【かわいそうなディケイド】仮面ライダーブレイド / 剣崎一真【ジョーカー、その後…動画・BGMあり】

2021年10月15日金曜日

1号ライダー 仮面ライダー解説 仮面ライダー剣

t f B! P L
 今回解説する仮面ライダーはブレイドです。

「例えカードが一枚も無くても、お前を封印できるはずだ! 俺に…ライダーの資格があるなら!」

【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
  • 剣崎一真
    • 描写
    • 過去
    • 本編終盤~終了後
    • 後日談
    • ミッシングエース
  • ツール
    • ブレイバックル
    • ラウズアブソーバー
    • ブルースペイダー
  • 各形態
    • 通常形態
      • スペック
      • 概要
      • 容姿
      • 能力
      • 醒剣ブレイラウザー
      • 必殺技
      • 必殺技
    • ジャックフォーム
      • スペック
      • 概要
      • 容姿
      • 能力
      • 必殺技
    • キングフォーム
      • スペック
      • 概要
      • 容姿
      • 能力
      • 重醒剣キングラウザー
      • 欠点
      • 必殺技
      • 余談
  • 【客演】
    • 仮面ライダーディケイド
      • 本編
      • 反応
      • 映画
    • 仮面戦隊ゴライダー
    • 仮面ライダージオウ
  • 【備考】
  • スーツ事情
初ライダーキック】
剣崎一真
 『仮面ライダー剣』の主人公。仮面ライダーブレイドの変身者。年齢22歳。演じたのは椿隆之。

 概要

 人類基盤史研究所(BOARD)に仮面ライダー候補としてスカウトされた新人職員。先輩の橘朔也を慕っている。頭脳明晰、文武ともに優秀。皆に愛され、希望をふりまく善人タイプ。
 努力を努力と思わず、人並み以上の能力を発揮する天才系……らしい。一方で「鬼に金棒」ということわざを知らなかったりと学力には疑わしい描写が多い。

 性格
 自分の信じた道を突き進む熱血漢。明るく屈託のない性格だが、人間の命を脅かす者にはどんな相手だろうと果敢に立ち向かう。しかし真っ直ぐすぎて不器用なところがあり、本人もそれを自覚している。
 他人を信じやすい故に過去に何度も他人に裏切られた経験があるらしく、その度に人はもう信用しないと心に誓ってもいつの間にかまた信じてしまっているらしい。
 どんな困難があっても決して折れず、いかなる過酷な運命にも果敢に立ち向かう強い精神力を持つ。強い意志はトライアルEに蜂の巣にされようと変わることはなかった。その強い意志と人を愛する心が、傷ついた少女の心を救ったこともあった。

 描写
 一本気ゆえに不器用で頭に血が上りやすい。初期はBOARDの壊滅や先輩である橘朔也の裏切りといった状況もあってか、かなり短気な態度が目立つ。余裕の無い行動が多く、苦戦する場面や他人との衝突も多かった。
 自分を支えてくれる仲間の存在によって、物語が進むにつれて落ち着いていく。「人を愛している」と言う想いを糧に、不死生物アンデッドから人々を守る為戦い続ける。劇中ではオロナミンCを飲むシーンが多い。一人暮らしが長かったため料理が得意。

 戦闘
 新人ということもあり、当初はアンデッドにかなりボコボコにされて辛くも勝利というパターンが多かった。単独では下級アンデッド相手にも劣勢だった。
 しかし、アンデッドとの融合係数はかなり高い。持ち前の戦闘センスの良さもあり、戦いを重ねるごとに眼を見張るような成長を見せていく。仮面ライダーとして戦うことは「命を懸けて戦う価値がある仕事」と誇りにしている。
 カードの揃ってきた中盤からは戦力の中核を担う。カテゴリーKに至ってはカードを使わず自らの意思と信念のみで倒し、4人の仮面ライダーの中でも一足先に自身のスートであるスペードのラウズカード13枚を揃えるに至った。
 その強さの神髄は「人々を守りたい」という強い想いからくる精神力こうした事から橘も「最も強い心を持った仮面ライダー」と劇中で剣崎を評している。その決意はどんなにボロボロになっても戦い続けるほど強いが、自分の身を一切顧みない危うさを内包している。

 過去
 11歳の時、火事で両親を目の前で亡くして天涯孤独の身となった。両親を助けられなかった後悔から、「すべての人を守りたい」という想いが強い。
 愛する人を失って同じ思いを味わう人を増やさない為に戦っている。ライダーに選ばれた際にそれを受け入れたのも、そういった過去と想いを持っていたからである。幼い頃は純粋過ぎる故に彼を理解しきれない人物しか周りに居なかったらしい。
 友人や仲間、引いては人間に対して人一倍優しく、戦いの上で誰一人として仲間を犠牲にしたくないと考えている。ライダー以前にどんな仕事についていたのか、どんな私生活を送っていたのかは、まったく描かれていない。

 貧乏
 微妙に不幸体質で、特に懐事情は厳しい。終盤でBOARDから給料が振り込まれなくなったときは残高が27円しか残っていなかった。
 オロナミンC万引きの罪を着せられたり、劇場版ではライダーとしての経験を生かせない低賃金な清掃員の仕事をやっていたり、売れっ子作家となった虎太郎の家から金目の物をパクろうとする(そして失敗する)など、なかなか金運には恵まれない。

 虎太郎との出会い
 本編開始前は八王子市のボロアパート「氷川キャッスル」に住んでいた。バットアンデッド戦を経て2か月間の訓練期間を終え、BOARDの寮を引き払って自宅のアパートに戻るも、2か月間の家賃を滞納していたためアパートを追い出される。
 その後、仮面ライダー狙いのルポライターである白井虎太郎と出会う。友達がいなかった剣崎だが、虎太郎と22年間で初めての友となる。
 最初の友達ができたと心からの笑顔で喜んでいた。ライダーの情報と引き換えに、彼の牧場の家に居候するようになる。そこを拠点にアンデッドとの戦いを続けていく。

 相川始との交流
 彼の正体がアンデッドと知った直後は強く敵対していた。だがギャレンに敗北して怪我をしていた相川始を助けたことがきっかけで、少しずつ交流するようになる。
 その後、ともに数々の戦いを重ねるなかで親睦を深め、互いに友情に似た感情を抱くまでの関係性へと発展していった。正体がジョーカーでありながら、人を守ろうとする彼を救うため、剣崎は奔走することになった。
 彼の心を信じ、時には仲間である橘とも衝突しながらもその強い意志を貫く。そして始を信じぬき、助け合い、友情を深めていった。

 初変身の謎
 ライダーに選ばれた経緯および初変身が全く描かれない。経緯は序盤で「橘だけでは戦力的に少ないからブレイドを開発し、一般人から剣崎が選ばれた」と説明台詞があるのみ。
 第1話のバットアンデッド戦では変身した状態で画面に初登場しており、これが初めての変身(戦闘)なのか、それともこれ以前に変身したことがあるのかも不明。
 響鬼など描写はないものの1話以前から年単位で戦っていることが明らかなパターンはあるが、剣崎は訓練開始から2か月しか経っていない。

 ネタ要素
 ファンからの愛称は剣崎、ケンジャキ。オンドゥル星の王子という設定もあるが、今では語るファンは少ない。だが、中の人はこの設定を含め完全に公認してしまっている。
 因みに「ウェイ」という掛け声も公式である。剣崎と言えば、言わずとしれたオンドゥル語創始者である。

 備考
 名前の由来はスペードの由来である「剣」と、エースに繋がる「1」から。ちなみに「剣崎」という名字は、現実では8世帯程度しか存在しない珍しい名字である。
 東京湾南西部の三浦半島の南部にある神奈川県三浦市には「剣崎(つるぎざき)」とよばれる岬および地域が実在している。この地名はかつて「けんざき」という読みをしていて、現在でも三浦市立剣崎(けんざき)小学校をはじめとして学校名などにその痕跡が残っている。

「これが俺の仕事だ!誰一人として、助けて来れなかった…助けて来れなかった俺の…! 大切な人を!助けることのできなかった俺の…!今やらなくては、いけない仕事だ!」

ターンアップ!
 スペック

身長:201cm
体重:101kg
パンチ力:280AP(2.8t)
キック力480AP(4.8t)
ジャンプ力(ひと飛び):33m
走力:100mを5.7秒

 概要
 人類基盤史研究所「BOARD」が開発した仮面ライダーシステム第2号。変身ベルト「ブレイバックル」によって作り出される「ブレイドアーマー」を纏った強化戦士。スペードスートのラウズカードに対応する。
 スーツアクターの高岩成二は、剣崎一真が職業として仮面ライダーをやっているというキャラクター設定を考慮し、剣士として訓練されたことが窺えるような正統派の殺陣アクションを追求したとか。

 外見
 外観は西洋騎士を彷彿とさせる。装甲部分は銀を基調にボディは濃い青色の配色。複眼の色は赤。♠1「ビートルアンデッド」の力を利用しており、頭部にはヘラクレスオオカブトの象徴ともいえる大きな角を持つ。
 正面から見ると大きな雫のような顔になっている。マスクの銀色パーツはクリアパーツで覆われている。また、全身にスペードマークの意匠が施されている。
 先行開発されたギャレンの技術を流用しているため変身システムやアーマーのデザイン・構造など共通する部分は多い。後発な分各所でバージョンアップが図られている。

 戦闘能力
 醒剣ブレイラウザーを主武装として、雷のエネルギーを主軸にして戦う。近接剣術と古武道のような武術を得意とする。徒手空拳で戦うシーンも多い。
 スペックをギャレンと比べるとパワーで優り機動力で劣る。カリスにはすべて、レンゲルにはジャンプ力以外劣る。しかしスペックは融合係数によって増大するため、あくまで目安の域を出ない。
 殆ど接近戦を主体に作られており、飛び道具らしいものはディアーサンダーくらいしかない。これはギャレンとのコンビネーションを最初から想定されているためと思われる。
 正面からの戦いしかできないこともあって、物語中盤以降は上級アンデッドに苦戦することも多かった。しかし、剣崎自身の精神面の強さ等によってアンデッドとの「融合係数」が高まることで凄まじい爆発力を発揮している。

 性能

頭部
 クリアシールド『スペードシールド』がマスク部を保護口部『インナーマスク』はあらゆる毒素をろ過する。耳『オーガンソナー』は5km先で針の落ちる音を聞き取れる。
 目『オーガンスコープ』は500倍ズーミング機能や透視機能、高感度暗視機能を持つ。ここで捉えた映像は、脳波を通して直接、目に送り込まれる。
 センサー『トライデントフィーラーα』で必要な情報をキャッチする。仮面ライダー同士の通信には『トライデントフィーラーβ』を使用。
 『イデアランサー(SPC-NEXSAS)』にマイクロスーパーコンピュータ「ネクサス」を搭載。全身の制御を行い、必殺技を放つときには赤く輝く。
 頭部背面の『クーリングクレスト』がコンピューターを冷却する。中央の『オプチカルビーコン』は光学式の探査信号を打ち出す。

胴体
 超金属糸ミスリルケプラーにより編み込まれたインナースーツ『ミスリルアーマーレザー』は鋼鉄よりも強固だが軽量かつしなやか。どんな状況下でも体温を均一に保つ。
 胸部装甲『オリハルコンブレスト』、肩部装甲ショルダーガードナー』、腕部装甲『アームズシェル』、膝部装甲『ニーアーマー』、脛部装甲『レッグスシェル』、踵部装甲『ストライクスパート』は超金属・オリハルコンプラチナ製。120tの衝撃を吸収し、自己修復機能も備える
 胸の『フォース・クーリング・リバー』は余剰エネルギーを放出し、装甲部分を冷却する。背中の『シャッフルガーター』はオリハルコンブレストを装着者にフィットさせる。

腕部
 二の腕の『グラビティリグレット』は装着部分を保護し、パワーを腕や足先に送る。手首の『ゴールデンバングル』は重力エネルギーを安定させて拳に送る。手甲『ハンマーナックル』がパンチ力を高める

脚部
 足の『ハンマーシェル』は重力エネルギーの利用によりキックの攻撃力を高める。つま先は『トゥストンバー』が保護。強烈なキックを放つ。ジャンプキックを炸裂させる足裏『アタッキングソウル』には、スペードの意匠が存在。

 装備

ブレイバックル
 変身ベルト。中央部のラウズリーダーの『カードスロット』に♠A「CHANGE」のラウズカードを差し込んでから腰に宛がうと、カードの形を模したベルト帯が伸び、装着者の腰に固定される。
 その後、「変身」の掛け声と共に右サイドにある『ターンアップハンドル』を引く(ターンアップ)することで、リーダーが回転。オリハルコン・エレメントというカード型のエネルギースクリーンが放出される。
 このオリハルコン・エレメントを通過することで、僅か0.05秒の内にブレイドアーマーが装着され、ブレイドへの変身が完了する。

備考

 初登場回やジオウの客演では腰ではなく胸の近くでカードを装填した為かやたら飛び回っていた。適合者以外がこのエレメントを通過する事は不可能。適合者以外が触れたら衝撃で弾き飛ばされる。
 その性質的を利用することで攻撃にも防御にも応用できる。劇中では、強敵ギラファアンデッドに砕かれた1度の例外を除き、無類の防御力を誇る。ファン内では変身畳なる愛称も存在する。

玩具版
 回転して動作するという今までではない機構にしたためDX版の発売が遅れてしまった過去がある。CSMではこの機構が採用されている。
 そのため、Vバックルやドラグバイザーと違いラウズカードもDX版基準のバーコード仕様となっている(DX版と異なり下地の部分は白ではなくカードと同じ色)。

醒剣ブレイラウザー
 剣型カードリーダー。ブレイドの主武装。初期APは5000。普段は左腰のラウザーホルスターに収納される。オートロック機能があるため、ブレイド装着者以外は使用不可能。
 神秘の金属・オリハルコンプラチナを極限まで研磨してつくりあげた刃『オリハルコン・エッジ』は地球上のあらゆる固形物質を切り裂く。ヒーティング・エッジ』が高熱放射・高周波振動で切れ味を倍増させている。
 柄の部分の『オープントレイ』にはラウズカードを12枚(♠2~♠K(アンデッドが封印される前のカードであるプロパーブランクを含む))を収納可能。ラウズカードをラウズすると、トレイは自動的に収納される。

機能
 トレイを扇状に展開してカードを引き抜き『スラッシュ・リーダー』にラウズすることでAPを消費し、プライムベスタ(アンデッドが封印されているカード)の効果を発揮できる。
 『フォース・リマインダー・サイト』はラウズカードのラウズ(リード)限界値を示すカウンター。単位はAP(アタックポイント)。
 各ラウズカードをラウズするごとにそのカードに設定された必要APが減少していく。必要APが足りないと、ラウズカードをラウズしても効果を発揮しない。
 ジャックフォーム時には先端に鋭い刃「ディアマンテエッジ」が追加され、攻撃力が1.5倍にまで上がっている。APも7400までに上昇する。

ラウズアブソーバー
 烏丸所長がチベットから嶋さんに送らせた、ジャック・キングフォームの変身時に左腕に装備するパワーアップアイテム。ブレイラウザーとは別に♠J・Q・Kの三枚を収納するためのオープントレイを内蔵する。
 中央部に♠Q「ABSORB」をセットすることでアブゾーバーを起動、さらに♠J「FUSION」又は♠K「EVOLUTION」をスラッシュ・リーダーにラウズすることによって、フォームチェンジ(強化変身)させる。変身時の電子音声は♠Jの場合は「Fusion Jack」、♠Kの場合は「Evolution King」となる。

ブルースペイダー

スペック

全長:2070mm
全幅:810mm
全高:1410mm
最高時速:340km/h
重量:207kg
最高出力:320馬力

概要
 BOARDがブレイド専用マシンとして開発したスーパーバイク。基本カラーは青。剣崎は普段からこのマシンを使用している。車体装甲はブレイドの装甲と同じオリハルコンプラチナ製。
 非常に剛性が高く、並のバイクを遥かに上回る出力と合わせて、強力な攻撃手段としてアンデッドへの体当たりも行う。また、ブレイドの脳波操作によって、遠方からでも無人操縦で呼び出すことが可能。

性能
 ヘッドライト『クリヤボヤンサー』は前方を明るく照らすほか、メインカメラの機能も持つ。走行時には前方の障害物を感知したり、路面の状況を確認する。
 タイヤ『マグネホイール』は普通のオートバイとは異なり、リニアモーターを使用しているので、摩擦抵抗が少なく、常識を超える高速回転が可能。ブーストノズル(噴射口)『ドラッグブースト』は超加速モードを発動した際に機能。通常走行時は使用されない。
 超小型の原子力エンジンAB27E・アトミックブラスト』がマシンの動力源。『スペードインジケーター』はマシン使用時に、正常に動作しているかを表示する。

機能
 超高速演算が可能なスーパーコンピュータ『SPC-NEXASS』が車体全体を管理・制御。 タンク上には簡易版カードリーダー・〈モビルラウザー〉を搭載。特定のカードをラウズする事でカードの効果を発動させる事が可能。

 必殺技
 カードをラウズすることによって発動(キングフォームのみ例外があり)。カードの組み合わせによって別の技として発動することができる。
 ノーマル、ジャックのときは発動時に頭のシールドが赤く発光する。キングフォーム時の必殺技は名前がポーカーの役名になっている。キングフォームでコンボではないライダーキックを使用する場合もある。

○カード単体

♠2リザードスラッシュ
 ブレイラウザーの切れ味を増幅させ、斬撃を繰り出す。ギャレンのアルマジロバレットと合わせてローカスト、ディアー、ジャガーアンデッドを倒した。400FP。

♠3ライオンビート
 拳にエネルギーを込めてパンチを繰り出す。600FP。睦月制裁用。

♠4ボアタックル
 突進を繰り出す。800FPほぼ当たった試しがない。

♠5ローカストキック
 ジャンプ力が強化され跳び蹴りを繰り出す。1000FP。ディアーアンデッドを倒した。

♠6ディアーサンダー
 雷を放つ。1200MP。モスアンデッドのバリアーに跳ね返された。

♠7トリロバイトメタル
 身体を硬質化させる。本編では未使用だがハイパーバトルビデオの『仮面ライダー剣VSブレイド』にて偽ブレイド、『仮面ライダーディケイド』では仮面ライダーディケイドが変身(カメンライド)したディケイド剣が使用。

○コンボ

ライトニングスラッシュ
 ♠2スラッシュリザードと♠6サンダーディアーのカードをラウズして発動。雷を纏ったブレイラウザーで敵を一刀両断する。AP消費値は1600AP。カプリコーンアンデッドにダメージを与えた。

ライトニングブラスト
 ♠5キックローカストと♠6サンダーディアーのカードをラウズして発動。電撃を纏った右足で跳び蹴りを叩き込む。AP消費値は2200AP。
 トリロバイトアンデッドやジャガーアンデッドを倒した。ギャレンのバーニングスマッシュと合わせてウルフアンデッドも倒した。

ライトニングソニック(♠5+6+9)
 ノーマルフォームの最強技。♠5キックローカスト、♠6サンダーディアー、♠9マッハジャガーのカードをラウズして発動。超高速での助走(9ジャガーマッハの効果)を加えて空中高くジャンプしてライトニングブラストを放つ。AP消費値は3800AP。
 物語後半からは助走をつけないシーンもあった。ライオン、イーグル、カプリコーン、ボア、スカラベアンデッドを倒した。

○ブルースペイダーとの組み合わせ
♠6サンダースペイダー:電気を帯びたブルースペイダーで突進し、ひき逃げアタックを繰り出す。カリスとの一騎打ちの際に使用した。

♠9マッハスペイダー:ブルースペイダーのスピードをアップさせる。ウルフアンデッドの乗るブラックファングを追い越した。

強化形態

「俺の体を動かすのは、義務とか使命じゃない。そこに居る人を守りたいという思い…。人を愛しているから俺は闘っているんだ!」

アブゾーブクイーン! フュージョンジャック!
スペック

身長:201cm
体重:111kg
パンチ力:350AP(3.5t)
キック力:550AP(5.5t)
ジャンプ力(ひと飛び):133m
走力:100mを4.6秒
最高高度:10km
飛行速度:300km/h

概要
 ラウズアブゾーバーを装着し、♠Qをセットしてから♠Jをラウズすることで「イーグルアンデッド」の力を取り込み強化変身した姿。初登場は第26話。
 強敵であるエレファントアンデッドとの戦闘中に「何のために闘うのか」を理解したブレイドに、烏丸の使いでチベットから来た嶋昇(タランチュラアンデッド)が渡したラウズアブゾーバーで変身。形勢を逆転し、エレファントを封印した。

戦闘能力
 通常形態を基本にしつつ、頭部正面とアーマーの一部が黄金の装甲「ディアマンテゴールド」へと変化。更にアーマー正面にはイーグルアンデッドの紋章が出現した。
 通常時よりも全ての能力が上昇しており、特に機動力が大幅強化された。背中に鷲を思わせる二枚のマント状の翼「オリハルコン・ウイング」が増設され飛行能力を得た。
 他、ブレイラウザーも強化されている。宙を舞い、敵を翻弄しながら斬りつけるなど、空間を活かした戦いが可能となる。

性能

 胸部装甲『オリハルコンブレスト』は金色に輝く神秘の超金属・ディアマンテゴールド製に強化。180tまでの衝撃に耐えられる。肩部での体当たりは厚さ3mの鋼鉄すら粉砕する。
 スペードをかたどったイーグルの紋章『ハイグレイドシンボル』はイーグルアンデッドの力を取り込んだことで胸部に浮かび上がった。

 神秘の金属・オリハルコンでできた翼オリハルコンウイング・フライト』は時速300kmの速度で飛行でき、高度は10kmにも達する。
 昇降舵と補助翼の役割を果たす翼オリハルコンウイング・エレボン』により、ほぼ垂直方向への方向転換など、空中での大きな軌道変化を可能にする。オリハルコンウイングに流れるエネルギーのラジエーターとしても機能する。
 回転軸『ウイングアクシス』はオリハルコンウイングを保持し、等間隔に展開させる。

必殺技

ライトニングスラッシュ(♠2+6)
 高速の飛行で加速をつけ、雷を纏ったブレイラウザーで上空から敵を切り裂く。AP消費値は1600AP。オリハルコンウイングのお陰で、通常時よりも威力が上がっている。エレファント、バッファローアンデッドを倒した。

「戦えない、全ての人のために…俺が戦う!!」

エボリューションキング!
スペック

身長:201cm
体重:131kg
パンチ力:450AP(4.5t)
キック力:700AP(7t)
ジャンプ力(ひと飛び):25m
走力:100mを6.6秒

概要
 ラウズアブゾーバーに♠Qをセットしてから♠Kをラウズすることで強化変身したブレイドの最強形態。初登場は第34話。
 カテゴリーK上級アンデッドキング(コーカサスビートルアンデッド)を苦戦の末封印し、スペードのカードを全て揃えた剣崎一真が、封印出来ない人工アンデッド「トライアル」に対して変身した。

イレギュラーなフォーム
 ブレイドのキングフォームは厳密には「キングフォーム」ではない。本来想定されていたキングフォームはジャックフォームがカテゴリーJの力を取り込んだのと同様カテゴリーKのみと追加融合するものだったが、剣崎の融合係数が高すぎた為にスペードスートのアンデッド全13体と同時融合し、飛躍的なパワーアップを遂げている。

外見
 「コーカサスビートルアンデッド」と融合したことで、頭部側面に角状のパーツが増えコーカサスオオカブトを思わせる三本角を備える。
 アーマー全体がディアマンテゴールドを纏った金色の鎧に、ボディは黒色に全身が変化。胸部にはカテゴリーKの紋章が出現している。

性能
 頭部『スペードホーン』は通常時の2倍の聴力がある。『キングランサー』にマイクロスーパーコンピュータ「ネクサス」を保護している。
 全身を覆う超強度のインナースーツ『ミスリルアーマースキン』はミサイルの爆撃にも耐える。上半身と下半身を『フォーストレース』が繋ぐ。アンデッドの能力を発動させて得たエネルギー「フォース」を全身に送る。
 肩部アーマー『ショルダーガードナー』はタックルを繰り出せば、厚さ3mの鋼鉄も粉砕する。肩部アーマーの排熱口『ラジエタースリット』から全身の熱を放射して冷却する。

胸部
 神秘の超金属・ディアマンテゴールド製の胸部装甲『キングブレスト』は200tもの衝撃にも耐える。胸部のコーカサスビートルアンデッドの紋章『ハイグレイドシンボル』はスペードスートのアンデッド13体と融合した証。
 各部のアーマー全体を駆け巡る、アンデッドの能力を発動することで発生するエネルギー「フォース」を『フォース・クーリング・レイク』が冷却する。フォースが正常であれば青色。

戦闘能力
 武装は「重醒剣キングラウザー」。戦闘スタイルはこれまで同様剣による近接戦闘。圧倒的な防御力で敵の攻撃をものともせずにキングラウザーを両手に構えて振り回す、豪快で堂々とした戦法が可能となっている。
 ジャックフォームほどの機動力は出ないが、背中の「グラビティジェネレーター」を使えば飛行も可能。若干鈍足ではあるものの、4枚以上のコンボが可能になったことによる攻撃力には目を見張るものがある。劇中ではほぼ無敗を誇った。
 ケルベロスと激戦を繰り広げた際は、フォームチェンジ前に落としたブレイライザーを拾い上げると、二刀流での戦いを披露。左手のブレイラウザーを逆手に持ち、ケルベロスの強烈な攻撃をガードし、返しざまにキングラウザーでの突きを繰り出した。

特殊能力
 各部に融合したカテゴリー2~Qまでの紋章が刻印されたレリーフ「アンデッドクレスト」の力により、カードをラウズしなくてもある程度はそのカードの効果を発動できる。(例:右腕の♠3による強化パンチ)
 これまで通りラウズしてコンボを繰り出すことも可能。その際には各部のクレストから使用するギルドラウズカードが実体化する。なお、これまでは変身用でしかなかった♠1のカードもコンボに組み込めるようになった。

重醒剣 キングラウザー
 キングフォーム時の専用武器。初期APは9600。変身時に新たに出現するブレイラウザーとは別の大剣型。ブレイラウザーとの二刀流での使用も可能。ラウズしたカードの効果名称ではなく、カードスート・カテゴリーを読み上げる。

性能

 敵を切り裂く黄金の刃『ディアマンテ・エッジMAX』は高周波振動と高熱放射によって、切れ味はブレイラウザーの刃、オリハルコン・エッジの3倍。
 『アブソリュート・シールド』内部の「バリアシステム」で生成されたエネルギーバリアフィールドを放出し、外部の衝撃からキングラウザーを保護する。また、敵の攻撃を防ぐ盾としても利用できる。

オートラウズシステム
 キングフォームが持つギルドラウズカードだけではなく、カリスやギャレンなどほかの仮面ライダーのものも含めたラウズカードを一度に5枚自動装填してラウズ(リード)し、ポーカーの役に応じた必殺技を発動する。
 『フォース・ラウズ・サイト』は読み込んだラウズカードの能力が発動すると、赤く発光する。『シャッフルコンバーター』がラウズカードから発生した様々な能力や属性エネルギーを刃先へと送り込む。

欠点
 13体ものアンデッドの力は肉体的な消耗、融合しているアンデッドたちの干渉による精神の変調・暴走などの弊害がある。
 更に、複数のアンデッドの力を同時に取り込むというジョーカーに近い存在になったため、ジョーカーと共鳴しその闘争本能を刺激する。
 そして、過剰に変身を繰り返すとアンデッドとの融合係数が高まり続け、最終的には剣崎をもう一人のジョーカーへと変化させる。

活躍
 この欠点は、カテゴリーKの力で強化変身するワイルドカリスが「ジョーカーとしての本能を抑え込む」ためのものであることと対照的である。
 本当なら極力使用したくはない形態だが、封印できないトライアルシリーズやケルベロス、ジョーカーといった強敵の存在もあって、劇中では二桁に届く頻度で使用された。
 ジョーカーこと始との決戦では剣崎もジョーカー一歩手前まで来た為、カードラウズ無し+スペードスートを全て上乗せしてのロイヤルストレートフラッシュを放った。

必殺技

ストレートフラッシュ(ギルド♠2+3+4+5+6)
 カードの力をキングラウザー・ブレイラウザーに込めて敵を切り裂く。AP消費値は5000AP。暴走したジョーカーを圧倒した。

フォーカード(ギルド♠6+♦6+♥6+♣6+ギルド♠K)
 他の3人のカードを使用する技。自身と標的の間に出現したアンデッドを模したスクリーンをくぐり抜ける。キングラウザーに雷、竜巻、炎、冷気の属性が付与。
 4つのカテゴリー6の力を込めて突進して敵を一刀両断する。AP消費値は9600AP。合成アンデッド・ティターンを倒した。

ロイヤルストレートフラッシュ(ギルド♠10+J+Q+K+A)
 5枚のカードをラウズし、出現した光のゲート5枚を潜り、直接或いは斬撃を飛ばして敵を切り裂く。ブレイドの最強技。
 トライアルシリーズを消滅させることが出来る数少ない手段の一つ。最終盤になると全身のクレストまでが光り、力を発するようになっている。AP消費値は11200AP。
 融合係数が極まっている45話からは、連続ラウズ後の発動時に全身のアンデッドクレストからキングラウザーにエネルギーが流れ込むような演出で発動し、出現するカードも黄(金)から赤に変化する。

必殺キック
 ウィザード53話で披露された。ひらかたパークのヒーローショーではライトニングソニックを披露している。

備考
 スカラベのタイム(劇中での使用はないが恐らく時間停止の能力)等のチート過ぎるカードやそれらのノータイム発動、圧倒的な攻撃力や作中での最強っぷり、融合係数というライダーシステム上の設定等から仮面ライダー最強談議にもよく名前が挙がる。
 スーツは歴代でも屈指の重量を誇り、キングラウザーもギミックの関係上モーターが仕込まれ非常に重く取り回しにくいので高岩さん曰く歴代トップクラスにアクションしにくいフォームらしい。

劇中の活躍

 前半
 良き先輩と慕っていたが裏切ったと思い込み、深く葛藤して戦う気力まで失ってしまう。だが、襲撃から逃れた同僚の広瀬栞からの厳しい叱咤を受けた。
 アンデッドと戦うことが“今、自分がやらねばならない仕事”だと改めて認識。人々を守るために全力で戦うことを決意した。
 橘、相川始上城睦月らほかの仮面ライダーの変身者たちとは、すれ違いや人間に化身して状況を撹乱する上級アンデッドの暗躍などから対立することもあった。そのたびに悩みや試練にぶつかったが、戦いを通じてそれらを乗り越え、結束を強めていった。

 進化 キングフォーム
 第31話から改造実験体・トライアルDに追われ始める。封印できないトライアルDの出現により、剣崎は自分ではなく周囲の人間に危険が及ぶことを危惧。ひとりで戦おうと決意して虎太郎の家から出ていった。
 栞は剣崎を見つけると「剣崎はひとりで戦っているのではない。戦えない自分たちの代わりに戦っている」ことを正直に伝えた。剣崎は自分が“仮面ライダーである”ということを改めて強く理解した。
 34話では衆人環視のなかで自身が仮面ライダーであると宣言しつつ変身。強化フォームやラウズカード無しで最強クラスの上級アンデッドであるキング/コーカサスビートルアンデッドを撃破した
 そしてカテゴリーキングの力でキングフォームに覚醒。トライアルDを必殺のロイヤルストレートフラッシュで消滅させた。

 世界の崩壊
 戦いに終わりの兆しが見えてくると、現代で繰り広げられているバトルファイトが歪んだ形で引き起こされたものと判明。その黒幕だった天王路博史をも打倒する。
 橘がギラファアンデッドを封印したことで、バトルファイトの勝利者がジョーカーに決定。仲間を失うことを否定し続けた結果、世界の崩壊が始まる。
 世界の破滅を止めるには彼を封印するしかないという状況に置いて、友も世界も救いたかった彼は、融合係数が高すぎる事を利用してあえてキングフォームを多用。無限に湧くダークローチを昼夜問わず倒していく。

 最終回
 キングフォームとなって、ジョーカーと激しい戦闘を繰り広げる。始との戦いを終えた剣崎の体からは、アンデッドの血を意味する緑色の血が流れていた。
 アンデッドとの融合係数が高すぎる剣崎は、キングフォームを多用するとジョーカーに近づく。その副作用を利用して、自らもジョーカーに変貌したのだった。
 この結果、バトルファイトを管理する統制者が剣崎という新たなアンデッドを認識。アンデッドが2体存在するためバトルファイトが再開され、同時に世界のリセットが中断されてすべてのダークローチが消滅。破滅を食い止める。

「剣崎……、お前……、お前は……アンデッドになってしまったというのか……! 最初から、そのつもりで……!?」

 そんなの言う事に頷く剣崎。2の仲を裂くかの如く、統制者のモノリスがバトルファイトを再開するよう、求め出した。アンデッドの本能に抗いつつ剣崎は断固として戦いを拒否。モノリスを殴り壊した。
 どちらかが倒れることで再び破滅が起きないよう、永遠に死の訪れない存在となった剣崎は、その運命と戦い続ける決意と共に「始、お前は人間達の中で生き続けろ」と言い残すと、仲間達の前から一人姿を消した。
 最終回でジョーカーになってしまった剣崎だが、アンデッドになってもハートの2無しで人間の姿を保っていた為、あの姿でアンデッドなのか、上級アンデッドのように別にアンデッド体に変身できるのか議論された。

 後日談

たそがれ
 超全集などに収録された短編小説。人とも獣ともつかぬ姿になりながらも、戦災孤児を救う活動を行っていることが書かれた。この小説は會川昇氏(後半のメインライター)の手で描かれており、ファンからは実質的なテレビ本編のエピローグとして扱われている。

小説 仮面ライダーブレイド
 TV本編から300年後を描いた作品。記憶を失った状態で登場。戸惑いながらも子供たちを守るためブレイドとなって戦う姿が描かれている。ちなみにジャックフォームの活躍が多い。
 怪人態が登場。名前は「ブレイドジョーカー」で、「ヘラクレスオオカブトを禍々しく変質させた外見」が特徴とのこと。

DAY AFTER TOMORROW

 『HERO SAGA』の一篇。ジョーカーの姿が書かれた。ジオラマではコーカサスビートルアンデッドの剣「オールオーバー」を持っている。

MASKED RIDER DEN-O 『ロスト・トレイン』
 剣崎一真が変身したと思わしき剣が登場。ただし、口調が本編と同じだったりそうでなかったりと一定しない。劇中の描写から過去にジョーカーを封印し、巨大邪神14を葬っている事が明らかとなっている。

 ミッシングエース

4年後の剣崎
 TVシリーズとはパラレル設定の劇場版。アンデッドを封印していき、最後の決闘の末、始を封印した世界線。その後はブレイドの装備を橘たちに預け一般人に戻り、取り戻した平和の中で四年後はゴミ清掃のアルバイトをして働いていた。
 自分が始を封印したことが原因で天音がグレてしまったことを知り、責任を感じている。心の底では仮面ライダーとして戦っていた頃が一番充実した時間だったと述懐する。

新たな戦い
 知らぬ間に解放されてしまっていたアンデッドたちの存在を知り、戦いに戻ることを決意。持ち前の正義感から生身であるにも関わらず人々を守ろうとした。
 当初はブレイドへの変身に必要なスペードのカテゴリーAのアンデッド・ビートルアンデッドも解放されており、睦月に封印されるまでは変身不能だった。
 アンデッドたちを次々と封印していく志村純一仮面ライダーグレイブら新世代ライダーたちの横柄な態度に苛立つ。
 再度仮面ライダーレンゲルへの変身が可能になった睦月がビートルアンデッドを封印したことでチェンジビートルを入手。再びブレイドとして戦い始める。新世代ライダーたちとぶつかりながらもその実力を発揮してアンデッドを封印する。

決着
 もうひとりのジョーカー、アルビノジョーカーが本性を現すと、睦月にリモートテイピアを使わせてジョーカーを解放。ふたたび4大仮面ライダーが集結する。
 そして黒幕であるアルビノジョーカーと激突する。しかし、天音をバニティカードに封じたアルビノジョーカーの手により古代の邪神フォーティーンが復活してしまう。
 ところが、天音の身代わりとなった始が自らバニティカードに封印されると、苦悩しながらもそれを破壊。力が弱っまたフォーティーンをキングフォームの力で粉砕し、すべての戦いを終わらせた。

本編外の活躍

 仮面ライダーディケイド
リ・イマジ

 第1話ではジャックフォームでギャレン、サイガ、ライオトルーパーなどとともに空を飛んでいた。「ブレイドの世界」の住人で大企業「BOARD」の社員である剣立カズマが変身した。終盤のライダー大戦の世界でも印象的な活躍を見せた。

剣崎
 第30・31話(最終回)にて士達の前に現れる。陰鬱で攻撃的な性格。ディケイド排除のために動く。剣立カズマのような自分以外の存在がいることも知っており、渡とも知り合い。
 リマジライダーにディケイドを倒すように促したが、よりにもよって残っていたのがアスムとワタルなので子供に無理強いしているようにも見えたり。

活躍
 『剣』最終回後の影響か、ラウズアブゾーバーを使わずに直接キングフォームに変身。ラウズなしでロイヤルストレートフラッシュを繰り出す。色々な要因があったもののディケイドを圧倒するほどの実力を持つ。
 オンドゥルはそのまま。ベルトにカード入れる時ちょっと手間取ってる。オリジナルの爽やかな剣崎とは性格が違いすぎたため、ファンから「こんなの剣崎じゃない」「これはネガ剣崎」と不評が多い。

正体

 公式読本によると『剣』の剣崎一真本人で間違いないらしい。講談社キャラクター文庫レーベルから刊行された『小説 仮面ライダーブレイド』では、TV本編後に不死の身体による300年間の地獄で剣崎が心を摩耗させてゆく描かれる。
 そのため「小説で示されたメンタル最悪絶頂期に召喚されたのがDCD剣崎だったのでは?」という推察も挙がっている。

反論

 ただし「TV本編や劇場版とも違う道筋を歩んだ剣崎一真」と記述してある書籍もある。後日談の小説がいくつかあるが、DCDの剣崎とは繋がらない未来の可能性もある。
 2013年の『THE 仮面ライダー SPRING』のブレイド特集では「もしかしたら熱い性格のままの剣崎がいる世界もあるかもしれない」とフォローしている。

役者の反応

 剣崎を演じた椿氏も「剣崎は他のライダーや仲間達がいてこそ」との思いが強く、DCD剣崎は別人扱いしている。オンエアを見るのに心の整理がかなり必要だったとか。
 一方剣立カズマの中の人は「剣崎キタ――!!」と喜んでたらしい。原典で相川始を演じた森本氏は、某雑誌のインタビューにて「椿だけ出たのが悔しかったので見てません(笑)」「出るなら、ブレイドライダー4人で出たかった」と語っていた。

映画

 完結編ではディケイドと戦う通常のブレイドの声を担当。なお上の剣崎ブレイドとは別人で無関係。ただの友情出演だが、龍騎と共にユウスケクウガ以外(ディエンド除く)の残りのライダーとしてディケイドに挑んだ。
 が、強制FFRによって龍騎を倒す武器扱いされ、ぶん投げられた後FARを決められた。一応、ユウスケクウガ以外では最後のライダーということになる。
 『スーパーヒーロー大戦』では、ディケイドが変身したブレイドがキャプテン・マーベラスが変身した『ジャッカー電撃隊』のスペードエース(同じトランプスペードがモチーフ)と戦っている。

 魔宝石のブレイド
 『仮面ライダーウィザード』第52話ではクウガアギトと共に魔宝石の世界に召喚され、子供たちを守るために怪人と戦う。しかしクウガ、アギト共々怪人に捕まる。
 ディケイドウィザードに解放されるとウェイウェイ言いつつも怪人どもを薙ぎ払い、巨大怪人との戦いではジャックフォームに変身しフォーゼロケットステイツと組んでハイドラグーンの大群を次々に撃破していった。

 ショッカーライダーブレイド
 『スーパーヒーロー大戦GP』では、1号・2号暗殺により改変された歴史のライダーとして登場。橘朔也仮面ライダーギャレンと共にショッカーと闘うレジスタンス。
 既にショッカーに捕まり脳改造されたカリス、レンゲルに捕まる。橘は洗脳から解き放たれた泊進ノ介仮面ライダードライブ等と共にブレイド解放を敢行する。
 しかしそれはとっくにショッカーに捕まっていたギャレンがレジスタンスを捕まえるために打った芝居であり、既にブレイドはショッカーライダーにされていた。騙されたレジスタンスライダーと対決するも乾巧ショッカーライダーファイズに邪魔されて取り逃がす。

最終決戦

 ギャレンと共にショッカーの支配に疑問を持ちショッカーから造反、カリス・レンゲルを従えショッカーライダー軍団の足止めを行う。全ショッカーライダーが正義を取り戻すとギャレンとタッグを組み、強敵マシーン大元帥ライトニングソニックで撃破した。声を当てている椿氏は顔出し出演こそ行っていないものの、橘を演じた天野氏がアドリブで「剣崎!!」と言っているシーンがある。

 仮面戦隊ゴライダー
 剣崎一真役の椿隆之氏がケンカの仲裁に入った際に巻き込まれて重傷を負い、休養をとった後初めての映像出演作。ゴライダー登場決定判明時に多くの人から「剣崎は死んでねえだろ!」というツッコミを受けたが、それこそがトリックであった。

登場

 アナザーアギトに苦戦するエグゼイドの前に現れて、ブレイドに変身してアナザーアギトと交戦する。原典で死亡していない人物だが、なぜか生者を写す鏡には写らない。
 「人間をやめたから俺も死んだようなもの」と説明した。「仲間…そんなもの俺にはもういない」「死人には希望を持つということ自体、共感できないかもしれない」 など、本来の彼にはあるまじき言動も見られた。

結末
 正体は剣崎一真を自身の偽りの姿として選んだ檀黎斗彼の姿に化けて暗躍し、永夢を何度もゲームオーバーさせた。しかし、データを利用した模造品とはいえ黎斗がアンデッドの力が込められているラウズカードを使った事で、アンデッド同士が惹かれ合う性質によって本物の剣崎一真がゲーム世界に引き寄せられる。
 ジョーカーである剣崎がゲーム世界にやって来た事で「世界にジョーカーが1人だけ」となりバトルファイトが終了。
 クリア不可能だったはずのゲームは、洋館の壁がトランプカードになって崩れ落ちて消滅した。その後はエグゼイドから渡されたカードでアオライダーに変身し、ゲンムとの最終決戦に挑んだ。

 仮面ライダージオウ
 EP29・30にて始、天音と共に登場。当初は『仮面ライダーディケイド』のレジェンドである海東大樹仮面ライダーディエンドのみが出演をアナウンスされていた。
 ブレイド編の存在自体が伏せられていたため、予告にて視聴者を大変驚かせた。本作でも引き続きジョーカーである。

EP29『ブレイド・ジョーカー!?2019』
 アナザーブレイドとなった天音をジオウから守るため、やむを得ず始がカリスに変身。活動しているアンデッド同士は引き寄せあうため、そこに剣崎も現れた。
 ブレイドに変身するや否やカリスに襲い掛かり、バトルファイトが再開。状況をソウゴは理解できず傍観者と化す。

EP30『2019:トリニティはじめました!』
 ライトニングソニックを繰り出す。アナザーブレイドが天音だと気づいて戦闘は中断される。クジゴジ堂でソウゴらと情報を交換する。その後白ウォズのノートに操られて始と再戦。そこにアナザーブレイドが乱入して敗北。二人はライダーとジョーカーの力を奪われた。人間の肉体になる。
 最後のアンデッド・ジョーカーになったアナザーブレイドもジオウトリニティに撃破されたことで、バトルファイトは勝利者不在のまま終結ブレイドとカリスの力をソウゴに託し、「俺もようやく未来へと進める」と晴れ晴れした様子で去って行った。

ファンの反響
 話し合えば済みそうな状況でいきなり戦いを始める展開に「『剣』本編の空気感を感じた」という視聴者もいる。なお、有無を言わさず戦いを開始したのは本編では剣崎以外の面子であることが多かったため、「当時の意趣返し」という声も。

備考

 アナザーブレイドが誕生したにもかかわらず、ブレイドの力と記憶を保っている理由は不明。東映公式サイトには「新たなパラドックスが発生している」と記載されている。
 アナザーブレイドの背後には白ウォズによる「バトルファイトを利用して世界を破滅させる」という思惑があるため、意図的にアナザーライダーのルールが改竄されていると思われる。

 スーパーヒーロー戦記

 他のライダーや戦隊レッドとともに、アスモデウスの軍団に立ち向かう。なお、出演者の一人・鈴木福氏が、同じ2004年生まれとして、ツーショット写真をSNSに投稿している。

 仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ

 悪魔に支配された2071年の未来で、老齢のジョージ・狩崎が長年に渡って開発したクローンライダーの1体として登場。
 2021年から精神体の状態でタイムスリップしてきた新堂倫太郎が装備。無防備になっている百瀬龍之介の肉体を守る為、デビルライダー軍団と対峙した。
 本人曰く、ブレイラウザーは使いやすかったらしいが、即興な上に初めて変身するライダーなのもあってか、ブレイドの能力を完全には使いこなせていない。
 デビルライダー達の同時必殺技で他のクローンライダー共々変身解除してしまった。映画のパンフレットによると、倫太郎が本来変身するブレイズとのビジュアルの類似性からセレクトされたらしい。

ゲーム作品

 ガンバライド
 第3弾でSRの通常ブレイドと、LRのキングフォームが登場。通常ブレイドの必殺技は「ライトニングソニック」。001弾からは発動の前にカードをラウズするモーションが入る。キングフォームの必殺技は「ロイヤルストレートフラッシュ」で、斬撃を飛ばすタイプ。
 01弾では追撃技が加わり、攻撃の後に一定確率で「サンダー」のカードで電撃を放つようになった。シャバドゥビ5弾で再びLRで登場。キングフォームの新必殺技「フォーカード」が収録された。こちらはカードを突き抜けるモーションがある。下位技を持たないライダー。

 ガンバライジング
 1弾から参戦し、SRを習得した。劇中の「ライトニングソニック」はガンバライドに比べると少し省略されているが剣崎特有の「ウエェイ!!」の台詞がきちんと入っている。5弾でようやくLR枠でキングフォーム、ジャックフォームが参戦。同じく5弾にて参戦したカリスと一緒に本人ボイスまで収録された。キングフォームの必殺技、「ロイヤルストレートフラッシュ」は衝撃波を放つタイプだが、ラウズシーンが追加されており以前に比べると演出が派手になっている。
 ナイスドライブ1弾ではシフトバーストキャンペーンの枠で登場。またここでジャックフォーム初の高アが登場している。ナイスドライブ4弾では龍騎、ディケイドのカードライダーと共にトリプライドキャンペーンの一枚として登場。
 ナイスドライブ5弾ではフルフルフルスロットルキャンペーンの一枚として、久々にキングフォームの登場。ガンバライジング初となるアイコン指定のアビリティ持ちである。更にタイプはブレイドの排出カードとしては初のブレイカータイプである。ライダータイム4弾では遂に基本フォームが新必殺技を引っさげてLR化で登場。

 バトライド・ウォー
 初代よりプレイアブルキャラ。ブレイラウザーによる斬撃を得意とする。作中のラウズカードを使用した必殺技が使用できるが、敵に攻撃を当てることでチャージされるAPを消費する必要がある。
 カードスキャンモーションによる隙もあるので使いどころに注意する必要がある。空中戦を得意とするジャックフォームにも変身可能。超必殺技はキングフォームによるロイヤルストレートフラッシュ。

スーツ事情
 ブレイドのスーツは放送当時のものを繰り返し使用している関係で劣化が酷く、頭部が部分的に金色に、胴体部分のベースカラーが紫に変化。「なんか黄ばんでる」「スーツが傷んでたから補修したにしては仕事が雑」などの声があった。
 頭部に使われている素材の問題で、ディケイド本編でも良く見たらやや黄ばんだ色になっており、『仮面ライダー3号』の時点では良く見なくても金色に見える程劣化している。
 アンデッドのデザインを担当した生前の韮沢靖氏が描いたジョーカー化した剣崎のデザインスケッチがこの配色となっており、今回の客演はこれを踏襲したのかもしれない。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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