今回解説する仮面ライダーは電王です。
「悪いけど時間は消させない」
目次
- 野上良太郎
- 概要
- 人物
- 超センス
- 過去
- 周囲の評価
- 最終決戦後
- 小説版
- 【憑いているイマジン】
- ■モモタロス
- ■ウラタロス
- ■キンタロス
- ■リュウタロス
- ■ジーク
- ■デネブ
- 仮面ライダー電王
- 電王とは?
- 変身
- 概要
- 装備
- ライダーパス
- デンオウベルト
- デンガッシャー
- マシンデンバード
- デンライナー
- 【フォーム一覧】
- プラットフォーム
- スペック
- 外見
- 概要
- ソードフォーム
- スペック
- 外見
- 概要
- 必殺技
- ロッドフォーム
- スペック
- 外見
- 概要
- 必殺技
- アックスフォーム
- スペック
- 外見
- 概要
- 必殺技
- ガンフォーム
- スペック
- 外見
- 概要
- 必殺技
- ウイングフォーム
- スペック
- 外見
- 概要
- 装備
- 必殺技
- クライマックスフォーム
- スペック
- 経緯
- 異例のパワーアップ
- 変身
- 外見
- 概要
- 装備
- 必殺技
- ライナーフォーム
- スペック
- 変身
- 概要
- 戦闘能力
- 本編後の活躍
- 扱い
- 装備
- 大必殺技
- 超・クライマックスフォーム
- スペック
- 概要
- MOVIE大戦の活躍
- 必殺技
- プラットフォーム
- 客演
- 仮面ライダーディケイド
- 魔宝石の電王
- 『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』
- ウラタロス憑依の理由
野上良太郎
『仮面ライダー電王』の主人公。仮面ライダー電王の変身者。誕生日は1988年12月26日。作中(2007年)では18歳。一人称は「僕」。演じたのは佐藤健、溝口琢矢(『超・電王』以降)。
概要
姉の経営する喫茶店でアルバイトをしている。ある日、偶然ライダーパスを拾ったことにより、不思議な女性・ハナに出会う。
「君なら電王になれる」とハナに頼まれ、仮面ライダー電王として、過去を変えようと目論むイマジンから時の運行を守る戦いに身を投じていく。
特異点
時間上の特殊な存在。どんな時間の干渉にも影響を受けない。記憶を持ち越すと同時に自身の記憶をもとに時間の流れを修復することができる。
イマジンに憑依されても自身の体をコントロール可能。不正な時間改変を受け付けない為、時間が消滅、または大規模な改変を受けた時にその時間を復元する為の最終安全装置のような役割を持つ。
第1話にてモモタロスに憑依される事で豹変。不良相手に暴れまくったが、自我を保つことに成功。モモタロスによる暴走を食い止めたことから特異点だと判明した。本来の使命を遂行するイマジン達にとって不都合な存在なのか、特異点を潰そうとしている。
不運
類い稀な不運体質。第1話では自転車ごと高い木の上に引っ掛かって降りられなくなる、不良に絡まれてカツアゲされる、自転車がパンクする、また不良に絡まれる。以前からこんな不運がずっと続いていたらしい。
物語が進んでも大体こんな感じ。銀行強盗事件に巻き込まれる、事故に巻き込まれて入院沙汰になるなど。彼の元には(比較的)細々とした不運が毎日無数に降ってくる。その不運ぶりは「ギネス級」とも称される。
ただ、そんな日々にはすっかり慣れてしまっており、自分の不幸に他人を巻き込まないよう配慮することを忘れていない。
人物
気弱で揉めごとを好まない。身体能力も高いとは言えず、体力に乏しい上喧嘩も弱い。貧血気味。本編序盤では予想外の出来事に遭遇すると度々気絶していた。
穏やかな性格と気弱そうな喋り方から頼りなさげに見える。だが強くなろうと陰でハードトレーニングを行っていた。
適応能力が高い。電王として戦うこと、そしてそのために自分自身にイマジンに憑依させることを自然に受け入れた。結果的にモモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスと4人のイマジンを一手に引き受け、疲労に苦しみながらも最後まで戦い抜いた。
描写
他人の幸福や不幸に人一倍敏感。皆の幸せを守りたいと思っている。侑斗やタロス達の、自らを犠牲にするかのような戦いを止めさせようとするなど、芯の強さと信念ゆえの頑固さも持つ。
アクの強い仲間のイマジン達を一つにまとめ上げるなど、時の運航を守る原動力の一つになっている。一度決めたことは、たとえ自身がボロボロになろうが絶対貫き通そうとするので時折周囲を困惑させたり、ぶつかり合うことも。
キレると怖い。特に他者を陥れる者は絶対に許さないという思いが強く、それが良太郎の戦う理由とひとつとなっている。
超センス
部屋に変な置物が大量にあったり、敵味方イマジン全員が気持ち悪いと感じるクライマックスフォームを「カッコいい」と言い切ったりする。本人にその自覚がないため周囲を辟易とさせてしまうこともある。
身体が小さくなったハナに「コハナ」、ライナーフォームの必殺技に「電車斬り」と命名したり、デザインやネーミングのセンスはかなり悪い。このセンスは未来永劫変わらないらしく、孫は自分の名前を不満に思っている。また夢遊病癖がある。
過去
幼い頃に両親が他界。姉と二人、祖母に引き取られて暮らしていた。両親と祖母のことについては劇場版『俺、誕生!』で描かれている。祖母は劇中未登場だが現在も存命。
高校に通っていたが、卒業前の冬、姉・愛理が婚約者の失踪で彼に関する記憶を失う。彼女を支えるべく高校を卒業目前に中退した。
昔は不運体質に悩んでいた時期もあったらしいが、義兄の言葉によって救われたらしい。自転車で転んで怪我をする程度であれば「今日はだいぶマシだった」、チンピラに絡まれても逃げられれば「運がよかった」である。
現在の暮らし
一人暮らしをしながら、姉の経営する「ミルクディッパー」(元は両親が経営していた喫茶店で良太郎にとっても大切な場所)でアルバイト店員として働き、愛理目当ての客達からも弟のような扱いを受けている。
また、移動の際は主に自転車を使用する。婚約者だった桜井の失踪により愛理が記憶を喪った経緯に関しては、徹底した秘密主義で頑なに口を閉ざしている。
メンタルの強さ
ありえない程のアンラッキーに揉まれ続けて育ってきた為多少の事では動じない神経を持っており、また彼自身の意志を曲げない心根から、心のタフさ・折れなさ加減については全仮面ライダー変身者の中でもトップクラスとの呼び声も高い。
非力ながら退行欲求のコントロールが出来ている。良太郎は第1話で不良に絡まれて袋叩きにされた後、悔しさ等を堪えている様な表情をして無言でその場より立ち上がった。
これは心の底から込み上げて来る退行欲求に溺れない様耐えており、無駄に被害者意識を振り撒く事で不良以外の第三者(視聴者)へ不快を与えない様にもしている。
周囲の評価
他人の良心を動かして助力を得やすい。母性本能をくすぐる性格とどんな相手でも快く受け入れる度量の広さから、周囲の人間やイマジンたちを自然に味方につけている。
曲者ぞろいのイマジンズが良太郎の元で結束したり、ミルクディッパーで姉目当ての客から煙たがれない。元々は仲が悪かったイマジンたちも良太郎を中心に結束することでチームワークを発揮する。
当の良太郎本人はこの長所を自覚していなかったが、物語中盤で仲間達の言葉を切っ掛けとして『自分にも(周りを動かす)力があった』という確信を得た。直後に変身できる様になったライナーフォームは、その確信を象徴する存在と言えるかもしれない。
桜井侑斗との関係
ある時、過去で姉の婚約者であった謎の男(桜井侑斗)と出会ってしまい、さらに今の時間にも仮面ライダーゼロノスに変身する桜井侑斗を名乗る青年が出現。
独りよがりで身勝手かつ態度が大きく、姉にも容赦しない、自分が知っている桜井侑斗とはあまりにも違う青年を、最初は嫌悪していた。
だが、オーナーの推測を聞いたり、「星に興味がない」と言いながら天文学に異常に精通し、姉と桜井の思い出の場所である希望ヶ丘を知っていたことなどから同一人物と認めた。
時間を守るためにともに戦うなかで、ふたりの関係性は少しずつ軟化。やがて青年が侑斗であることを認め、ともに友情めいた感情まで抱くほどになった。
終盤
イマジンを操る黒幕・カイが出現。彼の身勝手な計画で多くの人が不幸になることを許せず、全力でこれに応戦。だが、良太郎の時間が守られるということは、イマジンたちの未来が消滅してしまう。モモタロスたちの消滅を意味する。
その事実に気づいたことで、仲間のイマジンたちを拒絶。自分ひとりで戦おうとしてしまったこともあったが、「今」という時間を自分たちも守りたいというモモタロスの言葉に心動かされ、仲間のイマジンたちとの絆はより強固になった。
最終決戦
カイの計画を見事阻止。本来であれば、モモタロスたちも消えるはずであったが、良太郎の強い思いがそうさせたのか、未来は新たな道へと繋がっていき、モモタロスたちも復活を果たした。
その後、良太郎はデンライナーのパスを返却(=自由に電王になれる権利を手放す)し、日常へと戻る道を選んだ。その選択を仲間達に応援されながらデンライナーを降り、去って行く仲間達を良太郎が見送るシーンを持って電王本編は幕を閉じるのだった。
だがいつの間にかデンライナーに再乗車。跡を絶たない時間を乱す輩と今も戦い続けている。2013年を描いた小説版でいまだ無職であることが触れられている(イマジンを始めとした様々な設定が異なっており、本編とはパラレル扱い)。
中の人
野上良太郎を演じた佐藤健は当時17歳。『仮面ライダーゴースト』の主人公・天空寺タケルを演じた西銘駿と共に単独主人公最年少記録タイ保持者。ただし厳密には放送開始時点で佐藤が17歳と10ヶ月7日、西銘が17歳と7ヶ月12日と西銘の方が約3ヶ月若い。
「単独主人公」に限定しなければ最年少記録保持者はフィリップを演じた菅田将暉で、放送開始時点で16歳と6ヶ月13日である。初の演者が平成生まれの主人公である。
作中ではイマジンに憑依されると、憑依されたイマジンの声になるが、当初はイマジン本人の声だったり、良太郎とイマジンの声両方で話すパターン、良太郎の声そのままにイマジンの口調になるパターンの三パターンが存在していた。
憑いているイマジン
名前にタロスと付く4体が基本味方陣営。イマジンはほぼ全てが自己中で好戦的な怪人であり、それはタロス達も同じ。イマジンに憑依されると性格が変わる。
だが、良太郎の手腕で次第に纏まっていく。というか良太郎がいないと纏まらない。なお、良太郎は特異点なので一定の支配制御も出来る。
一番最初に憑いたイマジン。チンピラ戦闘狂で手に負えなかったが、良太郎が根性を見せた+「ごめんなさいは?」で手懐けた。
■ウラタロス
特異点のメリットを狙って憑いたイマジン。純粋に信じる心で手懐けた。
■キンタロス
元は別の人に憑いていたが、色々あって消えそうになっていたところを拾った。その恩で力を貸してくれるが当然問題も多い。
■リュウタロス
ウラタロスが憑く直前にこっそり憑いていた刺客。愛理が間接的にセーブしていたが、後半良太郎の見事な腕前でべったり懐かせることに成功。
■ジーク
ゲスト。元は別の人に憑いていたが色々あって良太郎にも何度か憑いた。
■デネブ
侑斗のイマジン。侑斗のいない時間では良太郎に憑いていた。
少年姿の良太郎
「でも、忘れちゃうことってあるよ……」
概要
初登場は映画『俺、誕生!』。2000年時点での10歳の良太郎。青年姿の2007年の良太郎と区別するため、ハナによって「小太郎」(小さい良太郎)と命名された。演じたのは溝口琢矢。
描写
両親の影響から本好き。探求心が強く、何万年も前に飛ばされたときは恐竜に驚きながらもその姿を写真に収めていた。モモタロスにはなかなか慣れず、しばらくは姿を見るたびに驚いていた。
両親を亡くした寂しさをぬぐえず、よく実家(のちの「ミルクディッパー」)に忍び込んでいた。そこに牙王にデンライナーを強奪された良太郎とハナたちが現れる。牙王の野望を阻止するべく、興味本位でゼロライナーへと乗り込んだ。
正義感
2007年の良太郎よりもしっかりしている。難局にあっても臆することなく、自分のできることをまっとうすべく行動する。
危機に陥った際にはモモタロスの憑依および仮面ライダーミニ電王 ソードフォームへの変身を許諾するなど、勇敢な一面も持つ。その後も何度かモモタロスに自分の身体を貸し、戦国時代では牙王がけしかけた忍者軍団を追い払った。
別れ
牙王の野望が阻止されると、デンライナーで元の時間に戻される途中、生まれたばかりの自分を連れて病院を出る父と母、姉の姿を車窓から目撃。忘れていた両親の顔を見た小太郎は、実家で悲しみにくれるのをやめ、前を向いて生きる決心をする。
超電王以降
時間の歪みによってコハナのように12歳の少年姿になった現在の良太郎。精神や記憶はそのままであったため、通常の電王に変身する。
不幸体質を引き継いでおり、『EPISODE RED』ではミルクディッパーのリニューアルオープン準備中にダンボールの山の下敷きになった。『EPISODE BLUE』ではウラタザオを上手く扱えない幸太郎から流れ弾を食らう。
『EPISODE YELLOW』では海東大樹に愛用のマグカップを盗まれた。幸太郎の「運が『最悪ゾーン』になる時期」について共感し、コハナから「やっぱりおじいちゃんと孫ね」と言われていた。
『鬼ヶ島の戦艦』
K良太郎になってゲルニュートを突っ張りで吹っ飛ばし、M良太郎から電王に変身した。光写真館一行と初対面。
士との絡みは僅かではあったものの、オニ一族との決戦では、互いに声を掛け合った。クチヒコ率いるオニ一族を打ち倒して時空の歪みを正すことに成功したものの、元の体に戻ることはなく、以降も少年の姿のままで時の列車に乗り旅を続けている。
『超・電王トリロジー』
歴史の改変が発生したのか、事情を知らないはずの三浦、尾崎など周囲の人物が少年の姿であることに驚かず、良太郎であると認識していた。コハナとは違いは小さくなったことを気にしていない模様。
『EPSODE RED』では腰痛のモモタロスに代わってウラタロスを憑依させ、U良太郎になった。『EPISODE BLUE』では冒頭のマンティスイマジン戦で負傷したが、幸太郎/NEW電王を助けるために怪我をおして出撃した。
仮面ライダー電王
「人助けとかそんなんじゃなくて、できることがあったらやるだけなんだ」
概要
良太郎単身、または良太郎にタロス達が憑依して変身する。ただし良太郎はエネルギー不足でオーラアーマーが生成できなかったため、モモタロス達「タロスズ」が憑依してオーラアーマーを形成、肉体の主導権を得て戦っている。
良太郎はその補佐となりイマジン達の舵取りを行う(頭の中で会話をするなど)。良太郎の技量故「史上最弱の仮面ライダー」と言って差し支えないが、個々のイマジンの能力を応用した総合力は引けを取らない。
だが戦闘能力はモモタロスとの特訓や実戦を重ねることで向上。テレビシリーズ後半と『さらば電王』ではライナーフォームに変身して単独でもある程度戦えるようになった。
変身
パスを持った特異点、イマジン、イマジンの憑依した人間の腰にデンオウベルトが出現。ベルトの左側にある赤、青、黄、紫のボタンのどれかを押してフォームを選択。ベルトの中央の『ターミナルボックス』にライダーパスを接触(セタッチ)させる。
すると変身者のフリーエネルギーを変換したインナースーツ「オーラスキン」の上に「オーラアーマー」を装着することで変身が完了する。
変身だけなら誰でも出来るため『仮面ライダーディケイド』では士、ユウスケ、夏海にタロス達が憑いて変身していた。しかし時の運行を守るにはタイムパラドックスへの耐性が無いと危険なため、通常は特異点にのみライダーパスが与えられるようだ。
フォームチェンジ
赤・青・金・紫がそれぞれ「ソード」「ロッド」「アックス」「ガン」に対応した『フォームスイッチ』を押すことで変身フォームを選択する。
序盤は「フォームのボタンを押した後にパスをセタッチ」していたが途中から「イマジン達が憑依した瞬間にプロセスを踏まずにフォームチェンジが完了」するようになった。
タロス達が実体化した後はタロス達だけでも変身可能になったが、その場合変身できるのはそれぞれの形態のみでありフォームチェンジは不可能。例えばモモタロスならソードフォームにしかなれない。
性能
胴体
オーラが実体化した『オーラスキン』で全身を覆う。防御性に優れ、500万Vの電流や、ダイヤモンド製の刃先によるダメージをも軽減できる。
胸部を縦に走る『デンレール』はプラットフォーム頭部に走っているものと同形状で、「電仮面」が移動する際の線路として利用される。
『デンガントレット』が前腕部から手の甲までを保護。必殺技発動時などの衝撃にも耐えられる。腕輪『リストバングル』が心身のエネルギー発散効果を高める。アドレナリンの分泌がよくなり、運動能力を高めてパンチを繰り出す。
脚部
太もも部分をガードする『デンキュイス』は各フォームによって変色する。『デンポレイン』がひざを保護。ひざ蹴りを放つ際には、破壊力を増大する。
『デングリーブ』があらゆる攻撃からすね部分を守る。『アンクルバングル』が心身のエネルギー発散効果を高める。アドレナリンの分泌がよくなり、運動能力を高めキックを繰り出す。足の甲を『デンサバトン』を保護。
装備
電王に変身するために必要な定期入れ型アイテム。デンオウベルトの召喚、フォームチェンジ、必殺技の発動、ライダーチケットの収納、デンライナーの操縦などに使用する。
必殺技に使用した後は必ず投げ捨てられる。その為、毎回イマジンと戦闘後は投げたパスを皆で探している事が『超電王トリロジーエピソードイエロー』で発覚した。
キンタロスから「パスが無いと帰られへんのに、いちいち投げよってからに!」 と指摘されるが、モモタロス本人は 「お前なぁ…フルチャージの後大事にしまってたんじゃ格好つかねェだろうが!!」 と逆ギレしていた。
デンオウベルト
変身ベルト。ライダーパスの信号が使用者の身体を流れるチャクラを変換させたものとされる。再度セタッチするとフォームチェンジする。
イマジンが変わると勝手にチェンジする。イマジンが装着すると自動的に対応フォームの変身待機状態になる。必殺技はボタンを押さずに再セタッチし、フルチャージする。
電王の基本装備。4つのパーツを組み換えて様々な武器を作る。1~4までのパーツを用途に応じて連結させるという特性は、電車の連結がモチーフになっていると思われる。
近未来的な列車の模型のような形状をしており、窓に相当する赤い部分は漢字の一から四を模している。
マシンデンバード
スペック
全長:2130mm
全幅:790mm
全高:1390mm
最高時速:1010km/h
ベース車両:ホンダXR250
電王の専用バイク。デンライナーの一部とも言える。普段はデンライナーのコクピットに設置されており、時間移動の際、ライダーチケット入りのライダーパスを『キーボックス』に挿して操縦する。現実世界での移動にもよく使い、意外とバイク戦もこなす。
アントホッパーイマジンのバイクや、仮面ライダーゼロノスの「マシンゼロホーン」とマシンバトルを繰り広げても壊れない頑強なボディを持つ。ビルをも倒壊させるウルフイマジンの光のカッターを弾き返した。爆破されてもすぐ復活する。
『アラゴドライブエンジン』はデンライナーに搭載されている駆動システムと同じ仕組みの円陣。「デンギャザー」で変換された電気と、デンメタルとの間で過電流を生じさせて磁界を作り出す。驚異的駆動力を生み出し、高速走行が可能。
車体後部のパンタグラフ「デンギャザー」より、空気中のエネルギーを吸収し電力に変換し駆動する。パンタグラフのように展開させると、時速1010kmでの高速走行可能。
電王の意志で無人走行をさせる事も可能。作中で野上良太郎が変身せずに運転したことは一度も無い。
その他性能
ヘッドライト『デンバードライト』は自在に光量調節できる。1万Kの電光照射が可能で、暗闇の中でも200m先まで、白昼のように明るく照らし出す。ライト前部には、赤外線、X線レーザー機能を持った小型ランプも装備。前方の障害物を探知できる。
コンソール左の緑のボタンを押すことで、マシンデンバードをデンライナーから分離させたり、格納したりすることができる。コンソール右の赤いボタンを押すことで、デンライナーを自在に操縦できるようになる。
劇中では一度も使われなかったが、前輪部分の左右にフロントミサイルを一発ずつ装備。フリーエネルギーが詰まった衝撃集中爆弾を発射する。
第41話ではガソリンの缶に突撃して炎上しながら海に落ちて沈んだにもかかわらず、次の回では何事も無かったかのように登場していた不死身のバイク(引き上げたのか予備があったのかは不明)
ちなみにこの際、電王ソードフォーム(M良太郎)が「俺のバイク!デンバード!」と叫んでおり、珍しく作中で名前が呼ばれている。
時の運行に則り、時の砂漠の中を走り続ける電車。一種のタイムマシン。食堂車に連なる通常車両とは別に戦闘用車両がある。
イメージが暴走した巨大な怪物ギガンデスを倒す際に使用する。種類は基本4形態に合わせてゴウカ・イスルギ・レッコウ・イカヅチの4つ。
特異性
『仮面ライダージオウ』のアナザーライダーは、対応する歴代平成仮面ライダーから力と歴史を奪い、変身者の歩んできた時間と記憶を改変する。
この特性により多くの歴代平成ライダーたちは、自分にあてがわれたアナザーライダーにロクな抵抗もできず力と歴史を奪われていた。
だが電王は良太郎の特異点故か「平成ジェネレーションズFOREVER」で良太郎と四タロスが変身した電王はアナザー電王と対峙しても歴史改変や力の消失が発生しなかった。
これまでのレジェンドライダーでは為し得ずジオウやゲイツのアーマータイムでようやく可能だった、アナザーライダーの完全撃破を成し遂げている。
フォーム一覧
スペック
身長:180cm
体重:80kg
パンチ力:1t
キック力:3t
ジャンプ力:10m
走力:100mを10秒
ベルトのボタンを押さずに変身する電王。良太郎が一人で変身する。良太郎の体力が無いせいかオーラアーマーが生成されず、素体のまま。体色は黒く、アーマーが生成されていない。あまり強そうには見えない。
まともに戦えずこの形態で撃破した敵はゼロ。 ファンなどからは仮面ライダー史上最弱と言われている。『レッツゴー仮面ライダー』ではモモタロスが直接電王に変身した際にもこの形態を経由する演出があった。
戦闘能力
スペックは歴代ライダーの中でも最低クラス。量産型であるライオトルーパーや試作品の量産型マッハ、同様に素人が変身しているライドプレイヤーと比べてもなお低い。
しかし複数のイマジンが憑依している状態に耐えられるよう、良太郎がトレーニングを積んだ結果なのか、敵を撃破することこそないものの、一方的に敗北してしまうことはなくなっていった。
一応デンガッシャーは装備されている。初めは使えなかったが、回を経てソードモードを使えるようになった。仮面ライダーゼロノスからゼロガッシャーを借りて使った事もあるが、満足に使いこなせていなかった。
備考
実はこのフォームは企画・脚本段階では存在していない。「良太郎の弱さを表現したい」と言う白倉伸一郎プロデューサーの発案。
撮影直前に急遽造形されると言う異例な形で生み出された。結果としてこのアイディアは大成功となり、脚本の小林靖子も積極的にこのフォームをドラマに取り入れて多くの名シーンを生み出す事になった。
ガンバライドでは、シャバドゥビ6弾で登場。究極キャンペーンのライナーフォームの演出に登場し、プラットフォームからライナーフォームに変身する。演出のみの登場で使用はできない。
続くガンバライジングでは1弾から登場(細かく言うと稼動前のプロモカードで登場している)。今回はプラットフォームで戦うことも可能。
\SWORD FORM/
「俺、参上!」
スペック
身長:190cm
体重:87kg
パンチ力:5t
キック力:7t
ジャンプ力:35m
走力:100mを5.2秒
基本形態。モモタロスに憑依された良太郎、もしくはモモタロス自身が変身するに赤い電王。オーラアーマーは赤い面を前にし胸部装甲は展開しない。客演時の電王の基本形態はこのフォームが担当している。電仮面のモチーフは桃。イメージカラーは赤。
アーマーは赤く(背中はアックスフォームの胸部アーマーで金色)、頭部の赤い複眼と触角が2つに割れた桃を模している。
変身すると大抵の場合妙なポーズを取って上記の台詞を言う。モモタロスが憑依した人物が変身する時は、一旦プラットフォームに変身してからアーマーが出現・装着される(頭部は桃が顔のレールを伝って割れて装着)形で変身する。
あらゆるステータスのバランスが良い。デンガッシャー・ソードモードを使用し、素早い動きからの連撃でごり押しする近接戦闘が得意。
防御力の高い敵やリーチの関係で飛行型の相手に弱い他、モモタロスが泳げないため水中戦も不可能。パンチ力やキック力が高い訳でもない器用貧乏。
作品の看板であり、ボス戦などでも活躍する。ある意味モモタロスの持論、手数と勢い任せの「戦いはノリのいい方が勝つ」を体現していると言える。
性能
電王 プラットフォームのマスクの上に電仮面を装着。額の『Oシグナル』は憑依しているモモタロスの同族であるイマジンが2km以内にいれば、察知できる。
目『ペルシアスキャンアイ』が広角度、広範囲をカバー。最大で5km先の人間の顔を見分け、最小では0.05mmの物体を区別する。ナイトビジョン機能もあり、暗闇の中でも赤外線照射によって1km先の目標物を識別可能。
先端から伸びた『ペルシアアンテナ』が空気の振動波をキャッチし、電気信号に変換。40Hzから10万Hzの超音波まで、広範囲の音を聴き取れる。
「オーラアーマー」でできた胸部装甲『ビブレストプレート』は10tの衝撃を緩和できる。変身する野上良太郎へのダメージをなくす。
デンガッシャ―・ソードモードを使用。長大化した刃『オーラソード』は一発で30㎝の鉄を真っ二つにする。モモタロスの意志に応じて先端を本体から切り離してドリル状に回転させながら、遠方の敵に切りつけたり、敵を粉砕可能。
モモタロスが身体を操作するクライマックスフォームなどでも使用される他、プラットフォームも使用した事がある。
その他の使い手
NEW電王ストライクフォームや「仮面ライダーディケイド」のデンオウモモタロスも使用。他、アリゲーターイマジンが強奪して使用した事もある。
「仮面ライダージオウ」ではグランドジオウが大橙丸と共に召喚し、エクストリームスラッシュと大橙一刀の同時攻撃によりアナザー電王とアナザー鎧武を撃破した。
必殺技
パスをベルトにフルチャージして発動。デンガッシャーの刃先にエネルギーを溜めて、刀身を切り離して遠隔操作で切りつける
切り離さずそのまま走り込んで鋭い斬撃を叩き込むだけパターンもある。劇中では「俺の必殺技・パート~(数字や様々な言葉が入る)」と言って使用する。モモタロスが4を言えない為、パート4はない。
クライマックスフォームでも使用されている他、モモタロスも自らの専用武器・モモタロスォードで使用した事がある。
電王全形態共通の必殺技。ソードの場合は、回し蹴りを2回決めてから跳び回し蹴りを放つ。モモタロス曰く「俺の超必殺技!!」。『超・電王&ディケイド』にて使用。
『オールライダー対大ショッカー』では空中で一回転してから飛び蹴りを放った。他のライダーと共にシャドームーンに対して使用。パスをフルチャージする動作はなし。
『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』では、ロッドフォーム同様飛び蹴りを叩き込んだ。
ディソルダースラッシャー
ガンバライド初出。デンガッシャーにエネルギーを集めて敵を連続で切りつける。ロストヒーローズシリーズではエクストリームスラッシュの簡易版として表現されている。
\ROD FORM/
「お前、僕に釣られてみる?」
スペック
身長:187cm
体重:102kg
パンチ力:4.5t
キック力:9t
ジャンプ力:20m
走力:100mを9秒
ウラタロスに憑依された良太郎、またはウラタロス自身が変身する青い電王。電仮面のモチーフは亀。防御力はアックスに次いで二番目に優れている。
イメージカラーは青。青いアーマーにウミガメを模した頭部を持つ。複眼はオレンジで背中はソードフォームの胸部アーマーになっている。
カタログスペックはキック力がガンフォームに続く2位である以外は全体的に控え目。総合的には他のフォームと比べてやや劣っているが、拘束具にも槍にもなるデンガッシャー・ロッドモードによるリーチの長い格闘戦を繰り広げる。
変幻自在の槍術、ウラタロスの足技、巧みな話術と狡猾さで敵を翻弄しながら戦う。テクニカルな戦闘スタイル及び頭脳戦で、他のフォームにも負けない実力を誇る。
近距離は蹴り、中距離はロッド、遠距離はオーララインで敵を引き寄せるか光弾で対応可能。唯一水中戦が可能。
水中での機動力は他のフォーム(自身も含む)の走力(地上でのスピード)を上回る。見た目や必殺技も一番ライダーらしい。そのわりに出番が少なく目立たない。あと何故か巨大戦が多い。
デンガッシャ―ロッドモードを使用。長いリーチで敵を叩きのめす棍棒(槍ではない)。先端部分の刃「ロッドヘッド」で敵を突き刺してダメージを与える。
「釣竿」としてオーラの糸を先端から伸ばし、物体を絡め取ることも可能。ウラタロスがロッドフォームに変身していない状態で使用した事もある。
性能
目『ヘキサゴンスキャンアイ』が広角度、広範囲をカバー。最大で5km先にいる人間の顔を見分け、最小では0.05mmのものを識別できる。ナイトビジョン機能を有し、暗闇でも赤外線照射によって1km先の目標物を認識可能。
アンテナ状の角パーツ『ストレイダー』が空気の振動波をキャッチし、電気信号に変換する。40Hzから10万Hzまで、広範囲の音を聴き取れる。額の『Oシグナル』は憑依しているウラタロスの同族であるイマジンが2km以内にいれば、察知できる。
口の『エレギュレーター』は水を電気分解することで、酸素と水素を生成する。これによって、水中での活動を無限に続けることができる。
「オーラアーマー」製の胸部装甲『アーマーケロン』は10tの衝撃さえも緩和。変身する野上良太郎へのダメージをゼロに抑える。
肩の『ハイドロジェット』は「エレギュレーター」によって生成された水素を燃焼させてエネルギーに変え、推進力を生む。水中での自在な動きや100ノットでの水中高速移動が可能。
必殺技
パスをフルチャージした後、デンガッシャーを槍投げのように敵に投げつける。刺さった相手の身体にはデンガッシャーが吸い込まれ、亀の甲羅のようなマーク〈オーラキャスト〉という網を形成し、動きを封じる。
ロッドの凪ぎ払いで複数の敵を撃破することも。劇場版では投げずに振り回して、破壊光弾を放つバージョンも見せた。
上記の技で拘束した敵にとどめとして飛び蹴りを叩き込む。電王シリーズでよく使われるデンライダーキックである。破壊力は約20t。
ディケイドと対決した際は唯一、ソリッドアタックを挟まずに使用。変身者のウラタロスの場合、専用武器・ウラタロッドで行い、キックはスライディングキックを使用。
備考
ソードフォームに次いで客演での出番が多い。ディケイドではモモタロスが不在時の電王のフォームではイマジンのリーダー格として戦闘。
レッツゴー仮面ライダーのスピンオフではソードフォーム以外では唯一登場。超スーパーヒーロー大戦ではモモタロスと同様変身前・変身後両方登場。平成ジェネレーションズFOREVERではアナザー電王にトドメを刺した。
\AXE FORM/
「俺の強さに、お前が泣いた!」
スペック
身長:185cm
体重:93kg
パンチ力:8t
キック力:5t
ジャンプ力:30m
走力:100mを7秒
キンタロスに憑依された良太郎、またはキンタロス自身が変身する金色の電王。電仮面のモチーフは漢字の「金」。イメージカラーやアーマーは金色(背中のみ赤)で、頭部は漢字の「金」と斧を模している。
オーラアーマーは黒い面を前にし胸部はロッドフォームの肩アーマーを閉じた形状で、背中はソードフォームの胸部アーマーになっている。
スピードは低く、ジャンプ力と走力は下から二番目。だが強靭な体から生み出される高い防御力で相手の攻撃を無視。4つのフォームの中で最もパワーがあり、相撲と斧による力強い攻撃を放つ戦闘スタイルをとる。基本4形態の中では一番頼り甲斐があるフォーム。
キンタロス由来の「鉄塔をも持ち上げる」とされる怪力による強力な打撃攻撃で戦う。ただこのバトルスタイルゆえに、本体である良太郎は体中がアザだらけになってしまう。
性能
「電仮面」に備わった目『ランバススキャンアイ』が広角度、広範囲をカバー。最大で5km先の人間の顔を見分け、最小では0.05mmのものを区別する。ナイトビジョン機能もあり、暗闇の中でも、赤外線照射によって1km先の目標物を識別可能。
トサカ状のパーツ『マサカリード』で、空気の振動波をキャッチし、電気信号に変換。これによって、40Hzから10万Hzの超音波まで、広範囲の音を聴き取れる。
頭突きで敵に突き立てれば、致命的ダメージを負わせる。『Oシグナル』は憑依しているキンタロスの同族であるイマジンが2km以内にいれば、察知できる。
オーラアーマー製の胸部装甲『グラデュアリーブレスト』は10tの衝撃さえも緩和。変身者へのダメージをゼロに抑える。各フォームのパーツの中でも、特に防御力に優れる。
デンガッシャー・アックスモードを使用。ソード以上の破壊力を持つ強力な斧。オーラアックスからの一撃は35㎝の鉄を両断する。
同じく近接戦闘を得意とするソードフォームに比べて、手数よりも一撃の重さを重視するのが特徴的。リーチが短いため、ディケイドアギト・ストームフォームのような長柄の武器を使う者に対しては不利になりやすい。
必殺技
デンオウベルトにライダーパスをかざしてエネルギーをチャージしてから、アックスモードのデンガッシャーを頭上高く放り投げ、力をためてからジャンプして空中でデンガッシャーをキャッチ。
落下の勢いをつけて振り下ろして敵を縦に一刀両断する。飛び上がる前には相撲のようなポーズをとる。技名は技が決まった後に言うのがお約束。フルチャージ後、周囲を薙ぎ払って横一線に複数の敵を攻撃するバージョンもある。
キンタロスがキンタロスアックスを用いて放つ場合は技名が「ダイナミックチョップ・生」となる。後で言うのは変わらないが、キンタロスアックスを手離さずに飛びかかって切り付けるのが違い。
ガンフォーム
\GUN FORM/
「お前倒すけどいいよね? 答えは聞いてない!」
スペック
身長:197cm
体重:98kg
パンチ力:6t
キック力:10t
ジャンプ力:42m
走力:100mを4秒
概要
リュウタロスに憑依された良太郎、またはリュウタロス自身が変身する紫の電王。電仮面のモチーフは龍。紫のアーマー(背中のみ金色)に龍の顔を模した頭部を持つ。
肩アーマーは珠を持った龍の腕を模している。胴体はソードフォームの胸部アーマーを展開した物。
スペックは基本4形態で最強。ダンスを交えて相手の攻撃をステップで軽やかに回避し、翻弄しながら、デンガッシャー・ガンモードによる射撃を行う。だが狙いをつけずに乱射するため命中率はあまり高くない。
リュウタロスが登場した当初は、彼が精神的に幼かった上に、一度憑依すると他のイマジンが憑けないという事も相まって、半ば暴走フォームのようになっていた。
防御力だけは最も低い。接近戦もダンスの技術でカバーして零距離射撃で応戦することもあるが、戦闘技術の低さ故、接近戦に持ち込まれたら完全に袋叩きである。
リュウタロスが子供なので精神攻撃にも弱い。リュウタロスが周囲の損害を考えず(但し動物は別)に武器を乱射して戦う事が多い為、野上良太郎がこのフォームに自分から変身する事は殆どなかった。
劇中では中盤以降は本編終了後も含めて結構苦戦したりする事が多く、リュウタロス自身の撃たれ弱さを考えると、如何にして攻勢を維持出来るかに掛かっている。
性能
「電仮面」に備わった目『ヴィクトリースキャンアイ』が広角度、広範囲をカバー。最大で5km先の人間の顔を見分け、最小では0.05mmのものを識別できる。ナイトビジョン機能もあり、暗闇の中でも、赤外線照射によって1km先の目標物を認識可能。
額の『Oシグナル』は憑依しているリュウタロスの同族であるイマジンが2km以内にいれば、察知できる。「竜のヒゲ」のような『ビュートレーダー』が空気の振動波をキャッチし、電気信号に変換することが可能。これによって、40Hzから10万Hzの超音波まで、広範囲の音を聴き取れる。
「オーラアーマー」製の「ビブレストプレート」を展開させた、電王 ガンフォームの鎧『ワーシップレート』が10tの衝撃を緩和。変身者へのダメージをゼロに抑える。
腹部の『ドラゴンストーム』は黒雲を呼び、嵐を巻き起こせる。半球状の『ドラゴンジェム』はフリーエネルギーを集約して雷に変え、放電できる。
デンガッシャーガンモードを使用。最強の破壊力と高い射程を持つ光線銃。フリーエネルギーを変換した銃弾を連続して放てる。
クライマックス刑事ではオーナーが使用している。仮面ライダーG電王も使用するが、こちらはアックスモードの刃「オーラアックス」が出現している。
必殺技
パスをフルチャージ後、肩の龍玉からのエネルギーをデンガッシャーに浴びせ、紫色の強力な光球を生成・発射する。かすめただけで高層ビルをも倒壊させるほどの強力な破壊力を持つ。銃の腕は悪くないが必殺技だけは不発が多かったりする。
銃を武器にするライダーでは珍しい「攻撃は強力だが敵に当たり難い」ライダーである(大抵は「攻撃は当たっても効かない」方が多い)。
小説『東京ワールドタワーの魔犬』では、「リュウタロスがわかりやすいモーションを取るため素早い敵には簡単に弾道を読まれてしまう」と地の文に書かれてしまった。
ウイングフォーム
「降臨……満を持して!」
スペック
身長:193cm
体重:90kg
パンチ力:4t
キック力:8t
ジャンプ力:50m
走力:100mを3.8秒
概要
劇場版時期限定のゲスト形態。良太郎にジークが憑いて変身する白い電王。変身時は白鳥の鳴き声に似た音が流れ、背中から出現する巨大な翼が変化した羽が舞い落ちる。
劇場版限定フォームとして扱われるフォームの元祖。ただし、TV放送にも僅かだが登場している。
外見
ソードフォームに酷似しているが、アーマーの色は白で複眼は水色。複眼と肩アーマーは白鳥の翼を模している。専用ベルト〈ウイングバックル〉を使用し、プラットフォームは金色に変化する。他のフォームと異なりアンダースーツの色も金。
他のフォームとのフォームチェンジは考慮されていない外観だが、鬼ヶ島の戦艦では門矢士に突き飛ばされた勢いでジークが憑依したことでロッドフォームからのやや強引なフォームチェンジが行われた。
戦闘能力
実際に空を飛ぶことは出来ないが、ジャンプ力は作中の全ライダーと比較してもトップクラス。全フォーム中もっとも高い機動力で敵の攻撃を避ける。
軽やかかつ無駄のない動きで、デンガッシャー・ハンドアックスモードとブーメランモードの二刀流による怒涛の重い一撃や連撃を叩き込む。
ジーク自身の強さゆえ、単体のイマジンが憑くフォームの中では最も強い。だが、彼の性格上油断しやすく、危機を招くこともある。
性能
「電仮面」に備わった目『ウィングスキャンアイ』が広角度、広範囲をカバー。最大で5km先の人の顔を見分け、最小では0.05mmのものを識別可能。ナイトビジョン機能もあり、暗闇でも、赤外線照射によって1km先の目標物を識別できる。
先端のアンテナ『ウィングリーダー』が空気の振動波をキャッチし、電気信号に変換する。これによって、40Hzから10万Hzの超音波まで、広範囲の音を聴き取れる。額の『Oシグナル』は憑依しているジークの同族であるイマジンが2km以内にいれば、察知できる。
「オーラアーマー」でできた胸部装甲『ビブレストプレート』は10tの衝撃を緩和できる。変身する野上良太郎へのダメージをなくす。
装備
デンオウベルト(ウイングフォーム)
電王ウイングフォームへの変身に使用。ジークに憑依された良太郎が「デンオウベルト」を巻くことで、バックルの形状が黄金の鳥の姿を模した「ウイングバックル」に変化する。
名前こそデンオウベルトだが、ベルトの形状はガオウベルトやユウキベルトに近い。実際玩具ではガオウベルトとの付け替え式になっている。
武器
デンガッシャーブーメランモード&ハンドアックスモードを使用。それぞれ2つずつパーツを使用する。電王では珍しい二刀流。投擲を駆使することで遠距離の敵にも対応可能。
長く伸びた刃『オーラブーメラン』は鋭利な切れ味を誇り、ブーメランとして使用しても小型の剣として用いても強大な破壊力を発揮する。巨大化した刃『オーラアックス』で斬りつけることで、敵に大きなダメージを負わせる。
必殺技
デンガッシャーのブーメランモードとハンドアックスモードで敵を挟み撃ちにする。「俺、誕生!」ではブーメランモードを投げてからライダーパスでフルチャージ。
ハンドアックスモードを投げ付けてから相手の背後にブーメランモードが命中すると同時に引き抜いた。「さらば電王」では敵が多かったため、両方同時に回転を効かせて投擲、一斉に切り刻む技として使用。
「ギャー! 皮が剥けたー!?」
スペック
身長:190cm
体重:119kg
パンチ力:8t
キック力:10t
ジャンプ力:42m
走力:100mを4秒
概要
仮面ライダー電王の中間フォームにして、事実上の本編最強フォーム。四人のイマジンと合体した形態。その誕生経緯、外見、爆笑度合いなど、数多の仮面ライダー強化形態の中でもトップクラスに異彩を放つフォーム
全員が憑くことから劇中での呼称は「てんこ盛り」。初登場は第28話。一つの身体に複数のイマジンが同居するので、イマジン達やハナには不評のフォーム。
良太郎は気に入っている。玩具のベルトではケータロス用のボタンが早くから発見されており、その曲調から「荘厳フォーム」と呼ばれていた。
外見
アーマーは全身にレールが走った物に変わり、右肩にロッドの電仮面、左肩にアックスの電仮面、胸部にガンの電仮面が付く。
頭部のソードの電仮面は展開後にスライドして下のオレンジのレンズ部分が露出する。良太郎以外からは敵味方総じて不評。リュウタロスなどは相応に回数を重ねた本編後ですら「やっぱり気持ち悪い」と愚痴っていた。
変身
ケータロスのボタンを〈モモ、ウラ、キン、リュウ〉の順に押し、ベルトに装着して変身する。良太郎にタロス達全員が憑いて変身する。変身時にケータロスが手元から離れている場合、レールが伸びて自分でベルトまで移動して来る。
空中から出現したデンカメンが、電王のボディに次々と合体。そしてモモタロスの仮面が左右に展開して変身が完了する。
初変身時にはデンライナーゴウカが燃え盛りながら駆け抜けていったが、特にその後は登場しなかったため、詳しいことは不明。オーナーの様子を見るに車内はかなり暑くなる。
心を一つに
変身の際は皆で心を一つにする必要があるが、念じる内容は何でもいい。習得したての頃はナオミのコーヒーを使うなどの方法を用いて変身していた。
作中では互いのことを「お前ら邪魔!」と4人同時に言い放った直後に変身したこともある。良太郎とイマジン達の絆が固められた頃からはコーヒーなしでも変身できるようになっている。
戦闘能力
アックスフォームのパンチ力にガンフォームのキック力を備えたいいトコどりフォームで、全てのスペックで基本4フォームを凌駕する。膝蹴り一発で象すらも倒せる。
デンガッシャーの4モードすべてが使用可能なため、距離や状況を問わずに戦える。主人格はモモタロスなためソードモードが多用される。1度だけガンフォームから変身した流れでガンモードを使用した。
武器を使わなくても十分強いため、デンガッシャーを使用しないことも多い。また下記の通り、必殺技が豊富なのも特徴。攻撃を喰らっても場所によっては自分だけダメージを喰らわないことに関してはモモタロスも「使える」と評している。
経緯
ブラッドサッカーイマジンとの戦いに良太郎とモモタロスが苦戦。その時、ケータロスから間の抜けた着信音が鳴り響く。モモタロスが電話にでると、消滅したはずのウラタロスの声が聞こえた。
驚きを隠せないモモタロスと良太郎に、ウラタロスはケータロスを使用するよう指示。ボタンを押してみると、さらにキンタロスとリュウタロスの声までもが。ビビって取り落としたケータロスが、新たな変身音を響かせた。
性能
目『ペルシアスキャンアイ』が広角度、広範囲をカバー。最大で7km先の人間の顔を見分け、最小では0.03mmの物体を区別する。ナイトビジョン機能もあり、暗闇の中でも赤外線照射によって1.5km先の目標物を識別可能。
先端から伸びた『ペルシアアンテナ』が空気の振動波をキャッチし、電気信号に変換。40Hzから10万Hzの超音波まで、広範囲の音を聴き取れる。額の『Oシグナル』は2kmのイマジンを察知できる。
胴体
「オーラアーマー」の一種『ターンブレスト』が胸から背にかけての部分を保護する。10tの衝撃でも緩和することができ、変身する野上良太郎へのダメージをなくす。
『デンレール』が「ターンブレスト」を中心として、全身に走る。3つの「電仮面」が「ターンブレスト」を通って移動し、キックモードやパンチモードに移行する。
電仮面
右肩はウラタロスの意思を持つ。「ボイスターズキック」の発動時には右足の先まで移動する。左肩はキンタロスの意思を持つ。「ボイスターズパンチ」の発動時には左手の先まで移動する。
胸の中央はリュウタロスの意思を持つ「ボイスターズシャウト」の発動時には展開する。なお、各フォームの電仮面が攻撃を受けた際の痛みは、意思を宿す本人だけが感じ、ほかのイマジンには伝わらない。
ケータロス
携帯電話型のアイテム。『俺、誕生!』での牙王との最終決戦の際、モモタロス以外の3人が別の時間軸の良太郎と憑依した。このせいで3人と良太郎の繋がりが途切れてしまい、ウラタロス・キンタロス・リュウタロスが消滅。
良太郎の「ずっとみんなと繋がっていられたら」という願いから、彼らの残り砂からイメージによって現出させた。強化フォームへの変身に使用する他、普通の電話としても機能する。
戦績
4体ものイマジンの力が結集しているため、本編中及びイマジンに対しての戦闘では実質無敗の記録を誇っている。本編終了後の映画でも出番が多かったので、最終フォームであるライナーフォームよりも優遇されている。
さらば電王で仮面ライダー幽汽ハイジャックフォームに1回だけ変身解除させられたのが唯一の敗北。しかしその後、散々良太郎を利用したゴーストイマジンをワンサイドゲームでフルボッコにして強さを見せつけた。
『レッツゴー仮面ライダー』
良太郎なしでモモタロスが直接変身したソードフォームにウラタロス・キンタロス・リュウタロスの3人が憑依して登場した。
ちなみにその時点でモモタロス以外のイマジンはデンライナーの破壊に巻き込まれた筈だったが、ウラタロス曰く「なんかボクらも、ノリで生き返っちゃった」とのこと。まぁデンライナーやオーナーもなぜか復活してたし、電王のノリに不可能は無いのだ。
『仮面ライダージオウ』
電王ライドウォッチを常磐ソウゴに継承した事でモモタロスが変身能力を失う。グランドジオウの能力で召喚されたソードフォーム(原典18話)にモモタロスが憑依。
そこからケータロスでウラタロス・キンタロス・リュウタロスの3人を呼び寄せてクライマックスフォームに変身した。なお、グランドジオウとはスーツアクターが同じためか、実は同一の画面に映っていない。
必殺技
ライダーパスをベルトにセタッチして〈CHARGE and UP〉の音声で発動する。
ボイスターズキック
ロッドを先端に、右足に電仮面を集めて放つキック。左足で放つ通常のキックの10倍の威力を持つ。TV以後は残念ながら、CGの都合があり電仮面が動かない仕様となる。
ボイスターズパンチ
アックスを先端に、左腕に電仮面を集めて放つパンチ。
ボイスターズシャウト
胸部のガン電仮面が展開し、中から多数のミサイルを発射する。さすがにブルーバードイマジンもこのような攻撃は予想できなかったようで、呆気にとられたリアクションを取っていた。
ボイスターズスラッシュ
ソードフォームの必殺技「エクストリームスラッシュ」の強化バージョン。モモタロス曰く「俺の必殺技クライマックスバージョン」「俺達の必殺技クライマックスバージョン」「俺達の正面突破」が存在する。
上級改造人間であるイカデビルとガニコウモルを一撃で葬り去るなど高い威力を持つ。ゲームでの採用率も高いが、演出上ソードフォームの必殺技と然程変わりが無い。
デンライダーキック
設定上は全てのフォームで使える必殺技。ネガ電王戦でキバと共にダブルライダーキックとして放った。
異例のパワーアップ
強敵に対抗するために獲得したわけでも、第三者の援助を受けて手に入れたわけでもなく、「戦闘用でも何でもないアイテムを手に入れ」、「必死に頑張って戦っていたら」、「たまたま気合いで変身できた」という、歴代ライダーで見ても他に類を見ない異色の経歴を持つフォームである。
登場前の戦闘も最初は本調子が出なかったが、モモタロスがやけくそになってからはむしろ圧倒していたため、このフォームにならなくても十分勝てた可能性がある。
ちなみにこの一連の流れの間、敵イマジンはぶった切られてかなり不自然に画面の外まで転がっていき、変身完了まで大人しくしていた。
「モモタロス! 望みを言うよ。…僕と…最後まで一緒に戦ってくれる?」
スペック
身長:195cm
体重:94kg
パンチ力:6t
キック力:7t
ジャンプ力:45m
走力:100mを3.5秒
概要
分岐点が出現。新たな時の路線の影響により過去へと飛んだ先でタロスズが良太郎に憑けなくなった。そこで考案された、良太郎が一人で変身する形態。電王の最終フォーム。
モチーフはデンライナー(ゴウカ)。他のフォームとは全く違うアーマー、電仮面を装備し、プラットフォームの色も変わる。複眼は翼のような形でそれぞれのイマジンの色を表している。
変身
ケータロスをデンオウベルトに装着してデンカメンソードを呼び出す。そこからプラットフォーム、または変身前状態でデンカメンソードにライダーパスを挿入。
タロスズのオーラエネルギーを変換し、デンライナーのオーラに纏われてアーマー、電仮面が装備される。さらば電王ではケータロスを装着したベルトに直接パスを通すことで変身した。
CSMデンオウベルト&ケータロスでは、その変身プロセスを再現できる。劇場版ジオウでオーマフォームが召喚した電王が変身した際にはプロセスを間違えており、クライマックスフォームの手順になっていた。
戦闘能力
機動力や身体能力はプラットフォームより圧倒的に高く、通常の4フォームと同等以上。デンカメンソードを介して各フォームの動きをトレースできるため、戦闘能力はスペックも手伝って高い。
だがタロスズは憑いていない為、良太郎個人の実力で戦わなければならない。スペックではクライマックスフォームに劣るところがある。
良太郎の戦闘スキルが低く、敵イマジンとの戦いでは劣勢を強いられる。しかしこれまでの戦闘経験と良太郎の持ち前の根性で戦った。
性能
頭部
目『ゴウカスキャンアイ』が広角度、広範囲をカバー。最大で6km先の人間の顔を見分け、最小では0.05mmのものを識別する。ナイトビジョン機能もあり、暗闇でも、赤外線照射によって1km先の目標物を認識可能。
頭頂部にあるパンタグラフを模したアンテナ『デンギャザー』が空気の振動波をキャッチし、電気信号に変換。40Hzから10万Hzの超音波まで、広範囲の音を聴き取れる。額の『Oシグナル』は2km以内にいるイマジンを察知できる。
胴体
「オーラアーマー」の一種にしてキングライナーを模した胸部の装甲『ライナーブレスト』は10tの衝撃をも緩和することができ、変身者へのダメージをゼロに抑える。
背中、頭部、胸部を『デンレール』が縦に走る。「電仮面」が移動する際の線路として利用される。
デンカメンソード
ライナーフォームの変身に必要な大剣。モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスの4体のイマジンのオーラエネルギーを電仮面に変換し、集結させた主武装。
グリップのターンテーブル上に円陣を組むことで形成されている。イメージ制作はリュウタロス。剣の重量を生かして、鋭利な刃で敵に斬りつけ、強烈なダメージを与える。かなりの重量があり取り回しが悪く、初使用後は良太郎も「重っ!」と投げだした程。
必殺技
刀身下部のターンテーブルに基本4形態の電仮面が付いている。『デルタレバー』を引いてテーブルを回転させる事で使用するフォーム能力を選ぶ。このモード選択により、対応するイマジンとの会話・戦闘スタイル・必殺技の使用が可能。
必殺技を発動するときは、レール状のオーラの上を走り突撃する。どの必殺技も作中では良太郎が付けた「電車斬り」という名前が使用される。
能力
◆モモソード
デンカメンソードの対応をソードの電仮面に合わせた状態。ソードのような連撃を放つ戦い方。唯一電仮面が可動する。
必殺技はデンカメンスラッシュ。オーラライナー(デンライナー(この場合はゴウカ)の形をしたエネルギー体)と共に突撃し、相手を両断する。
◆ウラロッド
ロッドの電仮面に合わせた状態。ロッドのような飄々とした動きで戦う。必殺技はデンカメンアタック。イスルギの形をしたオーラライナーと共に突撃し、相手を刺し貫く。
◆キンアックス
アックスの電仮面に合わせた状態。アックスのように敵の攻撃を意に介さない豪快な戦い方。必殺技はデンカメンチョップ。レッコウの形をしたオーラライナーと共に突撃し、相手を押し倒す。劇中未使用。
◆リュウガン
ガンの電仮面に合わせた状態。ガンと同じように華麗なステップを踏みながら戦う。刀身先端から射撃攻撃を行う事が出来る。必殺技はデンカメンショット。イカヅチの形をしたオーラライナーと共に突撃し、相手を打ち抜く。
必殺技
フルスロットルブレイク
デンカメンソードのターンテーブルを一回転させて発動する最強技。4種類の時の列車を模したオーラライナーとともに滑り込むように斬撃を放つゴージャスかつ強烈無比な技。
欠点はデンカメンソードのターンテーブルを素早く1周以上回転させるため、それに連動している回転椅子も高速で回転し、モモタロス達が目を回してしまうこと。
本編後の活躍
『さらば電王』では、改良されたのか、デンカメンソードではなく、ケータロス付きのデンオウベルトで変身。デンガッシャー・ソードモードも使用した。ちなみに、『さらば電王』以来ディケイドなど誰かに召喚される以外では登場していない。
ウィザード特別編では、電王リングにて召喚された電王(ソードフォーム)が力を取り戻した事によりパワーアップした。俺参上ポーズのライナーフォーム(中身がモモタロス)が見られる。
扱い
このフォームとクライマックス・超クライマックスの存在から、「電王の最終フォーム」がどれかについて度々議論される。公式ではライナーが最終扱い。
ディケイドのコンプリートフォームで呼び出す電王の最強フォームや、ウィザード最終回やジオウの『Over_Quartzer』での最強フォーム集合シーンもライナー、「ジオウ」のライドウォッチでは最終フォームのライドウォッチにこの形態が抜擢されている。
『S.I.C.HERO SAGA』でも最強フォーム扱いとなっており、仮面ライダー1号(旧1号)のアシストを得てではあるが岩石大首領の能力を得たネガタロスを倒している。
2021年11月9日に予約開始になった「CSMライダーカードセット EXTRA」ではクライマックスフォームがフォームライド扱いされており、ここでも明確にクライマックスフォームは中間フォーム扱いされている。
超・クライマックスフォーム
\SUPER CLIMAX/
「なんだこのビラビラ!? 手羽野郎お前かァ!!」
スペック
身長:190cm
体重:125kg
パンチ力:8t
キック力:10t
ジャンプ力:50m
走力:100mを3.8秒
概要
劇場版『超・電王&ディケイド』で登場した劇場版限定形態にして電王の究極形態。所謂超・電王。クライマックスフォームにジークを足したもの。
ウイングフォームのままクライマックスフォームにフォームチェンジしたことで、5体のイマジンの同時憑依を可能にした。良太郎の体に5人ものイマジンが憑依しているのでかなり窮屈。
外見
基本的にはクライマックスフォームと同様。電仮面の額の『Oシグナル』にウイングのマークが追加される。背中にウイングの電仮面(翼)を装備。
ジークの意思を持ち、大きく展開し、電王を飛翔させられる。その見た目を「みっともない」と思っているモモタロスに対し、ジークは「美しい」と認識している。
戦闘能力
ジークの力が加わっているためクライマックスフォーム時より跳躍力が大幅に上昇。ジャンプ力・走力はウィングフォームと共通など、全形態中でも屈指の機動力を誇る。
ベースはソードフォームとなっており、モモタロスが主導権を握って戦い、徒手空拳による荒々しい近接格闘を披露していた。現時点で映像作品への登場は2回のみ(全てディケイドが関わっている作品)だが、ゲーム作品では電王の最強フォームとして登場する事も多い。
MOVIE大戦の活躍
後に『仮面ライダーディケイド完結編』にてスーパーショッカーと最後の決戦に挑む際にも、ディケイドの力によってこのフォームに変身している。このときケータッチは「スーパークライマックス」と呼称している。
必殺技
超・ボイスターズキック
フルチャージ後に背中のウイングフォームの電仮面から翼を展開。飛翔したあと急降下して放つ飛び蹴り。電仮面の移動はなく、デンライダーキックに近い形で放つ。クライマックスフォームの「ボイスターズキック」を遥かに上回る破壊力を持つ。
超・ボイスターズスラッシュ
ボイスターズスラッシュの強化バージョン。『MOVIE大戦2010』では剣先は飛ばさずに仮面ライダーキバーラとの同時攻撃を行った。
仮面ライダーミニ電王 ソードフォーム
「このサイズでも、クライマックスだぜー!!」
スペック
身長:145cm
体重:45kg
パンチ力:2.5t
キック力:3.5t
ジャンプ力:一跳び17.5m
走力:100mを7.5秒
概要
『劇場版仮面ライダー電王 俺、誕生!』にて、少年時代(11歳)の野上良太郎に憑依したモモタロスが変身する仮面ライダー。本来の良太郎が電王関連の記憶喪失に陥りモモタロスが憑依できなかったため、同行していた小学生時代の良太郎に憑依することで誕生した。
身体は子供のままで、頭身が低いため可愛らしい外見をしている。設定上はソードフォームの技も使える。能力はソードフォームの半分。モモタロス自身の戦闘技術は健在のため、牙王の命令で襲ってきた忍者たちを相手に大立ち回りを演じてみせた。
客演での活躍
電王の世界だけ唯一原作とほぼ変わらなかった(とはいえ設定と雰囲気が違う別の世界である)。そのため「リョウタロウ」はおらず、そのポジションにはモモタロスが着いていた。以降のオールライダーものでも電王の中身はモモタロスということになっている。
カメンライド
ブッチギリで扱いが悪い。「俺、参上!」のカードもあるが、これらのカードが劇中で役に立った事は無い。
更にネタなカードだけだったらまだしも、その後も電王のカードを使用して真面目に戦ってもマトモな戦果を挙げられなかった。コンプリートフォームの召喚ですら唯一外した。
『仮面ライダーウィザード』第52話ではモモタロスそのまんまの電王として魔宝石の世界に召喚された。ライダーリングを持った少年に召喚されて響鬼、キバと共に怪人軍団と戦うが、アマダムに捕らえられてしまう。
ウィザードを追い詰めるためにアマダムに召喚された際、アマダムの「所詮ライダーはリングの持ち主に従うだけ」という言葉に対して「何言ってんだ?バカかお前。俺たちはリングの力で子供達に従ったんじゃねえ。弱き者を守っただけだ!」と一蹴。ディケイドの説教パートへのバトンを繋いだ。
巨大怪人戦では電王本編で慣れっこだったからか、真っ先にデンライナー・ゴウカを呼び出して攻撃を加えた。また、アマダムとの最終決戦ではライナーフォームに変身。モモタロス単体ではなくM良太郎が変身した姿なのかもしれない。
電王の登場
事前情報にて平成の全主役ライダーの出演がアナウンス。さらにアナザー電王の出現やモモタロスを演じる関俊彦氏の出演から、電王が深く関わるとファンから予想された。
劇中、アナザー電王に本物の電王が立ちはだかる。電王は次々とフォームチェンジしていき、ロッドフォームのデンライダーキックにてアナザー電王は撃破された。
両者の変身が解除され、アナザー電王の変身者だった者に、ウラタロスに憑依されたある男が手を差し伸べる。
ウラタロスの憑依と言う形で10年ぶりに出演。オリジナルキャストの佐藤健氏ご本人である。電王初期の演出のような、良太郎とウラタロス双方の声が聞こえる演出を取っている。悩めるアタルや、ライダーとしての後輩のソウゴにあるアドバイスを送った。
佐藤健氏の出演は今作トップシークレットであり、公開前は番宣ポスターにも映画パンフレットにも記載されない。佐藤氏以外の出演者の台本にも、良太郎の登場は伏せられていた(その為、ソウゴやアタル達が驚くシーンは演技ではなくガチである)。
本作の脚本担当である下山健人氏に対してもシークレット。試写会でも佐藤氏の登場シーンはカットされた。児童誌やTwitterなどでの情報も一切公開されず、徹底的な情報統制が取られていた。電王のパートは当時のメインライターである小林靖子氏が担当した。
U良太郎としての登場の理由は、「U良太郎ならできるが、今の歳で良太郎を演じたらみんなの夢を壊してしまう」、「10年経って良太郎が成長しているのはいいことだが、一方それは夢を壊すことでもある」という佐藤健氏本人の配慮によるものである。
おそらく「10年経ったがかつての良太郎そのまま」、「10年経って成長した良太郎」、どちらを演じたとしても誰かしらの夢を壊すことになるという考えだと思われる。
ウラタロス役の遊佐浩二氏も佐藤氏の意思を汲み、あえて当時の演技を再現しないようにしたとの事。
『ジオウ』本編の電王編では良太郎は登場しなかったが、EP39では侑斗がモモタロスに対して「野上のイマジン」、EP40ではモモタロスがソウゴを褒めながらも「ま、良太郎ほどじゃねえけどな!」とそれぞれ発言している。
他、『プリティ電王とうじょう!』でも、「どっかの誰かさんと同じこと言いやがって…」と、その存在が感じられる描写がなされている。
ジオウ本編での活躍
ゲイツやウォズに憑依したモモタロスが、ゲイツリバイブやウォズギンガファイナリーに変身して交戦。電王ライドウォッチをモモタロスが所持していた。
ライドウォッチが誕生していると変身できないのは他のライダーと変わらず、40話では単独変身を試して失敗。ウォズから「電王ウォッチを(ソウゴに)渡しているので電王に変身出来ない」と言われた。
ゲーム作品
第1弾でソードフォームがLR、ガンフォームがSR、ロッドフォームとアックスフォームがRで参戦。第6弾でライナーフォームがLRで参戦。第9弾ではモモタロスがLRで参戦、SPカードでデンライナーが登場。また、ソード、ロッド、アックス、ガンの4フォームがSRで収録され、ロッドとアックスは初の高レア化となった。
第11弾ではウラタロス、キンタロス、リュウタロスがSRで参戦。002弾でウイングフォームがSRで参戦。004弾で超クライマックスフォームがLRで参戦。シャバドゥビ2弾ではソードフォームに新必殺技が収録されLRで登場。
シャバドゥビ3弾ではリングスキャン限定でクライマックスフォームが登場。シャバドゥビ6弾ではCPのライナーフォームの登場演出でプラットフォームが登場した。
1弾からプラット、ソード、ガンフォームが参戦。1弾ではソードフォームは劇中の必殺技をもらえず、リュウタロスにバーストのクライマックスを持っていかれた。モモタロスお得意の「俺の必殺技パート2」は何故かディケイド電王にしか収録されていなかった(この問題は2弾で解決し、その後表の「俺の必殺技パート1」を習得)。CPはあるが、鎧武の弾では電王は少々控えめであった…
ナイスドライブ1弾にてソードフォームがLR、LREXで登場。LRはバーストするとロッドフォームに、さらにLREXではバーストすると強化フォームであるクライマックスフォームになり、新フォームが2つ参戦するなど電王の勢いが一気に強まった。
バッチリカイガン1弾では6弾ぶりに、これまた新シーズン突入弾で表面(最初)からクライマックスフォームでLRに返り咲いた(同時に俺の必殺技クライマックスバージョンも実装)。バッチリカイガン5弾では劇中最強フォームであるライナーフォームがLRで参戦。次の6弾ではプラットフォーム→ライナーフォームというカードがSRで登場し、プラットフォーム初の高レア化となった。
電王10周年となるガシャットヘンシン弾の4弾ではモモタロスがLRで(ついでに(ディケイド電王の除き)バースト面ソードフォームのカードが初の高レア化)。
5弾では10周年キャンペーンと銘打ってウラタロス、キンタロス(ついでにアックスフォームも初参戦)、リュウタロスもCPで参戦となった。バーストすると各イマジン担当のフォームとなる。6弾では表からアックスフォームのカードも登場。
ボルトマッチ4弾では表面バースト面ともにソードフォームでLRで登場。新必殺技としてデンライナーゴウカで攻撃する「デンライナーゴウカ発進!」が収録。ライダータイム3弾では超クライマックスフォームがGLRで参戦。
バーストライズ1弾ではライナーフォームがLRで登場。同弾で参戦したゼロノスゼロフォームと共にメモリアルタッグフィニッシュとして第38話「想い出アップデート」を再現した技を持つ。プレミアムバンダイ限定のバインダー付属のプロモーションカードでウイングフォームがLRで参戦。これで電王の全てのフォームが参戦した。
1作目から参戦。ソード、ロッド、アックス、ガン、ライナー(超必殺技の演出のみ)の5フォームが登場。当時はアシスト技のデンライナーが異常に強かったため、最強クラスだった。当然、後の作品では調整されたが。3作目『オーズ』では超クライマックスフォームが追加された。
1作目から参戦。ライダーアビリティは「クライマックス」。敵と遭遇した際ランダムに「俺、参上」のポーズを取り、一定時間ステータスが上昇する。ポーズ取っている間に攻撃されることがあるのはご愛敬。
初代よりプレイアブルキャラクター。通常時にソード、ロッド、アックス、ガン、ウイング、ライナーフォームの六形態、超必殺技でクライマックスフォーム、究極状態で超クライマックスフォームと、なんと八つのフォームに変身可能。、仮面ライダーWに次ぐ多さである。それぞれが独立したフォームとして数えれば最多であろう。
「挑発」による固有アクションから攻撃を当てていくことで超必殺技ゲージが蓄積されていくという特徴があり、最強状態、究極状態時に行うことでゲージの消費を抑え長時間強化状態を維持することが可能になる。
コンパチヒーローシリーズ
1作目から参戦。ソードフォーム、ロッドフォーム、アックスフォーム、ガンフォーム、クライマックスフォームが登場。平均的なステータス、バランスのよいスキル構成と特徴がないのが特徴のバランス型。スキルはわりと低燃費。
ネガ電王と共に参戦。ソードフォーム、ロッドフォーム、アックスフォーム、ガンフォーム、クライマックスフォームが登場。
ソードフォーム、ロッドフォーム、アックスフォーム、ガンフォーム、ウイングフォーム、クライマックスフォームが登場。平均的なステータスと、自身のテンションを上げるスキル「クライマックス」が特徴。
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以上です。これで紹介を終えます。