今回解説する仮面ライダーはオーバーデモンズです。
「父さん。僕、戦力になれてるかな……!? ここは俺達に任せて、お兄さん達の所へ!」
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目次
- 牛島光
- 概要
- 性格
- 描写
- 人物関係
- 牛島太助
- 牛島公子
- 仮面ライダーオーバーデモンズ
- 概要
- ゲノミクスチェンジ
- 扱い
- 性能
- 頭部『Oデモンズヘッド』
- 全身
- 四肢
- 装備
- デモンズドライバー
- 各形態一覧
- クワガタゲノム
- スペック
- 概要
- 外見
- 戦闘能力
- 初登場
- 活躍
- クワガタバイスタンプ
- 必殺技
- モグラゲノミクス
- スペック
- 概要
- コンドルゲノミクス
- 概要
- フルゲノミクス
- スペック
- 概要
- 特殊武装
- 活躍
- 必殺技
- 劇中の活躍
- さくらへの勧誘
- 初変身
- 家族の喪失
- 父子
- 矛盾した愛
- 赤石との激闘
- 戦線離脱
- 結末
牛島光
「さくらさん、僕達の同志になってくれないかな?」
『仮面ライダーリバイス』の登場人物。仮面ライダーオーバーデモンズの変身者。一人称は「僕」。演じたのは奥智哉。
概要
政府特務機関フェニックスに反旗を翻す地下組織ウィークエンドの構成員。父親は牛島太助、母親は牛島公子だが偽の両親である。五十嵐元太を監視するため、主人公・五十嵐一輝が営む銭湯「しあわせ湯」の常連客を装って潜入していた。
さくらとは同じ高校の同級生かつ空手道場「聖風会館」に通っている。空手はさくらと同じく黒帯の段持ち。他者と会話する時は基本的に敬語を常用する純朴な青年。
性格
正体を明かすまでは冷ややかで真意の見えない行動が多かったものの、それはあくまで組織の一員として任務に徹していたからであり、実際の感性や善悪観は至って一般的。
年相応にやんちゃ。夏木花の加入や自身の変身資格を得てからはギフジュニアの討伐競争を吹っ掛けたり、戦いに意気込むあまり顔芸を披露する彼女に「花さん、綺麗な顔が台無しですよ」と軽口を叩くように。
その過去には謎が多いが、言動の節々から察するに若くして激動の人生を歩んできた事が示唆されており、その影響からか内心では家族愛に飢えている。任務上の偽装家族だと分かっていながらも太助や公子の事を実の両親のように思っている。
描写
組織内では潜入任務と並行し、逃走していたアギレラの潜伏先を突き止めるなど課外・諜報活動を担っている。スパイ能力は高いらしく、彼を怪しんだジョージ・狩崎の尾行程度なら撒いてみせている。
組織内での衣装は課外任務に対応するためか、ニットとベルボトム(スカーフは首元にバンダナ風)でアクティブなスタイルとなっている。本物の両親の生死については不明。さくらに過去の経緯を尋ねられた際にははぐらかしていた。
人物関係
牛島太助
任務上の父親。牛島家としての姿は、公子の尻に敷かれ気味な穏やかな夫を演じていた。ウィークエンドの使命に人一倍忠実で、変身する前の光を「今のお前は弾避けにもならない」と断言したり、時には団員を切り捨てる決断も辞さない厳しさを持つ。
しかし、公子を泣く泣く犠牲にする決断の際にも、それが断腸の思いによるものと示唆されており、どこか冷徹になり切れていない部分もある。実は過去にデッドマンズによって本来の妻と娘を喪っており、現在でもその家族写真を肌身離さず持ち続けていた。
第40話にて赤石英雄が変身したギフデモスの攻撃から光を庇って致命傷を負い、現状を『息子』が覆してくれると願いながら事切れた。死後、愛用の眼鏡はさくらを通じ、形見として光の手に渡った。
牛島公子
任務上の母親。牛島家としての姿は、太助に主導権を握る恐妻家を演じていた。光や太助と同じく、五十嵐家に近づいたのはギフの末裔たる彼らが世間に悪影響を及ぼさないようにする為。
だがそれとは別に普段から足繫く通っていたしあわせ湯そのものに愛着はあった様子であり、五十嵐幸実に対して「でも、銭湯は本当に好きだったのよ!」と明かしている。
第39話にて迫りくるギフジュニアやヘルギフテリアンに他の隊員と共に立ち向かうも、重傷を負って逃げ遅れた末にヘルギフテリアンの一撃を受けて殉職。
自分の命が尽きかけてもなお自分に駆け寄ろうとする光に対して「行きなさい!」と叫ぶなど、その姿は最期までウィークエンドの戦士そのものだった。
仮面ライダーオーバーデモンズ
概要
牛島光がクワガタバイスタンプとデモンズドライバーを用いて変身する。初登場は第35話。その姿にはデモンズの面影も強いが「オーバー(超える)」の名に違わずスペックはあちらよりも向上している。
変身音はベイル同様デモンズのものよりも語気が強めになっている。英文の裏の日本語や『オーバーデモンズ』の部分がノイズがかかったようになるなど不穏な要素が目立つが、現時点では身体への負荷や暴走等の危険は見られない。
ゲノミクスチェンジ
デモンズ同様、バイスタンプが保有する遺伝子情報から得られた能力を基に各部に武装・ゲノムモジュールの装備が可能。戦局に応じて武装を交換することで、バリエーション豊富な戦術を可能とし、高い対応力を発揮する。
デモンズドライバーにより調整が施され、デモンズ使用時と比較して連続稼働時間が1/3と短くなっているものの、変身者への負荷を大幅に抑え込んでいる。
扱い
公式サイトでは「デモンズの新たなフェーズ」と称され、仮面ライダーデモンズに再調整を施して姿を変えたもの。
つまり厳密には形態の1つであるが、現在は独立したライダーとして扱われる。デモンズの後継機としての印象が強い一方で胸部装甲などの部位には仮面ライダーベイルの意匠も反映されており、右肩にも専用の「スタッグモジュール」が設置されている。
性能
頭部『Oデモンズヘッド』
頭部装甲『スタッグトップ』がエネルギー供給を受けることで強大な力を引き出す人工筋肉「ゲノマッスル」を内蔵し、変身者の潜在能力を引き出している。外装は肩部の特殊武装「スタッグモジュール」によって強化されている。
アンテナ『スタッグアンテナ』はあらゆるジャミングに対応できる通信強度を持った衛星通信装置や周囲120kmを索敵可能な超高精細レーダーを備えている。
複眼『オーバーデモンズアイ』を手にした武装の照準とすることで、正確無比な命中精度を誇る。非常に優秀な暗視装置を備え、暗闇でも物体の輪郭を鮮明に捉える。
クワガタムシの固有能力を武装化した特殊武装『スタッグクラッシャー』がエネルギーを高密度に展開することで突進力を引き上げる。
全身
胸部装甲『スタッグブレスト』のエネルギー路「スタッグレッグ」により肩部の特殊武装「スタッグモジュール」と「デモンズドライバー」がダイレクトに接続。
全身各部へのエネルギー供給を超高速化している。緊急時には伸縮させることで、戦線離脱時の要救助者の確保及び搬送を行う
強化スーツ『デモンズゲノミックスーツ』がデリートアップと同時に展開され、人工筋肉「ゲノマッスル」が全身を包み込むように張り巡らされる。変身ベルト「デモンズドライバー」から供給される強大なエネルギーを用いて、人間の身体能力を拡張する。
四肢
クワガタバイスタンプの遺伝子情報からクワガタムシの固有能力を武装化した肩部特殊武装『スタッグモジュール』が全身の装甲を強化する。下部の「Oウインガルシェード」にエネルギーフィールドを展開することで、飛行が可能。
腕部は『オーバーデモンズアーム』、脚部は『オーバーデモンズレッグ』。手『オーバーデモンズハンド』はクワガタムシのあらゆるものを粉砕する大顎の力を得て、凄まじい握力を獲得。
足『オーバーデモンズフット』に「デモンズドライバー」の操作を受けて底面にエネルギーを高密度に収束することで、バイスタンプの遺伝子情報を攻撃に転用した必殺技「デモンズフィニッシュ」が発動可能となる。
装備
デモンズドライバー
オーバーデモンズも使用する変身ベルト。第3話にて先行登場していた。押印されたバイスタンプから、生物の遺伝子情報と強大なエネルギーを引き出して変身者に供給する。
ベルト上部のスロット『デモンズレッドパッド』にクワガタバイスタンプを押印して待機状態に移行。ベルト正面のモニター『オーインジェクター』に押印。
すると、バイスタンプの特殊情報伝達コード「バイスタンプコード」から様々な生物種の力を受信する。そしてクワガタの遺伝子の力を纏わせ変身する。
性能
隕石から極稀に採取されるレアメタル「アストメタルム」を主材とした超硬合金製の外装『デモンズドライバーボディ』があらゆる衝撃から内部の精密機器を守る。
エネルギー供給を受けることで無限の力を引き出す人工筋肉『ゲノマッスル』はディサイドアップと同時に急激に増殖して、変身者の全身を包み込む。
変身者の腰部へと固定するバンド『デモンズラバー』はドライバー装着と同時に展開され、生物種の力が外部に流出するのを防ぐためのチェインフィールドを形成する。左右の携行用ホルダー『バイスタンプホルダー』にバイスタンプをセットできる。
拡張性
バイスタンプの押印を重ねることで能力を多重化させる。両サイドにあるデモンズノックを同時に強く押し込んでコマンドを入力。多彩な攻撃の起点となる。
変身中1度押し込んだ後にバイスタンプを押印すると、その能力を基に各部を武装化した「ゲノムモジュール」をデモンズに展開。バイスタンプを押印した後に1度押し込むことでデモンズチャージが行われ、必殺技「デモンズフィニッシュ」を発動する。
動力
これまでの実戦データを踏まえて開発した人体の各種能力を引き上げる強化エンジン「O.V.E.R.(オーバー)」を搭載。人間誰しも心の中に潜む悪魔の力を利用する事で汎用性を高めて量産化も視野に入れた仕様となった。
各形態一覧
クワガタゲノム
クワガタ! Deal…! Delete up!』
「変身!」
Unknown!(未知なる) Unlest!(混乱が) Unlimited!(越える…) 仮面ライダー!オーバーデモンズ!
スペック
身長:200.2cm
体重:112.5kg
パンチ力:20.9t
キック力:45.3t
ジャンプ力:49.7m(ひと跳び)
走力:3.1秒(100m)
概要
クワガタバイスタンプをデモンズドライバーに押印して変身する基本形態。怪力と防御力に優れる昆虫「クワガタムシ」をモチーフとしている。開発者の狩崎曰く「デモンズの新たなフェーズ」であり、仮面ライダーベイルから得られた各種データを基に制作された。
変身時はデモンズを思わせる赤と青の光が一定のリズムで瞬くエフェクトを背に、ベイルよろしくクワガタのオーラとアーマーを纏う、という2体のライダーの特徴がそれぞれ現れた演出が成されている。
外見
「デモンズ」の名を冠しているが、仮面ライダーベイルの要素が強く現れており、さながら完成版となりよりヒロイックになったベイルか、或いはベイルとデモンズが合体した形態にも見える。
腕部と下半身は赤いアンダースーツの上に紺色とシルバーの装甲とデモンズのものを踏襲しつつ、胸部は横からブロンズのクワガタムシが抱き着いている様に見える。翅を模した半透明の外套や、歩脚部分で表現された飾り糸も共通。
頭部は無骨なシルバーのマスクに黄色の複眼がある点まではベイルと同じだが、新たに淡い水色を基調とした2本のクワガタムシの顎のようなアンテナパーツが追加された。
ベイルではカブトムシの眼球にあたる部分がガスマスク型の呼吸装置として口元に来ていたのに対し、オーバーデモンズではクワガタムシの眼球部分は右肩の鎖骨付近に配置され、呼吸装置はオミットされている。
戦闘能力
全体的なスペックはスパイダーゲノムよりもやや向上。仮面ライダーベイルの「かつての兵器然とした圧倒的な破壊力をそのままに、汎用性を高めることに成功している」と記載されているが、実際のスペックはベイルに遠く及ばない。
クワガタムシの能力を保有している為、単独での飛行能力が備わっている他、背中から緊急時にはアームの付いたワイヤーの様な物を射出する事で対象を掴んでの曳航も可能(その場合、対象は否応無しに飛行せざるを得ない為かなり荒っぽくなるが)。
初登場
戦場となった赤石英雄の演説場に乱入する形で初披露された。変身するや否や一気に突撃しギフデモスとベイルを弾き飛ばし、複数のギフテリアンを一瞬で撃破した。一方で緊急時故に五十嵐三兄妹の安全確保を優先させた為、初陣は僅か30秒程で撤退して終わった。
デモンズの名を持ちベイルの特徴を備えているものの、変身のリスクや戦闘時の身体への負担を廃し汎用性を高めたモデルと言える。 その名前と見た目に反して、救助や離脱を目的とした機能を持っているのも特徴である。
活躍
ギフデモスやヘルギフテリアン等の強敵に敗北している他、味方の主要ライダーの中では自我を持つ幹部クラスの敵に中々勝利出来ていなかった。
一方で大量に発生したギフジュニアやギフによってギフテクス相当に強化されたギフテリアンの軍団を相手取れる性能はある為、ウィークエンドの貴重な主戦力の一角を担っている。
第43話冒頭でもギフの襲撃を受けた一輝や元太、狩崎たちを逃がすべく単独で数十体のギフテリアンとギフジュニアを叩きのめして撤退の隙を作っている。
クワガタバイスタンプ
「クワガタ!」
怪力と防御力に優れる昆虫「クワガタムシ」と「仮面ライダーオーバーデモンズ」の意匠をモチーフにしたバイスタンプ。カラーはスパイダーバイスタンプと共通でマスク部分がブルー、クワガタ部分がレッドとなっている。
他のバイスタンプには見られない特徴として、起動時のシステムボイスがデモンズドライバーと同じくCV:津田健次郎となっている。DX版はアノマロカリスバイスタンプと共にプレミアムバンダイで「DXバイスタンプセレクション03」として発売。
必殺技
デモンズフィニッシュ
Charge! デモンズフィニッシュ!
変身後にクワガタバイスタンプを再度押印し、デモンズドライバーを操作して発動。35話では、背中からクワガタの歩脚を模したアームを射出、五十嵐三兄妹とバイスを掴み、右肩部の翅を展開して飛行し撤退した。
モグラゲノミクス
Add…! モグラ! Dominate up! モグラ! ゲノミクス!
スペック
身長:200.2cm
体重:114.2kg
パンチ力:27.0t
キック力:45.3t
ジャンプ力:49.7m(ひと跳び)
走力:3.1秒(100m)
概要
モグラバイスタンプを押印してゲノミクスチェンジした派生形態。ドミネイトアップにより掌握した遺伝子情報からモグラの固有能力を前腕部特殊武装『デモンディグゾン』として武装化した。左右どちらの腕にも展開可能。
「ゲノマッスル」により超硬刃を高速回転させることであらゆるモノを穿つ。地中を掘り進む際には推進器としても機能。デモンズドライバーの操作を受けてモグラの力を加えた必殺技「デモンズレクイエム」が発動可能。
コンドルゲノミクス
Add…コンドル! Dominate Up! コンドル!ゲノミクス!!
「ここは僕が時間を稼ぎます!その間に撤退を!」
概要
コンドルバイスタンプを押印してゲノミクスチェンジした派生形態。コンドルの遺伝子情報を反映した一対の翼「デモンランブルジョーカー」が背中から出現する。
翼を展開することで飛行を可能とし、空間格闘力までも高めている。第43話では紫色の羽手裏剣や空中飛行からの体当たりで、ギフジュニアとギフテリアン(TRUE)の大群を一掃した。
フルゲノミクス
「さくらさん、花さん。僕がゲノミクスを最大出力に高めるまで、時間を稼いでもらえませんか? あいつを倒すために、必死で特訓したんです!」
バッタ! Add…Dominate Up! バッタ!ゲノミクス!! Add…コンドル! Dominate Up! コンドル!ゲノミクス!! スコーピオン! Add…Dominate Up! スコーピオン!ゲノミクス!!
「ウゥッ…!!アァアアアアーーーッ!! 父さん、母さん……!僕に力を!」
Add…アノマロカリス!Dominate Up! アノマロカリス!ゲノミクス!!
「一輝さん!お待たせしました! 赤石!僕が…息の根を止めてやる!!」
スペック
概要
身長:214.8cm
体重:127.6kg
パンチ力:29.8t
キック力:79.6t
ジャンプ力:96.4m(ひと跳び)
走力:2.7秒(100m)
体重:127.6kg
パンチ力:29.8t
キック力:79.6t
ジャンプ力:96.4m(ひと跳び)
走力:2.7秒(100m)
バッタ、コンドル、スコーピオン、アノマロカリスのバイスタンプ4種を連続で押印して発動するゲノミクスチェンジの最大出力形態。かつてのオルテカ変身時のデモンズを超えた最強形態。
両脚が「デモンボトムハイアー」に変化し、背中に「デモンランブルジョーカー」、腰部に「デモンライドルスティンガ」、そして両腕に「デモンブラディオール」を装備している。
この力は義理の父である牛島太助の命を奪った赤石英雄を自らの手で打倒すべく、光が血の滲むような特訓を重ねた末に獲得した。デモンブラディオール装備中は右肩のOウインガルシェードが干渉しないよう、自動的に格納される。
特殊武装
『デモンブラディオール』は右腕側に2本ある伸縮自在の触手を鞭のように操り、捕らえた対象を引き寄せて左腕側のカギ爪で瞬時に仕留める。さらに両前腕の装甲強度を強化したガードを用いた格闘戦を得意とする。
『デモンボトムハイアー』は人工筋肉「ゲノマッスル」が超跳躍力を生み出し、ジャンプやキックの威力を極限まで高めている。
『デモンライドルスティンガ』は第三の手のように自由自在に操ることが可能で、針状の先端を対象に突き刺し、高圧エネルギーを注入することで内部から破壊することができる。
活躍
第43話ではこれらの武装をフル活用し、ギガデモスと化した赤石に一矢報いる事に成功した。だが、光がギフの遺伝子をその身に宿していない事や、改良型デモンズドライバーのゲノミクスチェンジ連続稼働時間が減少している事もあって肉体への負担も非常に大きい。
発動まで護衛を頼まねばならない程に時間を要し、ギガデモスに大ダメージを与えた直後に変身が強制解除されて自らの手で止めを刺す事は叶わなかった。第44話ではその反動で医務室送りとなってしまった。
必殺技
デモンズレクイエム
デモンズノックを2回押し込み、その後更に押し込む事で発動。デモンボトムハイアーによる跳躍からのキックや赤熱化したデモンライドルスティンガによる刺突攻撃、デモンブラディオールで強化されたパンチや斬撃。
デモンランブルジョーカーによる飛行からの羽手裏剣といった様々な技を立て続けに食らわせた後、赤いエネルギーを迸らせた渾身の跳び蹴りで止めを刺す。
劇中の活躍
さくらへの勧誘
「ウィークエンドに入りませんか?」とさくらを定期的に誘っていた。当初は組織の胡散臭さのせいで返事を渋られるばかりだったが、ベイルの一件を境に信頼を勝ち取り、彼女を同志に迎い入れる。彼女がウィークエンドに所属してからも護衛をしている。
組織の役割以上に彼女を個人的に気に入っている節がある。第33話ではさくらがアギレラ/花を救うという決意を受けて、狩崎真澄の頼みに難色を示すジョージにアギレラ救済の協力を頼み込む。
修理されたリベラドライバーをさくらに届けたり、二人の戦いを玉置豪と共に神妙な面持ちで見届けたりと奔走した。
花とさくらが楽しそうに遊んでいる様を環と共にストーキング染みた見守りをして2人から呆れられていたりする。奇しくも役割が似通った玉置豪とは凸凹コンビとして上手くやっている模様。
あくまで支援しか出来ない自分に歯がゆさを感じている様で、自分もさくらと共に戦いたいと言って太助に諌められていていた。赤石長官の圧倒的強さに三兄妹が蹂躙されていた際には、誰よりも激昂し助けに行こうとしていた程。
第35話で玉置の「自分で動けば何かが変わる」と言う独白を聞いて決心を固め、ジョージ・狩崎から改良されたデモンズドライバーを受け取り、仮面ライダーオーバーデモンズに変身。以後は同じくライダーとなった夏木花と共に戦闘任務にも従事している。
家族の喪失
若さ故精神的には未熟。第39話でウィークエンドの第9シェルター襲撃の際、住民の避難を優先してヘルギフテリアンの大群に襲われた公子から見捨てて撤退する様に促され、一般隊員の制止も聞かずに助けに行こうとしたが、その死を目の当たりにする。
太助に詰め寄るも「甘い考えは捨てろ!」と一喝され、改めて自分の置かれた立場と役目を思い知らされる。直後に事情を知ったさくらから「家族に本物も偽物も無い」と諭され、それまで抑えていた想いが堰を切った様に溢れ出し号泣する。
父子
第40話では公子を切り捨てた太助に対して反抗的な態度を取り、命令も素直に聞こうとはせず太助の発言に何かと突っ掛かっていた。
そんな中、避難所を襲撃してきた悪魔の大軍をさくらと花と共に迎撃、撃破するが、そこに赤石が現れ目の前で怪人態へと変貌。二人と共に挑むも圧倒的な力で蹴散らされ、撤退の時間を稼ぐために一人で赤石に挑む。
さくらに「直ぐに追い付く」と語り、太助の撤退命令も無視して命懸けの足止めを試みるが、強烈な一撃で変身も解除される。とどめを刺されそうになるが、太助が庇ったことで何とか助かり、断腸の思いでその場から撤退し、シェルターの避難民を誘導した。
矛盾した愛
第41話では両親を失った悲しみを誤魔化すかのように聖風会館の道場で一人で稽古を行っていたが、真澄の命令で光を捜索していたさくらが彼を発見、一緒に稽古を行った。
稽古終わり、さくらに「なぜ父が僕を助けようとしたのかがわからないんです。母は見捨てたのに…。矛盾してますよね…。」と尋ねる。
さくらは「矛盾してるのが人間だと思う。太助さんはウィークエンドとしての信念を曲げてでも光くんを助けようとした。それって感情を優先したってことだと思う。
太助さんが光くんを本当に愛してたってことだよ。」と自身の考えを光に吐露した。この言葉を聞いた光は、亡くなった両親のためにもさらに強くなることを決意した。
赤石との激闘
第43話ではギフの力で大量発生した悪魔軍団をコンドルゲノミクスの力で空から攻撃して全滅させ、一輝たちの撤退を援護した。
その後、アララトにて父・太助を殺した仇である赤石が変身したギガデモスにジャンヌ、アギレラとともに立ち向かい苦戦する。ジャンヌ、アギレラ、さらにアルティメットリバイが助太刀に来たことで時間稼ぎは成功し、フルゲノミクスを発動。
ギガデモスを圧倒して、「デモンズレクイエム」を叩き込み、満身創痍になるまで追い込む。だがその反動は大きくトドメを刺す前に変身解除してしまったため、ホーリーライブが引導を渡すことになった。無念を晴らし父の仇を討つ事が叶った。
戦線離脱
第44話では無理が祟ってウィークエンドの医療班の手で医務室に搬送されていた。それを見送りに来た玉置に「俺…、お父さんに褒めてもらえるかな…?」と問いかけたが、玉置は「ああ!太助さんなら絶対褒めてくれる!」と元気づけた。その手には父の形見の眼鏡が握られていた。
第46話では療養の為に戦線離脱しており、病室にやってきた玉置に「愛しのアギレラ様を守るんだろ?その気持ちがあれば十分じゃない?」「僕の思いも持ってってよ」という言葉と共に、デモンズドライバーとクワガタバイスタンプを託した。
ギフとの戦いが終わり療養が終わったあとの第47話ではヒロミと玉置と一緒にウィークエンドアジトの片付けをしていた。
結末
第48話では真澄関連のものを片付けていたところにヒロミらがやってきて、暴走する狩崎を説得できる何かを共に探す。その際たまたま幼い狩崎と若き真澄が写るどこかの部屋の写真をバイスと発見、それが今の牛島邸の一室と一致。つまり在りし日の狩崎邸だった。
なお、隠しドアが開かないため工具を取りに下層へ降りるのだが、直後バイスがあっさり押し開いてしまったので(そうとも知らず下にいる彼は)取り越し苦労になってしまった。
最終回では、全ての戦いが終わりフェニックスの後続組織によって平穏な日常が戻りつつある中、喫茶店で再会したさくらに普通の生活を送っていると打ち明けた。
ファイナルステージでは玉置豪とアイドルのライブに参加していたため戦闘には参加できなかったが、本編後も普通の人間としての人生を謳歌していることが窺える。
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以上です。これで紹介を終えます。