今回解説する怪人はデネブです。
「侑斗、しいたけちゃんと食べた~?」
目次
- デネブ
- スペック
- 概要
- 外見
- 性格
- 描写
- 口癖
- 料理
- デネブキャンディー
- 戦闘能力
- 正々堂々
- 変身
- 過去
- 扱い
- 備考
- 玩具
- ソフビ
- D侑斗
- 終盤
- D良太郎
- 原因
- 客演での活躍
- 映画『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』
- 変身
- 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
- 仮面ライダージオウ
- デネブ勧進帳
- ゼロライナー
- 性能
- 連結
- ドリル
- スペック
- ノーマルモード
- バトルモード
- ナギナタ
- スペック
- ノーマルモード
- バトルモード
デネブ
スペック
身長:197.0cm
体重:136.0kg
特色/力:指先から放つ弾丸、特製のデネブキャンディ、家事
概要
『仮面ライダー電王』に登場するイマジン。桜井侑斗と契約しているイマジン。CVは大塚芳忠。物語『牛若丸』の武蔵坊弁慶と烏天狗のイメージから現出している。名前の由来は白鳥座の一等星デネブ。性別は男で一人称も「俺」だが、思考回路は過保護なオカン。
他の味方側のイマジンとは違い完全に契約しているため、外界でも実体化している。そのせいで若干機動力には難があり、侑斗のピンチに駆け付けるのが遅れたりもする。索敵能力も今一つで敵イマジンの気配にも疎い。
外見
裾の長い黒衣を身に纏った長身と銃砲の筒先のような指先が特徴。黒い頭巾を被っている。額にはモチーフとなった弁慶の「弁」の文字がある。
モチーフは牛若丸=侑斗/アルタイルフォームに付き従う『弁慶』。衣服の紋様も、モモタロスの『MOMO』のように『BEN』を崩したもの。
顔が鳥っぽいのは『牛若丸は鞍馬山で天狗に戦い方を教わった』という伝承から。デザイン画の段階ではより弁慶を意識したデザインであり、肩には機関車の意匠があった。
性格
よくも悪くも穏和かつ低姿勢、お節介と言えるほどに礼節を心得ている。天然であり、少々ずれた行動をすることもしばしば。家庭的で家事全般をこなし、ゼロライナーでの侑斗の身の回りの世話をほとんど行う。
しかしよく行き過ぎており、その度に気遣いが裏目に出て侑斗の癇癪を刺激し、プロレス技(主にサブミッション系)を掛けられてお仕置きされる。良太郎たちにも好意的。
侑斗を含め周囲からは「いいヤツなんだけどイタい」と思われており、普段はどうでもいいことでも行動的なのに肝心なときほど役に立たず、悪意のない失敗で相手をイラっとさせてしまうこともある。
描写
ナオミやモモタロスには「オデブ(ちゃん)」と呼ばれているが、その度に「デネブです」と柔らかく否定する。一方でキンタロスを「くまごろう」、ウラタロスを「カメタロス」と呼ぶ辺り、他者の名前を覚えるのは苦手な模様。
足し算もまともに出来ないが、浪費癖のある侑斗の財布(生活費)を握っている。 持ち前の優しさが原因で、女の子に惚れられてしまったこともある。お化けの類が大の苦手。
公の場では変装することが多いが、イマジンとしての異形の風貌を全く隠せていないため、周りの人間からは変質者のような扱いを受けたり、失笑されたりしている。
口癖
ゼロノスは変身の対価として桜井の記憶が消費される。完全に忘れられると消滅してしまうため、侑斗を変身させまいと頑張っている。口癖は「侑斗をよろしく!」。
他者から忘れられてしまう侑斗のため、ツンアホっぷりで友達のいない侑斗のために友達を作ろうと一生懸命。一方、侑斗は忘れる側の者を気遣ってあえて孤独の道を往っている。
その頑張りが空回りして、余計に変身させてしまうこともあった。自身の存在を懸けて戦っている侑斗の事を少しでも覚えておいて欲しいという切なる願いが込められている。
料理
スキルが高く、プリンスことジークの御墨付き。特に和食が得意。侑斗の好き嫌いを直したいという情熱から、隙あらば彼が苦手にしているシイタケを料理に混ぜようと暗躍してる。眠っている間も「シイタケ攻撃だぁ~♪」と意味不明な寝言を漏らすくらい執心。
味覚も相当高レベルなものを供えているらしく、ネガタロスの悪の組織(仮)の会合に犯罪者のふりをして潜入した時は、会合場所の高級中華料理店で出されたメニューを味見して「ちょっと塩が多め」と分析していた。
デネブキャンディー
自作のキャンディー。棒付きペロペロキャンディーと袋入りの飴の二つがある。お近づきのしるしに配る習慣がある。あのゆったりとした服の中に常時大量に携帯している。
ある時とてつもないショックを受けた際はまさに飴あられとデンライナーの床に零れ落ち、飴の川(キャンディロード)が生まれ、ドサクサ紛れにモモタロスが2、3個パクった。
イマジンあにめでは作っている最中の様子も描写された。しかし大なべで作っていたためキンタロスが風呂代わりに浸かったりリュウタロスがゴミを投げ入れたりしてとんでもない味になっていた。
ユーモラスな人柄とは裏腹に戦士としての実力はかなり高い。侑斗からも「デネブはおまえ(モモタロスをはじめとするデンライナー側のイマジンズ)より強いぞ」と万全の信頼を向けられている。
憑依していない状態でもファンガイアの軍団相手にイマジン達の中では唯一苦戦しておらず、スパイダーイマジンの攻撃にビクともしない程頑丈。ジェリーイマジンの触手を掴んで身動きをとれなくするなど、並のイマジンより力強い。
指先の一本一本が銃になっており、先端から弾丸を発射可能。イマジンと戦うゼロノスの援護射撃や、撤退時の目くらましになどにも活用していた。
ただ射撃は苦手。味方に誤射したこともある。実体を持っているので肉弾戦が可能。侑斗がゼロノスに変身した際も影のように追従し援護を行う。
正々堂々
普段、そして戦いにおいても正々堂々の姿勢を好む。侑斗が卑怯な手段をとってしまうと、戦闘中にも関わらずそれを窘めてしまい、周囲を気まずい空気にしまうこともある。あまりクレバーな戦法には従ってくれない。
戦闘時の口上は最初の部分は侑斗と同じく「最初に言っておく!」だが、後半は「胸の顔は飾りだ!」や「特に言うことはない」、「今日はもう帰りたい」など、一定しない。敵に突っ込まれてしまうことも。
変身
ゼロノスベルトのチケットを逆向きに装填することでゼロノスに合体憑依し、ベガフォームにフォームチェンジする。この際の人格および肉体の制御権はデネブに委譲される。
ベガフォームは侑斗が苦戦する相手を瞬殺する事も多い。後半ではゼロフォーム専用重火器・デネビックバスターに変形する術も会得した。
電王とは異なり、単独で変身可能かは不明。最終回のパラレルであるよみうりランドで行われたヒーローショーでは、デネブがベガフォームに直接変身し、更に大人桜井も加わったトリプルゼロノス大集合でデスイマジン一味を迎え撃った。
過去
カイに付き従って未来からやってきた。だが未来の30代の桜井侑斗がレオソルジャーに苦戦しながら戦う姿に心打たれ、カイを裏切って桜井と契約。力を貸す。
桜井の望みが『過去の自分を戦わせること』だったため、過去の侑斗と共に戦うことになる。デネブが外で実体化できるのは、この願い事を聞いて契約が成立しているため。
デネブ自身桜井との契約があったところに加え、自分の参戦によって元々の歴史から逸脱・分岐する形で戦いに参加することになった侑斗への思い入れは強い。
終盤
自身が消滅する危機を孕んだゼロノスカードを使って侑斗が戦うことには、密かに罪悪感を感じていた。そのため、侑斗自身の記憶さえも奪う赤いゼロノスカードの使用に当初は猛反対。だが侑斗の堅い決意を知り、運命を共にする覚悟を固め、最後まで戦い抜いた。
扱い
レギュラー格のイマジンの中でデザイナーが違う。OPテーマラストの『ダンスするイマジンズ』では四隅が既に塞がってしまっていたので、それぞれの隅にランダムに現れて珍妙な踊りを披露してては消えるという変則的な扱いを受けている。
備考
スーツアクターを務めた押川善文は、「弁慶のイメージ」という設定から当初は男らしいキャラクターと想定していたが、声を担当した大塚芳忠の演技が優しい感じであった。これをすり合わせようと検討した結果、イメージが重なった自身の母親の雰囲気を取り入れた。
初期設定では太極図の陰と牛若丸をモチーフとしたアルタイルフォームに合体して太極図の陽をモチーフにしたベガフォームになるという構想であった。ゼロノスが牛若丸モチーフでゼロライナーが機関車型とされるのもこの頃の名残。
玩具
味方イマジン勢の中で唯一ソフビが長く発売されなかった。放送中にはキーホルダーなどのミニサイズ物を除けば「2フォーム変形合体DX仮面ライダーゼロノス」同梱のフィギュアしか発売されなかった。
これはゼロノスとの合体ギミックの関係でプロポーションが大きく崩れている。一方で合体後のベガフォームはそこそこカッコいい。放送後にS.I.C.やS.H.Figuartsで立体化。
ソフビ
ネット版『仮面ライダーディケイド オールライダー超(スーパー)スピンオフ』でもネタにされた。映画化の度に何度かソフビ化の企画は持ち上がっては、白紙と化している。
ネット版では夏海やユウスケの提案で署名のために街を練り歩いて終わる。陳情の効果もあってか電王トリロジーの前売り券同梱として「ライダーイマジンシリーズEX」からソフビ化が実現。
パッケージには「デネブソフビどうぞ!!」というソフビ化を待っていたファンへの労いのメッセージがデカデカと記載されていた。さらに未契約verのソフビも東映ヒーローネットで受注生産された。
D侑斗
「僕、桜井侑斗です!」
デネブが憑依した侑斗。髪が伸び、緑色のメッシュが入る。黒目が緑色になり、柔和な表情に変化。侑斗の意思に反すること(人助けをする、椎茸を買うetc)をして、外に出されてしまうことが多い。
D良太郎
「僕、すごく運が悪いんです!」
侑斗が存在しないパラレルワールドで良太郎と契約したデネブが憑依した姿。D侑斗と同じく髪が伸び、緑色のメッシュが入る。すごい勢いでスキップする。
亀の出汁を使って料理をしたり、良太郎の運が良くなるように世話を焼いていた。この状態で変身した場合、『特撮ニュータイプ』2008年1月号(角川書店)では「電王ベガフォ-ム」になるのではないかと推測している。
原因
スネールイマジンが過去に飛んで少年時代の侑斗を殺したことで誕生した世界。その後、良太郎によって時間が修復されたのだが、そのことを知った際には死にかねない程ショックを受けていた。
客演での活躍
映画『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』
侑斗が突然消滅したため、良太郎たちとともに行動。1980年代の田舎に住む少年・ユウと出会う。「デネブの契約者を見つけるため、一緒にオニ一族を倒す」(コミック版では「オニ一族からトキ達を守ってほしい」)という願いで契約・実体化。
願いを見ると、コミック版の方がその後のデネブの行動の辻褄が合う様になっている。その後、闘に加わりオニ一族に勝利した。そのユウこそが未来の侑斗であり、ふたりが再会した際には喜びを分かち合った。
変身
野上幸太郎に憑依することで仮面ライダーNEW電王ベガフォームになった。と言うことは電王ベガフォームも可能と言うことなのだろうか。
現在のNEW電王の設定では変身できずに武器化してしまう。もしくは無理やり憑依したことによるイレギュラーだったのだろうか。
『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
「歴史上存在しないはずの仮面ライダー3号」を調査する侑斗をサポート。侑斗とは別行動をしており、終盤でショッカーに捕まった侑斗と霧子を助け出した。
仮面ライダーとショッカーの最終決戦では彼と共に戦った。歴史改変マシンの再始動後はゼロライナーに乗り込み、空を覆いつくす量産型のスカイサイクロンと交戦。
ゼロライナーを射出台としたブースタートライドロンの回転突撃技を繰り出し、仮面ライダー4号の愛機「スカイサイクロン」を破壊した。
仮面ライダージオウ
EP39・40に登場。「侑斗をよろしく」や「デネブキャンディ」も健在。侑斗とともに常磐ソウゴがグランドジオウの力を手に入れた時間を見てきており、それを阻止するためにソウゴの前に立ちはだかる。
クジゴジ堂を訪れた際には侑斗ほどは露骨にソウゴのことを危険視するような素振りは見せておらず、彼にもちゃんとデネブキャンディをあげた。侑斗のきつい言動を詫びたりもしている(戦闘時にはちゃんと侑斗のサポートに回ってジオウと戦っていたが)。
デネブ勧進帳
主人公の一人。オカンポジというだけあって、栄養素や歴史、可食植物など食物に関する情報はとても詳しい一方で、それ以外の物事についてはとても疎い。
その為、平家を「ヘッケイ」、義経を「ヨギツネ」、弁慶を「ベンケーシー」、景時を「カゲノキ」、タイムジャッカーを「タイムパウダー」などと言い間違えている。
とはいうものの、自分のモデルとなった武蔵坊弁慶とは料理の話で馬が合い、良好な関係を気づけていた。デネブが侑斗の椎茸嫌いに苦労しているように、弁慶も義経のゴボウ嫌いを治す為に四苦八苦していたようである。
ゼロライナー
ゼロノスの所持する時の列車。ある時間と共に消滅した筈だったが、訳あって復活した。未来の桜井侑斗から過去の桜井侑斗に、ゼロノスとして戦う使命とともに託された。古い時代の列車らしく、新幹線タイプのデンライナーに対し、こちらはさながらSLの様。
既に通常業務の役目を終えている車両なため、普段は自動で時の砂漠を独立走行している。一般客が乗ってきたりもせず、自由に停車できる。デンライナーのような多数の車両はなく〈ドリル〉と〈ナギナタ〉の2両だけで編成される。
どちらにあるのかは不明だが、デンライナーの食堂車に当たる生活スペースがあり、侑斗やデネブはそこで食事やプロレスをしている。デンライナーのデンバードと同じ役割のバイク〈マシンゼロホーン〉を搭載。
性能
前部に「アカシックレコード」に則って、時を行き来するためのスーパーコンピューター「ゼロマインド」を搭載。
車両を動かす『アラゴドライブエンジン』は車両後部の尾翼『ゼロギャザー』がフリーエネルギーを変換した電機と「ゼロメタル」との間で過電流を発生させて磁界を作り出し、その相互作用で驚異的な駆動力を生み出す。
電車のライトにあたる前部の『物質生成照射装置』はレールのない場所を走行する際に、「ゼロメタル」製のレールと枕木を、走行スピードに合わせて実体化させる。地面に沿って実体化させる他、空中でも線路を出現可能。
連結
連結機器を用いて、時の列車と自由に連結できる。各車両の武器を展開し、集中攻撃すれば、ギガンデスはひとたまりもない。通常はゼロライナー同士で、映画『俺、誕生!』ではデンライナーとも合体した。
『仮面ライダーディケイド』第1話でヒロインの光夏海の見た夢の中では、ゼロライナードリルにソックリなマグナギガが屋根の上に乗っていた。
ドリル
スペック
全長:29m
全幅:4.2m
全高:4.49m
ノーマルモード
牛の様な形状をした車両。普段は1両目を構成している。巨大なドリルの展開機能を有する。車両前部が牛の頭のような形状をしている。
この時点でも高い戦闘力を誇っており、ギガンデスなど巨大な敵を相手に、角を使った格闘戦を行うことも可能。後方上部のコックピットに格納されている専用バイク、マシンゼロホーンで操縦する。
バトルモード
ゼロノスがマシンゼロホーンに乗って操作し戦闘を行う。牛の頭部を180度回転させることで変形。巨大なドリルが目を引く。ドリルは回転しながら突撃・突き破る。
ドリルを高速回転させて硬い岩盤をも打ち砕き、地中深く掘り進むことができる。牛の角部分から放射するフリーエネルギーをドリルにチャージして、強力なエネルギー砲として放つ「フリーエネルギー砲」を使用可能。ガオウライナーとの戦いで使用した。
ナギナタ
スペック
全長:27.35m
全幅:3.9m
全高:4.49m
ノーマルモード
カラスに似た形状を持つ車両。通常は二両目。車両後部にある自動ドアから居住スペースに出入りする。車体最後尾にはデッキがあり、景色を楽しむことができる。
戦闘時にはドリルと入れ代わる事で運用される(連結解除した後、線路が回転する)。縦横無尽に飛行しながら戦う様子を目にしたウラタロスからは、「もう電車じゃないよね」と驚きとともに指摘されていた。
バトルモード
車体上部の回転翼を展開させて変形。ギガンデスとの戦闘になると回転翼を回転させて、ヘリコプターのように独立飛行が可能。車体の巨大さに比して、その機動力は非常に高い。
回転翼は、フリーエネルギーの刃を飛ばして敵を切り裂くほか、ブレードですれ違いざまに敵をバラバラに寸断する。飛行中に車体を垂直に立てれば、敵の攻撃を防ぐバリアとしても機能する。
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以上です。これで紹介を終えます。