【リンゴの酷使!】鎧武外伝ダークライダーズ【イドゥン・タイラント・セイヴァー・ブラックバロン・シルフィー・BGMあり】

2022年4月6日水曜日

悪のライダー 映画・Vシネ 仮面ライダー解説 仮面ライダー鎧武

t f B! P L
 今回は鎧武外伝において敵として暗躍したアーマードライダーたちを解説していきます。

【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
  • 仮面ライダーイドゥン
    • 朱月藤果
      • 概要
      • アップルパイ
      • 正体
      • 戦闘能力
      • 劇中の活躍
      • 貴虎との関係
    • イドゥン
      • スペック
      • 概要
      • 活躍
      • アップルリフレクター
      • ソードブリンガー
      • 備考
  • 仮面ライダータイラント
    • アルフレッド
      • 概要
      • 目的
      • 劇中の活躍
      • 戦極凌馬
    • タイラント
      • スペック
      • 概要
      • 外見
      • 活躍
      • 装備
    • タイラント(オーバーロード態)
      • 外見
      • 描写
  • 仮面ライダーセイヴァー
    • 狗道供界
      • 概要
      • 能力
      • 人間時代の過去
      • 人外化後
      • 評価
      • 劇中の活躍
    • セイヴァー
      • 概要
      • ロックシード
      • アームズウェポン
      • 戦極ドライバー
    • ブラッドザクロアームズ
      • 概要
      • 外見
      • 戦闘能力
      • 備考
    • 蓮華座偽神セイヴァー
      • 概要
      • 活躍
    • ゴールデンアームズ
    • ダークネスアームズ
    • 魔蛇アームズ/骸骨恐竜
      • 概要
      • 活躍
      • 必殺技
  • 仮面ライダーブラックバロン
    • シュラ
      • 概要
      • 過去
      • 目的
      • 劇中の活躍
    • ブラックバロン
      • 概要
      • 戦闘スタイル
      • 装備
      • 必殺技
  • 仮面ライダーシルフィー
    • 鈴鹿まさこ
      • 概要
      • 目的
    • シルフィー
      • 概要
      • 戦闘能力
      • 必殺技
      • 活躍
      • 備考

仮面ライダーイドゥン

 朱月藤果
「ご立派になられましたね。貴虎お坊ちゃま」

概要

 Vシネマ『鎧武外伝 仮面ライダー斬月』に登場。仮面ライダーイドゥンの変身者。演じたのは岩田さゆり、内田愛(幼少期)。
 呉島貴虎がまだ少年だったころに呉島家の使用人として働いていた女性。少女時代に呉島兄弟の父である呉島天樹に連れてこられ、貴虎と交流する内に彼と親しくなっていった。
 呉島の人間として厳しい教育を受けており、同世代の友達がいなかった貴虎にとっては唯一心を許せる人物にして心の支えでもある大切な人。彼女も貴虎の唯一の理解者であった。

アップルパイ
 おしとやかな性格で家事上手だが唯一アップルパイだけは美味しく作れない。しかし、1人で食事をしていた当時の貴虎にとっては「誰かと一緒にとる食事」だったことから思い出の味となっている
 大人になっても貴虎に振舞った時もまずかった。これについて一部のファンの間では『禁断のリンゴロックシード』の副作用で肉体がインベス化しており、味覚が失われた結果ではないかとする説もある。

正体
 天樹が『ユグドラシル』の未来を担う人材育成の為に設立した孤児院である「沢芽児童保育館」の出身者。
 彼が人類を救う手だてを得る為に家族にさえ秘密で行っていた非人道的な行為の犠牲者の1人にしてその生き残りであった。現在は廃園になり立ち入り禁止になっている。才能が無いと判断された子供は人体実験に利用された。
 「かごめかごめ」を歌う初級インベス等は成れの果てである。戦極凌馬もここの出身。貴虎はこの実態を物語終盤まで知らなかった。

戦闘能力
 孤児院時代に『ユグドラシル』に仇なす者を始末する暗殺者としての戦闘訓練を施された。不意打ちとはいえシドに変身すら許さず一方的に攻撃して重傷を負わせたり、耀子を翻弄するなどの行為をあっさりとやってのけている。
 施設で育成されるカテゴリーには「社会の闇で暗躍する工作員」もある事が彼女の発言から示唆されている。彼女の周辺には『ヘルヘイムの森』の植物らしき物が生えているなどの不可解かつ不穏な雰囲気が醸し出されていた。

劇中の活躍
 目的は自分たちを使い捨てのモルモットの如く切り捨てて来た(殺した)『ユグドラシル』とその中核を担っていた呉島家への復讐。
 孤児院の非人道的な実態を憎んだ藤果は、ユグドラシルの関係者という立場を活かし戦極ドライバーと禁断のリンゴロックシードを奪取。ユグドラシルの関係者のアーマードライダー達をを次々と襲撃する。
 呉島邸を離れた後は貴虎の父親である天樹の世話をしていたが、天樹を殺害。さらに貴虎を殺すため、父の死を伝えるという建前で6年ぶりに呉島家を訪れる。

最期
 終盤で正体と目的が貴虎に露見。廃墟となった沢芽児童保育院における決戦では、仮面ライダーイドゥンとしての能力を最大限に活かして彼を翻弄し優位に立った。だが最終的には“罪をいくら背負おうと人類を救う意志”を貫き通す彼の決死の行動の前に敗北した。
 完全に非情になりきれなかった貴虎の迷いにより見逃され、逃げ延びる。だが『禁断のリンゴロックシード』の副作用の為に彼女の体は限界に達していた。
 最後は今まで『禁断のリンゴロックシード』のデータを得る為に今までの事態を敢えて傍観していた戦極凌馬によって止めを刺された。

貴虎との関係
 愛憎入り混じった複雑な感情を抱いている。ユグドラシル・コーポレーションが推し進めようとしている『プロジェクトアーク』の遂行に至って彼が苦悩していることを気付く。
 優しい彼が非道な計画の罪を1人で背負い込まなければならないのか、何故彼が呉島家の人間であるのかと疑問や憤りを感じていた。
 かつて作った不味いアップルパイを彼の為に焼き、まだ2人が幼かったあの日のように心を通わせていた。死の間際に彼女が最後に呟いた言葉は、貴虎の名前だった。心のどこかでは本当に彼の事を大切に思っており、愛していたのかもしれない。

 イドゥン・リンゴアームズ
リンゴ! ロックオン! カモン! デザイアフォビドゥンフルーツ!

「天樹様がよくおっしゃってました。腐った果実は取り除くべきなのだと…。この世界にとっての腐った果実はあなた達呉島だ!アナタは死ぬべき運命なのです!」

スペック

身長:197cm
体重:90kg
パンチ力:14.5t
キック力:17.6t
ジャンプ力:ひと跳び21m
走力:100mを6.1秒

概要
 朱月藤果が戦極ドライバーに禁断のリンゴロックシードを装填して変身したアーマードライダー。真っ赤な頭部はチューリップのような形状。
 額にはハート型のパーツ、鎧武と同型のパルプアイ(ゴーグル)とクラッシャー(口部分)を備える。ライドウェアの色は白で、腰周りには赤いスカートが付いている。名前の「イドゥン」は北欧神話に登場する女神からとられている。

活躍
 クラックを自在に開き、神出鬼没の攻撃を仕掛ける。ヘルヘイムの植物を操る能力を持つ。物語終盤にて呉島貴虎が変身した斬月ウォーターメロンアームズと交戦。
 能力ゆえに圧倒するが引き分けに終わる。最後は斬月・真のメロンエナジースカッシュを受けて倒された。
 禁断のリンゴロックシードはクラックの開閉やヘルヘイムの植物を操る機能を持つなど強力だが、ヨモツヘグリロックシードと同じく失敗作で欠陥を抱えている。実際に藤果の体は副作用で蝕まれていた。

アップルリフレクター
 リンゴを模した盾型アームズウェポン。飾り切りしたリンゴを模した装甲「リフレクラスト」の分割構造により、衝撃を分散する。
 中央部の「マルスサークル」の力で武器の能力を一時的に向上させることも可能。それ以外にも敵に叩き付けて攻撃する事もできる。

ソードブリンガー
 片手剣型アームズウェポンで、通常はアップルリフレクターの内部に収納されている。刀身部の「ソードコア」の先端がエネルギーに覆われることで、切れ味が強化される。

備考
 劇場版のパラレルワールドに登場する貴虎は既婚者となっており、病気で入院している妻がいる。それが彼女なのではないかと一部のファンが予想している。
 ライダーのスーツは仮面ライダー邪武の再改造と思われる。そのせいか洋風待機音でありながら和風ライドウェア。なお、このスーツは後に仮面ライダーシルフィーへとまたしても改造される事となった。

仮面ライダータイラント

 アルフレッド
 Vシネマ『鎧武外伝 仮面ライダーバロン』に登場。仮面ライダータイラントの変身者。演じたのは河相我聞

概要

 南アジアにある某国の王子にしてとある財団の御曹司であるシャプールに仕える執事。彼の世話の一切をシャプールの養父から託されている
 自他者共に厳しい人物(シャプール曰くケチ)。自由奔放に過ごそうとするシャプールを何かにつけて制止しようとする為、彼からはあまり好かれていない。

目的
 シャプールの養父に実の息子が生まれたため邪魔になる。シャプールを事故に見せかけて暗殺する様に依頼されており行動する。アルフレッドも密かに主人を裏切って出し抜き、財団の全てを掌握しようという野心を抱いている。
 養父からのもう一つの命令により戦極凌馬に接触。開発資金の援助と引き換えに 『戦極ドライバー』を500台提供してもらうと言う取引を持ちかける。
 過剰な数のドライバーを財団総帥が求めているのは、アーマードライダーを利用したクーデターを画策していること、ヘルヘイムの森』に世界が浸食された後の転売目的用のものを含めているためである。

劇中の活躍
 凌馬から試作品の『ゲネシスドライバー』と『ドラゴンフルーツエナジーロックシード』を譲り受け、仮面ライダータイラントとしての力を獲得。本格的に行動を開始する。しかしシャプールと駆紋戒斗入れ替わっていた。
 そのためシャプールに自身の野望を知られる。更にアルフレッドの非道を憎んだ戒斗がシャプールに協力。彼の目論見は失敗に終わる。

バロンVSタイラント
 計画を失敗に追い込まれた事で怒りが爆発してタイラントに変身。戒斗とシャプールを自らの手で葬ろうとするが、バロンの奮戦と突然のロックシードの不調により逃げられる。
 2人をおびき寄せる為、チームバロンのメンバーをタイラントの姿で襲撃。ザックペコ達に重傷を負わせザックを連れ去る。だが単身で挑んできたバロンに敗れる。その後ドラゴンフルーツエナジーロックシードが暴走し、彼はオーバーロードへと変貌してしまった

戦極凌馬からの認識
 ロックシードが暴走した原因は、自身の研究成果が金儲けの道具にされる事を嫌った凌馬が意図的に危険度の高い試作品を渡した為
 凌馬はアルフレッドの野望について口では「実に気に入りました」と言いながらも、結局は彼の事も内心では単なるモルモットとしか見ていなかったのである。
 「とりあえず更に進化したドライバーとロックシードをアルフレッド個人に渡しておいて、本命の戦極ドライバー500台の提供は開発資金を受け取ってから」と言う口約束も、最初から守るつもりは毛頭なかったと考えられる。

 タイラント・ドラゴンフルーツエナジーアームズ
ドラゴンフルーツエナジー! ロックオン! ソーダー!ドラゴンエナジーアームズ! 

「あくまで邪魔をするというのなら……許さんぞ!!」

スペック

身長:208cm
体重:118kg
パンチ力:18.3t
キック力:21.2t
ジャンプ力:ひと跳び18m
走力:100mを6.9秒

概要
 アルフレッドがゲネシスドライバーにドラゴンフルーツエナジーロックシードを装填して変身したアーマードライダー。名前の由来は「Tyrant=暴君」である。
 プロテクターはドラゴンエナジーアームズの流用で、スーツは仮面ライダーマルスの改造(金色の部分を銀色にリペイントし、頭部を交換)。
 何気にゲネシスドライバーでバイクに乗った初のライダーであり、Vシネマ初登場ライダーで唯一のゲネシスドライバーで変身するライダーである。

外見
 ライドウェアと頭部の色は黒。巨大な2本角があり、肩パッドを備えている。ゴーグル部分はバロンに、口の部分は鎧武と似た形状をしている。
 その他の見た目や装備は『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』でメカ戦極凌馬が変身した、デューク・ドラゴンエナジーアームズと同じ。
 デュークは右肩に巨大なアーマーを装備していたが、こちらは両肩に小型のアーマーを装備した形状になっている。胸にマークは付いていない。

活躍
 力任せの攻撃で敵を追い詰め、重く鋭い斬撃で畳みかける。ナックルには次世代ライダーだけあって圧倒したが、マンゴーアームズの不意打ちに怯んだり、逃げる戒斗たちを追おうとするも突如として変身が解けてしまい、逃亡を許してしまった。
 再戦ではバイクチェイスの末、バナナアームズに倒されるなど、アルフレッド自身が戦闘慣れしていないとはいえ扱いはかなり不遇。

装備

ドラゴンフルーツエナジーロックシード
 シリアルナンバーはE.L.S.-PROTO。エナジーロックシードシリーズの試作品で従来のロックシードを上回る性能を持つ。しかしこのロックシードは暴走すると使用者をオーバーロードに変えてしまう。
 突如として変身が解除されたり、変身前に所持しているだけでアルフレッドの右手が一時的にヘキジャインベスの右手に変化するなど、恐ろしい症状を引き起こした。

ゲネシスドライバー
 戦極ドライバーから得たアーマードライダー達の戦闘データに基づき、凌馬が完成させた新型ドライバー。上記2つは取引の見返りとして、凌馬から提供された。
 エナジーロックシードをバックルの中央部「ゲネシスコア」にセットし、右部のグリップ「シーボルコンプレッサー」で絞ることで 、バックル下部のシリンダー「コンセントレイトポッド」内に溶液が溜まり変身が完了する。

 新世代アーマードライダーの共通の弓矢型の武器。遠近両用の武器で、レーザーポインタの「エイミングスコープ」で標的を確認する。
 そして、トリガーの「ノッキングドローワー」を引いて弦の部分の「ソニックストリング」を伸ばし、アローレストからエネルギーの矢を放ち射抜く。
 両端に付いた鋭い刃「アークリム」で接近戦を仕掛ける。タイラントは専ら弓矢としてではなく斬撃用の武器として使用した。

 タイラント(オーバーロード態)
スペック

身長:239.0cm
体重:151.0kg
特色/力:装甲化した外骨格、優れた身体能力

概要
 仮面ライダータイラントに変身したアルフレッドがドラゴンフルーツエナジーロックシードの暴走により変貌した姿。
 本編に登場したオーバーロードインベスグリンシャに酷似した姿。顔はイナゴ怪人に似ている。アルフレッドとしての理性は完全に失われている。オーバーロードとついてはいるが、ただ破壊本能のままに暴れ回る。

描写
 アルフレッドの理性が完全に失われており、ただ破壊本能のままに暴れ回る。グリンシャの剣である『アアシュイム』そっくりな『タイラントブレード』を用いた圧倒的なパワーから繰り出す斬撃を武器としている。
 バロンとの戦闘ではその圧倒的なパワーで彼を圧倒するが、禁断のリンゴロックシードを手に入れリンゴアームズに変身し、強い精神力でその力を使いこなしたバロンの奮闘によって形勢は逆転。最後には必殺キックである『キャバリエンド』を受け倒された。

仮面ライダーセイヴァー

 狗道供界
「私の目に狂いはなかった。世界を救うためには、やはりあなたの力が必要なんだ」

概要

 『鎧武外伝 仮面ライダーデューク』『小説 仮面ライダー鎧武』の登場人物。仮面ライダーセイヴァーの変身者。演じたのは鳥羽潤。
 沢芽市で勢力を広げているカルト集団「黒の菩提樹」の教祖として暗躍する男。黄金の果実に至って神となり、世界を救済するという野望に取りつかれ『黒の菩提樹』を結成し、沢芽市で暗躍を繰り広げる。

能力
 自身が神へと至るための協力者として凌馬に対して「試練」と称してザクロロックシードを介して沢芽市民の洗脳や自爆テロを行うなど、世界を救済するために市民の命を平然と切り捨てる。
 幽霊のように神出鬼没に現れたり消えることができる。複数のザクロロックシードを一般人の手元に出現させ、それを通じて自身の精神とシンクロさせる事で洗脳できる。
 また、ヘルヘイムの森の実を密かに栽培していた。スカラーシステムをベースにした「セイヴァーシステム」を密かに開発していた。

人間時代の過去
 かつてはユグドラシル・コーポレーション研究所の元責任者で戦極凌馬の前任者だった。過去に起きた禁断のリンゴロックシードの起動実験でおきた暴走事故で死亡。
 プロジェクト・アークに支障をきたすと判断した呉島天樹の手により、この事故は記録から抹消されており、もみ消されていた。ユグドラシル・コーポレーションの主任である貴虎さえも彼の存在を知らなかったという。

人外化後
 一度死亡したことで「人間として」の肉体が消滅。戦極ドライバーを媒介に「始まりの女」と同じく精神エネルギー体の擬似オーバーロードと化している。黄金の果実に近い存在であり、本人曰く「より高位の存在に生まれ変わった」。
 実験事故により精神のみで三千世界を巡った後に「武神の世界」と称されるとある世界にたどり着く。そこで戦いの歴史を見続けた。供界は自身を導いた「蛇」と名乗る存在、サガラからブラッドオレンジロックシードとゲネシスコアを手渡された。

凌馬からの評価
 凌馬からは新たな世界を創り出すものが神の定義であるが、その思想がなく、何の可能性もないことから「三流」と評した。
 「貴様みたいなつまらない男が……神になどなれるものか!」と否定された際は怒り狂って凌馬を始末しようとした。また光実には彼の本質が「自分と同じ所まで人類を引きずり堕としたいだけ」と言い当てられてしまう。

劇中の活躍

Vシネ仮面ライダーデューク
 市民の自爆事件が発生。凌馬は密かに事件を調査する。シドが所有者の一人から量産型ザクロロックシードを奪い取り、凌馬が供界の持つロックシードから送られる指令を逆探知して、供界の居場所を突き止めた。
 供界は仮面ライダーセイヴァーに変身。斬月デューク レモンアームズを圧倒する。しかし二人の連携攻撃に圧倒される。最後は斬月の『無双斬』で切り刻まれて姿を消した。
 だが、自身の体をこの世界に留めている戦極ドライバーとザクロロックシードが健在であったため生存。それを予測していた凌馬は後日再び廃工場に赴く。

決着

 凌馬に協力を仰ぐが「冗談はよしてくれ。三流の分際で……」と拒否される。激怒した彼は、自身の障害にしかならない凌馬を排除せんとセイヴァーに変身して襲いかかる。
 しかし、ドライバーのスペックの差と、貴虎をなじられた事で怒りに震える凌馬の実力には到底敵わず、最期はデューク レモンエナジーアームズの『ソニックボレー』で自身をこの世界に繋ぎ止めている戦極ドライバーとザクロロックシードを撃ち抜かれ爆散。
 ゲネシスドライバーエナジーロックシードの性能実験用のモルモットとして排除されてしまった。これにより供界は完全に滅ぼされ、黒の菩提樹も壊滅したかに思われた。

幕間

 セイヴァーのドライバーはあくまで供界がこの世に干渉するのに必要な媒体。破壊された事で干渉力を失いはしたものの、彼自身が滅んだわけではなかった。

 信徒によって新たに生み出されたドライバーを利用して復活する。すでにばら撒かれたザクロロックシードの影響も消えていなかった。黒の菩提樹も残る。黒の菩提樹がドライバーを再生産すると、シュラにブラックバロン専用のバナナロックシードを渡す。



序盤

 全人類を自身と同じ『肉体の檻から解き放たれた存在』、すなわち個体である事を捨て世界と一体化した単一存在に変えるために暗躍する。頻発する自爆テロにより不穏な空気が漂う中、再び「黒の菩提樹」と呼ばれる集団が活動を開始する。
 世界各地の黒の菩提樹のアジトでザクロロックシードを製造し、マフィアやストリートギャングに提供、おまじないとして一般人にも広めて配下を増やしていた。
 凌馬は供界の復活を予見しており、リンゴロックシードの研究ファイルにビデオレターを遺していた。勿論、光実か貴虎がファイルにアクセスする事も見越した上で。

中盤

 支配下に置いた人間をエネルギー源としてセイヴァーシステムを起動し、巨大な菩提樹を形成。戦極ドライバーを持たない全人類を支配下に置いた。
 イナゴ怪人やウツボカズラ怪人をライダーたちに差し向ける。自身は武神の力を利用し菩提樹と一体化。蓮華座偽神セイヴァーと化す。
 斬月 ジンバーメロンアームズに苦戦するが、支配下に置いた人間のエネルギーの菩提樹への供給が完了しており、戦極ドライバーなしでも不死の存在、黄金の果実に変貌。その力で全人類の肉体を消滅させた。

光実への攻撃

 精神のみとなった光実を絶望させようと手を尽くす。『無数の世界の、無数の物語を繋ぐ悪意と敵意という一本の鎖』『戦いによる生と死の輪廻、破壊と再生が繰り返される円環の牢獄を目撃させる。
 それでも光実が、胸の中の譲れない『何か』によって救済を受け入れなかった事を受け、光実がこれまでに戦ってきた、あるいは戦う事になったかもしれない者達との戦いを幻視させ、精神を無間地獄へ飲み込もうとする。
 しかし、消えかけた光実の精神に門矢士の声が届く。紘汰との誓いが呼び起こされ、光実は再び胸の中の『英雄』を燃え上がらせた。
 『無数の世界の、無数の物語で繰り返される戦いの中で人々を守り続けるヒーローに気付いた光実は、供界の精神世界にありながら供界の支配から完全に解放された。

最終決戦

 生きる事を諦めず戦いを選ぶ光実に対し、供界は戦いの記憶から創り出した仮面ライダーデュークの複製を戦わせる。しかし光実に倒される。逆に「本当に凌馬に勝てなかったのは供界自身」と喝破された。 
 怒りに任せてインベスや黒影トルーパーの軍勢を差し向けるも、光実と同じく支配から脱した斬月、ナックル、ブラーボ、グリドンに阻止される。
 セイヴァーはゴールデンアームズダークネスアームズ、魔蛇アームズと次々に姿を変えていき、敗北と再生を繰り返す。中身のない骸骨に変化するが、バロン、黒影、マリカ、シグルド、デュークの攻撃を立て続けに受けついに崩壊した。

結末

 精神世界が崩れ始める中、自我を失いかけながらも骸骨恐竜に変化。そこに鎧武・極アームズが駆けつける。光実たちを元の世界に帰すと、救済を唱え続ける彼に「本当に救いたかったのは何か」と問いかける。
 「わたし、を……た、すけて……」と吐露し自我を失う。真の目的は人類の救済ではなく、三千世界に融けて消えてなお死ぬ事の出来ない自分自身が救済される事だった。
 その後、空っぽの怪物となり暴れる骸骨恐竜も鎧武のライダーキックによって倒され、消えゆく中で自我を取り戻す。生きている限り、人々を守り続けるために戦い続けようとする鎧武に「生きて、死ね」と残して完全に消滅した。

 セイヴァー
「あなたの目的は神を生み出す事だ。私ならそれを叶える事が出来る。呉島貴虎には無理な事だ」

概要

 狗道供界がゲネシスコア付き戦極ドライバーにロックシードを2つ装填して変身するアーマードライダー。その名は救世主を表す「Savior/saviour」から取られている。
 彼のドライバーが初めて確認されたのは戦極凌馬がゲネシスドライバーを完成させる前であり、戦極および貴虎にとっても「我々の知らないシステム」と驚愕されている。この存在より後に同型で運用可能となったジンバーアームズへの技術的な関連性は不明。

ロックシード

ザクロロックシード
 供界のもののみ「L.S.-MESSIAH」の識別ナンバーが降られている。ナンバーが記されていない量産型のロックシードには供界が持つロックシードから指令が送られ、所有者の精神はトランス状態にされて供界の意のままに動く操り人形となる
 適応者を肉体から解放されたオーバーロードに変化させる機能を持つが、不適応者が起動すると所有者を巻き込んで爆発を起こす。イナゴ怪人の召喚も可能。イナゴ怪人を無数に召喚させて光実を追い詰めていた。

ブラッドオレンジロックシード
 識別ナンバーはオレンジロックシード同様、「L.S.-07」。鎧武&ウィザードで武神鎧武が使用したロックシードと同型。
 禁断のリンゴロックシードの実験事故で人でなくなり空虚な空間を漂っていた際に『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』の世界(曰く武神の世界)に迷い込み、そこで「蛇」と名乗るサガラと遭遇した事で下記のゲネシスコアと一緒に与えられたものだと小説で判明した。

金のリンゴロックシード
 小説版にて供界が生み出した黄金の果実が禁断のリンゴロックシードを経て変化した物。

魔蛇ロックシード(仮名)

 識別ナンバーは不明。小説版終盤で追い詰められた供界がかつて自分を導いた『蛇』のイメージと、真実である『死』が混じり合うことで誕生した。
 ちなみに魔蛇とは、ステージ作品『仮面ライダー鎧武 ファイナルステージ&番組キャストトークショー』に登場したキャラクター。彼もまたサガラのように世界を見守る存在であったが、ある時世界を手にしようという野望に駆られていた。

 アーマードライダーが変身に使用するベルト。セイヴァーの物はフォールディングバンドが銀色の量産型。供界が変身する際のドライバーにはフェイスプレートは付かず、初めからゲネシスコアが付いている。
 肉体を失いエネルギー体と化した供界がこの世を干渉するのに必要な『楔』でもあり、デュークに破壊されたことで倒された。
 しかしこれさえ生産されればいつでも復活は可能であり、更には供界が黄金の果実に至ったことで完全に弱点も克服した形となった。
 ちなみにゲネシスコアも「蛇」と名乗るサガラと遭遇した事で上記のブラッドオレンジロックシードと一緒に与えられた事が明らかとなった。

 弓型のアームズウェポン。ブラッドザクロアームズゴールデンアームズで使用。外観はゲネシスライダー共通の武器である創世弓ソニックアローを黒くしたもの。凌馬はソニックアローと似た武器が使用されている事に驚いていた。
 ソニックアロー同様、斬撃用の武器としても使用可能。弓を引かずに矢を放つ場面もある。小説ではソニックアローの『ソニックボレー』のようにザクロロックシードを装填し、強力な矢を放つ必殺技を披露している。発動時の音声は『ザクロチャージ!』

 ブラッドザクロアームズ
「私の目に狂いはなかった……世界を救うためには、やはり貴方の力が必要なんだ。いいだろう……。これが最後の試練だ……変身…」

ザクロ! ブラッドオレンジ! ハッ! ブラッドザクロアームズ! 狂い咲き・サクリファイス! ブラッドオレンジアームズ! 邪ノ道・オンステージ!

概要
 ザクロロックシードとブラッドオレンジロックシードで変身する基本形態。小説版では「鮮血の救世主」と称される。
 変身する際はクラックを介さず既に変形済みのアームズと共にライドウェアが出現。上記の二つの音声が流れた後にアームズが装着される。CSM版にて新たな専用待機音が設定された。こちらはバロン等の洋風待機音を禍々しくアレンジしたものとなっている。

外見
 仮面ライダーマルス武神鎧武を掛け合わせて赤くリペイントしたというイメージ漆黒のライドウェアに鮮血を思わせる赤い装甲とボロ布を纏った姿。マルスとは色も相まって雰囲気が全く異なり、斬新なイメージを受ける。
 アームズの装甲も左右非対称であり、前後のプロテクターと右肩の部分がリンゴアームズと酷似している物であり、左肩の部分はブラッドオレンジアームズ

戦闘能力
 スペックも申し分なく、斬月・メロンアームズとデューク・レモンアームズのコンビと戦っても互角以上に立ち回った。作中でもトップクラスの強さを誇る貴虎をもってしても「手強い」と言わしめるほど。
 アームズウェポンとしてセイヴァーアローと大橙丸を所持。大橙丸は赤いオレンジを模した片手剣型アームズウェポンで、武神鎧武が使っていた物と同型。これらを駆使した二刀流による近接戦闘と、セイヴァーアローによる射撃戦を得意とする。

備考
 スーツは仮面ライダータイラントを改造したもの。さらに言うとタイラントもマルスから改造しているため、実質的には二度の改造を経ている。
 一応マルスの面影は残っているが、口元や体の所々にボロ布があったり、マルスとは色も相まって雰囲気が全く異なる。武神鎧武の要素はアーマー以外どこにもない。

 蓮華座偽神セイヴァー
 セイヴァーシステムの起動と共に出現した菩提樹の巨大な華と一体化した強化形態。「終末世界をもたらす大天魔」と称される。外見は『蓮華座武神鎧武』と酷似しており、名称もそれに倣ったようなもの。
 「偽神」という名称は、凌馬の言うとおり供界が「神でも救世主でもない、意味のない空っぽの幽霊」であることを暗に示しているのだろうか。

活躍

 無数に伸ばした蔓と炸裂する花弁が武器。菩提樹に攻撃を仕掛ける斬月・スイカアームズを圧倒するも、ジンバーメロンアームズに変身した斬月に倒されてしまう。
 しかし斬月たちライダーの奮闘も虚しく、菩提樹へのエネルギーの供給は完了され、黄金の果実となった供界による救済を阻止できなかった。

ザクロ! ゴールデン!

「変・神」

ブラッドザクロアームズ! 狂い咲き・サクリファイス! 金! ゴールデンアームズ黄金の果実!

概要

 ザクロロックシードと金のリンゴロックシードで変身する強化形態。「鮮血と黄金の鎧に覆われ、血の色でありながら黄金の輝きを持つ」姿をしている。
 自身の救済から龍玄ら五人のライダーが脱したという理解を超えた展開を受けて救済を諦め、黄金の果実としての力を解放した姿。

戦闘能力

 黄金の果実の力を解放した神としての姿に恥じない強さを持ち、五人のライダーと互角以上の戦いを繰り広げていた。
 アームズウェポンとしてセイヴァーアローの他にソードブリンガーを使用。両刃の長剣型アームズウェポンで、マルスが使っていた物と同型である。これらを駆使した二刀流で戦う。粛清しようとするも、連携に敗れ爆散する。

 ダークネスアームズ
ダークネスアームズ オぅゴンの果実……!

 ゴールデンアームズからメッキが剥がれるかのごとく爆散した直後に復活したセイヴァーの派生形態。「淀んだ闇と紅色に染まった」姿をしている。
 黒のリンゴロックシードを装填していると思われるが、ダークネスアームズの専用アームズウェポンであるダーク大橙丸を使用しているのかは不明。
 黄金の果実となった供界に滅びがなくなり、何千回も繰り返す戦いで何千回もの敗北してもなお消滅しないしぶとさを見せているも徐々に黄金の果実としての力が磨耗する。

 魔蛇アームズ/骸骨恐竜
「蛇よ……迷える私を……導きたまえ……」

魔蛇アームズ 邪ノ道は蛇……!

概要

 かつて供界を導いた『蛇』のイメージと、供界が得た真実である『死』が混じり合うことで誕生したロックシードで変身するセイヴァーの真実の姿。アームズウェポンは骨を模した片刃の大型片手剣・黄泉丸フィフティーンが使っていた物と同型である。
 クラックから降り注ぐ骨によって形成された「がらんどうな餓者髑髏」のような姿をしており、まるで「空っぽ」な供界の本質を表わしているように見える。

活躍
 幾多の戦いで疲弊したライダー達を追い詰めるも、かつての死亡した筈のライダー達に妨害され、デュークの放つソニックボレーをくらい沈黙。
 しかしセイヴァーは無数の骨に飲まれて暴走し、骨だけの恐竜の姿をした巨大な怪物「骸骨恐竜」と化した。そして現れた本当の『黄金の果実』たる鎧武・極アームズによって倒され、長きに渡る『鎧武の戦い』にピリオドを打ったのであった。

必殺技

魔蛇スカッシュ(仮名)

 カッティングブレードを1回倒して発動。無数の骨の波濤を放つ。バロンと黒影に阻止される。

魔蛇スパーキング(仮名)

 カッティングブレードを3回倒して発動。無数の骨から見上げるほど巨大な骨の腕を組み上げて標的を叩き潰す。マリカとシグルドに阻止される。

仮面ライダーブラックバロン

 シュラ
「駆紋戒斗・・・俺があんたの意思を継いでやる!」

概要

 Vシネマ『鎧武外伝 仮面ライダーナックル』に登場。仮面ライダーブラックバロンに変身する。演じたのは中村龍介。
 不良集団『ネオ・バロン』のリーダー。自らを“駆紋戒斗の意思を受け継ぐ者”と称する。狗道供界が教祖である黒の菩提樹』の正規メンバーの1人という顔も持ち合わせている。
 『ネオ・バロン』で見せる大物ぶりは全て演技。その本質は目的や勝つためなら約束を平気で破り、どんな卑怯な手でも使い、部下すら平気で切り捨てる卑劣漢の下衆野郎。戒斗の思いを知るザックにとっては、“チームバロンの面汚し”ともいえる存在。
 
過去
 かつてはザックペコたちと踊っていた。そこに戒斗がチームを乗っ取るため殴りこんでくる。
他のメンバーたちが正面から戒斗に挑む中、鉄パイプを武器にして背後から不意打ちを狙ったため、逆鱗に触れた戒斗によってチームから追放された。
 しかし、その行為に全く反省の色を見せる処か、以前より力に渇望するようになった。その後『黒の菩提樹』に入信した。

目的
 かつて戒斗が目指していた『弱者が踏みにじられない世界』を曲解した、『強者のみが生き残れる世界』が理想。地下闘技場の運営を開始。勝者をチームの構成員に加えてはザクロロックシードを与え、ペコも仲間として取り込んでしまう。
 違法賭博で稼いだ資金を元に密かに『セイヴァーシステム』を制作。地下闘技場で選別した強者=選ばれし者たち者以外を沢芽市ごと滅ぼそうと画策していた。

戒斗への認識
 戒斗の生き様を侮辱したような男だが、本人は戒斗を崇拝している。本編を見る限り、彼が戒斗に罵声を浴びせるような発言は劇中のどこにも見受けられない。
 戒斗の事を本当に崇拝していながら、シュラの思想は戒斗の思想とは真逆で、シュラ自身もそれを理解していないのだと思われる。または、戒斗の理想を自分なりの解釈で実現しようとしたとも受け取れる

劇中の活躍
 ペコを連れ戻すためにやって来たザックに「試合に勝てばペコを返す」と宣言。試合にはザックが勝つ。しかし、ペコがネオ・バロンに残ると言った時に「本人の意思を無視する訳にはいかない」と言い、その約束をあっさり破った
 ザックを『ネオ・バロン』に誘い組織の秘密を打ち明ける。拒否されると一対大勢で襲い掛かるが、城乃内秀保凰蓮・ピエール・アルフォンゾに邪魔されて取り逃がす。迎撃に向かわせた部下も『黒の菩提樹』の暗躍を知って一時帰国した呉島光実に退けられた。

ナックルVSバロン
 シュラはザックの想い人にしてペコの姉であるアザミを人質に、ザックを誘き寄せる。彼の変身したブラックバロンとナックルの激闘の末、一度は勝利。
 その後、余裕を悟ったのか、一旦変身を解除。ダメージにより変身が解けたザックに「足が治ったかどうか俺が確かめてやる」と、まだ治り切っていない足目掛けて執拗に攻撃する。
 その際にザックから「お前は……弱いからチームを追い出されたんじゃない…!卑怯者だから追い出されたんだ!それが分からないようなら、お前は…永遠に負け犬のままだッ!」と言われた。

決着
 「俺が負け犬だと?俺は…俺は負け犬じゃあないっ!!」と逆上。再びブラックバロンに変身してザックを追いつめる。そこへ駆けつけたペコから戒斗が使用していたゲネシスドライバーのゲネシスコアを受け取ったザックがジンバーマロンアームズへと変身。
 形勢は逆転する。激戦の末に最後は『スピアビクトリー』で迎撃を試みるが、ジンバーマロンアームズの必殺技に押し負け敗北し、意識を失った。その後の動向は不明(おそらく警察に捕まったものと思われる)であるが、シュラの敗北に伴い、ネオ・バロンは壊滅した

 ブラックバロン・バナナアームズ
バナナ! ロックオン! カモン! バナナアームズ! ナイトオブスピアー!

バロンは俺の物だ!!」

概要
 戦極ドライバーにバナナロックシードを装填して変身するアーマードライダー。外見は漆黒の仮面ライダーバロンバナナアームズそのもの。
 「シュラの黒い内面と、捨てきれていない卑怯という甘さ」を反映したかのようにみえる。武器や変身アイテムも同じ。変身の際には紫色のオーラが体から滲み出る等、バロンとは細かな違いが随所に見られる。

戦闘スタイル
 バナスピアーを振り回す豪快な近接戦闘。。ナックル・クルミアームズとの闘いでは、一対一で一進一退の攻防戦を展開。
 しかし、シュラは勝利のために手段を選ばない。戦いの最中に部下の変身した黒影トルーパーを呼んで一対多数の状況を作り出したり、ザックを『スピアビクトリー』で部下ごと攻撃するというなりふり構わない戦いを行った。

装備

戦極ドライバー&バナナロックシード
 ロックシードは何処かも分からぬ黒い雲が満ちている空間にて狗道供界から受け取った。表面のナンバーが記入されていない。ドライバーは初期型の認証型ドライバー。フェイスプレートが戒斗の者とは微妙に異なる。

バナスピアー
 バナナアームズの短槍型アームズウェポン。バロンが使用するものと全く同じ。皮を剥いたバナナを思わせる意匠の槍。
 形状は馬上用の突撃槍(ランス)に近いが、片手で取り回せるよう小さなサイズになっている。パルプシャフト」を伸縮させ、「スピアーヘッド」により刺突や打撃を行う。

必殺技
バナナオーレ!
 カッティングブレードを2回倒して発動。バナスピアーに黄色いエネルギーと紫色のオーラを纏わせて刺突攻撃を繰り出す。

バナナスパーキング!
 カッティングブレードを3回倒して発動する。エネルギーを注ぎ込んだバナスピアーを地面に突き刺して、バナナ型のエネルギーを地面から複数突き出して攻撃する。バロンも使用した技だが、こちらはバナナ型のエネルギーが紫色になっている。

仮面ライダーシルフィー

 鈴鹿まさこ
 『鎧武外伝 仮面ライダーグリドンvs仮面ライダーブラーボ』に登場。仮面ライダーシルフィーの変身者。演じたのは鷲見友美ジェナ仮面ライダーGIRLS)。

概要

 城乃内秀保仮面ライダーグリドンの秘書を務めている眼鏡の女性。世界的パティシエとして有名になった彼の芸能活動をサポートしている。
 彼からの突然の予定キャンセルをこなしたり、凰蓮からの果し状を受けて彼のもとに行こうとする城乃内を制止しようとしたりするなど、彼の事を慕っている素振りを見せた。
 演者の鷲見友美ジェナ氏は仮面ライダーGIRLSのメンバーであり、本編でも「チームPOP UP」のメンバー役として出演している。

目的
 城乃内秀保の秘書という役割を隠れ蓑に、彼のスイーツなどを利用してヘルヘイムの果実の変種を世界中にばら撒こうとした。当初は事態を静観していた。
 しかし、貴虎がグリドンとして参戦したことで計画に狂いが生じる。そこで打開を果たすべくシルフィーに変身するが、最期は斬月に敗れて消滅した。
 彼女が何者だったのか、ドライバーやロックシードはどこで手に入れたのか、そもそもこれで本当に死んだのか、それらは全て謎に包まれている。

 シルフィー・ヘルズアームズ
「そうだと言ったら…どうしますか?」

ヘルズ! ロックオン! ソイヤ! ヘルズアームズ! 侵略の果実!

概要
 戦極ドライバーにヘルヘイムロックシードを装填して変身するアーマードライダー。アームズの待機形態は存在せず、変身時はクラックからヘルヘイムの植物を巻き付け体全体を覆いながら変貌していくように変身する。
 ヘルヘイムの果実を髣髴とさせる紫と赤のカラーリングが特徴。口元を黒いベールで覆っており、下半身には紫の腰布がある。
 鎧の形状はゴールデンシルバーらと同じ。ダークネスアームズの黒い部分を紫に、ピンクの模様を金色に色変えしたデザインで、断面に相当する部分にヘイルヘイムの実を模したパターンがある。独自の要素として先端部にリングが追加されている。

戦闘能力
 変身前後を問わず手からヘルヘイムの植物を操る能力を持ち、対象にエネルギーを注入すれば洗脳・狂暴化させることができる。
 このヘルヘイムの植物から生み出される果実は変種であるため、戦極ドライバーを装着した状態でもぎ取っても本来ならロックシードに変化しない。
 アームズウェポンは穂先にヘルヘイムの果実の意匠を持つ槍ヘルズケイン名称は『仮面ライダーおもちゃWeb』の開発者ブログ「CSM戦極ドライバーの更なる音声ギミックを紹介(2021年01月12日更新)」にて判明した。

活躍
 近距離は槍のアームズウェポン、遠距離はヘルヘイムの植物での攻撃、アーマードライダーを支配下に置ける能力などかなりの強敵のはずだが、斬月カチドキアームズには終始防戦一方を強いられていた。
 本編では鎧武、バロン、デュークなどの強豪でさえ苦しめられたヘルヘイム攻撃だが、すべて防がれていた。最終的にはカチドキスパーキングを受けて消滅した。

ヘルヘイムロックシード

 ヘルヘイムの果実を模したロックシード。シリアルナンバーは「L.S.HELL」で、このロックシードだけ何故か文字表記が上下逆さまになっている。
 変身の演出も特殊で、クラックからヘルヘイムの植物が伸び、変身者の身体を纏うようにしてライダーの姿へと変わる。開錠時に「ヘルズ!」という音声が流れるため、これが本来のヘルヘイムの果実の名前なのではないかとも言われている。

必殺技

刺突(正式名称不明)
ヘルズスパーキング!

 カッティングブレードを三回倒して発動。高く跳躍した後、ヘルズケインに紫のオーラを纏わせ刺突する。斬月に対して使用したが、メロンディフェンダーに容易く受け止められカウンターをモロに食らってしまった。

備考

 スーツは仮面ライダーイドゥンの、アームズウェポンは影松の改造と思われる。通常のロックシードはヘルヘイムの果実から変化する事で生成されるが、ヘルヘイムの果実その物がロックシードのモチーフになっているのは今回が初の事例である。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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