【ヒロイン徹底解説】電波人間タックル / 岬ユリ子

2021年12月31日金曜日

ヒロイン解説 昭和ライダー

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 今回は『仮面ライダーストロンガー』の女性戦士・電波人間タックルについて解説していきます。

「電波人間! タック!」
目次
  • 岬ユリ子
    • 概要
    • 描写
    • 過去
    • 脱走
    • 最期
    • 中の人
  • 電波人間タックル
    • 概要
    • 変身
    • テントロー
      • スペック
      • 概要
      • 活躍
      • 備考
    • 必殺技
    • 裏事情
    • 備考
    • 誕生経緯
    • 後の扱い
  • 派生キャラクター
    • 岬ユリコ
      • 概要
      • タックル
      • 正体
      • 最期
    • ネット版
    • 仮面ライダーZX
    • 漫画『仮面ライダーSPIRITS
    • 東島丹三郎は仮面ライダーになりたい
      • 概要
      • 過去
      • コスチューム

岬ユリ子
 『仮面ライダーストロンガー』のヒロイン。電波人間タックルの変身者。演じたのは岡田京子。

 概要

 茂と同じく、ブラックサタンの改造手術を受けていた女性。16歳。負けず嫌いかつ自己主張が強い。茂とは手柄を巡って口喧嘩が絶えない。
 功名心から先走った行動で茂を窮地に陥らせたり、自身が窮地に陥る事も多い。しかしそれは彼女自身もコンプレックスに思っていた。

 描写
 内心では、結果的に茂の足手まといになってしまう事が多いという現実に、後ろめたさや歯痒さを感じていた事が、後に立花藤兵衛の独白により明らかにされた。
 戦いにおいてやたらと手柄に固執していた理由も、少しでも茂の心身の負担を減らそうという、彼女なりの思いやりの裏返しであったと藤兵衛は推測している。

 過去
 過去の記憶を失っており、改造前の過去の経歴については、守という兄がいたこと以外は作中において語られなかった。
 平山亨の小説では、「フランス・ニース生まれの16歳。父は貿易商で母は登山家。上高地・徳本峠山中で守と共にブラックサタンに拉致された」とある。

 脱走
 登場時から電波人間タックルであったため、明確な改造シーンはない。第2話にてブラックサタンアジト拘束されていたところを脱走中のストロンガーが発見。
 救出されて共にアジトを脱走した。以降、ブラックサタンと敵対する反逆者となって城茂と共に戦った。

 最期
 ブラックサタン壊滅後に出現したデルザー軍団との戦いの最中、ドクターケイトの毒液を浴びる。余命幾たびもない事を悟ると、藤兵衛にだけそれを伝えた。
 茂には自ら淹れたコーヒーを振る舞いつつ、「悪い怪人たちがいなくなって、世の中が平和になったら2人でどこか遠い美しいところへ行きたい」と、自らの夢を語った。
 その後、現れたドクターケイトに対し、これまで一度も使っていなかった必殺技ウルトラサイクロンを放ち、その直後に死亡する。亡骸は茂によって葬られた。

 1958(昭和33)年10月21日生まれ。東京都出身。1974年公開の映画安藤外伝 り舎」の「子」役でデビュー。芸名は当時の東映社長岡田茂」の命名。
 1976年に、仮面ライダーストロンガーメイクを担当した「小山英夫」との結婚を機に芸界を引退居酒屋を営みながら一女を設けた。1986年8月12日、持病の喘息の発作により27歳と言う若さで亡くなった。

電波人間タックル
ブラックサタンの奇械人と闘う、自由と平和の戦士!

 概要

 シリーズ初の正義側の女性戦士。テントウムシがベースのサイボーグ動力は電波エネルギー。ブラックサタン奇械人や戦闘員の進撃をいち早く察知する描写が多い。
 強化改造を施される直前に脱走したため、奇械人より戦闘力は低い。ジャンプ力は垂直跳びで3m。ブラックサタンの予定通り強化改造も完了していれば、パワー面ではやや劣るが、総合的にはストロンガーと同レベルの強さを誇る改造人間となるはずだったらしい。

 一定のポーズと共に「エイッ!ヤー!!トー!!」という掛け声を発しながら変身する。時には樹木の後ろを通っただけで瞬時にチェンジするなど、やたら仰々しいストロンガーとは対になる迅速な変身も可能。

 テントロー
スペック

全長:1980mm
重量:150kg
最高時速:250km

概要
 ユリ子/タックルの黄色い専用オートバイ。ライト上部の触覚状アンテナやボディの黒い斑紋から大気中の電波を吸収して走行するため、カブトローと同様に航続距離は無限。市販のオートバイへの変形機能はなく、ユリ子の変身前・後問わず使用されている。
 撮影車両のベースは不明。『仮面ライダー大全集』ではハスラー250、『仮面ライダー画報』ではスズキTS125と推測している。撮影会でのNG版では触覚状のアンテナが付けられていなかった

活躍
 カブトローに比べ性能は劣るが、軽量且つ小回りが効き高い操作性を誇り、クライミングに適している。また、タックルの意思での遠隔操作が可能。レーダー探査能力を持つ。
 第4話では、奇械人ゴロンガメに操られた藤兵衛が運転した。デルザー軍団登場の第27話以降は登場しなくなり、ユリ子は藤兵衛のジープに同乗して行動している。

 必殺技

 圧縮した電波エネルギーを衝撃波に変換し放つ。両腕を交互に上下する事で、離れた敵を手を触れずに投げ飛ばす。戦闘員たちは転倒するだけで気絶し行動不能になった。
 戦闘員同士が近い位置に集まっているなら一度に複数人を転倒させられる。戦闘員を蹴散らすことにおいてはストロンガーよりも活躍していたかもしれない。一方、怪人に対して有効だったことはほぼない。

ウルトラサイクロン
 相手の肩に両手刀を当てて動きを封じ、電波エネルギーを振動波に変換し、相手の体内に注ぎ込んで相手の細胞組織を破壊する技。
 共振作用によって自身にも同様のダメージを受けるため、この技の使用は自らの命を犠牲にする。第30話でドクターケイトを撃破。設定では、戦闘用改造人間として完成されたタックルなら、自在にこの技を操れる予定だった

エネルギー集中

 ストロンガーとの合体技。タックルとストロンガーのエネルギーを一つにする。21話で百目タイタンに時限爆弾付きの鮫ヶ島基地から脱出する際に使用。

 裏事情
 正確なモチーフはナナホシテントウ。変身後も基本的にユリ子役の岡田京子が演じている。岡田は殺陣に不慣れであったため、激しいアクションシーンは大野剣友会の清田真妃が代演することもあった。電波投げの演出は、演じた岡田京子が殺陣に不慣れだったために岡田勝が考案したもの。

 備考
 ストロンガーと共に戦いオートバイを操ることや一部資料では「仮面ライダータックル」と記述されたことから、女性仮面ライダーの先駆け的存在とも評される。
 だが正規に仮面ライダーとしてはカウントされていない。プロデューサーの平山亨による構想案では、死後にストロンガーと藤兵衛による再改造で蘇るという展開も存在した。

 「私たちも仮面ライダーごっこがしたい」という女の子たちの意見を聞いた平山の発案により、誕生した。石ノ森のラフデザイン画では「仮面ライダータックル」と記述されており、当初は仮面ライダーとして製作する予定だった。しかし、毎日放送側からの「ヒーローは一人であるべき」という意見から後に斜線が引かれ没になった。
 番組プロデューサー平山亨が小説で発表した設定では、「仮面ライダーの一人ではなく、城茂のパートナーとして葬りたい」という茂の意思で仮面ライダーの名は贈られなかったと説明されている。漫画作品『仮面ライダーSPIRITS』では、城茂が「ユリ子を仮面ライダーではなく普通の女性として弔いたい」と語っている。

 後の扱い
 彼女の登場がその後の特撮ヒーロー界に大きな影響を及ぼした。秘密戦隊ゴレンジャーモモレンジャー宇宙刑事シャイダーのアニーなど、彼女の影響なくして存在しなかった変身ヒロインは多い。
 非仮面ライダーの設定はストロンガー本編に於ける岬ユリ子の悲劇的な最期や、スーツアクターも使わず熱演した女優の引退・早世、といった事情を知るファンの間では、もうイベントに集合しなくていい、引退させてやりたいというニュアンスも含めて解釈されている。
 2002年夏、仮面ライダーファムが登場したが、熱心なファンこそ「女性初の仮面ライダー」という肩書に全く文句を付けなかった。なお、講談社などの昭和~平成までの全ライダーを紹介した大全集などの関連書籍では、タックルも歴代仮面ライダーと共に紹介される。広義の意味では歴代ライダーの一人と言える

派生キャラクター

 岬ユリコ
 『MOVIE大戦2010』で破壊者となった門矢士と行動を共にする少女岬ユリ子のリ・イマジネーション的存在。演じたのは広瀬アリス一人称は「ユリコ」で、今時珍しい自分の名前を用いるタイプ。少しぶりっ子の気がある。
 士を守るために変身してライオトルーパー達と戦ったりと誰も味方がいない士に健気に尽くす。士と行動を共にしようとした動機は本人曰く「士がカッコいいって理由じゃダメ?」らしい。

タックル
 本家との相違点は、マスクから髪の毛が出ていること、スカートに広がりがあること、ニーソックス着用なこと(本家は網タイツ)、マスクオフのシーンがあることなど。
 その後、ネット版『スーパーヒーロー大戦乙』ではこちらのデザインでストロンガーの役で登場した。どちらのタックルも、「電波投げ」が得意技。

正体
 実は本編以前に蜂女に殺されていた。存在しているのはいわば彼女の残留思念。本人は海東に指摘されるまで死んでいることに気づかなかったが、士は気づいており、居場所を探し求める彼女にかつての自分を重ね、あえて隣にいることを許していた。

最期
 蜂女との再戦でウルトラサイクロンを使い相打ち。「士が見てくれたから、居場所ができた」夏海に告げ、最期は笑顔で消滅した。
 後の『仮面ライダー大戦』にて士は「俺の出会った者の中には既に死んだ者もいた」と発言しており、これは彼女のことを指している可能性が高い。

 ネット版
 『ネット版 劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー超スピンオフ』では第1話に登場。ストロンガーの「タックルを仮面ライダーに認定してほしい」という主張を聞いた士と夏海は、東映の「ライダー認定事務局」へと陳情に向かうが、ライダー認定事務局局長は当のタックルであった。スーツに入っていたのは、小野友紀
 『スーパーヒーロー大戦乙!〜Heroo!知恵袋〜あなたのお悩み解決します!』では第1話「スーパーヒーローのお悩みその1〜仮面ライダーアクセル編〜出しっぱなしの布団の謎」に登場。小宮有紗が演じている。

 『仮面ライダーZX
 山田ゴロによる漫画版では、時空魔法陣の力によって復活。ヤマアラシロイドの部下として、ストロンガーやZXと戦う。

 漫画『仮面ライダーSPIRITS
 彼女の墓には添えられた花が枯れ、周囲には草も生えない程に毒が残っていた。年頃の娘であった彼女の死は藤兵衛が戦いに懲りるほどのショックであった模様。
 第3部で銀のドクロの力によって復活。ユリ子本人が復活した訳ではなく魂を持たない別個体。ジェネラルシャドウの部下としてストロンガーと戦い、ウルトラサイクロンを決めて再び自爆してしまうことになった。
 『SPIRITS』第1部ではユリ子の「平和な世界になったら茂と2人で遠い美しい場所へ行きたい」という夢を叶えるため、茂が再び戦いに身を投じている。テントローは藤兵衛の手で保存されていたが、藤兵衛たちがBADANの攻撃から逃げる時に使用され、最後はストロンガーの超電子ウルトラサイクロンから藤兵衛達を守る形で大破した。

 その他
 超スーパーヒーロー大戦ではチームウーマンの枠で参戦した。HEROSAGA MASKED RIDER DECADE EDITION -ストロンガーの世界-』ではアポロガイストのパーフェクターを装着して蘇った姿が登場。
 まさしく仮面ライダーと呼んで差し支えないマスクになっており、作中で5人の仮面ライダーの1人にも数えられている(残りの4人はディケイド、ディエンド、クウガ、ストロンガー)。岩石大首領との戦いでウルトラサイクロンを放って生死不明となった。

 東島丹三郎は仮面ライダーになりたい
 柴田ヨクサル漫画。24歳の女性高校教師、岡田ユリコとして登場。柴田ヨクサル作品の例に漏れず、胸がでかい
 変身内容としては、その場で着替えること。生徒に見られたこともある。本家同様「電波投げ」を使用するが、その内容は実在する投げ技の数々ちなみに、世代的には仮面ライダークウガから仮面ライダーアギト世代(ストロンガーはVHSで見ていた)。

過去
 父親が仮面ライダーストロンガーの大ファンであった為、岬ユリ子に因んで名付けられた。その縁からか父同様にストロンガーにどハマり。
 父と一緒にストロンガーごっこでタックル役になったり、タックルが死亡した回で号泣しすぎて脱水症状で死に掛けた程のタックル推し。
 タックルが退場したトラウマで1週間程寝込んでいたが、父親からお手製のタックルの衣装をプレゼントされて激励された事で、タックルの魂を受け継ぐべく己を鍛え続けた。

コスチューム
 本家との相違点はスーツがノースリーブかつ胸元が露出していること、MOVIE大戦2010版同様ニーソックス着用、第1話ラストでマスクオフのシーンがあるなど。
 1号を愛する男を騙っている割に1号のお面を被っただけのショッカー強盗に負けず劣らずのクオリティである東島にブチギレた。彼女も東島のようにショッカー強盗に遭遇し、撃退するもやっぱり過剰暴力なのでその場から立ち去った。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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