【ヒロイン徹底解説】石動美空 / ベルナージュ【仮面ライダービルド】

2021年12月2日木曜日

ヒロイン解説 仮面ライダービルド

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 今回解説したヒロインは石動美空です。

「眠いし、疲れたし…寝るし」
目次
  • 石動美空
    • 概要
    • 浄化能力
    • 描写
    • 過去
    • ヒーラー
    • 恋愛
    • みーたん
    • 人物関係
      • 桐生戦兎 / 仮面ライダービルド
      • 猿渡一海 / 仮面ライダーグリス
    • 劇中の動向
      • 外出
      • 最終回
  • ベルナージュ
    • 概要
    • 火星の崩壊
    • 能力
    • 全盛期
    • 描写
    • 過去
    • 劇中の活躍
      • 覚醒
      • 変貌
      • 終盤
      • 最終回
  • CDロストスマッシュ
    • スペック
    • 概要
    • 戦闘能力
    • 活躍
    • 備考

石動美空
 特撮ドラマ『仮面ライダービルド』のメインヒロイン。火星の王妃・ベルナージュに憑依されており、様々な特殊能力を使える。19歳。一人称は「私」。演じたのは高田夏帆。

 概要

 本作のおやっさんポジションでカフェ「nascita」のマスターである石動惣一の娘。ダウナーな口調でやる気のないテンションが多い。全体的に大雑把。
 「疲れたし、眠いし、寝るし…」など言葉を3つ並べて語尾に「~し」をつける癖がある。物語序盤はファウストに狙われていたため「nascita」の地下の秘密基地に引きこもり、スマッシュの研究をしていた。

 浄化能力
 戦兎が発明したボトル生成機の中で、左手首に付けられたバングルの力を使い、ビルドがスマッシュから採取した成分を浄化し、フルボトルに変換できる。
 思い描くイメージによってフルボトルの能力が変わる。ただ、浄化には多大な集中力が必要で常に疲れている。浄化後は「眠いし、寝るし」とベッドに倒れ込んで寝てしまう。
 戦兎が変換装置を発明するまではボトル1本を浄化するたびに1週間も眠ってしまっていたらしい。この行為での戦兎からのバイト代は出ていない。第2話では龍我、第3話では紗羽から請求しようとしていた。

 描写
 睡眠を邪魔されるのが大嫌い。寝ている時に近くで戦兎や龍我が騒ぐとノコギリを投げつけてアイマスクをねじりながら「刻むよ?」と不気味に笑ったりする。境遇ゆえ普通の女の子の生活に憧れていた事を龍我に語っている。

 過去
 スカイウォールの惨劇が起きた日のセレモニーの直前、パンドラボックスが保管されていた部屋で倒れていた。それからおよそ7年間昏睡していた。その際にバングルが勝手に巻きつき取れなくなった。バングルは元々惣一が火星から持ち帰った物。
 その後スマッシュの成分を浄化できる力に目を付けられ、ファウストに捕まっていた。だが惣一とともに脱出した。

 ヒーラー
 治療能力もあり、第19話で変身解除に陥るほどのダメージを受けた万丈を治療した(その後すぐ美空が気絶してしまったが)。
 第20話ではブラッドスタークの毒に倒れた東都首相・氷室泰山を治癒。しかし第34話では戦兎の毒を治そうとしても治せなかった。

 恋愛
 戦兎や龍我に対して「一つ屋根の下に暮らす異性」としてそれなりの興味を持っていることが、第6話の紗羽との会話で判明。
 「彼氏はいるか」「戦兎と龍我に興味はあるか」という紗羽の問いにはブルブル震えて激しく動揺しながらも一応否定していた(飲んでいる紅茶のカップを取り落として割ってしまっている)。

 みーたん
「はーい♥️みんなのアイドル!みーたんだよ!」

 ネットアイドル時の愛称。この時だけはハイテンションになる。ファンは東都だけでなく日本全国に数十万人おり、猿渡一海/仮面ライダーグリスもその1人。
 それを生かし、情報収集で戦兎に貢献している。仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』によるとオフの時はファンと関わらない主義らしい。

 人物関係

 惣一の正体が判明して以降、美空に真実を隠す。だが美空は惣一の悪事を薄々勘づいていた。第16話で真実を知るが戦兎を責めなかった。むしろ自分の過去を知ってショックを受けた戦兎に「ナルシストで自信過剰な正義のヒーロー」と称して背中を後押しした。
 第17話では戦争の原因が自らの浄化能力にあると苦悩するが、戦兎の説得により立ち直る。抱えた想いを打ち明け合う中で戦兎との距離が急速に縮まっていく。だが、戦兎が贖罪でいっぱいいっぱいだからか、恋愛フラグが立つ様子は終始ない。
 第43話では落ち込む戦兎を助ける為自らエボルトに会いに行くが、それを利用されCDロストスマッシュにされてしまう。しかし戦兎に助けられた。

 みーたんの大ファン。熱い視線を送り続けているが、華麗にスルーされている。一海のことを戦兎が「一海」、紗羽さんと万丈が「カズミン」と呼んでいるのだが、美空は基本「グリス」のまま。
 これは「名前を呼んだらいなくなってしまう気がした」と第47話にて明かされた。新世界では三羽ガラスとともに来店して再会。一目見るなり心火を燃やしてフォーリンラブした

 劇中の動向

外出
 第9話では龍我に連れ出される形で本編で初めて外出し。ナイトローグに見つかり拉致されそうになる。そこへ現れたブラッドスタークがローグの動きを阻止し、その隙に龍我に助け出され何とか秘密基地に帰還できた。

最終回
 「スカイウォールの存在しない世界」では惣一と共にnascitaを経営している。nascitaを訪れた戦兎に対して「どこかで会ったことがありました?」と問う。
 見覚えがあるようだが、惣一が戦兎のことを佐藤太郎と勘違いし、彼女もそう思ってしまう。そして焼肉ポーズの真似を披露
 新世界では明るく軽くてミーハーっぽくなってるが、精神年齢幼女の旧世界と違いこっちの美空は真っ当にすくすく育った影響なのだろう。

ベルナージュ
我が名はベルナージュ、火星の王妃……

 概要

 火星の王妃。第24話で初登場。かつて火星がエボルト滅ぼされてしまい、自身の肉体も失われている。だが残った魂がバングルに宿り美空に憑依している。
 魂の消滅が近いことを語るも結構長生きした。発現時の行動は美空の記憶に残らない。憑依される美空からすれば恐怖よりも安心感がある存在だという。憑依時の仕草からして長髪だったことが窺える。声は雨宮天

 火星の崩壊
 火星にエボルトが襲来。パンドラボックスを使用して完成したパンドラタワーの上に出来た奇妙な空間にあらゆるものが吸い込まれて破滅した。
 後に戦兎は、人間の思考と連動させて脳内の映像を映し出す装置を開発。美空に使った結果、この映像が映し出された。
 この映像は美空がボトルの浄化するたびに頭に浮かび上がってくるらしく、彼女が「こんな風になりたくない」と祈る事でボトルを浄化できていた事が判明。

 能力
 科学では説明のつかない超常的な力を有する。力を使う際は両目が緑色に光る。第25話ではローグエンジンブロス&リモコンブロスを謎の力で吹き飛ばす。
 また腕のバングルを光らせると共にスカイウォールに大きな穴を開け、宙に浮遊させたローグやブロス達を強制的に西都へ送り返した。
 第29話では鷲尾兄弟の弟・雷を衝撃波でぶっ飛ばす。ブラッドスタークを一撃で変身解除、戦兎ら全員を連れnascitaにワープした。相当強いがスターク曰く「この程度」らしく現代では大幅に弱体化している。

 全盛期
 かつて完全体のエボルトと一対一で戦い勝利。エボルドライバーを破壊して肉体と魂を分離させた。但しエボルトが敗北の間際に自らのエネルギーをパンドラボックスに封じるのは阻止できず。
 パンドラボックスを破壊することもできなかったことから相討ちに近い形だったと思われる。この時は巨大な緑色の眼とバングルをつけた左手だけが宙に浮かんでいるという姿で表されていた。

 描写
 高貴な生まれらしく物静かだが近寄りがたい言動をとる。30話ではベルナージュに憑依された状態の美空が、紗羽さんの作るコーヒーを「不味い」と言い「下がれ小娘」と発言。
 「どうやって日本語を覚えたんですか?」との万丈の質問に「7年も住めばバカでも分かる」とドSな一面を見せた。憑依先の美空の立ち位置的に紗羽さんと一緒になることが多く、度々「ベルさん」と呼ばれる。
 万丈に「お前、自分が何者かわかっていないのか」と問いかけたのち、質問の意を解さない万丈の様子を見て「ならば、お前が希望になる」と一言残して再び気を失った。
 一海は「俺はみーたんが何人であろうと一生ついていける自信がある!」とファンの鑑たる発言を残す。

 過去
 日本を火星の二の舞にさせないために行動。エボルトの地球来訪前にベルナージュは、当時9歳だった石動美空に憑依。惣一の記憶から生み出した60本のフルボトルから箱が開かないようにボトルの成分を空にしていく。
 しかし20本をエンプティボトルへと変えたところで力尽き、長い眠りについた。結果、10年前のスカイウォールの惨劇でパンドラボックスの展開が不完全だった。また美空を介して崩壊の光景を見せ、パンドラボックスを開けさせないようにしていた。

 劇中の活躍

覚醒
 第24話では普段と違った雰囲気かつ裸足のままでスカイウォール付近にて交戦中の戦兎達の前に現れると、美空の意識を乗っ取った状態で初登場。第25話では西都軍をスカイウォールの向こう側に追い返した。だが「エボルト」と一言発しただけで気を失う。
 第29話では鷲尾兄弟の弟・雷に美空が捕まった際に再び覚醒。ついに存在が明らかになる。敵を退け戦兎ら全員を連れて撤退した。
 第36話ではパンドラボックスの完全開放を阻止し、戦兎達を逃がす。第37話では戦兎に乗り移ったエボルトがパンドラボックスを奪いに来るのを察知。自身の能力でnascitaごと転移し、全く違う場所へと移動した。

変貌
 第43話で美空がエボルトに捕まり、CDロストスマッシュにされる。忍が変身したビルドと共に戦兎の変身したタンクタンクフォームを変身解除に追いこむ。
 しかし駆けつけた万丈龍我の変身したクローズマグマが忍のビルドを引きつけた間に「ジーニアスフィニッシュ」を受けて吹き飛ばされ、吹き飛んだ先にいたクローズマグマとぶつけられて撃破。
 ベルナージュの力が万丈に移り、万丈の持つエボルトの遺伝子とベルナージュの力を中和させる事で美空と万丈を同時に救い出した。

終盤
 以降もバングル自体は残されておりその後も美空を介して意識が現れている。『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』では戦兎の過酷な状況に洗脳されながらも美空が無意識に流した涙がバングルに当たって覚醒する。
 仮面ライダーブラッドとの決戦時に美空に憑依し、美空と紗羽の洗脳は解ける。さらに自身の力でクローズビルド缶を作り出し勝利に導いた。だが、一時的なものでクローズビルド缶を生み出した直後に昏倒している。

最終回
 戦兎たちの力によりエボルトが消滅したことを感じ取る。役目は終わったと告げた後、長きに渡り美空の手首に付けられたバングルは外れ、彼女もまた消滅していった。
 新世界誕生後の動向は不明。エボルトによる一連の事件が起きなかった世界であるため、火星文明の滅亡もなくなるため、現在も王妃として火星を統治しているのだろう。
 しかし、エボルトに関係なく地球人の活動の一環として、火星探査(極プロジェクト)は行われたはずである。その時彼女達火星人が地球人と邂逅したのかどうかは不明。

CDロストスマッシュ
「私の……私の星を返せ!

 スペック

身長:199.6cm
体重:115.0kg
特色/力:円盤光刃の射出

 概要
 第43話にて高濃度のネビュラガスを投与されそれがベルナージュの魂に適応。以前の知性的な言動は無くなり、ロストボトルの影響で好戦的になってしまった。美空では高濃度の処置ができず、ベルナージュ側でするとエボルトが発言している。
 ロストフルボトルの1つであるCDロストフルボトルを体内に取り込むと同時に2体のストロングクローンスマッシュと融合し、この姿へと変貌した。 

 戦闘能力
 リズミカルな回避動作と近接格闘を得意としており、腕部の最大回転数120000rpmの攻撃ディスクユニットで敵を刻む。
 高速回転する盤面を押し付けて装甲を削り取るといった攻撃が可能。また円盤光刃「グレアスライサー」を射出する。

 活躍
 エボルトに呼び出された美空が捕まり、葛城忍によってネビュラガスを投与された後、電話で呼び出した戦兎に襲い掛かる。ベルナージュの力が邪魔している影響でジーニアスフォームの力でも助けられず苦悩。
 しかし戦兎はベルナージュとエボルトの力が互いに干渉し合っている点に着目。クローズマグマとぶつけることでベルナージュの力を龍我の体内に移し、龍我の体内にあるエボルトの遺伝子を中和させる。美の救出と龍我の暴走を止め解除の両方を成し遂げる。

 備考
 下半身はストレッチスマッシュフライングスマッシュなど細身のスマッシュのものと同系統である。デザイン担当の篠原保氏曰く、少女っぽさと円盤の光沢との相性がよく、デザインがスンナリまとまったとのこと。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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