今回解説する仮面ライダーは鎧武です。
「ここからは俺のステージだ!」
【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
- 葛葉紘汰
- 概要
- 性格
- 描写
- 欠点
- 戦闘力
- 交友関係
- 高司 舞
- オルタナティブ舞/始まりの女/運命の巫女
- 葛葉 晶
- 呉島 光実
- 角居 裕也
- 駆紋 戒斗
- 呉島 貴虎
- 凰蓮・ピエール・アルフォンゾ
- DJサガラ
- ライト
- ジロー
- 常磐ソウゴ
- アイム
- ユグドラシル絶対許さねぇ!
- 中の人
- 仮面ライダー鎧武
- 外見
- 初変身
- スタイル
- 装備
- 戦極ドライバー
- ゲネシスコア
- 無双セイバー
- マシーン
- ★サクラハリケーン
- ★ダンデライナー
- ★チューリップホッパー
- 必殺技(全形態共通)
- 主要アームズ一覧
- オレンジアームズ
- スペック
- 概要
- 大橙丸
- 必殺技
- カチドキアームズ
- スペック
- 概要
- 外見
- 戦闘能力
- 火縄大橙DJ銃
- カチドキ旗
- 必殺技
- 極アームズ
- スペック
- 変身
- 外見
- 概要
- 戦闘能力
- 副作用
- 神としての力
- アームズウェポン
- 必殺技
- オレンジアームズ
- 劇中の活躍
- 本編開始前
- 序盤
- 龍玄登場
- 森の真実
- オーバーロードとの接触
- 極の副作用
- 地球の存亡
- 結末
- 仮面ライダージオウでの活躍
- 影響
【初変身】
葛葉紘汰
特撮テレビドラマ『仮面ライダー鎧武』の主人公。アーマードライダー鎧武に変身する青年。演じたのは佐野岳。
概要
沢芽市に住む青年。年齢は物語開始地点で20才。1993年1月30日生まれのみずがめ座。両親は幼少期に死別しており、姉の晶に育てられた。
かつてはビートライダーズのチームの一つ「チーム鎧武」のサブリーダーであったが「大人」になるため、晶を安心させたいとの思いから脱退。姉に生活費を払うために複数のバイトを掛け持ちして勤しむ生活を送っていた。苦手な教科は歴史。
性格
お人好しで人を信じやすい。心優しく面倒見が良い。落ち込みやすい部分もあるが、戦いとなると強気な一面もみせる。整然とした論理よりも瞬間的なフィーリングで動くタイプ。
演じる佐野氏は図々しい、人懐っこい、情熱と表現している。思慮や配慮が浅いところがあり、短絡的な行動が多い。
明るく快活で誰に対しても物怖じなく接する人懐こさを持つ。ゲーム感覚で物事を進めるのが好きで、初登場時迷子の子供を励ます際にも『泣いたら負けというルールのゲーム』という例えを出していた。
描写
正義感が強く、目の前で困っている人がいれば形振り構わずに助けにいく。敵対してきているチームでも共闘となればさほどわだかまりもなく割り切って付き合う事が出来る。
彼らを気遣える面もある。対立勢力の関係者であっても、インベスに襲撃されたときは迷いを振り切って彼らを守った。
そのひたむきな献身と気さくな性格からか、脱退した後もチーム鎧武のメンバー全員から慕われているが、誰かのためになるなら特に考えずに行動を起こす部分を舞や光実から心配されている。
変身
他人を助けたいとは思っていても実際には自分の事で精一杯なことも多い自分に複雑な思いを抱いている部分があり、人間的な意味での「変身」に憧れを抱いている。
戦極ドライバーとロックシードを入手した直後はついに「変身」できたことを喜び、自分の部屋で夢中で変身ポーズを考えていた。
さらに喜びのあまり自分の部屋やバイト先で不用意に変身を行ったり、新しいロックシードを入手すると誰もいない場所で試しに使用してみるなど、ややお調子者の一面も。
ブレ
長期的なビジョンや確固たる信念を持たない故の不安定さが目立つ。目先の損得や状況、その場の雰囲気にすぐ流されてしまう八方美人なお調子者でもある。
物語が始まってからその主義主張にはあまり一貫性がなく、『何のために戦うのか?』という命題についてさえ二転三転を繰り返していた。
良くも悪くも一貫している駆紋戒斗とは対照的に目的や心情が変化しやすい。脚本の虚淵玄氏自身も、やや問題のある人物として彼を描いてると言及している。
戦闘力
湊耀子や凰蓮・ピエール・アルフォンゾなどには及ばないものの生身でもそれなりの戦闘力と高い身体能力を有する。当初はぎこちなかったが、高い直感力、適応能力の高さを活かしてドライバーの力に短期間で順応した。
さらに強敵と戦い続けて、戦闘技術が洗練されていった。単純な戦闘力はアーマードライダー中ほぼ一強状態。カチドキアームズを使えばスイカアームズ3機がかりですら軽々撃破。
性能では戦極ドライバーを上回るはずのゲネシスライダーであるシグルドやマリカも圧倒している。強敵オーバーロードの中でも特に好戦的なデェムシュでさえ、カチドキアームズで互角の勝負を繰り広げられている。
芯の強さ
プロジェクトアークの真相を知ったことで怒りを露にし、それまで歯が立たなかった斬月・真に善戦する、人々から忌み嫌われる結果になるであろうことを承知の上でオーバーロードとなって全人類を救う決意した。
光実が死を覚悟した上で本気の殺意を向けていると知ってもすべてを許し命がけでやり直すように諭す、等他人のために本気で行動を起こせるという点は終始一貫しており、決してブレない本物の芯の強さを持っている。
戒斗との最終決戦に勝利した直後には「守りたいという思い、見捨てないという誓い、それが俺の全てだ」と語っており、サガラにすら予想できなかった結論を導き出したのは紘汰の愚直なまでのひた向きさあってのことだといえる。
人物関係
チーム鎧武のメンバーは現在8人(その内2人はレギュラーではなく稀に登場する)。
高司舞
紘汰の幼馴染。放送当初はチームを抜けた紘汰に対して複雑な感情を抱いていたため、会話にギスギスしていた。最終的に一緒にドルーパーズでパフェを食べたりと関係は回復した。ヘルヘイムの森の真実と裕也の末路を知っても、紘汰を責めない。真実を知らせた事を咎める光実からも紘汰を庇う。
紘汰を禁断の果実へと誘うようなサガラに対しては訝しんで止めようとするが、もっと力が必要だという紘汰に押し切られる。
オルタナティブ舞/始まりの女/運命の巫女
物語終盤で「黄金の果実」を体に宿した舞が、それを受け入れ意識を果実に移し形を変えた存在。皆の運命を変えようと過去に飛ぶが失敗する。
その後本来とは違う時間軸の世界に迷い込むが、絋汰が戒斗との決着を付けたことにより、元の世界に戻ることができた。始まりの男となった彼と共にインベスを送り込んだ星へ旅立った。
葛葉晶
紘汰の姉。二人暮らしをしている。大人の定義について悩み迷走する弟を時に見守り、時に諭す良い姉。2話冒頭で弟に初変身自慢をされ、その夜変身ポーズ練習時になる騒音(変身音)を叱っていた。
呉島光実 / 仮面ライダー龍玄
チーム鎧武の仲間で弟分。戦闘では頼れる相棒。光実自身にも問題があったとは言え、見ようによっては『普段は光実に頼り切っておきながら、肝心な場面で彼の忠告を無視する』ようにも見える。
結果的にそれが光実の暴走を招くことになってしまった。他にも全体を通してみれば、特に仲間内や姉などに世話を焼かれる行動が目立ち、言ってみれば『身内に甘える』悪癖があった様でもある。
角居裕也
チーム鎧武のリーダーで友人。面倒見のいい先輩で、チームを抜けた紘汰にも親しく接する。シドから戦極ドライバーを購入するが、ヘルヘイムの果実を食べてしまいインベスに変質した。
紘汰は偶然ドライバーを引き継ぎ、何もわからないまま彼を殺した。22話で紘汰はその真実を知りしばらく落ち込む。
駆紋戒斗 / 仮面ライダーバロン
チーム鎧武の存続を掛けたインベスゲームを契機に、何かと意見の衝突が多いライバル。
呉島貴虎 / 仮面ライダー斬月
紘汰に死の恐怖を植え付けた因縁の相手。当初は紘汰をクズと見下していたが、デェムシュ襲撃を契機に、遂に彼と和解した。
凰蓮・ピエール・アルフォンゾ / 仮面ライダーブラーボ
元軍人のパティシエ。彼の経営するケーキ屋に面接に行くも一方的に不採用になった。納得できないためか、紘汰は彼を毛嫌いしている。
しかし27話にてヘルヘイムの森で彷徨っていた所を紘汰と遭遇した際に、成り行きで食糧を分け与えたり、デェムシュに襲撃されたユグドラシルのキャンプを守ったりといった流れの中で、実質的に和解している。
DJサガラ
ビートライダーズを紹介するインターネット放送のDJを務める陽気な男。紘汰にゲネシスコアや新しい錠前を与えている。
ライト
記憶の片隅にある故郷を探し、勝利のイマジネーションを武器にシャドーラインと戦う烈車戦隊トッキュウジャーのトッキュウ1号。
春休み合体スペシャルで紘汰と知り合い、共に地下帝国バダンに立ち向かう。彼の明るく能天気なイマジネーションはユグドラシルやヘルヘイムの侵食で抱え込みがちだった紘汰に一時の安らぎを与えた。
ジロー
映画『キカイダー REBOOT』からゲスト出演。沢芽市に偶然迷い込んだ人造人間。自分の名前以外記憶をなくしていたが、紘汰と知り合い彼の家に居候する。
ヤギインベスに襲われる人々を守ろうとして強力な戦闘力を発揮。自身の力に苦悩する。しかし紘汰の言葉もあって、秘密結社『DARK』の開発したロボット・ハカイダーに頭脳を移植した戦極凌馬と戦う。
紘汰にREBOOTスイッチを押してもらい、変身ロックを解除してキカイダーにスイッチ・オン。敵を倒すが、再起動をかけた事によって沢芽市での記憶を失ってしまう。本来の使命を思い出したジローは、ギターを爪弾きながらひとり旅立つのだった。
常磐ソウゴ / 仮面ライダージオウ
『仮面ライダージオウ』の主人公。『仮面ライダー鎧武』の歴史が奪われた影響で神ならず、アルバイトを続けていた紘汰は、彼にライドウォッチを渡し、その歴史を継承させた。また、神としての紘汰もソウゴに接触しており、仲間を信じることの大切さを説いている。
アイム
舞台『仮面ライダー斬月』に登場する少年。トルキア共和国地下に存在するカラーギャングの一つ『オレンジライド』で暫定的にリーダーを務める少年であり本作の鎧武変身者。
変身するアーマードライダーのみならず、声や背格好、性格、考え方、更には決め台詞である「ここからは俺たちのステージだ」というところまで、紘汰と酷似しており、貴虎からも「似ている」と評される。
物語終盤、貴虎の物語を見守り続けていた紘汰が貴虎と接触する為に憑依。貴虎を直接はサポートできない為、彼に自らの力で生成したメロンのカチドキロックシードを託した
ユグドラシル絶対許さねぇ!
作中で紘汰がユグドラシル社への怒りを爆発させた時に口にする台詞。「ぜってぇ許さねぇ・・・」、「俺はあんたを絶対許さねぇ!」、「ユグドラシル・・・もう絶対許さねぇ!」などバリエーションに富む。
ユグドラシルタワーへの単騎襲撃や紘汰役の佐野岳の熱演もあり、中々のインパクトがある台詞。一部では「ユグドラシル絶許マン」と呼ばれている。
備考
モチーフであるオレンジの花言葉は「優しさ」、「寛大」、「純粋」。彼のように友の裏切りを許し、かつては敵だった男とも手を取り合い、目の前で傷付く誰かの為に戦い続けた男にこそ相応しい言葉である。
『仮面ライダー鎧武』は北欧神話や旧約聖書など各神話体系が設定のベース。日本には異界にから橘(ミカンの仲間である果実)を持ち帰り、神として信仰されるようになった田道間守の伝承がある。
同じく異界からオレンジロックシードを持ち帰り、やがて神に至った紘汰はある意味で田道間守の伝承をなぞっていると言える。
中の人
演じる佐野岳氏は、歴代ライダー俳優の中でもトップクラスの運動能力の持ち主。演じる佐野氏も運動能力が高いため、生身のアクションシーンなどもスタントなしで演じている。 TBSの「最強スポーツ男子頂上決戦」で総合優勝1回・準優勝1回の記録を持つ。
変身前のアクションはかなり激しいものでも自身でこなす。特技はバク宙で、制作会見でも「バク宙しながら変身したい」と語っており、後に実現している。
クウガとの絆
また、佐野氏は幼少期に「仮面ライダークウガ」のヒーローショーに行ったことがあり、その時から「いつか自分も仮面ライダーになりたい」と思っていた。(クウガと一緒に取った写真に「いつか、おれも……変身!」と台詞を書いている)。
13年後に本当に仮面ライダー鎧武となり、先行登場した「ウィザード」ではクウガとの共演も実現させている。さらにこの話、当時のショーでクウガのスーツアクターを務めた人物に伝わっている。
仮面ライダー鎧武
「後悔なんてしてる暇はない……俺は先に進む、そう裕也に誓ったんだ!変身!」
主人公・葛葉紘汰が戦極ドライバーにロックシードを装填して変身する仮面ライダー。名前の由来は「鎧武者」から。平成二期で唯一の個人名が漢字表記の主役ライダーである。英語表記は「Gaim」。「和」の鎧をモチーフにしている。
ライドウェアの色は紺。本編初登場は第1話。 冒頭の合戦シーンでは馬に乗り東軍の武将として青い初級インベスを率いて戦う姿が描かれている。
変身ポーズは右手に持ったロックシードを左上に構え「変身」の掛け声と共に起動。体を左右に大きく振った後右腕を上にあげドライバーに装着しカッティングブレードをおろす
初変身
紘汰が友人である裕也に呼び出された先で高司舞と共に不思議な森に迷い込んだ際、地面に落ちていたロックシードと戦極ドライバーを入手。その直後、謎の怪物である「インベス」に襲われピンチに陥ったが、ベルトと錠前の力による変身を行い誕生した。
当初は特定の名前が無かったが、シカインベス(強化体)との戦いで注目され、紘汰がチーム鎧武のメンバーだった事からDJサガラに"アーマードライダー鎧武"と命名された。
他のライダーはロックシードを勢力拡大に利用するが、鎧武はインべスと戦う為の変身に活用している。そのため基本的に1つのロックシードでしか変身しない他のライダーと異なり、複数のフォームを使いこなす戦闘スタイルを取る。
劇中ではオレンジアームズに変身してから派生形態にフォームチェンジすることが殆どだが、稀に最初から別の形態に変身して戦うこともある。
性能
頭部
視覚センサー『パルプアイ』に無数の小さなカメラアイが放射状に配置。人間の視覚出来る範囲を大幅に超えて捉えられる。
兜の前立て『フロントブレード』が人体の急所である眉間部分を保護。クォーツに似た特殊な鉱石『ビャクゴウシグナル』は電磁波や磁力、各種の電波などに反応センサー。
吸気口を兼ねる顎部装甲『ウォ―クラッシャー』から外気を摂取。有毒物質などを取り除く特殊フィルターを通した後に内部に取り入れる。
全身
鎧の下に纏うアンダースーツ『ライドウェア』は戦極ドライバーによって制御されており、変身した者の全身を覆うことで保護して身を守る。
基礎的な身体能力を大幅に向上させる。ライドウェアに編みこまれた極めて薄い装甲『ケンソクタイ』は大腿部を斬撃や射撃から保護する。
腕部
腕部を保護する篭手『ケンライコウ』は薄い金属プレートがウロコのようになっており、腕の動きを邪魔せずに強度を大幅にアップしている。
腕力を強化するパワー増幅装置『ゴウライリン』は装着者の意思を受けて戦極ドライバーが出力制御を行い、パワーを解放する。指や手のひらを守るグローブ『シュゲンコウ』は極めて薄いが丈夫なため鋭利なナイフをも受け止める。
脚部
膝関節部装甲『ケンソクガイ』は関節の動きの妨げにならない様に薄く小型だが強度は十分に確保されている。脚力から繰り出される膝蹴りは強力な武器となる。
『ゴウライタイ』が脚部を保護・強化。高いところから飛び降りる際の衝撃や、キックの反動を吸収する。足先を覆う『シップウカ』は普段はゴムのように柔軟だが衝撃に反応して一瞬で硬化するため強度は極めて高い。
装備
戦極ドライバー
本作の仮面ライダーが変身に使用するベルト。戦極凌馬が開発した。変身する際の待機音はホラ貝。紘汰の所有するドライバーは初期型で、帯の色はイエロー。
初めて装着した際にはバックル左側のプレート「ライダーインジケータ」に鎧武の横顔が描かれる。使用者認証機能により最初に装着した者しか使うことができない。
変身中にブレードを再び倒すことで、倒す回数に応じて(1回)「スカッシュ」(2回)「オーレ」(3回)「スパーキング」の3段階の必殺技が発動する。
変身
バックル中央の格納ベイ『ドライブベイ』にロックシードをセット。パワーの放出に耐えるだけの強度を持つ。ロックシードと戦極ドライバーの間でエネルギーのやり取りを行う接続用コネクター。
アーム部『ロックオンアーム』でロックシードを固定。力を解放する際に、パワーの暴走を防ぐ。ブレード状のスイッチ『カッティングブレード』を降ろすことで、セットしたロックシードがオープン。力を解放して効果を発揮。変身が実行される。
ベルト部
ベルト部『フォールディングバンド』でドライバーを保持。普段はドライバーのバックル部分に折り畳まれて収納されているが、装着者の体型に合わせて自動的に伸縮する。
収納用ブロック『バンドシェルター』がバンドを格納。上部には装着を解除するための「リフトオフスイッチ」が設けられている。
装着した人物の生体データ登録と認証を行うセンサーユニット『パーミッションユニット』は最初に装着した人物の生体情報が自動的に登録されるため、登録外の人物が装着しても変身出来ない。
本来の役割
ヘルヘイムの環境下で人類が生き残るための生命維持装置。食すとインベスに変貌してしまう有害なヘルヘイムの果実をロックシードに変え、ドライバーにセットする事で栄養分を無害な形で取り込める。
装着者がヘルヘイムの果実を手に取ると、果実のエネルギー量に応じたグレードのロックシードに自動的に組成変換する。これにより果実が入手できる環境においては、戦闘と並行して新たなロックシードを入手可能。
だが実はゲネシスドライバーを開発する為のいわばプロトタイプであること、凌馬自身にとってヘルヘイムでの人類生存は建て前でしかなく、自身の開発したドライバーで人間を超えた存在を創り出すためのステップの一段階に過ぎなかった。
ゲネシスコア
新世代アーマードライダーの使うゲネシスドライバーのパーツ。DJサガラがレモンエナジーロックシードと共に提供した。
暴走するライオンインベスの攻撃で偶然戦極ドライバーのライダーインジケータ部分が破損し、接続箇所がむき出しになった事で合体ギミックを発見した。
無双セイバー
鎧武の基本武装。片刃の直剣。鍔部分には鎧武の紋章が刻まれている。銃撃装置が組み込まれており、状況に合わせてセイバーモードとガンモードを使い分けることが可能。
刀身『ハモンエッジ』は名刀、妖刀と呼ばれる世界中の刀剣の構造を解析し、現代の最先端技術で大幅に改良し切れ味と強度が向上。
グリップ『パワーセルグリップ』内部には大容量のパワーセルが内蔵。エネルギーを供給する。格納ベイ『ドライブランチ』にロックシードを装着することで必殺技を放てる。
ガンモード
鍔は銃になっており、遠距離戦も可能。スライドスイッチ『バレットスライド』を引いて弾丸を装填。引き金『ブライトリガー』を引いて『ムソウマズル』から弾丸を連射する。
エネルギーゲージ『エナジチャンバー』は高出力時に強く発光、またガンモードでの残り弾数を表示する。こまめに再装填しないとすぐに弾切れになる。
パワーセルグリップの下部にアームズウェポン・大橙丸を接続することで「ナギナタモード」となる。利便性に富んだ様々な戦法を採ることが可能。
搭乗マシン
サクラハリケーン
スペック
スピード:245.0km/h
ジャンプ力(高さ):154m
ジャンプ力(飛距離):616m
概要
錠を開けたサクラハリケーンロックシードから変形するオフロード型バイク。ロックシードのシリアルナンバーはL.V.-01。バロンとの戦いの際にシドから提供された。
第7話ではスイカアームズを装備した鎧武に代わり龍玄が操縦した。一定速度に達すると空間に裂け目ができヘルヘイムの森へ行き来できる。
基本的に移動用として使われ、歴代のライダーマシンのように戦闘で使われたのは非常にまれで、45話でようやく本格的なカーチェイスが行われた。異世界への移動専用バイクとしては、仮面ライダー龍騎のライドシューターを思わせる。
ダンデライナー
ダンデライナーロックシードから変形するエアバイク型ビークル。初登場は天下分け目の戦国MOVIE大合戦。葛葉紘汰がヘルヘイムの森の実から入手した。
TV本編では主に黒影トルーパー部隊が利用していたが、DJサガラからカチドキロックシードと共に提供されて入手した。ロックシードのシリアルナンバーはL.V.-03。
性能
浮遊および高速飛行が可能。陸上、水上、森林、山岳地帯など、あらゆる地形と環境に対応できる。 場所を選ばない飛行性能が持ち味だが、若干小回りが利かないのが弱点。
武装は『ガンバレルユニット』。タンポポ部分から武神鎧武の鎮座している御神木を焼き払う程の高い威力を持つビームを放つ。光弾の連射やビーム照射により迅速にターゲットを破壊可能。
ユグドラシル本社ビルのスカラーシステム破壊に貢献した。第45話にて再び搭乗、同じくダンデライナーを操るバロンとの空中戦を繰り広げた。
チューリップホッパー
チューリップホッパーロックシードから変形する二足歩行型ビークル。錠前からバッタの足が生えた奇妙奇天烈な外見。紘汰と戒斗がユグドラシル本社から強制退去された際、偶然遭遇したDJサガラが紘汰に提供した。
ロックシードのシリアルナンバーはL.V.-04。作中では専ら黒影トルーパーが使う事がほとんどだったが、鎧武がトルーパーから奪取した際には戦闘経験の差から巧みに使いこなし、大多数の黒影トルーパーを相手に勝利を収めた。
性能
主な武装は機体前面の機銃と、強力なキックを繰り出す足。形状故に荒地での戦闘には強い。機体前面の赤いボタンを押すことで、赤いレーザーを照射。任意の場所にクラックを開ける。強風発生装置でアーマードライダーをヘルヘイムの森に送り込める。
更にロックシード形態に変形する事で搭乗者を守る盾としても使用される。前面の大型発振器「ウェーブライザー」は電磁波や衝撃波を放つ。フック部分に相方のホッパーを引っ掛けた回転アタックで周囲の敵を蹴散らすなど、単体よりも集団戦で真価を発揮する。
必殺技(全形態共通)
無頼キック
カッティングブレードを1回倒して発動。右足にロックシードのエネルギーを込めた飛び蹴り。発動時、オレンジの輪切り型のエフェクトを通り抜ける。破壊力は25t。
仮面ライダーウィザードの第53話ではベルト操作無しで使用。無頼キック単体としては、今のところオレンジ、パイン、ジンバーレモン、極、フレッシュオレンジで使用。
フレッシュオレンジのものは名称が「無頼フレッシュキック」となっている。『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』ではオレンジスパーキングで発動した。
無双斬
無双セイバーにロックシードをセットすることで発動。エネルギーを込めた無双セイバー・セイバーモードで敵を切り裂く。
斬撃の際、輪切りのフルーツが浮かぶのが特徴。劇中では、第35話にてオレンジアームズが無双セイバーにオレンジロックシードをセットした後に使用した。
無双ショット
無双セイバー・ガンモードの必殺技。劇中未使用。カッティングブレードを倒す回数は不明。
主要アームズ一覧
ソイヤッ! オレンジアームズ 花道オンステージ!
スペック
身長:203cm
体重:105kg
パンチ力:6.7t
キック力:10.2t
ジャンプ力:ひと跳び28m
走力:100mを5.9秒
概要
オレンジロックシードで変身する鎧武の基本形態。メインカラーはオレンジ。バランスに優れた形態。ロックシードのシリアルナンバーはL.S.-07。クラスはA。ヘルヘイムの森に迷い込んだ際に手に入れ、以降は変身用として最も活用している。
輪切りのオレンジを模した小刀型アームズウェポン「大橙丸」による斬撃を主体にした戦闘スタイルで戦う。無双セイバーと合わせた二刀流や、2本を合体したナギナタモードを駆使している。
性能
頭部『ダイカブト』
何枚もの金属板を重ね合わせた多重装甲『マルチダイアーマー』同士が電磁力により反発しあい、クッションのように圧力を逃がす。
受けたダメージを相殺するため耐久力を大幅に引き上げている。頭部装甲『リバーサルアーム』は頭部へ放たれた攻撃を横に受け流しダメージを軽減する。
装着者の生体情報をモニターする分析ユニット『ピークステム』が心拍数や肉体的・精神的なダメージなどを読み取る。装着者の戦闘能力を最大限引き出せるよう戦極ドライバーと連携を図る。
胴体
胸部装甲『ダイラング』は鋭利な刀で斬りつけられても傷つかないほどの強度を誇る。肩部装甲『ダイスリーブ』2枚の折り畳まれた構造を取ることで装着者のダメージを緩和し身を守る。
大橙丸
オレンジアームズ専用の小刀型アームズウエポン。刀身部に埋め込まれたエネルギー供給用のパワーセル『オレンジパワーセル』は幅広の刀身部にパワーセルを埋め込むことで、刃の鋭さを維持している
輪切りのオレンジのような特殊な刃『カヒノジン』はパワーセルが生み出す膨大なエネルギーを利用して物質の化学結合に作用。通常の刀剣では実現不可能な切断力を生み出す。
性能
出典元:大橙丸 (fc2.com)
峰『オオダチノミネ』がオレンジパワーセルを保持。大橙丸を形成する骨に該当する。柄『ヤツカノニギリ』、鍔『ロクガクカ』。
束頭の連結ユニット『アームズカップラー』で無双セイバーと接続する。大橙丸のパワーセルから生み出されるエネルギーを無双セイバーに合流させる。
必殺技
大橙一刀
オレンジスカッシュ
カッティングブレードを1回倒して発動。大橙丸の刃『カヒノジン』にエネルギーを充填させ、敵を切りつける。初出ではアマダムに使用した。ガンバライジングでは三段斬り。
『魔宝石の世界』では派生技と思しき技を披露。大橙丸と無双セイバーを構え、回転斬りで周囲の怪人軍団を薙ぎ払った。使用時にはオレンジのようなエフェクトが発生していた。
ナギナタ無双スライサー
オレンジチャージ!
無双セイバー・ナギナタモードにオレンジロックシードをセットして発動。先にオレンジ型のエネルギーを飛ばして相手の動きを拘束。
ナギナタモードの強力な斬撃で相手を直接切り裂く。ホールド時にはオレンジのマークが浮かび上がり、斬撃をヒットさせると爆発、輪切りとなって飛んでいく。
頭突き(正式名称不明)
オレンジスパーキング!
カッティングブレードを3回倒すと発動。鎧をオレンジ状の球体に戻して回転させ、相手に強烈な頭突き攻撃を行う。大橙丸を使用しない本体側の技だが、他のアームズの時でも使用可能な共通技なのかは不明。
ガンバライジングオリジナル技
『ガイムオレンジビッグこま』は突如鎧武の体を覆うオレンジアームズが巨大化し、コマのように回転して敵に突撃する。
『オーバーヘッド鎧武シュート』Jリーグで配布されたカードで使用できる。サッカーボールを敵にシュートし、跳ね返って来たボールをオーバーヘッドシュートしてトドメを刺す。
『無双ハリケーン』はサクラハリケーンに騎乗しながら、無双セイバーの銃撃を敵に浴びせて飛び上がり、無双斬を空中から繰り出してトドメを刺す。『オレンジソードフェスティバル』は無双セイバーナギナタモードを回転させながら、敵を連続で切り裂く。
カチドキアームズ
ソイヤッ! オォ-! カチドキアームズ いざ出陣! エイ・エイ・オー!!
「俺は諦めない!犠牲が必要だっていうなら、それを求めた世界と戦う!」
スペック
身長:215cm
体重:128kg
パンチ力:16.0t
キック力:21.4t
ジャンプ力:ひと跳び16m
走力:100mを7.2秒
概要
戦極ドライバーにカチドキロックシードを装填して変身する強化形態。メインカラーは橙色。戦極凌馬も詳細を知らない謎のロックシード。
ロックシードのシリアルナンバーはK.L.S.-01。夢とも幻ともつかない謎の空間にて、DJサガラがドルーパーズのオレンジを手に、角ばったモノからロックシードに精製させて紘汰に提供した。
「カチドキ」(勝鬨)とは果物の名前ではなく、武将が戦に勝利した時に挙げる、周囲を鼓舞するための叫び声(鬨の声)のこと。口上の「エイエイオー!」がまさにそれ。武将要素が強く出ており異質なフォーム。
外見
アームズがより重厚かつ絢爛なアーマーに変化。兜飾りの形状も従来の三日月に加え、徳川家康所有の歯朶の葉前立てを思わせる兜飾りが新たに追加されている。
強化前よりもさらに戦国武将然とした出で立ちとなっている。また、マスクには髭のようなパーツが追加され、複眼も完全ではないながらもよりはっきりと分かれたデザインになっている。
戦闘能力
専用武器である火縄大橙DJ銃・銃モードでの銃撃戦や、DJ銃・大剣モードやカチドキ旗を用いた近接戦を得意とする。激しい攻撃が飛び交う戦場を無傷で突き進むことができる。
持ち前の高いパワーを生かした素手でのラフファイトなどで高い戦闘能力を発揮。但し、スピードや感覚強化といった部分においては、個々に特化しているジンバーアームズに分があり、敵の特性や場面に応じてこれらの別形態を使うこともある。
活躍
初陣ではユグドラシルタワーに単騎で突撃。黒影トルーパー軍団の乗るダンデライナーの機銃一斉掃射を、分厚い装甲で余裕で耐える。
さらにDJ銃で一方的に撃ち落としまくったり、カチドキ旗を振り回してトルーパー軍団を相手に無双。スカラー兵器を完全破壊した。
エナジーロックシードを使用していないのにも関らず強大な戦闘力を誇り、新世代ライダーの斬月・真とも真っ向から渡り合い、マリカをも変身解除に追い込んだ。
シグルドに遠隔操作された三体のスイカアームズ(一体でも新世代アーマードライダーを凌駕するスペック)を、無傷で全て破壊した。
性能
頭部『カチドキカブト』
多重装甲『カチドキマルチアーマー』は何枚もの金属板を重ね合わせた。頭部を保護する装甲『カチドキリバーサル』は頭部へ放たれた攻撃を受け流しダメージを軽減する。
兜の前立て『カチドキブレード』は4枚のブレードが急所である眉間部分を保護する。『ビャクゴウシグナル』が『カチドキシグナル』に変化。分析ユニット『カチドキステム』が装着者の生体情報をモニターする。
全身
『ライドウェア』が『カチドキライドウェア』に強化。胸部装甲『カチドキラング』の中央部の鎧武を現す紋様はカチドキロックシードのエネルギーを増幅するコア。肩部アーマー『カチドキアーマー』は重装甲化した。
パワー増幅装置『カチドキリング』が腕力を強化。オレンジアームズの倍以上の力を発揮する。強固な篭手『カチドキアーム』が腕部を保護。『シュゲンコウ』が『カチドキグローブ』に強化。
脚力強化装置『カチドキレッグ』が脚部を保護。脚部の前面と側面を覆う大型の装甲『カチドキブロック』は相手の攻撃をかわすのではなく、受け止めて無効化する。足先を覆う『カチドキブーツ』は重装甲をまとい増加した鎧武の身体を受け止める。
火縄大橙DJ銃
火縄銃型アームズウェポン。黒とオレンジ色をベースに金のラインが走ったメカメカしい銃器で、その外見に違わぬ多くの操作箇所を持つ。ロシュオを除いたオーバーロードインベス全てを仕留めた必殺武器である。
エネルギータンク『火縄パワーセル』がカチドキロックシードのエネルギーを蓄積してエネルギー弾を生成。グリップ『火縄グリップ』を握り、引き金『火縄トリガー』を引くと、銃口『火縄ゲート』から発射される。
銃モード
サガラが以前にラジオDJを務めていた影響なのか銃身のターンテーブル『DJテーブル』とスピードコントローラー『DJピッチ』が配置。これらを操作する事で大砲・火縄銃・マシンガンの三種類のモードに切り替え弾丸を使い分けが出来る。
ツマミを回すことで、マシンガンモードと大砲モードを切り替えることが出来る。DJテーブルを再びスクラッチするとリロードされる。
DJピッチの奥には無双セイバーやソニックアローと同様のコネクタースロット「ドライブベイ」を持ち、ロックシード装填することで必殺技を発動する。
大砲モード
「DJピッチ」を下げた後「DJテーブル」をスクラッチして起動する威力重視モード。DJテーブルが緑色に発行する。シドのスイカアームズの大玉モードには通じなかったが、直撃すれば上級インベスを仕留める威力。
火縄銃モード
ピッチを中間にセットしてテーブルをスクラッチして起動するバランス重視モード。テーブルが黄色く発光する。この状態で相手の出方を伺い、状況に応じて上下どちらかに変更する事が多い小手調べモード。
マシンガンモード
ピッチを上げた後テーブルをスクラッチして起動する手数重視モード。テーブルがオレンジ色に発光する。ダンデライナーや無人スイカアームズのジャイロモードなど飛行する相手に重宝する。
大剣モード
無双セイバーと合体させた大剣。銃口の「火縄ゲート」の下にある接続パーツを展開した後「火縄ゲート」に無双セイバーを挿入。
それと連動して「火縄グリップ」から刃がせり出し、上部を覆うオレンジ色の刀身「大橙刃」と繋がって完成する。鋭い刃『大橙刃』にはカチドキロックシードのエネルギーが付加される。
立体物
「スクラッチ装填 DX火縄大橙DJ銃」という名称で2014年3月21日一般販売。ロックシードの付属は無い。大砲・火縄銃・マシンガンの以外に、テーブルなどを操作なしでトリガーを引くと通常射撃音も鳴る。
極ロックシードに限り、大剣モードでも無双セイバーの方にセットする事ができる。また構造上無双セイバー・ナギナタモードとの合体も可能だが、再現すると重心が不安定になる上、単純に重い為ため推奨されない。
カチドキ旗
背中に備え付けられている2本の旗。旗に鎧武の紋章が描かれている。引き抜くことで武器としても使える。間合いの広い杖のような武器としてなぎ払いや刺突に使用する。レデュエの放った光弾を受け流すなど結構頑丈。
重力を歪ませるような効果があるらしく、ぶっ飛ばされてる黒影トルーパーの動作は鎧武に対してゆっくりしたものになっていた。薙ぎ払いに合わせて強力な熱波を飛ばせる。
必殺技
カチドキ乱世風雲斬
両手のカチドキ旗で炎の渦を発生させ、斬撃を放つ。名称はシティウォーズで判明。周囲の黒影トルーパーを5体まとめて撃破した。
火縄大橙無双砲
カチドキチャージ!
火縄大橙DJ銃・銃モードの必殺技。コネクタースロットであるドライブベイにカチドキロックシードをセットすることで発動。エネルギーをチャージして強力な砲弾を発射する。本編に先駆け、カチドキロックシードと火縄大橙DJ銃の玩具CMで登場。
火縄大橙無双斬
イチ!!ジュウ!!ヒャク!!セン!!マン!!オク!!チョウ!!無量大数!!
火縄大橙DJ銃・大剣モードのドライブベイにカチドキロックシードをセットして発動。無双斬の強化版で、大橙刃に炎状のエネルギーを纏わせて強力な斬撃を放つ。
初使用は「春休み合体スペシャル」で、テレビ本編では一度も発動していない。『バトライド・ウォーII』では強大な衝撃波を飛ばした。
極アームズ
フルーツバスケット! ロック・オープン! 極アームズ 大・大・大・大・大将軍!!
「俺は先に進む…そう裕也に誓ったんだ!」
スペック
身長:215cm
体重:113kg
パンチ力:14.5t
キック力:20.4t
ジャンプ力:ひと跳び20m
走力:100mを5.8秒
概要
戦極ドライバーにカチドキロックシードと極ロックシードを装填して変身する最終形態。メインカラーは白銀。銀の鎧には全アームズの力が備わっている。
ロックシードのシリアルナンバーはL.S.-∞。ヘルヘイムの森でDJサガラがロシュオにある提案をして知恵の実から精製させた。後に紘汰と舞の前に現れ、紘汰に提供する。
カチドキロックシードと極ロックシードのシードインジケーター上部にはフルーツの輪切り、下部にはカチドキアームズと極アームズの顔が描かれたプレートが、それぞれ施されている。
変身
極ロックシードを作動すると、11のアームズ(オレンジ、バナナ、ブドウ、マツボックリ、ドングリ、ドリアン、クルミ、レモンエナジー、チェリーエナジー、ピーチエナジー、メロンまたはメロンエナジー)が待機状態でクラックから出現。
カチドキロックシードの左側に新たに施された鍵穴のジョイントに「ロックルート」を装填。回す事で両ロックシードが展開。すると全アームズが鎧武に結集。カチドキアームズを構成する全装甲がはじけ飛んで変身を完了させる。
終盤ではカチドキロックシードをカットした後にすぐさま極ロックシードを使用することで直接極アームズに変身している。
外見
モチーフは織田信長所用の南蛮甲冑。特に頭頂部が尖った兜に元となった甲冑のデザインが取り入れられている。兜飾りは鎧武のシンボルマークの形になっており、複眼は虹色。
胸部にはオレンジ、バナナ、ブドウ、メロン、イチゴ、スイカが描かれている。小説版では「破邪の聖銀」と形容されている。
戦闘能力
単純なパワーの面ではカチドキに劣るが、スピードでは勝る。技の多彩さでパワーの差も埋められる。背中のマントは取り外すことが可能で、グリンシャとの戦いでは闘牛のような戦法を披露した。
極アームズ自体の高いスペックも相まって、進化体となり5人のアーマードライダーをあしらったデェムシュを一蹴するほどの戦闘力を得た。
ただし素のパワーが控えめな分、持っている武装が通じない相手にはジリ貧に持ち込まれる。破壊されたり取り落とした武器の再召喚はすぐには行えないようで、ロード・バロンとの戦いでは持っている武器が通じず最終的に素手で戦っていた。
しかし現時点で極アームズを苦戦させたのはロシュオとロード・バロンとメガヘクスの三体のみでありこのフォームの強さは未だに揺るがない。
副作用
極ロックシードを使用し続けると、オーバーロード化を促進する。実際過剰に変身を繰り返した紘汰はオーバーロードへと覚醒してしまった。
ただ劇中では怪人態は存在しなかったので、もしかすると極アームズが紘汰のオーバーロードとしての姿なのかもしれない。
神としての力
『MOVIE大戦フルスロットル』では紘汰が始まりの男となった影響で、高速飛翔能力や手から光弾発射、念力などを使用。
地形が変わる程のアームズウェポンによる猛攻、 ヘルヘイム植物を操る力を見せる等、本編以上に凄まじい戦闘力を発揮する。
性能
頭部『キワミカブト』
流線型の頭部装甲『キワミトップアーマー』が頭全体を覆い、相手の武器や攻撃を受け流しダメージを軽減する。頭部を保護する装甲『キワミリバーサル』が頭部へ放たれた攻撃を受け流しダメージを軽減する。
兜の前立て『キワミブレード』はブレード状の装甲と丸形の装甲を組み合わせることで前面からの攻撃を受け止め無効化する。『ビャクゴウシグナル』が『キワミシグナル』に強化。
胴体
鎧の下に纏うアンダースーツ『キワミライドウェア』はカチドキロックシードと極ロックシードのパワーにより通常のライドウェアの数倍の腕力と強度を発揮する。
胸部装甲『キワミラング』はエネルギータンクの一種。胸にシードエンブレムと呼ばれる紋章が浮かび上がり、あらゆるロックシードのパワーが宿っていることを示している。
まとう脱着可能なマント『オーバードマント・キワミ』は刃や弾丸の威力を削ぎ、エネルギー弾を弾き背後からの攻撃を防ぐ。
四肢
肩部アーマー『キワミアーマー』は超高硬度の合金製。腕部を保護する強固な装甲『キワミアーム』は西洋甲冑のガントレットの様に腕を全体を覆い、防御力を強化。
腕力を強化するパワー増幅装置『キワミリング』は各種のアームズウェポンの性能を限界まで引き出すことが可能。グローブ『キワミグローブ』が指や手のひらを守る。
『キワミレッグ』は脚部を保護する装甲であり脚力強化装置。金属アーマー『キワミブロック』が膝部分を保護。
硬い金属で出来たブーツ状の装甲『キワミブーツ』は極めて硬く、強化された装甲そのものが武器であり通常のキック攻撃であっても凄まじいダメージを与える。
武器召喚
極ロックシードを回すことで、すべてのアームズウェポンをパワーアップさせて召喚可能。極ロックシードを操作する際、雅楽に用いる管楽器の「鳳笙」の音色が鳴り響く。
同じ武器を複数召喚したり、召喚場所を自由に決めることも可能。様々なアームズウェポンを組み合わせることで、ほかのアーマードライダーには真似出来ない戦法を採る。
ブドウ龍砲で発生させたエネルギー弾をドンカチでノックしたり、ドンカチをシュートして敵にぶつける応用技も披露した。第39話では多数の武器を一斉に召喚・射出した。
使用アームズウェポン
召喚したのは無双セイバー、ソニックアロー×2、大橙丸、火縄大橙DJ銃、パインアイアン、イチゴクナイ、バナスピアー、マンゴパニッシャー、ブドウ龍砲、キウイ撃輪、メロンディフェンダー、ドンカチ、影松(一方は影松・真)×2、ドリノコ、クルミボンバー。
召喚した武器は他人に貸すこともでき、最終回では龍玄に大橙丸を、劇場版ではバロンに影松、龍玄に無双セイバー、斬月・真にメロンディフェンダーを与えている。また、終盤ではオーバーロードの王たるロシュオの大剣を手に取り、自らの武器として使用した。
必殺技
スピアビクトリー
極スカッシュ
バナスピアーを召喚し、カッティングブレードを一回倒して発動。相手の足元からバナナ型エネルギーを突き出し、相手を攻撃、拘束する。
回転斬り(名称不明)
大橙丸とバナスピアーを召喚した状態でカッティングブレードを1回倒すと発動。アームズウェポンにエネルギーを充填させ、回転しながら自由自在にカラフルな斬撃を決める。
発生する衝撃波は巨大な輪を形成し、周囲に広がり爆発を引き起こす。本編に先駆け、極ロックシードの玩具CMで登場。
火縄大橙無双砲
火縄大橙DJ銃を召喚した状態でドライブベイにロックシードをセットして発動。極彩色の巨大な弾を発射して敵に炸裂させる。砲弾にカラフルなフルーツのエネルギーを纏わせているのが特徴。
第33話ではイチゴ、第35話ではパイン、第36話ではオレンジをセットした。デュデュオンシュ・グリンシャ・シンムグルン・レデュエと言ったオーバーロードを撃破した。
火縄大橙無双斬
極オーレ!
大剣モードを召喚した状態でカッティングブレードを2回倒して発動。大橙刃にカラフルなフルーツのエネルギーを纏わせた極彩色の巨大な光刃で敵に強力な斬撃を放つ。第32話でデェムシュを倒した。
『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』ではオレンジロックシードをセットして発動。ギリルバグスターを撃破した。
無頼キック
最終回で使用。龍玄の龍玄脚と同時に繰り出し、仮面ライダー邪武を倒した。劇場版ではマルス、メガヘクス、Xガーディアンの軍団などをこの技で倒している。
小説版ではさらなるパワーアップを遂げており、燃え盛る巨大なオレンジアームズのようなエネルギーを纏って放っている。
その他
ソニックボレー
ソニックアローにオレンジロックシードを装填して発動。ただし、ソニックボレーというよりかはソニックアローの強化に近い。矢の色は斬月・真の物と同じ。
クナイバースト
無双セイバーを召喚し「イチゴチャージ」で発動。イチゴアームズ同様にイチゴクナイの雨を降らす。
アームズウェポン射出(正式名称不明)
極ロックシードの持ち手を複数回一気に回す、もしくは長く回すことで発動。背面に幾つもの武器を展開し、射出する。
劇中の活躍
初変身
少年と大人の境目にあって"大人になる"事について悩んでおり、チーム鎧武を脱退。バイトに明け暮れていた。
ある日チーム鎧武のリーダー角居裕也から「面白いものを入手したから見せたい」との連絡を受けて待ち合わせ場所に向かう。しかしそこに裕也はおらず、開いていた入り口から異世界であるヘルヘイムの森に入り込む。
森でビャッコインベスに襲われ、裕也が落とした戦極ドライバーと異世界内で入手したロックシードを使って鎧武に変身。変身直後には戸惑い、手探りで戦っていた。
序盤
当初は力を何に使って良いか分からず、姉の前やバイト先で不用意に変身したり試行錯誤が続いた。バイトを辞めてチームに復帰、行方不明となった裕也に代わりリーダーとなる。
インベスゲームに連戦連勝していき、賞金稼ぎにのめり込んでは晶に叱られるなど、力の使い方を誤っていた。チームバロンとの抗争を経て、自分以外の誰かに使えばいいという考えに至る。
第3話ではバロンに変身した戒斗と戦闘中、ヘルヘイムの森に迷い込む。森を探索中、仮面ライダー斬月の襲撃に遭い、一方的に叩き伏せられる。
そのことでライダーの力が「ルールに基づいたゲーム」ではなく「本当の命がけの戦い」の為の力であったことに気づく。恐怖に怯えて戦意喪失する。ところが、同じくアーマードライダーとなることを選んだ呉島光実の姿勢などに触れ再び立ち上がった。
龍玄登場
「チームに自分の力が必要な時には変身して戦う」というスタンスを取りチームの運営を光実に任せた。やや距離を置き、再び仕事を探している。
明らかに勝てる相手を一方的にいたぶり、本業だけで満足しないで若者達にちょっかいを出す凰蓮を不愉快に思っており、戦闘中に彼に説教をしたこともある。
徐々に斬月の背後にある組織の存在に近付いていく。ヘルヘイムから強力なインベスが沢芽市に現れていることを知る。自分たちで解決するため、クリスマスには全ライダーやシドを巻き込んだ大規模な囮作戦を実行した。
クリスマスゲーム
森の秘密を探るため、第11話ではユグドラシルの作業員に化けて森の中の同社の作業ブースに潜入。そこで同社の社員達がアーマードライダー達を「モルモット」呼ばわりし、インベスゲームも仕組まれたものであったことを知って憤慨した。
沢芽市を支える大企業『ユグドラシルコーポレーション』の暗躍と、アーマードライダーやインベスゲームは、ビートライダーズを戦極ドライバーの実験体にするための作られた流行だと発覚。
直後、大勢のインベスによる襲撃が発生し先刻の暴言も忘れて自身に助けを求める社員達に怒りと呆れを感じつつも戦い彼らを助けている。帰還後シドには「あんたらの思い通りにはならない」と怒りを露にした。
初瀬の死
ユグドラシルから監視されている事を危惧する光実から変身を反対される。だがインベスに襲われる人々を見過ごしておけず変身を繰り返した。徐々にその力を「人々を救うため」に使おうとした。
第13話で初瀬亮二がインベス化。第14話では諦めきれず彼を救おうとするが果たせず、ラットの負傷を招く。さらに目の前で初瀬が変化したヘキジャインベスは倒され、ユグドラシルに捕まった。
独房にてDJサガラからゲネシスコアとレモンエナジーロックシードを入手。光実に助けられて脱出する。その後も次々とユグドラシル幹部からその目的を明かされ、目的のために多くの人の犠牲を厭わない彼らの姿勢にさらなる怒りを募らせる。
森の真実
第22話では情報を集めるため、ユグドラシルタワーに再侵入。ヘルヘイムの森の真実、街を焼き払うスカラーシステムの存在、自身が最初に倒したインベスが裕也であったことを貴虎から突きつけられ、友人を手にかけたショックから暫く落ち込む。
だがDJサガラに「希望の対価に犠牲を要求する世界をぶっ壊せ」と諭されて奮起、カチドキロックシードとダンデライナーを受け取り、ユグドラシルタワーに突撃。
黒影トルーパー達や斬月・真と戦いタワーのスカラーシステムを破壊した。また、サガラからオーバーロードの情報を入手。
サガラから口止めもされず、光実の正体も知らないため、得た情報やカチドキロックシードの入手経路を彼に話す。これが図らずも自身の気づかないところでユグドラシル社内に亀裂を入れる結果となった。
オーバーロードとの接触
ジンバーピーチアームズの強化聴力を活かして、広いヘルヘイムの森からオーバーロードを発見。接触を試みるが相手側に意思疎通するつもりが無く失敗。
戦況や風評被害などもあり長らく無職のままで家庭の家計もそろそろ苦しくなり始めた矢先、阪東清治郎の好意で「ドルーパーズ」のアルバイトをさせてもらうことになった。
第27話で貴虎と和解し彼が味方になったと喜ぶも、彼と光実が兄弟である事までは特に知らされず、斬月・真が光実に入れかわった事もまだ気づいていなかったため戒斗から暗に忠告を受ける。
第29話にてデェムシュが沢芽に侵攻。力に溺れ殺戮を楽しむの姿を垣間見る。彼らとの話し合いは不可能と悟る。カチドキアームズに変身しあと一歩の所まで追い詰めた。
大将軍
デェムシュを生け捕りにしたい戦極凌馬の指示を受けたユグドラシルの妨害を受け瀕死の重傷を負う。その場は戒斗に助けられ九死に一生を得た。彼の前にDJサガラが現れる。
「何がオーバーロードインベスが希望だ!!」と彼に詰め寄るも、一蹴され、逆に言葉巧みにオーバーロードインベスと同じくらいの力を求めるように誘導され掛ける。
その場にいた舞がそれを見抜き、止めに入るものの、既に運命の輪は後戻りできない位に進んでいた。サガラが何か腹に一物を抱えている事を察する。
それでもみんなを護りたい力を得んが為に、彼の誘いにあえて乗り、極ロックシードを入手。オーバーロードに匹敵する力を持ってして暴走するデェムシュを撃破した。
極の副作用
圧倒的な力を得た代償に紘汰の身体はオーバーロードへと近付いていた。第33話で阪東清治郎の経営する「ドルーパーズ」で食事をとっているシーンで「カレーの味が薄い」と言い、同時に食欲が沸かないと彼が作ってくれたカレーを残す。
激戦で疲弊しているにも関わらず食欲が出なくなる。第40話ではレデュエから体の事を聞かされて対峙。仲間に引き込もうとするレディエから、インベス化する自身のヴィジョンを見せられて苦悩する。
それでも他人を救いたいという決意を固めてそれを振り払い術を脱する。この時、足下からヘルヘイムの植物の蔓を半ば無意識に展開させており肉体のオーバーロード化が進んでいる。
王との決戦
第41話では元の世界に戻された舞と入れ違う形でロシュオの元に辿り着く。バロンと共闘しても敵わず、圧倒的な力の前に打ちのめされカチドキロックシードを破壊された。
しかし直後、レデュエに不意打ちを食らってロシュオが死亡する。レデュエに怒り自分の手でロックシードを復活させた(この時サガラと同じく一度多面体を経由させ作り直している)。極アームズの力を以て倒した。
これを以てオーバーロードは全滅。脅威が去るも、街には依然として野良インベスが徘徊しており、紘汰はそれらを排除していた。
第43話では、ヨモツヘグリアームズを使いと変身した光実と交戦。わざと光実の攻撃を受けることで、ヨモツヘグリロックシードをドライバーから引きはがし、変身解除させた上でロックシードを破壊。光実のこれまでの行為を許した。
地球の存亡
攻撃を受けたことが致命傷となり、意識不明の重傷を負う。一命は取りとめており、リカらにガレージに連れて来られて息を吹き返す。その後、異常な回復力で戦線復帰。
意識を失っている間に「始まりの女」と化した舞に精神の世界で遭遇、戒斗の暴走を知って戦いに出るも不利な状況に陥り、ザックの忠告もあり一時撤退。
第45話では自身がオーバーロードであることを再確認する。他の皆にも既に人間ではなくなったことを悟られ、既にヘルヘイムの森の実のみを美味しいと感じる味覚にまで変化していることを晶に明かす。
その際に「ごめん、俺・・・もう姉ちゃんの手料理、食べられなくなっちゃった・・・」と謝罪、悲しむ彼女に先に脱出するようにと促し、戒斗との最後の戦いに臨む。
決戦
「お前を倒し証明してみせる…只の力だけじゃない、本当の『強さ』を!!」
戒斗の暴走を止めるために立ち向かう。死闘の末に紘汰が生き残る。死に際の戒斗にその強さを問われた際「守りたいという思い、見捨てないという誓い、それが俺の全てだ」と涙ながらに答えた。
なぜ泣くと戒斗に問われ「それが俺の弱さだとしても、俺は泣きながら進む」と答えた。戒斗もまたそれを認め、「お前は…本当に『強い』」と称えて息を引き取った。
舞から黄金の果実を受け取り、一口食べる。すると金髪、オッドアイ、極アームズに似た鎧を纏った「始まりの男」となる。地球を作り変えることを迫るサガラに対し、それを拒否。
紘汰は空に巨大なクラックを形成。インベスやヘルヘイムの植物を未開の星へ転移。困難でも確かな未来を確信し、新たな世界を一から作ることにして、舞と共に宇宙へ旅立つ。やがてその星は命に満ちあふれ、美しい輝きを放つ楽園となった。
最終回
「俺たちは…いつまでも仲間だぜ…」
復活したコウガネを倒すため「やり残した事」として一時的に地球に帰還。龍玄とともに仮面ライダー邪武を撃破した。決着をつけた後は光実に「俺は元気だって伝えといてくれ」と姉への伝言を頼み消えた。二人のわだかまりが、完全に氷解した瞬間だった。
客演での活躍
小説版の描写によると、始まりの男と化した後の紘汰は、超越者になったことで、助けを呼ぶ声を知覚できるようになっている。誰かを守るため、悲しみを止めるために度々地球に赴いている様子。
『仮面ライダーウィザード』
本編開始に先駆けて第52・53話に登場。52話では仮面ライダーの指輪によって開かれた異空間から助けを呼ぶ魔宝石の世界の少年の声を聞きつけ、躊躇いもせず異空間に飛び込み仮面ライダーの世界へと馳せ参じた。
この時点で所持しているロックシードはオレンジ、パイン、イチゴの3個。鎧武TV本編の時系列に当てはめると第5-7話の間に起こった出来事と推測される。口調も物語初期のものに近い。この時は「取り込み中だった」と言ってすぐに帰っていった。
後半戦
53話で再登場。ピンチの平成ライダーたちを助けるために再び馳せ参じ、アマダムから平成ライダーたちのパワーの源を取り返した。
この時「仮面ライダー」の名前を知らなかった事から、少なくとも仮面ライダー大戦より前の出来事である可能性が高い。自ら『仮面ライダー鎧武』と名乗ったのはこれ以降の作品のみ。
一方、この時の鎧武はクウガ~ウィザードが歯が立たなかったアマダムを単独で追い詰めていたことから、始まりの男となった後の鎧武だったのではないか?と言う説もある。
この場合は「仮面ライダー」の呼称の件から見て最終回→ウィザード53話→MOVIE大戦フルスロットル、もしくは口調およびオレンジアームズであることから平成ジェネレーションズの前とされる。
『MOVIE大戦フルスロットル』
ヘルヘイムを超越した存在・メガヘクスの来襲によって再び地球へ。一度は消滅してしまうが、極ロックシードにバックアップを残していたおかげで復活。泊進ノ介こと仮面ライダードライブとも共闘した。
進ノ介との会話で「今は神様かな」と紹介した事から、そう呼ばれており、ゲームバトライド・ウォー創生でも同時に出撃した際にそう言った掛け合いがある。極ロックシードを奪われた際に人間の姿に戻るが、エピローグでは自分の意思で人間の姿に戻った。
『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』
佐野岳氏のスケジュールの都合上か、今回はライブラリ出演(本人も出たかった様だが)。鎧武に変身した状態で終盤に登場。地中の奥深くにいるベルトさんを迎えに行って進ノ介に渡した後、同じく鎧武者をモチーフとした怪人ギリルバグスターと対決した。
登場時には以前共闘した事のある晴人は「鎧武!」と反応し、進ノ介からは「神様ってすげぇな…」と言われている。EDでは自身の惑星にて、始まりの女である舞と手を繋いでいる後ろ姿が確認出来る。
『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』
「最上は禁断の果実に手を出した、これ以上は見過ごす訳にはいかない!」
「例えどんなに離れていても、ずっと見守っていくからな。俺を育ててくれたこの星を」
佐野岳氏本人が出演し、レジェンドライダーとしては実質唯一の続投(前作のゴーストも引き続き登場しているが、前回はゴーストは主役の一人であってレジェンドでは無い)。前作に引き続きレジェンドライダー達の中では一番最後に登場する。
ビルドの世界に駆けつけており、平行世界移動装置エニグマが隠されていた結界を生身の飛び蹴りで破壊。最上魁星の計画を阻止するべくエニグマに向かおうとしていた戦兎とパラドを先に向かわせる。
その後は他のレジェンドライダー達とも合流し、決め台詞が噛み合わず怒るが、先輩に注意され、それに素直に応じると言うボケたやり取りを披露した。財団Xによって量産されたXガーディアンの軍団を迎え撃った。
備考
監督陣の意向もあり、始まりの男の姿で登場したのは冒頭のシーンのみ。それ以降はかつて人間だった頃の姿で活動している(但し、佐野氏の中での紘汰は始まりの男としてのイメージが強かったため、人間だった頃の演技には苦労したそうだ)。
エニグマを発見するシーンでは、脚本の段階では始まりの男の姿で手から波動を放ち結界を破壊するというシーンを予定していたらしい。
佐野岳氏が「出るからにはアクションがやりたい」と志願した結果、生身で飛び蹴りを繰り出すシーンに変更され、自らトランポリンを踏ませて頂いた模様。
仮面ライダージオウ
平成仮面ライダー20周年記念作品。10話ラスト、11話、12話で登場。オリジナルキャストである佐野岳氏が本作でも演じている。
始まりの男としての紘汰、フリーターとしての紘汰の2人が登場する。本作ではタイムジャッカーにより鎧武の歴史が奪われている為、沢芽市で起きた一連の騒動も起きていない。
EP11『ジオウ・オン・パレード2018』
アナザー鎧武が誕生している影響で、フリーターの紘汰がドルーパーズで働いている。歴史の修正に耐えていた神紘汰は、鎧武の力を継承しアナザー鎧武を独力で撃破したソウゴを自分のいる場所へ呼び寄せる。
ヘルヘイムの森に飛ばされた明光院ゲイツを助け出そうとしている彼に対して「全部一人で解決するのが、君のなりたい王様なのか?」「それでは君の周りにいる人達がいる意味がなくなる」と指摘し、その上で「信じてみるといい、その男(=ゲイツ)の力を!」と告げ、ソウゴをアナザー鎧武が撃破される前の時間へと戻した。
EP12『オレ×オレのステージ2013』
「自分だけじゃない、仲間も信じる!それでこそ、王だ…!」
ドルーパーズへ果物を運んでいた所でソウゴやツクヨミと対面。そこに乱入してきたアナザー鎧武と戦うジオウを見て、自身が所持していた鎧武ライドウォッチとコダマスイカアームズを彼に譲渡した。
仲間(=ゲイツ)を信じることにしたソウゴは3日前へタイムスリップし、アナザー鎧武に囚われたゲイツを救い出す作戦に向けて暗躍する事となる。
一連の事件が終息した後、最期は正式に鎧武の歴史が継承されたことによって、神である彼も消滅。その最期は仲間を信じ王としての姿を見せたソウゴに満足した、晴れやかなものだった。
影響
ソウゴに他者に対する考え方を改めさせ、ゲイツとソウゴが互いに友と呼べる程に絆を深めていくきっかけを作った。
この事件の直後にウォズの持っていた『逢魔降臨歴』がアップデート。自分ではソウゴを制御しきれないと判断したウォズが一時的に彼から離反し、門矢士をこの世界に呼び寄せるきっかけとなった。
舞台「仮面ライダー斬月」
物語終盤にて、チーム『オレンジ・ライド』の代理リーダー・アイムに憑依する形で登場。「自分は未だに“変身”できていない」と迷いを抱く貴虎に「大丈夫、貴虎は変わったよ」と励まし、彼にシン・カチドキロックシードを譲渡した。
ゲーム作品
ガンバライジング
1弾からパインアームズと共に参戦。2014年の現行ライダーだけあってフォームチェンジやカード種類の幅も広く、アビリティも使いやすいものが多い。
アームズによっては劇中の必殺技に恵まれなかった物もあるが、演出の再現度は高い。鎧武バナナアームズは、バロンより先に劇中の必殺技となった。
5弾で実施された極極ゴールドカードキャンペーンでは極アームズで枠を獲得している。6弾では劇中技と共に映画で登場した冠とのタッグ技が実装。
ナイスドライブ3弾ではマシンライドキャンペーンの枠の一つでサクラハリケーンに乗って繰り出す「無双ハリケーン」が実装。
ナイスドライブ6弾では過去のキャンペーンが勢揃いのキャンペーンカキマゼールキャンペーンのフルフルフルスロットルキャンペーン枠で極アームズが登場。また同弾にて公式ガイドブック02限定であったドライブアームズも参戦(排出カードとしては初登場)。
バッチリカイガン1弾では久々にCPではなくSRでの高レア収録、そして鎧武初のチェインタイプで登場(オレンジ→極の構成)。バッチリカイガン2弾ではバロンと共に『VSライバルセレクション』の一枚、6弾以来の龍騎アームズ(裏面はウィザードアームズ)がSRで再登場。ガシャットヘンシン3弾では劇中技の『無頼キック』を引っ提げLRに返り咲いた。
バトライド・ウォー
「Ⅱ」よりプレイアブルキャラクター、ストーリーモードの主人公として参戦。基本はオレンジアームズ、パインアームズ、イチゴアームズの三つ。敵にダメージを与えることで遠近共に強力な技を持つジンバーレモンアームズに変身できる。
「Ⅱ」では最強、究極形態共に「カチドキアームズ」で「極アームズ」はDLC専用の別キャラであった。
「創生」より最強形態を「カチドキアームズ」と「スイカアームズ」から選択できるようになり、前者を選択した時のみ究極形態が「極アームズ」となるようになった。
シティウォーズ
サービス開始と同時に参戦。基本形態としてオレンジアームズ、ブーストチェンジでジンバーレモンアームズ、カチドキアームズ、極アームズ、1号アームズが登場。
ゲームでの評価は芳しくなく、特にオレンジアームズは必殺技「ナギナタ無双スライサー」が全ライダーで発生が最遅という、スピードが重視される当作においてかなり残念な性能だった。
しかしグランドジオウの必殺技「グランドコール(鎧武)」実装と同時に大幅な上方修正。必殺技のモーションが改修され、撃ち終わるまでの時間も6秒から3秒へと変化。通常攻撃も多段ヒットが追加され、トップクラスの性能へと変身を遂げた。
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以上です。これで紹介を終えます。