今回解説する怪人はアンクです。
目次
- アンク
- 概要
- 外見
- 復活
- 性格
- 頭脳
- 描写
- 食関係
- 映司との関係
- その他人物関係
- 備考
- その他
- 中の人
- その後の活躍
- 怪人態
- 右腕
- スペック
- 概要
- 全身
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 謎
- アンク(ロスト)
- 概要
- 人間態
- 性格
- 描写
- 誕生
- 怪人態
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- ヤミー
- 描写
- 特徴
- オウムヤミー(青)
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 劇中の活躍
- オウムヤミー(赤)
- フクロウヤミー
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 劇中の活躍
- 派生作品
- 軍鶏ヤミー
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 支配能力
- 劇中の活躍
- ハゲタカヤミー
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 劇中の活躍
- 派生作品
- コンドルヤミー
- 概要
- 戦闘能力
- 活躍
- 備考
- 劇中の活躍
- アンク(ロスト)初登場
- ロストアンク
- 消滅
- 協調
- 動向
- 対峙
- 前夜
- 最終決戦
- 後日談
- その後の活躍
- 『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズMOVIE大戦 MEGAMAX』
- アイスキャンディー
- 『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』
- 共闘
- 備考
- ひらパーの仮面ライダービルドスペシャルショー
- ゲーム作品
- データカードダス
- ライダージェネレーション
- バトライド・ウォー
- シティウォーズ
- memory_of_heroez
- アンク(ロスト)
- アンク(右腕)
- 『ロストヒーローズ』
アンク
『仮面ライダーOOO』に登場する怪人。グリードと呼ばれる幹部怪人の一体。仮面ライダーオーズ/火野映司に協力する。演じたのは三浦涼介。
概要
800年前、錬金術師によって作り出された人造生命体「グリード」の一人。対応コアメダルは「タカ」「クジャク」「コンドル」。鳥類の特徴と、炎を操る力を持つ。
名前の由来はヒンディー語で目の意。転じて鷹の目を意味する。古代エジプト・コプト語ではアンク/ankhは「命」の意味である。他のグリードと違って唯一名前に濁点がなく、由来も異なる。
外見
タカのコアメダル1枚だけで構成されている為、右腕だけしか実体化出来ず、グリードとしては瀕死の状態。一応タカメダルは二枚あるが、タトバに使うためほぼ一枚の状態。
カマキリヤミーとの交戦で重傷を負った刑事・泉信吾の身体を乗っ取っている。重傷を負った信吾の生命維持のための措置。アンクが現代社会に溶け込むためのカモフラージュ。映司に対する人質も兼ねていた。一般人の前では右手も人間同様の手に擬態している。
復活
とある経緯から他のグリード共々封印され、コアメダルだけの姿になっていた。2011年、日本の博物館において復活。他のグリードの封印も解いたが、自分のコアメダルが1枚しかなかった腹いせに、他のグリードのメダルを奪って逃走した。
博物館で偶然警備員のバイトをしており、タカメダルを(バイト料と勘違いして)持ち帰ってしまっていた映司にドライバーの封印を解かせる。映司をオーズとして利用。復活して実態を得るため、メダルを集め始めた。
性格
狡猾で信用ならない。粗野で口が悪い面が目立ち、他のグリードにも良く思われていない。グリードらしくメダルを求める強欲。当初は欲望に振り回される人間を嘲笑っていた。
他人の言うことは明確なメリットがなければ聞き入れない。映司やグリード達以外を名前で呼ぶことはめったになかったりする(お前、女、など)。
他のグリードや仮面ライダーには及ばないが、跳躍力を初めとし、通常の人間からすれば超人的な身体能力を持つ(屑ヤミー数体に応戦できる程度には戦える)。
頭脳
なかなかに頭が回り、特にメダルの管理に関しては非常に厳しい。だがメダルへの欲が先行するため、鴻上光生の交渉術に引っ掛かったりと駆け引きでは後一歩及ばない。
人間を利用してやるアンクの本心とは裏腹に、作中では人間達に振り回されたり結構ぞんざいに扱われたりもしている。ウヴァを「虫頭」と馬鹿にしつつカザリの仕掛けた策に簡単にはまる鳥頭な面もある。
描写
信吾の記憶を利用していることもあってか現代への順応も早い。パソコンやiPhoneなどの使い方をあっという間に身に着け、アプリまで使用。どのグリードよりも早く現代社会の武器である「情報」を手に入れる術を獲得した。
カザリが後を付けていた際も、掲示板を使って逆にカザリを監視していた。他グリードが所持しているコアメダルをipadで整理している。小学生にツチノコと間違われ木の棒でつつかれた上、石を投げられる。鳥類なのでよく高い所に昇る。
食関係
好物はアイスキャンディで頻繁に食している。復活後に初めて食べて美味しいと感じたため。第15話にて映司がアイス代を請求されていたが、その額23,625円。
グリードとメダルの関係を棒アイスで例えることもあった。嫌いな物は信吾が好きな鶏肉。本来グリードは五感がまともに機能していないため、この傾向は肉体憑依しているアンクにのみ見られる。
映司との関係
互いに利用し合う協力関係を結んでいる。映司がオーズとして戦う際は戦況を見てコアメダルを投げ渡す役目を持つ。
天然ボケ気味&意外としたたかで性根が読めない映司には終始振り回されっぱなし。破天荒な言動・行動に翻弄されては「エージィィィ!!」と怒りのツッコミをかますのがお約束となっている。
人間関係
クスクシエ支配人の白石知世子に「悪い環境で育てられたせいで汚い言葉しか喋れない、世間知らずで引き篭もり気味の外人青年」扱い(という設定を吹き込んだ映司のせいだが)された。泉比奈からは怪力に加え、鶏肉を食わされそうになったりと、女性に頭が上がらないことが多い。
髪やメイクに時間がかかるため、現場入りはヒロイン役よりも早く、目元のメイクや前髪を巻く作業に関しては三浦氏が自分が行なっていた。
劇中では粗野で野暮な言動というイメージが強いが、いわゆる「ヤクザ言葉」な言い回しはほとんどない。脚本の小林靖子氏曰く、800年前の存在のため現代風な言い回しをなるべく避けて「基本的にちょっと古くさい言葉遣い」を意識していた。
その他
アンク(ロスト)から解放され、信吾と向かい合うシーンでは画面合成によりアンクと信吾の一人二役を演じた。ロケ中に小さい子供から「メダルなくなったら(アンクが)いなくなっちゃうから」とオーメダルの玩具を渡され、その場で号泣したというエピソードがある。
ライダーマン/結城丈二は元敵組織幹部、右腕のみが武器となる、主人公と敵対関係で最後は死亡するなど共通点があり、『KAMEN RIDER OOO EDITION -OOZ-』でアンクは実際にライダーマンに憑りついている。
中の人
演じた三浦氏は『超星艦隊セイザーX』のビートルセイザー/ケイン役で知られ、アンクとは違い温厚な性格である。また『仮面ライダーディケイド』にもタイガーオルフェノク/百瀬役でゲスト出演した。
『セイザーX』のアド役だった進藤学も2011年2月から『海賊戦隊ゴーカイジャー』にてバリゾーグ/シド役としてレギュラー出演しており、同じ作品に出演した二人が約半年間スーパーヒーロータイムの同期となった。
その後の活躍
2013年に放送された深夜ドラマ「警部補矢部謙三2」の7話において、アンクが元ネタであると思われる名探偵「渥地小五郎」役として出演。
「時効寸前の殺人事件を調べている際、犯人が仕掛けたトリックに気づくも、それを知られてはまずいと思った犯人によって、口封じのために殺害される」という設定だった。
2014年に放送された深夜ドラマ「私の嫌いな探偵」の5話では「アパートの一室で何者かに刺殺されたBARの店長を演じた。
怪人態
右腕
「確かお前、楽して助かる命はないとか言ってたな……タダで助かる命も無いんだよ!」
スペック
腕の長さ:45.0cm
腕の重さ:3.0kg
特色/力:オーメダルの吸収・放出
概要
復活当初の姿。外見的特長は羽の生えた腕部や猛禽類を思わせる爪など。かなり弱体化している為、揺さぶられただけでメダルを落としたりぞんざいに扱われたりもする。
腕だけの状態で浮遊・移動することも可能だが、行動が大きく制限されると共に他のグリードに狙われる危険性があるため、多用はしない。
全身
「お前も何か欲しがってみろ!そうすればわかる!お前は何か欲しいと思ったことあんのか!あんのか映司ィ!!」
スペック
身長:214.0cm
体重:117.0kg
種族:鳥類系
特色/力:炎を自在に操る、羽根型に形成したエネルギー波を飛ばす
概要
第46話にて泉信吾の肉体に他系統のコアメダルを取り込むことで全身が実体化。後述のアンク(ロスト)の怪人体に似た姿だが、アンク(ロスト)では不完全で紫色だった顔の右半分も、人間態時に見られる金髪状の装飾が発生し完全なものとなっている。
戦闘能力
炎を操る力や背中の羽根を使って高速で飛翔する、羽根型に形成したエネルギー波の発射など、他のグリードにも匹敵する戦闘能力を持つ。
火野映司が紫のメダルの影響で暴走した際は、この姿で応戦。オーズ プトティラ コンボに右腕を叩き込み、映司の暴走を止めることに成功した。
謎
800年前のある事件が原因で、自分のコアメダルを2枚取り戻しても、翼が一瞬出現しただけで終わってしまった。「本来不可能な一部分だけでの復活」「ヤミーを作り出せない」などかなり謎が多い。
その後、第25話でアンク(ロスト)が登場した。その時に奪われたコアメダルを取り戻そうと、意識と性格を右腕に集中させていたため、残った体は仮死状態となり、鴻上光生の行動によって、一人歩きするようになる。
アンク(ロスト)
概要
第25・26話で左腕のみ現れた後、第29話にて全身が登場した鳥系グリード。一人称は「僕」で、幼さを感じさせる声で話す。長らく不明だったアンクの本来の姿。鷹を始めとした様々な鳥類を模した外見をしており、基本カラーは赤と緑。
コアメダルの不足による不完全部分は顔の右半分と右腕のみ。他のグリードとは異なり、不完全部分は斑模様ではなく紫色になっている。800年前とは異なる「新たなアンク」になるべく、アンクを取り込もうと画策する。
人間態
普段は、自らが市街で偶然見かけた赤いチェックの服の男児に化ける。カザリの変身を見て習得。この状態でも、かなり遠くの人間にセルメダルを投げ入れる事ができる(第33話)。翼による飛翔能力も使用でき、撤退用の竜巻を起こせる(第38話)。
性格
誕生したばかりの存在ということもあって、性格は幼い子ども(雛鳥のイメージも反映されている)。二人に分かれる以前の記憶は有しておらず、グリードや仮面ライダーオーズに関する知識もない。
但し自分のコアメダルに関しては貪欲で、探索するためヤミー生成はできる。時間がたつと共に徐々に「アンク」らしい計算高く腹黒な一面を覗かせ始める。
描写
37~38話ではアンクのセルメダル、ウヴァが所持していたコンドルコアメダルを取り込んだため、「狡猾」「暴力的」といった両者の性格を取り込む。好意をもって接しようとしたガメルを「邪魔だよ!」と叩き飛ばす。
他三名及び真木が前線に出ているのに自分だけ前線に出ない。そのくせ、場を無駄に仕切ろうとしていた。メズールは触らぬ神に祟りなしといった具合に人間態の容姿に惑わされることなく、「アンク」として認識している。
カザリは戦力として確保するため、誕生したばかりで何も知らないアンクに人間への擬態能力を始めとした様々なことを教えた。上述の変化を成長と表現していた。
誕生
800年後、ミイラ状態でヨーロッパにて、旅行中の鴻上会長に発見される。彼が「アンクの肉体」からコンドルメダルをが抜き取ったことで「失ったもう一人の自分と一つになりたい」という欲望が生まれ、新たな人格が形成される
ライダー放送1000回記念回では鳥のヤミーを生んだアンクのコアを持つ者の存在について、『私も知りたい♪』などといけしゃあしゃあとぬかしていた。
怪人態
スペック
身長:214.0cm
体重:117.0kg
種族:鳥類系
特色/力:炎を自在に操る、羽根型に形成したエネルギー波を飛ばす
概要
復活時は右腕と頭部の右側が不完全。ただしセルメン部分は紫色。外見的特長はアンクと同じ特長の左腕、鷹のような頭部、孔雀のような派手な胴体。
コンドルの爪の脚部、左肩(融合後は両肩)から出現する巨大な翼など。アンクと異なり、登場時に赤い羽根が周囲に舞い落ちる。
戦闘能力
片翼だが天空を高速で飛翔し、左手からの火炎や羽手裏剣で攻撃する。タジャドルコンボと同じ必殺技「プロミネンスドロップ」も第34話で使用。コンボの負担による使用時間の短さという弱点をもつタジャドル以上のスペックをもつ。
しかしプトティラコンボには効かなかった。強力な鳥系メダルのグリードなため実力も高く、右腕を取り込んだほぼ完全に近い状態では1人でプトティラコンボと互角以上に交戦。
ヤミー
製造方法はどちらのアンクも共通。ウヴァ同様、対象人物にセルメダルを投入する。対象にセルメダルを投入後、誕生したヤミーが「ヤミーの親である人間」を監禁し、親鳥のように欲望の対象を与える。
何らかの形で“巣”という要素が関連している(捕まえた獲物を持ってくる、餌[欲望]を与える雛を匿う等)。誕生の演出は、当初ウヴァのそれと同じだったが、後に巨大な卵から孵化する演出に変更された。
描写
昆虫系ヤミー以外で初めて人語を介したので頭は良い模様。しかも自我まで持っているので虫頭の作るヤミーより遥かに上である。親と積極的に意思疎通して協力関係を築く個体が多く、人間の知識や社会インフラを利用してくる点がかなり厄介。
特徴
飛行能力と親(アンクロスト)の能力を引き継いで炎攻撃が得意。拘束系の技を所有している形態もいる。恐竜系ヤミーほどではないが高い実力を持ち、相性の都合上タジャドルコンボに有利。反面炎属性の為水には苦手。
水攻撃を持つ上にウナギウィップの束縛で飛行能力を封じられるシャウタコンボ、高い攻撃力と固い装甲を持ち飛行能力を封じる重力操作を使えるサゴーゾコンボに苦戦。他に重量系や水棲系の亜種形態相手には不利であり、水棲系ヤミーに次いで苦手な相手が多い。
オウムヤミー(青)
スペック
身長:206.0cm
体重:106.0kg
種族:鳥類系
特色/力:火炎放射や火炎弾による攻撃、高速飛行、羽根を使った治癒能力
欲望:もう一度戦うこと』
概要
初の鳥系ヤミー。青い体色。オウムなので流暢に言葉を話す。左手のケガにより復帰不能となったボクサー・岡村一樹にアンク(ロスト)がタカセルメダルを投入し、白ヤミーで誕生。
そこにいた岡村の後輩から左手の機能を青い羽根に変え、岡村の左手に刺し、駆けつけたライダー達の前で成長した。岡村を連れて飛び去る。どこかの廃屋に彼を監禁し、他のボクサーから奪った青い羽根を与え続ける。
戦闘能力
炎に耐性を持つ。同属性とはいえコンボであるタジャドルと互角以上に戦った。鳥だけに飛行能力を持ち、火球や火炎放射などの炎で攻撃する。水には弱いらしい。
青い個体は人間の左手の機能を青い羽根に変えて奪う能力がある。奪われた人間は左手が石化して思うように動かせなくなる。
劇中の活躍
第26話では試合ができるまで岡村が回復した所で、彼が棄権した引退試合の相手ボクサー・武田を連れてきて、廃屋のリングで試合をさせる。後をつけたアンクをゴング代わりの火球で攻撃。参戦したライダー達と戦う。
炎で圧倒するも、バース・デイに苦戦。オーズシャウタコンボのオクトバニッシュで爆散した。同時に試合終了した岡村の左手も怪我状態になったため、奪われた左手の機能も元の持ち主に返ったと思われる。
オウムヤミー(赤)
第27話では市街地に成長体で突然出現、破壊活動を行う。何の欲望から生まれたかは不明。終始笑っている。捕まえようとするオーズを変身解除させ、逃亡。
その後イカジャガーヤミー戦に乱入する。宿主は一切不明。バースを挟み撃つが、シャウタのオクトバニッシュで爆散した。
フクロウヤミー
スペック
身長:209.0cm
体重:118.0kg
種族:鳥類系
特色/力:黒い包帯のようなものを伸ばして対象を拘束する、鋭利な羽根を飛ばして敵を切り裂く
欲望:火野映司と友達になること』
概要
白い身体に、赤い顔をしている。脚の部分はもさもさした羽毛に覆われている。映司の高校時代の同級生にして「ゆめいろレジャーランド」のオーナー・北村雄一は泉比奈の意識を奪ってレジャーランド内に隠。
彼女の捜索に協力することで映司から頼られようと計画。それに目を付けたアンク(ロスト)人間態が遠くからセルメダルを投げ入れ、白ヤミーで誕生。「映司に頼られたい」という北村の欲望を満たすため行動する。
戦闘能力
飛行能力、羽手裏剣の他にも、翼による強風、黒い包帯を出して相手を束縛する能力も持つ(前述の3人もこれで攫った)。黒い包帯のようなものを伸ばして対象を拘束する他、強烈な突風による攻撃を繰り出すことができる。
劇中の活躍
バース戦で成長。北村の映司の周囲にいる人物への嫉妬からか、強風で変身解除させた伊達明を攫い、オーズ戦でサゴーゾコンボに抵抗されるも、後藤慎太郎を攫い逃亡。彼らの捜索にも北村を協力させて「映司から頼られる」という状況を生み出すことに成功。
2名を救助しに来たオーズとの再戦後アンクを攫い、巣に監禁。オーズをカザリ一味と共に迎え撃つ。最後は映司が自分の意思で変身したプトティラコンボに圧倒され、カザリ達に続き逃亡する所をメダガブリューの「ストレインドゥーム」を受けて爆散した。
派生作品
『MOVIE大戦アルティメイタム』ではアンダーワールドの怪人として登場。同じ鳥のバード・ドーパント共々仮面ライダーアクセルの愛刀・エンジンブレードの錆にされた。
『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』では武神鎧武配下の怪人兵士として、ネコヤミーやクロアゲハヤミーと共に複数個体が登場した。
軍鶏ヤミー
スペック
身長:215.0cm
体重:120.0kg
種族:鳥類系
特色/力:頭部から火炎を放つ、羽根をリボン状に変化させて操る、羽根を刺した人間を操る
欲望:支配欲
概要
「クススシエ」などがある町内の町内会長・下田権造の妻・智子から生み出された鳥系ヤミー。最初は白ヤミーの状態だったが、オーズとの戦闘中に成長。規則やマナーを守らない人々を襲うことで成長を遂げた。
戦闘能力
劇中登場した鳥系ヤミーでは唯一飛行能力を持たないが、ムエタイのような構えで繰り出す格闘戦が得意。出るたびにタイ風のエキゾチックなBGMが流れる。
相手を捕縛する赤い包帯を発射する。それを自らの周囲に展開する事で防御にも転用可能。直線的な発射ではタカトラーターに回避されたが、足元を狙って捕縛に成功した。
支配能力
羽根を相手に突き刺し、操れる。宿主を成長させるために洗脳した警官隊(中には警備員などもいる)を人間の楯として包囲させ、過剰なまでに町の支配を強化。下田邸を護らせるなどのせこい手段にも長けている。
これに街に増設した監視カメラ、夢見町住人規則八箇条が組み合わさり、街はディストピアと化してしまった。智子が自宅から「人々が支配されている様子」をモニターすることでその欲望を満たす仕組みになっていた。
劇中の活躍
智子が監視カメラの映像を見た事による支配欲の吸収に出たところでオーズ・バースと戦闘。ラトラーターコンボのライオディアスによって防御展開した包帯を焼かれ、スキャニングチャージ「ガッシュクロス」に倒された。
しかしこのヤミーはアンクに隙を作らせるための囮であり、戦闘後帰ってきたアンクをクスクシエで待ち伏せしていたロストアンクはアンクを吸収・一体化する事に成功している。
ハゲタカヤミー
スペック
身長:230.0cm
体重:117.0kg
種族:鳥類系
特色/力:鋭い爪、羽ばたきで起こす暴風
欲望:自分(生みの親)以外の男が居なくなる事
概要
本編に登場した最後のヤミー。自らのコアメダル6枚(タカ×2、クジャク×2、コンドル×2)を手に入れ復活し、ヤミー生成能力を取り戻したアンクが作成。
ウヴァのコアメダルに取り憑かれていたトラック運転手・草田にセルを投入して白ヤミーの状態で誕生した。カップルを妬む草野の欲望を満たすため、彼の軽トラックを巣にカップルの男性を襲い続け成長した。
戦闘能力
ハゲタカモチーフだが、かなりムキムキの体躯であり、白髭を生やしているため外見は天狗にも見える。頭部の上にハゲタカの頭があるのが特徴的。戦闘では鋭い爪を利用した切り裂き攻撃を繰り出す。
天狗だけに黒い竜巻を起こして攻撃できる。威力は高く、オーズラトラバ、バース、里中の3人がかりにも対処できるほど。しかし、言語能力は持っていない。
劇中の活躍
シャゴリタのタコレッグとキャタピラレッグとクレーンアームによる身体の固定によって竜巻を封じられ、最期はゴリバゴーンとバースバスターの同時攻撃を受けて爆散した。
残骸のセルメダルは全てトラックに回収され、草野のクワガタコア1枚が取り込まれウヴァの復活に使用された。
派生作品
『MOVIE大戦アルティメイタム』ではアクマイザーが子供たちの記憶から作り出した複製怪人として登場した。
『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』では武神鎧武軍の兵士として登場。ロクに飛ばず仮面ライダーバロンオーズアームズのオーズバッシュで鳥刺しにされた。
コンドルヤミー
概要
アンクが主役を務める仮面ライダーオーズの前日譚を描いた小説『仮面ライダーオーズ アンクの章』に登場。
800年前、『王』の支配から逃れる為に自身の強化を計ったアンクが多量のセルメダルを生み出すために『王』にも匹敵する欲望の持ち主として白羽の矢を立てた盲目の少女の持つ“外の景色を観てみたい”という強い欲望を満たすために誕生した。
戦闘能力
鋭い爪と嘴で相手を引き裂く攻撃の他、飛行能力を有する。鳥類でも随一の視力を持つコンドルがモチーフのヤミーだけあり、優れた動体視力で遥か上空から一気に急降下して狙いを定めたターゲットに襲いかかり、一瞬にして両目を抉り取る事ができる。
その早業は襲われた相手が何が起こったのかわからないまま絶命する程のスピードを誇る。抉り取った目玉はすり潰して体液を宿主の目に掛ける事で、その目の持ち主が今まで観てきた景色を宿主に見せられる。この能力を使って宿主の欲望を満たしていた。
活躍
彼女が住んでいる丘の上の小屋を巣としており、彼女の願いを抱える為に次々に人々を襲撃し、その両目をくり抜くという猟奇的な犯行を行っていた。
最後は巣に戻る所を被害者達の関係者に目撃され潜伏場所を突き止められた結果、宿主を(魔女とのレッテルを張られて)殺される。自身を構成する欲望の供給源が絶たれた事でセルメダルへと還元し消滅した。
備考
当初アンクは少女のことを、自身の強化の為のセルメダルの供給源として利用しようと考えていたようだが、彼女と交流している内に特別な存在へとなっていった。
ある日ヤミーが持ち帰って来た眼の持ち主が観た情景を見た事で精神崩壊を起こした彼女を見て激怒。その眼の持ち主(少女の父親)を惨殺している。封印されている800年間の中で、再会した彼女を背に乗せて大空へ飛び立つ夢を見ていたようだ。
劇中の活躍
アンク(ロスト)初登場
第29話、カザリと戦うオーズの前に登場。タジャドルコンボと戦った後、アンクからセルメダルを大量に吸い取るが、コアメダルの奪還には失敗。30話でカザリと接触。彼に言われるがまま人間態を習得。更に真木清人が一味に加わり、行動を共にする。
第33-4話では自らが作ったフクロウヤミーと共にオーズと戦うが、プトティラコンボには敵わず、カザリと共に逃走。
第35話ではアンクが意図せず泉比奈に祝福の言葉をかける。戻りつつある信吾の意識がアンクの精神に働きかけているようだ。第36話で信吾の意識が戻ったため一旦離れて活動していたが、再び倒れた事で元通りに戻る。
ロストアンク
38話ではバース・デイに追い込まれたグリード3人と真木を連れて撤退。第40話にてアンク(ロスト)はわざと軍鶏ヤミーを倒させる。油断してクスクシエに戻ったアンクを吸収。右腕と両翼が戻る。
しかし吸収される直前、アンクは比奈に最後のタカメダルを渡し、アンク(ロスト)の完全復活を阻止。意識が残っているアンクによって右腕の自由を奪われるなど抵抗される。
吸収された後も映司はプトティラの力でアンクの意識を感じていた。顔だけが不完全な状態で、完全復活を果たすため、映司の持っているタカメダル一枚を取り返そうとする。
消滅
第42話、アンキロサウルスヤミーを囮に誘い出したオーズ・プトティラコンボと死闘。追い詰められたオーズは、アンクを助けるため暴走寸前まで力を引き出す。
空中戦で両翼を斬り落とされ、メダガブリューの斬撃により、地面に墜落した所で自身の意志が宿っているタカコアメダルを含めたコアメダル3枚を破壊される。存在ごと消滅した。
セルメダルを利用して右腕のアンクが信吾の姿で復活する。だが代償にコアメダルを砕かれたため、完全復活が不可能となる。
協調
コアメダル3枚が破壊されたため身体の維持がうまくいかず、再び信吾の身体を乗っ取る。これに映司と対立し決別。真木清人やカザリたちと手を組むことになる。ちなみにアンクを失ったオーズは自分でメダルを選んで戦おうとしていたが、かなり悪戦苦闘していた。
信吾に長い間憑依していたせいか、自分がメズールたちとは別の存在なような違和感を覚える。そして「所詮モノでしかない」グリードという存在に嫌気が差すと同時に、信吾に取り憑いたときに得られた人間の持つ五感を欲するようになる。
動向
第43話では本編内では自身初のヤミーのハゲタカヤミーを生成。ヤミーが斃された後、残ったセルメダルを使いウヴァを復活させる。第44話でグリード4人を引き連れ映司を襲う。
だが、完全体に戻ったカザリの無差別攻撃を受けて他のグリード共々コアメダル数枚を奪われる。第45話で信吾の身体を使ってメダルの器になろうとするがコアメダルを求める他のグリードに反発され、それに逆切れして自分以外のコアメダルをばら撒き、どこかへ去る。
対峙
第46話でクスクシエに行きアイスを横領後、比奈に「どっちかは戻ってくるかもな」と言って映司の元へ向かう。海岸にて映司と対峙。
この世界や生きているという実感を確かに味わえる「命」が欲しいと映司に訴える。映司からはオーズの力を与えてくれたことを感謝された。
そこへ真木の介入により映司は完全にグリード化して暴走。映司グリードを止めようとする中で自分が映司に対して情を抱いていることに気づく。
前夜
第47話で映司グリードの暴走をくい止め、退散。しかし攻撃を躊躇した事から真木に見限られ、追撃される。タジャドルコンボ変身用のコアメダル3枚を残してコアメダル3枚を奪われた。
意識を宿しているコアメダルにヒビが入る。自らの消滅が近いことを予感しつつ、再び映司達と合流。世界の終末を阻止するために力を貸す。
最終決戦
真木と戦う映司に、自身の意志が宿るヒビ割れたタカメダルごと鳥系3枚のメダルを渡し、タジャドルコンボに変身させる。自身はセルメダルに戻ってしまが、人間態の幻影と化して共に戦う。
真木の終末と共にブラックホールが発生。全てのメダルが砕けていくなか、アンクのタカメダルも真っ二つに割れてしまい、“死”を迎えることとなった。
最期の瞬間、気絶して上空から落下する映司を起こし「ただのメダルの塊が“死ぬ”ところまで来た……こんな面白い、満足できることがあるか! お前を選んだのは、俺にとって“得”だった。間違いなくな」と別れを告げた。
後日談
アンクは欲望を満たされた満足と共に散って行った。「誕生」に価値を見出す鴻上や「終末」に価値を見出す真木のように、アンクは「生きる」という過程に価値を見出していたのかもしれない。
ただ、タカコアメダルは割れこそしたが消滅はせず、現在も映司が持ち歩いている。そんな彼の後ろには透明の腕が漂っていた。
最後のタジャドルコンボ変身時、ドライバーのコンボボイスがアンクの声になった。メダルをドライバーに入れる際、映司はグリード化が進み目が見えずらくなっており、ヒビの入ったコアメダルに気付いていなかった(可能性のある)描写がなされている。
その後の活躍
『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズMOVIE大戦 MEGAMAX』
経緯は不明ながら復活した40年後の未来から再登場。最初のポセイドン戦では映司の姿に擬態していた。ポセイドンからメダルを奪うため再び映司や比奈と共闘した。
ポセイドン撃破後、仮面ライダーアクアこと湊ミハルが40年後へのワームホールに向かい帰還した後、突如失踪。その後、同じワームホールへ向かうところを目撃されている。
アンクとの再会時、最終決戦で使ったメダルは割れたままだったため、今回復活したアンクは未来から来た存在であると映司からは推測されている。このことをきっかけに、2人はアンクが復活する「いつかの明日」を約束した。
アイスキャンディー
相変わらずアイスキャンデイーを舐めているが、味を感じていたのかは不明。アイスを目の前に出された時には嬉しそうににやけて美味しそうに食べていた。もしかしたら未来で復活したアンクには味覚が備わってるのかもしれない。
『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』
「映司、相変わらずボロボロだな」
財団Xが過去のデータから作り出した人造の鳥系コアメダルによって生成されたダミーグリードとして、他のグリードと共に映司の前に出現。だが映司が持っていた割れたタカコアメダルに共鳴したことで行動不能に陥る。
戦闘が続く中、映司と共に転落するが、思わず引っ張り上げようと腕をつかんだ際、映司が持ち歩いていた割れたタカメダルが飛び出して入り込む。そして、メダルに宿っていた本物のアンクの意識がダミーアンクを乗っ取り、復活を遂げた。
共闘
「ちゃんと今日の分のアイスよこせ」と催促するなど、ガメツさは相変わらずだったが、映司とのコンビネーションもまた健在。早速コアメダルを投げ渡し、仮面ライダーオーズは復活を遂げた。
永夢と戦兎が魁星を撃破すべく上空へ向かった後は映司と共闘しており、Xガーディアンの大群と交戦。ダミーの肉体の核であった鳥系メダルを投げ渡してタジャトルコンボ・ロストブレイズを再び発現。
事件解決後は復活直後に要求していた今日の分のアイスを味わい(おそらく味覚はなかった)、ダミーの肉体が消滅したことで、再び割れたタカメダルの状態に戻った。それを拾い上げた映司は「アンク、また会おう。俺とお前がいる明日に」と約束した。
備考
今回はアンクの視点から見ると「MEGAMAX」の前日談になる。また、本来アンクの登場予定はなかったが、映司役の渡部氏が要望を出し、三浦氏も渡部氏が言うならと快諾したことで参戦した。
ひらパーの仮面ライダービルドスペシャルショー
復活を果たしたカザリによって仮死状態に陥る映司。生と死の狭間を彷徨う映司の前にアンクが出現。再会を果たす。映司は望まずに訪れた再会の方法を意外な発見としつつも、自らの死に甘んじないこと、アンクの復活には時間を要することを伝える。
自身の復活を急ごうとする映司の言葉をやんわりと遠慮すると、死の淵にいる自身の復活の手段を思いついていない映司のタカメダルに密かに溜め込んでいた力を与え、向こう側の尽力を2人で待った。
ゲーム作品
データカードダス
『ガンバライド』では仮面ライダーオーズのカードを使用すると、前衛登場時や一部必殺技使用時などに右腕状態で登場する。
『ガンバライジング』ではオーズ10周年記念弾のズバットバットウ2弾で「アンク(グリード態)」としてLRで参戦。バースト必殺技はメモリアルタッグフィニッシュの「ロストブレイズ」。オーズタジャドルコンボと共に最終回を再現した攻撃を行う。
同じく主人公の相棒の赤い怪人であるモモタロスと組むと「赤鬼と金髪トサカ」のチームボーナス称号が発生する。元ネタはおそらくレッツゴー仮面ライダー。
ライダージェネレーション他
ステージの進行役を担当。他にオーズの超必殺技の演出にも登場している。ステージクリアに失敗したときは「なるほど、確かに難しいな」。
「気にするな、もう一度やってみろ!」などと台詞を言うため、原作よりも優しいと一部でネタにされた。『2』では時系列が原作後のため登場しない。バトライド・ウォー1作目ではナビゲーターとして登場するほか、クロニクルモードのストーリーにも関わる。
シティウォーズ
オーズ10周年記念キャンペーンでアンク(グリード態)が参戦。初のデフォルトでの怪人プレイアブル参戦となり、三浦涼介さんの新録ボイスが収録された。
オリジナル技として火炎弾を放つ「鳳凰火炎弾」、アンク版ライダーキック「ヴァーミリオンドロップ」が必殺技に設定されている。
memory_of_heroez
アンク(ロスト)
映司が恐竜グリードから入手したセルメダルの山に割れたタカメダルを入れた事で復活。復活方法が復活方法な為か、頭がアンクロストでボディとレッグは完全体という歪な容姿をしている。
燃える羽を放つ他、本編では見せなかった燃え盛る竜巻を放つ技を披露した。オーズに敗れて再びメダルの山に還った。、
アンク(右腕)
復活後、オーズに倒されたアンク(ロスト)の遺骸にアンクの腕がドッキングして完全復活。そのままW一行と同行。口の悪さは相変わらずで、ダジャレを連発するゼロワンに対してはかなり当たりが強い。
人間のように五感が不満足でありながらも必死で欲望を求めていたグリードたちと鎬を削り、人間らしさを会得した彼にとって「グリード」とは名ばかりの空っぽの存在であるムチリの存在は不快に映ったらしく、激しく酷評していた。
最期はナスカ・ドーパントと共にコアエナジーを受け止めてゼウス・ドーパントを弱体化させ、いつかの明日で待っている事を約束し、自らの心臓部である割れたタカメダルを託して仮初めの命を終えた。
『ロストヒーローズ』
『1』ではビギンズ・キューブでオーズとはぐれ、ネガ電王とカザリに邪魔された腹いせでライドベンダーに八つ当たりしていた所を発見される。オーズがいてもいなくても付いてきてゲームの進行役として登場し続ける。
『2』でも当初はオーズとはぐれているが、マウンテン・キューブで合流。小さくなったタロウと共に進行役を再び務める。終盤、リジェス・ハザードの影響で行方不明になるが、何とかリジェスのかけらを掴み取り、命からがら拠点に帰還する。
この時は既にリジェスが復活してしまったため、ヒカリとライジングにかけらの厳重保管を頼んで自分はやけアイスをすることになった。だがそのかけらは、リジェスとの最終決戦で予期せぬ活躍を見せる。
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以上です。これで紹介を終えます。