【ギガント級の欠陥装備!】仮面ライダーG4 / 水城史朗【もういいだろ】

2021年11月3日水曜日

映画・Vシネ 仮面ライダーアギト 仮面ライダー解説

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  今回解説する仮面ライダーはG4です。

「俺の答えは解っているはずだ。どうする?俺は死を背負い、お前は生を背負っている。どちらが正しいか今この場で答えを出すか!」
目次
  • 水城史郎
    • 概要
    • 動機
    • 装着者
  • 仮面ライダーG4
    • スペック
    • 概要
    • ESPシステム
    • 戦闘能力
    • デメリット
      • 主導権
      • 超能力者
    • 性能
      • 頭部
      • 胴体
      • 胸部
      • ベルト
    • 装備
      • GM-01 改四式
      • 多目的巡行4連ミサイルランチャー「ギガント」
    • 備考
  • スーツ関係
    • 劇中の活躍
    • 初登場
    • 肉体の限界
    • 最期
  • 本編外の活躍
  • PS版仮面ライダーアギト

水城史郎
 『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』 の登場人物。仮面ライダーG4の装着者。演じたのは唐渡亮。

 概要
 陸上自衛隊の三等陸尉。35歳の髭が特徴的な男性。かつて自分たちが警護を担当していた自衛隊の超能力開発研究所のたった一人の生存者。
 「死を背負うからこそ、力を発揮できるという思想を持つ。誘拐同然に連れ去られた上でESPシステムに利用された真魚にもその考えを当て嵌めていた。

 動機
 自衛隊の超能力開発研究所を警護していたが、ある日アントロードの襲撃に逢う。護衛対象の年端もいかない子供たち、それと接する教師達、自分の戦友など、施設にいた人間達は皆殺しにされる。自らもアントロードに攻撃されて気絶した。
 彼は起き上がると、遅れて駆けつけた仮面ライダーG3-Xが、自分たちでは手も足も出なかったアントロードの一体を正面から撃破する様子を目撃。己の無力さを痛感した彼は、やがて死を背負うからこそ、力を発揮できるという偏った考えに行きつく。

 装着者
 その後は自衛隊の超能力開発施設の責任者にして、その研究の失敗によって今度はG4システムを強く推進する存在となった深海理沙に賛同、自らG4ユニットの装着者となる。前任者のG4装着者もいたが、全員死亡している。


「死を背負うことこそ我々の使命だ」

 スペック

身長:198cm
体重:187kg
パンチ力:4t
キック力:13t
ジャンプ力:ひと跳び25m
走力:100mを7.5秒
硬度:10

 元々は小沢澄子がG3と共に開発・研究していたGシリーズの一体。機体そのものはG3と同時期に完成していたが、テスト段階における何らかの出来事で下記の危険性に気づいたため、本機を警察庁の地下に封印した。
 劇中に登場するG4は、G3トレーラーのコンピュータから深見理沙が盗み出した設計図を用い、自衛隊によって新造されたもの。
 基本性能はG3-Xと大差は無く、頭部と細部アーマーの形状に差異がある程度。G3-Xとの違いとして、装着者と機体の挙動に対して「AIによる制御」が行われる。つまり、スーツの動きに合わせて装着者の体の方が動かされる

 「超能力者による未来予知」をAIと連動させることで、相手の動きを完璧に予測した迎撃が可能になるシステム。小沢の設計ではなく深見によって後付された。深見曰く科学すら超越した存在となる力を持たされている。

 戦闘能力
 上記のシステムにより圧倒的な実力を誇った。劇中では他の仮面ライダーたちが手こずっていたアントロードの大群を鎧袖一触に叩き潰した。
 アギトとG3-Xのタッグを同時に相手取った際にも、ほぼ一方的に圧倒。終盤もアントロードの大群やG3-Xに対して終始優位を保った。

 デメリット

 G4はAIが何が敵を倒すのに一番効率がいいかのみを判断基準として、人間の身体能力など完全に無視して動く。そのため装着者には凄まじい負荷がかかり最終的に死に至る。
 AIが無事ならば、中の人間の心臓と脳が動きを止めていようが動き続ける。G4システムとは人間が身に纏って戦うパワードスーツではなく、人体を消耗品のモーターやフレームとして必要とする戦闘ロボットであった。開発者の小沢からは”存在してはならないシステム”、氷川からは”呪われたシステム”だと断じられている。

超能力者
 ESPシステムは超能力者への負荷が殺人的。ただでさえ超能力者は極僅かだが、その上このシステムは予知能力の高さによって精度が決まる。つまり、貴重な超能力者の中でも強い予知能力を備えた超レアな人材を使い捨てにするシステムである。
 また、アンノウンは超能力者の存在を察知して襲撃してくるため、このシステムを使うとアンノウンを呼ぶことになる。オマケにシステムに接続された超能力者がなにかの切っ掛けで制御不能なレベルの超能力を発揮し、システムにエラーを起こす危険まで秘めている。

 性能

 口部『パーフェクター』は水中では水から酸素を生成、猛火の中では一酸化炭素や毒ガスを分解、ろ過し装着者に新鮮な酸素を供給する。
 青い目『ブルーアイザー』は前バージョンのMDSSのレンズ部を更に高感度に調整し、カバーレンズ部の強度が上昇。視認感度は前バージョンのの3倍。

 装着員専用インナー『G4インナー』はしなやかな素材だが弾丸を弾き返す強靭さを持つ。電子制御により耐熱耐寒にも優れる。
 ハイメタル製の腕部の防護パッド『パワーアーマー』。は装着者の負荷が限界に達すると、肩部から大量のガスが噴射される。サーボメーター類『PLSS(ver.3.0)』はG3の2.5倍に強化。上空のヘリコプターから飛び降りたときの衝撃にも耐えられる。

 『パワーコンバーターラング』に高出力小型ジェネレーターを内蔵、動力心臓部。バッテリーから供給される電力を数十倍の出力に変換する。また、自衛隊の管轄下で運用されていることを示すレリーフマーク『G4マーク』がある。
 パワーコンバーターラングとタートルシェルを固定具『ジェネレーターバックル』が接続。内側にはエネルギーを循環させるためのパイプが通っている。

 電力の残量ゲージランプ『Gバックル』は背中のバッテリーの電力消耗度がわかり、活動限界が1分を切ると激しく点滅する。右腰のコネクタ『ウェポンアタッチメントポイント』は4連装ミサイル「ギガント」の発射時に、ミサイルユニットとケーブルで接続して、発射に必要な電力を供給する。
 左腰のダイヤル型装備『エナジーボリューム』は回して供給電圧をコントロール。電気信号をミサイルユニットに送って、発射ロックを解除する。

 装備

 G3、G3-Xも使っていた銃の改良版。弾丸も強化された物が使われている。GM-01と違ってフルオート射撃が可能。装弾数は改良前と同じく72発。弾倉は不明。G4のバックパック下部には本装備の弾倉が2つ装着されている。
 右太腿のホルスター『アームズマウント』に携帯可能。電極ポイントがあり、エネルギーをダイレクトにチャージできる。

多目的巡航4連ミサイルランチャー「ギガント」
 G4専用の装備。4基の小型巡航ミサイルが収納する。ケーブルをベルトの右側に装着し、ベルト左側にあるボリュームスイッチを捻ることで発射される。
 低空・短距離対地用に開発された特殊ミサイルで、有効射程距離は4000m、最大目標速度は450m/秒。自動追尾式。これでアントロードの大群を文字通り焼き払った

 劇場版発表当時、雑誌記事などでは「仮面ライダー20号」と紹介されていた。平成ライダーではお馴染みとなったダークライダーの第1号である。
 放送当時、玩具はソフトビニール人形しか発売されなかった。インターネット上で「映画館限定で装着変身が発売される」というデマが流れたことで、東映公式サイト上で「G4の玩具はソフビだけで、装着変身はありません」と明記された。装着変身は放送終了の1年後、香港での展開に合わせて作られ、日本でも限定で発売された。

 スーツ関係
 色が黒い以外はG3-Xをベースに、肩パーツがG3、頭部と左胸の自衛隊のエンブレムが新造形。スーツアクターはRXなどでお馴染みの岡元次郎氏。氷川誠役の要潤氏は顔出しでの対決シーンを「あまりの迫力で怖かった」と語っている。

劇中の活躍

 アントロードの活動が活発化。大群を相手に苦戦していたアギトとG3-Xの前にヘリで颯爽と現れ、ギガントでアントロードの大群を一網打尽にした。
 自衛隊の基地で氷川と面会。G4を装着して殉職した同僚たちの氷漬け死体を見せながら「氷川は死の中に飛び込んだために、あかつき号の乗客を救えた」という旨の評価を送る。

 真魚が深海に誘拐される。救おうと侵入してきたアギトとG3-Xを撃退。氷川を捕縛する。この頃から水城は肉体の限界を悟っており、氷川の必死の説得を受けて気持ちが揺らぐ。
 風谷真魚の超能力が行使されたことを感知したアントロードの大群が、自衛隊の基地を襲撃。迎え撃つG4だが、真魚が意識を取り戻すとG4システムにエラーが生じる。激痛に襲われ苦悶の声を上げる水城だが、何とか周りのアントロードを全滅させる。

 「生を背負った氷川」と「死を背負った自分」、どちらが正しいか決着を付けようとG3-Xに襲いかかる。G3-Xの頭部、左肩を素手で破壊し追い詰めるが、小沢から「氷川誠として戦いなさい!」と激励された氷川は自らマスクを脱ぎ捨て、「G3-X」ではなく人間「氷川誠」として根性で食い下がる。
 そしてG4からの負荷が限界に達し、水城の命は尽きた。が、AIが自動制御で再起動し、立ち上がろうとする。そして氷川の怒りの銃撃により完全に沈黙した。

本編外の活躍
 『仮面ライダーディケイド』ではライダー大戦で倒れている姿が確認できる。アギトの世界」ではG4チップのみ登場。海東大樹が狙ったが破壊された。
 映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』の『仮面ライダーディケイド 完結編』にて、ディケイド激情態がギガントを使用。仮面ライダーJに対して大ダメージを与えた。G4は登場しない。
 『超・電王トリロジー』ではディエンドのコンプリートフォームと共に登場した。
 『仮面ライダージオウ』ではEP44にてスウォルツアナザーディケイドにアナザーワールドから召喚された。レイダークゴースト風魔と共にグランドジオウゲイツリバイブに襲い掛かり、2人に向かってギガントのミサイルをぶっ放した。
 EP46で再びジオウ達の前に現れ、ゲイツリバイブやウォズギンガファイナリーと対決。最後は風魔と共にウォズギンガタイヨウフォームのバーニングサンエクスプロージョンを喰らい敗北・消滅した。

PS版仮面ライダーアギト
 隠しキャラとして登場。映画のネタバレを防ぐ為か終始無言。だが、登場の際には空から舞い降りたり、勝利の際には、頭を抱え苦しむ描写があったりと設定を忠実に再現している。ギガントは使わず、M-01改四式と肉弾戦を駆使して戦っている。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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