今回解説するヒロインは園田真理です。
「夢を持つとね、時々すっごく切なくて、時々すっごく熱くなるんだ」
目次
- 園田真理
- 概要
- 性格
- 美容師の夢
- 描写
- 思いやり
- 過去
- 変身
- 恋愛
- 中の人
- 子役
- 劇中の動向
- 死亡
- 和解
- 終盤
- 『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』
- 結末
- その後
園田真理
特撮テレビドラマ『仮面ライダー555』の登場人物。16歳の少女。生年月日は昭和61年(1987年)9月13日(第7話に一瞬映った履歴書より)。一人称は「私」。演じたのは芳賀優里亜 / 幼少期:八武崎碧(現・悠木碧)。
概要
幼い頃からの夢で美容師を目指している。東京の美容室でアルバイトすることが決まった矢先、養父の花形からファイズギアとオートバジンを送られる。
美容師としての夢を叶えるため、また育ての父の真意を確かめるため東京へ向かう。道中、ファイズギアを狙うオルフェノクに遭遇する中で乾巧と知り合う。
その後菊池啓太郎、同じ流星塾生の草加雅人らとも出会い、共に啓太郎の実家であるクリーニング店「西洋洗濯舗 菊地」で同居する。
性格
勝気な性格で物事をはっきりズバズバと言いがち。初見だとかなりキツイ印象を持たれる。相手が誰でも一歩も引かずに張り合う。
かつ人の心や言葉の機微を読むのもやや苦手。自分が嫌いな相手への評価は辛辣で、相手を罵倒する際は非常に容赦なく、時に言ってはならないことも躊躇なく言う。初期は巧と口論が絶えなかった。
一方で芯の強さと優しさを持ち合わせている。夢に対するひたむきな生き方は啓太郎と共に巧に影響を与えた。偶然ベルトに適合した巧に護衛を強要したり、車上荒らしがばれた時は泣き落としを使ったりとちゃっかり屋な部分もある。
美容師の夢
年齢の割に精神的にかなり自立しており、美容室T-CLUBのアルバイトの傍ら啓太郎の店も手伝っている。
だがT-CLUBの店長である島地貴子から採用試験でのワインディングの実演課題をうまくこなせず「あなたは美容師には向いていない」と酷評された時には、啓太郎が身じろぎするほど巧に当たり散らしていた。
描写
料理上手。劇中では菊地家の食事を担当している。ただし食材を入れる順序などはかなり大雑把。調味料は目分量で入れる。
巧が猫舌であることを承知の上ですき焼きや鍋焼きうどんを作った。草加が気に食わない巧を揶揄する意味でお子様ランチを用意するなど手の込んだ嫌がらせをしたことも多い。
九州ではオートバジンに乗車していたが、東京についてからは巧が当初所有していたホンダXR250と交換している。
思いやり
孤児で血縁者のいない彼女にとって、流星塾生を始めとした仲間達との絆は何より大切なもの。親しい者には思いやりがあり、澤田を庇おうとゴルドスマッシュの前に飛び出した。
草加の危機に阿部里奈と共に救援に向かい無理を承知でファイズに変身を試みるなど仲間のために時に無謀とも取れる勇敢さを見せる。澤田に一度殺されても最後まで彼を説得し信じ続けて、彼の心を救うきっかけとなった。
逆に全てを知りながら真理を傷つけまいと何も語らない草加の心の内は最後までわからず、嫌いではないものの巧に厳しい態度を取る草加に辛辣な言葉を投げつけることも。
過去
幼少期にビル火災に巻き込まれ両親を失った。たった一人生き残った「九死に一生を得た子供」として流星塾に引き取られる。
流星塾解散後は新しい養父母に引き取られ九州で暮らしていた(履歴書には熊本市西池上の記述あり)。他の流星塾生達と同様、ドラゴンオルフェノクと卒業生のひとり青沼=スロースオルフェノクによって同窓会の夜に一度死亡している。
その後、同じく襲われた仲間ともどもスマートブレインによりオルフェノクの記号を埋め込まれ蘇生されたが、同時に記憶を改竄されたためその事実を忘れていた。
変身
放送前の新番組予告では、いかにも彼女が変身するかの様に、かつ巧がモブっぽく編集されていた。主人公は女性ライダーだと勘違いした視聴者もいた模様。
同窓会での蘇生手術の際、彼女も他の流星塾星達と同じく「オルフェノクの因子」を埋め込まれているはずだが、適合の度合いが低かったのか、それとも真理自身に何かがあるのか、ファイズへの変身は全て失敗している。
恋愛
木場勇治や澤田のような優しい感じの男性が好み。木場勇治に淡い憧れを抱いていたが、彼の正体については最終決戦で目の当たりにするまで知らなかった。
草加や海堂直也に度々アプローチをかけられるなどかなりモテる。草加にははっきりと返答せず友人止まりで、海堂は相手にしていない。
長田結花の(当時の)意中の相手が海堂だと知らず、バカ呼ばわりして後のデート時に気まずい雰囲気になっている。その他澤田亜希からも好意を寄せられていた。
中の人
真理を演じた芳賀氏は後に『仮面ライダーキバ』で鈴木深央、『仮面ライダーディケイド』のユウキ/ソーンファンガイアを始め、他の特撮作品にも度々出演。
『KAMENRIDER DRAGON KNIGHT』ではマヤ・ヤングの吹き替えを努めた。ドラゴンナイト以外では最後に死亡するため、ファイズ劇中で死亡した回数を含めれば死亡回数4回という芳賀氏の出演自体が死亡フラグと化している。
子役
幼少期の真理を演じた悠木碧(『555』放送当時は「八武崎碧」名義)氏も後に『仮面ライダーゴースト』にてユルセンの声を担当している。
後に「音楽が作品に関わり鎧を身に着けて戦う」という、芳賀氏が出演したキバと共通点が多い『戦姫絶唱シンフォギア』で立花響を演じたが、設定誕生日が9月13日でありカイザの日とここでも草加が絡んでいる。
『魔法少女まどか☆マギカ』
悠木氏の代表作。ライダーネタが多かったせいか鹿目まどかで中の人ネタとしてファイズネタを絡める人が多い。
まどかは母親になってくれるかもしれない女なんだよと案の定草加ネタが流行した。また、鹿目まどかの弟である鹿目タツヤは愛称が「たっくん」であり、最終回での展開も相まって彼もファイズネタが定番となった。
劇中の動向
死亡
澤田に殺害された事で二度目の死を経験。巧は真理が医師から特別な手術を受けた形跡があること、草加からスマートブレインの技術で命が助かった事を知る。巧のラッキークローバー入りを条件に、スマートブレイン社の施術を受けて蘇生する。
その際に改竄されていた同窓会の記憶が蘇る。巧の正体がオルフェノクだと知った際には、その性格とオルフェノク故に激しく動揺する。
和解
恐怖してかなり怯えた上、命を何度も巧に救われておきながら自身の幼なじみの雅人の言い分を一方的に信頼して巧を孤立に追い込み、一時的に別離してしまった。
しかし、北崎と遭遇した事で記憶をより鮮明に思い出し、澤田が真相を語った事で疑惑は晴れている。人間とオルフェノクとの狭間で苦悩する巧だが、友情と信頼がそれに勝り再び啓太郎と共に彼を迎え、お互いに絆と決意を確認しあうことになる。
終盤
流星塾の仲間たちが戦いに巻き込まれて消えていくことに心を痛めていく。巧を敵視する態度を崩さない草加に対しては一度は幻滅していた。
だが巧の口から草加の死を聞かされた際にはかなりショックを受けていた。それでも最後まで戦いから目を背けず、巧たちとアークオルフェノクとの決戦も間近で見守った。
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』
「闇を切り裂き、光をもたらす』のよ!!」
人間解放軍の一員として活動。象徴として扱われている。世界のほとんどを牛耳るオルフェノクへの対抗運動を行っていた。本編開始前、ライオトルーパーの大部隊に巧が連れ去られたが無事を信じ続け、彼が人間の救世主だと信じて疑わなかった。
戦い続けていた甲斐あって中盤で巧と再会する。喜んでいたのもつかの間、仮面ライダーサイガに連れ去られる。1万ものオルフェノクが熱狂するスマートブレインのコロシアムにて、エラスモテリウムオルフェノク 激情態に公開処刑されそうになる。
結末
寸前のところで現れた巧と、一度は敵に回るも再び味方となった木場の力で救出された。本人も無意識ながらオルフェノクに対して恐怖感や嫌悪感を抱いており、それが表出したことで戸惑う。
巧の正体を知った際は愕然していた。しかしそれでも巧を信じることを選び、巧の決意を後押しした。戦いが終結した後は人間解放軍には戻らず巧と共に何処へと去って行った。
その後
『555』終了後の映像作品における真理の再登場はない。『仮面ライダー大戦』の草加の回想シーンでは草加が巧に怨みの言葉を残す際「自分にとっての守るべき者」=真理の存在を仄めかしている。なお「マリ」という名前の少女が出てくる。
漫画『仮面ライダー913』のコミックス第1巻発売記念動画にて「漫画のセリフの朗読」という形で芳賀氏が16年ぶりに真理を演じている。
台詞朗読がなりゆきで突然始まったため役作りの時間がなく、また巧役の半田氏や草加役の村上氏と違ってそれまで再演の機会もなかったために2人と比べて若干たどたどしい。
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以上です。これで紹介を終えます。
以上です。これで紹介を終えます。