今回解説する仮面ライダーはXです。
「Xライダーが相手になってやる!」
目次
- 神 敬介
- 概要
- 外見
- 父子関係
- ハイスペック
- 知略
- 改造経緯
- 苦悩
- 先輩ライダー達との交流
- 最終回
- 備考
- 裏設定
- 仮面ライダーX
- 概要
- 仮面ライダーの理由
- 変身
- セタップ
- 欠点
- 大変身
- 備考
- 後の変身方法
- マーキュリー回路
- 強化後の戦闘能力
- 性能
- 内蔵機能
- 自己修復力
- Xマスク
- スーツ
- 脚部
- ベルト
- 水中行動
- その他
- ライドル
- ライドルホイップ
- ライドルスティック
- ライドルロープ
- ロングポール
- 弱点
- 活躍・扱い
- 強化後の活躍
- クルーザー
- スペック
- 概要
- 性能
- 備考
- 体術必殺技
- 武器必殺技
- 合体技
- モチーフ
- デザイン意図
- マスク
- 昭和仮面ライダーシリーズでの活躍
- 『仮面ライダーストロンガー』
- 『仮面ライダー(スカイライダー)』
- 『仮面ライダースーパー1』
- 『仮面ライダーBLACK RX』
- 平成仮面ライダーシリーズでの活躍
- 仮面ライダーディケイド
- 映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
- 仮面ライダーフォーゼ
- 映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
- 映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
- 昭和5号と平成555
- 最終決戦
- 備考
- 映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
- ジオラマ小説『S.I.C. HERO SAGA』
- ゲーム作品
- アーケードゲーム
- ライダージェネレーション
- バトライド・ウォー創生
『仮面ライダーX』の主人公。仮面ライダーXの変身者。演じたのは速水亮。
概要
主人公で海を心から愛する好青年。母は彼を産んだすぐ後に亡くなった為、厳格な父・神啓太郎の手で育てられた。沖縄の水産大学の生徒で船乗り志望。物静かな熱血漢だがナイーブな一面も持つ。
サラッとした少し長い短髪の黒髪が特徴。服は初登場時の学ランやブレザーやジャケットなどいろいろ。原作では後期、髪型がパーマになっている。
マーキュリー回路を埋め込まれた後にパーマがかかったため、副作用「マーキュリーパーマ」と呼ばれている。服も前期と違い、少しワイルドな服になった。
文武両道な父から直々に指導を受け、空手や柔道や剣道に長けた有段者。特に水泳が一番得意。改造前の時点でネプチューンが彼を始末する為に吐き出した溶解泡から逃げきった。
バイクの運転技術もプロ級。藤兵衛と出会ってからはオートレーサーとしても活動するようになる。とあるエピソードでは、立花藤兵衛から「適切な訓練を施せば、あの本郷猛や風見志郎を上回る可能性すらある」とすら評されていたほど。
鋭い洞察力で敵の計略を見抜き、逆に罠を仕掛けるなど頭脳戦にも長ける。舌戦も割と強い。圧倒的な気迫で敵を黙らせることが多かった風見志郎らに対し、小粋なセリフ回しで相手に切り返すといった煽りテクが得意。
主に対アポロガイスト戦でその能力を発揮した。パニック戦においては武器として吹き矢を所持し、使用していた。
改造経緯
大学の休みを利用し、アルバイトのために半年ぶりに帰郷した際、啓太郎と共にGOD機関に襲われて死亡。しかし、瀕死の父の手で改造手術を施され、海底1万メートルの水圧にも耐える強さを持つ深海開発用改造人間カイゾーグとして復活した。
改造された当初は、超人じみた身体能力により周りから化け物扱いされ、改造されたことをとても悔やんでいた。
そのため敬介は自分を改造した父親の啓太郎(の意思を移した巨大コンピュータ)に泣きすがりつく。そんな息子を一人前にするために啓太郎はわざと敬介を突き放し、自爆し果てた。
それを見て敬介は、正義のために戦う事を決心する。恋人でありながら自分を裏切った涼子の行動に動揺する時もあったが、その度に精神的に成長していった。父、恋人、妹を失い苦悩する日々もあったが、仲間の支えもありGODと戦い抜く。
仮面ライダーの父たる存在の立花藤兵衛との出会いによって先輩ライダーの存在を知り、戦士としての自覚を一層強くしていった。V3=風見志郎とは同世代なのか、タッグを組んだ時には、割と頼りにしていたりする。
キングダークとの一騎討ちで、その体内にあるコントロール室で呪博士と対峙。待ち構えていたサソリジェロニモとともに死んだかに見えたが生存。COLに「日本に危機が訪れたら帰ってくる」という置手紙を残し、新たな旅に出た。
なお、手紙には「啓介」と書いてあるのは「MASKED RIDER X EDITION -ゼウスの息子-」では実はこちらが本名で啓太郎に頼らないために名を「敬介」にしたとされている。
神敬介を演じた速水亮氏の妻は本作で敬介の婚約者である水城涼子(と妹の霧子)を演じた美山尚子氏である。本作で共演したことが馴初めらしい。
2014年3月公開の映画「仮面ライダー大戦」では、町医者として登場。34年ぶりに変身ポーズを披露した。メイキングにて演者の速水氏は「Xの頃は飛び降りてだのバイクにはねられてだの言われてたからねぇ、(待遇が)平成と昭和じゃ天国と地獄くらい違うから俺は現場に来て驚いたよ」と冗談めかして言っていた。
最終決戦の時に呪博士とサソリジェロニモJr.にむかって「覚悟の上だ!二人とも死ねぇぇーっ!!」とヒーローらしからぬことを叫んでいた。沖縄水産大学の出身で船乗り志望だった過去があるが、(カイゾーグの設定を含め)沖縄返還後の一大イベント『沖縄海洋国際博覧会』の開催を視野に入れていた設定だった。
何気に出自が分かっている中で初の城南大学出身ではないライダー。彼の名字は神で敵組織の名前がGOD機関なので実質『神vs神』という奇妙な構図になっている。
彼の名前に『神敬』であるのに対して、GODが送り込む怪人に神様モチーフがいるのは何かの皮肉だろうか。
「俺はX!仮面ライダーエェックス!!」
神敬介が変身した深海開発用改造人間カイゾーグ。「Xライダー」とも呼ばれる。「仮面ライダーX」の名は父から贈られた。身長178㎝、体重70㎏。
「X」の名は、ライダーマンに続く仮面ライダー5号であることから、ローマ数字の「Ⅴ」と、VictoryのVを上下に重ねて「X」としたもの。動力は太陽エネルギーと風力エネルギー。
出自上、これまでの仮面ライダーと直接的に関係がないはずの彼が普通に「仮面ライダー」と呼ばれ、見た目も仮面ライダーと似た姿をしている。
理由は、設定上「改造者の啓太郎博士が仮面ライダーの緑川博士と城南大学で同僚であり、彼から技術を提供されたから」とされている。また、長谷川裕一氏も自身の著書で独自の考察を述べたりしている。
前期(第1話 - 28話、劇場版)の変身プロセス。一定のポーズ及び「セタップ(Set up)」のかけ声と共に、首から下に専用スーツとベルトが出現。
続いてベルトの左腰に取り付けられたレッドアイザーを右手に、右腰に取り付けられたパーフェクターを左手に掲げ、レッドアイザーを頭部正面に構える。その際、交差した両腕がXの文字を描く。
レッドアイザーが変化してXマスクが出現し、顔に半分ずつ自動装着される。パーフェクターを口に装着することによって体内メカが起動し変身完了。変身直後にライドルホイップで「X」の字を描きながら「Xライダー」と名乗る。
欠点
変身にアイテムが必要なため、腕を固定された状態や腕を怪我した状態では変身できない。またセタップによる変身は所要時間に1秒を要する。
パーフェクターをセットしないままではすぐに行動不能になる。これらはすがやみつるによるコミカライズ版にて描かれた。レッドアイザーの装着の際には、敬介の頭部に脳髄を刺激する針が突き刺さるため激痛を伴う。
後期(第28話 - 35話)のプロセス。一度腰の位置で構えた両手を突き上げ「大変身」と叫びながら身体全体で「X」の字(または「大」の字)を描くように両手を開く。
変身ポーズを構えた後にジャンプするとスーツ及びXマスク、パーフェクターが装着されたXライダーへ変身が完了する。
備考
強化前より変身所要時間が短縮。アイテム不要ゆえにセタップ変身の欠点が解消されている。ただし、タイガーネロ戦のように両手を特殊金属の鎖等で縛られ、ポーズをとれない場合は変身できない。
28話以降、レッドアイザー・パーフェクターともに変身前のベルトから撤去されており、変身シーンにはアイテムを掴むパートがない。
ゲストとしての客演では、昭和時代は本編でのマーキュリー回路の設定を反映し、後期の『大変身』で変身する事が常態であった。『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』にて、数十年ぶりに『セタップ』を披露。
『仮面ライダーSPIRITS』では激戦に伴いマーキュリー回路が機能不全に陥り大変身が不可能となった際、空中から落下しながらセタップ変身した。現在では『Xライダーは両方の方法で変身可能』とする作品も出てきている。
28話でクモナポレオンの特殊能力の餌食となってエネルギーを吸い尽くされる。彼を助け出した風見志郎によって、新必殺技・真空地獄車の発動を実現するための「マーキュリー・パワー」を発生させる装置・マーキュリー回路を手術で取り付けられた。
この回路をセットするためには血液交換が必要だった為、志郎は施術に加えて自身と敬介の血液交換をも行った。回路が埋め込まれた場所は胸だが、それ以外の全身も改造によって手を加えられた。
強化後の戦闘能力
身体スペックもジャンプ力、耐久力などの全戦闘能力が以前の3倍にアップ。以前のライドル使用時以上の戦闘能力を発揮。手数の多いパンチ技を多用し、力任せの戦法も目立つようになった。
第27話での再生怪人との戦闘の分析からGOD側が発見したという「弱点」も改善され、苦杯をなめさせられたクモナポレオンの武器をも無効化した。
性能
1万メートルの深海の水圧に耐えるため、肉体組織は機械と生身が巧みに融合した特殊な構造と、ガードラングと呼ばれる特殊超合金ハイスチール製のリング状の外骨格を持つ。変身前でも包丁等の刃物では傷一つ付かない。
自己修復機能を持つ。第1話で左脚にネプチューンの槍の直撃を受けて負傷したが、その程度の傷なら止血を行えば半日で元通りになると水城霧子が語っている。再生アポロガイストに生け捕りにされた際にも、自己修復力でGODの意表をついて脱走に成功した。
ハイシリコン製の銀色の部分で太陽光線をプラズマエネルギーに変える。劇中使用されなかったが聴覚にソナー機能も付いており海底でも機能する。
マスクの口の部分に装着されているパーフェクターには、風力エネルギーと太陽エネルギーをドッキングさせるエネルギークロス装置を内蔵。
変身後はアサルトライフルの至近距離からのフルオート射撃を集中されても完全に無効化する。両手袋の指先には高速振動装置を内蔵。体側部両脇の赤いライン(レッドトラップ)は魚の側線に相当する水流センサーで、赤いハイスチール製のプロテクター(ガードラング)は装甲板兼水中での深度調節用バラストタンクの機能を持つ。
腹部にはV3やライダーマンのスーツにも見られるメタボライザー=代謝調節装置(疲労を低減させる)が収められている。マスク同様銀色の部分で太陽光線をエネルギーに変換。ライダーショックという特殊能力はこの機能を利用している。なびかせているXマフラーは余剰エネルギー放出用の安全弁。
脚部
水中での推進用の装備であるエア噴射装置(エア・ジェット)を装備。ジャンプ時にこれを併用して85mの跳躍力を発揮したり、自由落下状態からの再上昇も可能になる。
バックル部分はエネルギー源(風力や水力)を取り込む風車を設備。技術の進歩により過去のライダーではコンバーターラングとエナージコンバーターと分けられていた機能がすべてバックル内に小型化され組み込まれている。
横の赤い矢印状の部分は風車用のラジエーター。ベルト中央部にライドルグリップを装備。スーパーチャージにより、グリップ着脱や特殊能力の使用と連動して回転・停止し、パワーを倍増させる。またベルトの両脇サイドバックルには吸着マグネットが装備され、これを足の裏に装着することで垂直の壁を歩行可能。
水中性能
身体はX文字を模った「耐圧ラング」で覆われ、深海1万メートルの環境でも活動可能。強化肺には酸素をとりこむ酸素供給装置も併せ持っており、水中での活動時間は無制限。
海中の神ステーションにも自由に行き来できる。当然ながら、水中戦にも秀でるのだが、劇中での水中戦はヒトデヒットラーとの戦いのみだった。
漫画版では怪人を水面に引きずり上げた際に、その怪人が内臓破裂を起こすほど急に浮上してもX自身は何の影響もなかった。
先輩ライダーより生態部分が少なく、元の生身として残っているのは脳と消化器系の内臓くらいで。最新鋭の潜水艦に搭載されるほとんどの機能を装備。
数多くの機能の制御と行動スピード及び反射神経、思考速度の大幅な強化を目的とした高性能電子頭脳が敬介の脳に直接取り付けられている。そのため従来のライダーに比べて行動速度や反応速度の点で優れている。
ベルトに収納されている専用武器。Xのベルト部分でのみ受信できる電波を発する「洋服のボタン程度のサイズの小型発信機」が搭載。
Xによる脳波コントロールが可能。グリップ部分にあるL・R・S・Wの各スイッチを操作することによりセル配列が変わり、様々な形態に変化する。
Wボタンで起動。乗馬用の短鞭とフェンシング用の剣を掛け合わせたようなデザインの鞭形態。ベルト収納時の形態でもあるため、ライドルを抜き出す際は必ずこの形態になる。設定では磁力の流れる剣となっており、超電気という電気を放電することも可能。
改造人間の肉体さえも切り裂くほどの切れ味や貫通力を誇り、最終回ではサソリジェロニモジュニアと呪博士を纏めて刺殺。
敵に刺した後電気を流す「ライダー電気ショック」(21話)や先端から電流を放出する「ライドルエレクトリックパワー」という力も披露している。
Sボタンで起動。両側に握り部分のある棍杖形態。1.5メートルまで伸びる。もっとも多用された形態で、怪力改造人間ヘラクレスのパワーをもってしても曲げられない2トンもの重量に耐えられる。
打撃とともに強烈な電磁波を放つほか防御用にも使われる。重量もかなりのもので、Xキック使用時等には空中での姿勢変更用の回転軸としても使われ、遠心力を加える。
Rボタンで起動。長い金属ロープ形態。グリップの一方をベルトにセットすることで捕縛した敵に高圧電流を流すことができ、30メートルまで伸縮が可能となる。登攀時や鞭としても使用される。第5話で初使用。
Lボタンで起動。形状はライドルスティックと同様だが高飛びの棒ほどの長さに伸びた形態。最大10メートル(5メートル)まで延伸可能で、ジャンプの補助や高所に一気に登る、相手との間合いをとって攻撃するときなどに使われる。第11話で初使用。
『仮面ライダーSPIRITS』では、本編ではスティックで披露していた、エネルギーを帯びさせたライドルを高速回転させて敵の攻撃を跳ね返すライドルバリアをこの形態で使用。タイガーロイドやドクターケイトの攻撃をしのいでいる。
ベルトへの収納位置の関係上右腕でしかライドルグリップを引き抜けないため、当時の児童誌には右腕を潰すことがXの攻略法と紹介されていた。他のX攻略法としては「セタップの際の1秒の隙を突く」、「太陽も風も無い場所へ誘い込む」など。
ライドルは必殺武器としての使用は少ないピンチを跳ね返し攻撃に転ずる際に使用される応用技を多数保有。ライドルホイップやライドルスティックをブレードや棒術のように扱うXライダーと、基本的に何らかの手持ち武器を駆使するGOD怪人の戦いは他のシリーズとは印象の異なる独特の雰囲気を持ち、Xライダーの最大の特徴といえる。
仮面ライダーが武器を使うことを忌避するこだわりの深いファンでも、決め技であるキックへのつなぎとして使われているライドルのことは許容する者が多い。
キックを多用し真空地獄車を始めとした体術を用いるようになる。最終回のクライマックスで1回使用したのみであるが、本番組終了後の後輩ライダーとの客演時には強化以前通りライドルを多用している。
体術必殺技
強化前のメイン必殺技。空中で宙に投げたライドルスティックを使って鉄棒の大車輪の要領で回転して加速をつけ、手足を広げたX字の体勢を取ってエネルギーを集積。
上空からキックを繰り出す。その際、真黒な画面の中央に映し出された金色のX字が回転する。ライドルを使わずそのまま蹴り込むバージョンも存在する。厚さ42㎝の鉄板をぶち抜く威力を誇る。
後年の活躍
映画『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX』では放り投げたライドルをエネルギーを放って空中に制止させ、鉄棒運動を行って放ち、コピーウヴァを倒した。平成作品では脚の先にXの文字のエネルギーが付与する場合が多い。
パチンコ『仮面ライダーフルスロットル』ではライドルを長く伸ばして左右の端にあるコンテナに固定したり、崖岩に突き刺し、バネジャンプの要領でXキックを放つことがある。漫画『仮面ライダーSPIRITS』ではバラロイドとの戦いで、クルーザーの推力を利用してハイジャンプして放ち、突き刺さった銛の石突を撃ち抜いて撃破した。
X二段キック
第10話で使用。マッハアキレス打倒のため、立花藤兵衛との特訓で体得した。放り投げた相手にXキックを見舞い、反転した後もう一度Xキックを見舞う。
回転キック
地面にライドルスティックを突き立て大車輪しながら蹴り込みを入れる。
X必殺キック
第14話で使用。Xキックと同様の技だが、X字の体勢を取らないXキックより2倍の威力を発揮する強化版。アポロガイストに致命傷を与えた。
ライダーハンマーシュート
一本背負いの要領で相手を高く投げ飛ばし、落下時の衝撃で爆砕する。
真空地獄車
第28話から使用。マーキュリー回路の追加による強化後の必殺技。相手に飛び掛って組み付き、回路から供給されるマーキュリーパワーで相手を抱え込んだまま車輪状に大地を高速回転。
相手の頭部を何度も叩きつけて戦闘力を失わせると共に、その回転をもエネルギーとして相手を空中高く放り投げ、自らもジャンプしてXキックを放つ。
ヒルドラキュラ戦では、相手に組み付いてジャンプして空中で高速回転させて相手の戦闘力を失わせ、相手から逆回転して離れた後に地獄車キックを放った。
仮面ライダーSPIRITSでの使用
ジンギスカンコンドルを掴んで空中高く跳び上がり、水中から攻撃を仕掛ける4体の怪人の頭頂部を土台に叩き付けまくり、5体纏めて撃破。
また、この後水中に逃げ込んだキングダークの指を掴んで真空地獄車をかけ、40mの巨体を洗濯機の中に放り込んだ紙細工のようにバラバラに引き千切った。
空中地獄車
トカゲバイキング戦で見せた真空地獄車の派生技。マーキュリー回路のパワーを開放して数回月面宙返りを行い、加速した状態からキックを叩き込む。先の戦闘で敵の片腕を切断してしまい、それによって用いられたためか、使用はこの一回のみである。
その他
ライダーショックは太陽エネルギーによって全身を発光させ、身体に電気を流し敵からガードする。スタンダードなパンチ技及びチョップ技にXパンチ、Xチョップがある。
武器必殺技
ライドル脳天割り(ライドル脳天唐竹割り)
第18話で使用。ライドルスティックを使って鉄棒の大車輪の要領で回転して加速をつけ、そのまま離さずに急降下し相手の脳天を割る。第21話では「ライダー脳天割り」として使用し、再生プロメテスを真っ二つにした。
ライドルホイップで敵をX字に切り裂く。変身後の名乗りの際にも同様のアクションを見せる。映画『仮面ライダー大戦』ではX字型の衝撃波を発生させていた。
ライドルアタック
ジャンプした後、急降下してライドルスティックを敵に突き刺す。
ライドル風車
敵の攻撃をライドルスティックの中央部を握ってプロペラ状に高速回転させ、旋風を巻き起こすことで相手に跳ね返す。
イカルス戦で「イカルスデススモーク」を返すのに使用した。対ガマゴエモン戦ではライドル風車火炎返しと称して敵の火炎攻撃を跳ね返すために使用。
ライドルバリヤー
ライドルスティックの“打撃時に発する電磁波”を応用したバリヤー。オカルトス戦では相手の超能力まで跳ね返した。
電気ショック(エレクトリックパワー)
ライドルホイップに高圧電流を流し、機械を思い通りに操る。ユリシーズの「ユリシーズ冠縛り」から逃れる時に使用。他にも劇中使用されなかったがXライダーの言動からライドロープ状でも使用できることが確認されている。
ライダー電気ショック
第21話で使用した電気ショックの応用技。ライドルホイップで再生ユリシーズを刺した後、抜くと同時に高圧電流を流して同怪人を倒した。
合体技
Xライダースーパーファイブキック
劇場版で使用した五人ライダーの連携技。歴代のライダーたちがXを次々投げ飛ばして加速をつけて威力を増す。コウモリフランケンを撃退した。
ライダーシンドローム
- 仮面ライダー1号から仮面ライダーZXまでの10人ライダーの力を結集させた技。円陣を組み、右手を輪の中心に向けてエネルギーを放出し、中心部から破壊パワーを放つ。
- 初使用は『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』。映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』では仮面ライダー1号から仮面ライダーJまでの昭和ライダーの力を結集させた技として登場。
- モチーフ
企画書には「イメージはこれまでと同じバッタです」と明言。原点回帰を意識したバッタモチーフのデザインが描かれた。そのほかカミキリムシ、クワガタムシ、トンボ、カタツムリなどもモチーフに検討されていた。
マスクの造型に際しては特定の生物をモチーフとしておらず、「メカニック仮面ライダー」というコンセプトに基づき、仮面ライダー1号の頭部を元にして粘土原型が作られた。シルバーの部分はドクロを模しているとされる。マスク原型はライダーマンに引き続きエキスプロダクションの久保田紀巧が手掛けた。
デザイン意図
体色はシルバーでメカニックのイメージを表現し、赤い部位は太陽光をエネルギーとすることのイメージから用いられた。黒字に黄色い線の入ったマフラーの配色は、世界を闇で塗りつぶそうとするGODへの挑戦を意味している。
スーツの色は初期がグレーかかった水色。第1回撮影会でのNG版スーツは、スーツが白、手袋が青、ブーツが赤の配色。第2撮影会時のNG版スーツは全身がシルバー調であり、ロボット(メカニック)的な要素を盛り込もうとしている。
しかしシルバーのビニールレザー製のスーツは素材の耐久性に難があったことと、レフ板の光が反射するため変更となった。
覗き穴は下部が直線的なものと曲線的なものの2種類が存在する。スーツアクターを務めた中屋敷哲也は、面がすっきりとした作りであったため演じやすかったと述べている。
また、セタップの撮影用に顔半分だけのマスクとパーフェクターが着脱式になっているマスクも制作された。マスクは『仮面ライダー (スカイライダー)』時にコスモプロダクションによって改修され、眼がやや小さくなった。
造形商品という形ではあるが、イベント「石ノ森章太郎 生誕70周年記念 特撮英雄転 仮面ノ世界(マスカーワールド)」限定で買取権が抽選とされたS.I.C.シリーズ「仮面ライダーX(原作Ver.)」で、この全身シルバー版スーツを見ることができる。
昭和仮面ライダーシリーズでの活躍
第36話からヨロイ騎士を追ってスペインから帰国。ライドルスティックを駆使してヨロイ騎士と互角に戦い、合流したアマゾンライダーとの連携でストロンガーを支援した。
ヨロイ騎士を遥かに凌駕するジャンプ力をみせつける。「大変身!」と叫んで変身するが、V3同様に変身ポーズの効果音が変更された。
第39話ではアマゾンとともに、捕らわれていたV3やライダーマンを地下牢から救出。ストロンガーや1号・2号と合流し、デルザー軍団との最終決戦に臨んだ。特番『全員集合!7人の仮面ライダー!!』にも登場。
『仮面ライダー (スカイライダー)』
第26話でライダーマンとともに帰国。ドグガンバに苦戦するスカイライダーを助けた。第27・28話と劇場版『仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王』では7人ライダー揃って帰国。スカイライダーを特訓した他、怪人II世部隊と戦った。
第31・32話では学生時代の思い出である村の窮地を救うために帰国。怪人トリカブトロンの毒矢で負傷した洋を薬草で応急処置するなど、薬学の知識が豊富な一面を見せた。
その後、黄金ジャガーと戦っているスカイライダーに代わって自身はトリカブトロンと交戦。Xキックで倒した。第54話ではエジプトから帰国し、他のライダーとともに大首領との最終決戦に臨んだ。素顔で登場したライダーの中で唯一、谷源次郎と面識がない。
その他
『仮面ライダースーパー1』劇場版ではドグマ復讐兵団に囲まれたスーパー1を助けるために登場し、V3やライダーマンとともにキックで怪人を倒した。『スカイライダー』の第54話で宇宙に散ったが『スーパー1』の時代に人工衛星を利用して地球に帰還した。
『仮面ライダーBLACK RX』第41話から第47話(最終回)に登場。オーストラリアを拠点に南太平洋をクライシス帝国から守っていた。
クライシスの地球侵略を阻止するために帰国。ライドルスティックを駆使して戦い、アリゾナでの特訓時もスカイライダーのスパーリングの相手をした時に使用。ライダー同士ではアマゾンとの連携が多かった。
平成仮面ライダーシリーズでの活躍
第26話に「Xの世界」の回想として登場。『劇場版オールライダー対大ショッカー』のライダートーナメントにて、小野寺ユウスケが変身する仮面ライダークウガと戦闘。勝敗は描かれていないが、勝ち進んだのはクウガとなっている。
終盤では大ショッカーに苦戦するディケイドを助けるために駆け付ける。また、最終決戦で現れたキングダークを知っているようで驚きを表す。
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
一度は歴史から消滅するが、ショッカーに苦戦する1号・2号、電王とNEW電王、オーズを助けるために他のライダーとともに登場。
『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』では、レジェンドセブンの1人として登場。
『幕開け』ではアマゾンとともに南米C国で財団Xが送り出したマスカレイド・ドーパント軍団と戦い、『風都 暗躍する陰謀』ではコアメダルにされるも、『MOVIE大戦MEGAMAX』でオーズの手によって復活し、ウヴァ(完全体)と戦った。
超バトルDVD『仮面ライダーフォーゼ 超バトルDVD 友情のロケットドリルステイツ』では写真のみ登場。映画『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』では宇宙ライダー部の部室に写真が登場。
映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
冒頭でゴーカイレッドがゴーカイチェンジしたニンジャレッドに敗北。V3、ライダーマン、アマゾンやストロンガーとともに時空の狭間に消された。
終盤で他のライダーやスーパー戦隊とともに復活し、大ショッカーや大ザンギャックと戦った。映画『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』では最終決戦時のみの登場。
昭和ライダー側の中心人物の1人として登場。独自の設定として、日本に帰国後は医師となって海辺の街に診療所を開設し、父の帰りを待つ少女・マリと暮らしている。診療所の近所の定食屋で強盗に遭遇するが、落ち着いた口調で強盗を諭す。
プロデューサーの白倉伸一郎は敬介の登場理由について、敬介のキャラクターや速水の考え方が対立以外で平成ライダーと昭和ライダーの共演を描くのにふさわしいとしている。速水が出演できない場合の別案も用意されていたが、当初の予定通りに制作された。
昭和5号と平成555
その際に乾巧と出会い、ケガを負った患者の治療の手伝いを頼む。治療終了後にその場を去ろうとする巧の迷いを看破。何を迷っているのかと問いかけ、巧が大切な仲間だった草加雅人を失ったことを知ってそんな時は海を見るようにアドバイスを送る。
バダンに襲われたマリを生身でバダンの戦闘員から助け、巧が平成ライダーの一人である仮面ライダーファイズと知るとXに変身して戦いを挑む。
同作品では、昭和ライダーシリーズの客演時で披露していた「大変身!!」ではなく、初期の「セタップ!!」が変身ポーズとして用いられている。
最終決戦
バダンとの決戦ではメガ・リバースマシンによって亡霊となって復活した草加に唆され仲間の復活を望む巧を「いつまでも死んだ者にとらわれていては1歩も進めない」と一喝して巧の決意を固めさせ、操真晴人 / 仮面ライダーウィザードとファイズとともに、バダンのメガリバース・マシンを内部から破壊する。
映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
歴史改変の影響でショッカーライダーになっており、アマゾンやストロンガーとともに仮面ライダー3号と仮面ライダードライブに襲い掛かるが、勝利にこだわる3号の執拗な攻撃の前に敗北した。
最終決戦では1号・2号が復活したことで洗脳が解け、他のライダーとともにショッカーに立ち向かうが、ライダーロボが放った「歴史改変ビーム」によって消滅してしまった。
本作品の後日談「MASKED RIDER X EDITION -ゼウスの息子-」では、第35話で藤兵衛たちに残した置手紙に「神啓介」と書いていた理由が、実はこちらが本名で啓太郎に頼らないために名を「敬介」にしたとされている。
「真空地獄車」の応用として海の中で放つ「水中地獄車」という隠し技があると判明した。その他「MASKED RIDER DEN-O EDITION -1971年4月3日-」、「MASKED RIDER ZX EDITION -ドラゴンロード-」にも登場した。
ゲーム作品
『ガンバライド』では002弾にLRで参戦。必殺技は「真空地獄車」。シャバドゥビ1弾では新技「ライドル脳天割り」が収録されSRで登場。
『ガンバライジング』では1弾より参戦していたが長らく低レア止まりであった。ナイスドライブ5弾でSRのカードが収録された。その後も何度かSRで収録されているが、CPを除くと演出あり必殺技は「ライドル脳天割り」のみで、ガンバライドであった真空地獄車は未だに収録されていない。
1作目から参戦。ライダーアビリティは「ロングポール」。体力を少し消費し、ライドルロングポールを頭上で回転させ敵を吹き飛ばす。カプコン系ベルトスクロールのメガクラッシュのような効果。
プレイアブルキャラとして参戦。ライドルを四つの形態(ホイップ、スティック、ロープ、ロングポール)に変形可能。通常技と必殺技が変化するのが特徴。仮面ライダー大戦で使用したライドルスティックによりX字型の衝撃波を飛ばす必殺技も再現されている。
超必殺技で「マーキュリー回路」状態となり、必殺技も原作同様ライドルより格闘技を多用するスタイル。超必殺技は真空地獄車→地獄車キック。地獄車の効果範囲が独特で当てにくい。当たらなければキックも発動しないため、作中で最も扱いにくい超必殺技。
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以上です。これで紹介を終えます。