【ディケイドでも大活躍!】ドラス&ネオ生命体【仮面ライダーZO】

2023年2月2日木曜日

怪人解説 昭和ライダー

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 今回解説する怪人はドラスです。
お兄ちゃん、何度やっても僕には勝てないよ
目次
  • ネオ生命体
    • 外見
    • 描写
    • 目的
    • 幼稚性
    • 深層心理
    • 備考
  • ドラス
    • スペック
    • 概要
    • 戦闘能力
    • 特殊能力
    • 活躍
    • 備考
  • レッドドラス
    • スペック
    • 概要
    • 商品化
  • 中の活躍
    • 最終決戦
  • 小説
    • 活動
  • シリーズの活躍
    • 映画『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー
    • 映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010
    • 映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
    • 映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦
    • 映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
    • 小説版『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER ZO EDITION -ZO VS J-』

ネオ生命体
 映画『仮面ライダーZOに登場する怪人。CV:湯沢真伍。遺伝子工学の権威である望月敏郎博士が「より強く、感情などに惑わされない完全な生物」を目指して生み出した完全なる生物。強靭な生命力を持っている。
 物事を怜悧に考え、ただ自らの強大なパワーを揮う無慈悲で凶悪な性質念力を使う。金属から他の生命体まであらゆる周囲の物質を分子分解して吸収し様々な姿に形を変える能力を持ち、戦闘形態である怪人、ドラスへと変化した。

 外見
 フラフープのような輪から顔と胸、手だけが飛び出た、子供のような姿をしており、見ようによっては女性らしくもある。アジトの廃工場に突入してきたZOの前で、生体プールから出現した際の形態。
 ただし全身緑色で、目は赤いビー玉のような異形の姿である。声も甲高くて少年のようだが、途中からスロー再生したような野太い声も混ざるようになる。プール外で活動する際には、本体である直径15cmほどの飛行能力を持つ球体となって移動する。

 描写
 「人間は二流の生物」と教育されたため、人間を不完全な生物として見下しており、やがて自分が神になって支配しようと考え始める。
 しかし、博士の意思を無視して勝手に動き始めたことから博士に恐れられるようになり、人間のように自由に動き回れる自身の体は与えられていない。

 目的
 驚異的な速度で成長を続けるドラスを見た望月博士が化したリミッターとして、自身が誕生し成長した生体プールに定期的に浸からなければ生命を維持できない」という致命的な弱点がある。
 それを克服するために、ドラスは望月博士の息子・望月宏を狙っている。そのために博士を機械と融合させる。これを拒否されると、博士の息子である望月宏を誘拐。「改造しないと宏くんをバラバラにするよ♪」とかわいい声で脅迫し、人質として利用しようとした。

 幼稚性
 誕生したばかりであり、精神年齢は幼い。一人称は「僕」。生みの親である望月博士の事は「パパ」と呼び、自分の前に改造された仮面ライダーZO/麻生勝を「お兄ちゃん」と呼ぶ。
 望月博士は人間に備わった不完全な部分である「心」を排除したと言っていたが、誕生したばかりの頃に聞いた宏の懐中時計が奏でる曲には、何らかの影響を受けていた。
 望月博士を生体プールに融合させたのは博士の愛情を独占したいという意図もあってのことだった。博士の愛情に飢えていたのかもしれない。

 深層心理
 高速移動時には球状や液体金属になって飛行する。人間を不完全な生き物として淘汰しようとした行動原理も「父親」でもある博士に認めてもらうべく彼の教えに忠実に従い、実行しようとした結果であった。
 博士を脅迫し機械に融合したのも、宏を襲ったのも、その根底には父親から拒絶され誰も自分を受け入れてくれない、「家族」がいないこと=嫉妬が全ての原因だった。
 彼の姿が幼い少年に似ているのも、博士の実子である宏の姿を模して、「父親」の関心を引こうとした結果であるという。

 備考
 本来「ドラス」と言うのは劇中でZOと戦った怪人型の戦闘形態のみを指す呼称であり、本体は「ネオ生命体」とだけ呼ぶのが正しい。
 しかし公開当時から「ドラス=ネオ生命体の名前」と言う誤解が広まっていた上に、ディケイド以降は公式でもその様に描写されている。仮面ライダー図鑑ではネオ生命体とドラスが分けられている。

ドラス
 スペック

身長:204.0cm
体重:94.0kg
跳躍力:150m
特色/力など:全身に武器を内蔵、再生能力

 概要
 ネオ生命体が、自身の本体でもあるソフトボール程度の大きさの銀色の球体を核として生み出した怪人。生物と機械を融合させたバッタのような外見をしている。
 外の世界で活動をしたり、戦闘したりするための肉体。まともな発声器官を造っていないからか言葉を発さず、吠えるのみ。
 スクラップ置き場の廃材を利用してボディを構築している。この肉体は非常に強靭かつ優れた再生能力を持つ。身体の一部を失っても、ネオ生命体が生きている限り、周囲の物体を吸収、利用することで再生が可能。単純に胴体を貫いたくらいでは倒せない。

 戦闘能力
 非常に高い。格闘戦も強い。格闘攻撃に電気を加えて威力を上げたと思われる描写がある。ZOに右腕を切り落とされた際には金属の鉤爪を生成した。右腕は高速射出可能な「ロケットアーム」。離れた敵への強烈なパンチの一撃を放つ。
 臀部には、先端が鋭く尖った伸縮自在な尻尾「ドラステール」を備え、最大6メートルまで伸び、厚さ30㎝のコンクリートをも貫く威力で標的に突き刺すほか、触手のように巻き付けて捕縛できる。

 特殊能力
 右肩には分子破壊光線「マリキュレイザー」を装備。3つの発射口から強力なレーザーを放射し、一撃で1㎞は離れた鉄塔を倒すほどの爆発力を持ち、あらゆる生物の細胞を蝕む。至近距離で直撃すれば分子レベルで物体を破壊する。
 透視能力や過去の記憶を映し出す高性能ディスプレイ「ドラスビジョン」と連動しており、正確無比な射撃を行える。マリキュレイザーは核を分裂し、体内のエネルギーを集中させ分身体である怪人を作り出す事も可能。作中ではクモ女コウモリ男を生み出している。

 活躍
 肉体に大きなダメージを受けると一時的に機能を停止する。生体プールの外ではエネルギーが補給できないため、長時間の戦闘を行えない。
 高圧電流を浴びた部分が電子分解を行い欠損する。初戦闘時には様々な武装を駆使してZOを追い込むも、切断された電線を利用されて足に電流を流されて左足を失う。
 動けなくなったところに専用マシンのZブリンガーによる突進攻撃「Zブリンガーアタック」の直撃を受けて吹き飛ばされ、鉄骨に串刺しとなって動きを止めた。

 備考
 異形のデザインでありながら腰にあるバックルのようなパーツがあり、そのコンセプトは『邪悪ライダー』。そのためか、ライダーの名を持たない悪のライダーとして非常に人気が高く、シャドームーンに次ぐほどと言える。

レッドドラス
 スペック

身長:201.0cm
体重:122.0kg
特色/力など:仮面ライダーZOを吸収したことで得た強力なパワー

 概要
 仮面ライダーZOを取り込むことで進化したドラス。ドラスがZOパンチによって貫かれた腹部の穴からZOを体内に取り込み、パワーアップした。
 全身が真っ赤に染まる他、全身が肥大化する。目が大きく鋭くなり、下顎が小さくなり、触角が短くなったり、全身が丸みを帯びたデザインになる。
 より生物らしい筋肉質な身体に変化していて、かなりライダーに近い姿となった。劇中ではまともに戦っておらず、その実力は未知数。スーツはドラスを突貫工事で改造した物。

 商品化
 S.I.Cで限定発売されたが、原作のマイナーさ故か、今でもほぼ定価(3千円前後)で購入可能。HERO SAGA』では仮面ライダーJを吸収してこの姿となっている。
 『仮面ライダーBLACK PartX イミテーション・7』と同時収録されている漫画版では、プロト版であるZOが完成版であるドラスを圧倒している光景を見て狂気に陥った望月博士がリミッターを解除してしまったことで誕生する。

劇中の活躍

 暗躍
 望月博士の息子・宏を捕らえるため街中に現れる。街を破壊しながらも宏を捕らえるが、そこに現れた仮面ライダーZOに阻まれる。
 一時は大ダメージを受けたため回復のため活動を停止していたが、その間もクモ女やコウモリ男を使い、宏を執拗に狙う。傷が癒えた後はZOの前に現れ、ZOを打倒した。
 配下の怪人によって宏の誘拐には成功。宏を人質に望月博士に自身の再改造をせまるが、アジトである研究所にZOが来襲する。この際、自身の意思を伝達するためか、生体プールにいたネオ生命体はレリーフのように少年の姿を模した円盤の姿で出現している。

 最終決戦
 宏と望月博士が見守る前でZOと最後の戦いに臨む。激しい攻防の末、ZOを吸収してレッドドラスへと進化した。機械と融合していた博士の肉体を怒りのままに引きずり出してしまい、結果として彼の命を奪う。
 しかし、宏が持っていた時計から思い出の曲が流れ出すと動きが停止。この隙に生体プールを望月博士に破壊され、宏が発した「ライダー!」という叫びによってZOの意識が目覚めてしまい、自身からの分離を許す。
 さらに、ZOが続けざまに放った必殺の一撃「ZOキック」を受けて消滅。本体が失われたことで、生体プールに残っていたネオ生命体の意志も「パパ……」という悲痛なつぶやきを残して工場と共に爆散、消え去った。

小説版
 行動の大筋は映画に準じているが、かなりの知性を感じさせる言葉を喋りZOを仮面ライダーと呼ぶ。ドラス(少年)の姿は、曰く宏と博士のなくなった妻の特徴を併せたマガイもの。
 家族になって欲しいと言ってくれた宏、彼が聞かせてくれた懐中時計のオルゴール、生み出してくれた望月博士が大好きだった。
 家族を一番欲するが、予想外の成長振りに博士はドラスに恐れを抱き、彼を殺そうとする。大好きな『お父さん』に殺されそうになったドラスは全てが分からなくなり、拘束した望月博士と共に失踪。

 活動
 そうして彼は弱さに囚われない、不完全な今の己には想像しえない完璧な生命体になるため、博士に協力を強いるようになる。博士を精神世界のような所で鳥に食わせたりして精神面を容赦なく痛めつけたりもしていた。
 宏を連れ去ろうとするがZOに敗れた後、戦闘用の身体や脳を再設計したり、協力すれば息子を傷付けないと博士を説得し、お前には感情がある」という博士の言葉に動揺し、終盤深すぎる愛憎をぶつける場面からも伺える。

シリーズの活躍

 映画『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』では大ショッカーの怪人として登場。
 映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』ではスーパーショッカーの主要怪人として登場全並行世界征服成就のために“神を超える力”としてスーパー死神博士によって再びこの世に生を受けた究極生命体。

概要
 スーパー死神博士からは「最強最悪の怪人」、仮面ライダーディエンドからは「邪悪な金属生命体」と呼ばれている。精神年齢の低さゆえ、早く外で遊び(暴れ)たがっている子供の残忍さも併せ持つ。
 スーパー死神博士を「パパ」、蜂女を「ママ」と呼ぶ。育成を担当した蜂女を吸収し、邪悪な金属生命体・ドラスを生み出すまでに急成長を遂げる。ドラスは強靭な肉体と高い戦闘能力を備えており、多数の仮面ライダーを相手に互角の戦いを繰り広げることが可能。

最期
 ディエンドのディメンションシュート、龍騎サバイブのメテオバレット、ファイズブラスターフォームフォトンバスターカブトハイパーフォームマキシマムハイパーサイクロンを撃ち込まれる。
 背後からキバエンペラーフォームファイナルザンバット斬ブレイドキングフォームロイヤルストレートフラッシュを受け、振り向きざまにキバーラ電王超クライマックスフォームの超ボイスターズスラッシュに切り裂かれる。
 装甲響鬼アギトシャイニングフォームのコンビに殴り飛ばされ、よろめいた所でクウガライジングアルティメットパンチに受けた上、ディケイド最強コンプリートフォームの強化ディメンションキックを食らってとどめを刺された。

最終決戦
 ネオ生命体のコアは運良く脱走。「スーパークライス要塞」を操ってライダー達を圧倒するが、ファイナルフォームライドしたライダー達の攻撃と、仮面ライダーWに乗っ取られたマンモスメカの攻撃で、スーパークライス要塞は崩壊。
 その後「W」の世界から逃げ込んできたダミー・ドーパント合体して「アルティメット・ドーパント」になるが、ディケイドとサイクロンサイクロンジョーカージョーカーに変身したWのトリプルキックで倒された。

 映画『オーズ電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
 ショッカーの怪人連合に参加。広場での決戦ではシャドームーンと共にマーキュリーレーザーを放ち、仮面ライダーオーズNEW電王を吹っ飛ばした。同じく怪人連合の怪人として登場したスコーピオンイマジンと共に仮面ライダーZOと戦った。

 その他
 映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では大ショッカーの大幹部怪人として登場。ゴーカイブルーをラリアットとパンチだけで変身解除に追い込むが、突然現れたゴーカイレッドにゴーカイガンで撃たれ爆死した。
 映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』ではバダン総統の力により地獄の底から蘇る。沢芽市襲撃では、マシーン大元帥十面鬼ユム・キミル達と鎧武を攻撃した。最終決戦では響鬼の苛烈な音撃戦闘員軍団と共に倒された。

 小説版『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER ZO EDITION -ZO VS J-』
 仮面ライダーJを取り込み、ZOを吸収した時にはなかった8枚の緑の羽を背に生やし、Jパワーを扱えるようになったレッドドラスver.2、さらに巨大な砲門を胸と両肩に持つ究極態へと変貌する。
 ZOを1度は破るが地空人の介入で失敗、Jパワーを失いJにも脱出される。起死回生に機械獣母艦フォッグマザーの残骸を吸収して力を得ようとする。
 しかしマザーの意識が残っていた為にドラスの意識はフォッグマザーに吸収され、「フォッグ・ドラス」になってしまう。ドラスの意識は完全に消えてしまった。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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