニスト」の顔のデザインはX字の鎖と中央に位置する南京錠「フェイスリストレイント」。イリュージョニストは奇術師、リストレイントは拘束を意味する。パーカーは袖なし、カラーは紺色。

 両肩は防御フィールドを発生させる「バインディングショルダー」が外付けされている(他の形態と異なり一体化していない)。
 2本の角が通常の「ウィスプホーン」からバイク正面に装備された「ストライカーホーン」にパワーアップ。より鋭く攻撃に適した形状になり、敵を察知する機能も向上。尾翼のように伸びる後頭部の「ラズリアビオニクス」は名前通り飛行をコントロールする。

 背中のマシンフーディー・グライダーモードの、回転カッターにもなる背中のタイヤをプロペラにして空中飛行が可能。これを活かした空中戦を得意とする。
 グライダーモードは背中に装着したままは勿論、分離してサーフボードの要領で乗って飛行することができる。月村アカリはその能力に疑問を持っていたが、フーディーニが飛行機に造詣が深かったことからの能力かもしれない。

 眼魂に封印された偉人よろしく、マジシャンのように脱出マジックを使った瞬間移動能力も有する。ラズリアビオニクスの機能により、遠隔操作で偵察や救出など様々な運用が可能。戦線離脱のために使われたこともあった。
 金属の鎖で武装していることもあって防御力が高く、サイキックハンターフードの働きで物事の本質を見抜くことが出来る回転翼の「シュトゥルムローター」は内部で「タイトゥンチェーン」を生成し、4基から射出することで標的を捕らえる。
 接近戦では表面に発生させたエネルギーブレードにより敵を切り裂く。平成ジェネレーションズ』でのギリルバグスターとの戦いでは、両腕から伸ばした鎖で攻撃した。

必殺技

イカイガン!フーディーニ!オメガドライブ

 グライダーモードの回転翼から4本の鎖を発射して敵を拘束した後、ドリルキックを叩き込む。第15話で初使用。

イリュージョングランドクラッシュ
 敵を鎖で雁字搦めにし、オメガスマッシュでトドメを刺す技。ガンバライジング限定技。

アラン「私を苛立たせるな、スペクター……!」

ヒウィゴー!覚悟!乗っ取りゴースト!!

アラン「これで私達は……“本当の友”になった……」

スペック

身長:204cm
体重:98.5kg
パンチ力:8.7t
キック力:12.9t
ジャンプ力:ひと跳び44m
走力:100mを5秒

概要

 アランに無理矢理変身させられた特殊形態。第17話にて、アランに無理矢理ネクロムゴーストアイコンをマコトのゴーストドライバーに装填されて強制的に変身させられたことによって誕生した。

外見
 パーカーは半袖、カラーは黒と黄緑。ネクロムのノーマル形態とは異なり戦闘の際にはフードを取らない。パーカーはネクロム、トランジェントはスペクターと同じ。
 顔全体はネクロムのノーマル形態とほぼ同じだが、頭部の名称は「ペルソナディペンデンス」に変わっている。アンテナブレードの「スゥイープホーン」はネクロムのメガウルオウダーから指令を受け取っている。

戦闘能力
 パンチやキックによる格闘戦のほか、ガンガンハンドによる武器攻撃を得意とする。ジャンプ力を除けば通常形態のスペクター魂を上回っている。
 一方、素体との相性の関係(あるいは後述の戦闘スタイルの事情)なのか、同じアイコンを用いた形態であるネクロム魂と比較すると全体的な能力は大きく劣る。変身中はマコトの意思が封じられてしまっているので、アランの指示がないと自発的に動けない。

 マコトの意志が殆ど消え去り、半ばアランの操り人形と化した状態だった。アランはこの状態のマコトを「自分と1つになった」「本当の友」と評している。
 第18話にて初めて天空寺タケル達の前に現れた際には彼の説得に全く応じず彼に襲い掛かったが、マコトの実の妹である深海カノンの呼びかけには少しだけ反応していた。

 完全には心を支配できていなかった。第20話でタケルとカノン、更にはマコトの所持していたゴーストアイコンたちによってネクロムゴーストアイコンを取り除かれたことで変身を解除させられ、ようやくマコトの元の意識を取り戻すことが出来た。同時に、ネクロムゴーストアイコンもアランの元へと戻された。

必殺技

オメガドライブネクロム

イカイガン!ネクロム!オメガドライブ

 背後に巨大な目の紋章を出現させ、そのエネルギーを左脚に纏い強力なキックを放つ。初使用時では、カノンの呼びかけによって不発となった。第20話では通常のオメガスパークを放った後にオメガドライブでも発動した。

オメガスパーク

イカイガン!オメガスパーク!

 ドライバーにガンガンハンド・銃モードをアイコンタクトさせ、トリガーを引くことで発動。銃モードの銃口に黄緑色のエネルギーを収束し、砲弾として撃ち放つ。
 初使用時では、射線上にカノンが割って入ったためネクロムに制止された。『ガンバライジング』ではオメガスマッシュが必殺技になっている。

 ガンガンハンドをアイコンタクトさせて発動。ネクロムの紋章から緑色の拳型エネルギーを発生させ、敵を押し潰す。劇中未使用のガンバライジング限定技。

備考

 玩具版『メガウルオウダー&ネクロムゴーストアイコン』の取り扱い説明書には『仮面ライダースペクター ネクロム魂』と記されている。『ガンバライジング』公式サイトでは「ネクロム魂」の名称が用いられている。
 このフォームが誕生したきっかけはマコト役の山本涼介氏がこの登場回の前後に撮影スケジュールが確保出来なかった(ある舞台公演に出演していた)ため。
 玩具のゴーストドライバーの音声に「乗っ取りゴースト!」があった事から着想を得て誕生した。アクションフィギュア・GC(ゴーストチェンジ)シリーズでもスペクターの素体にネクロムゴーストを装着する事で再現可能。

 ピタゴラス
三角の定理!俺の言う通り!!

ピタゴラス魂の力…見せてやる! 三・角・形!!!」

スペック

パンチ力:9.5t
キック力:13.7t
ジャンプ力:45m
走力:100mを5.4秒

概要
 ピタゴラスゴースト眼魂で変身する特殊形態。超バトルDVD『一休入魂!めざめよ、オレのとんち力!!』に登場。TV本編には登場せず。ガンバライジングでもアイコンスキャンで登場する。
 頭部の顔のデザインは無数の三角形「フェイスジオメトリカルデルタ」。パーカーは袖なし、カラーリングは白と金色。パーカーの各所には金色の三角形の装飾が備わり、三角形のエネルギーを発する。

戦闘能力

 勉強したり三角定規を振り回すことで鍛えられる、三角の力を使って戦う。発射されたエネルギーが何かに当たると飛び散り、ピタゴラスイッチのような装置群が形成される。装置の動きに連動し、付近に設置された爆弾などで敵にダメージを与える。

必殺技

オメガドライブ

イカイガン!ピタゴラスオメガドライブ

 右腕から金色に輝く巨大なエネルギー弾を投げ飛ばす「ピタゴラスマッシュ」を発動する。『幼稚園』付録のピタゴラス眼魂は『てれびくん』付録の一休眼魂と同じく「クアッドアイリス」の必殺技の絵柄が表示されない。映像でも一休と異なりこちらは不明だったが、後に『てれびくん』のページで絵柄が判明した。

トライレイズ

 連続でパンチを繰り出す。ガンバライジングの下位技(拳)に当たる技。なおピタゴラスは史実においてもボクシングの名手であったとされており、普通に能力を活かしている技のように見えなくもない。

備考

 ピタゴラスゴーストのCG自体はデザインがあり誌面にも掲載されたが、劇中の変身シーンでは省略され未登場。元は『ガンバライジング』用にデザインされた形態。

レジェンド魂

 ダブル
二人で一人!ガイアメモリ!!

「さぁ…お前の罪を数えろ!」

概要

 ダブルゴースト眼魂で変身する特別形態。ネット版『伝説!ライダーの魂!』第2話「W編」に登場。初変身の際にはダブルの決め台詞である『さぁ、お前の罪を数えろ!』もしっかり再現していた。
 基本カラーは&Wのサイクロンジョーカーを模したパーカーを纏った姿。パーカーは左右でカラーが異なる。
 Wの角の付近にはスペクターの二本のウィスプホーンが付いている。そのため元になったWのマスクとはやや印象が異なる。

活躍
 緑色の風を纏った蹴り主体の素早い格闘が得意。現世に甦ったテラー・ドーパントを撃破した。映画『仮面ライダー1号』ではメタルシャフトも使用。ノバショッカー戦闘員と戦った。
 後にマコトが自分の罪を数え、しかもその名を冠した形態(=上記のシンスペクター)に変身した事実を踏まえると、余りにも皮肉すぎる形態である。
 
必殺技

オメガドライブ

イカイガン!ダブル!オメガドライブ

 緑色の旋風を纏いながら空中で何度も回転し、加速をつけて跳び蹴りを放つ。映画『仮面ライダー1号』では旋風に包まれながら上昇した後、「ジョーカーエクストリーム」を放った。真っ二つに割れるところもしっかり再現している

ファントムガスト

 ガンバライジングでの必殺技。風を纏った回し蹴りを数回相手に浴びせる(WCJのサイクロンブローと演出が同じ)。

 オーズ
メダル奪った!タカ!!トラ!!バッタ!!

概要

 オーズゴースト眼魂で変身する特別形態。ネット版『伝説!ライダーの魂!』第5話「オーズ編」に登場。オーズのタトバコンボを模したパーカーを纏った姿基本カラーはマスクもオーズのタカヘッドを模したもの。
 オーズと同様、コアメダル動物の力で戦う。獣のごとき徒手空拳で戦う。第6話「ウィザード編」ではメダジャリバーを使用。現世に甦った恐竜グリードを撃破した。
 映画『仮面ライダー1号』では両腕にラクローを出現させてノバショッカー戦闘員を次々と蹴散らした。

必殺技

オメガドライブ
イカイガン!オーズ!オメガドライブ

 赤・黄・緑の3色のリングを潜り抜け、「タトバキック」を放つ。背面に赤い翼のエフェクトが出る。必殺技の発動時は『仮面ライダーOOO』本編でオーズが必殺技を放つ際の掛け声である『セイヤーッ!』の台詞を発する。

オーズキックレイス

 ガンバライジングでの必殺技。翼のエフェクトがかかり空高くジャンプしてキックを浴びせる。なお、オーズタトバコンボのタトバキック(今の所5弾のチェインフィニッシュキャンペーンでのみ見ることが出来る)と演出が同じ。

 フォーゼ魂
スイッチ押した!宇宙キター!!

「宇宙キター!」

概要

 フォーゼゴースト眼魂で変身する特別形態。ネット版『伝説!ライダーの魂!』第4話「フォーゼ編」に登場。変身や必殺技の際には、仮面ライダーフォーゼが変身した後に叫ぶ「宇宙キター!」の台詞を発する。フォーゼのベースステイツを模したパーカーを纏った姿。
 基本カラーは喧嘩殺法頭突きではでぶち当たる。ロケットモジュールを駆使してを猛スピードで飛び回って戦う。現世に甦ったサジタリウス・ノヴァを撃破した他、ノバショッカー戦闘員との戦いを繰り広げた。

必殺技

オメガドライブ
イカイガン!フォーゼ!オメガドライブ

 左足にドリルモジュールを召喚してフォーゼの代名詞たる必殺技「ライダーロケットドリルキック」を叩き込む。仮面ライダー1号』では、ロケットモジュールで大気圏外までぶち上げたノバショッカー戦闘員ライダーロケットドリル宇宙キックを放っている。

ホロウジェットロケット

 ガンバライジングでの必殺技。右腕にロケットモジュールが現れてそのまま相手にロケットモジュールのジェットの推進力で突進する(フォーゼベースステイツのモジュールアタック・ロケットと演出が同じ)。

ガンバライジング限定レジェンド魂

 アギト
カイガン! アギト! 目覚めし魂!神々の話!

 アギトゴーストアイコンを用いてゴーストチェンジした姿。基本カラーは。マスク部分は仮面ライダーアギトグランドフォームがモチーフとなっている。アギト同様目覚める魂の力を用いて戦う。必殺技はアギトソウルインパクト。

カイガン! ディケイド! 読み込むカード!顔がバーコード!

 ディケイドゴーストアイコンを用いてゴーストチェンジした姿。基本カラーはマゼンタ。マスク部分は仮面ライダーディケイド基本フォームがモチーフとなっている。
 ディケイド同様様々な世界のライダーの力を用いて戦う。必殺技はファントムアタックライド空中にカード型のオーラが現れ、ジャンプしてオーラを突き抜けながら相手にキックを浴びせる(ディケイドのディメンションキックと演出が同じ)。

劇中の活躍

 初登場
 眼魔の地球侵攻に加担するかたちで地球へと帰還。第3話でタケルの戦闘の様子を撮影。第4話でノブナガゴーストを横取り。第5話から本格的に登場した。大天空寺でタケルと初めて顔を合わせた。当初タケルは正体が分からず、軽く礼をするだけだった。
 その後逃走するマシンガン眼魔を追跡するゴーストを強襲してバイク戦を展開。エジソン魂に変身したゴーストをノブナガ魂で迎え撃ち撃破。変身を解いた後タケルからエジソン眼魂を奪い取った。

 カノンの復活
 眼魔とゴーストの戦いに乱入して眼魔を倒す。マコトは眼魂を奪うため、虎視眈々とタケルを付け狙うようになる。第8話にてマコトとカノンの正体が判明。
 第11話ではタケルやマコトから眼魂を強奪して15個揃えた西園寺がグレートアイを呼び出す。だが資格を持たない西園寺は拒絶されて消滅。代わりにグレートアイの中に吸い込まれたタケルが自身の死すらも厭わずにカノンを生き返らせる。
 元の姿になって戻ってきたカノンを抱きしめたマコトは、涙ながらにタケルに感謝を述べて「お前は甘い」と言いながらも和解。共闘の道を歩む。昔の仲に戻り、直後の戦闘でも抜群のコンビネーションを見せた。

 ネクロムスペクター
 アランを裏切ったことの罪悪感を抱える。「けじめをつけなければいけないことがある」と言いタケル達とは距離を置いているが、タケルがピンチに陥った際は救援に駆けつけてくれる。己を犠牲にしてでもタケルを生き返らせると心に決めている。
 第17話ではナイフ眼魔との戦闘中、ネクロムに襲撃されて倒れる。無理矢理アランにネクロム眼魂をドライバーにセットされ、ネクロムスペクターへと強制的に変身。アランに操られてしまう。
 第20話でタケルとカノン、マコトが持つゴースト眼魂たちのおかげで、アランの洗脳から解放される。そしてタケルと共にアランを退かせた後、 自身の肉体は眼魔の世界にあるという事実を打ち明かした。

 アランと和解
 眼魔の世界へ向かい、自身を育ててくれたアリアに礼を言い、アデルと決別した。だが大帝であるアドニスが暗殺され、その罪がアランに着せられていることを知る。
 生身の肉体となり傷だらけになったアランを庇う形で、自身の身体を取り戻すことは叶わないままアランの力でタケルと共に人間世界へ帰還。
 第23話では反逆者として追われる身になったアランに食事を与えるなどして面倒を見る。しかし、刺客として現れたジャベルに致命傷を負わされる。アランに「想いは繋がるんだ」と言い残すと消滅し、眼魂が砕け散った。

 ディープスペクターに変身
 第27話では眼魔の世界で目覚めて自分の身体を取り戻す。イーディスと再会。ディープスペクター眼魔を託されて手に取る。タケルやアランと合流して人間世界へと帰還。
 第28話では追ってきたガンマイザー・ファイヤーと対峙すべく、ディープスペクターに変身。これを撃破する。第29話以降はタケル、アラン、大天空寺の面々らと共に眼魔の野望を阻止すべく戦い続ける。

 コピーマコ
 第36話でガンマイザーに生み出された眼魔幹部の衣装を纏ったマコトのコピーが出現。幾度となく交戦する。敗れて消滅するコピーのマコトだったが、その度に復活。
 「お前は本当に『自分が本物だ』と言い切れるのか?」等と意味深な言葉を投げかけられたり、胸を押さえ苦しむ、気絶するなど精神的・肉体的に追い詰められていく。アデルの傘下には、マコトのコピーが無数に並んでいた。
 第43話で今まで倒されたガンマイザー逹が一斉に復活し、第45話では遂にコピーマコトも本物のマコト同様ディープスペクターの力を獲得。第46話では本物のマコトと全く同じ服装になった。

 終盤
 第47話ではタケルたちの前からを姿を隠しCマコトの行動を監視。この時のCマコトはディープスペクター眼魂によって、本物のマコトの思考を読み取れるようになっていた。「友達」や「仲間」という言葉に感化されつつあり本物のマコトに限りなく近づいていた。
 その後も引き続きCマコトを監視していたが、ガンマイザーからカノンたちを守るためCマコトと共闘。パーフェクト・ガンマイザーの攻撃からタケルを庇い瀕死の重傷を負うが、Cマコトが一体化することで傷が完治した。
 最終話では父の遺志を継ぐ事を決意。タケルの誕生日を祝った翌朝、アランの手助けのためにカノンやアランと共に眼魔世界に旅立った。

 Vシネマ
 最終話の後日談を描く、マコトが主役のVシネマである『仮面ライダースペクター』にて、アラン、カノンと共に眼魔の世界に旅立った後の話や、アランとの出会いから友情に結び付いたエピソード、そしてもう一人のマコトについて描かれた。
 真の父親であるダントンに正体を明かされる。カノンを落石から身を徹して庇い、自分を人間として扱ってくれる上に、賛同者たちに救いの手を差し伸べるダントンを信じるようになり、アランと対立する。
 二人は戦い、マコトが辛くも勝利。アランは重傷を負い倒れる。だが、マコトはダントンの狂気を垣間見る。自分の過ちを痛感し、細々と自分の罪を数えた。

  • ダントンの理想を信じてしまった罪
  • 眼魔世界の人々を危険にさらした罪
  • アランを手にかけた罪
  • 仲間を信じなかった罪
  • 兄妹(失敗作)の未来を絶った罪(この時、自分の手で兄妹たちをガンガンハンドで射殺した)
  • ダントンの罪
  • ダントンを信じたマコトの弱さという罪

 7つの過ちを認めそれを背負い生きるという覚悟により出現した『シンスペクターアイコン』によりマコトはシンスペクターに変身。ダントンを撃破した。
 ラストでアランが演説を行う中、アリアとともに間近で見届けるカノンとは対照的にマコトは彼の下へは戻らずにどこかへ歩き出した。
 心を鍛えてくれた父・天空寺龍厳しかったけれど、自分を育ててくれた父・深海大悟自分をこの世に生み出してくれた父・ダントンの思いを繋いで生きていく。

 小説版

 ダントンの言っていた力が完全に覚醒。自分に組み込まれていた様々な知識や能力(相手の傷を癒すなど)を使って眼魔世界の住人たちを救うべく世界を放浪しているらしい。

客演での活躍

 超スーパーヒーロー大戦
 作品内のゲームでもある『超スーパーヒーロー大戦』内でのトーナメント戦の決勝戦にてチームゲンムのチームメンバーの1人として登場し、アオニンジャー(手裏剣戦隊ニンニンジャー)と戦った。
 当初はエグゼイドチームの候補にも挙がり、その実力を知っていた永夢も乗り気だったが、そこにアオニンジャーが割って入ってしまい候補から外されてしまった。
 決勝戦でアオニンジャーと対峙した際は敗北寸前まで追い詰められるも、ガンガンハンド銃モードによる反撃で彼を倒し、辛うじて勝利をもぎ取った。

 仮面ライダージオウ
 EP14にて、2015年のマコトが登場。現代(2018年)からタイムマジーンで飛んで来たタケルが、アナザーゴーストの誕生を阻止する。
 タイムジャッカーのウールは、アナザーウォッチを介して複数の眼魔コマンドを召喚する。そこにこの時代のマコトも駆けつけてスペクターに変身。現代のタケルもゴーストに変身して、共に眼魔コマンドの集団を全滅させた。
 2018年のマコトがアナザーゴーストの事件に関わっていないため、2015年のマコトも事情は把握していない。現代のタケルが去り際に「こっち(2015年)のタケルによろしく」と告げた際も困惑の表情を示していた。

備考
 アナザーゴースト誕生による改変後の歴史および2018年の彼の状態は不明。眼魔世界の有無にもよるが、人間界出身ではない彼の出自を考えるに「存在していない」「人間界との接触がない状態で存在」のどちらかかと思われる。
 比較的立場が近いフォーゼの歌星賢吾は改変後も存在していたため、普通の人間として人間界に存在している可能性もゼロではない。
 アナザーライダーの事件には一切関わっていない。ジオウのTV本編に登場したレジェンドの中では唯一ジオウのキャラクター達と全く絡んでいない。

シーン
 マコト兄ちゃんスターターセット」とファンから言われている。一切の前触れも無くいきなり現れて「フッ!ハッ! タケル!どうして変身しない!!」と叫んだ。
 、「ああ!」、「変身!」、「俺の生き様…見せてやる!ハァッ!」、「タケル…これは一体どういう事だ?」、「…お兄ちゃん?」、「こっちのタケル…?」というセリフ群や上述した登場や行動は多くのゴースト視聴者から「完璧なマコト兄ちゃんムーヴ」と比較的好評であった。

カメンライド
 第42話では仮面ライダーディエンドにより仮面ライダーブレイブと共に召喚され、アナザージオウⅡが呼び出したアナザーゴーストを撃破した。
 ディエンドを含めて3人共に青色の2号ライダーという共通点があり、オマケにこの2人はディエンドに召喚される前に原典の変身者が登場している。
 再生怪人とはいえディエンドや他のライダーとの連携無しで初の単独での怪人撃破を達成。扱いとしては相当破格である(ディエンドの召喚ライダーは基本的に牽制や足止めがメイン)。

 『仮面ライダースペクター×ブレイズ
 TTFC会員限定作品。小説版以降のマコトが登場。ダントン一派の残党たちに彼の「究極の生命体」としての肉体を狙われており、残存していたカノンの姉妹(コピー)がマコトを誘き出すためのエサとして使われていた。
 このことを察知して兄をこれ以上苦しませたくないと密かに眼魔世界から来訪した本物のカノンがブレイズと共に眼魔スペリオルと対決するも、奮戦虚しくカノンの姉妹たちはスペリオルに吸収される。そこへマコト本人が皆を取り戻すために駆けつける。

戦闘
 「(究極の生命体になることが)ダントン様が追い求めた夢だ!」と叫ぶ残党たちを「あの人は青い空を見て満足そうに消えていった」と一蹴。タッセルから預かったスペクター激昂戦記ライドブックを倫太郎に授けた(カノンの危機もタッセルから直接聞いて知った)。
 妹と共にスペクターに変身。シンスペクターになると、グラトニーバイトによってコピーカノンたち4人を全員救出。カノンスペクターとのオメガドライブでスペリオルを打倒した。
 激闘の後はコピーカノンたちの前でも「みんな俺の妹だ」と温かく迎え入れ、タケルとも久方ぶりの再会を果たした(この時、本編と同様「カノンがいっぱいだー」という迷言も発している)。

矛盾
 タッセルはワンダーワールド以外の現実世界には干渉できない。そのため、タッセルからスペクター激昂戦記ブックを受け取っていたマコトというのは設定ミスとも見られる。
 だがタッセルはマコトに真っ白な謎の空間で激昂戦記ブックを預けている点や、マコトは普通の人間ではないため、通常のセオリーが通用するかは怪しい。

ゲーム作品

 ガンバライジン
 バッチリカイガン1弾時点で玩具付属カードの先行登場を経て、バッチリカイガン2弾より本格的に参戦。基本形態と同時にツタンカーメン魂とノブナガ魂もいずれも表面、バースト面にてLRで登場。
 ゴースト同様、ゴーストアイコンとの連動によりゴーストチェンジ&能力アップと、ゲキレツ眼魂によるゲキレツゴーストアタックの発動が可能だった。劇中ではエジソン魂にゴーストチェンジをしていたが、エジソンゴーストアイコンを使用しても能力アップのみ。
 バッチリカイガン3弾ではフーディーニ魂が参戦したがLR枠ではない。バッチリカイガン4弾ではネクロムゴーストアイコンに乗っ取られた形態であるネクロムスペクターがSRで参戦。『伝説!ライダーの魂キャンペーン』ではアギト魂、ディケイド魂、ダブル魂、オーズ魂、フォーゼ魂も参戦。

以降
 バッチリカイガン5弾ではディープスペクターがLRで参戦。6弾ではバーストすると親友とチェンジするLRT(レジェンドレアタッグ)枠で登場。BK2弾のLRの通常形態の表アビリティは、ND3弾のLR(EX)マッハの後継と呼ぶにふさわしいテクニカルゲージアップ持ち。
 さらにRP5以下の条件さえクリアすれば、これといったデメリットも無い上同時にバーストゲージも上がる。トリッキータイプなので不利な時にはAPも伸ばせる、両面剣アイコンという具合にかなりの使い勝手の良さである。
 ガシャットヘンシン5弾ではシンスペクターがSRで登場。ズバットバットウ3弾ではアップデートでシンスペクター専用システム「シンダイカイガンルーレット」が実装。ズバットバットウ4弾ではシンスペクターがLRで登場。新必殺技や新規音声も収録された。

 バトライド・ウォー創生
 DLC専用キャラとして参戦。フォームチェンジは無く、必殺技で一瞬だけノブナガ魂、ツタンカーメン魂になる。
 ツタンカーメン魂のオメガファングはピラミッド状のエネルギーを爆発させる、オメガスマシュはガンガンロッドを巨大化させたようなエネルギー体で敵を薙ぎ払うなど、ゲームオリジナルの技になっている。
 仮面ライダーゴーストと同じく「英雄の極意」というスキルを持ち、ゲージが溜まった状態で必殺技を使用すると能力が強化される。

アメトーク
 2016年11月27日に放送されたバラエティ番組「アメトーーク」にて仮面ライダー芸人が取り上げられた際に、2号ライダーの紹介コーナーでなぜかスペクターではなくネクロムが紹介されるという珍事が発生。
 広義の意味ではネクロムも2号ライダーと言えなくもない事や、ネクロム役の磯村氏も「ネクロムは3号、2号はスペクターです」と訂正されたが、視聴者からは総ツッコミを受けた。

─────────────────────

 以上です。これで紹介を終えます。

QooQ