目次
- 未確認生命体対策班S.A.U.L.
- 概要
- 部署
- G3ユニット
- 特徴
- Gトレーラー
- スペック
- 概要
- 性能
- 荷台
- 劇中の動向
- 小沢澄子
- 概要
- 性格
- 冷静な面
- 略歴
- 食事
- 欠点
- G4の開発
- アギトへの認識
- 人間関係
- 氷川誠
- 北條透
- 尾室隆弘
- 津上翔一
- 高村光介
- 美杉義彦
- 備考
- 尾室隆弘
- 概要
- 性格等
- その他
- テレビスペシャル
- 劇場版
- 仮面ライダージオウ
- EP31『2001:めざめろ、そのアギト!』
- EP32『2001:アンノウンなキオク』
- 備考
- 仮面ライダーG3マイルド
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 性能
- 頭部
- 胴体
- 胸部
- ベルト
- 備考
概要
S.A.U.L.とは、「Squad.Against.Unidentified.Lifeforms.」の略称。物語の始まる2年前に日本で発生した「未確認生命体事件」の終結後に、さらなる未確認生命体の出現を想定して、警視庁内に結成された特別部署。
部署
数名の幹部会を監査役に、G3ユニットとオーパーツ研究局で構成される。警視庁内に、G3やG3-X専用の特別演習ルームを複数持つ。
未確認生命体が滅びてから2年間、次なる脅威に対するための準備を行っていたが、未確認生命体に相当する敵が現れず、この部署の存在が疑問視されていた。しかし2001年にアンノウンが出現したことにより、本格的に稼働することとなる。
対未確認生命体用特殊強化装甲服である「G3システム」や「G3-Xシステム」を運用して、最前線で未確認生命体と戦うチーム。主要メンバーは主任である小沢とシステム装着員の氷川、オペレーターの尾室の3名。Gトレーラーを運転する専任のドライバーがいるらしいが顔も名前も不明。
特徴
メンバーはコバルトブルーの6つボタンジャケット(冬服)や、白を基調としたシャツジャケット(夏服)を制服として着用する。Gトレーラーとして使用しているベンツの他、日産エクストレイル(T30型)を専属車両として有している。
スペック
全長:11.980m
全幅:2.490m
全高:3.480m
最高時速:200km/h
全高:3.480m
最高時速:200km/h
概要
活動拠点兼移動指揮車。大型トラック型の移動基地。仮面ライダーG3とガードチェイサーの移送やメンテナンス、戦闘の際は司令部としての指示などを行う。
常時は警視庁の駐車場に止められているが、事件が発生すると現場へと急行する。トラックの後部から専用のタラップを降ろすことで、走行中でもガードチェイサーの発進が可能。
性能
『トレーラーコックピット』には3名まで乗り込むことができるが、通常はドライバー1名のみが搭乗。ボディはジュラルミン合金製で、ミサイルをもはね返すほどの硬度を誇る。タイヤは特殊強化ゴム製でチューブがなく、パンクしない。
荷台
G3やG3-Xのバッテリーを充電し、スーツを保管する『G3システムロッカー』、ガードチェイサーのタイヤを固定する『ガードチェイサーハンガー』、G3やG3-Xが損傷した際にも、迅速に修理を行える『メンテナンススペース』、戦闘時にG3やG3-XのHDVCから転送された映像を映し出し、このデータをもとに分析し、的確な指示を出す『バックアップクルーモニター』がある。
物語前半から中盤までは、対アンノウン戦にG3が戦果を挙げにくかった。北條による2度の参入といった干渉や、新開発したG3-Xの暴走などの事態も重なり、たびたび存続の危機に立たされる。
中盤以降はそのような問題は起きなくなり、活躍の場を増やしていく。終盤では、1ヶ月間アンノウンが出現しない中で、活動方針を「アンノウンを駆逐するアギトからアンノウンを保護する」へと変更。尾室と三たび参入した北條が活動にあたり、氷川と小沢はユニットから外される。
最終回で2人はGトレーラーを北條から奪取。尾室と共にアンノウンとの最後の戦いに赴く。1年後には既に解散しており、その活動は新結成された「G5ユニット」に引き継がれた。
「氷川誠として戦いなさい!!」
『仮面ライダーアギト』の登場人物。警視庁未確認生命体対策班(通称SAUL)の実働部隊・G3ユニットの司令塔。物語当初は髪を下ろしていたが、夏服への衣替え以降は一つ結びにしてまとめるようになった。演じたのは藤田瞳子。
年齢は25歳。氷川より二つ年上。階級は警部。役職は管理官。仮面ライダーG3ことG3装着員・氷川誠の直属の上司にあたる。飛び抜けた頭脳を持つ天才でIQは180以上。G3システムを開発した。
その他の役割はチームの全体指揮で、G3出動の際はオペレーションの一部も担当。普段庁内にいる時は、会議で上層部に食って掛かったり、嫌味な同僚と戦ったりと忙しく動いている。
マイペース、大雑把、自信家、唯我独尊。非常に気が強く、感情の発露を大事にしていて、気分に合わせて好き放題言いまくる。時に男気溢れる根性論をぶち上げる。
「アンノウンもアギトも貴方が八つ裂きにすればそれでいいのよ!」と言った翌々週には「(アギトに)二度も助けてもらったらもう味方に決まってんでしょ!!」と言い放つなど、無茶苦茶な発言も目立つ。
頭の回転が速く、思考そのものは常に沈着冷静。どんな場面でも理性的に物事を考えることができる。落ち着きには定評があり、テンパったことは一度も無い。氷川が迷走しそうになると冷静に一刀両断した。ちなみに口は出しまくっていても、手はほとんどあげない。レアな被害者は若干一名のみ。
1977年ニューヨーク生まれの帰国子女。12歳の時にマサチューセッツ工科大学に入学し、15歳で博士課程を首席で修了している。その後に日本の城北大学を卒業してから警察官となった。しかしそれを聞いた尾室が疑うくらい、本人は庶民派を貫いている。エリート扱いされるのは嫌いらしい。
気取った店より焼肉屋。ほとんどいつも焼肉とビール三昧。部下にも太っ腹に焼肉を奢りまくる。生ビールをジョッキで消費するスピードは常人の域ではない。勤務中にもお構いなく飲み、美杉家でもビールを要求していた(美杉家は誰も飲まないため置いていなかったが)。
小沢が完璧を求めると、人間の領域を外れる。中盤で彼女が開発したG3-Xは「機械として」は完璧ではあったものの、制御チップなしでは常人に到底使えない代物であった。
高村教授が小沢に説いた「人間が使えるもの」の大切さは、彼が人間の領域で生きる科学者だからこそ説けるものである。最終回で北條と会話するシーンにて、小沢が普通の人間でありながらアギト側の肩を持ったことからも伺える。
G4の開発
劇場版の公式サイトによると、「設計できると分かっているから設計せざるを得なかった」として危険なG4を生み出した。あくまで個人的動機、エゴによるものだという。
とはいえそのまま運用に持ち込まない辺り、まっとうな理性は持ち合わせている。最終決戦から一年後には、(本人曰く「啖呵を切って」)警察を辞め、ロンドンの大学で教授を務めている。
当初こそ不確定要素の多さから警戒していたが、後に彼の正体である津上翔一と関わる。結果、アギトもまた自分たちと変わらぬ人間であると認知した。
北條が自身と対照的にアンノウンよりもアギトを脅威と見なしG3ユニットを乗っ取った際は、上層部からのアンノウン防衛を目的とした兵器開発の要求を断固拒否。
後に北條の見解も真っ向から否定し、「アギトは人類の可能性であり、それを否定すれば人類に未来は無い」という自らの信念と見解を、毅然とした意思で突きつけた。
人間関係
「行くわよ氷川くん! G3-X出動!!」
小沢が最も信頼を置き、そして最も高く評価している人物。氷川の人間性こそが、彼をG3の装着員に選んだ理由であり、長きに渡って揺らがぬ信頼の礎であり、小沢が考える「人間の最大の強み」である。戦闘をギリギリまで任せるのも氷川を信じているからこそ。
一方で、彼が傷つき倒れた時は休養を優先させる。曰く、氷川は「可愛い」とのことで、上司として常に彼を支えながらも、時に保護者のように、時にあからさまに贔屓して可愛がっている。氷川が何度か異動しても変わらず応援しているが、後半で彼が反抗期を迎えた時はやや複雑そうであった。
「元々アホ男だと思っていたけど、私が間違っていたわ。あんたはドアホよ!!」
全編通して小沢と戦い続ける天敵。最初は氷川のライバルとして登場したが、いつの間にか小沢のライバルになっていた。小沢は元々こういうタイプの人間が嫌いなようだが、序盤は特に氷川に難癖をつけられたため関係は悪化の一途を辿る。
二人の因縁は本編開始前から始まっていて、小沢がG3装着員に北條を選ばなかったことが中盤までずっと尾を引いていた。二人の舌戦は本作の見どころの一つでもある。本人達にとってもいつの間にか良い刺激材料になっていたようで、最終回ラストで久々に再会した際はお互いに笑みが浮かんでいた。
「ところで…普段から影が薄いせいか今やっといないことに気付いたけど、尾室くんは?」
暴君と手下のような間柄。尾室を振り回している時の小沢は輝いている。尾室は凡人かつ小物なのでそれなりに袖にして良いように扱っているが、それでも大事な部下には違いなく、G3-MILD出動の時は温かく見守り、終盤の裏切りも寛容に許した。
「ああいうタイプだから理解するのが難しいかもしれないけど、器の大きな人間だわ」
小沢が氷川の次に信頼を寄せている男。変わり者同士気が合うのか、出会ってすぐに気に入り、いち早く理解を示した。アギトの正体を知った時もすんなり納得し、「良かった。あなたがアギトで」という言葉を贈っている。曰く、小沢が今まで出会った人間の中でそこそこ純粋と言えるのは、氷川と翔一の二人だけらしい。
「そういうことなら、私もあなたを嫌いになります」
小沢の城北大学時代の教授で、研究室での恩師。小沢からすれば思い出深い人物なのだが、教授側は当時からその唯我独尊っぷりが嫌いだったらしく、対応は冷たかった。しかし高村は小沢の抱えるものの一片を指摘し、同時に助力もしてくれるなど、今でも恩師としての役割を果たしている。
美杉義彦
同じく小沢の城北大学時代の教授。学生を率いて授業をボイコットするなど、素行はあまり良くなかったことが劇場版のディレクターズカット版で判明した。
放送当時はBSEで牛肉を控える傾向にあったが、そんな中で小沢の焼肉シーンを入れまくったアギトスタッフは全国食肉事業協同組合連合会から表彰された。
脚本の井上敏樹は小沢と北條がお気に入りらしい。演者の藤田氏は「肉は別腹」と言うほどの肉好きだが、それ以外はとても少食。小沢がほっそりなのはそのため。
藤田氏の演技の関係で小沢は瞬きが少ない。その上で編集するともっと少なくなるため、ワンシーンの間中ずっと瞬きしてない時もある。
藤田氏曰く、小沢のキャラクターは元々はあれほど強気な設定ではなかったらしい。だが藤田氏の演技を見た井上が脚本をそれに合わせた結果、あのキャラが出来上がったらしい。
警視庁の未確認生命体対策班のメンバーの1人。24歳。階級は巡査。演じたのは柴田明良。
概要
G3システムの運用に際してオペレーターとして小沢のサポートを担当する。G3システムの装着員に憧れている。周囲からは影が薄いと言われ、実際無視されたり凡人扱いされることが多く、小沢からも「究極の凡人」とまで呼ばれている。縁の下の力持ち的な活躍をしている。
気弱な一面もあり、スピード違反した水原リサを追跡中、彼女を匿っていた涼に凄まれ引き下がった。意外に鋭い洞察力を持ち、とあるエピソードでは事件解決の糸口を掴んだことも。
G3ユニット以外では白バイ隊員として活動している。警視庁の方針がアンノウンの防衛に転向した際には、修復されたG3を装着。だが、新たな方針に疑問を抱いていた。最終決戦から1年後にはG5ユニットの主任に就任。小沢と氷川の意志を後輩に伝えている。
誰でも使用可能なG3の量産型であるG3マイルドの装着員となるが、性能面でG3-Xに劣るためビートルロードに敗れる。しかし、バッテリー切れでビートルロードに苦戦させられるG3-Xのバッテリーパックを取り換え、危機を救った。
酒に酔い深海理沙にG4の設計図を盗まれる原因になった。後に設計図が盗まれたことが発覚したが尾室が何らかの処分を受けたかは不明。尾室自身酒で酔っていて記憶が無いことや、深海がそのことを明かしてないとすれば処分は免れたかもしれない。
EP31~32にゲスト出演。20年近い歳月が経過し、ユニットのトップになったことで大分度胸も据わり、落ち着きのある性格に変化。かつての経験ゆえか仮面ライダーを信頼しており、ジオウたちに対して有事の際に連絡を入れたり、彼らが現場に駆け付けた際には嬉しそうな表情を見せた
EP31『2001:めざめろ、そのアギト!』
警察を辞めた小沢に代わり、G3ユニットを統括。G5のようなG3の最新型開発よりも、こなれた装備で量産しやすいという理由からG3の全国配備をアピール。最新型開発を優先したい警察上層部とのすれ違いも生じている様子。そんな中、G3を狙うアナザーアギトが現れる。
アギト(中身はアナザーアギト)が暴れている事を翔一に連絡。後に翔一がG3のスーツを装着して戦った事から、恐らく彼が翔一にG3のスーツを貸したものと思われる。
備考
演じる柴田明良は仮面ライダーアマゾンズで沢口を演じている。
スペック
身長:185cm
体重:125kg
パンチ力:1t
キック力:2t
ジャンプ力:ひと跳び5m
走力:100mを13.5秒
「G3システム」の量産試作型。正式名称は「第三世代型対未確認生命体戦闘用強化外筋及び外骨格簡易生産化試験版」である。正装着者は尾室隆弘。G3-X同様オートフィット機能を搭載し、誰にでも扱えるスーツを前提に開発された。
単体性能はG3にも劣るが、主な役割はG3-Xのサポート、現場先行、被害者の保護などが構想されていた。対アンノウンにおける後手の対応と、氷川のG3-Xの戦力依存への改善及び脱却がコンセプト。
劇中ではビートルロードに一発KOされたため、正式採用が見送られた。それでもビートルロードに殺されかかった警官を救出したり、G3-Xのバッテリー交換を行うなど、本来の目的は果たした。
そもそもビートルロードは、G3-Xどころかバーニングフォームのアギトですら圧倒されるほど強力なアンノウンなので、G3マイルドでは時間稼ぎも厳しいのは仕方ない。
性能
マルチダイレクトスコープシステム通称『MDSS』はマルチグラスシステムを採用した人工複眼。広視覚、超望遠、暗視、電子顕微鏡などの機能が統合されている。5km先のものも視認可能。
胴体
装着員専用インナー『G3マイルドジャケット』は特殊金属糸で編まれた金属布を防弾シリコンでコーティングし、牛のオイルスキンで包んだ専用インナー。電子制御により耐熱耐寒にも優れる。
各関節部を防護する特殊ジュラルミン製パッド『アーマーパッド』は軽量かつ堅牢で、アンノウンの剣や斧でも切り裂けない。
無公害の燃料電池『ゼロ・エミッションフューエルバッテリー』にG3マイルドを作動させるための電気エネルギーを蓄積。背中に装備。G3やG3-Xとの互換性がある。
胸部装甲『パワーチェスト』はハイメタル成型による三重構造のため、G3よりも強度が高まった。『パワーコンバーターラング』に高出力小型ジェネレーターを内蔵、動力心臓部。バッテリーから供給される電力を数十倍の出力に変換する。
パワーコンバーターラングとタートルシェルを固定具『ジェネレーターバックル』が接続。内側にはエネルギーを循環させるためのパイプが通っている。
ベルト
電力の残量ゲージランプ『Gバックル』は背中のバッテリーの電力消耗度がわかり、活動限界が1分を切ると激しく点滅する。両サイドのエナジーボリュームで、電力を一時的にアップできる。
G3マイルドの名の由来は、当時尾室を演じていた柴田明良が吸っていた煙草だとか。軽めのマイルドに変えたのを井上敏樹が目撃し、その会話の中で「軽め、誰でも着れる、人に優しい」というコンセプトを思い付いたらしい。
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以上です。これで紹介を終えます。