今回解説する仮面ライダーはエボルです。
「何をためらってる!お前には守る物があるんじゃないのか? 自分が信じる正義のために戦うんじゃないのか? それとも全部嘘だったのか!?」
目次
- 石動惣一
- 概要
- コーヒー
- 描写
- 備考
- エボルト
- 概要
- 人格
- 人間への認識
- 能力
- その他
- 備考
- ブラッドスターク
- スペック
- 概要
- 性格
- 戦闘能力
- 性能
- 頭部
- 胴体
- 手足
- 役割
- 武装
- 必殺技
- 備考
- 仮面ライダーエボル
- 変身
- 概要
- 進化
- 性能
- 全身
- 手足
- 【装備】
- 備考
- 名前の由来
- モチーフ
- 中の人
- インタビュー
- 各形態
- コブラフォーム(フェーズ1)
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 性能
- ◇必殺技
- ドラゴンフォーム(フェーズ2)
- スペック
- 概要
- 性能
- ◆装備
- ◇必殺技
- ラビットフォーム(フェーズ3)
- スペック
- 概要
- 性能
- 経緯
- ◆装備
- ◇必殺技
- ブラックホールフォーム(フェーズ4:完全体)
- スペック
- 変身
- 概要
- 性能
- 欠点
- ◆装備
- ◇必殺技
- エボルト怪人態
- スペック
- 概要
- デザイン
- 戦闘能力
- ワープ
- 弱点
- ◇必殺技
- エボルト究極態
- スペック
- 概要
- 新能力
- 限界なき進化
- 白い究極態
- 概要
- 末路
- コブラフォーム(フェーズ1)
- 玩具音声でのみ確認されている形態
- タンクフォーム
- ロックフォーム
- ダイナソーフォーム
- 劇中での行動
- 遥か昔
- 地球飛来
- スカイウォールの惨劇
- 本編開始前
- 巧との接触
- 本編序盤
- 『平成ジェネレーションFINAL』
- 正体発覚後
- 西都との戦争
- フェーズ1
- フェーズ2
- フェーズ3
- フェーズ4
- 新たな目的
- 国家転覆
- ロストボトル生成
- 更なる進化
- 劇場版『Be The One』
- 最終決戦
- 終焉
- 『仮面ライダービルド ファイナルステージ』
- 【客演作品】
- 仮面ライダージオウ
- 考察
- 仮面ライダージオウ
石動惣一(本物)
『仮面ライダービルド』の登場人物。読み方はいするぎそういち。エボルトに憑依されている被害者。本物の惣一の人格が出てくるシーンは極僅か。演じたのは前川泰之。いわゆる「おやっさん」ポジションにあたるキャラクター。
概要
火星有人探査を行った宇宙飛行士の男性。石動美空の父親。48歳。10年前に行われた「極(きわみ)プロジェクト」の火星有人探査でパンドラボックスを発見。
だがエボルトに憑依されて身体を奪われる。意識は残っており、強い自我でエボルトの支配に抗うこともあった。しかしエボルトの壮大な悪行は止められなかった。
紗羽の調査によると、かつては気さくで正義感の強い性格だった。新世界の態度を見る限りこちらも陽気なおっさんらしい。
ベストマッチの真実
第41話では葛城忍のデータより、ベストマッチの選定が、惣一の美空への愛だったことが発覚。10年前、惣一に憑依したエボルトはパンドラボックスを開くため地球に存在するエレメントを彼の記憶から選ぼうとしていた。
エボルトはまず惣一に「好きなもの」を30個挙げるよう脳に問いかけ、彼は記憶から娘の美空が好きだった動物・職業たちを挙げる。次に「その命を奪うもの」を30個惣一自身に挙げさせる。
惣一は最初こそ戦車やガトリングなど”らしい”ものを挙げていたが、やがて美空の大切なものを守るために関係のないもの(おそらくそれらも美空が好きだったもの)をデタラメに挙げていった。それが現在のベストマッチである。
旧世界での動向
エボルトは石動惣一の身体から分離して万丈龍我に憑依。石動惣一は10年に渡るエボルトの支配から解放された。紗羽たちに拾われ病院へ搬送されたが、昏睡状態のまま意識が戻ることはなかった。
新世界での動向
戦兎達の活躍によって誕生した「スカイウォールのない新世界」では、娘と共にnacsitaを経営。店に客も来ていた事からそれなりには繁盛している様子。
娘共々戦兎に関する記憶はなく、店にやって来た彼をツナ義ーズの佐藤太郎と勘違いし、彼のファンだと称してサインを求めた。惣一本人が淹れるコーヒーはエボルトと違ってちゃんと美味い事が判明した。
石動惣一(エボルト)
概要
『仮面ライダービルド』に登場する生物でラスボス。CVは金尾哲夫。演じたのは前川泰之他多数。石動惣一に憑依した凶悪な地球外生命体。
ブラッド族であり、『仮面ライダービルド』の物語で起きた全ての事件の元凶であり黒幕である。エボルトという言葉が本編に出たのは、第24話にて美空に憑依した火星の王妃・ベルナージュが発したのが初。
性格
悪質極まりない愉快犯。徹頭徹尾自分の快楽のためにしか動かない。飄々とした態度と軽いノリの言動が特徴的。自身こそが最強と考え他者を見下し嘲笑う冷酷な本性を持つ。コミカルさに反して目的の為には容赦なく悪辣。
最終目標は地球を滅ぼすこと。そのために完全態となるべく暗躍していた。完全体になるにはベルナージュに封印される直前、自身のエネルギーを封じ込めたパンドラボックスを開ける必要があった。
拘り
長い時間をかけて用意周到に目的達成のための策略を進める用心深さと狡猾さを持つ。たまたま居合わせた子供を躊躇いなくスマッシュに変貌させ差し向けたり、邪魔者は毒で容赦なく惨殺したりと外道。
意外にも自分から約束を破ったり味方とした存在を切り捨てる事は少ない。大抵一度味方した相手を葬るのは相手が裏切ってから。だが難波会長に対して事実上「儡になれ」と言う等、自分から裏切るよう仕向けている節はある。
能力
他者の記憶や外見の操作能力、人間への憑依により様々な暗躍を繰り広げた。他者への憑依能力も本格的に披露しており、惣一の身体のみに縛られないより悪辣な技を使いこなす。
追いかけてくる戦兎から逃走していた際は途中で「年だな」と疲れた様子を見せていたが、同話ラストで撤退する時は生身で高い跳躍力を見せつけており、実際は高い身体能力を持っていた。
パンドラボックスの操作
所有者であるため扱いに長ける。パンドラタワーでの戦いではパンドラボックスを利用して仮面ライダー達を終始翻弄していた。
次第にパンドラボックスに触れずともパンドラタワーの内部構造を思うがままに操作可能に。軽く地面に力を送るだけで一瞬でフロア一面を変異させている。
擬態
完全体・フェーズ4に到達した後は石動惣一の肉体から離脱。人間態の外見こそ惣一の外見をそのまま流用しているが肉体構造はスライムに近いのか、他の人間の姿と声も容易く模倣できる。
固有の能力として己の遺伝子を自在にコントロール可能であり、これを利用してしぶとく復活し続けている。
人間への認識
当初は取るに足らない存在でしかなかった。甘言を弄して欺いた他人を利用するだけ利用したらゴミのように切り捨てる。人間が恐怖や欲望に塗れて狂ったり無様に破滅していく様を好む。
だが内海の顛末を見てからは「人間の存在は己を楽しませる愉快な玩具」と再認識。感情豊かな人間を面白おかしく眺めていった。
加えて直接自身の手で滅ぼすのではなく、人類同士で潰し合わせて自滅するよう仕向けるという、より悪質な方針に転換し地球滅亡を画策する。
一方で「科学の行き着く先は破滅」「科学の発展は、人の考える力を止め争いを引き起こす」という信条を持ち、化学の存在を忌み嫌っている。
感情
持っていない。感情があるかのような台詞は全て演技である。劇中では「全部が全部嘘って訳じゃない」と戦兎たちに罪悪感や愛情を感じていたかのような発言をしたり、美空に手を出すなと戦兎に凄まれて「自分の娘にそんなことをするかよ」と否定した。
「今までバイトをしていたのは嘘で、本当はコーヒー豆を栽培していた」と茶化したり、幻徳に胸倉を掴まれた時には「俺の大事なジャケットが皺になっちゃう!」と言って慌てる様子を見せた。
第38話では信じる対象を失い、狂気に囚われ自分に忠誠を誓う内海を見て心底楽しそうに笑い転げながら「だから人間は面白い」「この星を滅ぼすのは止めた!!」と言った。後に第41話で本当に感情を得た。
描写
パスタやタコ、ウォシュレットが苦手。第2話ではタブレット端末を棒状の物体に変化させて孫の手のように扱った。誰かに別れを告げたり電話を切ったりする時などは「チャオ♪」と告げるのが癖。
コーヒー
喫茶店のマスターに擬態しているが、淹れるコーヒーの味は悪い。時々別のカフェへバイトに行く。そのバイト先に対抗して作ったオリジナルブレンドコーヒー『nascitaで何シタ?』は戦兎達のみならず調合した自分ですら不味いと言わしめる出来であった。
店にはいつも客はおらず、第15話時点で第1話から今までこの店に客が居る所を見たことがないと桐生戦兎に断言されている。
カフェを経営していたのはエボルトの趣味。理由はブラックホールを連想させるコーヒーを気に入ったため。不味くなる原因を「ブラックホールに近づけようと黒さを追求する結果、ひたすら苦くなってしまうからではないか」と推測している。
ハザードレベル測定
接触する事で相手の強さを「ハザードレベル」という基準で測ることができる。ビルドや龍我に対してこの測定行為を頻繁に行っている。第5話ではビルドのハザードレベルを3.2→3.7と測定。
第8話では生身でありながらも戦いの中でハザードレベルが2.4→2.7まで徐々に上がっていく万丈龍我に強い喜びの感情を見せていた。
人物関係
”桐生戦兎”という人間と”仮面ライダービルド”というヒーローを文字通り創り上げた張本人であるため、決別してなお戦兎の最大の理解者である。
第20話では戦兎を「科学という文明の力で強くなる養殖物」と評した。戦兎に目的を問われた際は飄々とした様子で「何度も言わせるな。お前達の成長だ」と言ってのけた。
第41話では戦兎を下等な生命体と罵り、怒りをトリガーにハザードレベルが上昇、ジーニアスを圧倒後「お前は最後まで生かしてやる。お前の希望を根こそぎ奪って、究極の絶望を味わわせてやる」と吐き捨てた。
自分の片割れ。「生まれながらにして戦う才能を持った天然物」と初期から評していた。龍我を自身と融合できるハザードレベル5.0にして自身の器として完成させるため、長年暗躍していた。
龍我の両親を殺害していたのもエボルトだった。龍我の体内にあるエボルトの遺伝子と、地球外エネルギーがあれば復活出来る。
第37話ではクローズへの変身能力を失った龍我を見くびり遊んでいたせいで、龍我は自分自身の意志で再び変身能力を獲得。エボルトの遺伝子を取り戻した龍我がホワイトパンドラパネルを作り出せたことがエボルトの最期に繋がった。
当初は目的が一致していないながら協力関係にあった。だがエボルトの意図しない行動に度々振り回されており、予期せぬ攻撃を受ける事が多い。
戦兎達の北都行きを阻止しようとすると「俺は誰の指図も受けない」と逆らわれたり、力づくで同行させらても、戦兎達の北都侵入に手助けされた。スタークのトレーニングによって覚醒し仮面ライダーになった。
OP映像
蒸血前の惣一の姿でOPにも複数シーンで登場している。特に第28話までの前期OP映像で「戦兎、龍我とともになぜか直立姿勢のままジャンプする」部分を印象に残るシーンとして挙げる人は多い。
石動=スタークの構図が確定してもしばらくOP映像が変更されなかったため、 主人公達と諸悪の根源ともいうべき存在が一緒に戯れている 映像が毎週流されている状態になっていた。
備考
正体発覚までに1クールと結構間があったが、惣一が正体である伏線はわかりやすく張られていた。ちなみにスターク=惣一という事は惣一役の前川氏を除く俳優陣にも伏せられていたらしい。撮影当日の台本で知ったと戦兎役の犬飼氏は語っている。
2018年5月4日に開催されたイベント『ファウストナイト』では、惣一がエボルトに憑依された設定をクランクインの段階で聞かされていたと前川氏が明かしていた。この台本を読んだ美空役の高木氏は泣いていたという。
次作への影響
次回作のおやっさんが「実は黒幕なのでは?」と長いこと視聴者から疑われたり、過去の平成ライダーに詳しくない人が過去作を見るときに、おやっさん枠のキャラクターを見て「もしかして……?」と思わせてしまうなど、おやっさん枠でありながら、実は全ての黒幕という邪悪すぎるキャラクター性が残した爪痕はかなり深い。
「人目に付かない場所の方が、存分に戦えるだろ?」
ミストマッチ! コ・コッ…コブラ! コブラ…! ファイヤー!
「俺が『ブラッドスターク』だ。……ンッン、馴染みがあるのはこっちの声かぁ?」
スペック
身長:201.5cm
体重:102kg
パンチ力:19t
キック力:22.7t
ジャンプ力:ひと跳び40m
走力:100mを4.7秒
概要
謎の組織「ファウスト」の幹部として暗躍する怪人の一人。専ら『スターク』と呼ばれている。トランスチームガンとコブラフルボトルを使用して変身する。
ファウストの参謀格を務めており、策謀を張り巡らせて相手が自身の手の平の上で踊る様子を眺めて楽しむ傾向を持っている。享楽的で飄々としており、おどけたような仕草や台詞も多い。
変身
トランスチームガンにコブラロストフルボトルを装填。「蒸血」の掛け声と共に引き金「ミストマッチトリガー」を引くことで変身する。
もう1人の幹部・ナイトローグ同様ダークヒーロー然とした容姿。血の様に赤いワインレッドがイメージカラー。コブラを模したバイザーと胸部の模様が特徴。デザインモチーフにはコブラの他に宇宙服も含まれているとの事。
戦闘能力
ゲームメーカーを名乗るだけあって多彩な能力を持ち、それらをフルに活用して戦いを有利に進める。トランスチームガンを用いた銃撃戦が基本。両腕から伸びる蛇の尻尾状の針「スティングヴァイパー」も活用する。
コブラのように地を素早く這える。移動や回避などトリッキーな動きで敵を翻弄。これらを活用した肉弾戦で戦う。
活躍
軽口を叩きながらライダーと互角以上にやりあう。ビルドのボルテックフィニッシュや龍我の渾身のパンチを受けても余裕で耐えてハザードレベルを図る等、防御力も圧巻。
第13話では「成長する“ライダー”とは違い、能力上昇の余地がないため互角だ」と言うナイトローグに対し「能力が互角なら経験の差がものを言う」と言い放ち圧倒した。
強さの底が見えなく、クローズチャージとグリスの必殺技のぶつかり合いに割り込んだり、いくら見切ったとはいえ二度目のラビットタンクスパークリング戦では逆に優勢に立っていた。
苦戦
強さが経験に基づいており、想定外の攻撃には対処しきれない。だが、一度ソレを見てしまえば以降はあっさりと対処してしまう。
海賊レッシャーハザードには流石に圧倒されるも苦しむどころかその強さに笑って喜ぶ様子を見せるなど、単なる経験の差とは言い難い底知れなさを垣間見せている。
第29話では既にハザードレベル自体はブラッドスタークを越えたクローズチャージに対して、火星の力を使うことで戦いを優勢に進めていた。
巨大コブラの生成
胸部のコブラ状の装甲から巨大なコブラを召喚する事も可能。使役して戦わせる。ベノスネーカーと同じCGを使用しているが、こちらの巨大コブラはカラーリングが異なり、頭部両脇にベノハーシュが無い。
性能
頭部『ブラッドスタークヘッド』
頭部を保護する防御装置『BSフェイスガード』は敵の物理攻撃を打ち消す波動を放ち、ダメージを無効化する。顔面を保護するクリアゴーグル『コブラナイトゴーグル』内部の赤外線センサーを利用して暗闇の中でも普段と変わらず戦える。
視覚センサー『ハイドシーカーアイ』は感度が高く、動体反応などを瞬時に察知可能。空中の化学物質を検知し、敵の痕跡を調べられる。煙突型ユニット『セントラルスターク』は排熱、毒性のある気体の散布、特殊弾の打ち上げが可能。
吸排気装置『エアフェイスダクト』は周囲の空気を内部に取り込む際に、有害物質を取り除く。有毒な気体を排出可能。
データ収集装置『BSサイドブレード』が戦闘データをリアルタイムで集約し、自身と敵の能力を正確に把握できる。全身の状態管理も行っており、損傷個所は自動的に応急補修される。
全身
耐衝撃ボディスーツ『BSアンリミテッドスーツ』は戦闘ダメージから変身者を保護すると同時に肉体のリミッターを解除し、秘められた身体能力を引き出す。
頑強な胸部装甲『コブラチェストアーマー』は特殊な蒸気を用いて戦闘能力を高める装置「スチームジェネレーター」を搭載。一定時間、全身各部の出力を強化し、攻撃の威力を高める。
肩部装甲『BSサーペントショルダー』が腕部の動作を最適化して攻撃精度を向上させる。内蔵した小型プラントから有毒ガスや自身の能力を高める強化剤を生成可能。
四肢
腕部『ヴェノラッシュアーム』、脚部『ヴェノラッシュレッグ』はパワーとスピードを兼ね備える。高威力の膝蹴りや連続キックが得意。
拳を覆う強化グローブ『BSコブラグローブ』は格闘攻撃に特化した形状。指先の鋭いクローを利用した連続突きが得意。膝装甲『メタルニーパット』は脚部の動作を最適化してパワーが向上。
バトルシューズ『ハイドシーカーシューズ』は無駄のない静かで素早い動きで敵に気付かれることなく背後まで接近できる。足先から特殊な蒸気を放ち、麻痺効果を持つキックを繰り出せる。
役割
開発者の葛城の残したデータによると、ブラッドスターク(とナイトローグ)はライダーと戦う敵として設定された。
そのため一度変身可能レベルまで達したハザードレベルは上げられないので、戦闘は本人の経験に左右される。変身者の声も自由自在に加工できる事が発覚している。
これはハザードレベルも上がるがビルドドライバーも共通しているらしい。ナイトローグのシステムは最上魁星の開発したカイザーシステムと基本が同一(ナイトローグはカイザーシステムの葛城版)。そのため、同じトランスチームシステムであるブラッドスタークもカイザーシステムをルーツに持っていると思われる。
装備
コブラフルボトル
コブラの成分を注入したフルボトル。ビルドの使うフルボトルと異なり茶色のキャップ部と紫のクリア素材で構成され、成分を表すエングレーブは銀色になっている。その正体は人工的に作られたフルボトル・ロストフルボトルの1つ。変身や必殺技で使用。
トランスチームガン
変身機能も兼ねた小銃型のアイテム。スチーム生成ユニット「ミスティックチャージャー」を搭載スーツやアーマーの材料となるボトル内部の物質「トランジェルソリッド」を加熱。銃口から噴射される特殊蒸気「トランジェルスチーム」に変化させる。
スロット装填時にトランジェルソリッドが特殊パルスで活性化されて取り込まれ、トランジェルスチームを特殊パルスで武装に変化させて装着する。
武器としての性能
銃口『ブレイジングスチーマー』から蒸気を纏った高熱硬化弾「スチームビュレット」が発射される。内部タンクには人間をスマッシュに変化させる特殊ガスを充填。
フルボトルの識別機能を備え、再度コブラフルボトルを装填することで「スチームブレイク」を発動し、他のフルボトルを装填するとボトルの各能力に応じた銃弾が発射される。
立体物
食玩ラクラクモデラーが先行、後にDXトイ、プレックスにて「ミニトランスチームガン」が販売。いずれもバットフルボトルが付属し他のフルボトルと組み換えができる。
ラクラクモデラーは肉抜き穴が多くクリアパーツ&サウンドギミックがないうえ機能拡張システムがないが、軽量のため持つのが容易い。 ミニトランスチームガンはサウンドギミック、発光ギミックはないがDXトイ同様の機能拡張が可能
DXトイはサウンドギミックとフルボトル発光ギミックがあり劇中同様、必殺攻撃音声で【スチームブレイクバット】の音声がなり他のフルボトル(例:ロケットフルボトル)に交換した状態だと【スチームアタック】の音声が鳴る。
スチームブレード
刀身にバルブが付いた片手剣。刃部分の「オーバーヒートブレード」は内部のスチームヒーターで全体を急速加熱することで、対象を熱して溶かし斬ることができる。
中央の「スチームチェンジバルブ」を回して内部を特殊スチームで満たし、「トリアタックトリガー」を引くことで3種類の特殊攻撃を発動可能。
立体物
DXトイ、プレックスの「ミニスチームブレード」が販売。コブラフルボトルが付属。サウンドギミックがあるほか劇中同様、バルブを回して必殺攻撃の再現が可能。
更に分離してトランスチームガンをライフルモードへ強化でき、フルボトルを装填するとライフルモード時の専用音声で【スチームショット・コブラ】(※バットの場合【スチームショット・バット】)が発動する。
ミニスチームブレードは、サウンドギミック、発光ギミックはないが DXトイ同様機能拡張が可能で同シリーズのミニトランスチームガンをライフルモードへ強化可能。
トランスチームライフル
スチームブレードの刀身と柄を分離してトランスチームガンと合体させた銃剣形態。狙撃は勿論、柄を掴めば近接戦闘にも対応できる。
コブラロストフルボトルやエボルボトルなどを「フルボトルスロット」に装填することで、その特性を付加した高威力の銃撃必殺技が発動する。玩具版においても合体機構を再現している。
性能
銃口『エンドショットノズル』から大口径の光弾「トランスビュレット」や各種スチームを封じ込めた特殊光弾が発射される。上部の「ロングスナイプスコープ」により、狙撃時は3km以内の相手にほぼ確実に命中させることが可能。
この形態でもスチームブレードの3種類の技が使える他、スロットにバットフルボトルを装填すると「スチームショット」、他のフルボトルを装填すると「スチームアタック」が繰り出せる。
スティングヴァイパー
両腕に1つずつ装着された伸縮ニードル。金属製のチューブを思わせる機械的な形状で、先端部の針から相手の体内へと麻痺毒や崩壊毒を注入する。
ブラッドスタークの意のまま蛇の如く動き伸縮も自由自在。至近距離の不意打ちから物陰に隠れながら離れた標的まで伸ばし毒を注入する暗殺、人を殺害した後の証拠隠滅など多様な用途に用いられる。
猛毒
流し込まれる毒は人体を衣服諸共極短時間で完全に分解・消滅させる凄まじい殺傷力を持つが毒性はコントロール可能。瞬時に塵一つ残さず消滅させることもできれば、昏倒させて意識不明にする程度に毒性を抑えることもできる。
ただし、ハザードレベルが高ければ耐えられるのか、戦兎や龍我は苦しみこそしたものの消滅はせず、早期治療で回復した。
ガーディアン
東都政府やファウストが戦闘員として運用している機械兵士。ブラッドスタークもこのガーディアンの合体形態を運転可能で、ブラッドスタークが搭乗した合体形態は彼と同様の赤色に体色が変化する。
また、ファウストの一員でもあるブラッドスタークは、ガーディアンを部下のように運用して率いている。
パンドラボックス
火星から発見されたキューブ状の未知の物体。第14話においてnascitaから持ち出した後のビルドとの戦闘において用いて、ボックスから放たれた光の波動を浴びせて攻撃した。
ナイフ
第16話の回想シーンにおいてブラッドスタークが使用した普通のナイフ。スタークはこれを投擲し、佐藤太郎の背中を刺して殺害した。
普段のスタークは一般的な人間は存在を消滅させる毒を使って殺害しており、ナイフを使う場合は殺害対象の遺体を用いる必要がある時だと思われる。
必殺技
デビルスチーム
スチームブレードのバルブを3回回して発動する。刀身からネビュラガスを放ち、人間を直接スマッシュに変貌させる。
ライフルモードでも使用。この時はネビュラガスを凝縮した弾丸をスマッシュに撃ち込んで巨大化させた。
スチームブレイク
トランスチームガンにコブラフルボトルを装填して発動する。強烈な紫色のエネルギー弾を発射して標的を撃ち抜く。
スチームショット
ライフルモードにコブラフルボトルを装填して発動する。コブラのように曲がりくねったエネルギー弾を発射する。
スチームアタック
ライフルモードにフルボトルを装填して発動する。ロケットフルボトルでは予めロックオンした相手を追尾するロケット型の誘導弾を発射する。
アイススチーム
作中では未使用だが、『ガンバライジング』にて必殺技に設定されている。冷気を纏わせた斬撃および刺突で相手の動きを封じた後、跳躍した勢いでスチームブレードを地面に突き立てて凍結させ、それにより出現した鋭利な氷柱が相手を挟撃する。
仮面ライダーエボル
「俺はまだまだ強くなる…そのためにも、先ずはお前に退場して貰う!」
概要
エボルドライバーと2本のエボルボトルを使って変身する。初登場は第33話。ドライバーの復元を担当した忍によれば、パンドラボックスのエネルギーを最大限に行使することで宇宙の支配を可能にさせる能力がある。
ディテールが恐ろしく多く、複雑かつ凶悪なデザイン。基本カラーは赤・青・黒・金。天球儀や星座早見盤など宇宙に関連する器具がモチーフとして全身にあしらわれている。
「エボル」という名の通り、フェーズの上昇により更なる進化を遂げる可能性を秘めている。また、全てのフェーズが完了することで、真の能力を発揮する。
変身
エボルドライバーに2本のエボルボトルを装填。ドライバーのレバーを回すと2つのエボルボトルからパイプが伸びて前後に「EVライドビルダー」が展開。
そのパイプの中を2種類の物質が通り型の中央でハーフボディが完成する。2つの型を固定している地面のスタンドに沿ってスライドし天球儀のように回転しながら組み合わさることでエボルのボディとなる。
憑依
火星を滅ぼすまでは、エボルト本人が直接変身していたと思われる。だがエボルトの肉体は今は消滅してしまっている為、作中の時間軸でエボルに変身する際は彼が憑依した人間の肉体を操り変身させる形をとっていた。
その後、エボルトリガーの力が復活した事で完全体(フェーズ4)に至り、人間に憑依せずとも変身できるようになった為、それ以降は彼が憑依していた時期が一番長い石動惣一の姿に擬態した状態から変身している。
性能
頭部
エボルボトルに含まれる未知の物質を圧縮・加工した装甲『ゼノヘッドアーマー』が頭部を保護。地球上のどの物体よりも優れた耐久性を備える。フェーズに応じて装甲強度が上昇する。
頭部を保護する防御装置『EVOフェイスガード』は敵の物理攻撃に対して、その衝撃を打ち消す波動を放ち、ダメージを無効化することが可能。
全身
強化ボディスーツ『EVOオムニバーススーツ』いかなる天体においても安全に破壊活動を実行できるよう、全身を覆う遮断フィールドを展開。
過酷な環境や敵の反撃から変身者を保護する。変身者の肉体に秘められた本来の戦闘能力を引き出し、フェーズに応じた強化を施す。
全身各部に装着された黄金の装甲『EVOマテリアル』がエボルトの特殊能力を増幅。波動攻撃の威力強化や消滅毒の生成、ワープ移動などを実行する。各パーツをより攻撃的な形状に変化させ、格闘攻撃の威力を高める。
胴体
胸部装甲『ゼノチェストアーマー』はエボルボトルに含まれる未知の物質を圧縮・加工した装甲。地球上のどの物体よりも優れた耐久性を備える。フェーズに応じて装甲強度が上昇する。
胸部の特殊変換炉『アーミラリアクター』はエボルボトルに含まれる未知の物質を強大な破壊エネルギーに変換する。全てのフェーズが完了することで真の能力を発揮する。
四肢
腕部『メナスラッシュアーム』、脚部『メナスラッシュレッグ』はスーツ内部を満たす未知の物質が変身者の肉体に影響を与え、力や運動速度を大幅に引き上げる。
物体を意のままに動かす特殊なオーラを放ち、離れた敵を拘束して引き寄せたり。自身の動作を超高速化できる。
拳を覆う強化グローブ『EVOゼノベイダーグローブ』、バトルシューズ『EVOゼノベイダーシューズ』は接触した物体を自在に分解・再構築できる。
攻撃対象の装甲を無視して内部中枢に破壊エネルギーを叩き込める。必殺攻撃で一定範囲の空間を圧縮・崩壊・爆発させ、無に帰せる。
装備
エボルドライバー
エボルの変身に用いるベルト。腰に当てることで自動的にベルトが伸長して装着される。パンドラボックスの力を最大限まで発揮でき、宇宙を支配することが可能な究極のベルトと言われている。装着に必要なハザードレベルは5.0。
エボルトが使用していたものは地球の技術で修復されており、ブラッド星由来の再現不能部分は地球産のパーツで代用している。高速ファクトリー展開装置『EVモジュール』からエボルの装備を生成・装着する装置「ペインライドビルダー」を展開する。
外見
ビルドドライバーのオリジナルでもあり、大まかな構造や機能はビルドドライバーに準じる。ただし、黒を基調としたビルドドライバーと違い、こちらは赤・青・黄の三原色でかなり派手なカラーリング。
ビルドドライバーで言う所のボルテックチャージャーに相当する箇所が星座早見盤を模した外観となっている。フルボトルにも対応しているが、装填するとボトルの中には名前が変わるものもある。
機能
『EVボトルスロット』はフルボトルやエボルボトルから取り込んだ成分を利用して、武器の生成や特殊攻撃を実行する。外装パーツ『EVガードケース』は耐熱性、耐衝撃性に優れた、地球上には存在しない超高強度の素材が使用されている。
内部中枢に組み込まれた特殊ユニット『EVファイナライザー』が変身者の肉体に変化をもたらす特殊微小体「メックヴァイラス」を大量に生成。
微小体はフルボトルの成分を取り込んで増殖し、ドライバー装着者の肉体に浸透・作用。変身条件を満たすよう調整を施す他、変身後は身体強化によって戦闘能力を引き上げる。
発動
変身時や必殺技発動時に使用するアクションレバー『EVレバー』を回すことで、エネルギー生成ユニット『エヴォリューションチャージャー』内部の発動機「EVダイナモ」が高速稼働。
また『EVボトルスロット』のフルボトルがシェイクされ、ボトル内の物質「トランジェルソリッド」を内部に取り込み、変身や必殺技の発動に必要なエネルギーを生み出す。回転数と回転速度を上げるとより大きなエネルギーを生成できる。
ベルト
ベルト止め『EVクオリファイザー』が装着者の身体データや遺伝子などをスキャン。その意識がエボルトのものであると判断した場合のみ、変身機能を正常に作動させる。
普段はドライバー内部に収納されているベルト部分『EVバインド』は変身を行う際に自動で装着者の腰に巻き付く。ベルトの長さは装着者の体型や服装に合わせて調整される。
音声
レバーを回すと「交響曲第9番第4楽章・歓喜の歌」のようなサウンドが流れ、2本のエボルボトルをセットすると「エボリューション!」と鳴る。
必殺技発動後は「チャオ!」という音声が鳴る。エボルボトルが増えたためかフェーズ3に変身した際に、左腰にボトルを3本携帯できるホルダーが増設された。
立体物
DXトイが2018年5月12日に発売された初回版と、2019年3月23日に「変身ベルト ver.20th」版と2度にわたり発売。コブラエボルボトルとライダーエボルボトルが付属。収録音声の多さ故か、レバー回転時の待機音はループしない。
ベストマッチは「エボルマッチ」に変化。ビルドドライバー同様のベストマッチ名称のみが流れる(「鋼のムーンサルト」などの口上は流れない)。
音声
ほぼ全てのフルボトルに対応しており、和名は外来語名に、外来語名は和名に変換される(トラ→タイガー、エンジン→発動機)。し変換できない名称(忍者、スケボーなど)や、変換できてもそのままの名称のボトルも存在する(UFO/未確認飛行物体、ペンギン/人鳥など)。
ギアリモコンはリモコンの正式名称「リモートコントローラー」、ダイヤモンドフルボトルは「金剛石」ではなく「宝石」など例外もある。
レジェンドライダーフルボトルを装填した場合、ビルドドライバーと違い最終フォームの変身音が流れる(エグゼイドだとムテキゲーマー)。レジェンドミックスの場合は通常フォームの変身音となる。
エボルボトル
未知の物質の成分を秘めたボトル。シャカシャカ振るフルボトルとは異なり、ドライバーにセットするとボトル底のパーツが上下に動く。ドラゴンとラビットに関しては憑依した人物から生成している。
トランスチームガン&スチームブレード
ブラッドスターク時代に使っていた武器も引き続き使用。主にフェーズ1・4で使っている。エボルトのパワーを受けたことで性能が上がったのか、2つとも威力が飛躍的に向上。
トランスチームガンからはエボルトのエネルギーと同じ真紅の炎を纏った弾丸を放つスチームブレードは刀身が炎を纏ったりある程度伸縮するなど本来なかった機能を獲得している。
備考
名前の由来
英語の綴りは「EVOL」。由来は「進化」を意味する「Evolution」から。また、戦兎のポリシーである『ラブ&ピース』の「LOVE」のスペルの反転でもある。
ダブルミーニングとなっている。テーマソングの歌詞を考えるとEVOL=LOVEの反転=HATEだと考えられる。
モチーフ
ブラッドスタークの頃も含めてよく変身のベースに用いているコブラ(蛇)であるが、世界各地の神話において蛇は「生と死の象徴」「神の使い」「竜」としてよく扱われている。
またキリスト教にて、蛇は悪魔サタンの化身の1つで、甘言を用いてアダムとイヴに罪を犯させたという逸話も存在する。
宇宙から舞い降りて星を滅ぼす存在であり、劇中言葉巧みに各陣営に潜り込んでは利用してきたエボルトには非常に似合っているモチーフなのかもしれない。
商品化
出典元:【食玩ビルドFACTORY vol.39】発売直前 創動BUILD9!! ついに戻ってきたー!! 創動に最凶のアイツが参戦!? - バンダイ キャンディ スタッフ BLOG (hateblo.jp)
食玩「創動」シリーズの第10弾にコブラフォーム(パーツ付け替えにてドラゴンフォームとラビットフォームに換装可能)、第11弾にブラックホールフォームがラインナップされた。その後、RKFレジェンドライダー、SHODO-O8でもラインナップされた。
食玩「SGライドウォッチ02」に収録されたエボルライドウォッチの音声では、何故か「火星からの侵略者」と言うボイスが当てられている。
これでは「仮面ライダービルド」未視聴の人が、エボルトは地球を侵略しにやってきた火星人であると誤解しかねない内容になっている。
テーマソング
ats-,清水武仁&渡辺徹 Feat. AXL21が歌う『Evolution』が彼のテーマ曲。最初はエボルトが人類を嘲笑うかのような歌詞になっているが、途中からエボルトに立ち向かう仮面ライダー(特にエボルと関わりの深い幻徳や戦兎、万丈)を歌ったかのような内容になっている。
ファンからはサビの曲調が一昔前のアニメEDのようだと評される事も。前作の『Justice』に続くラスボスライダーのテーマソングとなる。
中の人
声を担当している金尾哲夫(てつお)氏は、かつて『仮面ライダーBLACK』第33話にゲスト出演し倉田てつを氏演じる、南光太郎(ブラックサンこと仮面ライダーBLACK)に息子を助けてもらった父親役を演じていた。まさかその時は自分がブラックホールフォームに変身するとは思っていなかっただろう。
インタビュー
劇場版に関連して、週刊少年マガジンの2018年7月25日発売号にエボルトへのインタビューが掲載された。その中で新たな事実も明かされた。やけに冷静なインタビュアー。そして命知らずかよく煽る。
各形態一覧
「遂に……遂に戻ってきたぁああッ!!」
コブラ!コブラ!エボルコブラ! フッハッハッハッハッハ!
スペック
身長:195.0cm
体重:108.0kg
パンチ力:58.0t
キック力:63.0t
ジャンプ力:76.7m(ひと跳び)
走力:1.1秒(100m)
概要
エボルドライバーにコブラエボルボトルとライダーエボルボトルをセットして変身する第一段階。初登場時は第34話。宇宙とコブラが合わさった異質さと強大さを醸し出した壮大な外見となっている。全身の装甲は天球儀や星座早見盤などの宇宙関連器具に見える。
頭部の「EVO-コブラヘッド」はコブラが口を開き牙を剥く様子、複眼及びセンサーの「EVOコブラフェイスモジュール」「EVOツインアイコブラ」は真横から見たコブラを模している。
戦闘能力
全体の僅か2%の実力しか発揮できない。だが(初期状態の)クローズマグマさえ凌ぐ身体能力を持ち、初登場では準備運動がてら高い防御力を持つローグを撃破。
その後もラビットラビットフォーム、クローズマグマ、グリスの3人を1人で相手するだけの戦闘力を有している。
ブラッドスターク時代と同じく毒やトランスチームガンとスチームブレードを使用する他、ワープ移動や掌から放つ火炎攻撃「エボル滅弾」など多彩な攻撃手段を持つ。ハイパーバトルDVD『仮面ライダー プライムローグ』では胸からレーザーのような攻撃を披露。
出番
完全体を取り戻した後も、憑依能力による工作をする際には(力が分散するためか)このフォームに戻っている。変身に必要なエボルボトルが無いフェーズ2はともかく、フェーズ3ではなくこちらなのは装填してあるボトルのためだろう。
性能
頭部『EVO-コブラヘッド』
データ収集装置『EVO-Cシグナルブレード』が戦闘データをリアルタイムで集約。自身と敵の能力を正確に把握できる。全身の状態管理も行っており、損傷個所は自動的に応急補修される。
視覚センサー『EVOツインアイコブラ』に感度の高い特殊なセンサ素子を内蔵。暗闇やデブリに潜む動体反応などを瞬時に察知する。空中の化学物質を検知し、敵の痕跡を調べられる。
スキャンセンサー『EVOコブラフェイスモジュール』が自身に抵抗する生命体や戦闘マシンなどを速やかに見つけ出す。破壊活動を妨げる存在を排除する。
その他
測位装置『マスタープラニスフィア』によって宇宙空間における自身の位置情報や、次に滅ぼす天体の座標などを確認できる。降り立った天体の構造を把握し、効率よく滅ぼすためのプランを提案する。
肩部装甲『EVOコブラショルダー』が腕部の動作を最適化して攻撃精度を向上。小型プラントが内蔵されており、有毒ガスや自身の能力を高める強化剤を生成可能。
必殺技
エボルテックフィニッシュ
ドライバーのレバーを回して発動。星座早見盤を模したフィールドを足元に展開して、生み出したエネルギーを右脚に収束してストレートキックを放つ。または右腕に炎を纏わせてパンチを叩き込む。
スチームショット
トランスチームガン・ライフルモードにフルボトルかエボルボトルをセットして発動。第34話ではコブラエボルボトルで使用。コブラのように曲がりくねったエネルギー弾を発射する。劇中では事前にエレキスチームで電気を纏わせていた。
機関砲フィニッシュ
ガトリングフルボトルとライダーエボルボトルをセットしてレバーを回して発動。第35話で使用。ホークガトリンガーを形成する。劇中ではその後リボルマガジンを回転させてボルテックブレイクを発動した。
ドラゴンフォーム(フェーズ2)
「敵に塩を送るなんて優しいだろ?」
ドラゴン!ドラゴン!エボルドラゴン! フッハッハッハッハッハ!
スペック
身長:197.0cm
体重:106.8kg
パンチ力:60.9t
キック力:65.8t
ジャンプ力:ひと跳び83.2m
走力:100mを1.2秒
概要
エボルドライバーにドラゴンエボルボトルとライダーエボルボトルをセットして変身第二段階。初登場は第34話の終盤。
肉体を失った自身の器として生み出した自身の半身である万丈龍我のハザードレベルが5.0になった事を受け、彼の肉体を奪い取りさらなる段階へと進化した姿。
第37話にて憑依対象を戦兎に移したエボルがドラゴンエボルボトルを龍我に奪われ、さらにボトルは新たなボトルに変化したため、この姿への変身は不可能となった。
外見
見た目はフェーズ1の姿をしたクローズ。頭部の「EVO-ドラゴンヘッド」と肩部アーマーの「EVOドラゴンショルダー」は通常のクローズと酷似。胸部パーツの一部がなくなったり、頭部形状が若干変化したことを除けばフェーズ1とほぼ同様の姿・機能を持つ。
戦闘能力
スペックは走力を除いてフェーズ1よりも上昇。毒精製などの搦め手や地球外での活動機能を持ったコブラフォームとは異なり、こちらは戦闘力の分析や格闘能力の強化など純粋な戦闘に特化した仕様。
シンプルな接近戦を仕掛け、ビートクローザーを使った剣術や肉弾戦も得意。一方、龍我の体を乗っ取っているため、声を龍我の物に変えて助けを求め、隙を作らせるというエボルトらしい狡猾過ぎる戦法もとる。
性能
頭部『EVO-ドラゴンヘッド』
顔面を保護する装甲パーツ『EVOファングテクター』の装甲下に衝撃緩和装置を内蔵。敵の攻撃が直撃した場合でも頭部へのダメージを最小限に抑えられる。
出力調整装置『EVOフレイムエヴォリューガー』が変身者の精神や肉体などのコンディションに合わせて各機能を最適化。より高い能力を引き出せるようサポートする。場合によっては基本性能を超えた戦闘能力を引き出せる。
発熱強化装置『EVOドラゴンフェイスモジュール』は全身の装甲を融解寸前まで加熱し、必殺技の威力を数倍に引き上げる。主に変身者の感情が昂ぶることで作動する。
その他
視覚センサー『EVOツインアイドラゴン』は変身者の反応速度を強化し、格闘戦における命中率と回避率を引き上げる。激しい戦闘から視覚センサーを保護するため、表層は耐衝撃性に優れたクリアシールドで覆われている。
データ収集装置『EVO-Dシグナル』が戦闘データをリアルタイムで集約。自身と敵の能力を正確に把握する。全身の状態管理も行っており、損傷個所は自動的に応急補修される。
肩部装甲『EVOドラゴンショルダー』が腕部の動作を最適化。攻撃の速度と威力を引き上げる。全身各部を特殊な炎で覆い、強化格闘攻撃を繰り出せる。
装備
ビートクローザー
クローズ専用の両刃剣。フェーズ2変身時に虚空から具現化して使用。実質フェーズ2専用装備。
必殺技
エボルテックフィニッシュ
レバーを回転させて発動。右腕に蒼炎を纏わせてパンチを叩き込む。
スマッシュヒット
ビートクローザーのグリップエンドを1回引いて発動する。蒼炎を刀身に纏わせて敵を切り裂く。
スマッシュスラッシュ
ビートクローザーにフルボトルかエボルボトルをセットし、グリップエンドを1回引いて発動する。第35話でドラゴンエボルボトルで使用。
万丈の声を発され動揺した戦兎に対して、刀身に蒼炎を纏わせた斬撃を繰り出しビルド・タンクタンクフォームを変身解除させた。
ラビットフォーム(フェーズ3)
ラビット!ラビット!エボルラビット! フッハッハッハッハッハ!
「フェーズ3…完了」
スペック
身長:196.0cm
体重:105.5kg
パンチ力:55.9t
キック力:64.1t
ジャンプ力:89.0m(ひと跳び)
走力:1.0秒(100m)
概要
エボルドライバーにラビットエボルボトルとライダーエボルボトルをセットして変身する第三段階。初登場は第36話終盤。
大切な人々を守るために戦争を終わらせることを決意し、急激にハザードレベルを上昇させエボルトとの相打ちを謀った桐生戦兎を止めるためにエボルトが憑依して、戦兎の体からラビットエボルボトルを作り出したことで誕生した。
フェーズは進んだものの、「ハザードレベル6に達した仮面ライダービルド」だけを取り込んで一気に完全体のフェーズ4へ至るつもりだったエボルトにとっては想定外の姿である。
外見
ドラゴンフォームでの変化と同様で、頭部がラビットハーフボディに似た形状の「EVO-ラビットヘッド」に変化。肩部アーマーは、これまたラビットハーフボディと同じ形の「EVOラビットショルダー」に変更されている。
戦闘能力
攻撃力はドラゴンフォーム未満。(パンチ力に至ってはコブラフォームを下回っている。他のフォームに比べて機動力が高め。
だが総合戦闘力はドラゴンフォーム時よりも更に強化。グリスとローグが2人がかりで挑んでも全くダメージを与えられなかった。完全体を取り戻してからはエボルドライバーのスロットがコブラとライダーシステムで固定となったため、御役御免となった。
性能
頭部『EVO-ラビットヘッド』のデータ収集装置『EVO-Rシグナル』が戦闘データをリアルタイムで集約。自身と敵の能力を正確に把握する。全身の状態管理も行っており、損傷個所は自動的に応急補修される。
聴覚強化装置『EVO-イヤーフェイスモジュール』が敵の気配やわずかな動作を捉えることで次の行動を予測し、素早い反撃を可能にする。
視覚センサー『EVOツインアイラビット』は戦闘時の反応速度と索敵精度が向上。特殊な嗅覚センサーで陰に潜む敵を見つけ出す。
肩部装甲『EVOラビットショルダー』に内蔵された加速ユニットが運動速度と反応速度を瞬間的に高め、超音速の必殺攻撃が可能。
装備
ドリルクラッシャー
ビルドが使用する可変型の武器。雑誌によっては使われている場面が掲載されているが、劇中では未使用。設定上ではビルドの武器を使用可能。
必殺技
エボルテックフィニッシュ
レバーを回して発動。右足に赤いエネルギーを収束してキックを放つ。もしくは赤いエネルギーの収束された右手でパンチを繰り出す。
オーバー・ザ・エボリューション!
「今日がお前達の命日だ」
ブラックホール!ブラックホール!ブラックホール! レボリューション! フッハッハッハッハッハ!
スペック
身長:196.5cm
体重:118.8kg
パンチ力:68.1t
キック力:74.6t
ジャンプ力:91.7m(ひと跳び)
走力:0.7秒(100m)
概要
コブラエボルボトルとライダーエボルボトルに加え、機能を取り戻したエボルトリガーをエボルドライバーに装填して変身する第四段階にして、仮面ライダーエボルの完全体。
初登場は第37話の終盤。仮面ライダーエボルの本来の姿。すでに地球を滅ぼせるだけの力を持っているが、さらなる力を得るためにロストフルボトルを狙って暗躍する。
外見
大まかな見た目や機能はフェーズ1と同じだが、白と黒を基調としたデザインに変化している。白を基調としたアーマーがコブラフォームに装着されている。
「ブラックホール」の名の通り、降着円盤(ブラックホールの周りに形成されるガスの輪)のような、黒い円を白で縁取ったディテールを上半身の各所に持つ。
変身
エボルトリガー上部のスイッチを押して起動。コブラとライダーのエボルボトルと共にエボルドライバーに接続。ドライバーのレバーを回すと、縦に銀色に変色した周囲に特殊加工装置「EV-BHライドビルダー」が出現する。
その周りをパンドラボックスのような立方体が黒い竜巻に乗って飛び交って縮小・消滅。これがEV-BHライドビルダーと合体して柱状に変化。暗黒空間に飲み込まれ、そこから変身後の姿が小型の黒い立方体を飛び散らせながら現れる。
戦闘能力
純粋なスペックはこれまでの形態を凌駕。元々高かった戦闘力が更に向上。エボルトが本来持つ力が最大限発揮され、ブラックホールを操れる。猛毒攻撃も引き続き使用可能。劇中ではこれを用いて難波重三郎を一瞬で消滅させた。
地面に触れただけで特殊な亜空間らしきものを作ったり、手をかざすだけでハードガーディアンを8体まとめて跡形もなく消し去るほどの爆発を起こす能力なども披露している。
火星での回想シーンでは長剣を使用。ベルナージュとの戦いで失われたのか復活以降はトランスチームガンとスチームブレードを引き続き使用している。
性能
基本的に各部機能はコブラフォームと同様。
頭部『EVO-ブラックホールヘッド』
視覚センサーが『EVOツインアイホワイトコブラ』、スキャンサーが『EVOブラッドフェイスモジュール』、頭部装甲が『ヴァイドヘッドアーマー』、データ収集装置が『EVO-BHシブナルブレード』、測位装置が『EVOワイプアウトブレード』に変化。
破壊制御ユニット『EVOマスターブラックホール』は変身者の思考を読み取り、ブラックホールを利用した特殊攻撃の影響範囲や威力を自在に操る。
胴体
胸部装甲が『ヴォイドチェストアーマー』に変化。人間が認識できない虚無の空間シールドを展開し、敵の攻撃を無効化する。胸部の特殊変換炉『カタストロフィリアクター』がエボルボトルに含まれる未知の物質を強大な破壊エネルギーに変換。
影響範囲内における全存在の生命活動を強制停止させる程の力を秘める。ブラックホールを利用した特殊攻撃や、自身の戦闘能力を最大50倍にまで引き上げる特殊強化も可能。特殊攻撃の威力や能力強化の程度に応じて、変身者への負担が爆発的に増大する。
全身
強化スーツ『EVOオムニバースーツ』は変身者の肉体に秘められた本の戦闘能力を引き出した上で、エボルトリガーと連携して更なる強化を施す。
肩部装甲が『EVOアナイアレイショルダー』に変化。新たに特定の生物だけに作用する有害物質をつくり出し、広範囲に散布できる。
特殊推進ユニット『EVOベクターローブ』が天体間を移動する際の推進力を生み出す他、周囲の重力をコントロール。通常格闘技を繰り出す際に加重と加速を行い、必殺技に匹敵する強烈な一撃へと強化する。
欠点
変身中にエボルトリガーに強い衝撃が加わると制御が効かなくなり、しばらく身動きが取れなくなる。劇中では戦兎の作戦でクローズマグマにエボルトリガーをブリザードナックルで攻撃されたことでフェーズ1に弱体化した。
第41話では、フェーズ1から変身する直前に攻撃を受けたことで完全態への変身を防がれている。また、分裂している状態ではブラックホールフォームに変身出来ない。
エボルトリガー
パンドラボックスと60本のフルボトルから作り出されたアイテム。初登場は第36話。エボルドライバー用機能拡張デバイス。
ビルドドライバーに対するエボルドライバーと同じ、ハザードトリガーのオリジナルに相当する。スイッチを二回押すと『オーバー! オーバー・ザ・レボリューション!』とマックスハザードに値する音声が響く。
性能
内部タンクにパンドラボックス由来の活性強化剤「パンドライザヴェイパー」が充填されている。強化剤はエボルボトルの成分と反応して気体から金属状の物質に変化。
EV-BHライドビルダーの中にプラスされ装備が強化される。表面のメーターは強化剤の浸透レベルを示しており、メーターの振れ幅が大きいほど戦闘能力が高まる。敵が放った高威力の必殺攻撃を吸収し、エボルトリガーの稼働エネルギーに変換する。
完成
当初はこれを使って地球滅亡を図るも、エボルトがベルナージュとの戦いで肉体を失って起動することができず、地球は辛うじて滅亡を免れていた。
エボルトが人間の欲望を駆り立てて戦争を引き起こしたのは、このエボルトリガーを使いこなせる「限界のある人間を超えた存在」を生み出すべく戦兎を利用してライダーシステムを強化・発展させる事が真の目的であった。
その企みは戦兎の捨て身の策によって失敗するが、第37話にてクローズマグマ、グリス、ローグのトリプルライダーキックのエネルギーを吸収することで完成に至った。
立体物
DXトイにてラインナップ。 ハザードトリガーと共有している部品はコネクター部とレンズ部ぐらいで、ほとんどが新規造形で大型化されているのが特徴。
劇中同様、機能拡張スロットに装填し変身アクションをすることで内部のゲージが回転する。コネクター部がハザードトリガーの流用なのでビルドドライバーに装填して遊ぶ事も可能。
必殺技
ブラックホールフィニッシュ
上空に飛び上がった後、高速で空中前転しながら跳び蹴りを叩き込む。さらに敵をブラックホールの中に放り込んで、内部で爆殺させる。
または全身に流れるブラックホールのエネルギーを右足に収束させ回し蹴りを放つ。ストレートパンチを放つパターンもある。
第42話ではパンチと似たモーションでブラックホールを上空に放った。ブラックホールに東都政府官邸を消滅させた。同じ方法で火星の文明を滅ぼしたらしい。
スチームアタック
トランスチームガン・ライフルモードにフルボトルかエボルボトルをセットして発動する。第42話ではラビットエボルボトルで使用。敵の周囲を高速で旋回しつつ全方位から射撃を撃ち込む。
エボルト怪人態
オーバー・オーバー・ザ・レボリューション!
「いよいよ新世界の扉が開くぞ!」
Ready go! フィーバーフロー! フハッハッハッハハハハ!フハッハッハッハッハハハハハ!
スペック
身長:203.9cm
体重:118.2kg
特色/力:ワームホールによる惑星間ワープ、ブラックホールを利用した攻撃、惑星の吸収による能力強化と進化
概要
ブラッド族としてのエボルトの真の姿。エボルトが10本のブラックロストフルボトルによって完成した黒いパンドラパネルを取り込み、エボルトリガーのスイッチを起動して力を解放した姿。初登場は第45話。
外見
紅いコブラを思わせるエイリアンといった風貌。顔には複数の眼のような器官がある。それまでの仮面ライダーエボルとしての姿に比べ、地球外生命体らしいグロテスクさを感じさせる。
腰にはエボルドライバーが装備されたままで、怪人がライダーのベルトを巻いていることで、その異質さが際立っている。
戦闘能力
この姿でもブラックホールフォームの特殊能力や各部の機能を自在に再現・発揮することが可能で、エボルドライバーを利用して必殺技を繰り出すこともできる。
ワープ能力
黒いパンドラパネルの力によってワームホールを利用した惑星間のワープが可能。惑星のエネルギーを吸収することで新たな能力の獲得・自己進化を実行し、自身を更に強化させていく。
ビルドとの戦闘では、どこかの惑星を吸収したことで、両腕に生物の顔のような手甲「エボルティグラスパー」が具現化している。
弱点
取り込んだ黒いパンドラパネルやロストボトルが体内から取り除かれると弱体化してフェーズ4に退化してしまう。また、エボルトリガーに強い衝撃が加わると動けなくなる弱点もフェーズ4から引き継いでいる。
必殺技
ブラックホールブレイク
フェーズ4時と同じ必殺技だが出力が飛躍的に上昇。惑星一つを吸い込む程のブラックホールを作り出し、惑星を比喩抜きで完全消滅させるほどの破壊力を持つ。
劇中では自身を強化するため、あるいは戦兎にゆさぶりをかけるためだけにワープ能力でビルドもろとも宇宙のどこかにある別の惑星に瞬間移動、丸ごと吸い込んで星一つを容易く滅ぼした。
この際、この惑星の住人と思われる半透明のヒト型の生物は、突然現れた彼らに驚いていたが、何が起きたのか理解すらできないまま一緒に吸い込まれてしまった。
『Vシネクスト「仮面ライダークローズ」』
キルバス撃破後、エボルトはこの姿での復活を遂げた。警戒する万丈達に地球を去る事と、力を蓄えて再び戻ってくる事を告げた後、赤いアメーバ状の姿となって空に去っていった。
本作ではキルバスによるブラッド星滅亡からパンドラボックスを携え逃亡するトリガーとボトルがない怪人態の姿が回想されており、これまではっきりしていなかったエボルトの本来の姿がこの怪人態である事がほぼ確定した。
備考
当時の書類ではエボル怪人態と記載された。この姿の登場はメタ的に言うと、実態の無いエボルトに違和感を感じられて、本来の姿が登場する事になったという。
「ビルド-ファイナルステージ-」にて行われた変身シーンのパフォーマンスでは、前川氏と金尾氏の二人で行われた。
金尾氏は、最初『僕自身は、(個別で変身者の役がないので)変身しないんですけど・・・(このパフォーマンスに参加するって)打ち合わせにもないのですが、僕も参加していいんですか?』と少々戸惑い気味だった。
前川氏の変身後に『ふはははははは! こっちの声の方が、馴染みがあるかぁ? お前は、俺が創った【見せかけのヒーロー】なんだよぉっ!!』と参加し来場者たちを盛り上げた。
エボルト究極態
スペック
身長:203.9cm
体重:148.2kg
特色/力:ワームホールによる惑星間ワープ、ブラックホールを利用した攻撃、惑星の吸収による能力強化と進化
概要
黒いパンドラパネルを再び取り込み怪人態となったエボルトが、ブラックホールを介して月や地球の一部を取り込んだ事で進化した姿。第48話より登場。
エボルトの最終形態だが、その進化には際限が存在しないため、この形態よりも更に進化を続けることが予測されている。
新能力
「エボルティグラスパー」に加え、新たに両肩に自発的に攻撃と防御を行う進化生命体「エボルティヴォイダー」が固着。そのため、シルエットだけ見るとエボルトの頭が三つになったような外見に見える。
怪人態の全能力を向上・発展させた上位互換形態で、吸収した惑星のエネルギーをエボルトリガーによって維持・管理し、常に最適な状態を保っている。また、進化に伴って黒いパンドラパネル喪失による退化も克服している。
弱点
膨大なエネルギーを最適な状態で維持・管理するには、引き続きエボルトリガーが必要となるため、トリガーが故障すると行動不能になる。
それを再び突いたローグが執拗にトリガーを攻撃、自らの消滅と引き換えにトリガーを故障させたことで行動停止に陥り、ブラックパネルを奪われた上でクローズマグマによって、ホワイトパネルから放たれた光の隙間に放り込まれてしまった。
白い究極態
「宇宙を滅ぼす真の力よ……ここに集まれェェッ!!」
概要
「仮面ライダービルド ファイナルステージ」で登場した真の最終形態。究極態からさらに力を引き出した姿。エボルドライバーが消え、全身が白基調に寒色と暖色のラインが走ったジーニアスフォームのようなカラーリングに変化している。
攻撃力も防御力も大幅に上がっている。圧倒的を通り越した無茶苦茶な力で戦兎たちを追い詰めた。
末路
土壇場でクローズビルドフォームに変身されたことで形勢が逆転。追い討ちをかけるように過剰な進化が裏目に出て、膨れ上がった力を制御できなくなり行動不能に陥る。
その隙を突かれてラブ&ピースフィニッシュを叩き込まれて致命傷を負うも、しつこく遺伝子を拡散して復活の布石を打つ。
しかし、それを読んでいた戦兎がジーニアスフルボトルの力で拡散した遺伝子を全てスマッシュに変換して実体化。グリスブリザード、プライムローグ、マッドローグも加わった総攻撃で全て殲滅され失敗に終わる。
最後はフルボトルバスターで発動されたファイナルマッチブレイクの直撃を受けて形態を維持できなくなり、爆発四散。弱点など関係ない、純粋に人間の力の前に完敗を喫することになった。
玩具音声でのみ確認されている形態
タンクフォーム
タンク!タンク!エボルタンク! フッハッハッハッハッハ!
音声のみ確認できるフォームその1。ラビットフォームに対応するフォームと思われる。ちなみに、なぜかこのフォームのみ音声に物凄いエコーがかかっている。
ロックフォーム
ロック!ロック!エボルロック! フッハッハッハッハッハ!
音声のみ確認できるフォームその2。こちらは恐らくドラゴンフォームに対応するフォームと思われる。
ダイナソーフォーム
ダイナソー!ダイナソー!エボルダイナソー! フッハッハッハッハッハ!
音声のみ確認できるフォームその3。恐竜フルボトルが未発売に終わったため本物の没音声であり、有志により存在が判明している。恐らくコブラフォームの対応形態。
劇中の活躍
遥か昔
母星のブラッド星が兄のキルバスに滅ぼされた際、種族の宝であったパンドラボックスを奪って命からがら逃亡。その後はいくつもの星を滅亡させながら宇宙をさまよっていた。
火星を滅ぼすが、王妃ベルナージュと相討ちになり、エボルドライバーを破壊され肉体と魂を分離させられる。だが自らのエネルギーをパンドラボックスに移していた。
地球飛来
本編の23年前、地球の無人探査機が火星に着陸。エボルトは自らの遺伝子の一部を探査機に潜り込ませた。探査機が地球に帰還すると、近くの女性に遺伝子が乗り移る。
しかし女性はこの時妊娠中で誤ってその胎児に憑依してしまう。その影響で女性は僅か2ヶ月で男子を出産する。それこそが万丈龍我であり、龍我の体にはエボルトの遺伝子が組み込まれていた。
スカイウォールの惨劇
13年後、エボルトは龍我の体に宿った自らの遺伝子を回収するため、宇宙飛行士として火星に降り立った惣一に憑依。パンドラボックスとエボルドライバーを地球へ持ち帰った。
帰還セレモニーの際にパンドラボックスに触れて地球を滅ぼそうとするも、結果はスカイウォールが形成されるだけに終わった。
しかしこの時にその場にいた幻徳、御堂、多治見達の思考を改竄し日本を分裂・内乱状態に追い込むことで、完全体として復活するための布石を打っている。
ヒーローごっこの構想
美空が入院している病院に入院させられたが、1ヵ月もしない内に病院から脱走。当時パンドラボックスのプロジェクトの責任者だった葛城忍(葛城巧=戦兎の父親)と接触・脅迫。エボルドライバーの修復を求めるも、巧にドライバーを隠される。
忍は難波研究所にて龍我の検査も担当しており、結局エボルドライバーを修復。忍はその後エボルトについている。7年後にパンドラボックスの特別顧問に選ばれる。だが「ファウスト」によるパンドラパネル強奪事件が発生し辞職。
フルボトルを浄化させるために美空を病院から拉致。しかしフルボトルが悪事に使われている事を知ったため、美空は浄化を拒む。そこでファウストとの距離を表向き置く。
葛城巧との接触
時が流れ、忍のエボルトに関する資料を読んだ巧は、ファウストを辞めることを決意。エボルト(惣一)と龍我の殺害を企てる。
もしもそれを邪魔するのならばファウストの秘密を暴露し、葛城の持つ研究データも闇に消すつもりであると宣言した。しかし計画は失敗。記憶を消されて顔を佐藤太郎と入れ換えられる。
またエボルトは、佐藤とは別のバイトで万丈龍我が葛城の部屋にやってくる頃を見計らって警察に通報し、龍我に葛城殺人の冤罪を着せた。
戦兎との邂逅
佐藤の顔になった葛城をファウストに連行し、彼の体にネビュラガスを注入。そして「何も知らない一般人が記憶喪失の彼を見つけた」という状況を作り上げる為、雨の中に彼を置いた後、スタークの変身を解いてから目覚めた彼の前に姿を現した。
その後巧を家に向かい入れ、桐生戦兎という名前を与えた。戦兎にビルドドライバーを渡してスマッシュを倒させ、自身はビルドの協力者を演じる。
「正義のヒーロー」のためにフルボトルを浄化する、という大義名分を与える事で、美空は積極的にフルボトルを浄化するようになる。
本編序盤
ハザードレベルを時折スタークがビルド達を助けるような行動をとってきたのも、全ては「ヒーローごっこ」が上手く進むためのお膳立てに他ならない。
ナイトローグ以上の悪意を持ち、ローグとは意見を違え何度も敵対する様子が見られた。仮面ライダーシステムの完成すら彼にとっては目的達成のための通過点に過ぎない。
『平成ジェネレーションズFINAL』
最上魁星の計画によって龍我が別世界に飛ばされる。まったくの偶然でエボルトは復活を阻止された。
この件に対する危機感は相当なものだったらしく、既に敵対していた戦兎にヒントを与える、『エグゼイド』から飛ばされてきたパラドに接触するなど、最大限の助力を働く。
正体発覚
記憶を取り戻した鍋島の証言、生成場面を隠していたたまにスタークがオクトパスライトに対応できなかった事、ブラッドスタークとの戦いが終わって間もない内に店に居なかった事より戦兎は、石動惣一がスタークの正体だと確信。
龍我と美空が寝静まった夜中、惣一はパンドラボックスとフルボトルを持ち去ろうとする。戦兎に見つかり交戦して勝ち、オクトパスとライトのフルボトルを回収する。難波重三郎の下にパンドラボックスとフルボトルを手土産に現れる
戦兎がフルボトルを偽物にすり替えていた事を知ると「やるじゃねぇか」と不敵な笑みを浮かべた。戦兎と龍我を相手にパンドラボックスと20本のフルボトルを賭けて敵対。圧倒するが、戦兎の新開発したビルド ラビットタンクスパークリングの前に敗れた。
だが「それより重要なのは、お前たちの成長だ」と言って、戦兎たちにナイトローグの真の正体が幻徳だと教えてから撤退。こうして第14話にて戦兎の下から去る。
北都との戦争
第15話からは本格的にファウストに合流。首相の泰山に猛毒を打ち込み幻徳を首相代理の座に復帰させる。戦兎から盗んだスクラッシュシステムとスマッシュのデータを北都に提供。その頃、東都が北都に宣戦布告した。
第16話以降は北都軍の協力者として幻徳とも敵対。基本的に北都のライダーたちに加勢する一方、戦兎に「お前たちの成長が目的」と語ったりハザードトリガーを譲渡した。北都三羽ガラスは彼を「スタークさん」と呼び、純粋に恩義を感じている。
北都陥落
第21話では青羽を殺して落ち込んでいた戦兎を激励。「戦兎が一海に勝てばいい」と打開策を提示し彼に北都と西都のフルボトルを貸し与えるとスタークの姿に変身。
ハザードトリガーを使いこなせるようになる段階まで戦兎のハザードレベルを上げるべく鍛える。スターク側も新たなベストマッチや現在の戦兎の戦闘力を把握する。
同時に代表戦本番の裏で「もしグリスが負けたら力ずくで攻め込めばいい」と多治見首相に吹き込み、北都軍のほとんどを東都国境へ向かわせる。
グリス敗北に伴い攻め込もうとしたところを裏から西都軍を手引きして多治見首相を拘束。防衛面が手薄になっていた北都は、事実上スタークの手により西都に制圧されてしまった。
西都との戦争
西都につくが、必要に応じて戦兎たちに有用な情報を渡す。代表戦が東都側の勝利に終わった途端西都に叛逆。動揺する御堂に、難波は「約束など反故にすればいい」と指示するが、首相としての立場もある御堂はそれを拒否する。
しかしそこへ現れたスタークは「君は用済みという訳だ」と猛毒を打ち込み御堂を消滅させた。また自身の偽装能力で御堂の顔に変化させた難波を西都首相の座に就かせた。
自身は現時点で確保しているパネルとボトルを使ってパンドラボックスの力の一部を発現。スカイウォールを変形させ、新たにパンドラタワーを出現させた。以後の自身及び難波重工の拠点としている。
パンドラタワー建立
29話では西都と東都の戦争が再開。ハードガーディアンの大軍と戦っているビルド達の前に姿を現し、グリスが持っていたボトルを奪う。第30話では龍我のドラゴンスクラッシュゼリーを破壊。クローズ強化の布石を撒く。
その後パンドラタワーにて交戦。変身解除に追い込まれた戦兎をいたぶって、龍我のハザードレベルを上げ、龍我のクローズマグマ覚醒に導く。敗北してパンドラボックスも奪われるが「ようやく器が完成する……」と喜んでいた。
フェーズ1
泰山を誘拐したエボルトは、エボルドライバーと交換するように要求。だがローグに阻止され泰山を盗られる。ところが、内海が美空からドライバーを奪い取りエボルトに手渡す。
エボルトは仮面ライダーエボルに変身。泰山を殺害した。続いてビルド・クローズ・グリスにも圧倒。戦兎に地球上には存在しない毒を打ち込み、解毒と引き換えにパンドラボックスと東都のボトル全てを要求する。
フェーズ2
エボルトは自ら取引を捨てて龍我たちと交戦。龍我のハザードレベルが5.0に到達すると憑依しあ。戦兎を解毒した後、ドラゴンとライダーのエボルボトルを使ってエボル・フェーズ2への変身を完了させる。
パンドラボックスと60本のボトルを奪ってエボルトリガーを生成。地球滅亡を図るも力が十分に足りなかった上に、ベルナージュの妨害もあって失敗に終わる。
フェーズ3
難波の意を受けたエボルトは街を襲撃して戦兎達をおびき寄せる。戦兎は忍の資料からエボルトの目的を事前に察知。
パンドラパネルから強化アイテムを作成しハザードレベルを6.0以上に急激に上昇させて道連れを目論むが、エボルトは寸前の所で戦兎に憑依してこれを回避、そのままエボル・フェーズ3へと変身した。
計画を邪魔され、しかも中途半端に人間に憑依したことでパンドラボックスを操る力を失ったエボルトは激怒。憑依した戦兎の目の前で仲間達を始末することを思いつく。
フェーズ4
龍我がグレートクローズに覚醒して阻止される。そしてグリスとローグが合流し、3人が放ったライダーキックで止めを刺されそうになる。
しかしエボルトはこれを逆手に取りエボルトリガーで3人のキックのエネルギーを吸収することで、トリガーを完成させる。戦兎の肉体を捨てトリガーの力を解放し、仮面ライダーエボルの真の姿であるフェーズ4への変身を遂げた。
難波重三郎を挑発して敵対。鷲尾兄弟や仮面ライダーと戦うも圧倒。難波の居室にワープして殺害した。そのまま地球を滅ぼさんとするが、発狂した内海がエボルトにつく。
この寝返りが予想外だったのか、内海の行動を目の当たりにしたことで態度を一転。爆笑しながら人類滅亡の中断を宣言すると、マッドローグへの変身を遂げた内海と共に撤退する。
新たな目的
第40話からは自分の手で直接滅ぼすのではなく、欲望に塗れた人間をロストスマッシュに変え、人間同士で潰し合わせて自滅させる方向にシフト。
多治見喜子をロストスマッシュ第一号:オウルロストスマッシュとして完成させる。その後ジーニアスフォームがオウルロストスマッシュを浄化したところに現れ、ジーニアスフォームの能力に驚きつつオウルロストフルボトルの返却を要求。
戦兎にその目的を問われると「新世界を創る」と宣言した。第41話冒頭、ジーニアスフォームとの戦闘で必殺技を受けた影響で人間の感情が芽生える。これにより、知識としては知っていても実感することの無かった感情を獲得。地球人の支配に対する自信を高めた。
国家転覆
第42話では残り4本のロストフルボトルを手に入れるため、戦兎達を被験者にしようとする。仮面ライダーに狙いを定める。東都政府官邸を跡形もなく吸い込むと、唯一残った西都で御堂首相に擬態。全国民に国を1つにすることを宣言して一気に人々の支持を獲得する。
日本を実質支配下に置いたエボルトは、続けて内海やクローンスマッシュに破壊活動を行わせ、仮面ライダーを国に楯突く反乱分子に仕立て上げ、戦兎達を不利な立場に追い込む。内海に残る仮面ライダー達を捕獲し、ロストスマッシュの生産を急がせる。
ロストボトル生成
第43話ではロストフルボトル生成の被験者として美空を拉致する。戦兎達を誘き寄せるが、ネビュラガスを浄化されて助かり、生成されたロストフルボトルの回収にも失敗する。
第44話では戦兎に「奪ったロストフルボトルを持って来なければ、今すぐ地球を滅ぼす」と脅しを掛ける。戦闘の末にわざと負けて爆散。自身の肉体を使って3つのロストフルボトルを浄化していた。自らは液状化していた。
更なる進化
第45話では忍に殺されそうになるが、裏切りを看破していたため返り討ちにする。内海を乗っ取って復活。ライダー達を攻撃し、黒いパンドラパネルを死守する。
この時、負傷した一海の肉体にも分離した遺伝子を憑依させていた。それによって最後のロストフルボトルを奪取。それらと黒いパンドラパネルを取り込むことで、ブラックホールフォームを上回る最強形態「怪人態」へと進化する。
これまでとは桁違いの力でライダーたちを一方的に圧倒するが、4人のライダーの同時キックを食らって黒いパンドラパネルを排出。
ハザードトリガーとジーニアスの力でロストフルボトルのうち2本が浄化。ブラックホールフォームに退化してしまい、撤退を余儀なくされた。
劇場版『Be The One』
一時的に力を失ったエボルトは、新たな三人の知事となった同胞のブラッド族に内海を介してブラックロストフルボトルを手渡し、ビルド殲滅計画と地球の破滅のため人々を扇動する作戦に出た。
だがいつまでたっても地球を滅亡させようとしないエボルトに業を煮やした伊能達は独自に計画を実行。エボルトに代わって地球を滅亡させようとするが、これを察知したエボルトの妨害とライダー達の奮闘により阻止され三人は次々と消滅していった。
彼らの計画が失敗したことについてエボルトは「俺を裏切った時点でお前達の運命は決まっていたんだよ」と冷淡に吐き捨てた。
最終決戦
第46話では国民に正体を現し、地球の破壊を宣言。パンドラタワーの頂上で仮面ライダーを待つ。10分が経過するごとにブラックホールで日本の区画のどこかを飲み込んでいた。
途中で、ロストフルボトルを奪うためローグと接触。裏切ったマッドローグに翻弄され、奪取は失敗に終わった。
その後、タワー最上部にて決戦。圧倒的な戦闘力で追い込むが、ローグにトリガーを破壊される。黒いパンドラパネルを奪われ新世界の扉が開く。エボルトは龍我に連れられてその切れ目に追放された。
終焉
次元の狭間に投げ込まれたエボルトだが、道連れになった龍我を取り込むことで回復を図る。そこに、龍我を助けるためにビルドが駆けつける。
戦兎にトドメを刺そうと究極体に変化するが、体内で覚醒した龍我の意識に妨害され動けなくなる。さらに、仮面ライダーとしての矜持を取り戻した戦兎に応え、龍我の力がシルバードラゴンフルボトルとしてビルドに渡る。
激突を繰り返す中で双方とも疲弊し、エボルトは怪人態、ビルドはラビットタンクへと戻ってしまう。だがビルドの猛反撃や、再び目を覚ました龍我の意識に動きを封じられた。
最期はビルド ラビットドラゴンフォームのボルテックアタックが炸裂。直撃を受けたエボルトはついに敗北した。
『仮面ライダービルド ファイナルステージ』
ボルテックアタックを食らって砕け散る間際、体を液状化して自らの遺伝子を擬態スマッシュとして拡散させ、消滅を回避していたことが判明。
戦兎達の目的はエボルトをエネルギーとして全く新しい世界を創造することであり、このままでは二つの地球は融合と同時に消滅して全てが終わってしまう。
それを回避するには、新世界へと移動する「引き伸ばされた一瞬」の中で、白いパンドラパネルと生成済みのロストフルボトル10本を揃えなくてはならない。エボルトはこれを利用してしつこく復活を試みていた。
本当の最期
戦兎は幻徳や一海など戦死者メンバーと「新世界」へ移動する途中で合流。フルメンバーで挑む。最終的に揃えられたロストフルボトルと白いパネルの力で完全復活。ジーニアスフォームを模した「白い究極態」に至って戦兎たちを圧倒する。
しかし、戦兎がクローズビルドフォームに変身すると形勢は逆転。また、過剰なパワーアップが祟り、自分の力のコントロールができなくなり行動不能に陥る。
グリスブリザード、プライムローグ、マッドローグも加わった総攻撃を浴び、トドメにビルドの力で遺伝子をスマッシュの形態で可視化され、クローズの力で殲滅。今度こそ敗北した。
『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』
最終決戦時に万丈に潜り込ませた極小のエボルトの遺伝子と、地球外エネルギーによって復活。しかし完全復活とはいかずブラッドスタークの姿まで退行。初戦ではクローズチャージと共闘してキルバスと戦うも消滅させられた。
説明役としてブラッド星の王だったキルバスの素性、初期型ロストフルボトル4本の真実、それに伴う人体実験の影響について万丈及び視聴者に解説した。
旧世界におけるファウストの研究室で、万丈の遺伝子データを閲覧しドラゴンエボルボトルを生成。これを万丈経由で戦兎へ届け、マッスルギャラクシーフルボトルを開発させる。この製造過程で、戦兎が万丈の中の遺伝子を最大限活性化させた結果再び復活。
仮面ライダーエボル コブラフォームとしてクローズマグマと共にキルバスと再戦するも苦戦。だがマッスルギャラクシーフルボトルで変身する龍我と融合してクローズエボルとなると、キルバスを倒した。その後地球を去った。
客演での活躍
仮面ライダージオウ
最終話にて客演。アナザーディケイドの呼び出した「『ビルド』の世界の怪人」として登場。本編最終局面の状態らしく、コブラフォームのままブラックホールを生成していた。
戦闘力も健在であり、他の怪人たちとの同時攻撃でグランドジオウを変身解除に追い込んだ。だが、満を持して出現した仮面ライダーオーマジオウには敵わず、「ダメだこりゃ」と言わんばかりに頭を抱えつつも突撃したが、無造作な左ストレートで一撃粉砕された。
考察
悪の側ではあるがれっきとした「仮面ライダー」であるため、本物のエボルトの力はライドウォッチとしてオーマジオウが継承していたと思われる。状況次第では怪人サイドのアナザーディケイドにも仮面ライダーサイドのオーマジオウにも味方できる立ち位置。
真っ先にオーマジオウに突撃したのはアナザーディケイド共々全滅することを悟り、撃破される際にエボルライドウォッチの一部として融合し生き延びるためという意見もある。
ゲーム作品
ガンバライジング
ブラッドスタークはボトルマッチ1弾の期間限定イベントや市販のベストマッチパックで先行登場だったが、ボトルマッチ2弾より正式参戦。
ボトルマッチ第5弾より仮面ライダーエボルも正式参戦。ちなみにエボルがいる状態でコブラロストフルボトルをスキャンすると、ブラッドスタークにフォームチェンジする。
シティウォーズ
味方に回ったゲンムやダークキバなどのダークライダーとは異なり、純粋な悪者ライダーとしては初のプレイアブル化。BC(フォームチェンジ)としてブラックホールフォームも実装済み。
街の平和を守る貴重なエボルの姿を見られる。敵としてもブラッドスタークやブラックホールフォームが登場する為、壮大な自分殺しが可能。
メインストーリー
純粋な悪役として登場。当初はブラッドスタークの姿で、Mr.Xの目的通りに街を破壊。だがコネクトでMr.Xに能力や記憶を取り込まれないなど不可解な点も多かった。Mr.Xが完全に人を捨てて怪人と化してからは、ブラックホールフォームの力を解放する。
Mr.Xが倒されると今度は自らがメインとなって破壊活動を開始。「自分はMr.Xにクロスリンクで呼ばれた並行世界のエボルトではなく、桐生戦兎が倒したビルド本編世界のエボルト本人」「単なる科学者だった楠見江(Mr.X)が復讐鬼になったのも、自分が記憶を植え付けたから」と、実はすべての元凶が自分であることを告白した。
描写
趣味の悪さは相変わらず。仮面ライダー1号のIF「バッタ男」やクウガ・アルティメットフォーム(ブラックアイ)等に擬態してライダー達に精神的攻撃を仕掛けた他、サジタリウス・ゾディアーツにプレゼンターを名乗って近づいている。
しかし、ライダー達に追い詰められて逃走しようとしたところを、謎の存在「ネガレプリカ」に諭されたシャドームーン(創生王状態)や恐竜グリードをはじめとする怪人たちに追撃され倒された。
死に際に戦兎達を激励するかのようなセリフを残した。その後、クロスリンクシステムを使用したネガレプリカによってブラッドスターク時代のエボルトが呼び出されるもあっけなく敗北。その死に様をネガレプリカはあざ笑うのだった。
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以上です。これで紹介を終えます。