今回解説する仮面ライダーは斬月及び斬月・真です。
「戦いに意味を求めてどうする? 答えを探しだすより先に、死が訪れるだけの事」
【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
- 呉島貴虎
- 概要
- 性格
- 正義感
- ポンコツ具合
- 優しい面
- 人物関係
- 呉島光実
- 葛葉絋汰
- シド
- 備考
- 仮面ライダー斬月
- 概要
- 外見
- 戦闘能力
- 装備
- ★ロックシード
- ★戦極ドライバー
- ★無双セイバー
- 必殺技(全形態共通)
- ★無刃キック
- ★無双斬
- ★無双ショット
- 備考
- アームズ一覧
- メロンアームズ
- スペック
- 概要
- 外見
- メロンディフェンダー
- 活躍
- 復活
- 必殺技
- スイカアームズ
- スペック
- 概要
- 活躍
- ジンバーメロンアームズ
- ウォーターメロンアームズ
- 概要
- 外見
- ウォーターメロンガトリング
- 活躍
- 備考
- フォーゼアームズ
- スペック
- 概要
- カチドキアームズ
- 概要
- 備考
- ハイパーバトルDVDオリジナルアームズ
- ガンバライジングオリジナルアームズ
- メロンアームズ
- 仮面ライダー斬月・真
- スペック
- 概要
- 外見
- 各部名称
- 装備
- メロンエナジーロックシード
- ゲネシスドライバー
- 創世弓ソニックアロー
- 戦闘能力
- 変身者交代
- 復活
- 必殺技
- 備考
- 劇中の活躍
- 序盤
- ヘルヘイムの秘密
- スカラーシステム
- オーバーロードインベス
- 生存
- 帰還
- 二度目の生存
- 最終回
- Vシネマ仮面ライダー斬月
- 『仮面ライダー斬月』-鎧武外伝-
- ガンバライジング
- 斬月
- 斬月・真
- バトライド・ウォーシリーズ
【無双シーン】
呉島貴虎
『仮面ライダー鎧武』の登場人物。読み方はくれしまたかとら。仮面ライダー斬月の変身者。年齢26歳。一人称は『私』又は『俺』。ユグドラシル・コーポレーションの重役の息子。呉島光実の兄。初登場は第2話。演者は久保田悠来。
概要
物語の舞台、沢芽市を統括・支配している巨大企業『ユグドラシルコーポレーション』の主任。研究部門プロジェクトリーダーを務める。
自分より歳上の社員達を顎で使える程の権力を持つ。黒のスーツとジャケットの胸に飾った鮮やかな緑のポケットチーフがトレードマーク。
プロジェクトマネジメントや空間の裂け目の向こう側に存在する異世界『ヘルヘイムの森』の謎を解き明かすため専門の研究班の編成・護衛・インベスの掃討を自ら担当し、黒影トルーパーの陣頭指揮も行う。
性格
寡黙であまり感情を表に出さず、近づきがたい雰囲気を漂わせる。目的のためなら手段は選ばない冷血漢。徹底した合理主義者で、瑣末な事柄に煩わされることを嫌う。
冷徹さの根底には『この世界は基本的に残酷であり、理由の無い悪意に満ちている』というネガティヴな価値観がある。その『真理』に無頓着な者や降りかかる理不尽と戦う覚悟を持たない者は生きる資格すらないと考えている。
正義感
父親から教えられたノブレス・オブリージュの精神を地で行く確固たる意志と強い責任感を持っていて、力なき者たちを護ることを義務としている。秩序と平和を護ろうとする意志自体は揺るぎ無い。
リスクを伴う新型変身ベルトの被験体に真っ先に立候補。その際に重傷を負っており、その際の傷が未だに残っている。
『俺は人類の未来を切り拓く』とドライバー開発者の戦極にも決意を表明している。自分を裏切ったシドの最期にさえも悲しみの色を見せる、一度は自身を裏切った湊耀子を許すなど、情に篤い一面も持つ。
欠点
身内には致命的に甘い。仲間に対して厳しく接することが苦手。それが戦極凌馬やシド、弟の光実の水面下での裏切りを許す結果に繋がってしまった。
凌馬が自分を完全に見限って独自の計画を進めており、シドや耀子が自分ではなく凌馬にこそ従っていること、光実によるスイカロックシードの窃盗や凌馬が独断で進めているオーバーロードの調査に気づかなかった。
注意不足
最高機密であるはずの戦極ドライバーを自宅に持ち帰った挙句、部屋のドアを開けっ放し/トランクの施錠もしない状態で放置。事前に釘を刺されていたのに、戦極ドライバーを破壊してしまう。
自宅から車で会社に向かう際に、後部座席に乗り込んだ実弟に気づかずそのまま会社まで送る、機密情報満載のパソコンをログオフもせずに席を外し、部外者(実弟)にそれを見られた挙げ句いくつかのデータを持ち出された。
悪癖
気に食わない事に目を向けられない。プロジェクトアークやスカラーシステムに対する考えなどの現実主義がたたって、自発的な変化が根本的に欠けている。最初に得た情報だけで即断し、自分から新たな手段を探さない。
最初のスタンスにいつまでもこだわり変化を躊躇ってしまう。劇中ではオーバーロードの存在を知って計画の変更を命じるなど、ある程度の柔軟性は見せているが、「オーバーロードに会って人類を守ってくれるよう説得する」というプラン自体は葛葉紘汰の案の流用。
内輪で物事を解決しようとする行動原理が根底にあり、戦極の情報に踊らされ、外部企業と協力・提携することでプロジェクトアークの範囲や規模を拡大するというセカンドオピニオンの発想を欠いたことで、結果的に事態の悪化の片棒を担いでしまった。
使命感
リーダーの資質はあるが視野が狭いため、司令官よりも専ら前線に立つ現場監督に向いている。仲間内ではやや軽視されていたり足元を見られていた部分も大きかったが、その気高さと実力は他のメンバーの暴走への抑止力・ストッパーとして機能。
状況を好き勝手にかき乱す凌馬やシド、独自の目的を持つ耀子や光実の行動を制限される目の上のタンコブとして認識されている。最後の一線を防衛していた。
現に中盤、一時退場した途端、状況が急速に悪化。凌馬たちは自身の欲望を剥き出しにし、シドの裏切り行為と独走から連鎖して結果的に世界中のユグドラシルが崩壊した。
ロシュオが彼を助けたのも、その境遇が自分と重なるものだった事でシンパシーを感じたからなのではないかとされている。
人物関係
呉島光実 / 仮面ライダー龍玄
過去
貴虎の弟。過保護で多大な期待と愛情を寄せる。いずれユグドラシルで働くようにと諭している。将来自身の右腕になる存在に育成するべく弟の人生設計には余念が無い。
両親が仕事で長らく海外におり、少年時代からほとんど弟の教育を担っていた。そのため自分が弟の手本になる事に気負いすぎており、結果的にはそれが逆効果となっていた。
余程人間味のある姿を見せる機会が無かったのか、Vシネマ版では食事の際に朱月藤果と思い出を懐かしみ、和気あいあいとしている場面を光実から「初めて見た」と言われる程だった。
序盤
学業に集中させ、成績の順位や進学についてなど多忙な中でも相談する時間を作ろうとしていた。ただその実態は『自身の敷いたレールに従って成功することのみが人生の正解だ』という窮屈で押し付けがましいもの。
光実は本心では兄の期待を煙たがっていた。光実が内心では自らの教育方針に反発していること、自分なりの生き方を探してビートライダーズに加わっていることに気づかない。
「一番信じてはいけない相手を信じてしまう」と評される始末。シドが光実に戦極ドライバーを渡したこと、光実が自分に隠れてアーマードライダーをしていたことに気づいてもほとんど咎めずに許すなど甘い。
中盤以降
光実がユグドラシルの計画に携わるようになってからもこの齟齬は解消されない。現状維持のために仕方なく二重スパイめいた動きをしているだけの光実を真実と戦う覚悟を決めていると過大評価。
身内贔屓はしないといった矢先にドライバー奪取の条件は問わないと非常に寛容なノルマを出したり、兄の欲目が裏目に出ていた。
己の野心を追う凌馬の管理下に光実を遣ったことで壁が生まれる。36話では本心で向き合った結果、殺し合うことになる。最終的に光実が勝利したが、その後は彼の幻影に悩まされ、錯乱する様子も見られた。
紘汰が戒斗を下してから3か月後、海で救助された貴虎の看病をしていた。複雑な表情をしながらも、貴虎が目を覚ました際にはハッとした顔を見せた。
メインライターの虚淵玄いわく『絋汰と同じ理想を持つが挫折した反面教師』の位置付け。当初は敵対しており、理由のない悪意を教えた。後に和解。人類を救うため、共にオーバーロードと接触を図ろうとする。
光実に敗れて昏睡していた貴虎の夢の中に現れる。「今の自分が許せないなら、新しい自分に変わればいいと光実に伝えてほしい、その為にあんた自身も生まれ変わってくれ」と伝えて回復させた。
ビートライダーズ
覚悟も責任感も持たないおちこぼれの集まりであるビートライダーズを『無軌道で社会に何の貢献もしないクズども』と見下す。
彼らをプロジェクトのための実験対象として、戦極ドライバーを用いたアーマードライダーの戦闘テストのモルモットとして扱っていた。だが戦極ドライバーを手放した後は大事な保護対象であり精密検査を受けさせるべきだと提案。
ヘルヘイムの果実を食べた初瀬に対して即座に『おい、吐き出せ!』と叫ぶ。初瀬をインベスにしてしまった責任の一端を感じて思い悩んでいた。
シド / 仮面ライダーシグルド
貴虎の部下で錠前ディーラー。 渡された資料を確認すらせずに末端処理をシドに丸投げしていた。元軍人である凰蓮・ピエール・アルフォンゾというイレギュラーな存在にドライバーが渡った時にはそれを危険視され詰められていた。
また、光実に一式を渡していたことをバレた際には怒られていた。後に他の二人と共に裏切る。ロシュオに圧倒的な力量差で殺されたときは驚きを隠せていなかった。
ユグドラシル一般職員
仲間には基本的に温かく接し、カリスマも持つ。直属の部下たちからは「呉島主任」と呼ばれ慕われている。
鎧武がスイカアームズでインベスを蹴散らし部下たちを救ったとき、部下の1人が勘違いをして「さすが呉島主任だ!」と言ったことがあるが、この発言からその圧倒的な戦闘力は部下たちの強い信頼を得ていることが窺える。
備考
演じる久保田氏は『仮面ライダー THE NEXT』に出演していた。エピローグで『CRぱちんこ仮面ライダー ショッカー全滅大作戦』を打っていた最中にChiharu怪人態に襲われる男性を演じていた。
特撮とは関係無いが、『戦国BASARA』で伊達政宗役を演じている。本作への出演が決まった際には、パイロット監督を担当した田﨑竜太が嘗て手掛けた『実写版 美少女戦士セーラームーン』を観たそうである。ラット役の小澤廉氏のブログによると、兄さんが普段着ているスーツは撥水性が凄く、水を弾きまくるらしい。
仮面ライダー斬月
「誰かを信じて共に歩む。それが……それが私のノブレス・オブリージュ。それが私の変身だ」
概要
貴虎が変身するアーマードライダー。1号とされている鎧武以前から活動していた。本編初登場は第2話だが変身シーンは第10話で初公開された。
第1話の合戦シーンでは、北軍の武将として緑の初級インベスやスイカアームズヨロイモードを率いて東軍と西軍の戦いを静観する姿が描かれている。
その存在を公に知られていない為、単に「白いアーマードライダー」と呼ばれている。変身ポーズは右手に持ったロックシードを「変身」の掛け声と共に起動。上空に投げ落ちてきたところをキャッチしすぐさまドライバーに装着、カッティングブレードをおろす。
外見
モチーフは鎧武や黒影と同じく和風。神聖さと威圧感を感じさせる純白のライドウェアが特徴。手足には羽翼を思わせるパターンが入っている。素体は頭部とカラーリングを除けば鎧武と同型である。
鎧武と同じく目の部分の名称は「パルプアイ」、カブトの前立ては「フロントブレード」と呼ばれる。頭部の名称も鎧武と同じ法則で「◯◯カブト」となる。額の鉱石「ヒイロシグナル」が特徴。
戦闘能力
他のアーマードライダーとは一線を越える実力を持つ。紘汰によれば「能力を知り尽くした上で鍛えている感じ」らしい。
最も古いライダーだが、ドライバーに錠前をセットして変身するというシステム自体は後続のライダーと同一なため、性能が劣っているわけではない。
純粋な地力では他のAクラスのロックシードで変身するライダーを上回る。苛烈な攻撃と鉄壁の防御を兼ね備えた万能タイプの戦士。貴虎の戦士としての経験値と無慈悲さが加わり、素人上がりのビートライダーたちでは太刀打ちできない。
身体能力
豊富な戦闘訓練と実戦経験、卓越した身体能力と戦闘センスを持つ。4話では、ヘルヘイムの森でデビューしたばかりの鎧武を襲って戦意を喪失させている。
作中かなりのアーマードライダーを撃破しており、自身の性能が劣っていても格上相手に善戦または勝利などしている。
普通ならあっけなく死ぬような状況に陥っても生還するなど悪運も強く、絶体絶命のピンチにあっても生き延びる強い生命力が特に評価されている。斬月の勇姿に見惚れて戦意が削がれていたとは言え、戦闘のプロである凰蓮を下している
敗北
仲間の裏切りや動揺によって心が乱れていた時がほとんど。正面から貴虎を一方的に打ち倒したのはフィフティーンやメガヘクスといったラスボス格ぐらい。
フィフティーンは他の平成ライダーと互角以上に戦える程の猛者で、メガヘクスはオーバーロードインベスに匹敵するほどの怪人。図らずともフィフティーンとメガヘクスの株も上がると言う事態になっている。
装備
戦極ドライバー
本作の仮面ライダーが変身に使用するベルト。戦極凌馬が開発した。変身する際の待機音はホラ貝。シドが見込みのある若者に供与した六基とは別に、物語開始時から既に貴虎が登録して使っている。初期型で帯の色はイエロー。
初めて装着した際にはバックル左側のプレート「ライダーインジケータ」に斬月の横顔が描かれる。使用者認証機能により最初に装着した者しか使うことができない。
変身中にブレードを再び倒すことで、倒す回数に応じて(1回)「スカッシュ」(2回)「オーレ」(3回)「スパーキング」の3段階の必殺技が発動する。
変身
バックル中央の格納ベイ『ドライブベイ』にロックシードをセット。パワーの放出に耐えるだけの強度を持つ。ロックシードと戦極ドライバーの間でエネルギーのやり取りを行う接続用コネクター。
アーム部『ロックオンアーム』でロックシードを固定。力を解放する際に、パワーの暴走を防ぐ。ブレード状のスイッチ『カッティングブレード』を降ろすことで、セットしたロックシードがオープン。力を解放して効果を発揮。変身が実行される。
ベルト部
ベルト部『フォールディングバンド』でドライバーを保持。普段はドライバーのバックル部分に折り畳まれて収納されているが、装着者の体型に合わせて自動的に伸縮する。
収納用ブロック『バンドシェルター』がバンドを格納。上部には装着を解除するための「リフトオフスイッチ」が設けられている。
装着した人物の生体データ登録と認証を行うセンサーユニット『パーミッションユニット』は最初に装着した人物の生体情報が自動的に登録されるため、登録外の人物が装着しても変身出来ない。
本来の役割
ヘルヘイムの環境下で人類が生き残るための生命維持装置。食すとインベスに変貌してしまう有害なヘルヘイムの果実をロックシードに変え、ドライバーにセットする事で栄養分を無害な形で取り込める。
装着者がヘルヘイムの果実を手に取ると、果実のエネルギー量に応じたグレードのロックシードに自動的に組成変換する。これにより果実が入手できる環境においては、戦闘と並行して新たなロックシードを入手可能。
だが実はゲネシスドライバーを開発する為のいわばプロトタイプであること、凌馬自身にとってヘルヘイムでの人類生存は建て前でしかなく、自身の開発したドライバーで人間を超えた存在を創り出すためのステップの一段階に過ぎなかった。
○量産型(研究員用)
ヘルヘイムの奥地でロシュオから手渡される。デェムシュによるユグドラシルのBC襲撃事件の折、レデュエが研究員の一人から拝借したもの。
その機能はロシュオから「良く出来ている」と評された。カッティングブレードがないため変身は不可能。だがロックシードによる栄養補給の機能は使えるため、餓死orインベス化の危機は回避できた。
○量産型(黒影トルーパー用)
『MOVIE大戦フルスロットル』の鎧武編にて、光実が撃破したメカ黒影から持ち帰ったもの。当初はフォールディングバンドが銀色で、フェイスプレートはブランク状態だった。
貴虎が装着し、メロンロックシードが生成された瞬間、プレートに斬月の顔が浮かび上がった。実はプレートに顔が浮かび上がるシーンは本作が初である。
無双セイバー
斬月の基本武装。片刃の直剣。鍔部分には斬月の紋章が刻まれている。銃撃装置が組み込まれており、状況に合わせてセイバーモードとガンモードを使い分けることが可能。
刀身『ハモンエッジ』は名刀、妖刀と呼ばれる世界中の刀剣の構造を解析し、現代の最先端技術で大幅に改良し切れ味と強度が向上。
グリップ『パワーセルグリップ』内部には大容量のパワーセルが内蔵。エネルギーを供給する。格納ベイ『ドライブランチ』にロックシードを装着することで必殺技を放てる。
ガンモード
鍔は銃になっており、遠距離戦も可能。スライドスイッチ『バレットスライド』を引いて弾丸を装填。引き金『ブライトリガー』を引いて『ムソウマズル』から弾丸を連射する。
エネルギーゲージ『エナジチャンバー』は高出力時に強く発光、またガンモードでの残り弾数を表示する。こまめに再装填しないとすぐに弾切れになる。
備考
手足の羽根のような模様は、本作の初期案が鳥+戦国武将モチーフだった頃の名残。鎧武も鷹の羽のようなパターンが入っている。
子供達にトラウマを植えつけたようで、第10話の斬月を見た子供たちから『かめんらいだーめろんにおいかけられるゆめをみた』と言わしめたという逸話が残されている。
アームズ一覧
ソイヤッ! メロンアームズ 天・下・御・免!
「この世界は理由のない悪意がいくらでも転がっている……」
スペック
身長:206cm
体重:109kg
パンチ力:10.2t
キック力:13.0t
ジャンプ力:ひと跳び24m
走力:100mを6.1秒
概要
メロンロックシードを戦極ドライバーにセットして変身する基本形態。ロックシードを右手で高く放り投げてキャッチ。その後ドライバーにはめて変身する。ロックシードのシリアルナンバーはL.S.-04。クラスはA。
36話にて斬月・真の反撃を受けた際に戦極ドライバーと共に破壊された。『MOVIE大戦フルスロットル』の鎧武編では、舞が託したヘルヘイムの実から生成する。
外見
モチーフは和の鎧。アーマーや複眼の色は黄緑。鎧武と同じ順序で甲冑の装着が行われる。上半身がマスクメロンの外皮のように細かい網目が走った薄緑色の甲冑で覆う。
肩部装甲は「メロウスリーブ」、胸部装甲は「メロウラング」と呼ばれる。頭部の「メロウカブト」にはメロンの蔕のようなユニット「パラピークステム」を装備。側頭部には「リバーサルアーム」があり、後頭部はヘルメット状の装甲「メロウアーマー」で保護。
戦闘能力
攻守一体の大盾『メロンディフェンダー』と無双セイバーの組み合わせによる攻撃と防御のバランスが取れた白兵戦に死角は無い。
第11話ではヘルヘイムの森に侵入した全アーマードライダーを次々に圧倒した。逃げ腰のグリドンを息もつかせぬ連続攻撃で秒殺、バロンの新アームズの鉄槌を物ともせずに跳ね返し真正面から撃破。
色目を使ってきたブラーボを一刀両断無双セイバーのモード切替えとディフェンダーの投擲により、龍玄をオールレンジで完封。引き際を知らない黒影を滅多切りして勢い余ってドライバーまで破壊した。
復活
以降は斬月・真に出番を奪われる。だが、36話にて光実が変身する斬月・真との決着を着けるべく再び変身。スペック差を無視し、自らの技量で斬月・真を圧倒した。しかし情に流されてトドメを刺せない。反撃を喰らい、変身ツールを破壊され、海に吹き飛ばされた。
『MOVIE大戦フルスロットル』の鎧武編では光実が持ち帰ったメカ黒影の戦極ドライバーと、舞が託したヘルヘイムの実から生成したメロンロックシードで再度変身可能となった。
メロンディフェンダー
メロンアームズ専用のアームズウェポン。マスクメロンの表皮を模した大型の盾。斬月の装甲部と同じ質感。センサーになる赤い鉱物「ライニガン」が特徴。
上側の丸いバッテリーユニット「タイインガ」が、防御した物理攻撃やエネルギー攻撃を吸収・蓄積。ライニガンから下に伸びる発振器「カネサスマタ」の機能により電磁シールドを形成する。
攻撃性能
両サイドに月牙状の刃「ソクトウエン」、先端部に槍の穂先のような突起「ハサイシン」を備える。盾以外にも、一枚の巨大なブレードとして接近戦をしたりブーメランのように投擲に用いることも可能。
登場回数の少なさもあるが、同体格のインベスを1メートル近くかっ飛ばすマンゴーの一撃すら軽く防ぐなど、正面から突破されたことは未だない。
必殺技
メロウブラスト
ソイヤッ! メロン・スカッシュ!
カッティングブレードを1回倒して発動。メロンディフェンダーにエネルギーを纏わせて投げつける。TVシリーズでは未使用。
『MOVIE大戦フルスロットル』の鎧武編にて使用された。デューク相手に使用しあっさり弾かれたものの、本命の無双セイバーの間合いに踏み込むだけの時間を稼ぐ事に成功した。
無刃キック
ソイヤッ! メロン・スカッシュ!
カッティングブレードを一回倒して発動。劇中未使用。シティウォーズで初めて使用され、足に緑色のエネルギーを収束して放つオーソドックスなライダーキックになっている。
無双斬
ソイヤッ! メロン・スカッシュ!
カッティングブレードを1回倒して発動。エネルギーを込めた無双セイバー・セイバーモードで敵を切り裂く。斬月がTVに出てから9ヶ月目にして、36話にてやっと使用された。
オーレやスパーキングの必殺技は不明。無双セイバー・ガンモードの必殺技『無双ショット』もあるが劇中未使用。
ガンバライジング限定技
『月光閃』は無双セイバーを片手に連続で敵を切り裂き、居合斬りでトドメを刺す。『残月居合斬り』は無双セイバーとメロンディフェンダーの攻防一体の連撃から、居合斬りでフィニッシュ。
『無双円陣』は高速で敵に接近し、二段振り下ろし→逆袈裟斬り→なぎ払いのコンボから、回転斬りでフィニッシュ。
マンゴーアームズ
カモンッ! マンゴーアームズ ファイト・オブ・ハンマー!
概要
戦極ドライバーにマンゴーロックシードを装填して変身する派生形態。ハイパーバトルDVDのみに登場した。ロックシードのシリアルナンバーはL.S.-11。クラスはA。
鎧の色は紅と山吹色。全体的に花切りにしたマンゴーの果肉の意匠が見られ、下向きの2本角と大きなマントが特徴。腹部のアーマーは割れた腹筋のようにも見える。
各部に取り付けられたブロック型のメタルアーマーは、物理攻撃に対して高い防御力を発揮。鎧武・フレッシュオレンジアームズとの戦いでは、間合いに入った瞬間にマンゴパニッシャーを叩き込むという隙の無い戦法で優位に立った。
マンゴパニッシャー
マンゴーアームズのメイス型アームズウェポン。先端には強力な打突用スパイク「デッドポイント」を装備。頭部の「ブロックバスタード」と外側の「チップラウンジ」は、花切りにしたマンゴーの果肉に突起が付属した形状をしている。
シャフト部とグリップ部をしっかり持たないといけないほどの途轍もない重量を誇る鈍器であり、使いこなすには技量よりも純粋な腕力を求められる。
力任せに叩きつけられる質量攻撃を防ぐのは困難。表面が堅牢なアーマーで覆われた標的でも、衝撃を内部に浸透させ確実なダメージを沈め込む。
備考
DVDの選択項目ではブドウアームズ、イチゴアームズにも一度だけ変身。前者は銃より剣の方が使いやすいため、後者はかわいすぎるという理由から戦闘では使用されなかった。
ウォーターメロンアームズ
「私は自らが正しいと思う信念のために、この命を捧げる! 例えどれほど罪を背負おうと、人類を救ってみせる! 変身!」
ソイヤッ! ウォーターメロンアームズ 乱れ玉・ババババン!
スペック
身長:206cm
体重:111kg
パンチ力:17.1t
キック力:18.8t
ジャンプ力:ひと跳び25m
走力:100mを6.0秒
概要
戦極ドライバーにウォーターメロンロックシードを使用して変身する派生形態。Vシネマ作品『鎧武外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン』の「斬月」編に登場する
ロックシードのシリアルナンバーはPROTO-10。ウォーターメロン=スイカの名の通り、スイカアームズのプロトタイプにあたる。「君が無くしたスイカのロックシードの代わりだよ」として、凌馬から与えられた。
外見
形状はメロンアームズに酷似しているが、カラーリングや模様は小玉スイカをイメージしたものに変化。通常の斬月では金色だったパーツがメタリックレッドになっている。ライダーインジケータもフロントブレードが赤い専用のものに変化している。
戦闘能力
通常のアーマードライダーの小回りを維持したまま、攻防はスイカアームズの巨体と同等。ウォーターメロンガトリングを用いた攻防戦や砲撃戦を得意とする。
貴虎は無双セイバーも使用するメロンアームズの時とほぼ同じ戦闘スタイルを採用。ガトリングは機動力に欠けたり反動が大きいため無闇に使用せず、使いどころを見極めて使用している。途中からは斬月・真に変身している。
活躍
ユグドラシルの研究施設で仮面ライダーイドゥンに襲われた際に使用。ウォーターメロンガトリングと無双セイバーを駆使してイドゥンと戦った。
初めて使うアームズでも持ち前のセンスでなんとか食い下がるが、クラックを操り、ショートワープめいた攻撃を繰り返すイドゥンに次第に防戦一方となる。
貴虎は相手の動きを予測して、後ろから襲いかかってきたイドゥンにカウンターでガトリングをヒットさせた。その後は彼女に盗まれたメロンエナジーロックシードを取り返した為、トドメは斬月・真に譲ることとなった。
ウォーターメロンガトリング
ウォーターメロンアームズ専用の盾型アームズウェポン。形状はメロンディフェンダーに似ているが、全体の色や模様のイメージは小玉スイカ。ガトリング砲を下部に搭載。
重く頑丈な盾としては勿論、ガトリングから強力な光弾を連射することで遠距離戦にも対応可能。両側面部に装備された刃「サイドカット」で近距離戦にも対応できる。
その反面大型の武装故に取り回しに難があることや、貴虎ですら「威力はあるが、負担も大きい」と語ったように、ガトリング砲を扱うと使用者の身体に多大な負荷をかける。
必殺技
水華双撃
ウォーターメロンガトリングの連射と無双セイバーでの斬撃のコンボ。ガンバライジング限定技。劇中で必殺技を披露することはなかった。
備考
スーツは斬月・メロンアームズのアクション用スーツを改造した物(アップ用は残っている)。DVD・Blu-rayのジャケットにメロンアームズが載っているにも関わらず、本編に登場していないのはこのためである。
武器もメロンディフェンダーの改造品だが、『仮面ライダー鎧武 特写写真集 凱旋』では撮影の為に元に戻された。
フォーゼアームズ
ソイヤッ! フォーゼアームズ 青春スイッチオン!!
「宇宙キ……たと言っておいてやるか」
スペック
身長:206cm
体重:106kg
パンチ力:12.3t
キック力:13t
ジャンプ力:ひと跳び28m
走力:100mを5.7秒
概要
戦極ドライバーにフォーゼロックシードを装填して変身した姿。『戦国MOVIE大合戦』限定の特別形態。ベースステイツ準拠。
ロックシードは武神鎧武との決戦時に謎の少女から提供されたロックシードと武神フォーゼの形見のロケットスイッチが反応して生まれた。映画と本編の時系列が不明なのでテレビ本編でも持っているのかは不明。
戦闘能力
仮面ライダーフォーゼの能力を使うことができる。フォーゼ同様右腕にロケットモジュールを使用する。大気圏突入にも耐えられるほどの強度と耐熱能力を持ち、装着者の生命維持に優れたアーマーをまとっている。
蓮華座武神鎧武から生み出された怪人群を倒した後、仮面ライダービーストハイパー、アーマードライダーバロン オーズアームズ、アーマードライダー龍玄 Wアームズと共に必殺キックを放ち、ウツボカズラ怪人を撃破した。
必殺技
『ライダーロケットパンチ』は右腕にロケットモジュールを装備して繰り出す殴打。『ライダーロケットドリルキック』は左脚にドリルモジュールを装備して放つキック技。正式名称は不明。
スイカアームズ
スイカアームズ!大玉ビッグバン!
「あいにく無謀ではない戦いというものを知らなくてな!」
スペック
ジャイロモード
全高:2.37m
全幅:4.13m
重量:523kg
最高飛行速度:247.0km/h
ヨロイモード
身長:311cm
体重:523kg
パンチ力:33.2t
キック力:51.8t
ジャンプ力:ひと跳び3m
走力:100mを9.8秒
概要
スイカロックシードを戦極ドライバーに装填して変身する、スイカの鎧を装備した重装備形態。小説版にて登場。見た目や性能、武装のスイカ双刃刀など鎧武と同様。
ロックシードのシリアルナンバーはL.S.-10。クラスはA。鎧武のスイカロックシードは本来は貴虎の所有物であったため、以前にもスイカアームズを使用していた可能性がある。
活躍
セイヴァーとの決戦のために使用。劇中ではジャイロモードとヨロイモードを披露した。蓮華座偽神セイヴァーの攻撃で動力系に大きなダメージを受けたのち、無数の蔓に貫かれ大爆発を起こした。
ジンバーメロンアームズ
ミックス! メロンアームズ! 天下御免! ジンバーメロン! ハハー!
「これで終わりだ!」
概要
戦極ドライバーにメロンロックシード、戦極ドライバーに取り付けたゲネシスコアにメロンエナジーロックシードを装填して変身する形態。
小説仮面ライダー鎧武に登場。武器はソニックアローと専用アームズウェポン・メロンディフェンダーを使用する。イラストがないため正確な姿は不明。
活躍
メロンディフェンダーを足場にし、スイカアームズの爆発の勢いを利用して空中でのサーフィンを披露した。力場の変動を感知すると電磁シールドを展開させ敵の攻撃を防いだ。ジンバーメロンの固有能力は防御力特化と思われる。
必殺技
ライダーキック(正式名称不明)
メロンスカッシュ・ジンバーメロンスカッシュ!
カッティングブレードを一回倒して発動。メロンディフェンダーがメロン型のエネルギー体を形作り、斬月がシュートする。蓮華座セイヴァーを撃破した。
エネルギー刃
メロンオーレ・ジンバーメロンオーレ!
カッティングブレードを発二回倒して発動。ソニックアローのアークリムにエネルギーを込めて強烈な斬撃を放つ。
ソニックボレー
ソニックアローにメロンエナジーロックシードを装填して発動。ソニックアローの弦を引いてエネルギーをチャージし、強力なエネルギー矢を放つ。
カチドキアームズ
カチドキアームズ! いざ出陣! エイエイオー!
「決着をつけよう。雅仁!」
概要
戦極ドライバーにシン・カチドキロックシードを装填して変身する新たな最強形態。2019年3月に上演された舞台『仮面ライダー斬月 -鎧武外伝-』に登場した。鎧武版と違いロックシードの断面がメロン型。
トルキア共和国のアンダーグラウンドシティにおける戦いに際し、貴虎は「アイムに憑依した葛葉紘汰」からシン・カチドキロックシードを入手した。
外見
アームズの形状は鎧武のカチドキアームズに酷似。カラーリングは緑色で、カチドキ旗や胸部装甲に描かれているクレストも斬月の物に変更。
兜飾りの形状は元の三日月から満月を思わせるデザインへ変化している。ライドウェアをよく見てみると、斬月のものではなく斬月・真と同型となっている。
戦闘能力
火縄甜瓜DJ銃大剣モードとカチドキ旗を振るう。全身を覆う重装甲により突出した防御力を誇る。基礎戦闘力だけでも桁違いに高い。
カチドキ旗は敵の攻撃を振り払う防御機能を備えており、翡翠色の斬撃波を放てる。オーバーロードと化したかつての親友・鎮宮雅仁との死闘を制し、その地に生きる人々の未来を斬りひらいた。
後に『劇場版ジオウOver Quartzer』にも登場。ポスターから現れ、人々に襲い掛かろうとしたカッシーンの大軍相手に無双した。
「仮面ライダーグリドンVS仮面ライダーブラーボ」
鎧武外伝の第3弾。火縄甜瓜DJ銃だけでなく、メロンディフェンダーも使用。ただでさえ強力なカチドキアームズの守備がメロンディフェンダーによってさらに高まっている。
今作の黒幕である仮面ライダーシルフィーの放ったスパーキング技をメロンディフェンダーだけで難なく弾き返し、必殺技で一方的に打ち倒した。
火縄甜瓜DJ銃
カチドキアームズのアームズウェポン。読み方は「ひなわ テンカ ディージェイ じゅう」。鎧武の火縄大橙DJ銃の色違い。大橙銃ではオレンジ色の部分がグリーン、黒い部分がホワイト。「DJテーブル」はメロンの果肉のような黄色に変化。
使用者の斬月に合わせたカラーになっている。無双セイバーと接続するパーツのみ黒いまま(セイバーの黄色いスライドスイッチの上にくる部分)。
銃として使われたことはない。仮面ライダー図鑑では「巨大な剣としても使用可能」とあるため、大橙DJ銃同様出力調整スイッチ「DJピッチ」を操作すれば「大砲・火縄銃・マシンガン」の3モードでの運用もできる模様。
必殺技
甜瓜烈波(ガンバライジングより名称)
カチドキスパーキング!
カッティングブレードを3回倒して発動。2本のカチドキ旗に緑色の炎を纏わせ、連続で敵を殴りつける。鎧武外伝第3弾で披露。仮面ライダーシルフィーを撃破した。
甜瓜無双之太刀(ガンバライジングより名称)
火縄甜瓜DJ銃大剣モードで一太刀、二太刀浴びせ、トドメに突きを浴びせて引き抜く。
備考
限定フォームとしては珍しく、プレミアムバンダイでS.H.Figuartsが発売された。ソフト版特典として『仮面ライダージオウ』とのタイアップ商品『斬月カチドキアームズライドウォッチ』(舞台での貴虎の台詞を収録)制作が決定している。
これまで仮面ライダー斬月の最強フォームはジンバーメロン(または斬月・真)という扱いだったが、このカチドキの登場により更に更新される事となった。
仮面ライダー斬月・真
ソーダァ…メロン・エナジーアームズ
「ノブレス・オブリージュ…私は自らが正しいと思う信念の為に、この命を捧げる!」
スペック
身長:206cm
体重:109kg
パンチ力:14.3t
キック力:18.2t
ジャンプ力:ひと跳び24m
走力:100mを6.1秒
概要
ゲネシスドライバーにメロンエナジーロックシードをセットして変身する新世代アーマードライダー。ロックシードのシリアルナンバーはE.L.S.-04。透明の錠部、複数設置されたヒンジによる多方面への展開、無機質な音声が従来のロックシードと異なる。
名前とメロンモチーフのライダーという点は同じだが、変身ベルト・使用するロックシード・運用コンセプトと、実は全てにおいて斬月とは全くの別物である。
OPテロップでも斬月とは分けて表記されていた。他のゲネシスライダーとは違い、何故かアームズが回転し、果汁を撒き散らしながら変身者に被さる。
外見
他の新世代ライダー同様、ストローのようなパイプ型のモールドが目立つ。下地スーツは体側面が黒くなっている。青肉の斬月に対し、赤肉の夕張メロンがモチーフ。
新世代ライダーの共通武装・『創世弓ソニックアロー』を取り回しやすくするため、胸部の装甲「バリロンエナジーラング」や肩アーマーの形状は左右非対称で、弓道着を思わせるデザインとなっている。
ステアリングアイ(複眼)や右肩の装甲「バリロンエナジースリーブ」の半透明パーツには水滴や気泡を思わせる不規則な模様が閉じ込められている。ゲネシスドライバーによる変身の際に発声されるフルーツソーダ水のイメージを反映してのもの。
各部名称
扱いの上では斬月の後継機種であり、身体各部のパーツ名の一部も旧世代ライダーのそれを引き継いでいる。前立ては「ジョウゲンブレード」。「バリロンカブト」独自のパーツでは、側頭部装甲が「リターナーカット」、後頭部装甲は「ロンエナジーアーマー」。
一方で、新世代ライダーの額の鉱石は「ゲネティックシグナル」だが、斬月・真の場合は「ヒイロシグナル」のままである。
戦闘能力
新世代ライダーのフラッグシップ的存在。総合戦闘力は斬月を上回る強大なポテンシャルを有する。他の次世代ライダーとはスペック自体は大差ない。すでに斬月として他を圧倒していた貴虎であったが、より高い戦闘能力を手にしたことで無類の強さを発揮。
ソニックアローのおかげで近遠距離相手にも以前に比べ攻撃的に攻めることが可能。メロンディフェンダーが失われたことで防御面は低下するも、本体の装甲強度では勝る。
走力は旧・斬月と同等だがメロンディフェンダーがない分、こちらが機動力では優位にある。攻めに特化した武装故に完全に仮面ライダー斬月の上位互換というわけではなく、斬月戦では(変身者の実力の差もあり)攻守整った斬月には苦戦を強いられた。
活躍
初変身時は疑似空間にて、無数の黒影トルーパーに圧勝。13話では巨大化したインベスを楽々葬り去る。翌話ではバロンのバナナ突きをねじ伏せ、変身解除された戒斗を拿捕した。
鎧武・ジンバーレモンアームズに一度押されたことがあるが、その時の貴虎は鎧武をモニタールームに誘い出す為の行動だった為に手を抜いている状態だった(現に本人は余裕の態度を取っていた)。
一度、自分の攻めの流れに持ち込んでしまえば、デェムシュや格上かつ初登場補正のかかったカチドキアームズとも純粋な戦闘では五分に持ち込む。性能面では同格のシグルド・マリカの2人の奇襲を受け、袋叩きにされつつも粘って互角以上に立ち回る。
変身者交代
第28話にて凌馬達に裏切られ、貴虎は崖から突き落とされる。その際に、光実が彼のゲネシスドライバーとメロンエナジーロックシードを回収。以降光実が変身者となる。第43話にて凌馬が発動したキルプロセスによってゲネシスドライバーを破壊された。
復活
『MOVIE大戦フルスロットル』の鎧武編にて、メガヘクスに苦戦する貴虎。だが先の戦いで撃破したメカ凌馬が使用していたゲネシスドライバーと、光実から返却されたメロンエナジーロックシードを用いて、斬月・真が復活した。
この時、攻撃を喰らう寸前だった為か、通常はアームズと一緒に装着されるライドウェアが先に展開された。最終決戦では極アームズが召喚したメロンディフェンダーでメロンアームズばりの二刀流の戦闘スタイルをとっていた。
装備
ゲネシスドライバー
戦極ドライバーの運用試験から得たアーマードライダー達の戦闘データに基づき、ユグドラシル・コーポレーションの戦極凌馬が完成させた新型ベルト。ベースカラーは赤。モチーフは恐らく果物ジューサー。
第43話にて凌馬が発動したキルプロセスプログラムによってゲネシスドライバーが破壊されたことで、変身が不可能となった。
変身
エナジーロックシードをバックルの中央部「ゲネシスコア」にセットし、右部のグリップ「シーボルコンプレッサー」で絞ることでロックシードのエネルギーを開放。
抽出された液状のエネルギーがストロー状のバスキュラーダストを通り、バックル下部のシリンダー「コンセントレイトポッド」内に溶液が溜まり変身が完了する。変身後再びレバーを押し込むと「○○スカッシュ」、2回押し込むと「○○スパーキング」が発動する。
性能
従来のアーマードライダーを大きく上回る戦闘能力を発揮できる。使用者の危険度は戦極ドライバーの2倍。だが劇中で変身者が負担などに苦しめられる描写はなかった。
ドライバー自体の堅牢性も向上。同じ新世代型アーマードライダーの集中攻撃を受けても傷一つつかない。初期型の戦極ドライバーと違いイニシャライズ機能はない。ベルトとエナジーロックシードを入手すれば本来の所有者以外の人物も変身が可能。
創世弓ソニックアロー
新世代アーマードライダー共通の弓矢型の遠近両用武器。外見はアーチェリーのリカーブボウに近い。両端に付いた鋭いクリアブルーの刃『アークリム』で接近戦を仕掛ける。
刃にエネルギーをチャージして斬撃を放つことも可能。エナジーロックシードをエナジードライブベイにセットすることで必殺技が発動する。
射撃
エナジーロックシードをエネルギー源としており、供給可能である限り無限に矢として撃ちだせる。レーザーポインタ『エイミングスコープ』で標的を確認。
トリガーの『ノッキングドローワー』を引いて弦の部分の『ソニックストリング』を伸ばし、アローレストからエネルギーの矢を放ち射抜く。
エネルギー矢はホーミング機能を持たせた曲射など多機能な射ち分けが可能。射撃を頭上に放つと矢が果実型のエネルギーとなり、そこからエネルギーの矢が放射状に放たれ複数の標的に同時に攻撃を当てることもできる。
必殺技
ソニックボレー
ロックオン! メロンエナジー!
ソニックアローにメロンエナジーロックシードをセットして発動。標的を確認し、強化されたエネルギーの矢を相手に放って相手を消滅させる。
斬撃(名称不明)
ロックオン! メロンエナジー!
ソニックアローにメロンエナジーロックシードをセット、あるいはシーボルコンプレッサーを1回絞って発動。ソニックアローのアークリムにエネルギーを溜め、直接相手を切り裂くか、強力な斬撃の衝撃波を相手に放つ。
ライダーレボリューションではなぎ払い、振り下ろしの順に発射する技となっている(ただし発動方法はソニックボレーのそれ)。
無刃キック
メロンエナジー・スカッシュ!
シーボルコンプレッサーを1回絞ると発動。右足に黄緑色のエネルギーを送ることで跳び蹴りを行う。TVシリーズでは未使用。『MOVIE大戦フルスロットル』の鎧武編にて使用された。ゲネシスドライバーの玩具CMでは、スパーキング技として登場した。
備考
超全集の虚淵玄インタビューによると企画段階ではメロンではなくリンゴがモチーフだったようである。しかし、シナリオの題材が「禁断の果実」だったため、劇場版に登場するマルスまで伏せることとなったとのこと。
劇中の活躍
序盤
第4話にて森で葛葉紘汰と対面して圧倒。戦意を喪失して逃げ去る紘汰を無関心に眺めていた。以降はヘルヘイムの調査、市内に現れたヘルヘイム植物の駆除とその隠蔽に奔走する。第9話ではその姿を紘汰と光実に目撃され、クリスマスゲームの原因を作った。
第11話ではヘルへイムの森に入り込んだライダー達を斬月の姿で次々と撃破。龍玄と交戦中、インベスの暴走の連絡を受けて撤退。
黒影が事情を知らずゲームの一環と思って攻撃してきたことで現場に間に合わず、見下していた存在の鎧武に後れを取るばかりか、会社の秘密を一部知られる。
ヘルヘイムの秘密
散々ビートライダーズに煮え湯を飲まされたが、生来の優しさから彼らをいたぶろうとは考えず、捕まえた紘汰と戒斗の処遇について「ベルトを取り上げ、メディカルチェックを済ませたら解放する」とシドに話していた。
第14話では会社に向かう車に忍び込んでいた光実にパソコンの中身を見られて秘密を知られる。光実が紘汰と戒斗の脱走を手助けしている際、監視カメラに映り龍玄の正体を知る。
第16話では弟がライダーなのを黙っていたシドに激怒。光実には逆にヘルへイムの森のある秘密を見せユグドラシル側への引き込みを図る。
紘汰との交流
第19話では鎧武との一騎打ちに勝利。変身前の姿で初めて対話し、秘密を明かす。ヘルヘイムの真実を伝える為、光実の時と同じようにその場所に案内する。
第20話ではヘルヘイムの森が森に侵食され滅んでしまった異世界、地球外惑星、あるいは未来か並行世界の地球であること、ユグドラシル及び自分の理念と目的を紘汰に教えた。
第21話では事実を教えたことについて光実に反感抱かれるが、それに対して「自分らしくない」と思いながらも紘汰の前向きな姿勢に気に入っている様子を見せていた。
スカラーシステム
第22話では市街地にクラックが開いた際、沢芽市を焼き払うスカラーシステムのスイッチを押す責任を追う様凌馬から後押しされる。自身も苦悩の色は見せつつも引き受けるが結果的にはクラックの自動閉鎖が間に合った。
激怒して社屋に乗り込んで来た紘汰に、角居裕也がインベスと化した映像を見せ紘汰が知らずに彼を殺した事実を突きつける。
これにより戦意喪失した紘汰をそのまま帰した。だがサガラの助言により彼は再び奮起し、スカラーシステムを破壊されるという結果を招いてしまった。
オーバーロード
第27話ではヘルへイムの森で社員を襲ったデェムシュに対し、紘汰と共闘。これにより彼を認め、オーバーロードインベスという希望を見出だす。これまでの方針を転換しようとする。しかし既にオーバーロードの存在を知っていたシドに妨害される。
第28話では凌馬らがオーバーロードの存在を知らないと思い「新しい希望の選択肢が見つかった」と嬉しそうに説明。オーバーロードの捜索にシド、湊、光実と共に出向く。
道中、シグルドに不意打ちされるも圧倒。マリカに変身していた湊に取り押さえるよう頼むと、今度は彼女に襲われる。そこへ本部でバックアップを行っているはずの凌馬が現れてデュークに変身。変身を解除されるまでに追い詰められる。
シグルドに留めを刺されそうになった時に隠れていた光実の姿を発見。「葛葉紘汰とともに、お前が人類を救うんだ!頼んだぞ、光実!」と彼に叫ぶ。その直後にシグルドに弾き飛ばされ、崖の下へと転落してしまった。
生存
第29話で生存が確認。オーバーロード・ロシュオに怪我を手当てしてもらい、レデュエの拾った研究員用の戦極ドライバーで飢えを凌いでいた。
凌馬達ですら知らなかった森の真実を知る。第31話ではDJサガラが現れたことで、ロシュオの本性を知り、また極ロックシード譲渡の瞬間に立ち会う。
その後、禁断の果実を求めてやってきたシドに憎悪めいた感情を向けるがスルーされる。シドがロシュオにあっけなく殺害される様子を目の当たりにする。
帰還
第35話でロシュオから解放され町の被害を確認。紘汰と接触し、光実の本性や自分のゲネシスドライバーの所在を知る。第36話にて紘汰を襲う光実を止めに入った。湊から全ての事情を聞いた時は自分を襲った事はもう気にしていないらしい。
暴走した弟を止める為に戦極ドライバーとメロンロックシードを取り、斬月に変身。光実の変身する斬月・偽と戦った。 性能では大きなスペックの差があったが、戦闘スキルでは貴虎の方が上だった為に、互角以上の戦いを繰り広げる。
しかし、止めを刺そうとした瞬間、光実との思い出が脳裏をよぎり、躊躇った隙にベルトとロックシードを破壊され海へと転落、そのまま行方不明となってしまう。
光実の見た幻影
第38話からは光実の幻覚として登場。ネガティブな言葉をことあるごとにぶつけていた。自分の行いに迷いつつも後に退けない光実の心情が表現されている。
倒すことで兄を乗り越えたと言い張る光実に「お前の人生はすべて私から与えられたものだ。自分の力で勝ち取ったものなど何ひとつない」「呉島光実は呉島貴虎の影だ。私が消えれば影であるお前もまた消えるしかない」と辛辣な言葉を浴びせた。
この幻影はあくまで「光実から見た呉島貴虎像」なので、当人と比べると異なる。その後も事あるごとに幻影として現れ、姿を消しても尚、光実の心に巣くう呪縛として彼を苦しめ続けた。
二度目の生存
第46話にて生存が発覚。海に転落した後、沖合に流されていた際に救出されたが、漂流による脳のダメージが大きく、回復は絶望的だというのが医師の診断であった。
夢の中で紘汰と再会。そこで地球がヘルヘイムの侵略を免れ、すべてが終わったことを知る。光実を助けるように頼まれた。
紘汰に「今の自分が許せないなら、新しい自分に変わればいいと光実に伝えてほしい、その為にあんた自身も生まれ変わってくれ」という願いを託され、その想いに応えるかのように目を覚ましたのだった。
最終回
回復後は事件の後始末のために奔走。海外へ旅立つ直前であった。晶とも会い、「弟を親代わりとして育ててきた」「弟を理解しきれていなかった後悔を持つ」共通点から心を通わせている。
悪用を防ぐため、黒影トルーパーのドライバーは一つを除いて処分していた。仮面ライダー邪武が現れると、生身で闘うも歯がたたなかった。1つだけ残していたドライバーで戦おうとするが、城乃内の心意気を買ってわざと奪わせた。
春休み合体スペシャル
執務室の背後で巨大化したライオンインベスとトッキュウオーが戦っていることにも気づかず「そんなバカな話があるか、仕事に戻れ!」「みんな…疲れているのか…?」と意にも介さなかった。
実況スレなどは「志村後ろー!」「天然ボケ」などの評価で埋め尽くされたが、元々烈車はイマジネーションの足りない者には見えないという設定があるため、徹底した現実主義者である貴虎には、本当にトッキュウオーが見えていなかった可能性もある。
ただし、巨大化したライオンインベスはイマジネーションなど関係ないので見えるはずなのだが、こちらも全く気がついていない。ちなみにこの件で「メロニキに言わせてこそ意味がある」「人選わかってるな」と貴虎と作品両方の好感度が上がった。
劇場版
シャムビシェが作り出した夢の世界では入院している妻がいるという設定で登場。妻は誰かは明かされていないが、この世界では死んだアーマードライダーも生活しており、時系列的にも鎧武外伝第1作の後なので彼女なのではないかと思われる。
『MOVIE大戦フルスロットル』
「断る!俺は今あるこの世界を守る!世界を蝕む悪意には二度と屈しない!」
沢芽市の復興作業に尽力していたが、メガへクスの侵略を受け再び戦場へ舞い戻る。当初は変身が出来なかったが、メガへクスが造り出した黒影トルーパーのうちの一体から光実が戦極ドライバーを回収。
舞がチーム鎧武のガレージに生み出したヘルヘイムの果実がメロンロックシードへ変化したものを使い変身が可能となった。
デューク戦
メカ戦極凌馬の変身するデューク・ドラゴンエナジーアームズと交戦。圧倒的なスペック差に苦戦する。自分の研究や思想を理解出来ず、メガへクスに反旗を翻す貴虎を「神になるチャンスを二度も手放した本当に愚かで救えない男」と貶される。
だが「お前の語る神など、意味の無い空っぽの存在に過ぎない!そしてメガへクスの奴隷に成り下がった今、お前自身が空っぽになってしまったんだ!」と真っ向から否定する。
因縁を終わらせるべく互いの必殺技が激突し、肩にソニックアローの一撃を受けてしまうが、無双セイバーの一撃で腹部を貫き致命傷を負わせ辛くも勝利。
メガヘクス戦
現れたメガへクスと交戦。極ロックシードを取り込み戦闘力を増した敵に返り討ちに遭い変身が解除される。
それでも諦めず立ち上がると光実からメロンエナジーロックシードを託された。メカ戦極凌馬の残骸の中から、無事だったゲネシスドライバーを使って斬月・真へと変身。
優位に立つことは出来なかったが龍玄とタッグを組んで逆転の可能性を諦めずに持ち堪える。極ロックシードを取り返したことで復活した紘汰と共闘する。全てが終わった後、弟とザックたちと共に笑顔で紘汰と舞を見送る。
Vシネマ仮面ライダー斬月
2015年4月に発売された本作のVシネマである外伝では主役を務めた。時系列は第20話以降。本編では余り触れられなかった彼の幼少期や父親について言及された。
また、ユグドラシルの更なる闇や幼い頃唯一心を開く事が出来た大切な存在の過去を知り苦悩しながらも「罪を背負ってでも人類を救う」と言う信念を貫こうとした彼の姿勢、そして決して捨てる事の出来なかった彼の優しい心が描かれた。
ストーリー
かつての使用人であり唯一の友人だった朱月藤果と再会。父・天樹の死を語られる。時を同じくしてユグドラシルのアーマードライダー達が次々と襲撃されていく。
貴虎もメロンエナジーロックシードを奪われる事態に遭いながらも、襲撃の犯人が藤果であることを突き止める。彼女の目的が呉島の人間及びユグドラシルへの復讐であることを知り、苦悩しながら戦い勝利を納める。
だが、非情になり切れなかった貴虎の迷いにより彼女を見逃す。事件終結後彼の胸には、「人類救済」の意志と藤果との思い出、そして今なお戦い続ける紘汰の言葉が残った。
『仮面ライダー斬月』-鎧武外伝-
彼を主役とした本作が、平成仮面ライダーシリーズ初の舞台演劇として公演。シリーズ原案・監修には虚淵玄が参加。
これまで映像では映し出されなかったオリジナルストーリーで、人間ドラマが深く描かれるという。舞台版限定フォームとして仮面ライダー斬月・カチドキアームズが登場。舞台は2019年3月、東京・京都にて公演された。
ゲーム作品
ガンバライジング
斬月
プロモーションカードで先行登場し、3弾から正式に参戦。同じく3弾に斬月・真も登場したのでメロンアームズはR止まりだった。フォーゼアームズはSRで登場。
一部のカードはバーストすると斬月・真にチェンジする。4弾にてCPとして登場。マンゴーアームズ、ブドウアームズ、イチゴアームズ、ディケイドアームズにチェンジできるカードが登場。
5弾では『パッション』枠でLR化。アビリティも鎧武指定だがかなり優秀。また極極ゴールドカードキャンペーンでも枠を獲得している。4弾までは敵対バージョンのセリフであったが、5弾以降排出のカードはセリフが変更された。
6弾の「伝説ロックオン! キャンペーン」ではカブトアームズで登場。ND4弾では外伝に登場するウォーターメロンアームズが登場。オーズとチームを組むと『タカトラ!』というダジャレみたいな(というかダジャレだが)ボーナスが発生する。
斬月・真
3弾から参戦。4人のゲネシスライダーの中で唯一劇中の必殺技(ソニックボレー)持ち。LRはアビリティのおかげでバーストもしやすいものとなっている。
次弾の4弾で登場したSRデュークに注意しないと、アビリティが封印されてしまい28話の再現となってしまう事に注意。
5弾ではガンバシリーズでも初の変身者違いのカードが登場した。バッチリカイガン4弾では久しぶりにSRに昇格した。
『バトライド・ウォーシリーズ』
斬月・真が「2」よりDLC専用キャラ、「創生」より通常プレイアブルキャラとなる。原作同様、ソニックアローを駆使し遠近両方に対応できるキャラ。「創生」のストーリーモードで各作品の2号ライダーが救援に現れるシーンに登場する。なお斬月は登場しない。
『ライダーレボリューション』
グレムリンや白い魔法使いの本質を冷静に分析しており、地獄兄弟に至っては努力を放棄したクズとまで言い放っていた。
この時にキックホッパーからは「お前はいいよなぁ…部下から慕われて。オレなんてすっかり見放されたよ。」と僻まれたが、当の貴虎兄さんだって矢車同様に部下に見放された経験持ちである。そこから這い上がったかどうかが矢車と貴虎の差である。
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以上です。これで紹介を終えます。