今回解説する仮面ライダーはウィザードです。
「約束する……俺がお前の最後の希望だ」
【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
- 操真晴人
- 概要
- 性格
- 魔法への認識
- 過去
- サッカー
- 主な人間関係
- コヨミ
- 大門凛子
- 奈良瞬平
- 輪島繁
- 仁藤攻介/仮面ライダービースト
- 伊藤美紀子
- 白い魔法使い/笛木奏
- 本編外の関係
- ギャバンtypeG/十文字撃
- 牙の勇者・キュウリュウレッド/桐生ダイゴ
- 美少女仮面ポワトリン/上村優
- 葛葉紘汰
- ウィザードラゴン
- 概要
- 外見
- 誕生経緯
- 関係
- 使い方
- 戦闘能力
- 備考
- 劇中の活躍
- フレイムドラゴン発現
- 死亡
- 最終回
- 仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦
- 仮面ライダーウィザード
- 概要
- 掛け声
- 外見
- 性能
- 戦闘能力
- パワーアップ
- パンチ
- 魔法陣
- 装備
- ウィザードライバー
- ウィザーソードガン
- ドラゴタイマー
- マシンウィンガー
- 必殺技(全形態共通)
- 基本スタイル
- フレイムスタイル
- スペック
- 概要
- 活躍
- 発動魔法
- 必殺技
- ウォータースタイル
- スペック
- 概要
- 発動魔法
- 必殺技
- ハリケーンスタイル
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 必殺技
- ランドスタイル
- スペック
- 概要
- 発動魔法
- 必殺技
- フレイムスタイル
- インフィニティ―スタイル
- スペック
- 概要
- 変身経緯
- 外見
- 戦闘能力
- アックスカリバー
- 必殺技
- 備考
- 劇中の活躍
- 最終決戦
- 後日談
- 本編外の活躍
- 劇場版『みんなで宇宙キターッ!』
- フォーゼ最終回
- 小説版フォーゼ
- アルティメイタム
- 仮面ライダー大戦
- 仮面ライダー平成ジェネレーションズ
- 仮面ライダージオウ
- ゲーム作品
- ガンバライド
- ガンバライジング
- バトライド・ウォーシリーズ
- ライダージェネレーション
- コンパチヒーローシリーズ
- スーパーヒーロージェネレーション
- ロストヒーローズ2
【初登場】
操真晴人
「勝てる可能性が1パーセントでもあるなら俺はそれに賭ける」
『仮面ライダーウィザード』の主人公。仮面ライダーウィザードの変身者。22歳。一人称は俺。演じたのは白石隼也。
概要
彼にとってファントムと戦うことは日常茶飯事であり、生活の基本となっている。自身がウィザード及び魔法使いであることは公言している。
作中では一般人相手でも堂々と魔法を使っている。しかし魔法の行使には魔力を使うため、非常に疲れてしまい長時間寝てしまうらしい。ちなみに魔法使いだが使う通信手段は携帯電話。
性格
余裕のある態度を崩すことの少ない、飄々とした好青年。基本的には誰に対してもタメ口で話す。初見の人からはぱっと見の言動からクールで気取ったノリの軽いお調子者やゆるキャラに見られやすい(『フォーゼ』の夏の劇場版に出た際もその部分が強調されていた)。
事情を知らなかったころの凛子や瞬平ら、魔法を無条件に羨ましがる人間に対しては魔法使いになりたくてなったわけではない、などと諭すセリフを口にしている。
「魔法が使えるから絶望しないんじゃない。絶望しなかったから、魔法を手に入れることができたんだ」という言葉が晴人の在り方を端的に表している。
本性
しかし実際は、負の部分を見せないようにしているだけ。本来は使命感、責任感が強い性格。多くの人が絶望しファントムを生むのを目の当たりにした経験から、同じ悲劇を二度と繰り返させないことを誓っている。過去をあまり語ろうとせず、本心を見せない。
絶望に堕ちそうになった者を励まし、救済に全力を尽くす。特に序盤はファントムに対抗できる存在が彼一人であり、常にゲートがファントムになってしまうかもしれないという恐怖に苛まれ、弱音を吐く事もあった。
幼いころから自分の感情を押し殺し、他人にそれを悟られまいとして生きてきたために、一緒に戦える仲間が増えた後でも、全て一人で解決しようとして思い詰めていくことになる。しかし、小学校時代の恩師である熊谷の言葉に考えを改め、もっと仲間たちに頼っていくと約束した。
「魔法は誰かを絶望させないために必要な力」と考えている。「誰かの希望になる事が晴人の希望」であり、レギオンにウィザードラゴンを倒されて魔法使いでなくなった際にはパニックに陥り、そのままの状態でレギオンを倒しに行こうとして仁藤に止められている。
「魔法が使えなければ自分は何もできない存在」である事を思い知らされるが、魔法を披露した兄妹の兄やコヨミの言葉で魔法ではなく、自分の「心」が人々の希望になってきた事を実感する。
レギオンに叩きのめされてもなお、希望を諦めなかった事で奇跡が起き、名実ともに「希望の魔法使い」として新生する事が出来た。
過去
幼少の頃に両親を交通事故で失っている。息を引き取る直前に両親が遺した「晴人が生きててくれる事が俺たちの希望だ」という言葉を今も胸に刻みつけており、絶望したゲートにかける「俺が最後の希望だ」に繋がっていると思われる。
この時のトラウマから人と関わるのを避けるようになる。そんな折にそんな悲しみを忘れて夢中になれるサッカーに出会った。
本編の半年前の日食の日に起きた謎の儀式にて生き残った。その際、体内でウィザードラゴンというファントムを生み出してしまい、現在も体内で飼っている。
その後ファントムに襲われている所を白い魔法使いに助けられる。ウィザードライバーとコヨミを託されて魔法使いとしての資格を得る。そしてウィザードとして人々を絶望させるファントムと戦うことを決意する。
サバトに巻き込まれる前はプロサッカー選手を目指していた。戦闘開始時の口癖「さあ、ショータイムだ!」はサッカー選手時代からの決め台詞でもあった。
だが、セレクションでチームメイトである友人・篠崎和也の足を壊してしまい、和也の恋人から激しく非難される。過ちを悔いて辞めてしまった。
その和也とは疎遠になってしまったが、物語中に和解している。天下分け目の戦国MOVIE大合戦ではサッカーボールを普通に蹴れていた。演じる白石氏もサッカーを特技及び趣味としている)
好物
移動型ドーナツ屋「はんぐり~」のドーナツで特にプレーンシュガーが好き。行き着けの店でも、新作のドーナツが発売されてもプレーンシュガーしか食べないという拘りがある。昔からプレーンシュガーが好きだった模様。
プレーンシュガーしか食べない理由は生まれて初めて両親から与えられたフレーバーであり、美味しそうに食べる晴人の顔を嬉しそうに見つめる両親の笑顔が記憶に焼き付いているため。
希望
「俺が最後の希望だ」という言葉を多用。彼の理念となっている。サバトでもただ一人生き残ってしまった彼は大切な人をもう二度と失いたくないという思いからファントムに奪われそうになっているゲートの希望を守るために戦う。
そして絶望させられ、ファントムを生み出しそうになったゲートの希望となる(奈良瞬平、大門凛子など)ことを約束する。そのため、表面上は平気なそぶりをしながら無理をすることも多く、コヨミたち面影堂の仲間からは心配されている。
絶望しそうになっても絶望できない強固な呪いとも取れるが、だからこそ彼は折れる事なく最後まで戦い続ける事が出来たのである。
アンダーワールド
映し出される心象風景は両親と死別した病室。フェニックスとの戦いで更なる力を求める晴人に対し、彼の中に巣食うドラゴンがこの光景を見せて絶望させようとする。
だが、トラウマであると同時に両親から「希望」を与えられた時間という事もあり、却って彼のメンタルと能力を強化してしまった。
その力を行使すれば絶望に近づくとまで言われたドラゴンの力も「俺の希望」とまで称した彼のあり方は、本来は人間の事など意に介さないファントムである彼さえも徐々に惹きつけて行く。その言葉を体現するかのように彼はドラゴンの力を暴走させる事なく使いこなしている。
主な人間関係
コヨミ
同じ儀式で生き残った少女。当初は自分の現状を否定し、晴人のことも拒んでいたが、晴人の励ましにより今を受け止める事を決意。晴人に懐き、信頼関係にある。
仲間の危機には激しい感情を露わにするが、特にコヨミに関してはそれが顕著になり、救いたいがために周囲を顧みない行動を取ってしまうこともあった。
晴人とは魔力を貰っているだけの関係であり恋愛関係はないが、2人きりでおでかけしたり、シリアスシーンとはいえ晴人側から抱きしめたり、『戦国MOVIE大合戦』でははっきりと愛情を示した。
小説版では2人の関係は兄と妹の関係に近いものであったのではないかと言及されているが、あくまでメインライターのきだつよしの中ではそういう関係だったのだろう。
大門凛子
グールとファントムに襲われている時に晴人に助けられた新米刑事。最初は体内でファントムを買っていることを危険視されていたが、絶望しかけていたときに最後の希望として助けられ、以後共に行動することに。小説版では結婚する。
ファントムに襲われ晴人に助けられた青年。最終的に凛子と同じく絶望しかけていたときに助けられ、以後は晴人のサポートに徹する事に。
輪島繁
現在の晴人およびコヨミにとって親代わりの存在。儀式の後(詳しい時系列は不明)、ウィザードリングの制作者と言う理由で2人が面影堂にやって来たのが出会い。
その用途を知らなかったものの、作った指輪が結果として彼らの運命を大きく変えてしまったことに責任を感じ謝罪する。そして晴人の「ファントムを倒せるのが魔法使いだけ、その指輪を作れるのがアンタだけってなら、後悔するより前へ進もうぜ」という言葉を受け新しい指輪を作ることを決心した。
仁藤攻介/仮面ライダービースト
第二の魔法使い。最初はマイペースな彼とウマが合わなかったが、最近では面影堂で一緒に飯を食ったり割と仲良し。協力してファントムを倒したり、攻介が死なないようファントムの戦闘を譲ることも。メンタルも落ち着いてきたのか時々言動にツッコミを入れる。
伊藤美紀子
前述の交通事故の際に出会った看護士。第11話ではフェニックスによって彼女とその夫が重傷を負わされる。息子の弘樹がゲートになった際に再会した。
ゲートの洋樹が希望を失いかけていた際には自分の過去と重なって見えてしまい、自分に言い聞かせるように「希望を捨てるな」と鼓舞していた。美紀子は晴人の精神的成長をとても喜んでいた。
白い魔法使い/笛木奏
サバトの儀式から生き残った晴人が魔法使いになったきっかけ。コヨミの命の恩人でもあり、彼女の父親でもある。また、輪島に魔法石を渡しては彼にウィザードリングを作らせていた。
本編外の関係
ギャバンtypeG/十文字撃
『スーパーヒーロー大戦Z』にて晴人に出会った2代目宇宙刑事ギャバン。当初、彼を全宇宙を襲う怪現象の張本人としてマークしていたが、戦闘の余波で崩れ落ちた瓦礫からコヨミを庇う姿を見て態度を改める。そして、怪現象の真犯人たる宇宙犯罪組織マドーやスペースショッカーを阻止するため協力した。
上記と同様、晴人と出会った、デーボス軍と戦う史上最強のブレイブチーム『獣電戦隊キョウリュウジャー』のキング。当初、仲間と共に彼を「かっこいいデーボモンスター」と勘違いするが、正体を見て興味を抱く。
やがて、「いい奴か悪い奴かは、戦って確かめる!」と生身でガブリカリバーを構えてどこぞのケンカ番長のごとくタイマン勝負に挑む。
対する晴人もウィザーソードガンで決闘に応じ、両者互角の鍔迫り合いの中でゴーカイシルバー/伊狩鎧の乱入で晴人をいい奴だと認めるのだった。
後に、マドー・スペースショッカー連合軍との決戦にて仲間ら4人を引き連れ、晴人らと共にスペースショッカー軍を阻止するため戦う。
『MOVIE大戦アルティメイタム』にて特別なアンダーワールドで出会った少女。決戦にてアクマイザーの3人に彼女=優を囚われてしまうが、ポワトリンを救出すべく、フォーゼ組やライダーリングの力で召喚された4人のライダーと共に戦う。
『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』にて本格的に共闘。ウィザード52、53話でも共闘しているが変身後の鎧武の姿のみであったため「君が確か鎧武だっけ?」と半信半疑だった。
攻介をさらった謎のウツボカズラ怪人を追って戦極世界に飛び込み、怪人軍団に襲われる高司舞を救う形で登場。
紘汰と遭遇した後、次々に死んでいく武将イエヤスの家臣の様を見て戦う理由を見出せなかった彼に「守るための戦いも悪くないんじゃないか?」と諭す。
後に武神ウィザードの友人たるイエヤスからインフィニティーリングを手渡され、武神鎧武との決戦に挑んだのだった。
ウィザードラゴン
「この俺が希望だと? 面白い、ならばどこまで耐えられるか試してやろう。思う存分俺の力を使うがいい!」
概要
『仮面ライダーウィザード』に登場する操真晴人の使役するファントム。劇中ではウィザードラゴンとは呼称されず、晴人からは専ら『ドラゴン』と呼ばれる。恐らくファントムとしても『ドラゴン』が正式名称と思われる。声は大友龍三郎。
見た目は赤、金、銀を基調にしたカラーリングの西洋風なデザイン。好戦的な性格で、ファントムに対する仲間意識はあまり無い。マシンウィンガーが巨大な翼に変形して背中に合体する事でウィンガーウィザードラゴンになる。
誕生経緯
多数の人間を生贄にしてファントムを大量に発生させる日蝕の儀式・サバトによって絶望に追い込まれた晴人のアンダーワールドで誕生した。
その後晴人の全てを喰らい尽くして現実世界に出現しようとしたが、晴人が生きる希望を捨てなかった事で魔法使いの素質を発現させた為、アンダーワールドからは解放されず、現在も晴人の体内で抑え込まれている。
関係
普段は獣さながらに吠えるだけだが、晴人自身のアンダーワールドでは人間態の姿をとって人語で話す(一応本来の姿でも会話は出来る)。晴人に対して高圧的に接する。
その一方ビーストキマイラ程ではないが「お前の力も俺の希望だ」という言葉や自身を復活させた晴人の力に面白みを感じ力を貸す。
また「俺の力を使うということは、より絶望に近づくことだ」と後に晴人自身が白い魔法使いの計画(再びサバトを開く為=絶望)の為に利用されている事をさり気なく示唆する発言をするなど一応宿主に対しての一定の信頼関係はある模様。
使い方
ドラゴライズのリングで呼び出されるが、そのままではウィザードの指示には従わない。マシンウインガーを背中に合体させウインガーウィザードラゴンとなって初めて、ウィザードの指示に従う。
第11話以降はドラゴライズリングとマシンウィンガー無しでも制御できるようになった。ゲートのアンダーワールドで発生した巨大ファントムを現実世界に出る前に倒す時のみアンダーワールド内で使役される。
戦闘能力
主にアンダーワールド内の巨大ファントム戦で活躍。巨大ファントム戦では縦横無尽に空を飛翔する。口からは火炎を放ち、尻尾で水飛沫を起こしたり敵を叩きのめしたりする。
高速で飛行できる翼からは強風を起こし、鋭い爪で直接敵を引き裂いたり爪で砕いた岩石を飛ばす攻撃も可能。
本来ファントムのエレメントは四属性のどれか一つに偏るのだが、彼はとても珍しい「四属性全てを併せ持つファントム」であり、ウィザードがエレメント変化できるのもその恩恵である。
備考
アンダーワールドにおけるファントムは皆巨大怪人だが、ゲートを殺害済みのファントムは皆等身大怪人である。覚醒後はどんなファントムでも等身大になるということになり、もし晴人が絶望に呑まれていたら等身大のドラゴンが現れていたのかもしれない。
劇中での活躍
当初はウィザードに従うのみだったが、晴人がフェニックスに敗れ、魔力と体力が枯渇したことにより、晴人の肉体を操るまでに感情が表面化。フェニックスとの再戦で晴人をアンダーワールドに呼び出し、彼の心を揺さぶった。
しかし、晴人は絶望せず、絶望の象徴である自分でさえも「俺の希望」と言い放ったことから「どこまでやれるか試してやろう」と不敵に言い放ち、彼にフレイムドラゴンの力を与えた。ドラゴン曰く、フレイムドラゴンの力は「晴人がさらに絶望に近付く」という意味であるらしい。
死亡
第30話で晴人のアンダーワールドに侵入したレギオンを仮面ライダービーストやキマイラと共に迎撃したが、レギオンの攻撃を受けて爆散。キマイラを庇ったように見える。
これにより晴人の魔力が失われる。しかし、コヨミを助けたいという強い気持ちを抱いていた晴人が希望を捨てなかったために、31話で復活し、晴人に再び力を授けた。わざわざ蘇らせてくれた晴人に恩義を感じていた。
その後
本編最終回(第51話)ではソラ(滝川空)/グレムリンの体内にある賢者の石にダイブする際に使役される。「誰かの為でなく、自分の為に使うのは初めてか……好きに使え!!」と叫び、晴人はコヨミの意志を救い、賢者の石をホープリングに変えてグレムリンを倒した。
『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』ではコヨミ一色に変化した晴人のアンダーワールドでも「お前の中は気に入っているからな」と満足そうにしていた。隙あらば絶望を狙ってた昔のドラゴンはどこへやら。
仮面ライダーウィザード
「さあ、ショータイムだ」
概要
晴人がウィザードライバーの「シャバドゥビタッチヘーンシーン」の待機音に合わせてウィザードリングを翳して変身した仮面ライダー。劇中では「仮面ライダー」とは呼称せず。ファントムからは「指輪の魔法使い=ウィザード」と呼ばれる。魔法・武器・キックを駆使して戦う。
決め台詞は「さあ、ショータイムだ!」。ファントムを倒した後に「ふぃー」と一息つくのがお約束。唯一リザードマン戦では状況が状況だったので切なげにため息を漏らしている。
外見
頭部は仮面ライダー響鬼の様に複眼の無いマスク(一応目の部分が縁取られてはいる)が特徴。基本カラーは黒。スタイルによってマスクなどの色と形が変化する。
後頭部に一部禿げたように黒い部分があり、大きな指輪が頭にはまっている(首とこの部分で指を通す穴が貫通している)というデザインだと思われる。
性能
全身に纏っている黒い魔法衣・ウィザードローブは魔力による攻撃を防ぐ。敵の魔力を吸収して自らの力とする事も可能。これはウィザードの意志に合わせて伸縮自在で、自分以外にも他人をファントムの攻撃から庇う時にも使用される。
四大元素に因んだ属性を持つ。魔法やウィザーソードガンによる攻撃にも属性が現れる。平成ライダーシリーズでは珍しく、通常スタイルにはそれぞれ専用武器は持たない。
戦闘能力
物語序盤では「プリーズ」の魔法を使った直後の戦闘で変身を維持できなくなるなど窮地に陥ることもあった。
物語が進むにつれて魔力量が増えたため、魔力切れに陥ることはほとんどなくなった(メデューサなどファントムに魔力を吸収された時はさすがに魔力切れになった)。
力の源は晴人の内にいるウィザードラゴンそのもの。パワーアップすることは、よりウィザードラゴンの力を引き出すことになり、ウィザードラゴンに食われかねない諸刃の剣である。
それでも自らの内に潜むドラゴンと対話し、更なる力を引き出させた。また、涙からインフィニティーリングを作り出す・ドラゴンその物を武器に変えるなど、魔力に関するセンスも高い。
パンチ
パンチに関しては公式は使わないため不明(推測値などはある)となっている。これは仮面ライダーごっこをする際に指輪を填めた子がパンチをして相手の子を怪我させないための配慮とされている。
が、51話にて右手の指輪が壊れた際、そのまま指輪がなくなった拳で最初で最後のパンチを遂に使った。スーツアクターの高岩成二氏は「握り拳を作ると殴りたくなるなら開き手を意識した」と語っている。
魔法陣
文字には意味がある(ホビー誌『宇宙船』と、その記事をまとめた『仮面ライダーウィザード特写写真集 STYLE』より)。外輪部の大文字は英訳で「魔なる力が宿りし石より出て、現世に大いなる力を顕さん」内輪部の小文字は英訳で「指輪に秘めし竜の力を解放せよ」
装備
ウィザードライバー
晴人がウィザードへの変身やエレメント変化、各種の魔法を使用するカギとなるアイテム。従来の魔法使いに当てはめるなら『魔法の杖』に相当する。ベルト中央の手のひら状のパーツ「ハンドオーサー」に、ウィザードリングをはめた手をかざして使用する。
普段は中央に右手の手形が付いた普通のベルトの姿に擬態しており、変身前でもバックルに右手の魔法リングをかざせば、魔法を使用可能。その特性上、ウィザードよりも古いタイプの魔法使いであるビーストのリングにも対応されている。
指輪
ベルト内部に魔力増幅の魔法陣を刻んだクリスタルグリモワールストーンを内蔵、ウィザードの魔力を増幅している。
左側にはウィザードリングホルダーを装着。指輪をマウントしている。右手用の指輪は必殺技の発動や巨大化に分身、専用武器の《ウィザーソードガン》や《ウィザードラゴン》の召喚等の魔法発動に使い、左手用の指輪は変身やスタイルチェンジに用いる。
バックル中央にある手をかたどった部位ハンドオーサーが、固有の振動を放射することでかざされた魔法石を活性化させ魔法を発動する。
魔法使用時には左右にあるシフトレバーを上下させ、右手の指輪を使う場合は右向きに、左手の指輪を使う場合は左向きにハンドオーサーを切り替える。正しい向きでないとかざしても「ギャクサイド」と言われる。
変身の際にはハンドオーサーを左向きに変え、左手にはめた変身用ウィザードリングをかざすと、晴人の体が魔法陣を通過することで変身が完了する。この魔方陣は左手が向いている方向から発生するため任意に方向を変える事ができる。
呪文
本作のベルトはやかましくなっており、喋る歌うとやりたい放題となっている。ちなみに、「シャバドゥビタッチヘンシーン!」「ルパッチマジックタッチゴー!」「チョーイイネ」「サイコー!」といったこれらの音声は「スペルエンチャンター」により魔法の呪文を符号化し簡略した物である。
つまり、ベルトがウィザード本人に代わり呪文の詠唱を行なっているので、決してふざけている訳ではない。むしろベルトや指輪があってもこの音声がなければ変身出来ないし魔法も使えない。
ウィザーソードガン
銃と剣が一体化したウィザードの基本武器。変身前でも使用可能。ソードモードとガンモードを使い分けることが可能。
劇中の武器捌きはかなり軽やか。ドラゴン形態にパワーアップしてからは、コピーにより二刀流・二丁拳銃を主体として戦う(両モード併用の場合もある)。
手型のハンドオーサーと握手して起動(親指に当たる部分のスイッチを入れる)することで必殺技の待機状態になり、スタイルに応じた変身リングを翳すことでスタイルの属性を付加して威力を高めた銃撃・剣撃による必殺技を放つ。
ガンモード
大型拳銃のような形態。魔力で生成した銀の弾丸を発射して攻撃する。また、弾道はある程度曲げることが可能(1話で披露)。弾倉にあたるバレットスプリングには魔力によって即座に弾丸が補充されるため、弾切れの心配がない。
追尾性能をもつ弾丸であるため、敵の位置を確認せずに発射したとしても全弾ヒットするほどの高い命中精度を誇る。弾丸の射出も魔力で行うため、反動は極めて少ない。
第1話では変身前の操真晴人がミノタウロスに対して使用し、頑強な左角をへし折った。魔法力を付加しない状態でも高い破壊力を持つ。
必殺技モードの待機音は「キャモナ・シューティング・シェイクハンズ」、リングをかざした時の音声は「フレイム!シューティングストライク!ヒー!ヒー!ヒー!」
ソードモード
片手剣形態。魔力を帯びた刀身アストラルレザーはファントムの堅い甲殻を切り裂くほどに堅い。内蔵されている修復装置トリゴナルストーンにより刃こぼれなどを起こしても元通りに修復される。
必殺技モードの待機音は「キャモナ・スラッシュ・シェイクハンズ」、リングをかざした時の音声は「フレイム!スラッシュストライク!ヒー!ヒー!ヒー!」(例:フレイムウィザードリング)
マシンウィンガー
ウィザード専用のオフロードバイク。コネクトリングによって取り出される。最高速度260km/h。フロントカウル部分にはフレイムスタイルの頭部をイメージしたデザインが施されている。内部には多彩な魔法石が組み込まれているがガソリンで動く。
「コネクト」の魔法を使うことによりどこでも手元に召喚することができ、アンダーワールドでも使用可能。歴代ライダーのマシンでも割と珍しく、ナンバープレートが付いている。
ボディを展開させることで巨大な翼を模した「グレイトフルウィンガー」に変形し、さらにウィザードラゴンの背中に合体する事でドラゴンを「ウィンガーウィザードラゴン」に変える。その際に、マシンウィンガーはその制御ユニットとなる。
必殺技(全形態共通)
ストライクウィザード
チョーイイネ!キックストライク!サイコー!
キックストライクの指輪を用いて発動。足元に発生した魔法陣からスタイルに応じたエレメントを右足に纏い、ロンダートにより威力を増し、バク宙しながら身体を捻って飛び上がり、跳び蹴りを叩き込む。破壊力は21t。
様々な魔法と組み合わせることで、コピーで分身体を作って同時に放ったり、ドリルリングを使用してドリルキックを叩き込むことができる。
活躍
ウィンガーウィザードラゴンが変形したストライクフェーズと、ウィザードの右足を合体させて放つ際は「ストライクエンド」となる。劇中では前者が4種類すべて、後者はフレイムのみ披露された。
蹴り方が決まっておらず、スペシャルラッシュでは上空まで飛翔してからの急降下キック、インフィニティースタイルでは飛び蹴りとなっていた。『平成ジェネレーションズFOREVER』では、連続でバク転した後ジャンプして敵に蹴りこむんだ。
シューティングストライク
キャモナシューティングシェイクハンズ! ウォーター!シューティングストライク! スイ、スイ、スイ!スイ、スイ、スイ!
ウィザーソードガンのハンドオーサーを展開し、指輪を認証させることでスタイルに応じたエレメントを銃弾に纏い銃撃を行う。それぞれの名称は「スタイル名+シューティング」となり、ハリケーンシューティングとランドシューティングは劇中未使用。
スラッシュストライク
キャモナスラッシュシェイクハンズ! ハリケーン!スラッシュストライク! フー、フー、フー!フー、フー、フー!
上記と同じ手順を行い、スタイルに応じたエレメントを刀身に纏い、相手を刀身の「アストラルレザー」で切り裂く。ドラゴン形態時には、威力がより強化される。それぞれの名称は「スタイル名+スラッシュ」となり、劇中では4種類すべて披露された。
基本スタイル
フレイム!プリーズ ヒー! ヒー! ヒーヒーヒー!!
「俺はウィザード。お節介な魔法使いさ」
スペック
身長:198cm
体重:90kg
パンチ力:4.5t(推定値)
キック力:7.3t
ジャンプ力:ひと跳び35m
走力:100mを5秒
体重:90kg
パンチ力:4.5t(推定値)
キック力:7.3t
ジャンプ力:ひと跳び35m
走力:100mを5秒
概要
フレイムのウィザードリングを使用する事で変身する炎属性の形態。ウィザードの基本形態。複眼の色は赤で形状は円。
この姿でウィザーソードガンを使うと炎属性の攻撃を行える。この形態に変身する際に魔法陣を発生させる事で炎の吸引が可能なようで第1話で使用していた。更に足に炎を纏わせて打撃を強化する能力を備えている。
活躍
全体的にバランスが取れており、基本の4スタイル中ではパンチ力とキック力とジャンプ力が2番目に、走力が3番目に高い。基本的に攻撃魔法はこのスタイルで使う。アンダーワールドでの戦闘は基本的にこのスタイルで行われる。
フォーゼの夏の劇場版に先行登場し、フォーゼとメテオを苦しめる複製ホロスコープスを彼らに変わって様々な魔法を駆使し撃退した。
発動魔法
ディフェンド
炎の壁を作り出す。その威力は鉄をも溶かすほど。
バインド
金属の鎖を作り出し、敵を拘束する。
レッツ・ダンシング・ショータイム
ダンスリングで発動。周りの空間に電光表示を投影し、軽やかなステップで敵を攻撃する。
スペシャル
魔法陣から炎を放つ。リング入手時点では使用不可能だったが、フレイムドラゴンへの変身が可能になってからは使用可能となった。
必殺技
ストライクエンド
召喚したウィザードラゴンをストライクフェーズという足を模した形態に変形させ、ストライクフェーズを装備した右足による強力な飛び蹴りを放つ。
ストライクウィザード+ドリル
ドリルウィザードリングを併用し、キックに錐揉み回転を加える事で威力を増幅させる。MOVIE大戦アルティメイタムではフォーゼと並んで「ライダーダブルファイヤードリルキック」を放った。
ホープストライク
ホープウィザードリングをドライバーに翳して発動。名称は「ガンバライジング」より。四属性のウィザードラゴンを突撃させ、四属性の魔法陣の力が加わったストライクウィザードでフィニッシュする。
フレイムスラッシュ
ウィザーソードガンの掌の形の部分を展開させ、握手をすることで発動するスラッシュストライクの一つ。炎属性の斬撃を行う。天下分け目の戦国MOVIE大合戦ではウィザードラゴンの火炎を刀身に巨大な刃として纏わせたバージョンを使用し、オーガを撃破した。
フレイムシューティング
ウィザーソードガンの掌の形の部分を展開させ、握手をすることで発動するシューティングストライクの一つ。炎属性の銃撃を行う。なぎ払うようにして複数発放つことも可能。
ウィザード・ドミノ
ガンバライド限定技。白いウィザード型ドミノを倒して敵の注意を引きつけ、背後から巨大ドミノで敵を押しつぶす。
ウォータースタイル
ウォーター!プリーズ スイ〜スイ〜スイスイ〜!
「前に進むための魔法だ」
スペック
身長:198cm
体重:90kg
パンチ力:4.1t(推定値)
キック力:6.5t
ジャンプ力:ひと跳び30m
走力:100mを4.7秒
体重:90kg
パンチ力:4.1t(推定値)
キック力:6.5t
ジャンプ力:ひと跳び30m
走力:100mを4.7秒
概要
ウォーターのリングで変身する水属性のスタイル。複眼の色は青で形状は涙滴型。格闘の型は八卦掌。この姿でウィザーソードガンを使うと水属性の攻撃を行える。
魔法リングを使わずとも水を操ることが可能。基本4スタイルの中では最も魔力に優れている。「リキッド」で身体を液状化したりと変幻自在な魔術で攻撃する。
基本4スタイルの中では最も魔力や遊泳能力に優れている。速力が2位、他のステータスが3位。また水属性を司るためか体が柔軟なようで、柔術を織り交ぜた格闘が得意。
発動魔法
ディフェンド
水の壁を作りだす。(壁の属性はスタイルに依存する)相手の属性によっては攻撃手段になる事もあり、大火事を瞬く間に鎮火させることも出来る。
リキッド
このスタイル専用にも捉えられる自身を液状化させる魔法。物理攻撃の無効化や逃走の他、柔術に繋げる際に使われる。
バインド
魔法陣から水の鎖を作り、敵を縛り付ける。ウォータースタイルの高い魔力値のおかけか、戦闘員クラスならそのまま倒すことも可能。劇場版に登場。
必殺技
ウォータースラッシュ
ウィザーソードガンの掌の形の部分を展開させ、握手をすることで発動するスラッシュストライクの一つ。水属性の斬撃を行う。この攻撃をくらったものは水となって飛散する。
ウォーターシューティング
ウィザードソードガンの掌の形の部分を展開させ、握手をすることで発動するシューティングストライクの一つ。水属性の銃撃を行う。第8話で発動された時は、幹部であるフェニックスの炎に制圧されてしまった。
ハリケーンスタイル
ハリケーン!プリーズ フー、フー!フーフーフーフー!
「助けるに決まってんじゃん、たとえ相手が詐欺師だろうとね。それが今、俺のやるべきことだから」
スペック
身長:198cm
体重:90kg
パンチ力:3.7t(推定値)
キック力:6.1t
ジャンプ力:ひと跳び40m
走力:100mを4.2秒
体重:90kg
パンチ力:3.7t(推定値)
キック力:6.1t
ジャンプ力:ひと跳び40m
走力:100mを4.2秒
概要
ハリケーンウィザードリングで変身した風属性のスタイル。属性は風、複眼の色は緑。頭部の形状は、カマキリの頭部をイメージさせる逆三角形。この姿でウィザーソードガンを使うと風属性の攻撃を行える。
戦闘能力
スピード重視なだけあり、ジャンプ力と走力は基本4形態の中でも最高。反面馬力は劣り、パンチ力とキック力は基本4形態内で最弱である。スペック上でなら、ランドスタイルの対極に位置するとも言える。
固有の能力は風や大気の操作、風を纏うことによる高速移動や飛行。戦闘スタイルはスピード型で、身体に風を纏い、高速で敵をウィザーソードガンで切りつけ空中に舞い上げる。ウィザーソードガンのソードモードを逆手で構えて使うのが特徴。
必殺技
ハリケーンスラッシュ
ウィザーソードガンの掌の形の部分を展開させ、握手をすることで発動するスラッシュストライクの一つ。風属性の斬撃を行う。風を起こし敵を吹き上げ、そこから敵に向かって風の斬撃を放つ。
『ロストヒーローズ2』ではバインドで敵を拘束し、ウィザーソードガンから放たれた斬撃で発生させた竜巻でズタズタにする。
ストライクウィザード
キックストライクウィザードリングを使用することで放つキック。風を纏いながら回転して飛び上がり、上空から相手に跳び蹴りを叩き込む。劇場版で登場。
ランドスタイル
ランド!プリーズ ドッドッドッドドドン! ドンッドンドンドン
「俺が言いたいのは、過去ばっかり見て、今を捨てんなってこと!」
スペック
身長:198cm
体重:90kg
パンチ力:4.9t(推定値)
キック力:8.7t
ジャンプ力:ひと跳び28m
走力:100mを5.9秒
体重:90kg
パンチ力:4.9t(推定値)
キック力:8.7t
ジャンプ力:ひと跳び28m
走力:100mを5.9秒
概要
ランドウィザードリングで変身した地属性のスタイル。属性は土、複眼の色は黄で形状は四角。この姿では大地を操る魔法を使う。基本4スタイルの中で随一パワーが優れておりー、強敵相手に身を守りつつ戦う際によく用いられた。
パワー重視のため、パンチ力とキック力は基本4形態の中でも最高。反面スピードは劣り、ジャンプ力と走力は4形態内で最弱。スペック上でなら、ハリケーンスタイルとは対極に位置するとも言える。しばしば掌打や投げ技を使う。
主にディフェンドリングによる土の壁の防御を繰り出す。またドリルリングにより自らドリルになって地面を掘り進んだりも出来る。
発動魔法
ディフェンド
土の壁を作りだす。(壁の属性はスタイルに依存する。)第1話のミノタウロス戦では、突進攻撃を防ぐと同時に動きを封じた。
バインド
魔法陣から土の鎖を作り、敵を縛りつける。
ビッグ
腕を巨大化して叩く。ロストヒーローズ2にてランドスラッシュストライクの繋ぎに使用された。
必殺技
ストライクウィザード
キックストライクウィザードリングを使用することで放つキック。土を纏いながら回転して飛び上がり、上空から相手に跳び蹴りを叩き込む。第7話ではドリルリングを使用して威力を増幅させた。
ランドスラッシュストライク
ウィザーソードガンソードモードから琥珀色の斬撃を放つ。ガンバライドでは地面にエネルギーを送り込んで岩盤をぶつける技となっている。
ランドシューティングストライク
ウィザーソードガンのTVCMでのみ使用されたが、劇中では全く使用されなかった。
インフィニティースタイル
「俺は諦めない……命ある限り!」
『心の力で俺を蘇らせたか…相変わらず面白い奴だ。改めて、お前の希望になってやる!!』
インフィニティー!プリィィィィズ! ヒー! スイ! フー! ドー! ボー! ザバ! ビュー! ドゴーン!
スペック
身長:202cm
体重:96kg
パンチ力:8t(推定値)
キック力:11.3t
ジャンプ力:ひと跳び32m
走力:100mを5秒
体重:96kg
パンチ力:8t(推定値)
キック力:11.3t
ジャンプ力:ひと跳び32m
走力:100mを5秒
ウィザードライバーとインフィニティーウィザードリングを使う事で変身する、ウィザードの最終形態。第31話『涙』で初登場。
唯一白い魔法使いの思惑から外れた「晴人だけの魔法」であり、白い魔法使いには非常に警戒されていた。この姿を見た際にも「面倒なことになったな」とつぶやき、稲森真由を利用してインフィニティーウィザードリングを奪うなどの行動をしている。
変身経緯
レギオンにアンダーワールド内でウィザードラゴンを倒されて、晴人は魔力を失う。だが、魔力切れを起こしたコヨミを救いたいという強い想いが涙となり流れた時、インフィニティーウィザードリングを生み出し、更にウィザードラゴンが復活。
魔法を取り戻したことで変身できるようになった。貰った強化アイテムで変身する事の多い平成ライダーでは珍しい、完全自力で発現させた最終フォーム。誕生の経緯はOP「Life is SHOW TIME」の歌詞を連想させるものとなっている。
外見
淡い水色のような白銀の魔法使い。身に纏うダイヤモンドのような鎧は、晴人とウィザードラゴンの力が結晶化され形成されたアダマントストーンによるもの。
その高い防御力と輝かしい姿はまるでダイヤモンドのようで、ダイヤモンドより硬い。空間ごと切り裂く攻撃すら受け付けない。顔を覆うベゼルのフレーム(顔の銀色の枠)も、ダイヤモンドの指輪を思わせる王冠のような形状へと昇華している。
戦闘能力
ビーストハイパーでさえ苦戦したレギオンやボギー、ドラゴンスタイル4人を圧倒したバハムート、ファントムの幹部の1人であるグレムリンを圧倒。高度の魔法を駆使する白い魔法使いとも互角に渡り合った。
スペックこそオールドラゴンに劣るが、圧倒的な防御力と、時間干渉による高速移動、自身の使用した魔力を再吸収することにより実質無制限に魔法を使用できる。このフォームにダメージを与えられたのが、ラスボス級くらいである。
ただし魔力を使っても減らないだけであって現在量から回復する訳ではないので、カーバンクルのように魔力を強引に奪う事のできる相手は苦手。
アックスカリバー
ウィザードラゴンの力によって作られたインフィニティースタイルの専用武器。正式名称は煌輝斧剣アックスカリバー。
斧に似た姿をしているが、柄には刃が付属しており剣としても使える。順手持ちの形態をアックスモード、逆手持ちの形態をカリバーモードと呼ぶ。持ち替える事で使い分ける。両端にはそれぞれアックストーンとカリバーストーンという宝石が埋め込まれている。
カリバーモード
通常形態。まっすぐに伸びた刃「スケアリータロン」で敵を切り裂く。このモードでインフィニティーリングを使用すると時間に干渉し高速での移動が可能。一度に数体のファントムを斬り裂く。その速度はグレムリンと同等以上にまで及ぶ。
アックスモード
切れ味より威力を重視した形態。刀身に描かれた紋章「ウィザードサイン」にインフィニティーリングをかざす事で、カリバーモードからアックスモードに「ターンオン(モードが移行)」する。
赤く輝く刃「ブラッディトゥース」で敵を切り裂く。ハンド部分にタッチすると巨大化し、広範囲を引き裂く強力な「ドラゴンシャイニング」が発動する。第36話ではワイズマンのアジトに張られた結界を振り払う為に使用した。
必殺技
ドラゴンシャイニング
ハイタッチ! シャイニングストライク!キラ・キラ!
アックスモード時にハンドオーサーにインフィニティーリングをかざすことで発動。その場で高く跳躍してから、急降下しつつ巨大化したアックスモードで敵を斬り伏せる。跳躍せずに攻撃したり、相手を連続で切り裂くパターンもある。
プラズマドラゴンシャイニング
ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!ハイタッチ! プラズマ!シャイニングストライク!キラ・キラ!
アックスモード時にハンドオーサーにインフィニティーリングを五回かざすことで発動する。アックスモードをブーメランのごとく回転させて放り投げ、それを遠隔操作して攻撃する。
ストライクウィザード(インフィニティースタイル)
通常スタイルにおけるストライクウィザードに相当する跳び蹴り。第50話で使用した。白い魔法使いの繰り出すキックストライクとほぼ同等の威力を持つ。
シャイニングストライク
バトライド・ウォーオリジナル技。アックスモード時にハンドオーサーにハイタッチ(何故か右手)をし、飛び上がってアックスカリバーを振り下ろす攻撃を3回繰り返す。
おそらくドラゴンシャイニングの詳細が分かっていなかった事で代用として用意された技で、次回作からはドラゴンシャイニングに差し替えられた。だが、技の説明がシャイニングストライクのままというミスが2作連続で続いている。スーパーヒーロー戦記にてフレイムスタイルで使用。アスモデウスの翼を破壊した。
ガンバライドオリジナル技
「インフィニティー・エンドオール」は高速移動を使用し、アックスカリバーカリバーモードで3連続で斬る。「インフィニティー・オールオーバー」はエンドオールの3連続斬りの後、持ち変えてアックスモードにし高速移動からの連続斬り、更に相手を打ち上げ、落ちてきたところを一閃する。
晴人自身の魔法という位置づけのスタイルだが、指輪が晴人の手元から離れている時期が長い。第47話では真由へ渡されており、それから第50話までは笛木奏の手元にあった。第50話で取り戻してからも、第53話(最終話)で魔宝石の世界の「はると」へと渡された。
『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』でも最初は晴人の手元にインフィニティーウィザードリングはなかった。戦極時代に行った後に「武神ウィザード」の形見のリングを使用し、インフィニティースタイルに変身した。
リングは形見として譲り受け、『仮面ライダー大戦』、『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』でも変身している(パンフレットでも現在所持しているインフィニティーウィザードリングはイエヤスから譲り受けたものと記されている)。ただし、『小説仮面ライダーウィザード』では再び晴人が生み出したことになっている。
劇中の活躍
初変身
白い魔法使いこと笛木奏が起こした1回目のサバトにて、晴人は絶望しなかったことで魔法使いになる資格を得る。笛木は「魔法使いをサバトに使う」事を企て、晴人にコヨミとウィザードドライバーを託した。
ファントムにゲートを襲わせて絶望に追い込み、晴人にそのゲートを守らせ、絶望を乗り越えさせて魔法使いとして覚醒させることで「魔法使いを増やす」意図があった。つまり、晴人やファントム達は笛木に利用されて戦いを強いられていた。
因縁の終止符とコヨミの死亡
笛木がコヨミの父親だと知ると、笛木への信頼と疑念の狭間で苦悩する。それでも一度は笛木を信じようと、自分の気持ちを押し殺し、コヨミを連れ去ったことを容認する。
これまでの出来事全てが笛木の策略であった事実を知り、愕然として戦意を喪失してしまう。失意の中、コヨミのためならば人柱になってもいいとすら口にするが、関係のない人々まで命を落とすことになると知り、激昂。
仁藤によって2回目のサバトが阻止された。コヨミを甦らせることに執着する笛木を止めるため、そしてコヨミを別の方法で救うために今一度自分を奮い立たせる。
晴人は笛木との対決に臨みほぼ相打ちに近い形となるが、現れたグレムリンによって笛木は殺害され、切り裂かれたコヨミは賢者の石を奪われて消失してしまう。
最終決戦
馬鹿な真似をするのではないかと輪島が不安を抱くほどに酷く気落ちして塞ぎ込む。だが、彼女から託された希望と言葉、コヨミの今際の際の願いを叶えることでコヨミの心を救うと決意して一人、最後の戦いへと赴く。
街で暴れるグレムリンと対決。賢者の石の力で暴走したグレムリンに苦戦するが、自分自身の希望を叶えるため、渾身のパンチでグレムリンから賢者の石を奪還。
そして、賢者の石はコヨミと晴人自身の想いでホープウィザードリングへと姿を変え、それを指にはめた晴人の最後の一撃で、ついにグレムリンを撃破する。
戦いが終わった後は「静かに眠りたい」というコヨミの願いを叶えるため、ホープの指輪を安置できる誰にも見つからない遠い場所を求めて一人旅立つ。その手には、いつものプレーンシュガードーナツと、コヨミの分であるスペシャルドーナツが握られていた。
最終話では後日談として、13人の平成ライダー、そして次代のライダーである仮面ライダー鎧武と出会っている。この鎧武こと葛葉紘汰とは後に『戦国MOVIE大合戦』などで再び共闘する事になる。
本編外の活躍
ホロスコープスのコピー体に苦戦するフォーゼの援護にウィザードの姿のみで参戦。「おせっかいな魔法使い」を名乗るウィザードから弦太朗に「仮面ライダー」ではないのかと問われ、それが「人知れず悪と戦う正義の名」であることを教えられた晴人は、(その場のノリで)「仮面ライダーウィザード」と名乗る。
その場でフォーゼと共に戦っていたメテオこと流星からは「適当に名乗るな」と怒られている。その後はフォーゼ達の代わりにホロスコープスのコピー達の相手を引き受け、コピーによる『分身ストライクウィザード』によってサジタリウス達を葬った。
このウィザードはおそらく、第1話以前のウィザードか、序盤(少なくともハリケーンドラゴン入手時がアルティメイタムの時間軸に相当)のウィザードと思われる。
通りすがりの人物として晴人本人が登場。美羽にその後ろ姿を目撃。その際には大文字隼にプロポーズされた指輪よりも「そっちの方がいい」と目移りしており、晴人が身に付けるウィザードリングを好んでいた。
小説版フォーゼ・アルティメイタム
小説では変身前の状態で登場。フォーゼドライバーを過去の弦太朗に返却し、フォーゼエンゲージリングも手渡した。なお、劇中では謎の男名義となっている。
映画のエピローグで上記と同じシーンが描かれる。この時が素顔での初対面となるため、弦太朗はまだ晴人が劇場版で出会ったウィザードその人であることを知らない。ディレクターズカット版では、この辺を汲んだ両者のやり取りがもう少し長く描かれている。
『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』
『仮面ライダーウィザード 約束の場所』
主人公として登場。ホープウィザードリングを安置できる場所を探して世界各国を旅していたが、実際はコヨミへの未練を断ち切れておらず、リングを手放せずにいた。
そこをウィザードラゴンを狙うオーガに付け入られ、コヨミを悪の白い魔法使いとして復活させられてしまう。さらに、自らの希望であるコヨミを殺して絶望するか、コヨミが世界を破壊していくのを見て絶望するかの二択を迫られる。
元凶になってしまったホープウィザードリングは、晴人自身の手で自分のアンダーワールドに存在する"在りし日の面影堂"の"在りし日のコヨミ"に託し封印した。
『仮面ライダー鎧武 戦極バトルロワイヤル!』
イエヤスの部下たちが武神鎧武の怪人たちに殺される姿を見て、天下統一に疑問を抱き、この戦いはゲームじゃないと戦いを拒む葛葉紘汰。
彼に対し、「ただ単に天下が欲しいのではなく、誰かの希望を守るために戦っている」と伝え、「守る力があるのに何もしないでいるのか」と紘汰を励まし、彼と共に武神鎧武に立ち向かった。
仮面ライダー大戦
葵柊の最後の希望を守るため、門矢士や葛葉紘汰の呼びかけに応えて駆けつけた。バダン帝国との総力戦の最中には、自らの迷いが生んだ事件の事を語り、かつての仲間を甦らせたいと迷う乾巧を叱咤激励する。
その後は仮面ライダーX、仮面ライダーファイズ ブラスターフォーム、仮面ライダーウィザード インフィニティースタイルにそれぞれ変身。3人でメガ・リバースマシンに突入し、巨悪の根城・バダンシティを完全に破壊し尽くし、バダンの野望を打ち砕いた。
中盤から登場。Dr.パックマンのアジトに突入しようとしていた警官隊(その中には進ノ介もいた)をテレポート魔法で強制避難させた後、Dr.パックマンに取り入るフリをする事で天空寺タケルと宝生永夢をアジトに潜入させる事に成功。
最終決戦ではドラルバグスターと対決した。今作での出演で、ディケイド~エグゼイドまでの全ての主人公ライダーとの共演を果たした。
白石氏が海外ロケなどの都合で参加出来なかった為、代役による後ろ姿での出演。第6話の最後でコネクトを使いプレーンシュガーを取っていた。第8話では、本編第16話のフェニックスとの激闘の最中、アナザーウィザード誕生による歴史改変の影響で変身能力を失う。
その後の行方は不明だが、ウィザードの歴史が消えた以上、魔法使いでなくなっている事はほぼ確実。経緯のほどは定かではないが、仁藤にウィザードライドウォッチを託している事から、改変後の歴史でも彼と何かしらの交流があったと思われる。
小説『S.I.C. HERO SAGA KAMEN RIDER WIZARD EDITION -魔法使いの弟子-』
20年後の未来で瞬平が出会った未来の晴人として登場。仮面ライダーポセイドンとの戦闘で敗北と同時に過去へ巻き戻され、繰り返し戦い続けるループの状態になっていた。
20回は繰り返しているという。それを打開できるのは瞬平だけだと述べる。瞬平の力でインフィニティードラゴンゴールドへ変身し、ポセイドンを倒すことができた。
ゲーム作品
シャバドゥビ1弾から現行作品の主役ライダーとして参戦。S1弾ではフレイムとウォーターがLRで、ハリケーンとランドがSRで登場。S2弾ではフレイムドラゴンとハリケーンドラゴンが共にLRで登場。
ハリケーンドラゴンは強力なカードで、06-041オーズタトバコンボをコウエイにした通称「ハリドラタトバ」デッキは一時期大会を席巻した。S3弾ではウォータードラゴンがSRで、ランドドラゴンがLRで登場。
S4弾ではオールドラゴンがLRで登場。S5弾ではLRがインフィニティースタイルで登場。またそれまで劇場版のプロモカードのみだったスペシャルラッシュがSRで筐体収録された。
最終弾となったS6弾ではインフィニティースタイルがLRとCPで、フレイムスタイルがLRで収録された。このフレイムスタイルはガンバライドのラストナンバーのカードで、ガンバライドの最初のカードである仮面ライダーキバのプロモカードと同じ構図になっている。
ガンバライジング
1弾から参戦。2013年の主役ライダーとして基本4スタイルとフレイムドラゴンが参戦。LR枠でも排出されている(フレイムスタイル→フレイムドラゴン)。フレイムスタイル、ウォータースタイル、フレイムドラゴンは劇中技も収録され、演出度はかなり高い。
同時に参戦した相棒が主役を差し置いて、2弾で実質最強フォームが登場したのに対し、長らくフレイムドラゴン止まりであったが、ナイスドライブ3弾でLRでインフィニティースタイル、そしてLREXのバースト面でガンバライドでは未登場だった映画のみの究極フォームであるインフィニティードラゴンが登場した。
バッチリカイガン3弾では中間フォームにあたるオールドラゴンがLR枠で参戦。最強フォームより後に参戦する珍しいケースでの参戦となった。ライダータイム2弾では表面バースト面共にフレイムスタイルのカードがLRで登場。
メモリアルフィニッシュとして最終回でグレムリンを倒したキックが「ホープストライク」として収録された。ライダータイム6弾ではインフィニティースタイルがGLRで登場。バースト必殺技はインフィニティー版のストライクウィザード。
バトライド・ウォーシリーズ
無印よりプレイアブルキャラクター。ストーリー上の主人公でもある。無印では必殺技にウィザードリングのスキャンモーションによる隙があったが、「Ⅱ」より通常技の直後に出すことで隙がキャンセルされ、コンボに組み込めるようになった。
ドラゴンスタイルは△+〇の必殺技使用時のみ変身する仕様だったが、「創生」より必殺技の使用後にドラゴンスタイルがしばらく維持されるようになり、その間の通常技、必殺技も変化するようになった。
無印での最強状態はオールドラゴンであり、インフィニティースタイルはDLCによる独立した追加キャラという扱いであったが、「Ⅱ」よりウィザードから二つの形態を選択できるようになった。究極状態もそれぞれから派生する形で「スペシャルラッシュ」、「インフィニティドラゴンゴールド」となる。
ライダージェネレーション2で隠しキャラとして参戦。先行登場のため音声はベルト音声のみで、アビリティや超必殺技も持たない。
ライダーレボリューションでは正式参戦。「チェンジリング」でフレイム、ウォーター、ハリケーン、ランドの4つのスタイルにチェンジ出来る。
コンパチヒーローシリーズ
スーパーヒーロージェネレーション
コンパチヒーローシリーズでの初登場作品。ウィザードのシナリオで初登場し、省略されているが、本編の中盤・終盤・特別編・劇場版などのシナリオが再現されている。
演出も凝っているが、今作では何故か基本形態はフレイムスタイルしか登場せず、残りのエレメントはドラゴンスタイルでしか登場しない。
スーパーヒーロージェネレーションに続き登場。今作ではプロローグが終わった後の最初のプレイアブルキャラであり、パーティーが4人以上揃うまでは他のパーティメンバーとの会話はあるものの大体はウィザードの視点で進行していく事になる。
この事やパッケージの立ち位置などからライダー側の主人公格としてプレイヤーからは扱われることがある。前作での反省からか今回は基本形態の4スタイルが全て登場し、1つの技の中で複数の魔法を組み合わせていることが多い。
─────────────────────
以上です。これで紹介を終えます。