【死んでもクズは治らない!】仮面ライダーイクサ&ダークキバ / 紅音也【名言はアドリブ 動画・BGMあり】

2022年7月11日月曜日

その他サブライダー 仮面ライダーキバ 仮面ライダー解説

t f B! P L
 今回解説するライダーはイクサ(音也)です。「仮面ライダーイクサ」の詳しい解説は名護さんの解説、「仮面ライダーダークキバ」の解説は過去キングの解説をそれぞれご覧ください。
「1度目偶然、2度奇跡、3度目必然、4運命。そう、まさにお前は運命の女だ」

【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
  • 紅音也
    • 概要
    • 性格
    • バイオリン
    • 女好き
    • 描写
    • 身体能力
    • 器用さ
    • バイタリティ
    • 【関係人物】
      • 麻生ゆり
      • 紅渡
      • 次狼/ガルル
      • 真夜/パールシェルファンガイア
      • キング/バットファンガイア
    • ヒーローショー
    • 備考
    • 中の人
  • 仮面ライダーイクサ
    • スペック
    • 概要
    • 変身
    • 必殺技
    • 破損
  • 仮面ライダーダークキバ
    • スペック
    • 概要
    • 負担
    • 必殺技
  • 劇中の活躍
    • ゆりとの出会い
    • イクサに変身
    • 真夜との出会い
    • キングとの闘い
    • 最期
  • 魔界城の王
    • 描写
    • マスク割れ
    • 漫画版
  • 外伝作品の活躍
    • クライマックス刑事
    • 仮面ライダーディケイド
      • 概要
      • 活躍
  • 小説 仮面ライダーキバ
    • 戦闘能力
  • 玩具
    • 【S.H.Figuarts】
    • S.I.C.
    • COMPLETE SELECTION MODIFICATION版
  • ゲームのイクサ
    • ガンバライジング
    • その他
【初変身】
紅音也
 『仮面ライダーキバ』1986年パートの主人公。仮面ライダーイクサの変身者。1963年10月8日生まれの23歳。演じたのは武田航平。

 概要

 紅渡の父親。音楽をこよなく愛するバイオリニスト。ファンガイアとの戦いに巻き込まれるのではなく自ら飛び込む
 キザかつ底抜けの自信家で挙動も大袈裟。その時その時の感情に忠実に動き、デタラメな私生活を送っている。他人に迷惑をかけてもどこ吹く風。享楽的でお調子者。
 己の欲望のままに生きる奔放かついい加減な男。気ままに行動することをモットーとした自由人である。糸コンニャクと自分にたてつく男が嫌いでコーヒーが苦手。それとカナヅチ。さくら幼稚園時代はパンダ組に所属していたらしい。

 バイオリン
 天才ヴァイオリニストにして製作者。腕前には非の打ち所がない。毎晩豪遊しては自分の演奏を聞かせて代金を踏み倒す。曰く「俺の演奏は一曲10億ドル」。しかしバイオリンで稼いでいる様子はない。
 一時はヴァイオリニストの女性の先生をしていたこともあったが明らかにナンパ目的であり、彼女が音楽を捕食に使うファンガイアであったことを知り決裂している。1000年に一人の天才と呼ばれながらも、その実は誰にも自身を理解されていない。

 女好き
 「すべての人間の女の味方」と豪語するほどの女性好きな軟派者。女性を見れば見境なく声をかける。女性を口説いた直後に別の女性を口説くこともザラ。「俺のために争うな。2人まとめて愛してやる」という台詞も彼の恋愛観を表している。
 結婚願望や女性への独占欲は意外に少ない。本気で惚れた女に対しては真摯であり、どんな無茶をも厭わない。好きな人の前ではとにかく格好をつけたがる意地っ張り。どんなに繰り返し拒絶されても、へこたれることなく突き進んでいく。
 運命の人を信じているロマンチストな所があり「1度目偶然、2度奇跡、3度目必然、4運命」と出会った回数で判断している。運命の女性と決めたら、とことんまでアタックする。また、女を見る目が無いわけではなく、相手の機微に気付ける目を持つ。

 描写
 「人の心は音楽を奏でている」と語り、音楽を冒瀆する者、音楽を汚す者は誰であろうと許さず、激しい怒りを見せる。
 ファンガイアに遭遇しても、大切なものの為ならば全くひるまず立ち向かう強い心も持つ。生身でファンガイア相手に立ち向かって好きな女性を守ろうとしたこともある。
 彼によって人生を狂わされた人間もいれば改心するファンガイアもいる。彼が周囲の人物に何らかの影響を与えている。これらは連鎖的に22年後の自分の息子の渡へと伝わり、彼の成長の要因となっている。

 懐の広さ
 生粋のフェミニストを自称しているだけあって、男女どころか、人間とファンガイアを代表する魔族とも差別もなく交流した。
 大村武男フロッグファンガイアを逃したり、対立していた次狼ガルルたちとも友情を育んだりと、魂が響き合えば、誰とでも対等に接することができる心の広さも持ち合わせている。

 身体能力
 ファンガイアスレイヤーを一発で使いこなす程には身体能力が高い。劇中では最もイクサを使いこなしており、プロトタイプにも関わらず現代編でキバや名護イクサが苦戦する程の上級ファンガイアですら軽々と圧倒している。
 さらには自分を止める為に現代である2008年からやってきた(設定上4倍以上の腕力を持つ)キバエンペラーフォームさえ、渡の決意が固められなかったとはいえ一騎討ちで圧倒している。

 器用さ
 手品、けん玉、皿回しを披露したり、おニャン子クラブの山本スーザン久美子の大ファンである木戸と次狼が騙されるレベルの彼女の偽サインを作成したこともある。モノをすり取るスキルも高く、武器やイクサナックルを相手に気付かれずに奪ったこともある。
 好物はオムライスで「素晴らしきオムライスの会」なる奇妙な同好会の名誉会長を務めていると自称するほど。しかし、気に入った女性が作ってくれたものなら、発展途上でも喜んで食する。
 足指を曲げた状態で爪先歩きをするという「紅家に代々伝わる特技」があり、渡にも遺伝していた事が彼を息子と確信する切っ掛けの一つになっている。

 バイタリティ
 負担の大きなプロトイクサをいい着心地だ。快・感♪とやすやすと使いこなす。プロトイクサは正規装着者の次狼が病院送りになるほどのバックファイアが発生するが、音也は気合で歩き続けられる程度の消耗で収まっている。
 闇のキバの力を3度に渡って使いこなした。しかも3度目の変身はプロトイクサで先代キングと戦い、イクサが大破するレベルの大ダメージを受けた状態。それでダークキバに変身した上(正史では恐らく単独で)先代キングを撃破するという怪物である。

 影響力
 別件で音也の時代にやってきた名護啓介の成長のきっかけにもなっており、そもそも渡や名護が過去に来られたのは次狼たちが渡や素晴らしき青空の会を守るように頼まれたことで行ったことである。
 さらに麻生恵にも音也の持論がゆりを通して伝わっている描写があるので、現代編に登場せずともその影響は大きい。加えて、襟立健吾がキバの正体を探るために依頼した霊媒師の力で魂が呼び出され、渡に憑依してしまうアクシデントが起こった事も。

 関連人物

麻生ゆり
 音也が一目惚れした女性。素晴らしき青空の会に所属するファンガイアと戦う戦士であり、音也がファンガイアとの戦いに絡んでいくきっかけになった。彼女にしつこく付きまとう。当初はいい加減さゆえ嫌われていた。
 ところが、ある一件を機に、音也が時折見せる男気もあって彼に惹かれ、距離が急速に縮まる。後に、彼と真夜が惹かれあうようになったことに心を痛めたことも。
 しかし、音也を愛したことを決して後悔しておらず、最終的には自ら別れを告げた。後に別の男性と結婚して生まれた娘の恵に彼の受け売り言葉を教えるなど大切な思い出になっている。
 ヴァイオリンの腕がしずかちゃん並みだったり、普通の女性としての幸せを求めていたりと、根本的な部分で音也と正反対な面も多い。麻生恵にも音也の持論がゆりを通して伝わっている。

 音也の息子。渡が生まれる前に音也は亡くなっているため面識はない。音也を尊敬しているが、彼の逃がしたファンガイアやら、彼がのこした面倒やらのアオリを受けることも多い。終盤、時を超えて出会った音也に、自分の生き方を行動を通して伝えられた。

次狼/ガルル
 魔族・ウルフェン族最後の生き残り。ゆりを巡って音也と争う。互いに争う中で奇妙な友情で結ばれて行くようになり、死に際にいずれ生まれる息子を託し、次狼は今でもその約束を守り続けている。

真夜/パールシェルファンガイア
 ファンガイアの『クイーン』。物語中盤から音也と惹かれあう女性。音也の心と音楽の理解者。音也は彼女と共に名器『ブラッディローズ』を作りあげた。彼女の音也評は「心清く、誠実で、曲がったことが大嫌い」(渡談)

キング/バットファンガイア
 ファンガイアの『キング』。真夜の夫で、ある意味音也最大の恋敵。歪んだ愛情で真夜を縛るキングとの戦いが、音也の最後の戦いになった。

 ヒーローショー
 中の人が『仮面ライダービルド』で猿渡一海/仮面ライダーグリス役で登場。これを記念してか、ひらかたパークで行われたビルドショーでは急遽「キバ」とのコラボが開催された。
 ネビュラガスにより暴走したキバに追い詰められる753だったが、キバットバットⅢ世の提案を受けフェイクフエッスルで次狼を召喚。そしてガルルセイバーを依代に、イクサの身体を音也が一時的に拝借した。
 つまり「753が変身したイクサに、次狼と音也が乗っかってる」という全部乗せフォームのような状態に。暴れ狂うキバを音也イクサはそっと抱きしめ、「じゃあな渡、正夫を可愛がってやれよ…あいつは俺に似て、いい男になるからよ」と告げる。
 ネビュラガスの呪縛から解き放たれた渡は、元に戻った753と共に世界征服を狙うネオファンガイアに再び立ち向かっていくこととなる。

 備考
 メインライターの井上敏樹によると、彼のモデルは若き日の元気な父・伊上勝らしい。音也は第46話で死亡退場するが、その時点での公式サイトには武田航平氏のオールアップの記事は出ていなかった。最終回では魂となって渡に手を差し伸べた。その後は紅正夫役として登場し、今度は視聴者の腹筋を崩壊させた。

 中の人
 演じた武田氏はかつてゲーム『ファイナルファンタジー12』にて主人公ヴァン役を演じた。後に『仮面ライダードライブ』にて、『ファイナルファンタジー10』の主人公ティーダ役な森田成一氏が、偶然にも武田氏と同じく『息子がライダーになった父親』を演じることになる。

「言ったろ……愛の奇跡を起こしてやるって」
 スペック

身長:218cm
体重:160kg
パンチ力:4.2t
キック力:1.8t
ジャンプ力:18m
走力:100mを9.6秒

 概要
 次狼からイクサナックルを奪い取った紅音也が、麻生ゆりを守りたい一心で変身した姿。初変身は第13話。過去編にはキバがいないため実質主役ライダー。体に甚大なダメージを負いながらも戦い続けた。
 『素晴らしき青空の会』で開発された対ファンガイア用のパワードスーツ。イクサ(IXA)という名称は『Intercept X Attacker』“未知の脅威(ファンガイア)に対する迎撃兵器”を略したもの。形態はセーブモードだけで武器はイクサナックルのみ。

 変身
 イクサナックルの電気接点『マルチエレクトロターミナル』を体のどこか(大体の人物は右手に持って左掌に押し付ける)に押し当てて適合を瞬時に解析。
 イクサシステムに適合するか適合すると判断された場合は『レ・ディ・ー』の音声の後イクサベルトに装填することで『フィ・ス・ト・オ・ン』の音声と共に変身を果たす。過去では音声が低い。音也の変身ポーズは仮面ライダー1号のオマージュ。

 戦闘能力
 放熱ができず実質上時間制限がある。変身自体は誰でもできるが、不安定であるため装着者に負担が掛かり、身体が頑丈な者でなければ命が危ない。作中ではファンガイアにわざと着用させ、体力を消耗させる作戦に出たこともあるほど。
 能力は低いが充分戦闘可能。作中ではエンペラーフォームとカチ合った挙句に圧倒するシーンがある終盤キングとの戦いで大破しそのまま廃棄されるが、その後巡り巡って現代で渡を救う事になる。

 音也の変身したプロトイクサにはスーツが破損する描写がある。劇場版ではマミーレジェンドルガ零距離で倒したものの直前の攻撃でマスクにダメージが入った。
 その後はマスクを外した(武田航平氏が実際にスーツを着ている)状態で仮面ライダーアーク戦に挑んでいる。第46話ではキングの攻撃で変身解除と同時に右腕パーツが吹っ飛んだ。

 必殺技

「イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ」

 イクサベルトにナックルフエッスルを読み込むことで発動。イクサナックルに全エネルギーを一点集中させ、を殴ると同時に5億ボルト電流を叩き込んで粉砕するライダーパンチ『牙を折る』という、何とも皮肉な名称である。
 当たりさえすればチェックメイトフォー級のファンガイアやキバにも絶大な威力を発揮する。エネルギー電磁波)は弾丸のように遠距離に向けて放つことも可能。

「渡…人に流れる音楽を守れ…その為に戦え…!渡、大切な物を守る為に……男は戦うんだ……!」
 スペック
身長:205cm
体重:112kg
パンチ力:20t
キック力:35t
ジャンプ力:一飛び250m
走力:100mを1.2秒

 概要
 惚れた女である真夜を守るためにキングに対抗できる力を欲した音也。その意志に共感したキバットバットⅡ世はキングから離反する。
 音也を認めた彼の助力で変身、人間でありながら闇のキバの鎧を装着した姿。初変身は第45話一切の武器を所有していないため、戦闘スタイルは純粋な格闘。
 「ダークキバの鎧」は本来キング専用であり、それ以外の者が装着すれば命を落としてしまうという危険な代物。音也は強靭な精神力で3度に渡って変身して戦闘。息子である紅渡と共にキングとの激闘を戦い抜いてみせた。

 負担
 3度目の時は直前に負担が大きなプロトイクサに変身した上にそれが大破するレベルの大ダメージを負った後であり、Ⅱ世が「命が惜しくないのか……!?」と驚愕していた。
 自身の成すべきことをやり遂げると、ライフエナジーが尽き、消えるようにその命を散らしたのだった。3度も耐えた理由としては、プロトイクサで鍛えられた説、キバットバット二世の絶妙な調整説などがある。

 必殺技

 キバットII世がウェイクアップフエッスルを吹く回数によって別種の技を発動する。

ダークネスヘルクラッシュ
 「ウェイクアップ・1」で発動。遥か上空からストレートパンチを繰り出す。破壊力は65t。 バットファンガイアに使用しダメージを与えたが決定的なダメージには至らなかった。

キングスバーストエンド
 「ウェイクアップ・2」で発動。遥か上空から強力な両足蹴りを放つ。ダークキバ版のエンペラームーンブレイク。破壊力は180t。エンペラーとのダブルライダーキックでバットファンガイアに大きなダメージを与えた。

キングスワールドエンド

 「ウェイクアップ・3」で発動。世界を崩壊させるであろう捨て身の自爆技。劇中未使用。本来の過去(紅渡が過去に行かなかった場合)では、音也がこの技を使用して過去編キングを倒したのではないかという説がある。

紋章
 地面空中に、紋章(「黄金のキバ」の必殺技使用時に出てくるものと同型)を模した緑色の結界(エネルギー場)を作り出し相手の動きを封じたり挟み込んで相手を攻撃する技。
 バットファンガイアすら対応できない攻撃速度や威力の高さを持ち、再生ファンガイアを巨大な紋章で一掃するなど、使い勝手もよく、非常に強力な技。最終回でダークキバと共に紋章を合体させて発動した事からエンペラーでも使用できると推測される。
 ちなみにクウガオーズと共に、肉弾系の技ではないが武器等のツールも使用しないという、平成ライダーの技としては非常に珍しい部類。

劇中の活躍

 ゆりとの出会い
 ファンガイアの追っ手(人間)を撒くために抱きついたゆりに一目惚れ。口説きにかかるが、キッパリ振られる。その後も何度かゆりと関わり、音也はゆりと一緒にいるためにファンガイアとの戦いに自ら飛びこむ。

 イクサに変身
 気に食わない男・次狼が現れる。彼は怪物(ガルル)であり、一族復興のためゆりを利用しようとしていた。音也はゆりを守るため次狼と激しく争い合うも当初は劣勢だった。
 激しいバトルの中で、2人のゆりに対する想いもより強くなっていったが、最後にゆりが選んだのは音也だった。次狼から奪ったイクサで仮面ライダーイクサに変身する。ゆりと恋人同士となり、素晴らしき青空の会の一員となった。

 真夜との出会い
 ゆりと一緒に同じ屋根の下で住むようになる。だが、チェックメイトフォーのクイーン・真夜と運命の出会いを果たす。自由な気質、そして音也の音楽を深く理解する彼女に強く惹かれる。真夜もまた音也を深く愛するようになる。
 彼女から自分の腕に見合う名器のバイオリンを作るように助言され、一緒に製作を開始。音也の魂と祈りを込めた名器、ブラッディ・ローズを完成させた。
 ただしゆりと共にいようともしていたため好意が移りきった訳ではない。ルークをゆりたちと倒したり、名護に遊び心を教えたりした。だが、この出来事が、結局ゆりの気持ちが離れる結果を招いてしまう。

 キングとの闘い
 真夜と心通わせたことでキング(バットファンガイア)に狙われる。一度は惨敗し、キングの怒りを買って幽閉されてしまう。真夜とゆりの協力により救出されたが、この事件により、真夜はクイーンとしての力を奪われてしまう。
 音也はそんな彼女とともに生きる決意をするが、そこへ22年後の未来から来た息子、紅渡と出会い、束の間の親子水入らずの時間をすごす。
 彼女やゆり、そして元ゆりとの恋敵である次狼を守るべく、キングの冷酷さに愛想を尽かし、離反したキバットバットⅡ世の力を借りダークキバに変身。
 渡とともにキャッスルドランに潜入。キングとクイーンの息子である太牙と、キングによって彫像にされてた次狼たちを救出した。しかし、普通の人間では本来扱うことのできないダークキバの負担が彼のを蝕んでいき、確実に命を縮める事になる。

 最期
 渡に前を向いて生き、強くなれと暖かい言葉をかけると、ダークキバの力で命が削られるなか、雄々しく戦う姿を息子に見せ続け、渡との共闘でバットファンガイアを撃破。真夜とその子供太牙を救った。だが3回も変身した彼の身体はすでに限界を超えていた。
 ゆりや次狼達に別れを告げた後、真夜の膝の上でブラッティ・ローズを抱えながら眠るように息を引き取った。次狼らに会った段階で、すでに幽霊の様な演出がなされている。足が透けていたり、一瞬で消えるなどの演出がなされていた。

「そうだ…それだ…それが俺の本当の、音楽だ……」

魔界城の王
 素晴らしき青空の会の一員としてファンガイアと戦っている。レジェンドルガの復活を阻止しに1986年にタイムスリップした渡と知り合う。
 しかし自分の息子とは信じられず、証拠品の2000円札を見ても「あり得ないな!我が日本国国家がこんな中途半端な札を発行する筈がない」と否定した。
 誘拐容疑を掛けられて警察に追われた末に、息子共々刑務所に打ち込まれ、杉村隆ゼブラファンガイアの暴動に遭遇し、これを鎮圧する。いつの間にか未来に帰った渡に思う所があったのか、今度は彼がゆりと共に2008年に訪れ、渡を自分の息子と確信する。

 終盤
 白峰天斗に攫われた麻生親子を追って魔界城にやって来るが、今度は渡がレジェンドルガの洗礼を受けて飛翔態になる。
 だが音也が全身全霊で渡を受け止めてから呼びかけて洗礼を解く。先代仮面ライダーイクサとしてキバエンペラーフォームに助力し、仮面ライダーアークに挑みかかった。
 事件解決後、渡が通っていた高校の文化祭で渡と共にバイオリンの演奏を行い、渡に別れを告げてからゆりと共に過去の世界へと戻って行った。

 描写
 自分を逮捕しようとした女性警官を口説こうとするなどお馴染みの展開を見れる。渡に女性の気持ちを理解させる為に女装させるシーンがあるが、実は本気でメイクした所、劇中より可愛くなってしまったという撮影秘話がある。
 テスト段階で爆発なしで走った際はスーツの重さのため、エンペラーフォームとして併走する高岩成二氏に付いていけず合わせてもらうことになった。
 だが、本番になるとあまりの爆発音の大きさにビビって本能的にスピードを上げてしまい、あとで高岩氏に半ギレされるまで気付かなかったと後のインタビューで明かされた。

 マスク割れ
 マミーレジェンドルガとの戦いでイクサのマスクが破損したため、仮面ライダーアーク戦ではマスクを外した(武田氏が実際にスーツを着た)状態で挑んだ。爆風を伴う攻撃をまともに受けた筈なのに生き延びるとは恐るべし。
 なお、2020年に商品化が決定した『S.H.Figuarts 真骨彫製法 仮面ライダーイクサ』では音也の頭部パーツが付属しており、このシーンを再現できる。

 漫画版
 テレまんがヒーローズに掲載したコミカライズ版では、基本的に原作の軽い音也のまま。過去にタイムスリップする描写がオミットされており、渡が息子だという事をあっさり信じているという差異がある。洗脳の解き方が原作とは大幅に改変されており、バイオリンの音色を聞かせて他のレジェンドルガにされた人々も元に戻すという方法になっている。
 「2人で散歩なんて昔を思い出さないか?」というセリフを口にしており、この世界線の音也は何らかの方法で渡と会っていたのでは無いかと思われる。しかし、2008年自体の渡は心当たりがないような反応だった。

 クライマックス刑事
 1986年パートでゲスト枠として登場している。この作品自体キバ色が薄めなので特に活躍や変身はない。

「この世界で生きろ士。お前の旅は終わったんだ」

 「ネガの世界」の管理者という並行世界の音也が20、21話に登場。髪が黒髪から亜麻色に代わっている事を除き性格は変わっていないヴァイオリン奏者としては「1000年に一度の天才」を自称。リュウガオーガダークカブトを統率する完全な極悪人。
 だが卑怯卑劣は当たり前、逆らう部下は鉄拳制裁、手下が負ければコソコソ逃げる、と清々しいまでの暴君として君臨している。原点同様にダークキバに変身するが、変身の副作用で死亡する事はない。

 活躍
 ネガの世界の宝『ケータッチ』を取り戻し、門矢士(ディケイド)をその後継者(自分の後継者?)とするため姦計を巡らせる。そのために士をセレブやアイドルに仕立て上げたりするが、そんな偽りの幸せを士は拒否。
 ダークライダーたちがディケイドコンプリートフォームに倒された後は逃走し、彼のみ生き長らえた。その後は不明。ファンからの呼称は「ネガ音也」。

小説 仮面ライダーキバ
 基本設定はTV版とほぼ同じだが、本編以上に余裕に溢れた青年として描かれている。曰く「音楽を聴きながら」生きている為、人生において道を間違う事はないらしい。
 ゆりや次狼、真夜との関係もあまり変わらない。そのチャラチャラした印象のせいでゆりからは当初毛嫌いされており、ウルフェン族の復興の為にゆりの心を射止めようとしている次狼からも敵対心を抱かれていた。

 心変わり
 しかしファンガイアから幾度となく助けてもらう内にゆりはその男気に、次狼はいい加減に見えて実際は周囲をよく見ている音也の類まれな感性に惹かれていく事となる。
 ゆりの仇であるライオンファンガイアを倒して以降、ゆりは完全に音也に惚れ、危うい所を助けてもらった次狼も音也と友情を育む事となった。

 別れ
 演奏会で真夜の音楽と人柄に惹かれた音也は、次第に二人と疎遠になる。禁断の恋を引き裂くために追撃してくるファンガイア勢から逃げる事となる。
 二人との別れはギスギスした物ではなく、お互いに幸せな未来を掴める事を祈るある意味で清々しい物であった。音也と真夜の逃避行の結末は不明だが、次狼の反応を察するに渡の出産後に戦死した可能性が高い。

 戦闘能力
 小説版の過去編にイクサが無い代わりなのか音也の戦闘力は異常に高い。「音楽」を聴くことで相手の急所すら見抜くチート技能を持つ。
  • 下級とはいえ、敵ファンガイアの動きを見切って鉄棒で急所を一刺しして倒す
  • 古傷を突いたとはいえ、古傷を抉られ発狂するライオンファンガイアをファンガイアスレイヤーで倒す
  • ビショップらしきファンガイアを眠ったふりをして油断した隙を突いて、ファンガイアスレイヤーの一刺しで倒す
玩具

 S.H.Figuarts
 『装着変身』が発売されずファンをガッカリさせたが、本シリーズにてキバを差し置いて発売された。(ちなみにキバの装着変身はフィギュアーツのプロトタイプとも言うべき出来だった)値段はやや高めだがオプションパーツが充実している。
 発売当日は夕方前には店頭から消えるというシリーズ最速の売れ行きを見せ、各地で多数の753難民を出した。本商品からS.H.Figuartsは全盛期のS.I.Cや『聖闘士聖衣神話』並みの人気になった。

 ダークキバとセットで発売。おとーやんvsキングが再現できるし、おとーやん&名護さんも再現出来る。頭差し替えでセーブモードとバーストモードを再現。

 COMPLETE SELECTION MODIFICATION版
 放送当時に発売された「変身ベルト&フエッスル DXイクサベルト」には現代イクサの音声しか収録されておらず、過去イクサが再現できなかった。
 2020年5月26日より予約開始。「イクサ祭り2020」と称して仮面ライダーイクサ関連のアイテムの情報が続々と公開される中、その目玉としてCSMのイクサベルト&イクサライザーの発売が発表された。
 現代(2008年)モードと過去(1986年)モードの切り替えがスイッチが搭載され、それぞれで音声にこだわるとのことで
、過去イクサの音声も収録された。

ゲーム作品

 ガンバライジング
 ボトルマッチ4弾では仮面ライダーキバ10周年記念特集が行われ、音也vre.イクサがSRで参戦。グリスと組むと「No.90710108」の称号が発生。必殺技は「ブロウクン・ファング」。
 「仮面ライダーダークキバ(音也)」もレアリティCPで参戦。必殺技は同弾のキバCPカード共通の「キバって行くぜ!ブレイク・ザ・チェイン!」。エンペラーフォーム、ライジングイクサ、ダークキバ(太牙)、ダークキバ(音也)、キバ(正夫)の5人で連続攻撃を行う。
 バーストライズ5弾では新機軸「メモリアルバースト」の1枚。イクサ祭り2020が行われ音也vre.イクサが映画魔界城の王で見せたブロウクン・ファングを引っ提げてLR化。バーストするとダークキバに変身する。ダークネスヘルクラッシュをバースト必殺技として放つ。

 その他
 バトライド・ウォーシリーズではより本人ボイスで参戦。NPC、ボス、アシスト専用キャラ。ダークキバもサポートのみだが参戦。
 シティウォーズではダークキバ(音也)が2号ライダーより前に参戦した。2018年冬のライブで投票による音也イクサが実装候補として決まり2019年7月11日に音也イクサが満を侍して実装。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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