【徹底解説】仮面ライダー冠 / ラピス & フィフティーン / 葵連【BGMあり】

2022年4月25日月曜日

悪のライダー 映画・Vシネ 仮面ライダー解説 仮面ライダー鎧武

t f B! P L
 今回は『仮面ライダー鎧武』の映画に登場したアーマードライダーのうち、フィフティーンと冠を解説していきます。

【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
  • 仮面ライダーフィフティーン
    • 葵連
      • 概要
      • 目的
      • 行動
      • 戦闘能力
      • 中の人
    • フィフティーン
      • 概要
      • 戦闘能力
      • アームズチェンジ
      • ディケイドとの比較
      • 装備
        • フィフティーンロックシード
        • 平成ライダーロックシード
        • 戦極ドライバー
      • 備考
    • アームズチェンジ一覧
      • ノーマル形態
        • スペック
        • 概要
        • 黄泉丸
        • 戦闘能力
        • 必殺技
      • ディケイドアームズ
        • 概要
        • 特殊能力
        • 必殺技
      • フォーゼアームズ
        • スペック
        • 概要
        • 活躍
        • 必殺技
      • ウィザードアームズ
        • 概要
        • 活躍
      • 鎧武アームズ
        • 概要
        • 活躍
        • 必殺技
        • 備考
      • トッキュウジャーVS鎧武
      • 劇中の活躍
      • 鎧武外伝
      • ガンバライジング
  • 仮面ライダー冠
    • ラピス
      • 概要
      • 特殊能力
      • 過去
      • 備考
    • 冠 シルバーアームズ
      • スペック
      • 概要
      • 外見
      • 装備
      • 活躍
      • 備考
    • 劇中の活躍
      • 本編第37話
      • サッカー大決戦

仮面ライダーフィフティーン

葵連
絶望を知らないお前に何が分かる!!

 概要

 映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』に登場したキャラクター。当作品のオリジナルライダー『仮面ライダーフィフティーン』に変身する。演じたのは板尾創路

 目的
 所属は死者の国である地下帝国バダン暗闇大使の配下。正体は今作のキーパーソンである少年・葵柊の父親。
 本来は普通の人間なのだが、交通事故で死亡した息子の柊を蘇らせるため、バダンと手を組み、悪のライダー・フィフティーンとして暗躍していた。

 行動
 バダンの目的は柊の「七次元の力」を利用して、地上の生きる者と死んだ者の世界をひっくり返すメガ・リバース計画を遂行すること。それを知ってバダンから逃げ出した柊の身柄を確保するために、連は実の息子を付け狙うようになった。

 戦闘能力
 変身前でもバロン龍玄を素手で打ちのめす戦闘力や紙を発火させるなどの超能力を使用している。連自身は死人ではなく普通の人間であり、これらの能力はバダン総統(の一部)が憑依して力を与えていたものと思われる。
 実際に、変身の際の髑髏が憑依する描写や、ベルトを破壊されたあとに彼の体から闇が消え去るかのような描写がある。

 中の人
 フィフティーンを演じた板尾氏は、過去に『仮面ライダー THE FIRST』にて山中太一(スパイダー)役で出演。蜘蛛男から仮面ライダーへと異例の出世を遂げることとなった。
 板尾氏はフィフティーンのデザインを最初に見た時に「頭の文字はいらんやろ」と苦笑いしたらしい。奇しくも板尾氏ご本人も2009年8月16日に、最愛の長女をわずか1歳10ヶ月という若さで亡くされている

フィフティーン
 概要

 連が戦極ドライバーにフィフティーンロックシードをセットして変身するアーマードライダー。バダン暗闇大使が作り出した。待機音はロック調。
 変身音声はなくメロディが流れる。デザインは骸骨のイメージが強く反映されており、武田信玄のような白い鬣に「十五」の漢数字を象った角が飾り付いている。
 胸部はショッカー戦闘員の戦闘服を髣髴とさせる肋骨のような装飾が施されており、見様によっては死神にも見える。

 戦闘能力
 非常に強い。ディケイド、フォーゼ、W、ウィザードの歴代ライダー4人をまとめて相手したり、格上にして作中最強クラスの斬月・真、映画公開時点でまだ本編で登場したばかりだった鎧武・カチドキアームズを軽く退けた。
 ロックビークルを用いずにクラックを自在に召喚可能。この時空間はヘルヘイムの森とは違うものになっている他、クラックも骨状になっている。

 アームズチェンジ
 フィフティーン=15の名の通り、平成ライダーロックシードを使用することで、平成ライダー15人の力を宿したアームズに変身できる。
 この時、正面マスクの色が各形態(=各ライダー)に合わせたものに変化する。オリジナルのライダーの能力や武器を使用できる。
 また、形態に対応したアームズウェポンからエネルギー波を放つ能力を持つ。ほぼ未使用ではあるものの、実質的なフォーム数では劇場版限定ライダーの中では最多。

 ディケイドとの比較
 性能はいわばディケイド(=10周年)の15周年版。ライダーの能力の再現度はディケイドに劣る。ただし基本スペックはディケイドより上。
 ディケイドでは(映画公開時点では)変身出来ないW~鎧武の平成2期のライダー5人の力も使用できる為、劇中ではディケイドに圧勝している。

 装備

フィフティーンロックシード
 フィフティーンに変身する為のロックシード。キャストパッドに肋骨のような意匠が入っており、他のロックシードのようなフルーツや歴代ライダー・怪人などのモチーフ、ロックシードナンバーの表記、変身時の口上などが存在しない。アンロックリリーサーはブドウやマンゴーと同じ三連ボタン式。
 開錠すると円形のクラックが発生するが、デザインが骨状になっており、開閉音も異なっている。通常のロックシードと異なり、開錠するとロックシードが手元から離れて浮遊。
 自動的に戦極ドライバーにセットされる。クラックから降りてくるのは骸骨頭とその下に肋骨が連なっている特殊な鎧。それを頭にかぶると闇のオーラに包まれながら鎧に「変化」する。
 
玩具
 DXロックシードはフェイスプレートとセットでプレミアムバンダイより受注販売された。劇中では未使用だった「フィフティーンスカッシュ/オーレ/スパーキング/チャージ/パワー」の音声に加え、クラック開閉音2種(劇中と異なり、通常のロックシードと同じ効果音)、「カタカタ」と骨が鳴るような独自の効果音2種、ゲネシスコア専用音声も収録。
 フィフティーンの後に流れる「スカッシュ」等の音声は恐らく後述のDX平成ライダーロックシードからの流用と思われ、ゲネシスコア専用音声はDXブラッドオレンジロックシード同様、「ハッ!」という合いの手が収録されている。

平成ライダーロックシード
 フィフティーンの力を最大限に引き出すためのロックシード。シリアルナンバーは無し。キャストパッドは他のロックシードに比べて若干大型化している。
 鎧武オレンジアームズの頭部を取り囲む様に時計回りでクウガ〜ウィザードまでの14大平成ライダーの頭部が刻まれている。アンロックリリーサーはバナナ等と同じ、上に押し上げるタイプ。
 これ1つで平成ライダーの力を宿した15のアームズに変身できる。他の形態からアームズチェンジする際は一旦ロックシードを外し(この時キャストパッドは閉じている)、任意でアームズを召喚し再度ロックシードをセットしてカッティングブレードを倒すことでそのアームズを装着できる。

玩具
 DXロックシードは、鎧武が使用した昭和ライダーロックシードとセットで発売された。ロックシード裏のボタンでアームズを選択可能。
 15人分のライダーアームズの変身音声をすべて聞ける。必殺技音声はすべてのアームズで「○○、スカッシュ」、「○○、オーレ」、「○○、スパーキング」で統一され、その後の必殺技効果音も共通。

戦極ドライバー
 変身に使用するベルト。フォールディングバンドは強化型・量産型と同じ銀色。通常の戦極ドライバーとは出現過程が異なり、骨状のベルトが出現。
 腰に巻き付くと共に通常のベルトに変化する。プレートにはフィフティーンの頭部が描かれている。待機音はブラーボ・ナックル・武神鎧武同様エレキギターによる「ロック風」。

 変身アイテムの入手経緯は不明。恐らくはバダンが鎧武らアーマードライダーやロックシード、歴代平成ライダーのデータを用いて製作したものと推測される。
 後の『小説 仮面ライダー鎧武』では、仮面ライダーセイヴァーが骸骨恐竜となった。骸骨恐竜はバタン総統の真の姿でもあり、供界とバダンの間で何らかの接触があった結果、ロックシードに関するデータがもたらされた可能性もある。

 備考
 公式本『凱旋 2015』によると、スーツは『仮面ライダー鎧武 ファイナルステージ』に登場した仮面ライダー魔蛇に改造されたとのこと。
 この魔蛇のデザインにより、「フィフティーンの頭部の鬣を外すと、どのような感じになるのか?」という疑問がある意味解消された。
 フィギュア化には恵まれておらず、鎧武アームズの姿がガシャポンのマスコットフィギュアや食玩のミニソフビ人形で出たくらい。

アームズチェンジ一覧

 ノーマル形態
「お前が平成ライダー15番目の戦士…鎧武だな? 15の力を秘めた仮面ライダー……フィフティーン……!」

フィフティーン! ロックオン!

スペック

身長:215cm
体重:115kg
パンチ力:15t
キック力:21.5t
ジャンプ力:ひと跳び51m
走力:100mを5.1秒

概要
 フィフティーンロックシードで変身する基本形態。名乗り文句や変形などは無い。他のアーマードライダー変身シークエンスが異なり、骨を模したクラックから大きなドクロを呼び寄せる。それがかぶさり全身が闇に包まれると一瞬でフィフティーンの姿となる。
 パッと見素体にしか見えないが、召喚したアームズは装着時にしっかり消えている。ショッカー戦闘員を思わせる肋骨型のアーマーで、複眼は黒。他のアーマードライダーとは異なり、この形態に限って「○○アームズ」とは名づけられていない。

戦闘能力
 戦極ドライバーを使うライダーに留まらず、鎧武に登場するライダーの中でもトップクラスの性能を誇る。全能力でジンバーアームズメロンエナジーアームズをも凌駕。
 ゴールデンアームズカチドキアームズ、新世代アーマードライダーでも最高クラスの性能を誇るレモンエナジーアームズに勝るとも劣らない。
 黄泉丸を駆使した白兵戦が得意。これと言って特別な能力は持たないが、連自身の実力も相俟ってこの形態でも戦闘能力は十分高い。

黄泉丸
 骨を模した片刃の大型片手剣型アームズウェポン。使用する際は肋骨のような部分から出現する。変身前や他のアームズでも使用可能。
 鍔の部分が鋭い牙を噛みしめた怪物の顔の装飾になっている。刀身の切れ味は鋭い。峰の部分には7本のノコギリのような鋭利な突起を持ち、敵を鎧ごと容易に斬り裂ける。
 刀身に禍々しいオーラを展開し、長大化した黒紫色の刃で敵を斬りつけることが可能。硬い柄頭による打撃攻撃も可能。

必殺技
フィフティーンスラッシュ
 ガンバライジング限定技。敵に接近して連続斬りを浴びせ、トドメに唐竹割りで攻撃する技。

リベンジスマッシャー
 ガンバライジング限定技。二段突きで相手を怯ませ、地面に突き立てた黄泉丸を引きずりながら突進し、一気に振り上げて切り裂く技。

 ディケイドアームズ
「俺は平成ライダー全てに変身できる! 当然お前にもな!」

ディケイドアームズ! 破壊者!オン・ザ・ロード!!

概要

 ディケイドの力を宿した派生形態。アームズはディケイドの頭部を模しており、オリジナル同様召喚時にライドプレートが刺さる。
 アームズウェポンはライドブッカー・ソードモード。ガンモードは劇中未使用。フィフティーンにとっては「様々なライダーの武器が使える」という能力と極めて相性が良く、この形態ではディケイド本人を含む他のライダー達を終始圧倒した。

特殊能力
 ディケイドのあらゆるライダーの力を駆使する能力をある程度再現しており、この姿でクウガ~キバの9人のライダーの力を限定的に使える。
 各ライダーの能力の再現度は各レジェンドライダーアームズにも劣るが、基本スペックがディケイドよりも高いフィフティーンに、武器・技のバリエーションが豊富な本アームズとの相性は良く、ディケイドすらも圧倒した。
 ディケイドがディケイド響鬼にカメンライドした際には、それに合わせて響鬼アームズにアームズチェンジせず音撃棒・烈火を取り出し武器として使用。ディケイド響鬼が放った「鬼棒術・烈火弾(きぼうじゅつ・れっかだん)」を弾き返した。

必殺技(正式名称はいずれの形態も不明)

鬼棒術・烈火弾

響鬼スカッシュ!

 カッティングブレードを1回倒して発動音撃棒・烈火を召喚して紫色の火炎弾を放つ。他のライダーの技や武器を使用する際には、「○○・スカッシュ/オーレ/スパーキング!」の○○に対応するライダーの音声が流れると思われる。

斬撃
ディケイド・スカッシュ!

 カッティングブレードを1回倒して発動。分身して複数の敵を切り付ける。劇中では4体まで分身した。本家で言うところの「ディケイドイリュージョン」と「ディケイドスラッシュ」を組み合わせたような技。

 フォーゼアームズ
フォーゼアームズ! 青・春・スイッチ・オン!!

スペック

身長:206cm
体重:106kg
パンチ力:12.3t
キック力:13t
ジャンプ力:ひと跳び28m
走力:100mを5.7秒

概要
 フォーゼの力を宿した派生形態。ベースステイツを模しており、ベースステイツの頭部の左右にある翼が両肩に来るように変形する。『戦国MOVIE大合戦』で変身した斬月とは異なり、アームズウェポンはバリズンソードとビリーザロッドを使用した。

活躍
 基礎能力によって装備武器の威力が引き上げられている。ディケイドクウガのマイティキックを弾き飛ばして、バリズンソード スラッシュモードの一撃でカメンライドを解除させた。
 ウィザードやディケイド、Wにフォーゼの四人を徒手空拳で互角に渡り合ったり、ビリーザロッドで纏めて振り払ったりとこの形態でも圧倒的な戦闘力を見せつけた。

必殺技

ライダー100億ボルトブレイク

フォーゼ・オーレ!

 カッティングブレードを2回倒して発動。ビリーザロッドに電気を纏わせて、周囲の敵を薙ぎ払う。

 ウィザードアームズ
ウィザードアームズ! シャバドゥビ!ショウタイム!!

スペック

身長:203cm
体重:110kg
パンチ力:11.2t
キック力:10.2t
ジャンプ力:ひと跳び24m
走力:100mを6.3秒

概要
 ウィザードの力を宿した派生形態。フレイムスタイルの頭部が変形し両目に当たるブロックが両肩に移動する。アームズウェポンはウィザーソードガン・ソードモード。ガンモードは劇中未使用。
 『戦国MOVIE大合戦』にて装着した鎧武と基本的な外見は一緒。しかし鎧武と比較して「コネクト」の魔法でウィザーソードガンを取り出したり、魔法陣などはオリジナルと違い紫色というシーンが存在するなどの相違点がある 。

活躍
 斬月・真との戦いでは、ウィザード・フレイムスタイルのスラッシュストライクに似た技を使用。紫色のオーラをまとったウィザーソードガン ソードモードから強烈な斬撃を飛ばして一撃で撃破した。
 ウィザード本人や1号、2号、V3のトリオと互角以上に渡り合ったりと、半ば能力見せ的な登場の割にはかなり強い。

 鎧武アームズ
「そしてこれが究極の変身…」

鎧武アームズ! フルーツ鎧武者!オンパレード!!

概要

 鎧武の力を宿した形態。オレンジアームズを模している為、装着後の胸部と後頭部はオレンジアームズと全く同じデザインとなる。連自身が「究極の変身」と豪語するだけあって、事実上フィフティーンの最強形態。
 アームズウェポンは大橙丸と無双セイバー。但し後者は劇中未使用(スチール写真のみ)。最終決戦では黄泉丸を使用して二刀流を披露しているガンバライジングでは、黄泉丸の代わりに無双セイバーを使用する。

活躍
 劇中では鎧武を相手に2回使用。1回目はディケイドを変身解除に追い込み、を援護しに来た鎧武をも一蹴した。2回目は最終決戦で鎧武との一騎打ちの際に変身。
 この頃登場して間もない鎧武本編でも最強クラスのカチドキアームズを。必殺技同士の撃ち合いに勝利。変身解除に追い込む。
 しかし、1号から渡された「昭和ライダーロックシード」で1号アームズに変身した鎧武のライダーキックを受けて敗北。通常形態に戻ったのち、変身解除された

必殺技

大橙一刀
鎧武・オーレ!

 カッティングブレードを2回倒して発動。大橙丸のカヒノジンに紫色のエネルギーを充填させ、敵を切りつける。その威力はカチドキアームズを変身解除させるという、オリジナルの大橙一刀とは桁違いの攻撃力を誇る。

斬撃?
鎧武・スパーキング!

 カッティングブレードを3回倒して発動。大橙丸と黄泉丸にエネルギーを纏わせて、敵を切り裂く技と思われる。
 劇中では1号アームズの必殺技に対抗して発動。二刀をクロスさせてライダーキックを防ぐと同時にカウンターとして放とうとするが、そのまま押し切られてしまった。

究極乱武

 ガンバライジングでの必殺技。大橙丸と無双セイバーを使って、相手を連続で斬り裂く。

 備考
 平成ライダー史上初にして唯一の「放送中の主役ライダーと同じライダーシステム(戦極ドライバー+ロックシード)で」「その主役ライダーの力を持った形態に変身した」事例。
 いわゆる「レジェンドライダーフォーム」は基本的に劇場版のスペシャル要素か、本編終了後の客演時の追加、または前作の主役が現行の主役の力を使うというパターンで一貫している=いずれにしてもオリジナルと同じライダーシステムは使われないため、この鎧武アームズのようなパターンはかなり貴重。

トッキュウジャーVS鎧武
 仮面ライダー大戦の前日談トッキュウジャーに苦戦するモグラロイドを見かねて乱入した。トッキュウジャーと交戦した後、1号2号V3の昭和ライダートリオの介入により髑髏にも似たクラックを介して撤退した。
 「十五」の角から、それぞれトッキュウ1号と2号から顔に…“十五”って書いてあるぞ…!」や「“フィフティーン”だからじゃない…?」と小学生並みの感想を言われた。

劇中の活躍
 終盤ではフィフティーンに変身して歴代ライダー達を圧倒するが、死んでなお家族を思う柊と大事な友達を失った過去を持つ紘汰の説得に心が揺らぐ。1号アームズへと変身した鎧武との戦いの末に敗北し、ドライバーとロックシードを破壊された。
 そして苦しみと向き合わない限り、その苦しみからは逃れられないよと鎧武に諭されたことで、己の愚かさに気づき改心。
 昭和ライダー達の起こしたライダーシンドロームによって灯台で妻・咲との再会を果たした柊の元に現れ、光に包まれて成仏していく柊を咲と共に満足そうな表情を見せ見送った。

鎧武外伝
 2020年9月16日、新たなる鎧武外伝の製作が発表された。それに合わせてCVを務める板尾創路氏のTwitterアイコンがフィフティーンのものに変更された。
 鎧武外伝の主人公は彼ではないかと噂されている。奇しくも来年で仮面ライダーシリーズが50周年になる事もあってか、ファンからはますます期待されている。しかし実際には何もなかった。

ガンバライジング
 4弾から参戦し、同時に鎧武アームズも登場した。敵役のライダーとしては初のLRとLREXの同時収録であるが、必殺技はどちらも劇中のものではない。
 しかし重々しいながらもワイルドな一撃による逆袈裟斬りと、鎧武アームズでは相手に接近し、大橙丸無双セイバーの二刀流連撃を繰りだし、さらに二刀を無双セイバー・ナギナタモードへ合体させて叩き込む斬撃は再現度が高い。
 アビリティはどれも強力だが、特に鎧武アームズはライジングパワーを10以上にした状態でバーストすると、相手の全てのタイプのアビリティを封印して無力化させられる恐ろしいものとなっている。まさに「究極の変身」に相応しい1枚。

仮面ライダー冠

ラピス
「ありがとう紘汰、僕にサッカーを教えてくれて」

 概要

 『仮面ライダー鎧武』の劇場版『サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』に登場するオーバーロードインベス。 仮面ライダー冠に変身する。演じたのは田中偉登。
 左腕に腕輪を填め、ラピスラズリネックレスを身に着けている少年オーバーロードインベスに支配された沢芽市でインベスと戦っていた葛葉紘汰の前に突如として現れた。
 正体はフェムシンムの民=オーバーロードインベスの1人で本名はシャムビシェロシュオにより進化させられたフェムシンムの民の以前の姿を保っていると思われる。

 特殊能力
 を操る能力を持っており、それを応用することで、自身や対象の見たり聞いたりした体験を元に夢の世界を作り出せる。『小説 仮面ライダー鎧武』では集合的無意識から創り出した領域とされた。
 腕についたブレスレットから馬を召喚できる。映画公開前のTV本編の第37話にも登場。時空を歪め神出鬼没に姿を現したり相手の記憶を封印した。

 過去
 かつて彼らの一族のとある科学者人造生命体・コウガネ生み出した。コウガネの暗躍でフェムシンムの民同士が殺し合う。
 心を痛めた彼は、コウガネを倒すべく自身の能力で彼を夢の世界に閉じ込め、自らが楔となり封印した。しかし事態は既に手遅れになっており、フェムシンムの民は「自らを選ばれた存在と驕り昂ぶったフェムシンム達の殺し合い」の末に滅んだ。

 備考
 恐らく名前の由来はラピスラズリ。日本語では瑠璃と言われる、青い宝石。本名のシャムビシェオーバーロード語の規則を用いて解読すると「こんぺき」=紺碧となり、色が合致する。
 オーバーロードインベスとしての姿ではなく人類と同じような姿で現れたのは、ロシュオに改造された肉体を失い、精神だけの状態だったとも考えられる。
 オーバーロード名の由来と劇中での模様からTV本編で登場していなかった紘汰と対になるオーバーロードであると考えられる。

仮面ライダー冠 シルバーアームズ
「紘汰は最後まで諦めなかった…だから僕も!!」 

シルバーアームズ! 白銀ニューステージ!

 スペック

身長:206cm
体重:106kg
パンチ力:12.3t
キック力:13t
ジャンプ力:ひと跳び28m
走力:100mを5.7秒

 概要
 ラピスが戦極ドライバーに銀のリンゴロックシードを装填して変身したアーマードライダー。劇場版限定ライダーの中では珍しく、主人公と一切の敵対をしなかった。日本語字幕公開時には名前が『ミスリル』となっているため、『仮面ライダーミスリル』の別名がある。

 外見
 スーツは和風で、頭部は鎧武に似ている。円形に豊臣秀吉の馬蘭後立付兜を思わせる飾りの付いた前立が装着されている。基本カラーは銀色
 左腕には変身前も着けていた前立と同型のブレスレットをしている。銀のリンゴがモチーフ。鎧の形状は仮面ライダーマルスのゴールデンアームズと同形状。カラーリングは銀+青。

 仮面ライダーマルスとの最終決戦にて、デュークシグルドを除くアーマードライダー全員との同時変身の折に初めて登場。直後に体を縮め、展開前のシルバーアームズと同形状のボールに姿を変える
 マルスが呼び出した炎の怪人(名称不明)たちによる妨害をアーマードライダー達の助力(パス)で突破、極アームズのシュートで自身をマルスに叩き込んだ。
 その際に一瞬だけ冠の姿に戻り、蒼銀仗を突き刺して動きを封じている。アーマードライダー達がボールとなった冠をパスしていくシーンは、アクションのキレも相まって非常に格好良く仕上がっている。

 装備

戦極ドライバー
 サガラから贈られたベルトが黄色い初期型で、プレートには冠の横顔が描かれている。劇中未登場だが、DX玩具版では待機音声は鎧武ら同様の和風テイストのものが流れ、カッティングブレードを倒した際の電子音声は「ソイヤッ!」となる。

蒼銀杖そうぎんじょう
 シルバーアームズ専用の杖型アームズウェポン。上の先端には刃と打撃攻撃を兼ねた前立てと同形状の装飾が施されている。先端部のエネルギーフィールド発振器「銀環」から杖全体をエネルギーフィールドで覆い、強度と破壊力を引き上げることができる。
 その下部には青いリンゴの意匠が施されている。下の先端は刺突攻撃を兼ねた槍になっており、最終決戦ではコウガネの本体を突き刺した。リーチを活かした棒術戦を得意とする。素早い打撃が得意。

 備考
 デザイン集のインタビューなどでは、元々は鎧武の劇場版限定フォームの案だった模様。それが紘汰の対になるオーバーロードに変身し、なおかつ鎧武に似たライダーに決定したのは非常に感慨深い。
 変身者のラピス自身はオーバーロードインベスであるが、怪人態としての姿を見せておらず、冠自身がその代わりなのかもしれない。
 ラストシーンでは、ヘルヘイムの森にラピスの腕輪とは別に冠の前立と思しきものが見える。スーツは仮面ライダー邪武を経て仮面ライダーイドゥンに改造されている。

劇中の活躍

 本編第37話
 テレビシリーズでは映画の公開に先駆けて登場。テレビシリーズの戒斗を自身が作った夢の世界へと引き込んだが、そこでの体験を経てもなお「どの世界でも自分は強くありたい」という彼の変わらぬ態度に呆れ、この世界で過ごした記憶を消去して元の世界へと戻した。

 サッカー大決戦

夢の世界
 ロシュオと同じく人間に懐疑的だった。出会った紘汰にサッカーについて尋ねる。その「試合をただ楽しむだけで、たとえ試合に負けても命を取らなくても良い」というルールを知ってから、強い興味を抱く。
 殺し合いをしないで誰もが楽しく過ごせる世界を望むようになる。自身の能力を使い夢の沢芽市を創造。沢芽市の住人やアーマードライダーの適合者たちを誘った。
 それから平和な世界を実現しようとする。また、そんな戦い方を自分に教えてくれた紘汰に心を開き、友情を育んでいった。

 戦極凌馬の企みによって、復活したコウガネが夢の世界に飛来。完全な存在へ昇華するために暗躍する。結果、殺し合いとは無関係のはずの世界で大規模な戦いが起こる。アーマードライダーたちを襲う奇怪な事件の容疑者として追われることになる。
 理想の世界の歪みに絶望し、一度は人類もフェムシンムと同じ争うだけの種族と結論付ける。しかし、どんなに自分が傷つこうとも人を護ろうとする紘汰の一途な姿や、の言葉に心を打たれて改心。彼らを助けるため行動する。

最終決戦
 サガラから銀のリンゴロックシードを授かり、仮面ライダー冠へと変身。紘汰たちと共に総勢11人のアーマードライダーで決戦に挑む。そして全ての元凶であるコウガネの本体を滅ぼすことに成功する。しかし彼の肉体はとうの昔に滅んでいた。
 コウガネを滅ぼすと共に力を使い果たした彼は、自身の心と夢を救ってくれた紘汰に感謝と別れの言葉を投げかけて消滅した。その後、ヘルヘイムの森には彼の朽ち果てた遺品とサッカーボールが転がっていた。

ガンバライジング
 鎧武極アームズのバースト必殺技「鎧武シルバーフィニッシュ」のみに登場する。本格参戦は未だされていない。にもかかわらず、ガシャットヘンシン6弾にてライダーシンボルに採用されている。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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