今回解説する仮面ライダーはバールクスです。
目次
- 常磐SOUGO
- 概要
- 描写
- 目的
- 真相
- 遺された謎
- 何故ソウゴと同姓同名なのか
- スウォルツとの関係性
- オーマジオウはソウゴ・SOUGOのどちらなのか
- 備考
- 中の人
- 仮面ライダーバールクス
- スペック
- 概要
- 変身
- 外見
- 戦闘能力
- 後の活躍
- 長剣
- 必殺技
- 劇中の活躍
- 真実の王
- 最終決戦
- バトルスピリッツ
常磐SOUGO
「いい面構えになったなぁ。とても替え玉には見えないぞ」
『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』の登場キャラクター。仮面ライダーバールクスの変身者。演じたのはISSA(DA PUMP)。
概要
「歴史の管理者」を自称する謎の集団・クォーツァーを率いるリーダー。紫ががかった短髪に顎髭、ピアスが特徴の壮年の男。服装は他のクォーツァーと類似したデザインだがストールが無く、色が濃い紅色になっている。傲岸不遜な性格。
常磐ソウゴのもとに平成ライダーのライドウォッチが揃ったタイミングで姿を現し、彼が自らの替え玉であることを明かす。
描写
チグハグでバラバラな世界設定や歴史の矛盾を忌み嫌い、唾棄する潔癖な面を持つ。そのため、『仮面ライダークウガ』から始まった平成仮面ライダー達の歴史を「醜い」「凸凹で、石ころだらけの道」と露骨に見下し、根本から否定している。
目的
『令和』という新時代を迎えるにあたって今ある平成をリセットし、平成を「美しい歴史」に作り直した上で一からやり直すこと。
『仮面ライダージオウ』という物語の裏側に潜んでいた非常に強大な力を持つ集団であり、同時に『ジオウ』という物語における全ての元凶と言える存在。
真相
「仮面ライダージオウ」である「常磐ソウゴ」とは、初めからSOUGOの替え玉として平成ライダーの力を集めるために選ばれた普通の高校生であった。
多数のカッシーンのみならずダイマジーンをも従えており、以前からオーマジオウ以外にいるのではないかと囁かれていた「オーマの日」の大破壊の首謀者、即ち本来の「最低最悪の魔王」であった可能性が大きい。
遺された謎
何故ソウゴと同姓同名なのか
劇中では詳しく語られていないが、「同名だからこそソウゴが選ばれた」「ソウゴが選ばれたことで名乗った偽名」の両方の可能性がある。「創世王」に掛けているとも言われている他、パラレルワールドの常磐ソウゴではないかという推測もある。
スウォルツとの関係性
スウォルツによる王選定の場にSOUGOがおり、幼いソウゴが発揮したと思われた力は実際はSOUGOがそう見せかけるために発揮したような描写があった。これがスウォルツの企みにSOUGOが介入したのか、それとも最初からスウォルツとSOUGOで共謀してあの事件を起こしたのか、どちらなのかは未だにはっきりしていない。
本編では両者そのものは一切口を利いていないが、スウォルツの「古い知り合い」であるウォズはSOUGOの部下なので、協力関係だった可能性もゼロではない。
オーマジオウはソウゴ・SOUGOのどちらなのか
オーマジオウがソウゴに向けて「若き日の私」と発言しており、その言動がSOUGOの考えとは異なっており、オーマジオウ自身は未来のソウゴであると思われる。
劇中の展開を見ると、最低最悪の魔王と伝えられていた「『常盤ソウゴ』ことオーマジオウ」と実際に世界を破滅させた「常盤SOUGO」が(SOUGOの思惑通り)混同されていたと考えられる。
超全集では『常盤ソウゴ』とオーマジオウは同一人物だったかのような記述になっており、孤独な人生を変えるためにツクヨミやゲイツを過去に行くよう仕向けたり、仮面ライダーさえいなくなれば自分がオーマジオウにならなくて済むと考えてクォーツァーやタイムジャッカーを操っていたと考察されている。
備考
「それ自体にシナリオ上の大きな意味がある」という理由で公開まで本名が伏せられていた。役名表記はエンドロールで初めて明らかとなった。
「お前達の平成って…醜くないか?」という台詞は一部のファンに受けたのか改変されて使われている。誰が呼んだか愛称は「平成アンチおじさん」。
中の人
演者のISSA氏は、2度のテレビ主題歌担当2度の映画主題歌担当と『仮面ライダーTHEFirst』での出演経験がある。
またバラエティ番組でショッカー戦闘員を相手に仮面ライダーのマスクを被ってアクションを披露した経験があるほどの仮面ライダー好きとして有名である。
スーツアクターは当初、BLACKおよびRXのスーツアクターを担当していた岡元次郎を起用する予定だったが、スケジュールの都合が合わずに断念したらしい。
仮面ライダーバールクス
「俺が『平成』という道を、綺麗に舗装し直してやろうってこと…変身!」
バールクス! ライダータイム! 仮面ライダー!バールクース!
「平成ライダー自体に意味が無いからな。さらばだ、ジオウ!替え玉の王よ!!」
スペック
身長:200.0cm
体重:112.5kg
パンチ力:60.0t
キック力:126.0t
ジャンプ力:一跳び81.0m
走力:100mを0.7秒
体重:112.5kg
パンチ力:60.0t
キック力:126.0t
ジャンプ力:一跳び81.0m
走力:100mを0.7秒
概要
ジクウドライバーと「バールクスライドウォッチ」によって変身する仮面ライダー。モチーフはBLACK RX、シャドームーン。所持するライドウォッチはRX、ロボライダー、バイオライダー。
名前もアナグラムになっている(BLACK RX→BARLCKX→バールクス)。身体に巻き付いた革バンドに隠れて見えづらいが、腹部にはRXのサンバスクに似た器官も備えている。
変身
変身音声は他の2人と違い、ジオウに近いイントネーション。バッタの翅や脚を組み込んだ暗黒結社ゴルゴムの紋章にも見える時計が背後に現れる。
天高く掲げた右掌を回転させ、手の甲を外に向けた状態でゆっくりと顔の近くまで腕を持っていき、ドライバーを回転させる。黒い暗雲のようなオーラとRX同様の激しい光に包まれて変身する。
外見
メインカラーは黒。頭部は金色の懐中時計型で、複眼はカタカナの「ライダー」を模しており非常に大きい。深緑の胸部アーマーには革バンドを模したパーツが2つ巻かれている。全身に金色の歯車のような意匠があり、どことなくオーマジオウに似ている。
両肘にある昆虫の脚のようなトゲは、RXのライバルであるシャドームーンの要素。両者とも創世王候補であり“魔王”と相対する存在としてのチョイスだろう。また黒を基調とし、目は赤色、胸部は緑色といったカラーリングはモチーフに準じている。
戦闘能力
スペックはパンチ力を除きグランドジオウより若干下回るが、それでも平成ライダーの中では屈指のスペックを誇る。専用武器の長剣に加えて、平成ライダーの能力を無効化する力を持つ。平成仮面ライダーの力では太刀打ちできない程の強さを誇る。
グランドジオウ戦ではこの力で召喚されるライダー達の特殊能力を完封しながら、純粋な剣技と体術だけでライダー達を悉く蹴散らし、終始優勢を保った。また、創世王の能力である長方形バリアを展開する事も可能。
長剣
「リボルケイン!」の掛け声と共に現れる西洋風の長剣。原典であるRXのリボルケイン、バイオブレード、サタンサーベルを足したようなデザイン。
鍔の風車部分の周囲をよく見ると変形させたカタカナで「リボルケイン」と書かれており、『ジオウ』のライダーに共通する文字の意匠も盛り込まれている。
「ケイン」というのは「杖」という意味であるためか、RXの物は刃の部分が棒状だったが、バールクスの物は両刃剣の形をしている。
能力
使用の際は原典のRXのようにジクウドライバーから召喚。刀身を白く発光させて高熱を纏わせたり、高速で投擲して自身の手元に遠隔操作で引き寄せるといった芸当も可能。原典のリボルケイン同様、相手を斬り裂けばちゃんと白い火花も散る。
グランドジオウの召喚した、クウガ、響鬼、フォーゼ、ウィザード、ゴーストをもまとめて圧倒、爆破消滅させるほどの威力を誇る。
名称問題
これだけリボルケインを彷彿とさせる要素が盛り込まれていながらも名称はリボルケインではない。『ジオウ超全集』を始めとした資料や各種玩具の説明文では「『リボルケイン』という掛け声と共にベルトから取り出す剣」や「長剣」など、頑なにリボルケインであると明言する事を避けた、やたら回りくどい名称が使われている。
必殺技
バールクスタイムブレーク
ドライバーを操作して発動。左足に紅いエネルギーを纏わせて回し蹴りを叩き込む。グランドジオウの召喚した平成ライダー達を纏めて葬った。
直前には右足に紅いエネルギーを纏わせて飛び蹴りを叩き込むシーンがあるが、『ジオウ超全集』ではこちらも「バールクスタイムブレーク」として扱われている。
リボルクラッシュらしき技
技名を叫んだりはしていないが、威力は間違いなく必殺級。リボルケイン(自称)の鍔に付いている風車を回転させながら刀身を発光させ、RXと同じ動きで放つ刺突、または投擲で敵を貫く。
前者はグランドジオウにとどめを刺して変身解除させた。だが火花が迸るエフェクトは出ず、大きく吹っ飛ぶ程度に終わった。後者はウォズを背後から貫いて殺害した。
ゲルアタック
バイオライダーライドウォッチで発動し、自らの体を液状化させる。この技で仮面ライダーブレイド キングフォームの攻撃を回避した。
巨大化
ゾンジスが落としたJライドウォッチで発動し、自らの体を巨大化させる。
バリア
ゲル化した状態のまま長方形のバリアを張って敵の攻撃を防ぐ。
劇中の活躍
真実の王
全てのライドウォッチを手に入れ、遂に王となったソウゴの前に玉座に座りながら突如出現。彼が座る筈の玉座に着くとソウゴを見下しながら蹴落とし、他のクォーツァーのメンバーを率いて自分こそが王であると宣言。ソウゴに真実を突きつけて監禁する。
地下に眠っていたダイマジーンを起動し、巨大なゲートを利用して平成生まれの人や物を吸い込むことで歴史のリセットを開始する。
ソウゴをダイマジーンが生み出した時空の穴へ放り込み抹殺しようとするも、ソウゴが土壇場でオーマフォームの力を手にしたことで形勢逆転される。
最終決戦
バイオライダーとJのライドウォッチを起動し、液状のまま巨大化。ジオウ オーマフォーム率いる最強フォームになった全平成ライダー達を圧倒する。
しかし、総勢20名(+ゲイツ)のライダー達が各々の番組タイトルを背負い、更に「平成仮面ライダー20作品記念 20thロゴデザイン」を背景に「平成ライダーキック」を放つ。防ごうとバリアを張るも、押し負けて敗北した。
死亡
貫通した跡によって「平成」と書かれたバリアに驚嘆し、まるで新元号を発表するかのような姿を見せた。
加えて、バールクスの顔にあるライダーの文字と合わせて「平成ライダー」の文字が完成し、ライドヘイセイバーの「ヘイセイライダーズ!」のコールが入る。
直後、盛大に爆死。続け様に爆炎の中から、先ほど平成ライダー達が背負っていた『クウガ』~『ジオウ』までの番組タイトルが放送順に次々と飛び出す…という最期を迎えたのだった。
『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』
ディアブロによって生まれた悪魔、デビルライダー軍団の1人として登場。クローンライダー達と交戦、モチーフとなったRXとの対決が実現する。
変身していたバイスがRXの能力を充分に使いこなせていなかったのもあるとはいえ、最終的には変身解除に追い込んだ。
平成ライダーの歴史を「美しくない」と評し、平成ライダーを否定していた彼が、令和では平成(ダーク)ライダーとしてカウントされ、平成ライダーでいう再生怪人のような扱いを受ける事になった。
バトルスピリッツ
コラボブースター「仮面ライダー〜開戦!ライダーウォーズ〜」で登場。作中の「平成ライダーの力を無効化する」という設定から、コスト9以下の系統「仮面」を持つスピリット・アルティメットの効果をアタックステップ時に無効化する能力を持っている上に最大BPが21000であるため、劇中通りグランドジオウへのメタになる。
しかし、これらの効果はオーマジオウ、キングフォーム、ムテキゲーマー、オーマフォーム、オーディンには全くの無意味で、BP勝負にも負ける。仮に、効果を無効化できる対象だったとしてもアルティメットフォーム(アルティメット版)といった純粋なBP勝負で強いユニットも存在している。しかし先ほど挙げた5体はレベル2までの維持コストがコア3つ以内なので召喚時効果でコアシュートして倒してしまうことは可能。
さらにもう1つ、紫の系統「仮面」を持つスピリットがアタックした時、相手のスピリットのコア1つをリザーブにコアシュートできる能力を持つが、紫の系統「仮面」を持つスピリットはほぼ全て平成ライダーであるため、皮肉なことに平成ライダーが居ないと、このカードは全力を発揮できない。
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以上です。これで紹介を終えます。