【バイクのブイスリャー!】仮面ライダーV3 / 風見志郎【父よ母よ妹よ】

2021年12月30日木曜日

3号ライダー 仮面ライダー解説 昭和ライダー

t f B! P L
 今回解説する仮面ライダーはV3です。

「ダブルライダーの力と技を受け継いだ仮面ライダーV3!!
目次
  • 風見志郎
    • 概要
    • 外見
    • 性格
    • 身体能力
    • 子どもとの関り
    • 備考
  • 仮面ライダーV3
    • スペック
    • 概要
    • 外見
    • 変身
    • 戦闘能力
    • 未使用能力
    • 活躍
    • ハリケーン
      • スペック
      • 概要
      • 性能
      • その他機能
    • 26の秘密
    • 4つの弱点
    • 必殺技
    • 合体技
  • 帰ってきたV3
    • 概要
    • 『仮面ライダーSPIRITS』
      • 外見
      • 活躍
  • 劇中の活躍
    • 家族の死
    • 改造
    • 死闘
  • 客演での活躍
    • 『仮面ライダーX』
    • 『仮面ライダーストロンガー』
    • 『仮面ライダー(新)』
    • その後の昭和シリーズ
    • 映画『仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー
    • 映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
    • MOVIE大戦MEGA MAX
    • スーパーヒーロー大戦シリーズ
    • その後
  • 漫画作品
    • コミカライズ版
      • 初登場
      • 改造
      • 容姿
    • 『仮面ライダー11戦記』
    • 仮面ライダーSPIRITS』『新仮面ライダーSPIRITS』
      • 描写
      • ZXとの関係
      • 活躍
      • その後
  • 小説作品
  • 小説作品『S.I.C. HERO SAGA』
  • その他の作品
  • PS2 仮面ライダー 正義の系譜

風見志郎
 仮面ライダーシリーズ二作目『仮面ライダーV3』の主人公。1950年5月5日生まれ東京都練馬区の出身。身長180cm、体重78kg。演じたのは宮内洋

 概要

 城南大学生物学部の学生で本郷猛の後輩。生化学研究室で細菌の研究をしていた。家族構成は自動車修理工場を経営する父・達治、母・綾、妹・雪子。
 壊滅したゲルショッカーの跡を継いだ新組織デストロンの活動を目撃した為に両親と妹を同時に失う。当初は復讐が動機だったが、ダブルライダーの自己犠牲を目撃し、人類の平和のために戦うことを誓った。

 外見
 切れ長のつり目で爽やかな顔立ち。軽くパーマのかかったセミロング。黒髪が多い昭和勢では珍しく、茶髪のイラストが多い。
 服装は初期のジャンパーや色違いベストとシャツや赤や茶色のジャケットなど。後半では紺のワイシャツ・白のベスト・白のパンツという姿が多くなる

 性格
 クールにして剛胆で、悪に対しては一歩も引かないプライドの高い男。本来は陽気な青年で周囲にも明るく接する。だが、改造人間の宿命や自分以外に不幸になる人を増やしたくないと考えていた。
 自分に思いを寄せる珠純子には冷たく接するなど、他人と距離を置こうとする態度もしばしば見せた。しかし、戦いの中で人間的成長を見せる。
 結城丈二とは対立しながらも仲間となり、彼が復讐心を捨てて正義の戦士となる大きな役割を果たした。後に仮面ライダー4号の称号を贈った。

 身体能力
 ヨットやサッカーなどのスポーツが得意で、器械体操では「マットの白い豹」という異名を持ち、またモトクロスの全日本選手権で優勝した。
 花モータースのバイクレーサーで、猛に並びバイクの国際A級のライセンスを持つほどのライディングテクニックを持ち、空手3段、柔道2段、剣道初段の実力を持つ。

 子どもとの関り
 ハーモニカが得意で、雪子との思い出がある「埴生の宿」や「赤とんぼを好む。同じくハーモニカ好きという事で両親を失い孤児院でも居場所がない須藤健一少年と親しくなった。少年仮面ライダー隊の子供たちに対しては、良き兄貴分として接していた。
 家族を殺された身である設定を生かし、親のいない子供やデストロンによって親と離れ離れになってしまった子供への強い思い入れを描いたエピソードが散見される(『V3』第38話や第39話など)。

 備考
 演じた宮内洋は積極的にアクションに挑戦しており、前作『仮面ライダー』では素面とスーツの割合が4:6であったものを『V3』では7:3に逆転させた。宮内は打ち合わせにも参加し、脚本でV3が台詞を言う場面を風見の台詞に変えるよう、要望を出している
 企画段階では、隼四郎真崎四郎などの名前が検討されていた宮内以外の候補には、同作でライダーマン / 結城丈二を演じた山口暁佐藤仁哉がいた。

仮面ライダーV3

「手加減はせんぞ…かかってこい!」

 スペック

身長:180cm
体重:75kg
ジャンプ力:60m
走力:100m走1.6秒

 概要
 身体には1号の技と2号の力が受け継がれており、さらに26の秘密と4つの死の弱点が備わっている。ダブルライダーからは「勝利(Victory)」を意味する「V」と「ライダー3号」の「3」を合わせて仮面ライダーV3と命名されている。
 戦闘開始時は左右の指先でそれぞれVと3の字を作りながら、右前腕を地面と垂直に立てつつ右手の甲を敵に向け、左手指先は右肘に当てながら左前腕を胸の前で水平に組んで、左右の前腕同士で90度に交差したラインを作るという独特のファイティング・ポーズを決める。

 外見
 赤と緑の明るいボディカラーのおかげで暗い画面でも確認しやすい。1号2号とは違い、ヒロイックさの増した姿を持つ。
 モチーフはショウリョウバッタと設定されていたが、後年は雑誌等でトンボがモチーフだと記述されている。頭部をよく見れば赤い部分がトンボの複眼に、白い部分が蜻蛉の顔に似ているのがわかる。

 変身
 変身ベルトのダブルタイフーンを装備し、ダブルライダーの変身ポーズを組み合わせたポーズを取りつつかけ声の「変身、V3(ブイスリー)!」(後半からはブイスリャアー!)を発声。
 するとベルト中央の風車が回転。風力を吸収することでベルト横のエナージ・コンバーターによってエネルギーに転換・蓄積され、人工筋肉を通じて供給され、各機能を起動させ、変身が完了する。
 変身所要時間は4秒第1・2話ではポーズを取った後に胸の前で手を交差するアクションが加えられていた『極上空間』の宮内洋氏の発言によれば変身ポーズは横綱の土俵入りを元に編み出されたという。

 戦闘能力
 攻撃・防御力、特殊能力面スペックなど先発のダブルライダーを遥かに上回る。1号・2号同様にジャンプ力とキック力が基本。右側のタイフーンが1号の特性である技の能力を作動させ、左側のタイフーンが2号の特性である力の能力を作動させる。
 『仮面ライダーの超常識』(双葉社刊、2016、P181〜182)ではパンチ力90t、キック力は100tだと紹介されている。ただし、東映の監修が入っている一方で、石森プロの監修はなされておらず、"公式設定"とは言い難いので注意。

 活躍
 演者である宮内洋の強烈なキャラも相成って個性溢れるV3だが、現役ヒーローとしては意外に一敗地に塗れた回数が多い。
 風見志郎が完全にV3としての能力を使いこなせるようになった中・後期でも苦戦の末に怪人を倒す事がままあり、飛行怪人やパワータイプ怪人は苦手であった。
 テレビマガジン読者プレゼント『V3秘密シート』に収録されているミサイルコンドルとの対決後の会話によれば、普段から猛トレーニング(改造人間仕様)でを鍛えていることが本人の口から語られている
 『林修の今でしょ!講座』(2021年7月13日放送)では演じた宮内氏は「V3は何をやっても勝てる。どこからでもいらっしゃい」と語っていた。

 ハリケーン
スペック

全高:1210mm
全長:2300mm
重量:320kg
最高出力:300馬力
ジャンプ力:50m
最高時速:600km

概要
 V3の専用マシン。初登場は第2話。志郎が常用する水冷2サイクル3気筒の大型オートバイ・GT750が、V3への変身に伴って高性能オートバイに変形する。1号が新サイクロン号を元に設計し、2号が部品を集めて開発したもの。
 ダブルライダーが乗る新サイクロンの後継機として開発され、当初はダブルライダー用4代目マシーンとして運用予定であった。V3が誕生した事で、彼に譲られた。

性能
 原子力エンジンを搭載。スペックは新サイクロン号よりも一回り優れる。オフロードの機動性が高く、地上戦でも威力を発揮した。フロントカウル前部に仮面ライダーの変身ベルトと同じタイフーンを装備し、風力エネルギーを吸収しながら走行することが可能。
 風車の色はスピードに応じて、青から黄色、赤へと変化するさらにV3の脳波と連動して変身前後問わず遠隔操作され、無人走行するハリケーン・オートコントロールが使用可能

その他の機能
 フロントカウルの空中滑空用の伸縮式の二段式のグライディング用ウイングの下にロケットブースターが装着され、10時間以上の推進飛行が可能
 新サイクロン号同様、緊急制動用にパラシュートを内蔵している。必殺技はハリケーンダッシュハリケーンラストダッシュ。後者で飛行能力を持ったツバサ大僧正配下のデストロン怪人に対抗した。

 26の秘密
 本郷と一文字が早々に行方不明になってしまったため、スペックの全ては当人も知らず、児童誌で設定されていた能力の多くは劇中未登場である。その中には後の後輩ライダーらの雛形になったと思われる能力もある。
 立花藤兵衛との特訓や怪人との戦闘を通じて「26の秘密」の一つ一つが解明され、戦力を向上させていった。初披露されたのは2話でのテレパシー、最後に披露されたのは21話の細胞強化装置である。

ダブルタイフーン
 右の風車・2号タイフーンに1号の「技」、左の風車・3号タイフーンに2号の「力」が秘められている。V3にエネルギーを供給し、逆回転させることでエネルギーを放出させられる。
 高速で回転させることで、エネルギーを放出させるV3パワーや、フル回転させることで全エネルギーを放出するV3全エネルギー開放という技で、特殊金属粉末を払った。
 Wライダーから送られた一種のエネルギー吸収装置であるメダルを装着することでエネルギーを充填させる。タイフーンの真ん中にあるDポイントを破壊されると死ぬ

超触覚アンテナ
  これを介して1号・2号とテレパシーで交信する。また、V3ホッパーからの映像や情報を受信する。妨害電波を発することも可能

V3ホッパー
 打ち上げることで500m上空から10km四方を観測できる小型偵察装置。普段はベルトの左側に装備している。使用する際に本体を手で持って打ち上げ、フィンを旋回させる。
 V3への映像や情報をCアイに送信、怪人の追跡などを行う。すがやみつるの漫画版では武器としても使用。逃げた怪人の居場所やアジトの探索に多用されていたがその便利さ故に話の幅を狭めるため、ドクトルG死後出番が激減した。客演でも使用されない武器のひとつ。

ライダー遠心キック
 上空を大きく旋回した遠心力をエネルギーにして複数の敵にキックを放つ技。

特殊強化筋肉
 マシンガンの銃弾すら弾く特殊合成繊維製の人工筋肉

V3スクリューキック
 ジャンプした後、前方に3連続高速横回転してからキックを放って反転し、さらに体をきりもみ状に3回転してからもう一度キックをする。本編のナレーションによると「加速度によって相手に必殺のダメージを与える」とのこと。

特殊スプリング筋肉
 肩部のあらゆる衝撃を吸収する特殊筋肉で強度は特殊強化筋肉の10倍。

V3ドリルアタック
 ドリル状に回転しながら敵に体当たりする技。

Oシグナル
 1号・2号と同様の改造人間探知装置で、単体での効果範囲は2キロメートル。波長を変えることで既製の発信機の電波を傍受することが可能。少年ライダー隊のペンダントと連絡する

レッドランプパワー
 フル回転させたダブルタイフーンのレッドランプが点滅すると一定の期間、エネルギーを倍増させる。熱線をはね返す機能もある。

V3バリヤー
 全身の表面に体内エネルギーを変換して光の壁を作り、100万ボルトの電流にも耐えられる

V3反転キック
 60mの高さからキックを放った後、その反動で飛び上がって反転して同じ部分を蹴る二段キック。メイン必殺技として多用された。

逆ダブルタイフーン
 逆タイフーンとも呼ばれる。ダブルタイフーンを逆回転させることで、全エネルギーを放出し、爆風に似た強風を発生させ、窮地を脱する
 「4つの弱点」のひとつであり、諸刃の剣となる。また使用後は3時間変身不能となるが、第24話や第37話で使用した際には、パワーを制御していたため、著しいエネルギー消費はなかった

レッドボーンパワー
 胸のレッドボーンにエネルギーを集中させ、体当たりを繰り出す技。

クロスハンド
 手を交差させることで起動する細胞強化装置。一時的に体の細胞を鉄よりも硬くする

空気ボンベ
 胸に内蔵されている圧縮ボンベ。中に空気を溜め、水中での呼吸が可能。連続使用時間は3時間

スクランブルホッパー
 ホッパーに装着された一般市民援護用緊急音響兵器。円盤の辺縁部に装着された、オレンジ色の特殊パイプを振り回すことでデストロン怪人や戦闘員を攪乱させる特殊高周波を発生させる。少年仮面ライダー隊員に配布された。

エナージコンバーター
 1号・2号と同様のエネルギー貯蔵装置。1基で1号・2号の2基分の性能を持つ。『バトライド・ウォー創生』では「専用の別ゲージを使う技」として採用。

プロペラチョップ
 両手をプロペラ状に高速回転させ、敵にチョップをする技

エレクトロアイ
 壁を透視する電磁アイ。1号2号のCアイ(キャットアイ)より性能が向上されており、微かな光や熱を感知し、敵の足跡などを探知する機能を持つ。複眼=Cアイに搭載された機能とする説と、Cアイの下にある黒い部分とする説がある。

マトリックアイ
 複眼の一つ一つが異なる効果のレントゲン装置として働き、敵の身体を透視し、弱点を調べる

フリーザーショット
 触角から出す冷凍光線。全身からマイナス273度の冷気を放つとする説や周囲の熱を吸収して相手を凍らせるとするものがある。『バトライド・ウォー創生』では「専用の別ゲージを使う技」として採用。

グライディングマフラー
 2本のマフラーを補助翼のようにして襟の安定翼とともに長く伸ばし、羽根のように使用し、滑空する『バトライド・ウォー創生』では飛べる。
 パチンコ『仮面ライダーフルスロットル』では背中にライダーマンを乗せて滑空し、マシンガンアームで敵を撃ちまくる「ライダーホバーシューティング」という本編未使用技同士のタッグ技を披露。グライディングマフラーにはトンボの翅のエフェクトが発生している。

V3サンダー
 超触角アンテナから放出する100万ボルトの稲妻『バトライド・ウォー創生』では「専用の別ゲージを使う技」として採用。

レッドボーンリング
 レッドボーンにエネルギーを集中し膨張させ、全身をタイヤ状に変形させて敵に体当たりする技『バトライド・ウォー創生』ではライダーグライドとして初披露された。

V3火柱キックひばしらキック
 脚に内蔵された超小型原子炉で脚部を赤熱させてキックする。テレビ版では設定のみ。『仮面ライダーSPIRITS』では1号いわく「命と引き換えにする技」として使用。
 大首領を倒すために瀕死のV3が決死の思いで使用した。レッドランプ、レッドボーン、ダブルタイフーンの全てのエネルギーを解放し、巨大な熱量を発生させ、それを右足一点に集中させて放つ超必殺技。『バトライド・ウォー創生』では通常技。

 4つの弱点
 1つは逆ダブルタイフーン。変身の為の全エネルギーを放出する事で多くの敵を倒す事が可能。そのかわり3時間の変身不能となりピンチに陥る事もある。残り3つは不明。
 雑誌設定では「V3バリヤーで耐えられる電圧は100万Vまで、砂地での戦いが苦手、深海1万m級の高圧力には耐えられない」とされていた。
 「砂地での戦いが苦手」と言う点は第3話劇中でイカファイアに指摘されており、実際に脚力を効率良く使えず苦戦する場面が描かれている。
 他の弱点としては第3話にてダブルタイフーンを塞がれると能力が低下することが暴かれ、一度敗北している他、強力な磁束を浴びると補助用電子頭脳に悪影響が出て活動力が低下する点が第13話劇中で明示されている。

 必殺技

V3キック
 ダブルライダーの必殺技・ライダーキックを継承した蹴り技。上空で前転し、急降下して相手を蹴る。しかし単発では威力が低いのか第18話でスプレーネズミクサリガマテントウを仕留めるまでは(自らワザと死地に赴いたガマボイラーは除く)決め技にならなかった
 そのため、立花藤兵衛との特訓で新たなキック技を開発する。V3反転キックV3きりもみキックV3フル回転キックなど、空中でアクションを加えてキックの威力を増幅させることで、多くの怪人や悪の組織と戦っている。

V3回転キック
 ジャンプの後、前方に3連続で高速回転してからひねりを加えたV3キックを放つ。キック時の落下スピードが速いのが特徴。ギロチンザウルスを倒した。
 強化技に当たるV3回転三段キックは、空中で前方に3回転してから加速をつけた両足のV3キックを3連発で放つ。吸血マンモスを倒したPS2ゲーム『正義の系譜』ではV3の最強技として採用されている。

V3回転ダブルキック
 ジャンプ後にきりもみ回転からきりもみキックを放ち、続けて空中反転後にもう一度キックする。風見家の志郎以外の一家全員を殺したハサミジャガーを倒し、家族の仇を取った。

V3きりもみキック(ライダー錐もみキック
 ハイジャンプの後、空中で錐揉み状に回転し、急降下して放つキック。レンズアリやカミソリヒトデなどの機械合成怪人を倒した。
 ハリフグアパッチ戦や強敵のサイタンク戦では前方1-2回転の後に錐揉み2回転から両足でキックした。シーラカンスキッド戦では「必殺きりもみキック」としてスローの錐揉み3回転から蹴って同怪人を倒した。

V3きりもみ反転キック
 V3きりもみキックとV3反転キックの合体技。ドクトルGが変身したカニレーザーに致命傷を与えた

V3三段キック
 空中で月面宙返り→錐揉み回転をしてからのドロップキックを反転を利かせて2度放ち、最後にもう一度反転から月面宙返りをしてV3キックに移行する。オニヒトデを倒した

V3スカイキック
 空中前方回転、後方宙返りの後、両足キックを放つ。バショウガンを倒した

V3反転キック
 飛び蹴りを放った反動で体を反転させ、キックを再び打ち込む。

V3ダブル反転キック
 ネオショッカー怪人マントコングに使用。V3反転キックの派生技であり、V3キックの後に反転する際、左右にそれぞれ、円を描くように反転して蹴り込む。
 マントコングの怪力と強靭な肉体を計算し、エアープレーンスピンに酷似した投げ技を受け、この勢いを利用して放った。

V3必殺キック
 48話において使用。デストロン首領に仕掛けるものの、まだ首領への信頼が消えず盾になったライダーマンに命中した。後年のゲームソフト『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』ではV3の最強技として扱われている。

V3フライングキック
 怪人を上空で掴み、正面から両足キックを放つ。ドクロイノシシを倒した

V3フル回転キック(V3回転フルキック
 ジャンプの後、前方に3連続で回転することで勢いを付け、さらに両足で放つことで威力を増幅させたV3キック。キバ一族との闘い以降フル回転キックに統一。蹴り方も右足のみで蹴るようになる。デストロン最後の怪人・ザリガーナに致命傷を負わせている。

V3フルキック
 サイタンク戦で使ったV3回転キックを両足で放つ技だが、サイタンク自体には通用しなかった。『仮面ライダー (スカイライダー)』ゲスト出演時にも使用されたが名称はV3ダブルキックに変更されていた。

V3マッハキック
 死人コウモリ対策で編み出された技。死人コウモリの技・V3キラーの衝撃の反動でそのまま相手に返すキック。死人コウモリの翼を折り致命傷を与えたが、後にサイタンク戦ではジャンプした後に放ったが破られている。

ビッグスカイキック
 下記のビッグスカイパンチに続いて連続で放つキック。火焔コンドルを倒した。

V3パンチ
 V3の基本的なパンチ技。カマクビガメ戦では、この呼称で肘鉄を使用していたバリエーションが多い。カマクビガメによって体内に飲み込まれた際、V3脱出パンチでカマクビガメを真っ二つにしつつ脱出。その際にカマクビガメは爆死した。
 空中前方回転をした後、3連続で放つV3トリプルパンチで木霊ムササビ撃破。3発目の効果音が寺の鐘の音になっている。『正義の系譜』ではさらに錐揉み回転を加えた『V3スクリュートリプルパンチ』が登場している。
 V3キックの後で反転し、空中でV3パンチに切り替えて殴るV3反転パンチ。技名は本編では言わなかった。空中でハリケーンを踏み台にして超高度から放つ空中戦が得意なツバサ軍団対策用パンチ・ビッグスカイパンチ。火焔コンドル戦で使用した。

V3チョップ
 ライダーチョップに相当する技。ライダー1号と同様の強力な手刀打ち牽制で使われる事が殆どだが、こちらも派生技が多く、敵を撃破した事もある。
 機械合成怪人であるデストロン怪人に対しては、V3は1号以上にチョップを多用した。右手にエネルギーを集中して放つ、強力なチョップ・V3電熱チョップでジシャクイノシシのスーパージシャクを破壊した。
 錐揉み回転をしながらのジャンプをした後、敵にチョップを繰り出すV3きりもみチョップは、キバ一族のユキオオカミにとどめを刺した。正義の系譜』では敵に急降下チョップを食らわせて反転し、更にもう一発叩き込む『V3ダブルスカイチョップ』を使用。

その他必殺技
V3ダブルアタック
 相手を肩で担ぎ上げ飛行機投げで敵を投げ飛ばし、とどめに「V3キック」を放つ。

ボディアタック
 プロレスのフライングボディアタックと同様の技。カメラモスキートを倒した。

V3ドリラー
 体をドリルのように高速で回転し、地中を掘り進む。

空中四の字固め
 『仮面ライダー (スカイライダー)』でネオショッカー怪人マントコングに使用。怪人の怪力を押さえ込むために空中まで投げ飛ばし、宙に浮いた際に相手の足を四の字で組み、その直後地面に落下させ締め付ける痛みと衝撃を与える。

カセットアーム
 本来は結城=ライダーマンの武器(義手)だが、結城との関係上、派生作品でV3や風見志郎の武器として使用することがある。
 仮面ライダーSPIRITS』では第3部中盤から、変身不能となった時の戦力不足を補うため、結城から託された。風見の場合は義手としてではなく、道具として利用している。

マシンガンアーム
 『KIKAIDER00』では、「太陽が3つある平行世界」のV3の武器として登場。『仮面ライダーSPIRITS』では、変身不能となった風見の武器として使用。

ネットアーム
 『仮面ライダーSPIRITS』でスパーク回収時に使用された。

 合体技

ライダートリプルパワー
 仮面ライダー1号・仮面ライダー2号との合体技。『仮面ライダーV3』第34話で登場。ダブルライダーが運転する2台のサイクロンの後部に立ち、右手を2号の左肩、左手を1号の右肩に置き、エネルギーを集中させながら突撃する。原始タイガーに使用。

Xライダースーパーファイブキック
 仮面ライダー1号・仮面ライダー2号・ライダーマン・仮面ライダーXとの合体技。劇場版『五人ライダー対キングダーク』で登場。仮面ライダーXに4人が回転を加え、キックを補助する。

回転キック
 ライダーマン・仮面ライダーXとの合体技。劇場版『仮面ライダースーパー1』で登場。ライダーキックを3人が同じタイミングで放ち、複数の敵を掃討する。

ライダーシンドローム
 初出は10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」。仮面ライダー1号から仮面ライダーZXまでの10人ライダーの力を結集させた技。円陣を組み、右手を輪の中心に向けてエネルギーを放出し、中心部から破壊パワーを放つ
 映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』では仮面ライダー1号から仮面ライダーJまでの昭和ライダーの力を結集させた。
 小説『仮面ライダーEVE-MASKED RIDER GAIA-』では体が崩壊しかけていた門脇純(ガイボーグ)にエネルギーを注ぎ込む際に使用。この技により、門脇純は仮面ライダーガイアとして覚醒する。

スーパーライダーシンドローム
 パチンコ『仮面ライダーフルスロットル』での仮面ライダー1号から仮面ライダーストロンガーまでの栄光の7人ライダーが使用する必殺技。各敵幹部を粉砕する。

トリプルキック
 仮面ライダースーパー1・仮面ライダーBLACKとの合体技。劇場版『仮面ライダーディケイド』で登場。ライダーキックを3人が同じタイミングで放ち、複数の敵を掃討する。

ライダーサザンクロスキック
 ライダーマン・仮面ライダーX・仮面ライダーZXとの合体技。漫画『仮面ライダー11戦記』で登場。ライダーマンと仮面ライダーZXが敵の動きを封じ、ライダーキックを4人が同じタイミングで四方から放つ。

帰ってきたV3
「さあ...この俺は...誰なんだろうな」

 概要

 元は石ノ森章太郎が生前あたためていた企画。パワーアップした仮面ライダーV3のラフ画が1枚描かれていた。石ノ森氏が健在だった時には漫画、テレビなどの媒体では実現しなかったが、S.I.C.及び、漫画『新仮面ライダーSPIRITS』で再現されることとなった。
 S.I.C.では仮面ライダーV3に付与されているパーツを交換して再現。顔の真ん中にあるライン及び胸のコンバーターラングがクリアで内部メカニズムが覗ける。

 『仮面ライダーSPIRITS』
 四国での戦いの最中、サザングロスに負わされたダブルタイフーンへの大ダメージと、その状態で大首領JUDOに「V3火柱キック」を放った影響により風見志郎長らく変身不可能となっていた
 東京でのジェットコンドルとの戦いの最中、ダブルライダーのエナジーコンバーターと破損したダブルタイフーンをダイレクトに接続し、そのエネルギーによってこの姿になった。

外見
 S.I.C.版同様頭部のラインとコンバーターラングがクリアーになっている他、レッドボーンもクリアーになり、内部メカニズムが覗いている。
 23巻特別版の表紙によれば、スーツは青色(これはプレイステーション版V3のキャンペーンで入手できたS.I.C.の別バージョンと全く同じ色である)。不完全な変身で力と怒りを抑えられない一種のバーサーカー状態。

活躍
 風見曰く「大首領JUDOのように怒りと力が制御できない状態」。風見でもV3でもない状態とのこと。ZXのプロトタイプとして大首領との同調を果たす。自らも制御できない獣のような戦い方と圧倒的な力でジェットコンドルを粉砕した。
 なおも凶暴性を抑えきれない状態にあったが、村雨良仮面ライダーZXからジェットコンドルの完全死を告げられて変身を解き、本郷と一文字から治療手術を施されて復帰する。

劇中の活躍

 家族の死
 立花藤兵衛のもとでオートレーサーを目指していた矢先、悪の秘密結社デストロンの犯行を偶然目撃。口封じのために命を狙われた。
 デストロンの犯罪を目撃してしまった女性・珠純子を助け、匿ったせいで自宅を襲撃してきたデストロン怪人・ハサミジャガーに父と母とを目の前で殺された。
 家族の死に激昂した風見はデストロンへの復讐の為、自分を改造人間にして欲しいとダブルライダーに頼み込む。だが人間でなくなる事の苦しみを知る2人は彼の申し出を拒否。風見はかなり渋って食い下がったが、最終的には2人の必死の説得に折れた。

 改造
 その後、デストロンのアジトに潜入して罠にかかったダブルライダーは、改造人間分解光線によって死の危険にさらされる。その危機を救おうと自身の身を挺して2人の庇った事で風見は瀕死の重傷を負った。
 その勇気に応える為にダブルライダーはデストロンのアジトにあった改造人間製作用の施設を使い、風見志郎を改造した事で仮面ライダーV3が誕生した。改造人間になり、人間としての体を失ったことについて、後日両親の墓前に詫びている。

 死闘
 東京爆破を阻止するも消息不明となったダブルライダーに代わってデストロンと戦い、やがて生還したダブルライダーやライダーマンの助けもあってデストロンを壊滅させる。戦い終えた後は誰にも会わず、バイクに乗って走り去っていった。

客演での活躍

 第5話では回想、第9話では本郷や一文字隼人ともども名前のみ登場。藤兵衛が講談で語る歴代仮面ライダーの回想を聞きに来て、神敬介と出会う。
 クモナポレオンに敗れたXライダーにマーキュリー回路を組み込む強化改造を施した。この際、敬介に自身の血液を輸血したため、通常の戦闘能力が発揮できずクモナポレオンに遅れを取った。劇場版ではモスクワから帰国

 第35話にて歴代ライダーの中で最初に登場。マシーン大元帥を追ってエジプトから空路で大阪国際空港に入り、マシーン大元帥の上陸した神戸港に向かった。
 上陸直後のマシーン大元帥と互角以上に渡り合い、必殺のV3キックで敗走させ、ヘビ女に電気パワーを吸収されて窮地に陥っていたストロンガーを助けた。
 第37話では、互いを知らずに対立状態になっていたストロンガーとライダーマンの仲裁役に回った。その後、ライダーマンと富士ダム破壊の阻止に向かう。
 地震発生装置の地割れに落ちて彼とともに捕まるが、Xライダーとアマゾンに救われて戦線復帰した。テレビスペシャル『全員集合!7人の仮面ライダー!!』に登場。

 『仮面ライダー (スカイライダー)
 第23話ではスカイライダーとともにムササベーダー兄弟と戦った。第27・28話と劇場版では7人ライダー揃って帰国し、第27・28話でヒルビランや怪人II世部隊と交戦。スカイライダーを特訓した。特訓時にはリーダーとして指揮を執っている。
 劇場版の終盤で銀河王の基地が爆発する前にスカイライダーやレミたちを誘導した。第54話ではギリシャから帰国し、他のライダーとともに大首領との最終決戦に臨んだ。大首領を宇宙空間で倒したが、宇宙の果てに散った。

伝説の回
 第34・35話のメイン客演回ではタコギャングを追ってボルネオから帰国。主役のスカイライダーを差し置いて変身し、戦闘を披露。
 マントコングとの前哨戦でV3キック、V3チョップ、V3ダブルキック、新技空中四の字固めを披露。新技のV3ダブル反転キックでマントコングを倒した。
 宮内が得意とする、バイク走行中に手放しで行う変身も披露された。ラストシーンを乗っ取った。この回はスカイライダーが登場しない。この回はファンからは完全に『仮面ライダーV3外伝』であると有名であり、一見の価値あり。

 その後の昭和シリーズ
 『仮面ライダースーパー1劇場版にて人工衛星を利用して地球に帰還し、ドグマ復讐兵団に苦戦する仮面ライダースーパー1を救出。
 『仮面ライダーZXテレビスペシャルでは結城や沖と共に、復讐のために戦う良に、自分たちの戦いや正義の戦士としての道を示す。
 仮面ライダーBLACK RX』ではロシアを拠点に東ヨーロッパでクライシス帝国と戦っていた。クライシスの日本総攻撃に備え、1号ライダーがアメリカアリゾナに設置したアジトに集結。
 訓練を行った後、日本に帰国。1号・2号の不在時には代わってリーダーシップを取っていた。Xライダーとアマゾンライダーに指揮をとりつつ、ライダーマンとともにジャークミドラと戦った。

 映画『仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー
 ライダートーナメントのチーム戦でスーパー1BLACKと共にディケイドチームと対戦。V3スクリューキックで小野寺クウガを撃破し、ディケイドを追い詰めた。
 だがイリュージョンによるトリプルディメンションキックに敗れる。終盤はハリケーンに乗って歴代ライダーと共に参戦し、大ショッカーの怪人や戦闘員を一掃した。

 映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
 仮面ライダーの歴史が消され消滅したと思われたが、人々のライダーへの想いによって復活。歴史ライダーと共にショッカー首領に立ち向かい、岩石大首領戦ではハリケーンに乗って「オールライダーブレイク」で悪の野望を打ち砕いた。

 映画『MOVIE大戦MEGA MAX
 伝説の7人ライダーとして登場。【幕開け 戦え! 伝説の七人ライダー】ではライダーマンと共に登場。ギリシアっぽい国で屑ヤミーと戦う。
 他の七人ライダー共々中盤ではレム・カンナギの罠にかかり、ライダースイッチとライダーメダルにされた。だがフォーゼとオーズがそれぞれをベルトに使うことで復活。
 フォーゼとオーズをレム・カンナギの所へ行かすため、ミュージアムのドーパントとグリード達のダミーと戦う。自身はクレイドールドーパントと戦い、V3反転キックで倒した。
 本作の後日談である超バトルDVD『仮面ライダーフォーゼ 超バトルDVD 友情のロケットドリルステイツ』や映画『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタムには写真や宇宙ライダー部の部室に名前が登場。

 スーパーヒーロー大戦シリーズ
 映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイレッドによって時空の狭間に消された。のちに復活。他のスーパーヒーローたちとともに大ショッカー、大ザンギャックと戦った。
 映画『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』には最終決戦時のみ登場。映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』では1号、2号、ライダーマン、X、アマゾン、BLACKと共に登場。平成ライダーとの最終決戦では、仮面ライダーWや仮面ライダーキバと戦った。

 その後
 TVSP『烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武 春休み合体スペシャル』では1号、2号と共に仮面ライダーフィフティーンの前に現れる。
 それの続き、映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』ではショッカーの歴史改変の影響でショッカーライダーとなっており、同じ3号の称号を持つ仮面ライダー3号と仮面ライダードライブを襲撃する。
 映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』に直接の登場はないが、仮面ライダーワイルドカリス、仮面ライダーザビーと共にチーム昆虫に名を連ねている。

漫画作品

 コミカライズ版

初登場
 冒険王すがやみつるが連載していた作品。前作ショッカーライダーの回に「正体不明の怪人」に父親を殺された、本郷猛の大学の後輩としてプレ登場。
 復讐のため自分を改造人間にするよう本郷に懇願し拒否されるという、テレビ第1話を彷彿とさせるシーンが挿入されている。
 ヒルカメレオンゲルショッカー全滅の回には登場しないが、この回のラスト、基地のテレビスクリーンに写された、行動を開始した新組織・デストロンの攻勢によって炎に包まれる東京市街地のカットは、そのまま次号のV3第1回の冒頭シーンにつながる。

改造

 志郎の母とはこの際の攻撃で自宅ごと焼死、志郎自身も、父の下手人を名乗り出たハサミジャガーによって瀕死の重傷を負った。
 1号・2号ライダーによって、前の回に登場したゲルショッカー基地に運ばれて改造手術を受け、V3となる。なお珠純子シゲルとは、以前から家族ぐるみの知りあいだった様子。

容姿

 花形満を連想させる。三日月形に反りあがった長い前髪が特徴。上述のように前作の終盤からプレ登場する一方、V3序盤にも1号・2号が登場する関係で、本郷猛・一文字隼人と一見して区別がつく外見が工夫されたと思われる。
 服装は、胸部分にフリンジのついたサファリジャケット風の上着(濃い色の記事をイメージした書き線が入る)と白いズボンを着用している場合が多い。

 『仮面ライダー11戦記』
 それまでの怪人たちを強化再生させた組織ガイストとの戦いに身を投じる。

 『仮面ライダーSPIRITS』『新仮面ライダーSPIRITS』

描写
 テレビ版では本郷同様に陽気で熱血漢な部分もあったが、本作品ではクールかつストイックな性格が強調されている。プライドが高く、命の危険にさらされても躊躇いなく戦いに身を投じる聖戦士のような形で描かれている。
 特に家族を失い、その復讐のために戦うなど境遇が似ている良には厳しく接し、改造人間として生きる意味や仮面ライダーとして戦う覚悟などを、たびたび問いかけている。結城とは気心が知れた仲であることが強調されている。

ZXとの関係
 第二十一話では、復讐心に駆られて我を忘れたZXと対決し、互いの必殺キックをぶつけ合って大ダメージを負う。この時点では良のことを同じ仮面ライダーとして認めない。
 仲間に加えることも拒否するが、滝やルミの言葉、良の中にある復讐心以外の「戦う理由」を垣間見たことから、しばらく様子を見る。
 第三部では四国全域を覆う特殊な電磁場によって本来の力を出せずに焦るZXに、再び仮面ライダーとはどういったものかを語り、再起するきっかけを与える。
 その後、特訓で新たな技を習得して駆けつけたZXが単独で再生ヨロイ元帥ら三幹部を撃破する姿を見届け、ZXの成長に目を細めると同時に10人目の仮面ライダーとして認める。

活躍
 第1部第四話にて、エジプトで行方不明になった発掘調査隊を調査していた。第五話でのV3マッハキックは、1号のライダーきりもみシュート同様に新解釈がされており、ハリケーンとの連携技となっている。
 第2部第三話では、暗闇大使によって金縛りにされた1号・2号を間一髪で救出する。第3部では孤立した四国でサザンクロスと戦い、ダブルタイフーンの左側を損傷させられる。
 不完全なダブルタイフーンと癒えない傷を抱えながらも、再生ドクトルGを含む再生デストロン軍団を残る力を振り絞って撃破する。

その後
 良のことを含む後事を結城に任せ、自らは姿を見せたJUDOに相打ち覚悟の全力攻撃を敢行。生き残るも反動で変身不能に陥る大ダメージを負う。
 しかし、JUDOに痛打を与えて四国を開放することには成功する。その後は結城に託されたカセットアームを頼りに静岡へ移動。
 再生ブラックサタンとの戦いで苦戦気味の茂を援護。再生ブラックサタンを鎮圧した後は1号・2号と合流すべく茂とともに東京へ移動。
 隊長ブランクと対峙するストロンガーを援護するが、本郷たちと合流できない現状に苦戦し、戦闘員との戦闘中にはぐれた先でシゲルや純子と再会。
 石倉育英会の姉ちゃん先生たちと合流する。だが変身できないままジェットコンドルに苦戦する。ところが駆けつけた1号、2号によって変身能力を取り戻すと勝利する。

小説作品
 『仮面ライダーEVE-MASKED RIDER GAIA-』では復活したショッカーと戦うため、他のライダーとともに日本に駆けつける。早瀬マサト氏によるKIKAIDER00』では「太陽が3つある平行世界」のV3が登場。
 「デストロン崩壊後も、台頭し続ける悪の組織から人類を守るため、脳を除く全身改造を行った」姿。国家間の核戦争で人類を含むほぼ全ての生命が死に絶え、全てが砂漠と化した地球でV3は人類最後の生き残りとして、死ぬこともできず生き続ける。
 そこに異世界から現れた零・キカイダー00と遭遇、亡き友ライダーマンのアタッチメントアームを改造した銃を手に、死に場所を作るべく戦いを挑む。その生きざまは00に戦士としての矜持を教え込むこととなる。

小説作品『S.I.C. HERO SAGA』
 「MASKED RIDER V3 & RIDERMAN EDITION -RIDERMAN ANOTHER AFTER-」は『仮面ライダーV3』の後日談。ライダーマンの改造人間としての初戦を1号、2号と見守る。
 「MASKED RIDER X EDITION -ゼウスの息子-」は『仮面ライダーX』の後日談。タイガーネロとの戦いの後、キングダークの最終決戦を前に敬介らと別行動していたが、実は呪博士の動向を探っていた。
 「 MASKED RIDER DEN-O EDITION -1971年4月3日-」では仮面ライダー電王や本郷猛を救うため、岩石大首領を倒した直後の時代(『ストロンガー』最終回直後)から1971年に連れてこられる。

その他の作品
 映画『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』ではヨーロッパで鉄面男爵と戦っていたという設定で写真のみ登場。写真とBGMが使われた。宮内洋が番場壮吉 / ビッグワン役およびアオレンジャー役で出演しているが、V3は演じていない。
 仮面ライダーSD』の仮面ライダーSD 疾風伝説』では、主人公として描かれ、様々な敵と死闘を繰り返していく。『仮面ライダーSD マイティライダーズ』では、主要キャラクターとして描かれ、女性に甘いなどの弱点が描かれている。

PS2 仮面ライダー 正義の系譜
 1972年、ゲルショッカーと戦っていた頃の1号やV3、BLACK、アギトが競演。この時の本郷は自分の後輩がライダーになっていたことは信じられない事実であり、タイムパラドックスが起こるのを恐れた志郎はその詳細を語ろうとしなかった。
 全てが終わった後は田所博士による時空転送の影響でゲーム内での戦いの記憶は消えてしまうが、志郎もまた仮面ライダーになる運命だったのかもしれない。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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