今回解説する仮面ライダーはジョーカーとサイクロンです。
目次
- 仮面ライダージョーカー
- スペック
- 概要
- 外見
- 変身
- 戦闘能力
- 特殊能力
- 活躍
- 運命のガイアメモリ
- 本編最終話
- 『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズMOVIE大戦 MEGAMAX』
- 『仮面ライダー大戦』
- 総評
- 性能
- 全身
- 四肢
- 装備
- ロストドライバー
- ジョーカーメモリ
- マキシマムドライブ(必殺技)
- 備考
- 仮面ライダーW RETURNS ジョーカー
- 『風都探偵』
- コレクションアイテム
- ゲーム作品
- データカードダス
- 『クライマックスヒーローズ』
- 『バトライド・ウォー創生』
- 仮面ライダーサイクロン
- 概要
- 戦闘能力
- マキシマムドライブ(必殺技)
- 備考
仮面ライダージョーカー
「どうやら“切り札”は、常に俺んとこに来るようだぜ……変身……!」
ジョーカー!
「仮面ライダー……ジョーカー!」
スペック
身長:195cm
体重:85kg
パンチ力:1.25t
キック力:3.0t
ジャンプ力:30.0m
走力:100mを6.2秒
体重:85kg
パンチ力:1.25t
キック力:3.0t
ジャンプ力:30.0m
走力:100mを6.2秒
概要
左翔太郎がロストドライバーにジョーカーメモリを装填して変身する仮面ライダー。初登場は映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』。後に『仮面ライダーW』テレビ本編最終回にも登場した。
黒いボディに真っ赤な目とシンプルなデザイン、純粋な徒手空拳による近接格闘スタイル、必殺技が伝統的なライダーキックとライダーパンチであるため高い人気を誇る。
外見
見た目は真っ黒な仮面ライダーW。『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』では、ディケイドがWのファイナルフォームライドを使用。
Wが二人に分裂してそれぞれサイクロンサイクロンとジョーカージョーカーになったが、そのジョーカージョーカーとほぼ同じ。
違いは変身アイテム及び変身後のベルトがダブルドライバーではなくロストドライバー。Wの左右の境目であるセンターライン〈セントラル・パーテーション〉が消えている。
変身
右手にロストドライバー、左手にジョーカーメモリを持ってガイアウィスパーを起動。ロストドライバーを装着。メモリを装填し右拳を体の前で力強く握りしめる。
変身と同時に拳を開く右指の形がJになっているのがポイント。一応同じJポーズがある仮面ライダーJと構えは少し違う。この変身ポーズは桐山氏が考案し、採用されたもの*5であり、上述のJとの違いに拘っていた。
戦闘能力
ガイアメモリ2本分のパワーを有する本来のWに比べるとジョーカーメモリ単体分の性能しかなく、基本スペックはWの半分程度しかない。ロストドライバーにはガイアメモリが一つしか装填できないため、ハーフチェンジも当然行えない。
しかし、ロストドライバーはメモリの能力が限界を超えて発揮されるため、翔太郎とジョーカーメモリの適合率の高さから本来有する「身体能力と潜在能力を極限まで引き出す」という特性がフルに発揮。
生身でドーパントに立ち向かう事も多い翔太郎の格闘能力が極限まで向上した技は想定外の力を発揮し、局面によってはW以上の立ち回りを見せる。
特殊能力
ジョーカーメモリは所有者の感情によってメモリの性能の上限を超える。変身者の精神状態が戦闘力に直結するため、精神攻撃系の能力を持つ敵には基本的に不利。
特にテラー・ドーパントは恐怖を克服できない状態では天敵中の天敵。シュラウドが打倒テラーのために照井竜を推したのも納得出来る。
ただし、もしも変身者がテラーの精神干渉波が齎す恐怖を跳ね除けるほどの精神力を発揮した場合、テラー本体が格闘戦能力には長けていない事もあって、今度はあべこべにテラーの天敵となりうる可能性も持っている。
活躍
運命のガイアメモリ
仮面ライダーエターナルのマキシマムドライブ「エターナルレクイエム」によってT2以前のガイアメモリが使用不能になった際、突然現れた仮面ライダースカルからロストドライバーを託される。
フィリップが捕らわれ、事務所内に乱入したヒート・ドーパントにより絶対絶命の危機に見舞われた中、「人とメモリは惹かれあう」という言葉を思い出した翔太郎がT2ジョーカーメモリを発見。変身した。
低スペックでありながらヒートドーパント、メタルドーパントをメモリブレイクして風都タワーに突入。しかしエターナルとの戦闘でロストドライバーは破損し、T2ジョーカーメモリも盗られてしまった。
本編最終回
消滅したフィリップから、遺言と共にこれから1人で戦う相棒へのプレゼントとしてロストドライバーを託された翔太郎は、ロストドライバーと通常のジョーカーメモリを使って、仮面ライダーWではなく仮面ライダージョーカーに変身。
ミュージアム壊滅後もなくならないガイアメモリ犯罪に対抗するため、この姿で戦い続けて、風都を守っていた。T2ジョーカーメモリで変身した場合と通常のジョーカーメモリで変身した場合で能力に違いがあるかは不明。
『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズMOVIE大戦 MEGAMAX』
第3章にて輸送任務中の財団Xに遭遇した際、フィリップがせんべい汁の検索にハマっていたせいでWに変身出来ず、翔太郎が仕方なくダブルドライバーからロストドライバーに持ち替えて仮面ライダージョーカーに変身した。
マスカレイド・ドーパント達を一蹴し、カマキリヤミーやカブトヤミーを圧倒する強さを見せた。坂本浩一監督曰く「いつもの『MOVIE大戦』とは違う事をやりたかった」そうで、サプライズ的な登場に劇場では歓声があがった。
『仮面ライダー大戦』
フィリップが不在のために変身。駆紋戒斗と共にBLACKと仮面ライダーBLACK RXの相手を務めた。
この時、BLACKと対峙した翔太郎が変身前に「黒のライダーか。あんたらとは何か近いものを感じるぜ……」と不敵に微笑むシーンがあるが、これは翔太郎役の桐山氏のアドリブによるものである。
総評
設定スペックはクウガのグローイングフォーム、G3、龍騎ブランク体と互角、パンチ力とキック力は量産型マッハ以下だが、白星が多い。
劇場版ではメモリを使い始めて間もないNEVERメンバー相手で差が開いておらず、その後ミュージアム壊滅後にドーパントの能力をロクに使いこなせないメモリ使用者を主に相手にしていた都合もある。
そのため変身者のスペック及び戦士として接近戦において圧倒的優位のエターナルに対しては苦戦を強いられていた。
性能
全身
強化外骨格部位『ジョーカーラング』内蔵の器官「コンバーターラング」が心肺機能を極限まで高め、制御する。常人の数十倍の肺活量を生み出す。
水中や真空などの無酸素状態でも、蓄えた酸素によって最大12時間活動可能。表面には運動性能を管理する刻印「ジョーカークレスト」が刻まれている。黒一色の『ブラックアウトパーテーション』がメモリから得たガイアフォースを全身に行きわたらせる。
ガイアメモリの力によって翔太郎の肉体が変化した強化皮膚『ガイアーマー』は理論上50口径のマグナム弾でも貫通させる事ができない強度と、しなやかさを併せ持つ。
全身にくまなく刻まれるスリットは「フレックスリット」と呼ばれる器官で、ガイアメモリから取り入れた力の余剰分を外部へと吐き出し、ボディの安定性を高める。
四肢
腕輪『ジョーカーブレス』はガイアメモリによって得られた「ジョーカーの力」を腕部を中心に強化増幅し、強大な腕力を得る。表面にはジョーカークレストが刻まれている。
手甲『ジョーカーナックル』はジョーカーラングなどと同等の硬度を持つ。銃撃などは微塵も受け付けない強力なシールド。ブレスによって強化されたこの拳から繰り出すパンチは、世界ランカーのボクサーを遥かにしのぐパンチ力を生み出す。
足輪『ジョーカーアンクレット』はガイアメモリによって得られた「ジョーカーの力」を脚部を中心に増幅し、その脚力を極限まで高める。
マキシマムドライブ発動時には更に力を増幅集中させ、強烈な蹴り技を繰り出す。ジョーカークレストによって管理され、キック時に自身に跳ね返るキックバックによる自壊を防ぐ。
装備
ロストドライバー
ベルト型のガイアメモリ制御デバイスであり、後に開発されるダブルドライバーのプロトタイプ。ガイアメモリに内包される有効なデータのみを人体にインストールし、害をもたらす要素を極限まで排除する。
ダブルドライバーのスロットを右のみにした一人用のドライバー。アルファベットのLに似た姿をしている。スカルやエターナルと同じタイプ。
ガイアメモリを1本しか使わない分、使用したガイアメモリの特性・性能がフルに発揮される。一方、パワーやメモリの組み合わせによる多様な技ではWやアクセルに劣る。利点は使用者の適合率に大きく依存する。
入手
フィリップが仮面ライダーサイクロンに変身した際にシュラウドから与えられた後に破損したものを、独自にガイアメモリ関係の技術研究をしながら修理していた。
『風都探偵』でも稼働可能な状態で現存しているが、「戦闘はWで事足りる」「翔太郎が1人で無茶をしないように」というフィリップの判断でどこかに隠されている。
立体化
DX版が2010年8月発売。付属メモリはエターナルメモリ。2019年にはver.20thとして再販。スカルメモリが付属している。基本的にはダブルドライバーと構造は同じ。ボディスロットと結合していた部分は新規造形。
CSM版も2013年発売。付属メモリはスカルメモリとエターナルメモリ。ファングメモリとの同時購入でT2ジョーカーメモリがもらえた。
ジョーカーメモリ
T2ジョーカーメモリ
AからZまでの26本の〈T2ガイアメモリ〉のうちの一つであり、仮面ライダーWのメモリの一つ〈ジョーカーメモリ〉のT2バージョン。NEVERによる回収を免れた唯一のメモリ。まさに最後の切り札。
エターナルがT2メモリを奪う際に起きた爆発で鳴海探偵事務所に落下。天井に穴をぶち開け、雨漏りを発生させた。
T1ジョーカーメモリ
仮面ライダーW用の6本のメモリの一つ。『切札の記憶』を宿したボディサイド用の黒いメモリ。翔太郎の代名詞のようなメモリ。
近接格闘戦に優れ、どのソウルメモリと組み合わせてもそれなりに使えるなどバランスが良い。翔太郎との適合率が最も高いことから、暴走の危険がある〈ファングメモリ〉を抑えられる唯一のメモリでもある。
マキシマムドライブ(必殺技)
いずれも技名を呼称する。元々Wの技名は二人の呼吸を合わせるための合図でしかないので、一人で変身しているジョーカーは本来言う必要自体なかったりする。
ライダーパンチ
ジョーカーメモリをメモリスロットに装填して発動。拳に紫のエネルギーを溜めて殴り飛ばす。メタル・ドーパント戦のクロスカウンター、アノマロカリス・ドーパント戦の右ストレート、ヤミー戦の跳びかかって殴りつけるなど、シンプル故にバリエーションも様々。
ライダーキック
ジョーカーメモリをメモリスロットに装填して発動。右足に紫のエネルギーを込めて放つ渾身の飛び蹴り。対ヒート・ドーパント戦で発動した際は、エフェクトが紫色である事以外は仮面ライダーBLACKの「ライダーキック」そっくりだが、キックの軌道がやや異なる。その後も飛び上がってキックの流れこそ同じだが、やや細部が異なるキックを披露している。
備考
翔太郎役の桐山漣氏が『仮面ライダーBLACK』のファンだったため、彼が出したアイデアが元で生まれたライダー。昭和ライダーを意識したアクションとネーミング、BLACKのオマージュ要素が所々に盛り込まれており、効果音もBLACKのものが使われている。
マキシマムドライブのポーズは1号と2号のオマージュ。ちなみに完全に偶然なのだが、BLACKは昭和ライダー11号であり、Wは平成ライダー11号という意外な繋がりがある。
TV本編では最終回のみ登場したが、フィリップ消滅から復活までの1年間の間はジョーカーに変身していたという裏設定がある。桐山氏は空白を描く作品を所望していた。
脚本の三条陸氏も、既にVシネマで『アクセル』『エターナル』、小説で「Z」及びサイクロンの回収が行われたためか、ジョーカーのVシネマ製作を「最後の宿題」と呼んでいる。
『W』登場ライダーの中で、単独タイトル作品がないのはジョーカーだけ。それを以て『W』の物語を締めくくりにしたいと考えているとのこと。
『風都探偵』
現状出番はない。原案はジョーカーの主演作品であり、スピリッツ側の提案が「本編48~49話間のフィリップ不在の1年間を描く」というものであった。
しかし三条氏は「フィリップ不在で悲しみをこらえながら戦っている翔太郎を、週間連載で描くのは書く方も読む方も辛いんじゃないか」「ファンが望んでいるであろう翔太郎とフィリップのコンビを見せたい」と意見。結果、ジョーカー主演作品は幻となった。
コレクションアイテム
令和になってからジョーカー自身の活躍はないものの、レジェンドライダーモチーフの変身アイテムとしてハーフボイリングジョーカープログライズキー、コンドルバイスタンプが登場した。
主役ライダーでないにも関わらずレジェンドライダーアイテムに抜擢されていると言う破格過ぎる待遇を受けている。これに関してはジョーカー自体がダブルの型を流用出来る事や、ジョーカー自身の人気も高い事が理由として挙げられる。一方でWとジョーカーは全く同じ様な見た目で細部が違う為、そこを指摘される事もある。
ゲーム作品
データカードダス
『ガンバライド』001弾にSRで参戦。必殺技はライダーキックの後にライダーパンチを放つ「ライダーパンチ&キック」。
『ガンバライジング』ナイスドライブ2弾より参戦。基本形態であるWよりも先にLR化した。アビリティはカウンター関連のものが多く、カウンター発動の際に能力が上がっていく。次弾のND3弾でも似たようなアビリティを持つSRがある。
『クライマックスヒーローズ』
超クライマックスヒーローズで参戦。条件を満たすとライダーアーツ発動時などに仮面ライダーサイクロンが登場するスタイルを選べる。『トラベラーズ戦記』では第3章「探偵の切り札」に登場。仮面ライダーメテオとコンビを組む。
『シティウォーズ』では仮面ライダーWのBCとして登場。公式では別ライダー枠だが、ダブルドライバーからロストドライバーに付け替えて変身。必殺技はライダーキック。
『バトライド・ウォー創生』
プレイアブルキャラクターとして参戦。格闘攻撃に優れ、通常技と必殺技を織り交ぜたコンビネーション攻撃が可能。「決め台詞」を決めることにより超必殺技ゲージを消費し攻撃力、スピードを上昇させることができる。
『memory_of_heroez』序盤でジョーカー以外のメモリが行方不明となってしまった為、暫くはジョーカーで行動する。
中盤で翔太郎とフィリップがケンカしてWに変身できなくなる為ジョーカーで戦う事になる。Wとは別ライダーの為、ジョーカーでもある程度戦ってレベルアップしておくとよい。
仮面ライダーサイクロン
「変身!」
サイクロン!
サイクロン!
「今名付けよう………僕は………仮面ライダーサイクロンだ……!」
概要
フィリップがロストドライバーにサイクロンメモリを装填して変身した仮面ライダー。『小説 仮面ライダーW~Zを継ぐ者~』限定のオリジナルライダー。
外見はサイクロンサイクロンに似ているが、中央のラインが無くマフラーも1つだけでドライバーも違う。また、体の各所に白いラインがあるのが特徴的。
翔太郎と連絡が取れずWに変身できない状況に陥ったフィリップが、シュラウドに与えられたロストドライバーとサイクロンメモリを用いて変身する。物語中盤の主役。物語の途中でゼロ・ドーパントによってロストドライバーが破壊されたため変身不能になる。
戦闘能力
Wと違ってメモリ1本分の力しか持たないが、フィリップとサイクロンメモリの相性の良さからスピードに特化しており、素早い身のこなしと風を纏った打撃による高速での格闘戦を得意とするため、ドーパントと互角以上に戦える。
動き回るなどして体のラインから風を取り込むことで、肉体の回復と強化を行うことができる(ちなみにこの効果は、Wサイクロンジョーカーに変身していた際にも無自覚ながらスタミナアップが施されていたらしい)。実際、ジャンプなどを多く取り入れることで動きが良くなっていく描写があった。
マキシマムドライブ(必殺技)
ライダーチョップ(正式名称なし)
サイクロンメモリをメモリスロットに装填して発動。風のエネルギーを腕にまとった手刀。咄嗟に放った技であるため特に名前は用意されていない。
備考
ゲーム「仮面ライダー 超クライマックスヒーローズ」でも、小説発売に1日先んじて、特別キャラクターとして登場。仮面ライダーバトルラッシュにも参戦。必殺技は小説でも使われたライダーチョップ『スピニングスラッシュ』)。
さらにS.H.Figurartsや(一番くじ限定とはいえ)食玩「双動」での立体化まで果たしている。小説出身キャラクターであるにもかかわらずここまで出演が多い背景には、仮面ライダージョーカーや仮面ライダーWのモデルを流用できるため。
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以上です。これで紹介を終えます。