今回解説する仮面ライダーはカリスです。
「本当に強いのは…強いのは…、人の想いだっ!」
【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
- 相川始
- 概要
- 性格
- 正体
- 描写
- 力の制御
- 過去
- 成長
- 描写
- 剣崎との関係
- 仮面ライダーカリス
- スペック
- 外見
- 概要
- 性能
- 主な武装(ツール)
- カリスラウザー
- 醒弓カリスアロー
- 専用マシン シャドーチェイサー
- ラウズカード
- ◇必殺技
- 仮面ライダーワイルドカリス
- スペック
- 外見
- 概要
- 戦闘能力
- 主な武装(ツール)
- 醒鎌ワイルドスラッシャー
- 必殺技
- ジョーカーアンデッド
- デザイン
- 概要
- 変身能力
- 役割
- ツール
- 備考
- 劇中の活躍
- 終盤
- その後
- 劇場版の活躍
- 小説版
- ブレイド以降の客演
- 仮面ライダーディケイド
- スーパーヒーロー大戦
- スーパーヒーロー大戦GP
- 『仮面ライダージオウ』
- ムッコロ
- 後年
- ロリコン
- その他のネタ
- ゲーム作品
【活躍シーン】
相川始
『仮面ライダー剣』の登場人物。演じたのは森本亮治。仮面ライダーカリスに変身する。ジョーカーの正体。自称23歳。ベージュのロングコートにジーパン姿がトレードマーク。夏場は主にタンクトップの上に白の長袖のシャツを着ている。
概要
喫茶店「ハカランダ」に住み込みで働く傍ら、栗原親子の勧めでカメラマンを目指す青年。無口で無愛想で人となれ合おうとしないが、栗原親子、特に娘の天音のことは気にかけており、彼女たちには優しい。
普段は温厚で店員として接客もこなしているが、自分の秘密に土足で踏み込もうとする者には声を荒げることもある。素性を怪しむ白井虎太郎からは良い感情を持たれていなかった。
正体
正体はジョーカーアンデッド。ジョーカーバックルにスラッシュしたカードのアンデッドに姿を変える力で、「ヒューマンアンデッド」に変身していた。つまり、相川始の姿はヒューマンアンデッドの姿であるといえる。
従ってカリスから始の姿に戻るのは変身解除ではなく、人間体も一種の怪人態となる。仮面ライダーカリスへの変身に関しても、上記の力でハートのカテゴリーA「マンティスアンデッド」の姿を借りているだけで、他のライダーとは本質的に異なる。
描写
アンデッドサーチャーを使うことなくアンデッドの出現を感知することができる。怪我をすると緑色の血を流す。
変身システムが他のライダーとは違う。まばたきをほとんどしない。など、当初から人外の雰囲気を醸し出していた。
力の制御
普段はラウズカードの力で闘争心を抑えているが、キングやケルベロスにカードを奪われたり剣崎がキングフォームに変身した影響で、ジョーカー本来の凶暴な性格に戻ることもあった。そのたびに仲間からカードを渡されて抑え込むことに成功している。
過去
本来のジョーカーは闘争心のままに破壊と殺戮を繰り返す破滅の権化だが、ヒューマンアンデッドを封印した際にそのカードの作用でジョーカーの姿に戻ることを疎ましく思うようになっていき、人間的な感情を持ち始めた。
そして本編開始前、雪山で遭遇したギラファアンデッドとの戦闘に晋(天音の父親)を巻き込んで死なせる。彼の最期の願いと家族の写真を託されたことをきっかけに人間に興味を持ちハカランダに来訪。雨の中佇んでいた所、栗原親子と出会った。以来居候を続けていた。
成長
当初は天音たち以外の人間には関心を持たず、戦いに巻き込むことを厭わなかった。だが栗原親子や剣崎と交流していくうちに、人を愛し性格も穏やかになってゆく。
中盤以降はエレファントアンデッドに対して周りの人を巻き込まない場所で戦うことを提案したり、三上了たちをアンデッドから助けたこともある。
さらには人間として静かに生きていく事を望むようになるが、内に潜むジョーカーの本能と、自らがバトルファイトの勝者となったとき人類ごと地球が滅びてしまう運命に苦悩する。だが、それでも彼を信頼し支えてくれる剣崎と友情を深めていった。
描写
序盤では人間に近づきつつある自分自身に不安と苛立ちを覚えるような素ぶりを見せていたが、後半では人間の姿に戻れることに内心では喜ばしく思っていた。
キングフォームの一件に片が付いた際には歩きながらステップを踏むなど、一層人間らしくなっていった。最終回直前にはアンデッドであるにも関わらず自殺を謀ったり(もちろん失敗に終わったが)、最終回では剣崎の幻覚を見たり、非常に人間らしく優しい心を持った人物であった。
カメラ
栗原晋が遺したカメラ機材に興味を示し、ときおりカメラを手に出かけるだけでなく、遥香に紹介されて神丘令の仕事も手伝ったこともある。本編終了以降は『真崎剣一』の名を使い、フリーカメラマンとして活躍している。
剣崎一真との関係
当初は無愛想な態度が原因で対立していた。始の正体、伊坂の陰謀に巻き込まれたこともあって、二人は敵対し何度も戦うこととなる。ある日、他のアンデッドとの戦いに天音や遥香を巻き込ませないため、始はふたりに黙ってハカランダを出ていく。
そんな傷心のなか、スパイダーアンデッドの封印を目指す仮面ライダーギャレン、ピーコックアンデッドに敗北。倒れていたところを剣崎が発見・介抱。
回復した始は「天音と遥香が心配なら側にいて守ってやれ」と言われて帰宅。以後友情が芽生え、ふたりの交流が増えた。だが、伊坂との戦いで負傷した際に剣崎に助けられたことがきっかけで、二人の間に友情が芽生える。
ムッコロ
ファンからの愛称。由来は「オレハクサムヲムッコロス!」から。そのセリフを放った時のインパクトある表情はムッコロフェイスと呼ばれている。
なお、この「ムッコロ」は放送時間的に「ぶっ殺す」というワードを入れることが憚られたため、あえてぼかして発音した結果生まれたものだったらしい。
後年
中の人も自ら進んでネタにしており、『劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』のメイキングでもカリスの変身ポーズとムッコロスを披露した。ブログでも時々披露してくれる。
劇場版の舞台挨拶でムッコロを披露した際、何も知らない司会者にドン引きされていた。ニコニコ生放送に出演した際もムッコロを披露し、会場を賑わせた。
ロリコン
本編DVDに付属する主要人物俳優4人のフリートークでは、ムッキー役の北条隆博が始について「ロリコンだよな」と発言した。当然、森本と椿隆之に北条は叱られた。
だが、椿が「なぜ始はあそこまで天音ちゃんを守ろうとしたのか」と(やや強引に)話題を変えようとしたら、今度は天野浩成が「ロリコンだからじゃないの?」と発言。
その後、彼は椿に無言で殴られた。これらの発言はなぜかカットされず、半ば公式設定と化た。
その他のネタ
剣のDVDのトークではカリスのスピンオフを希望しており、『映るのは9割カリスで剣崎達は後ろにちっちゃく棒立ち』、『マスク取ると天音ちゃんがバァーッ』とか色々と視聴者の腹筋を破壊していた。
備考
中の人の愛犬の名前は『カリス』。中の人が終盤の挿入歌「take it a try」を歌っているが、なぜかサビ部分が「敵裸体」と聞こえる現象が確認されている。
剣崎の中の人とは仲が良く、現在でもブログなどで交流を持っている。背が低いと思われがちだが、始(を演じた森本)の身長は173cmであり、成人男性の平均身長である172cmを上回る。周り(主に剣崎(身長185cm))がデカいだけ。
「俺とお前は…戦うことでしか分かり合えない!!」
チェンジ!
スペック
身長:204cm
体重:109kg
パンチ力:3.2t
キック力:5.2t
ジャンプ力:ひと跳び45m
走力:100mを4.8秒
トランプのハートスートをデザインのモデルとし、モチーフはカマキリでデザインの裏モチーフは『アクマイザー3』のザビタン。初期APは7000で所有する属性は「風」。
腹部に出現させたカリスラウザーにチェンジマンティス(ハートA)をカリスラウザーにラウズ(リード)することで変身する。
外見
カラーリングはスーツが黒に金のライン、アーマーは銀、ハート型の複眼は赤。ボディはシャドウクリスタルと呼ばれる金属で作られており、頭部には2本の鋭い触角がある。
放送前に製作されたCGには、ハート型の複眼の中に鋭い2つの目が見えているものも存在しているが、実際のスーツには反映されていない。しかしスーツの除き穴もそのような形状をしているため、シーンによっては2つの目が見える場面もある。
ベルト部分以外はマンティスアンデッドと瓜二つ。他のアンデッドと姿が違うのは、マンティスアンデッドがカリスベイルと呼ばれる特殊な鎧を纏っているため。
戦闘能力
他のライダーと比べて素早い動きで攻撃を繰り出し、アクロバティックな戦闘スタイルで華麗にアンデッドと戦う漆黒のライダー。
また、他のライダーシステムと違いターンアップ式ではない上、変身に使用するベルトは装着するものではなく、変身時に腰に直接出現するタイプ。その特殊性からか、カリスはラウズカードを使って他のアンデッドの姿に変身する事ができる。
性能
頭部『エレメント・ヘルム』
自然回復機能がある超鉱石・シャドウクリスタル製。自然回復機能により傷ついても元通りになる。口部『ソニック・クラッシャー』は敵を撹乱する超音波を発生できる。内部の『ミスティ・レギュレーター』は水中でも酸素を作れる。
目『インセクト・ファインダー』は5km先の米粒も目視でき、厚さ10mの鉛板の透視可能。クリアシールド『ハーティ・グラス』で覆われている。ベストな視界を確保する『ブラック・マーク』に管理されている。耳『エグゼソナー』は100万ヘルツ単位の超音波を聞き分ける。
V型のアンテナ『ウイングフィーラー』は10km四方にいるアンデッドを感知できる。眉間の『ゴルドティアラ』は発生させたエネルギーを蓄積し、全身に供給する。その下のレーダー『オプティマイザー』は相手の位置を知る光学ビーコンを打ち込み、追跡する。
全身各部
脚部や腕部の装甲『スケイルアーマー』、肩部装甲『ショルダーメイル』はシャドウクリスタル製。自然回復機能により傷ついても元通りになる。
全身の皮膚『ブラックスキン』はシャドウクリスタルを引き伸ばした金属布に、強化物質・シャドウタールをコーティングしている。
自然回復機能の他、45口径マグナムの弾丸を受けても傷ひとつつかない。各部の刻印『カリス・クレスト』はエネルギーが正常である場合は金色に輝く。
胴体
襟『ウィザード・カラー』が首を防護。胸部装甲『シャドーブレスト』は防御に特化したエネルギー「シールドフォース」を発生させ、敵の攻撃を無効化する。
『フォース・クーリング・リバー』が余剰エネルギーを放出してアーマーを冷却する。背部装甲『インセクトアーマー』の赤色部分からエネルギーを放出させることで、高々と跳躍できる。
四肢
二の腕の『カリス・アミュレット』がマンティスアンデッドの闇のエネルギーを増幅。強力な技を繰り出せる。手甲『シャドーブレイカー』が指先にエネルギーを送り込む。
脚部後方は『カーフガーダー』が保護する。足の『ブレイカーソウル』は凄まじい威力のジャンプキックを叩き込む。足裏にはハートの意匠が描かれている。
装備
カリスラウザー
カリス専用ベルト型カードリーダー。変身時に始の意思により呼び出すことで腰部に出現し、ハートA「CHANGE」をラウズすることで『Change』の音声と共に変身する。
バックル部のカードを読み込むラウザーユニットは脱着可能で、戦闘時にはカリスアローに接続して使用する。右腰の『カードデッキ』にはラウズカードを収納できる。
醒弓カリスアロー
カリス専用弓型武器。カリスの脳波を受けることで、手元に出現する。先端部の『ラウザーユニット』にカリスラウザーをコネクト可能。ラウズカード覚醒機能が付与される。
ラウズカードをラウズ(リード)すると、カリスアローに蓄積されているAPが消費されるAPを表示するカウンターは付いていないが、初期APは7000となっている。
性能
1秒間に300万回という超高速で振動している刃『ソードボウ』は発生させたエネルギーフィールドで敵を切り裂く。双剣メーネのように振り回し斬撃を与え、舞うように戦う。
弓としても使える。『チャージングハンドル』を引いてエネルギーを溜め『トリガーグリップ』を引くことで、2門発射口『フォースマズル』から高熱のエネルギー光弾・フォースアローを放つ。連射も可能。
専用マシン シャドーチェイサー
スペック
全長:2080mm
全幅:830mm
全高:1370mm
最高時速:410km/h
最高出力:420馬力
概要
通常は普通のバイクだが、カリスに変身するときに発せられるダークフォースによって変化する。空気中の元素をエネルギーに変換する『シャドージェネレーター』を搭載。出力はブルースペイダーやレッドランバスを上回る。
マシンに搭載された生体コンピューター『ブレインボックス』にカリスの脳波を受けることで、無人走行が可能。タンク上の簡易型カードリーダー『モビルラウザー』に特定のカードをラウズすると、カードの効果を発動できる。
性能
超金属製のカウル部から直結し、前方に飛び出すように備わった刃『クラッシャー・ビーク』は1秒間に200万回振動。障害物やアンデッドを貫いて排除する。『デュアルサイト』はヘッドライトとして前方を明るく照らすほか、赤外線スコープ、マイクロカメラ、物体解析機能を搭載。得られた情報をカリスに伝達する。
『エレメントコンバーター』がシャドージェネレーターに空気を送り込む。『カイザーフォーク』は50mの高さから着地しても、その衝撃を吸収する。あらゆる悪路を走破できる万能タイヤ『マジック・ホイール』は垂直の壁でも走行可能。
ラウズカード
A「チェンジマンティス」
蟷螂の祖たる不死生物のカード。カリスに変身させる。「カリス」とはマンティスアンデッドの真名である。
2「スピリット」
ヒトの祖たるカード。相川始の正体。弱そうだが前回のバトルファイトの優勝者なため、潜在能力は侮れない
3「チョップヘッド」FP:600
鎚頭鮫の祖たる不死生物のカード。チョップ攻撃「ヘッドチョップ」を発動させる。
4「フロートドラゴンフライ」FP:1000
蜻蛉の祖たる不死生物のカード。浮遊能力「ドラゴンフライフロート」を発動させる。
5「ドリルシェル」FP:1200
巻貝の祖たる不死生物のカード。きりもみ回転キック「シェルドリル」を発動させる。
6「トルネードホーク」MP:1400
鷹の祖たる不死生物のカード。カリスアローから風の矢「ホークトルネード」を発射する。
7「バイオプラント」MP:1600
毒蔓植物の祖たる不死生物のカード。カリスアローから触手「プラントバイオ」を伸ばし敵を拘束する。
8「リフレクトモス」MP:1800
蛾の祖たる不死生物のカード。バリア「モスリフレクト」で敵の攻撃をはね返す。
9「リカバーキャメル」MP:2000
駱駝の祖たる不死生物のカード。体力回復能力「キャメルリカバー」を発動させる。
10「シャッフルセンチピード」MP:2200
百足の祖たる不死生物のカード。シャッフル能力「センチピードシャッフル」で敵と自分のカードを混ぜ、敵のコンボを崩す。
J「フュージョンウルフ」EP+2400
狼の祖たる不死生物のカード。ラウザーのAPを2400チャージする「ウルフフュージョン」を発動するほか、ジャックフォームに相当する姿へと強化変身させる。
Q「アブゾーブオーキッド」EP+2000
蘭の祖たる不死生物のカード。ラウザーのAPを2000チャージする「オーキッドアブゾーブ」を発動する。
K「エボリューションパラドキサ」EP+2800
パラドキサマンティスの祖たる不死生物のカード。ラウザーのAPを2800チャージする「パラドキサエボリューション」を発動する。
ハートスートのプライムベスタをすべて所持している状態でカリスラウザーにラウズすると、「Evolution」の音声が発せられ、全てのカードと融合してワイルドカリスへパワーアップする。
必殺技
♥3+7(正式名称不明)
「プラントバイオ」で捕獲した敵を「ヘッドチョップ」で攻撃する。なお、『仮面ライダー剣 超全集』ではコンボではなく、別個の技として記載されている。
スピニングウェーブ
♥3+6のコンボ。風を纏った手刀で敵を切り裂く。AP消費値は2000AP。
スピニングアタック
♥5+6のコンボ。竜巻で上昇し、ドリルキックを打ち込む。AP消費値は2600AP。
スピニングダンス
♥4+5+6のコンボ。浮遊して激しい竜巻で上昇してスピニングアタックを放つ。AP消費値は3600AP。
トルネードチェイサー
シャドーチェイサーにて使用。♥6をラウズして竜巻を纏い、相手を轢き倒す。
仮面ライダーワイルドカリス
エボリューション!
スペック
身長:204cm
体重:109kg
パンチ力:420AP
キック力:620AP
走力:100mを4.5秒
ジャンプ力:ひと跳び60m
概要
カリスがスート・ハートのプライムベスタをすべて所持している状態でK「EVOLUTION」を使用して変身する。13枚のカードと融合した姿。全身が紅く染まる最終形態。
ブレイド・キングフォーム同様にハートスートのアンデッドと一度に融合している。闘うためだけに生まれたジョーカーとしての本能を最大限に制御できるようになる。パワーも従来の比ではなく、トライアルシリーズをも難なく倒す力を有している。
外見
基本カラーが赤、複眼の色が緑へと変化し、アーマーなどの形状も変わったほか、胸部には♥Kのパラドキサアンデッドの紋章が刻印される。
このカラーリングには「人間の赤い血がアンデットの緑の血を抑え込んでいる」という意味があるらしい。
戦闘能力
ハートスートのアンデッド13体の力を融合しているためパワー、スピード、防御力などすべての能力が大きく向上。キングフォームと比べるとパワーは下回るため、単純なパワー勝負では力負けしている。
だが、その代わりスピードは上回っており、差ほど戦闘力に違いはない。防御力もギャレンラウザーの銃撃をノーガードで楽々耐えきれる程度には高い。
性能
頭部
V字型のアンテナ『シックルフィーラー』は13km四方にいるアンデッドを感知可能。1秒間に200万回以上振動して衝撃波を発生させ、10m以内に近づく敵を切り裂く。
目『インセクト・ファインダーHG』はコンクリートの壁を透視し、暗闇の敵も見逃さない。口部『ソニック・クラッシャーハイパー』20m以内の物体を粉々に粉砕する強力な超音波を発生させる。
胴体
全身を高い防御力を備えた赤い皮膚『リミテッドスキン』が全身を覆う。胸部のエボリューションパラドキサの紋章『ハイグレイドシンボル』はハートスートのアンデッド13体と融合した証。
襟もとの鋭利な装甲『シャドーカッター』は高速移動によって真空の竜巻を発生させ、標的を切り刻める。各部を守る『スケイルアーマー』が黒色化。
肩のカギ爪『ショルダーネイル』は神秘の超金属・ゴルドプラチナ製。ショルダータックルで鋼鉄の塊をも粉砕できる。『フォース・クーリング・レイク』が全身を駆け巡るエネルギー「フォース」を冷却する。
醒鎌ワイルドスラッシャー
二振りの折り畳み式の鎌型武器。初期APは9800。普段は両腿のホルスターに収納されているが、ワイルドカリスの意思に応じて『ワイルドグリップ』が自動的に起き上がる。
刃『スラッシャーエッジ』は1秒間に300万回以上の超高速振動を起こして、ダイヤモンドの塊をも切り裂ける。フレーム部『ハードベイズ』は特に頑丈。2本のワイルドスラッシャーによる息をもつかせぬ連続斬撃で、徐々に敵を追い詰めていく。
醒弓モード
2本を合体させ、さらにカリスアローにコネクトさせた状態。通常時よりも攻撃力を増した光弾を放つ。破壊力は1.5倍増し。また、これまでのカードをラウズしてベスタの能力を引き出せる。
必殺技
ワイルドサイクロン
「WILD」のカードをラウズして発動。猛烈な破壊衝撃波を放つ。14600AP。カリスアローに纏わせたまま、直接相手に切りつけることも可能。
13体のアンデッドの力を乗せて発動するため、ブレイド・キングフォームの「ロイヤルストレートフラッシュ」をも凌ぐ威力を持つ。
ゲーム作品
ps2のアクションゲーム「仮面ライダー剣」に登場。その後はガンバライド、ガンバライジングなどのアーケードゲームでも音沙汰無しだったが、2020年2月2日、シティウォーズへの参戦が決定した。
そして同年8月6日稼働のガンバライジングバーストライズ6弾にてガンバライド、ガンバライジング通算で仮面ライダーカリス初となるレジェンドレアでついに収録。多くのファンを歓喜させた。
ジョーカーアンデッド
スペック
身長:219cm
体重:116kg
特色/力:ラウズカードによる変身
概要
53体存在するアンデッドの中でどのカテゴリーにも属していない、またどの生物の始祖でもない特殊なアンデッド。
自身の種の存続をかけて戦うほかのアンデッドたちからは「残忍な殺戮マシーン」と恐れられていた。容赦がなく破壊的で、本来は理性を持たずただ本能のままにアンデッドを見つけ出し戦う。
外見
全身に鋭利な突起が生えており、頭部前面を覆う緑色のバイザーの下には歯をむき出しにした凶悪な形相の顔が見てとれる。黒と緑に彩られたボディが特徴だが、この緑色は倒したアンデッドたちの返り血のイメージ。「アンデッドを殺すモノ」というジョーカーの本質を暗示している。
モチーフは二股の帽子を被ったジョーカーのイラスト。触角の長いカミキリムシが選ばれている。尖った爪先や足の模様など、その他もトランプのジョーカーのイラストからヒントを得ている。
変身能力
封印したアンデッドのカードをバックルにラウズすることでその姿に変身できる。劇中ではドラゴンフライアンデッドとウルフアンデッドに変身した。
ただしカリスほどの戦闘力はないらしい。BOARDはこのジョーカーの能力を解析しライダーシステムを作り上げた。
戦闘能力
アンデッドのなかでも屈指の戦闘能力を持つ。武器は手にした鎌状の刃物と右手に生えた刃状の器官、光弾など。1番の特徴はこの鎌で倒したアンデッドをカードに封印できる点である。容赦がなく破壊的で、本来は理性を持たずただ本能のままにアンデッドを見つけ出し戦う。
カリスに勝る力を持ち、並のアンデッドならば気配を察しただけで逃げ出す。作中でこの姿になった際には一般のアンデッド数体を次々と倒した。ブレイドのキングフォームクラスの敵以外には苦戦らしい苦戦はしていない。
役割
バトルファイトでジョーカーが勝者となる(=その世界でアンデッドがジョーカーのみとなる)と身体から無数のダークローチと呼ばれる怪物を産み出し、地球上の全ての生命をリセットさせてしまう(ちなみにこのルール、なんとゲームの中の世界でも適用されてしまう模様)。
ジョーカーラウザー
他のアンデッドはベルトのバックルがウロボロス型(内部にカテゴリーなどが記載)になっているが、ジョーカーはハートを模した形のラウザーになっている。
中央にラウズカードをラウズする事でそのカードのアンデッドに擬態し、能力を使用する事ができる。カリスや始の姿も、あくまでそれらのアンデッドの姿を借りているに過ぎない。
他のアンデッドを封印するジョーカーの力、アンデッドの力を得るジョーカーラウザー、そしてジョーカーが好んで擬態していたマンティスアンデッドが纏う鎧であるカリスベイル。この世界ではこれらの要素を参考に、ライダーシステムが開発されることになった。
備考
「ジョーカーアンデッド」という名義は商品名上の都合という側面が強く、本編中および視聴者からの呼称としては単に「ジョーカー」と呼ばれる事が多い。
ちなみにジョーカーを封印した場合、そのカードは「他のラウズカードの能力をすべて使うことが出来る」。正にバトルファイトの切り札と呼べるものであった。
劇中の活躍
開始前から数々のアンデッドを封印していた。剣崎と出会ったあとも何度も対立。しかし、徐々に仲間になっていく。
キングに手持ちのラウズカードのほとんどを奪われ、カリスに変身できなくなる。また、剣崎がジョーカーに限りなく近い存在・仮面ライダーブレイド キングフォームに到達。
ジョーカーの本能が呼応する。闇落ちした上城睦月やコーカサスビートルアンデッドの暗躍によって、ついに始は本来の姿となって天音すらも認識できずに暴れ始める。
ワイルドカリス覚醒
剣崎はハートスートのラウズカードをすべて手に入れたうえに、身体を張って始を止めた。始はわずかに残る意識を振り絞って人間の姿へ戻る。
また、エボリューションパラドキサ(ハートK)を使用して仮面ライダーワイルドカリスへと変身。ジョーカーの本能を抑え込んだ。直後の戦闘ではトライアルFをワイルドサイクロンで消滅させた。
その後
始は剣崎に対し大きな恩義、さらに友情に似た感情まで抱く。彼がブレイド キングフォームの力に飲み込まれそうになると、今度は始が体を張ってその暴走を食い止めた。さらに、共に天王路博史に立ち向かったりと、人々を守るため共に戦った。
終盤
バトルファイトは彼の勝利で決着してしまい、世界に大量のダークローチが発生。始自身でも止められぬ運命。彼も絶望し、自ら剣崎に封印されることを望む。
そして、剣崎に嘗て介抱された小屋で待ち続け、彼に最後の戦いを挑む。避けられぬ滅び。愛する者を救うには、もはや始が封印されるしかない。
「アンデッドはすべて封印した…! お前が最後だ、ジョーカー!」
「俺とお前は、戦うことでしか分かりあえない!」
二人は変身し、最後の戦いに臨む。だが、ジョーカーとブレイドが殴り合った瞬間、ブレイドの体に異変が起きる。そして、変身を解いた剣崎の体から、彼と同じ緑色の血が流れ出す。
これこそ、剣崎の狙いだった。自らがジョーカーと化すことでアンデッドを二体とし、始も世界も両方救ったのだ。
駆け寄ろうとする始を彼は一喝。お互いが愛するものを守るためには、それしかない。
「お前は、人間たちの中で生き続けろ…」
そう言い残し、剣崎はどこかへ去って行った。
その後
彼は栗原家で生き続ける。遥香と天音の笑顔が絶えない栗原家で。ある日、始は買い物帰りに銀杏並木を歩いた時、ベンチに懐かしい友がいるのを目にする。
思わず駆け寄った始。だが、それは彼の見た幻だった。始は歩いてゆく。彼もまた、運命と戦い続けるのだ。
劇場版の活躍
最後のアンデッドとして剣崎との一騎打ちを繰り広げた末に封印される。このことは剣崎にとって大きな心の傷となっていた。また、突然彼がいなくなったため、天音はそれが元でグレて非行に走ることになってしまった。
それから4年間カードに封印されたままになっていたが、天音の危機にレンゲルのリモートによって解放され、彼女を助け出した。しかしアルビノジョーカーとの戦いに敗れて天音を奪われ、彼女を古代の石版に封印されてしまう。
だが、身代わりになろうとした剣崎を押しのけて天音の代わりに封印され、14を弱体化させるために殺されることを望み、命を散らした。エンディングで天音が見た始の姿は中々に切ない。
小説版
TV版の後日談の一つとされる「小説 仮面ライダーブレイド」では、300年後の未来でも剣崎の言葉を忘れず、人間として生き続ける始の姿が描かれている。しかし、統制者はまだバトルファイト再開を諦めていなかった。
超全集(後に別ムックにも再録)に書かれた後日談『たそがれ』では年老いた天音と彼女の孫の元を訪れている。
ブレイド以降の客演
仮面ライダーディケイド
第8、9話の剣編ではBOARD社長・四条ハジメが変身。社内では“伝説のライダー”と呼ばれていたらしいが、ある目的の為にブレイドとギャレン、レンゲルのベルトを奪っていた。
変身者である四条ハジメは相川始と違って普通の人間で、カリスのライダーシステムは他のライダーと同じように人工的に作られた物だとの事である。
また、ジョーカーも登場。原典とは異なり、人間の細胞と封印されたカテゴリーAアンデッドの細胞から作られた人工アンデッドのラウズカードという設定。『ブレイド』本編でいう改造実験体トライアルシリーズやケルベロスに近い位置付けになっている。
スーパーヒーロー大戦
ディケイド率いる大ショッカーの幹部としてジョーカーが登場。
スーパーヒーロー大戦GP
ショッカーによって改変された世界にてショッカーライダーの一員として登場。同じくショッカーライダーとなったレンゲルと共に敵として立ち塞がった。後に洗脳が解けたのか、ショッカーライダー達に囲まれ窮地に陥っていたゼロノスを救っている。
『仮面ライダージオウ』
「その子に手を出すな!!」
EP29・30に剣崎や天音と共に登場。当初は『仮面ライダーディケイド』の海東大樹のみが出演をアナウンスされ、ブレイド編の存在自体が伏せられていたため、予告にて視聴者を大変驚かせることになった。
演じる森本氏はゲーム用のボイスや客演作品などで度々カリスの声を当てていたが、相川始として顔出し出演するのは『剣』本編以来実に14年ぶりとなる。
EP29『ブレイド・ジョーカー!?2019』
既に天音の前から姿を消しているが、今もかつて剣崎と出会った山小屋を拠点にカメラマンとしてひっそりと活動し続けていた。
その後、天音が白ウォズの手によってアナザーブレイドへと変貌させられたことを察知し、アナザーブレイドと戦闘中だったジオウへと襲い掛かる。
戦闘では(ソウゴが状況が読み込めなかったために本調子ではなかったとはいえ)ジオウを終始圧倒、必殺技のスピニングダンスでジオウを追い込むほどの実力を見せつける。
しかしそこに、カリスが使用したアンデッドの力に引き寄せられてやって来た剣崎が現れる。そして、アンデッドの性によって、再びバトルファイトが引き起こされてしまう。
EP30『2019:トリニティはじめました!』
当初、始は剣崎と戦おうという意思がなかったため、ブレイドに圧倒されてしまうが、戦いの余波でアナザーブレイドの変身が解除され、その正体が天音であったことが判明したため、剣崎は驚愕、戦いは中断される。
その後、自身のもとを訪れた天音に対し、ハカランダを出て行った理由を説明しようとするが、そこへ白ウォズの未来ノートによって導かれた剣崎が出現。始も結局戦いは避けられないと悟ったのか、今度は本気で剣崎=ブレイドと戦いを始める。
しかし、これは白ウォズの策略であり、直後に出現した白ウォズの手によって天音は再びアナザーブレイドへと強制的に変身させられてしまい、2人はアナザーブレイドによってジョーカーの力を奪われてしまった(この際、剣崎共々、体から流れ出ていた血の色が緑から赤へと変わっている)。
最終的に、アナザーブレイドはジオウトリニティに倒されたことで世界の滅亡は辛くも回避された。
始はジョーカーとしての力も仮面ライダーへの変身能力も失ってしまうことになった(2人のライダーおよびジョーカーとしての力はライドウォッチに封印され、ソウゴに託された)が、天音に対して危機に陥った際はいつでも駆け付ける意思を伝え、今後も彼女を見守っていく決意を新たにしたのだった。
考察
なお、元が人間だった剣崎と違い、最初からジョーカーであった始がジョーカーの力(および概念)を奪われた今の状態がどのような状態なのかは不明。
剣崎同様、完全な人間になったか(派生意見に相川始として生きてきた人生そのものが人間の形をとった、なども)、使用していたヒューマンアンデッドの力のみが残り、疑似的に人間に近い存在になっているとも取れる。
ジョーカー
ブレイドとカリスからジョーカーの力を吸収したアナザーブレイドがモノリスを出現させた際、モノリスからジョーカーらしき異形がウジャウジャと湧いて出ようとしていた。
最終的にアナザーブレイドが撃破された事でモノリスも消滅し、それと共にジョーカーも全て消滅している。
ゲーム作品
ガンバライジング
5弾から参戦し、SRを習得した。宿命の相手がLR枠でキングフォーム、ガンバライド未参戦だったジャックフォームと一緒に本人ボイスが収録された。カードの収録枚数は少ないが、アビリティは強力なもの多い。ナイスドライブ5弾で6弾ぶりに再びSRを獲得した。
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以上です。これで紹介を終えます。