今回解説する仮面ライダーはエターナルです。
「踊るぞ。死神のパーティータイムだ!」
目次
- 大道克己
- 概要
- 性格
- 身体能力
- 目的
- 過去
- フィリップ
- 中の人
- NEVER(ねばー)
- 概要
- 欠点
- 過去
- 二度目の死
- 仮面ライダーエターナル
- スペック
- 概要
- 外見
- 戦闘能力
- レッドフレア
- ブルーフレア
- 装備
- ロストドライバー
- エターナルメモリ
- エターナルローブ
- マキシマムスロット
- マキシマムドライブ(必殺技)
- バトライドウォー創生で使用
- ジオウで使用
- 備考
- 劇中の活躍
- AtoZ運命のガイアメモリ
- 風都タワー占拠
- メモリの回収
- 切り札
- 最終決戦
- 『W』PV
- Vシネマ仮面ライダーエターナル
- 冒頭
- 出会い
- 箱庭
- 解放
- 決戦
- 仮面ライダージオウ
- 第45話「2019:エターナル・パーティ」
- 第46話「2019:オペレーション・ウォズ」
- 風都探偵
- 影響
- 仮面ライダーWファイナルステージ
- ゲーム作品
- ガンバライド
- ガンバライジング
- ライダージェネレーションシリーズ
- 仮面ライダークライマックスヒーローズ
- 仮面ライダーバトライドウォー
- シティウォーズ
- memory_of_heroez
「さあ、地獄を楽しみな」
特撮ドラマ『仮面ライダーW』の劇場版『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』及びVシネマ『仮面ライダーダブルRETURNS 仮面ライダーエターナル』の登場人物。仮面ライダーエターナルの変身者。演じたのは松岡充(SOPHIA)。
概要
特殊傭兵集団『NEVER』のリーダー。サブリーダーの泉京水からは「克己ちゃん」と呼ばれ、ファンからも定着している。青いエクステンションが特徴のイケメン。
仮面ライダーWの名台詞である、「さぁ、お前の罪を数えろ!」に対し、「いまさら数え切れるか!」と正面から返した唯一の人物でもある。
「冷酷」かつ「残虐非道」。目的のためならば「どんな関係の人物」だろうと平気で切り捨てる。パーソナルアクションは凡そネガティヴなイメージの「サムズダウン」。宣戦布告および処刑宣告として敵に行う。決め台詞は無慈悲に言い放つ「さあ、地獄を楽しみな」。
生身でヘリに飛び移るほどの驚異的な身体能力に加え、ダガーナイフを用いた戦場格闘術に長ける。長年傭兵として世界各地で戦ってきたこともあり、戦闘能力は非常に高い。
目的
風都の人々全てを自らと同じく「ネクロオーバー」に変えること。風都の住民を「箱庭の住人」と呼び、彼らを「解放する」と称して風都タワーにエクスビッカーを設置。
26本のT2メモリと地球の本棚へアクセスできるフィリップを組み込んだエクスビッカーにより、「死の光」を放って風都の住民をNEVERに変えようとした。つまりただの自己満足。
死者蘇生酵素理論を研究していた大道マリアの息子。昔の克己は病弱だがピアノが得意な優しい少年であった。マリアが持っていたオルゴールは克己が好きだった曲であり、彼がプレゼントに送った物である。
しかし、トラックに轢き逃げされて17歳で死亡。悲観したマリアにより死を超越した者「ネクロオーバー」の一号として復活する。NEVERの記憶や感情を失っていく特性や、過酷な経験から以前の優しさは徐々に失われ、冷酷な性格の持ち主へと変わった。肉体も年々薬で「死んだ子の年を数える」如く大きくされた。
研究者たちは「財団X」からの出資を受けるために克己に壮絶な訓練や実験をさせるが、財団Xはミュージアムの「ガイアメモリ」を選択。投資を打ち切られるも密かに活動し、四人の死体をネクロオーバーに変え、傭兵部隊「NEVER」を結成した。
フィリップ
風都で初対面のフィリップを「兄弟」と呼び、自分と同じだと告げた。これはフィリップが自分と同じく「科学によって生み出された人外の存在」であることに親近感を感じているため。
マリアはフィリップに少年時代の克己を思い出しており、回想シーンにおける克己は実際にフィリップ役の菅田氏が演じている。ディレクターズカット版のオーディオコメンタリーによると、「悪に堕ちたフィリップのifの姿でもある」らしい。
大道を演じた松岡の所属するSOPHIAのファンクラブ名は『Eternal』であり、さらに2006年に行ったライブツアーのタイトルは「W+e」。
2015年には、仮面ライダー主題歌の為の特別ユニット、Mitsuru Matsuoka EARNEST DRIVEのボーカル担当として、仮面ライダードライブの主題歌『SURPRISE-DRIVE』を熱唱。ドライブの映画とVシネマの主題歌も歌った。
もう一人の克己
『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』に登場する敵・仮面ライダー4号の声も松岡充が担当。松岡は4号は大道克己が改造されたというイメージで演じていた。
アドリブで「地獄を楽しみな」を決め台詞にしようとしたそうだが、流石にそのまんま過ぎるとの事で却下されたとの事。ちなみに4号の主題歌も歌っている。
〈NECRO OVER(ネクロオーバー)〉=「死者を越えたもの」の略称。化学薬品とクローニング技術によって蘇生された死者の集まり。不死身の肉体と、卓越した身体能力を持つ。生物兵器にして、彼らが結成した傭兵部隊の通称。
ロゴは4匹の蛇がリンゴが刺さった剣を囲むというもの。蛇が4人のメンバー、剣が克己を表す。黒地に赤ラインのジャケットが5人のユニフォーム。フィリップにももう1着プレゼントされた。
生前よりはるかに向上した身体能力に加え、銃弾や炎など単純な物理攻撃では死ぬことはない高い耐久力を誇る。またユートピア・ドーパントの生きる希望を奪う能力など相手が生物であることを突いた攻撃や能力にも高い耐性を持つ。
元が死体だけに肉体的成長がない。細胞維持酵素を定期的に注入しないと体が崩壊する。死に対する恐怖心や、かつての人間性が徐々に失われる。生前の記憶や人間性は時間が経つにつれて失われていき、残虐性が強くなっていってしまう。
細胞維持酵素の定期的な注入を怠ったり、細胞分解酵素を注入されたり、マキシマムドライブのような強力な攻撃を受けると、細胞組織が崩壊して体が塵となって消滅する。
かつては『財団X』の投資対象の座をミュージアムと競争。結果ガイアメモリの方が能力の多様性に勝るため有用だと判断されて敗北。NEVERへの投資が打ち切り。処分されそうになるが逃走する。
その後は独自に調整を繰り返して、実戦にも参入。大道克己によって選ばれNEVERとなった克己本人も含む5人は傭兵部隊として活動していた。
不死性と圧倒的な戦闘力を武器に世界各地で雇われるがままに暴れ回り、様々なテロ行為や破壊活動を行ったことで任務達成率100%の部隊として裏世界で恐れられていた。
これは実戦での調整と自分たちの計画の為の資金調達を兼ねていた。財団Xが新開発した「T2ガイアメモリ」の輸送ヘリを襲撃したことで、映画に繋がる。
仮面ライダーエターナル
「違う。俺は……仮面ライダーだ!」
カチッ\エターナル!/
「仮面ライダー……エターナル!」
身長:205cm
体重:92kg
パンチ力:7t
キック力:12t
体重:92kg
パンチ力:7t
キック力:12t
ジャンプ力:150m
走力:100mを3秒
走力:100mを3秒
概要
大道がロストドライバーにエターナルメモリを装填して変身した姿。仮面ライダーWの世界における唯一無二の悪の『仮面ライダー』。後に「全てのガイアメモリを支配する究極の存在」として財団Xが開発したことが語られている。
外見
両手に青い炎のグラデーションが入る純白のボディと「E」を横にした三つ角を持ち、黄色の目も∞をイメージさせるデザイン。テロリストをモチーフにしている様で、白いボディに装備された黒いコンバットベルトや黒いマントが目立っている。
モチーフとなったのは数字の「3」(ダブルは「2」、アクセルは「1」、スカルは「0」)。ペンギンモチーフ説が根強いが、デザイナーの倉持氏は自身のツイッターで否定している。
戦闘能力
克己本人のNEVERとしての耐久力や、高度な戦闘訓練と傭兵として実戦で積んだ高い戦闘技術も相まって圧倒的な戦闘力を持つ。
その力はファングジョーカーはおろかWの最強フォームであるCJXすら一蹴するほど。この実力からも、単独でなら文句無しに仮面ライダーWの世界における「最強の仮面ライダー」である。
レッドフレア
エターナルの基本フォーム。本来の姿。ボディには赤い炎の模様が見受けられる。右腰以外のマキシマムスロットと前述のエターナルローブも装備していない。初登場時は加頭が変身。本人のサイコキネシスのみを使用した。
しかしエターナルメモリから強烈な何かを感じとった克己がドライバーへ触れた瞬間、強制的に変身が解除される。加頭はメモリの不調と判断したが、実際はエターナルメモリが克己との運命を感じて加頭に使用される事を拒否したため。
ブルーフレア
克己がエターナルメモリの力を限界まで引き出した最強フォーム。エターナルメモリとの驚異的な適合率を誇る克己にしかなれない形態であり、いうなれば「仮面ライダーエターナルエクストリーム」。
身体の炎が青く変色しており、変身時にも青いエネルギーが噴出する。Vシネ以降ではパンチキックに炎のエフェクトが付くようになった。
装備
ロストドライバー
ベルト型のガイアメモリ制御デバイスであり、後に開発されるダブルドライバーのプロトタイプ。ガイアメモリに内包される有効なデータのみを人体にインストールし、害をもたらす要素を極限まで排除する。
ダブルドライバーのスロットを右のみにした一人用のドライバー。アルファベットのLに似た姿をしている。スカルやジョーカーと同じタイプ。元々は財団Xの加頭順が所有していたが、エターナルメモリと共に克己が財団Xの輸送ヘリから奪取した。
ガイアメモリを1本しか使わない分、使用したガイアメモリの特性・性能がフルに発揮される。一方、パワーやメモリの組み合わせによる多様な技ではWやアクセルに劣る。利点は使用者の適合率に大きく依存する。
立体化
DX版が2010年8月発売。付属メモリはエターナルメモリ。2019年にはver.20thとして再販。スカルメモリが付属している。基本的にはダブルドライバーと構造は同じ。ボディスロットと結合していた部分は新規造形。
CSM版も2013年発売。付属メモリはスカルメモリとエターナルメモリ。ファングメモリとの同時購入でT2ジョーカーメモリがもらえた。
エターナルメモリ
『永遠の記憶』を宿した白いメモリ。 T1とT2が存在する。ディスプレイマークは無限回廊を横倒しにしたかの様なE。いずれもシュラウド製ガイアメモリ同様USB型。
ガイアメモリには「人とメモリは運命的に惹かれ合う」という特性があるが、克己とエターナルメモリの惹かれ合いっぷりは異常である。
他のガイアメモリの機能を半永続的に停止させる能力を持つ。あまりにも強力な為マキシマムドライブ時にしかその効果を発動できない。
種類
T1:Vシネマに登場した試作型。端子がWのソウルメモリ同様プラチナ色なのが特徴。試作品のため、克己が引き出した力に耐えきれずドーパントとの連戦を終えると破損した。
T2:劇場版に登場。風都で強奪・入手したT2メモリの完成版。端子が青色になっている。ライダーとしての力は完成を遂げ、相手の命を容易く永遠に止められる。エターナルとの適合率が異常に高い克己の使用にも耐えられる圧倒的な出力を可能。
エターナルローブ
自動装着される漆黒のマント。熱・冷気・電気・打撃などの攻撃だけではなく、一部ガイアメモリの能力すらも無効化する。
しかし、無効化範囲が広すぎて自身のメモリの効果をも無効化する。そのため、コンバットベルトでマキシマムドライブする場合は脱ぐ必要がある。
エターナルエッジ
ダガーナイフ型のアイテム。白と黒に分かれた刀身がお洒落。切りかかるのは勿論、投げ付けたり青いエネルギー刃を飛ばして攻撃する。凄まじい切れ味を誇り、ファングジョーカーを一撃で斬り伏せて変身解除に追い込んだ。
柄にマキシマムスロットが付属しており、克己はエターナルメモリのMDはここで発動させる拘りを持っている。ナイフアクションがカッコいい。国内でのなりきり玩具の販売はないが、中国で玩具が作られている。
マキシマムスロット
胸・右腕・左太腿に他のガイアメモリ24個を装填可能なコンバットベルトとして装備。ロストドライバーとエターナルエッジのスロットを加えることで、最大26本のガイアメモリで同時にマキシマムドライブが可能。
全て装填したその姿は、加頭が語った「全てのガイアメモリを支配する存在」に遜色のない。劇場版では更に高出力のT2メモリ26本で全マキシマムを実行。
風都タワーに蓄積されたネクロウェーブを吸収して禍々しい翠色のオーラ「エターナルウェーブ」を纏った最強形態に変貌した。
マキシマムドライブ(必殺技)
物体移動能力
「メモリの数が違う……終わりだぁぁ!!」
T2ゾーンメモリをロストドライバーのマキシマムスロットに装填して発動。全てのT2メモリを自らの元へ転送し、全身のマキシマムスロットに装填すると同時にマキシマムドライブを発動させる。ジャミング能力を除くためエターナルローブを脱ぐ必要がある。
ユニコーンヘルブレイク
「T2を使ったところで、俺との差は埋まらん」
T2ユニコーンメモリをロストドライバーのマキシマムスロットに装填して発動。拳にドリル状のエネルギー波を纏わせてコークスクリューパンチを繰り出す。仮面ライダージョーカーを変身解除させつつ、彼のロストドライバーを一撃で粉砕した。
エターナルレクイエム
(T1/T2)エターナルメモリをエターナルエッジに装填して発動。対象のガイアメモリの機能を「エターナル」の名の通り「永遠」に使用不能にする。この技自体に物理的攻撃力やメモリブレイク機能はないが、変身解除後も永続する。
『ジオウ』客演時はエターナルエッジを包み込むように発生した青い炎を斬撃と共に飛ばす。飛ばせる斬撃の幅は広く、相手に直撃しなくても着弾地点で爆発を起こす。また、青い炎を纏った飛び蹴りを披露している。
T1:単一のメモリが対象。
「この俺こそが、真のエターナルだ!」
試作品故に、ユートピア・ドーパントらの単体相手のメモリを無力化する程度で効果範囲も狭い。Vシネマではこの技で変身を解除させた加頭を12tのキック力で殺害。
敵の動きを封じた後にエネルギーを足先に集中させて∞の軌跡を描くスピニングキックへと繋げて強烈なダメージを負わせ、メモリブレイクと同時に相手を地獄に送った。
T2:T2以前のメモリ全てが対象。
「終わりだ。過去の仮面ライダー……」
風都全域のT1メモリを永続的に全て封じた。スパイダー・ドーパントの小蜘蛛のように既にメモリはないが、能力の効力自体は残っているものにも効くのかは不明。
これにより園崎家も手が出せなくなり、翔太郎達を最大のピンチに追いやった。ゲーム等では再現が難しいので、広範囲に微弱ダメージ+麻痺で追撃可などになる。
エターナルブレイク
エターナルレクイエムで相手を拘束したのち、エネルギーを足先に集中させて跳び回し蹴りを叩き込む。呼称はバトルラッシュ等から。
ゲーム作品『memory_of_heroz』ではエターナルメモリのマキシマムドライブとしてWが発動。ジョーカーの様にメモリ一本で別々のマキシマムを打ち分けできるのかは不明。
『ビヨンド・ジェネレーションズ』ではデビルライダー軍団の一員であるエターナルが、エターナルメモリを右腰のメモリスロットに装填して発動。青い炎を纏ったライダーキックを繰り出した。
ブラッディヘルブレイド
最強形態で使用。発生した膨大なエネルギー「ガイアウェーブ」を変換した緑色のオーラ「エターナルウェーブ」をエターナルエッジに纏わせて長大な刃で万物を切り裂く。
劇中では、風都タワーの風車の根元を一刀両断した。この26本同時挿入状態がエターナルの実質的な最強形態となる。
ネバーエンディングヘル
最強形態で使用。全身のエターナルウェーブを集束、巨大光弾として敵目掛けて射出して粉砕する。街一つの総人口をNEVERにするエネルギー全てをぶつけるので、着弾したら推して知るべし。
バトライド・ウォー創生で使用
ヒート
全身に赤い炎を纏い、一定時間攻撃力をアップさせる。
メタル
全身に銀色のオーラを纏い、身体能力や防御力を強化。一定時間スーパーアーマーを付加させる。
ルナ
自分の分身を作り出して周囲をエターナルエッジで切り刻む。
トリガー
エターナルエッジの先から青い炎を弾丸の如く複数発射する。
アクセル
脚力が高められ、高速移動が可能となる。バイク移動の代わりだが、小回りが利くのでかなり有用。
ジオウで使用
渦潮(仮)
アクアとの初戦で水中に落とされた際に使用。エターナルローブをはためかせるような動作で渦を起こす。
相手のホームグラウンドということもあってか当初は一方的に殴られていたが、これでアクアを水中から叩きだし陸上戦へ移行したことで形成を逆転した。
26連マキシマムドライブ(仮)
T2ガイアメモリ全26本のマキシマムドライブを同時発動し、青い炎を纏ったライダーキックを繰り出す。その威力は白ウォズをして「世界を破壊する」と言わしめるほど。Vシネマのキックと違い、こちらは標準的なライダーキック。
備考
仮面ライダーエターナルの初期案は白一色だったが、松岡が好きな色の青を入れてほしいと要望。結果、「腕の青い炎のライン」が追加されたというエピソードがある。
オファーまでの経緯とエターナルの素晴らしいデザインとを合わせて松岡氏は「神の采配を感じた」と語っている。エターナルはWとは反対のイメージで演出されており、初登場のシーンもTVシリーズのOPの冒頭と逆のシチュエーション(夜⇔昼・右⇔左)。
人気
彼が主役のVシネマ作品もあるなど、劇場版限定の悪役ライダーとしたは破格の待遇を受けている。それを裏打ちする程の絶大な人気を得ている全仮面ライダー大投票では劇場版限定ライダーとしてはトップである第17位にランクインを果たした。
その一度見たら忘れようが無いほどの圧倒的な強さや、さらに後述する『仮面ライダージオウ』での客演時の待遇や白ウォズの評価から歴代の劇場版限定悪役ライダーの中でも最強格のライダーではないかという声も多い。
劇中での活躍
映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』
風都タワー占拠
冒頭にて新型ガイアメモリ「T2ガイアメモリ」を輸送中の財団Xのヘリを襲撃。克己はいつか会う約束をしていたエターナルを迷わず手に取りその場で変身。
しかし、輸送していた財団Xのメンバーがメモリごと自爆。メモリは風都にばら撒かれる。克己はNEVERメンバーと合流する。
他のメモリを回収させるため、マリアに「特務機関員 マリア・S・クランベリー」と名乗らせる。彼女は左翔太郎達にガイアメモリの回収を依頼。エクスビッカーの出力アップに必要なフィリップを篭絡させる。NEVERの面々は風都タワーから人を締め出し占拠した。
メモリの回収
T2メモリを25本集めた翔太郎達を、第2風都タワー建設現場に呼び出す。変身したエターナルに立ち向かうダブルだが、ファングジョーカーもエクストリームも敗れた。克己はT2メモリを強奪した。
最後のT2メモリを見つけるため、映像を通して市民に姿を現わす。10億の報奨金を掛けてメモリを探させた。自身はマリアを餌にフィリップを拉致してエクスビッカーへ繋ぐ。
切り札
仮面ライダージョーカーと照井が風都タワーへ殴り込む。途中で部下が倒されるが、返り討ちしてT2ジョーカーメモリを強奪。26本のT2ガイアメモリを利用してエクスビッカーが稼働される。
ところが、フィリップが発射プログラムを書き換えたことで不発に終わる。また、自らの過ちに気付いたマリアに「細胞分解酵素」を打たれる。だがマリアを射殺して自身に細胞維持酵素を打ち込み助かる。
最終決戦
フィリップの能力が暴走してエクスビッカーも破壊。エターナルメモリのデータの破壊によりエターナルレクイエムも効力を失い、T1ガイアメモリも復活する。翔太郎とフィリップはダブルに変身。
大苦戦の末にサイクロンジョーカーゴールドエクストリームに覚醒してエターナルを仕留めた。最期は「久しぶりだな、死ぬのは……!」と、数年ぶりに経験する死を感じながら高笑いと共に爆発。エターナルメモリ含む全てのT2メモリと共に風都の空に散った。極悪人として最期を遂げた彼の名は風都史上最悪の犯罪者として永遠に刻まれた。
『W』PV
映画の幕間でT2メモリ最後の一本の回収を呼び掛けた直後の話。浮かない表情をした少年がジャズメモリを拾った所から物語は始まる。
地下施設で外套を羽織った克己はミュージアムの仕向けたマスカレイド・ドーパントを蹴散らし、少年と出会うが、突如としてジャズメモリは消滅。
何かを感じ取った克己は、少年に何らかの言葉を送って帰す。少年は以前よりも堂々とした表情で日常に戻って行く。それを見送る克己の表情はどこか晴れ晴れとした物だった。ジャズの頭文字は最後の一本と同じ「J」であり、これが劇場版への伏線となっている
Vシネマ『仮面ライダーダブルRETURNS 仮面ライダーエターナル』
克己がいかにしてNEVERの面々と出会ったのか、どこでロストドライバーを手に入れなぜ映画で迷わずエターナルメモリを掴んだのか、どうして風都を標的としたのか、その過去が明かされる。
主題歌も松岡率いるSOPHIAが担当。タイトルは『cod-E〜Eの暗号〜』。PVではメンバー全員がNEVERのジャケットを着用している。
「運命のガイアメモリ」からしばらくして、翔太郎たちは超能力兵士「クオークス」である少女・ミーナから克己の過去を聞かされる。財団Xから資金提供が打ち切られたあと、克己はNEVERの部下を引き連れ、傭兵として世界各地の戦場を巡っていた。
出会い
ある時、戦場でミーナと出会う。彼女が戦いを望んでいなかったため、止めを刺さなかった。そこへ財団Xのエージェント・加頭順が現われる。ミーナに戦いを強制しているのが秘密結社だと知る。加頭に立ち向かうが敗れる。
世界中から拉致してきたクオークス達が、実験体として閉じ込められていた。近々、箱庭全体に電磁パルスを照射し、弱いクオークスを殺す選別が予定されていた。クオークス達の体は、アイズ・ドーパントの力で許可無く箱庭を出れば死ぬよう改造されている。
解放
「過去が消えていくなら、俺はせめて明日が欲しい! だからあがき続けてるんだよ! なあ、死人の俺のほうが懸命に明日を求めてるってのは、一体どういうわけなんだ!?」
箱庭に連れて来られた克己。ミーナから「高い能力を持つ自分なら、克己を電磁パルスから庇うことが出来る」と伝えられるが拒否。
「選別」が行われる前に箱庭の管理施設を破壊しようと決意する。クオークス達を鼓舞。彼は加頭からエターナルのメモリを奪って仮面ライダーエターナルに変身する。
そして箱庭の管理施設を破壊した。この時、克己は自分の生まれ故郷である風都がガイアメモリの実験場にされていることを知る。
決戦
クオークス達が歓喜しながら箱庭を脱出していく中、克己はプロスペクトが変身したアイズ・ドーパントと交戦。エターナルの力で追い詰める。だが、プロスペクトは「クオークス達はじきに死ぬ運命だ」と意味深な台詞を呟く。
戦闘を中断して彼らを追った克己だが、クオークス達は次々と死亡していく。エターナルはアイズ・ドーパントと再戦。怒りと哀しみ、絶望をぶつける仲間のNEVERと共闘してプロスペクトを倒した。
克己はこの一件で人間性を完全に喪失。故郷の風都に帰還した。ミーナは生還するが、後遺症で克己達に関する記憶を一時的に失う。結局2人が再会する事は二度となかった。
第45話で本人客演。「W」のレジェンドキャストが「FOREVER」における風麺のマスターしかいなかった中、次回予告の時点まで全く情報がなく、視聴者を驚かせた。劇場版ライダーの変身者としては、リュウガ、アクアに続く3人目のゲスト出演となる。
第45話「2019:エターナル・パーティ」
「死神の名前か……? 地獄に行ったらこの名を告げろ……大道克己。変身!」
アナザーディケイドの能力により、ソウゴの友人・小和田がアナザーワールドに送られたことで召喚された。「エターナルがWに勝利した」世界のエターナル。目の前にいたジオウに襲い掛かった。
直後にソウゴは士によって小和田のアナザーワールドに連れていかれ、そこへ入れ替わるように駆け付けた仮面ライダーアクアと激突する。
舞台を海辺に移した後、アクアに水中に引き込まれるが、海中に竜巻を発生させてアクアを陸上に放り出した。その後もアクアは劣勢だった。
一方その頃、すぐ側で戦っていたスウォルツが変身したアナザーディケイドの能力によって、ツクヨミを助けようとしたゲイツがオーロラカーテンに連れ去られる。
第46話「2019:オペレーション・ウォズ」
「教えてやる、俺は負けてはいない! たまたま風が吹いただけだ!!」
不利を悟ったウォズがウォズギンガタイヨウフォームに変身。逃亡を許す。その後、アナザーワールドに囚われたゲイツや他の人々を救うべく、白ウォズがノートで誘う。アクアやジオウダブルアーマーと戦闘。
ゾーンメモリを始めとする26本のT2メモリを使ってマキシマムドライブを発動したライダーキックを放つ。しかしその力をジオウに利用され、そのタイミングでジオウトリニティへの変身を用いる事でジオウもろともアナザーワールドへ誘導され、「世界をも破壊する」エターナルメモリの力でアナザーワールドが破壊してしまう。
最期
元の世界に戻った直後に変身を解くなり、「面白い風を吹かせるじゃないか」とソウゴ達を称賛。自身の力を利用し、自身の存在の維持に必要なアナザーワールドを破壊したことをソウゴから謝罪される。
それに対して「いや。おかげで俺は、俺だけを蘇らせた世界を壊すことができた。これで、仲間のもとに行ける」と言ってソウゴにサムズアップを残し、笑顔で消滅していった。
備考
敗北しなかった世界線の存在であるにも関わらず、登場直後の台詞からは「誰かに敗北して二度目(ないしそれ以上)の死を迎えた記憶がある」ことが判る。
仲間も皆死んでいるらしいため、NEVERとしての寿命であったのか。本来の歴史の世界へ現れたことで認識が書き変わったのか。あるいはそもそも「敗北しなかった自分」の存在がおかしい事に自覚があったのか。詳細は不明。
W本編の続編である本作においては、ときめの脳裏によぎる形で風都タワーの戦いが何度か描かれた。9巻でAtoZの事件の振り返りが入ったことで大道克己も登場。
「悪に堕ちたフィリップのifの姿」という想定をより反映させてあり、フィリップが成長し悪に染まったようなキャラクターデザインになっている。万灯雪侍は彼について「(自分を含め)数多くの人間の運命を変えた大変な男だった」と語っている。
照井はエターナルと大道克己を「俺たちを最も苦しめた敵の一人」、フィリップも「最凶の男」「強敵」と語っており、大道克己率いるNEVERの強さと起こした事件の印象はやはり相当なものだった模様。
影響
9巻では、構成員が腕に蒼い炎を模した刺青を入れるカルト暴力組織「蒼炎群 」が登場。街を破壊しようとし圧倒的な強さを見せた仮面ライダーエターナルを一方的に心酔している。
超再生能力とウォーターカッターが特徴のクラブ・ドーパントの力を使い、ボスの風吹鉄男 と手下のヒカルは、エターナルが起こした風都タワー破壊の再現をもくろむ。
一度はエクストリームとなったWとアクセルの2人を苦しめたが、フィリップの検索能力と戦いの中でヒントを掴んだ翔太郎が自らを鍛えたことで、再戦時にはWのヒートジョーカーで2人まとめて一蹴され、組織の本拠地も照井によって壊滅させられた。
仮面ライダーW ファイナルステージ
復活。その強さでWを追い詰めるが、「風都ドーパント」となった鳴海亜樹子に呼ばれ復活した仮面ライダースカルと戦った。
ゲーム作品
001弾でLRで参戦。孤高のノーベスパカード。必殺技はユニコーン・マキシマムドライブのパンチの後にネバーエンディングヘルを放つ『エターナルネバーエンド』。何故か光弾は紫色。シャバドゥビ1弾で演出が強化された。
002弾とシャバドゥビ4弾ではSRで登場。なお002弾のSRは攻撃ベスパであるため006弾LR地獄兄弟とベストパートナーが成立する。006弾でレッドフレアがSPカードで登場。
ナイスドライブ4弾よりLR枠の一つで参戦。CVも松岡充氏が担当。LR初のブレイカータイプだった。アビリティも強力で、毎ラウンド必殺の強化に加え、相手チーム全体のコウゲキを吸収。バースト後は相手よりも有利な場合必殺の超強化とAPの強化を施すが、自分以外のボウギョが下がる。
表アビリティを重ねていくほど強力になっていき、ファイナルラウンドまで持ち込むと、ひっさつが+5500((500×4)+3500)され合計で威力9000にまで跳ね上がる。ブレイカーの効果も相俟って威力は抜群。次弾ではSR落ちしたが、依然として使いやすい。
ライダータイム6弾では2度目のLRで登場。バースト必殺技の「エターナル マキシマムドライブ」はVシネマでのライダーキックを再現した物。
バーストライズ2弾では『仮面ライダーW 10周年キャンペーン』でCPで登場。必殺技は同弾のWのCP共通のW、アクセル、スカル、エターナルによる合体攻撃。
「オール仮面ライダー ライダージェネレーション2」に登場。黒幕が蘇えらせたライダーのひとりで、ワールド4のボスとして登場。全人類をNEVERにすると語り、ライダー達に戦いを挑む。
倒すと黒幕の名前と「まだ戦える」という言葉を叫び消滅する(プレイヤーがWのときは黒幕の名前を教えて消える)。そのあり方を(人では無くなってしまった悲しみを背負う昭和ライダーには特に)非難されている。
ゾルダは当初こそ彼の目的に興味は無かったが、不老不死になれると聞くと喜んで協力するとまで言い出した。だが、結局エターナルはゾルダを殺すことが任務だったので話はお流れになる。
「財団」繋がりでシンとの特殊掛け合いも存在し、計画を非難こそすれど、科学者の犠牲になった者同士として同情の気持ちを抱かれていた。特定条件を満たすとプレイヤーも使用可能となる。ステータスが高く、必殺技は癖があるものの強力なので強い。
バトライド・ウォー
1作目から敵NPCとして登場。2では財団X撃破のため一時的に共闘するステージもある。3作目『創生』では隠しキャラとして使用可能に。ただし任意加入枠。2からCVが松岡充氏になった。
ゾーンのマキシマムドライブによってパワーアップする特性を持つ。2作目では、ただでさえ強力なのに制限時間なしのCJGXにボコられる運命にある。創生では全クリ後の隠しキャラだが、使いやすく強力な技を多く持つ強キャラ。 ロストヒーローズ2
原作再現を重視し、NEVERの首領として登場。いつものメンバーの他、技術者ポジションとしてユートピア・ドーパントをメンバーに加えている。この為、事実上財団Xと手を組んでいる状態にある。ウィンド・キューブでは袖付きから貸し与えられたシャンブロを手駒にしていた。
NEVERの強化の為にDG細胞とバーサーカーシステムを役立てようとし、手始めにノーベルガンダムを被験体にバーサーカーシステムを起動させ、ウォルターガンダムに変異させた。ゆくゆくはデビルガンダムの生体ユニットにも採用する算段であったらしい。
その後、超銀河王の叛逆に乗じてウィズダム・キューブを後にすると、今度はウィンド・キューブに陣取り、ウィンド・キューブに引き寄せた者全てをNEVERに変えようと目論んだ(彼曰く、怪獣も怪人もモビルスーツもNEVERに変わるらしい)。
エクスビッカーも破壊されるものの、エネルギーを溜め込んだ風車を街に落とそうとした所を風都タワーに乗り込んできたヒーロー達に追い詰められる。
トドメにウィンド・キューブに集まった者(リゼル、ジムⅡ、ネモ、ウルトラ少年、タイショー)の声援を受けたWのゴールデンエクストリームを受けて倒された。戦闘シーンは3Dモデルの他に、風都タワーの風車を斬り落とすシーンまで用意されている。
シティウォーズ
アップデートにて使用が可能になった。シティウォーズのシステムの特性上、ダークヒーローとしての側面が強い状態で召喚される。街の為に戦いはするが、あくまで自分の居場所はNEVERであるとし、深入りをするならば敵対も辞さないというスタンス。
イベントクエスト
「冷血と冷徹のレイドバトル」にてZAIAエンタープライズに抜かれた幻夢コーポレーションの売り上げを取り戻すべく、バグスターウイルスの散布を行なっていたゲンムを止めるべく登場。
彼の不死再生能力と神を名乗る支配者気質が気に食わなかったため、ゲンムのデータに興味を持つサウザーと共闘。ゲンムをコンティニュー0の状態に追い込んで撃破した。
エターナルはZAIAに財団Xの面影を見ている為、サウザーとも一触即発になる。だが、酵素が切れると分が悪いと判断したのか撤退した。
本当に不死であるならばそれは敵を恐れない事という独自の美学を持っており、ゲンムの不死性が消滅した体を0から構成し直していることを見抜いた。一方、欲望の為に必死で足掻いている点に関しては共感していた。
エネミーとして登場するシナリオでは、劇場版やVシネマの補完がなされる。「今更数え切れるか!」という言葉の裏には「数えようにも、覚えちゃいないのさ!!」という意味が込められていた事を明かした。
Wによってかつて助けたミーナが生存していた事を知るなどの描写がある。だが、シティウォーズの世界を出ればミーナが生存していた事を知った記憶も失う。
ゼロワンとの絡みもあり、悪意と善意の重みを知るゼロワンから「忘れたくなるような悪夢じゃなくて、忘れたくない幸せな記憶を与えればいい」と諭された。エターナルに「笑わせるな!」と一蹴されるが、負けじとエターナルも笑顔にしたいと切り返している。
今作でもエネミーとして登場。CVは中村悠一が担当する。ゼウス博士によって復活。以前よりも自暴自棄な面が強まっている。ゼウスの計画を乗っ取り、再び人間をNEVERに変えようとしている。
センタータワーで仮面ライダー達を待ち受け、エターナルメモリの力が及ばないオーズ・タジャドルコンボと激闘。敗れたところで残りのライダーが追いついて来る。
エターナルを復活させた黒幕ゼウス・ドーパントは、「あらゆるものを焼き尽くす雷という最強の矛」と「あらゆる攻撃を無にする最強の盾」を持ったドーパントであり、仮面ライダー達は全く歯が立たない。しかし、Wの手に渡っていたエターナルメモリの「ガイアメモリを強制的に停止させる力」が突破口を開くことになる。
その他
『スーパーヒーロージェネレーション』では風都にNEVERを率いて出現し、風都を自由の楽園に変えるべく侵攻を開始した。エネルギーをチャージしている6ターンのうちにNEVERと決着をつけなければならない。
本編同様のやり取りも存在するが、本作がシミュレーションRPGという事もあって、ストーリーは淡白なものになっている。『クライマックスヒーローズ』では5作目「超クライマックスヒーローズ」で参戦した。
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以上です。これで紹介を終えます。
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