今回解説する仮面ライダーはブラッドです。さらに映画に登場した他の二体のブラッド族も解説します。
「ビルド殲滅計画……始動」
目次
- 伊能賢剛
- 概要
- 性格
- 本編の暗躍
- 中の人
- 仮面ライダーブラッド
- スペック
- 概要
- 変身
- 性能
- 頭部「ブラッドヘッド」
- 目「ツインアイドラグコブラ」
- 胴体
- 腕部
- 装備
- ビルドドライバー
- ハザードトリガー
- グレートクローズドラゴン
- コブラロストフルボトル
- 戦闘能力
- 必殺技
- スーツ事情
- 備考
- 郷原光臣
- 概要
- 描写
- ゼブラロストスマッシュ
- 概要
- 活躍
- 備考
- 才賀涼香
- 概要
- 描写
- シザーズロストスマッシュ
- 概要
- 戦闘能力
- 活躍
- 備考
- 再登場
- 劇中の活躍
- 導入
- 万丈洗脳
- エボルトの介入
- 最終決戦
伊能賢剛
『仮面ライダービルド』の劇場版『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』の登場人物。仮面ライダーブラッドの変身者。演じたのは勝村政信。
概要
石動惣一と同様に「極プロジェクト」の火星有人探査の宇宙飛行士として10年前に火星に降り立った人物。しかし、その正体は石動惣一に取り付いていたエボルトと同種族の地球外生命体「ブラッド族」の生き残りの擬態。劇中に登場するのは「伊能賢剛に擬態したブラッド族の1人」であり、本人は既に始末されたと思われる。
性格
政治家をしていただけあってか演説などに長けており、戦兎の精神を徹底的に揺さぶるなど、冷酷で醜悪。感情に乏しいとされるブラッド族なだけあってか人間的な感情には乏しそうだが、劇中での描写を見るに、伊能なりに喜怒哀楽はありそうである。
本編の暗躍
『ビルド』本編の実質的な元凶。「スカイウォールの惨劇」以降は、西都にて御堂正邦の参謀として政府内で暗躍した。計画を立案し、刑務所から脱獄した万丈龍我の情報をエボルトに渡し、葛城巧を桐生戦兎に仕立て上げ、戦兎と龍我を巡り合わせるよう仕向けた。
同じく擬態したブラッド族である郷原光臣や才賀涼香も、東都・西都政府に潜入して工作活動を行っていた。本編の裏からエボルトをサポートし、ブラッド自身もエボルトからロストフルボトルや新政府の知事の座を提供される。
中の人
伊能を演じた勝村氏だが、オファーを受けた当初はおやっさん的ポジションだと予想していたらしい。製作発表会見では変身ポーズをつけなかった事を後悔していると話しており、後にインタビューにて「エレガントな変身」「クラシックな変身」をやっても良かったと感じていた事をを述べている。
仮面ライダーブラッド
「万丈君は我々の儀式に必要だ。ここは…戦いで決着をつけようじゃないか」
MAXハザードオン！ グレートクローズドラゴン！
「変身…」
ガタガタゴットン！ズッタンズタン！ ガタガタゴットン！ズッタンズタン！ Are you ready？オーバーフロー！ Wake up CROSS-Z! Get GREAT DRAGON! ブラブラブラブラブラァ！ ヤベーイ！
スペック
身長：197.5cm
体重：114.7kg
パンチ力：61.3t
キック力：67.1t
ジャンプ力：82.5m
走力：0.9s/100m
体重：114.7kg
パンチ力：61.3t
キック力：67.1t
ジャンプ力：82.5m
走力：0.9s/100m
「ビルドドライバー」に「コブラロストフルボトル」を内蔵した「グレートクローズドラゴン」とハザードトリガーをセット。さらにロストスマッシュに変身した状態の才賀と郷原、そして龍我を吸収して変身する。エボルのフェーズ1とビルドやグレートクローズを混ぜたような姿をしている。
レバーを回すとビルダーが吸収する3人を繋ぐ形で形成され、そのビルダーがエネルギー体と化した3人を変身者に送り込むような形でボディを形成して変身完了。吸収された側は変身後に途中分離が可能。本編及びDX玩具版共にハザードトリガー側の「ヤベーイ！」とグレートクローズドラゴン側の「ブラブラブラブラブラァ！」が少し被る。
性能
頭部「ブラッドヘッド」
強化装置「デンジャラスエンハンサー」を設置。脳の特定部位に強化剤を打ち込んで闘争本能を刺激して攻撃力を上げる。
変身者が人間の場合は精神への負荷が激しいが、ブラッド族が使えば特に問題はない。装甲「ブラッディヘッドアーマー」で構成されており、強化剤で基礎耐久力が底上げされている。
目「ツインアイドラグコブラ」
変身者の反応速度を強化して格闘戦の回避率と命中率を引き上げる。感度の高い特殊なセンサ素子が組み込まれており、暗闇の中でも動体反応に瞬時に対応可能。
目の部分から伸びている複合センサー「ドラグコブラフェイスモジュール」で戦闘時にゼノベイドスネイカーとの意思疎通や敵対者の捜索が可能。額部分のデータ装置収集装置「BDシグナル」は戦闘データのリアルタイムでの把握と損傷部分の応急修復措置を行う。
胴体
全身を耐衝撃ボディスーツ「BDアンリミテッドスーツ」保護。肉体のリミッターの解除が可能。胸部装甲「ブラッディチェストアーマー」が内部の特殊変換炉によって巨大蛇「ゼノベイドスネーカー」を作り出す。背中のボロボロなマント「BDベクターマント」は特殊推進ユニットで、周囲の重力操作をサポートする。
腕部
「トライブラッシュアーム」は、強化剤による腕力の強化と物体操作が可能。強化グローブ「BDデッドリーグローブ」には接触した物体を分解させる機能があり、それを応用して相手の装甲を消して急所に叩き込む。肩部装甲「BDエグゼキューションショルダー」は、必殺技発動時の強化剤の噴出に加え、防御時にはディメンションバリアを形成する。
戦闘能力
エボルやブラッドスタークに似通った能力や戦法を使う。エボルと同クラスの敵として立ちはだかった。瞬間移動やバリアも用いる。
カタログスペック的にはエボルのフェーズ1～3のスペックを大きく凌駕しているが、フェーズ4よりは低い。それでも変身者がブラッド族という事もあってか、ビルドの最強形態・ジーニアスフォームを圧倒した。
装備
ビルドドライバー
普段はバックルの状態で携帯され、腰に当てることで自動的にベルトが伸長して装着される。システム適合者を自動判別する機能を持つ。「ツインフルボトルスロット」はフルボトル識別機能を備える。ベストマッチが判別出来るように戦兎が後から改造している。
レバー付近にSDカードスロットが存在し、ここにSDカードを挿入して戦闘データを記録する事が可能。左腰にはフルボトルホルダーが装着されており、フルボトルを3本携帯することが可能。洗脳した龍我のドライバーを使用した。
ハザードトリガー
葛城巧が開発した、ビルドドライバー用の機能拡張デバイス。内部タンク「プログレスタンク」の万能強化剤「プログレスヴェイパー」は、フルボトル内部の物質「トランジェルソリッド」と反応して金属状の物質に変化し、ハザードライドビルダーの中にプラスされ、装備が強化される。
表面のメーター「フォースライドメーター」は強化剤の浸透レベルを示しており、メーターの振れ幅が大きいほど戦闘能力が高まる洗脳した龍我によって戦兎から奪われたものを入手。劇中ではオーバーフローモードで使用。「ビルド殲滅計画」はこのアイテムを使用者の精神の変動で悪のアイテムに切り替える事を目的としたものだった。
グレートクローズドラゴン
グレートドラゴンエボルボトルを装填されたクローズドラゴンが変化した姿。特殊な成分が浸透したことでカラーリングが真紅を基調としたものに変化し、フレームの青と金色が逆になっている。
運動機能の向上や装甲が強化された。洗脳した龍我から入手。コブラロストフルボトルを挿入して使う。
コブラロストフルボトル
ラストパンドラパネルブラックに装填された事で変化したコブラフルボトルで、変身に利用する。エボルトから提供される形で譲り受けた。
必殺技
猛光巨蛇ゼノベイドスネーカー
胸部装甲「ブラッディチェストアーマー」内部の特殊変換炉でコブラロストフルボトルの成分を変換する事で生成するコブラ型発光エネルギー体。上に騎乗する事が可能であり、連係して敵に猛攻を加える戦術を可能にする。
ハザードフィニッシュ・グレートドラゴニックフィニッシュ
劇中未使用。『Be The One』コレクターズパックの「DATA FILE」及び東映のWebサイト『仮面ライダー図鑑』で判明した。
接触した物体を分解・霧散させるパンチ、或いはキックにより、装甲を消滅させて内部中枢にエネルギーを叩き込むとされている。『仮面ライダー バトルラッシュ』では、黒いエネルギーを纏った右手の拳で相手をパンチした。
スーツ事情
スーツはアップ・アクション兼用の1着だけであり、新規造形は胸部のコブラの意匠・マント・ブーツのみ。マスクはハザードフォームの物を、胸部プロテクターはエボルの物を、ベーススーツはビルドのアクション用の物を、手足のパーツは既存のベストマッチフォームの物をそれぞれ改造しているとの事。よく見るとマスクのゴーグル部分がブラッドスタークと同じ色。
備考
後にエボルトの兄でブラッド族の王だったキルバスが登場するが、互いにどのような感情を抱いていたのかは不明。劇場版限定ライダーとしては珍しく、本編のみに登場したアイテムのみを使用して変身する。しかし、既存アイテムを組み合わせ過ぎた結果、変身再現に高額の出費が必要。
必要な玩具は「ビルドドライバー＋ハザードトリガー＋グレートクローズドラゴン(プレバン限定)＋コブラロストフルボトル(『ラストパンドラパネルホワイト＆ラストパンドラパネルブラック＆ブラックロストフルボトルセット』付属。プレバン限定)」。
ボトルは言わずもがな、グレートクローズドラゴンは映画公開当時既に予約終了済み、ビルドドライバーとハザードトリガーは映画公開時は値段が高騰しているので2万円は下らない。
郷原光臣
「お前の彼女をスマッシュに選んだんは、この僕や・・・！」
概要
「極プロジェクト」の火星有人探査の宇宙飛行士として10年前に火星に降り立った人物の一人。演じたのは藤井隆。正体は「ブラッド族」の生き残りの擬態。劇中に登場するのは「郷原光臣に擬態したブラッド族の1人」であり、本人は既に始末されたと思われる。
描写
西都の新たな知事である男性。関西地方が含まれる西都の人物と言う理由からか関西弁を常用する(エボルト曰く「警戒心解かせる為の演技」らしい) 。一人称は「僕」。
ゼブラロストスマッシュ
概要
黒化したシマウマロストフルボトルを吊り下げる様に上下逆さに持ち、そのまま振ってキャップを回すと、シマウマのマークが現れたのちに、手から離したボトルと自身が融合して変身するロストスマッシュの1体。
クローンスマッシュ2体なしでも変身ができる。縞模様の体に縦長の頭部を持つ巨体の持ち主で、持ち前のパワーを使った強烈なパンチやキックを繰り出す。
活躍
序盤でクローズマグマと、終盤で仮面ライダーグリスと対決。グリスとの戦いではパワー対決で徐々に押され始める中、グリスがロック＆ローズボトルでツインブレイクを、ガトリング＆消防車ボトルでツインフィニッシュを発動。
最期は消防車の放水で怯んだ隙にグリスが伸ばした茨と鎖で柱に縛られ、そこにガトリングの弾丸を喰らい続けて爆散・消滅した。
備考
脚部はスタッグハードスマッシュ・スタッグハザードスマッシュと同形状。Vシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』では同作品の登場人物で仮面ライダーメタルビルドに変身する浦賀 啓示 の回想に登場。
葛城忍の右腕でありながらロストフルボトルの実験体にされた挙句、この姿に変貌させられ、焼き殺されたことが判明する。
才賀涼香
「ビールドちゃん、遊びましょ」
概要
「極プロジェクト」の火星有人探査の宇宙飛行士として10年前に火星に降り立った人物の一人。演じたのは松井玲奈。正体は「ブラッド族」の生き残りの擬態。劇中に登場するのは「才賀涼香に擬態したブラッド族の1人」であり、本人は既に始末されたと思われる。
描写
北都の新たな知事である女性。知事に選出される前は東都にて氷室泰山の側近として活動していた。氷室幻徳とも顔見知りであり、彼が首相代理になった際には北都・西都に宣戦布告するよう仕向けた。
シザーズロストスマッシュ
概要
黒化したハサミロストフルボトルを使用し変身するロストスマッシュの1体。クローンスマッシュ2体なしでも変身する。両腕に鋭いハサミを持つ鋭角的なフォルムが特徴的。
戦闘能力
両腕のハサミ・カウントレスシザースが武器。ハサミ状のエネルギーを複数生成し、一斉に射出する事も可能。ローグとの戦いでは複数並べてシールドのように応用してみせたが、クラックアップフィニッシュの連撃で粉砕されている。
活躍
劇中では仮面ライダーグリス、仮面ライダーローグと対決。終盤におけるローグとの戦いでは自身の戦闘力に絶対の自信を持っていたが、トドメを刺そうとしたところをローグのカウンターパンチで反撃される。
最期はローグが発動した本気のクラックアップフィニッシュで挟まれたまま地面に何度も叩きつけられた上で壁まで投げ飛ばされ爆散・消滅した。
備考
脚部はキャッスルハードスマッシュ・キャッスルハザードスマッシュと同形状。モチーフはハサミだが、プテラノドンの要素も取り入れられている。
同名のライダーがいる為、間違えやすいが、彼女は「シザース」ではなく、「シザーズ」である。ちなみに、エボルドライバーでのハサミロストフルボトルの音声は何故か「シザース」である。
再登場
Vシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』では同作品の登場人物である馬渕由衣 の回想に登場。彼女自身がファウストに連れ去られた後この姿に変貌させられ、ロストフルボトルの実験体にされた挙句、焼死したことが判明している。
劇中の活躍
導入
地球をなかなか滅亡させないエボルトを、裏切り者と断じる。「ビルド殲滅計画」を立ち上げて独自に地球滅亡に動く。東都の知事に就任。就任演説にて国民に仮面ライダーの不要論を訴えてビルドの殲滅を強く主張する。
話術で観衆を煽ると自身の能力で民衆を支配下に置き、ビルドに一般人を仕向ける「ビルド殲滅計画」を開始した。その後エボルトと対面し、「ビルド殲滅計画」を布石として、パンドラボックスの力を持つエボルトへの対策を示唆していた。
万丈洗脳
逃走を続ける中で東都先端物質学研究所に侵入した戦兎と初対面。自身の正体とこれまでの暗躍を戦兎に説明。郷原の暗躍で洗脳した龍我を仕向ける。
戦兎は万丈に敗北。伊能がハザードトリガーを奪取する。龍我から提供された各種変身アイテムと共に使用し、自ら仮面ライダーブラッドに変身する。
エボルトの介入
戦兎を殺害しようとするが、エボルトに妨害される。伊能の狙いはエボルトリガーに近い性質を持つハザードトリガーの入手による、対エボルト作戦だった。戦兎は逃亡するが、龍我の返還の代わりにパンドラボックスを指定の場所に持ってくるよう、電話で恫喝した。
翌日、指定した場所に戦兎がやってくる。ブラッドとビルドジーニアスフォームが戦い、身体から龍我を分離させられる。ブラッドはビルドを変身解除させると、パンドラボックスにハザードトリガーを投入する。
最終決戦
パンドラボックスの力で地球のコアを破壊する事での地球滅亡を企み、地下に進撃。しかし、戦兎と万丈はクローズビルドフォームに変身。ブラッドは倒された。吸収していた才賀と郷原を、前もって切り離して地上に残していたが、二人もグリスやローグに撃破された。
爆発から飛び散った伊能のバッジは石動に擬態中のエボルトに回収された。彼からは「伊能…。俺を裏切った時点で、お前達の運命は決まってたんだよ……」と呟かれ、満足そうに笑われていた。
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以上です。これで紹介を終えます。
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