今回解説する仮面ライダーはルパンです。
「『仮面ライダー』の名前…確かに頂いた!」
目次
- ゾルーク東条
- 概要
- 盗みの美学
- 正体
- 過去
- サイバロイドZZZ
- 目的
- 戦闘能力
- 考え方の変化
- 備考
- 仮面ライダールパン
- スペック
- 変身
- 外見
- 性能
- 装備
- ルパンガンナー
- ルパンブレードバイラルコア
- 必殺技
- 劇中での活躍
- 初変身
- 再戦
- 結末
- 『シークレット・ミッション type LUPIN ~ルパン、最後の挑戦状~』
- 導入
- 共闘
- 別れ
- ゲーム作品
ゾルーク東条
『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』のドライブ編、『仮面ライダードライブ ルパンからの挑戦状』に登場。仮面ライダールパンの変身者。演じたのは綾部祐二(ピース)。
概要
かつて「アルティメット・ルパン」を名乗り、過去何十年にも渡って名を馳せた世紀の大怪盗。ゾルーク東条という名前も本名かどうかは不明。仮面で素顔を隠し、白いシルクハットにスーツ、黒いマントといった派手ないで立ち。
盗みの美学
常にエキセントリックな口調と態度で相手を挑発。盗みに入る前には必ず予告状を送りつけてから参上する。「悪人からしか盗まない」、「殺人は決してしない」など、義賊的な独自の美学を持つ。
「type TV-KUN」の西城究の発言によると誰かを誘拐した事も無い模様)警察としてはアルティメットルパンの正体はゾルーク東条ではないかと疑っている。
東条の顔写真まで持っているものの、結局逮捕は出来なかった模様。また顔も体つきもまるで違う霧子に化けてみせるなど、変装の名人でもある。
正体
強化ロイミュード・サイバロイドZZZ のボディに己の精神を移している。そのため、ドライブやロイミュード達と同質の力を持つ。
追田現八郎によると、本来彼は数十年前に活躍していた怪盗であり現在は高齢の老人。しかし、泊進ノ介達の前に現れて素顔を見せた彼は若々しい青年の姿だったのはこのため。重加速現象の中でも普通に動ける。
過去
回想シーンでは杖をついて歩いていた。年老いて全盛期の力を失い既に怪盗稼業も引退していたが、半年前に勃発したグローバルフリーズによって「ロイミュード」と「仮面ライダー」の存在を知り、その力に魅せられ行動を開始。
独自の調査でドライブやロイミュードの事を調べ上げ、遂にベルトさんことクリム・スタインベルト氏がとある古城に封印していたサイバロイドZZZを発見する。
自らの魂をZZZのボディにインストールして、強靭な精神力でボディを起動・コントロールすることに成功。全盛期以上の力と不老不死の肉体を得た。
目的
自らがかつて夢見た英雄を目指すようになる。泊進ノ介/仮面ライダードライブを倒して、都市伝説として名を広げている仮面ライダーという英雄の称号をドライブから奪い取り、己の物にするため、特状課に挑戦状を叩き付けた。
欲を抱いたキッカケは、超人になった彼は盗みの仕事が簡単になりすぎていたため。そして物欲の代わりに名誉欲が強まったらしい。
戦闘能力
ロイミュードと同じく重加速を引き起こすことが出来る。変身前でも凶悪犯相手に腕を鳴らしてきた進ノ介を一方的に叩きのめす。更には衝撃を分散して無効にするジャスティスケージの中に捕らえられてもなお中からブチ破る。
また、手から煙を噴射して相手を吹き飛ばしたり、物体を吸収して吸収した物をコピーが可能。劇中ではこれを応用してコアとナンバーを持たない下級ロイミュードを複製した。
考え方の変化
永遠の若さを得てからは、ZZZのボディの影響を受けて、無自覚で精神が暴走状態に陥っている。殺しは好まないとは言うものの、邪魔する者には容赦ない一撃を加えた。
殺す事にも何のためらいも見せない。目的の為には手段を選ばない非道な性格に成り下がってしまっている。
場合によっては無関係の人まで巻き添えにする等、冷酷なテロリストに堕ちた。進ノ介に「暴走」と言われるほどの英雄症候群(自己顕示欲や英雄願望が強く思想が偏っている人にありがちな精神状態)に陥っている。
名称は脚本の三条陸氏が企画書に記した仮名がそのまま採用されている。当初は劇場版に度々登場するキャラクターとして考えられており、本作品でも含みを持たせる退場の仕方になっていた。
だがその後製作された劇場版が全てTV本編と同一の世界観として組み込まれた内容となっていった事で出番が消失。最終的に超バトルDVDで決着をつける形となった。
サイバロイドボディZZZ
スペック
身長:195.0cm
体重:108.0kg
特色/力:特殊強化鋼のボディ、重加速の発生、素早い格闘術、高威力の光弾
概要
かつてクリム・スタインベルトが自らの精神を移植するボディとして開発していた。通常のロイミュードと比較してより人型に近い姿をしており下級ロイミュードと同じくナンバープレートを持つ(ナンバーは「ZZZ」)。
全身を覆う特殊強化鋼フレームによって攻撃力と防御力が増強されており、進化態のロイミュードに匹敵する戦闘能力を備えている。
意識は存在せず、意識は起動した者(もしくは取り込んだ者)に影響される。取り込まれた魂は他のロイミュード同様数字のコアへと変化する。
ドライブに倒されたのち、メガヘクスに吸収された。これによりメガヘクスはZZZメガヘクスに強化されたが、弱点を得てしまう。
存在理由
クリム博士はハートに殺害される前に自分の死期を感じ取り、自身の意思を受け継ぐ者を探す目的で、自身の人格を宿したツール=ドライブドライバーを開発した訳だが、元々はこちらをボディとして使用する予定であった。
しかし、起動させるための精神力が足りなかったこと、使用した際は心が暴走してしまう危険性が有ったために使用を見送り、封印していた。
クリムは移植先をドライブドライバーに変更、ロイミュードと戦う戦士となる手段は、プロトゼロとの二人三脚方式に変更した。
仮面ライダールパン
「お前達に代わって俺が悪を制裁する『英雄』になってやる…!変身!!」
『Lupin』
「仮面ライダールパン、ここに誕生!」
スペック
身長:203cm
体重:131kg
パンチ力:9.2t
キック力:13.1t
ジャンプ力:ひと跳び22m
走力:100mを6.2秒
体重:131kg
パンチ力:9.2t
キック力:13.1t
ジャンプ力:ひと跳び22m
走力:100mを6.2秒
概要
ルパンガンナーの銃口に掌を押し付けた後、引き金を引き、右腕で「Z」の文字を描くポーズをとる。
宝石を模したオーラを少しずつ身に纏い、『ルパン!』という電子音声と共に変身を完了する。劇場版限定ライダー。たびたび自身の精神力を誇示するような言動が見られる。
山高帽を模したヘッドパーツと巨大な宝石が収められた斜めかけのベルト、口髭を模したクラッシャーの模様、フィルム風に縁取ったマントとそれを切るようなハサミ状の蝶ネクタイ等、全体的に豪奢なデザイン。モチーフも元ネタの怪盗ルパン。
また、肩周りにフィルムとそれを切り取るハサミの意匠が見て取れるなど「映画」を意識したようなデザインもなされている。
戦闘能力
何十年にも渡って怪盗を務めた変身者の格闘センスや彼の新しいボディの身体能力が合わさって強大な戦闘能力を誇る。魔進チェイサー同様、ガンナーを使った格闘戦と射撃戦が得意。実力は魔進チェイサーを圧倒。
下級ロイミュード3体を瞬殺。人間がロイミュードの力を使う事を許さず彼を排除しに来た魔進チェイサーを一方的に下した。
ブレイクガンナーの射撃すら意に介さない防御力とドライブ・タイプワイルドさえ押し返す程の圧倒的なパワー、目にも止まらないスピーディーな格闘能力を生かし、魔進チェイサー、ドライブの両者を瞬く間に撃破した。
特殊能力
胸部に内蔵されたグラビティドライブエンジン『コア・ドライビア-Z』で、稼働エネルギーを生み出す。エンジンを高稼働させて重加速を引き起こす波動を放てる。
金色のバイラルコア『ルパンブレードバイラルコア』を『ルパンガンナー』に装填する事でブレードモードが発動。
ガンナー上部に鋭い刃を生成することで、より高い格闘能力を発揮できる。他にも宝石型のバリアーを張る、映画のフィルムを模した特殊なフィールドに相手を閉じこめるような拘束技「シャッタード・エディション」を持つ。
性能
頭部『ジェントリックハット』
顔面を守る防御装甲『ジェントルディフェンダー』は対物ライフルにも耐えうる高性能の圧縮合金を重ね合わせることで、装着者へのダメージを防ぐ。
頭部全体を覆う装甲『エクスイレイサー』表面には高強度の金属装甲、内部には衝撃吸収性に優れた素材を使用。物理攻撃による内部機能へのダメージを完全に防ぐ。音や熱源を感知するマルチセンサーを内蔵。各種センサーと連動して索敵をサポートする。
排気装置『マスタッシュモールド』は冷却用に取り込んだ水や空気から不純物を取り除き、冷却完了後に気化して排出する。蒸気を利用して周囲の目をくらませることも可能。
感覚器官
視覚センサー『ガーネットマルチアイ』は動体検知と索敵に優れる。前方広範囲をカバー。周囲の状況把握を瞬時に行うことで、複数の敵を相手にした戦闘も可能。敵のわずかな動作も見逃さないため、攻撃態勢に移行した敵を即座に迎撃できる。
エネルギー変換装置『ゴルディックホーン』が変身者の精神力に感応し、エネルギーに変換・増幅。各機能を強化するパワーオーラを発生させる。強力なジャミング装置を備えており、敵の索敵センサーや無線通信などを撹乱可能。
情報集約装置『アルセーヌサファイア』が各種センサーが読み取ったデータを統合。敵の攻撃パターンの予測などを行うことで、戦闘をサポートする。
『ミドルオーナメント』がモニタリングする。ダメージ状況や駆動機関の稼動率をチェックし、エネルギー配分などを自動調整することで状態を最適化する。
全身
身体能力を高める強化外装スーツ『ゲータースキンスーツ』は変身者の精神力に感応し、エネルギーに変換・増幅することで、各機能を強化するパワーオーラを発生させる。展開したパワーオーラを武器に集中させ、強力な攻撃を繰り出せる。
防御用のマント『スティーラーマント』は物理攻撃による衝撃を吸収し、無効化する。表面から電波などを放射してステルス状態をつくり出すことも可能。
腰に装備された、エネルギー増幅装置『E-ゴールドバックル』中心部に装着された特殊なクリスタルの振動を利用し、ゲータースキンスーツから生み出されたパワーオーラを増幅する。増幅したパワーオーラを全身各部に送り込み、各機能を限界まで強化する。
胴体
肩部の特殊な金属フレーム『フィルメタルライン』は全身各部のデバイスから取り込んだエネルギーや、コア・ドライビアが生み出した余剰エネルギーを貯蔵する。
ルパンガンナーを通してキャプチャーエネルギーを放出し、対象をフレーム内に閉じ込める技「シャッタード・エディション」を発動可能。
貯蔵したエネルギーを胸部のエネルギー圧縮装置『クロッシングシザー』の中心部に流し込み、全身各部を強化する圧縮エネルギーへと変換する。
特殊合金製の胸部外部装甲『プレミアメイルチェスト』に内蔵された特殊な振動装置は、攻撃を受けた際の衝撃を分散し、内部機能へのダメージを軽減する。胴体を覆うエネルギーシールドを形成し、装甲に覆われていない部分の防御力を高められる。
腕部
肩部装甲『シルバガード』は剣や実弾による攻撃を受け流す形状を持ち、エネルギー攻撃を吸収する。拳を覆う強化ガントレット『トレジャーガントレット』は高強度の希少金属が素材。ロイミュードの装甲を一撃で破壊する程の攻撃力を備えている。
表面に圧縮エネルギーを展開し、強化パンチを繰り出せる。掌にはビジョン投影装置を備えており、映像データを空中に表示可能。
脚部
膝を覆う強化装甲『プレシャステクター』は「電磁力を利用した内部装置」と「パワーを増幅するクリスタル」によって、膝関節の動きを強化する。
左大腿部に装着された、収納装置『シークレットルーク』に様々なガジェットが収納されているが、その詳細は明かされていない。
防御装置『グロリアスレッグ』が脚部を覆うように電磁シールドを形成し、物理攻撃とエネルギー攻撃によるダメージを半減する。内蔵されたアクチュエータが、ルパンの脚力を瞬間的に増大させることで、高速戦闘が可能となる。
強化ブーツ『イントルーダーブーツ』全体に圧縮エネルギーを展開し、強化キックを繰り出せる。ステルス機能を備えており、足音を消した状態で痕跡を残さずに移動可能。
装備
ルパンガンナー
武器兼変身ツール。金色のボディに宝石が散りばめられた派手なデザインをしている。ブレイクモードとガンモードを使い分けられる点はブレイクガンナーと共通。
映像を空中に投影できる。「物質をデータ化して取り込む機能」による吸収、眷属により、コアを元にコアを持たない下級ロイミュードを生成して操れる。
元となったブレイクガンナーと同じようにシフトカーやバイラルコアを使用できるのかは不明。本編の47話にて再登場。ルパンブレードバイラルコアと共に特状課の手元にあり、他の武器と同様に地下に封印された。
性能
パワー増幅装置『ガンナークリスタル』が特殊なクリスタルの振動を利用して内部のエネルギーを増幅。銃撃と打撃を強化する。
銃口『マズルコンバーター』を押しこむことで、変身や必殺攻撃を行うためのスタンバイ状態に移行する。データ粒子変換装置を内蔵。キャプチャーエネルギーを放出して物質をデータ粒子化し、ルパンの肩部フレームに取り込む。取り込んだデータを放出し、復元可能。
打撃用スパイク『ダイレクトパイク』は使用者の腕力から生み出されるエネルギーを増幅し、3つのスパイクに集中させることで、打撃の破壊力を格段に引き上げる。
引き金『ディペンデンストリガー』を銃撃の発射や必殺技の発動等に使用。使用者に対する認識機能を備えており、登録されている者だけがトリガーを引ける。
超硬化金属製のグリップ部分『ハードシーフグリップ』はルパンの最大握力でも破壊できない。超高速の銃弾生成装置を内蔵。掌から吸収したエネルギーを銃弾へと変換する。
所持経緯
東條がロイミュードの本拠地に潜入、チェイスのブレイクガンナーのデータを盗み出す。さらにそのデータを元に独自にルパンガンナーとルパンブレードバイラルコアを製作した。
「プレミアムバンダイ」にてルパンブレードバイラルコアとセットで受注販売された。シフトカーやシグナルバイクの装填が可能で共通音声を発する。そのためブレイクガンナーとは違い、ドライブのシフトカーを個別認識することは不可能。
ルパン専用の黄金のバイラルコア。ルパンガンナー上部の認識パネル『バイラルランディングパネル』にセットすることで後部のブレード部分がせり上がり、ルパンガンナーを短剣状の武器「ルパンガンナー・ブレードモード」に変形させる。
刃『ルパンブレード』は接触した物質を一瞬で分解し、切断する。パワーオーラを刀身に展開し、必殺斬撃を繰り出す長刀として使用可能。ガードパーツ『フィルメタルガード』が装填されたルパンブレードバイラルコアを守る。
装甲『インゴッドクラスター』が全体を保護。特殊コーティングを施した純金パネルと高反発素材を組み合わせた構造を持ち、30tの衝撃にも耐えうる。
玩具のギミック
シフトブレスに装填した際の音声は「タイヤコウカーン!ダーク・ライダー!」(イグナイターを押した時はライダー!のみ)。
マッハドライバー炎に装填した際の音声は「シグナルバイク!シグナルコウカン!ワルーイ!」「トテモワルーイ!」。ブレイクガンナーに装填するとエラー音になる。
必殺技
アルティメットルパーンストラッシュ
Ultimate……Lupin Stlash!!
ルパンガンナー・ブレードモードのグリップを押し込んで発動。ルパンガンナーから宝石の如く輝く斬撃を飛ばすパターンと、刃にエネルギーを込めて相手を切りつけるパターンがある。
備考
金と黒のカラーリング自体は劇場版悪役ライダーの定型だが髭や帽子のせいか、『劇場版 仮面ライダーウィザード in Magic Land』の仮面ライダーソーサラーに雰囲気が近い。
映画のフィルム繋がりで『仮面ライダー バトライド・ウォーⅡ』のシネマにも似ている。スーツは後に仮面ライダータッセルに改造された。
劇中の活躍
初変身
久留間市で幾つもの事件を起こして警察を振り回していた。その事件を追うための捜査に参加した泊進ノ介、彼に同行していた詩島霧子はZZZの存在に気付いて古城を訪れる。そこで遭遇。自らの素顔を晒した。居合わせた魔進チェイサーを一蹴する。
東条は仮面ライダードライブに失望の念を抱いていた。ベルトさんを「精神力では自分より劣りベルトに逃げた男」、進ノ介を「ベルトの力ではしゃぐ青二才」と称し、英雄である「仮面ライダー」の称号を持つ事に我慢できず、進ノ介を倒して英雄の名を奪い取るためドライブに戦いを挑む。
戦いにはルパンが勝利。進ノ介にトドメの一撃が放たれるも、ベルトさんが身を挺して進ノ介を庇う。ルパンガンナーの弾丸を受けてベルトさんは機能停止した。
再戦
ルパンが進ノ介に予告状を送り、悪質なテロ行為を示唆。スペリオルタワーに集まっている一般人と、別の所に捕えてある霧子の命を天秤に掛けさせる等の卑劣な行動を見せる。
しかし、機能停止したはずのドライブドライバーが再起動(後にマッハのマッハドライバー炎からシステム復旧プログラムを注入されたことが『type LUPIN』で判明)。
心に火が付いた進ノ介とベルトさんが再び心を一つにした事で形成逆転。復讐の為に一時協力した魔進チェイサーの援護もあって次第に追い詰められる。
そしてドライブによって救われた霧子の駆るトライドロンの協力によって、最終的にスピードロップ(マックスフレアver.)を受け撃破された。
結末
「この勝負に悔い無し…!泊進ノ介、君にお返ししよう…『仮面ライダー』の名を…!」
負けた際は潔く敗北を認め、自ら仮面ライダーの称号を返上するなど彼本来の高潔な精神が戻ったことを窺わせる。しかし、ロイミュードから盗んだバットバイラルコアに意識を移植して生き延びていた。
ちなみにコアナンバーは“OLO”。ZZZのボディを失ったために感情の暴走からも解放され、元の紳士的な人物に戻った。全てが片付いた後に再び進ノ介の前に現れ、彼との再対決を予告して去って行った。
『シークレット・ミッション type LUPIN ~ルパン、最後の挑戦状~』
全員応募サービスDVDにて再登場。10月1日発売の『てれびくん 11月号』、並びに11月11日刊行の『仮面ライダードライブ 超全集』から応募できた。映画以降、本編の裏で幾度となく進ノ介に挑戦状を送り競い続けていたことになっていた。
とは言え、彼のお気に入りのミニカーや霧子からの贈り物であるひとやすミルクを奪っては彼を挑発して追いかけっこといった感じで、大怪盗とは思えない程のイタズラレベルの事件ばかりだった。
これには「小さすぎないか犯罪のスケールが!」(チェイス)・「それってルパンが進兄さんが好きなだけなんじゃないの?」(剛)・「泊さんと戦えれば何でも良い様なムードにはなってるかも」(霧子)と、辛辣なコメントを残している。
導入
長期間に渡り挑戦状が途絶えていたが、久々に挑戦状が届く。挑戦状の文章から、ルパンが次に事件を起こす場所を「久瑠間歴史博物館」と断定。
今度こそ逮捕すると意気込み単身赴く進ノ介だが、義賊に戻ったはずのルパンは博物館を爆破し、進ノ介に襲いかかる。
刀や鎌、銃等の多種多様な武器を操るルパンは「100の武器と技を持つ男」を名乗って高笑いし、ドライブと互角以上に立ち回る。
しかし「仮面ライダールパン」と返上したはずの『仮面ライダー』の称号を名乗ったことで、ゾルーク東条とは別人だと進ノ介に気付かれる。
共闘
正体は死神の内の一体・ロイミュード100。何者かの指示でルパンを撃破し、奪ったルパンガンナーを利用して彼に成り済まし趣味の武器集めの隠れ蓑にしていた。
そこに本物のゾルーク東条が出現。ロイミュード100からルパンガンナーを盗み返すと、ドライブ達と共にロイミュード100と、彼が生み出したコピー体ロイミュードに立ち向かう。マッハ・チェイサーも加勢に入り、撃破する。
最後の挑戦状は本物のルパンが進ノ介に事件の事を教えて100を追い詰める様に仕向け、ルパンガンナーを奪還する為の策だったのだ。
別れ
戦いが終わり進ノ介が気付いた時にはゾルークの姿はなく、ルパンガンナーとルパンブレードバイラルコア、そして一通の手紙だけが残されていた。
「泊進ノ介殿」
「俺の最後の挑戦を受けてくれて感謝する」
「実は俺は最初に100に襲われた時にコアを損傷し、もう長くはなかったのだ…」
「最後に自分の汚名だけは消して、この世を去りたかった…」
「気高い生き物程、死に様を見せないものだ…」
「世紀の大怪盗・アルティメット・ルパン、今、ここに伝説と消える…」
とあるビルの屋上で一人佇む仮面ライダールパンは静かに倒れ、消滅したのだった。全てが終わった後進ノ介達は、怪盗とは言え誇り高くあり続け最後まで己の生き様を貫いた彼の死を悼む。
かつての経験から彼をあまり快く思っていなかったチェイスも「いけ好かない奴と言った俺の言葉は取り消す。こういうタイプの男は嫌いでは無い」と彼の事を認めた。
備考
この作品での"仮面ライダールパン"のスペックについてだが、ボディが強化ロイミュードサイバロイドZZZから通常のバット型下級ロイミュードにダウングレードされている事から、ある程度弱体化していると思われる。
100撃破時の「美しい…俺の幕切れに相応しい"火花"…いや、"花火"だ」と言う台詞だが、東条を演じた綾部氏の相方の又吉直樹氏の小説作品『火花』(芥川賞受賞作品)を意識した台詞と思われる。
ガンバライジングではナイスドライブ2弾から参戦SRは自分のテクニカルゲージが早くなる代わりにライジングパワーがアップする。裏面は条件を満たすと必殺と攻撃、テクニカルゲージがアップする。
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以上です。これで紹介を終えます。