今回解説する仮面ライダーはZXです。
目次
- 村雨 良
- 概要
- 改造手術
- 反抗
- 中の人
- 仮面ライダーZX
- スペック
- 概要
- 変身
- 戦闘力
- ヘルダイバー
- 性能
- 備考
- カタナ
- 装備
- キック必殺技
- その他の必殺技
- 備考
- 客演での活躍
- 『仮面ライダーBLACK RX』
- 『仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』
- 『ネット版 仮面ライダーディケイド オールライダー超スピンオフ』
- 『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
- 『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
- クライマックス
- 備考
- その他
- 漫画等での活躍
- 『仮面ライダーSPIRITS』
- 概要
- 第一部「仮面ライダーSPIRITS」
- 第二部「Forget Memories」
- 第三部「DRAGON ROAD」
- 備考
- ゲーム作品
村雨 良
仮面ライダーZXに変身する青年。演じたのは菅田俊。
概要
ブラジルの大学に通う青年。小型飛行機のパイロット。パンチパーマな髪と量が多い眉毛が特徴的。演者の見た目のせいかヤクザとも言われている。
衣装は白いジャケットか、緑ジャケットに黒の白いズボン。ライスピでは茶色のマントを羽織ってグルグルした緑目で描かれることも。仮面ライダー大戦では坊主であり、トレードマークの眉毛がないせいか組長に昇格したなどと一部で言われている。
改造手術
ある日、UFOの噂を追って新聞記者の姉・村雨しずかとアマゾン奥地を遊覧飛行していた。その時、出現したUFOの怪音波と光線を受けて捕らわれる。
秘密を知ったとして悪の秘密組織バダンの世界征服実現のために目の前で姉を電気椅子で処刑された。自分は身体能力の高さを評価されて脳以外を強化サイボーグ兵士に改造される。
兵士
改造後は村雨良としての記憶を消去(洗脳)され、三影英介/タイガーロイドと共にバダンの優秀な歩兵として活動していた。
脳髄以外の全てが機械なため、人間体の普段の姿も改造前の姿を人工物で模したものに過ぎない。平山亨氏の小説版では自分自身の姿がプラスティックと金属で模造されたものであるという事実に苦悩する場面も描かれている。
反抗
操縦士としての任務での事故をきっかけに記憶(自我)を取り戻す。反抗心に目覚め脱走に成功した後、日本に帰国。海堂博士から自身が改造人間であることを改めて知り絶望する。
バダンへの復讐を誓うが、9人の先輩ライダーと出会う。良は復讐を超えて、人類の自由と平和の為に仮面ライダーZXとしてバダン立ち向かうことを決意する。
中の人
当初、村雨良は別人が演じる予定だったが、その人が帰郷したため『仮面ライダースーパー1』のスーパー1/沖一也の最終オーデションまで残っていた菅田俊が選ばれた。
菅田は緊張していたために「オレたちこれ受からなくってもさぁ、また次に受けるのもあるし気楽に行こうよ」と無理に元気を装って話しかけた。
面接で高杉が語ったために子供番組を馬鹿にしていると誤解され、落選した。後にこのエピソードは高杉が問題を起こした際に、全国に一気に広まった。
小道具
テレビスペシャルの村雨良が乗っていたバイクは当時の菅田俊の私物を使用していた。衣装は、制作費の都合から菅田の自前。
パンチパーマ頭という当時の菅田の風体がインターネットなどで話題にされることがあったが、この髪型はヤクザ映画『制覇』の出演直後に本作へ呼ばれたためである。『仮面ライダー大戦』でも極道顔が話題になった。
仮面ライダーZX
「オレの体は今日のためにあることを…V3、あんたが教えてくれた!!」
スペック
身長:1.88m
体重:78kg
パンチ力:60t
キック力:66t
ジャンプ力:ひと跳び60m
走力:100mを0.6秒
キック力:66t
ジャンプ力:ひと跳び60m
走力:100mを0.6秒
概要
仮面ライダー第10号。脳以外の全身が99%機械であるパーフェクトサイボーグ。全身に隠し武器を装備し、煙幕や撹乱、秘密行動等の特殊能力を持つ事から「忍者ライダー」の異名を持つ。Zは「ZENITH(ドイツ語で最高)」、Xは「未知数」を意味するイニシャルである。
モチーフはカミキリ虫。仮面ライダーV3もモデル。ボディが赤と銀、複眼とマフラーは緑の配色。スーパー1で人気を得ていたメカニック性を引き継ぎつつ、ボディは左右非対称。
変身
変身時に風力などの外的エネルギーを必要としない実は変身ポーズが当時の児童誌とTVSPで異なっているため、2種類ある。変身ポーズは雑誌連載時のものは長くて複雑であったことから、テレビスペシャルでは簡略化されたものが用いられた
戦闘力
非常に高く、過去のライダーの中でも最高の能力を誇る。豊富な特殊能力を活かしたトリッキーな戦法が得意。動力源は歴代ライダーより次世代の水素エネルギーによる核融合炉。
全身に数十万個のサーボモーターを内蔵しているため、ライダーマンとスーパー1を同時に相手してチェーンの引き合いを行った際には互角以上に渡り合った。反面、それまでのライダーのように体術を駆使した技はあまり使えない。
SPIRITSでは通常時に経験の差で1号に圧倒されたが、フルパワーになると全身が赤く発光し、更に戦闘力が強化される。この状態で1号と2号を圧倒した。
ヘルダイバー
バダンの科学班によって開発されたZX専用のバイク型2輪戦闘車。核融合原子力エンジン搭載。重量140㎏。最高時速600km/h。雑誌連載第4回より登場。
バダンの科学班が開発した特殊金属の超軽量合金でできた頑強で軽量なボディを誇る。水中航行用のハイドロジェットエンジンも装備されており、内蔵されているジェットブースターと合わせて飛行や水中での走行が可能。
性能
走行地に合わせてタイヤのトレッドパターンが変化する機能も備える。荒れ地の走行から水中航行まで可能。フロントカウルの両側には、カッターとしても使えるウイングを搭載。
カウリングの下には100発/秒発射可能なレーザーバルカン砲を装備。人の目にはレーザービームのように見え、資料によっては、バルカンから発射されるのは文字通りレーザー光弾とするものもある
備考
デザインは原田吉朗でモチーフは新サイクロン号とスズキ・KATANA GSX1100SZ。ベースマシンは輸出用のスズキ・ハスラー250。
企画段階では『スーパー1』と同様に高速戦用と重戦用の2台のオートバイを使い分ける構想だったほか、バイクを格納できるUFOのような形状をした航空機トリノ・インビシブルを使用する案も存在した。
また、改めて石ノ森が高速戦用として描いたデザインや、平山の考案によるバズーカ砲を装備したデザインも描かれていた。
カタナ
『仮面ライダーSPIRITS』にて登場。村雨良が改造前(記憶喪失前)から使用していたオンロードバイク。カタナは愛称で、正式名称は「スズキGSX-750S3」。
テレビスペシャルでの良はオフロードバイクに搭乗。制作費の都合から菅田の私物が使用された。こちらもスズキ・ハスラーであるが、排気量は125ccと小ぶりである。
装備
十字手裏剣
両肘にセットされている遠距離用兵器。別名「十方手裏剣」。体内で高速生成されるために連射も可能。射出時に伸びる刃部分は、ダイヤモンド以上の硬度を持つ。
1000m先の敵にも有効で、ZXのパワーによって高速回転する。テレビスペシャルでは衝撃集中爆弾のように投げつけている。
衝撃集中爆弾
両膝にセットされている小型爆弾。外見は十字手裏剣と同じデザインだが、刃はない。対象物に装着し、ZX本体からの指令波で、爆発の威力や方向を自在に変化させられる。
周囲に向かって爆発することや爆発時の衝撃を1点に集中することができるため、至近距離から爆発の巻き添えにならずに一撃で怪人を葬り去ることも可能。
マイクロチェーン
両手首のシャッター内に格納されている極細チェーン。鉤爪付きの分銅が付いており、20mまで伸びる。超小型ウインチを腕に内蔵し、最大1トンの物体を牽引することが可能。
鉤爪部分の破壊力も非常に高く、建物の壁はもちろん怪人の身体を貫き、さらにZX本体からの5万ボルトの高圧電流を流せる。ムチのようにも使える。
電磁ナイフ
左大腿部内のスリットに収納されている伸縮性の万能ナイフ。鋭い切れ味と超高熱を併せ持ち、刺した相手に高圧電流を流してさらに圧倒することが可能。強力な磁気を帯び、高い磁力を持ち、飛来する銃弾の軌道をも変えることが可能。
煙幕発射装置
両上腕部の黒い部分と大腿部の付け根部分に内蔵。相手のレーダー電波やアンテナを無力化できる磁気を帯びた赤・青・黄のレーダー撹乱煙幕を上腕部スリットから噴出する。
ただし、煙幕を出すものを放出するのか、直接ここから煙幕を噴出するのかは不明。虚像投影装置と併用することで、その効力は倍増する。
虚像投影装置
ベルトの中央正面バックルに内蔵。自らの姿を何もない空間に映し出すことが可能。何体もの自身を同時に投影することもできるため、撹乱や脱出時に使うことで効力を発揮する。『仮面ライダー大戦』では、この装置で暗闇大使に化けていた。
ジェット噴射
足裏にジェット噴射口を内臓。これにより最大60mの跳躍を実現している。1tの重さを抱えてなお跳躍できるだけのパワーがある。最大300mまで上昇することが可能。スカイライダーばりの自由飛行とはいかないまでも、ある程度の空中戦は可能。
キック必殺技
ZXキック
ZX版ライダーキック。変身ポーズの最初の部分と同じく、左腕を右斜め下、右腕を右斜め上へ伸ばすポーズを空中で取ることで全身のエネルギーを赤く燃え上がらせ、そのまま敵へ急降下してキックを撃ち込む。
ZXイナズマキック(ZX稲妻キック)
ZXキックの強化版で、ZXの最強技。ZXキックのポーズから赤い雷と共に、空中から破壊力の倍増したキックを撃ち込む。
回し蹴りで放つ場合や連続で放つ爆発蹴りと呼ばれる発展技もあり、ヤマアラシロイドと再生怪人軍団を倒した。
ZX穿孔キック
『仮面ライダーSPIRITS』でのオリジナル技。仮面ライダー1号から受けたライダーきりもみシュートと、立花藤兵衛と共に行った渦潮内での特訓で編みだした。
きりもみシュートの要領で小規模な竜巻を作り、その中に巻き込まれた敵に向かって錐揉み状にキックを放って撃破する。
ZXイナズマスカイキック
安土じょう(金山静夫)版『仮面ライダーZX』第6回に登場し、トカゲロイドに対し使用。加速したヘルダイバーからZXジャンプをして、ZXイナズマキックをする技。
ZXパワーキック
安土じょう(金山静夫)版『仮面ライダーZX』第7回に登場し、アメンバロイドに対し使用。
ZXスプリングキック
山田ゴロ版漫画『仮面ライダーZX』第11回に登場し、ヤマアラシロイドに対しその鎗を使って使用。
ZXダブルキック
安土じょう(金山静夫)版『仮面ライダーZX』第2回に登場し、カニロイドとドクガロイドに対し使用。
ZXファイヤーキック
安土じょう(金山静夫)版『仮面ライダーZX』第9回に登場し、バラロイドに対し使用。
その他の必殺技
ZXパンチ
ZX版ライダーパンチ。
ZXジャンプ
ZX版ライダージャンプ。
エルボークラッシュ
肘打ち。
- 超パワーイナズマキック
- ZXイナズマニードロップ
- ZXかげろう崩し
- ライダーきりもみシュート
- ライダー車輪梅花の型
備考
名称は公募によるもので1982年8月15日のラジオ番組『オールナイトニッポン』で「仮面ライダースペシャル」が放送され、向ヶ丘遊園にて「仮面ライダーゼクロス」という正式名称が発表された。
ただし、カナ書きの「ゼクロス」という応募作品は無く、「ゼットエックス」では語呂が悪かったため石森により修正された。
本作が発表される前に連載された石森の漫画『Knight andN day』で「村雨良」という名の超能力者が主人公になっており、名前の由来はこれから来ているのかもしれない。
『仮面ライダーBLACK RX』
第41話から第47話(最終回)に登場。サハラ砂漠を中心にアフリカ大陸の北半分をクライシス帝国から守っていた。地球侵略を阻止するために駆け付けるが、戦闘時は特に目立った活躍はなく、台詞も少なかった。
『仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』
初の映画出演。ライダートーナメントにて龍騎と対戦。衝撃集中爆弾を披露したが、ミラーワールドに潜られて避けられた。勝敗は不明で、龍騎のドラグセイバーによって斬られる映像で終わっている。終盤は歴代ライダーと共に戦い、大ショッカーの野望を打ち砕いた。
『ネット版 仮面ライダーディケイド オールライダー超スピンオフ』
第23話「クイズ!ディケイドを数えろ!!」の終盤に光写真館を訪れる。平成の10号ライダーと認められた門矢士に会いに光写真館を訪れ同じ「10号ライダー」ということでZXの人形を用いてZXとディケイドの共通点を語るが士に「一緒にするな!!」と言われた。
仮面ライダーの歴史が消され消滅したと思われたが人々のライダーへの想いによって復活。ショッカーに苦戦する1号、2号、電王、NEW電王、オーズを助けるために歴代ライダーと共にショッカー首領に立ち向かった。
岩石大首領戦ではヘルダイバーに乗り、オールライダーブレイクで悪の野望を打ち砕いた。ライバル怪人であるタイガーロイドとの戦闘場面もある。
『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
「10号誕生!仮面ライダー全員集合!」以来の菅田俊が出演。当初は地下帝国バダンの大幹部たる暗闇大使を名乗り、メガリバース計画と、それに伴う昭和ライダーと平成ライダーを戦い合わせて共倒れさせロックシードに変える作戦の指揮を執る。
真の目的はバダン内部からメガリバース計画を潰すことであり、計画始動と同時に正体を明かしてメガリバース装置を破壊する。だが、バダン総統にとっくに正体を見破られており、逆に引っ掛けられてダミーを破壊するだけに留まる。
クライマックス
村雨の計略を嘲笑した首領は葵連を始めとする全軍を嗾けて鎧武共々始末しようとする。しかし、次の策には成功。
全ライダーをロックシードに変えたと見せ掛けてヘルヘイムの森で待機させて、土壇場で鎧武にロックシードを開放してもらい、一気に集合させる。
村雨はZXに変身し、電磁チェーンを使って全てのロックシードを開封。こうして仮面ライダー達は沢芽市に結集し、バダンを滅亡させた。平成ライダーとの最終決戦では仮面ライダーディケイドと戦った。
備考
パンフレットのインタビューでは「不遇ライダー」と公言されている。葵連に後ろから刺されるシーンがあるが、よく見ると刺された箇所から火花がバリバリ散っている。
後ろからぶっ刺されるシーンはこの映画では草加死亡シーンと並んでインパクトがあるとの評判(刺された時の迫真の顔の怖さが)。
その他
ネット版『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー 〜ガチで探せ!君だけのライダー48〜』の「Type20.静聴!レアライダー・ロード〜おとめ座B型の君へ〜」にメインゲストとして登場。
映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』ではクライマックスにて他の仮面ライダーたちやスーパー戦隊たちと共に駆け付け、大ショッカーや大ザンギャックと戦った。
映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』ではショッカーライダー(歴史が変わったことでショッカーに洗脳された仮面ライダー)として登場。
スカイライダーとスーパー1と共に、ライダータウンに向かう途中の仮面ライダー3号と仮面ライダーゼロノスに襲い掛かる。最終決戦では1号と2号が復活したことで洗脳が解け、ショッカーに立ち向かった。
漫画等での活躍
『仮面ライダー11戦記』では変わり身の術も使用。ガイストライダー戦ではマイクロチェーンを駆使した後、合同技ライダーサザンクロスキックに繋げた。
『宇宙の11 仮面ライダー銀河大戦』ではRXを含める他の仮面ライダーたちとともに、マーダー帝国と闘う。ゲーム『ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦』では諜報活動を行うサポート役として登場。
『仮面ライダーSPIRITS』
平山による小説版を元に、ZXの物語を描くことが当初より想定されており、ZXやヘルダイバーの設定には作画を手がける村枝賢一による新解釈がなされている。バダン首領の新たなる体となるために開発されたことになっている。
必殺技も実写特撮の撮影における制約に囚われないゆえに使い勝手が上昇(マイクロチェーンの場合、原作では分銅鎖を思わせる描写とされているが、同作品ではスラスター付きの装備に変更。敵怪人を貫通する勢いで射出される)。それを活かした漫画ならではの必殺技も登場する。
第一部「仮面ライダーSPIRITS」
しずかは処刑されずにZXの改造素体候補に挙げられ、失敗して廃棄処分になった。ZXになった村雨の心を鎮めるためにしずかの精神体はZXの機械部品の中へと潜り込んだ。
村雨は「コマンダー・ムラサメ」として11人のエリート・サイボーグを率いて行動する上級怪人となり、仮面ライダーストロンガー暗殺を命じられて城茂を襲撃する。
しかし、ストロンガーの捨て身の攻撃に敗れ去り、部下共々死亡。脳髄だけを三影英介に拾われてバダン本部に持ち帰られ、再改造を受ける。
第二部「Forget Memories」
再生した村雨は、量産化に成功したコマンドロイドを率いてアメリカ空軍基地を襲撃、全滅させる。次にUFOを使って東南アジアのガモン共和国に渡り、子供たちを守ろうとする仮面ライダー1号と激戦を繰り広げる。
しかし、その際にバダンに対し不信感を抱き脱走、追手を次々に返り討ちにしながら、唯一記憶に残る東京へと向かう。途中、路上生活を行っていた時にホームレスのジイサンと出会い友情を築く。
だが、カメレオロイドの襲撃を受けジイサンは死亡、氷のような心に「義憤」という新たな感情が芽生える。その後、死に損なって暴れ回るカメレオロイドに襲われている一条ルミを救い出し、彼女のツテで海堂教授と出会い、しばらく診療所にやっかいになる。
共闘
バダンを裏切ったヤマアラシロイドと、村雨を「ゼクロス=神」の座につけたがるタイガーロイド(三影)が襲来。時空魔法陣によるバダンの大規模攻撃を打ち払う。
バダンの新怪人と戦うために川崎に向かう途中、滝和也と出会う。さらに駆け付けたV3、ライダーマン、スーパー1らと一時共闘する。
途中で怪人たちの攻撃を受け瀕死の重傷を負う。目覚めたショッカー首領に体を乗っ取られそうになる。だが自分を改造した一条博士の組み込んだ仕掛けとしずかの精神により窮地を脱し、記憶を取り戻して怪人を撃破する。
自由と平和
記憶を取り戻した後は明るい青年になるが「バダンぶっ殺す」以外の信念は特に無く、正義と平和の使者である仮面ライダーの名を継ぐことも拒む。
しかし、V3とのタイマン、タイガーロイドとの再戦を経て、日本に再生した悪の組織どもの魔の手が迫っていることを知る。次第に私怨ではなく公共の利害のために戦うようになり、東京ではかつての宿敵だった1号と手を組み、ショッカーライダーを撃破する。
海堂教授の研究により、ZXがショッカー首領の体の「器」に過ぎないことを知ると苦悩するが、そこでストロンガーが「なら、変わる前に俺がぶっ潰してやる」と言い、自らそれを受諾、決闘を行う。
しかし、ZXは既に気が付いていた。自分は正義と平和のために戦うことのできる存在なのだと。バダンを倒すために、立ち上がらなければならないのだと。その思いが脳裏をよぎった時、ZXは戦闘を放棄し、海に落ちようとしていた車を助け上げた。
第三部「DRAGON ROAD」
日本各地で進撃を開始した悪の組織と、仮面ライダーたちの交戦が開始。ZXは北海道でネオショッカーと戦っているスカイライダーの元へ向かう。途中で不良少年・村上と出会う。闘う決意を新たに摩周湖へと向かい、スカイと協力してネオショッカーの2大幹部を倒す。
村上は筑波洋に「自分はいつショッカー首領のモノになるかわからないのに、こんなに手を汚してきたオレが正義のために戦っていいのか」と問いかける。筑波は「それでも、戦っていいんだぜ」と答える。
京都・四国戦
SPIRITS第10分隊と合流したZXは2号&滝を助けるために京都に向かい、仲間たちと協力して京都壊滅を阻止、大幹部ブラック将軍も倒す。
さらに瀬戸大橋から四国を目指すライダーマンと合流し、先に四国に向かっていた風見志郎や立花藤兵衛と出会い、香川を支配していたキバ一族を追い出す。
しかし、徳島でツバサ一族に苦戦し、おやっさんと共に猛特訓を積み新技を生み出してツバサ一族を撃ち滅ぼした。その足でデストロン最大の勢力のアジトと化した高知に向かい、幹部三人を仕留める。
VS大首領
時空魔法陣により『月の牢獄』へ転送される。仮面ライダーに次々と変身していく大首領と決戦するが、ZXは知恵と新技の応用でこれを乗り切る。牢獄から抜け出すと、スーパー1の残したバイク・Vジェットに乗り時空魔法陣を利用して地球へと帰還。
キングダークの角を破壊しつつGODと戦っていた仮面ライダーXの手助けを行う。島根で第10分隊と合流すると一路沖縄へ向かい、仮面ライダーアマゾンと邂逅する。
山本大介に翻弄されつつもガランダー帝国と戦い、インカの力を解放させたゼロ大帝相手に、その力を抑え込んで自滅させることに成功する。
その後
ドグマが暴れ回っている東北へ移動、変身できなくなった沖一也を鼓舞。自身はクレイジータイガー相手に余裕の勝利。青森の人々をバダン・シンドロームから救うためにねぶたの竜を持ち上げてバダンの「龍」と戦わせる演技を行い、人々の精神を解放した。
ドグマがスーパー1によって滅ぼされると、今度は最強の部隊・デルザー軍団から東京を奪い返すため、東京へと向かう。強敵・岩石男爵を倒した後、ショッカーに攫われた子供と1号ライダーを救うべく、石倉五郎と共にZXはショッカー基地へと向かう。
備考
ZXのスーツはもともと雑誌などの写真撮影用に作られたもので動きのあるアクションをすることを前提としてなかったため、テレビスペシャルの時はマスクの視界の悪さやスーツの動きづらさが災いしてとても大変だったそうである。
本作以降、首元にマフラーが付けた主役ライダーは『仮面ライダーW』のみ。サブライダーなら『仮面ライダーアギト』のアナザーアギトや『仮面ライダードライブ』の仮面ライダーマッハも存在する。
TVSP版では短縮された変身ポーズが使われており、フルサイズでの変身ポーズは「仮面ライダー10号ネーミング発表会」1982年8月15日、向ヶ丘遊園でのみ公開されている。
ゲーム作品
『ガンバライド』では第7弾から参戦。SRで登場。声は菅田俊氏。なんと本人ボイスである。スタッフにZXファンがいるからとの噂。シャドームーンを除けば昭和ライダーで唯一のオリジナルキャストだがこの事はあまり宣伝されていなかった。
必殺技は「衝撃集中爆弾」。演出が地味なのが残念。第11弾で再びSRで登場。新必殺技として「ZXキック」が実装された。
その後、S2弾でSR、S3弾ではオールタイプキャンペーンの1枚・機械タイプ代表としてCPで登場した。『ガンバライジング』では3弾から参戦。SRで登場。声は菅田俊氏。バースト必殺技は「ZXキック」。
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以上です。これで紹介を終えます。