今回解説する仮面ライダーはバロンです。
「 奪い取り、踏みにじる……それが本当の勝利の形」
【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
- 駆紋戒斗
- 概要
- 性格
- 描写
- チームバロン
- インベスゲーム
- 過去
- ユグドラシルへの恨み
- 人物関係
- 葛葉紘汰
- 呉島光実
- 高司舞
- 備考
- 小林豊伝説
- 仮面ライダーバロン
- 概要
- 外見
- 戦闘能力
- 装備
- ★ロックシード
- ★戦極ドライバー
- マシーン
- ★ローズアタッカー
- ★ダンデライナー
- 必殺技(全形態共通)
- アームズ一覧
- バナナアームズ
- スペック
- 変身
- 概要
- バナスピアー
- 必殺技
- 玩具
- マンゴーアームズ
- スペック
- 変身
- 外見
- 戦闘能力
- マンゴパニッシャー
- 必殺技
- スイカアームズ
- ヨロイモード
- 概要
- スイカフェンサー(名称不明)
- リンゴアームズ
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 考察
- アップルリフレクター
- ソードブリンガー
- オーズアームズ
- スペック
- 概要
- レモンエナジーアームズ
- スペック
- 変身
- 外見
- 戦闘能力
- 装備
- 必殺技
- 備考
- バナナアームズ
- ロード・バロン
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 備考
- 劇中の活躍
- 初変身
- インベスゲーム
- マンゴーアームズ
- ヘルヘイムの病
- ユグドラシル脱走
- チーム脱退
- オーバーロードの影
- オーバーロードと対決
- ロードバロン発現
- 最終決戦
- その後の活躍
- MOVIE大戦フルスロットル
- 鎧武外伝(Vシネマ)
- 仮面ライダーゴースト 伝説!ライダーの魂!
- 仮面戦隊ゴライダー
- 仮面ライダージオウ
- EP11『ジオウ・オン・パレード2018』
- EP12『オレ×オレのステージ2013』
【初変身】
駆紋戒斗
『仮面ライダー鎧武』の登場人物。本作の二号ライダー・仮面ライダーバロンの変身者。名前の読みはくもんかいと。年齢は20歳。演者は小林豊。
概要
沢芽市内の強豪ダンスチーム『バロン』のリーダー。ビートライダーズの中でもトップを独走し、チーム鎧武のライバルでもある。チームのユニフォームである赤と黒を基調とした瀟洒なステージ衣装に身を包む険しい顔立ちの青年。
バイクや未来的なスポーツカーが展示されているショールームが本拠地。ここにいる時はいつも2つに割られた果実が描かれたトランプを弄んでいる。
性格
確固たる信念を持ち、一貫して強さを追い求め続ける。『弱者・敗者は踏み躙って当然』『頼れるのは己の力のみ、自分以外は使い捨ての駒』といった論理を振りかざす。 気に入らないものは力づくで叩き潰す横暴で好戦的なエゴイスト。
『ナイト』『バロン(男爵)』の称号とは裏腹に騎士道精神やノブレス・オブリージュとは程遠い精神性の持ち主である。
相手に弱みを見せることを極端に嫌い、都合の悪いことや興味の無いことには予防線を張って逃げを打つ。警戒心も人一倍強く、戦闘以外でもいつ敵に襲われてもいいようにゲネシスドライバーを常に装備しているシーンも多い。
人当たり
プライドの高さと強すぎる信念、融通が利かない性格、相手に敬意を示すことがないため、無用な不和や軋轢といった争いの種を無闇にバラまき、内外を問わず敵を作りやすい。
市内のインベス退治等、真に腰を据えて向かい合うべき肝心な事柄であっても我関せずという立場を貫こうとするが、後先関係なくその場の負けん気で相手に逆らう。
他者の申し出に素直に賛成できない。自分にとって100%得な案件でも、何らかの条件を提示することで自分の一分を徹しない限り絶対に協調しようとしない。本質的には孤独な人物であるといえる。
描写
インベスゲームで不正を働いたチームメイトのペコに「俺に恥をかかせる気か!?」と怒鳴りつけるなど、自他共に厳しい。
征服欲が強い反面、支配した後の体制の維持には関心が薄い。市内の有力ビートライダーズの大半を連合傘下に置いた際も、「支配者か…なってみると大して面白いものではないな」と独りごちていた。
手先の器用で、カードを手裏剣のように飛ばして液晶テレビを破壊、シャッフルしたカードでポーカーの役を作りながらそれを踏まえたオサレな例え話を展開、手の中のデッキを一瞬で消したりといった芸当を見せる。
カリスマ性
柔軟に物事を考えられるが故に相手や状況によって考えを変えやすい悪癖がある紘汰とは違い、どんな状況の変化があろうと自身の考えは一切曲げず、信念の強さと意志の固さは相当なものである。
何度敗北に追い込まれても頑なにそれを認めず、DJサガラに「弱さと折り合うつもりが全くない(=妥協をしない)分、ユグドラシルより人としては強い」「力を求める以外の生き方を全て放棄している」と評された(一方でその直後に「愚かな男」とも評されている)。
戦いの中で成長を重ね、強硬な姿勢は他者を率いる一種のカリスマ性を開花。第32話のデェムシュ戦では、他のビートライダーズ達を率いて戦う姿を見せる。
その力は舞や耀子から評価されており、耀子に「人を引き寄せる何かがある」と評された。この一件で自らの求める「王の器」が戒斗にこそあるという確信を得ている。
チームバロン
元々チームバロン(の前身のグループ)はリーダー不在の組織だった。それに目をつけた戒斗は「沢芽市で一番強いチームだから」という理由だけでチーム全員を相手取り、強引に乗っ取る形でリーダーの座に就いた。
その後、新生チームの名前として「貴族のように誇り高く生き、その最下層の階級からのし上がり天下を取る」という意味を込め、チームバロンを宣言した。この時、チームメンバーの中で唯一自分に不意打ちを仕掛けたシュラを卑怯者と見なして追放した。
のし上がろうとする熱意は本物。やり方こそ強引だが、チームを強くし、ランキングの頂点に立つべく邁進。ダンスは自分の力を見せ付けるために始めたそうだが真偽は不明。
面倒見の良さ
第13話のブラーボと戦いの最中において、ペコが負傷した際には自らのプライドよりも彼の保護を優先した。さらに憎まれ口を叩きつつも紘汰と共闘しロックシードも貸す。
自分と同じく「強くなろうという意思」を持つ者に対しては優しく、彼らが不条理な災難に襲われれば自分の身を省みず助ける。
木に上って下りられなくなった子供に、勇気を持って飛び降りるよう促してキャッチしてあげた。シャプールに命が狙われていることを忠告した。
弱者への対応
卑怯なやり方で分不相応な結果を得ようとする者や、大義名分を振りかざして粋がる弱者には異常に厳しい。シュラをチーム追放処分、他のビートライダーズに対してはステージを独占する、など容赦ない行動に出る事もしばしば。
力を以って身を守るというスタンスに対する迷いはなく、第13話でインベスに襲われた事で奇病を発症した患者の家族に糾弾された際は、バロンに変身してからインベスを召喚して威嚇するという悪役染みた行動も平然とやってのけた。
インベスゲーム
同時に複数体のインベスを召喚・使役するなど頭抜けた戦闘センスを見せる。バロンの台頭はチーム全体のダンスの技量よりも、戒斗個人のインベスゲームの強さによるところが大きい。紘汰が鎧武になると、対応するためにシドから錠前と戦極ドライバーを購入した。
ストリートダンスに己の主義を持ち込んだせいで不毛なランキング抗争が起こり、それをユグドラシルに利用されたことで抗争が泥沼化。
結果、初瀬の破滅やビートライダーズに対する風評被害、それに伴うチームレッドホットの愚行、後のシュラといった、いくつもの災いを招く遠因となる。
過去
幼いころ、ユグドラシルコーポレーションの主導街の再開発事業が行われた。父の経営する町工場と、幼い頃に遊んでいた沢芽市の御神木を強引に潰された。
だが強引な姿勢ながらもユグドラシルは対価として巨額の金を支払い、父親もそれを承諾した事で、一応その場は穏便な決着を迎えた。そして、直後は工場を失った喪失感を抱えながらも新しい生活を営んでいた。
だが、大事な工場を捧げてまで得た大金を詐欺で騙し取られて、幸せだった日常と家庭が崩壊。以来、貧しい生活を強いられた。
それを切っ掛けに自分が失った物の大きさに耐えらなくなった父親は酒に溺れ、妻やまだ幼い戒斗に暴力を振るう様になる。最終的に母親は薬物の大量摂取で自殺し、父親も首吊り自殺した。
書籍『仮面ライダー鎧武ザ・ガイド』に掲載された本編開始前を舞台にした小説によると、父親の遺産のおかげで一応地元の高校に行くことが出来た。
ユグドラシルへの恨み
幼いころに味わった絶望と屈辱から弱肉強食を信条としており、強くあらねばならないという観念に囚われる。戒斗の弱肉強食思想はこうして完成した。
敵愾心や恨みは今なお深く心に根付いている。力を求める理由もユグドラシルを超えるため。特に証拠隠滅や情報操作等の権力にはつき物の『秘密』に対する憎悪が深い。
パニック抑止のための方便であろうと欺瞞と断じ、それで守られるような平和なら壊れてしまえばいいとすら考えている。
人物関係
「自分なりのやり方で沢芽市を守り抜こうという意志」を持つ紘汰に対しては、立場の違いこそあれ紘汰を「強者」と認めてライバル視している。
第27話では紘汰を木の上に隠す事でインベスから匿う。「邪魔者だが敵ではない」と評しており、第28話においては紘汰に「味方に寝首をかかれるな」と暗に忠告をしていた。
この頃には、何度倒れても立ち上がる紘汰の強さを認めつつあったらしく、第31話においては「お前ももっと強くなれ」と激励の言葉を送っていた。
呉島光実 / 仮面ライダー龍玄
第27話で仲間であったはずの紘汰を背中から撃つ卑劣な真似をしたため、「卑劣なだけの弱者」と罵倒した上で敵と認識。追い払っている。
高司舞
幼い頃の実家の神社の敷地を遊び場にしていた。あからさまなフラグ立てやデレはないものの、紘汰と同様くらいの信頼は置いている模様。
チームメイト
チームバロンは戒斗の絶対的な力によって統率されたワンマン組織であり、メンバーも戒斗の信念をあまり理解していない。
ザックらも話の弾みで戒斗のことが話題に上っても特に気まずい空気になることもないなど、 少なくともチーム内においては信頼されるリーダーであったことは確か。
しかし戒斗脱退後はザックを中心に市民を襲うインベス退治に精を出し、ライバルだったチーム鎧武とも和気藹々に打ち解けているなど、従来とは正反対の性質になったことからもその影響力と裏腹な意識の乖離が伺える。
備考
メインライターの虚淵玄曰く、戒斗を『絋汰の壁となる強者』として、絋汰がずっと戒斗に負け続ける構想にする予定だったらしいが、子供向け番組である以上主人公が負け続けるのはまずいということでダメ出しが入り、初期の設定からズラしていったらしい。
バロンのモチーフであるバナナの花言葉は「風格」。どんな苦境に晒されようとも誇りを捨てない戒斗の生き様を端的に表している。また、一説には旧約聖書に記されている知恵の実とはバナナであるとも言われている。
日本神話における不老不死の果実とされるオレンジをモチーフとした鎧武のライバルとしてバナナをモチーフとしたバロンに変身する戒斗が立ちふさがるのは、ある意味当然のことであったのかもしれない。
中の人
戒斗を演じる小林氏はバナナが苦手。ただし「バロン役を演じるうちに食べられるようになった」と、公式ブログ内の「ゆたcafe」動画で本人が発言している。
製菓衛生士の免許を持ち、過去にパティシエをしていたが、鎧武本編にもパティシエのライダーが登場し、バロンと敵対する。
公式サイトにて、小林氏が月一で自作スイーツを紹介&ゲストと食べながら語り合う『ゆたCafe』の動画配信も行われていた。
鎧武では「弱肉強食を主義として掲げ、弱者を踏みにじることを良しとする男」を演じているが、当の本人は戒斗のそれとは180度違う天然系残念イケメン。
小林豊伝説
- スポーツ誌に「アクションが苦手なライダー」と紹介される
- アクションシーンの撮影をするごとに必ずどこかしら怪我をする(本人曰くワンアクション・ワン怪我)
- ヘルヘイムの森を歩くだけのシーンの撮影で、6歩歩く間に両足とも挫いた(本人曰く、「歩くだけでもアクション」)
- ちょっと高い所からジャンプしただけで撮影陣から拍手が起きる(運動神経抜群な紘汰役の佐野岳がバク転しても反応は薄い)
- 紘汰・光実・貴虎役のキャスト3人と一緒に焼肉に行ったら、自分はひたすら肉を焼く係にそうする理由は本人曰く、「みんなに食べてもらって大きくなってほしいから」
- 佐野岳曰く、「ダンスでところどころ足が上がっていない」
- クイズ番組『くりぃむクイズ ミラクル9』に出演した際に、「杵(きね)」のことを「キヌ!キヌ!」と連呼する
- 同番組で、県名を答える問題で「名古屋!」と自身満々に答える(なお、小林氏は名古屋を中心に活躍するアイドルグループ「BOYS AND MEN」のメンバー)
- Q.「お好み焼きに欠かせないものは?」 小林「キムチ」
- このあまりにゆるゆるな雰囲気とぶっ飛んだ回答のため、「15秒でバカと分かる」「声質がバカ」などと散々イジられる
- 4歳年下の佐野岳に「あいつは24歳とは思えないほどキャピキャピしてる」といわれる
- 戒斗を演じるときは死にそうになりながら男気を出している(本人曰く、自分の中の男気は3%くらいしかない)
- 地声は戒斗よりかなり高めで、話し方も舌ったらずで戒斗の面影が全くないため、ラジオ出演の際に「この声バロンですからね!」と2回念を押す
- そしてその喋り方を「今長州小力さんみたいになってたよ」とツッコまれる
- ゲーセンのUFOキャッチャーでロックシードを取ろうとしてるのを子供に見つかり、「ロックシードの回収をしてるだけだ」と戒斗っぽく誤魔化す
- その際、子供から「バナナだー!」と言われる
- 仮面ライダー大戦の映画の後、リアルで亀を飼いたくなった
- 作中ではライバルだった佐野岳とはプライベートではとても仲良し。佐野が何の連絡もせずに小林の自宅に勝手に上がり込む事もしばしば。ダウンタウンDXではそれをやめてくれと指摘したものの、佐野からは実はまんざらでもないと思われており、佐野の好物であるもつ煮が事前に用意してあった時は「さすがに一回嫁にしようと思った」らしい
- 芸能界スポーツ男子頂上決戦に佐野が出場した際には、黄色い声援を送る女性ファンに紛れて団扇を持って応援するしていた
- バラエティー番組で6歩歩いて両足捻挫の話をした際、説明時の身振り手振りや声色が完全にアレだったのでダウンタウン松本に「ごめんなさい、ちょっとコレ(オネエのポーズ)だよね?」と言われる
- また、別の番組でオネエ疑惑が出た際本人曰く「オシャレな部屋に憧れた」という事でやたらキラキラした自室や泡風呂好きという事が分かり、はるな愛に「(オネエ疑惑は)間違いなくクロです」とまで言われる
- 2018年末のアメトーークの人気企画「運動神経悪い芸人」にアイドルでありながら出演。大体は散々な結果だったが、ミュージカル版テニスの王子様に出演していたためかテニス「だけ」は得意なことが判明。
仮面ライダーバロン
「今から俺が……本当の強さというものを見せてやる!!」
概要
戒斗が変身するアーマードライダー。本作における2号ライダー。変身スタンバイ音声は洋風系列(他ではグリドン)の『カモンッ!』 待機中は勇ましいファンファーレが鳴り響く。
本編初登場は第3話。しかし第1話の合戦シーンではローズアタッカーに乗り西軍の武将としてグリドン、赤い初級インベス、スイカアームズジャイロモードなどを率いて、鎧武が率いる東軍と戦っていた。
変身ポーズは右手に持ったロックシードを「変身」の掛け声と共に起動。手元で回転させた後ドライバーに装着し、カッティングブレードをおろす。ゲネシスドライバーを使う際は左腕を構えるポーズが加わる。
外見
モチーフは中世の西洋騎士の甲冑。アームズ未装着時のライドウェアは赤地に鎖帷子のような銀色のコーティングが施されている。重装甲をまとった騎士のよう。
顔面は『仮面ライダー龍騎』の13RIDERSを思わせるバイザーに覆われており、スリットが走る。奥にはアームズに対応した色の複眼がある。
名前
「チーム鎧武のライダーが『アーマードライダー鎧武』なので、バロンなら『アーマードライダーバロン』だろ?」というギャラリーの即興ネーミング。
とはいえ、戒斗も最初からそう名乗るつもりでいたらしく、チームメイトのザックが「バナ!?バナ!?バナナ!?!?!?」と、KYなリアクションをとった時には「バ ロ ン だ ッ !!」と全力で訂正していた。
戦闘能力
パワーを活かした戦闘が得意。Aクラスのロックシードを使っているだけあって、鎧武とほぼ互角の戦闘能力を有する。特にオフェンス面では戒斗の好戦的な気質が反映された勇猛なファイトスタイルで、相手を圧倒する。
逆に一度守勢に転ずると脆いという欠点も抱えており、それを補うために戒斗は複数のインベスを召喚してけしかけ、相手を完封するというクレバーな戦法を編み出している。
苦戦
インベスとの戦闘では大いに実力を発揮しているが、アーマードライダー同士の戦闘での勝率は悪い。当初はアマチュアの域を出ておらず、戦闘のプロである斬月やブラーボが相手では苦戦を強いられた。
序盤では2対1で不意打ちだったとは言え、黒影やグリドンにも黒星を付けられている。龍玄、マリカ、シグルド、ナックル以外全てのアーマードライダーに一度以上負けている。変身前ならマリカこと耀子にも敗北している。
それでもブラーボ/凰蓮からは伸びしろを高く買われており、物語が進むうちに着実に実力を伸ばしている。「てれびくん」で紹介された際にはでかでかと「もう負けないぞ!」とネタにされた。
共闘
他の仮面ライダーと共闘した際には意外にも抜群のコンビネーションを見せており、第13話で鎧武と共闘した際には個人個人では分が悪かったブラーボを圧倒。
『仮面ライダー大戦』では仮面ライダージョーカーと共闘し、昭和ライダーの中でもぶっちぎりのチートと言われている仮面ライダーBLACKRXを撃破している。
特に第13話の鎧武との抜群のコンビネーションはブラーボに「最初から手を組んでいたのでは」と疑わせる程だった。第18話でナックルと新旧リーダーによる共闘を行った際は初陣ゆえに戦闘慣れしていないナックルを補佐し、インベスに勝たせている。
性能
頭部
頭部装甲『バーンビューター』は頭部の動きを妨げない軽量さと強度のバランスを考慮し設計されている。吸気口も兼ねる顎部装甲『コリントバイザー』から外気を取り入れ有毒物質などを取り除く特殊フィルターを通した後に内部に取り入れる。
マスクの奥の視覚センサー『バーンサイト』に高性能カメラアイが収納。周囲の状況を的確に把握し、視覚情報を装着者に送る。電磁波や磁力、各種の電波などに反応する、水晶に似た構造を持つ特殊な鉱石『バロネットシグナル』がセンサーの役目を果たす。
上半身
鎧の下に纏うアンダースーツ『ライドウェア』は戦極ドライバーによって制御。変身した者の全身を覆うことで保護して身を守り、基礎的な身体能力を大幅に向上させる。
腕部を保護する篭手『ガントメタリーク』は3枚の金属装甲を重ね合わせ、激しい攻撃を受け止めつつ力を受け流すように湾曲させた。
腕力を強化するパワー増幅装置『エルキューレット』は装着者の意思を受けて戦極ドライバーが出力制御を行い、パワーを解放する。指や手のひらを守るグローブ『グランブラザード』は極めて薄いが丈夫なため鋭利なナイフをも受け止める。
下半身
『イプスクネミード』が脚部を保護・強化。高所から飛び降りる際の衝撃やキックの反動を吸収する。大腿部を覆う装甲『グランキュイソー』は薄い金属プレートを重ね合わせ、脚部の動きを妨げない様に軽さと堅牢さが両立。
膝関節部装甲『タウラポーリン』は関節の動きの妨げにならない様に薄く小型だが強度は十分に確保。脚力から繰り出される膝蹴りは強力な武器となる。
足を覆うブーツ『シューソルレ』は硬い装甲と柔らかいゴムのような軟質素材を組み合わせ、柔軟性と堅固さを兼ね備えている。戦いの際には表面が硬化。強烈な蹴りを繰り出す。
装備
戦極ドライバー
本作の仮面ライダーが変身に使用するベルト。戦極凌馬が開発した。鎧武の存在がインベスゲームのバランスを崩す可能性があったため、シドから戒斗に提供された。
変身する際の待機音はトランペットのファンファーレのような西洋風の音声。戒斗の所有するドライバーは初期型で、帯の色はイエロー。
初めて装着した際にはバックル左側のプレート「ライダーインジケータ」にバロンの横顔が描かれる。使用者認証機能により最初に装着した者しか使うことができない。
変身中にブレードを再び倒すことで、倒す回数に応じて(1回)「スカッシュ」(2回)「オーレ」(3回)「スパーキング」の3段階の必殺技が発動する。
変身
バックル中央の格納ベイ『ドライブベイ』にロックシードをセット。パワーの放出に耐えるだけの強度を持つ。ロックシードと戦極ドライバーの間でエネルギーのやり取りを行う接続用コネクター。
アーム部『ロックオンアーム』でロックシードを固定。力を解放する際に、パワーの暴走を防ぐ。ブレード状のスイッチ『カッティングブレード』を降ろすことで、セットしたロックシードがオープン。力を解放して効果を発揮。変身が実行される。
ベルト部
ベルト部『フォールディングバンド』でドライバーを保持。普段はドライバーのバックル部分に折り畳まれて収納されているが、装着者の体型に合わせて自動的に伸縮する。
収納用ブロック『バンドシェルター』がバンドを格納。上部には装着を解除するための「リフトオフスイッチ」が設けられている。
装着した人物の生体データ登録と認証を行うセンサーユニット『パーミッションユニット』は最初に装着した人物の生体情報が自動的に登録されるため、登録外の人物が装着しても変身出来ない。
本来の役割
ヘルヘイムの環境下で人類が生き残るための生命維持装置。食すとインベスに変貌してしまう有害なヘルヘイムの果実をロックシードに変え、ドライバーにセットする事で栄養分を無害な形で取り込める。
装着者がヘルヘイムの果実を手に取ると、果実のエネルギー量に応じたグレードのロックシードに自動的に組成変換する。これにより果実が入手できる環境においては、戦闘と並行して新たなロックシードを入手可能。
だが実はゲネシスドライバーを開発する為のいわばプロトタイプであること、凌馬自身にとってヘルヘイムでの人類生存は建て前でしかなく、自身の開発したドライバーで人間を超えた存在を創り出すためのステップの一段階に過ぎなかった。
搭乗マシン
ローズアタッカー
スペック
スピード:245.0km/h
ジャンプ力(高さ):154m
ジャンプ力(飛距離):616m
概要
薔薇を模した試作型ロックビークル。バロン専用ではないが初使用。ロックシードのシリアルナンバーはL.V.-02。第3話で鎧武との初戦の際にシドから提供された。鎧武の乗るサクラハリケーンと同じオフロード型。
スピードメーターが999を切ると、走行中に空間の裂け目を発生させ、ヘルヘイムの森へと移動することが可能。この時、薔薇の花びらが舞う。
ダンデライナー
ダンデライナーロックシードから変形するエアバイク型ビークル。ロックシードのシリアルナンバーはL.V.-03。バロン脱退後に入手したもの。ヘルヘイムの森で収穫した果実が変化した錠前。
浮遊および高速飛行が可能となっており、陸上、水上、森林、山岳地帯など、あらゆる地形と環境に対応できる。若干小回りが利かないのが弱点。武装は『ガンバレルユニット』や光弾の連射、タンポポ部分から放たれる高い威力を持つビーム。
活躍
第19話にてチューリップホッパーに搭乗した黒影トルーパーの撃破のために、自動操縦させた2台のダンデライナーに縄をくくり付け、捕縛トラップとして使用した。後にユグドラシルの研究施設突入時に操縦。
第45話ではバロンが搭乗して、鎧武の操るダンデライナーと空中戦を繰り広げた。最終的にナギナタモードの一刀を受け、破壊された。
アームズ一覧
カモンッ! バナナアームズ ナイト・オブ・スピアー!
スペック
身長:208cm
体重:114kg
パンチ力:8.8t
キック力:12.4t
ジャンプ力:ひと跳び24m
走力:100mを6.1秒
概要
戦極ドライバーにバナナロックシードを装填して変身する基本形態。アーマーや複眼の色は黄色。ロックシードのシリアルナンバーはL.S.-08。クラスはA。戦極ドライバーとセットでシドから提供された。
片手持ちの「バナスピアー」による白兵戦を得意とする。鎧は左右非対称の形状をしている。耳にバナナが刺さっているように見える。肩や胸にもバナナの意匠がある。
変身
バナナロックシードを戦極ドライバーにセット。すると頭上の空間に開いたジッパーの奥から巨大なバナナが現れ、そのまま頭に被さる。
この状態から悠然と前に向かって歩を進め、『Knight Of Spear~♪』の音声と共にバナナが展開。上半身を包む甲冑となり、変身が完了する。
若干パワー寄りのスペックではあるが能力バランスが良く、大抵の敵には対処できる。だがその万能性が駆紋戒斗がアームズチェンジの必要性に気付けない要因にもなっていた。
性能
頭部『バーンカスク』の横から伸びる角『バーニングホーン』は装着者の生体情報をモニターする分析ユニット。
戦闘時には装着者の脳波と筋肉の動きから攻撃や防御といった行動を予測し、戦極ドライバーと連携しながら最適なパワーの制御を行う。胸部装甲『バーンキュイラス』は通常の装甲の上に補強用の金属フレームを追加して強度向上。肩部装甲『バーンスパルダ』が保護。
バナスピアー
バナナアームズ専用の長槍型アームズウェポン。皮を剥いたバナナを思わせる意匠のある1mほどのスピア。形状は馬上用の突撃槍だが、竿状武器としては短い部類に入る。長いリーチを活かして突くのは勿論、叩きつければ打撃武器としても十分な威力を発揮する。
バナナ型の発光エネルギーを放出し、離れた敵を穿つこともできる。柄部分による打撃やバナナの実のようなバリアーを張るといった芸当も可能。
性能 黒いグリップ『ブランチストック』から伸びる、三方向に開いたバナナの皮を模した鍔『バンプレードピール』が握り手を保護。外側に向かってアーチを描く様に湾曲しており、力を逃がす様に設計されている。
バナナの中身のような刀身『パルプシャフト』の根元には刀身フレーム『バナキール』を伸長するボタンがあり、押すと刀身が前後に分かれリーチが伸びる。
刀身部と柄を接合する土台『パルプベース』内部に伸縮するためのコンプレッサー装置と固定するためのロック機構が内蔵。穂先『スピアーヘッド』の先端部がやや大きくなっており、加速により威力を増していき、インパクトの瞬間に破壊力は最大となる。
必殺技
スピアビクトリー
カッティングブレードを倒す回数によって、以下のように技が変化する。
バナナ・スカッシュ!
1回倒して発動。バナナロックシードから供給されるエネルギーを穂先に一転集中させたバナスピアーで相手を串刺しにする。発動の直後に反り返った極太のバナナが相手の胴体を勢い良くブチ抜く。
バナナのオーラをまとわせて相手を凪ぎ払う、切り付けることでオーラに相手を閉じ込めてからさらに切り付けるなどバリエーションは豊富。オーラをミサイルのように連射することも可能だが、デェムシュにはすべて回避されている。
バナナ・オーレ!
2回倒して発動。振り上げた穂先に、スカッシュ時よりも反り返った極太のバナナ状のエネルギーを形成して、そのまま振り下ろし相手を一刀両断する。
バナナ・スパーキング!
3回倒して発動。バナスピアーの穂先を地面に突き立て、相手の足元からバナナ状のエネルギーを無数に出現させて攻撃する。
キャバリエンド
バナナスカッシュ!
カッティングブレードを一回倒して発動。ライダーキックを放つ。蹴られたものはバナナ状の軌道を描く。第37話ではサッカーの試合中に使用されコーナーキックで一発でシュートを決めていた。『仮面戦隊ゴライダー』でも他のライダーのキックと共に使用した。
玩具
玩具のACシリーズでも一連の流れを再現可能。バナナのパーツはどのライダーに装着させても違和感がまったく無いというシリーズ屈指の万能性を誇る。
マンゴーアームズ
「こいつが一番と思っていたが…… どうやら『使い分け』が必要らしい」
カモンッ! マンゴーアームズ ファイト・オブ・ハンマー!
スペック
身長:208cm
体重:114kg
パンチ力:10.0t
キック力:12.4t
ジャンプ力:ひと跳び22m
走力:100mを6.5秒
概要
出典元:【レビュー】 バンダイ 魂ウェブ商店 S.H.Figuarts 仮面ライダー鎧武 パインアームズ & 仮面ライダーバロン マンゴーアームズセット [仮面ライダー鎧武] (shishioh.info)
戦極ドライバーにマンゴーロックシードを装填して変身する派生形態。初登場は第8話。ロックシードのシリアルナンバーはL.S.-11。クラスはA。ヘルヘイムの森で入手した。
装着時の音声は「Fight of Hammer(鉄槌による闘争)!」。装着の際は予め展開した鎧が被さるという形式なので、『頭に果物を被った形態』をとることができない。
戒斗は初使用時に「バナナが一番だと思っていたが、使い分けが必要なようだ」という旨の発言をしており、これ以降アームズチェンジの必要性を自覚するようになった。
外見
鎧の色は紅と山吹色。全体的に花切りにしたマンゴーの果肉の意匠が見られ、下向きの2本角と大きなマントが特徴。腹部のアーマーは割れた腹筋のようにも見える。
色合いはバナナとあまり変わらないが、グラデーションはマンゴーのよう。頭部である「ゴーカスク」の目の部分は「ゴーサイト」と呼ばれる。
肩の「ゴースパルダ」や胸当ての「ゴーキュイラス」、下方に向かって捩れた角の「ゴーコルネット」。背面にはマンゴー色のマント「ゴーケープ」が靡く。
戦闘能力
パワー重視の形態。超重武器『マンゴパニッシャー』を地に引き摺りつつ接近し、遠心力を上乗せした猛打で相手を叩き潰すパワフルなファイトスタイルで戦う。
特に防御力に優れた敵に対して有効。各部に取り付けられたブロック型のメタルアーマーは、物理攻撃に対して高い防御力を発揮。相手の攻撃を真正面から受け止める。
戒斗の気性にマッチ。バナナアームズを圧倒したブラーボと互角に戦える。しかし攻撃パターンその物は大味で単調。小回りの聞くバナナアームズとの『使い分け』が肝要。
戒斗がレモンエナジーアームズに変身するようになってからは長らく使用されていなかったが、第45話にて久々に変身。ジンバーレモンを相手に激闘を繰り広げた。
マンゴパニッシャー
マンゴーアームズのメイス型アームズウェポン。先端には強力な打突用スパイク「デッドポイント」を装備。頭部の「ブロックバスタード」と外側の「チップラウンジ」は、花切りにしたマンゴーの果肉に突起が付属した形状をしている。
シャフト部とグリップ部をしっかり持たないといけないほどの途轍もない重量を誇る鈍器であり、使いこなすには技量よりも純粋な腕力を求められる。
力任せに叩きつけられる質量攻撃を防ぐのは困難。表面が堅牢なアーマーで覆われた標的でも、衝撃を内部に浸透させ確実なダメージを沈め込む。
必殺技
パニッシュマッシュ
カッティングブレードを倒す回数によって、以下のように技が変化する。
マンゴー・スカッシュ!
1回倒して発動。マンゴパニッシャーにエネルギーを纏わせて敵を殴りつける。『仮面ライダー大戦』で使用した。あるいはエネルギーを纏ったマンゴパニッシャーを投げ飛ばす。『戦国MOVIE大合戦』で使用した。
マンゴー・オーレ!
2回倒して発動。マンゴパニッシャーをハンマー投げのように勢い良く振り回すことで、花切りマンゴーを模したエネルギーを標的に飛ばして粉砕する。
振り回す際は角切りになったマンゴーの果肉が舞う。「天下分け目の戦国MOVIE大合戦」では、そのままマンゴパニッシャーを投げつけた。
マンゴー・スパーキング!
3回倒して発動。マンゴパニッシャーを勢いよく振り回し、剣を突くようなモーションで前方に突き出してエネルギーを一直線上の標的に飛ばす。デェムシュに追い詰められて発動したが、回避されたので威力の程は不明。
キウイアームズ
キウイアームズ!撃・輪・セイヤッハッ!
概要
戦極ドライバーにキウイロックシードを装填して変身する派生形態。ロックシードのナンバーはL.S.-13、ランクはA。ハイパーバトルDVDで披露。複眼の色は黄緑で鎧の色は銅色と黄緑の2色。
接近戦での格闘能力が高い。鎧武 フレッシュオレンジアームズとの戦いでは、キウイ撃輪を駆使した連続攻撃で優位に立った。
キウイ撃輪
キウイアームズのアームズウェポン。両手に装備される、輪切りのキウイを模した乾坤圏。湾曲した鋭利な刃「円撃刃」で敵を斬り倒すことが可能。
接近戦の他、中距離戦で活躍する投擲武器にも敵の攻撃を防ぐ盾にもなる。回転を加えながら投擲すれば、離れた位置にいる敵集団を一掃できる。
その他
DVDの選択項目の時にメロンアームズ、イチゴアームズを装備する。メロンは守るより攻める戦いの方が良いという理由で、イチゴは赤1色だと落ち着かないという理由から戦闘では使用されなかった。
スイカアームズ
「弱い者ほど人目を偽る…お前らの隠し事が弱みなら、ユグドラシルは強者ではない! 俺はお前らを…支配者の座から引きずり下ろす!!」
カモンッ! スイカアームズ 大玉・ビッグバン!
スペック
身長:311cm
体重:523kg
パンチ力:33.2t
キック力:51.8t
ジャンプ力:ひと跳び3m
走力:100mを9.8秒
概要
戦極ドライバーにスイカロックシードを装填して変身する派生形態。ロックシードのシリアルナンバーはL.S.-10。クラスはA。ユグドラシルのベースキャンプに突撃する前に紘汰から貰った。初登場は第19話。
人型の運動能力、装甲の防御力、バーニアを使用したホバー飛行能力を併せ持つ。全身をすっぽりと覆うほどの巨大なマシンとなっており、バロンが内部に入り、制御ユニットである「スイカヘッド」とドライバーを連動させ、バロンの意思によりコントロールする。
戦闘能力
圧倒的な性能を誇り、インベスのみならず、他のアーマードライダーを凌駕する戦闘力を誇る。エナジーロックシードを使用する新世代ライダー達と互角の戦いを繰り広げるなど、希少性に見合った非常に高い戦闘力を持つ。
劇中でもシグルドを圧倒した。機動力は低いが運動性能は高く、パワー面では全アームズ最強のスペックを誇る。剛腕を活かした強烈なパンチを繰り出す。
しかし、エネルギー消費量が激しい為に長時間の使用後は一定のチャージ期間が必要。その間は錠前が真っ黒に変色・使用不可となる。
性能
頭部の制御ユニット『スイカヘッド』内部に全身の制御を行うメインCPUユニットが納められている。
搭乗者のドライバーと連携しながら装着者の意思に応じてコントロールを行う。腕部『スイアーマードフィスト』はアーマードライダーの3倍以上の握力を発揮。怪力を生み出す。
重量を支える脚部『スイアンカーレッグ』は高度な姿勢制御システムにより、巨体に比べて俊敏な動きを発揮。脚力も強化されており、蹴りの破壊力は戦車の装甲をも貫く。
スイカフェンサー(名称不明)
名称はガンバライジングから。スイカアームズ専用の巨大なランス型アームズウェポン。あだ名はスイカバー。断面はスイカを模している。パワーを上乗せした刺突攻撃は絶大な破壊力を持つ。
ソニックアローの射撃を防ぐなど防御力にも優れる。必殺技発動時などは槍全体からエネルギーを展開。強大化させて威力を強化。一撃でシグルドにダメージを与えた。
リンゴアームズ
「良いだろう… 使ってやる!」
カモンッ! リンゴアームズ デザイア・フォビドゥン・フルーツ!
スペック
身長:208cm
体重:113kg
パンチ力:17.4t
キック力:19.7t
ジャンプ力:ひと跳び23m
走力:100mを5.7秒
概要
戦極ドライバーに禁断のリンゴロックシードを装填して変身する強化形態。Vシネマ作品『鎧武外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン』の「バロン」編に登場した。変身音は『デザイア・フォビドゥン・フルーツ!』。スーツはマルス・ゴールデンアームズの改造。
ロックシードのシリアルナンバーはL.S.-TABOO。『鎧武/ガイム外伝』の「斬月」編にてイドゥンが使用していたものを凌馬が回収。「バロン」編で耀子が受け取り戒斗に手渡した。戦闘後、ロックシードは戒斗によって握り潰された。
戦闘能力
上半身は超高硬度の合金アーマーで保護。盾と片手剣のアップルリフレクター&ソードブリンガーを使用し、正確な剣技・鉄壁の守りを駆使した攻防戦を得意とする。
ドラゴンフルーツエナジーロックシードの暴走からタイラント(オーバーロード態)と化したアルフレッドを圧倒。リンゴスパーキングから発動したキャバリエンドで倒した。
考察
『鎧武/ガイム外伝』の「斬月」編にて同じリンゴアームズを装着したイドゥンは、クラックの開閉やヘルヘイムの植物の操作など、ヘルヘイムの力を限定的ながら操っていた。
そのためバロンも同じように扱うことができるものと思われるが、劇中で使用されることはなかった。ロックシードの副作用として戒斗は壮絶な痛みに襲われ、全身がヘルヘイムの植物に覆われそうになるも、気合いで乗り切った。
アップルリフレクター
リンゴを模した盾型アームズウェポン。マルスの物と同様。飾り切りしたリンゴを模した装甲「リフレクラスト」の分割構造により、衝撃を分散する。
中央部の「マルスサークル」の力で武器の能力を一時的に向上させることも可能。それ以外にも敵に叩き付けて攻撃する事もできる。
ソードブリンガー
片手剣型アームズウェポンで、通常はアップルリフレクターの内部に収納されている。先端の二股に分かれた刀身部の「ソードコア」の先端がエネルギーに覆われることで、切れ味が強化される。
オーズアームズ
カモンッ! オーズアームズ タトバ・タトバー!
スペック
身長:208cm
体重:114kg
パンチ力:13.3t
キック力:12.4t
ジャンプ力:ひと跳び28m
走力:100mを5.8秒
概要
戦極ドライバーにオーズロックシードを装填して変身した姿。『戦国MOVIE大合戦』限定形態。胸部はタトバコンボ、頭部はアンクに似ているのが特徴。
ロックシードは武神鎧武との決戦時に謎の少女から提供されたロックシードと、HONNOUJIにてノブナガから手渡された武神オーズの形見のタカメダルが反応して生まれた。映画と本編の時系列が不明なのでテレビ本編でも持っているのかは不明。
戦闘能力
オーズの使用武器である「メダジャリバー」を使用。タカヘッドの鋭敏な感覚やトラアームの腕力など、仮面ライダーオーズ タトバ コンボの力が各部に宿っている。
必殺技を繰り出す際、戒斗は映司同様「セイヤー!」と叫んだ。スパーキング(カッティング3回)でコンボチェンジが可能なようだが、劇中未使用。
必殺技
『オーズバッシュ』はオリジナル同様セルメダル3枚を挿入して発動する。『タトバキック』はオリジナル同様、赤・黄・緑の3色のリングを潜り抜けて放つ跳び蹴り。
蓮華座武神鎧武から生み出された怪人群を倒した後、仮面ライダービーストハイパー、アーマードライダー龍玄 Wアームズ、アーマードライダー斬月 フォーゼアームズと共に必殺キックを放ち、ウツボカズラ怪人を撃破した。
レモンエナジーアームズ
「ここからは第2ラウンドだ…」
ソーダァ…レモンエナジーアームズ ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイト!
スペック
身長:208cm
体重:111kg
パンチ力:15.1t
キック力:18.3t
ジャンプ力:ひと跳び25m
走力:100mを5.9秒
概要
ゲネシスドライバーにレモンエナジーロックシードを装填して変身する強化形態。初登場は第26話。ロックシードのシリアルナンバーはE.L.S.-01。ランクはS。ゲネシスドライバーと共に耀子から提供された。デューク同様、煽り文句が設定されている。
肩部の装甲には敵のエネルギー攻撃の威力を低減させる特殊コーティングが施されている。各部を通るエナジーチューブは液状化したエネルギーを循環させることでパワー効率を引き上げている。
外見
複眼やアーマーの色はレモンイエロー。頭部はヘッドホンを思わせるパーツが装着される。基本的にはデュークのレモンエナジーアームズに酷似。
紅のゲネティックライドウェアにレモンイエローの装甲を纏ったシルエットが特徴。背面には特殊繊維による防弾・防刃機能を持つマント『ゲネシスケープ』を装備。
右肩の肥大化したアーマーは『レイモンエナジースリーブ』と呼ばれる。左胸の『レイモンスエナジーラング』にはバロンの紋章がある。積層アーマーである腕部の『アームガントレット』や大腿部の『サイプレート』はバナナアームズと同じ形状になっている。
戦闘能力
他の新世代アーマードライダー同様、ソニックアローを武器として戦う。バロンはソニックアローを逆手に持ち、素早さを活かした接近戦を得意とする。
これまでのアームズを遥かに上回る戦闘力。その性能は戒斗自身が「行けるぞ…このベルト!戦極ドライバーとは段違いだ!!」と称賛するほど。
初陣でボコボコに痛めつけられたオーバーロード・デェムシュを相手に、斬り合いを行う・的確に弓矢を放つ等、互角に渡り合う強さを見せつけた。
アームズチェンジ
基本的には変身前の状態から変身を行うが、変身中に戦極ドライバーをゲネシスドライバーに交換してレモンエナジーアームズにアームズチェンジすることも可能。ただベルトを交換する分、戦極ドライバー使用時よりもアームズチェンジに隙ができるのが難点。
戒斗もそこを考慮していたのか第29話でのシグルド戦ではスパーキングで発動したスピアビクトリーでシグルドを牽制し、その隙にゲネシスドライバーに交換してレモンエナジーアームズにアームズチェンジした。
ゲネシスドライバー
戦極ドライバーの運用試験から得たアーマードライダー達の戦闘データに基づき、ユグドラシル・コーポレーションの戦極凌馬が完成させた新型ベルト。ベースカラーは赤。モチーフは恐らく果物ジューサー。
レモンエナジーロックシードと共に耀子から提供された。デュークとは別の新たに開発された5基目のベルトであると思われる。第43話にて凌馬が発動したキルプロセスプログラムによって破壊された。
変身
エナジーロックシードをバックルの中央部「ゲネシスコア」にセットし、右部のグリップ「シーボルコンプレッサー」で絞ることでロックシードのエネルギーを開放。
抽出された液状のエネルギーがストロー状のバスキュラーダストを通り、バックル下部のシリンダー「コンセントレイトポッド」内に溶液が溜まり変身が完了する。変身後再びレバーを押し込むと「○○スカッシュ」、2回押し込むと「○○スパーキング」が発動する。
性能
従来のアーマードライダーを大きく上回る戦闘能力を発揮できる。使用者の危険度は戦極ドライバーの2倍。だが劇中で変身者が負担などに苦しめられる描写はなかった。
ドライバー自体の堅牢性も向上。同じ新世代型アーマードライダーの集中攻撃を受けても傷一つつかない。初期型の戦極ドライバーと違いイニシャライズ機能はない。ベルトとエナジーロックシードを入手すれば本来の所有者以外の人物も変身が可能。
創世弓ソニックアロー
新世代アーマードライダー共通の弓矢型の遠近両用武器。外見はアーチェリーのリカーブボウに近い。両端に付いた鋭いクリアブルーの刃『アークリム』で接近戦を仕掛ける。
刃にエネルギーをチャージして斬撃を放つことも可能。エナジーロックシードをエナジードライブベイにセットすることで必殺技が発動する。
射撃
エナジーロックシードをエネルギー源としており、供給可能である限り無限に矢として撃ちだせる。レーザーポインタ『エイミングスコープ』で標的を確認。
トリガーの『ノッキングドローワー』を引いて弦の部分の『ソニックストリング』を伸ばし、アローレストからエネルギーの矢を放ち射抜く。
エネルギー矢はホーミング機能を持たせた曲射など多機能な射ち分けが可能。射撃を頭上に放つと矢が果実型のエネルギーとなり、そこからエネルギーの矢が放射状に放たれ複数の標的に同時に攻撃を当てることもできる。
必殺技
ソニックボレー
ロックオン! レモンエナジー!
ソニックアローにレモンエナジーロックシードをセットして発動。標的を確認し、強化されたエネルギーの矢を相手に放つ。相手を拘束するパターンもあり、37話にて拘束後にキャバリエンドを放った。
斬撃(正式名称不明)
レモンエナジー・スカッシュ!
ゲネシスドライバーのシーボルコンプレッサーを1回絞って発動。ソニックアローのアークリムにエネルギーを溜め、レモン状の衝撃波を飛ばして相手を切り裂く。
もしくはエネルギーを溜めたまま、直接相手に斬り付ける。新世代アーマードライダーで初めて使われたスカッシュ技である。
バナナ網(正式名称不明)
ロックオン! バナナ・チャージ!
ソニックアローにバナナロックシードをセットして発動。アークリムを地面に突き立てバナナ状の衝撃波を飛ばした後、網状のエネルギーを形成して相手を拘束する。
ソニックアローを武器とするライダーの中では、初めてエナジーロックシード以外のロックシードを使用した。
キャバリエンド
レモンエナジー・スパーキング!
右足にエネルギーを纏わせて飛び蹴りを放つ。長らく使用されていなかったが、37話にてレモンエナジーアームズで使用した。その際に、シーボルコンプレッサーを2回絞ることで発動した。新世代アーマードライダーで初めて使われたスパーキング技でもある。
備考
東映公式サイトによると、当初バロンが新世代になる予定はなかったが、人気に伴ってパワーアップしたという。
アーマー部はレイモンエナジーラングの紋章をバロンの物に変更した上でデュークのものを流用。アームズの頭部(後ろ半分)はバロンとデュークの形状が合わないため、特注品。
ロード・バロン
「これが…ヘルヘイムの力…世界を蝕み、染め上げる力!」
スペック
身長:211cm
体重:104kg
特色/力:装甲化した外骨格、優れた身体能力、クラックを開きインベスやヘルヘイムの植物を自在に操る
概要
初登場は43話。凌馬との戦闘で変身解除まで追い込まれた戒斗が、ヘルヘイムの果実を口にしたことによりオーバーロードとして異形の進化を遂げた姿。
以前の戦闘でレデュエに左腕を斬りつけられ、その傷口からヘルヘイム植物の種が入り込み彼の体を蝕んでいた。今までそれをずっと隠して戦ってきたが、42話でとうとう湊耀子に感付かれ、43話でもこの症状を見た戦極からも「もう手遅れだ」と言われる。
しかし、植物の侵蝕をゲネシスドライバーの抑制機能で抑え込み続けた事でその身体は果実の毒に対する耐性を獲得。果実を食べても裕也や初瀬とは違って自我を失わず、一気にオーバーロードの域にまで到達した。
外見
仮面ライダーバロンが怪人化したような姿。カラーリングは赤・黒・黄。頭部の両サイドにはヤギインベスのような2本の角が生えている。左腕の傷辺りに棘が生えている。
全体的なカラーリングはどことなく仮面ライダーダークキバのような配色をしており、見た目もファンガイアによく似ている。任意で人間態に戻ることもできれば戦極ドライバーの使用も可能。
戦闘能力
単純な身体能力はオーバーロードインベスの中でもトップクラスの部類に入る。ロシュオにすら傷を与えたDJ銃大剣モードの一撃を受けても全くの無傷だった。デェムシュが使用したものと同型の黒い剣「グロンバリャム」を振るう。
インベスや植物の操作能力を有する。クラックを自在に開けるなどオーバーロード共通の能力を備える。自身をガス化して攻撃を無効化しつつ敵に襲いかかり捕縛するなど、デェムシュに似た部分も多く、ロシュオのように強力な念動力も使える。
活躍
人智を絶した凄まじいパワーで、ゲネシス組最強と言って差し支えないデュークをいとも容易く撃破。致命傷を負わせると死に体の凌馬に「いずれ貴様は破滅する」と呪いの言葉を吐かれるが、その破滅さえ乗り越える覚悟を力強く宣言し、覇道を歩み出した。
44話ではブラーボを撃破、凰蓮の戦極ドライバーを破壊した。紘汰の傷がまだ完治していなかったとはいえ、極アームズを相手に押す。46話でも極アームズの武器を全て打ち破り、あと一歩の所まで追い詰めた。
備考
戦極凌馬は「私のドライバーに頼らず人間を超えるなど!」と激昂していたが、元々は右腕にレデュエに攻撃を受けてヘルヘイムの植物に寄生されていた際にゲネシスドライバーを常時装着することで症状を緩和。
ヘルヘイムの毒が全身に馴染んでいたことで至った姿である。つまり間接的に凌馬のお陰ということになる。ロード・バロンに殺害された辺りは皮肉としか言いようがないが。
劇中の活躍
初変身
当初はチームバロンのリーダーとしてのみ活動。紘汰が仮面ライダー鎧武として活躍するようになると「力の使い方がなっていない」と不満を覚える。第3話にてシドから戦極ドライバーを入手する形で対抗し、仮面ライダーバロンの力を得る。
紘汰との決闘でシドから新開発のロックビークル『ローズアタッカー』を譲り受けたことで、ヘルヘイムの森を自由に行き来する手段を得る。
この時、謎の少女から『貴方は運命を選ぼうとしている』と警告されるが、自分の道を往くのみと歯牙にもかけなかった。鎧武との勝負そっちのけで森の探検を始め、森に原生していたインベスを虐殺し木に生ったロックシードを乱獲。
インベスゲーム
乱獲した大量の錠前をエサに、市内の有力チームを次々とバロン連合の傘下に吸収。一時は最大派閥を形成する。
しかしすぐインヴィットの城乃内、レイドワイルドの初瀬に裏切られる。二人はアーマードライダーグリドン・黒影に変身。不意打ちとはいえ完敗した。
助太刀に入った鎧武・龍玄の活躍で再起不能は免れたものの、バロン連合は崩壊。チーム鎧武に並んだ。さらに新たなライダー、ブラーボが参戦。決闘に挑むが全く歯が立たなかった。ロックシードの徴収は免れたがチーム・バロンはランキング4位に転落。
マンゴーアームズ
更なる力を求めてヘルヘイムの森でロックシードを乱獲。途中で森に迷い込んだチーム鎧武の高司舞と邂逅する。その後セイリュウインベスと交戦。
マンゴーロックシードを使い撃破した。クリスマスに開かれたチーム鎧武主催の錠前狩りゲームに参加。森の中でブラーボと再戦。
マンゴーの力で善戦するが、来襲した斬月に敗れる。 クリスマスゲーム終了後は街に帰還。変身できなくなった初瀬をインベスゲームで圧勝した。
ヘルヘイムの病
沢芽市にインベスが媒介する奇病が流行ると、ビートライダーズは非難されるが、インベスを召喚して市民を脅した。
しかしそこにブラーボが乱入。ペコを負傷させられ逃げる。後日、鎧武へ襲い掛かるブラーボにリベンジを仕掛ける。バナナアームズを貸した鎧武との共闘で勝利した。だがその後斬月・真と遭遇。立ち向かうもユグドラシル本社に連行された。
ユグドラシル脱走
紘汰と共にベルトの開発者・プロフェッサー凌馬と対面。自分が憎きユグドラシルのモルモットとして利用されていた真実を知る。
脱走を試みるも湊櫂子に邪魔され失敗。独房に入れられるが紘汰と光実に救出され、ドライバーとロックシードを奪回。
さらにイニシャライズ不要の量産型戦極ドライバーも入手。追撃してきたシグルド相手に苦戦する鎧武にロックシードを届け、見事なライディングコンビネーションで一矢報いた。
チーム脱退
第18話では名誉回復を狙って、チーム鎧武の舞や光実から合同ダンスイベントが提案される。戒斗は参加要請を突っぱねるが、ペコに反対される。するとリーダーの座とユグドラシルから奪った量産型戦極ドライバーをザックに託してチームを脱退する。
元は自分が広めてしまった抗争による遺恨禍根が原因で互いに歩み寄れずにいたビートライダーズたちには、彼なりに責任を感じていたらしい。脱退してけじめを着け、ビートライダーズ間の不和を解消に導く一助を担う。
合同イベント中、邪魔しにきた凰蓮達に敢然と立ち向かうザック=ナックルの元へ颯爽と現れ、鮮やかな連携でその初陣に華を添えた。「お前はもっと強くなる・・・」とザックを激励した後、イベント成功に賑わう他のビートライダーズをよそに去っていった。
オーバーロードの影
デュークに襲われた紘汰に助太刀して瞬殺される。その後、第19話では紘汰とユグドラシルの研究施設に潜入するためヘルヘイムの森と社内をつなぐクラックに向かう。反撃の切り札を探る。
シグルドに追い詰められるも、第20話ではその執念を見初めた凌馬本人からこの世界に迫る危機を知らされる。「世界の平和のために手を組もう」と持ちかけられる。
しかし、パニックを防ぐために情報を伏せていたという彼等の傲慢さを拒絶。「嘘偽りで塗り固められた世界などいっそ壊れてしまえばいい」と吐く。ところが逆にこの思想が、凌馬のみならずシドや湊耀子からも歓迎され、改めて彼等と手を組むことになった。
それ以来はユグドラシルの外部協力者として、凌馬の指示の下、オーバーロードインベスを目的にヘルヘイム探索活動を開始。
デェムシュへの敗戦
第22話で紘汰と再会するも、彼とは対照的に侵略に怯える連中を救うつもりはないとユグドラシルのスカラー兵器の使用に反対する事はなく、自分のチームメイトだけでも救おうと避難させた呉島光実とも考えが異なる。
第23話では、凌馬から教えられたオーバーロードインベス・デェムシュと対峙。圧倒的な力を前に苦戦を強いられる。2度も変身解除に追い込まれ、退散を余儀なくされる。
後に舞にプロジェクトアークについて断片的に話し「どれだけ圧倒的なものに踏みにじられ絶望を味わったとしても、それでも踊り続けられるというのなら、俺はお前の強さを認めよう」と言う。
ザックには自分がユグドラシルと手を組んでいる事を告げて舞に言った事と同じ話をした後、ザックから「ユグドラシルに利用されてる」と警告されるも「そうだとしても逆に利用する」と前向きな姿勢を崩さず「未来は己の力で勝ち取ってみせろ」と激励した。
オーバーロードと対決
凌馬からもらったゲネシスドライバーで強化。デェムシュに匹敵する力を得る。第32話でのインベスとの戦いでは、円陣を組むようほかのライダーに指示して戦いを有利に進めた。
第36話にて斬月・偽に襲われる紘汰の助太刀に向かうも、レデュエの妨害を受け変身できずに逃走を許す。その際、レデュエの武器で受けた傷が元でヘルヘイムの奇病を発症。傷口が緑色に光り出す。だが傷口を隠していた。
第37話では現れたDJサガラによって平行世界から呼び出された極アームズの鎧武と戦い、現状の力の差を見せつけられる。
「力の差があるなら戦うだけだ!」と奮起するも戦いを観ていた謎の少年に気を取られた隙に火縄大橙DJ銃の一撃で平行世界の沢芽市に飛ばされる。サッカーが苦手だと判明した。
進行する病
第38話以降はゲネシスドライバーをつけ続けて傷を抑制。だが癒えることなく日に日に悪化していった。第41話では鎧武と共にロシュオと交戦。あまりの痛みに悶絶。あまり活躍できなかった。
第42話では「人類はヘルヘイムを取り込んで進化するべき」と、人類の存亡を度外視した考えを口にした為、ヘルヘイムから救う事を目的とする紘汰を怒らせ対立。
彼らの前から姿を消した後、追ってきた耀子に傷口の事を知られてしまい、ゲネシスドライバーで植物の侵食を抑えているとは言え「このままでは死ぬ」と警告される
ロードバロン発現
第43話、戦極凌馬が潜伏している病院で、凌馬に殺された舞の姿を見て憤慨。ゲネシスドライバーで変身しようとするも、凌馬が予め仕込んでいたキルプロセスによりゲネシスドライバーを喪失。
戦極ドライバーでの変身でデュークに対抗するが、スペックの差とヘルヘイムの毒により圧倒的に不利な戦いを強いられ、窮地に陥る。最後の賭けとして、、かつて初瀬がやったようにヘルヘイムの果実を口にする。
長期間に渡りドライバーの力でヘルヘイムの毒に耐え続けたことが功を奏し、耐性を獲得。自我を保ったまま、オーバーロードと同等の存在「ロード・バロン」に進化。圧倒的な力でデュークを翻弄し、変身の解けた凌馬に鉄拳を叩き込んで致命傷を負わす。
「貴様はいずれ破滅する」と捨て台詞を残して転落死した凌馬に対し、変身を解除した戒斗は「俺は何物にも屈しない……俺を滅ぼす運命にさえも!」と力強く宣言した。
終盤戦
第44話で舞が「始まりの女」となって並行世界に幽閉されていることをサガラから聞かされる。世界を滅ぼしてでも舞と黄金の果実を取り戻すため、人類相手に全面戦争を仕掛けることを決意。
沢芽市内で凰蓮、城乃内、ザックと出会うが、戒斗の異変に凰蓮が逸早く気づく。動揺する一同に対し、オーバーロードの力を使って古い世界を破壊すると言い張るが、凰蓮から「力に溺れたわね」と真っ向からその思想を否定され、敵対する。
その際、戒斗に自分の進むべき道を問われたザックは「俺はお前についていく」と戒斗に賛同の意を示し、戒斗の配下に加わる。そしてアーマードライダーたちを撃破していった。
耀子・ザックを擁したインベス軍団を組織。第44話では絋汰と交戦。バロンが鎧武 カチドキアームズに敗北。だがロード・バロンになると極アームズを圧倒する。
バロンVSナックル
その戦闘中にザックがナックルに変身して乱入。紘汰に対し「今は退け」と逃す。戒斗は「これは俺と奴との戦いだ。手出しはするな」とザックに釘を刺す。
第45話では、裏で彼を止めようと考えていたザックの罠に遭う。ザックが凰蓮に作らせた小型爆弾によって、耀子が自身を庇い高層ビルから落下。
ザックの主張を「強くなったな」と受け止めつつも自らの手で撃破する。それに対してザックは「俺が倒れてもまだあんたを倒す者が現れる」と戒斗の未来を否定してみせた。
致命傷を負った耀子を看取った。この時「私が知恵の実になっていたら私を求めてくれた?」と問いかけた耀子に「耀子は耀子、知恵の実は知恵の実だ」と、耀子自身にも求めるに値するものがあったことを伝えた。
最終決戦
大勢のインベスを引き連れて紘汰率いるインベス軍団と対峙。今まで誰にも打ち明けなかった自分が求める理想の世界を語る。
それは強さと引き換えに優しさを捨て去り、弱者に己の都合を一方的に押し付けて力づくで踏みにじる冷酷な強者も、強さを求めず他人を騙して食い物にする卑怯な行いを始めとした悪事を、弱さを免罪符にして正当化する弱者もいない弱者が踏みにじられない世界だった。
優勢に立ち、ロード・バロンの姿でトドメを刺そうとしたが、紘汰に自らの武器である大剣「グロンバリャム」を圧し折られ、折れた剣先で腹部を貫かれ倒される。
最期
人間の姿に戻ったところを紘汰に抱き止められ、泣きながらでも前に進む覚悟を決めた紘汰を「お前は……本当に『強い』」と言葉少なに讃え、その生涯を終えた。
最終回、ヘルヘイムの消滅から7ヶ月後、存在の残滓となった駆紋戒斗は復活した御神木のもとに姿を現し、舞と再会。人類の未来を信じる彼女の強さにあらためて敬意を示すと、穏やかな表情でこの世を去った。
客演での活躍
『MOVIE大戦フルスロットル』
「俺に勝って手に入れた未来だ、意地でも守れ!」
第3部『MOVIE大戦フルスロットル』に登場。最終局面にて、メガヘクスがサイバロイドZZZを吸収し進化したZZZメガヘクスの手によりメカ駆紋戒斗として機械の体で復活。
厳密には紘汰の記憶を解析したメガヘクスが本物の戒斗を性格まで忠実に模して作り出した存在。だがメガヘクスの「個を消して全てをひとつにする」という弱い考えに彼が従うはずもなかった。
活躍
変身した直後に即メガヘクスに反逆し、紘汰逹に味方する。ZZZメガヘクスの大群を軽々と撃破する圧倒的な強さを見せつけつつ、鎧武とドライブを先に行かせた。その後、メガヘクスの消滅と共に再び眠りにつくかのように機能を停止した。
仮面ライダー図鑑でのメカ駆紋戒斗の解説によると、システム上はメガヘクスへの反逆は不可能とされていた。
鎧武外伝(Vシネマ)
「戦うべき相手がいるなら戦え!そうしなければ、一生後悔するはずだ…!」
2015年4月に発売されたVシネマの『鎧武外伝』第1弾では、「バロン」編にて主役を務めた。時系列は第20話以降で第23話のデェムシュとの対決の前。作中では、駆紋戒斗が「ある男の話」として自分の過去をより詳しく語った。
2015年11月に発売された『鎧武外伝第2弾』においては、ザックが主役を務める「ナックル」編に登場。チームバロン結成の経緯が語られた。
『仮面ライダー4号』
ショッカーに改造を施されたショッカーライダーの一人として登場。ちなみに劇中に登場したショッカーライダーの中では彼だけ2号ライダーである。
王蛇、サソード、ダークキバと共にドライブ達に襲い掛かり、自身はサソードと共にゼロノスと戦うも、最期はゼロフォームのバスターノヴァによって二人纏めて倒された。
「それがお前の強さか……お前だけの強さを求めれば良い!」
鎧武編にロード・バロンの姿で登場。フレイによってサジタリウス・ノヴァと共に復活するも、彼女に従う素振りは全く見せず、あくまで自らの意志で仮面ライダーゴーストこと天空寺タケルの強さを確かめるべく勝負を挑む。
「皆を守るために戦う」と答えたタケルを「その弱さで何をどう守るという? それは力の無い者が語る言葉ではない!」と一蹴する。
最終的にはゴースト・鎧武魂に敗北するが、彼が見せた覚悟に紘汰を重ねたのか、満足した様子で彼を称えながら爆散した。
『仮面戦隊ゴライダー』
戦いの中で死んだライダーとして縁が深い湊耀子=仮面ライダーマリカと共に登場。当初は永夢や他のライダーたちを信用せずに自身の名を明かさず「バロン」で通していた。
永夢の覚悟と耀子の言葉から不器用ながらも「駆紋戒斗だ」と名乗った。ゴライダーのアカライダーに変身した際にはかつての経験が活かしたアクションを見せる。
『仮面ライダージオウ』
「失せろ。自分の力で頂点を掴み取る覚悟のない奴に、居場所なんてない」
EP11・EP12に紘汰と共に登場。アナザー鎧武が誕生した影響で、こちらの戒斗は仮面ライダーバロンではなくなっており、2018年の時代まで生存している。
弱肉強食のルールに従っている面、他者に対する容赦のない物言いなどは歴史が変わった後でも相変わらず。生い立ちは正史と大差ないのかもしれない。
EP11『ジオウ・オン・パレード2018』
2013年、アスラという青年をチームバロンから追放。後にアナザー鎧武となったアスラによってヘルヘイムの森に転送されていた。
その後は5年間もヘルヘイムの森を彷徨い続けていたらしく、後に同じように転送されてきた明光院ゲイツと対面する。ジオウを倒す為に元の世界に戻ろうとするゲイツに対し、「運命を覆す強さなどお前からは感じない」と冷たく言い放った。
EP12『オレ×オレのステージ2013』
タイムジャッカーのスウォルツによってヘルヘイムの森に投げ込まれてきた鎧武ライドウォッチをゲイツが拾った後、彼が携帯しているバイクライドウォッチを見て唯一の出口である崖の先のクラックまで案内。
ライドストライカーを使えば現実世界に戻れるかもしれないと告げた上で、ゲイツに運命を変える覚悟があるかどうかを試した。
アナザー鎧武がジオウ・鎧武アーマーによって倒された後、他のチームバロンのメンバー達と共にヘルヘイムの森から帰還。ジオウに敗れてアナザー鎧武の力を失い、それでも縋ろうとしてきたアスラを容赦なく切り捨て、その場を立ち去った。
ディエンドの召喚
第29話で仮面ライダーディエンドによって仮面ライダーナイトと共に召喚され、仮面ライダーウォズ・フューチャーリングキカイと対決。ディエンドが逃走する際にウォズの足止めを担った。
対峙したウォズがジカンデスピア・ヤリ(槍)モードを使用していた事から、ナイト共々同じ槍使いライダー繋がりで召喚されたものと思われる(また、ナイトとは同じ2号ライダーにして騎士モチーフのライダーという共通点も存在する)。
ゲーム作品
ガンバライジング
1弾からバナナアームズが参戦し、2弾からマンゴーアームズが参戦。能力は本人のイメージ通り攻撃が高いものが多いが、アビリティはチーム体力が減った時に発動するものが多い。劇中の必殺技に恵まれなかったが、専用武器による連続攻撃やパワフル攻撃での演出の再現度は高い。
大会限定プロモで登場した後、3弾でオーズアームズが参戦。4弾にて強化アームズ、レモンエナジーアームズがLR枠で参戦。SRでスイカアームズが、CPでイチゴアームズ、メロンアームズ、キウイアームズ、ウィザードアームズが参戦。
5弾で実施された極極ゴールドカードキャンペーンではレモンエナジーアームズで枠を獲得。6弾の伝説ロックオン!キャンペーンでは電王アームズで登場。
ND3弾ではRR(CP)でヘルヘイムの果実を食べてオーバーロードと化した姿も登場(バロンの姿から変身という劇中を再現したかのような演出)。ND4弾では外伝に登場する新アームズであるリンゴアームズも登場。
ND5弾では新タイプ『ブレイブ』の一枠でR落ち。何気に現行ライダー以外での7タイプ制覇一番乗り。ND6弾ではSR枠でマンゴーアームズからロード・バロンに変身するカードが登場。BK2弾では『VSライバルセレクション』の一枠として登場(裏面はロード・バロン)。
バトライド・ウォーシリーズ
『Ⅱ』よりプレイアブルキャラクターとして参戦。HIT数の多い突進力のある技を持つ上、ライダーキャンセルも攻撃モーションとなっているため隙の無い怒涛の連続攻撃を繰り出していけるキャラ。
『Ⅱ』では最強状態が「マンゴーアームズ」であったが、『創生』では通常のフォームチェンジ扱いとなり、最強状態が「レモンエナジーアームズ」となった。究極形態はロード・バロン。シリーズ初の「操作できる怪人」である。
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以上です。これで紹介を終えます。