【サムズアップは綺麗事】仮面ライダークウガ / 五代雄介【名言は死亡! 動画あり】

2021年10月3日日曜日

1号ライダー 仮面ライダークウガ 仮面ライダー解説

t f B! P L
 今回解説する仮面ライダーはクウガです。

「こんな奴らのために、これ以上誰かの涙は見たくない! 皆に笑顔でいて欲しいんです! だから見てて下さい! 俺の! 変身!!」
目次
  • 五代雄介
    • 概要
    • 性格
    • 2000の技
      • 《劇中で判明した技》
      • 《番号不明の技》
    • 名刺
    • 記憶力
    • ネーミングセンス
    • 正体
    • 葛藤と恐怖
    • 現実味のない人格者?
    • 人間関係
      • 家族
      • 一条薫
      • 神崎先生
  • 仮面ライダークウガ
    • 概要
    • 装備
      • アークル
      • 霊石アマダム 
      • モーフィングパワー
    • 専用マシン 
    • 先代クウガ
      • 戦闘能力
      • 漫画版
  • 基本フォーム
    • グローイングフォーム
      • スペック
      • 外見 
      • 概要
      • 活躍
      • 必殺技
      • 備考
    • マイティフォーム
      • スペック
      • 概要
      • 活躍
      • 必殺技
    • ドラゴンフォーム
      • スペック
      • 概要
      • 戦闘能力
      • ドラゴンロッド
      • 活躍
      • 必殺技
      • HEROES版
    • ペガサスフォーム
      • スペック
      • 概要
      • 戦闘能力
      • デメリット
      • ペガサスボウガン
      • 活躍
      • 必殺技
      • HEROES版
      • 備考
    • タイタンフォーム
      • スペック
      • 概要
      • 戦闘能力
      • タイタンソード
      • 活躍
      • 必殺技
      • ゲーム版
      • HEROES版
      • 備考
  • ライジングフォーム
    • ライジングタイタン
      • 概要
      • 外見
      • ライジングタイタンソード
      • 活躍
      • 必殺技
    • ライジングペガサス
      • 概要
      • ライジングペガサスボウガン
      • 活躍
      • 必殺技
    • ライジングドラゴン
      • 概要
      • ライジングドラゴンロッド
      • 活躍
      • 必殺技
    • ライジングマイティ
      • 概要
      • 外見
      • 活躍
      • 必殺技
    • アメイジングマイティ
      • 概要
      • 外見
      • 活躍
      • 必殺技
      • ガンバライジング
      • 備考
      • アクシデント
      • てれびくんの漫画版最終回
      • 駈斗戦士
  • アルティメットフォーム
    • スペック
    • 概要
    • 外見
    • ブラックアイ
    • レッドアイ
    • 戦闘能力
    • 特殊能力
      • モーフィングパワー
      • 棘の伸縮、封印エネルギーの放射
      • その他
    • 活躍
    • 必殺技
      • 超自然発火能力
      • アルティメットキック
      • アルティメットパンチ
    • 小説版
    • 仮面ライダーディケイド本編
    • MOVIE大戦2010
    • バトライド・ウォー
    • ガンバライド
    • 登場回数
    • 派生形態
    • 玩具展開
    • 備考
  • 劇中の活躍
    • 変身のキッカケ
    • マイティフォームへの覚醒
    • 究極の影
    • 最終決戦
    • 最終話
  • 余談
【初撃破】
五代雄介
 『仮面ライダークウガ』の主人公。仮面ライダークウガの変身者。演じたのはオダギリジョー年齢:25歳(8話までは24歳)。生年月日:1975年3月18日。血液型はO型。

 概要

 定職に付かず気ままに世界中を旅する冒険家。笑顔とサムズアップがトレードマークの好青年。好きなものは青空。決め台詞は「大丈夫!」「だって俺クウガだもん」。
 移動は主にバイクを使う。自前のバイクは二話で大破し、以降は一条薫から渡されたトライチェイサー/ビートチェイサーを使用していた。
 生まれは北海道。母校は城南大学。先輩ライダーの卒業校でブラックドームが襲撃し、高山我夢の母校でもある。携帯は持っていない。

 性格
 一見飄々とした能天気な性格。桜子にも「のん気で元気な五代君」と言われている。だが、強い意志と深い優しさを内に秘める。彼の影響で周囲の人間が成長することもある。
 その性格ゆえ人からの信頼は厚い。杉田刑事は知り合ったばかりの雄介に緑のクウガで使う拳銃を躊躇いなく貸している。誰よりも笑顔の大切さ、儚さを知っているため、それを守るため自分の感情を押し殺し弱音を吐かず明るく振る舞っている。

 2000の技
《劇中で判明した技》

1:笑顔
21:折り紙
107:空中前転(赤いクウガの必殺技に応用されている)
914:革命のエチュード(公式サイトのQ&Aにて判明。未確認生命体38号の事件で披露)
1808:ストンプ
2000:変身

《番号不明の技》
• ジャグリング(劇中で初めて披露された技。空港で迷子になっていた子供を元気付けた)
• ビルクライミング(劇中で2番目に披露。城南大学の壁面を登ってみせた)
• あやとり
• 刺繍
• バックル自作
• 中国拳法
• ピアノ演奏(自己流でマスターした有名な曲が、それぞれ○○番目の技として数えられている)
ドラミング(保育園の遊具をドラム代わりに演奏を披露した)

 名刺
 初対面の人には「夢を追う男 2000の技を持つ男 五代雄介」と書かれた自作の名刺を渡す。技の数は渡した時期によって変わる。
 手書きで書き直してある場合もあり、雄介は誰に渡した名刺が幾つの技の時だったか記憶している。裏に書かれている連絡先はポレポレのもの。

 描写
 感覚だけで行動しているように見えて察しがよい。劇中ではメ・バヂス・バゲゲルの法則性を一条同様看破。洞察力も高い。第8話では夏目実加の、第41話では朝日奈奈々の行方を推測(前者は所持品、後者は自分とした過去の会話から)した。
 みのりが勤務するわかば保育園に度々出向いては2000の技の1つを披露しており、園児達にも懐かれている。子供相手にも対等な目線で接している。

 記憶力
 人の顔と名前を特徴から覚えることも得意。直に会った事のない相手でも何気ない会話で聞いていれば覚えている。
 初対面で杉田刑事(クウガの状態で会った事はあるが)を「ピアノやってる葉月ちゃんのパパ」と分かったり、桜井刑事はパンが好きだと覚えていて差し入れにパンを買ったこともある。

 ネーミングセンス
 クウガライジングフォームが古代に存在しなかった新形態であることから「ミレニアム特別バージョン」と命名
 ビートゴウラムの必殺技に「金のゴウラム合体ビートチェイサーボディアタック」と名着けた。またクウガでフォームチェンジする際、勢いをつけたいとして「超変身」という造語を作った。
 旅先で奇妙なデザインの土産物を手に入れて来る事があり、桜子の考古学研究室には五代が購入した仮面が飾られているなどセンスも一般人から多少ズレている所がある。

 正体
 当初はクウガ=雄介である事は極一部の人間しか知らず、雄介の親代わりであるおやっさんも知らなかった。ただし本人は全く隠しておらず、バレないのは自分から言わないため。一般に『4号』で通っているのに本人は『クウガ』としか呼ばないためである。
 リント文字の『戦士(クウガ)』を示す文字を気に入っており、シャツやバイク等にプリントやマークを入れたり、バックルを自作したりしたこともある。

 葛藤と恐怖
 他者を傷つける暴力を嫌う性格。それは殺戮を繰り返し、人々から笑顔を奪うグロンギも例外ではない。殺すことに抵抗感を抱え続けていた。
 人を守るためとはいえ暴力を振るわなくてはいけないことに「好きになれないから、あの感触は…」と物語序盤で漏らしており、クウガとして戦う覚悟を決めた後も根本的な思いは変わっていない。
 それを奈々に綺麗事だと指摘されるが、経歴故か、現実は綺麗事が通じるほど簡単な物ではない事を五代自身が一番よくわかっており、だからこそそれを現実にしたいという確固たる信念を持っている。
 また自分の身体が生物兵器に変わっていく事に対する恐怖も感じているが、皆に心配をかけまいと人前では笑顔を絶やさず「大丈夫」とサムズアップをしてみせていた。

 現実味のない人格者?
 作中では彼の心の強さ、優しさといった面が多く描かれ、仏のようだと視聴者に揶揄されることもある。他人の心ない言動に傷つき殺意を覚えてしまった奈々には、綺麗事を投げかけたりしている。
 しかし、随所で垣間見せる他人を元気づけるための強がり、黒のクウガの幻影など、あくまで彼は過酷な現実の中で理想を捨てず歩き続け、同時に傷ついている一人の青年でしかない。

 人間関係

家族
 父親は戦場カメラマンであり、小学6年生の頃にアフガニスタンで他界。18歳の時に母親も病で亡くした。その後は妹の五代みのりと共に様々な場所を辿った末、父親の後輩だった飾玉三郎(おやっさん)の下に落ち着いた。
 現在も日本にいる間はおやっさんの経営する喫茶店〈ポレポレ〉にて居候しながら店の手伝いをしている。しかし、クウガとしての活動の影響であまり手伝えていない。ちなみに、五代雄介ブレンドというコーヒーが作れる。

 クウガの正体を知る警部補。当初は「民間人が戦う必要はない」「中途半端に関わるな」と戦いを止めていた。だが雄介は皆の笑顔を奪うグロンギを許せず戦う事を決意する。「中途半端はせず、最後までしっかり関わる」と戦う覚悟を決める。
 一条も、雄介が自分と同じく自分より他者を優先する性格で止めても止められないと理解したため戦いを認めた。以降一条とはグロンギとの戦いを通して無二の相棒になっていく。だが、グロンギとの戦いのために五代が世界中を飛び回れなくなったことを悔やんでいる。

神崎先生
 小学校時代の恩師。父の訃報を受けた五代を励ました。五代は常に笑顔で過ごし皆に笑顔を与えられる人間を目指した。
 サムズアップも“古代ローマで自分に納得がいく行動をした者だけが許される仕草”と彼に教えられたものである。またこの時、「2000年までに2000の技を持つ」という約束し、当時から地道に技を増やし続けていた。

 備考
 彼の書いた字は本作のメインライター・荒川稔久によるもの。劇中では殆どの人間に「五代(さん/くん)」と名字で呼ばれており、名前呼びされることは少ない(呼ぶのは玉三郎とわかば保育園の園児達ぐらい)。
 公式や最終回のサブタイトルでは「雄介」と名前呼びされているが、ファンからの呼び方は「五代」が主流。名字呼びが多い平成ライダー主人公自体は後に剣崎一真天道総司が登場しているが、彼らは劇中・公式問わず名字呼び。

仮面ライダークウガ
「大丈夫」
 概要

 古代の民族〈リント〉の戦士。リントを狙う戦闘民族〈グロンギ〉と戦っていた。五代雄介が〈アークル〉に選ばれた事で現代に復活した。封印エネルギーを込めた“刻印”を打ち込むことで、グロンギのバックルを破壊・爆発させることができる。
 警察側の識別名は未確認生命体第4号(当初グローイングフォームを第2号、マイティフォームを第4号と呼びわけていたが、後に白い4号と改められた)。劇中での通称は「4号」。漢字表記は「空我」

 戦士
 「クウガ」とはリント語で「戦士」を意味する一般名詞であると同時に、個人名でもある。戦うという概念を持たなかったリントにとって、クウガこそが唯一の「戦う者」だったため。古代のクウガが眠っていた遺跡の碑文には、その能力の説明が記されている。

 外見
 仮面ライダー初のクワガタをベースとしたデザインである。2000年代最初のライダーという事で初代ライダーをリスペクトしながらも、甲虫つながりで仮面ライダーストロンガーをも意識したデザインとなっている。
 『仮面ライダーディケイド』以降は『仮面ライダー響鬼』でも使用されたマジョーラ塗装により装甲に金属光沢がつき、よりらしい造形になっている。

 戦闘能力
 体内に埋め込まれたアマダムにより、グロンギを相手取れる超人的な身体能力を持つ。劇中では突然手にした超人的な力に戸惑う等して度々敗戦を喫する。
 それが新たなる力を得る契機となる展開も多い。一方「敗戦時の傷付き方の描写が生々しすぎる」と視聴者間物議を醸した事もある。

 フォームチェンジ
 劇中では「超変身」と呼称。物質を原子レベルで分解・再構成することで変身や戦況に合わせてや姿を変える。
 変身者の意思を具現化する形で起こるため、当初は突然未知の形態に変化したり、能力の詳細を把握できず使いこなせなかったり、却って戦況を悪化させる事も多かった。
 フォーム名は作中に出てこない。作戦を練ったりするときにはフォームの「色」で話を進めている。例えばマイティフォームなら「赤」、ペガサスフォームなら「緑」など。ライジングは「金」もしくは「金の力」、アメイジングマイティは「黒」と呼んでいた。

 装備

アークル
 「心清き勇者」のみが身に付けられる変身ベルト。装着すると体内に入り込み、以後は装着者の意思に応じて出現する。装着者には異常な筋力の発達(特に右足)や全治数ヶ月の怪我を数時間で完治させる程の超回復能力が得られるが、身体に負担がかかる。
 危機が迫ったり着用者の意志に呼応すると服の上から現れ、変身することができる。ちなみにアークル自体はカルシウムなどの人体に問題のない素材でできているらしい。
 ベルト部分には「心清く体健やかなる者、これを身に着けよ。されば戦士クウガとならん。ひとたび身に着ければ永遠に汝と共にありて、その力となるべし」と刻まれている。

立体物
 放送当時に発売された玩具での名称は「ソニックウェーブ DX変身ベルト」。当時はLED電球の普及がいまいちだったため、カラーの電球で光らせていた。アークルの名が使われるようになるのはコンセレ版から。
 コンセレ版はバックルに赤外線センサーが追加され、劇中同様に手をかざす事でアークル出現遊びができた。CSM版は劇中と同様の変身音を鳴らせるようになったほか、グローイングフォーム、アメイジングマイティ、アルティメットフォームへの変身も再現可能に。
 さらに、ペガサスフォームやライジングフォームの時間制限で変身解除してしまう機能や、BGM再生機能、DX版=ディケイド版の音声を収録した「Dモード」などさまざまな機能が追加された。

霊石アマダム 
 アークル中央部の霊石。中心から神経状組織を全身に張り巡らせているクウガの能力の源。グロンギも同質の石(魔石ゲブロン)を持っており、クウガグロンギは本質的にはほぼ同質の存在と言える。
 戦闘が激化し変身回数が増える毎に宿主への侵食が増していく。後半にかけて身体能力の強化や回復能力の強化が演出されていった。
 自らの意志(石に意志)を持ち、宿主を生かすための行動を取ったり、新しいエネルギーを生み出したり(引き出したり)といった働きを見せた。

モーフィングパワー
 物質を原子・分子レベルで分解して再構築する力。変身による身体能力と感覚能力の強化、及び各形態の超能力と物を武器に変える能力の正体。グロンギも同じ能力を持っている。

 専用マシン

トライチェイサー2000
概要

 元は都市用の特殊白バイとして警視庁が開発した最新型オートバイの試作車。「トライアル・チェイサー・2000年型」の略称であり、正式型名はTRCS-2000。
 初登場は4話。その後第33話まで使用された。量産型ではコストの関係でオミットされた様々な機能が付属している。

入手経緯
 一条薫刑事の超法規的なバックアップによって、五代雄介=クウガに渡された。5話では松倉刑事部長に追及されたが、その決意を伝えると一応は黙認状態となった。

性能
 路地や階段、坂道などが多い市街地での犯人追跡と、高速道路での逃走犯追跡が両立されている。階段を昇ることができる高い登坂機能と、直線道路での超スピードを併せ持つ。
 車体の色を自在に変えることができるマトリクス機能を搭載。右側のハンドルグリップ「トライアクセラー」は始動キーでもあり、抜き取って警棒としても使える(起動時の暗証番号「0318」は、五代の誕生日。

通信
 警察車両のため無線を内蔵。警察からの情報をいち早くキャッチできる。劇中ではこれを用いて一条たちと情報をやり取りする場面も多い。
 無線受信時の音が印象に残っている視聴者も多いことだろう。雄介は携帯電話を所持していないので、外出時の彼に連絡する主要な手段となっている。

活躍
 撮影の際には本物のトライアルレーサーがスーツアクターを務めている。グロンギとの初戦では、瞬足を誇るズ・メビオ・ダとの戦いで活躍した。
 以降もクウガの移動手段としてだけでなく、五代自身のドライビングテクニックを駆使した敵への突進攻撃・前輪や後輪を浮かせての打撃といった攻撃を行い、「バイクを用いての接近戦」にも多用された。

破壊
 アナログ式であったコントロールパネルは、メ・ガドラ・ダ(未確認生命体第25号)に破壊された後、デジタル式へと改修されている。ゴウラムとの合体を繰り返す中で金属疲労を起こしており、ゴ・バダー・バ(未確認生命体第41号)との戦いでついに機能を停止した。

その後
 回収されたトライチェイサー2000はその後、科学警察研究所で修理され、ン・ダグバ・ゼバ(未確認生命体第0号)のもとへと向かう際に一条薫が使用した。

備考
 ベースとなったオートバイは、スペインのGASGAS社が販売しているトライアルバイク「パンペーラ250」正面ライトなどの「顔」が集まる部分にはライダーマシンらしいカウルがかぶせられているが、本体は肉という肉をそぎ落とされたトライアルマシンそのもの。
 長距離を突っ走って怪人を追い、現場では「前輪パンチ」「後輪キック」で跳ね回る、そういう運用を考えた末の選択だったと思われる。ちなみに2020年現在の日本の市場では手に入れるのが困難。

トライゴウラム
 トライチェイサーにゴウラムが合体した形態。重厚な外見、馬を模したヘッドと2本の角が特徴。ゴウラムの力で合体に合わせてトライチェイサー側の形状が変化する。
 分離すると元に戻るが、これがトライチェイサーの負担となった。最高時速は400km/h。ベース車両はYAMAHA製V-MAX。

性能
 見た目通り重装甲でトラックに轢かれて可燃性燃料の缶置き場のど真ん中で爆発に巻き込まれても無傷なほど頑丈。走行速度も上がっている。

必殺技
 体当たりで巨大な刻印を打ち込む〈トライゴウラムアタック〉。巨大なため直接当てなくても封印エネルギーを送り込める。
 体当たりの威力自体も大型トラックを横滑りさせそのまま横転させるほどと凄まじい。ただし必殺技を使うとエネルギーを使い切ってゴウラムが劣化しバラバラの化石状態に戻ってしまう。劇中ではメ・ギャリド・ギ1人しか倒しておらず、メ・ガリマ・バにはエネルギーを気合で打ち消された。

備考
 当初は「トライゴウラム自体が超古代のメカで、トライゴウラムからゴウラムが分離する(今風に言えばキャストオフしてバイクになるという具合)」という設定だった。
 しかし文芸担当からの「超古代にバイクはおかしい」と指摘され、トライチェイサーとゴウラムが別々に登場した。仮面ライダーディケイドではゴウラムが登場しない為、トライゴウラムも未登場。

ビートチェイサー2000
 トライチェイサー2000に代わるニューマシンとして、科学警察研究所がクウガ(未確認生命体第4号)用に開発したバイク。
 名称は車体に用いられたBT鋼と、甲虫=「スタッグビートル」であるゴウラムとの融合合体用、という意味をかけあわせたもの。

入手経緯
 完成時期に赤の金のクウガの力が危険視されたため、警察上層部は引き渡しを渋り回収までをも強要した。
 しかし一条を始めとした刑事の熱意や、「市民の安全を守るために何が必要で何をなすべきなのか」という松倉警備部長による上層部の説得により、バダーとの決戦に際して一条薫から五代雄介の手に渡った。この第33話以後、終盤まで雄介の乗機となる。

性能
 最高時速は420㎞。警察官用として作られたトライチェイサーとは異なり、クウガ専用機体として設計されたため、常人には不可能な駆動が可能とされている。
 受領後のバダーとの戦いでは激しいぶつかり合いを演じてなお、バギブソンを置き去りにするほどのスピードを見せた。
 悪路走破性能も健在で、素早い動きで山中を逃げ回るゴ・ジャラジ・ダの追跡にも使用されている。装甲はバダー爆死に伴う直径6㎞の爆発に無傷で耐える

合体
 ゴウラムとの融合合体を前提として開発されているため、車体の各所に極端な形状変化(例えばタイヤのブレーキシステムが変わってしまう、といったこと)に対応できるよう、特殊な形状記憶合金である「BT鋼」が応用されている。
 車体の形状もゴウラムとの合体に支障が生じないように、要所要所がトライチェイサー2000と同じ形状になるように考慮されており、量産型のトライチェイサー2000Aのメインフレームや各装備を応用する形で開発が行なわれた。
 トライゴウラムでの攻撃を行った後、ゴウラムが体内エネルギーと身体を形成する金属成分を失い、化石状の破片に戻ってしまうことを防ぐため、後部マフラー部には補給用液体金属が入った液体金属タンクも装備されている。

その他
 車体の色を変えるマトリクス機能と、ハンドルグリップが始動キーとなるトラクセラーシステムは、第4号(クウガ)が運用し易いようにという配慮から、ほぼそのままの形でトライチェイサー2000より受け継がれている(トライアクセラーはタイタンソードの主たる基部となることから必要装備と考えられている)。

ビートゴウラム
 ビートチェイサーにゴウラムが合体した形態。合体シークエンスなどは基本トライゴウラムと同じ。最高時速は570km/h。ベース車両はV-MAX。ビートチェイサー自体がゴウラムとの融合合体を前提として開発されているため、トライゴウラムの1.5倍の性能を持つ。
 ビートチェイサーの設計通りゴウラムが破片に戻る事もなく、機体に不調も見られない。合体自体もよりスムーズに行われ、速度の上昇もTRCSの100km/hアップを上回る150km/h。

活躍
 主に爆発による被害を抑えるためグロンギを先端に引っかけて爆破地点まで連行するのに使われた。必殺技を使ったことはない。

玩具
 ビートゴウラムの玩具は基本ギミックがトライゴウラムと同一であるため、「DXトライゴウラム」と全く同一の商品内容にしてしまっては、ゴウラムが余る事になりかねない。
 そのため、ゴウラムは「エンシェントバージョン」なる別カラーとして同梱。さらに五代雄介の非可動フィギュア(ヘルメットを被った造形)、赤外線通信システムを搭載した一条刑事の携帯電話のレプリカ。
 さらにライジングビートゴウラム用の追加装甲(を「装着変身クウガ」用の盾パーツにするためのアタッチメントも含む)まで付属するという差別化が図られた。
 これとは別にゴウラムなどの付属品をオミットした限定版も存在。車体は変身前に常用するブルーライン、五代雄介フィギュアも別カラーに変更されている。

ライジングビートゴウラム
 榎田の提案によって誕生した形態。クウガが乗った状態でライジングフォームになり、ゴウラムに金の追加パーツが付いた。最高時速は700km/h。ゴウラムはライジングと相性が悪いため、使用後ゴウラムの表面が色褪せた。
 強力な高電圧が伴う事から、ゴウラムとの融合合体を前提として開発されたビートチェイサーであっても故障のリスクが伴うとされている。

活躍
 必殺技は〈ライジングビートゴウラムアタック〉。第45号(ゴ・バベル・ダ)をほぼラグなしで爆殺した。劇中では五代に金のゴウラム合体ビートチェイサーボディアタックと命名されかける。
 しかし直後、一条から「長すぎないか?」と言われて取りやめになった。ライジングビートゴウラムの登場はこの一回だけ。

ゴウラム
「カディル・サキナム・ター(I'm coming, sir.)」

概要

 戦士「クウガ」のしもべとして、超古代の平和民族リントの科学技術を結集して作られた、甲虫の姿をかたどった不思議なメカ。
 超古代の戦いでクウガを助けてグロンギの怪人たちと戦った後、土中に眠っていた。「戦士」の赤い霊石と対になる緑の霊石が核となっている。

外見
 黒と金のメカニカルな外見をした巨大なクワガタムシ。赤い眼が可愛らしい。羽の付け根に巨大な緑色の鉱石が存在するが、これはクウガの持つ霊石アマダムと同質のものである。

登場
 第13話にて城南大学考古学研究室の留学生ジャン・ミッシェル・ソレルらによって九郎ヶ岳北遺跡からバラバラの破片として発掘される。第14話ではひとりでに集まって複数の塊となる。その後発掘チームの手で分割されトラックで東京まで輸送される。
 だが、自身が収められていたアタッシュケースや輸送トラックのコンテナを吸収し、諏訪SAにてひとりでに飛行。その後も乗用車、給水塔、クレーン等の様々な大型金属を吸収しながら東京へと飛行し、自己再生を果たしてクウガの元へと駆けつけた。

性能
 クワガタ形態をしている時には、翼を開いて空を飛ぶことが可能。クウガがゴウラムの前足に掴まる形で、空中を移動しながらグロンギを攻撃することもできる。
 エネルギー源は、背中に装備された霊石・アマダム。物質の組成を原子・分子レベルで変化させることが出来るアマダムの力によって金属などを取り込み、自分の身体を再生した。

飛行能力
 飛行速度は時速500km。しかしクウガを吊り下げた状態では250kmが限界。五代雄介自身も「俺を吊り下げるとスピードが落ちるみたいで」と発言している。
 意思を持っており、クウガの意思で呼び出す事もできる。ペガサスフォームによる空中からの狙撃や、バイクでは渡れない海上への移動等に活用される。

合体
 形態を自在に変化させ、クウガの乗り物の装甲となることが出来る(古代ではクウガの愛馬の鎧となっていた)。現代では、クウガの愛車・トライチェイサー2000やビートチェイサー2000と合体し、その装甲として能力を強化する。

古代リント語
 グロンギ語とは異なる独自の言語(古代リント族の言葉)を喋る(古代リント語は、かな表記した英語を変換したもの)。

「キー・ムー(See you.)」…EP15
「シェンク・ゾー・ター(Let's go, sir.)」…EP15
「カディル・サキナム・ター(I'm coming, sir.)」…EP22、EP33
「カー・ムー・ソーサディ・ター(Are you all right, sir?)」…EP24

エンシェントバージョン
 放送当時発売されたビートゴウラムの玩具に同梱されていたゴウラム。カラーリングが灰色とガンメタルを基調としたものに変化している。
 「エンシェント」は「古代」の意。ホビー雑誌の記事では「破片となって発見された際のカラーリングを再現したもの」と紹介されていた。

本編登場
 後に「ライジングビートゴウラムとなった影響によって変色した姿」として1度だけ登場した。同時にそれがゴウラム自体の最後の登場シーンであった。変色の理由は不明。
 ゴウラムはクウガがアルティメットフォームに変身すると、自身の力を悪用されないよう自動的に砂と化して消滅する安全装置のような仕組みが内蔵されていた。
 クウガがアルティメットフォームに近づき始めたことで、この「砂になる」機能が動き始めていたという推察もある。なお、雄介は理性を保ったまま、赤目のアルティメットフォーム(通称レッドアイ)に変身したため消滅しなかった。

小説版
 しっかり登場。雄介が行方をくらませたため、出番の来ることのないまま研究室でじっとしている。しかしどうやら人目が無くなるとゴソゴソ動くらしく、時折勝手にポーズや位置が変わるらしい。
 雄介がクウガとして帰還したのを受け、13年前同様に主の元に駆け付けた。ビートゴウラム形態も登場。ちなみにゴウラムの音声は、五代雄介役のオダギリジョーがアフレコしたものを、音声加工して使用されている。

その他客演
 『仮面ライダーディケイド』には未登場だが、ディケイドファイナルフォームライドによってクウガ自身がゴウラムに変形したクウガゴウラム、その進化形であるアルティメットゴウラムが登場している。
 『仮面ライダーウィザード』でもクウガが無理矢理クウガゴウラムにされるシーンがある。仮面ライダージオウ』第40話ではグランドジオウの必殺技「オールトゥエンティタイムブレーク 」発動時にペガサスフォームと共に呼び出された。
 『仮面ライダーサモンライド!』には何故か雑魚敵として登場。攻撃力と守備力が高く、2~3体同時に登場することが多く、多くのプレイヤーを苦しめた。

 先代クウガ
 雄介が受け継いだアークルの元の持ち主であり、太古にグロンギ族を封印した張本人。グロンギと同じ遺跡に埋葬されており、おそらくは封印を守るために自ら人柱になったものと思われる。
 しかし、先にン・ダグバ・ゼバが目覚めたため、ベルトを奪い取られたことで復活できなくなった。本編においてその名前、人柄、容姿は不明。

小説『HERO SAGA』
 古代の戦いが描かれた作品。「リク」という名前がついている。心優しいリントの若者であった。彼の代において、アルティメットフォームは禁断の力とされて使われておらず、ライジングフォームも存在しなかった。

戦闘能力
 彼は基本4フォームだけでダグバを含む全グロンギを打倒した。しかし古代では中途半端な方法でしかグロンギを封印することが出来ず、現代にグロンギが復活した原因であるとの情報が番組初期のスタッフインタビューで語られている。

どっちが強い
 スタッフの証言と『クウガ』本編における描写や設定では先代クウガよりも五代クウガの方が強く、グロンギも古代よりパワーアップしているとされている。
 実際、本編ではゴ・ガメゴ・レがライジングパワーを身につけたクウガを見ても「ゴにとっては問題ではない」と発言している。
 バラのタトゥの女の発言からクウガの基本戦力はメ以上、ゴ以下という評価の様で、その差を埋められたのは単に五代と協力を得られた仲間の力である。

漫画版
 ミイラ状態でなお生きており、ズ・グムン・バをグローイングフォームだけで打倒。本当に五代より強そうな描写がなされている。
 また、漫画ではクウガグロンギの反逆者である、ともされる情報が存在する他、クウガへの変身は呪いであるとの台詞が存在する。

 備考
 初期案では赤いZOのようなライダーとしてデザインされており、フォームチェンジではライフルを使う「ガンライダー」、巨大な手裏剣使いの「ニンジャライダー」、巨剣使いの「ソードライダー」、棒術使いの「ドラゴンライダー」とRXのようなネーミング法則が考えられていた。
 他の初期案と合成されて、ガンライダーはペガサスフォーム、ドラゴンライダーはドラゴンフォーム、ソードライダーはタイタンフォームにブラッシュアップされた。
 アークルのデザインは現在のデザインに近づいており、ライダーのデザインの方が難航していた事が伺える。タイタンフォームの初期案の中には目の周りが甲冑で覆われていた

 その他
 名称は漢字二文字で書ける名前とのバンダイの指示を受けて『空我』とされた。モチーフはクワガタだが、原点回帰を意識し「仮面ライダー1号」の意匠も持たされている。
 「未確認生命体4号」は未確認生命体の中で確認された4番目という意味だが、ファンの間ではネオライダー(仮面ライダーシン、仮面ライダーZO、仮面ライダーJ)に続く4番目のライダーという意味と言われることが多い。
 次回作『仮面ライダーアギト』の仮面ライダーアギト、仮面ライダーG3、仮面ライダーギルスはいずれもクウガのデザインを発展させたものである。
 G3は劇中クウガ(正確には未確認生命体4号)をモデルにし制作された設定で、『HERO SAGA』には前身となったG1が登場しているが、外観はまんまクウガだった。

基本フォーム

 グローイングフォーム
“瞼の下に大いなる 瞳現れても 汝涙する事勿れ”

スペック

身長:190cm
体重:90kg
パンチ力:1.5t
キック力:5t
ジャンプ力:ひと跳び7.5m
走力:100mを10.4秒

概要
 戦う覚悟が定まっていない時、体力が著しく低下している時、変身制限時間の超過、ダメージの蓄積時の形態。2時間の変身が不可能となる。
 マイティフォームの半分程度のパワーでありグロンギと戦うには不十分。それでもバスを手で押して動かせる。劇中では当初、マイティ登場以降のクウガとは別個体と見なされており「未確認生命体第2号」と呼ばれていた。後に「4号の形態の1つ」と改められている。

外見
 複眼とモーフィングクリスタル(変身ベルト「アークル」の中央に備わる、発光・回転する風車部分)は赤みがかったオレンジ色で、角(コントロールクラウン)も若干小さい。
 その他の形状はマイティフォームの装甲の赤い部分を白くしただけ。モチーフはおそらくクワガタムシの幼虫。

初登場
 第1話で初登場。「アークル」を取り込んだばかりの雄介がズ・グムン・バとの戦いで身体が腕から徐々に変化する形で変身した。
 この時はわけのわからないまま変身した事もあり、不完全な本形態にしかなれなかった。ズ・ゴオマ・グと始めて対峙した時も、雄介の覚悟が足りずにこの形態に変身した。

その後の活躍
 雄介の覚悟が決まったためマイティフォームが基本となり、登場するのはペガサスフォームの強制変身解除時くらいだった。
 メ・ギノガ・デの毒を受け、一時的に仮死状態になった雄介が変身した際には、蘇生直後、もしくはアークルのエネルギー低下によるものか本フォームへと変身した。この際に一条から「白い4号」と改められた。

必殺技

グローイングキック
 封印エネルギーを右足に溜めて放つ跳び蹴り。3回連続で喰らわせる事でメ・ギノガ・デを倒した。なおこの名称の初出は当時発売されたプレイステーション用の格闘ゲーム
 それ以前の資料では「グローイングフォームのままで放ったマイティキック」と表記されていた。本編でもギノガを倒した3回目のキックだけは足首の宝石が赤く光っているという描写がある。

備考
 その存在は放送前は伏せられており、番組本編第1話が初公開となった。フィギュア玩具『装着変身』ではマイティフォームに同梱されていたが、これも雑誌記事などでは「秘密のおまけが付いている」とだけ記述されていた。

“邪悪なる者あらば 希望の霊石を身に付け 炎の如く邪悪を倒す戦士あり” 

スペック

身長:200cm
体重:99kg
パンチ力:3t
キック力:10t
ジャンプ力:ひと跳び15m
走力:100mを5.2秒

概要
 五代雄介がグロンギと戦う覚悟を決めた事で変身できるようになったクウガの戦闘形態の1つ。劇中の通称は「赤の4号(クウガ)」。
 パワー・スピード・感覚といった能力のバランスがとれたクウガの基本形態。他のフォームとは違い素手で戦う。
 外見はグローイングフォームに比べて角が長く伸び、複眼・アーマー・モーフィングクリスタルが赤くなっている。

活躍
 第2話で初変身。ズ・グムン・バやズ・ゴオマ・グと戦い、マイティキックでグムンを爆散させ、撃破した。その後も基本形態と言うだけあって出番が多い。
 専用マシンも殆どこのフォームで運用している。記録のみで映像として直接描写されていないグロンギとの戦闘でもほとんどこの形態で撃破している。半面、突出した能力を持っておらず、何かに特化した能力を持つグロンギとの戦いでは苦戦しがち。

必殺技

マイティキック
 右足に封印エネルギーを溜めて放つ跳び蹴り。ライジングフォーム登場までは、殆どのグロンギをこれで斃している。ズ・ザイン・ダ戦以降は特訓により、助走と空中回転を加える事でキックの威力を高めている。設定威力は30t。
 メ・ギノガ・デのクローンであるギノガ変異体との戦闘以降、ライジングフォーム登場の予兆として、マイティキックを決める前後に、右足から放電現象を起こすようになる。
 理論上は封印エネルギーを足に収束さえすれば飛び蹴りをしなくても放つ事が可能。ディケイド第2話ではメ・ビラン・ギにストレートキックの形で放ち、撃破した。

マイティパンチ
 シティウォーズで登場。封印エネルギーを収束して放つ右ストレート。クウガのパンチ必殺技は既にライジングアルティメットの『ライジングアルティメットナックル』が存在しているが、マイティフォームのパンチ技としては初となる。

 ドラゴンフォーム
“邪悪なる者あらば その技を無に帰し 流水の如く邪悪を凪ぎ払う戦士あり”

スペック

身長:200cm
体重:90kg
パンチ力:1t
キック力:3t
ジャンプ力:ひと跳び30m
走力:100mを2秒

概要
 「もっと高く跳びたい」と思った五代雄介が変身したクウガの戦闘形態の1つ。劇中では「青のクウガ」と呼ばれている。外見は複眼・アーマー・モーフィングクリスタルが青くなっている。肩アーマーは黒い。

戦闘能力
 スピードとジャンプ力が強化。しかしパワーはマイティフォームに比べて落ちている。マイティフォームのような単純な肉弾攻撃では相手に有効打を与えづらい。ドラゴンロッドに加え、五代の「2000の技」の1つである中国武術の型を応用した戦闘スタイルをとる。

ドラゴンロッド
 鉄パイプや流木などの「長き物」を変形させたロッド。両端が伸縮自在で、最大2mになる。振ると鈴の音が鳴る。棒術(中国武術の棍法と思われる)の技を応用して使用される。
 ドラゴンフォームの短所である腕力の低さを補う長いリーチと攻撃力を有する。武器の中央に刻まれた超古代文字は「来たれ! 海原に 眠れる 水竜の 棒よ!」という意味を持つ。

活躍
 ジャンプ力が高く素早いズ・バヅー・バに対して初変身。しかし攻撃力が低くなっていた事で苦戦を強いられ、初戦は敗退する。
 再戦において古代文の解読に成功した沢渡桜子の言葉を受けてドラゴンロッドを鉄パイプから生成、スプラッシュドラゴンでバヅーを撃破した。
 その後もグロンギの攻撃をかわすための様子見で変身する事が多く、高所への移動やビルからビルに飛び移る際にも重宝された。水を象徴する戦士に相応しく、その俊敏性を生かし、足場を取られて動きにくくなる水辺での戦いでも使用される。

必殺技

スプラッシュドラゴン
 封印エネルギーを集中させたドラゴンロッドの先端で、空中から敵に突きを見舞い、エネルギーを送って爆散させる。空中に跳び上がるパターンとそのまま突きや打撃を与えるパターンがある。

HEROES
 本編とは異なり派生フォームでは最後の登場。バヅーはマイティフォームで倒してしまった。メ集団どころかゴ集団まで出てきてライジングマイティも登場した後での登場だった。
 この形態への変身自体はガメゴ戦の後、アマゾンに行っていた際に可能になっており、ブウロ戦で初登場したが、すぐにぶっつけ本番でライジングドラゴンに変身したため、出番は短い。

 ペガサスフォーム
“邪悪なる者あらば その姿を彼方より知りて 疾風の如く邪悪を射抜く戦士あり”

スペック

身長:200cm
体重:99kg
パンチ力:1t
キック力:3t
ジャンプ力:ひと跳び15m
走力:100mを5.2秒

概要
 感覚に特化した仮面ライダークウガの戦闘形態。外見は複眼・アーマー・モーフィングクリスタルが緑になっている。
 右肩のアーマーは黒く、左肩のアーマーは緑で右に比べてやや大きく、突き出ている。左右非対称の形状なのが特徴。劇中では「緑のクウガ(4号)」と呼ばれる。

戦闘能力
 視力・聴力といった感覚が極限まで研ぎ澄まされ、情報収集に優れている。人間の1000倍の視力と聴力を持つ。判断力や洞察力のような精神面が強化される。武器も含め、クウガの基本4フォームの中では唯一遠距離攻撃に対応した形態。
 身体能力は他のフォームと比べて劣る。マイティフォーム、ドラゴンフォームの短所を合わせたような感じで、激しく奇襲をしかける戦闘には向いていない。
 感覚強化に伴い触覚(痛覚)も強化されるため、防御力も低下。だが、その感覚を活かし、敵の遠くからの攻撃に俊敏に反応できる。

デメリット
 全身の神経が極限の緊張状態に陥るために体力の消耗が激しく、変身時間は50秒と短い。時間を過ぎると強制的にグローイングフォームの姿となってしまい、更にその後2時間はクウガに変身できなくなる。
 なお、50秒を経過する前であれば他のフォームに変身したりすることは可能。このため、遠距離からの一撃必殺の狙撃という、銃ライダーとしては特異な戦闘スタイルを持つことになった。

ペガサスボウガン
 銃や弓などの「射抜く物」を変形させたボウガン。空気の波動を矢のように撃ち出すことが可能。重心に刻まれた超古代文字は「来たれ! 空高く 翔ける 天馬の 弓よ!」という意味を持つ。
 劇中では警察官から拳銃を借りて変形させていた。ボウガンなので銃のような連続射撃等は披露しない。しかしゲームや客演では連射もする。

活躍
 初戦は空を飛ぶグロンギであるメ・バヂス・バに対して変身。しかし、研ぎ澄まされた感覚で様々な情報が流れ込んできた事で混乱し、変身解除してしまう。
 バヂス再戦時は能力を生かす事ができるようになり、バヂスが高度数千メートルより射出した針を指で掴み、彼を驚愕させる。一条薫から受け取った拳銃を変形させたペガサスボウガンからのブラストペガサスでバヂスを撃破した。
 その後も空を飛ぶ敵や姿を消す敵に対して変身する事が多い。しかしダグバの異様な気配を探ろうとした際は、逆にそのプレッシャーに圧倒され、一瞬の内に変身解除された。

必殺技

ブラストペガサス
 ペガサスボウガンのスロットルを引き、封印エネルギーを込めて放つ空気弾。射程距離は絶大で、地上から肉眼で視認すらできないほどの高度から攻撃を仕掛けてくるメ・バヂス・バを一発で撃破した。
 ペガサスフォームの持つ常人の数千倍もの視力聴覚を使うことで、透明の相手や高速で移動する相手にも命中させられる。「ディケイド」ではクロックアップしたワームを倒した事もある。

HEROES
 コントロールクラウン(角)が上へ伸び、3本ともほぼ同じ長さになる。ボウガンのスロットルを引く右手の人差し指と中指が一体化する。ブラストペガサスは、TV版のように封印エネルギーを「撃ち込む」のではなく、物理的に「撃ち抜く」形になっている。
 戦いの舞台がメ集団になってからの登場ではあるが、バヂズとガルメを仕留めておりこの作品において別形態の中では撃破した怪人の数は一番多い。

備考
 「一撃必殺の狙撃」という特異な戦闘スタイルがマニアに好まれている。肉弾戦主体の『仮面ライダー』では射撃武器が反則的な強さになるとして考案された設定。また、特撮作品では「撃っても効かなく」なりがちな銃の描写へのアンチテーゼだった。

 タイタンフォーム
“邪悪なる者あらば 鋼の鎧を身に着け 地割の如く邪悪を切り裂く戦士あり”

スペック

身長:200cm
体重:111kg
パンチ力:7t
キック力:10t
ジャンプ力:ひと跳び10m
走力:100mを7.2秒

概要
 大地を司る力を持った攻撃力と防御力に特化したクウガの戦闘形態の1つ。劇中では「紫のクウガ」と呼ばれる。
 外見は複眼とモーフィングクリスタルは紫で、アーマーは他のフォームと違い銀を紫で縁取りしている。肩アーマーが大型化するなど、西洋騎士を思わせるデザインが特徴。

戦闘能力
 機動力は他のフォームと比べて大幅に低下。だが防御力が高く、生体装甲はダイナマイトの爆発にもびくともしない。
 そのため、ドラゴンフォームとは対照的に、相手の攻撃を避けたり受け流したりする事無く、真正面から受け止め、豪放大胆な攻撃で大ダメージを与える、白兵戦に長けたフォームである。

タイタンソード
 柄の付いた物、剣っぽい使い方をイメージできるものを変形させて作り出すロングソード。普段の刃渡りは111㎝だが、状況に応じて120㎝まで伸びる。
 重量は常人は愚か、設定上クウガですら他のフォームでは持ち上げることも出来ない程重く、突きや薙ぎ払いの一撃一撃が絶大な破壊力を有する。刀身に刻まれた超古代文字は「来たれ! 大地を 支える 巨人の 剣よ!」という意味を持つ。
 主にトライアクセラーを変形させて使う。しかしゴ・ガドル・バとの戦いでは木の棒を拾って変形させた。ニュアンスが近いためドラゴンロッドから作った事もある。『ディケイド』ではドッガハンマーを変形させた。

活躍
 柔軟な身体を持つメ・ギイガ・ギに対して初変身。高い防御力でギイガの武器である爆発性の体液を凌ぎ(ギイガはこれに驚いている)、カラミティタイタンでギイガの弱点である腹部を貫き倒した。
 その後も、主に剣を使う敵との戦いや、敵の攻撃を躱しきれない状況での戦いで活躍。しかし、頑丈な体や怪力が自慢という同タイプの敵は、マイティフォームで撃破するパターンが目立った。
 物語後半ではタイタンフォームの防御力を上回る攻撃を放つ敵も登場し、それらに圧倒されることもあった。

必殺技

カラミティタイタン
 タイタンソードで相手を斬り裂くか貫き、封印エネルギーを流し込んで爆散させる。強固な装甲に覆われていたり、軟体で衝突エネルギーを受け流す怪人も一撃で粉砕する。

その他の出番
 放送当時発売されたプレイステーション格闘ゲームでは、使用可能キャラの1体として登場。他のキャラより防御力が高い他、必殺技のモーション中はスーパーアーマー状態となる。HEROES版ではTV版同様、ギイガ戦で初変身。コントロールクラウン(角)は太くて角張っている。また、かなりマッシブになる。

備考
 「鎧に覆われていない黒い皮膚部分が弱い」としている資料もあり、作中ではメ・ビラン・ギの噛み付き攻撃でダメージを受けている。
 「鎧は傷付いてもすぐに修復される」としている資料もあるが、作中では穴を開けられたり切り裂かれたりしても、そのままの姿での修復はされなかった。
 もっとも、前述した通りゴ集団との戦いでは「自己修復能力も追いつかない程のダメージを受ける」事も少なくなかったのだが。放送当時児童誌で行われたフォーム人気投票では、まだ1度しか変身していないにもかかわらずダントツの1位を獲得している。

ライジングフォーム
“雷の力を加えて邪悪を鎮めよ”

 古代には存在しなかったクウガの新たなる力。全身に金色の稲妻「ライジングパワー」を纏い、マイティ・ドラゴン・ペガサス・タイタンのそれぞれの形態がパワーアップする。
 雄介曰く「ミレニアム特別バージョン」。そのためか仮面ライダーディケイドには他のライジングも含めて登場しなかった。

 戦闘能力
 強化された基本形態の能力の更に数倍となる。劇中では『金』や『金の力』と呼ばれている。その正体は、電気ショックにより封印が解かれた黒の力の一部との説が根強い。
 体に負担がかかるため当初は30秒しか変身できなかったが、雄介たっての希望のもと、第46話にて再度電気ショックを受けたことで永続使用が可能となった。
 この際雄介は、電気ショックを受けた後の感覚を「体中に力の素がガッチリ詰まってる感じがする」と形容していた。

 ライジングタイタン

「戦士雷より出で」 

スペック

身長:200.0cm
体重:122.0kg
パンチ力:12t
キック力:17t
ジャンプ力:ひと跳び17m
走力:100mを4.3秒

概要
 グロンギとの戦いで瀕死状態に陥った五代雄介は、蘇生するために電気ショックを受ける。それが体内の霊石アマダムに器質変化を起こした。
 さらに雄介の「強くなりたい」という意思を受けた事で、変身できるようになったタイタンフォームの強化形態。劇中で最初に登場したライジングフォームである。

外見
 タイタンフォームのボディを覆う生体装甲の銀色だった部分が紫に変化。逆に紫色だったラインは金色に変化している。ライジングフォームでは強化前との変化の差が1番大きい。
 変身ベルト・アークルにも金色のパーツが発生、モーフィングクリスタルも金色へ変化し、「ライジングアークル」となっている。アームドグローブ(拳)の手甲部分には「地割れ」を意味する超古代文字が刻まれている。

戦闘能力
 腕部をはじめとする全身の筋力がより発達し、生体甲冑の強度も向上している。特に防御力はゴ・ガメゴ・レの鉄球攻撃を苦も無く跳ね返すほど高い。

ライジングタイタンソード
 タイタンソードの強化版。刃先に金色のパーツが追加。紫の装飾がより多くなっている。たった1本でもタイタンフォームが持ち上げることは不可能な重量を有する。
 金色の部分には「雷の力を加えて邪悪を鎮めよ」の文字が刻まれている。ゴ・ジャーザ・ギ戦では2本生成し、二刀流で闘った。

活躍
 トライゴウラムも通じないガリマに対して戦闘中に初変身。カウンター気味のライジングカラミティタイタンでガリマを倒す。
 また、撃破には至らなかったが、通常のタイタンフォームにもダメージを与えるゴ・ガメゴ・レの鉄球攻撃を難なく弾き返してダメージを与えた。
 ジャラジ戦では、人々の命を弄び嘲笑うジャラジに対して怒りを爆発させ、怯えるジャラジに必要以上の猛攻を加え惨殺。この時、クウガは爆発の中にライジングタイタンの動きをトレースするアルティメットフォームの幻影を見た。
 敵の中でもトップクラスの実力を持つジャーザとの戦いでは、新技・ダブルライジングカラミティを披露。番組内で描かれた勝利は、通常のタイタンフォームより多い。

必殺技

ライジングカラミティタイタン
 カラミティタイタンの強化版。鋭い刃で敵を貫き、封印エネルギーを送り込む劇中ではメ・ガリマ・バとゴ・ジャラジ・ダの2体を葬る。

ダブルライジングカラミティタイタン
 ライジングタイタンソードの二刀流から繰り出す必殺技。ジャーザを倒した。

 ライジングペガサス
スペック

身長:200.0cm
体重:99.9kg
パンチ力:2t
キック力:5t
ジャンプ力:ひと跳び25m
走力:100mを3.1秒

概要
 椿秀一の電気ショックを受けたクウガが、ゴ・ブウロ・グとの戦闘でペガサスフォームから変身したペガサスの強化フォーム。強化前よりもあらゆる感覚に特化しているが、制限時間は更に短く30秒しかその形態を維持する事ができない。

外見
 緑色の生体装甲が金で縁取りされる。変身ベルト・アークルにも金色のパーツが発生。モーフィングクリスタルが金色に変化し、「ライジングアークル」となる。アームドグローブ(手甲)には「疾風」を意味する超古代文字が刻まれている。

ライジングペガサスボウガン
 ペガサスボウガンの銃口に剣のような装飾がついた、ライジングペガサス専用の武器。連射も可能(厳密には1回のトリガーで一定数の弾を連射するバースト射撃に近い)。
 拳銃などの飛び道具をベースにする機構は変わっていない為、使用するには警察から拳銃を借りるなどする必要がある。

活躍
 ゴ・ブウロ・グとの戦いで初変身。一度目はダメージを与えつつも逃げられるが、再戦時はライジングブラストペガサスを命中させて撃破した。
 ゴ・バダー・バ戦ではゴウラムとの連携でバダーを追うも、驚異的なライディングテクニックの前に攻撃を全て躱され、逃亡される。
 ゴ・ザザル・バへのトドメ時に変身。ビートゴウラムで走行しながら撃ち抜き撃破した。海に潜むゴ・ジャーザ・ギの捜索のために変身した際は、異様な気配に気を取られ、先手を取られて肩口を銛で突き刺され居場所を突き止める事すらできなかった。

必殺技

ライジングブラストペガサス
 ライジングペガサスボウガンから空気弾を放つ、ブラストペガサスの強化技。通常のブラストペガサスに比べ、連射が可能となった。劇中ではゴ集団のグロンギを2体倒している。

 ライジングドラゴン
スペック

身長:200.0cm
体重:92.0kg
パンチ力:2t
キック力:5t
ジャンプ力:ひと跳び50m
走力:100mを1秒

概要
 ドラゴンフォームの強化形態。跳躍力や俊敏性を中心に強化されている。外見は古代文字が刻まれている肩の周囲、首周りのラインが金色に変化。
 肩アーマーも青地に金のラインが入ったものになっている。変身ベルト・アークルにも金色のパーツが発生。モーフィングクリスタルは金色へ変化、「ライジングアークル」となる。アームドグローブ(拳)の手甲部分には「流水」を意味する超古代文字が刻まれる。

ライジングドラゴンロッド
 ドラゴンロッドの強化版。両端は「矛」のような金のブレードに変化している。打撃力・刺突力が更に上昇。また、ライジングフォームでの怪力により、敵を刺してから遠方にぶん投げることも可能になっている。
 相手を叩く(斬る)事も可能だが、突く方がより多くの封印エネルギーを打ち込めるようで、ゴ・ジャーザ・ギには斬撃を耐えられた。当時のなりきり玩具がこれだけ少し酷い。

活躍
 ゴ・ベミウ・ギの低温鞭に苦戦していたが、一瞬のスキをついてライジングドラゴンに強化変身。ライジングスプラッシュドラゴンで腹部を突き刺し海上の彼方に投げ飛ばし、爆発させた。
 強敵ゴ・ジャーザ・ギ戦では、敵が封印エネルギーに耐えた上に剛力体に超変化して再度襲いかかってきたため、倒せなかった。ライジングフォームの中では敵を倒した回数が最も少なく、劇中での登場も2回のみ。

必殺技

ライジングスプラッシュドラゴン
 スプラッシュドラゴンの強化版。ドラゴンフォーム以上のジャンプ力を活かして空中に舞い上がり、ロッドの先端に備わる矛状のブレードを敵に突き立てる。

HEROES版
 ゴ・ブウロ・グを倒すため警察との共同作戦を行った際に、直前にサチの幻影から彼女の死の真実を聞かされたことにより、もう二度と大切な人を失いたくないと決意を固めたことでぶっつけ本番で変身(ドラゴンフォームへの変身自体はアマゾンに行っていた際に体得していた)。
 ブウロの再生能力を上回る攻撃速度と、ブウロの飛行能力を超えるジャンプ力で彼を追い詰め、ライジングスプラッシュドラゴンの連撃で体を両断する致命傷を与えたが、ブウロの生命力が並外れていたために完全なとどめには至らなかった。

 ライジングマイティ
スペック

身長:200.0cm
体重:104.0kg
パンチ力:5t
キック力:17t
ジャンプ力:ひと跳び17m
走力:100mを3.1秒

概要
 マイティフォームの強化形態。能力がバランス良く上昇している。基礎形態の強化フォームでありながら、変身したのはライジングフォームで最後である。
 これは強い力を持つライジングフォームの中でも、この形態が最も強力で周囲に甚大な被害を及ぼすと雄介が予想していたため。ライジングタイタンの攻撃も通じない防御力を誇るゴ・ガメゴ・レに対し、変身することを決意した。

外見
 赤い生体装甲が金で縁取りされる。変身ベルト・アークルにも金色のパーツが発生、モーフィングクリスタルが金色へ変化し、「ライジングアークル」となる。
 アームドグローブ(拳)の手甲部には「炎」を意味する超古代文字が刻まれる。また、右足にマイティアンクレットという強化パーツが装備される。

余波
 ガメゴの防御力以上の威力を持つライジングマイティキックで彼を倒したが、半径3kmもの爆発を起こして工場を一つ吹き飛ばした。(窓ガラス10万8千枚が割れ、15万人の通勤通学に影響が出たものの、幸いにも死傷者は出なかった)
 それ以降、警察との連携が描かれ、ライジングの力を使うときには周辺に被害が出ないように周辺の避難を徹底するようになった。

活躍
 ゴ・バダー・バに対するトドメの際にも変身。バギブソンで向かってくるバダーに正面からライジングマイティキックを見舞い、撃破した。
 ゴ・バベル・ダ戦ではビートゴウラムに搭乗中に変身し、ライジングビートゴウラムへと変化させた。ライジングマイティキックすら通じないゴ・ガドル・バには初の敗北を喫するが、その後二度目の電気ショックを受けた事で最初からこの姿に変身できるようになった。

必殺技

ライジングマイティキック
 マイティキックの強化版。威力は凄まじく高いが、被害も甚大である。作中の五代の発言やゴ・ガメゴ・レ戦を見る限り、恐らく他のライジングフォームの必殺技より更に強力と思われる。いわばクウガにとっても切り札である。破壊力は50t。

 アメイジングマイティ
「黒くなった…!」

スペック

身長:200.0cm
体重:125.0kg
パンチ力:7.5t
キック力:25t
ジャンプ力:ひと跳び37.5m
走力:100mを2

概要
 ゴ・ガドル・バに勝つため、五代雄介が電気ショックを再び受けた事で変身できるようになったライジングマイティの強化形態。初出は第46話。雄介自身が忌避していたアルティメットフォームにより近づいたフォームである。

外見
 ライジングマイティのブラックバージョン。コンパウンドアイズ(複眼)を除き、ライジングマイティでは赤だった部位が全て黒く変色している。
 マイティアンクレットが両足に出現。アームドグローブ(拳)の手甲部分には「雷」を意味する超古代文字が刻まれている。

活躍
 ゴ族最強の怪人であり自身と同じく「雷の力」を得たゴ・ガドル・バに敗北した後、ゴ・ガドル・バに勝つ為に再度電気ショックを受ける事で得た力。再戦時、キックを放つ際に変身。そしてゴ・ガドル・バを撃破した。
 一方、アルティメットフォームのビジョンを見てからは「力を求める事」に危機感を持っていた雄介自身がより強い力を求めた結果、アルティメットフォームのように黒い姿になってしまった事に本人は動揺していた。

ダグバ戦
 このフォームでも究極体となったン・ダグバ・ゼバ相手では圧倒的な力の差があり、手も足も出せず完敗。この戦いでアークルも破損し、雄介も重傷を負う。
 主観視点で描かれた次回予告及び次話アバンでの敗北シーンが視聴者に強烈な衝撃を与えた。アルティメットフォームと共に劇中での登場シーンは非常に少ない。

必殺技

アメイジングマイティキック
 両足にエネルギーを溜めて放つドロップキック。両足にエネルギーが溜まっているので封印エネルギーも二つであり、その威力はただでさえ周囲に甚大な被害をもたらすライジングマイティの必殺キックよりさらに強くなっている。
 攻撃が当たった怪人の爆発により、夜にもかかわらず昼間のように明るくなるほどの火柱が立つ。破壊力は75t。

ガンバライジン
 ジオウ参戦弾となるライダータイム1弾にて仮面ライダーバトル10周年を記念して登場した新レアリティ「ガンバレジェンドレア」に抜擢。
 仮面ライダーバトルシリーズでのアメイジングマイティの参戦はこれが初となる。新最高レアリティなだけあってアビリティもスロット強化、必殺強化、テクニカル・バーストゲージアップに相手のカウンター発生率ダウンと強力。
 加えてバーストアビリティも必殺の超絶強化、相手のミガワリ発生率・効果とライダーガッツ率を超絶ダウンと対人戦に必要な要素がほぼ1枚に集約されている。
 カード画像が公式Twitterにて公開された直後「アメイジングマイティ」がTwitterトレンドに浮上するという快挙を達成した。

備考
 スーツはグローイングフォームの改造・リペイント。番組制作側がスポンサーにも秘密に登場させた形態であり、放送当時は一切玩具化が行われなかった。
 児童誌『てれびくん』では、「ブラックライジングマイティ」なるソフトビニール人形の抽選プレゼントが行われたが、これにしてもマイティアンクレットが右足にしか付いていないただの黒いライジングマイティだった。

アクシデント
 本編登場の直前までその存在を伏せられていた本フォームだが、某TV雑誌ではアルティメットフォームの誤植として「五代は第0号と戦う為にアメイジングマイティに変身する決意を固める」と書かれてしまっていた。
 同雑誌の地方版ではきちんと「アルティメットフォームに変身する決意を固めた」と修正されていたのだが、意外な形でフォーム名だけばらされてしまっていた事になる。

てれびくんの漫画版最終回
 それらしき姿が登場。わずか数コマの中で威厳たっぷりに終止符を打ったが、この一条薫の台詞が本を開けないほど奥まった位置に載ってしまった。

駈斗戦士
 玩具『駈斗戦士仮面ライダーズ』では、マイティフォームのクウガに加え、アメイジングマイティに酷似したダークアイのクウガが登場。しかし、上記の「ブラックライジングマイティ」と同じく左右非対称である。
 カードモンスター(契約モンスター)である「グランゴウラム」と合体することで、アルティメットフォームに近い形態になる。
 外道龍騎で有名な小西紀行(『妖怪ウォッチ』の人)による漫画版では、初登場時にはマイティフォーム、二回目にはシャドームーンにより洗脳されてこのフォームになっていた。

アルティメットフォーム
『聖なる泉枯れ果てし時 凄まじき戦士雷の如く出で 太陽は闇に葬られん』

「見ててください……俺の変身」

 スペック

身長:202cm
体重:150kg
パンチ力:80t
キック力:100t
ジャンプ力:ひと跳び90m
走力:100mを1秒

 概要
 五代雄介がン・ダグバ・ゼバを倒すために変身した、クウガの最終形態。劇中では「凄まじき戦士」と呼ばれる。
 ダグバとは対極の存在であり、能力などは全くの互角。故にダグバに唯一対抗出来る形態でもある。ダグバからも「僕と同じ姿」「究極の力を持つ者」と称される。
 変身プロセスは、エネルギーを流動させる血管状の組織が出現し、徐々に姿が変わっていく。後の仮面ライダー555の変身プロセスに酷似している。

 外見
 黒いボディに金色のラインによる縁取りが施されており、白を基調としているダグバとは真逆である。アマダムの色も輝きを失い、黒になっている。
 これまでのフォームでは殆ど共通となっていた角の形状が鋭角に変化し、数は4本に増えている。顎のクラッシャー(アーマードマウス)もこれまでの姿と異なり、鋭い牙状に変化。
 手足からは武器となる大きな棘が生えているなど、カラーリングや背面のマント以外は全体的にダグバに酷似した姿となっている。

 デメリット
 アマダムから張り巡らされた神経組織に全身を侵食された姿。このフォームになるとグロンギと同様に戦う為だけの生物兵器になるとされる。
 ゴウラムには、クウガがこの形態になった時、砂に還るようにセーフティプログラムが組み込まれていた。敵に対する怒りで我を忘れた雄介にアマダムが警告として見せたビジョンの中で初めて現れ、彼に「憎しみに任せて力を振るう事」への危機感を抱かせた。

 ブラックアイ
『心清き戦士 力を極めて戦い邪悪を葬りし時 汝の身も邪悪に染まりて永劫の闇に消えん』

 黒い複眼の形態。理性を失った生物兵器に成り果てた、アルティメットフォーム本来の姿。碑文によれば、本来なら雄介もこの姿になるはずであった。
 しかし、現実にこれに変身したのはいずれも五代雄介とは異なる者であった(更に前者はブラックアイでありながら理性を保ち続けていた)。

 レッドアイ
『清らかなる戦士 心の力を極めて戦い邪悪を葬りし時 汝自らの邪悪を除きて究極の闇を消し去らん』

 赤い複眼の形態。碑文とは異なる優しい心と理性を保ったまま、アルティメットフォームへの変身に成功した状態である。
 雄介はこの姿に変身してダグバと戦い、古代の「伝説を塗り替えた」。関連商品では「ダークアイズ」「レッドアイズ」という名称が付けられている。

 戦闘能力
 スペックはクウガのフォームどころか殆どの平成ライダーの最強フォームを上回る数値。身体能力も桁違いであり、並のグロンギなら一撃で倒すことができる。それだけでなく、劇中では語られていない様々な超能力を持つ。

モーフィングパワー
 本来はクウガへの変身や武器生成に使われている能力だが、アルティメットフォームはこの力が極限まで高められる。手をかざすだけで対象を内側から発火させる『超自然発火能力』として応用できる。
 元となる素材がなくても武器を生成可能。さらには全ライジングフォームの武器が使用可能で色が黒に変化するとのこと。小説版ではそれ以上の凄まじいモーフィングパワーを発揮できることが示唆されており、未だに底知れぬ可能性を秘めている。

棘の伸縮、封印エネルギーの放射
 手足から生えた棘を伸ばし、斬撃を与える。マイティフォームでは右足内部にのみ存在していたという血管状組織が発達して全身を彩っているため、必殺技を放つ時のみ放出されていた封印エネルギーを全身から放出できる。
 体当たりやパンチといった通常攻撃だけで、必殺技と同様の効果を発揮することができる。ただしあまりに身体能力が上がり過ぎたため、もはや封印エネルギー関係なしにグロンギを倒せる。
 最終決戦ではダグバと殴り合っていたが、実はあのパンチ一発ごとに封印エネルギーを叩き込んでいるのも同然である。
 「封印エネルギーで倒すには相手以上の封印エネルギーが必要」のため、アルティメットと同等の実力のダグバ相手には物理での純粋な殴り合いでしか決着をつけられない。

その他
 ダグバが瞬間移動や天候操作、テレパシーを使っているような描写も見られるため、『ダグバに等しい力を持つ』とされる。
 またアマダムの持つ「使用者の意思を具現化する力」を最大限に発揮できるアルティメットフォームにもそういった力が使えるという推察もある。
 脚本の荒川氏曰くEPISODE48は元々「超自然発火合戦で互いに燃やし合いながらも再生力が拮抗するため決着がつかず殴り合う」という流れであることから、尋常ではない再生力も発揮するものと思われる。

 活躍
 ダグバとの最終決戦の地である九郎ヶ岳遺跡へと向かう中、一条薫の前で初変身。その際、ダグバとの初戦で既に自身の命に関わるアークルが損傷している事を告げ、自分がブラックアイ化した時はアークルを完全破壊して命を奪ってでも自分を止めるよう頼んだ。
 対峙した両者は互いに超自然発火能力を繰り出すも決着が付かず、格闘戦に突入。吹雪の中、一面白色の雪原で繰り広げられた互いの鮮血が飛び散る壮絶な殴り合いの末、ダグバのベルトを破壊するも同時に自らもアークルを破壊され互いに変身が解除される。
 その後も人間の姿のまま満面の笑みを浮かべるダグバと悲壮な表情で絶叫しながら殴り合いを続け、その凄惨な戦いの果てに相討ち寸前の状態でダグバを倒した。

 必殺技

超自然発火能力
 手をかざし、周囲の物質を構成する原子・分子を操ることで、物質をプラズマ化し発火・炎上させる。普通のグロンギに対しては絶大なダメージを与える事が出来るが、同様の力を持つン・ダグバ・ゼバには通じなかった。
 ゲーム作品ではパイロキネシスの名称で登場する事が多い。(ただしガンバライドガンバライジングでは凄まじき拳と言う名称である。)

アルティメットキック
 両足にエネルギーを溜めて放つドロップキック(もしくはライダーキック)。劇中では一度も使われなかった。使用されていないためか、クウガの格闘技にしては珍しく威力が数値化されていない。
 後に、『仮面ライダーディケイド』のてれびくん特典DVDにて(五代本人ではないが)この技がお披露目された。

アルティメットパンチ
 ディケイド第2話で夏海が幻視したライダー大戦の中で、ブラックアイ状態のユウスケが使用した攻撃。右手に収束させた炎状のエネルギーを放ちながら叩き込むパンチ。
 あくまでイメージに過ぎないが、その一撃は同様に未知のエネルギーを込めたディケイドのパンチとぶつかり合い、周囲一帯を消し飛ばす程の威力を見せた。

 小説版
 後日談に当たる今作では、超古代に存在したリントの科学者が最初に製作したクウガ・プロトタイプがこの形態に変化。
 その凄惨な場面を観たリントたちは2度と同じことが起きないように、クウガが憎しみに任せてこの形態にフォームチェンジした際にはゴウラムが灰と化す安全装置を組み込み、装着者がそうなりかけた時の警告として上記のビジョンを見せるように施したことが明らかになった。

 仮面ライダーディケイド本編
 光夏海の夢の中で登場。他のライダーたちが全員ディケイドに倒される中、ただ1人起き上がったクウガがアルティメットフォームに変身しディケイドと戦い、拳をぶつけ合った瞬間閃光と共に世界が滅亡する。
 その光景の凄惨さは、「テレまんがヒーローズ」に掲載された藤沢真行氏の漫画版「オールライダー対大ショッカー」で夏海に「やめてください! 二人が戦ったら地球が滅亡します!」とまで言わしめている。
 最終回ではキバーラの力によって瀕死の重傷を負った小野寺ユウスケが変身することになった。

 MOVIE大戦2010
 自分が最後のライダーとなりながらも「世界の破壊者」となった士=ディケイドと激しい戦いを繰り広げる。
 序盤は優勢に戦いを進めるも、ディケイドの騙し討ちに遭い形勢が逆転してしまう。それでもアルティメットゴウラムに変形しディケイドを道連れにしようとしたが失敗、ライダーカードに封印された。
 「ディケイド」本編でユウスケが変身するアルティメットフォームは、いずれもブラックアイである。てれびくんの特典でコンプリートフォームに召喚された時および、「MOVIE大戦2010」で変身完了直後の一瞬のみ、レッドアイとなっていた。

 登場回数
 雄介が終盤までこの姿になるのを拒んでいた為、仮面ライダーシリーズの最終フォームとしては珍しく、本編ではEPISODE48(最終回前)の一話きりしか登場していない。
 しかもその出番も約2分しかない。これは今後のライダー作品の最強フォーム登場話数順の中でも最も遅く、現在も更新されておらずトップを維持している(映画限定や最終回のみの特別フォームは除外)。

 派生形態
 後々に色々と強化形態が登場しており、ある意味で平成二期の「冬劇場版での最強形態更新」の先駆けともなっている。
 その一方で、それら形態が登場しても(特に後述のレッドアイズは)特別性を損なわない扱いをされていることが多い。

 玩具展開
 登場までに予定が紆余曲折で変化した形態でもあり、当初発売された玩具ではゴ・ガドル・バとの対決を再現できるとされていた。
 本放送終了後に発売されたケイブンシャの「仮面ライダークウガ大百科3」初版の紹介によれば「身長・202メートル」という事になっている(仮面ライダーJジャンボフォーメーションの5倍強)。「cm」から「c」が抜けた脱字であるが、時折ネタにされる事がある。

 ゲームでの活躍

バトライド・ウォー
 ディケイドコンプリートフォームがレッドアイのクウガを召喚できる。本編で描かれなかったファイナルアタックライド・クウガは拳から強力な火球を打ち出し、相手を焼き尽くす。平成ライダーでは珍しくライダーパンチが最強技になっている。

ガンバライド
 サポートカードとしては第2弾から登場していたが、プレイヤーキャラクターになったのは最終弾「シャバドゥビ6弾」のみ。原典での登場の少なさを、稼働期間の短さという妙な形で再現されることになった。

仮面ライダーシティウォーズ
 エボルトが擬態した姿としてブラックアイが登場。人格は暴走したIFの五代がベース。アルティメットの力の恐ろしさを身を以て体験しているクウガは1号達と共にこれを撃破しており、エボルトの擬態能力の高さを改めてプレイヤーに見せつけた。

バトルスピリッツ
 コラボブースター【仮面ライダー ~伝説の始まり~】とコラボブースター【仮面ライダー ~Extreme edition~】にて登場。どちらもレッドアイで前者はアルティメットカード、後者はスピリットカード。ルール上同名カードながらカードの種類が異なる珍しい事例。

性能面
 前者は煌臨時に自分/相手問わず系統:究極を持たないスピリット/アルティメットを全て破壊しつつ、仮に生き残ったり後から登場したりしたとしても、BP20000以下であればアタック時効果で破壊できる。
 BP20000以下とはBPインフレを起こしているバトルスピリッツ内でも、ブレイヴなしで上回るスピリットはそこまで多くないため、耐性を持たない限りはほぼ破壊できる。
 同じく収録されたン・ダグバ・ゼバとLv4までは同じBPだがLv5BPは僅かにこちらが上であり、劇中さながらの名勝負を再現できる。

 後者は煌臨条件が厳しいものの、アタック時効果の系統:究極を持たないスピリット/アルティメットの破壊は小回りが利く。
 【煌臨中】のアタック時効果も超自然発火能力の再現からか、(煌臨している状態以外は)無条件でライフダメージを与え、アタックステップ終了も封じる強力な効果を持つ。スピリットカードであるため回復手段を別途用意すれば、エンドカードにもなりやすい。

 備考
 メタ的にもライジングフォームはアルティメットフォームをスムーズに登場させるために後から追加された形態であり、俗に言う「中間フォーム」の先駆けと言える。
 宿敵ダグバとの配色の対比や「同等の存在である」という設定から、「仮面ライダーBLACK」のブラックサンとシャドームーンの関係との類似性を指摘される事もある。

劇中の活躍

 変身のキッカケ
 帰国してから間もなく、九郎ヶ岳遺跡の調査団が行方不明になった事件の現場に出向いたことで一条薫と出会う。長野県九郎ヶ岳遺跡にて回収された発掘物〈アークル〉を見た際、古代で戦うクウガの幻を見る。
 その後、警察が彼の友人、沢渡桜子にアークルの調査を依頼した際に同行。時を同じくして未確認生命体第1号が警察署を襲撃し、再びクウガの幻を見たことでアークルの装着を決意。クウガに変身した。

 マイティフォームへの覚醒
 当初は覚悟が足りなかったためグローイングフォームにしかなれなかった。だが一条との問答の末に最後まで戦い抜く覚悟を固める。
 そして、燃える教会の中で赤のクウガに変身した。以降、古代から蘇った戦士〈クウガ〉『未確認生命体第4(2)号』として未確認生命体〈グロンギ〉と戦う事になる。

 究極の影
 第42号との戦いでは、相手のあまりに残虐なゲゲルに怒りが爆発。この時憎しみによって現れる“黒い四本角のクウガ(アルティメットフォーム)”の幻を見た。この出来事は彼の心に大きな傷を付け、戦った後に笑顔もサムズアップもなかった。
 これ以降、雄介は憎しみに飲まれることを本能的に警戒する。碑文の警告で黒いクウガの存在とその発動条件を知ってからは、戦闘中も怒りや憎しみに注意するようになった。敵の挑発による怒りを抑えたり、OPでは手枷のような演出が加わっている。

 最終決戦
 ガドルとの戦いではアメイジングマイティを発現。その力で撃破するが、ダグバには手も足も出なかった。そこで五代は黒いクウガへの変身を決意。「戦いが終わったら旅に出る」と知人や家族に別れを告げたあと決戦の地に一条と共に向かう。
 もし自分が“黒”に変身してグロンギと同じ存在になったら撃ち殺すよう一条に告げた。黒に変身した雄介は最強の敵ン・ダグバ・ゼバとの最終決戦に挑む。
 吹雪の中、初めて対等に戦える相手との出会いに喜び楽しみ笑いながら戦うダグバ。一方五代は泣き顔を現し戦う。互いに変身も解け、生身のまま殴り合う二人が雪原に倒れた時、一条が雄介の名を叫ぶ。

 最終話
 戦いが終わった後の光景が描かれた。これまでを振り返る者。これからを考える者。皆に笑顔が溢れていたが、そこに五代の姿はない。
 グロンギとの戦いで傷ついた彼はダグバを倒した後、自分の笑顔を取り戻しに、そして他の誰かに笑顔を広げるため、再び海外へ冒険に出ていた。ラストでは青い空の下、異国の子供達と楽しげに戯れる光景が描かれている。

 備考
 五代が最終回で旅立った国はスタッフロールに撮影協力・在キューバ日本大使館やキューバ共和国観光省と記載されていた為、恐らくキューバであると推測される。
 ただし、キューバを含めた中南米の国々ではサムズアップは侮蔑を意味する仕草なので諸氏は現地で絶対にやらないように。

 小説版
 本編から13年後の五代雄介。といっても本人は後半までは登場せず、一条が夢に見た姿は髭を生やして少しワイルドになった姿であった。これは現実のオダギリジョー氏に即したものとなっている。
 後半には黒の2号の暴走、そして再び動き出したグロンギの生き残りの野望を粉砕するべく、封印していたクウガへの変身を遂げる。久しぶりの変身なのにも関わらず、黒の2号(要はアルティメットフォーム)の乱打攻撃を受け続けて耐え抜く。
 また、アメイジングマイティですら苦戦すると言われたグロンギ基本4フォームだけで圧倒した。五代は十数年間アークルの力を使わないことで緩やかに力を封じ込めようとしていたきらいがあり、それを再度目覚めさせてしまったことを一条は深く後悔していた。

 漫画版
 月刊ヒーローズ連載の漫画版では容姿が変更。カラーだと茶髪だが、白黒だと金髪にしか見えない。2000の技は2015の技にランクアップしている他、彼の着ているライダースーツは仮面ライダー1号のコンバーターラングがデザインされた物である。

客演での活躍

 魔宝石の世界
 『仮面ライダーウィザード』第52話ではアギトブレイドと共にライダーリングで召喚され、魔宝石の世界の怪人と交戦。しかし怪人軍団に負けて身柄を拘束される。
 ディケイドとウィザードによって解放されるとアマダム配下の怪人たちを次々蹴散らす。巨大怪人との戦いではディケイドにより勝手にファイナルフォームライドされてクウガゴウラムに変形、ハイドラグーン軍団を次々爆砕していった。
 最終決戦ではライジングアルティメットに変身。上述の要素に加え、第52話はファンから「仮面ライダーディケイド ウィザードの世界編」などと称されている事もあり、この世界のクウガは若干小野寺ユウスケ寄りの演出が為されている。

 平成ジェネレーションズFOREVER
 遺跡に眠る先代クウガがアナザーウォッチ・ライドウォッチ双方のための媒体として使われる。その後『テレビの中の絵空事であるはずの仮面ライダーが実際に現れる』状況になった際、玩具と思しきジクウドライバービルドドライバーをつけた子供達を連れた男性の呼びかけに答える形で登場。
 彼らにサムズアップを見せた後に戦闘に赴いた。アナザーアルティメットクウガ戦では他の平成ライダー達がライダーキックを決めた後、ジオウビルドのキックに合わせて挟み込むようにマイティキックを放ち、撃破した。

備考
 少年達がエグゼイドゴーストを呼び、青年達の前にダブルが現れた事や、子連れ男性の「やっぱり平成ライダーと言ったら!」というセリフを考えると、それぞれを助けたライダーはそれぞれの視聴者の世代に対応していると考えられ、この男性は丁度クウガ世代だったのだろう。

 仮面ライダージオウ
 TV本編では五代の登場はなかったが、召喚の形で度々参戦。EP40ではマイティフォーム、タイタンソード、ペガサスフォーム&ゴウラムを繰り出し、アナザー電王を撃破。
 EP41ではオーマジオウが召喚。グランドジオウの召喚したビルドと戦闘を行った。ジオウのスピンオフ第三弾「RIDER_TIME_ディケイドVSジオウ」では小野寺クウガも登場した。

ゲーム作品

 ガンバライド
 第2弾でマイティフォームとペガサスフォームが共にSRで参戦。第5弾でタイタンフォームがLR、ドラゴンフォームがSRで参戦。第7弾でライジングアルティメット(レッドアイ)、第8弾でライジングアルティメット(ブラックアイ)がそれぞれLRで参戦。
 シャバドゥビ1弾で必殺技がライジングマイティキックのマイティフォームがLRで参戦。必殺技使用時のみライジングマイティに超変身する。シャバドゥビ2弾でライジングマイティがSRで参戦。最終弾となるシャバドゥビ6弾でアルティメットフォームがLRとCPで参戦。

 ガンバライジング
 1弾からグローイングフォーム、マイティフォーム、ドラゴンフォーム、ライジングマイティ、アルティメットフォームが参戦した。ドラゴンフォームはCP、ライジングマイティはCPEXとLR、アルティメットはLREXで収録(いずれもバースト前はマイティフォーム)。1弾目にして高レア4枚、新収録フォームに最終フォームと大盤振る舞いである。
 6弾ではアルティメットフォームがLRで再登場。今回はバースト前からアルティメット。ナイスドライブ5弾ではバースト前ライジングマイティ、バースト後アルティメットという構成のカードがSRで初登場。

ビルド期以降
 ベストマッチ1弾ではバースト前、バースト後共にライジングマイティのカードがLRで登場。バースト必殺技はゴ・バベル・ダを倒した技を元にした演出の「ライジングビートゴウラムアタック」で、ビートゴウラムがシリーズ初登場。
 ライダータイム1弾ではアメイジングマイティが新レアリティGLRでシリーズ初参戦。ライダータイム4弾ではライジングタイタンがLRでシリーズ初参戦。クウガ初のメモリアルフィニッシュとして「ダブルライジングカラミティタイタン」をバースト必殺技に持つ。
 バーストライズ1弾ではライジングペガサスがLRでシリーズ初参戦。必殺技は「ライジングブラストペガサス」。

 ライダータイム5弾では仮面ライダーディケイド10周年記念のキャンペーンカードでディケイド版の小野寺クウガがライジングアルティメットで「仮面ライダークウガ ライジングアルティメット(小野寺)」として参戦。村井良大氏による本人ボイスも収録された。
 ライダータイム6弾では小野寺クウガのマイティフォームが「仮面ライダークウガ マイティフォーム(小野寺)」として参戦した。

 バトライド・ウォーシリーズ
 初代より五代雄介verが参戦(声優は代役)。原作と同じく四つのフォームを切り替えながら戦うスタイル。攻撃ボタン長押しでタメ攻撃を繰り出せる。
 敵に当て続けることでそれぞれのフォームがライジング状態へ強化される。超必殺技でアルティメットフォームへ変身する。
 シリーズ第3作『創生』より小野寺ユウスケverがプレイアブルキャラとして参戦。基本性能は変わらないが、各形態でのライジングフォームが無い。
 マイティフォームでタメ攻撃を当て続けることでアルティメットフォーム(ダークアイ)へと変身し、さらに超必殺技でライジングアルティメットへと変身する。

 ライダージェネレーション
 1作目から参戦。1作目のライダーアビリティは「サムズアップ」。敵を倒した時に使うと小アイテムを入手出来る。
 2のライダーアビリティは「ライジングパワー」。ライジングマイティにチェンジする。通常はある程度戦わないとゲージが溜まらないが、雷や電撃を受けると即使用可能になる。

 シティウォーズ
 リリース時から登場。必殺技は強化マイティキック。技はマイティキックとマイティパンチが登場。その後、BCとして、ライジングマイティが登場。必殺技はライジングマイティキック。
 後にアルティメットフォームが登場。最初に実装された必殺技はパイロキネシス。第2弾として、アルティメットキック、第3弾としてアルティメットパンチも登場。リリース時から登場していたライダーであるために、攻撃コンボが遅く、扱いづらかった。
 しかし、登場している全フォームに上方修正が入り、格段に使いやすくなった。ストーリーではゼロワンと共に登場。テキストのみだが、一条さんのことを思い出すセリフもある。
 また、エボルトが自らの遺伝子を使用し、アルティメットフォーム ブラックアイの擬態を生成。無言で仮面ライダーたちに立ちはだかる。
 ゼロワンの「みんなを笑顔にする夢」が「みんなに笑顔にいて欲しい」という自分の願いと重なったのか、彼の背中を押すシーンがある。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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