今回解説する仮面ライダーはキックホッパーです。
「もう、パーフェクトもハーモニーもないんだよ」
【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
- 矢車想
- 過去
- 再登場
- 性格
- 地獄兄弟
- カップラーメン
- 備考
- 仮面ライダーキックホッパー
- スペック
- 概要
- 入手経緯
- アンカージャッキ
- 戦闘能力
- 必殺技
- パンチホッパー
- 備考
- 劇中の活躍
- 初登場
- 人物との関り
- カッシスワーム戦
- 最後
- 本編外の活躍
- 仮面ライダーディケイド
- オールライダー対大ショッカー
- 仮面ライダージオウ
- 概要
- 世界観(歴史改変)
- アナザーカブト
- スペック
- 概要
- ワームの弟
- デザイン
- 外見
- 戦闘能力
- 連携など
- 劇中の活躍
- 37話開始直前
- 第37話「2006:ネクスト・レベル・カブト」
- 第38話「2019:カブトにえらばれしもの」
- 最終決戦
- 第43話「2019:ツクヨミ・コンフィデンシャル」
- 備考
- ゲーム作品
- PS2版仮面ライダーカブト
- その他
矢車想
『仮面ライダーカブト』の登場人物。仮面ライダーキックホッパーの変身者。演じたのは徳山秀典。
過去
元はシャドウというゼクトの部門の隊長で、仮面ライダーザビーに変身していた。しかし、カブト抹殺に執着した結果ザビーゼクターに見捨てられる。その後、影山に裏切られ、ザビーの資格者の座も奪われ、ゼクトを去った。
暫く行方をくらましていたが、第33話で再々登場。なぜかボロボロのコートに拍車のついた靴を着用している。
天道に対し感情的になる面以外は至って好青年だった性格から一転、己を卑下し「完全調和」の精神を喪失するほどにやさぐれた衝撃的な姿と、ZECTがネイティブに内密で開発した仮面ライダーキックホッパーの資格を引っさげて再登場。
カブトの迷走を象徴するキャラに変貌した。矢車が地獄に落ちた理由は、スタッフどころか演者の徳山氏含めて誰も知らないらしい。
やさぐれてからは「どうせ俺なんか…」「お前はいいよなあ…」「今、俺を笑ったな?」など、ネガティブな台詞が目立つ。一方、神代剣を一時的に「弟」に加えたり、人間に戻った時の間宮麗奈に手を差し伸べるなど、「闇」に堕ちた人間には寛容な姿を見せている。
後に自分同様にZECTから追放された影山に、もう1つのホッパーゼクターを授け「弟」にした。行動を共にする。以降どのグループにも属さず、自らを「闇の住人」と称し、影山と2人で気の赴くまま、ライダー達やワームに戦いを挑む。
未練がましく光を求めようとする影山を諭す場面が多いものの、そのコンビネーションは揺るぎない。この影山とのコンビは、第35話のサブタイトルを取って「地獄兄弟」と呼ばれており、人気が高い。
カップラーメン
以前は料理を嗜み、時に部下に手料理を振舞うこともあったが、キックホッパー資格者となってからはほとんどインスタント食で済ませている。
第39話では「兄貴塩」と「弟味噌」というカップ麺を、影山と2人でそれぞれ食べるシーンがあった。一口で頬張る量がかなり多く、ジオウ客演時でも相変わらずの量であった。
備考
演じた徳山氏が特撮好きのためか、その後のライダーゲームやゲスト出演等でも高確率で本人が演じている。現実でも弟とは番組終了後も折に触れて連絡をとっているとか。
さすが地獄兄弟。登場当初からは想像がつかないくらいの後半の強烈なやさぐれ具合から、ダディや妖怪ぼたんむしり共々平成屈指のネタキャラ扱いされている。
「俺の相棒を笑ったのはお前か……俺も笑って貰おう。……変身!」
HEN-SHIN CHANGE KICK-HOPPER!
スペック
身長:192cm
体重:93kg
パンチ力:3t
キック力:6.5t
ジャンプ力:ひと跳び39m
走力:100mを5.6秒
キック力:6.5t
ジャンプ力:ひと跳び39m
走力:100mを5.6秒
モチーフはショウリョウバッタ。全身を超金属・ヒヒイロノカネ製の緑色の装甲で包んだライダー。
ホッパーゼクターを向かって左側から、トレイをオープンしたZECTベルトにセットする事で変身する。マスクドフォームが存在せず、変身すると直接ライダーフォームになる。
その名の通り蹴り技を主体にした近接格闘で、多くのワームを沈めてきた。ハイキックやジャンプキック、前蹴りなどバリエーション豊かなキックを用いて戦う。
武器無しだが矢車の力量ゆえ強い。後にガタックを爆殺したキャマラスワームを翻弄。暴走回路で自我を失い加賀美でも抑えられなかったカブトをも止めて見せた。放たれた銃弾をキックで叩き落とすという絶技を見せたこともあった。
「相棒」と呼んで従える影山瞬が変身する仮面ライダーパンチホッパーとの戦いでは、ともに怒涛の連撃を繰り出して標的を追い詰める、アグレッシブな戦法を好む。
クロックアップ
ZECTバックルにあるトレーススイッチを撫でるように触れて発動。ホッパーゼクターで生成された超エネルギー、タキオン粒子を解放して全身に行き渡らせ、一定時間ではあるが常人では目視できないほどの超高速移動が可能となる。
性能
頭部『ボーンシェルメット』
3層構造で敵のどのような攻撃からも頭部を守る。1層目が継ぎ目のない強度に優れた超金属のヒヒイロノカネ、2層目が軽比重で耐衝撃性に優れた特殊ケミカル、3層目が強度と弾性率を持つサインスーツ製。
タキオン粒子の流れる目『コンパウンドアイ』は敵がクロックアップを発動したとき、自分がクロックアップを発動していなくても、超高速移動する相手の動きを目視できる。
角『ホッパーホーン』は常人の4倍以上の聴力を変身者にもたらす。16Hz~12万Hz の音域の物音を聴き分け、5km先の針が落ちる音さえ聴き取れる。額『Oシグナル』はワームがクロックアップした瞬間、時間軸の乱れを感知して敵を発見する。
胴体
頑強、軽量な『ホッパーブレスト』が上半身前部を守る。大爆発の衝撃をも吸収する。軽量、頑強なライダーアーマーは、レスポンスバンドで繋がれており、通常時間時に肉体の反応速度を人造的に0.05秒と、常人より格段に速くする。
強化スーツ『サインスーツ』は頭頂部から取り入れられ、変換された高圧縮酸素が、快適な温度と湿度で常に全身を駆け巡ることで、一定の体温を維持。
50口径の機関銃の衝撃を吸収でき、5000度の高温、絶対零度の低温などから身を守る。スーツ自体に備わるニューロン細胞をシナプスで繋いで変身者に伝達し、まるで第2の皮膚のような感覚でシステムを扱える。
四肢
肩部から伸びている装甲『ショルダーブレード』はタキオン粒子を先端の刃先に波動として変換して送り、ショルダータックルで時空を動き回る敵に叩き込んで原子崩壊、消滅させる。
両手、両足の動きを補助強化する三重のリング『インセクトリング』によって、一般人の何倍ものパワーを発揮できる。
掌『ライダーパーム』はホッパーゼクターを操作して「チャージアップ」することで、ホッパーゼクターから送られてくる超エネルギー、タキオン粒子を波動に変換して、パンチ力を高める。
特殊な足裏『ライダーストンパー』は500mの高さから飛び降りても変身者にダメージを与えないように、インセクトリング、ライダーアーマーヘと衝撃を繋いで吸収、緩和する。
左足に装備されている特殊兵器。キックが命中した瞬間にハンマーも連動することで、威力が増幅される。ライダーキックと連動して稼動し、力の解放を助長する。ライダーキックの威力がカブトよりも高い理由付けにされている。
ホッパーゼクター
バッタの形をしたゼクター。形状は左右非対称。真上から見ると右側が茶色、左側が緑色。空は飛べず、尾に当たる部分からイオンエンジンを噴射させ、時速950㎞で跳ねて飛んでくる。他のゼクター同様にジョウントによるワープも可能。
ゼクトバックルに装着する際に、茶色を上にするとパンチホッパー、緑色を上にするとキックホッパーに変身することが可能。2つ存在し地獄兄弟がそれぞれ保有している。他のゼクターに比べて変身の際の音声のトーンが高い。
制作経緯
強い意志を持つ者を資格者として選ぶ。ZECTのNo.2である三島すら当初はその存在を知らなかった。やさぐれた矢車想がいつの間にか手にしていた。
小説、公式ファンサイト、超全集、仮面ライダージオウの記述を総合すると、来たるべきネイティブとの決戦に備え、ZECTのトップである加賀美陸が秘密裏に用意した対ネイティブ兵器のライダーらしい。私兵として加賀美陸が渡した。
ホッパーゼクターは量産型仮面ライダーの試作機であり、運用テストや赤い靴システムの停止のため、天道総司や加賀美新の動向を監視させていた。
必殺技
ホッパーゼクターの足『ゼクターレバー』を可動させることでタキオン粒子を左足に送り、39mもの高さまで跳躍するジャンプ力を生み出す。
パンチホッパーも同等の高さまでジャンプ可能。脚を敵に密着させることで空中に飛ばせる。カッシスワーム クリベウスにパンチホッパーと並んで地面に組み伏せられた際は、パンチホッパーとともにライダージャンプの推進力を利用してワームを上空に蹴り飛ばす。
落下してくる標的に向けてキックホッパーはトラースキック型の「ライダーキック」、パンチホッパーはアッパーカット型の「ライダーパンチ」を繰り出して仕留めた。
左足にタキオン粒子を再チャージし、脚部のジャッキによる高高度のライダージャンプから放つ。更にジャッキを活かしてキックの反動で空中に戻り、再び相手に蹴りを放つ連続キックが可能。威力は20t。
この数字はカブト・ガタック・ダークカブトのライダーキックを僅かながらに上回る。劇中では5体のワームをハンマー機構の反動を利用しての怒涛の連続ライダーキックで殲滅するという離れ業を披露した。
変身に使用するホッパーゼクターは影山のものと全く同じで、ベルトに差し込む方向を変えるだけで設定上パンチホッパーにも変身できる。
構想段階では矢車が両方を使う予定だった。ただし自身の戦闘スタイルに合わないためか、矢車がパンチホッパーに変身することはなかった。
設定上は専用のマシンゼクトロンを持つが本編では未使用。平成ライダーでは珍しいバッタモチーフのライダーであり、そのデザインは石ノ森プロも絶賛していたという。
ネーミングは1号の初期案である「仮面ライダーホッパーキング」の翻案であり、さらに「ライダージャンプからライダーキックを放つバッタのライダー」という、非常に由緒正しい要素を持つ仮面ライダーでもある。
劇中の活躍
初登場
影山がワームと組んでカブトと戦闘中、唐突に出現。踵の拍車で地面を削って火花を出しながら立ち上がった。
襲い掛かるサナギ体ワームを無造作に蹴り飛ばしてからキックホッパーに変身。サナギ体の群れを一掃した後、影山をも道連れにし強引にザビーの変身を解除させ資格を失わせた。そして天道に挑みかかった。
シャドウにもワームにも裏切られて失意の底だった影山を救い、パンチホッパーのゼクターを託して弟として迎い入れた。自分と同じ闇を持つ間宮麗奈(ワームとしての記憶を喪失)に惚れたことがあったが、その後ワームと化した麗奈に吹っ飛ばされた。
ミサキーヌに振られ落ち込んでいた神代剣を弟にしたり、3兄弟仲良くカッシスワーム(ディミディウス)に吹っ飛ばされた。天道に再び料理対決を挑むも天道に約束を忘れられた。
天道らに協力を求められても応じることはなかったが、ワームの大群が「エリアZ」へ侵攻した際は自らの意志で参戦。再びザビーになるよう田所に打診されるが一蹴。ザビーゼクターは影山が再入手するも、カッシスワーム(グラディウス)にあっさり敗北。
ゼクターは彼を見限ると矢車の下に向かうが拒否された。影山を諭しつつも珍しく本気になる。天道、加賀美と協力したトリプルライダーキックを繰り出して、カッシスワーム撃破に貢献した。
後日、光を求めた自らへの戒めとして自分を鎖で縛り天道からの協力要請も断るが、カッシスワーム(クリペリウス)率いるワームの大群を見て放ってはおけず、影山との連携でこれを全滅させた。
ZECTはネイティブが制作したネックレスの配布を始めるが、これには興味を示さず装着はしなかった。最終的には自分たちなりの光を求めるため、道端で拾った白夜を描いたカードをきっかけに、影山と共に白夜を見に旅立とうとする。
しかし、影山がネイティブと化す。彼の願いに答えてライダーキックを放って殺害した。その後は影山との約束を守るために白夜を見に行く旅を始め、以後消息不明となる。
スーパーヒーロータイムのED
闇落ち後の矢車が登場。剣と一緒に「ダイボイジャーの〜アタック!」(満面の笑みでサムズアップ)と言ってみたり「羨ましい俺も是非笑って貰いたい…」と言う。
その後突然「笑うなァァァァァァ!!!」と絶叫する、影山を相手に連続蹴りの特訓をするなど本編以上のネタキャラっぷりを発揮した。
本編外の活躍
『仮面ライダーディケイド』での登場
「貴様ァ……今、相棒を笑ったな……?」
第2・3話:『クウガの世界』で鳴滝が召喚。声だけだが矢車役の徳山氏が演じた。鳴滝の狙いであるディケイドそっちのけで、影山を笑ったクウガを優先的に攻撃し始めた。
戦闘となった廃寺は、矢車がやさぐれ姿をお披露目した場所。そのため鳴滝によって強制的に送還された。この時地獄兄弟が去っていったオーロラにはタイガとデルタのシルエットが映し出された。
王蛇(浅倉威)と共に本人声で登場。王蛇と一緒にどこかの施設に潜伏しており、光夏海と海東大樹から大ショッカー打倒の協力を頼まれる。
だが「大ショッカーの地獄を味わってみたい」という理由から王蛇共々大ショッカー側に付く。その後は二人に襲い掛かり、ディエンドの召喚したパンチホッパーと交戦した。
DC版ではパンチホッパーとの戦闘シーンが更に追加されている。ちなみにディエンドはパンチホッパーの他にライアとガイも呼んでいる。
第37話「2006:ネクスト・レベル・カブト」で兄弟揃って登場。全く容姿が変わっていない。影山役の内山氏がオファーを受けてのダイエットが間に合わず太っていた。
タイムジャッカーのウールと契約してアナザーカブトに変貌している。その一方でホッパーゼクターも引き続き所持しており、キックホッパーにも変身可能。アナザーオーズ、アナザーリュウガ、アナザーブレイドに続く4人目のレジェンドキャストが変身するアナザーライダーである。
行動を共にしている影山はワームの擬態した偽物であるが、さすがに13年間の孤独には勝てなかったのかその辺りは全く意に介しておらず、偽影山を守ることしか考えていない。
「どうせ俺なんか、ワームしか相手にしてくれない……!」
スペック
身長:195.0cm
体重:95.0kg
特色/力:高速戦闘
変身者:2019年の矢車想
契約したタイムジャッカー:ウール
モチーフ:仮面ライダーカブト
デザイン:篠原保
登場話:第37話、第38話
※身長・体重は、仮面ライダーカブト ライダーフォームと全く同じ。
体重:95.0kg
特色/力:高速戦闘
変身者:2019年の矢車想
契約したタイムジャッカー:ウール
モチーフ:仮面ライダーカブト
デザイン:篠原保
登場話:第37話、第38話
※身長・体重は、仮面ライダーカブト ライダーフォームと全く同じ。
概要
第37話、第38話に登場したアナザーライダー。変身者は矢車想。原典『カブト』において、矢車はネイティブ化しかけていた「弟」の影山瞬を本人の懇願からその命を奪っており、原典から13年が経過した現在の矢車は影山を失ったことから更にやさぐれた。
本心では「目の前の影山がワームの擬態した姿である」と理解しつつも、「自身の大事な弟である影山を守ること」に固執しており、周囲の説得にも応じようともしない。
第38話では、ワームの乗った巨大隕石が迫る地球の危機にすら「地球なんて俺たちにとっては地獄だ」と無関心な様子を見せている。
仮面ライダーカブト ライダーフォームがモチーフ。加賀美からは「カブトもどき」と呼ばれていた。その姿はカブトの姿に擬態したワームといった風貌。
アナザーライダー特有の名前と年号は、右脚部装甲に「KABUTO(カブト)」、左脚部装甲に「2019」と刻まれている。手足のデザインはアナザー鎧武やアナザーリュウガ等と同じ。
ベルトの幼虫要素・顔面のサナギ体要素・甲殻やツノの成虫要素を合わせることで、カブトムシの成長段階を取り入れているとも言われている。篠原氏によるとデザインコンセプトは「オリジナルのカブトとネイティブワームのハイブリット」。
顔はワームのサナギ体に似て目の中に手の指が入り込んだ腕のような造形。アナザーライダー特有の眼があり、顔面には歯を食いしばった口や、赤い鼻、カブトよりも大型化したツノ、後頭部は戦国武将の兜に見える。
胴体部はカッシスワームやウカワームを想起させる赤い甲殻で、胸部はカブトムシの翅を模した眼のような模様がある。り、上記の複眼部分も合わせて昆虫の眼状紋を思わせる。
左肩の甲殻部分はサナギからの羽化に失敗したカブトムシの胴体に見え、腰のバックルの「カブトゼクター」に当たる部分は丸まったカブトムシの幼虫を思わせる。
固有能力はクロックアップを用いた高速戦闘。オリジナルと同様、スイッチを押すような動きを見せて発動する。「クロックアップ」の音声はアナザーウォッチのような低く不気味なものに加工されている。
攻撃方法はオリジナルのカブト同様にキック等の足技が得意。カブトの回し蹴りのようなカウンターキックや、ガタックに変身した加賀美が発つ助走を付けた飛び蹴りのようなキックを披露。
発動する際のホーンにエネルギーがベルトから移動してから足に行き着く演出も健在。こちらは特に操作もなく、音声もなっていない。カブトの「カブトクナイガン」のような武器は所持していない。
パンチホッパーとのタッグによるコンビネーションで襲ってくるため中々手強い。矢車は引き続きキックホッパーへの変身が可能。
劇中ではキックホッパーとアナザーカブトの両方の姿に瞬時に変身する芸当を披露した。キックホッパーは映像作品で初めてクロックアップを使った。
再びワームが隕石に乗って次々と地球に襲来する事件が発生。その最中、矢車はタイムジャッカーのウールと邂逅。アナザーカブトウォッチを受け取り、アナザーカブトに変身する能力を得た。
その後、ワームが擬態した影山と何らかの経緯を経て接触。彼と再び「地獄兄弟」として行動を共にすることになる。ワームに利用される形で地球に隕石を呼び寄せる片棒を担ぐ。
タイムジャッカーが矢車をアナザーカブトにした目的については時空の歪みが関係しているらしく、ワームの目的には一切関わっていない。
ジオウⅡとガタックがパンチホッパーを追い詰めた際に出現。救い出すとクロックアップで共に逃げた。加賀美を誘い出すため、影山に嘘の懇願をさせてまずソウゴを呼び出す。
更にソウゴの後をつけさせるような形で加賀美を誘き出すことに成功。しかし、ソウゴは影山の嘘に気づいていた。フォーゼアーマーに変身して、現れた巨大隕石を破壊するために向かった。
一方の矢車は、パンチホッパーと共にウォズやガタックと対決する。ウォズギンガワクセイフォームの「水金地火木土天海エクスプロージョン」による怒涛の攻撃を受ける。
矢車は爆炎の中で瞬時にキックホッパーに変身。ライダーキックをウォズに叩き込み、その隙に乗じて姿を消した。その後、隕石破壊に向かったジオウを見届けたゲイツの前に、変身を解除した状態で川の中をふらつきながら歩く矢車が現れた。
川から上がったところをゲイツに呼び止められ、影山に擬態したワームと手を切るように要請されるが拒否する。「笑えよ。どうしても倒さなきゃならなくなったら、俺がやる。もう一度、この手でな……」と言い切る。
影山は加賀美を人質にしていた。ソウゴ達がコダマスイカアームズやタカウォッチロイドを使用して加賀美を救出。だが、アナザーカブトはクロックアップによってソウゴとウォズからフォーゼライドウォッチとギンガミライドウォッチを奪い取る。その後パンチホッパーとの連携でガタックを撃破して、その場を去った。
ウォッチを盗んだ後はどこかの倉庫に潜伏。『カブト』本編でも登場した「兄弟ラーメン」を食べていた。「流石に地球を滅ぼされては困る」として、矢車にアナザーウォッチを与えた筈のウールが時間を停止させつつ現れ、フォーゼとギンガのウォッチを回収された。
ビルの屋上でパンチホッパーと共にゲイツやウォズと対決。一度敗れると、キックホッパーに変身してガタックと対決する。キック対決に負けるが、アナザーカブトに再変身し、ガタックを変身解除に追い込む。
だが、加賀美の「諦めない意思」に呼ばれるかのようにカブトゼクターが飛来。カブトゼクターを手にした加賀美は仮面ライダーカブトに変身し、「カブト同士の戦い」が繰り広げられる。結果、カブトのライダーキックをカウンターで叩き込まれて撃破され、アナザーカブトウォッチも破壊された。
パンチホッパーもゲイツリバイブに撃破される。影山が呼び寄せようとした巨大隕石もツクヨミの能力によって落下スピードを遅らせられた隙に、ウォズギンガタイヨウフォームの「バーニングサンエクスプロージョン」で隕石内のワーム諸共焼き尽くされ、脆くなったところでジオウトリニティの必殺技によって完全に粉砕された。
最後
最後には影山に擬態したワームから「俺は影山じゃない…。お前は俺の…兄貴なんかじゃない……」と否定された再び「地獄」へ堕ちた矢車は、沈みゆく夕日を見ながら、一人寂しくどこへともなく去って行った。
第43話「2019:ツクヨミ・コンフィデンシャル」
アナザージオウⅡ率いるアナザーライダー軍団の1体として登場。アナザーファイズやアナザー鎧武と共にディケイドと戦うも、ディケイドスラッシュでまとめて倒された。
矢車の変身する仮面ライダーキックホッパーにはマスクドフォームは存在しないが、アナザーカブトからキックホッパーへと瞬時に変わる様は、ワームの脱皮やカブトに登場するライダーシステムのキャストオフの演出を思わせる。
矢車の行動について視聴者間では、「例え偽物であっても、それが大切な存在であれば守り抜く」という『カブト』という作品の根幹をトレースしたとも評されている。
「怪人とライダーの2つの姿を状況に応じて使い分ける」という点では、同じ『カブト』のライダーでは神代剣/仮面ライダーサソード/スコルピオワームを連想させる。
『ディケイド』におけるカブトの世界では、原典の矢車に当たる人物「弟切ソウ」もリ・イマジネーションカブトの変身者に擬態しており、こちらも参考にしていると思われる。
ゲーム作品
放送当時発売されたプレイステーション2用の格闘ゲームでは、使用可能キャラの1体として登場。キックホッパーの本編登場とほぼ同時期に開発されたソフトだが、本編での登場初期の主な台詞は収録されている。
当初、ライダーキックは「ジャンプしてからゼクターを操作し左足で1回だけ飛び蹴りを浴びせる技」として開発されていたが、実際の本編でのキックを見たゲーム開発スタッフが徹夜で本編同様の連続キックに作り直したという(雑誌『特撮ニュータイプ』より)。
しかしデモ画面までは修正できなかったらしく、そちらでは1回キックするだけとなっている。なお、本編では披露しなかったクロックアップも使用可能。 このゲームではややクセの強い性能だが、劇中同様の連続ライダーキックによる火力と高性能コンボ(無限もあり)を持ち、屈指の強キャラ。
ガンバライド(006弾より参戦)やクライマックスヒーローズなどのライダーオールスターゲームに出演したときは、ライダーキックは1回だけ蹴る技となっている。
ガンバライジングではガシャットヘンシン3弾より弟と共にLRTとCPで参戦。LRTはスキャンすると弟に並ぶ形で登場し、バースト時も表面の弟にバトンタッチする形で登場する。
─────────────────────
以上です。これで紹介を終えます。