今回解説する仮面ライダーは龍玄です。
「この幸せが守れるなら、僕はどんな裏切りだってできる」
【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
- 呉島光実
- 概要
- 性格
- 描写
- ビートライダーズ
- 社会身分
- 家族関係
- 仮面ライダー龍玄
- 概要
- 外見
- 戦闘能力
- 装備
- ★ロックシード
- 戦極ドライバー
- ローズアタッカー
- 必殺技(全形態共通)
- アームズ一覧
- ブドウアームズ
- スペック
- 概要
- 外見
- ブドウ龍砲
- 必殺技
- キウイアームズ
- スペック
- 概要
- 外見
- 戦闘能力
- キウイ撃輪
- 活躍
- 必殺技
- 龍玄・黄泉 ヨモツヘグリアームズ
- スペック
- 概要
- 外見
- 性能
- 欠点
- 元ネタ
- 必殺技
- Wアームズ
- スペック
- 概要
- ジンバードラゴンフルーツアームズ
- 概要
- 活躍
- ブドウアームズ
- 仮面ライダー斬月・偽
- スペック
- 外見
- 概要
- 創世弓ソニックアロー
- 戦闘能力
- 必殺技
- 劇中の活躍
- 変身のキッカケ
- インベス出現
- 兄の正体
- ユグドラシル下での活動
- オーバーロードへの寝返り
- 貴虎消息不明
- ヨモツヘグリの力
- 末路
- 最終話
- MOVIE大戦フルスロットル
- 鎧武外伝
- 仮面ライダー斬月/バロン
- 仮面ライダーデューク/ナックル
- 備考
【最終回】
呉島光実
『仮面ライダー鎧武』の登場人物。仮面ライダー龍玄の変身者。名前の読みはくれしまみつざね。16歳。演者は高杉真宙。
概要
沢芽市のビートライダーズ、チーム鎧武の一員。チーム内で『ミッチ』の愛称で呼ばれている白皙の美少年。丁寧な言葉遣いや端正な立ち居振る舞い。
実は街の支配者とも言える巨大企業ユグドラシルコーポレーションの枢軸を担う名門・呉島家の御曹司であり、豪邸に住んでいる。呉島貴虎は実兄にあたる。チームには素性を隠して参加している。下校するとチームの衣装に着替え、話し方も砕けたものになる。
性格
温厚で優しい。したたかな面も持ち合わせており、冷静かつ慎重に作戦を立てる。内心の根底では、自分以外の誰も信頼しない。貴虎ですら自身への甘さを利用しようとするなど、彼を家族として本当に大切に思っているのか疑わせる部分がある。
「大切な人が傷つくより、自分が傷ついた方がいい」と言いながらも、自分にとって都合の悪いことやどうしようもない事からは逃避しようとする。
描写
高司舞には密かに思いを寄せているような描写が見受けられる。自らの無力さを嫌という程自覚してきた経緯から、自分以外の他者の価値観を認めない。権力欲や支配欲が極めて強い。こうした自己中心的内面は、話が進むにつれ徐々に強まっていった。
第35話での紘汰との会話から、自らが押し付けがましく感じていた兄と何ら変わらない現実主義者なことが描かれた。彼自身がその事をまったく自覚しておらず、兄が犯した失敗と合致している。
自らの本性に気付いている者達からは、度々自らの置かれている状況や身の程を忠告に近い形で指摘されたが、それに対し光実は感情任せに逆上するだけであり、頑なに認めようとしなかった。
ビートライダーズ
敷かれたルールに従うだけの窮屈な生活から脱出するため加入。チーム鎧武は光実にとって本当の自分に戻れる場所であり、自由に生きられる自分の居場所だった。
本来ビートライダーズは『社会の負け組の鬱憤晴らし』というパンク・サブカルチャー的な側面を持ち、裕福な階層に対しては排他的・閉鎖的な性格が強い。
光実が自分の出自を打ち明けられないのはそうした背景から、『もし真実を知られたら仲間に嫌われるのではないか』という恐怖が働いているため。
チーム内では副リーダー格の葛葉紘汰の弟分的ポジションであり、彼には子犬のように全幅の信頼を寄せている。紘汰が社会に出てチームを抜けても変わらず、アーマードライダー鎧武として戻ってきたときには心底喜んでいた。
社会身分
ユグドラシル社関連のエリート進学校・私立天樹高等学校に通う学生。クラスでもトップの成績を誇る秀才。だが自分を押さえ込んでいるために学校では無口で冷淡、没交渉な態度を取り、特定の友人はいない。
人物関係
当初は尊敬していた。だが紘汰との諍いで舞に叱責されたのを機に、本格的に紘汰を排除するため行動。紘汰の暗殺を実行に移すが、激怒した戒斗の妨害で失敗する。
兄の貴虎が戦極凌馬達に殺されるのを見殺した上に彼に託されたゲネシスドライバーを悪用、一時協力関係にあったシドを殺されるのをわかっていながら捨て駒にしている。
舞があくまでも紘汰を信じようとする姿勢を見てからは、「紘汰の存在そのものが不幸を撒き散らす」という歪んだ曲解をして、敵意を露わに紘汰に襲いかかる。
レデュエ
オーバーロードであるが手を組む。レデュエの配下であるデュデュオンシュを盾にして自分だけ逃げる等、より独善的な裏切り行為を繰り返す。
いずれはレデュエの寝首をかこうとも目論んでいるが、レデュエからはその本心を最初から見抜かれており、実際は地上世界の知識を得る為に利用されていただけで、信頼を得てはいなかった。その当人からは「意外と間抜け」、「危ない奴」とまで評されている。
家族関係
兄・貴虎と父親がいることが判明しているが、両者とも多忙ゆえ家を空けることが多い。ダンスに夢中になっていることは内緒にしている。表立って波風が立ってこそいないもののあまり良好な関係とは言い難い。
兄・貴虎からは期待をかけられ、自身の進路についてもかなり干渉されている。表面上の態度は従順だが、内心では兄の過剰な期待や干渉を重荷に感じており、距離を置きたがる傾向にある。
備考
演者の高杉氏は、2012年にフジテレビ系列局で放送されたミステリードラマ『高校入試』において、徳山秀典氏と出演。作中の事件の首謀者の1人の正体を、他の誰よりもいち早く掴む という、光実と共通する部分を持った役柄だった。
ファブリーズのCMに出てくる修造ファミリーの彼である。26話で舞にビンタされるシーンだが舞役の志田友美氏は、リハーサル時に高杉氏にビンタを当てないように練習していたが本番ではガチでビンタが当たった。
結果、よりリアリティのあるシーンとなり、その日のロケーションは誰も怪我をすることなく無事に終わったらしい。HYPER HOBBYでの志田氏のインタビューによると、高杉氏は「思いっきりビンタして下さい!」とノリノリだったとか。
仮面ライダー龍玄
「どんな力にだって危険は伴う。分かってます。それでも覚悟の上です。僕はいつも進む道を他人に決められて、ただ流されてばっかりで…そんな自分が嫌で仕方なかった。でも、このベルトを手に入れて初めて自分の意思で選んだ戦いをすることが出来たんです。これは僕にとって、宝物なんですよ」
概要
光実の変身するアーマードライダー。市内のビートライダーズでは3人目のアーマードライダーにあたる(斬月がいるので厳密には4人目)。本編初登場は第4話。第1話の合戦シーンでは北軍の一員で仮面ライダー斬月の副官のように仕えていた。
決め技をドラゴンの息吹に例えたサガラによって「アーマードライダー・龍玄」と命名された。本来の名前の由来はおそらく三国志の劉備玄徳。
外見
スーツ本体の色は緑。モチーフは中華武将。マスクのデザインは丸く大きな複眼など、個性派ぞろいのアーマードライダーの中では最も伝統的な仮面ライダーに近い。
顎を覆うクラッシャー部分は武将の髯を思わせる黒塗りになっている。オリエンタルな意匠を多く含む。武器や身体各部位のパーツもすべて漢字でネーミングされている。
各フォームにおいて頭部には共通名称の部分があり、目は「龍眼」、額の鉱石は「莫耶石」、クラッシャーは「干将牙」と呼ばれる。ライドウェアは黒地のアンダースーツの上から鮮やかなエメラルドグリーンの上着(チャイナ服に似ている)を重ね着している。
初変身
森で斬月から暴行を受けたショックで戦えなくなった紘汰に代わり、インベスゲームが激化する状況からチーム(特に舞さん)を守るために戦う。
後に紘汰=鎧武の臨時復帰によってチーム鎧武は上昇志向こそ希薄なものの実質2人のライダーを擁する強豪チームに成り上がった。
変身ポーズは右手に持ったロックシードを左上に構え「変身」の掛け声と共に起動。両腕で大きく弧を描いた後、右腕を前に突き出しロックシードをドライバーに装着しカッティングブレードをおろす。
戦闘能力
軽装なため身のこなしが素早く小回りが利く。格闘戦よりもブドウアームズを用いた距離をおいての射撃戦を得意とする。空を飛ぶインベスや接近戦用の攻撃手段しか持たないライダーを一方的に攻撃可能な点が有利。
だが懐に飛び込まれると弱く、単体ではやや決定力に欠ける。そのため、近距離戦闘を得意とするライダーとのタッグが理想。
装備
ロックシード
変身に使用した種類は少ないが、一時的に手元にあった錠前は多い。一時所有品のみ記述。
イチゴロックシード
シリアルナンバーはL.S.-06。 クラスはA。チーム・インヴィットの城乃内にインベスゲームで勝利した際ゲットした戦利品。復帰した鎧武に譲渡。
スイカロックシード
シリアルナンバーはL.S.-10。クラスはA。兄のトランクからくすねたもの(中身を確認していた時に貴虎が来たので戻し損ねたようにも見えるが)。鎧武に譲渡した。
ヒマワリロックシード
シリアルナンバーはL.S.ー00。クラスはD。インベスを召喚する際に使用。敵の行動の妨害、及び撤退する時に使用した。
サクラハリケーンロックシード
シリアルナンバーはL.V.-01。鎧武から一時的に借りて使用。『MOVIE大合戦』でも御神木からもいだ実からこのロックシードを手に入れた。
戦極ドライバー
本作の仮面ライダーが変身に使用するベルト。戦極凌馬が開発した。光実の所有するドライバーは初期型で、帯の色はイエロー。本来ユグドラシル社の重鎮たる呉島一族出身の者に渡せる代物ではない。
だが、光実がシドに精一杯のブラフを仕掛け、『忘れ物』という形でゲット。彼にとっては自分の居場所となけなしの自由を守る力を与えてくれる『宝物』となった。
スタンバイ音声は中華風系列の『ハイィーーーッ!』。待機中は銅鑼と二胡(アルフー)が織り成すコテコテのチャイニーズサウンドが響く。
初めて装着した際にはバックル左側のプレート「ライダーインジケータ」に龍玄の横顔が描かれる。使用者認証機能により最初に装着した者しか使うことができない。
変身中にブレードを再び倒すことで、倒す回数に応じて(1回)「スカッシュ」(2回)「オーレ」(3回)「スパーキング」の3段階の必殺技が発動する。
変身
バックル中央の格納ベイ『ドライブベイ』にロックシードをセット。パワーの放出に耐えるだけの強度を持つ。ロックシードと戦極ドライバーの間でエネルギーのやり取りを行う接続用コネクター。
アーム部『ロックオンアーム』でロックシードを固定。力を解放する際に、パワーの暴走を防ぐ。ブレード状のスイッチ『カッティングブレード』を降ろすことで、セットしたロックシードがオープン。力を解放して効果を発揮。変身が実行される。
ベルト部
ベルト部『フォールディングバンド』でドライバーを保持。普段はドライバーのバックル部分に折り畳まれて収納されているが、装着者の体型に合わせて自動的に伸縮する。
収納用ブロック『バンドシェルター』がバンドを格納。上部には装着を解除するための「リフトオフスイッチ」が設けられている。
装着した人物の生体データ登録と認証を行うセンサーユニット『パーミッションユニット』は最初に装着した人物の生体情報が自動的に登録されるため、登録外の人物が装着しても変身出来ない。
本来の役割
ヘルヘイムの環境下で人類が生き残るための生命維持装置。食すとインベスに変貌してしまう有害なヘルヘイムの果実をロックシードに変え、ドライバーにセットする事で栄養分を無害な形で取り込める。
装着者がヘルヘイムの果実を手に取ると、果実のエネルギー量に応じたグレードのロックシードに自動的に組成変換する。これにより果実が入手できる環境においては、戦闘と並行して新たなロックシードを入手可能。
だが実はゲネシスドライバーを開発する為のいわばプロトタイプであること、凌馬自身にとってヘルヘイムでの人類生存は建て前でしかなく、自身の開発したドライバーで人間を超えた存在を創り出すためのステップの一段階に過ぎなかった。
ローズアタッカー
スペック
スピード:245.0km/h
ジャンプ力(高さ):154m
ジャンプ力(飛距離):616m
概要
薔薇を模した試作型ロックビークル。バロンのものと同型。ロックシードのシリアルナンバーはL.V.-02。シドを脅して入手した。鎧武の乗るサクラハリケーンと同じオフロード型。
スピードメーターが999を切ると、走行中に空間の裂け目を発生させ、ヘルヘイムの森へと移動することが可能。この時、薔薇の花びらが舞う。
アームズ一覧
「確かにあの人はヒーローだった。でも…もう紘汰さんはいない…だから僕達が、ヒーローにならなきゃいけないんだ!」
ハイィーーーッ! ブドウアームズ 龍!砲!ハッ!ハッ!ハッ!
スペック
身長:206cm
体重:105kg
パンチ力:6.7t
キック力:10.2t
ジャンプ力:ひと跳び28m
走力:100mを5.9秒
概要
戦極ドライバーにブドウロックシードをセットして変身する基本形態。ロックシードのシリアルナンバーはL.S.-09。クラスはA。シドから提供された。ブドウ型の銃口を持つハンドガン「ブドウ龍砲」による遠距離からの射撃を得意とするガンスリンガー。
中距離から遠距離での戦いにおいて真価を発揮し、素早く動き回りながら敵を狙い撃つことが可能。身にまとう装甲は防御力と軽量さのバランスが良く、接近戦ではスピードを活かした格闘技で相手を翻弄する。
外見
鎧と複眼の色は紫で、中華風の甲冑を模している。頭部『招龍面』の後ろに伸びている『龍舌』が特徴。肩部の「武肩甲」や胸部の「武猟甲」といった、円形の装甲板をブドウに見立てて重ねた紫の鎧を身に纏う。
コンパクトな武器や薄い装甲を繋ぎ合わせた鎧の構造上、他のアーマードライダーと比べて間接の稼動域に若干の余裕がある。
ただ、本来房状の果実が生るブドウを自然なデザインに落とし込むのが難しかったためか、オレンジやバナナと比べると果実形態の造形はやや不自然さが目立つ印象。
ブドウ龍砲
ブドウアームズ専用の多銃身ピストル型アームズウェポン。小型ながら高火力を誇る。葡萄状に並んだ六つの銃口『火砲六連』と葡萄の意匠の弾倉ユニット『龍玉弾倉』を備える。
1分当たり最大で6000発分の弾丸を生成しストックできる。龍玄の顔にあるモニターユニット「龍舌」と連動し、弾の速度と発射する弾の数を調整する。緑色のヘタのようなレバー『緑宝撃鉄』を引くことで弾丸をリロード。トリガーの『龍尾鉄』を引いて発射する。
性能
単発型と連発型の2つの発射モードを切り替えが可能。単発型では銃口部にエネルギーを集中させ、高火力の砲撃を放てる。
連発型ではガトリングガンのようにエネルギー弾丸を1秒当たり最大100発を高速連射できる。銃身を後ろにして逆手に持ってトンファー状の打撃武器としても使用。接近戦や多人数相手にも対応できる。
必殺技
ドラゴンショット
カッティングブレードを倒す回数によって、以下のように技が変化する。
ハイィーーッ! ブドウ・スカッシュ!
1回倒して発動。ブドウ龍砲のトリガーを引いてチャージし、龍玉弾倉から生成した房状のエネルギー群を火砲六連の先に集中させ、連続で光弾を発射。
その後、龍の形をした紫の大型エネルギー弾で相手を撃ちぬく。トリガーを引かない場合は、強化された連射攻撃のみとなる。
銃身に黄金の龍の胴体を模したエネルギーが螺旋状に巻かれる。複数の敵に対して1発ずつ命中させるパターンもある。
ハイィーーッ! ブドウ・スパーキング!
3回倒して発動。強化型としてブドウの粒状のエネルギーを発生させた後、長大な龍を模したオーラをブドウ龍砲から放つ。
『MOVIE大戦フルスロットル』の鎧武編にて使用。斬月・真がメガへクスを羽交い締めにした際に放つもさしたるダメージにならなかったが極ロックシードを取り出すことに成功した。
龍玄脚
ハイィーーッ!ブドウ・スカッシュ!
カッティングブレードを1回倒して発動。果物状のエネルギーを纏い、跳び蹴りを叩き込むライダーキック。劇中では第21話でナックルと同時に初使用。第43話にてヨモツヘグリアームズでも使用された。
最終話では仮面ライダー鎧武・極アームズと共に仮面ライダー邪武へ止めを刺した。『MOVIE大戦フルスロットル』では鎧武・極アームズと斬月・真と共にトリプルライダーキックを放ちメガへクスを撃破した。
名称不明
ブドウスパーキング!
カッティングブレードを三回倒して発動。『MOVIE大戦フルスロットル』にて使用。無数のワイヤーで身動きが取れなくなった際に鎧を頭に戻した。
キウイアームズ
ハイィーーーッ! キウイアームズ 撃!輪!セイ!ヤッ!ハッ!
スペック
身長:206cm
体重:100kg
パンチ力:8.4t
キック力:11.8t
ジャンプ力:ひと跳び28m
走力:100mを5.7秒
概要
戦極ドライバーにキウイロックシードをセットして変身する派生形態。ロックシードのシリアルナンバーはL.S.-13。クラスはA。初めてヘルヘイムの森に入った際に獲得した。
接近戦用の派生形態。鎧の展開形式はイチゴアームズに近い。鎧の色はキウイの皮の金褐色と、果肉のライトグリーンのツートンカラー。
外見
複眼の色は黄緑。各部パーツには『急威』と書いて『キウイ』と読ませるネーミングがされており、左右非対称の大きな円盤状の肩当ては「急威大袖」。
厚い湾曲した胸部装甲「急威甲」で相手の攻撃を受け流す頭部は「急威面」と呼ばれ、頭頂部のセンサー「龍角」や、輪切りにしたキウイを孔雀の拡げた羽に見立てたような側頭部の飾り「緑鳴」が特徴。複眼は見ようによっては単眼にも見える。
戦闘能力
両手に持った乾坤圏『キウイ撃輪』を振るい、器械武術を思わせるカンフー戦法で戦う。中近距離戦を得意とする。
広範囲を切り払うような動作が多いため、一対多数の乱戦で真価を発揮する。遠・近両方に対応できるアームズを手に入れたことで総合的な戦闘力も大幅にアップした。
キウイ撃輪
キウイアームズ専用の円盤カッター状アームズウェポン。両手に装備される円形の切断武器。名称は龍の『逆鱗』から。中国武術における佐助器械のひとつ『圏』を大型化したようなシルエット。
中央にある安定板の『風車環』は輪切りにスライスされたキウイの果実を模している。持ち手『黒龍骨』を除く全周囲に湾曲した鋭利な刃『円撃刃』の斬撃はライダーのスーツを除く地球上のあらゆる物質を裁断する。
両手に持ち、円運動を描くように流麗な動作で周囲を斬り裂く他、シンバルのように左右から叩きつけたり、回転を加えながら投擲すれば、離れた位置にいる敵集団を一掃可能。敵の攻撃を防ぐ盾にもなる。
活躍
事実上の初登場は第10話の放送前日に公開された『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』。本編での登場回数も10話、11話の2回。しかし本編では同時期に登場したバロン・マンゴーアームズより出番が少なく長らく出番がなかった。
2回とも出番が非常に短く本編では不遇。『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』とプロローグの『春休み合体スペシャル』で久々に変身。鎧武がメインの映画作品では皆勤賞で小説版でも活躍を見せている。
必殺技
スピニングフープ
ハイィーーッ! キウイ・オーレ!
カッティングブレードを2回倒して発動。キウイ撃輪を振るい、キウイを模したエネルギーの刃を飛ばし敵を切り裂く。『仮面ライダー大戦』にて使用した。
ガンバライジング限定技の『キウイ二双龍』はキウイ撃輪を使った回転斬り。『キウイ飛龍乱舞』はキウイ撃輪を投擲した後に掌底突きで敵を怯ませ、戻ってきたキウイ撃輪をキャッチし、トドメの舞を浴びせる。
龍玄・黄泉 ヨモツヘグリアームズ
「舞さんだけは何としても守り抜いてみせる。そのためなら僕の命なんか… 」
ハイィーーーッ! ヨモツヘグリアームズ 冥・界! 黄泉・黄泉・黄泉!
「自分の命だからって…惜しむものかぁ!!」
スペック
身長:206cm
体重:96kg
パンチ力:17.5t
キック力:22.8t
ジャンプ力:ひと跳び35m
走力:100mを5.0秒
概要
戦極ドライバーにヨモツヘグリロックシードをセットして変身する最強形態。緑色の龍玄のフェイスプレートは赤い龍玄・黄泉のものに変化するため、厳密には龍玄とは別の存在。
ロックシードのシリアルナンバーはL.S.-YOMI。戦極凌馬が独自に開発していたが、あまりにも危険すぎて封印されていた。Vシネマ「鎧武外伝」斬月編にて凌馬より、禁断のリンゴロックシードと同じく失敗作とされている。
光実が紘汰と決着を付けようと凌馬から受け取った。変身時のアームズは従来のようなジッパー式のクラックではなく、頭上に発生した赤黒い暗雲から召喚される。
外見
基本カラーが鮮やかなエメラルドグリーンから臙脂色に変化。、腐った果実のように紅黒く染まったボディ。
龍玄が使用したキウイアームズの兜とブドウアームズとの鎧が合わさっている。前掛けはボロボロになっている。複眼はより単眼を思わせる色へと変化しているなど、怪物然とした禍々しい不気味さを醸し出している。
戦闘能力
アンダースーツが『ヨモツライドウェア』に強化。胸部の『ヨモツラング』や肩部の『ヨモツオオヨロイ』で装着者の生命力をパワーへと変換し高い身体能力を発揮する。
カタログスペックは極アームズの全能力を上回っており、アーマードライダー達の中でも最強クラスのスペックを誇る。特殊能力を考慮しても、極アームズと対等に渡り合うほどの戦闘力を発揮する。
ブドウ龍砲やキウイ撃輪といった龍玄のアームズウェポンに加えて、オーバーロードの武器であるシンムグルンの斧やレデュエの戟も扱える。カチドキアームズを圧倒するだけの凄まじい戦闘力を発揮する。
欠点
強さの秘密は装着者の生命力を吸い取りパワーに変えているため。変身しているだけで装着者は苦しみ続け、最終的には死に至るハイリスクハイリターンな形態である。
光実も身体への激しい負担から悶え苦しみながら戦っており、到底実戦には使えない代物である。そういった危険性からか、凌馬も当初はこのロックシードを封印していた。劇中で鎧武と互角に戦えたのは、紘汰が光実と戦う事を躊躇っていた事が大きい。
そういう意味では鎧武の極アームズと対極をなす存在とも言えるが、第43話で捨て身の戦法を取った紘太によってヨモツヘグリロックシードを破壊された。
元ネタ
「ヨモツヘグリ(黄泉戸喫、若しくはヨモツヘグイ)」とは記紀神話に登場する死者の国「黄泉比良坂」にある食べ物、もしくはそれを食すこと。それを食べると二度と黄泉から出られなくなると伝えられている。
ギリシャ神話でも、冥王ハデスが見初めた乙女ヘカテーや大地の女神の娘ペルセポネにイチジクやザクロの実を食べさせて間接的な冥界の住人にしている。ちなみにハデスは日本語では「黄泉」と訳される事もあり、共に「シェオル」というヘブライ語を原語に持つ。
錠前のデザインがブドウなのは、おそらく日本神話におけるイザナギの冥界下りの項にて、現世に逃げ帰る際に追ってきたヨモツシコメを足止めすべく、彼が道中山ブドウの木やタケノコを生やした、という記述に由来している。
必殺技
ハイィーーッ! ヨモツヘグリ・スカッシュ!
以下の技をカッティングブレードを1回倒して発動した。
ドラゴンショット
ブドウ龍砲の連射力を上げる。チャージする必要はない。
斬撃(名称不明)
レデュエの戟に紫色のブドウ型オーラを纏わせて、敵を切り裂いたり刺し貫く。鎧武・極アームズを貫いた。奇しくも彼が刺した場所はブドウが描かれた部分であった。
ガンバライジング限定技『ネザーライフエンド』は戟で敵を切り裂いた後にブドウ龍砲の乱射を浴びせて敵を倒すという、上記二つの技を組み合わせている。
龍玄脚
臙脂色のブドウ型オーラを纏ったジャンプキックを放つ。
ゲーム作品
ガンバライジングでは6弾に敵キャラクターとして、ガンバロード内の戦国ロードを6ステージクリアすると登場。カミキリインベス2体を従え、オーバーロードたちの強力なパワーを使って襲いかかって来る。
ナイスドライブ1弾にてSR枠で収録。これまでの龍玄とはまるで違った野獣のようなスタイルで戦う。又、劇中を再現したのかバトル中や必殺技の後などで苦しむ姿も見られる。
ナイスドライブ2弾でR落ち。バッチリカイガン3弾にてSRに再昇格。バーストアビは必殺を発動する度にコウゲキ、ひっさつが+1000されていく反面、体力が削られていく。
Wアームズ
ハイィーーーッ! ダブルアームズ! サイクロン! ジョーカー! ハッ!ハッ!ハッ!
「さぁ、お前らの罪を数えろ…なんてね」
スペック
身長:203cm
体重:96kg
パンチ力:8.5t
キック力:11.8t
ジャンプ力:ひと跳び30m
走力:100mを5.4秒
概要
戦極ドライバーにWロックシードを装填して変身する姿。『戦国MOVIE大合戦』限定の特別形態。ロックシードは武神鎧武との決戦時に謎の少女から提供されたロックシードと、斬月から提供された武神Wの形見のジョーカーメモリがそれぞれ反応して生まれた。
映画と本編の時系列が不明なのでテレビ本編でも持っているのかは不明。色調は後頭部、胸部はサイクロンジョーカー準拠。複眼は原典の赤色ではなく右目が緑、左目が紫の2色になっている。また肩部にはサイクロンとジョーカーのシンボルマークが描かれている。
戦闘能力
仮面ライダーWの能力を使うことができる。これまでの武器に頼った形態から一転、軽快な格闘戦で敵を追い詰める。狙撃戦が得意な龍玄はトリガーマグナムを使用した。
蓮華座武神鎧武から生み出された怪人群を倒した後、仮面ライダービーストハイパー、アーマードライダーバロン オーズアームズ、アーマードライダー斬月 フォーゼアームズと共に必殺キックを放ち、ウツボカズラ怪人を撃破した。
必殺技
『トリガーフルバースト』はオリジナル同様トリガーメモリをマキシマムドライブさせ発動する。『ジョーカーエクストリーム』はオリジナル同様体が縦半分に分かれて時間差で両足蹴りを叩き込む。
ジンバードラゴンフルーツアームズ
ミックス! ブドウアームズ! 龍!砲!ハッ!ハッ!ハッ! ジンバードラゴンフルーツ!ハハーッ!
概要
『小説 仮面ライダー鎧武』で登場した強化フォーム。何気に純粋な龍玄の強化形態としては初。イラストが存在しないため厳密な姿は不明。英雄を胸に秘めて戦うその姿は“烈風まといし双龍(ダブルドラゴン)”と称される。
「HEROSAGA」では解釈の一つとして中華鎧と陣羽織の折衷になっており、ソニックアローが青龍偃月刀をイメージした形状に変化しているなど、ドラゴンフルーツの要素が前面に押し出されている。
活躍
供界が差し向けた仮面ライダーデュークからドライバーとドラゴンフルーツエナジーロックシードを奪い取った光実が変身。
斬月・ジンバーメロンアームズと・ナックル・ジンバーマロンアームズとの同時必殺技で、仮面ライダーセイヴァー・ゴールデンアームズを一度は撃破した。必殺技(である『ソニックアロー』から放たれるエネルギーの矢は二頭の龍の姿をしているとされる。
しかしかつてオーバーロードの科学者が生み出したコウガネと同じく世界そのもの=人工的に生み出された黄金の果実そのものとなっていた供界は未だに滅びてはおらず、5人の英雄たちは日常を取り戻すために供界と無限螺旋の如き戦いを展開していくこととなる。
仮面ライダー斬月・真
「黙ってろよ…クズ」
ソーダァ…メロン・エナジーアームズ
スペック
身長:206cm
体重:109kg
パンチ力:14.3t
キック力:18.2t
ジャンプ力:ひと跳び24m
走力:100mを6.1秒
概要
元は貴虎が所持していたゲネシスドライバーとメロンエナジーロックシードを使って光実が変身した姿。視聴者からは斬月・偽と呼ばれ、公式は「偽りの斬月」と称していた。由来は「真」の逆から。
紘汰は正体に気付かず、貴虎が急に襲ってくるようになったと思い混乱していたが、貴虎を慕う戦闘のプロである凰蓮には「エレガンスが欠けてる」と偽物だとバレる。
その後もゲネシスドライバーの性能と貴虎の姿を使うため使用。しかし舞があくまでも紘汰を信じる姿勢を見せたことで、紘汰に自身の本性を明かして彼を亡き者にするべく襲い掛かったことで、貴虎ではないことが明かされる。
外見
姿は貴虎の変身した際と変わらない。赤肉の夕張メロンをイメージしたデザインで純白のゲネティックライドウェアに緑の装甲。ストローのようなパイプ型のモールドが目立つ。
『創世弓ソニックアロー』を取り回しやすくするため、胸部の装甲「バリロンエナジーラング」や肩アーマーの形状は左右非対称で、弓道着を思わせるデザインとなっている。
ステアリングアイ(複眼)や右肩の装甲「バリロンエナジースリーブ」の半透明パーツには水滴や気泡を思わせる不規則な模様が閉じ込められている。
偽装工作
龍玄変身時よりも紘汰への容赦がなくなっている。首を鷲掴みにする、コンベアの上を引きずるなど。初変身の際には貴虎と逆の左手でソニックアローを引いていたが、後話では少々ぎこちないながらも右手で弓を引いている。
だが、第31話にて仮面ライダーシグルドと共闘してレデュエと交戦した時には左手に戻っており、身体が偽物に徹しきれていない。
強さ
当初は光実が積極的に戦うよりも策をもって敵を潰すタイプである為か、戦闘技術は貴虎以下。動きも明らかに雑になっている。鎧武ジンバーレモンやバロンレモンエナジーアームズにはかなり苦戦しており、鎧武やバロンには返り討ちになっている事が多い。
貴虎との兄弟対決を征した後の38話で吹っ切れる。貴虎同様極めて高い戦闘能力を発揮するようになる。鎧武極アームズとバロンレモンエナジーアームズを相手に圧倒。わざと見逃すほどの余裕を見せるなど戦闘能力が飛躍的に向上した。
装備
ゲネシスドライバー
戦極ドライバーの運用試験から得たアーマードライダー達の戦闘データに基づき、ユグドラシル・コーポレーションの戦極凌馬が完成させた新型ベルト。ベースカラーは赤。モチーフは恐らく果物ジューサー。
第43話にて凌馬が発動したキルプロセスプログラムによってゲネシスドライバーが破壊されたことで、変身が不可能となった。
変身
エナジーロックシードをバックルの中央部「ゲネシスコア」にセットし、右部のグリップ「シーボルコンプレッサー」で絞ることでロックシードのエネルギーを開放。
抽出された液状のエネルギーがストロー状のバスキュラーダストを通り、バックル下部のシリンダー「コンセントレイトポッド」内に溶液が溜まり変身が完了する。変身後再びレバーを押し込むと「○○スカッシュ」、2回押し込むと「○○スパーキング」が発動する。
性能
従来のアーマードライダーを大きく上回る戦闘能力を発揮できる。使用者の危険度は戦極ドライバーの2倍。だが劇中で変身者が負担などに苦しめられる描写はなかった。
ドライバー自体の堅牢性も向上。同じ新世代型アーマードライダーの集中攻撃を受けても傷一つつかない。初期型の戦極ドライバーと違いイニシャライズ機能はない。ベルトとエナジーロックシードを入手すれば本来の所有者以外の人物も変身が可能。
創世弓ソニックアロー
新世代アーマードライダー共通の弓矢型の遠近両用武器。外見はアーチェリーのリカーブボウに近い。両端に付いた鋭いクリアブルーの刃『アークリム』で接近戦を仕掛ける。
刃にエネルギーをチャージして斬撃を放つことも可能。エナジーロックシードをエナジードライブベイにセットすることで必殺技が発動する。
射撃
エナジーロックシードをエネルギー源としており、供給可能である限り無限に矢として撃ちだせる。レーザーポインタ『エイミングスコープ』で標的を確認。
トリガーの『ノッキングドローワー』を引いて弦の部分の『ソニックストリング』を伸ばし、アローレストからエネルギーの矢を放ち射抜く。
エネルギー矢はホーミング機能を持たせた曲射など多機能な射ち分けが可能。射撃を頭上に放つと矢が果実型のエネルギーとなり、そこからエネルギーの矢が放射状に放たれ複数の標的に同時に攻撃を当てることもできる。
必殺技
ソニックボレー
ロックオン! メロンエナジー!
ソニックアローにメロンエナジーロックシードをセットして発動。標的を確認し、強化されたエネルギーの矢を相手に放ち相手を消滅させる。
斬撃(名称不明)
ロックオン! メロンエナジー!
ソニックアローにメロンエナジーロックシードをセット、またはシーボルコンプレッサーを1回絞って発動。ソニックアローのアークリムにメロン色のエネルギーを溜め、直接相手を切り裂くか、強力な斬撃の衝撃波を相手に放つ。
ガンバライジング
仮面ライダー斬月・真 メロンエナジーアームズ(光実)として5弾より参戦。シリーズ初の変身者違いカードで、必殺技も貴虎版とは異なる。
ミスなのか仕様なのかは不明だが、チームボーナスやアビリティ条件などは斬月(斬月・真)扱いで、相性値だけは龍玄扱いとなっている。なお貴虎の仮面ライダー斬月・真とデッキを組む事は不可能。
劇中の活躍
自由を守る力
ライダーとなった紘汰は、バロンとの決闘でヘルヘイムの森に赴く。そこで斬月に敗れて戦意を喪失する。チームを守るため光実はアーマードライダーになることを決意。
交渉の末、シドからドライバーと錠前を入手する。その際自身の将来の地位を交渉材料に使う等したたかな一面を見せた。
自分の進む道をすべて家族に決められた人生を送っていたことから、自身の選択でライダーになったことを誇りに思う。だがそれはシドの手の上であった。龍玄になって以降は、チーム鎧武の実質上のリーダーになる。
インベス出現
第6話で兄・貴虎が自宅に持ち帰っていた戦極ドライバー一式を目撃。不審に思う。成り行きでスイカロックシードを持ちだし、紘汰に渡してスイカアームズに変身させる。
インベスゲームは全国放映のため知られ、盗品だとシドに難癖をつけられる。しかし兄が自分に甘いのを計算に入れた発言でシドを黙らせ「末恐ろしいガキだ」と言われた。
後日、権力を利用してシドから空間転移システムを獲得。森に入り込んだ舞を助けるために訪れ、紘汰と合流する。自然発生した裂け目からインベスが現実世界に出現するようになると、チーム鎧武の参謀として駆除に励む。水を得た魚のごとくその智謀を発揮する。
兄の正体
第9話で兄がライダーと疑う。地下道に開いたヘルへイムの森の入り口付近の植物を焼却するために現れた斬月のベルトから。その行動に不審を抱き始め、第10話で紘汰と共同しアーマードライダー達に新たな「ゲーム」を提案。ヘルへイムの森や兄の真実を探る。
アーマードライダー全員を巻き込んだ囮作戦を実行。第11話、龍玄の姿で森にいるところを斬月に襲われる。だが斬月が連絡を受け戦いを中断したため正体は兄にはバレず。
かかってきたユグドラシル社員からの通信に「呉島だ」と応答していたのを目撃して斬月が兄であることを確信する。
ユグドラシル脱走
第14話では秘密を探ろうと兄の車に潜り込みユグドラシルタワーに潜入。兄が会議室に点けっぱなしにしていた端末を見て、ヘルへイムの森の果実の秘密、角居裕也がヘルヘイムの果実を摂取してインベスと化し、何も知らない紘汰に倒されていたことを知った。
ユグドラシルの計画を知ってからは、紘汰に変身を控えるよう伝える。第15話では捕まった紘汰と戒斗を助けるため、ユグドラシルのさらに奥へ侵入。DJサガラの暗躍も手伝い、2人を救出。途中、裕也の末路を写した映像を慌てて消し、紘汰を真相から遠ざけた。
この際、センサーに引っ掛かり脱走がばれて追われる。監視カメラの映像を貴虎が見たことで、自身が龍玄とバレた。
秘密の雁字搦め
第16話では兄のPCにあった映像データを盗み出す。それを世間に公表しようと考える。だが貴虎より、ヘルへイムの森が世界を侵蝕しようとしていることを明かされる。
パニックが起きることを危惧した光実は「これは公表できない」と翻意し、以降ユグドラシルの一員として迎え入れられて協力。ヘルヘイムの森への対処に専念することになった。
第17話では兄の指令に基づき、紘汰から戦極ドライバーを奪おうと計画。自身は背後に隠れて、凰蓮と城乃内に葛葉晶を人質に取らせ、紘汰に脅迫。
だがブラーボが自身の指令に背いたあげく敗北。湊耀子から「自らの手で友人を討つように」と諭され、マリカと鎧武との戦いでは迷った挙げ句マリカの方を撃つ。
しかしそれは耀子の動向から背後の凌馬の意図を見抜いた上での行動であった。凌馬と交渉し「紘汰を当面観察対象とする」意向の彼の計画に共同する。その意図は「紘汰や舞と過ごす時間を守るためならどんな手も辞さない」という決意故だった。
ユグドラシル下での活動
ユグドラシルの一員として動きながら内通者の名目でビートライダーズ側にも残留。ユグドラシルと対立した紘汰を、衝突せず関わるべきでもないと説得する。
第19話では紘汰達から裕也の末路を隠すため、貴虎に告げ口して彼らを妨害。第20話で貴虎が紘汰に秘密を暴露。紘汰が戦意喪失する。余計な事を吹き込んだとして第21話で貴虎を咎めている。
第23話では裕也の末路を知った紘汰に「黙っていたのは、紘汰が思い悩む姿を見たくなかったから」「舞にもこのことは教えるべきではない」と荒い口調で発言。
だが紘汰は再起してスカラーシステムを破壊。これには「どうして貴方は素直に僕に従ってくれないんです」と黒い言動を見せる。この時、正体不明のカチドキアームズを与え、紘汰を焚きつけた何者かの正体を探るよう、凌馬から指令を受けている。
紘汰との決別
第26話、舞に一連の秘密を明かした紘汰に怒る。口論の末、紘汰の身を切る想いで真実を明かした気持ちを理解しようとしない事に激怒した舞からは頬に平手打ちをされた。
これで完全に紘汰と反目。本格的に紘汰の排除を目論み、様々な人物達に対し裏切り行為を繰り返していく。戒斗と対峙し変身途中であった紘汰を暗殺すべく、背後から狙撃する。
だが第27話では、その場に居合わせた駆紋戒斗を怒らせ、追い払われる。裏切りや卑怯な戦法を激しく嫌う戒斗は後に「貴様はこの手で始末する」、「貴様は敵だ」、「貴様のような卑劣なだけな弱者を俺は決して認めない!!」と吐き捨てている。
斬月・偽
第28話ではシドらに裏切られて殺される寸前の貴虎を目撃。動揺して涙を浮かべるが見殺す。凌馬らの元についた。貴虎のゲネシスドライバーとメロンエナジーロックシードを回収。それらを使って斬月・真に変身。
兄のふりをして紘汰を襲撃したが、腹を括って反撃した彼には勝てず撤退。第29話ではユグドラシルをも裏切ったシドの提案も、紘汰を倒すために敢えて乗る。第31話ではシドがレデュエの甘言に乗るのを罠と気づいていながら止めず、シドを見殺す。
居場所の喪失
レデュエと共に行動。第33話では「彼らが支配した人類を管理する役割を担う」という条件を、紘汰抹殺のために協力関係を結ぶ。斬月・真の姿で紘汰に襲いかかる。だが中身が貴虎ではないことを、凰蓮に看破された。デュデュオンシュを盾にして逃走する。
第34話で紘汰達に合流。耀子に「協力するなら知恵の実をあげてもいい」と提案。レデュエの寝首をかくことも考えていた。しかし「王」の出現が望みの彼女には「知恵の実そのものに興味はないし、光実はそれを手に入れる器でもない」と拒絶された。
また、現実の見えていない皮算用ぶりから「お坊ちゃん」呼ばわりされ「君の居場所なんてとっくになくなってる」と罵倒されると逆上する。
インベスごと焼き払うため、アメリカ政府が戦略兵器ミサイルを沢芽市に放つ。ロシュオは知恵の実の力を使ってミサイルを送り返す。オーバーロードの圧倒的な実力を見せつけられた光実は敗北を悟り、オーバーロード側に寝返る事を決めた。
第35話以降は自分にとって都合のいい「居場所」を作るため行動。拉致した人間から生命力を取り出し、オーバーロードの王妃を復活させるというロシュオの計画に加担する。
人類の管理に本腰を入れると、まずはインベスに囚われたチーム鎧武の仲間達を安全圏に保護。続いて舞を迎え入れようとする。
しかし、オーバーロードとの取引を信じられず、逆に「紘汰達と共にインベスを倒して、元の世界を取り戻す」という希望を信じて戦うと宣言した舞は、彼の提案を拒絶。
このとき光実は舞と自分とを隔てている壁の正体が『希望』であると認識。「なぁんだ、そんな脆いもの簡単に壊せるじゃん」と静かに舞の発現を全否定した。
斬月VS斬月
舞に無謀な希望を抱かせた紘汰を、希望という名のたちの悪い病気の病原菌を振りまく厄介な存在と認識。紘汰の目の前で本性を曝け出して斬月・真に変身。これまで積もりに積もった怨み憎しみを込めて襲い掛かる。
「本物の貴虎はどうしたのか?」と問い質された際は、「死んだよ!…アンタの病気が移ったせいでね!!」と発言し、容赦なく斬り掛かる。突然の出来事に驚きを隠せない紘汰は「光実!!」と彼を本名で呼び掛ける。
戦うことになった両者だが、そこに生きていた貴虎が乱入。光実を制止しようとする。しかし「まだ今でも戦ってる僕の邪魔をするなよ!」と怒りをぶつける。
光実を止めるため、貴虎は一騎討ちを申し出る。光実は苦戦するものの、貴虎の迷いの隙を突いて勝利。彼を海へと叩き落とした。
幻影と狂気
決定的な一線を越えた光実は、本当の意味で後戻りのできない場所へ転がり落ちる。ひどく精神をかき乱された光実はこれが切欠で、貴虎の幻影が見えるようになる。幻影は彼自身の罪悪感や良心が生んだもの。本人も心の奥底では自分は間違っていると自覚していた。
貴虎と戦う前に、レデュエに家族のことを聞いて「家族を裏切って殺した」ことを打ち明けられた時には、動揺したような素振りを見せていた。
第38話でそれを振り切るため、舞を無理やり拉致しようとする。同行していたペコを「クズ」となじり、シンムグルンに彼を嬲らせる。
「一緒に来てください」と連呼するばかりで舞自身の意思を完全に無視してユグドラシルタワーに連れ出す。舞を守るためロシュオに身元を託す。ロシュオは決意を固めた舞に黄金の果実を埋め込んだ。
捨て去る覚醒
追いかけて来た紘汰を半ば自棄糞気味に、終始狂ったように笑いながら攻撃。レデュエから「壊れてしまった」と誤解される程に、常軌を逸したものだった。戦いの中で、貴虎の幻影を振り切った彼は壁を越えたことにより覚醒。
戻らない覚悟を固めた光実は、貴虎のそれに勝るとも劣らない、危険な力を身につけた。第40話では紘汰の後を追う戒斗と交戦。
バロンに対互角以上に立ち回り「どう?これでも僕が弱者だと?」と挑発するも「貴様はもはや強い弱いの問題ではない…ただのバカだ!!」と痛烈な言葉を浴びせられる。
「オーバーロードの手先になって足場を固めたつもりか!? 使い捨ての手駒にされてるんだぞ!」と図星を突かれるも「奴らを利用してるのは僕の方だ!!」と逆上する。
しかし、程なくしてオーバーロードは全滅。光実はかつて関わりのあった者達殆どから見放される状態に陥ってしまった。
ヨモツヘグリの力
第42話では凌馬の導きで舞を無人の病院に連れて行く。サガラの正体を知ったのち、自身が舞のかつての笑顔も忘れるほど目的を見失っていたことを自覚し始める。凌馬に舞を任せ、託されたヨモツヘグリロックシードを手に紘汰を食い止めるため出陣。
何もかも失った自身の最後の希望である舞を守るために、自分の命を捨ててまで紘太をその手で討つことを決意。ヨモツヘグリアームズに変身。副作用に苦しみながらも、紘太とぶつかり合う。
第43話では鎧武・極アームズと激しく戦闘。紘汰に致命傷を負わせるが、捨て身の一撃を受けてヨモツヘグリロックシードを破壊されて変身が解除される。
血を吐き倒れる紘汰にこれまでやったことを許されるも、「許されるわけがないだろ!」と泣き叫ぶ。その直後に紘汰は崩れ落ちる。
冷静に立ち返り、こんな自分でも『許される価値』を見出そうとせめて舞だけでも救おうと立ち上がり、去り際に久しぶりに紘汰を『さん』付けで呼んだ。
末路
病院に帰還。だが黄金の果実と融合した心臓は凌馬によって摘出されており、舞は死亡していた。怒った光実だがゲネシスドライバーをキルプロセスで壊され、ボコボコにされる。
「嘘吐き…卑怯者…そういう悪い子供こそ、本当に悪い大人の格好の餌食になるからさ!」と煽られた。直後、摘出された禁断の果実から出現した精神体の舞に別れを告げられ、完全に心が折れる。その後はひたすら泣きじゃくっていた。
戦極ドライバーは手元に残ったものの、戦う理由であった舞を失った為、ライダーとしてもはや再起不能の状態となり、戦線離脱となった。
兄の幻影との問答を続ける。しかし幻影に「いつまで私にしがみついているつもりだ」と突き放されると、亡き兄を追い求める様に泣き崩れる。しかし、逃避していた現実と再度向き合おうとするかのように泣くことを止めた。
事件終息後
貴虎の生存を知って彼の下を訪れ、看病を始める。紘汰と戒斗の最終決戦から3ヶ月後が経過した第46話では、ヘルヘイムの侵略を免れ、元通りとなった沢芽市のフリーステージで踊るチャッキー、リカ、ペコを遠くから見守っていた。
みんなを傷つけた罪悪感から、ビートライダーズと距離を置く。その場から去ろうとした所でザックに呼び止められ「もう一度一緒に踊らないか?」と声をかけられるが「僕にはそんな資格はない…」とその場を立ち去る。
そして病院へ行き、貴虎の看病をしながら「僕はどうすれば」と呟き、生き方に迷っていた。しかし、一人涙に暮れていた中、あの世寸前で紘汰に呼び止められた貴虎が覚醒するのを目撃し涙する。復興活動に身を捧げる貴虎を手伝うことを決意した。
最終回
前話から7ヶ月が経過した第47話。回復した兄とぎこちないながら当たり障りのない会話をする。貴虎以外の人との関わりは絶っていた。
復活したコウガネが仮面ライダー邪武として沢芽市に襲来。脅威に対して、紘汰に代わって自分が街を守ることを決意。単身龍玄に変身し戦いを挑む。1対2の劣勢ながら一度は彼を追い詰めたものの、人質にとられた少女の体を前に止めをさせずピンチに陥った。
踏みにじられ、胸の内で紘汰に詫びる中、地球に帰還した紘汰が加勢に現れ少女を解放したことでピンチを脱する。最後は紘汰との共闘で邪武に勝利した。
紘汰に別れを告げ、兄や城乃内、ザック達に再び仲間として受け入れられた。最後に彼が見せた表情は、戦いが始まる前と同じ素直な笑顔だった。
劇場版『サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』
ラピスの作った世界に迷い込むが、妻のいないはずの貴虎に妻がいる事に違和感を感じて真相の究明に奔走する。
調査の末、今回の事件の原因は戦極凌馬の実験の影響である事を突き止めた。ラピスを元凶だと思い込み、倒そうとするが、サガラから黒幕は別にいる事を知らされる。
『MOVIE大戦フルスロットル』
「紘汰さんと舞さんの考えなんてお見通しですよ、だって僕たちチームなんですから」
貴虎を支えるために大学へ進学。忙しいがたまにビートライダーズやドルーパーズに顔を出している。メガヘクスの侵略の際に、メカ黒影とメカ戦極凌馬に遭遇・戦闘に突入。デュークドラゴンエナジーアームズにより負傷する。
だが彼がメカ黒影を倒し持ち帰った戦極ドライバーにより、貴虎は再び斬月の力を得る。そして、貴虎とともにメガヘクスとの戦いに挑む。貴虎が凌馬との決着をつけ、光実はメガヘクスの要塞から舞を救出。
その後、兄に自分が所持していたメロンエナジーロックシードを投げ渡して彼を「斬月・真」に変身させて窮地を救う。連携で極ロックシードを取り返した。全てが終わった後、兄とザックたちと共に笑顔で紘汰と舞を見送った。
鎧武外伝
Vシネマ作品。仮面ライダー斬月/バロンの斬月パートではまだ闇堕ちする前で登場しており、今後の展開を匂わせるような台詞を残していった。
仮面ライダーデューク/ナックルのナックルパートでは、ネオ・バロンの追手から逃げるザックと城乃内の前に登場。追手の黒影トルーパーを一掃。ザックに新たなエナジーロックシード『マロンエナジーロックシード』と戦極ドライバーを渡した。
『小説仮面ライダー鎧武』
実質的な主人公を務める。大学に通いながら、ネオ・バロン壊滅後に蔓延るストリート・ギャング騒ぎの黒幕である黒の菩提樹を追っている。
中盤ではグリドン、ナックル、斬月、ブラーボと共にセイヴァー配下の怪人軍団と戦うが、狗道供界のセイヴァーシステムに呑まれる。
世界を蝕む無数の悪意や親しい人々を殺戮していく幻覚を見せられるも、突如現れた通りすがりの『英雄』の働きかけによって我に返り、幻覚を打ち破った4人の仲間と帰ってきた鎧武と共に狗道狗界の野望を打ち破った。
客演での活躍
『超スーパーヒーロー大戦』
作品内のゲームでもある『超スーパーヒーロー大戦』内でのトーナメント戦の決勝戦にてチームゲンムのチームメンバーの一人として登場。仮面ライダーゾルダと対決。激しい銃撃戦の末に敗北した。
『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』
悪魔に支配された2071年の未来で、老齢のジョージ・狩崎が長年に渡って開発したクローンライダーの1体として登場。
2021年から精神体の状態でタイムスリップしてきた五十嵐大二が装備し、無防備になっている百瀬龍之介の肉体を守る為、デビルライダー軍団と対峙した。映画のパンフレットによると、闇堕ちした弟繋がりでセレクトされたらしい。
ガンバライジング
1弾からブドウアームズ、2弾からキウイアームズが参戦。アビリティは鎧武と組んだときに発動するものがある。劇中の必殺技に恵まれなかったが、専用武器による連続攻撃での演出の再現度は高い。
3弾でWアームズが参戦。4弾ではバナナアームズ、メロンアームズ、パインアームズ、フォーゼアームズにチェンジできるカードが登場。5弾以降で排出される龍玄のボイスは斬月・真(光実)と同じく黒ミッチバージョン。
5弾で実施された極極ゴールドカードキャンペーンではブドウアームズで枠を獲得した。6弾の「伝説ロックオン!キャンペーン」ではファイズアームズとして登場。CPU専用で仮面ライダー龍玄・黄泉ヨモツヘグリアームズが登場している。
ヨモツヘグリアームズは次弾のナイスドライブ1弾でSRとして参戦している。バッチリカイガン3弾でヨモツヘグリアームズが再SR化。バッチリカイガン5弾では鎧武最終回の再現の如く限定レアリティのLRTを獲得。但しバースト後は鎧武になる。
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以上です。これで紹介を終えます。