今回解説する仮面ライダーはパンチホッパーです。
「いいよなぁあの犬…、褒められてる」
【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
- 影山瞬
- 過去 ザビー時代
- 描写
- 中の人
- 仮面ライダーパンチホッパー
- スペック
- 概要
- ホッパーゼクター
- 戦闘能力
- 必殺技
- キックホッパー
- 備考
- 劇中の活躍
- 地獄兄弟
- ザビー復活
- 最終章
- 最後
- 『仮面ライダーディケイド』での活躍
- 『仮面ライダージオウ』での活躍
- EP37『2006:ネクスト・レベル・カブト』
- EP38『2019:カブトにえらばれしもの』
- 戦闘能力
- 体形
- ゲーム作品
- PS2版仮面ライダーカブト
- その他
『仮面ライダーカブト』の登場人物。仮面ライダーザビー及びパンチホッパーの変身者。20歳。演じたのは内山眞人。かつてはシャドウの隊員であり、矢車想の側近的存在だった。その後矢車と共に地獄兄弟を結成した。矢車のおまけ。
過去 ザビー時代
キックホッパーとなった矢車に蹴り飛ばされて、ザビーゼクターを天道に奪われる。度重なる失敗で三島からも愛想を尽かされ、天道の元に転がり込む。だが、ここでも失敗だらけで後輩にあたる高鳥蓮華からもなめられてる。
シャドウからも追放されて孤立すると、ザビーゼクターを取り戻すため、麗奈の口車に乗りネイティブ・立川の抹殺に乗り出す。自力で立川を追いつめるが、立川を警護していたシャドウや裏切ったワームに叩きのめされた。
矢車曰く“燃えカスのような”正義感と過去の栄光を求めている。ザビーだった頃が忘れられず、ワームに襲われかけた少女を助けたり、ザビーゼクターでザビーに再び変身した。
だが、その度に矢車に「光を求めるな」と厳しく諭される。一方、矢車が麗奈に恋をした時は嫉妬に近い表情をしたが、失恋した彼を暖かく迎え入れたりした。
演じた内山眞人氏は、影山役以前に『ウルトラマンネクサス』でジュネッスブルー/千樹憐という180度違ったキャラクターを演じていた。過去にはウサギの怪人にもなった経緯があるが、913の初のゴルドスマッシュの餌食になった。
HENSHIN! CHANGE PUNCH HOPPER!!
スペック
身長:192cm
体重:93kg
パンチ力:3t
キック力:6.5t
ジャンプ力:ひと跳び39m
走力:100mを5.6秒
キック力:6.5t
ジャンプ力:ひと跳び39m
走力:100mを5.6秒
ZECTが極秘裏で開発した灰色のマスクドライダーシステム。モチーフはショウリョウバッタ。変身時はまず腰に装着したZECTバックル上部のボタンを押してバックル部を受け皿のようにオープンさせる。
露出したスロット部にホッパーゼクターの赤面を正面に向けてセットすることで変身する。キックとパンチの2タイプある『ホッパー』のうちパンチに特化したライダーである。
パンチ力に優れている。マスクドフォームを持たず直接ライダーフォームに変身する。シャドウやワームに裏切られ、精神的にダメージを負った影山に矢車が与えた。
利き手にはバッタの脚の形をした特殊兵装アンカージャッキを装備。必殺技を使用する際に連動して動くことで破壊力が増す。
キック力も優れており、ライダーパンチを発動させる際には相手を蹴り飛ばせる。カッシスワーム戦では本命のライダーパンチとのコンボに繋いだ。ジオウで使用した際には炎が吹き出ていた。
クロックアップ
ZECTバックルにあるトレーススイッチを撫でるように触れることで発動。ホッパーゼクターで生成された超エネルギー、タキオン粒子を解放して全身に行き渡らせる。
これにより一定時間ではあるが常人では目視できないほどの超高速移動が可能となる。本編では未使用だが後に『ジオウ』にてガタックを相手に使用。
性能
頭部『ボーンシェルメット』
3層構造で敵のどのような攻撃からも頭部を守る。1層目が継ぎ目のない強度に優れた超金属のヒヒイロノカネ、2層目が軽比重で耐衝撃性に優れた特殊ケミカル、3層目が強度と弾性率を持つサインスーツ製。
タキオン粒子の流れる目『コンパウンドアイ』は敵がクロックアップを発動したとき、自分がクロックアップを発動していなくても、超高速移動する相手の動きを目視できる。
角『ホッパーホーン』は常人の4倍以上の聴力を変身者にもたらす。16Hz~12万Hz の音域の物音を聴き分け、5km先の針が落ちる音さえ聴き取れる。額『Oシグナル』はワームがクロックアップした瞬間、時間軸の乱れを感知して敵を発見する。
胴体
頑強、軽量な『ホッパーブレスト』が上半身前部を守る。大爆発の衝撃をも吸収する。軽量、頑強なライダーアーマーは、レスポンスバンドで繋がれており、通常時間時に肉体の反応速度を人造的に0.05秒と、常人より格段に速くする。
強化スーツ『サインスーツ』は頭頂部から取り入れられ、変換された高圧縮酸素が、快適な温度と湿度で常に全身を駆け巡ることで、一定の体温を維持。
50口径の機関銃の衝撃を吸収でき、5000度の高温、絶対零度の低温などから身を守る。スーツ自体に備わるニューロン細胞をシナプスで繋いで変身者に伝達し、まるで第2の皮膚のような感覚でシステムを扱える。
四肢
肩部から伸びている装甲『ショルダーブレード』はタキオン粒子を先端の刃先に波動として変換して送り、ショルダータックルで時空を動き回る敵に叩き込んで原子崩壊、消滅させる。
両手、両足の動きを補助強化する三重のリング『インセクトリング』によって、一般人の何倍ものパワーを発揮できる。
掌『ライダーパーム』はホッパーゼクターを操作して「チャージアップ」することで、ホッパーゼクターから送られてくる超エネルギー、タキオン粒子を波動に変換して、パンチ力を高める。
特殊な足裏『ライダーストンパー』は500mの高さから飛び降りても変身者にダメージを与えないように、インセクトリング、ライダーアーマーヘと衝撃を繋いで吸収、緩和する。
アンカージャッキ
右腕に装備されている特殊兵器。パンチが命中した瞬間にハンマーも連動することで、威力が増幅される。ライダーパンチと連動して稼動し、力の解放を助長する。
一般的にキックよりも威力の低いパンチが、カブトのキックと同レベルまで引き上げられている理由付けにされている。
ホッパーゼクター
バッタの形をしたゼクター。形状は左右非対称。真上から見ると右側が茶色、左側が緑色。空は飛べず、尾に当たる部分からイオンエンジンを噴射させ、時速950㎞で跳ねて飛んでくる。他のゼクター同様にジョウントによるワープも可能。
ゼクトバックルに装着する際に、茶色を上にするとパンチホッパー、緑色を上にするとキックホッパーに変身することが可能。2つ存在し地獄兄弟がそれぞれ保有している。他のゼクターに比べて変身の際の音声のトーンが高い。
制作経緯
強い意志を持つ者を資格者として選ぶ。ZECTのNo.2である三島すら当初はその存在を知らなかった。やさぐれた矢車想がいつの間にか手にしていた。
小説、公式ファンサイト、超全集、仮面ライダージオウの記述を総合すると、来たるべきネイティブとの決戦に備え、ZECTのトップである加賀美陸が秘密裏に用意した対ネイティブ兵器のライダーらしい。私兵として加賀美陸が渡した。
ホッパーゼクターは量産型仮面ライダーの試作機であり、運用テストや赤い靴システムの停止のため、天道総司や加賀美新の動向を監視させていた。
必殺技
ライダージャンプ
ホッパーゼクターの足『ゼクターレバー』を可動させることで発動。39mもの高さまで跳躍するジャンプ力を生み出す。キックホッパーも同等の高さまでジャンプ可能。脚を敵に密着させることで空中に飛ばせる。
カッシスワーム クリベウスにキックホッパーと並んで地面に組み伏せられた際は、ライダージャンプの推進力を利用してワームを上空に蹴り飛ばす。
落下してくる標的に向けてキックホッパーはトラースキック型の「ライダーキック」、パンチホッパーはアッパーカット型の「ライダーパンチ」を繰り出して仕留めた。
ライダーパンチ
ライダージャンプを発動後、ホッパーゼクターの脚部のゼクターレバーを元の位置に戻すことで発動。右腕に再チャージされたタキオン粒子を波動に変換して収束。
天空から右腕による打ち下ろし型のパンチを炸裂させる。同時に右腕に備わるアンカージャッキが連動するように稼動し、爆発的な破壊力を生み出す。原子崩壊を招いて消滅させる。破壊力は19t。
変身に使用するホッパーゼクターは矢車のものと全く同じで、ベルトに差し込む方向を変えるだけで設定上キックホッパーにも変身できる。ただし自身の戦闘スタイルに合わないためか、影山がキックホッパーに変身することはなかった。
矢車と一緒に戦うと無敵だが、単体だと無茶をして返り討ちに遭うことが多い。設定上は専用のマシンゼクトロンを持つが本編では未使用。
劇中の活躍
シャドウにもワームにも裏切られて失意の底だった影山だったが、現れた矢車がシャドウやワームを蹴散らす。さらに絶望した影山を弟として招き入れた。
以降は矢車の弟としてパンチホッパーの装着者になる。初戦では加賀美(ガタック)相手に圧倒的な力を見せつけた。なぜ攻撃したのかは不明。
カッシスワームとの戦いで再びザビーとして戦った。ところが、加賀美の忠告を無視してワームに突進したがために、ワームにボロ負けした挙げ句ザビーゼクターに完全に拒絶された。更に栄光を求めたあまり矢車に怒られた。
ワームを倒すため天道や加賀美に手を貸したことを矢車は後悔し、自らを拘束する。影響を受けて影山も真似をする。それでもワームの大群に遭遇した時は矢車と共に再び光を求めることを決意、自ら拘束を解きワームの大群を二人で壊滅させた。
ワーム探知機のネックレスを加賀美や蓮華から大量にくすねて自ら着用。しかし、そのネックレスは人間をネイティブに変えるものだった。
自らがネイティブになったことに絶望した影山は矢車の元に戻り、自らに止めを刺すように哀願。矢車もそれに応え、彼にライダーキックを浴びせる。その後、動かなくなった彼を矢車が抱えて行ったところで彼の登場シーンは終わった。
備考
ライダーキックを放ったところでシーンが切れており、インパクトの瞬間が映っていないため、この時影山が死んでいたか眠っているだけかは不明だった。後の講談社キャラクター文庫の『小説 仮面ライダーカブト』や「ジオウ」で影山の死が明確に示された。
第2・3話ではパンチホッパーの姿で登場。影山としては出演していないものの声を担当したのは『カブト』同様内山氏。キックホッパー共々鳴滝によって『クウガの世界』に召還され、鳴滝が敵視するディケイドやクウガと戦った。
オールライダー対大ショッカーではディエンドが召喚した個体が登場。本人であるキックホッパーと戦わされていた。
兄貴ともども13年ぶりに再登場。本人は死亡しており、今回登場したのはワームが擬態した偽物である。本物の影山から得たと思われるホッパーゼクターを所持しており、パンチホッパーに変身可能。
原典と違い、着ているコートは左腕にもちゃんと袖が付いている他、髪も茶髪になっている。ジオウに登場したレジェンドライダーとはほとんど協力したが、、地獄兄弟とは最後まで敵として戦った。
EP37『2006:ネクスト・レベル・カブト』
アナザーカブトとなった矢車と行動を共にしており、自分達の行方を追っている加賀美と敵対している。ワームの先導役として多くの同胞を内包した巨大隕石を地球に落下させることを目論んでおり、その姿で矢車の力を利用していた。
劇中ではソウゴやウォズと接触し、「怪物になってしまった兄貴を助けたい」と告げ、2人をとある廃工場まで誘う。これはソウゴ達を密かに尾行していた加賀美を誘い出すための罠であった。
加賀美がガタックとなってアナザーカブトと戦う中、自身はパンチホッパーに変身してソウゴに襲い掛かる。だが、罠である事は既にソウゴ達には見抜かれており、ウォズギンガファイナリーに動きを封じられる。ソウゴがジオウ・フォーゼアーマーとなって隕石を破壊しに向かった後はガタックと対峙し、彼を圧倒してみせた。
加賀美を人質に取り、ソウゴとウォズからフォーゼライドウォッチとギンガミライドウォッチを奪う。しかしタイムジャッカーのウールにウォッチを没収され、ウォッチはスウォルツやツクヨミを介してソウゴ達の手元に戻る事に。
その後は大量のワームを乗せた巨大隕石を地球に落とすべく、ゲイツやガタックと対決する。最後はゲイツリバイブ疾風の必殺技に敗れた。
戦いが終わり、巨大隕石が破壊され仲間のワームが全滅した事を嘆く中、同じく敗北しアナザーカブトの力を失った矢車から「もう一度、俺を兄貴って呼んでくれよ」と告げられる。しかし既にゲイツによって致命傷を負っていた彼は「俺は影山じゃない……お前は俺の、兄貴なんかじゃない……!」と拒絶の言葉を遺し、ワームの姿に戻り消滅していった。
姿こそ一般的なサナギ態だったが、パンチホッパーを使いこなし、かなりの戦闘経験を積んでいるガタックにサシで勝利した。通常形態のゲイツやウォズとも互角に立ち回った。
ゲイツリバイブには剛烈、疾風のどちらの形態にも終始圧倒されたが、スペック差が大きくクロックアップもアドバンテージにならない相手のため仕方ない。
視聴者の話題を掻っ攫ったのは外見。内山氏は別の仕事の役作りのために太っており、「ジオウ」の出演依頼を受けて慌ててダイエットを始めたのだが、時間が足りず痩せきれないまま出演することになった。誰が呼んだか「アナザー影山」。ワームの化けた偽物なのであながち間違ってはいないのだが。
太っていると似合わないのが地獄兄弟ルック、とどめに作中でソウゴが 本編当時の影山の写真と目の前の本人を照らし合わせた。
氏によれば、撮影後からやっと痩せ始めたらしい。ご自身のツイート曰く、「1か月半じゃ痩せられませんでした。これもまた地獄か……」とのこと。
ゲーム作品
放送当時発売された格闘ゲームでは、使用可能キャラの1体として登場。影山ザビーがガチガチのインファイトボクサースタイルだがパンチホッパーはボクシングをベースに荒々しいモーションを加えた「喧嘩慣れしたボクサー」の様なスタイルになっている。
影山ザビーの欠点だったリーチの無さが多少改善されており、一説にはタイマンの立ち回りにおいて最強との呼び声も。反面、必殺技の当て難さは最高であるため、その点ではキックホッパーと対照的とも言える。
開発時期が本編登場の直後だったらしく、原作準拠の台詞は「汚してやる、太陽なんて!」程度で、あとは無難な台詞が殆ど。
同ソフトで加賀美ザビーを倒すと「ザビーゼクターなんかもういらないさ!」と叫ぶ。本編ではその後もザビーへの執着を見せていたことを考えると意味深な台詞である。
ガンバライドでは006弾より参戦。更に後年のガンバライジングではガシャットヘンシン3弾より参戦。いずれも兄貴と共に参戦した。
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以上です。これで紹介を終えます。