今回解説する仮面ライダーはヘラクスです。
「大和!俺達は自由を勝ち取るためなら、たとえ独りになっても闘う!!」
【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
- 織田秀成
- 概要
- 性格
- 過去
- ZECTへの憎悪
- NEO ZECT
- 仮面ライダーヘラクス
- スペック
- 概要
- 外見
- 戦闘能力
- クロックアップ
- 装備
- カブティックゼクター
- ゼクトクナイガン
- ライダーブレス
- マシンゼクトロン
- 必殺技
- 備考
- 劇中の活躍
- 邂逅
- 襲撃
- 最期
- 本編外の活躍
- 『仮面ライダーカブト(PS2)』
- 演出など
- TV本編
- 『仮面ライダーディケイド』
- 商品化
- フィギュア化
- キャストオフライダー(COR)シリーズ
織田秀成
『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』の登場人物。仮面ライダーヘラクスの変身者。年齢23歳。演じたのは小林且弥。
概要
ZECTと袂を分かった同志たちと共に反体制組織『NEO ZECT』を結成、そのリーダーを務めている青年。中盤『天空の梯子』乗っ取り作戦を境にZECTの後釜に居座り社会の頂点に立つという野心にすり替わった。
変身せずとも身体能力は抜群。生身でマシンガンの一斉射撃を回避するほどの体術に加え、バイクの運転テクニックにも長けている。天道共々マシンガンの弾幕を掻い潜って敵地をバイクで突っ切るという離れ業を見せていた。
性格
少々粗野だが裏表のない直情径行な熱血漢。何よりも『自由』であることを求め、自分を押さえつけようとする存在には決して譲歩せず牙を剥く反骨精神の持ち主。
何事も即断即決で大胆に実行へ移す姿勢から仲間の人望も篤い。相手を惹きつけ、周囲を巻き込み引っ張っていくカリスマ性とリーダーの器量を兼ね備えた人物。
酔狂で好奇心旺盛なところがあり、行動の基準は純粋な理合よりも好きか嫌いか?面白いか面白くないか?が多くの比重を占めている。
過去
1999年に落下した巨大隕石落下とその隕石から発生した地球外生命体『ワーム』の侵略により人類は滅亡に瀕していた。当時、彼は実質上社会の支配者となった対ワーム組織『ZECT』に所属、ワームと戦っていた。
しかし、自由を何よりも愛し、誰かに支配されることや命令されることを嫌う彼は、自由を奪うZECTの支配体制に反感を抱き組織から出奔する。
ZECTへの憎悪
大和鉄騎とは並々ならぬ因縁がある。大和からは非常に評価されていた。たとえ戦況がZECTに有利でも、ZECTに所属する者を『ZECTの犬』と呼び、心底軽蔑している。
その頑なさは目の前でかつての同僚である大和鉄騎が土下座して組織に戻るよう頼んでも、「戻ってこい」と命令口調な彼に反発、一向に心を許さず踏みつけで返す程。
ZECTの開発した人類防衛の切り札・『マスクドライダーシステム』のひとつカブティックゼクターに選ばれし有資格者。組織に反逆後もライダーとしての装備はそのまま用いている。
NEO ZECT
荒廃した世界を統率するZECTの支配を嫌い、織田が自身に賛同した仲間たちと共に旗揚げした反体制組織。規模はZECTとは比較にならない程小さい。
構成員たち(織田曰く『兵隊』)は普段は一所に固まることなく三々五々、野に下って散発的に活動している。確たる理念やZECT打倒後の構想を持っているわけでもない。加賀美新からは『自由の為とか言って好き勝手なことをやってる連中』と批判されていた。
仮面ライダーヘラクス
「あいつらみんなやってやる! 俺が地上を制し、お前は天を制するんだ!! お前らの相手はこの俺だぁ!!」
HENSHIN CHANGE…BEETLE!!
スペック
身長:197cm
体重:100kg
パンチ力:4t
キック力:7t
走力:100mを5.4秒
ジャンプ力:ひと跳び37m
パンチ力:4t
キック力:7t
走力:100mを5.4秒
ジャンプ力:ひと跳び37m
概要
織田が銀色のカブティックゼクターを右手首のライダーブレスに装着することで、特殊な金属で形成された装甲が全身を覆い、変身が完了する白銀の仮面ライダー。モチーフとなった昆虫はヘラクレスオオカブト。
変身が完了した時点で既にライダーフォーム相当の形態であり、マスクドフォームからキャストオフする二段変身システムは搭載されていない。
外見
2本角のうち頭の角より胸角が長いという特徴を反映して、仮面も頭頂部とアゴの先端から大小2本の角が生えており、正面から見ると水滴・側面から見ると三日月状のシルエットとなっている。複眼は赤。
スーツの大部分はカブトのライダーフォームと酷似しているが、他のカブティックゼクターで変身するライダーと共通の特徴として右肩に鋭利なブレードを備えたショルダーアーマーを装備している。非・ベルト変身であるためベルトのデザインはゼクトバックルである。
織田の旺盛な闘争心を反映した荒々しい格闘戦が得意な一方、強力な複合武器であるゼクトクナイガンを装備しており、レンジを問わない攻撃が可能なバランス型のライダー。標的との距離によってガンモードとアックスモードを巧みに使い分けている。
劇中では冒頭の抗争でケタロスと互角の勝負を繰り広げたほか、天空の梯子乗っ取り作戦では内通者の裏切りにより絶体絶命の窮地に陥りながらも天道を先に行かせ、自身は地を制する殿として、ザビーを真っ向勝負で切って落とすなど大健闘を見せた。
クロックアップ
腹部のZECTバックルにあるトレーススイッチを撫でるように触れることで、カブティックゼクターで生成された超エネルギー、タキオン粒子を解放して全身に行き渡らって発動。一定時間であるが常人では目視することすらできない超高速移動を可能とする。
性能
各部の装甲は超金属・ヒヒイロノカネ製。
頭部『ボーンシェルメット』
3層構造になっており、1層目が継ぎ目のない強度に優れた超金属のヒヒイロノカネ、2層目が軽比重で耐衝撃性に優れた特殊ケミカル、3層目が強度と弾性率を持つサインスーツ製。敵のどのような攻撃からも頭部を守る。
複眼『コンパウンドアイ』は敵が「クロックアップ」を発動したとき、自分が「クロックアップ」を発動していなくても、カブティックゼクターより発生しているタキオン粒子の流れる目で、超高速移動する相手の動きを目視できる。
額の『Oシグナル』はワームが「クロックアップ」した瞬間、時間軸の乱れを感知して敵を発見する。
全身
全身に纏う『サインスーツ』が頭頂部から取り入れられ、変換された高圧縮酸素が、快適な温度と湿度で常に全身を駆け巡ることで、一定の体温を維持。
さらに、50口径の機関銃の衝撃を吸収でき、5000度の高温、絶対零度の低温などからも身を守る。また、スーツ自体に備わるニューロン細胞をシナプスで繋いで変身者に伝達し、まるで第2の皮膚のような感覚でマスクドライダーシステムを扱う。
四肢
『カブティックブレスト』が上半身前部を守る。頑強、軽量で、大爆発の衝撃をも吸収する。軽量、頑強な『ライダーアーマー』は、レスポンスバンドで繋がれており、通常時間時に肉体の反応速度を人造的に0.05秒と、常人より格段に速くする。
両手、両足の動きを補助強化する三重のリング『インセクトリング』によって、一般人の何倍ものパワーを発揮できる。掌は『ライダーパーム』。
特殊な足裏部分『ライダーストンパー』が500mの高さから飛び降りても変身者にダメージを与えないように、インセクトリング、ライダーアーマーヘと衝撃を繋いで吸収、緩和する。
装備
カブティックゼクター
ZECTのマスクドライダー、ケタロス・ヘラクス・コーカサスの変身資格者がそれぞれ用いる自律メカ。空間を寸断して瞬間移動するジョウントと呼ばれる機能を持つ。
各ライダーと同じカラーの彩色とモデルとなったカブトムシを模した頭部デザインが特徴だが、それ以外のデザインは共通。玩具では1つの基部に3種類の頭部パーツを付け替えることで3人分の変身玩具として遊べる。
性能
角『ゼクターホーン』は厚い鉄板を難なく貫通する強度を誇る。尾部に2門の『イオンエンジン噴射口』があり、時速990kmの速度で飛行できる。脚部『スラスタースリット』は超エネルギーのタキオン粒子を噴射してジョウント移動を可能とする。
ライダーブレス
右手首に装着するブレスレット。ZECTのライダー、ザビーが変身に用いるものと基本構造は同じだが色が異なりキャストオフ機能が無い。ベースは黒。
後ろの側面部の2か所が赤い。ベルトは青みを帯びた灰色。超エネルギーのタキオン粒子が各仮面ライダーの全身に行き渡ると発光する発光部位『ビーハイブダイアル』も赤い。
ライダーブレスの金色で縁取られたジョイント部『セットアップサークル』に合体させた後、ゼクターが自動で捻られ、ブレスレット部の裏側『アポーツ』によりマスクドライダーシステムが起動。装置特殊な金属で形成された装甲が全身を覆い、変身が完了する。
ZECT製の忍具型武器。カブトクナイガンの色違い。カブトクナイでは赤かったラインが銀色になりツートンカラーに近くなったが、アックスの刃にオレンジ色が足されている。銃、斧、斧の刃の部分の鞘を引き抜けばクナイ型の武器としても使用できる。
クナイモードにすると刀身側面にZECTのエンブレムが横一列に3つ刻まれている。ヘラクスはガンモードによる射撃/アックスモードによる斬撃と距離に応じてきちんと使い分けている。
モードチェンジ
アックスモードでは広刃を活かした威力が高く重い一撃を繰り出せる。刃先を超高熱化させて触れるものすべてを切断する「アバランチブレイク」が発動可能。
ガンモードでは、銃口上部のダットサイトからレーザーを照射して敵を正確に補足でき、遠距離から敵を正確に射抜ける。イオン光弾を連続で発射して敵を仕留める「アバランチシュート」が繰り出せる。
フレームを分離して刃を展開するとクナイモードに移行。軽さを活かした素早い接近戦が可能。刃にイオンビームを放射して敵を斬り刻む「アバランチスラッシュ」が発動可能。
マシンゼクトロン
スペック
全長:2070mm
全高:1160mm
全幅:740mm
最高時速:400km/h
概要
各マスクドライダー共通の量産型バイク。フロントカウルのフード部分にヘラクスの紋章が記されている。
劇場版ではヘラクス用とドレイク用がZECTから強奪され、NEO ZECTにて織田・風間両名の交通の足として使われている。『ゼクトロンピンチ』が電磁波を照射し、前方の物体を粉砕する。
『テールコンテナ』に攻撃用の蜂型飛翔ロケットを格納。使用時にはコンテナが左右に分かれて、射出機が出現。標的めがけて発射される。後に仮面ライダーイクサのバイク・イクサリオンに改造された。
性能
ヘッドライトを3連2組で装備。暗闇でも250m先を照らし出す。『ソロシート』表皮はスペクトラ繊維であみ込まれており、内部は衝撃吸収ゲル素材製。悪路やクロックアップ時の高速走行でも、搭乗する仮面ライダーの身体をしっかりと固定する。
『インストルメントパネル』にスピードメーター、デュアルトリップ/オドメーター、REVインジケーター、水温計、燃料計など各種表示がパネル部分にレイアウトされ、デジタルのタコメーターも設置。
走行
通常はガソリンで走るが、緊急時にはマイクロ波放電式イオンエンジンが作動。プラズマを生成して、イオン加速による高速走行が可能となる。
流体力学に則ってデザインされたヒヒイロノカネ製車体カバー『ゼクトロンカウル』が走行時の空気抵抗を減らす。
サインスーツと同様の素材を帯状に縦に巻いてある『チューブレスタイヤ』はグリップカに優れ、ノンバーストシステムが採用されているため、悪路でも破損しない。
必殺技
ライダービート
カブティックゼクターを180度回転させて発動。ゼクター内で生成・貯蔵されたタキオン粒子を開放・チャージアップすることで一時的に腕力を大幅に上昇させる。
シンプルにそのままパンチを繰り出すこともできるが、このチャージアップ現象は手持ちの武器にも伝達させることが可能。
ヘラクスはゼクトクナイガン・アックスモードの斧刃を、対象を原子レベルで破砕するタキオン粒子波動でコーティング。斬撃の威力をタキオン粒子波動で高める応用技・アバランチブレイクとして使用した。
片手持ちの初撃で相手の肩口に斧を引っ掛けるように食い込ませてから、一気にもう一方の手を添えて引き下ろし両断。ザビーとの激闘に終止符を打った。
ショルダータックル
右肩部から伸びる装甲『ショルダーブレード』はカブティックゼクターから発生した超エネルギー、タキオン粒子を先端に波動として変換して送り、ショルダータックルで厚さ500mm の鉄板を突き破ることができるが劇中未使用。
『超全集』・『週刊仮面ライダー』等の記述を見る限りではカブティック系3ライダーは全員ショルダータックルが得意技だそうである。
備考
『カブト』劇場版限定ライダーのカラーリングはオリンピックのメダルがモチーフ。3ライダーのスペックも金・銀・銅の順に設定されていたりする。ヘラクスも数値の上ではケタロスよりちょっぴり強い。
『仮面ライダー ライダーマスクコレクション』ではカブトのキャストオフ時に見られるような、アゴのヒンジを支点にホーンが持ち上がるギミックが盛り込まれている。
劇中の活躍
邂逅
冒頭でのZECT対NEO ZECTの抗争の最中、ふらりと現れた天道総司は、自身の腕を売り込んできた。彼が腹に一物抱えていることを見抜く。
しかし、天道の見据えている途轍もなく大きな『何か』を見極めるために疑うことなく彼をNEO ZECTの用心棒として迎え入れ、仲間同然の信頼をかける豪胆さを見せた。曰く、「あいつの瞳には…俺を惹きつける闇がある…」。
襲撃
氷の彗星を呼び寄せて地球に落下させ、失われた水を取り戻そうというZECTの作戦「天空の梯子計画」を乗っ取るべく、天道を伴い同志である風間大介や部下を率いてZECTの基地を襲撃。だが北斗修羅の裏切りで計画は露呈していた。
ZECTは迎撃体制を整えて待ち構えていた。激しい攻撃にさらされる圧倒的劣勢のなか、織田は自ら足止めを引き受けて天道を先行させる。ゼクトルーパーの銃撃をかいくぐって仮面ライダーヘラクスに変身。矢車想の変身する仮面ライダーザビーを倒した。
最期
予期せぬ窮地を見事腕づくで切り抜けたヘラクスだが、NEO ZECTを陥れた内通者を追跡の途中で見失ってしまう。その眼前に日食の闇と共に最強の刺客が訪れる。
一輪の青い薔薇を捧げ、厳かに蹲踞する黄金のライダー。織田はその存在を風の噂に聞いていた。『彼と戦う者は、戦う前にすでに敗北している』という伝説を。コーカサスのハイパークロックアップによって、呆気なく殺されてしまった。
本編外の活躍
『仮面ライダーカブト(PS2)』
2006年にバンダイナムコゲームスより発売されたプレイステーション2専用の格闘アクションゲーム。ヘラクスは難易度「ふつう」以上でバスターモード・カブトルートをクリアすることで使用可能となる。
選んだライダーを主人公に見立てたOP映像を流せる機能があり、ゼクトロンを駆るヘラクスの動く様を拝める。必殺技は『ライダービート』(アバランチブレイク)。原作と違いクロックアップ(ただし電子音声なし)を発動して急接近し叩き斬る。
演出など
ケタロス・コーカサスが諸事情で代役となる中、ヘラクスのみ原作同様小林氏が声を当てている。ZECT所属のライダーには刺々しい態度を取るが、VSドレイクでは風間が敵に回ったことにショックを受ける。
映画ではキャスティングの都合でちょろっとしかでてないサソードをNEO ZECTに勧誘したり、天道(カブト・ハイパーカブト)には戦った上でなお同志としてブレない態度をとる。原作では全く描かれていないVSワーム戦では強い闘志をあらわにしている。
TV本編
『カブト』最終回、これまで人類の協力者を装い水面下で人類をワーム化する計画を進行させてきたワームの一派閥『ネイティブ』がついにその本性を全世界に明かす。
街頭テレビからネイティブの代表者・根岸の地球征服宣言が流れる中、人々はネイティブの配ったワーム化を促進させるネックレスの効果で苦しみだす。その中に、オダとヤマトという男たちがいた。
『同族同士でも争い合う人類のエゴ』を居丈高に批判する根岸の言葉を余所に、二人は苦しみながらも、互いの身を案じるかのように、その手を取り合っていた。
第26話で海東大樹/仮面ライダーディエンドがカードから召喚(カメンライド)する手駒としてケタロスと共に登場した。
ディケイド・コンプリートフォームが召喚したハイパーカブトのマキシマムハイパーサイクロンでまとめてチリにされてしまった。
商品化
フィギュア化
ソフビ人形『ライダーヒーローシリーズ』ではカブトシリーズ(通称RHKシリーズ)のEXナンバーとしてケタロス・コーカサスと同時発売。
3体の箱をケタロス・コーカサス・ヘラクスの順に並べるとそれぞれのパッケージ写真が繋がり、3人揃ってポーズを取った一枚の写真になる。
S.H.Figuartsでは2008年12月、ケタロスと同時発売した。銀一色なので塗りムラも無く、スッキリとした立ち姿が非常にスマート&スタイリッシュな逸品。
付属品は左右共通2種の交換用手首の他にはカブティックゼクターとゼクトクナイガン。設定上仕方ないがクナイガンはアックスモード固定(カブトには2種付属)、コーカサスのような左腰に開いたハイパーゼクター接続用の穴も無い。
キャストオフライダー(COR)シリーズ
EXナンバー『劇場版仮面ライダー3体セット』としてケタロス・コーカサスと同梱販売された。マスクドフォームの外装をライダーフォームのアクションフィギュアに被せ、ボタン一つで弾き飛ばしてキャストオフする。
玩具オリジナルの銀色のアーマーをキャストオフできる。付属物はゼクトクナイガンのクナイモード(おそらくケタロス用)とアックスモード(おそらくヘラクス用)がひとつずつ。
それぞれが腕につけるカブティックゼクター3種マシンゼクトロンに付けられるカウルパーツが3種。別売のマシンゼクトロンに乗せて遊ぶことも可能。
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以上です。これで紹介を終えます。
以上です。これで紹介を終えます。