【アドリブ?ダメです!】仮面ライダークローズ / 万丈龍我【赤楚衛二可愛くね? 動画・BGMあり】

2021年11月2日火曜日

2号ライダー 仮面ライダービルド 仮面ライダー解説

t f B! P L
 今回解説する仮面ライダーはクローズです。

「誰かの力になりたくて戦ってきたんだろ! 誰かを守るために立ち上がってきたんだろ!それができるのは葛城巧でも佐藤太郎でもねえ、桐生戦兎だけだろうが!!

【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
  • 万丈龍我
    • 概要
    • 性格
    • 描写
    • 戦兎との出会い
    • 戦闘能力
    • 過去
    • 真相
    • やり取り
  • 仮面ライダークローズ
    • スペック
    • 初変身
    • 変身
    • 外見
    • 概要
    • 性能
    • 装備
      • ビルドドライバー
      • クローズドラゴン
      • ビートクローザー
      • ドリルクラッシャー
      • マシンビルダー
    • 必殺技
    • ビートクローザーの必殺技
  • 仮面ライダークローズチャージ
    • スペック
    • 概要
    • 外見
    • 戦闘能力
    • 性能
    • 攻撃面
    • リスク
    • 装備
      • スクラッシュドライバー
      • ドラゴンスクラッシュゼリー
      • ツインブレイカー
    • 必殺技
    • ツインブレイカーの必殺技
  • 仮面ライダークローズマグマ
    • スペック
    • 変身
    • 概要
    • 性能
    • 飛行能力
    • さらなる強化
    • 装備
      • クローズマグマナックル
      • ドラゴンマグマフルボトル
      • ブリザードナックル
    • 必殺技
  • 仮面ライダーグレートクローズ
    • スペック
    • 概要
    • 性能
    • 扱い
    • 装備
      • グレートクローズドラゴン
      • グレートドラゴンエボルボトル
    • 必殺技
  • 仮面ライダークローズエボル
    • スペック
    • 概要
    • 性能
    • 装備
      • マッスルギャラクシーフルボトル 
    • 必殺技
  • 劇中の活躍
    • ドラゴンフルボトルの入手
    • 冤罪の究明
    • クローズへの変身
    • 正体判明期
    • 北都との戦争
    • 西都との戦争
    • 西都との代表戦
    • クローズマグマに変身
    • エボルフェーズ2
    • グレートクローズ覚醒
    • 戦兎不在の奮闘
    • 葛城忍編
    • 最終決戦
    • ラビットドラゴン
    • 新世界
  • 客演の活躍
    • 『平成ジェネレーションズFINAL』
    • 仮面ライダージオウ
    • 『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』
  • 赤楚衛二
  • 備考
初変身&初戦闘】
万丈龍我
 『仮面ライダービルド』の登場人物にしてもう1人の主人公。仮面ライダークローズの変身者。名前の読みは『ばんじょうりゅうが』。年齢は23歳。演じたのは赤楚衛二

 概要

 横浜生まれ。元システマの格闘家。だが、彼女の小倉香澄手術費を稼ぐため八百長試合を行って追放される。その後新しい働き口として科学者、葛城巧の元を訪ねる。
 しかし、そこで彼が殺害されている現場を目撃。そして彼は殺害容疑で逮捕される。しかも留置所で東都で暗躍する謎の組織「ファウストの息がかかった刑務官に拉致され、人体実験を受ける。命からがら脱獄した彼は、逃走中に戦兎と出会った。

 性格
 喜怒哀楽が激しく感情的。格闘家らしく基本的には直情型の熱血漢。良くも悪くも裏表はない。やや自分本位な所があり、初期は何かにつけて戦兎に「俺の冤罪晴らしてくれ」と訴えて口論になっていた。
 戦兎に対する疑いが募るあまり300回以上も「お前がやったんだろ」と付き纏い続けたことも。だが、そんな中でもスマッシュにされた人々を気遣ったり、引きこもりなヒロイン、石動美空に変装して外に遊びに行くよう提案する等、本質は人情味溢れる男である。

 筋肉バカ
 頭はあまり良くなく、戦兎の説明を理解できないことが多い。そのため、戦兎に度々呆れられたりからかわれている。
 事あるごとに筋トレやプロテインを好む描写が有り、バカ呼ばわりされた際には「バカとは何だ。筋肉をつけろ筋肉を」と少し的はずれな反論を見せた。
 劇場版での「仮面ライダー?いるわけねぇだろ、この寒いのに」というセリフに代表されるように、物事の理解の仕方は独特。
 第39話ではエボルトの目的を「大金手に入れて、ウハウハだろ!」などと推測した際には、記憶を取り戻した葛城巧からも「猿より低能」と揶揄された。

 直観
 勘が鋭い(本人曰く「俺の第・六・感」)。ベストマッチとなるフルボトルの組み合わせを2つも発見した。第3話ではガトリングフルボトルを出来たばかりのタカフルボトルと組み合わせた。
 第5話では完成したコミックフルボトルがどのフルボトルと合うか戦兎が考えていた中、忍者フルボトルを組み合わせて一発でベストマッチを発見した。
 他にも第7話ではブラッドスタークとの戦闘中ドライバーにセットしていたパンダフルボトルと彼がスタークから奪い取ったロケットフルボトルがベストマッチと判明。
 第10話でもナイトローグにボトルを取られた戦兎の元に残っていたロックフルボトルと、彼が託したドラゴンフルボトルでベストマッチ

 描写
 指名手配の身の上であるため、外で行動する際には老人や工事現場の作業員など、様々な変装をすることが多い。だが、戦争編前後の17話以降は東都政府と組むようになったため、変装はしなくなった。
 何故かよくズボンのチャックが開いていたり、破れたりする(前者は第1話や第14話・最終話、後者はクローズの変身講座の動画より)。実は新番組の予告動画の時点でもう既にチャックが開いていた。

 戦兎との出会い
 施設を脱走するも脱獄犯として東都政府に追われ、更にファウストの放った怪人スマッシュに襲われる。そんな危機的状況を主人公、桐生戦兎に救われ、以降は彼と行動を共にする。
 当初は戦兎に不信感を感じており、自らの無実を証明するべく暴走に近い行為を繰り返してきた。しかし香澄の一件を経て自分の意思を汲んで行動してくれた戦兎に感謝。共に協力していく内に信頼関係を築くようになった。 
 戦兎には度々からかわれているが、冒頭のあらすじで息の合った掛け合いを見せたり、新たな発見をした時は(さっきまで喧嘩をしていたのに)2人揃って喜ぶ等基本的には仲が良い。戦兎の見返りを求めないヒーロー精神にも共感している。 

 戦闘能力
 ガーディアンを生身で倒せる。鎖で縛られた状態から引き千切って脱出するほどの常人離れした腕力を持つ。ドリルクラッシャーを駆使したり、戦兎と互角に渡り合えた。
 香澄の形見であるドラゴンフルボトルの入手後は相性の良さゆえか地の身体能力・筋力・膂力が大幅に向上。生身でもスマッシュを相手するなど次第に戦闘経験を積んでいった。
 戦兎と同じく体内には多量のネビュラガスが注入されており、数々の戦闘を経てネビュラガスに対する耐久度であるハザードレベルが3.0に到達。スマッシュを生身で倒しブラッドスタークらをも圧倒するだけの実力を身に着けた。

 真相
 23年前難波重工総合科学研究所で、火星の無人探査機を警備していた母親である優里が突然意識を失う。 このとき、探査機に潜んだエボルトが、妊娠1か月の母親の体に侵入。お腹の龍我に乗り移っていた。
 病院に搬送された彼女はその1か月後に龍我を出産する。あまりに不信だったため、その後、龍我は難波研究所で定期的に検査を受ける。体にエボルトの遺伝子が組み込まれている事実が発覚。検査を担当したのは戦兎及び葛城巧の父である葛城忍
 龍我は誕生と同時にエボルトの力が弱化。満足に融合できなかった。そこでエボルトは龍我のハザードレベルを5.0まで上げて融合するために様々な策謀を巡らせていた。葛城殺人事件の冤罪や香澄をスマッシュにさせたのもその一環である。

 やり取り
 時折頓狂なやり取りをやらかすことがある。

  • 美空とのデートをするように頼まれたときは、渋っていたのにプロテインを報酬にされたら即OK
  • 一海に「何だ?このエビフライ頭」と突っかかれた時は、「エビフライのどこが悪いんだよ?」と返答
  • 一海に「バカ」と言われた時に「バカって何だよ!?せめて“筋肉”つけろよ!”筋肉”!」と返答
  • 24話冒頭のあらすじ紹介では「影が薄いのは最近じゃなくて元から」「こんな筋肉バカがいなくても問題ない」と戦兎にからかわれてしまう。

 呼称
 味方側に属する主要キャラのなかで唯一、ほとんどの場面において「万丈」と名字で呼ばれる。紗羽や美空といった女性キャラも彼を「万丈」と名字呼び捨て。
 劇中で「龍我」と名前呼びしたことがあるのは亡き恋人の香澄と一海しかいない。公式ページのあらすじ紹介などでは「龍我」と表現されることもあるが、次回予告映像のテロップでは「万丈」となっている。

 中の人
 演じた赤楚衛二氏は果物全般にアレルギーを持つ。他のメンバーがジュースを飲んでいるのに一人だけお茶を飲んでいたのはそのため。
 特に大好物だった苺はアレルギー持ちになってから食べられなくなり、学生時代には友人から貰った苺入りチョコレートでアレルギーを起こして病院行きになったこともある。
 更に検査によって、食べ物では炭水化物全般や魚介類の一部にもアレルギーがあることが判明している。

 備考
 中の人ネタを度々公式がいじっており、仮面ライダーバトルラッシュのアマゾンズイベント『Fusion_of_Threats』ではアマゾンズ特有の暗い彩度のメインビジュアルに自然とクローズが溶け込む。
 イユと一緒にガシャにピックアップされるなど破格の待遇を受けていた。ちなみに千翼ォ!はエネミーキャラクターとして登場する。

 アドリブ
 たびたび飛び出す「バカな」発言の一部は赤楚氏のアドリブ。第24話で一海が「エビフライ頭」という罵倒を考えた際には、赤楚氏が「エビフライのどこが悪いんだよ?」という見事な返しで採用になった。
 第49話で飛び出した「あっちにめっちゃ涼しかった場所あるから。めっちゃ涼しいよ」というアドリブは、あまりのIQの低さに「自分にはあんな台詞は書けない」と武藤将吾氏が悔しがるほど。(なお、赤楚氏曰く何テイクか録った末「もう言うことねーよ!」っていう苦しいタイミングで捻り出した一言だったとのこと)

 その他
 第29話~のOPにて戦兎・美空・紗羽・一海と一緒にnascitaのロゴをカメラに向けるシーンがあるのだが、彼の持っている一文字目のAが∀になっていた。
 仮面ライダーゼロワンの世界では彼をモチーフとしたアニメ『波乱バンジョー』が放映されている様子。よく見るとウサギのマスコットが描かれている。

「今の俺は負ける気がしねぇ!」

Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!

 スペック

身長:197cm
体重:102.4kg
パンチ力:27.6t
キック力:33.7t
ジャンプ力:ひと跳び57.7m
走力:100mを3.2秒

 概要
 万丈龍我が変身する仮面ライダー。本作における2号ライダー。初登場は11話。クローズの綴りは「CROSS-Z」。「クローズ」の名称は第12話にて戦兎に名付けられた。
 雑誌情報によれば戦兎は「戦いを終わらせる」という意味を込めて名付けたとのことなので、アルファベット最後の文字「Z」は戦いの終わりを示しているのかもしれない。 

 外見
 容姿は同じボトルを使うビルド・キードラゴンフォームと酷似。変身シーンでは装甲を纏う前に一瞬ビルドと酷似した素体を見られる。ただしメタリックオレンジの龍型の出力調整装置「フレイムエヴォリューガー」が頭部に追加。
 また、金色のファイアーパターンの描かれたメタリックオレンジの追加ボディアーマー「ドラゴライブレイザー」「バーンアップクレスト」を纏っている。

 初変身
 ファウストの動きが活発になり、パンドラボックスを奪取される。それを阻止せんとビルドが戦うも、ナイトローグとブラッドスタークに破れ、変身に必要なフルボトルの大半を奪われる。
 残されたのは、戦兎では制御の難しいキードラゴンフォームのみ。それでもナイトローグに食い下がるが返り討ちにあい、ビルドドライバーまで奪われてしまう。
 絶体絶命のその時、戦兎に促されて香澄の墓参りに赴き、そこで彼女の遺書を読んだことで決意を新たにした龍我が現れる。
 彼はナイトローグの手からドライバーを奪取する。そんな龍我の闘志に呼応するかのようにクローズドラゴンが舞い降り、ドラゴンフルボトルとドライバーを使ってクローズに変身。ナイトローグを圧倒して撤退させた。

 変身
 ドラゴンフルボトルを内蔵したガジェットモードのクローズドラゴンをビルドドライバーに装填してレバーを回すことで変身する。
 変身時にはビルド同様ドライバーから伸びたパイプによってスナップライドビルダーが展開された後、クローズ専用のドラゴンハーフボディが前後に生成。2つの型を固定している地面のスタンドに沿ってスライドし、組み合わさることでクローズのボディとなる。 

 性能

頭部『クローズヘッド』
 マスク『ブレイズヘッドアーマー』がディフェンス動作を最適化。最小限の動きで敵の攻撃を回避できる。出力調整装置『フレイムエヴォリューガー』は変身者の精神や肉体などのコンディションに合わせて各機能を最適化。より高い能力を引き出せるようサポートする。場合によっては基本性能を超えた戦闘能力を引き出せる。
 変身者の感情が昂ぶることで『ドラゴンフェイスモジュール』が作動。全身の装甲を融解寸前まで加熱し、必殺技の威力を数倍に引き上げる。
 顔面を保護する『ファングテクター』には衝撃緩和装置が内蔵。敵の攻撃が直撃しても頭部へのダメージを最小限に抑えられる。

感覚器官
 『C2シグナル』は集めた戦闘データから自身と敵の能力を正確に把握する他、全身の状態管理や応急補修を行う。ビートクローザーに転送シグナルを発信し、手元に出現させられる。
 目『ツインアイドラゴン』が変身者の反応速度を強化。格闘戦における命中率と回避率を引き上げる。激しい戦闘から視覚センサーを保護するため、表層は耐衝撃性に優れたクリアシールドで覆われている。

全身
 耐衝撃ボディスーツ『C2アンリミテッドスーツ』で全身を包む。戦闘ダメージから変身者を保護すると同時に肉体のリミッターを解除し、秘められた身体能力を引き出せる。
 全身各部に組み込まれた『バーンアップクレスト』は必殺技発動時などに自動で爆発し、技の威力を底上げすると共に、より広範囲の敵にダメージを与える。

胴体
 上半身を保護する『ドラゴライブレイザー』はドラゴンフルボトルの成分を蒼炎のエネルギー体「クローズドラゴン・ブレイズ」へと変換。意識はクローズドラゴンのAIとリンクしており、短時間であれば共に戦える。
 胸部装甲『ブレイズチェストアーアー』はドラゴンフルボトルの成分を蒼い炎に変換し、全身各部へと展開する。蒼炎をまとった部位は強化状態「ブレイズアップモード」へと移行し、攻撃性能が飛躍的に上昇する。

腕部『ドラゴラッシュアーマー』
 鋭利な白刃「ファングオブレイド」を利用した切断攻撃が得意。蒼炎をまとった爆砕パンチで周囲の敵を焼き払える。肩部装甲『C2インファイトショルダー』が腕部の動作を最適化。格闘攻撃の速度と威力を引き上げる。
 グローブ『C2インファイトグローブ』は強く握ることで硬化し、打撃攻撃の破壊力を引き上げる。反動ダメージを受けないよう拳を保護する。変身者の格闘センスに応じて性能が上昇し、一撃必殺のフィニッシュブローも使用可能となる。

脚部『ドラゴラッシュレッグ』
 ジャンプ力を活かした上空からの急襲ニードロップが得意。蒼炎をまとった爆砕キックで周囲の敵を焼き払える。バトルシューズ『クイックステップシューズ』はフットワーク最適化機能を搭載。地面を滑るような無駄のない動きで敵を翻弄できる。

 装備

ビルドドライバー
 本作の変身ベルト。構造は戦兎の物と同一。初登場した第11話では上記の通り戦兎の物を借用したが、その後は戦兎が開発した2台目を使用する。
 『ツインフルボトルスロット』にフルボトル識別機能を搭載。装填された2本のフルボトルがベストマッチの組み合わせかどうかを瞬時に判定する。
 外装パーツ『セーフティガードケース』が内部機能を保護。耐熱性、耐衝撃性に優れた高強度の素材が使用されており、スマッシュとの戦闘に耐え得る十分な強度を備えている。

発動

 変身時や必殺技発動時に使用するアクションレバー『ボルテックレバー』を回すことで、エネルギー生成ユニット『ボルテックチャージャー』内部の発動機「ニトロダイナモ」が高速稼働。
 また『ツインフルボトルスロット』のフルボトルがシェイクされ、ボトル内の物質「トランジェルソリッド」を内部に取り込み、変身や必殺技の発動に必要なエネルギーを生み出す。回転数と回転速度を上げるとより大きなエネルギーを生成できる。

性能
 変換装置『L&Pアンプリファー』が変身者の強く正しい想いを特殊強化成分に変換。真の戦闘能力をもたらす。特殊強化成分は感情を持つ存在に影響を及ぼす。成分を付加した必殺技を敵に叩き込み、その精神と肉体に致命的ダメージを与えられる。
 高速ファクトリー展開装置『ビルディングモジュール』から装備を生成・装着する装置「スナップライドビルダー」を展開。ドライバーの上部の『BLDライドポート』にハザードトリガーを装着できる。

ベルト

 ベルト止め『クオリファイザー』が身体データをスキャン。装着者がシステム適合者かどうかを自動判別し、適合者である場合は変身機能を正常に作動させる。
 普段はドライバー内部に収納されているベルト部分『アジャストバインド』は変身を行う際に自動で装着者の腰に巻き付く。ベルトの長さは装着者の体型や服装に合わせて調整される。任意のフルボトルを3本まで装填可能な『フルボトルホルダー』を装備。

クローズドラゴン
 戦兎が龍我のお目付け役として開発したドラゴン型メカ。成長型のAIユニットが組み込まれており意思を持つ。
 当初龍我に邪険に扱われたせいか、主人に対して炎を吐くなどやや反抗気味だった。音がやかましいため隠密行動には向かない。

戦闘能力
 万丈龍我が素手で戦っていた頃は、ブラッドスタークなどの強敵にも果敢に立ち向かっていた。頭部に組み込まれた火炎放射装置『ブレイズチャッカ―』から炎を噴射する際は、温度や攻撃範囲を細かく調節可能。対象を意のままに炙れる。
 牙『カプリファング』は小さいながらも先端は非常に鋭く、攻撃に利用可能。解毒機能を持ち、毒を吸収・分解できる。

性能
 頭部『CZドラゴンヘッド』に成長型のAIユニット「トラストブリンガー」を搭載。万丈龍我の肉体と精神の状態をモニターし、条件を満たしていれば、搭載された変身機能などをアンロックする。
 脚部『イラプションレッグ』に小型のパワーシリンダーを搭載。50kg以下の物体を背中に乗せて運べる。耐熱性に優れており、溶岩の上をゆったり歩くことも可能。
 発熱飛行ユニット『ヒーゲイルウィング』の熱風を巻き起こす羽ばたきで気流のコントロールを行い、自由に飛行・浮遊可能。尻尾『トーネードテイル』を上下左右に振り回すことで安定した飛行が可能。

フルボトルとの連動
 『フルボトルスロット』に装填されたボトル内の物質「トランジェルソリッド」を特殊パルスで活性化させ、内部に取り込む。
 クローズドラゴンの稼働エネルギーを生み出す特殊反応高炉『ボルケニックチャージャー』が取り込んだトランジェルソリッドを超高温で加熱し、その成分量を2倍にまで増やす。

変身ツールとしては
 後に戦兎によってボトル1本でも変身できるように改良。ドラゴンフルボトルをセットすることでガジェットモードに変形する。
 その状態でビルドドライバーにセットすることでクローズに変身できるのだが、それには龍我の大脳辺縁系と連動したクローズドラゴンが龍我の強い思い(要するに「誰かを助けたい」という強い思い)の閾値が一定以上になる必要がある。

クローズフレイム
 上部にフルボトルをセットすることで発動。その能力を限定的に使える。作中ではクローズドラゴン自身がフルボトルを咥え上に投げてセットすることで発動している。

○ガトリングフルボトル 
 第7話にてブラッドスタークに対して使用。無数の炎を連射する。龍我も巻き込まれ熱がっていた。

○ドラゴンフルボトル 
 第10話にてナイトローグに対して使用。蒼炎を纏い突撃し、更に口からも炎を放つ。

ビートクローザー
 戦兎が開発したクローズ専用の両刃剣。転送装置『センダーパイル』がクローズからの転送シグナルを受信。指定された座標にビートクローザーを転送する。
 持ち手『ブレイグリップ』に動作感知システムを搭載。敵の挙動や使用者の癖を記録・分析して、攻撃時の挙動を最適化する。万丈龍我がドリルクラッシャーを使用した、過去の戦闘データも反映されている。

攻撃性能
 材料の一部にドラゴンフルボトルの成分が溶かし込まれた銀色の刃『ドラグバーンスラッシャー』は常温でも並外れた切断力を発揮。刀身が高温になるとさらに切れ味が増す。
 燃焼攻撃ユニット『スラッシュエンハンサー』に火炎放射装置や火炎弾の発射機構を搭載。長大な炎の刃を形成し、巨大な敵を両断できる。

必殺技
 グリップエンドを引くことで「ヒッパレー!」という音声と共に威力が強化。回数に応じて特性も変化する。中央の『フルボトルスロット』にフルボトルをセットし『クローズビートリガー』を引くと「スペシャルチューン!」の音声と共に必殺技が発動する。
 メーター『ビートアップゲージ』は技発動時のエネルギーを生み出す内部発動機「ビートアップチャージャー」の稼働状態を示している。メーターが上昇する程攻撃の威力が増大し、レッドゾーンに突入すると最大威力の必殺技が使用可能となる。

備考
 待機音は6種類というバリエーションの多さも特徴であり、いずれもハイテンションなBGMとなっている。他にも武器の名前をはじめゲージ部分の表示パターンや発せられる音声など、各所に音楽要素が用いられている。
 クローズチャージに移行してからは本編での使用頻度が激減。 一方で『ガンバライジング』やヒーローショー、「スーパーヒーロータイム」の映像など本編以外ではよく使う。本編で初使用したのは第25話であった。

ドリルクラッシャー
 クローズの武器ではないが記載。ビルド(戦兎)の物を度々借用。主に変身前で使用し、ドラゴンフルボトルの力でブン投げたり、ブレードモードでぶった斬ったり、ガンモードで射撃を披露した。
 その戦闘データはビートクローザー製作に反映されており、格闘家の龍我が初見で使いこなせたのはこのおかげか。またはいつもの第六感か。

マシンビルダー
スペック

全長:2.140m
乾燥重量:134.0kg
馬力:142.0ps(104.4kw)
最高時速:271.0km/h

概要
 ビルドフォンが変形したビルドが使用する大型二輪バイク。『平成ジェネレーションズFINAL』ではバイカイザーとの最終決戦にてビルドが落としたビルドフォンを回収してビルドの代わりに搭乗。
 ビルドにラビットタンクスパークリングを渡し、エグゼイドとビルドの勝利に貢献した。『平成ジェネレーションズFOREVER』でも搭乗した。

走行
 ハンドルユニット『ビルドハンドラー』は搭乗者の運転能力や癖を記録・分析することで、走行時の挙動を最適化する。また、液晶コンソールの操作により、レーダーマップの確認や通話、ヘルメットの取り出しなどが可能。
 エンジンBU1-LD』はフルボトルの成分を利用して、膨大な稼働エネルギーを生み出す。加速装置『リアボトルチャージャー』はフルボトルの成分をマシン各部に送り込み、一時的に全機能を高稼働させることで爆発的な加速力を得る。

性能
 タイヤ『ハイバランサータイヤ』は車体バランスを維持するための全方位エア噴射システムを搭載。急斜面なども安全に走れる。
 ヘッドライト兼センサー『フロントギアセンサー』に搭載されたサーマルセンサーやナイトビジョンにより、物陰に潜む敵などを素早く探知できる。歯車型のパーツから回転光刃を展開し、高速走行と共に前方の敵や障害物を破壊可能。
 カウルパーツ『ガードレットカウル』が内部機能を保護。スマッシュとの戦闘に耐え得る十分な強度を備えている。ライディングシート『ビルドライドシート』は搭乗者の体型や姿勢に合わせてシートの形状などを自動調整し、走行中の衝撃による負担を低減する。

 必殺技

ドラゴニックフィニッシュ
 ドライバーのレバーを回して発動。クローズドラゴン・ブレイズのオーラを纏い、その火炎弾と共に飛び回し蹴りを放つ。
 変身講座や第16話では右腕に龍のエフェクトを纏わせて強烈なパンチを叩き込んだ。第31話ではローグに対してクローズマグマナックルを装備したままパンチを放つも、逆にカウンターを食らった。 

スマッシュヒット
 ビートクローザーのグリップエンドを1回引いて発動する。蒼炎を刀身に纏わせて敵を切り裂く。第11話で初使用。第36話ではエボルも使用した。

ミリオンヒット
 ビートクローザーのグリップエンドを2回引いて発動する。刀身に波形のようなエネルギーを纏わせて切り裂く。連続ヒットする衝撃波として飛ばすことも可能。第11話で初使用。

メガヒット
 ビートクローザーのグリップエンドを3回引いて発動する。映像作品では未使用だが、一部ヒーローショーではクローズチャージが使用する場面がある。
 『ガンバライジング』では表技。刀身に赤いエネルギーを纏わせて一気に近づき切り裂く。鍵盤のキーのようなエフェクトが現れ飛び散る。

ミリオンスラッシュ
 第11話で初使用。ロックフルボトルを装填してグリップエンドを2回引くことで発動する。刀身から蒼炎の火炎弾を飛ばし、ナイトローグを撤退させた。
 第16話ではビートクローザーの刀身から鎖状のエネルギーを放出し、フライングスマッシュハザードを捕縛、ラビットタンクスパークリングフォームのスパークリングフィニッシュとのコンビネーション攻撃を行った。

メガスラッシュ
 ロックフルボトルを装填してグリップエンドを3回引くことで発動。刀身に蒼炎を纏ったあと、鍵型のエネルギーで斬撃を繰り出す。初使用の第13話ではオクトパスライトフォームのボルテックフィニッシュとのコンビネーション攻撃を行った。
 第25話ではクローズチャージが、ツインブレイカーアタックモードのレッツブレイクと合わせて発動。ビートクローザーから黄金のエネルギーを放出した後、このエネルギーをレッツブレイクで出現したドラゴン型エネルギーが咥えた状態で撃ち放たれ、リモコンブロスに大ダメージを与えた。

「こいつらを倒すには、これしか無ぇんだよ!」

潰れる!流れる!溢れ出る! ドラゴンインクローズチャージ! ブラアアアア!!

 スペック

身長:201.1cm
体重:113.3kg
パンチ力:31.5t
キック力:34.1t
ジャンプ力:ひと跳び54m
走力:100mを2.5秒

 概要
 龍我がスクラッシュドライバーとドラゴンスクラッシュゼリーで変身したクローズの強化形態初登場は第17話。これまでの2号ライダーの強化フォームの中では登場はかなり早い方。
 変身ベルト、アイテム、素体いずれも異なっているので厳密には別ライダーと言うべき存在。その特性上変身にエボルトの遺伝子の影響が不要。何らかの理由で体内からエボルトの遺伝子が消失しても変身可能。

 外見
 通常のクローズが紺とメタリックオレンジを基調としているのに対して、こちらはクリアブルーと銀が基調。頭部はゼリー飲料の飲み口を象っている(装甲となるゲルが頭部から噴き出すのはこの形のため)。大部分はグリスと共通ながら色違いの銀色。
 頭部・胸部はクリアブルーでドラゴンの頭部を象っている。ドラゴンの顔がマスク全体を覆っており、目の形は昭和ライダーを思わせる形状になった。
 全体的に黒と紺を基調としていたクローズとは対照的に、全身をボディアーマーのような銀色の装甲に覆われより明るい色合いになった。

 変身
 ドライバーにドラゴンスクラッシュゼリーをセットしてレンチを捻る。するとゼリーの成分がドライバー右側にある「ゼリータンク」にチャージされる。
 そしてビーカーを模した小型ファクトリー「ケミカライドビルダー」が展開され、その中にゼリーの成分が入った液体が変身者にまとわりつくことでスーツが装着される。
 その後頭上から「ヴァリアブルゼリー」が噴出し、全身に浴びることで頭部、胸部、両肩部の装甲「クロスアーマー」を形成して変身が完了する。
 第18話では戦兎もクローズチャージに変身しようと試みたが、ドラゴンスクラッシュゼリーをドライバーに装填した直後に拒絶反応が起こり、変身できなかった。

 戦闘能力
 通常のクローズでは歯が立たなかった北都三羽ガラスが変身するハードスマッシュを圧倒。葛城曰く「プロジェクトビルドの集大成」。
 変身者のハザードレベルに応じてスペックが変動する機能が搭載されたため、戦えば戦う程強くなれる。軍事兵器として見れば本システムはライダーシステムの完成形とも言える。

 リスク
 ネビュラガスの影響をもろに受けやすく、龍我は変身する度に痛みに苦しんだ。変身者の闘争本能を上昇させるためにアドレナリンを過剰分泌させるため、使用すればするほど次第に好戦的になっていき、変身後の龍我の口調も荒々しいものに変化。
 たった数回の変身で戦兎に「もう限界」と言われるほど体がボロボロになっている。初変身以降はその副作用に苦しみ戦闘もままならない状態だった。

 性能

頭部『クローズチャージヘッド』
 出力調整装置『ストラグルエンハンサー』が変身者の闘争心を掻き立てると共に各機能を最適化。より高い能力を引き出せるようサポートする。場合によっては基本性能を超えた戦闘能力を引き出せる。
 『CZCシグナル』が集めた戦闘データから自身と敵の能力を正確に把握。全身の状態管理や応急補修を行う。ツインブレイカーに転送シグナルを発信し、手元に出現させることも可能。
 『クリアファングテクター』が顔面を保護。衝撃吸収性に優れたゲル状のクッションが内蔵。敵の攻撃が直撃した場合でも頭部へのダメージを最小限に抑えられる。頭部を『CZCヴァリアブルヘッドアーマー』が保護。ヴァリアブルゼリーを硬化させたものであり、攻撃を受ける度に内部構造や密度バランスを最適化し、耐久性を向上させる。

全身
 耐衝撃ボディスーツ『CZCエンハンスメントスール』が全身を包む。戦闘ダメージから変身者を保護すると同時にハザードレベルに応じた身体強化を行う。
 スーツ内部には無数のゼリーパイプが張り巡らされており、ドライバーのゼリータンクと全身各部の噴出ユニットを繋ぐ。
 ヴァリアブルゼリーの噴出ユニット『スクラッシュノズル』を全身各部に搭載。スクラッシュドライバーのゼリータンクと繋がっており、変身時や技発動時にタンク内部のヴァリアブルゼリーを噴出させる。

胴体
 ボディアーマー『アンダーベースアーマー』は軽量で動きやすく、衝撃吸収性に優れたゲル状のクッションが脊椎や胸部を保護。変身時に頭部から噴出するヴァリアブルゼリーの形状を特殊パルスでコントロールし、アーマーとして固定・装着させる。
 胸部装甲『CZCヴァリアブルチェストアーマー』はヴァリアブルゼリーを硬化させたものであり、攻撃を受ける度に内部構造や密度バランスを最適化し、耐久性を向上させる。

腕部『フォースクラッシュアーマー』
 スーツ内部の伸縮ゲルパッドが各動作をアシストし、腕力や運動速度を大幅に引き上げる。戦闘を積み重ねることでゲルパッドが変身者の肉体になじみ、より高い攻撃性能を発揮する。
 肩部装甲『ドラゴパックショルダー』と噴射攻撃装置『ドラゴスプラッシュアーモリー』は必殺技発動時は、内部に蓄えられたヴァリアブルゼリーを勢いよく噴出し、その特性を活かした特殊攻撃や武装化を実行する。
 グローブ『ドラゴストラグルグローブ』はツインブレイカーを利用した連続格闘攻撃が得意。変身者の闘争心が高まるにつれてパンチ攻撃の威力が上昇する。

脚部『フォースクラッシュレッグ』
 スーツ内部の伸縮ゲルパッドが各動作をアシストし、脚力や運動速度を大幅に引き上げる。戦闘を積み重ねることでゲルパッドが変身者の肉体になじみ、より高い攻撃性能を発揮する。
 バトルシューズ『ドラゴストラグルシューズ』はフットワーク最適化機能を備えており、地面を滑るような無駄のない動きで敵を翻弄可能。変身者の闘争心が高まるにつれてキック攻撃の威力が上昇する。

 活躍
 初変身の第17話では三羽烏を圧倒。しかし副作用に悩まされた。また、18話では早速グリスに敗北。その後もしばらく不遇だった。
 第22話では暴走したビルドホークガトリングハザードフォームを止めるために戦闘中、戦兎を助けたい思いから遂に力をコントロールすることができるようになり、無事に暴走のリスクを克服。戦兎の暴走を止めた。

 変身不能
 以降は元々ハザードレベルの上昇が異常に早いという龍我の体質も合わさって、一度手も足も出なかったリモコンブロスを再戦時に圧倒。東都・北都連合対西都の代表戦では初交戦となるヘルブロス相手に最初は押されるもののその戦いの中で逆転して追い詰めた
 第30話にて惣一が生身で放出した炎から美空を庇った際、その炎でドラゴンスクラッシュゼリーが燃やされてしまい、それによりクローズチャージへの変身能力が消失。出番も終わった。

 その他の活躍
 ドラゴンスクラッシュゼリーは戦兎によって予備が作成されていたらしく、クローズチャージは仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』や『ビルドNEW_WORLD仮面ライダークローズ』にも登場した。
 『平成ジェネレーションズForever』では両腕に力を込めて地面に打ち付ける事で水を巻き上げる能力を見せた。

 装備

スクラッシュドライバー
 クローズチャージの変身に用いるベルト。使用者のハザードレベルが4.0以上であれば使用できる。普段はバックルの状態で携帯し、腰に当てることでベルト『アジャストバインド』が伸びて装着される。
 エネルギー生成ユニット『リアクトダイナモ』はドライバーが変身者に装着されると同時に高速稼働し、変身や必殺技の発動に必要なエネルギーを生成する。
 安全装置『クオリファイザー』は身体データをスキャンすることで装着者がシステム適合者かどうかを自動判別し、適合者である場合は変身機能を正常に作動させる。

性能
 変身時や必殺技発動時に使用するアクションレバー『アクティベイトレンチ』を押し下げることでスロット『パワープレスロット』」のプレス機構が作動。スクラッシュゼリーを揉み潰し、内部のゼリー状の物質「トランジェルソリッド」をドライバー内部に取り込む。
 成分変換装置『ゼリータンク』はドライバーに取り込まれたスクラッシュゼリーやフルボトルの成分を「ヴァリアブルゼリー」に変換。噴出装置『ゼリータンクキャップ』は「ヴァリアブルゼリー」を変身者に噴射。特殊パルスを発してスーツや武装に変化させる。

特殊技
 スクラッシュゼリー以外にフルボトルにも対応。ドライバーのスロットにセットすると有機物系なら「チャージボトル!」、無機物系なら「ディスチャージボトル!」の音声が流れる。
 レンチを捻ると「潰れな~い!チャージ/ディスチャージクラッシュ!」の音声と共に各フルボトルに応じた特殊攻撃を発動する。

経緯
 第15話にて戦兎が葛城が遺したデータに幻徳から伝えられた「スクラッシュ」というキーワードを打ち込み明らかとなった理論を元に開発した。しかし、戦兎が使用した際のデメリットを考えたこととドライバーが軍事兵器として利用されることを危惧。
 今の自分達には使いこなせないと判断したことで一旦は封印される。だが龍我が今のままでは北都三羽ガラスには勝てないと判断して戦兎には無断で持ち出した。DX玩具版ではスクラッシュゼリーを誇張抜きで本当に潰すため、ちょっとした話題になった。

ドラゴンスクラッシュゼリー

 ドラゴンの成分を秘めたゼリーパック。戦兎達が持つ東都のフルボトルの中でドラゴンフルボトルだけがドライバーに反応したため、成分をゲル状にしてゼリーパックに移し変えた。
 ボトル内部のトランジェルソリッドが特殊活性化ゲルと混ざり合いその性質が変化したことにより最大限の能力を引き出すことが可能となった。使用時はスクラッシュドライバーの内部で成分がヴァリアブルゼリーに変換され装甲や武装となる。
 第30話で惣一の炎を受けたことにより黒焦げになり、後にドラゴンマグマフルボトルへと変化した。しかし、いつの間にか新しいものを戦兎が開発しており、第40話で一海に譲渡された。

ツインブレイカ
 2種類のモードに変形するガントレット型の武器。左腕の穴からゼリーが流れ、それが固まる形で出現する。左手で所持する。龍我が接近戦を好む関係上主にアタックモードを使用する。
 『ツインブレイクスロット』に装填されたスクラッシュゼリーやフルボトルの成分を武器内部に取り込み、引き金『ブレイ二ッシュトリガー』を引くと必殺技にその特性を付加する。

攻撃性能
 エネルギー生成ユニット『ツインブレイクチャージャー』が通常攻撃や技の発動に必要なエネルギーを生成。アタックモードでは打撃装置『レイジングパイル』の先端にエネルギーを集中。パワーモーターによる高速回転と共に敵の内部に叩き込む。
 ビームモードでは生成されたエネルギーを2門の砲撃装置『レイジングビーマー』から収束・発射。ビーム照射やエネルギー散弾の発射も可能。砲身を動かすことでアタックモードとビームモードを切り替える。

性能
 外装パーツ『アンブレイカブルボード』は格闘戦重視の頑強な構造により、シールドに転用可能。内部の転送装置がシグナルを受信した際は、指定された座標へとツインブレイカーを転送する。
 グリップ『ブレイグリップ』は敵の挙動や使用者の癖を記録・分析することで、攻撃時の挙動を最適化する。

 必殺技

スクラップブレイク
 ドライバーのレンチを捻って発動。右脚にドラゴンスクラッシュゼリーの成分を纏わせて飛び蹴りを叩き込む。第22話の初使用ではレッツブレイクの威力を強化する形で使用。
 第23話では単体で使用。足にドラゴン型のエネルギーを纏った飛び蹴りをラビットタンクスパークリングフォームのスパークリングフィニッシュと同時に放った。第27話では、アタックモードのツインブレイカーを装備したままパンチを放った。

チャージクラッシュ

 ドライバーに有機物のボトルをセットしてからレンチを捻って発動する。第19話ではタカフルボトルで使用。背中にタカハーフボディの翼「ソレスタルウィング」を形成、飛行能力を得る。
 ガンバライジングではパンダボトルで使用。噴出したゲルで右腕に巨大なジャイアントスクラッチャーのエネルギーを形成し、引っ掻き攻撃をする。

 ツインブレイカーの必殺技

〇シングルフィニッシュ
 ツインブレイカー・ビームモードにフルボトルやスクラッシュゼリーを1つセットして発動する。第24話ではドラゴンスクラッシュゼリーで使用。ツインブレイカーから青い光弾を発射した。

〇シングルブレイク
 ツインブレイカー・アタックモードにフルボトルやスクラッシュゼリーを1つセットして発動する。第17話ではドラゴンフルボトルで使用。レイジングパイルにエネルギーを纏わせて敵を突き刺す。

〇ツインブレイク
 ツインブレイカー・アタックモードにフルボトルやスクラッシュゼリーを2つセットして発動する。ドラゴンフルボトル+ドラゴンスクラッシュゼリーで使用。パイルの先端から蒼炎の火炎弾を飛ばして攻撃する。

〇レッツブレイク
 ツインブレイカー・アタックモードにクローズドラゴンをセットして発動する。クローズドラゴン・ブレイズを召喚し、レイジングパイルで敵を突き刺すと同時にブレイズが突撃する。
 第22話ではスクラップブレイクで威力を強化した後、ドラゴンの頭部を模した火炎弾を飛ばした。第25話ではメガスラッシュと同時に発動。ブレイズが光球を口に咥えた状態で敵に突撃した。

仮面ライダークローズマグマ
極熱筋肉! クローズマグマ! アーチャチャチャチャチャチャチャチャチャアチャー!!

「力が漲る……魂が燃える!俺のマグマがほとばしる!! もう誰にも、止められねぇ!!!」

 スペック

身長:201.3cm
体重:116.3kg
パンチ力:56.1t
キック力:61.7t
ジャンプ力:ひと跳び73.2m
走力:100mを1.5秒

 概要
 龍我がビルドドライバーとクローズマグマナックル、ドラゴンマグマフルボトルで変身した姿。本編におけるクローズの最強形態。第31話から登場。
 第37話では変身能力を取り戻した龍我が新たな強化形態・グレートクローズからフォームチェンジをしてエボルトを圧倒した。

 変身
 ドライバーにドラゴンマグマフルボトルを装填したクローズマグマナックルをセットし、ドライバーのレバーを回す。
 すると溶鉱炉のような特殊取鍋「マグマライドビルダー」が展開。取鍋に満たされた流体装備「ヴァリアブルマグマ」が頭上から浴びせられる。足元からヤマタノオロチのように八頭の龍が伸び上がり、冷めて全身に固着したマグマを後ろから押し割って変身完了する。

 外見
 灼けた鋼鉄や名前通りの溶岩を想起させるメタリックブラックにオレンジの配色が特徴で、ビルドホークガトリングフォームにも近い(ただしそちらは左右非対称。ちなみに第43話で両者のツーショットも実現している)。
 頭部以外にも胸部、両腕、両脚、両肩に龍の頭部の意匠が追加され、変身プロセス同様ヤマタノオロチを彷彿とさせる姿になっている。全体的なシルエットは前2形態と比べてより左右対称に近い。

 戦闘能力
 高熱を帯びた格闘攻撃を多用。クローズマグマナックルを利用した炎のパンチや、紅炎をまとった爆砕キックで敵を焼き払う。マグマを敵に浴びせる事でいわばコンクリ詰め状態にした上で粉砕するような戦法も可能。
 一部のスペックに関しては後発のジーニアスフォームプライムローグよりも上という凄まじい性能を誇り、龍我のハザードレベルの上昇と相まってブラッドスタークやマッドローグにも有利に立ち回っていた。

 性能

頭部『クローズマグマヘッド』
 ヴァリアブルマグマを硬化させたマスク『マグマヘッドアーマー』は攻撃を受ける度に内部構造や密度バランスを最適化し、耐久性が向上。最小限の動きで敵の攻撃を回避できるよう、ディフェンス動作を補助する。
 顔面を『パーングファングテクター』が保護。マグマ状の衝撃緩和剤で満たされており、敵の攻撃が直撃した場合でも頭部へのダメージを最小限に抑えられる。
 出力調整装置『CZMストラグルエヴォリューガー』は変身者の闘志を高めると共に各機能を最適化。能力を最大限に引き出せるようサポートする。
 場合によっては、基本性能を大幅に超えた戦闘能力を引き出せる。変身者の感情が昂ぶることで『CZMドラゴンフェイスモジュール』が作動。全身の装甲を融解寸前まで加熱し、必殺技の威力を数倍に引き上げる。

感覚器官
 『CZMシグナル』は集めた戦闘データから自身と敵の能力を正確に把握。全身の温度と状態を管理する。ダメージを受けた際は損傷箇所を急速加熱し、部分的な融解・再形成を行うことで形状と機能を修復する。
 目『CZMツインアイドラゴン』は変身者の反応速度を強化。格闘戦における命中率と回避率を引き上げる。激しい戦闘から視覚センサーを保護するため、表層は耐衝撃性に優れたクリアシールドで覆われている。

全身
 耐衝撃ボディスーツ『CZMアンリミテッドスーツ』が全身を包む。戦闘ダメージから変身者を保護すると同時にハザードレベルに応じた身体強化を行う。変身者の肉体に秘められた、本来の戦闘能力を引き出せる。
 全身8箇所に装着されたドラゴンヘッド型の燃焼強化装置『フレイムドラグライザー』はドラゴンマグマフルボトルの成分を紅い炎に変換し、全身各部へと展開する。紅炎をまとった部位は強化状態「ボルケニックモード」へと移行し、あらゆる性能が飛躍的に上昇する。
 全身各部に『バーンアップエクスプローダー』を内蔵。ヴァリアブルマグマを圧縮・硬化させた固形爆薬で、常温では堅牢な装甲として機能。必殺技発動時に表面温度が一定値を超えると自動で爆発し、技の威力の底上げとより広範囲の敵に大ダメージを与える。

胴体
 胸部装甲『マグマチェストアーマー』はヴァリアブルマグマを硬化させたものであり、攻撃を受ける度に内部構造や密度バランスを最適化し、耐久性を向上させる。
 内部中枢の『ボルケニックリアクター』はドラゴンマグマフルボトルの成分から発光エネルギー体を生成し、猛光火砕龍「マグマライズドラゴン」へと変換する。必殺技発動時は最大で8体のドラゴンが出現し、クローズマグマと連携して敵に猛攻を加える。

腕部『マグマスキュラアーム』
 スーツ内部のヴァリアブルマグマが補助筋肉として機能し、腕力や運動速度を大幅に引き上げる。流れるようなサブミッション・ホールドが得意。紅炎をまとった爆砕パンチで周囲の敵を焼き払える。
 グローブ『フレイムドラゴグローブ』はクローズマグマナックルを利用した真っ向からの打ち合いが得意。変身者の熱い想いに応えるように攻撃の威力が上昇する。最大威力の必殺パンチを受けた敵は跡形もなく爆散し、後には陽炎だけが残る。

脚部『マグマスキュラレッグ
 スーツ内部のヴァリアブルマグマが補助筋肉として機能し、脚力や運動速度を大幅に引き上げる。ジャンプ力を活かした上空からの強襲ニードロップが得意。紅炎をまとった爆砕キックで周囲の敵を焼き払える。
 バトルシューズ『フレイムドラゴシューズ』はフットワーク最適化機能を備えており、変身者の熱い想いに応えるように攻撃の威力が上昇する。最大威力の必殺キックを受けた敵は跡形もなく爆散し、後には陽炎だけが残る。

 飛行能力
 背中には新たに燃焼飛行ユニット「ソレスタルパイロウィング」を装着。ユニット基部にはヒートブースターが組み込まれており、飛翔時に燃え盛る炎の翼を自動展開する。高速飛行と共に猛炎の旋風を発生させ、地上の敵を焼き払える。
 作中でも展開時に発生するマグマの熱で前方のガーディアン達を飛行と共に葬り去っている。その名称からビルドのタカハーフボディに装着された「ソレスタルウィング」の発展形と思われる。

 さらなる強化
 ハザードレベルの上昇によりスペックが向上。グレートクローズ覚醒後もパワーアップしていると思われる。第48話では戦闘中にハザードトリガーを装備してハザードレベルを上昇させた。
 エボル・ブラックホールフォームの影響でエボルトの遺伝子が活性化し破壊衝動に駆られていた間は、右手にブラックホールのエネルギーのようなものを発生させ攻撃しようとする描写があった。

 装備

クローズマグマナックル
 戦兎がクローズ用に新たに開発したブラスナックル型の武器兼変身アイテム。特殊反応高炉『CZMボルケニックチャージャー』がドラゴンマグマフルボトルの成分を流体装備「ヴァリアブルマグマ」に変換。変身やチャージ攻撃時に発光エネルギーを生み出す。
 取り込んだトランジェルソリッドを超高温で加熱し、成分量を4倍にまで増やせる。持ち手『マグマブレイグリップ』が敵の挙動や使用者の癖を記録・分析。
 攻撃時の挙動を最適化する。仮面ライダーとしての戦闘データに加え、格闘家時代の試合映像から取得したデータが反映されている。

武器としての使用
 打撃面『ドラグバーンナックラーはドラゴンスクラッシュゼリーの成分が溶かしこまれており、周囲の熱を吸収して打撃の威力を引き上げる。チャージ攻撃を放つ際は4基のダクトから発光エネルギーが放出される。
 中央のボタン『ドラゴニックイグナイター』を押すことでエネルギーがチャージされる。ボタンを離してパンチを打ち込むと同時にダクトから放出され爆発を起こす。
 『フルボトルスロット』に装填されたボトル内の物質「トランジェルソリッド」を特殊パルスで活性化させ、内部に取り込み、特性を付加した必殺技「ボルケニックナックル」を発動する。

変身アイテムとしての使用
 スロットにドラゴンマグマフルボトルを装填した後、変形ボタン『CZMナックルトランサー』を押しながらグリップ『マグマブレイグリップ』を引き上げることで変身システムが起動。CZMボルケニックチャージャーが作動。大量のヴァリアブルマグマが急速生成される。
 ヴァリアブルマグマはドライバーが発する特殊パルスに反応し、スーツや武装へと変化する。ドライバーにセットするとナックラーが左右に分割し、ドライバーのレバーを回すことでクローズマグマに変身する。

ドラゴンマグマフルボトル

 ドラゴンの成分を秘めた特殊なフルボトル。惣一の炎による攻撃を受け、黒焦げになったドラゴンスクラッシュゼリーに龍我が触れることで内部から黒いボトルが出現。
 この成分からクローズマグマナックルが開発される。後にパンドラボックスのエネルギーを龍我の体を介して受けることでフルボトルとして完成した。

リザードナックル
 戦兎がエボルトに対抗するために開発した、クローズマグマナックルと同系列のアイテム。カラーリングが寒色系となり打撃面の形状が変更されている。
 訓練で龍我がフルボトルを装填して変身しようとしたが、身体への負担が大きく気絶に至ってしまったためクローズマグマの武器として使用されることになる。
 装填時の「ボトルキーン!」という音声の後、中央のボタンを押すことで必殺技「グレイシャルナックル」を発動する。その後、本来は 仮面ライダーグリス強化用のアイテム として開発されていたことが明かされる。

 必殺技

ボルケニックアタック
 ドライバーのレバーを回すことで発動。レバーを回すのは4回以下。8体のマグマライズドラゴンと共に跳躍し、ドラゴンを全て右足に集めて跳び蹴りを放つ。
 発動の際、発生したマグマライズドラゴンが周囲を飛び回って突撃することもある。発動時には「アチャー!」の音声が流れる。

ボルケニックフィニッシュ
 ドライバーのレバーを5回以上回すことで発動。全身に紅い炎を纏い、赤熱化させてパンチのラッシュを叩き込む。
 またはラッシュと連動して発生するマグマライズドラゴンを連射する。発動時には「アーチャチャチャチャチャチャチャチャアチャー!」の音声が流れる。シティウォーズでは龍型のマグマ弾を連射する

ボルケニックナックル
 クローズマグマナックルにフルボトルをセットし、ボタンを押すことで発動する。発動時には「アチャー!」の音声が流れる。

○タカフルボトル
 第30話で通常のクローズが使用。マグマナックルに炎の翼状のエネルギーを纏わせてアッパーカットを放つ。

○ドラゴンマグマフルボトル
 第32話で初使用。全身から噴出した紅い炎をマグマナックルに纏わせ、ストレートパンチと共にマグマライズドラゴンを放つ。マグマライズドラゴンを放たず、ストレートパンチのみを叩き込むパターンも存在する。

○シルバードラゴンフルボトル
 第42話で使用。銀色のエネルギーを纏わせてストレートパンチを放つ。

スマッシュスラッシュ
 ビートクローザーにフルボトルをセットし、グリップエンドを1回引いて発動。第34話でクローズマグマが初使用。ドラゴンフルボトルを装填してビートクローザーの刀身にマグマを纏わせた斬撃を繰り出したが、エボルには通じなかった。
 第35話ではドラゴンフォームのエボルがドラゴンエボルボトルを装填して使用し、万丈の声を発され動揺した隙に刀身に蒼炎を纏わせた斬撃を繰り出しビルドタンクタンクフォームを変身解除させた。

グレイシャルナックル
 ブリザードナックルにフルボトルをセットし、ボタンを押すことで発動する。発動時には「カチカチカチカチカチーン!」の音声が流れる。

シルバードラゴンフルボトル
 第44話で使用。凍てつくエネルギーを纏わせてストレートパンチを放つ。グリスとローグの必殺技のエネルギーと共にエボル・ブラックホールフォームのエボルトリガーの機能を停止させ、ジーニアスフォームの攻撃へと繋げる役目を果たした。

「もう、これ以上……悲しませねぇ!!絶対に!ヌゥゥアアアアアア!!!」

銀河無敵の筋肉ヤロー! クローズエボル! パネーイ! マジパネーイ!

 スペック

身長:200cm
体重:125.5kg
パンチ力:67.4t
キック力:73.9t
ジャンプ力:ひと跳び90.8m
走力:100mを1.0秒

 概要
 『Vシネクスト仮面ライダークローズ』に登場。龍我がマッスルギャラクシーフルボトルで変身したクローズの究極形態。キルバスの圧倒的な力に追い詰められる中、エボルトの挑発にキレた龍我がフルボトルを再起動して変身した。
 この時、エボルトは眼前の脅威であるキルバスの排除に加え、消耗した力を回復させるため、自身を歯車状のEV-BHライドビルダーに変換。変身プロセスに割り込み、クローズビルドフォームに近い合体変身を遂げている。

 外見
 通常のクローズとエボルブラックホールフォームの要素を受け継ぐ。変身に割り込んだエボルトによってブラックホールフォームに似た形状とカラーリングへと変化した装甲を纏っている。
 本体であるハーフボディは装甲を纏う前のクローズであるなど、両者の特徴を合わせこんだビジュアルとなっている。

 戦闘能力
 龍我に宿るエボルトの遺伝子を最大増幅した形態。クローズ本来のものに加え、小型ブラックホールを生成するなどエボルト由来の能力が使用可能。
 スペックも今までのクローズの全形態を大きく上回り、エボル フェーズ1ジーニアスフォームも上回る。だがブラックホールフォームには敵わず、ジーニアスも能力の多彩さで劣る。

 装備

マッスルギャラクシーフルボトル 

 エボルトが残した二本目のドラゴンエボルボトルを基に戦兎が開発したクローズ用の強化アイテム。ジーニアスボトルを踏襲した為見た目は非常に似ている。
 龍我に宿るエボルトの遺伝子を最大限に増幅させるアイテムであり、使用には高いハザードレベルが必要。この性質を利用して、弱体化していたエボルトは変身中の龍我と融合する事で力を取り戻した。

 必殺技

マッスルフィニッシュ
 ドライバーのレバーを一回回転させて発動。クローズの力を用いた技。発動時の音声は「クローズサイド!」巨大なクローズドラゴン・ブレイズを出現させ、アッパーカットに応じて射出する。直撃すると敵を咥え込み、爆発しつつ上昇していく。

ギャラクシーフィニッシュ
 ドライバーのレバーを二回回転させて発動。エボルトの力を用いた技。発動時の音声は『エボルサイド!』ブラックホールを通じて敵の背後に瞬間移動し、引力で引き寄せた敵を鉄拳で叩き落とす。発動時は複眼が赤く発光し、声もエボルトのものになる。

マッスルギャラクシーフィニッシュ
 ドライバーのレバーを三回以上回転させて発動する技。発動時の音声は「ダブルサイド!』右足に渦巻く蒼と紅の炎を纏い、ライダーキックを放つ。ヒットすると左右にクローズとエボル(コブラフォーム)の幻影が現れる。

 備考
 平成二期以降の変身音声が年々騒がしさを増しているが、このクローズエボルの変身音はそれがかなり顕著。特にボトル起動時の若本氏の音声がかなり聞き取りづらく、「マッスル!」説、「MAX!」説、「MIX UP!」説の三つに分かれ混迷を極めていた。玩具版付属の取扱説明書によれば、正しくは「マッチョ!」である。

劇中の活躍

 ドラゴンフルボトルの入手
 龍我の彼女の香澄が、ナイトローグによってスマッシュに改造される。そして、龍我をおびき出す為の餌として利用された。元々病弱だった香澄は成分を抜き取ってスマッシュ化を解除しても助からないと突きつけられる。
 だが彼は、元の姿に戻すよう戦兎に懇願。その願いに体を張って応えた戦兎の奮闘で、二人は最期の瞬間を過ごした。息絶えた香澄の体は消滅。龍我は自暴自棄に陥るが、戦兎の叱咤によって再び立ち上がる。
 その後、スマッシュの成分はドラゴンフルボトルとして生成。龍我の手へと託された。ドラゴンフルボトルの力でパンチ力を強化して戦えるようになった龍我は、スマッシュ及びガーディアンに対するビルド側の一定の戦力になる。

 冤罪の究明
 濡れ衣を着せていたのは刑務官の鍋島正弘だった。そのために、香澄に葛城を紹介し、刑務所内で龍我をファウストに売り渡していた。しかし鍋島は「証言をすれば妻子に危害が及ぶ」として誰の指示だったのかは答えない。
 龍我は滝川紗羽と共に西都へ向かい、鍋島の妻子を保護して帰還。しかし二度スマッシュにさせられた鍋島は、副作用で全ての記憶を失った。第5話では、以前の戦兎を知る岸田立弥という青年が現れる。
 その後立弥はスマッシュにされてビルドに助けられるが、ファウストのアジトを突き止めるため、龍我は彼を再度スマッシュにする。第6話では戦兎から、お目付け役としてクローズドラゴンを与えられる。二人はファウストのアジトにたどり着き立弥を救出した。

 戦兎が犯人?
 立弥から「龍我が葛城の下へ行った一時間前に、佐藤太郎も葛城の所へ行っていた」ことを教えられる。彼は戦兎が葛城を殺した犯人なのではないかと疑いを抱く。二人は葛城巧について調べ、その結果USBメモリを入手。
 そこには『プロジェクトビルド』なる計画が示されていた。彼は自らが散々な境遇に陥るきっかけになった葛城に激しい怒りを募らせる。後日、ファウストが研究所を襲撃したため急行。スマッシュを生身で撃破するも、ローグとスタークに敗北。
 ボトルをいくつか奪われた。彼が戦兎にドラゴンフルボトルを託してキードラゴンフォームが誕生。その力で窮地を脱した。

 クローズへの変身
 自分に冤罪を着せた犯人がブラッドスタークだと発覚。倒すため仮面ライダーになろうとするが失敗する。その後、戦兎は手に入れていた香澄の手紙を龍我に渡す。そこには、力を他人の為に使ってくれるように書かれていた。
 香澄の遺志を汲んだ龍我は仮面ライダーへの変身に成功。仮面ライダークローズとしての使命を背負う事になる。

 正体判明期
 第13話では記憶が戻った鍋島の証言から、龍我に殺人の罪を着せたのはブラッドスタークであることが判明。その後戦兎がブラッドスタークに勝利。パンドラボックスも取り返したが、スタークは取り逃がす。
 この前後でスタークが石動惣一、ローグが幻徳、桐生戦兎は葛城巧であることが次々に判明。困惑する戦兎は戦えなくなるが、龍我の失跡によって立ち上がった。

 北都との戦争
 東都と北都の戦争が激化。二人は東都軍に雇われる。北都三羽ガラスに一度は敗北するが、戦兎の開発していたスクラッシュドライバーを使って、龍我はクローズチャージに変身。これを退ける。しかし、現れた仮面ライダーグリスに破れる。
 その後戦兎からスクラッシュドライバーの使用を禁じられるが、龍我は使い続けた。龍我は奇襲のため北都に向かうが、ラビットタンクハザードフォームに変身した戦兎に連れ戻される。

 北都との代表戦
 東都と北都の1vs1の代表戦が提案される。戦兎の代わりに出場しようと決意するも、結局は戦う覚悟を固めた戦兎が出場。
 代表戦はハザードフォームを使った戦兎が勝利。だが、終了後もビルドの暴走は収まらない。そこにクローズチャージが乱入。完璧に力を制御して、ビルドの暴走を止めた。

 西都との戦争
 西都の首相・御堂が東都に宣戦布告。西都の刺客エンジンブロス・リモコンブロスに苦戦しつつも食らいつく。だが、仮面ライダーローグが現れると変身解除に追いこまれ、その場は撤退する。それでも、後にリモコンブロスを一方的に叩き伏せるまでに強化。

 西都との代表戦
 西都が代表戦を提案。クローズドラゴンを引き合いに出して、戦兎の新アイテム開発のヒントを与えた。ハザードレベルを上げるため、一海と共に特訓することになる。
 第27話の代表戦では二番手として出場。エンジンブロスとリモコンブロスが合体したヘルブロスと対決した。当初はスペック差に圧倒されるが、後に挽回。
 しかし、精神攻撃にやられて敗北。戦兎にすべてを託すことになる。その後戦兎がローグに勝利。しかし、結果をねじ曲げられて西都の勝利と扱われてしまう。

 西都侵略
 難波重工のハードガーディアンが東都に侵攻。スタークと戦った際にドラゴンスクラッシュゼリーを燃やされた。さらに、美空の中のベルナージュに意味深な問い掛けをされる。
 一方、燃えたスクラッシュゼリーが謎の黒いフルボトルへと変化。戦兎はそのボトルを利用して、新アイテム・クローズマグマナックルを開発した。その性能はすさまじく、通常のクローズ状態でエンジンブロスを圧倒した。

 俺のマグマが迸る
 31話では戦兎たちと共に、パンドラボックスを持つスタークと戦闘。しかし火星の力とパンドラボックスの力の前に倒れる。ビルドも敗北し、戦兎が殺されそうになる。彼を助けるために立ち上がった龍我に、スタークは嬉々としてパンドラボックスの力を注ぐ。
 その力がドラゴンマグマフルボトルを覚醒させ龍我はクローズマグマに変身。クローンスマッシュを一蹴しスタークも叩きのめし、パンドラボックスの回収に成功。するとパンドラタワーが変形、戦兎は龍我もパンドラボックスを扱えることに気付く。

 エボルフェーズ2
 戦兎から唐突に「お前人間じゃねえって」と告げられる。一度は落ち込むが、新たに決意を固めスタークと戦闘。クローズマグマでボコボコにした。しかし逃げられる。
 第34話では仮面ライダーエボルに毒を打ち込まれた戦兎を助けるため、解毒と引き換えにパンドラボックスと東都のフルボトル全てを渡すことになる。その後戦闘になり、龍我はハザードレベル5.0に到達。
 エボルに匹敵するパワーを見せるも体を乗っ取られてしまった。エボルは戦兎を解毒すると仮面ライダーエボル・ドラゴンフォーム(フェーズ2)への変身を完了する。

 グレートクローズ覚醒
 第36話では戦兎の作戦によってエボルトの支配から解放された。だが、今度は戦兎がエボルトに乗っ取られる。龍我は変身能力を失うが、自らエボルトの細胞を生み出して復活。グレートクローズになってエボルトに膝をつかせる。
 グリスやローグと共にトリプルライダーキックを放つが、その力を利用したエボルトはフェーズ4─ブラックホールフォームに変身。戦兎を取り戻す事はできたが、目覚めた戦兎は桐生戦兎としての記憶を失い、葛城巧としての記憶が戻っていた。

 戦兎不在の奮闘
 強化されたエボルには敵わないが、ローグの機転で撤退。難波重工とも協力して立ち向かうもまるで歯が立たない。龍我も殺されそうになるが、ヘルブロスが彼を庇って代わりに死亡。その後、駆けつけたグリスのお陰でライダーたちはなんとか逃げ延びた。
 39話では東都政府が内海率いる西都の軍勢に襲撃される。龍我は一海とともに迎撃。ハードガーディアン数体を瞬殺するも、マッドローグに敗北。葛城はジーニアスフルボトルを使おうとするが起動できない。苦戦する葛城だがそこに龍我が割って入り、「気持ちが足りねえんだよ!!」と一喝。マッドローグに応戦しつつさらにこう続ける。

「誰かの力になりたい…誰かを守りたい!!…それが、あいつの戦う理由だ…お前には、そんな気持ち、これっぽっちも、無えだろ!! 桐生戦兎はなぁ…正義のヒーローなんだよ!!」

 この言葉によって、葛城に戦兎の人格が復活。ジーニアスフォームとなってマッドローグを圧倒した。

 葛城忍編
 40話では、エボルトに奪われた北都三羽ガラスのロストフルボトルを奪還しに向かう一海にドラゴンスクラッシュゼリー(オリジナルはすでに無いため複製と思われる)を渡した。
 42話では戦闘中にエボルがクローズの破壊衝動を掻き立てる。しばらく暴走するが、忍のビルドに止められる。戦兎の前に忍が現れ戦闘。暴走したクローズはトドメを刺そうとするが、ビルドに蹴り飛ばされて重傷を負う。
 その後、美空が変化したCDロストスマッシュと忍に追い詰められる戦兎の前に駆けつける。再度暴走するが、ベルナージュの力で相殺させ克服。戦兎とともに忍を退ける。

 ブリザードナックル
 44話では強大なエボルトの力を前に焦る戦兎に促されつつブリザードナックルのテスト使用を試みるも、強すぎる負荷により倒れてしまう。その後、一人エボルトとの戦いに出向いた戦兎の元に一海・幻徳とともに駆けつける。
 激戦の末、ブリザードナックルの負荷を受けつつも使いこなし、ブラックホールフォームの弱点を突いて弱体化させることに成功、戦兎がとどめを刺し、ついにエボルトは倒された。

 新世界創造
 生きていたエボルトが忍を殺害。その後、東都に現れた大量のクローンスマッシュの迎撃に向かうが、究極の姿と化したエボルトに一撃で吹き飛ばされる。それでも戦兎らと合流し、4人がかりでエボルトを怪人態から戻した。
 第46話の冒頭で白いパンドラパネルを作成。これが新世界創造の鍵である。その後のBBQでは焼き加減がわからないまま食べようとしており、一海から「こういうのは食べ時ってものがある」と静止されていた。

 最終決戦
 46話で四人のライダーはパンドラタワーを登る。一海の内海の犠牲を払いながら、龍我たちは頂上に到達。エボルトとの決戦では戦兎が落としたハザードトリガーを使用。
 ボルケニックモードを発動してさらにハザードレベルを上昇させ、一時的にエボル完全体すら圧倒した。しかしエボルトが怪人態に変貌。さらに月を吸収し強化すると圧倒される。
 だが、ローグの命と引き換えにエボルは行動不能になる。戦兎はエボルトからロストフルボトルを取り返し、白いパンドラパネルに合体させ、パネルを起動させる。すると、時空の裂け目が現れる。

 ラビットドラゴン 
 エボルトを時空の裂け目に放り込めば新世界は完成する。特攻しようとする戦兎だが、「エボルトの遺伝子を持つ俺の方が都合がいい」として代わりに突撃。龍我はエボルトとともに消えてしまった。
 龍我を救うべく、戦兎も時空の狭間に飛び込む。龍我を吸収しパワーアップしたエボルトと戦う。戦兎は追い込まれるが、龍我の最後の抵抗によってエボルトから放出されたシルバードラゴンフルボトルを持ち再び立ち上がる。
 戦兎は奇跡のラビットドラゴンフォームに変身。ボルテックアタックでライダーキックを繰り出して、エボルトを撃破。10年前の悲劇がなかった、エボルトのいない新しい世界を創ることに成功した。

 新世界
 そこは10年前の悲劇がなかったことで、仮面ライダービルドが無かったことにされた、平和な世界。戦兎を知る者は誰もいない。
 万丈を見かけるが、彼は『平行世界で恋人の香澄と平和な日々を送る黒髪の格闘家の万丈龍我』だった。だがそのとき、孤独な戦兎を呼ぶ声が響く。
 振り向く戦兎の目の前には、今度こそ戦兎が知っている万丈龍我が立っていた。体内にエボルトの遺伝子を持つ龍我も戦兎と同じく、イレギュラーな存在なため生き残ったようだ。二人は自分達の戦いの日々を記録し伝えていくために、出会った頃と同じように、馬鹿騒ぎしながらバイクで走り去っていった。

本編外の活躍

 平成ジェネレーションズFINAL
 平行世界の戦士たちの姿を見ていくうちに、「他者」のために戦う仮面ライダーの意義について深く考えるようになる。
 その後の本編においても、同じく他人のために戦ってきた戦兎の姿勢について口にする場面が度々見られる。第46話でパラレルワールドの話になった際に、相変わらず『FINAL』と同じく「アパレル」「パラソル」と間違えていたりする。

 Vシネ仮面ライダークローズ
 舞台が新世界に移る本作では主役を務める。あらすじ紹介の時点で例によって戦兎に筋肉バカ呼ばわりされ、代わりの呼び名を考えた末「プロテインの貴公子」を名乗りだす珍妙なネーミングセンスを披露した(よほど気に入ったらしく以降も度々使っているが、まるで相手にしてもらえていない)。
 戦兎ともどもとある工場を家代わりに生活しており、顔が佐藤太郎そのものである戦兎に比べて活動しやすいためか、戦兎の発明品を売りに出す役目を担っている。そんなある日、いつもの通り発明品を売りに出していると、なぜかそれらに見覚えがあるらしい女性・馬渕由衣が現れる。

 突如テロ組織・ダウンフォールの襲撃を受け、戦兎ともども変身能力を奪われる。その後は戦兎とともにある人物のもとを訪ねる。そこにいたのは、自身と浅からぬ因縁を持つ意外な人物で…。
 その後、彼の助力により無事変身能力を取り戻し、ダウンフォールとの決戦に参戦、一海に戦兎の開発したグリス強化アイテムを届けた。

 仮面ライダージオウ

EP01「キングダム2068」
 2017年11月30日の龍我が登場。スカイウォールが存在する世界線に生きており、本編通り仮面ライダークローズとしてスマッシュと戦っている。ちなみに本編の2017年11月30日はビルド第13話(スタークの正体が判明する回)の3日前。
 ストロングスマッシュを倒して常磐ソウゴを助け出した後、戦兎と共に彼をnascitaに案内し、彼が未来からやってきた人物と知る。その直後、ソウゴを追いかけてnascitaにやって来たツクヨミファイズフォンⅩで撃たれて意識を失う。

EP02「ベストマッチ2017」
 2017年のアナザービルドの誕生により、戦兎(の姿をした葛城巧)共々仮面ライダーとしての記憶を1年ほど失い、何故か2人揃ってツナ義ーズのファンになっていた。(nascitaもツナ義ーズグッズに溢れたツナ義ーズファンカフェになっていた。)
 しかし、同時刻に仮面ライダーゲイツによってアナザービルドが一度倒されるとライダーの記憶が復活。戦兎と共にビルドライドウォッチとクローズライドウォッチをソウゴに託した。
 その後、2017年で戦兎と共にアナザービルドと戦うも歴史の書き換えによって変身解除。ジオウのアナザービルド撃破後は再びライダーとしての記憶を失う。だがソウゴは戦兎と龍我がいずれ再びライダーになる事を信じ、ブランクウォッチを2人に託す。

 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER
 戦兎ともども本編終了後、新世界の2018年12月3日の彼が登場。戦兎やソウゴとともに、謎の少年・シンゴを守るべく奮闘する。ソウゴから「おこがましい未来人の…」と声をかけられたものの、分かっていないにも関わらず話を合わせていた様子から、ジオウEP01、EP02に登場した龍我とは別人だと思われる。
 なぜ戦兎と同じくライダーとしての記憶が最後まで消えなかったのかは不明。世界の融合という特殊かつ不可逆的な出来事の際、彼と戦兎だけが元の世界からそのまま新世界に移ったため、歴史改変の影響を受けない存在、すなわち『電王』における特異点のような存在に不完全ながらなった可能性もある。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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