今回解説するヒロインはイズです。
目次
- イズ
- 概要
- 外見
- 性格
- 口調
- 柔軟性
- 業務内容
- ギャグ
- 描写
- 身体能力
- 俊足
- シンギュラリティ
- シンギュラリティ後の描写
- 人物関係
- 飛電或人
- ワズ・ナゾートク
- 謎
- 人気
- 中の人
- 仮面ライダーゼロツー(イズ)
- 概要
- 戦闘能力
- 備考
- ガンバライジング
- 劇中の活躍
- 天才探偵は兄
- 滅亡の危機
- ゼロツー誕生
- 死亡
- 超バトルDVD『カンガルーからナニが飛び出す?ソンナの自分でカンガルー!はい、或人じゃないと!!』
- 2代目イズ
『仮面ライダーゼロワン』のヒロイン。ヒューマギア。一人称は「私」。仮面ライダーゼロツーにも変身する。演じたのは鶴嶋乃愛。
概要
主人公・飛電或人の祖父・飛電是之助によって作られた職業用多目的アンドロイド・ヒューマギアの一体。役目は飛電インテリジェンスの社長秘書。かつては飛電是之助の社長秘書としても仕えていたらしい。
本編開始前までは社長室にて休眠状態になっていたが、是之助の急逝に伴って飛電ゼロワンドライバーを作り出した衛星ゼアに呼応するかの如く起動した。
名前の由来は何処(いずこ、どこ)では無いかと言われており、飛電家の人物に使われている「こそあど言葉」の法則にも引っ掛かる。
外見
耳にヒューマギア特有のモジュールがあることを省いて人間の女性と全く同じ。髪型は黒のショートカット。首元には左にずらした、緑のラインが入った黒い大きな蝶ネクタイを付けている。
銀のトップスの上から黒いラインの入った白い上着を羽織っている。下は緑のロングスカートで、緑のラインが入った黒タイツを履いている。
性格
基本的に物腰は柔らか。機械ゆえに正確かつ的確。一方で融通が利かない。人間特有の遠回しな言い回しや比喩を理解しきれていない面がちらほら見受けられ、その度に或人に問いかけては彼を困らせている。
気遣い等もまだ学習していない為か、或人との初対面の際、或人を「『爆笑ピン芸人』を自称する、売れないお笑い芸人」とキツイ評価を下して凹ませた。
口調
常に敬語で話す。二人称は一貫して「あなた」。呼称は或人には「或人さま」「或人社長」、諫と唯阿には「フルネーム+さん」、肩書きがある人物には「苗字+役職名」(実例:天津社長など)、敵キャラクターには呼び捨て。
言葉遣いは敵味方・相手の年齢・身分に関係なく敬語を常用し、タメ口は絶対に使わない。ただし第40話では、今までなかった感情が芽生え、中性口調で話す場面がある。
柔軟性
或人の発言に対して他のヒューマギア同様の機械的な反応を返すことが多い。だが独自で単語の意味を検索し、生前の是之助の言葉を反映してそれを会社本来の理念とし、独断で行動に出るなど、柔軟な一面も見せる。
その後も或人と共に業務をこなしていく中で人間や社会について少しづつだが確実にラーニングしていく。
業務内容
基本は或人のスケジュール管理等の裏方仕事が主。ゼロワンがマギアとの戦いで苦戦した際にはそのデータを基に衛星ゼアにアクセスしてプログライズキーの構築を依頼することもある。
兄のワズ曰く、彼と共に「ゼロワン計画」の中枢を担うヒューマギア。機密保持のためバックアップが存在せず、中枢ユニットであるセントラルメモリーを失うことは人間で言う「死」を意味する。
第7話ではバルカンにアタッシュカリバーを勝手に借りられて呆然。第8話では的確な戦術を見つけ出し各種プログライズキーを順番に投げて渡した。
ギャグ
或人が自慢のギャグを放つたび、そのギャグについて「今のは~」と逐一細かく説明する為、或人からは全力で止められている。
第3話以降はイズ自身が「アルトじゃーないと!」の決めゼリフを真似する事もある。第9話では遠くの或人がギャグを放つと、どこからともなく走って駆け付け、そのまま解説すると同時にスライディングを決めた。
第17話ではお仕事5番勝負の初戦、生け花対決の準備中(生け花の知識がなくても大丈夫と前置きした上で)「衛星ゼアに、いけばな(生け花)」と或人のギャグを自発的に真似た。或人から「イズが俺色に染まっていく……」と嘆かれていた。
第19話では住宅販売ヒューマギア 住田スマイルを紹介する際、「スマイルで住まい売る」と、再びオリジナルギャグを披露。或人からは好評だった。対抗馬の新屋敷に「だっさww」と見下され、不愉快そうに顔を顰めた。
第22話では或人に自分からギャグをせがみ、そのギャグに合わせてポーズをとった後揃って「アルトじゃーないと!」を決める。
描写
妙に人間くさいお茶目な仕草を見せるシーンが多い。YouTube公式の変身講座では或人の「変身!」の発声に合わせて片耳に手を当て聞き耳を立てた。最後の挨拶も構わずに質問してくるゼロワンの顔を両手で正面に向けさせた。
第3話では或人がタブレット端末で見ていた映像を彼の背後から見ようと何度も飛び跳ねる。第4話ではフライングファルコンに変身したゼロワンを「行ってらっしゃいませ」と見送り、手を振る。
第7話ではゼロワンが自ら放った炎をマンモスマギアに吸収・撃ち返されて熱がっていた所に、冷まそうとするようにフーフーと息を吹きかける仕草をする。その後、フリージングベアーに変身したら拍手した。
第9話では病院のヒューマギアをシャットダウンするかしないかで意見が対立したシェスタと互いにヒューマギア特有の電子音を発しながら睨み合う。第10話ではドラマの撮影にエキストラとして参加している或人に、滅亡迅雷.netの襲来を大袈裟なジェスチャーで伝える。
第12話ではイズのプロトタイプに当たるワズ・ナゾートクに「自分はイズの兄」と言われたが全く見に覚えがなかった為フリーズして驚いたような表情を取る。
また、ワズが遊んでいる様にしか見えないような行動を見て、或人に「ワズは破棄するのが妥当」だと伝える時に無意識に怒っているような口調を取る。
第15話では仮面ライダーバルカン アサルトウルフの必殺技から仮面ライダー迅を庇って大破した滅を見て、笑顔でその討伐を確認していた。
第16話では機能停止からの修復完了後、動作チェックとしてなぜかあざといダンスのような動きをする。しかもさりげなく「アルトじゃないと」のポーズも混ぜていた。
第21話ではザイアスペックのセキュリティロックを「力ずくで外せばいい」と言った不破に「力ずくでは外れません」と冷静に注意した後「あなたはゴリラですか?」と言い放った。怒った不破とそれをなだめた或人の様子を不思議そうに見る。
第23話では縁結びマッチに放送禁止級のピー音ワードを教えた。第24話ではゼアとの一時的な接続不良を自らの不調と判断。結果、頭に氷嚢を乗せて扇風機で冷却していた。しかも扇風機の前で「あ゛~」と発声。
第26話では消防士対決に挑む姿勢を示すかの如く、天津垓に向かって或人と一緒に拳を前に突き出して「うぇーっ!」と威嚇する。第27話では不破が捕まえて来たスカウティングパンダレイダーの変身者をチョップで気絶させた。
身体能力
戦闘能力は持たず、戦場ではアイテムの渡しやデータ収集、避難誘導に専念。一方で高速で歩行できるなど身体能力は人間を上回る。
1話ではアタッシュカリバーを投げて渡そうとした際、誤ってゼロワンの顔面に思いっ切りぶち当て軽く吹き飛ばしてしまった。
第24話ではメタルクラスタホッパーの力で暴走するゼロワンの前に空中でダイナミックに一回転しながら回り込み、プログライズホッパーブレードを握らせ暴走を止めた。
俊足
第9話では足から火花が出るほどのスライディングを決めて或人にブレイキングマンモスプログライズキーを渡した。第12話では尋常ではない速足で本社まで戻ってシャイニングホッパープログライズキーを取りに行った。
そしてよりダイナミックなスライディングでゼロワンの手に届けた。第14話では仮面ライダー雷の撃破後、彼が奪っていたプログライズキーを尋常ではない速さで回収。
セクレタリー・イズ
イズのヒューマギアプログライズキー。善意をはじめとしたパーソナルデータなどが保存されている。実質的なバックアップになっている。
第29話で一時機能停止し、飛電インテリジェンスに保管されていた。第30話では或人と一時手を組んだ迅によってゼロワンドライバーごと持ち出され、或人が所持していたイズのヒューマギアプログライズキーによって再起動する。
その後、迅・或人の言葉を受けて「自分のやりたいこと」について考え始めるが、そこに天津垓とA.I.M.S.が襲来。変身不能にも拘らず身一つでサウザーに食らいつく或人の姿を見たイズは、土壇場でシンギュラリティに到達。
自らの意志で「或人の秘書」であることを選び、インターネット回線を通じ或人を社長とする新会社「飛電製作所」の設立手続きを完了させ、再びゼロワンへの変身権限を与えた。
シンギュラリティ後の描写
第32話ではデルモが或人にハグした瞬間に絶句した。第34話では事態に遅れて登場した諫に対して「社長出勤ですか?」と嫌味ともとれる発言をした。
第40話ではゼロツ―製作の際。無自覚なまま何十億通りもの或人の死を見せつけられた事に参ったようで、戦いの後或人に「許しません」と両手で×を作りながらごねていた。
人物関係
上司。第1話にて出会う。紆余曲折を経て彼に飛電ゼロワンドライバーを渡し、以後は彼の秘書として、その活動をサポートすることとなる。
変身のために或人の身を隠させる、或人がギャグを言う際に照明で照らしたりする。第8話では「今のは〜」の代わりに周囲の笑顔を検索し、「ゼロです」と報告してまたも或人を凹ませた。
ワズ・ナゾートク
「今回の殺人未遂事件には不可解な謎が多〜い。この私が、み~ご~と~解いて見せましょう。 敬愛する、飛電インテリジェンス社長の名にかけて!」
第12話~13話に登場。旧世代ヒューマギアの一体であり、イズの原型となったヒューマギア。故に「彼女の兄」を自称している。見た目は典型的な探偵のファッションに身を包んだ眼鏡の中年男性。
本人の飄々としていて掴みどころのない言動からいい加減で頼りない印象を与えがちだが、その捜査能力は名探偵と呼ぶにふさわしいものる。伝説の探偵として警察にもその存在は知れ渡っており、劇中でも遺憾なく発揮された。
謎
第15話に写る飛電家の墓標には1993年8月8日に亡くなった是之介の妻で或人の祖母になる飛電一子という人物が存在。
一子→いちこ→いちす→いず→イズになり中国語で一子はイズと読むことから、彼女がイズのモデルでイズの姿は彼女の生前の若い頃の姿でないかという考察もある。
人気
機械系ヒロインという立ち位置が放送開始して間もなく視聴者達の心を鷲掴み。フィギュアなどのグッズ化もされるというライダーヒロインとしては異例の事態になった。
オロナミンCのCMにラスト数秒ながら出演しており、仮面ライダーシリーズ史上初のライダーではない人物がオロナミンCに関わる(しかも女性キャラで)という快挙を成し遂げた。
中の人
演者の鶴嶋氏は本作がドラマ初出演。当人はロングヘアであり、イズを演じる際はウィッグで演じている。アズの姿の方がむしろ鶴嶋氏本人の素のルックスに近い。
ロボットなので汗をかくことができず、さらに耳あて(ヒューマギアモジュール)と露出の少ない衣裳をまとっているため、夏場の撮影には苦労していることが番組公式サイトで語られている。
仮面ライダーゼロツー(イズ)
ジャンプ! ゼロツージャンプ! Let's give you power! Let's give you power!
「「変身!」」
ゼロツーライズ! 仮面ライダーゼロツー!!
「お前を止めるのは!」
「俺達だ!」
「私達です!」
スペック
身長:200cm
体重:102.1kg
パンチ力:62t
キック力:120t
ジャンプ力:200m(ひと飛び)
走力:0.2秒(100m)(時速1800km)
パンチ力:62t
キック力:120t
ジャンプ力:200m(ひと飛び)
走力:0.2秒(100m)(時速1800km)
概要
『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』に登場。ヘルライジングホッパーに変身し、自滅同然にエデンと闘う或人。そこに現れたのはイズの変身したゼロツー。彼女の活躍で或人は止められた。
その後、改めて或人とイズの同時変身が実現し、ゼロワン リアライジングホッパーと共に仮面ライダールシファーを撃破した。
戦闘能力
女性ライダーとしてもスペックは歴代最強クラス。イズが戦闘面では初心者であるにもかかわらず、同じ初心者である仮面ライダーアバドンの集団に無双。手負いとはいえリアライジングホッパーと互角以上に戦ったルシファーをも圧倒した。
備考
メインヒロインが主役ライダーに変身する事例は、『仮面ライダーW』にて(夢の中だけとはいえ)登場したなにわの美少女仮面以来。最強フォームを使用するのは初。
スーツアクターはメズールや仮面ライダーマリカ、バルキリーなど女形アクターとしての活躍も多い藤田慧氏。所々の仕草にイズらしさが取り入れられている。
ガンバライジング
仮面ライダーセイバー放送中のズバットバットウ4弾より参戦。演者である鶴嶋乃愛氏の本人ボイスに加えて、劇中の活躍を再現した必殺技も実装された。ゲキレツアイコンはイズを象徴するリボン。
パラレルレア収録(1弾に3枚しかない最高レアの絵柄違いに抜擢)。女性ライダー初のパラレルレアでもある。
劇中の活躍
天才探偵は兄
12話では兄のワズ登場。共にヒューマギア窃盗団の捜査に当たる。当初はその一見不真面目な言動の数々からに怒り半分に呆れ「廃棄が妥当」と苦言。「お兄様」呼びを期待するワズの意思とは裏腹にずっと呼び捨てにしていた。
ワズの活躍で窃盗団を検挙。その後或人はシャイニングホッパーに変身してドードーマギア改と戦うも思うように戦えない。ワズの機転で離脱する。
ドードーマギア改との再戦に備えてシャイニングホッパープログライズキーのアップデートに迫られる。自身のセントラルメモリーにあるゼロワンの戦闘データを摘出するため死を覚悟する。だが結果ワズが身代わりとなってイズは生還。
ワズより是之助の懐中時計を託される。そしてシャイニングホッパープログライズキーが完成。その力で或人はドードーマギア改を撃破した。
滅亡の危機
第15話ではバルカンによって倒された滅と心配して駆け寄る迅の前に現れ「見事、討伐されたようです」と笑顔で確認。激怒した迅に攻撃され機能停止した。
幸いセントラルメモリーは無事だったため、或人と宇宙野郎昴によって飛電インテリジェンスの社長室のラボにある多次元プリンターで破損部を修復されたことで復活を遂げた。
以降は、或人の成長も相まって逃げ遅れた一般人・非戦闘用ヒューマギアの避難誘導に徹するようになり戦闘のサポートは見られなくなった。
ゼロツ―誕生
仮面ライダーとして行動を開始した通信衛星アークは、或人から奪ったゼロワンドライバーを介して衛星ゼアを乗っ取る。しかし、ゼアの全バックアップがイズの内部領域に保存されていた。
イズは『アークゼロとの次のコンタクトとその結果』についてのシミュレーションを繰り返した。結果「新たなライダーシステムがなければ予測を覆せない」という結論に達したとき、イズの中のゼアが覚醒。
イズのセントラルメモリーとヒューマギアモジュールをビームエクイッパーとして使用する事で、或人の設計した新たなライダーシステム「仮面ライダーゼロツー」がロールアウト。その力によりアークの意志を撃破した。
死亡
第42話ではアークの動因たる「人間の悪意」を危険視した滅が人類滅亡のため暗躍。イズはアズからの通信を受け、滅をアークにさせないため単独で急行。
説得を試みるも滅によって致命傷を負う。駆けつけた或人の目の前で爆散した。秘書型ヒューマギアとしての矜持か、最期に見せたのはお馴染みの手を前で揃えた立ち姿だった。
超バトルDVD『カンガルーからナニが飛び出す?ソンナの自分でカンガルー!はい、或人じゃないと!!』
うっかり福添准の海外旅行用の私物ケースと取り違えるというミスを犯してしまい、責任を取って自分を分解しようとした。だが結果的には、その私物のデータのおかげもあり、特殊なマギアを撃破することにつながった。
或人がかつての相方のことを表現した「仲間」という言葉に注目する。「仲間」の意味とは何か。不思議に思うイズの問いに対する或人の答えは、「心を支え合う友達」。それを聞いたイズは、更に「今、仲間はいらっしゃいますか?」と問いかける。
2代目イズ
最終話Cパートで登場した同型機で、或人の2代目秘書。外見は復元前のイズ同様。残っていたデータとゼロツープログライズキーからどうにかガワの復元・再起動には成功した。
しかしワズ同様「ゼロワン計画」に関わるヒューマギアは復元できないためジョブキーも読み込めず、ラーニングデータは引き継がれていない。実質的には外見が同じだけの全く別のヒューマギアである。
或人はたとえ時間が掛かろうともかつてのイズの様にゼロから少しずつラーニングさせていく事を決意する。
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以上です。これで紹介を終えます。