【変身者がいなくなった!?】仮面ライダーザビー / 矢車想&影山瞬

2021年12月6日月曜日

その他サブライダー 仮面ライダーカブト 仮面ライダー解説

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 今回解説する仮面ライダーはザビーです。

「これがパーフェクトハーモニー、完全調和の精神だ」

【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
  • 矢車想
    • 概要
    • 人物
    • 料理
    • 天道との関係
    • 中の人
    • 劇中の動向
      • 資格剥奪
      • 改心
      • ザビーゼクターとのその後
      • 「GOD_SPEED_LOVE」
  • 影山瞬
    • 概要
    • 性格
    • 当初の描写
    • 中盤以降の描写
    • 劇中の動向
      • 序盤
      • 初変身
      • 天道のゼクト加入
      • 戦力の不安
      • ゴンの誘拐
      • 軽視の進行
      • ザビーの危機
      • 裏切り
      • 再変身
    • 中の人
  • 仮面ライダーザビー
    • 概要
    • ザビーの紋章
    • 戦闘能力
    • 役割
    • 戦闘スタイル
      • 〇矢車(第7~9話)
      •  〇加賀美(第9・10話) 
      •  〇影山(第13話~33話、44話)
      •  〇三島(第16話) 
      • その他
    • ツール 
      • ザビーゼクター 
      • ライダーブレス 
      • マシンゼクトロン(ザビーver)
      • シャドウ
    • マスクドフォーム 
      • スペック 
      • 概要 
    • ライダーフォーム 
      • スペック
      • 概要 
    • 必殺技
    • 扱い 
  • 本編後のザビー 
    • 『仮面ライダーディケイド』
    • 『オーズ・電王・オールライダー・レッツゴー仮面ライダー』
  •  ゲームのザビー
    •  PS2カブト
    •  ガンバライド 
    • ガンバライジング 
    •  クライマックスヒーローズシリーズ 

 『仮面ライダーカブト』の登場人物。元シャドウの隊長もとい、最初のザビーの資格者。年齢27歳。演じたのは徳山秀典

 概要

 カブトに続いて二人目のライダー。初登場早々に、ゼクトルーパー隊(シャドウ)との連携プレーを見せ、華麗にワームを倒すという腕を見せた。本部から仮面ライダーカブトを倒せと密命を受けていた。

 人物
 冷静で真面目な性格。「パーフェクトハーモニー(完全調和)」の信念のもとに行動する完璧主義者。統制がとれたチーム戦を重視。
 自ら変身してワームと直接戦う一方、的確に隊員たちを指揮してワームを掃討する。チームの調和を乱すとしてスタンドプレーを嫌っていた。

 部下への認識
 「部下の命を守ることは、チームの命を守ることと同じ」という考えから戦闘中は隊員たちの安全に気を配り、平時には自ら手料理を振る舞ってねぎらってもいた。影山瞬をはじめとしたシャドウのメンバー、更には加賀美新から絶対的な信頼を得ている。

 料理
 天道にも匹敵する実力を持つ。得意料理は麻婆豆腐。入院した影山に頼まれたこともある。料理対決では冷奴を作った天道総司にも勝った。
 だが判定役のひよりは「温かいのがいい」という理由で選んでおり、完全勝利とは言い難い。厨房を貸した店長の竹宮弓子も矢車の手際には感心しており、料理の腕前に優れるのは確か。

 天道との関係
 豆腐屋で初顔合わせをする。一丁しかなかった絹ごし豆腐を巡って、洋食店「ビストロサル」で豆腐料理勝負をする。矢車は公平に半分ずつと提案するが、天道が拒否した。勝負に勝った矢車が豆腐を手にした。
 シャドウをことごとく出し抜く天道総司に苛立ちを覚える。直接対決では互角の勝負を演じ、隙を付いたとは言え一度はカブトを破った。しかし、カブト抹殺の命を受けそれに執着してしまうあまり、部下を見殺しにしたため、ザビーゼクターから資格を剥奪された。
 その後「素材の個性がぶつかり合う味」の麻婆豆腐を天道に振る舞って自らの行いを反省。天道とライバルの関係を維持したまま去った。

 中の人
 演じた徳山氏が特撮好きのためか、その後のライダーゲームやゲスト出演等でも高確率で本人が演じている。忙しい中出演してくれるのには頭が下がる一方である。(ちなみに現実でも弟とは番組終了後も折に触れて連絡をとっているとか。さすが地獄兄弟。)

 劇中の動向

資格剥奪
 ザビーゼクターに見限られ、ザビーの資格を喪失。シャドウチームリーダーも解任された。その後は田所チームとは別の地域で活動していた。
 時を同じくして、シャドウ隊員がワームに次々と殺さる事件が発生。内通者を探すため、調査をしていた。見過ごせないと考えてふたたび天道たちの前に現れる。部下の影山瞬にシャドウのメンバーを集めるよう頼む。

絶望
 自らの過ちを反省し、ザビーの資格を取り戻そうと一念発起する。しかしすでに影山は新生シャドウのリーダーに就いており、さらにはザビーの新たな資格者となっていた。
 影山が矢車の話に乗ったのも彼の部下への過度な信頼を逆手に取り内通者を炙り出す囮として扱うための罠だった。
 影山に騙されていた事を知ると怒る。それでもシャドウのメンバーに入れてもらうよう頼んだが「組織を乱す不協和音」とみなされ、最終的にZECTから事実上追放される。

ザビーゼクターとのその後
 影山をキックホッパーの状態で蹴り飛ばして変身解除させると、ゼクターは矢車に寄ってきた。しかしこれを払い除ける
 後には実力を見込まれ再びザビーゼクターの装着者になることを田所から依頼されるが、これも一蹴した。影山が負けるとゼクターが再び寄ってくるも再び拒絶。

「GOD_SPEED_LOVE」
 ZECTの一員として登場。知略に長ける策略家。ゼクトルーパー部隊を牽引する。総隊長である大和鉄騎の右腕として活動する。パーフェクトミッションを掲げ、常に嫌味たらしいニヤケ面をしている。
 ZECTと対立するネオZECTのリーダーである織田や風間と交戦。ネオZECTの動向を探るべく密偵として北斗修羅を潜入させており、のちにネオZECTがZECTの施設を襲撃した際は北斗に指示してドレイクの始末に成功。
 残るは織田とネオZECTに加担する天道総司のみとなり「これぞ完全作戦、パーフェクトミッションだ」と豪語する。NEO ZECTを罠に嵌めて迎撃するが、ヘラクスの必殺技・ライダービートの直撃を受け完全なる死を迎える。

 『仮面ライダーカブト』の登場人物。20歳。仮面ライダーザビー3代目の資格者。演じたのは内山眞人

 概要

 シャドウの隊員であり、矢車想の側近的存在。ザビーの資格が矢車から加賀美に移っては加賀美の側近として彼をサポート。その際は「戦闘のイロハを叩き込んでやるよ」と笑顔を見せてもいる。
 その加賀美もザビーの資格を自ら捨てたため、彼がザビー・シャドウの隊長として活動することになる。シャドウに所属しているので、能力は一般隊員よりも優秀と思われる。

 性格
 自身の行動基準となる信念や主体性が見られない。頼れる相手に依存するタイプで、実力以上に自分を周囲に認めてもらいたいという思いが強いため、地位を失わないためなら汲々とする。
 そのためなら手段も選ばず、周囲を無下にし、嫌いな相手にすら泣きすがる卑屈さを併せ持つ。その器の小さい性格は部下達からも嫌われていたらしい。
 一般的には躊躇われるような指令にも忠実。上官としては扱いやすい人物といえるが、それは単に利用されやすいという欠点でもあった。

 当初の描写
 矢車を尊敬し、彼の唱える「パーフェクト・ハーモニー」を信奉する生真面目な一隊員として描かれていた。
 矢車想に話しかけた加賀美新に「馴れ馴れしい」と怒りを見せたり、矢車を足止めするために天道総司によって負傷された際は(足止めが目的のため手加減はされた様だが)、自分が原因でチームの足を引っ張ってしまったことを激しく悔いていた。

 中盤以降の描写
 神代剣を味方に引き入れようとするが彼のペースに巻き込まれて誕生日の歌を歌わされる。ザビーに変身しても蛹ワームは倒せても成虫を逃がすことも多い。
 三島がワーム・間宮麗奈と手を組むことに反対したが、実力で負けた上、麗奈に頭を下げる羽目になる。

 劇中の動向

序盤
 初登場は第5話。ワームとの戦闘中に負傷してしまい、彼の代わりに加賀美新が矢車の元に就いた。加賀美に矢車の信条であるパーフェクトハーモニーを熱弁したり、矢車を慕っていた。

初変身
 元シャドウのメンバーがワームに殺害された事件を追い、田所修一のチームに一時加入した。新たなザビーゼクターの資格者に選ばれシャドウ隊長に就任する。
 内通者が矢車だと推測して「隊長が不在でシャドウが解散した」と偽って矢車に接近。だが違った。その際に遭遇した矢車を「組織を乱す不協和音」として高圧的な態度で切り捨て、シャドウに入れなかった。
 ワームを追っていた加賀美を囮にして犯人のワームをあぶり出した。だがそれを見ていた天道総司にやり方を完全否定された。また加賀美からの信用も失う。

天道のゼクト加入
 ワーム探索のために、天道がZECTに潜入。偽名を使い、ゼクターの資格者だと隠したままの天道にリーダーの座を奪われる。影山は厳しく躾られる。
 風間大介に「リーダーの天道から、ZECTに入団しないライダーの抹殺を命令された」と大嘘をついて襲撃するも、風間本人が天道に抗議した結果直接頭を下げさせられた上、罰として食器洗いの手伝いまでやらされる

戦力の不安
 フォルミカアルビュスワーム相手に風間と天道は1体ずつ撃破。一方影山だけ1体も撃破出来ないまま返り討ちに遭い変身を解除される。残る1体は三島正人が変身して片づけた。
 その後三島に「どうか私を見捨てないで下さい」と泣きつく。以降は三島の機嫌を取ることが多くなり、都合よく利用される。
 三島に言われるがまま、風間大介の相棒であるゴンを誘拐。ゴンをダシにして大介を脅迫し天道と戦わせた。風間が(表向きは)目的を果たしてもゴンを解放しないという非情ぶりを見せつける。だがあっさり場所を知られ、料理人に変装した天道らに奪還される。
 結局は天道や加賀美の作戦でゴンも大介の元に戻り、大介を始末しようとしたが、天道と大介のコンビネーションに敗れ去る。

軽視の進行
 ワームの巣窟になっている工場にシャドウを率いて突入しようと試みるも三島から「(お前の実力じゃ突破は無理だから)攻撃中止」と言い渡される。新たに表れたワーム軍団の間宮麗奈に所々ヘタレを見せ、『打倒カブト』としての地位を実質奪われる。
  天道がZECTに入団(二度目)すると、(資格者だと公表しているのに)リーダーの座を奪われた(二度目)。また、新入りの高鳥蓮華に圧倒される。その後「三島さん、俺を見捨てないで下さいよ。一生ついていきますから」(二度目)。

ザビーの危機
 全てのゼクターの回収を企む天道からザビーゼクターを守るため、三島に不都合な動きをする麗奈側に(ほぼ脅しに近い形で)あっさり寝返る。だが、キックホッパーとなった矢車に蹴り飛ばされ、ザビーゼクターを天道に奪われる。
 今までの度重なる失敗で三島からも愛想を尽かされた。シャドウからも追放され、完全に孤立した。ザビーに復帰したい一心で天道の元に転がり込むが、ここでも失敗だらけで後輩にあたる高鳥蓮華から舐められる。
 天道にザビーゼクターを返して貰う様に加賀美に頼み込むなど、恥も外聞もない行動の連続で迷走を極めてゆく。

裏切り
 麗奈の口車に乗りネイティブ・立川の抹殺に乗り出す。自力で立川を追いつめるが、立川を警護していたシャドウトルーパーや裏切ったワームに叩きのめされてしまう。
 その際に顔に切り傷を負った。どん底まで堕ちたところを矢車に拾われる。居場所を失った影山はすっかり意気消沈し「オレの弟になれ」という矢車に応じて彼の義兄弟となる。以降はパンチホッパーとして活動。

再変身
 彼自身は光への未練を捨てきれず、矢車曰く“燃えカスのような”正義感と過去の栄光を求めていた。ワームに襲われかけた少女を助けたりするが、その度に矢車に厳しく諭される。
 ワームの大群がエリアZへ侵攻すると、影山は矢車に同行してエリアZを訪れる。田所からの誘いを受けて、カッシスワームとの戦いで再びザビーに変身。
 しかしガタックと連携をとろうとせず、放ったライダースティングをコピーされてあっさり敗北。遂にザビーの資格を完全に失う。矢車に「仇をとってくれ」と泣きつくが、呆れた彼に「光を求めるな」と怒られて蹴り飛ばされた。

 中の人
 演じた内山眞人氏は、影山役以前に『ウルトラマンネクサス』でジュネッスブルー/千樹憐という180度違ったキャラクターを演じていた。そして過去にはウサギの怪人にもなった経緯があるが、913の初のゴルドスマッシュの餌食になった。

仮面ライダーザビー
『待ってくれザビーゼクター……戻れ……戻れー!』

 概要

 第6〜33話、44話に登場したスズメバチをモチーフにしたライダー。左腕に装備されるライダーブレスにザビーゼクターをコンバインさせて変身する。各部の装甲は超金属のヒヒイロノカネ製。
 名前の由来はミツバチの英語名から「The Bee」で、ザビーの英語表記もTHE BEE。ただしスズメバチWASPでBEEはミツバチを指す単語。精鋭部隊「シャドウ」の隊長も任される。変身者はザビーゼクターが選ぶが、条件が厳しいのか変遷が激しい。

 ザビーの紋章
 適格者は胸に刺青のような模様が現れる。初めて出現する際には激痛が走るらしい。11話で加賀美の胸に現れた。他のライダーにもあるのかは不明。中盤以降は語られなくなる。 

 戦闘能力
 パンチ、キックを主体にした格闘戦を行う。武器は持たないが、設定上は専用のゼクトマイザーをがある。しかし本編未使用。
 マイザーボマーはハチ型のザビーボマーで、食品玩具バンダイキャンディートイにて登場。ライダーフォーム時は左腕に装備したザビーゼクターがパンチ力を強化する針となる。軽装な分、カブトや他のライダーに比べ動きが俊敏なのが特徴。 

 役割
 ZECTにとって危険因子になったカブトを抹殺(多分変身者だけだが)するために登場した。劇中の台詞から開発自体は進められていたようだが、カブトがZECTにとって予想外の敵となってしまった為、急遽開発を急いだような描写がある。
 専用バイクのマシンゼクトロンが量産型であったり、目立った武器がないのもその為かも知れない。

 戦闘スタイル

 武器が少ない分、変身者の能力がダイレクトに反映される。また戦闘スタイルも変身者によって大きく変わっている。

矢車(第7~9話)
 得意のパンチ以外にも、蹴りなどを織り交ぜたキックボクシングに似た総合スタイル。恐らく二番目に強い。
 相手の懐に飛び込むインファイトでの戦いを披露しつつ、的確にシャドウゼクトルーパーに指示を与えて援護させる。「パーフェクトハーモニー」を自称する矢車らしい戦い方。

 加賀美(第9・10話) 
 矢車が資格を失った直後に選ばれた。勢い任せのケンカスタイル。指示は大雑把にしか出来ないため、影山に丸投げしていた。しかし、士気の向上にはなっていた。
 マスクドフォームではワームを相手に攻撃を受けながらも前進して反撃した。キャストオフで飛び散ったマスクドアーマーの破片を4体のサナギワームに直撃させるとクロックアップを発動。
 超高速移動を行いながらゆっくりと吹き飛ぶワームに豪快なパンチを見舞い、クロックオーバーとともに爆散させた。最後にはカブト抹殺の命令を拒否し、自ら資格を放棄。
 後に仮面ライダーガタックに変身する。もっとも、加賀美は既にガタックの資格者であることが決定していたため、遅かれ早かれザビーの資格を失うことにはなっていた。

影山(第13話~33話、44話)
 期間が最も長い。遠い間合いから軽快にステップを踏み、相手の隙を見つけて懐に飛び込み鋭い攻撃を繰り出すアウトボクサーのスタイルを好む。
 ガードを固めて堅実に攻めるが、ドレイクにさえ簡単に崩される。最弱。戦績は悪くワームを取り逃がしたりカブトに敗北するなど、たびたび醜態をさらしている。

三島(第16話) 
 影山に戦い方を教えるためにゼクターを無理やり捕まえて一回のみ変身。手数より重い突きを重視した空手スタイル。恐らく一番強い。ライダースティングを使わずともパンチ数発の連打で成虫ワームを撃破した。2m近くの垂直跳びも披露。
 圧倒的な強さを見せたからか、ザビーゼクターの怒りの抗議か、それとも三島を新たな資格者として認めた求愛行動だったのか、戦闘後に変身を解いた三島に接近する動きを見せたが、素っ気なく追い払われしまった。

その他

 本編では登場していないがヒーローショーでは田所修一や岬祐月もザビーに変身したことがあるらしい。

 装備

ザビーゼクター 
 ザビー変身用のスズメバチ型ゼクター。普段はZECT本社に治められているが、危険を感じ取るとジョウントによるワープで空間を切り裂いて現れる。時速950kmで飛べる。
 ガンバライジングのフレーバーテキストには気まぐれな女王蜂と形容されており性別があるのならば恐らくメス。実際に蜂の性別の比率もメスの方が多い。

性能
 羽『ゼクターウイング』から超エネルギーのタキオン粒子を波動として放射し、カッターのように標的を切断することができる。下部の『スラスタースリット』に超エネルギーのタキオン粒子を噴射してジョウント移動する。

性格
 集団のリーダーに相応しい人物を適合者に選ぶ。だが我が強く気難しい。変身中であっても装着者にザビーの素質無しと判断すると勝手に分離・変身解除して飛び去る。
 実際3回もザビー資格者を変えている。出演者からも男を簡単に乗り換える悪女などと言われる始末である。ただし、矢車や影山に資格者(シャドウのリーダー)として問題があったのも確かなので、一概にザビーゼクターが悪いとも言えない。 

末路
 最終的には装着者が居なくなり、天道が武器として使うだけに成り果てた。最終決戦ではグリラスワームにマキシマムハイパータイフーンを受け切られ、パーフェクトゼクターが折れたことに伴い停止。その後どうなったのかに関しては不明。

ライダーブレス 
 ザビーゼクターをセットして「HENSHIN」の音声と共に装着者をザビーマスクドフォームに変身させる。その後ゼクターを180°回転させて「CHANGE WASP」の音声と共にライダーフォームにキャストオフする。 

マシンゼクトロン(ザビーver)
スペック

全長:2070mm
全高:1160mm
全幅:740mm
最高時速:400km/h

概要
 各マスクドライダー共通の量産型バイク。フロントカウルのフード部分にザビーの紋章が記されている。『ゼクトロンピンチ』が電磁波を照射し、前方の物体を粉砕する。
 『テールコンテナ』に攻撃用の蜂型飛翔ロケットを格納。使用時にはコンテナが左右に分かれて、射出機が出現。標的めがけて発射される。後に仮面ライダーイクサのバイク・イクサリオンに改造された。

性能
 ヘッドライトを3連2組で装備。暗闇でも250m先を照らし出す。『ソロシート』表皮はスペクトラ繊維であみ込まれており、内部は衝撃吸収ゲル素材製。悪路やクロックアップ時の高速走行でも、搭乗する仮面ライダーの身体をしっかりと固定する。
 『インストルメントパネル』にスピードメーター、デュアルトリップ/オドメーター、REVインジケーター、水温計、燃料計など各種表示がパネル部分にレイアウトされ、デジタルのタコメーターも設置。

走行
 通常はガソリンで走るが、緊急時にはマイクロ波放電式イオンエンジンが作動。プラズマを生成して、イオン加速による高速走行が可能となる。流体力学に則ってデザインされたヒヒイロノカネ製車体カバー『ゼクトロンカウル』が走行時の空気抵抗を減らす。
 サインスーツと同様の素材を帯状に縦に巻いてある『チューブレスタイヤ』はグリップカに優れ、ノンバーストシステムが採用されているため、悪路でも破損しない。

シャドウ 
 ザビーが率いるゼクトルーパーの集団。ザビーの指揮で戦闘を行う。チームワークでワームを追い詰めていく。
 集団を率いるリーダーの器たる人物がザビー資格者とみなされるため、ザビー資格者が誰であっても皆その指揮下に入る。ザビーが不在となったためか、終盤は仮面ライダーガタックの指揮下で活動しているシーンもあった。

 マスクドフォーム 
スペック 

身長:192cm
体重:127kg
パンチ力:8t
キック力:9t
ジャンプ力:ひとっ跳び21m
走力:100m辺り8.6秒 

概要 
 蜂の巣を模した、ザビーの第一形態。堅牢な装甲が上半身を覆っており、パワーと防御力に優れているのが最大の特徴。しかしワーム成虫体と戦うには素早さが低い。複眼は蜂の巣を思わせるハニカム構造である。 

キャストオフ
 ザビーゼクターの羽『ゼクターウイング』を逆方向に向けてからライダーブレスとの接合部を軸に180°回転させ、ザビーゼクターの尻部分を変身者の拳側に向けて発動。マスクドアーマーがパージされ、仮面ライダーザビー ライダーフォームへとフォームチェンジする。
 パージされたマスクドアーマーの破片は初速2000m/秒の速度で四方へと飛び散り、サナギワーム程度は破片の直撃で粉砕できる。しキャストオフは多数の敵に包囲された際の打開策としても有効。

プットオン
 ライダーフォーム時にキャストオフと逆の手順を行うことでマスクドフォームへとフォームチェンジができる。影山が強力なウカワームと戦った際は、その攻撃能力に脅威を感じてプットオンを発動。高い防御能力を活かして反撃を試みようとしている。

性能

頭部
 複眼『ビーハイブアイ』は上下左右に130度もの広範囲の視野を持つ。2km離れた目標物も瞬時に識別。隠れた対象物や暗闇でもX線や中性子線、赤外線による透視で隠れた対象物や暗闇にいる敵を察知可能。
 角『ザビーアンテナ』は常人の4倍以上の聴力を変身者にもたらす。16Hz~12万Hzの音域の物音を聴き分け、5km先の針が落ちる音を聴き取る。

胴体
 ヒヒイロカネ製の堅固な『マスクドアーマー』はファンデルワールスカという、電気的な力によってライダーアーマーと分子結合されており、耐衝摯性に優れる。
 内部の『ビーハイブチェスト』に高圧縮酸素を蓄える。海抜5000m以上でも、10時間以上活動できる。

四肢
 頭頂部、両肩の『ラングスリット』から空気を取り入れて気体分離し、高圧縮酸素へと変換。循環器であるオキシジェンバルブなどを通して全身に行き渡らせて体中の酸素濃度をUP。変身者を活性化させて、システムを使いこなせる超人に導く。
 両肩を敵から守る『hpポッド』は円形の部分にザビー専用のゼクトマークが描かれている。『マニュピレーターアーム』が装着者の腕部を補助・強化。25tの重量物も長時間片手で持ち続けられる。

 ライダーフォーム 
スペック

身長:192cm
体重:92kg
パンチ力:3t
キック力:6t
ジャンプ力:ひとっ跳び39m
走力:100m辺り5.6秒 

概要
 マスクドフォームの頑強な装甲をキャストオフした、ザビーの第二形態。防御は落ちるが素早くなり、クロックアップが使用できるようになる。因みに実際のスズメバチの触角はバッタのようにまっすぐな形状はしていない。

クロックアップ
 腰部のZECTバックルにあるトレーススイッチを撫でるように触れて発動。ザビーゼクターで生成された超エネルギー、タキオン粒子を解放して全身に行き渡らせ、一定時間ではあるが常人では目視できないほどの超高速移動が可能となる。

性能

頭部『ボーンシェルメット』
 3層構造で敵のどのような攻撃からも頭部を守る。1層目は継ぎ目のない強度に優れたヒヒイロノカネ。2層目は軽比重で耐衝撃性に優れた特殊ケミカル。
 3層目は強度と弾性率を持つサインスーツ製。額の『Oシグナル』はワームがクロックアップした瞬間、時間軸の乱れを感知して敵を発見する。
 超エネルギー・タキオン粒子の流れる複眼『コンパウンドアイ』は敵がクロックアップを発動したとき、自分がクロックアップを発動していなくても、超高速移動する相手の動きを目視できる。

胴体
 上半身前部を『ザビーブレスト』が保護。頑強、軽量で、大爆発の衝撃をも吸収する。軽量、頑強な『ライダーアーマー』はレスポンスバンドで接続。通常時間時に肉体の反応速度を人造的に0.05秒まで速める。
 鎖骨部から肩甲骨に伸びる『ショルダーブレード』はザビーゼクターから発生した超エネルギー、タキオン粒子を先端に波動として変換して送り、ショルダータックルで厚さ500mm の鉄板を突き破ることができる。
 全身に纏う『サインスーツ』は頭頂部から取り入れられ、変換された高圧縮酸素が、快適な温度と湿度で常に全身を駆け巡ることで、一定の体温を維持。
 50口径の機関銃の衝撃を吸収でき、5000度の高温、絶対零度の低温などからも身を守る。スーツ自体に備わるニューロン細胞をシナプスで繋いで変身者に伝達。第2の皮膚のような感覚でマスクドライダーシステムを扱える。

四肢
 両手、両足の動きを補助強化する三重の『インセクトリング』で一般人の何倍ものパワーを発揮。掌『ライダーパーム』より高周波が放たれており、マシンゼクトロンのハンドルを握る際には圧着してフィット感を増す。
 ザビーゼクターより発生している超エネルギー、タキオン粒子をマシンゼクトロンに送り込み「クロックアップ」による超高速移動に同調させる。
 特殊な足裏『ライダーストンパー』はインセクトリング、ライダーアーマーヘと衝撃を繋いで吸収、緩和。500mの高さから飛び降りても変身者にダメージを与えない。

 必殺技

ライダースティング
 ザビーゼクターの胸部のスイッチを押して発動。左腕のゼクターニードルにタキオン粒子が収束し、鋭い針が出現。
 突き刺して破壊エネルギーを流し込み、相手を原子崩壊させる。破壊力約17t。劇中ではサナギ体ワームを次々に倒すシーンやカウンターで倒すシーンがある。
 カブトがまともに食らった数少ない必殺技(ただしカブトが余所見してたり数の暴力だったりするが)。ただしダメージを負わせてはいるものの特に変身解除される事なく戦闘を続行していた。

 扱い 
 二番目に登場したサブライダーで、作中でも一度「2号ライダー」と呼ばれたが、現在では2号ライダーにカウントされていない。仮面ライダーガタックが2号ライダーとなっている。
 3号ライダー、4号ライダーはそのまま登場順でドレイク、サソードとなっていることが多いため、ザビーのは番外戦士の様な扱いを受けている。

本編後の活躍 

 『仮面ライダーディケイド
 第1話の光夏海が見た夢に登場。第16話にて本格的に登場。変身者は眼帯を身につけた男、弟切ソウ。部下のアラタが変身するガタックと協力してワームを撃破。
 ディケイドを相手に有利に立ち回り、ファイズ・アクセルフォームにフォームライドしたディケイドとも互角に戦う。
 腕からニードルを発射するという新技も見せてたが、後から現れたカブトにあっさりフルボッコされて変身解除。その後ソウがワームだと判明、以降は全く変身されなかった。
 そののち、カブト撃破のためクロックアップを停止するクロックダウンシステムを作り上げるも最終的には破壊され、最後はカブトとディケイドのディケイドメテオで爆散した。 

 『オーズ・電王・オールライダー・レッツゴー仮面ライダー
 バースに集められたサブライダーのひとりとして登場。そのシーンにはガタックキックホッパー・パンチホッパーも登場している。一体誰が変身していたのだろうか。

ゲーム作品

 PS2カブト
 放送当時発売された格闘ゲームでは使用可能キャラとして、矢車・影山・加賀美の変身するザビーがそれぞれ別キャラ扱いで登場する。
 矢車はドレイクか劇場版ライダーと対戦させると、劇場版の設定に準拠したセリフを言う。役者は自身のサイトで、「キックホッパーを含めれば1人3役の様なもの」と発言した。 加賀美はガタック版とは違い、劇場版ライダーとは面識が無いという設定になっている。

 ガンバライジング 
 2020年にバーストライズ4弾から参戦。矢車ザビー、影山ザビー、三島ザビーが一枚のカードになっており、カードをレーンに置くたびにランダムで三人のうち1人が選ばれる。しかも三人全てバースト面の必殺技演出が違う。
 ただこのカードはレジェンドレアなのでキャンペーンカードの仮面ライダー雷、同じくレジェンドレアのオーズサゴーゾコンボ、コヨミ白魔法使い、ドライブタイプスペシャルと共にバーストライズ4弾のスキャンコンプリートの難関となっている。

 その他
 『ガンバライド』では変身者は影山瞬。ライダータイプは「幻惑」。ライダーの能力としては幻惑的な要素は特に無いが、ザビーゼクターの性格が幻惑だったのかもしれない。
 『超クライマックスヒーローズ』では矢車と影山の変身するザビーが登場し、それぞれバトルスタイルや超必殺技が異なる。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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