【じいやが看取った最期!】仮面ライダーサソード&スコルピオワーム / 神代剣【ラーメンはフランス料理 動画あり】

2021年12月8日水曜日

4号ライダー 仮面ライダーカブト 仮面ライダー解説 怪人解説

t f B! P L
 今回解説する仮面ライダーはサソードです。またじいやについても解説します。

じいやが言っていた…男は燃えるもの、火薬に火を点けなければ花火は上がらないってな!

【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
  • 神代剣
    • 概要
    • 描写
    • 言い間違い
    • 金銭感覚
    • 特徴
    • 過去
    • ディスカリバー
    • 人物関係
      • 岬祐月
      • 加賀美新
  • スコルピオワーム
    • 概要
    • 変化
    • 事情を知る者たち
    • 戦闘能力
  • 仮面ライダーサソード
    • 概要
    • 外見
    • 性能
    • 装備
      • サソードゼクター
      • サソードヤイバー
      • その他
    • 備考
    • 剣で変身
    • マスクドフォーム
      • スペック
      • 概要
      • 戦闘能力 
    • ライダーフォーム
      • スペック
      • 概要
      • 戦闘能力
      • 必殺技
  • 劇中の活躍
    • 序盤
    • 終盤
    • 最期
    • 劇場版
  • 本編後の活躍
    • 仮面ライダーディケイド
    • 仮面ライダー4号
    • 仮面ライダーエグゼイド
  • ゲーム作品
【初撃破】
神代剣
 『仮面ライダーカブト』の登場人物。サソードゼクターの適合者で、仮面ライダーサソードに変身する。1985年6月25日生まれの20歳→21歳。正体はスコルピオワーム。演じたのは山本裕典。

 概要

 イギリスの名門ディスカビル家の本家筋といわれる神代家の長男。『神に代わって剣を振るう男』を自称する。執事じいやと共に大邸宅に住む没落貴族。己に対する自信に満ち溢れており、じいやからは「ぼっちゃま」と呼ばれている。
 現代社会の常識とかけ離れた教育を受けて育ってきたため、超絶的な世間知らずっぷりと時代錯誤な価値観を持つ。世間離れした言動から、中盤以降ではコメディリリーフにもなっている。

 能力
 「オレは〇〇においても頂点に立つ男だ」が口癖。相応の実力を備え、あらゆるスポーツ、看病、友情、ダメ人間、地獄においても頂点に立つほどのハイスペック。
 「特権を有する貴族には相応の施しを行わなければならない義務がある」というノブレス・オブリージュ(nobless obligation)を常に心がけている。
 数ヶ国の外国語を喋る(マルチリンガル)教養もある。サッカーの試合をきっかけに出会った天道とはさまざまな球技で勝負をするも、最後まで決着はつかなかった。

 描写
 洗練の美を知らず、贅を凝らすものが最良という考えに囚われがち。初登場時は自己中心的な俺様系という天道のライバル的存在として描かれた。他人に接する際も上から目線の高慢な態度が目立つ。
 だが本人に悪気はなく基本的には純粋で素直。ナイーヴな性格。社会を学ぶにつれ、初期に見られたふてぶてしい傲慢な態度はなりを潜め、屈託のない天然お坊ちゃんといった感じにキャラが定着していった。
 庶民(ショ・ミーン)の服装を学ぶべく、ストライプのシャツに黄色い帽子、背中にはランドセルと小学生にしか見えない格好を披露。
 空腹のあまり駄菓子を万引きしかけ、リコーダーを片手に駄菓子屋店主に決闘を申し込むも敗北。「じいやが言っていた…」天道語録ならぬ神代語録を披露することもある。

 言い間違い
 初めて聞く単語を似非ヨーロピアンな発音で復唱する。「細切れの肉」を「コマーギュレ」という種類の肉と思い込み、スーパーマーケットを「スーパーな店」と勘違い、庶民を「ショ・ミーン」、ラーメンは「ラ・メーン」。
 空腹に押しつぶされそうになって樹花にたこ焼きを恵んでもらい「タコヤ・キュイジーヌ」と命名したそれを美味しそうに食べていた。

 金銭感覚
 とうにディスカビルの本家は没落しているが事実を知らされていないため、ことあるごとに湯水のように金を使う。神代家の家計は火の車である。
 後に陰ながら努力してきたじいやが過労で倒れたことで全ての事実を知る。以降は世間知らずながらもアルバイトに励み続け、(仕事先で食器を割った結果給料76073円が天引きされ73円になったりしつつも)人並みの幸せを理解していくようになる。

 ワームとの闘い
 当初は1体120万円の契約でワーム狩り要員としてZECTに雇われていた。最強の戦力であるガタックのロールアウトを機にこの契約は打ち切られた。
 一時は借金返済に当てるため、サソードゼクターと金を天秤にかけながら、丁度の金額になったところで天道に売った。しかしその後もワームとの戦いは続行し、天道や加賀美ともたびたび共闘している。

 特徴
 生身の剣術で数体の蛹ワームを殲滅するほどの戦闘能力を持つ。姉弟や肉親という関係性に対しての想いは人一倍強い。自身が認めた相手には敬意を示し、納得すれば自身の非を認める度量もあった。
 自分の過失で天道の妹である樹花にケガをさせてしまった際には素直に謝罪している。かなりの負けず嫌いでもあり、知り合った当初はしばし天道と衝突した。
 じいやを一時解雇したのちのラーメン対決では、じいやの愛を説いた天道に潔く負けを認めてじいやも復帰させている。

 過去
 最愛の姉をスコルピオンワームに一年前(2005年)に殺害された。以来ワームを憎んでいる。殺害現場に咲いていた薔薇を姉の死を想起させるという理由から忌み嫌うなど、彼の心に深いトラウマを残している。
 そのため「全てのワームは俺が倒す!!」が口癖。復讐鬼としての顔を見せている時の彼は極めてシリアスであり、人間に化けたワームに対しても一切のためらいなく刃を突き立てる。

 ディスカリバー
 神代家に代々伝わる聖剣。剣が天道との取引でサソードゼクターを売却した際、ライダーシステムの代わりの武器として持ちだしてきた。見た目は普通の西洋剣だが間違いなく名刀であり、剣の剣術と合わせることで蛹ワームを変身せずとも一撃で倒せる。
 しかし本物はじいやが坊ちゃまの生活のため質屋に入れており、買い戻すためにゼクターを売った以上の金を払う羽目に。しかもそのすぐ後に別の人物が変身したサソードに叩き折られてしまった。

 人物関係

岬祐月
 ZECTの隊員。亡き姉の面影を重ねてアタックを繰り返すがことごとく返り討ちにされている。時にはフラれたショックで地獄兄弟に加入し末弟として地獄三兄弟になったことも。
 だが天道の言葉で、岬を見ていながら姉を見ていることを指摘されてからは、岬を見つめることを決意。ミサキーヌをカッシスワームの猛攻から身を挺して庇ってからは岬の心にも変化が現れ始め、愚直なまでに真っ直ぐな剣にデートの誘いを受けるまでになった。

加賀美新 / 仮面ライダーガタック
 ガタックゼクターの有資格者。戦闘中にかばわれたことをきっかけに、ワームに肉親を亡くした者同士のシンパシーからか、一方的に友情宣言されている。
 ついたあだ名は『カ・ガーミン』。早い段階で剣の正体に気づくが遂に言い出せなかった。変身後もタッグを組んで戦う機会が多かった。

スコルピオワーム
 スペック

身長:225.0cm
体重:137.0kg
特色/力など:クロックアップ、擬態能力、相手を支配する毒針

 概要
 剣の正体。実は本物の剣は姉と共に一年前(2005年)に殺害されていた。その後剣に擬態したが、擬態時にコピーした「神代剣」としての記憶・自我・憎悪が強すぎたためか、本来のワームとしての記憶を失っていた。
 エピソード終盤では擬態が解けてしまい、ワームに戻った際に通りかかった女性を襲い、口封じに殺害してしまっている。彼の生年や事件の発生した時期を考えると、本物の享年は19~20歳となる。

 変化
 戦闘中に生命の危機に陥ったり、ライダースラッシュを使うと発作に襲われワームの姿に戻っていた。ワームになっている間は剣としての意識が消え闘争本能の塊同然になる。そのため、自分がワームだということには気づいていなかった。

 事情を知る者たち
 友のカ・ガーミンだけはワーム化の瞬間を目撃して知っていたが、坊ちゃまのお人柄から手を出さなかった。
 じいやもあくまで『神代剣』の執事としての忠節を通すためにこの真実については知ってなお語ろうとはしない。変貌を見なかった者からは人間と信じられ全く疑われておらず、剣自身も終盤まで自分の正体を知らなかった。

 戦闘能力
 銀色の堅牢な外殻に覆われ、両腕の鋏と蠍の尾のような辮髪が武器。全身のトゲにはティティウストキシンという猛毒があり、接触されるだけでも脅威となる。幹部クラスのワームを圧倒するほどの戦闘力を持つ。
 肉弾戦ではカブトと互角以上に戦う。両肩からは別の毒性をもつムチのような針を伸ばせる。ワームの精神を彼の支配下に置く事も可能。同じく幹部クラスのカッシスワームを洗脳させ、屈服させている。

じいや
「何も心配することはございません。じいがずっと傍にいますから。」

 概要

 神代家に仕える執事。神代剣とは互いに親子愛のような深い絆で結ばれている。姓名は不詳。65歳。演じたのは梅野泰靖礼儀正しい性格・口調をしている。1年前は神代美香、神代剣の姉弟と暮らしていた。
 破綻寸前である神代家の財政や、世間知らずな剣の行動のフォローに四苦八苦。だが華やかな時代を忘れぬようにとその事実を剣には悟らせず、必死で「名門貴族神代家」を演出し続ける。過労で倒れて事実を知られた後は神代家再建のために奮闘する。

 天道との出会い
 天道が洋食店「ビストロサル」の厨房を預かっていた際に剣と共に来店して出会う。天道の料理が剣の好みにはひと味足りないと判断。厨房を借りて自ら手を加えた。
 じいやの正体に気づいた天道から「人類の宝」と評され、敬意を払われるようになった。翌日、じいやはサルを貸し切って剣の誕生会を開催。天道の料理を口にして自身の味を再現した彼の腕前に驚き、これを機に天道と徐々に交流を深めていく。

 料理
 腕前は超一流。彼のもとで修行したと思しき数人の弟子が存在する。かつて唯一出版した料理の本『料理の心得』天道が教本とし文字通り肌身離さず持ち歩くほど。
 そこから天道に師匠と尊敬されている。剣に内緒でラーメンの屋台を経営していたこともある。双子の弟がおり、彼もまた一流の料理人で「光の料理人」として料理を教えている。
 弟子たちの頼みで生簀一郎(擬態)に料理対決を挑んだ際は、食べた者の感情を操る生簀に敗北したが、天道が生簀との料理対決に臨むきっかけのひとつとなった。

 描写
 剣の正体を知りつつも彼を1人の人間として接し、彼の身の回りの世話を1人でこなしている剣が天道に勝負を挑んだ際は、剣の負けを判定して一時解雇される。
 だが自身の意を汲んだ天道の仲介で剣の成長を願う心が彼に通じ、関係は修復された。のちに過労で倒れた際も天道の世話になっている。終盤、剣の最期を看取った。

 コミカルな描写
  • ディスカリバーが折れていたことに戸惑う剣の危機に、「坊ちゃまああ!! こっちが本物です! お使い下さああい!」何故か上ずった声で本物のディスカリバーを持って走ってくる(第33話)。
  • 剣が中学校の教室に入った際に、共に入室しながら紙吹雪を掛けるしかもご丁寧に赤いじゅうたんが転がりながら敷かれる(第37話)。
  • 剣が机についた際にテーブルクロスと盛花を乗せるも、他の生徒の集中力を欠いてしまう(もしくは学校側からすればじいやは完全に部外者である)ため、教師から「帰ってください!」と言われ、「はい?」と戸惑う(第37話)。
  • その直後、体育の教師に強制退去させられる。その際に「なっ、な、なんだなんだ君達は!? な、な、な、何する!? おい! ぶ、無礼者! はなっ、離せ! 離しなさい! 離せ! 無礼者! 無礼者ぉー!!」いつもの紳士な面影がまるで殆どないような様子で喚く(第37話)。
  • 剣が中学にいることに驚くに対し、中学においても頂点に立つことを宣言する剣に「流石でございます、坊ちゃま」唐突に現れるが、その直後、強制退去させられ(二度目)「無礼者! 離せ! 離さんか! おい! 離せ、無礼者!」と喚く(第37話)。
  • 剣が自分に代わって問題を解く者はいるかと尋ねた直後(本来なら挙手した剣本人が答えるべきなのだが…)、廊下から「はい!」と返事をしながら唐突に現れ、教室に入り、問題を解くが、罰として剣と共にバケツを持ちながら廊下に立たされる。その際に、剣に「これは…何のご褒美だ?」と尋ねられる(第37話)。
  • カッシスワームとの戦いで負傷した剣が入院したと知り、駆け付け、入院する剣を前に大袈裟なリアクションを見せる。(第45話)。

 終盤
 剣が岬祐月にアプローチする様を影から見守る。剣が正体を自覚すると、「すべてのワームを倒す」という彼の願いを叶えて欲しいと天道に依頼。
 承知した天道は、あえてワームの頂点に立った剣と図って人間とワームの決戦を演出。この一戦で人間の勝利がほぼ確定することになった。天道に倒された剣は瀕死で神代家に帰還。じいやは満足げな表情を浮かべる彼の最期を看取っている。
 すべての戦いが終わった一年後、じいやは「ディスカビルコーポレーション」の社長となった岬が経営するレストランで腕を振るい、ディスカビル家の再興を目指している。

仮面ライダーサソード

「全てのワームは俺が倒す!!」

 概要

 ZECTが開発したマスクドライダーシステム5号。サソリ型の「サソードゼクター」を「サソードヤイバー」という剣に装着することで変身する。各部の装甲は超金属・ヒヒイロカネ製。
 第36話ではネイティブである立川大吾も変身した。剣の手に渡った経緯は不明。彼の戦闘力の高さを見抜いて資格者に選定したのではないかと言われている。

 外見
 劇中に登場するライダーの中では唯一昆虫ではないサソリがモチーフ。頭頂部にある尻尾と 紫色のボディが特徴。名前の由来はモチーフである「サソリ」と武器である「ソード」からだと思われる。
 また変身者が(没落しているとはいえ)貴族であることから、英国騎士の称号「サー(Sir)」+「ソード」と見ることもできる。

 戦闘能力
 サソードヤイバーを駆使した接近戦が得意。固有の能力として毒を持つ。装着者の肉体を活性化させるポイズンブラッドを循環させており、高い近接戦闘能力を発揮。カブトとも互角に渡り合う。
 剣がフェンシングの達人ということもあり、鮮やかで鋭い剣捌きを見せる。アルバイトで始めたそば屋のアルバイト中、右手に出前のせいろを持ちながら左手でサソードヤイバーを振るい、せいろを落とすことなくサナギワームを撃破した。

 装備

サソードゼクター
 サソリ型の変身アイテム。ワームや危機を感知すると資格者神代剣の元に現れる。他のゼクターと違って飛行能力が無いため地面やコンクリートを突き破って現れる。ジョウントと呼ばれる空間を寸断する移動方法により、瞬間移動のような動きも見せる。

性能
 爪『ゼクタークロウ』は厚さ150mm の鉄板を貫く。土中を掘り進む際にも使われる。『ゼクターアラート』が有資格者の意志を感知、認識する。
 8本の足『サソードステップ』は地上を時速800km で走行するときに用いられる下部の『スラスタースリット』から超エネルギーのタキオン粒子を噴射してジョウント移動する。

劇中の動向
 実は劇中で一度も人間が変身に使用していない。資格者を見限ることこそなかったが、何かと寝取られがち。立川大吾ワーム(厳密にはネイティブ)と知り殺そうとした時は逆にゼクターを奪われてサソードに変身され返り討ちにあう。
 パーフェクトゼクター登場時は剣が好戦的でサソードとしての出番が多かったのもあり、自身の戦闘中に突然変身が強制解除されハイパーカブトのもとへ行ってしまった。

末路
 ネイティブの蜂起を前にして、ワーム殲滅のために神代が戦死し資格者不在の状態となったため、ネイティブとの最終決戦では実質パーフェクトゼクターのパワーアップアイテムとしてのみの登場となった。
 最終決戦ではグリラスワームにマキシマムハイパータイフーンを受け切られ、パーフェクトゼクターが折れたことに伴い停止。その後どうなったのかに関しては不明。

サソードヤイバー
 サソードゼクターを装着する剣型変身アイテム。主武装。刀身は片刃。鍔付近の『アポーツグリップ』にサソードゼクターがセットアップされると、物質生成装置からスーツやアーマーが形成される。
 引き金『フルスロットル』を押すとタキオン粒子を噴出してサソードヤイバーの切れ味を増幅させる。ライダースラッシュ後に押すことで、刀身の切れ味をさらに増幅させたり、光子を斬撃波に変えて飛ばせる。
 素手で戦う場合などは左大腿部にあるホルスターに提げる。他の変身アイテムと違い単体でも武器としての機能を持っており、変身せずとも使うことが出来る。

その他
 設定上は専用のゼクトマイザーやマシンゼクトロンを持つが本編未使用。一応、マシンゼクトロンはPS2版のOPにのみ登場し、マイザーボマーはサソリ型のサソードボマーで、食品玩具バンダイキャンディートイにて登場。

 備考
  • マスクドフォームが他のライダーと比べて明らかにデザインが異質
  • 「カブト」のライダーで唯一モチーフが昆虫ではない節足動物
  • ライダースラッシュに致命的な欠陥がある
  • 変身ツールが携帯に向かない剣そのもの
 など、「カブト」のライダーでも異質なサソード。企画段階では本来ワーム側に付く悪のライダーであり、ライダーシステム自体も最初期に開発されたものという設定だった。
 剣とスコルピオの意識も完全に分かれた二重人格であったが、剣を演じる山本裕典氏の演技で設定変更された。

 剣で変身
 剣で変身する仮面ライダーは平成ライダーの中でサソードのみ。以後は令和になって仮面ライダー迅・バーニングファルコンが登場するまで皆無だった。
 あちらはベルトと一体型であるため、「ベルトと関係なく、武器だけで変身する剣ライダー」の後輩は2020年に尾上亮/仮面ライダーバスターの登場まで待った。

各フォーム

 マスクドフォーム

スペック

身長:197㎝
体重:137kg
パンチ力:8t
キック力:9t
ジャンプ力:ひとっ跳び19m
走力:100m辺り9秒

概要
 第一形態。スピードを犠牲にする代わりにパワーと防御能力に優れている。頭部のバイザー状の装甲と全身にある無数のオレンジ色のチューブが特徴。他のライダーのマスクドフォームと違いZECTの紋章は描かれていない。実際の蠍には蛹の形態は無い

戦闘能力
 全身の触手は内部にポイズンブラッドが循環している。装着者を活性化させる効果を持ち、ワームを捕縛する事も可能。
 また、クロックアップしているワームも確認できる。頭部の「サソードアンテナ」からを分泌することも可能。ちなみにサソーンテナは聴覚を強化する役割も持つ。

キャストオフ
 サソードゼクターの尻尾部分にあるサソードニードルを押し込むことで発動。マスクドアーマーがパージされ、ライダーフォームへとフォームチェンジする。
 この際、パージされたマスクドアーマーの破片は初速2000m/秒というとてつもない速度で四方へと飛び散り、サナギワーム程度は破片の直撃で粉砕する。キャストオフは多数の敵に包囲された際の打開策としても有効な手段となる。

性能

頭部
 複眼『サイクロスコープ』は上下左右に130度もの広範囲の視野を持つ。2km離れた目標物も瞬時に識別する。隠れた対象物や暗闇でもX線や中性子線、赤外線による透視で隠れた対象物や暗闇にいる敵を察知可能。
 角『サソードアンテナ』は常人の4倍以上の聴力を変身者にもたらす。16Hz~12万Hz の音域の物音を聴き分け、5km先の針が落ちる音さえ聴き取れる。

胴体
 堅固な『マスクドアーマー』はファンデルワールスカという、電気的な力によってライダーアーマーと分子結合されており、耐衝摯性に優れる。高圧縮酸素を蓄えている『強化チェスト』は海抜5000m以上でも、10時間以上活動できる。
 『ブラッドコア』はクロロトキシンを含んだナノ粒子構造体をつくり出して全身に循環させる。どのような人間が運用しようとも、マスクドライダーシステムを同調させる。

毒素
 『ブラッドタンク』に変身者の体内酸素濃度をアップさせる働きを持つ毒毒エネルギーであるナノ粒子構造体、ポイズンブラッドを500cc蓄える。長時間のマスクドライダーシステムの着用が可能。
 『ブラッドベゼル』がそれを全身に行き渡らせ、変身者を活性化させる。変身者をマスクドライダーシステムを自由自在に使いこなす超人へと導く。触手のように伸ばして標的を捕らえることも可能。

 ライダーフォーム

スペック

身長:197㎝
体重:98kg
パンチ力:3.5t
キック力:6t
ジャンプ力:ひとっ跳び36m
走力:100m辺り5.4秒

概要
 ゼクターの尻尾を押し込みマスクドフォームから装甲をキャストオフした第二形態。サソリが体に巻き付いたようなデザインとなっており両肩はサソリのハサミのような形。
 前から見ると上から見た蠍の形をしている。頭部も蠍になっており、複眼部分が蠍の鋏を模している。ライダーでは数少ない左右非対称の形状。

クロックアップ
 腰部のZECTバックルにあるトレーススイッチを撫でるように触れて発動。サソードゼクターで生成された超エネルギー、タキオン粒子を解放して全身に行き渡らせ、一定時間ではあるが常人では目視できないほどの超高速移動が可能となる。

性能

頭部『ボーンシェルメット』
 3層構造で敵のどのような攻撃からも頭部を守る。1層目が継ぎ目のない強度に優れた超金属のヒヒイロノカネ、2層目が軽比重で耐衝撃性に優れた特殊ケミカル、3層目が強度と弾性率を持つサインスーツ製。
 タキオン粒子の流れる目『クロウアイ』は敵がクロックアップを発動したとき、自分がクロックアップを発動せずとも相手の動きを目視できる。
 『サソードアンテナ』の機能はマスクドと同様。額の『Oシグナル』はワームが「クロックアップ」した瞬間、時間軸の乱れを感知して敵を発見する。

胴体
 頑強、軽量な『サソードブレスト』が上半身前部を守る。大爆発の衝撃をも吸収する。軽量、頑強なライダーアーマーは、レスポンスバンドで繋がれており、通常時間時に肉体の反応速度を人造的に0.05秒と、常人より格段に速くする。
 鎖骨部から肩甲骨へと伸びる装甲『ショルダーブレード』はタキオン粒子を先端の刃先に波動として変換して送り、ショルダータックルで時空を動き回る敵に叩き込んで原子崩壊、消滅させる威力を秘めている。

四肢
 両手、両足の動きを補助強化する三重のリング『インセクトリング』によって、一般人の何倍ものパワーを発揮できる。
 両掌『ライダーパーム』に刻まれたエナジーサークルは、サソードゼクターを操作して「チャージアップ」することで、タキオン粒子の波動をサソードヤイバーのグリップを通して刀身へと送り込む。
 特殊な足裏『ライダーストンパー』は500mの高さから飛び降りても変身者にダメージを与えないように、インセクトリング、ライダーアーマーヘと衝撃を繋いで吸収、緩和する。

必殺技

ライダースラッシュ
 ゼクターの尻尾を一度マスクドフォーム時の状態に戻してから再度押し込んで発動。タキオン粒子とポイズンブラッドを混ぜ合せ光子に変換。それを刀身にまとわせ斬撃と共に相手に叩き込み両断する。
 クロックアップを併用すれば連続攻撃が可能。また、光子を刃の形にして放ち離れた位置にいる敵にも攻撃できる。

劇中の活躍

 序盤
 19話で初登場。以降天道と張り合いながらワームとも戦っていく。早々にワーム態に変貌している。戦う対象はあくまでワームに限られており、幹部の三島正人からZECTに従わない仮面ライダーの打倒を指示された際は拒否している。
 第29話で加賀美新は剣の変貌を目撃し、第31話ではじいやも現在の剣=ワームと知った上で本人に仕えていることが明らかになった。

 地獄兄弟に顔面を必殺技で挟み撃ちされてふらふらになった所を回し蹴りで廃車置場に吹っ飛ばされてしまう。その後、懐柔されて三男として加入。
 シルクハット姿やステッキを上空に投げるといつの間にかサソードヤイバーに入れ替わるという不可思議なマジックを披露している。
 カッシスワームのフリーズにより、それぞれの必殺技が命中してしまい、お〜に〜ちゃ〜nという奇声と共に歩道橋下のゴミ捨て場に落下してしまったので地獄兄弟三男としての活動は非常に短期間であった。

 終盤
 暫くは変貌しない状態が続いていたが、第46話にて、カッシスワームとの戦い後に闘争本能が高まり変貌。第47話で剣を追って現れた彼の能力で、強制的にスコルピオワームに変貌させられ、自分が姉を殺したスコルピオワームである事を知る。
 剣は絶望の末、軍門に下るよう誘うカッシスワームに『全てのワームの頂点に立つ男』と称し、逆に自身のワームとしての能力で配下につける。そして散り散りになっていたワームを一箇所に集め、ライダーとの最終決戦を宣言した。

 最期
 剣は全てのワームを自分が倒す願いを叶えるべく、自分自身も倒される道を選んでいた。人間の心を捨てたように振る舞っていたのも、自分でワームを率いて最終的に根絶させるためであった。
 天道と交わしていた「約束」通り、ハイパーカブトのマキシマムハイパータイフーンを受け、ワーム諸共倒される。
 最期は剣の姿に戻り、神代家にてじいやに看取られながら永遠の眠りにつく。亡くなった日の彼は、かねてからアタックしていた岬祐月との初デートを控えていた。岬との恋は悲恋に終わってしまった。

 劇場版
 冒頭の回想ほんの一瞬サソードが映ったのみでほとんど出番は無い。これは劇場版の撮影時期に神代剣役の俳優が決まってなかったためで、後に山本裕典に決まり、山本本人によるアフレコが行われた。
 あちらの世界では「ワームでありながら(恐らく剣の意識に乗っ取られて)人類側に付いた裏切り者」としてコーカサスに始末されてしまったという説が有力。

本編後の活躍

 仮面ライダーディケイド
 電王の世界において、モモタロスが憑依した小野寺ユウスケが変身する電王ソードフォームに対し、仮面ライダーディエンドに召喚され剣戟を繰り広げた。
 カブトの世界ではゼクターのみが登場するが、その後資格者が見つかりライダー大戦にも参加している。

 仮面ライダー4号
 時間分岐によって生まれたショッカーライダー四天王の一人として登場。恐らくは「さそり男」がモチーフだと思われる(他にダークキバとか王蛇もいる)。
 変身者は蘇生及び脳改造された神代剣なのか、立川大吾なのかは不明。終盤ではバロンと共にゼロノスに襲い掛かるも、ゼロノスが変身したゼロフォームのバスターノヴァで撃破された。

 仮面ライダーエグゼイド
 ネットムービー『仮面ライダーブレイブ Surviveせよ!復活のビーストライダー・スクワッド!』にてビーストライダー・スクワッドの一人として登場を果たす。
 王蛇やダークキバとはまたも共演することとなった。他のライダーが消滅した所を見るに、いわゆるデータで作られた偽物のようだ。恐らくサソリジェロニモの代役なのだろう。
 劇中ではビーストと組んでブレイブに挑みかかったが、浅倉威が変身した王蛇に蹴散らされた挙句、ブレイブが変身したサファリクエストゲーマーレベル4の攻撃を防ごうとした王蛇によってガードベントにされた

ゲーム作品
 PS版カブト版では、サソードとスコルピオワームがそれぞれ使用可能キャラとして登場する。サソードとスコルピオを対戦させることも可能である為、原作と違って姉の仇討ちをさせることも可能(特別な台詞も用意されている)。
 本編で死亡する前に開発されたソフトである為、ストーリーモードでは原作と異なる形でカブトに倒されている。劇場版に登場する3ライダーとは面識が無い設定。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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