【未来を見通す闇黒!】仮面ライダーカリバー / 冨加宮隼人 / 上條大地【話してわかるものではない BGMあり】

2022年11月16日水曜日

悪のライダー 仮面ライダーセイバー 仮面ライダー解説

t f B! P L
 今回解説する仮面ライダーはカリバーです。

お前が見ているものが真実とは限らない。私は絶対的な力を手に入れて、真理を手にする!! 世界は単純じゃないという事だ!

【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
  • 富加宮隼人
    • 概要
    • 裏切り
    • 正体の謎
    • 備考
  • 仮面ライダーカリバー
    • 概要
    • 変身
    • 正体
    • 外見
    • 装備
      • 邪剣カリバードライバー
      • ソードライバー必冊ホルダー
      • 闇黒剣月闇
    • 備考
    • スーツアクター
  • 各形態
    • ジャアクドラゴン
      • スペック
      • 概要
      • 性能
        • 頭部
        • 胴体
        • 四肢
      • ジャアクドラゴンワンダーライドブック
      • 必殺技
    • ジャオウドラゴン
      • スペック
      • 概要
      • 性能
        • 頭部
        • 胴体
      • ジャオウドラゴンワンダーライドブック
  • 上條大地
    • 概要
    • 描写
    • 過去
    • 現在
    • 目的
  • 富加宮賢人
    • 目的
  • 劇中での活躍
    • 序盤
    • 『アヴァロン』を目指して
    • 次なる一手
    • 正体発覚
    • ジャオウドラゴン
    • 賢人の死
    • 死亡
    • 再登場
    • 友との決別
  • DX玩具版

富加宮隼人
「自分の気持ちに素直になれば良い。今どうしたいか、心ではもう分かってるんだろ?」

 特撮テレビドラマ『仮面ライダーセイバー』のキャラクター。仮面ライダーカリバーの変身者とされる人物。演じたのは唐橋充

 概要

 富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダの父親。15年前までは闇の剣士・仮面ライダーカリバーとしてソードオブロゴスに所属していた。尾上亮/仮面ライダーバスターとは親友だった事が作中にて明示されている。過去の服装描写はソードオブロゴスの騎士服。

 裏切り
 15年前、平和への思いを当代のマスターロゴス=イザクに利用された事で、彼の世界改変に加担、組織を裏切る。世界を救うべく、ルナを利用して大いなる本=目次録の真理に至ろうとした。
 最終的には先代セイバーであった上條に計画を阻止され、そのまま止めを刺された。ところがその後、彼の魂はワンダーワールドに流れ着き、タッセルに救われると彼の下で小鳥の姿となっていた。
 この事実は飛羽真や須藤芽依など、近年ソードオブロゴスに加入した面々には伏せられていた。特に飛羽真が15年前の記憶を失くした要因になった人物の正体は賢人の家族という事実から、彼は負い目を感じ念入りに隠していた。

 正体の謎
 15年前まではカリバーに変身して戦っており、尾上や賢人もハッキリと認識していた。しかし、正体が言及されて以降も変身前の顔が逆光などで不自然に隠され、声もエフェクトが掛かったままになっており、現在の変身者は別人だと示唆されていた。
 飛羽真達の前で変身した際(第7章)や、先代の炎の剣士ソフィア、隼人の3人が写る写真を眺める際(第8章)の、何故か不自然なまでに顔を映さないカメラワーク。
 ノーザンベースを離れたソフィアと邂逅し、彼女がしばしその言動を観察した末に投げかけられた、「貴方は誰ですか?」との問いかけ(第9章)。

 再登場
 第38章では一時的に人としての姿を取り戻す。賢人の心象世界の中で、自分の背を追い越すほどの成長を喜び久しぶりの親子の会話を行う。賢人に重荷を背負わせてしまったことを謝罪して、迷える息子の背中を押した。
 刃王剣十聖刃生成の折には現世で人間の姿に戻り、息子から闇黒剣月闇を受け取り、十聖刃の誕生に助力した。第45話では事実上の後継者であった上條大地と共に、無理をするソフィアに力を貸した。現在では本来の心優しい人物に戻った模様。

 TV本編の19年前。土豪剣激土を受け継ぐために修行する尾上亮の元に現れると、「半端な覚悟ならここで斬る」と闇黒剣月闇を突きつけ、激土の危険性を告げた。
 しかしそれは尾上の覚悟を試すためのものであり、それが本物だと確信すると穏やかな笑みを浮かべ、 『もし君が本当に剣士になった時は俺の息子の力になってくれるとうれしい』、『まだ5歳だが剣士になりたいと言ってね』と、父親としての一面を覗かせている。
 また激土の使用により体を痛めている亀巳川寿和のことは気にかけており、修行に行き詰まる尾上の前にゴブリンメギドを誘導し、その覚醒を促した。

 備考
 演者の唐橋氏は『仮面ライダー555』にて海堂直也/スネークオルフェノクを演じたのを皮切りに、役者としてのみならずイラストレーターとしても、度々仮面ライダーシリーズに参加している。同シリーズへの出演は『仮面ライダーゴースト』の宮本武蔵役以来となる。
 侍戦隊シンケンジャー』にて腑破十臓役で出演していた。本作でマスターロゴス/イザクを演じる相馬圭祐氏も同じく『シンケンジャー』で梅盛源太/シンケンゴールド役で出演しており、劇中でも両者の共演シーンがある。
 時系列的には本編前に活動していた人物であり実質的には本編を退場していたキャラクターであったが、節目節目で重要な役割を担っており結果、演者の唐橋充氏のオールアップは第45章となった。

仮面ライダーカリバー
「次々と剣士が現れ、そして…聖なるワンダーライドブックは、この手に……! 『アヴァロン』に辿り着く日も近い……」

 概要

 敵勢力である「本の魔人メギド」の幹部格達と行動を共にするの剣士。英語での綴りは「Calibur」元々はソードオブロゴス所属の剣士の一人であり、尾上亮/仮面ライダーバスターや先代の炎の剣士とは同志であった男性。
 しかし、本編開始から15年前になぜかソードオブロゴスを裏切ってメギド側に就き、現在では彼らと敵対している。15年前から戦っていただけあってその戦闘能力は一級品で、セイバー達を容易に退けてみせている。

 変身
 闇黒剣月闇のジャガンリーダーで読み込んだワンダーライドブックを、邪剣カリバードライバーの『カリバードライバーシェルフ』に装填。上部に備えた始動スイッチ『ライドインテグレター』を闇黒剣月闇のエングレイブヒルトで押し込むことで変身する。

 正体
 中身は富加宮隼人と思われていたが、第10章の予告にて否定された。その後一週間、「先代の炎の剣士」「全く知らない人物」「ズオスに殺されたはずの先代水の剣士」「実はストーリーテラーのタッセルだった」など視聴者は予想に盛り上がった。

 外見
 紫色をベースに黒と銀、金をアクセントに配したスーツ、西洋甲冑の覗き穴や『仮面ライダー龍騎』に登場する13人のライダー達を思わせるバイザーが目を引く。
 リベットで打ち付けられたような胸部装甲や左右非対称な肩部装甲から、セイバー達よりも見た目は剣士や騎士らしい。

 性能

全身
 頭頂部の『ソードクラウン』は邪剣に選ばれた証カリバーと邪剣の状態を調整し、両者のパワーバランスの調整や緊急時の変身解除などを行う。これ自体が鋭い切れ味を持つ刃であり、戦闘に用いることもできる。
 邪剣「闇黒剣月闇」に選ばれし者がまとう甲冑『ソードローブ』は邪剣により装着され、変身者に剣技の向上・身体能力の増強・特殊能力の発動といった闘うための力を授ける。

四肢
 腕部『ライドジャアクアーム』、脚部『ライドジャアクレッグ』は魔人のごとき破壊力を発揮する腕力をもたらす。
 グローブ『ジャアクガント』の鋭利な爪で対象の影を切り裂き、本体に大きなダメージを及ぼす。暗闇を自在に操る力をもたらし、闇を纏ったジャアクドラゴンを放出できる。
 ブーツ『ジャアクソール』は対象の影を踏むことで闇に縛り付け、行動を抑制する。必殺技発動時には、ジャアクドラゴンを纏わせることでキックの破壊力を大幅に上昇させる。

 装備

邪剣カリバードライバー
 カリバーの変身ベルト。セイバー、ブレイズ、エスパーダが使用する聖剣ソードライバーと異なり、ワンダーライドブックを装填するためのスロットは「カリバードライバーシェルフ」の一つのみ。ベルトに書かれた文字は『本を挿して変身』と彫られている。 外装『ガードバインディング』はワンダーライドブックの表紙などにも用いられる強固な装甲材を使用している。戦闘にも耐えうる強度を誇り、あらゆる攻撃を防いで内蔵機器を守る。
 ベルト『カリバードライバーベルト』はバックル本体の顕現と同時に展開して変身者の腰に固定する。その後剣士の甲冑「ソードローブ」を展開する。

性能
 ワンダーライドブックを収めるための部位『カリバードライバーシェルフ』はワンダーライドブックから力を引き出して聖剣に伝える他、剣士の甲冑「ソードローブ」に様々な能力をもたらす。
 エネルギー生成器『ダークムーンジェネレーター』は最も古くから伝わる製法により二基を同時稼働させ、ワンダーライドブックに内包されている森羅万象が持つエネルギーを抽出して、剣士や各種装備を活性化する特性を備えた「ワンダーエレメンタル」を生成する。

ソードライバー必冊ホルダー
 ベルト部分「カリバードライバーベルト」に備え付けられたホルダー。右側に2冊・左側に1冊を収納可能。左側は闇黒剣月闇の納刀も可能。抜刀時に研磨され、切れ味が増す。

闇黒剣月闇
 カリバーの変身デバイスにして、メイン武装。元々はタッセルの手で平和への願いを込めて「最初に生まれた2本の聖剣の1つ」であり、ユーリの持つ光剛剣最光と対を成す闇属性の聖剣だったが、現在は『邪剣』の名を冠している。
 サイズはソードライバーとほぼ同じぐらいだが、バスターの土豪剣激土や剣斬の風双剣翠風同様にソードライバーとは異なる独自の形を持つ。
 ベースカラーは紫。上からノコギリのようなギザギザの刃、顔のようなエンブレムと上下逆になるが左右で長さの違う角、蛇腹が入った持ち手と、前から見たカリバーを模したディテールになっている。

攻撃性能
 叡智を宿した刀身『クラヤミソウル』は邪剣カリバードライバーや「ジャガンリーダー」からワンダーライドブックに綴られたあらゆる伝承を学び取り、具現化できる。
 暗闇の深淵で幾星霜に亘り研ぎ澄まされた黄金色の刃『ゴルドスレイブ』は、光に向かうほどに切れ味が増す。優れた使い手が扱えば空間をも切り裂ける。
 カリバーのライダーズクレストが彫り込まれた暗闇の源『闇黒剣月闇エンブレム』は禍々しい暗闇を生み出して、全てを静寂へといざなう。
 速読器「ジャガンリーダー」で読み込んだワンダーライドブックの能力を闇属性で包み込む「ジャアクリード」を行い、あらゆる能力を我が物とする。

その他機能
 柄『エングレイブヒルト』末端に備えられた打突器には文様が刻まれ、打ち込みにより「邪剣カリバードライバー」を操作して、使い手を闇の剣士へと変身させる。
 引き金『クラヤミトリガー』は各種攻撃におけるスターター。剣士の操作を受けて闇黒剣月闇がその意思を読み取り、「闇黒剣月闇エンブレム」にて禍々しい暗闇を発生させる。
 速読器『ジャガンリーダー』はワンダーライドブック裏表紙にある速読用特殊金具「スピリーダ」と接触させることで、邪眼による速読を行う。
 それにより変身を始める他、深く読み込むことで必殺技の発動が可能となる。さらに別のワンダーライドブックを重ねて読み込ませた特殊必殺技を2段階で行う。

 ジャアクドラゴン以外のワンダーライドブックを読み込ませると「ジャアク(な)○○」という音声が流れる(例:ライオン戦記→「ジャアクライオン」)。
 闇黒剣月闇エンブレムにもカリバー同様にリベットで打ち付けられたような造形が施されているが、よく見ると火炎剣烈火のエンブレムを反転させたような形状。
 更に第9章でのセイバーとの鍔迫り合いでは火炎剣烈火との共鳴現象が発生している。
ワンダーワールドに初めて1人の巫女と5人の人間が降り立った後に起きたメギドと人間の闘争の中で、ユーリが光剛剣最光と共に二刀流で使っていた。

特殊能力

聖剣の封印
 切っ先を聖剣のエンブレムに突き立てて封印エネルギーを流し込み、聖剣としての全ての機能を完全に沈黙させる。元々は強大な力を秘めた光剛剣最光が万が一悪用された際のセーフティーとなるべく設けられたもの。模造品である他の聖剣の封印にも十全に作用する。
 ただし、聖剣の封印を維持するためには闇の剣士が闇黒剣月闇を常に所持している必要があり、一瞬でも手放してしまえば施した封印は全て解除される。物理的に分割できる機構を持つ聖剣の場合、封印された時の形態によっては部分的な機能の封印に留まる事がある。

未来視
 『災いとなるあらゆる可能性の未来』を担い手に追体験させる形で見せる。どれほどシミュレーションをやり直しても闇黒剣月闇が見せる未来は「どんな形であれ11本の聖剣が揃って『全知全能の書』が復元され、世界を滅亡に導く」という未来のみ。
 見られる未来の範囲が広くなる程予知にかかる時間も長くなり、目的の未来だけをピンポイントで見る事は出来ない。闇黒剣月闇に取り込まれていた賢人は長い時間をかけてほとんどの未来を観測している。
 所有者が追体験していない事象が起こった場合でも、それで未来の災いが避けられたかどうかをある程度判断する事が出来る模様。
 予知の正体は「世界が終わる可能性」を『目次録』から読み込むものだったと思われる。飛羽真の行動によって前提条件が変わるたび「どうやって世界が終わるのか」が変更され続けたが、「世界が終わる可能性」そのものを覆す事は遂に出来なかった。

生物封印
 斬った相手の命を奪うか、暗闇の中に落とすかを選択する力。更に切っ先から闇そのものを放出する事で対象を闇の世界に永遠に葬り去れる。
 第13章における賢人の消滅も実際には一時的に闇の中へ送り込んでいたに過ぎず、『仮面ライダーセイバー スピンオフ ソードオブロゴスサーガ 前編』では火炎剣烈火の封印に用いられた。
 フルパワーで解放した場合の威力は『全知全能の書』の力の一端を持つ仮面ライダーソロモンや、全ての聖剣の力を秘める仮面ライダークロスセイバーですらも逃れられない程強力だが、その場合は使用した剣士諸共闇の世界に消えてしまう捨て身の自爆技と化す。

結界

 終盤で発揮された機能。ワンダーワールド崩壊の影響で消滅間際のソフィアに結界を施し、存在を留めた。

 備考
 名前の由来はアーサー王伝説に登場するエクスカリバーだが、単純にカリバーだけならば、エクスカリバーが鍛えられる以前の名称・カリブルヌスも有り得る。名称こそ英雄の近くに居る存在だが、立ち位置は持ち主の息子たる叛逆の騎士・モルドレッドに似る。

 富永氏が担当。過去に平成ライダーシリーズ第1作『仮面ライダークウガ』にて、仮面ライダークウガのスーツアクターも務めていた。TVシリーズでは『仮面ライダー鎧武』で仮面ライダーデュークを演じており、富永氏がTVシリーズで仮面ライダーのスーツアクターを担当するのはおよそ7年ぶりとなる。
 前作『仮面ライダーゼロワン』で高岩成二氏がスーツアクターを務めた仮面ライダー滅とは「主人公達と敵対」「ベースカラーが紫」「平成ライダーシリーズで主役ライダーのスーツアクターを務めた」という点で共通している。

各形態

よくここまで来た。だがお前に、力を手にする資格があるかな?」

ジャアクドラゴン! ジャアクリード! 闇黒剣月闇! Get go under conquer than get keen! ジャアークードーラゴーン!! 月闇翻訳! 光を奪いし漆黒の剣が、冷酷無情に暗黒竜を支配する!

スペック

身長:217.6cm
体重:121.3kg
パンチ力:17.1t
キック力:29.4t
ジャンプ力:ひと跳び29.5m
走力:100mを3.9秒

概要
 ジャアクドラゴンワンダーライドブックを装填して変身する基本形態。全身に神獣「ジャアクドラゴン」の力を宿している。
 変身音の英文を強引に直訳すれば「熱心になるよりも支配する」という意味になる。「月闇翻訳」という音声に照らし合わせれば、「熱心になるよりも=熱心にならない=冷酷無情に」「(暗黒竜を)支配する」と意訳可能。

戦闘能力
 闇の力と闇黒剣月闇による鍛え抜かれた剣戟が得意。セイバーブレイブドラゴンにパンチ力で8t以上、キック力で10t以上の大差をつけており3冊形態ドラゴンヘッジホッグピーターをも凌ぐ。一方で体重が20kg以上重いためかジャンプ力では11m以上低い。

性能

頭部『カリバーヘルム ジャアクドラゴン
 前額部のマスク『ジャアクドラゴンマスク』は暗闇の中でも通常と変わらない視界を確保する。閉ざされた眼差しシルエットバイザー』は暗闇の底から光明を見出す。右側のマスク『ジャアクスケイル』は変身者の感覚が研ぎ澄まされている。

胴体
 表紙に描かれたドラゴンの顔を模した右肩『ジャアクドラゴンボールド』は変身者の求めに応じて闇の力を供給することで圧倒的な戦闘力をもたらす。
 胸部及び左肩部装甲『ボルキュイラス』は常に神獣「ジャアクドラゴン」の発するオーラを纏わせている。聖剣の刃にも使われる非常に希少な金属が用いられ、聖剣での破壊は困難。右腰のローブ状の黒色の外装『ジャアクメイスケイル硬い鱗が連なった装甲で、受けた攻撃を最小限に抑える。

ジャアクドラゴンワンダーライドブック
 大いなる本から分割された、『ジャアクドラゴン』の伝承を封じ込めているワンダーライドブックジャンルは「神獣」。カラーはパープル
 ブックの朗読の続きは、『生物が恐怖し、物語も生まれぬ暗闇は、すべてを近づけなかった』1ページのストーリーページには『炎を吐く鎧の邪龍』が描かれている。2ページ目の左端のテキストには『とても邪悪なドラゴンが邪剣と交わり身に宿る』と記載されている。
 表紙およびストーリーページのドラゴン、変身ページのカリバーがブレイブドラゴンとそっくりそのまま同じアングル・ポーズで描かれているほか、セイバーと共鳴する描写、アヴァロンの扉へと繋がる鍵として重要なものなど、強い関連性が示唆されている。

必殺技

 他のライダー達と異なり、技名を呼称しない。

月闇必殺撃
必殺リード!ジャアク(な)○○!月闇必殺撃!習得○閃!

 各種ワンダーライドブックで「必殺リード」を行った後、「クラヤミトリガー」を引いて発動。連続で読み込ませると2段階で威力が上昇する。
 使用したワンダーライドブックの内容によって技の特性が変化し、「○○」に入る音声は読み込ませたワンダーライドブック毎に異なる。ワンダーライドブックを読み込んだ回数または冊数によって音声も変化し、1回 / 1冊で「習得一閃」、2回 / 2冊連続で「習得二閃」、3回 / 3冊連続で「習得三閃」となる。

○ジャアクドラゴン
 闇黒剣月闇を振るい、紫色に輝く二枚のエネルギー刃を放って攻撃する。エネルギー刃は途中でX字に合体しつつ、回転しながら相手の方へと向かっていく。
 第7章では紫色に輝く東洋龍型のエネルギーを放って攻撃。第9章では闇のオーラで相手を拘束して動きを封じた。第10章では習得三閃で発動し、巨大な紫色のエネルギー刃を飛ばして攻撃した。

○西遊ジャーニー
 「習得一閃」で発動。第8章では刀身部から孫悟空の如意棒を思わせる赤いエネルギーを伸ばして相手を殴りつけた。
 第9章では漆黒の筋斗雲を召喚。セイバー ドラゴンアーサーの「キングスラッシュ」を受け止めようとしたが、力負けした上に西遊ジャーニーワンダーライドブックも奪われた。

○天空のペガサス
 「習得一閃」で発動。刀身に青い羽のようなエネルギーをまとわせ、斬撃を放つ。剣を振るう際や相手に命中した際にペガサスの羽根を思わせる青いエフェクトが舞い散るのが特徴。

月闇居合
月闇居合! 読後一閃!

 闇黒剣月闇をソードライバー必冊ホルダーに納刀し、抜刀する事で発動。刀身部に強大な闇の力を集中させ、振るうと共に巨大な闇の斬撃を飛ばす。敵が放った属性攻撃を吸収して無効化することも可能。

ジャオウリード! 闇黒剣月闇! Jump out the book.open it and burst.The fear of the darkness.You make right a just,no matter dark joke.Fury in the dark.ジャオウドラゴン! 誰も逃れられない…

スペック

身長:217.6cm
体重:133.6kg
パンチ力:26.1t
キック力:47.8t
ジャンプ力:ひと跳び46.7m
走力:100mを2.9秒

概要
 ジャオウドラゴンワンダーライドブックを装填して変身する強化形態。数多の邪竜の頂点に君臨する存在として創造された神獣「ジャオウドラゴン」の力をその身に宿している。初登場は第11章。
 変身者の全ての能力が限界を超えて引き出されている。音声は大塚氏のデスボイスから始まるロック調のものが流れ、英文は「本を開くと、恐るべき暗闇が勢いよく飛び出す。どんな悪い冗談をも怒りと闇で正当化する」という意味合いとなっている。

外見
 ジャアクドラゴンの状態から元の装甲を外し、新たに金色の鎧を着せたような目た目が特徴。胸と両肩の鎧は、ドラゴンの頭部が飛び出したデザインをしている。
 「飛び出す絵本」を思わせる。火を吐くドラゴンを模した顔はジャアクドラゴン時に比べ複眼があるのが分かりやすくなっており、見た目は仮面ライダークローズに似ている。

戦闘能力
 3冊のワンダーライドブックだけでなく、3冊のアルターライドブックの力も合わさっている影響で、ワンダーコンボの全能力を上回る高い戦闘能力を有する。
 上條の死後は殆ど活躍がなかったジャオウドラゴンだが、闇の世界から脱出して闇黒剣を継承した賢人によって再び使用されることとなる。
 ファルシオンやエックスソードマンともある程度拮抗するなど、正式に闇黒剣を継承した隼人の血を受け継ぐ賢人はより使いこなしていた。

性能

頭部『カリバーヘルム ジャオウドラゴン
 前額部のマスク『ジャオウドラゴンマスク』は数多の邪竜を従え、意のままに操ることができる。複眼『ミアズマアイザー』は使役した邪竜の眼を我が物とし、あらゆる視点からの情報を同時に得ることができる。漆黒の闇の中でも通常と変わらない視界を確保する。

胴体
 胸部外装『ジャオウドラゴンキュイラス』は変身者に深遠なる闇の力を供給し、圧倒的な戦闘力をもたらす。マント『ジャオウマント』は闇のオーラを発して飛翔する力をもたらす。全身をオーラで包むことにより暗闇の中へ完全に溶け込める。
 腕部『アルタードジャオウアーム』、脚部『アルタードジャオウレッグ』は「ジャオウドラゴン」の破壊力を秘めている。如何なるものも破壊し、灰燼に帰す。
 硬い鱗を重ねた装甲を備えており、受けた攻撃を極小限に抑える。グローブが『ジャオウガント』、ブーツが『ジャオウソール』に強化された。

ジャオウドラゴンワンダーライドブック
 ジャンルは「神獣」。カリバーがソードライバー系ライダー3人ワンダーコンボ形態の必殺技を同時に受けて限界まで力を吸収し、ストリウスが用意した3冊のアルターライドブックの力を掛け合わせたことで誕生した。
 1ぺージ目には『強大な本が生み出される時に群がる首と偉大なる伝説へと向かう竜使いの名は』という文章が刻まれ、右のストーリーページには『火を吐く邪竜と四体の黄金の竜』が描かれている。

必殺技

月闇必殺撃
必殺リード!ジャオウドラゴン! 月闇必殺撃!習得一閃!

 闇黒剣月闇にジャオウドラゴンブックをリードして発動。肩の装甲にある竜の頭から4体の金色の竜を出現させ、突撃させる。
 さらに闇黒剣月闇の刀身にまとわせた闇をジャオウドラゴン型のエネルギーとして放ち、計5体の竜で対象を吹き飛ばす。一撃でエスパーダの変身を強制解除させた。
 ガンバライジング』では「邪王龍必殺破」の名称で使用。右手をかざして放った漆黒の球体で周囲を闇で包み込み、その状態から黄金に輝く4体の龍を突撃させると同時に鎖に変えて相手の動きを封じ込めた後、止めに闇のエネルギーを漲らせた飛び蹴りを放ち、ブラックホールの如く暗闇の中に消し去る。

ジャオウ必殺撃
ジャオウ必殺読破! ジャオウ必殺撃!You are over.

 ベルトに装填されたジャオウドラゴンワンダーライドブックを一回閉じた後、闇黒剣月闇のエングレイブヒルトでカリバードライバーのライドインテグレターを押し込み、再度開く事で発動。
 膨大な闇のエネルギーと共に召喚した黄金に輝く4体の邪龍で攻撃した後、止めに闇黒剣月闇を振るってジャオウドラゴンを召喚し、相手に突撃させる。
 第13章では闇のオーラを纏って空中浮遊した状態で相手をすれ違いざまに切り裂いた。他、右足に闇のエネルギーを纏ったライダーキックを放つ、切っ先を他属性の聖剣のエンブレムに突き立ててエネルギーを流し込み、鎖型のエフェクトと共に封印する。

月闇居合
月闇居合! 読後一閃!

 闇黒剣月闇をソードライバー必冊ホルダーに納刀し、抜刀する事で発動。刀身部に強大な闇の力を集中させ、振り向きざまに斬撃を放つか、闇のエネルギーと共に黄金に輝く4体の邪龍とジャオウドラゴンを突撃させ、相手を闇の中に消し去る。
 『ガンバライジング』では「邪王必殺斬」の名称で使用。闇の力を込めたエネルギー刃を撃ち出した後、時間差で必冊ホルダーに納刀すると同時に四方八方からの斬撃で追撃する。

ガンバライジング
 ズバットバットウ2弾にてLRで収録。だがLR枠の逼迫により、肝心の基本フォームであるジャアクドラゴンがマシン排出で登場せずプレバン限定商品収録となってしまい、逆に強化フォームであるジャオウドラゴンが通常カードで登場するという逆転現象が発生した。

上條大地
「覚悟を越えた先に希望はある!」

 特撮テレビドラマ『仮面ライダーセイバー』のキャラクター。現在の仮面ライダーカリバーの変身者。演じたのは平山浩行

 概要

 元はソードオブロゴスに所属していた先代の炎の剣士元々、先代の闇の剣士であった富加宮隼人やソフィア、尾上亮とは同志であった男性。
 かつてのセイバーの変身者で、神山飛羽真の見る夢にも度々現れていた。服装はスーツを身に纏い、右手には黒い手袋を嵌めている。
 大地自身もソードオブロゴスから見れば完全な離反者だが、「自分は裏切り者ではなく真理の探究者である」と述べている。メギドに属しているのもソードオブロゴスから離れたのも、ひとえに「真理を探求する」ためと語っていた。

 描写
 一人称は「私」または「俺」常に寡黙かつ冷静沈着で基本的に必要最低限の事しか話さない。敵方からの質問には黙秘を貫き、手を結んでいるメギド達に対しても自分の目的をあまり話さない。一定以上の距離を保ったままでいる。

 変身
 変身時は声にくぐもっているかのような強いエフェクトが掛かっており、中身を判別出来ないようにされている。
 セイバー時代からの剣戟や戦闘経験値に闇黒剣月闇の力が合わさった結果、15年の歳月を経てなお他の剣士を圧倒する戦闘力を獲得している。ジャオウドラゴンの入手後は戦闘力が桁違いに跳ね上がっており、剣士たちを全く寄せ付けない圧倒的な力を見せている。
 セイバー・ドラゴニックナイトには闇の斬撃をことごとくドラゴニックブースターで弾かれ、戦闘の末、空中で必殺読破のぶつかり合いとなるが押し負け、必殺技「神火龍破斬」が直撃し爆散した。

 過去
 15年前、富加宮は「全ては世界を救うため」と、突如組織を裏切り、ルナを使って二つの世界をつなごうとした。その異変の最中、富加宮の言い分に納得できない上條は、裏切り者の剣士カリバーやメギドに立ち向かう。
 戦いに巻き込まれた幼い飛羽真を救い、世界の融合を止め、富加宮を斬り捨てる。だが、巨大な本=目次録に吸い込まれるルナを助けられなかった。
 この事件を契機に、友である富加宮を変えてしまったのはソードオブロゴスではないかと考えるようになり、自身が次の闇の剣士となって真実を探すために組織を裏切った。その後は長らく生死不明となっていた。

 人物
 かつては冷静沈着ながらも穏やかな雰囲気で隼人と語り合い、仲間達とも良好な関係を築く人物だった。第15章似て死亡するが、隼人同様に彼の魂はタッセルに救われていた。
 第45章におけるストリウスとの最終決戦ではかつての愛刀であった火炎剣烈火を手に、ソフィアが変身したカリバーに助太刀。シミーの大群が一掃された後はソフィアに激励の言葉を掛け、光の粒子となって消えていった。

 明かされし、剣士の想い。
 『セイバー』TV本編の裏側を描いた『仮面ライダーセイバー スピンオフ ソードオブロゴスサーガ 前編』では、上條の動向と真実が詳細に描かれている。
 15年前の戦いで隼人の死を見届けた際に闇黒剣月闇に触れ、そこで彼が見てきた「『全知全能の書』が復元され、世界が滅ぶ未来」を垣間見る。
 以降、世界を守るべく『真理』の探究に執念を燃やすと同時に、その目的故に共に戦ってきたノーザンベースの仲間達を巻き込むまいと孤独であり続けてきた。

飛羽真への想い
 闇の中に放棄したはずの火炎剣烈火に飛羽真が選ばれて新たな炎の剣士・セイバーとなり、戦いの渦中に飛び込んだ事に対して「せめて彼には普通の生活を送ってほしかった……。世界を巡る戦いに立つべきではない」と思っていた。
 飛羽真を危険な目に遭わせぬよう、ブレイブドラゴンワンダーライドブックと火炎剣烈火を執拗に狙っていた。「息子の未来を守る」という隼人の悲願のため、いざという時は賢人を闇黒剣月闇で斬り、暗闇の中に閉じ込める覚悟を決めていた

「俺は……未来を見た。未来は決まってるんだ。何をしても世界は滅びる。救うには、聖剣を封印した未来しかないんだ」

 特撮番組『仮面ライダーセイバー』の登場人物。以前はエスパーダ―の変身者だったが、現在では亡き上條に代わってカリバーに変身する。演者は引き続き青木瞭

 概要

 容姿こそ殆ど変わっていないが、髪は乱れ、服装はソードオブロゴスの騎士服ではなく、白いタートルネックにベージュのコート姿になっている。性格もかつての明るさが嘘のように消え失せ、暗く沈み、どこか荒んだような雰囲気を醸し出している。
 剣士とメギドの戦いには賢人1人でその先の未来の結末まで修正出来るものでもないためなのか、乱入せずにその行く末を見守っている。一度結んだ「ルナを見つける」という約束は忘れていない

 目的
 聖剣を封印して世界を救おうとする。死んだと思われていた賢人だが、実際には闇の世界に落ちていた。そこで闇黒剣月闇の力によって様々な未来を観測する。
 メギドに剣士達が敗れ、『全知全能の書』の力で世界が滅ぶ未来。メギドに打ち勝つも、やはり『全知全能の書』が復活する未来。全員でマスターロゴスに立ち向かうも、敵わず全滅する未来。
 その全てが「剣士とメギドの争いの果てに全ての聖剣が大いなる本を復活させ、その力が世界を消滅させる」というものだった。
 結果、世界を救う唯一の方法が「月闇以外の聖剣を全て封印し、月闇の使い手がその身を引き換えにする」ことと悟った。

 戦闘能力
 仮面ライダー最光互角に立ち回る。煙と化す特殊能力を駆使し戦う仮面ライダーサーベラに対し、エスパーダだった時に魅せたアクロバティックで華麗な攻撃と防御に加え、煙となった彼女を闇の膜で閉じ込め戦闘不能にさせるなど、戦闘センスは向上している。
 仮面ライダーバスターと仮面ライダースラッシュを一撃で強制変身解除させるなど、上条が変身していた時より明らかに強くなっている。しかしエレメンタルプリミティブドラゴンには敵わない。

劇中での活躍

 序盤
 第1章開始時点で機が熟したと判断。一度中断していた15年前から続く戦いを再開するよう、幹部メギド達に指示した。その後しばらくは状況を静観していた。
 第4章ではデザストを解放。ラストにて神山飛羽真と新堂倫太郎の前に現れた。飛羽真が持つブレイブドラゴンワンダーライドブックと火炎剣烈火を執拗に狙うようになる。

 『アヴァロン』を目指して
 『アヴァロン』なる地へ向かい、そこに眠る「大いなる力」=キングエクスカリバー/キングオブアーサーを手に入れるために行動を開始する。アヴァロンへ辿り着く為にはセイバーのブレイブドラゴンと自身のジャアクドラゴンの力が必要であった。
 第7章ではストリウスに封印された火炎剣烈火を復活させるべく、次元の狭間にいる飛羽真と賢人を襲撃。その最中にブレイブドラゴンとジャアクドラゴンの2つの力が近付いた事で、アヴァロンへ続く扉が現れる。
 しかし、エスパーダに足止めされていた間に、キングオブアーサーの力を先に飛羽真が入手。カリバーは退散した。
 第8章ではキングオブアーサーの力を使いこなせないセイバーから、奪い取ろうとする。ところが、飛羽真の作戦によるエスパーダと剣斬の連携の前に撤退に追い込まれた。

 次なる一手
 第9章からは『キングオブアーサーの力を超える新たなワンダーライドブック』を求める。ストリウスと共謀して、彼の生み出したアヒルメギドの軍団と共に出撃。ソードオブロゴスの剣士達からワンダーライドブックを狙う。
 セイバー達を圧倒し、ブレイズとエスパーダから天空のペガサスとニードルヘッジホッグのワンダーライドブックを強奪。
 しかし仮面ライダースラッシュの加勢と、セイバードラゴンアーサーの奮闘の末に西遊ジャーニーワンダーライドブックを奪われる。セイバークリムゾンドラゴンに圧倒され、その場にいたアヒルメギドの一体を盾代わりにして撤退した。

 正体発覚
 第10章では残りのワンダーライドブックを全て奪い取るため、ハクチョウメギドと戦うセイバー、ブレイズ、エスパーダに襲い掛かる。だが三人はワンダーコンボの力を使いこなしてカリバーを圧倒。
 更には頃合いを見計らったストリウスの攻撃の巻き添えを喰らって変身が解除され、正体が先代の炎の剣士こと上條大地だと発覚した。
 激しく問い詰める賢人は再変身し向かっていくが、「裏切ったのは紛れもなくお前の父親」と言い放つ上條もカリバーに変身。賢人を倒して去っていった。戦いの最中にメギドの本拠地では求めていた更なる力となるジャオウドラゴンワンダーライドブックが生まれた。

 ジャオウドラゴン
 第11章では「隼人は裏切り者であり、ゆえに斬った」と賢人に告げ、新たに手に入れたジャオウドラゴンの力で撃破。トドメに割り込んだ倫太郎をも戦闘不能に陥れた。
 第12章ではエスパーダゴールデンアランジーナと戦闘。最後は互いの必殺技をぶつけ合った末にエスパーダを倒した。
 第13章で最後のゴブリンメギドを撃破、余波で賢人を消滅させる。そのことで「真理への扉」が出現。力を得ようとするも、セイバードラゴニックナイトに敗北した。

 賢人の死
 ドラゴニックナイトの必殺技を受けて爆散。その際、闇黒剣月闇は手放され地に落ちていった。しかし第14章冒頭、闇黒剣月闇を回収しに来たデザストの前で邪剣から噴き出した闇の中からカリバーの姿で復活。
 「大いなる本」を防衛するためやって来た剣士たちとレジエルが戦う中、自身はセイバー・ドラゴンアランジーナ、剣斬と対峙。ドラゴニックナイトの炎の結界が「大いなる本」から消えつつあることを見て、メギド3幹部とデザストにその場を任せて撤退する。
 やがて、「大いなる本」によってワンダーワールドと現実世界の融合が本格化。合流したストリウスに促されて「大いなる本」=目次録へ突入した。

 死亡
 第15章では、目次録のある空間内において、追いかけてきたセイバーと対峙。自身の真の目的を明かした。しかし、仲間を裏切ることを良しとしない飛羽真に敗北する。
 自身の間違いを悟った上條はソードオブロゴスの内部に潜む「真の敵」の存在を警告。それこそが隼人が離反した理由であると語り、それを突き止めてくれるよう飛羽真に託す。
 その直後、密かに目次録についてきていたデザストに背後から刺される。デザストはデザストアルターライドブックを持ち去り、消える。
 上條は闇黒剣月闇を飛羽真に託すと息絶えるが、闇黒剣月闇とブックは消失した。飛羽真の手に残ったのは、上條と隼人、ソフィアの3人が写った写真だけだった。

 再登場
 第24章では突然闇からカリバーが出現。最光エックスソードマンと共にセイバーの暴走を止めた。その後闇へと姿を消した。
 第25章で飛羽真は強制的にプリミティブドラゴンに変身、意識を乗っ取られる。仲間達に襲い掛かる。そこに闇からカリバーが出現。
 カリバーはセイバーの攻撃を受けた際、セイバーに自身の闇を流すことで相打ちとなり双方の変身が解除。カリバーの変身者が賢人だと発覚した。

 友との決別
 第25章では最光、サーベラ、スラッシュ、バスターに圧勝する強さを見せつけた。「剣士とメギドの争いの果てに全ての聖剣が大いなる本を復活させ、その力が世界を消滅させる」未来を変えるため、カリバーの力を受け継いでいた。
 飛羽真に「プリミティブドラゴンがこの後また暴走するが、誰も傷つけず変身が解ける」と告げたうえでジャオウドラゴンに再度変身。スラッシュを撃破して音銃剣錫音を封印。その後プリミティブドラゴンの出現に伴い姿を消した。

 知らない未来
 第27章ではライダー達とレジエルの戦いを傍観。予知に反して、飛羽真がプリミティブドラゴンを制御し、エレメンタルプリミティブドラゴンに変身してレジエル・フォビドゥンを撃破するのを目の当たりにするが「それでも……未来は変わらない」と口にする。
 第28章では組織を離れ、自分と行動を共にすると決めた緋道蓮に接触されるが、応じず剣斬を圧倒。風双剣翠風の裏を封印した。だが乱入してきたセイバー・エレメンタルプリミティブドラゴンに敗れる。
 「聖剣を封印しなくても、世界を救う道はきっとある!」と説得されるが、賢人の考えは変わらない。一方、信じていた相手に手酷く痛めつけられた結果、荒れに荒れた蓮が力を求めて何処かへと去っていく中、その様子をデザストが物陰から意味深に眺めていた。

 受け入れがたい未来
 第29章ではサウザンベース内部に潜入し、隠し部屋に捕らえられていたソフィアを救出した。第30章ではブレイズとネコメギドの戦いを傍観。ソフィアは賢人の迷いを見透かす。
 第31章でセイバー、ブレイズが奮闘の末、ネコメギドと芽依を分離させ撃破すると「また…知らない未来か」と呟きその場を後にした。
 第33章からは啓示された未来に対し、今見ている現実が飛羽真達の行動によって変わりつつあることに疑念を抱き始める。その後三人の思い出の場所に飛羽真が現れ、本音を打ち明けられる。
 その後予知通りにマスターロゴスが登場。15年前の真相が明かされて激昂し戦闘。その時突然火炎剣烈火の力で一時的にワンダーワールドと繋がり、ルナが現れたのを目撃する。
 その後改めて説得を受けるが、飛羽真と共闘した場合「世界は救われるが飛羽真が犠牲となって消滅する」未来が訪れることを予知、立ち去った。

 ユーリ消滅
 第34章では交戦中のバハト、飛羽真、ユーリの元に赴く。「飛羽真ならきっと未来を変えられる。お前も分かってるんじゃないか」と問いかけるユーリに「分かっていないのはお前だ…!」と怒りをぶつける。
 飛羽真とバハト、ユーリと賢人とで乱戦の末、ユーリは賢人に協力を呼びかけ続けるも、バハトの飛羽真への攻撃と賢人が放ったユーリへの攻撃を飛羽真を庇うようにユーリは双方から浴び、ユーリを結果的に賢人の手で消滅させてしまった。
 悲しみにくれる飛羽真に攻撃をしかけるバハトの斬撃を身を呈して一刀両断。転がった光剛剣最光と飛羽真の聖剣を封印せず飛羽真との共闘を選んだ賢人に飛羽真は応えるよう立ち上がり、バハトと交戦。
 刃を交えた時、火炎剣烈火が光り輝く。飛羽真と賢人が振り返ると、そこにいたのは聖剣の覚醒と謎の飛び出す絵本によって現れた幼馴染の少女、ルナだった。

 第35章ではマスターロゴスが全知全能の書の力を手にいれるための儀式の場に現れ、黄雷、激土、最光、流水を封印。その後乱入してきたファルシオン剣斬と交戦する。
 ファルシオンの攻撃から剣斬を庇って変身が解除され、ジャアクドラゴンワンダーライドブック闇黒剣月闇を奪われる。賢人の予知通り、全知全能の書の力はマスターロゴスの手に渡ったが、決められていた未来を変えたかのように、飛羽真によってルナの救出に成功。
 未来が変わって行く様を実感して行く。手元に雷鳴剣黄雷闇黒剣月闇が戻ってくるが、後者を選んで何処かへ去っていった。

 物語の結末を勝手に決めるな
 第36章では世界を救った飛羽真がワンダーワールドの守り人となり現実世界から消滅する未来、自身が闇黒剣の力で自分諸共マスターロゴスを飲み込み世界の終焉を終わらせる未来を見る。飛羽真を信じるユーリの強い意志を聞き葛藤する。
 第37章では闇黒剣月闇の力を解放して人柱となりソロモンと刺し違えようとする。しかし、未来ならまだ変えられると諦めない飛羽真に阻止される。全知全能の書の影にセイバーの切り払った闇が命中した事で消滅した為、街に被害が広がる恐れは無くなった。
 飛羽真の「一緒に未来を変えるんだ。俺たちならそれが出来る」という言葉を、協力した結果飛羽真が消滅した未来を見た賢人は信じきれない。

 父の背中
 彼の周りを飛び回る光の小鳥が発した「未来は変わるさ」という言葉に何処かで聞いた事のある声を彷彿させ、思わず立ち止まる。
 第38章では光の鳥の正体であるに己の幸せを優先して欲しい、賢人ならもう大丈夫だ、と長年の父親に関する呪縛から解き放たれた。
 そして今まで賢人の中にあった父親に関しての責務といった考え方ではなく、富加宮隼人本人から幸せになって欲しいという意志を引き受け背中を押される。
 「信じられる飛羽真と共に世界を救いたい」という自分の本当の想いに向き合い、飛羽真に託された雷鳴剣黄雷を手に、「俺は飛羽真を…俺を信じる!…未来を変える。」という決意の言葉と共に、飛羽真達と再び共闘する道を選ぶ。

DX玩具版
 闇黒剣月闇は聖剣ソードライバー同様に個別認識機能が搭載されており、本編同様に各種ワンダーライドブックに応じた音声が流れる。
 レジェンドライダーワンダーライドブックを読み込ませるとそれぞれのレジェンドライダーと敵対した怪人或いは組織の名前が呼称される。他のブックを読み取って変身しようとしても(大きいブック以外は)ジャアクドラゴンの変身音で固定されている。
 ジャオウドラゴンワンダーライドブックも2020年11月21日に発売。「DX闇黒剣月闇邪剣カリバードライバー」と「DXジャオウドラゴンワンダーライドブック」のセットになった完全なりきりセットも登場。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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