【最弱のラスボス!?】グリラスワーム / 三島正人【仮面ライダーカブト】

2021年12月13日月曜日

仮面ライダーカブト 怪人解説

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 今回解説する怪人はグリラスワームです。

「私のやり方はわかっているはずだ。利用できるものは、すべて利用するとな」
目次
  • 三島正人
    • 概要
    • ZECTへの認識
    • 描写
    • ネイティブへの認識
    • ザビーへの変身
    • 人物関係
      • 天道総司 / 仮面ライダーカブト
      • 神代剣 / 仮面ライダーサソード
  • グリラスワーム
    • スペック
    • 概要
    • 変身
    • 戦闘能力
    • 活躍
    • 小説版
    • その後のシリーズでの出番
    • 立体化
    • 劇中の活躍
      • 最終章
      • ラスボスの道
    • 『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』
      • 天空の梯子計画
      • 終盤

三島正人
 『仮面ライダーカブト』の登場人物でラスボス。25歳。グリラスワームの力を終盤で手に入れた。演じたのは弓削智久

 概要

 ZECTの幹部。眼鏡をかけた精悍な顔つきの青年。激怒すると眼鏡を地面に叩きつける癖を持つ。表向きZECTを統括している加賀美陸の側近を務めている。誠実に役割をこなす。
 末端部隊に通信で指示を伝え稀に自ら接触するため現場へ赴くこともあるが、実際に彼らの前に姿を現すことはほとんど無い。味覚がなく、食事はサプリメントの補給で済ませる。かなり怒りやすく、事あることに机を叩いたり大声で怒鳴る。

 ZECTへの認識
 『人類を守る』と言う理念よりも『ZECTという組織そのものを守る』という意識が強い。訓練生にはかなりのストイックさを求めていたようで、のちに天道総司のもとへ送り込んだ高鳥蓮華は、天道に訓練生はみな食事として干飯を食べていると述べていた。
 ZECTや「マスクドライダー計画」の核となる事柄については自身が直接手掛けており、ガタックゼクターの資格者を選ぶテストへの立ち会いや、「エリアX」におけるハイパーゼクターの実験などを行っていた。

 描写
 利用できるものはすべて利用する主義。目的を遂行するためには部下を平気で切り捨てる。冷酷でワームと手を組むこともいとわない。一時期、ワームの間宮麗奈とすら手を組んでいた。
 風間大介を取り込もうとした際は、彼を従わせるためゴンを人質にするよう影山瞬に指示。実験の被験者として利用した擬態天道総司への態度もかなり冷たい。
 のちに影山瞬が麗奈にそそのかされたり蓮華が天道に寝返ったのも、三島の非情さが一因だったといえる。ただ、ネイティブとの戦いも見据えていた三島は、戦いを制するうえで非情さも必要だと考えていたのかもしれない。

 ネイティブへの認識
 共通の敵であるワームと戦うため、ZECTはワームと似て異なる地球外生命体ネイティブと手を結んでいる。しかし、ZECTの実質的な支配者は指導者である根岸を始めとしたネイティブたちだった。
 上司の陸共々従っていたが、いずれはネイティブと対立する日がくると考えており、マスクドライダーシステムに組み込まれた「暴走装置」についても知っていた。
 ただ、その存在を隠し通すためとはいえ、ネイティブに卑屈過ぎる態度で接する陸に不満があったようで、しばしば苦々しい表情を見る。これらの事実は隊員たちには隠していた。

 ザビーへの変身
 影山瞬フォルミカアルビュスワームとの戦いに苦戦しているところを見て、一度だけ変身。推定4〜6m上空を飛ぶザビーゼクターを垂直跳びで捕まえて無理やり変身した。
 影山のボクシングスタイルを尊重しつつも高い戦闘能力でワームを圧倒。必殺技も使わずワームを正拳突きの連打で撃破した。影山にボクシングスタイルでの戦い方を教える。
 この後ザビーゼクターが三島を資格者にしようとしたが、三島はザビーゼクターを追い払った(資格者でないにも関わらず強制的に変身した為、ザビーゼクターに威嚇されているようにも見て取れる)。
 だが度重なる失態を繰り返した挙句に、ザビーゼクターを奪われた影山に我慢の限界を迎え、彼を追放処分にした。

 人物関係

 彼が偽名でZECTに潜り込んだ際は、カブトの有資格者とは知らなかったが、彼の能力を高く評価。精鋭部隊「シャドウ」の隊長に抜擢する。
 のちにカブトの有資格者と知る。ZECTの一員で無いにも関わらずマスクドライダーシステムの所有者となっている事を内心目障りに思っている。
 のちに天道はZECTに再加入。彼が何か企んでいるのを承知でエリア司令官に任命した。とはいえさすがに警戒はしており、訓練生の蓮華を彼のもとへ送り込んでいる。

神代剣仮面ライダーサソード
 倒したワーム1体につき120万円という高額報酬で契約を結んでいた時期もあった。だが加賀美が仮面ライダーガタックの資格者になった際は、もはや不要として一方的に剣との契約を打ち切った。

グリラスワーム
 スペック

身長:225.0cm
体重:134.0kg
特色/力など:擬態、クロックアップ、左腕の鉤爪、両肩の伸びる触手

 概要
 三島正人ネイティブ根岸の手によって変化した、コオロギに酷似した姿のワーム。スーツはレプトーフィスワームの改造。
 名前の由来はラテン語でコオロギを意味する「gryllus」だが、モチーフはイナゴ名前に「ワーム」と付くが、厳密にはネイティブ。シシーラワームと同様、殆どがサナギ体であるネイティブの中でも、珍しい成虫体である。

 変身
 三島は人類がネイティブに勝てる見込みはないと判断。擬態天道の身柄を手土産として根岸に寝返った。根岸が制作した人間をネイティブ化するネックレスを用い、最強のネイティブであるグリラスワームと化す。

 戦闘能力
 ネイティブ最強の戦士。凄まじい怪力を誇る。マスクドライダーの装甲材質であるヒヒイロノカネさえも、容易く砕く握力を持っている。
 小説版にて装甲が『ヒヒイロノカネの強化版である「ヒヒイロノオオガネ」で構成されている』ことが判明。ヒヒイロノオオガネは援護射撃を行うゼクトルーパーのマシンガンブレードの弾丸にも使われ、ガタックのアーマーをボロボロにしている。
 両肩の鉤状の触手を伸ばして敵を突き刺してからの、左腕のでトドメを刺す攻撃を得意としている。光線技等の特殊能力は一切ない。

 活躍
 初戦では仮面ライダーダークカブトを圧倒。全人類ネイティブ化を防ぐ為に、電波送信施設に侵入した仮面ライダーガタックも一蹴。必殺技で加賀美を瀕死状態に追い込む。
 最終決戦でもカブト・ガタックのタッグを翻弄。ハイパーカブトのパーフェクトゼクターによる斬撃、必殺技のマキシマムハイパータイフーンすらも耐え凌いでパーフェクトゼクターを破壊する。
 しかし、カブトに止めを刺そうとした所に、ガタックのガタックブーメランを受ける。続けて放たれたカブトのハイパーライダーキック、ガタックのライダーキックが直撃して敗北した。

 小説版
 流れがやや異なる。パーフェクトゼクターに呼ばれたザビーゼクターとドレイクゼクターをキャッチして勝ち誇るが、ガタックが投擲したガタックカリバーで右手の鉤爪を弾かれてゼクターを奪還される。
 発動したマキシマムハイパータイフーンで攻殻を破壊されたところをトドメにダブルキックを受けて敗北した。パーフェクトゼクターを破壊した本編と比べて小物感が否めない。

 その後のシリーズでの出番
 『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では大ショッカーの大幹部の一人として登場。
 『仮面ライダーウィザード』でも魔宝石の世界の怪人として登場。バッタっぽい見た目にも関わらずアマダム親衛隊には選ばれず、仮面ライダーオーズオーズバッシュを受けて他の怪人共々真っ二つにされた。
 『仮面ライダージオウ』ではカブト編にて成虫ワーム(2019年に落下した隕石から出現したワームが脱皮して発生したのでネイティブではない)として登場。
 クロップアップ能力でゲイツファイズアーマーに一撃を加えたが、スピードに特化したゲイツリバイブ疾風ウォズフューチャーリングシノビの連携の前に敗北した。

 立体化
 食玩SHODO仮面ライダーVSにて立体化する。約10cmながら、食玩と思えない造形クオリティーを誇る。しかし肩部の装甲が胴体と完全に一体化している為、肘関節以外ほぼ動かせない。
 しかも、腕接合部の設計ミスか、クリアランスの激しさか、無理に動かすと簡単に関節部から外れてしまうと言う、極めて残念な事になっている。

劇中の活躍

 最終章
 ワームのボス格であるカッシスワームが死亡。「ワーム根絶」という目的を終えた事でZECTの解散を決定した加賀美陸に強い反感を抱く。そこでネイティブの指導者である根岸に接触した。
 全人類をネイティブに変えようとする根岸の目的を知った結果、この先の世界がネイティブ中心となると確信。ネイティブの世界で伸し上がるべく、仮面ライダーカブト仮面ライダーガタックに隠された暴走スイッチ「赤い靴」の存在を根岸に密告。
 彼と手を組み下剋上を起こして陸を反逆者として逮捕した(土下座した陸の手を踏んだり、無理やり立ち上がらせてからの顔面パンチをした)。ワームの内通者に仕立てた陸を始末しようとしたが、加賀美が陸を救出したため失敗。

 ラスボスの道
 ZECTのトップになると、数名の部下と共に自らも人間である事も捨て、グリラスワームと化した。戦いを仕掛けてきたダークカブトを圧倒。彼をネイティブ化を促す装置に組み込む。次いで乗り込んできたガタックも返り討ちにする。
 しかし、ネイティブの根岸による演説の最中に天道総司が出現。彼の言葉で配下のゼクトルーパーが造反。それを見て怒った三島はグリラスワームに変貌。天道はカブトに、加賀美も最後の力を振り絞ってガタックに変身。
 最期はダブルライダーキックを受け、ネイティブ化の装置に激突して爆死する。直後、結託していた根岸も擬態天道によって道連れにされて死亡し、自らと根岸の野望は完全に終止符を打たれたのだった。

『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』
 地球外生命体ワームと戦う秘密機関「ZECT」の幹部。地球は1999年に巨大隕石の衝突に見舞われ、現れた地球外生命体ワームに対抗すべくZECTが結成された。
 舞台となる7年後、ZECTは組織を離反した織田秀成をリーダーとする「ネオZECT」と対立。三島は部下たちにネオZECTの掃討を命じる。

 天空の梯子計画
 組織を統括する加賀美陸とともに進めていた計画。表向きは彗星を地球に呼び込んで大量の水を確保するものとしていた。
 真の目的はワームには勝てず人類はワームの擬態として存続するしかないとの判断から、大量のワームが付着している隕石を地球へ呼び込むことにあった。

 終盤
 計画の全容ははごく一部の者しか知らず、実施にあたっては幹部の田所修一やオペレーターを務めた岬祐月らも困惑していた。事前に陸との会話を立ち聞きした北斗修羅を始末しているが、三島自身が手を下したのかどうかは不明。
 具体的な内容は明かされなかったものの、三島たちが隊員たちをも騙していたことは瀕死の北斗からネオZECTに与していた天道総司に伝えられ、計画は天道によって阻止された。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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